説明

利益を提供するための組成物及び方法

色の再生及び/又は色の維持の利益を含む、1つ以上の利益を布地に提供するために有用な組成物及び方法を開示する。開示する組成物は、少なくとも1つのカチオン性ポリマーを含む。その方法は、アニオン性界面活性剤源と組み合わせて開示する組成物を提供する工程を含む。単位用量及び多区画システムも開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
布地に利益を提供するための組成物及び方法を開示する。
【背景技術】
【0002】
布地の種類によって、染色された衣類は通常の着用及び洗濯条件によって退色及び色落ちしやすく、衣類の非着用及び/又は消費者の不満をもたらす。濃い色は特に退色又は色落ちを起こしやすい。退色又は摩耗した布地に対して色を回復させる1つの手段は、染料の使用によるものである。染料組成物を使用して着色、退色、又は摩耗した布地を回復し得るが、かかる組成物は、一般に複雑な工程を必要とし、使用するのが面倒である。染め直しはまた、布地との色の適合を必要とし、多くの場合において困難である可能性がある。それ故に、染料を必要とせずに色の回復を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
カチオン性ポリマーは、それらの正電荷により、より高い濃度では、一般的にアニオン性界面活性剤と上手く製剤されない。かかるポリマーは、アニオン性界面活性剤と相互作用する傾向があり、したがって、注入不可能な位相分離混合物を形成する傾向がある。かかる混合物は、一般的に消費者の使用に不適合である。
【0004】
そのため、より高いレベルのカチオン性ポリマーを含む、洗濯プロセスにおいて布地に利益をもたらすことが可能な組成物の使用及び製剤は、製剤及び安定性の懸念によって制限される傾向がある。それ故に、カチオン性ポリマーが布地に送達され、上述の製剤問題を回避しながら色ケアの利益等の利益を付与することができる、組成物及び/又は方法に対する必要性が依然として存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
布地に利益をもたらすための組成物及び方法を開示する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
A.定義
本明細書で使用するとき、請求項で使用されるときの冠詞「a」及び「an」は、請求又は記載されていることの1つ以上を意味すると理解される。
【0007】
本明細書で使用するとき、「添加物」という用語は、洗濯プロセスのいずれかの工程中に洗剤(の前、その後、又はそれと同時を含む)と個別に使用して、布地に利益を付与し得る組成物又は材料を意味する。
【0008】
本明細書で使用するとき、「使用当たりのアニオン電荷密度(ACD)」という用語は、分散される組成物の単一用量の容量に存在する負電荷量を意味する。例として、390g/molの分子量を有する22.2%の界面活性剤を含む、78gの洗剤の用量を仮定すると、ACDは、以下の通り計算される:78g×0.222=17.3g/容量のアニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤=17.3×1/390×1000のACD=容量当たり44.3meqのアニオン電荷ではモル当たり1の負電荷又は1の等価電荷。
【0009】
本明細書で使用するとき、衣類に適用される「黒」という用語は、L値が0〜約18の範囲、又は約16未満である、Hunter Lによって測定される色として定義される。布地製造者は、Pantone Matching Systemを含む、他の技術を使用して「黒」を評価する。Pantone Matching Systemは、www.pantone.comのPantone社からアクセスすることができる、確立されたカラーパレットである。黒色規格パレット番号19−4005tcの例は、Gildan fabric company、600 de Maisonneuve West,33rd Floor,Montreal(Quebec),H3A 3J2 Canadaによって製造かつ販売される黒色Tシャツの黒色として使用されるものである。この色はまた、CMYK色モデルの100−35−0−100と一致し、CMYKは、シアンのC、マゼンタのM、黄色のY、及び黒のカギのKと定義される。CMYK ISO標準は、ISO 12640−1:1997であり、www.iso.orgでアクセスすることができる。
【0010】
本明細書で使用するとき、「カチオン性ポリマー」という用語は、正味カチオン電荷を有するポリマーを意味する。
【0011】
本明細書で使用するとき、「コアセルベート」という用語は、水性環境のカチオン性ポリマー及びアニオン性界面活性剤の会合から形成された粒子を意味する。「コアセルベート」という用語は、「一次粒子」「コロイド粒子」、及び「骨材粒子」の用語と交互に使用され得る。
【0012】
本明細書で使用するとき、「コロイド粒子」という用語は、一次粒子の凝集を意味する。
【0013】
本明細書で使用するとき、「含む(comprising)」という用語は、本開示の組成物の調製において共に使用される種々の成分を意味する。それ故に、「本質的に〜から成る」及び「〜から成る」という用語は、「含む」という用語に含まれる。
【0014】
本明細書で使用するとき、「従来の洗剤」は、アニオン性界面活性剤等の洗浄剤を含む組成物を意味する。
【0015】
