説明

分配可能なフェイスマスク及びその作製方法

フェイスマスクを作製する方法を開示する。本方法は、機械方向に連続する弾性不織布ウェブを提供する工程であって、弾性不織布ウェブが機械方向に延在する中央レーンを有する、工程と、機械方向に連続し、中央レーンの横ウェブ幅と実質的に同じである横ウェブ幅を有するフィルタリングウェブを、弾性不織布ウェブの中央レーンに固着して、積層ウェブを提供する工程と、フェイスマスクを積層ウェブの中に打ち抜く工程と、を含む。フェイスマスク、及び複数個のフェイスマスクを上に配置させた連続積層ウェブも開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、共に2010年3月3日に出願された米国特許仮出願第61/309,933号及び同第61/309,972号、2010年9月17日に出願された同第61/384,027号及び同第61/384,044号、並びに2010年11月2日に出願された同第61/409,363号の利益を主張し、それらの開示は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
保護フェイスマスクは、多くの分野において有用である。ヘルスケア分野において、フェイスマスクは、大気中の病原体から患者及びヘルスケア提供者の両方を保護し、体液又は他の液体に宿る病原体の移動を防止するのに有用であり得る。保護フェイスマスクの着用は、多くの工業的環境においても有用であり得る。
【0003】
多くの保護フェイスマスクは、使用者の鼻及び口を覆う前側パネルと、この前側パネルを使用者の頭部にしっかりと取り付けることができる固定装置(例えば手動の結合ストラップ)とを有するように構成される。しばしば、前側パネル及び結合ストラップは、別々のプロセスで別々に作製された後、(例えば、接着剤、ステープル、又は他の機械式ファスナーを使用して)相互に取り付けられる。一緒に接合されなければならない別々の部品から構成されたフェイスマスクには欠点がある。フェイスマスクの前側パネルと結合ストラップとの間の取り付け点が、例えば、結合ストラップを引っ張ることにより壊れる場合がある。また、別々の部品の別々の製造プロセス及び接合工程は、比較的高価であり、時間がかかるプロセスをもたらす場合がある。加えて、取り付けを点はフェイスマスクの弱い部位であり得る。例えば、2つの部品の取り付けは、フェイスマスクの着用者に又は着用者からの病原体の移動を可能にするフェイスマスク内の開口をもたらす場合がある。
【0004】
いわゆる単一片のフェイスマスクが公知である。この種類のフェイスマスクにおいて、前部パネルは、フェイスマスクを着用者に取り付けるために使用される開口部を有する側部パネルと一体に形成される。前部パネル及び側部パネルは、材料のウェブから打ち抜かれ、同時に形成され得る。これらのマスクの一部は、着用者の顔へのより良い適合を実現するように伸縮性である。しかしながら、伸縮性の単一片フェイスマスクは、一部の用途に所望されるフィルタ効率を有さない場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
信頼できるフェイスマスク及びそれらを作製するための簡便な製造プロセスが、引き続き所望される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、着用者の鼻及び口の少なくとも一部分の上に着用するための部分、並びにフェイスマスクを着用者の頭部に固定するための部分が一体型構造として形成されるフェイスマスクを提供する。フェイスマスクは、その少なくとも一部分が着用者の顔にぴったり合うように着用中に伸張することができる細長い形状の弾性シートと、弾性シートの中央部分にフィルタリングウェブ部分とを備える。有利に、フェイスマスクは、弾性不織布ウェブ及びフィルタリングウェブの連続ウェブ処理を使用して製造され得る。
【0007】
一態様では、本開示は、フェイスマスクを作製する方法を提供し、本方法は、
機械方向に連続する弾性不織布ウェブを提供する工程であって、弾性不織布ウェブが機械方向に延在する中央レーンを有し、中央レーンが横ウェブ幅を有する、工程と、
機械方向に連続し、中央レーンの横ウェブ幅と実質的に同じである横ウェブ幅を有するフィルタリングウェブを、弾性不織布ウェブの中央レーンに固着して、積層ウェブを提供する工程と、
フェイスマスクを積層ウェブの中に打ち抜く工程であって、フェイスマスクが、弾性不織布ウェブの部分と、フィルタリングウェブの部分と、を備え、弾性不織布ウェブの部分が、弾性不織布ウェブの中央レーンから打ち抜かれた中央部分を有する細長い形状と、それぞれ、対向して中央部分の側面に位置する第1及び第2の側方端部分とを有し、フィルタリングウェブの部分が中央部分に固着される、工程と、を含む。いくつかの実施形態では、フェイスマスクは、第1の側方端部分に第1の開口部と、第2の側方端部分に第2の開口部とを更に備える。他の実施形態では、フェイスマスクは、第1の側方端部分に第1の型抜き部材と、第2の側方端部分に第2の型抜き部材とを含む。型抜き部材は取り除かれて、第1及び第2の側方端部分で耳に係合させるための第1及び第2の開口部を形成する。
【0008】
別の態様では、本開示は、
細長い形状と、中央部分と、それぞれ対向して中央部分の側面に位置する第1及び第2の側方端部分と、第1の側方端部分に第1の開口部と、第2の側方端部分に第2の開口部と、を有する弾性不織布シートと、
弾性不織布シートの中央部分に固着されるフィルタリングウェブ部分であって、中央部分が第1及び第2の側方端部分に対して、減少した伸長を有する様式で、中央部分に固着される、フィルタリングウェブ部分とを備える、フェイスマスクを提供する。
【0009】
他の態様では、本開示は、弾性材料の層と、少なくとも1つの平坦なプリーツを有する、平坦プリーツ加工された材料の少なくとも1つの部分層とを含む、平坦な伸縮性フェイスマスクを提供し、平坦な伸縮性フェイスマスクを伸張する時、弾性材料が伸張し、少なくとも1つの平坦なプリーツが少なくとも部分的に開いて、少なくとも1つの部分層を拡張する。いくつかの実施形態では、弾性材料は上述の弾性不織布シートであり、平坦なプリーツ加工された材料の部分層のうちの少なくとも1つは、弾性不織布シートの中央部分に固着されたフィルタリングウェブ部分である。
【0010】
別の態様では、本開示は、機械方向に連続して位置付けられる複数個のフェイスマスクを含む連続積層ウェブを提供し、連続積層ウェブは、第1の長手方向縁部及び第2の長手方向縁部を有し、フェイスマスクのそれぞれは、弾性不織布ウェブの部分と、フィルタリングウェブの部分とを備え、弾性不織布ウェブの前記部分は、細長い形状と、中央部分と、それぞれが対向して中央部分の側面に位置する、第1及び第2の側方端部分とを有し、第1側方端部分は、連続積層ウェブの第1の長手方向縁部に延在し、第2の側方端部分は、連続ウェブの第2の長手方向縁部に延在し、フィルタリングウェブの部分は、中央部分に固着される。いくつかの実施形態では、フェイスマスクは、第1の側方端部分に第1の開口部と、第2の側方端部分に第2の開口部とを更に備える。他の実施形態では、フェイスマスクは、第1の側方端部分に第1の型抜き部材と、第2の側方端部分に第2の型抜き部材とを含む。型抜き部材は取り除かれて、第1及び第2の側方端部分で耳に係合させるための第1及び第2の開口部を形成する。
【0011】
前述の態様のいずれかでは、弾性不織布シートの中央部分又は弾性不織布ウェブの部分の中央部分は、個人の口及び鼻の少なくとも一部分の上に着用するためのものである。第1及び第2の側方端部分は、個人の顔の両側の周囲に少なくとも部分的に延在して、個人の耳に係合させるためのものである。第1の開口部及び第2の開口部は、それぞれ、個人の耳に係合させることができる。
【0012】
本開示に従う及び/又は本開示に従い作製されたフェイスマスクは、フェイスマスクが所望の用途のために所望の量の保護を提供するように選択され得るフィルタリング部分を有する。フィルタリングウェブ部分は、連続ウェブ処理を使用してフェイスマスク上に提供され得る。更に、フェイスマスクは、それが種々の異なるディスペンサーから容易に分配できる構成を有する。
【0013】
したがって、別の態様では、本開示は、前述の態様のいずれかに従うフェイスマスクを含む、複数個のフェイスマスクを封入する容器を備えるディスペンサーを提供し、容器は、複数個のフェイスマスクを取り出すための開口を有する少なくとも1つの側面を有する。
【0014】
本明細書では、「a」、「an」、及び「the」などの用語は、1つの実体のみを指すことを意図するものではなく、具体例を例示のために用いることができる一般分類を含む。用語「a」、「an」、及び「the」は、用語「少なくとも1つ」と同じ意味で使用される。品目リストがその後に続くフレーズ「〜のうちの少なくとも1つ」及び「〜のうちの少なくとも1つを含む」は、リスト内の品目のいずれか1つ及びリスト内の2つ以上の品目の任意の組み合わせを指す。全ての数値範囲は、特に明記しない限り、その端点と、端点間の非整数値を含む。
【0015】
「第1」及び「第2」という用語が、本開示に使用される。特に断りのない限り、これらの用語は、それらの相対的な意味においてのみ使用されることが理解される。具体的には、幾つかの実施形態では、特定の構成要素が、交換可能に、かつ/又は同一の倍数(例えば、対)で存在してもよい。これらの構成要素について、単に、実施形態のうちの1つ以上を説明する便宜上、構成要素に「第1」及び「第2」という表記が適用される場合がある。
【0016】
シート又はウェブを指す時、「不織布」という用語は、絡み合わされているが、編織物におけるように特定可能な方式では絡み合っていない個々の繊維又は糸の構造を有することを意味する。不織布又はウェブは、メルトブローンプロセス、スパンボンドプロセス、スパンレースプロセス、及び固着カードウェブプロセス等の種々のプロセスから形成され得る。
【0017】
「弾性」という用語は、伸張又は変形からの回復を示すフィルム、繊維、不織布ウェブ、又はそれらの組み合わせを含む、あらゆる材料を指す。
【0018】
本開示の上記の「課題を解決するための手段」は本開示の開示される各実施形態又はすべての実施を説明しようとするものではない。以下の説明文に、例示的な実施形態をより詳細に示す。したがって、図面及び以下の説明は、単に例示目的であって、本開示の範囲を不当に制限するように解釈されるべきではないことを理解するべきである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
以下の本開示の異なる実施形態の詳細な説明を添付図面と併せて考慮することで、本開示のより完全な理解が可能である。
【図1】本開示に従う及び/又は本開示に従い作製された、着用者に面した側の代表的なフェイスマスクの平面図。
【図2】本開示に従う及び/又は本開示に従い作製された、外側に面した側のフェイスマスクの代表的な実施形態の平面図。
【図3A】図1のフェイスマスクの断面の側面図の代表的な実施形態。
【図3B】図1のフェイスマスクの断面の側面図の別の代表的な実施形態。
【図4A】本開示に従う複数個のフェイスマスクの代表的な折り合わせ構成の略図。
【図4B】本開示に従う複数個のフェイスマスクの別の代表的な折り合わせ構成の略図。
【図4C】本開示に従う複数個のフェイスマスクの更に別の代表的な折り合わせ構成の略図。
【図4D】本開示に従う複数個のフェイスマスクの更に別の代表的な折り合わせ構成の略図。
【図4E】本開示に従う複数個のフェイスマスクの更に別の代表的な折り合わせ構成の略図。
【図4F】本開示に従う複数個のフェイスマスクの更に別の代表的な折り合わせ構成の略図。
【図5A】本開示に従う複数個のフェイスマスクの一実施形態の斜視図。
【図5B】本開示に従う複数個のフェイスマスクの別の実施形態の斜視図。
【図5C】本開示に従う複数個のフェイスマスクの別の実施形態の斜視図。
【図6A】本明細書で開示される複数個のフェイスマスクが分配され得る開口の一実施形態を示すディスペンサーの上面図。
