説明

分注デバイス用支持体

デバイス用の格納能力をもたらすと共に容器(33)およびバケツの充填をもたらす手持ち式液体分注デバイス(12)を支持する装置(10)。好ましい方法では、装置(10)は、2つの分注デバイス(12)の支持、および、2つの容器(33)または1つの容器とバケツの充填を可能にする。別の好ましい方法では、装置は、分注デバイス用の2つの支持体(18)と容器用の1つの支持体を備える。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手持ち式分注デバイス用の支持体に関する。より詳細には、本発明は、容器支持体を含み、容器の充填を容易にすると共に、バケツを充填するための分注ホースへの接続をもたらす、手持ち式液体分注デバイス用の支持体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術は、手持ち式分注デバイス用の支持体またはホルダを提供しない。こうした装置についての必要性が存在する。本発明に関連するタイプの手持ち式分注デバイスは、ホースおよび液体濃縮物を有する容器に取り付けられるデバイスである。こうしたデバイスは、米国特許第6,708,901号に記載されている。このタイプの分注器は、洗剤、消毒剤および同様なタイプの物質(material)を分注する。使用後、分注器を格納する場所を有することが望ましい。分注器が格納されている間、容器およびバケツを希釈した濃縮物で充填することも可能にする格納装置を有することも望ましいであろう。
【特許文献1】米国特許第6,708,901号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、手持ち式分注デバイスを支持する装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
装置は、分注デバイスのノズル部分を受け取る第1支持部材を含む。容器を保持する第2支持部材が存在し、第1および第2支持部材は、実質的に軸方向に整列して互いから離間し、支持構造に接続するためにフレームに接続される。
【0005】
好ましい実施形態では、第1支持部材は空洞を含む。
別の好ましい実施形態では、フレーム部材に接続された、対向して配設される2つの第1支持部材が存在する。
【0006】
一態様では、第1支持部材は、分注器ノズルを内部に設置するための空洞を有するプラットフォームによって画定され、第2支持部材は足部分によって画定され、足部分は、フレームによって支持され、フレーム部材に旋回可能に接続される。
【0007】
別の態様では、フレーム部材に接続された、対向して配設される2つの第2支持部材が存在する。フレーム部材は、第1方向に延びる第1部分と、第1部分に対して実質的に直角に延びる第2部分とによって画定され、第2部分は、対向して配設される2つの第2支持部分に接続される。
【0008】
さらに別の態様では、本発明は、組み合せ型の手持ち式分注器デバイスおよびデバイスを支持する装置を提供する。
【0009】
さらに別の態様では、フレーム部材は、第3支持部材ならびに第3支持部材に接続された側面部分を含み、側面部分は、第3支持部材から第1支持部材へ向かって内向きに傾斜する。
【0010】
したがって、本発明の実施形態の一部の目的は、
a)手持ち式液体分注装置を格納し支持する装置を提供すること、
b)容易に利用される手持ち式液体分注装置を格納し支持する装置を提供すること、
c)容器の充填を容易にする前述のタイプの装置を提供すること、
d)2つの分注デバイスを収容することができる前述のタイプの装置を提供すること、
e)経済的に製造することができる前述のタイプの装置を提供すること、
f)分注装置の確実な保持をもたらす前述のタイプの装置を提供すること、
g)水ホースによって一時的な配管式据え付けを提供すること、および、
h)バケツ充填のために折り畳まれるボトル充填滴下トレイを提供することである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1〜4を参照すると、支持装置全体10が分注デバイス12と共に示される。分注デバイスは、上述のように米国特許第6,708,901号に記載されている。支持装置10は、プラットフォーム14と背面壁16、ならびに、分注デバイス12の放出口22を受け取る空洞18を含む。プラットフォーム14は、分注器ボトル55から分注される物質を示す製品識別ラベルを設置するためのエリアをもたらす窪みの付いたパネル13を有する。ボトル33などの容器を支持するために、フレーム30に旋回可能に取り付けられ、ボトルが存在しない時に滴下トレイを形成する足部分25および27もまた存在する。これらの足部分25および27は、33などのボトルの底部を収容するために窪み35を有する。図1と図2に見られるように、バケツ38を充填するために、分注器12の分注チューブ15に取り付けられるホース40が存在する。
【0012】
図5〜7を参照すると、フレーム30が、フレーム30の垂直部分46に実質的に直角に延びる部分42を含むことがわかる。この部分42は、フレーム30に旋回可能に取り付けられた足部分25および27を支持する。図6で最もよくわかるように、フレーム30は、突出部48との接触などによってプラットフォーム14を支持する付加的なU形状部分44を含む。図7でわかるように、壁16の背後に延びるクロスバー部材50がフレーム30に接続され、壁16を通して、図4に示す穴53を通すなどにより、搭載ねじ52を挿入することができる。
【0013】