本明細書で使用するとき、「電荷密度」は、ポリマー自体の電荷密度を指し、モノマー原料とは異なり得る。電荷密度は、繰り返し単位当たりの正味電荷数を、繰り返し単位の分子量で除することにより計算され得る。正電荷は、ポリマーの主鎖上及び/又はポリマーの側鎖上に配置してもよい。アミンモノマーを用いたポリマーでは、電荷密度はキャリアのpHに依存する。これらのポリマーでは、電荷密度はpH7で測定される。ACDは、アニオン電荷密度を指し、CCDはカチオン電荷密度を指す。
【0016】
本明細書で使用するとき、「使用当たりのカチオン電荷密度(CCD)」という用語は、分散される組成物の単一用量の容量に存在する正電荷量を意味する。例として、150,000ダルドンの分子量及び161.67g/molのモノマー分子量を有する、4%のカチオン性ポリマーを含む、78gの洗剤用量を仮定すると、CCDは以下の通り計算される:ポリマー電荷密度は、1/161.67×1000又は6.19meq/g、及び用量当たりCCD 78g×0.04×6.19又は19.3meqである。
【0017】
本明細書で使用するとき、「カチオン性ポリマー」という用語は、正味カチオン電荷を有するポリマーを意味する。
【0018】
本明細書で使用するとき、布地に適用される「乾燥」という用語は、約14%の残留水分を有することを意味する。
【0019】
本明細書で定義するとき、「ある成分を本質的に含まない」は、その成分が組成物中にいかなる量も意図的に組み込まれていないことを意味する。
【0020】
本明細書で使用するとき、「組成物」は、手洗い、機械洗浄、及び/又は他の目的のための布地ケア組成物と、布地ケア添加剤組成物と、布地の浸漬及び/又は前処理に使用するために好適な組成物とを含む。それらは、例えば、洗濯洗剤、柔軟剤、及び/又は他の洗浄、すすぎ、乾燥機仕上げの製品、並びにスプレーの形態を取り得る。液体形態の組成物は、一般的に、水性キャリアである。他の態様においては、組成物は、粒状洗剤又は乾燥機仕上げの柔軟剤シートの形態であり得る。特に指示がない限り、用語は、粒状又は粉末形態の汎用又は「重質」洗浄剤、特に掃除用洗剤と、液体、ジェル状、又はペースト形態の汎用洗浄剤と、液体のきめの細かい布地用洗剤と、漂白添加剤及び「ステインスティック」又は前処理タイプ、基質を含んだ製品、ドライ及びウエット拭き取り布及びパット、不織布基質、並びにスポンジ等の掃除用助剤と、スプレー及びミストを含む。いくつかの態様においては、組成物は、低含水量、例えば、50%未満、30%未満、15%未満、又は10%未満の水又は他のキャリアを有するコンパクトな製剤であり得る。
【0021】
本明細書で使用するとき、「高い電荷密度」は、約1meq/gを上回る電荷密度を意味する。「低い電荷密度」は、約1meq/g未満の電荷密度を意味する。
【0022】
本明細書で使用するとき、「高分子量」という句は、約1,000,000kDを上回る分子量を意味する。「低分子量」という句は、約1,000〜約500,000kDの分子量を意味する。
【0023】
本明細書で使用するとき、「Lh色空間」及び「L色空間」は、Hunter Associates Laboratoryにより開発され、色又は染色された物品の色における変化を測定するのに、Commission Internationale d’Eclairage(「CIE」)により推奨されている三次元比色モデルである。CIE L色空間(「CIELAB」)は、3組の軸を持つスケールを有し、L軸は色空間の明度(黒についてはL=0、白についてはL=100)を表し、a軸は赤〜緑の色空間(赤についてはa>0、緑についてはa<0)を表し、b軸は黄〜青の色空間(黄についてはb>0、青についてはb<0)を表す。Lh色空間は、極性色空間についてほぼ均一なスケールである。CIE Lh色空間(「CIELCh」)スケール値は、機器で測定され、また、CIELABスケール値から計算され得る。本明細書で使用するとき、DECMC値は、最初のLh値と最終的なLh値との間のLh空間の距離に関連するベクトルを包含する。本明細書で使用するとき、DE値は、最初のLb値と最終的なLb値との間のL空間の距離に関連するベクトルを包含する。L明度値は、CIELCh及びCIELAB色スケールで同一である。C値(彩度値)及びh値(色相角)は、CIELABスケールのa及びb値から計算され得る。全ての色は、Lの組み合わせにより表すことができ、色の変化は、最初の色と最終的な色との間の組み合わせの差異に相当するベクトルにより表すことができる。用語の定義及び式導出は、Hunter Associates Laboratory,Inc.から、及び、www.hunterlab.comから入手可能であり、その全体が本明細書に参照により組み込まれる。
【0024】
本明細書で使用するとき、布地の「再生」又は「回復」という用語は、下記の試験方法を用いて決定されるように、処理された布地が約−0.01未満のΔL値を有するという利益を意味する。広くは、「再生」又は「回復」という用語は、着色又は染色された布地の外観の鮮明又は鮮やかさをより深めるか、又はそのようにさせる。用語は、退色した布地の顕色を修復させ、かつ新規又は退色した布地の顕色を「新規よりも優れたもの」に改善させることを含む。
【0025】
本明細書で使用するとき「洗浄条件下」という句は、「洗浄条件下の希釈」と題する、本明細書の試験方法に説明する条件を意味する。
【0026】