【図6B】本明細書で開示される複数個のフェイスマスクが分配され得る開口の別の実施形態を示すディスペンサーの上面図。
【図7A】図1に示されるフェイスマスクの連続ウェブから形成されたロールの斜視図。
【図7B】図1に示されるフェイスマスクの連続ウェブから形成されたロールの別の実施形態の斜視図。
【図8A】本開示に従う及び/又は本開示に従い作製された、着用者に面した側のフェイスマスクの別の代表的な実施形態の平面図。
【図8B】図8Aに示されるフェイスマスクの外側に面した側の平面図。
【図9】本開示に従うフェイスマスクを作製する代表的な方法の略図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
ここで、本開示の実施形態がより詳細に参照され、その1つ以上の実施例は、図面で図示される。一実施形態の一部として図示又は記載される特徴は、他の実施形態と共に使用され、第3の実施形態を得ることもできる。本開示はこれらの及び他の修正及び変形を含むことが意図される。
【0021】
本開示に従う及び/又は本開示に従い作製されたフェイスマスク10及び20が、図1及び2に示される。図1では、フェイスマスク10は、弾性材料(例えば、弾性不織布ウェブ)の部分を含み、図示される実施形態では、細長い形状を有する弾性不織布シート12である。弾性不織布シート12は、中央部分14と、それぞれ、それぞれが対向して中央部分14の側面に位置する、第1及び第2の側方端部分16及び18を有する。いくつかの実施形態では、中央部分14は、約50〜60%までの横断方向の長さ、典型的には、横断方向の弾性不織布シート12の少なくとも約30〜35%の長さを有する。中央部分14は、個人の鼻及び口の少なくとも一部分の上に着用するためのものであり、第1及び第2の側方端部分16及び18は、それぞれ、個人の顔の両側の周囲に少なくとも部分的に延在して、個人の耳に係合させるように構成される。図示される実施形態では、第1の側方端部分16は、個人の顔の左側の周囲に延在するように構成され得、第2の側方端部分18は、個人の顔の右側の周囲に延在するように構成され得る。第1の側方端部分16は、個人の耳に係合するように使用され得る開口17を有し、第2の側方端部分18は、個人のもう一方の耳に係合するための開口19を有する。他の実施形態では、型抜き部材が開口17及び19の代わりに使用され得、型抜き部材の型抜き部分は、取り除かれて、開口を形成する。図1に示されるフェイスマスク10は、フェイスマスクの着用者に面した側から見たものである。
【0022】
図2は、フェイスマスクの外側に面した表面から見た、本開示に従う及び/又は本開示に従い作製されたフェイスマスクを図示する。図2では、フェイスマスク20は、弾性材料(例えば、不織布ウェブ)の部分を含み、図示される実施形態では、細長い形状を有する弾性不織布シート22である。弾性不織布シート22は、中央部分24と、それぞれ、それぞれが対向して中央部分24の側面に位置する、第1及び第2の側方端部分26及び28を有する。中央部分24は、個人の鼻及び口の少なくとも一部分の上に着用するために構成され、第1及び第2の側方端部分26及び28は、例えば、開口27及び29により、それぞれ、個人の顔の両側の周囲に少なくとも部分的に延在して、個人の耳に係合させるように構成される。図示される実施形態では、第1の側方端部分26は、個人の顔の右側の周囲に延在するように構成され得、第2の側方端部分28は、個人の顔の左側の周囲に延在するように構成され得る。
【0023】
弾性不織布ウェブ(すなわち、弾性不織布シート12及び22)の部分内の任意の空孔11及び21も、図1及び2に図示される実施形態に示される。空孔21は、任意に、図2に示される中央部分24並びに第1及び第2の側方端部分26及び28を含む弾性不織布シート22の全面積上に提供され得る。いくつかの実施形態では、空孔11は、図1に示される弾性不織布シート12の第1及び第2の側方端部分16及び18にのみ提供され得る。いくつかの実施形態では、空孔11は、第1及び第2の側方端部分16及び18の部分にのみ提供され得る。例えば、空孔11は、中央部分14のすぐ隣に提供されないが、第1及び第2の側方端部分16及び18上の中央部分から少なくとも0.5(いくつかの実施形態では、少なくとも0.7、0.8、0.9、又は1)センチメートルの距離まで離れて提供され得る。弾性不織布材料は、典型的には、ある程度の多孔性を有し、任意の空孔11及び21は、弾性不織布シート12及び22に意図的に付与され得、約0.5ミリメートル〜約1.5ミリメートルの範囲の直径を有し得る。空孔11及び21は、例えば、フェイスマスク10の通気性、伸長、又は快適性のうちの少なくとも1つを向上するのに有用であり得る。例えば、フェイスマスク10が暑い又は湿気のある環境で着用される場合、フェイスマスク10に提供される空孔11(例えば、第1及び第2の側方端部分16及び18)は、快適性を向上するための空気の通過を可能にし得る。中央部分14から離れた第1及び第2の側方端部分16及び18の空孔11は、通気性、伸長、又は快適性についての所望と、鼻及び口の周囲へのフェイスマスク10の良好な密封についての所望との平衡を保つことができる。いくつかの実施形態では、空孔は、弾性不織布材料の形成中、スパンレースプロセスを使用して、弾性不織布シート12及び22に付与される。他の実施形態では、空孔は、フェイスマスクが積層ウェブから切り取られるのと同じ工程で、又は微細複製打ち抜き器具を使用して前工程で、打ち抜き又はレーザーカットにより付与され得る。
【0024】
弾性不織布シートは、白以外の色を有するか、又は複数色の模様を有することができる。又、図2に示すように、弾性不織布シートに、図が付与され得る。「図」という用語は、フェイスマスク上に見えるあらゆるデザイン、形状、模様、又は絵を意味し、具体的には、テキスト(例えば、1つ以上の英数字符号を含む)、1つ以上の絵を含む画像、及びそれらの組み合わせを含む。図示される実施形態では、絵は、外側に面した表面上の弾性不織布シートの中央部分24に提供される。図(例えば、絵)は、印刷方法(例えば、スクリーン印刷、グラビア印刷、及びオフセット印刷)及び付着方法等の種々の手段を通して弾性不織布シートに付与され得る。色模様及び/又は図は、例えば、着用者が子供の場合、着用者に楽しみを提供することができる。
【0025】
本開示に従う及び/又は本開示に従い作製されたフェイスマスクでは、中央部分、並びに弾性不織布シートの第1及び第2の側方端部分は、同じ材料から形成され、一体型構造を形成する。換言すれば、中央部分並びに第1及び第2の側方端小片は、後に一緒に接合される3つの別々の小片として形成されない。むしろ、中央部分並びに第1及び第2の側方端部分は、連続する構造である、弾性不織布シート12及び22を形成する。又、本開示に従う及び/又は本開示に従い作製されたフェイスマスクは、着用されない時、典型的には、平坦な(すなわち、平面)形状を有する。「平坦」という用語は、複数のウェブ部分のいずれか(例えば、フィルタリングウェブ部分又は第2のウェブ部分)が、弾性不織布シートによって画定される平面に実質的に平行(すなわち、10、7.5、又は5°内の平行)であることを意味する。「平坦」という用語は、本明細書に開示されるフェイスマスクが、典型的には、全体としてのフェイスマスクを屈曲又は永久的に湾曲若しくは折り畳む位置に促すための手段(例えば、シール、継ぎ目、又は固着部)を有さないことも意味する。本開示に従う及び/又は本開示に従い作製されたフェイスマスクは、典型的には、フェイスマスクを屈曲又は永久的に湾曲若しくは折り畳む位置に促すことにより、第1と第2の側方端部分との間に内部空間を画定する中央部分にシール又は継ぎ目を有さない。一般に、フェイスマスクの平坦な又は平面形状は、本明細書に開示されるフェイスマスクの容易な連続ウェブ製造、コンパクトな積み重ね、及び容易な分配を可能にする。
【0026】
本開示に従う及び/又は本開示に従い作製されたフェイスマスクは、種々の異なる大きさのフェイスマスクを含むことができる。フェイスマスクの大きさは、使用者により調節することができる。いくつかの実施形態では、弾性不織布シート(及びフェイスマスク)は、長手方向Lに15(いくつかの実施形態では、14、13、12、11、10、9、又は8まで)センチメートル(cm)まで、及び横断方向Tに36(いくつかの実施形態では、34、32、30、28、26、24、22、又は20まで)cmまでの最大寸法を有する。
【0027】
図1に図示される実施形態では、フェイスマスク10は、固着線37沿って、弾性不織布シート12の中央部分14に固着されるフィルタリングウェブ部分を備える。以下に説明するフィルタリングウェブ部分又はフィルタリングウェブに関して、「フィルタリング」という用語は、フェイスマスク着用者からの呼気の一部分、又はフェイスマスク着用者によって引き起こされる吸入の一部分を分離する、又は取り除く工程を指す。フィルタリングウェブ部分又はフィルタリングウェブは、典型的には、病原性微生物の着用者への又は着用者からの透過に対する障壁を提供する工程、アレルギー物質(例えば、花粉)を捕捉する工程、微粒子を捕捉する工程、悪臭を捕捉する若しくは遮蔽する工程、液体を捕捉する若しくは液体に対する障壁を提供する工程、冷気を取り除く工程(すなわち、断熱を提供する)、又はウイルス若しくは細菌汚染を減少させる工程のうちの少なくとも1つを可能にする。
【0028】
フィルタリングウェブ部分は、図3A及び3Bに示されるように、断面図でより明確に見ることができる。図3Aでは、弾性不織布シート12の中央部分14がフィルタリングウェブ部分30に固着される。フィルタリングウェブ部分30は、典型的には、弾性不織布シートの中央部分14と同一の広がりを持つ部分層である。1つのフィルタリングウェブ部分30が示されるが、いくつかの実施形態では、本明細書で開示されるフェイスマスクは、中央部分14に固着される複数の(例えば、2つ、3つ以上)フィルタリングウェブ部分を含むことができる。フィルタリングウェブ部分30は、フェイスマスクが着用される時、マスクの着用者に面した側上、又はマスクの外側に面した側上にあってもよい。2つ以上フィルタリングウェブが存在する場合、それらはあらゆる順序で配置され得る。例えば、2つのフィルタリングウェブ30は、弾性不織布シート12のいずれかの側上に相互に隣接するか、又は2つのフィルタリングウェブ30は、弾性不織布シート12の対向する側上にあってもよい。
【0029】
図3Aに図示される実施形態では、部分層フィルタリングウェブ部分30が非弾性であるか、弾性不織布シートより有意に低い伸長を有する場合、フィルタリングウェブ部分30は、フェイスマスクが個人の顔の周囲に設置される時に、中央部分14が多少伸張することができるように、プリーツ35を1つ有する。フィルタリングウェブ部分30が2つ以上のプリーツ(例えば、2つ、3つ以上)を有して、フェイスマスクの伸張を可能にすることも、有用であり得る。プリーツは、あらゆる有用な構成で設置され得、例えば、単一のプリーツは、フェイスマスクの長手方向の中央線に沿って設置され得る。あるいは、単一のプリーツは、長手方向の中央線と、第1又は第2の側方端部分のいずれかとの間に設置され得る。2つのプリーツが使用される場合、それらはマスク上に対照的に設置されても、されなくてもよい。第1のプリーツは、長手方向の中央線と第1の側方端部分との間にあってもよく、第2のプリーツは、長手方向の中央線と第2の側方端部分との間にあってもよい。プリーツ35は、フェイスマスクの長手方向Lにあるが、横断方向Tにあるプリーツも有用であり得る。プリーツ35の折り畳みは、図1に示されるように、弾性不織布ウェブに少なくとも部分的に固着されるか、又はプリーツ35の折り畳みは、固着されなくてもよい。
【0030】