図8〜10は、支持装置の第2の実施形態の全体10Aを示す。同じ参照数字は、「A」という接尾辞を含むことを除いて、同じ要素および実施形態10に関して前と同じように使用される。支持装置10と10Aとの違いの1つは、付加的な支持部材60Aおよびフレーム30Aの側面部分62Aである。側面部分62Aは、第3支持部材60Aからプラットフォーム14Aの形態の第1支持部材に向かう方向に内向きに傾斜することが留意されるべきである。これは、空洞18A内に配置される放出口22Aによって提供される支持に加えて、分注器ボトル55A用の付加的な支持を提供する。もうひとつの違いは漏斗64Aである。これは、バケツ充填のために、分注デバイス12Aからホース40A内への液体物質の十分な移動をもたらす。
【0014】
作用
支持装置10のよりよい理解は、その動作の説明によって得られるであろう。図1と図2を参照すると、支持装置10は、搭載ねじ52などで壁に取り付けられる。分注デバイス12は、空洞18内への放出口22の設置などにより、支持装置によって支持される。水供給ホース(図示せず)は、相補的な断路デバイス(図示せず)などによってコネクタ54に接続される。ボトル33を充填する必要がある場合、ボトル33が足部分27上に設置される。こうして、分注器ボトル55からの濃縮物溶液と水で、分注デバイス12からボトル33を容易に充填することができる。バケツ38を充填する必要がある場合、足部分25は、図2に示すような離れた位置に旋回する。これは、分注デバイス12の分注チューブ15に接続されるホース40用の直接経路をもたらす。2つのボトル33を充填する必要がある場合、足部分25は、足部分27について示すのと同様の位置をとることになる。同じように、足部分25は、フレーム42によって支持されることになる。
【0015】
支持装置10Aの動作は、支持装置10について述べた動作と実質的に同じである。先に述べたように、主要な違いは、支持部材60Aと側面部分62Aによるボトル55Aの支持と、バケツ充填用の漏斗部材64Aの存在である。ボトル55Aが、支持部材60A上に載るサイズでない場合、より小さなボトルが、傾斜した側面部分62Aによって支持されるであろう。
【0016】
このように、分注デバイスが、邪魔にならない位置で都合よく支持されるだけでなく、同時に、ボトル33かバケツ38のいずれかが容易に充填できるように、12などの分注デバイス用の支持装置がここで提供されることが、わかるであろう。
【0017】
プラットフォーム14ならびに足部分25と27を作製するための好ましい材料はポリプロピレンである。しかし、アセチル樹脂およびガラス充填ポリプロピレンなどの他の材料もまた使用することができるであろう。フレーム部材30は、スチール・バーで構成され、フレーム部分42は、フレーム部材30に溶接され、部分44およびバー部材50もまたフレーム部材30に溶接される。構成フレーム30のための好ましい材料はスチールである。しかし、ステンレス・スチールおよびナイロンなどの他の材料もまた利用することができるであろう。
【0018】
支持装置10は、2つのボトル33を支持する、あるいは、ホース40への接続支持を可能にすることができる足部分25および27と共に使用するために示されたが、支持装置は、足部分27上に設置された単一の分注デバイスと単一の容器33のみを支持するように設計することができることが容易に明らかである。バケツ38を充填する必要がある場合、足部分27は、直立位置に移動し、ホース40が分注チューブ15へ接続される。本発明の精神内にある全てのこうした、また、他の変更は、添付の特許請求項によって規定される本発明の範囲内にあることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の分注デバイス用の支持体ならびに2つの分注デバイスの斜視図である。
【図2】バケツの充填を示す分注デバイス用の支持体の正面図である。
【図3】分注デバイス用の支持体の平面図である。
【図4】付属器具が無い状態の分注デバイス用の支持体の正面図である。
【図5】分注デバイス用の支持体の側面図である。
【図6】分注デバイス用の支持体の底面図である。
【図7】分注デバイス用の支持構造を示す、仮想線(phantom)で示す部分を有する正面図である。
【図8】分注デバイス用の支持体の第2の実施形態の斜視図である。
【図9】分注デバイスとボトルがその上で支持された、図8に示す実施形態の正面図である。
【図10】ホースへの分注デバイスの接続を示す図9と同様の図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手持ち式液体分注デバイスを支持する装置であって、
前記分注デバイスのノズル部分を受け取る第1支持部材と、
容器を保持する第2支持部材とを備え、前記第1および第2支持部材は、実質的に軸方向に整列して互いから離間し、支持構造に接続するためにフレーム部材に接続される装置。
【請求項2】