本明細書で使用するとき、「単位用量」は、例えば、約0.05g〜約100g、若しくは10g〜約60g、又は約20g〜約40g等の洗濯1回分を処理するために好適な組成物の量を意味する。
【0027】
特に記載のない限り、成分又は組成物の濃度はすべて、当該成分又は組成物の活性部分に関するものであり、かかる成分又は組成物の市販の供給源に存在し得る不純物、例えば残留溶媒又は副生成物は除外される。
【0028】
本出願人らの発明のパラメータの各値を求めるためには、本出願で開示する試験方法を用いるべきである。
【0029】
全ての測定は、特に指定しない限り、25℃で行われる。
【0030】
布地に利益、特に色ケアの利益を提供するために有用な組成物、及び特に消費者へのサービスとして、それを提供するための方法を開示する。
【0031】
理論によって制限されることなく、出願者は、カチオン性ポリマー及びアニオン性界面活性剤の組み合わせによって、利益、特に色ケアの利益を衣類にもたらすことができると考えている。理論によって制限されることなく、出願者は、カチオン性ポリマー及びアニオン性界面活性剤の組み合わせが、処理された布地と相互作用するコアセルベートの形成をもたらし、その後に局所的な毛羽立ちを減少させる処理された繊維に合着する薄い被膜を蒸着すると考えている。順次、これは、布地の表面における光回折を減少させ、より深みがあり、より本来の(即ち、退色しないか、又は損傷していない)色の外観をもたらすと考えられている。出願者は、シリコーン材料の組み込みが、開示する組成物及び方法を使用して、布地にもたらす1つ以上の利益を改善することができることを更に認識している。
【0032】
組成物
約2〜約11、又は約2.5〜約9.5のpHで約0.05meq/g〜約25meq/g、若しくは約0.1〜約12meq/g、若しくは約0.5〜約7meq/g、又は約0.2〜約3meq/gの電荷密度を有する、総重量に基づき、約0.1%〜約100%、約0.5%〜約80%、若しくは約1.0%〜約70%、若しくは約1.5%〜約60%、若しくは約2%〜約50%、若しくは約3%〜約40%、若しくは約4%〜約30%、又は約5%〜約20%のカチオン性ポリマーを含む、組成物を開示する。
【0033】
一態様においては、カチオン性ポリマーは、カチオン性又は両性多糖類、ポリエチレンイミン及びその誘導体、N,N−ジアルキルアミノアルキルアクリレート、N,N−メタクリル酸ジアルキルアミノアルキル、N,N−ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、N,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、四級化されたN,Nジアルキルアミノアルキルアクリレート、四級化されたN,N−メタクリル酸ジアルキルアミノアルキル、四級化されたN,N−ジアルキルアミノアルキルアクリルアミド、四級化されたN,N−ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド、メタクリロアミドプロピル−ペンタメチル−1,3−プロピレン−2−オル−二塩化アンモニウム、N,N,N,N’N’,N”,N”−ヘプタメチル−N”−3−(1−オキソ−2−メチル−2−プロペニル)アミノプロピル−9−オキソ−8−アゾ−デカン−1,4,10−三塩化トリアンモニウムからなる群から選択される1つ以上のカチオン性モノマーを重合することによって作製された合成ポリマー、ビニルアミン及びその誘導体、アリルアミン及びその誘導体、ビニルイミダゾール、四級化されたビニルイミダゾール及び塩化ジアリルジアルキルアンモニウム、並びにそれらの組み合わせからなる群から選択される。カチオン性ポリマーは、任意に、アクリルアミド、N,N−ジアルキルアクリルアミド、メタクリルアミド、N,N−ジアルキルメタクリルアミド、C〜C12アクリル酸アルキル、C〜C12アクリル酸ヒドロキシアルキル、アクリル酸ポリアルキレングリオール、C〜C12メタクリル酸アルキル、C〜C1メタクリル酸ヒドロキシアルキル、メタクリル酸ポリアルキレングリコール、酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルホルムアミド、ビニルアセトアミド、ビニルアルキルエーテル、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、ビニルカプロラクタム、及び誘導体、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、アクリルアミドプロピルメタンスルホン酸(AMPS)、並びにそれらの塩からなる群から選択される第2のモノマーを含み得る。ポリマーは、2つ以上のモノマーから作製されるターポリマーであり得る。ポリマーは所望により、分枝及び架橋モノマーを使用することにより、分枝状であってもよく、又は架橋されていてもよい。分枝及び架橋モノマーは、エチレングリコールジアクリレートジビニルベンゼン、及びブタジエンを含む。一態様においては、カチオン性ポリマーは、国際公開第00/56849号及び米国特許第6,642,200号に開示されるもの等の、好適な反応開始剤又は触媒を使用するエチレン系不飽和モノマーの重合によって産生されるものを含み得る。一態様においては、カチオン性ポリマーは、全体のポリマーが周囲条件下で中和になるように電荷中和アニオンを含み得る。好適な対イオンとしては、(使用中に生成されたアニオン種の他に)塩化物、臭化物、硫酸、硫酸メチル、スルホン酸、メチルスルホン酸、炭酸塩、重炭酸塩、ギ酸塩、アセタート、クエン酸塩、硝酸塩、及びそれらの混合物が挙げられる。