図3Aに示されるプリーツは、単一のプリーツであるが、二重プリーツ又は他の複数のプリーツも、上述の構成のいずれかの、本明細書に開示されるフェイスマスクに有用であり得る。例えば、第1の二重プリーツの組は、長手方向の中央線と第1の側方端部分との間にあってもよく、第2の二重プリーツの組は、長手方向の中央線と第2の側方端部分との間にあってもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、フィルタリングウェブ部分30のプリーツ又は複数のプリーツ35は、例えば、図3Aに図示されるように、最初にフィルタリングウェブ又はフィルタリングウェブ部分をそれ自体の上に折り重ねた後、2回目にそれをそれ自体の上に折り重ねることにより作製される平坦なプリーツである。二重プリーツについて、この折り畳み模様は、通常、同じ折り畳み方向で2回繰り返される。複数のプリーツについて、この折り畳み模様は、通常、複数回繰り返される。二重プリーツ又は複数のプリーツは、所望により、重なり合ったプリーツ又は平行なプリーツであり得る。平坦なプリーツ材料において、プリーツ加工された材料の大部分は、弾性不織布シートによって画定された平面に実質的に平行(すなわち、10、7.5、又は5°内の平行)である。図3Aに示される平坦なプリーツは、本明細書に開示されるフェイスマスクのコンパクトな積み重ね又は巻き取りを可能にするのに有用である。対照的に、フィルタリングウェブ部分が伸縮結合積層体により弾性不織布シート12に取り付けられる場合、フィルタリングウェブ部分におけるギャザーの存在は、本明細書に開示されるフェイスマスクのコンパクトな積み重ね又は巻き取りを妨げる可能性がある。したがって、いくつかの実施形態では、フェイスマスク(又はフェイスマスクの中央部分)は、伸縮結合積層体ではない。本明細書に使用される、「伸縮結合積層体」という用語は、一層が収集可能な層であり、もう一方の層が弾性層である、少なくとも二層を有する複合材料を指す。層は、弾性層が層の弛緩時に収集可能な層が収集されるように、その元の状態から引き延ばされる時、一緒に接合される。したがって、少なくとも1つの平坦なプリーツを有する平坦なプリーツ加工された材料の部分層は、伸縮結合積層体が平坦ではないため、「伸縮結合積層体」ではないであろう。
【0032】
図3Bに図示される実施形態では、フェイスマスクは、弾性不織布ウェブの部分(すなわち、弾性不織布シート12)の中央部分14に固着される第2のウェブ部分32を更に備える。弾性不織布シート12、フィルタリングウェブ部分30、及び第2のウェブ部分32は、あらゆる構成で配置され得る。図示される実施形態では、第2のウェブ部分32は、フィルタリングウェブ部分30が弾性不織布シート12と第2のウェブ部分32との間に挿置されるようにフィルタリングウェブ部分30上に配置される(すなわち、第2のウェブ部分32は、それらの間のフィルタリングウェブ部分30により弾性不織布シート12の中央部分14に間接的に固着される)。いくつかの実施形態では、第2のウェブ部分32は、フェイスに対して柔軟である内側カバー層として役立つ場合がある。他の実施形態では、第2のウェブ部分32は、フィルタリングウェブ部分が着用者から離れて面する弾性不織布シート12の側上にあるように構成される場合、フィルタリングウェブ部分を保護する外側カバー層として役立つ場合がある。いくつかの実施形態では、第2のウェブ部分32及び/又はフィルタリングウェブ部分30は、弾性不織布シート12の両側に配置され得る。いくつかの実施形態では、フィルタリングウェブ部分30及び第2のウェブ部分32は、弾性不織布ウェブの対向する側上にあってもよい。いくつかの実施形態では、弾性不織布シート12は、使用者から離れて面する表面を形成し、1つ以上のフィルタリングウェブ部分30は、使用者の顔に面する側上で弾性不織布シート12の中央部分に配置され、第2のウェブ部分32は、使用者の顔と直接接触するフィルタリングウェブ部分30の上に固着される。
【0033】
図3Bに図示される実施形態では、第2のウェブ部分32は、フィルタリングウェブ部分30とほぼ同じである横断方向Tの長さを有し、第2のウェブ部分32及びフィルタリングウェブ部分30の両方の縁部は、弾性不織布シート12に平坦に(すなわち、端が折り畳まれることなく)固着される。いくつかの実施形態では、第2のウェブ部分32は、横断方向Tにおいて、フィルタリングウェブ部分30より長い。これらの実施形態のいくつかでは、第2のウェブ部分の長手方向縁部は、それらが弾性不織布ウェブシート12に固着される前に、フィルタリングウェブ部分の長手方向縁部の周囲に折り畳まれ得る。他の実施形態では、第2のウェブ部分32は、フィルタリングウェブ部分30とほぼ同じである横断方向Tの長さを有し、第2のウェブ部分32及びフィルタリングウェブ部分30の両方の長手方向縁部は、それらが弾性不織布シート12に固着される前に、それ自体に対して折り重ねられる。
【0034】
いくつかの実施形態では、第2のウェブ部分32は、平坦なプリーツ加工された材料の第2の部分層である。第2のウェブ部分32及びフィルタリングウェブ部分30は、図3Bに示されるように、少なくとも1つのプリーツ35、又は2つ以上のプリーツ(例えば、2つ、3つ以上)を有し、フェイスマスクの伸張を可能にすることができる。プリーツは、フィルタリングウェブ部分について上述されるように配置され得る。いくつかの実施形態では、第2のウェブ部分32は弾性である。これらの実施形態では、フェイスマスクの伸張は、第2のウェブ部分32がプリーツ加工されていなくても可能である。いくつかの実施形態では、フィルタリングウェブ部分30はプリーツ加工されるが、第2のウェブ部分32はプリーツ加工されない。いくつかの実施形態では、弾性材料又は弾性不織布シートは、プリーツ加工される(例えば、弾性不織布シート、フィルタリングウェブ部分、及び第2のウェブ部分の3つ全てがプリーツ加工され得る)。図3Bに図示される実施形態では、フィルタリングウェブ部分30及び第2のウェブ部分32は、一緒にプリーツ加工される。他の実施形態では、フィルタリングウェブ部分30及び第2のウェブ部分32は、別々にプリーツ加工された後、所望により、プリーツと整合されて、又は整合されずに相互の上に位置付けられる。いくつかの実施形態では、第2のウェブ部分32は、フィルタリングウェブ部分30又はフィルタリングウェブ部分及び弾性不織布シート12の中央部分14と同一の広がりを持つ。加工される実施形態では、フィルタリングウェブ部分及び/又は第2のウェブ部分は、そのプリーツ加工された構成であるが、フェイスマスクの中央部分と同一の広がりを持つ。
【0035】
部分層フィルタリングウェブ部分30及び任意の第2のウェブ部分32にプリーツ85を有するフェイスマスクの別の実施形態が、図8A及び8Bに示される。図8A及び8Bでは、フェイスマスク80は、細長い形状を有する弾性不織布シート82である、弾性材料の部分(例えば、弾性不織布ウェブ)を備える。弾性不織布シート82は、中央部分84と、それぞれ、それぞれが対向して中央部分84の側面に位置する、第1及び第2の側方端部分86及び88を有する。図8Aに示されるフェイスマスク80は、フェイスマスクの着用者に面した側から示され、図8Bは、フェイスマスクの表面に面する外側から示される。フェイスマスク80の第1の側方端部分86は、個人の耳に係合するように使用され得る開口87を有し、第2の側方端部分88は、個人のもう一方の耳に係合するための開口89を有する。フェイスマスク80の形状は、個人の鼻に順応させるように、中央部分84の上縁部に沿って湾曲を含む。中央部分84の底縁部の形状も、個人の顎に順応させるように形状され得る。
【0036】
図8Aに示されるように、フェイスマスク80は、フィルタリングウェブ部分30及び任意の第2のウェブ部分32に2つの平坦なプリーツ85を有する。プリーツ85は、フェイスマスクの中央部分84に対照的に位置する。第1のプリーツは、長手方向の中央線と第1の側方端部分86との間にあり、第2のプリーツは、長手方向の中央線と第2の側方端部分88との間にある。プリーツ85の大きさ「d1」及びプリーツ間の距離「d2」は、顔への所望の適合、及び典型的には使用者の大きさにより調節され得る。例えば、「d2」は、約0(すなわち、プリーツは、相互に隣接して位置し得る)〜約7.6cm(3インチ)の間で変動することができ、「d1」は、約1.27cm(0.5インチ)〜約5.7cm(2.25インチ)の間で変動することができる。例えば、14cmより大きい横断方向の長さを有する中央部分を有するフェイスマスクについて、「d1」及び「d2」の距離がより大きいことが望ましい場合がある。プリーツ85はまた二重プリーツであってもよい。図1に図示される実施形態のように、フィルタリングウェブ部分30及び任意の第2のウェブ部分32は、固着線37に沿って弾性不織布シート82の中央部分84に固着される。
【0037】
弾性不織布ウェブ(すなわち、弾性不織布シート82)の部分の任意の切り込み81も、図8bに図示される実施形態に示される。「切り込み」という用語は、材料を取り除かないウェブにおける切り込み(すなわち、スリット)、及び材料を取り除くウェブにおける切り込み(すなわち、空孔)を含むことが意図される。切り込み81(示されるスリット)は、フィルタリングウェブ部分30及び任意の第2のウェブ部分32のプリーツ85の付近に有利に設置され得る。切り込み81は、フェイスマスクが伸張し、着用される時、プリーツ85が切り込み81から形成された弾性不織布シート82の開口部を通して延在することを可能にする。このように、より大きな空間がプリーツによって作製されて、使用者の顔の特徴(例えば、鼻及び口)に順応させることができる。この構成における二重プリーツ(例えば、プリーツ85のそれぞれが重なり合っている二重プリーツである)は、着用者の顔の特徴のために作製された空間の調節を増加させることができる。例えば、切り込み81を通してプリーツを引っ張ることにより、所望する場合、着用者の鼻の周囲により大きな空間を広げることができる。切り込み81は、必要条件ではないが、プリーツ85の上に直接位置するように作製され得る。切り込み81がプリーツ85の上に直接位置するとき、それらはプリーツ85の折り畳み上の中央に位置するか、又はそれらはオフセットであり得る。また、切り込み81は、フェイスマスク80上で長軸方向に中央に位置するか、又はそれらはオフセットであり得る。切り込み81は、図8Bに示されるように直線の形態であるか、又はそれらは、ジグザグの形であるか、若しくは湾曲し得る(例えば、アーク型又はS字型)。フェイスマスク80が着用されるとき、切り込み81は、プリーツ85の少なくとも一部分が弾性不織布シート82を通して突出するのに十分長いことが有用である。例えば、切り込みは、フェイスマスクの長軸方向寸法の約10%〜100%(いくつかの実施形態では、10%〜99%、30%〜95%、又は50%〜約90%)である長さを有することができる。図示される実施形態では、2つの切り込み81が示されるが、弾性不織布シートの中央部分は、少なくとも1つの切り込み(例えば、2つ、3つ以上の切り込み)を提供することができる。切り込みの数はプリーツの数に相当する場合がある。他の実施形態では、切り込みは、いずれのプリーツと関連しない場合があり(例えば、切り込みは全くプリーツ加工されないフェイスマスクに有用であり得る)、切り込みは、あらゆる望ましい位置にあってもよい。いくつかの実施形態では、長手方向の中央線の、又はその近くの中央部分に長手方向Lの弾性不織布シートに切り込みを位置付けて、例えば、着用者の鼻により大きな空間を与えることが有用であり得る。スリット又は空孔は、フィルタリングウェブに固着される前、又は例えば以下に説明する方法を使用して、フェイスマスクの打ち抜き中に、弾性ウェブに作製され得る。
【0038】
