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分注ピペット
説明

分注ピペット

【課題】 ピペットノズルを、例えばゴム栓がされている試薬容器や採血管に直接刺し込んでも該ノズルの目詰まりを防止することができ、かつ、デッドスペースをなくすることで、クロスコンタミネーションを確実に防止することができる分注ピペットを提供する。
【解決手段】 試薬や検体試料などを吸引し吐出する分注ピペットのノズル下部に開口する吸引吐出孔を、上記ノズルの側部に開口し、該ノズル内の通孔と前記吸引吐出孔とは1度以上〜44度以下の角度で連通接続され、かつ、該ノズルの下端は、刃状に形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、試薬や検体試料等の液体を吸引・吐出する分注装置の分注ピペットに係り、特に、ピペットノズルを、例えばゴム栓がされている試薬容器に直接刺し込んでも該ノズルの目詰まりを防止することができ、かつ、デッドスペースをなくすることで、クロスコンタミネーションを確実に防止することができる分注ピペットに関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、液状の検体の検査には分注装置が用いられる。この分注装置では、高精度な検査を実現するために、所定量の検体や薬液を正確に分注するために、一般に容器から液体を吸引するための吸引部を有する分注ノズルが用いられ、この分注ノズルは、特許文献1等に示すようなものが用いられている。
【0003】
【特許文献1】特開2007−024710号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記特許文献1に開示された分注ピペットノズルにあっては、ノズル内の通孔は、直線状に形成されているため、これを、試薬や検体の蒸発を防ぎ濃度を変動させないために被着されているゴム栓等に直接刺した場合には、目詰まりを起こしてしまい易く、また、採血管の場合には検査のたびにゴム栓を抜くことは2次感染の虞があるという問題を有していた。
【0005】
この発明は、かかる現状に鑑み創案されたものであって、その目的とするところは、ピペットノズルを、例えばゴム栓がされている試薬容器や採血管に直接刺し込んでも該ノズルの目詰まりを防止することができ、かつ、デッドスペースをなくすることで、クロスコンタミネーションを確実に防止することができる分注ピペットを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明にあっては、試薬や検体試料などを吸引し吐出する分注ピペットのノズル下部に開口する吸引吐出孔を、上記ノズルの側部に開口したことを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2に記載の発明にあっては、請求項1に記載の分注ピペットを技術的前提とし、前記ノズル内の通孔と、前記吸引吐出孔とは1度以上〜44度以下の角度で連通接続されていることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明にあっては、請求項1または請求項2のいずれかに記載の分注ピペットを技術的前提とし、前記ノズルの下端は、刃状に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
それ故、請求項1に記載の発明によれば、ピペットノズルを、例えばゴム栓がされている試薬容器や採血管に直接刺し込んでも、ノズルの吸引吐出孔がノズルの側部に開口されているので、該ノズルの目詰まりを確実に防止することができる。
【0010】
また、請求項2に記載の発明によれば、ノズルの側部に開口されたノズルの吸引吐出孔とノズルの通孔とが、1度以上〜44度以下の角度で連通接続されているため、デッドスペースをなくすることができ、試薬や検体試料がデッドスペースに残って次の試薬や検体試料と混合するといったクロスコンタミネーションを確実に防止することができる。
【0011】
また、請求項3に記載の発明によれば、ピペットノズルを、例えばゴム栓がされている試薬容器や採血管に直接刺し込んでも、ノズル下端が刃状に形成されているので、小さいトルクでスムーズに刺し込むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、この発明の一実施形態例に係る分注ピペットが装着された分注装置の概略的な構成を示す説明図を、図2は同分注ピペットのノズル部を示す説明図を、図3は同ノズルの下端部を拡大して示す正面図を、図4は同ノズル下端部の右側面図を、図5は同ノズル下端部の左側面図を、それぞれ示している。
【0013】
本実施形態例に係る分注ピペットのノズル10は、図1に示すように、該分注ピペットを所定の位置へ移送するピペットアーム6に垂直に保持されたガイドパイプ1と、絞りパイプ4に収縮チューブう3をかけて接着されたシールドパイプ2と、上記絞りパイプ4に連通接続された上記ノズル10と、から構成されている。尚、この分注ピペットとしての他の構成・作用・効果は従来の分注ピペットと同様であるので、その詳細な説明はここでは省略する。
【0014】
そして、ノズル10は、図2〜図5に示すように、その下端が略V状の刃11に形成されているので、該ノズル10を、例えばゴム栓がされている試薬容器や採血管(図示せず)に直接刺し込んでも、小さいトルクでスムーズに刺し込むことができる。
【0015】
また、上記ノズル10の吸引吐出孔13は、ノズル10の側部に開口されている。これにより、ノズル10を、例えばゴム栓がされている試薬容器や採血管(図示せず)に直接刺し込んでも、該ノズル10の目詰まりを確実に防止することができる。
【0016】
さらに、ノズル10の側部に開口された吸引吐出孔13とノズル10の通孔12とは、1度以上〜44度以下の角度(本実施形態例では30度)で連通接続されている。これは、例えばL字状に連通接続した場合には、接続部にデッドスペースが発生するが、本実施例のように接続すれば、接続部14にデッドスペースが発生するのを可及的に小さくすることができ、試薬や検体試料がデッドスペースに残って次の試薬や検体試料と混合するといったクロスコンタミネーションを確実に防止することができる。
【0017】
またさらに、上記角度で吸引吐出孔13をドリルで略く字状に穿孔する場合、該孔をL字状に穿孔する場合に比べ、約半分以下の力で穿孔することができ、製造が容易となるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】この発明の一実施形態例に係る分注ピペットが装着された分注装置の概略的な構成を示す説明図である。
【図2】同分注ピペットのノズル部を示す説明図である。
【図3】同ノズルの下端部を拡大して示す正面図である。
【図4】同ノズル下端部の右側面図である。
【図5】同ノズル下端部の左側面図である。
【符号の説明】
【0019】
10 ノズル
11 刃
12 通孔
13 ノズルの吸引吐出孔
14 ノズルの吸引吐出孔と通孔の接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
試薬や検体試料などを吸引し吐出する分注ピペットのノズル下部に開口する吸引吐出孔を、上記ノズルの側部に開口したことを特徴とする分注ピペット。
【請求項2】
前記ノズル内の通孔と、前記吸引吐出孔とは1度以上〜44度以下の角度で連通接続されていることを特徴とする請求項1に記載の分注ピペット。
【請求項3】
前記ノズルの下端は、刃状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の分注ピペット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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