【0034】
一態様においては、カチオン性ポリマーは、ポリ(アクリルアミド−コ−塩化ジアリルジメチルアンモニウム)、ポリ(アクリルアミド−メタクリルアミドプロピルトリメチル塩化アンモニウム)、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−アクリル酸ジメチルアミノエチル)及びその四級化された誘導体、ポリ(アクリルアミド−コ−N,N−メタクリル酸ジメチルアミノエチル)及びその四級化された誘導体、ポリ(ヒドロキシアクリル酸エチル−コ−メタクリル酸ジメチルアミノエチル)、ポリ(アクリル酸ヒドロキシプロピル−コ−メタクリル酸ジメチルアミノエチル)、ポリ(アクリル酸ヒドロキシプロピル−コ−塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム)、ポリ(アクリルアミド−コ−塩化ジアリルジメチルアンモニウム−コ−アクリル酸)、ポリ(アクリルアミド−塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム−コ−アクリル酸)、ポリ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム)、ポリ(ビニルピロリドン−コ−メタクリル酸ジメチルアミノエチル)、ポリ(メタクリル酸エチル−コ−四級化されたメタクリル酸ジメチルアミノエチル)、ポリ(メタクリル酸エチル−コ−メタクリル酸オレイル−コ−メタクリル酸ジエチルアミノエチル)、ポリ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム−コ−アクリル酸)、ポリ(ビニルピロリドン−コ−四級化されたビニルイミダゾール)、及びポリ(アクリルアミド−コ−メタクリロアミドプロピル−ペンタメチル−1,3−プロピレン−2−オル−二塩化アンモニウム)からなる群から選択され得る。これらのカチオン性ポリマーとしては、国際化粧品原料命名で命名される、専門用語のポリクアテルニウム−1、ポリクアテルニウム−5、ポリクアテルニウム−6、ポリクアテルニウム−7、ポリクアテルニウム−8、ポリクアテルニウム−11、ポリクアテルニウム−14、ポリクアテルニウム−22、ポリクアテルニウム−28、ポリクアテルニウム−30、ポリクアテルニウム−32、及びポリクアテルニウム−33を挙げることができ、かつそれらによって説明され得る。
【0035】
一態様においては、カチオン性ポリマーは、カチオン性アクリル系ポリマーを含み得る。一態様においては、カチオン性ポリマーは、カチオン性ポリアクリルアミドを含み得る。一態様においては、カチオン性ポリマーは、ポリ(アクリルアミド−N,N−アクリル酸ジメチルアミノエチル)及びその四級化された誘導体を含み得る。一態様においては、カチオン性ポリマーは、BTC Specialty Chemicals,BASF Group、Florham Park,N.J.から、Sedipur(登録商標)という商品名で販売されるものであり得る。
【0036】
一態様においては、カチオン性ポリマーは、ポリ(アクリルアミド−コ−塩化メタクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウム)を含み得る。
【0037】
一態様においては、カチオン性ポリマーは、Ciba Specialty Chemicals,BASF group、Florham Park,N.J.から、Rheovis(登録商標)CDEという商品名で販売されるか、又は米国特許出願第2006/0252668 A1号に開示されるもの等の非アクリルアミド系ポリマーを含み得る。
【0038】
一態様においては、カチオン性ポリマーは、ポリエチレンイミン又はポリエチレンイミン誘導体を含み得る。一態様においては、カチオン性ポリマーは、BASF,AG,Lugwigschaefen,Germanyによって、Lupasol(登録商標)という商品名で販売されるもの等のポリエチレンイミン(polyethyleneinine)であり得る。
【0039】
一態様においては、カチオン性ポリマーは、エピクロロヒドリンとのアミン及びオリゴアミンの反応生成物であるアルキルアミン−エピクロロヒドリンポリマーを含み得る。これらには、米国特許第6,642,200 B1号及び同第6,551,986 B1号に記載されるポリマーが挙げられる。例としては、ジメチルアミン−エピクロロヒドリン−エチレンジアミン、及びClariant,Basle,Switzerlandから、Cartafix(登録商標)CB及びCartafix(登録商標)TSFという商品名で入手可能なものが挙げられる。
【0040】
一態様においては、カチオン性ポリマーは、ポリカルボン酸とのポリアルキレンポリアミドのポリアミドアミン−エピクロロヒドリン(PAE)樹脂を含む、合成カチオン性ポリマーを含み得る。最も一般的なPAE樹脂は、エピクロロヒドリンと後続反応される、ジエチレントリアミンとアジピン酸の縮合生成物である。それらは、Hercules Inc.of Wilmington DEから、Kymene(商標)という商品名、又はBASF AG(Ludwigshafen,Germany)から、Luresin(商標)という商品名で入手可能である。これらのポリマーは、L.L.Chan,TAPPI Press(1994),pp.13〜44によって編集された、Wet Strength resins及びそれらの明細書に説明されている。