本開示に従うフェイスマスクを作製する方法は、フィルタリングウェブ及び任意に第2のウェブを弾性不織布ウェブの中央レーンに固着し、積層ウェブを形成した後、フェイスマスクを積層ウェブの中に打ち抜く工程を伴う。積層ウェブは、あらゆる大きさのものであってもよく、複数個のフェイスマスク10は、そこからあらゆる数、形状、又は大きさ(例えば、前述の大きさを含む)に打ち抜かれ得る。弾性不織布ウェブ、フィルタリングウェブ、及び第2のウェブは、典型的には、全て機械方向に連続している。連続する弾性不織布ウェブの中央レーンは、連続する弾性不織布ウェブの横ウェブ幅未満である横ウェブ幅を有する。中央レーンは、連続する弾性不織布ウェブの第1又は第2の長手方向縁部と整合されず、いくつかの実施形態では、連続する弾性不織布ウェブの長手方向の中央線を中心とする。中央レーンの横ウェブ幅は、弾性不織布ウェブの横ウェブ幅の約50又は60%までであってもよく、典型的には、その少なくとも約30又は35%である。フィルタリングウェブは、典型的には、中央レーンの横ウェブ幅と実質的に同じである(例えば、約10、7.5、又は5%内)横ウェブ幅を有する。本開示に従うフェイスマスクのいくつかの実施形態では、弾性不織布シートは弾性不織布ウェブのものから形成された一部分であり、フィルタリングウェブ部分はフィルタリングウェブから形成され、任意の第2のウェブ部分は任意の第2のウェブから形成される。いくつかの実施形態では、本方法は、少なくとも1つの切り込みがフェイスマスクの中央部分に提供されるように、弾性不織布ウェブに断続的にスリットを付ける工程を含む。
【0039】
本明細書に開示される方法では、フェイスマスクは、中央部分が連続する弾性不織布ウェブの中央レーンから打ち抜かれ、第1及び第2の側方端部分が、それぞれ、対向して中央部分の側面に位置するように、積層ウェブから打ち抜かれる。ウェブ上のフェイスマスクのこの構成は、例えば、機械方向の、フィルタリングウェブ及び任意に第2のウェブの弾性不織布ウェブへの連続する固着を可能にする。広範な結合技法が、フィルタリングウェブ及び任意に第2のウェブの、弾性不織布ウェブへの固着に有用であり得る。代表的な結合技法は、超音波溶接、熱接着(例えば、熱点接着)、接着剤結合、積層法、スティッチボンディング、溶接結合、ニードルパンチング、及び水交絡を含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、本開示に従うフェイスマスクを作製する方法は、フィルタリングウェブが少なくとも1つ(いくつかの実施形態では、2つ、3つ以上)の機械方向のプリーツを有するようにフィルタリングウェブをプリーツ加工する工程を更に含む。フィルタリングウェブにおけるプリーツ又は複数のプリーツは、上述のように、弾性不織布ウェブの長手方向の中央線に対して位置付けられ得る。プリーツ加工されたフィルタリングウェブ又はフィルタリングウェブ部分が、それぞれ、弾性不織布ウェブ若しくはシートの中央部分と同じ横ウェブ幅を有するか、又はそれと同一の広がりを持つと考えられる時、それは、言及されるプリーツ加工後のフィルタリングウェブ又はフィルタリングウェブ部分の幅である。上述のように、プリーツは、フィルタリングウェブを弾性不織布ウェブに固着し、フェイスマスクを積層ウェブに打ち抜く連続するプロセスを容易にするために、平坦なプリーツであり得る。いくつかの実施形態では、積層ウェブは、フィルタリングウェブに複数のギャザーを形成するであろう伸縮結合積層体ではない。少なくとも1つのプリーツの折り畳みは、固着されても、固着されなくてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプリーツ折り畳みは、フェイスマスクの上縁部及び底縁部に沿って固着される。これらの実施形態のいくつかでは、少なくとも1つのプリーツは、フェイスマスクの上縁部と底縁部との間で固着されない。これらの実施形態のいくつかでは、弾性不織布ウェブの中央部分は、フェイスマスクの上縁部及び底縁部に沿って伸長可能ではないが、フェイスマスクの上縁部と底縁部との間で伸長可能である。
【0041】
本開示に従う方法のいくつかの実施形態では、方法は、機械方向に連続する第2のウェブを提供する工程と、中央レーン及びフィルタリングウェブの横ウェブ幅と実質的に同じ(例えば、約10、7.5、又は5%内)である横ウェブ幅を有する工程と、第2のウェブを弾性不織布ウェブの中央レーンに固着し、積層ウェブを提供する工程とを更に含む。いくつかの実施形態では、第2のウェブは、横ウェブ方向のフィルタリングウェブより長い。これらの実施形態のいくつかでは、第2のウェブの長手方向縁部は、それらが弾性不織布ウェブに固着される前に、フィルタリングウェブの長手方向縁部の周囲に折り畳まれ得る。他の実施形態では、第2のウェブは、フィルタリングウェブと実質的に同じである横ウェブ方向の長さを有し、第2のウェブ部分及びフィルタリングウェブの両方の長手方向縁部は、それらが弾性不織布ウェブに固着される前に、それ自体に対して折り重ねられる。これらの実施形態のいくつかでは、第2のウェブは弾性である。いくつかの実施形態では、本開示に従うフェイスマスクを作製する方法は、第2のウェブが少なくとも1つの機械方向のプリーツを有するように第2のウェブをプリーツ加工する工程を更に含む。プリーツ又は複数のプリーツは、上述のフィルタリングウェブと同じ構成を有し得る。
【0042】
フィルタリングウェブ及び任意の第2のウェブはプリーツ加工され得るが、一般に、本開示に従うフェイスマスクを作製する方法は、ウェブ処理中、弾性ウェブ、フィルタリングウェブ、及び/又は第2のウェブを半分又は他の一部分(例えば、3分の1)に折り畳む工程を含まない。
【0043】
本開示に従うフェイスマスクを作製する方法の実施形態の略図は、図9に図示される。図示される実施形態では、第2のウェブ232及びフィルタリングウェブ230は、所望のプリーツ構成が提供されるプリーツ加工台235の中に一緒に供給される。いくつかの実施形態では、機械方向に断続的に切り込みが入れられる弾性ウェブ212は、上述の結合法のいずれかを利用することができる固着台237でフィルタウェブ230及び第2のウェブ232に接合される。固着後、接合されたウェブは、打ち抜き台245を通過して、所望により、積み重ね及びパッケージング台270でパッケージ化され得る、個別のフェイスマスク200を提供する。
【0044】
本開示に従う及び/又は本開示に従い作製されたフェイスマスクについて、弾性不織布シートの第1の側方端部分、第2の側方端部分、及び中央部分は、全て相互に一体に形成され、一体となって連続する弾性不織布ウェブから打ち抜かれ得る。打ち抜きは、例えば、連続切り込み又は不連続切り込み(例えば、ミシン目)を有する積層ウェブに切り込みを入れる工程を含む。切り込み(例えば、連続又は不連続切り込み)は、例えば、打ち抜き(例えば、回転式打ち抜き)又はレーザーカットを使用して行われる。フェイスマスクが積層ウェブから打ち抜かれる時、第1の側方端部分に第1の開口部、及び第2の側方端部分に第2の開口部を有するか、又は第1の側方端部分に第1の型抜き部材、及び第2の側方端部分に第2の型抜き部材を有することができる。再び図1を参照すると、いくつかの実施形態では、第1の側方端部分16及び第2の側方端部分18は、それぞれ、開口17及び19になる型抜き部材でそれぞれ打ち抜かれる。型抜き部材の取り除きは、使用者がフェイスマスク10を得た後に行われるか、又は使用者によって最終的に購入され、使用される前の製造の後期段階で行われ得る。いくつかの実施形態では、フェイスマスク10の打ち抜きと同時に、開口17は、第1の側方端部分16の中に打ち抜かれ、開口19は、第1の側方端部分18の中に打ち抜かれる。任意の空孔11も、フェイスマスク10の打ち抜き(例えば、打ち抜き)と同時に、弾性不織布ウェブの少なくとも一部分の中に形成され得る。あるいは、積層ウェブ又は弾性不織布ウェブは、弾性不織布ウェブがフィルタリングウェブ及び任意に第2のウェブに固着される前に、微細複製切り込み器具で処理されて、ウェブの少なくとも一部分に空孔を形成することができる。
【0045】
上述の複数個のフェイスマスクの連続するウェブ製造は、個々の製造工程が削減される、又は排除されるという点で有利である。連続するウェブ製造は、中央部分並びに第1及び第2の側方端部分が打ち抜きプロセス中に同時に形成され得るため、可能である。更に、機械方向に連続するフィルタリングウェブ、弾性不織布ウェブ、及び任意の第2のウェブが使用され得るフェイスマスク構成である。フィルタリングウェブ及び第2のウェブは、弾性不織布ウェブに同時に固着され得、フェイスマスクは、続いて、一工程で打ち抜かれ得る。
【0046】
本明細書に開示される方法及びフェイスマスクについて、弾性ウェブ又はその一部分(例えば、弾性層)は、本開示に従う及び/又は本開示に従い作製されたフェイスマスクが容易に分配され得る、柔軟で、可撓性の材料、又は複数の材料から作製される。典型的には、弾性材料は弾性不織布材料である。弾性不織布シートは、例えば、第1又は第2の側方端部分が手で掴め、弾性不織布シートを変形若しくは断裂せずにディスペンサーから引き抜くことができるように弾力的な材料である。いくつかの実施形態では、例えば、折り合わされたフェイスマスクの積み重ねにおいて、弾性不織布シートは、永久的に折れたり、しわにならない。同様に、フィルタリングウェブ若しくはその一部分及び/又は第2のウェブ若しくはその一部分は、柔軟で、可撓性の材料から作製され得る。
【0047】
弾性ウェブ(例えば、不織布ウェブ)又はその一部分(例えば、弾性不織布シート若しくは弾性層)は、1つ以上の方向に伸張することができる。いくつかの実施形態では、弾性不織布シートは、少なくとも5(いくつかの実施形態では、少なくとも10、25、40、50、75、又は100)%、及び少なくとも一方向において、約150、200、250、300、350、又は500%までの伸長を有する。延伸倍率に関する伸長は、{(伸長した長さ−初期の長さ)/初期の長さ}を100で掛ける。例えば、初期の長さが1cmの材料が0.50cm伸張した、つまり伸長した長さが1.50cmになる場合、材料は、50%の伸長を有すると考えることができる。いくつかの実施形態では、弾性不織布シート又は弾性層は、横断方向T及び長手方向Lの両方に伸張することができる(図2及び8Aを参照)。いくつかの実施形態では、第1及び第2の側方端部分並びに中央部分の全てが1つ以上の方向に伸張することができる。横断方向又は長手方向のうちの少なくとも一方向において、弾性不織布シート又は弾性層が伸張する能力は、典型的には、着用者の顔をより完全に覆うことを可能にし、使用者の種々の大きさの顔への順応により大きな可撓性を提供する。特に、中央部分における横断方向及び/又は長手方向の伸張は、典型的には、顔へのより良い適合を可能にする。
【0048】
弾性材料(例えば、弾性不織布シート又は層)も、伸張からの回復を示す。回復は、付勢力の印加により材料の伸張後、付勢力が停止した時の伸張した材料の収縮を指す。例えば、弛緩した、付勢されてない長さが1cmの材料が、伸張により50%伸長して1.5cmの長さになり、続いて、伸張力の解除後、1.1インチ(2.8cm)の長さに収縮する場合、その材料は、その伸長の80%(0.4インチ(1.0cm))を回復したことになる。弾性不織布シート又は層は、例えば、少なくとも25、50、60、70、75、又は80%の回復率を有することができる。
【0049】