前記第1支持部材は空洞を含む請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第2支持部材は、前記フレーム部材に旋回可能に接続される請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記フレーム部材に接続された、対向して配設される2つの第1支持部材が存在する請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記第1支持部材は、分注器ノズルを内部に設置するための空洞を有するプラットフォームによって画定される請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記第2支持部材は足部分によって画定され、前記足部分は、前記フレームによって支持され、前記フレーム部材に旋回可能に接続される請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記足部分は、ボトルを受け取る凹状部分を含む請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記フレーム部材に接続された、対向して配設される2つの第2支持部材が存在し、前記フレーム部材は、第1方向に延びる第1部分と、前記第1部分に対して実質的に直角に延びる第2部分とによって画定され、前記第2部分は、前記対向して配設される2つの第2支持部分に接続される請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記フレーム部材はロッド部材で構成される請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記空洞は、前記ノズル部分が通過することを可能にするように構築され、構成された通路を含む請求項1に記載の装置。
【請求項11】
組み合せ型の手持ち式液体分注デバイスおよび前記デバイスを支持する装置であって、
液体分注デバイスと、
前記分注デバイスのノズル部分を受け取る第1支持部材と、
容器を保持する第2支持部材とを備え、前記第1および第2支持部材は、実質的に軸方向に整列して互いから離間し、支持構造に接続するためにフレーム部材に接続される装置。
【請求項12】
前記第1支持部材は空洞を含む請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第2支持部材は、前記フレーム部材に旋回可能に接続される請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記フレーム部材に接続された、対向して配設される2つの第1支持部材が存在する請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記第1支持部材は、分注器ノズルを内部に設置するための空洞を有するプラットフォームによって画定される請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記第2支持部材は足部分によって画定され、前記足部分は、前記フレームによって支持され、前記フレーム部材に旋回可能に接続される請求項11に記載の装置。
【請求項17】
前記足部分は、ボトルを受け取る凹状部分を含む請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記フレーム部材に接続された、対向して配設される2つの第2支持部材が存在し、前記フレーム部材は、第1方向に延びる第1部分と、前記第1部分に対して実質的に直角に延びる第2部分とによって画定され、前記第2部分は、前記対向して配設される2つの第2支持部分に接続される請求項11に記載の装置。
【請求項19】
前記フレーム部材はロッド部材で構成される請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記空洞は、前記ノズル部分が通過することを可能にするように構築され、構成された通路を含む請求項11に記載の装置。
【請求項21】
手持ち式液体分注デバイスを支持する装置であって、
前記分注デバイスのノズル部分を受け取る第1支持部材と、
容器を保持する第2支持部材とを備え、前記第1および第2支持部材は、実質的に軸方向に整列して互いから離間し、支持構造に接続するためにフレーム部材に接続され、前記フレーム部材は、前記分注デバイス用の第3支持部材を含む装置。
【請求項22】
前記フレーム部材は、前記第3支持部材に接続された側面部分を含む請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記側面部分は、前記第3支持部材から前記第1支持部材へ向かう方向に内向きに傾斜する請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記側面部分は、異なるサイズの容器を収容するように構築され、構成される請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記フレーム部材に接続された、対向して配設される2つの第1、第2、および第3支持部材が存在する請求項21に記載の装置。
【請求項26】
前記第2支持部材は、前記フレーム部材に旋回可能に接続される請求項21に記載の装置。
【請求項27】
前記第1支持部材内に設置するための漏斗をさらに含む請求項26に記載の装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−529296(P2007−529296A)
【公表日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−545530(P2006−545530)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/042658
【国際公開番号】WO2005/063610
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(398061050)ジョンソンディバーシー・インコーポレーテッド (101)
【住所又は居所原語表記】8310 16th Street,Sturtevant,Wisconsin 53177−0902,United States of America
【Fターム(参考)】