【0041】
一態様においては、カチオン性ポリマーは、カチオン性又は両性多糖類からなる群から選択され得る。一態様においては、カチオン性ポリマーは、カチオン性及び両性セルロースエーテル、カチオン性又は両性ガラクトマンナン、カチオン性グアーゴム、カチオン性又は両性デンプン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるポリマーを含み得る。
【0042】
一態様においては、カチオン性ポリマーは、ポリマーが正味正電荷を保有するときに、両性ポリマーを含み得る。一態様においては、両性ポリマーは、約0.05〜約18ミリ当量/gのカチオン電荷密度を有し得る。
【0043】
一態様においては、カチオン性ポリマーは、RI検出を用いたポリエチレンオキシド標準に対して、サイズ排除クロマトグラフィーによって決定されるように、約500〜約5,000,000、又は約1,000〜約2,000,000、又は約2,500〜約1,500,000ダルトンの重量平均分子量を有し得る。一態様においては、カチオン性ポリマーの分子量は、約500〜約37,500kDであり得る。一態様においては、1つ以上のカチオン性ポリマーは、500ダルトン〜約37,500ダルトンの重量平均分子量、及び約0.1meq/g〜約12の電荷密度を有し得る。
【0044】
一態様においては、組成物は、組成物の総重量に基づき、約0.1%〜約30%、約0.5%〜約20%、約1.0%〜約10%、又は約1.5%〜約8%の有機シリコーンを含み得る。
【0045】
好適な有機シリコーンは、Si−O部分を含み得、(a)非官能化シロキサンポリマー、(b)官能化シロキサンポリマー、及びそれらの組み合わせから選択され得る。有機シリコーンの分子量は、通常、材料の粘度への言及によって示される。一態様においては、有機シリコーンは、25℃で約10〜約2,000,000センチストークスの粘度を含み得る。一態様においては、好適な有機シリコーンは、25℃で約10〜約800,000センチストークスの粘度を含み得る。
【0046】
好適な有機シリコーンは、線状、分枝状、又は架橋されたものであり得る。一態様においては、有機シリコーンは、線状であり得る。
【0047】
一態様においては、有機シリコーンは、下記の式I
[RSiO1/2[RSiO2/2[RSiO3/2 (式I)
(式中、
i)各R、R、R、及びRは、独立して、H、−OH、C〜C20アルキル、C〜C20置換アルキル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、アルキルアリール、及び/又はC〜C20アルコキシ部分からなる群から選択され得、
ii)nは、n=j+2になるように、約2〜約10若しくは約2〜約6、又は2の整数であり得、
iii)mは、約5〜約8,000、約7〜約8,000、又は約15〜約4,000の整数であり得、
iv)jは、約0〜約10若しくは約0〜約4、又は0の整数であり得る)を有し、ポリアルキル及び/又はフェニルシリコーン流体、樹脂、及び/又はゴムを含み得る非官能化シロキサンポリマーを含み得る。
【0048】
一態様においては、R、R及びR4は、メチル、エチル、プロピル、C〜C20アルキル、及び/又はC〜C20アリール部分を含み得る。一態様においては、R、R、及びRのそれぞれは、メチルであり得る。シリコーン鎖の末端を阻害する各R部分は、水素、メチル、メトキシ、エトキシ、ヒドロキシ、プロポキシ、及び/又はアリールオキシからなる群から選択される部分を含み得る。
【0049】
本明細書で使用するとき、専門用語のSiO「n」/2は、酸素及びシリコーン原子の比率を表す。例えば、SiO1/2は、1つの酸素が2つのSi原子の間で共有されることを意味する。同様に、SiO2/2は、2つの酸素原子が2つのSi原子の間で共有されることを意味し、SiO3/2は、3つの酸素原子が2つのSi原子の間で共有されることを意味する。
【0050】
一態様においては、有機シリコーンは、ポリジメチルシロキサン、ジメチコン、ジメチコノール、ジメチコンクロスポリマー、フェニルトリメチコン、アルキルジメチコン、ラウリルジメチコン、ステアリルジメチコン、及びフェニルジメチコンであり得る。例としては、Dow Corning Corporation,Midland,MIから入手可能な、DC 200 Fluid、DC 1664、DC 349、DC 346Gという商品名で入手可能なもの、及びMomentive Silicones,Waterford,NYから入手可能な、SF1202、SF1204、SF96、及びViscasil(登録商標)という商品名で入手可能なものが挙げられる。
【0051】
一態様においては、有機シリコーンは、環式シリコーンを含み得る。環式シリコーンは、式[(CHSiO](式中、nは、約3〜約7、又は約5〜約6の範囲であり得る整数である)のシクロメチコンを含み得る。
【0052】
一態様においては、有機シリコーンは、官能化シロキサンポリマーを含み得る。官能化シロキサンポリマーは、アミノ、アミド、アルコキシ、ヒドロキシ、ポリエーテル、カルボキシ、水素化物、メルカプト、リン酸スルフェート、及び/又は四級アンモニウム部分からなる群から選択される、1つ以上の官能部分を含み得る。これらの部分は、二価アルキレンラジカル(即ち、「ペンダント」)を介してシロキサン主鎖に直接付着し得るか、又は主鎖の一部であり得る。好適な官能化シロキサンポリマーとしては、アミノシリコーン、アミドシリコーン、シリコーンポリエーテル、シリコーン−ウレタンポリマー、四級ABnシリコーン、アミノABnシリコーン、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料が挙げられる。