本開示に従う及び/又は本開示に従い作製されたフェイスマスクのいくつかの実施形態では、フィルタリングウェブ部分は、弾性不織布部分又はシートの中央部分が第1及び第2の側方端部分に対して、少なくとも一方向において、減少した伸長を有する様式で、中央部分に固着される。これらの実施形態では、フィルタリングウェブ部分は非弾性であるか、又は弾性不織布部分若しくはシートより低い伸長を有する。これらの実施形態のいくつかでは、伸長した弾性不織布部分又はシートの中央部分は、長手L方向又は横断T方向のうちの少なくとも1つにおいて、15(いくつかの実施形態では、14、13、12、11、又は10まで)%未満の伸長を有する。これらの実施形態の他のものでは、伸長した弾性不織布部分又はシートの中央部分の少なくとも一部は、少なくとも70(いくつかの実施形態では、少なくとも75、80、又は85)%、及び横断T方向において、約160、150、125、110、又は100%までの伸長を有する。長手方向Lは機械方向に相当し、横断方向Tは横ウェブ方向に相当する。いくつかの実施形態では、中央部分の異なる部分は、同じ方向において異なる伸長を有することができる。例えば、伸長した不織布シートの中央部分の上縁部及び底縁部で、伸長は、横断方向において、5(いくつかの実施形態では、4、3、2、又は1)%までであってもよく、一方、上縁部と底縁部との間では、伸長は、横断方向において、5より大きく、15(いくつかの実施形態では、14、13、12、11、又は10まで)%までであってもよい。他の実施形態では、伸長した不織布シートの中央部分の上縁部及び底縁部で、伸長は、横断方向において、5(いくつかの実施形態では、4、3、2、又は1)%までであってもよく、一方、上縁部と底縁部との間では、伸長は、横断方向において、少なくとも70(いくつかの実施形態では、75、80、又は85まで)%までであってもよい。上縁部及び底縁部での減少した伸長は、例えば、使用者の顔に対する良好な密封を提供するのに有用であり得る。いくつかの実施形態では、伸長した弾性不織布シートの中央部分は、長手L方向において、10(いくつかの実施形態では、7.5、5、2.5、2、又は1まで)%未満の伸長を有する。いくつかの実施形態では、第1の側方端部分及び第2の側方端部分は、それぞれ、少なくとも15(いくつかの実施形態では、少なくとも20、25、30、40、50、75、90、又は100)%、及び長手L方向又は横断T方向のうちの少なくとも一方向において、約500(いくつかの実施形態では、350、300、250、又は200)%までの伸長を有する。中央部分又は中央レーンにおける伸長の量は、例えば、材料の選択(例えば、弾性不織布ウェブ、フィルタリングウェブ、及び第2のウェブについて)、フィルタリングウェブ部分及び中央部分の取り付けの程度、並びに中央部分をフィルタリングウェブ部分に取り付ける時のプリーツの大きさ及び数により制御され得る。中央部分の伸長を制限することにより、より良い濾過特性を可能にする。例えば、多孔質の弾性材料(例えば、弾性不織布ウェブ)が伸張される時、汚染物質が通過できる大きな空間が材料に開かれる場合がある。一方で、中央部分におけるより大きな伸長は、顔へのより良い適合を可能にすることができる。
【0050】
様々な種類の不織布材料が、有用な弾性不織布ウェブ又はその一部分(例えば、シート)を提供することができる。いくつかの実施形態では、弾性不織布ウェブ又はその一部分は、スパンボンド、メルトブローン、又はスパンレース不織布を含む。「スパンボンド」という用語は、押し出されるフィラメントの直径を有する、複数の微細で、通常は円形の紡糸口金のキャピラリーから、溶融した熱可塑性材料をフィラメントとして押し出し、その後急激に繊維に縮小させることにより形成される小径繊維を指す。スパンボンド繊維は一般に連続しており、一般的に約7ミクロンより大きい、より具体的には約10〜20ミクロンの直径を有する。「メルトブローン」という用語は、溶融熱可塑性材料を溶融糸又はフィラメントとして、複数の微細で通常は円形のダイキャピラリーを通して収束高速で通常は高温のガス(例えば空気)流中に押し出すことにより形成される繊維を意味し、この収束高速ガス流は、溶融熱可塑性材料のフィラメントを減衰して、おそらく超極細繊維の直径にそれらの直径を低減する。その後、高速ガス流によって、メルトブローン繊維は移動され、収集面上に堆積し、無作為に分散されたメルトブローン繊維のウェブを形成する。一般に、メルトブローン繊維は、一般に10ミクロン未満の直径を有する連続又は不連続であり得る超極細繊維である。スパンレースは、水の高速ジェットを使用して、ウェブを打ち、ウェブの繊維を混ぜ合わせる。スパンレースは、水流交絡としても知られており、例えば毛羽立てられたウェブ及びエアレイドウェブを使用して作製される、繊維状のウェブ上で実施され得る。
【0051】
弾性不織布ウェブ又はその一部分(例えば、シート)を作製するための代表的な有用な材料は、ABAブロックコポリマー等の熱可塑性エラストマー、ポリウレタンエラストマー、ポリオレフィンエラストマー(例えば、メタロセンポリオレフィンエラストマー)、ポリアミドエラストマー、エチレンビニルアセテートエラストマー、及びポリエステルエラストマーが挙げられる。ABAブロックコポリマーエラストマーは、概して、Aブロックがポリスチレン系であり、かつBブロックが共役ジエン(例えば、低級アルキレンジエン)であるエラストマーである。Aブロックは、主に置換(例えば、アルキル化)若しくは非置換スチレン系部分(例えば、ポリスチレン、ポリ(アルファメチルスチレン)、又はポリ(t−ブチルスチレン))から概して形成され、1モル当たり約4,000〜50,000グラムの平均分子量を有する。Bブロックは、主に置換又は非置換であり得る共役ジエン(例えば、イソプレン、1,3−ブタジエン、又はエチレン−ブチレン単量体)から概して形成され、1モル当たり約5,000〜500,000グラムの平均分子量を有する。A及びBブロックは、例えば、線状、放射状、又は星形構成で構成されてもよい。ABAブロックコポリマーは、複数のA及び/又はBブロックを含有してもよく、ブロックは同一の又は異なる単量体から作製されてもよい。典型的なブロックコポリマーは、線状ABAブロックコポリマーであり、Aブロックは同一であるか若しくは異なるか、又はAブロックで主に終端する、3つ以上のブロックを有するブロックコポリマーであってもよい。マルチブロックコポリマーは、例えば、より粘着性のあるエラストマーフィルムセグメントを形成する傾向がある、ある特定の割合のABジブロックコポリマーを含有してもよい。いくつかの実施形態では、本開示を実践するために有用な弾性不織布シートは、種々の有用な材料(例えば、ポリプロピレン、ポリプロピレン−ポリエチレンコポリマー、及び熱可塑性ポリウレタン)から作製される。いくつかの実施形態では、弾性不織布ウェブは、例えば、多成分(例えば、コア−シース等の二成分)繊維から作製される。いくつかの実施形態では、弾性不織布ウェブは、層における異なる材料(例えば、上述の材料)の多層積層体である。例えば、弾性不織布ウェブは、2つのスパンボンド繊維の層の間に、メルトブローン繊維の層を含むことができる。
【0052】
材料は、弾性不織布部分又はシートについて、例えば、それらが皮膚に対してどのように感じるかにより選択され得る。弾性不織布シートは、皮膚に対して柔軟な手触りの材料から作製され得る。弾性不織布シートは、それらが動かないように、ゴムのような手触りを有する材料からも作製され得る。
【0053】
弾性不織布シートを作製するのに有用ないくつかの材料は、例えば、商品名「VISTAMAXX」として、ExxonMobil,Houston,Texasから市販されているポリオレフィン、及び商品名「IROGRAN」として、Woodlands,Texasから市販されている熱可塑性ポリウレタンエラストマーがある。いくつかの実施形態では、弾性不織布シートは、marnix不織布材料を含む。いくつかの実施形態では、弾性不織布シートは、商品名「STRAFLEX」として、Idemitsu Kosan Co.,Ltd.,Tokyo,Japanから入手可能なスパンボンド不織布を含む。
【0054】
種々の材料が、フィルタリングウェブ又はその一部分を作製するのにも有用である。いくつかの実施形態では、フィルタリングウェブも、不織布(例えば、ポリプロピレン不織布材料)である。いくつかの実施形態では、フィルタリングウェブは、微細複製穿孔フィルムである。フィルタリングウェブは、不織布材料又は微細複製穿孔フィルムの多層を含むこともできる。いくつかの実施形態では、フィルタリングウェブは、帯電される。帯電濾過媒体は、典型的には、その電荷によってフィルタに向かって濾過されるように粒子を引き付けることにより、濾過の性能を増加させる。いくつかの実施形態では、フィルタリングウェブはエレクトレットである。エレクトレット処理は、いくつかの異なる技法によって実行され得る(例えば、米国特許第5,401,446号(Tsaiら)、同第4,215,682号(Kubikら)、同第4,375,718号(Wadsworth)、同第4,592,815号(Nakao)、及び同第4,874,659号(Ando)、それらの開示は参照によりそれらの全体が本明細書に組み込まれる)。いくつかの実施形態では、フィルタリングウェブ若しくはその一部分及び/又はフェイスマスクは、少なくとも99(いくつかの実施形態では、98、97、96、又は95)%のフィルタ効率を有する。
【0055】
いくつかの実施形態では、フィルタリングウェブ又はフィルタリングウェブ部分は、例えば、フェイスマスクの着用者を不快臭から保護するのに有用である。これらの実施形態のいくつかでは、フィルタリングウェブは、活性炭又は他の粒子で装填される。これらの実施形態のいくつかでは、フィルタリングウェブは、例えば、パッドの形態で、2つ以上の材料の層を含むことができる。フィルタリンウェブは、従来の技法を使用して、不織布にわたって均一に分散された粒子を有する不織布ウェブであり得る。あるいは、フィルタリングウェブは、不織布に埋設された粒子を用いた、例えばKuraray Chemical Co.,Osaka,Japanから入手可能な、例えば活性炭繊維不織布で形成され得る。他の実施形態では、フィルタリングウェブは、(例えば、不快臭を遮蔽するため)芳香剤が提供される。
【0056】
いくつかの実施形態では、フィルタリングウェブ又はその一部分は、断熱である超極細繊維の不織布ウェブである。例えば、フィルタリングウェブは、米国特許第4,118,531号(Hauser)に記載される超極細繊維とけん縮短繊維との混合物を含むことができ、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。これらの実施形態のいくつかでは、フィルタリングウェブは、例えば、パッドの形態で、2つ以上の材料の層を含むことができる。
【0057】
いくつかの実施形態では、フィルタリングウェブ又はその一部分は、抗ウイルス剤、抗菌剤、又は抗真菌剤を含む。この種類の適切な薬剤は、クエン酸、ホウ酸、及び酸化銀を含む。実施形態のいくつかでは、フィルタリングウェブは、抗ウイルス剤、抗菌剤、又は抗真菌剤が適用される(例えば、米国特許第4,856,509号(Lemelson)に記載される、ローリング又は噴霧により)不織布ウェブを含む。抗ウイルス剤、抗菌剤、又は抗真菌剤は、マスクと接触する可能性のある大気中の病原体及び体液又は他の液体中の病原体を死滅させるのに有用であり得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、フィルタリングウェブ部分又はフィルタリングウェブは、商品名「THINSULATE」として、3M Company,St.Paul,Minn.から入手可能な超極細繊維断熱である。
【0059】
いくつかの実施形態では、フィルタリングウェブ部分又はフィルタリングウェブは、例えば、少なくとも一表面上に低表面エネルギーコーティング又はウェブに埋設された低表面エネルギー材料を有することにより、液体への障壁を提供する。低表面エネルギーコーティング又は材料は、例えば、ワックス、シリコーン、又はフッ素性化学添加剤を用いて提供され得る。適切なフッ素性化学添加剤は、米国特許第5,025,052号(Craterら)、同第5,099,026号(Craterら)、同第5,706,804号(Baumannら)、及び同第6,127,485号(Klunら)に記載されるものを含む。液体への障壁を提供する(すなわち、耐流体)フィルタリングウェブは、例えば、手術用マスクに有用であり得る。
【0060】
いくつかのフィルタリング部分は多機能を有するように設計されるが、本開示に従うフェイスマスクは、それぞれが同じ又は異なる機能を備えるフィルタリングウェブ部分を有する、2つの異なるフィルタリングウェブ部分を含むことができる。例えば、フェイスマスクは、微粒子を取り除くために装入される第1のフィルタリングウェブ部分、及び断熱を提供するように設計される第2のフィルタリングウェブ部分の両方を含むことができる。いくつかの実施形態では、フェイスマスクは微粒子を取り除くために装入される第1のフィルタリングウェブ部分、及び抗ウイルス剤、抗菌剤、又は抗真菌剤で処理される第2のフィルタリングウェブ部分の両方を含むことができる。別の実施形態では、フェイスマスクは、耐流体を提供するように装入される第1のフィルタリングウェブ部分、及びそのように設計される第2のフィルタリングウェブ部分の両方を含む。これらの実施形態のいくつかでは、耐流体を提供するフィルタリングウェブ部分は、弾性不織布シートに隣接して位置付けられ得る。これらの実施形態のいくつかでは、弾性不織布シート82は、図8Bに示され、上述されるスリット81を有することができる。これらの実施形態に従いフェイスマスクを作製するために、所望の機能を伴う2つの異なるフィルタリングウェブが、本開示に従うフェイスマスクを作製する方法に使用され得る。