【0053】
一態様においては、官能化シロキサンポリマーは、「ジメチコンコポリオール」としても称される、シリコーンポリエーテルを含み得る。広くは、シリコーンポリエーテルは、1つ以上のポリオキシアルキレン鎖を有するポリジメチルシロキサン主鎖を含む。ポリオキシアルキレン部分は、ペンダント鎖又はターミナルブロックとしてポリマーに組み込まれ得る。かかるシリコーンは、米国特許出願第2005/0098759 A1号、並びに米国特許第4,818,421号及び同第3,299,112号に説明されている。例示的な市販のシリコーンポリエーテルとしては、DC 190、DC 193、FF400が挙げられ、それらのすべては、Dow Corning Corporationから入手可能であり、様々なSilwet(登録商標)界面活性剤は、Momentive Siliconesから入手可能である。
【0054】
一態様においては、官能化シロキサンポリマーは、アミノシリコーンを含み得る。好適なアミノシリコーンは、米国特許第7,335,630 B2号、同第4,911,852号、及び米国特許出願第2005/0170994 A1号に説明されている。一態様においては、アミノシリコーンは、X22明細書に説明され、引用されるものであり得る。一態様においては、アミノシリコーンは、式II:
[RSiO1/2[(RSi(X−Z)O2/2[RSiO2/2[RSiO3/2 (式II)の構造を含み得、
式中、
i.R、R、R、及びRは、それぞれ独立して、H、OH、C〜C20アルキル、C〜C20置換アルキル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、アルキルアリール、及び/又はC〜C20アルコキシから選択され得、
ii.各Xは、独立して、2〜12炭素原子、−(CH)s−(sは、約2〜約10の整数である)、−CH−CH(OH)−CH−、及び/又は
【化1】

を含む、二価アルキレンラジカルから選択され得、
iii.各Zは、独立して、−N(R、−N(RA−、
【化2】

から選択され得、各Rは、独立して、H、C〜C20アルキル、C〜C20置換アルキル、C〜C20アリール、C〜C20及び/又は置換アリールから選択され得、各Rは、独立して、H、OH、C〜C20アルキル、C〜C20置換アルキル、C〜C20アリール、C〜C20置換アリール、アルキルアリール、及び/又はC〜C20アルコキシから選択され得、Aは、適合性アニオンであり得る。一態様において、Aは、ハロゲン化物であり得、
iv.kは、約3〜約20、若しくは約5〜約18、又は約5〜10の整数であり得、
v.mは、約100〜約2,000、又は約150〜約1,000の整数であり得、
vi.nは、n=j+2になるように、約2〜約10若しくは約2〜約6、又は2の整数であり得、
vii.jは、約0〜約10若しくは約0〜約4、又は0の整数であり得、
一態様においては、Rは、−OHを含み得る。この態様においては、有機シリコーンは、アモジメチコンであり得る。
【0055】
例示的な市販のアミノシリコーンとしては、Dow Corning Corporationから入手可能なDC 8822、2−8177、及びDC−949、並びにShin−Etsu Silicones,Akron,OHから入手可能なKF−873が挙げられる。
【0056】
一態様においては、有機シリコーンは、アミンABnシリコーン及び第四級ABnシリコーンを含み得る。かかる有機シリコーンは、一般的に、ジアミンをエポキシドと反応させることによって産生される。これらは、例えば、米国特許第6,903,061 B2号、同第5,981,681号、同第5,807,956号、同第6,903,061 B2号、及び同第7,273,837 B2号に説明されている。これらは、Magnasoft(登録商標)Prime、Magnasoft(登録商標)JSS、Silsoft(登録商標)A−858(すべてMomentive Siliconesより)の商品名で市販されている。
【0057】
一態様においては、官能化シロキサンポリマーは、米国特許出願第61/170,150号に説明されているもの等のシリコーン−ウレタンを含み得る。これらは、Wacker Siliconesから、SLM−21200の商品名で市販されている。
【0058】
有機シリコーンのサンプルが分析されるとき、かかるサンプルは、平均、上記の式I及びIIの非整数の指数を有し得るが、かかる平均指数値は、上記の式I及びIIの指数の範囲内であることを当業者は理解する。
【0059】
一態様においては、組成物は、カチオン性界面活性剤を含み得る。好適なカチオン性界面活性剤としては、例えば、米国特許第4,259,217号に記載されるもの等の当該技術分野において周知の任意のカチオン性界面活性剤を挙げることができる。
【0060】
一態様においては、組成物は、1つ以上の添加剤成分を含み得る。以下に図示する本組成物に使用するために好適であり、かつ特定の態様において組み込まれ得ることが望ましい添加剤の非制限的なリストを下記に記載する。前述の添加剤成分の他に、他の添加剤の好適な例及び使用レベルは、米国特許第5,576,282号、同第6,306,812 B1号、及び同第6,326,348 B1号で確認することができる。
【0061】
脂肪酸−組成物は、組成物の総重量に基づき、約8〜約20個の炭素原子を含有する、約0.01%〜約10%、若しくは約2%〜約7%、又は約3%〜約5%の脂肪酸を含み得る。脂肪酸は、約1〜約10個のエチレンオキシド単位を炭化水素鎖中に含有することもできる。好適な脂肪酸は、飽和及び/又は不飽和であり、植物又は動物性エステル(例えば、パーム核油、パーム油、ココヤシ油、ババス油、ベニバナ油、トール油、ヒマシ油、タロー及び魚油、グリース、並びにそれらの混合物)のような天然資源から得ることができ、又は合成的に(例えば、石油の酸化によって又はフィッシャートロプシュ(Fisher Tropsch)法による一酸化炭素の水素添加によって)調製される。組成物に使用するための好適な飽和脂肪酸の例としては、カプリン(captic)酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸及びベヘン酸が挙げられる。好適な不飽和脂肪酸種としては、パルミトレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸及びリシノール酸が挙げられる。脂肪酸の例は、飽和C12脂肪酸、飽和C12〜C14脂肪酸、及び飽和又は不飽和C12〜C18脂肪酸、及びそれらの混合物である。
【0062】
光沢剤−「光沢剤」(「光学的光沢剤」とも呼ばれる)は、本明細書では最も広い意味で使用され、紫外線を吸収して「青い」可視光線として再発光する化合物などの、蛍光を呈するあらゆる化合物を含む。いくつかの態様において、光沢剤はまた、色が薄い又は無色であり、スペクトルの可視部分に実質的に吸収がない。いくつかの態様において、光沢剤はまた耐光性であり、すなわち太陽光下でも実質的に劣化しない。
【0063】
キレート化剤−組成物は、1つ以上の銅、鉄及び/又はマンガンキレート化剤を含み得る。使用される場合、キレート化剤は、一般的に、組成物の総重量に基づき、約0.1%〜約15%、又は約3.0%〜約15%の量にさえ存在する。
【0064】
移染防止剤−組成物は、1つ以上の移染防止剤を含み得る好適なポリマー移染防止剤としては、ポリビニルピロリドンポリマー、ポリアミンN−オキシドポリマー、N−ビニルピロリドンとN−ビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリビニルオキサゾリドン及びポリビニルイミダゾール、又はそれらの混合物が挙げられる。
【0065】
酵素−酵素は、タンパク質系、炭水化物系、若しくはトリグリセリド系のシミの除去、及び/又は布地の回復を含む、種々多様な布地洗濯の目的のために本組成物中に含むことができる。好適な酵素の例には、ヘミセルラーゼ、ペルオキシダーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ、キシラナーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、エステラーゼ、クチナーゼ、ペクチナーゼ、ケラタナーゼ、レダクターゼ、オキシダーゼ、フェノールオキシダーゼ、リポキシゲナーゼ、リグニナーゼ、プルラナーゼ、タンナーゼ、ペントサナーゼ、マラナーゼ、β−グルカナーゼ、アラビノシダーゼ、ヒアルロニダーゼ、コンドロイチナーゼ、ラッカーゼ及び既知のアミラーゼ、並びにそれらの組み合わせが挙げられる。洗浄性酵素は、米国特許第6,579,839号により詳細に記載されている。いくつかの態様においては、本明細書の組成物は、組成物の総重量に基づき、約0.05%〜約2%の洗浄性酵素を含む。
【0066】
酵素安定剤−酵素又は酵素類が組成物中に含まれる場合、組成物は、酵素安定剤を含有し得る。酵素は、カルシウム及び/又はマグネシウム化合物、ホウ素化合物類及び置換ホウ酸、芳香族ホウ酸エステル、ペプチド及びペプチド誘導体、ポリオール、低分子量カルボキシレート、比較的疎水性の有機化合物[例えば、特定のエステル、ジアルキル(diakyl)グリコールエーテル、アルコール又はアルコールアルコキシレート]、カルシウムイオン源に添加したアルキルエーテルカルボキシレート、ベンズアミジン次亜塩素酸塩、低級脂肪族アルコール及びカルボン酸、N,N−ビス(カルボキシメチル)セリン塩、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステルコポリマー及びPEG、リグニン化合物、ポリアミドオリゴマー、グリコール酸又はその塩、ポリヘキサメチレンビグアニド又はN,N−ビス−3−アミノ−プロピル−ドデシルアミン若しくは塩、並びにそれらの組み合わせのようなあらゆる既知の安定剤系を使用して安定化できる。
【0067】
パールエッセンス剤−いくつかの態様においては、組成物は、パールエッセンス剤を含み得る。
【0068】
一態様においては、組成物は、洗浄条件下で、0.005μm〜約1000μm、若しくは約0.01μm〜約500μm、又は約0.1μm〜約100μmの粒径を有する粒子を形成する。
【0069】
一態様においては、組成物は、洗浄条件下で、本明細書の試験方法を使用して測定されるように、0.1〜100rad/sの周波数範囲で約10〜約1,000,000Pa、若しくは、約100〜約200,000Pa、又は約500〜約100,000Paの粘弾性係数を有するコアセルベートを形成する。
【0070】
一態様においては、組成物は、添加剤の形態であり得る。一態様においては、組成物は、組成物が約2〜約12.5、又は約3〜約7のpHを有する、洗浄を介した添加剤であり得る。