【0061】
種々の材料が、任意の第2のウェブ又はその一部分を作製するのに有用でもある。いくつかの実施形態では、第2のウェブも不織布である(例えば、ポリプロピレン、ポリプロピレン−ポリエチレンコポリマー、又は天然繊維から作製される)。いくつかの実施形態では、第2のウェブは、微細複製穿孔フィルムである(例えば、ポリプロピレンから作製される)。第2のウェブは、不織布材料又は微細複製穿孔フィルムの多層を含むこともできる。いくつかの実施形態では、第2のウェブは、不織布ウェブ(例えば、スパンボンド、メルトブローン、又はコフォーム不織布ウェブ、又は固着カードウェブ)である。「コフォーム」という用語は、少なくとも1つの他の材料(例えば、パルプ又は短繊維)がメルトブローン形成中に添加されるメルトブローン材料を意味する。いくつかの実施形態では、第2のウェブ又はその一部分は、弾性不織布ウェブと同じ材料で作製される。いくつかの実施形態では、第2のウェブは、ネッキングさせた不織布ウェブ又は可逆的にネッキングさせた不織布ウェブである。ネッキングプロセスは、典型的に、供給ロールから材料を巻き出し、所定の線速度でブレーキニップロールアセンブリを通過させることを伴う。ブレーキニップロールより大きい線速度で操作される巻き取りロール又はニップは、材料を引き付け、布地を伸長し、ネッキングさせるのに必要な張力を生成する。可逆的にネッキングさせた材料が望ましい時、伸張材料は、伸張状態にある間に加熱され、冷却される。伸張材料の加熱及び冷却は、ポリマーの更なる結晶化を生じ、ヒートセットを付与する。ネッキングさせた材料が弾性不織布シートに固着されるときに、延びて、弾性不織布シートと共に引き戻ることができる。いくつかの実施形態では、第2のウェブ又はその一部分は、低密度(例えば、平方メートル当り10〜30グラム)のスパンボンドポリプロピレンである。
【0062】
本開示に従うフェイスマスク及び/又は本開示に従い作製されたフェイスマスクは、フィルタリングウェブ又はフィルタリングウェブ部分のいずれかの側上に2つの第2のウェブ又は第2のウェブ部分を備えることができる。この構造は、例えば、多層を有する炭素装填又は断熱パッドがフィルタリングウェブ又はフィルタリングウェブ部分として使用されるときに有用であり得る。これらの実施形態では、それぞれの第2ウェブ又はその一部分が、上述の材料のいずれかを含む、同じ又は異なる材料で作製され得る。いくつかの実施形態では、それぞれの第2のウェブ又はその一部分は、低密度のスパンボンドポリプロピレンである。
【0063】
いくつかの実施形態では、第2のウェブ又はその一部分には、芳香剤又は香油が提供され得る。例えば、第2のウェブ又はその一部分は、使用者を鎮静する又は安心させるために、ミント若しくは冬緑芳香剤又は油で処理され得る。これらの実施形態のいくつかでは、使用者の皮膚に接触するように位置付けられる未処理の第2のウェブ部分があってもよく、一方、芳香剤が提供される第2のウェブ部分は、使用者の皮膚に接触しないように位置付けられてもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2のウェブ又は第2のウェブ部分は、可鍛性材料で作製され得る。これは、例えば、フェイスマスクが、着用される時、所望の形状を保持することを可能にするのに有用であり得る。例えば、スリットとプリーツの組み合わせが使用者の特徴のために空間を提供するように使用される実施形態では、可鍛性材料の第2のウェブ部分は、この空間を空けたままに保持するのに役立つことができる。これらの実施形態のいくつかでは、使用者の皮膚に接触するように位置付けられる柔らかく可撓性の第2のウェブ部分があってもよく、一方、可鍛性材料の第2のウェブ部分は、使用者の皮膚に接触しないように位置付けられてもよい。
【0065】
本開示に従う及び/又は本開示に従い作製されたフェイスマスクは、フェイスマスクの上縁部又は底縁部のうちの少なくとも1つの上に配置される、模様付きの接着剤であり得る、接着テープ又は接着ストリップも含むことができる。接着ストリップ(例えば、模様付き接着剤)は、例えば回転式印刷コーティングを使用して、上縁部又は底縁部のうちの少なくとも1つの上のフェイスマスク上にコーティング又は印刷され得る。接着テープストリップは、所望の位置(複数可)のフェイスマスク上にも設置され得る。接着テープ又は接着ストリップは、フィルタリングウェブ部分の上縁部若しくは底縁部のうちの少なくとも1つ、第2のウェブ部分の上縁部若しくは底縁部のうちの少なくとも1つ、又は弾性不織布シートの中央部分の上縁部又は底縁部のうちの少なくとも1つの上に配置され得る。いくつかの実施形態では、接着テープストリップは、フェイスマスクの顔側上の第2のウェブ部分に接着される。接着テープストリップは、例えば、着用者の鼻、頬、又は顎の上の中央部分のより良い適合を提供するために有用であり得る。より良い適合は、フェイスマスクと顔との間のあらゆるギャップを通る病原体の移動を防止するためのフェイスマスクの機能を強化することができる。接着テープストリップは、例えば、ヒトの皮膚と物理的かつ生物学的に適合性のある圧感接着剤(PSA)を含むことができ、このPSAは、不織布繊維上にコーティングされ得る(例えば、水流交絡若しくは針仕付されたポリエステル又はレーヨン不織布)。適切な皮膚に適合性のある圧感接着剤は、アクリル系接着剤、ポリオレフィン接着剤、ゴム系接着剤、及び粘着付与ブロックコポリマー接着剤を含む。簡便なパッケージングのために、取り外し可能なライナーが接着テープ又はストリップ上に提供され得る。取り外し可能なライナーを有するいくつかの有用な皮膚に適合性のある接着剤は、市販の、例えば、商品名「3M DOUBLE−COATED SPUNLACE NONWOVEN TAPE 9917」として3M Company,St.Paul,Minnから入手可能な不織布担体二重コーティングテープである。
【0066】
本開示に従う及び/又は本開示に従い作製されたフェイスマスクは、フェイスマスクの上縁部又は底縁部のうちの少なくとも1つの上に配置される、細長い可鍛性部材も含むことができる。可鍛性部材は、弾性不織布シートの中央部分に、着用者から離れて面したフェイスマスクの外表面上に設置されるか、又は多層構造では、いずれかの層の間にあってもよい(例えば、フィルタリングウェブ部分と第2のウェブ部分、又はフィルタリングウェブ部分と弾性不織布シート)。可鍛性部材は、例えば、着用者の鼻、頬、又は顎の上の中央部分のより良い適合を提供するために有用であり得る。代表的な適切な可鍛性部材は、金属ワイヤ又はアルミニウムバンドを含む。
【0067】
本開示に従う及び/又は本開示に従い作製されたフェイスマスクは、例えば、フェイスマスクに更なる望ましい特徴を提供するのに有用であり得る取り外し可能なパッドも含むことができる。例えば、鎮静芳香剤が所望される時、ミント若しくは冬緑芳香剤又は油で処理されたパッドが、図8Bに図示される実施形態の切り込み81のうちの1つに挿入され得る。芳香剤がもはや効果的ではない、又はもはや所望されない時、パッドは、切り込み81のうちの1つを通してフェイスマスクから容易に取り除かれ得る。
【0068】
本開示に従う及び/又は本開示に従い調製されたフェイスマスクは、様々な技法を使用して分配可能に作製され得る。いくつかの実施形態では、本開示に従う及び/又は本開示に従い作製された複数個のフェイスマスクは、第1のフェイスマスクと、第2のフェイスマスクを含む折り合わされたフェイスマスクの積重体に含まれ、第1のフェイスマスクの第2の側方端部分48は、第2のフェイスマスクの第1の側方端部分46’又は第2の側方端部分48’と折り合わされる。第1の側方端部分46は、典型的には、積重体(例えば、ディスペンサーの)から掴まれ、取り出されるように利用可能である。いくつかの代表的な折り合わせ構成が、図4A、4B、4C、4D、4E、及び4Fに示される。図4A及び4Cは異なる種類のZ字型の折り畳み部分を図示する。図4Bは、いわゆるV字型の折り畳み部分又はU字型の折り畳み部分を図示する。図4D及び4Eは、C字型の折り畳み構成を図示する。第1のフェイスマスクの第2の側方端部分が第2のフェイスマスクの第1又は第2の側方端部分と折り合わされる時、第1のフェイスマスクの第2の側方端部分は、第2のフェイスマスクの第1又は第2の側方端部分と重なり合うことが理解され得る。図4B及び4Cにおいて、第1のフェイスマスクの第2の側方端部分48は、直接的な対面配置で、第2のフェイスマスクの第1の側方端部分46’と重なり合う。図4A及び4Dにおいて、第2のフェイスマスクの第1の側方端部分46’は、それ自体の上に最初に折り畳まれ、第1のフェイスマスクの折り畳まれた第2の側方端部分48の中に組み込まれる。同様に、第2のフェイスマスクの第2の側方端部分48’は、積重体の次のフェイスマスクの第1の側方端部分46”と折り合わされる。図4Eにおいて、第1のフェイスマスクの第2の側方端部分48は、それ自体の上に最初に折り畳まれ、第2のフェイスマスクの折り畳まれていない第1の側方端部分46’と折り合わされる。この構成では、第2の側方端部分48、48’、及び48”のみがそれ自体上に折り畳まれ、一方、第1の側方端部分46、46’、及び46”は折り畳まれないままである。図4Eに図示される実施形態では、折り畳まれた第2の側方端部分48、48’、及び48”は、相互に重なり合わない。他の実施形態では、フェイスマスクは、折り畳まれた第2の側方端部分が重なり合うように位置付けられ得る。折り畳み構成のいずれかでは、中央部分44、44’は、例えば、図4B及び4Eに図示されるように折り畳まれ得る。あるいは、中央部分44、44’は、例えば、図4A、4C、及び4Dに図示するように、折り畳み部分を有さない場合がある。
【0069】
図4Fにおいて、折り合わされたフェイスマスクの積重体は、変性されたS字型の折り畳み構成を有する。この構成では、それぞれのフェイスマスクが3つの折り畳み部分を含む。図4A〜4Eに示される他の構成では、折り合わさったフェイスマスクの積重体は、典型的には、1つ又は2つの折り畳み部分を含有する。第1のフェイスマスクの第2の側方端部分48は、中央部分に最初に折り畳まれ、中央部分44’及び第1の側方端部分46’の一部の重なり合いにより作製される第2のフェイスマスクの折り畳み部分と折り合わされる。それぞれのフェイスマスクは、マスクに第3の折り畳みとなる中央部分44、44’、及び44”に折り畳み部分を有する。図4Fに図示される実施形態では、折り畳まれた第2の側方端部分48、48’、及び48”のそれぞれは、必要条件ではないが、積重体において、1つの上にもう1つが位置付けられる。有利に、図4Fに示される折り畳み構成は、フェイスマスクをコンパクトなディスペンサーから1度に1つ取り出すことを可能する(例えば、図5Bの短い1対の側面52の長さは、横断方向のフェイスマスクの長さの3分の1までである)。これらの実施形態では、ディスペンサー50の短い1対の側面52は、ディスペンサーの幅と称される場合がある。いくつかの実施形態では、容器は、第1のフェイスマスクの長さの約4分の1の幅を有する。
【0070】
本明細書に開示される折り合わされたフェイスマスクの実施形態のいずれかでは、積重体中のフェイスマスクの数は制限されず、例えば、少なくとも10、20、30、40、又は50、であり得、かつ例えば、300、250、200、又は100までであり得る。より大きな数のフェイスマスクを有する積重体(例えば、20より大きい)について、個別のフェイスマスクが取り出されると、積重体を開口部に向かって促すために、ディスペンサーの底部にバネシステムを有するのが有用であり得る。
【0071】
本開示に従う及び/又は本開示に従い作製された複数個のフェイスマスクについての代表的なディスペンサーは、図5A、5B、及び5Cに示される。種々の異なる形状及び材料が、フェイスマスクを分配するのに有用であり得る。いくつかの実施形態では、ディスペンサー50は、図5Aに図示されるように、可撓性のポリマーフィルム(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、又はそれらの組み合わせ)、又は他の可撓性材料で作製される。他の実施形態では、ディスペンサー50は、図5Bに図示されるように、比較的より剛性な材料(例えば、板紙又は厚紙)から作製される。図示されるディスペンサー50は、別の1対の側面54と連続する1対の側面52、並びに側面52及び54と接触する底部56を有する。折り合わされたフェイスマスクの積重体は、図5A及び5Bのディスペンサー50の底部56上に置かれてもよい。ディスペンサー50の側面52及び54は深さDを有する。いくつかの実施形態では、深さDは、フェイスマスクの幅の半分までであり、幅は、長手方向Lで測定された最大寸法である。いくつかの実施形態では、深さDに対するフェイスマスクの幅の割合は、少なくとも2(いくつかの実施形態では、少なくとも2.25、2.5、2.6、又は2.75)であり、約3までであってもよい。複数個のフェイスマスクを取り出すための開口60を有する上部58も、側面52及び54と接触する。開口60は、いくつかの実施形態では、ディスペンサー50の上部58の一部分を取り除くことにより露出し得る。取り外し可能な部分は、ミシン目が入れられてもよい。種々のディスペンサーの形状が、本明細書に開示される複数個のフェイスマスクを分配するのに有用であり得る。例えば、ディスペンサーは、立方体、三角形、正方形、若しくは矩形のピラミッド、三角形、台形、若しくは矩形のプリズム、円筒形、又は別の有用な形状であり得る。代表的な三角形のプリズム形状のディスペンサー50cは、図5Cに示される。ディスペンサー50cは、2つの対の側面52c及び54c、及び底部56cを有する。例えば、図5Cに示されるように、三角形のプリズム形状、又は台形のプリズムでは、本開示に従うフェイスマスクの積重体は、容易な分配のために折り合わされる必要がない。例えば、平坦な構成のフェイスマスクの積重体は、プリズムの底部56cの紙製の円筒形支持体の上部の三角形又は台形のプリズム形状のディスペンサーに設置され得る。紙製の円筒形は、容易に取り出せるように、フェイスマスクの中央部分を、プリズムの上部の開口60cに向かって促す。
【0072】
容器からフェイスマスクを取り出すための開口60は、図5A及び5Bに図示される実施形態において、楕円形又は略矩形を有する。円形、正方形、卵形、又は三角形等の他の形状も可能である。図6A及び6Bは、他の有用な開口形状を有するディスペンサーの上部68を図示する。図6Aにおいて、開口60はスリットの形態であり、より構造化された開口60は図6Bに示される。開口60は、典型的には幅Wを有する。いくつかの実施形態では、開口60は、長さLも有することができる。図6Bに図示されるように、一般に円形である、又は別の方法で対称の多軸線を有する開口では、幅及び長さは同じであり得る。いくつかの実施形態では、開口は、フェイスマスクの幅の半分までであり、幅は、長手方向Lで測定された最大寸法である。いくつかの実施形態では、開口の幅に対するフェイスマスクの幅の割合は、少なくとも2(いくつかの実施形態では、少なくとも2.25、2.5、2.6、又は2.75)であり、約3までであってもよい。開口の幅に対するフェイスマスクの幅の割合が2未満の時、本明細書に開示されるフェイスマスクの折り合わされた積重体の不良な分配が生じる場合がある。例えば、4インチ(10.2cm)の幅を有するフェイスマスクの折り合わされた積重体の不良な分配は、2.375インチ(6.0cm)の幅Wを有する図6Bに示される開口を通して観察される。いくつかの実施形態では、フェイスマスクを取り出すための開口を有する容器の少なくとも一側面は、可撓性のポリマーフィルムを含む。これらの実施形態のいくつかでは、容器の少なくとも一側面は、コム性材料を含む。ゴム性材料は、容易な取り出しの準備ができるポップアップした又は部分的に分配された位置に上部マスクを維持することにより分配を向上させることができる。ディスペンサーは、本開示の複数個のフェイスマスクを1つの開口から、そして例えば、ティッシュ又は拭取り布を別の開口から分配するために、2つ以上の開口を有することができる。
【0073】
本開示に従う及び/又は本開示に従い作製される複数個のフェイスマスクは、上述の連続積層ウェブからも分配され得る。例えば、連続積層ウェブは、図7A及び7Bに示されるフェイスマスク70のロールの形態であり得る。図示される実施形態では、ロールは、芯の周囲に形成される。いくつかの実施形態では、連続積層ウェブは、芯のないロールに形成され、フェイスマスクは、ロールの内部から、例えば、一般的な缶の形態のディスペンサーから分配され得る。いくつかの実施形態では、連続積層ウェブは、分配のために交互方向に折り畳まれ得る。
【0074】
本開示に従う連続積層ウェブについて、複数個のフェイスマスクは、連続ウェブ72の中に打ち抜かれるが、ウェブが例えばロールに形成されるか、又は別の方法で連続ウェブから分配され得るように連続ウェブ72から取り出されない場合がある。実線は純粋な切り込みを表し、複数個のフェイスマスクに含まれない残りのウェブ部分は、取り出され得る。複数個のフェイスマスク100は、ミシン目による連結を介して相互に連結されてもよい。ミシン目は、ディスペンサーの種類に望ましい長さ及び間隔を有することができる。例えば、フェイスマスクは、ロールの中央部分から分配するのに、ちょうど2つ又は3つの間隔を介した点で相互に連結され得る。ウェブ上のフェイスマスク100は、図7Aに示されるように、隣接関係にあるか、又は図7Bに示されるように、フェイスマスクの間に空間73があってもよい。間隔73は、例えば分配される後続のマスクに使用者が触る必要がないため、有用であり得る。また、ディスペンサーが、フェイスマスクが分配される開口近くにフックストリップが提供される場合、フックストリップは、次に分配されるマスクを所定の位置に保持するために、間隔73に固定することができる。
【0075】
図示される実施形態では、連続ウェブは、機械方向に連続して位置する複数個のフェイスマスク100を含み、連続ウェブは、第1の長手方向縁部76と、第2の長手方向縁部78とを有する。フェイスマスクの第1の側方端部分116は、連続積層ウェブの第1の長手方向縁部76に延在し、第2の側方端部分118は、連続積層ウェブの第2の長手方向縁部78に延在する。いくつかの実施形態では、第1の側方端部分116及び第2の側方端部分118は、複数個のフェイスマスクが分配のために巻かれる又は折り畳まれる前に、中央部分上に折り畳まれ得る。フィルタリングウェブ130(及び任意に第2のウェブ)は、ロールの中央レーン74に沿って固着される。いくつかの実施形態では、フィルタリングウェブ130は、中央レーンの少なくとも一部分が第1及び第2の側方端部分116及び118に対して、少なくとも一方向において、減少した伸長を有する様式で、連続ウェブ72の中央レーン74に固着される。いくつかの実施形態では、連続ウェブの中央レーン74は、機械方向に5(いくつかの実施形態では、4、3、2、又は1まで)%までの伸長を有する。機械方向に減少した伸長は、例えば、複数個のフェイスマスクのロールからの簡便な分配に有用であり得る。フェイスマスクの連続ロールからの分離は、フェイスマスクが分配方向に伸縮性であるとき、使用者には困難である。連続ウェブの中央レーン74の伸長は、例えば、上述のように、材料の選択、フィルタリングウェブの固着の程度、及びフィルタリングウェブのプリーツの数によって制御され得る。いくつかの実施形態では、中央部分におけるフェイスマスク100の上縁部及び底縁部で、伸長は、横断方向において、5(いくつかの実施形態では、4、3、2、又は1)%までであり得、一方、上縁部と底縁部との間では、伸長は、横断方向において、5より大きく、15(いくつかの実施形態では、14、13、12、11、又は10まで)%までであり得る。
【0076】
図7A及び7Bに図示されるロールは、それらがディスペンサーに封入される前に、例えば、本明細書に開示される複数個のフェイスマスクを輸送し、保管するのに有用でもあり得る。
【0077】
本開示の選択された実施形態
【0078】
第1の実施形態では、本開示は、フェイスマスクを作製する方法を提供し、本方法は、
機械方向に連続する弾性不織布ウェブを提供する工程であって、弾性不織布ウェブが機械方向に延在する中央レーンを有し、中央レーンが横ウェブ幅を有する、工程と、
機械方向に連続し、中央レーンの横ウェブ幅と実質的に同じである横ウェブ幅を有するフィルタリングウェブを、弾性不織布ウェブの中央レーンに固着して、積層ウェブを提供する工程と、
フェイスマスクを積層ウェブの中に打ち抜く工程であって、フェイスマスクが、弾性不織布ウェブの部分と、フィルタリングウェブの部分と、を備え、弾性不織布ウェブの部分が、弾性不織布ウェブの中央レーンから打ち抜かれた中央部分を有する細長い形状と、それぞれ、対向して中央部分の側面に位置する第1及び第2の側方端部分とを有し、フィルタリングウェブの部分が中央部分に固着される、工程と、を含む。
【0079】
第2の実施形態では、本開示は第1の実施形態に従う方法を提供し、フェイスマスクは、第1の側方端部分に第1の開口部、及び第2の側方端部分に第2の開口部を更に含む。
【0080】
第3の実施形態では、本開示は第1の実施形態に従う方法を提供し、フェイスマスクは、第1の側方端部分に第1の型抜き部材、及び第2の側方端部分に第2の型抜き部材を更に含む。
【0081】
第4の実施形態では、本開示は第1〜第3の実施形態のいずれか1つに従う方法を提供し、フィルタリングウェブが機械方向に延在する少なくとも1つのプリーツを有するようにフィルタリングウェブをプリーツ加工する工程を更に含む。
【0082】
第5の実施形態では、本開示は第4の実施形態に従う方法を提供し、プリーツ加工は、機械方向に延在する複数のプリーツを提供する。
【0083】
第6の実施形態では、本開示は第1〜第5の実施形態のいずれか1つに従う方法を提供し、少なくとも1つの切り込みがフェイスマスクの中央部分に提供されるように、弾性不織布ウェブの中央レーンに断続的にスリットを付ける工程を更に含む。
【0084】
第7の実施形態では、本開示は第6の実施形態に従う方法を提供し、切り込みは、フェイスマスクの長手方向寸法の10〜100%の範囲の長さを有する。
【0085】
第8の実施形態では、本開示は第1〜第7の実施形態のいずれか1つに従う方法を提供し、フィルタリングウェブは、中央部分が第1及び第2の側方端部分に対して、少なくとも一方向において、減少した伸長を有する様式で、弾性不織布ウェブの中央レーンに固着される。
【0086】
第9の実施形態では、本開示は第1〜第8の実施形態のいずれか1つに従う方法を提供し、
機械方向に連続する第2のウェブを弾性不織布ウェブの中央部分に固着して、積層ウェブを提供する工程を更に含む。
【0087】
第10の実施形態では、本開示は第9の実施形態に従う方法を提供し、第2のウェブが機械方向に延在する少なくとも1つのプリーツを有するように第2のウェブをプリーツ加工する工程を更に含む。
【0088】
第11の実施形態では、本開示は第10の実施形態に従う方法を提供し、プリーツ加工は、機械方向に延在する複数のプリーツを提供する。
【0089】
第12の実施形態では、本開示は第9〜第11の実施形態のいずれか1つに従う方法を提供し、第2のウェブは弾性である。
【0090】
第13の実施形態では、本開示は第9〜第12の実施形態のいずれか1つに従う方法を提供し、フィルタリングウェブ又は第2のウェブのうちの少なくとも1つは、不織布材料又は微細複製穿孔フィルムのうちの少なくとも1つを含む。
【0091】
第14の実施形態では、本開示は第1〜第13の実施形態のいずれか1つに従う方法を提供し、弾性不織布ウェブ部分の中央部分の少なくとも一部分は、15%未満の伸長を有する。
【0092】
第15の実施形態では、本開示は第1〜第13の実施形態のいずれか1つに従う方法を提供し、弾性不織布ウェブ部分の中央部分の少なくとも一部分は、少なくとも70%の伸長を有する。
【0093】
第16の実施形態では、本開示は第1〜第15の実施形態のいずれか1つに従う方法を提供し、弾性不織布ウェブ部分の中央部分は、機械方向に5%までの伸長を有する。
【0094】
第17の実施形態では、本開示は第1〜第16の実施形態のいずれか1つに従う方法を提供し、フェイスマスクの上縁部又は底縁部のうちの少なくとも1つの上に取り外し可能なライナーを有する接着ストリップを提供する工程を更に含む。
【0095】
第18の実施形態では、本開示は、
細長い形状と、中央部分と、それぞれ対向して中央部分の側面に位置する第1及び第2の側方端部分と、第1の側方端部分に第1の開口部と、第2の側方端部分に第2の開口部と、を有する弾性不織布シートと、
弾性不織布シートの中央部分に固着されるフィルタリングウェブ部分であって、中央部分が第1及び第2の側方端部分に対して、少なくとも一方向において、減少した伸長を有する様式で、中央部分に固着される、フィルタリングウェブ部分と、を備える、フェイスマスクを提供する。
【0096】
第19の実施形態では、本開示は第18の実施形態に従うフェイスマスクを提供し、フェイスマスクの上縁部及び底縁部の中央部分は、上縁部と底縁部との間の中央部分に対して減少した伸長を有する。
【0097】
第20の実施形態では、本開示は第18又は第19の実施形態に従うフェイスマスクを提供し、フィルタリングウェブ部分は少なくとも1つのプリーツを有する。
【0098】
第21の実施形態では、本開示は第20の実施形態に従うフェイスマスクを提供し、フィルタリングウェブ部分は、複数のプリーツを有する。
【0099】
第22の実施形態では、本開示は第18〜第21の実施形態のうちのいずれか1つに従うフェイスマスクを提供し、弾性不織布シートは、中央部分に少なくとも1つの切り込みを有する。
【0100】
第23の実施形態では、本開示は第22の実施形態に従うフェイスマスクを提供し、切り込みは、フェイスマスクの長手方向寸法の10〜100%の範囲の長さを有する。
【0101】
第24の実施形態では、本開示は第18〜第23の実施形態のうちのいずれか1つに従うフェイスマスクを提供し、弾性不織布シートの中央部分に直接的又は間接的に固着される第2のウェブ部分を更に備える。
【0102】
第25の実施形態では、本開示は第24の実施形態に従うフェイスマスクを提供し、第2のウェブ部分は、任意に弾性である微細複製穿孔ウェブ又は不織布材料のうちの少なくとも1つを含み、フィルタリングウェブ部分は、微細複製穿孔ウェブ又は不織布材料のうちの少なくとも1つを含む。
【0103】
第26の実施形態では、本開示は第18〜第25の実施形態のいずれか1つに従うフェイスマスクを提供し、弾性不織布シートの中央部分の少なくとも一部分は、15%未満の伸長を有する。
【0104】
第27の実施形態では、本開示は、第18〜第25の実施形態のいずれか1つに従うフェイスマスクを提供し、弾性不織布シートの中央部分の少なくとも一部分は、少なくとも70%の伸長を有する。
【0105】
第28の実施形態では、本開示は、第18〜第27の実施形態のいずれか1つに従うフェイスマスクを提供し、フェイスマスクの上縁部又は底縁部のうちの少なくとも1つの上に配置される接着テープ又は接着ストリップを更に含み、接着テープ又は接着ストリップは、取り外し可能なライナーが提供される。
【0106】
第29の実施形態では、本開示は、機械方向に連続して位置付けられる複数個のフェイスマスクを含む連続積層ウェブを提供し、連続積層ウェブは、第1の長手方向縁部及び第2の長手方向縁部を有し、フェイスマスクのそれぞれは、弾性不織布ウェブの部分と、フィルタリングウェブの部分とを備え、弾性不織布ウェブの部分は、細長い形状と、中央部分と、それぞれが対向して中央部分の側面に位置する、第1及び第2の側方端部分とを有し、第1の側方端部分は、連続積層ウェブの第1の長手方向縁部に延在し、第2の側方端部分は、連続ウェブの第2の長手方向縁部に延在し、フィルタリングウェブの部分は、中央部分に固着される。
【0107】
第30の実施形態では、本開示は、第18〜第28の実施形態のいずれか1つに従うフェイスマスクを含む、複数個のフェイスマスクを封入する容器を備えるディスペンサーを提供し、容器は、複数個のフェイスマスクを取り出すための開口を有する少なくとも1つの側面を有する。
【0108】
第31の実施形態では、本開示は、第30の実施形態に従うディスペンサーを提供し、容器は、第1のフェイスマスクの長さの3分の1までの幅を有する。
【0109】
第32の実施形態では、本開示は、弾性材料の層と、少なくとも1つの平坦なプリーツを有する、平坦プリーツ加工された材料である少なくとも1つの部分層とを含む、平坦な伸縮性フェイスマスクを提供し、平坦な伸縮性フェイスマスクを伸張する時、弾性材料が伸張し、少なくとも1つの平坦なプリーツが少なくとも部分的に開いて、少なくとも1つの部分層を拡張する。
【0110】
第33の実施形態では、本開示は、第32の実施形態に従う平坦な伸縮性フェイスマスクを提供し、弾性材料に少なくとも1つの切り込みがある。
【0111】
第34の実施形態では、本開示は、第32又は第33の実施形態に従う平坦な伸縮性のフェイスマスクを提供し、平坦なプリーツ加工された材料は、複数の平坦なプリーツを有する。
【0112】
この開示は、趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更が可能である。したがって、本開示は、上記の実施形態に限定されないが、以下の請求項及び全てのその等価物に詳述する制限によって規制される。本開示は、本明細書に具体的に開示されていない要素を欠いても適宜実施され得る。上記に引用した全ての特許及び特許出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フェイスマスクを作製する方法であって、
機械方向に連続する弾性不織布ウェブを提供する工程であって、前記弾性不織布ウェブが前記機械方向に延在する中央レーンを有し、前記中央レーンが横ウェブ幅を有する、工程と、
前記機械方向に連続し、前記中央レーンの前記横ウェブ幅と実質的に同じである横ウェブ幅を有するフィルタリングウェブを、前記弾性不織布ウェブの前記中央レーンに固着して、積層ウェブを提供する工程と、
フェイスマスクを前記積層ウェブの中に打ち抜く工程であって、前記フェイスマスクが、前記弾性不織布ウェブの部分と、前記フィルタリングウェブの部分と、を備え、前記弾性不織布ウェブの部分が、前記弾性不織布ウェブの前記中央レーンから打ち抜かれた中央部分を有する細長い形状と、それぞれ、対向して前記中央部分の側面に位置する第1及び第2の側方端部分とを有し、前記フィルタリングウェブの部分が前記中央部分に固着される、工程と、を含む、方法。
【請求項2】
前記フェイスマスクが、前記第1の側方端部分内の第1の開口部と、前記第2の側方端部分内の第2の開口部と、を更に備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
少なくとも1つの切り込みが前記フェイスマスクの前記中央部分に提供されるように、前記弾性不織布ウェブの前記中央レーンに断続的にスリットを付ける工程を更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記フィルタリングウェブが、前記中央部分が前記第1及び第2の側方端部分に対して、少なくとも一方向において、減少した伸長を有する様式で、前記弾性不織布ウェブの前記中央レーンに固着される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記機械方向に連続する第2のウェブを前記弾性不織布ウェブの前記中央部分に固着して、前記積層ウェブを提供する工程を更に含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記機械方向に延在する少なくとも1つのプリーツを有するように、前記フィルタリングウェブ又は前記第2のウェブのうちの少なくとも1つをプリーツ加工する工程を更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
細長い形状と、中央部分と、それぞれ対向して前記中央部分の側面に位置する第1及び第2の側方端部分と、前記第1の側方端部分に第1の開口部と、前記第2の側方端部分に第2の開口部と、を有する弾性不織布シートと、
前記弾性不織布シートの前記中央部分に固着されるフィルタリングウェブ部分であって、前記中央部分が前記第1及び第2の側方端部分に対して、少なくとも一方向において、減少した伸長を有する様式で、前記中央部分に固着される、フィルタリングウェブ部分と、を備える、フェイスマスク。
【請求項8】
前記フェイスマスクの上縁部及び底縁部の前記中央部分が、前記上縁部と前記底縁部との間の前記中央部分に対して減少した伸長を有する、請求項7に記載のフェイスマスク。
【請求項9】
前記弾性不織布シートが、前記中央部分に少なくとも1つの切り込みを有する、請求項7に記載のフェイスマスク。
【請求項10】
前記弾性不織布シートの前記中央部分に直接的又は間接的に固着される第2のウェブ部分を更に備える、請求項7に記載のフェイスマスク。
【請求項11】
前記フィルタリングウェブ部分又は前記第2のウェブ部分のうちの少なくとも1つが、少なくとも1つのプリーツを有する、請求項10に記載のフェイスマスク。
【請求項12】
前記弾性不織布シートの前記中央部分の少なくとも一部分が、15%未満の伸長を有するか、又は前記弾性不織布シートの前記中央部分の少なくとも一部分が、少なくとも70%の伸長を有する、請求項7〜11のいずれか一項に記載のフェイスマスク。
【請求項13】
請求項7〜11のいずれか一項に記載のフェイスマスクを含む複数個のフェイスマスクを封入する容器を備え、前記容器が、前記複数のフェイスマスクを取り出すための開口を有する少なくとも1つの側面を有する、ディスペンサー。
【請求項14】
機械方向に連続して位置付けられる複数個のフェイスマスクを含む連続積層ウェブであって、前記連続積層ウェブは、第1の長手方向縁部及び第2の長手方向縁部を有し、前記フェイスマスクのそれぞれが、弾性不織布ウェブの部分と、フィルタリングウェブの部分と、を備え、前記弾性不織布ウェブの前記部分が、細長い形状と、中央部分と、それぞれが対向して前記中央部分の側面に位置する第1及び第2の側方端部分と、を有し、前記側方端部分が、前記連続積層ウェブの前記第1の長手方向縁部に延在し、前記第2の側方端部分が、前記連続ウェブの前記第2の長手方向縁部に延在し、前記フィルタリングウェブの前記部分が、前記中央部分に固着される、連続積層ウェブ。
【請求項15】
弾性材料の層と、少なくとも1つの平坦なプリーツを有する、平坦プリーツ加工された材料である少なくとも1つの部分層と、を備える、平坦な伸縮性フェイスマスクであって、前記平坦な伸縮性フェイスマスクを伸張すると、前記弾性材料が伸張し、前記少なくとも1つの平坦なプリーツが少なくとも部分的に開いて、前記少なくとも1つの部分層と、を拡張する、フェイスマスク。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−521055(P2013−521055A)
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−556150(P2012−556150)
【出願日】平成23年3月1日(2011.3.1)
【国際出願番号】PCT/US2011/026580
【国際公開番号】WO2011/109327
【国際公開日】平成23年9月9日(2011.9.9)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】