【0071】
一態様においては、組成物及び水混和性パウチを含む単位用量システムを開示し、組成物は、組成物の総重量に基づき、約0.01〜約15%の水を含み得る。
【0072】
使用方法
一態様においては、布地に利益をもたらすための方法を開示し、前記方法は、
a.任意に、布地を洗浄する工程と、
b.上述の組成物をアニオン性界面活性剤源と接触させて、布地とともに、約100:1〜約0.01:1、若しくは約10:1〜約0.05:1、若しくは約7:1〜約0.1:1、又は約2:1〜約0.1:1のACD:CCD比率を有する混合物を形成する工程と、
c.混合物を前記布地と接触させて処理された布地を形成する工程と、
d.任意に、前記処理された布地をすすぐ工程と、を含む。
【0073】
一態様においては、その方法は、処理された布地に1つ以上の仕上げ処理を適用する工程を含み得る。仕上げ処理は、乾燥、プレス、糊付け、香り付け、及びそれらの組み合わせからなる群から選択され得る。
【0074】
一態様においては、その方法の接触させる工程は、約50℃〜約75℃、又は約60℃〜約70℃の温度で実施され得る。一態様においては、その接触させる工程は、水性環境で実施され得る。
【0075】
一態様においては、工程(b)及び(c)は、工程(d)の前に少なくとも2回実施し得る。
【0076】
一態様においては、利益は、色維持及び/又は再生、洗浄、磨耗耐性、しわ除去、毛玉防止、縮み防止、静電気防止、しわ防止、布地の柔軟性、布地の形状保持、石鹸の泡の抑制、洗浄又はすすぎ中の残留物の減少、手触り又は質感の向上、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される利益を含み得る。
【0077】
一態様においては、利益は、布地への色維持及び/又は再生の利益を含み得る。この態様においては、本明細書の試験方法に従って乾燥されたときに測定されるように、処理された布地は、約−0.01〜約−15、又は約−0.1〜約−3.0のΔL値を有し得る。いくつかの態様においては、その方法は、約−0.01〜約−15、又は約−0.1〜約−3.0のΔL値が達成されるまで実施され得る。
【0078】
一態様においては、アニオン性界面活性剤源は、アニオン性界面活性剤源の総重量に基づき、約2%〜約50%、若しくは約5%〜約25%、又は約12%〜約20%のアニオン性界面活性剤を含み得る。当業者は、アニオン性界面活性剤源が異なり得ることを理解するであろう。好適なアニオン性界面活性剤は、当該技術分野において周知であり、米国特許出願第12/075333号に記載されているものを含む。
【0079】
一態様においては、アニオン性界面活性剤源は、従来の洗剤を含み得る。この態様においては、アニオン性界面活性剤源は、市販のTide Free(登録商標)HEであり得る。この態様においては、約10グラム〜約100グラム、又は約50グラム〜約80グラムの洗剤が使用され得る。一態様においては、従来の洗剤は、セルラーゼ等の酵素を含み得る。従来の洗剤は、典型的に、蒸留水中の1%の溶液として測定される、7.0〜約12.5、若しくは約7.5〜約11.8、又は約8.0〜約11.5のpHを有する。
【0080】
一態様においては、アニオン性界面活性剤源は、約4〜約14、若しくは約8〜約10、又は9の親水親油バランス(HLB)を含む、アニオン性界面活性剤を含み得る。
【0081】
一態様においては、アニオン性界面活性剤源は、アニオン性界面活性剤源の総重量に基づき、約1.0%〜50%、又は約7%〜約40%のアルキルエトキシスルホネート(AES)を含み得る。
【0082】
一態様においては、アニオン性界面活性剤源は、アニオン性界面活性剤源の総重量に基づき、約5%未満、若しくは約10%未満、又は約50%未満の線状アルキルベンゼンスルホネート(HLAS)を含み得る。一態様においては、アニオン性界面活性剤源は、約10%未満、又は約1%未満の非イオン性界面活性剤を含み得る。一態様においては、組成物は、非イオン性界面活性剤を本質的に含み得ない。
【0083】
一態様においては、アニオン性界面活性剤源は、布地そのものであり得る。この態様においては、アニオン含有洗剤を用いて既に洗浄された布地上の残留アニオン性界面活性剤は、アニオン性界面活性剤源を提供し得る。
【0084】
一態様においては、組成物によって提供される、混合物内のカチオン性ポリマーのppmは、約1〜約5,000、若しくは約100〜約2000、又は約500〜約1000であり得る。
【0085】
一態様においては、アニオン性界面活性剤源に対して、工程(b)の組成物は、約0.79:1のカチオン性電荷比を有し得る。これは、アニオン性界面活性剤源が従来の洗剤であるときに特に当てはまる。
【0086】
一態様においては、前記組成物及び前記アニオン性界面活性剤源は、希釈時に粒子を形成し得る。この態様においては、アニオン性界面活性剤及びカチオン性ポリマーは、「一次粒子」及び/又は「コロイド粒子」を含み得る、二次構造(粒子)を形成し得る。例えば、アニオン性界面活性剤の存在下で、1部の組成物を10部の洗浄液体中に希釈するときに、コロイド構造は、長軸上で約1000μm未満、若しくは長軸上で約500μm未満、又は長軸上で約200μm未満の前記コロイド構造を形成し得る。一態様においては、粒子は、短軸上で約5μm以上、若しくは、短軸上で約10μm以上、又は短軸上で約25μm以上であり得る。
【0087】
一態様においては、組成物及び前記アニオン性界面活性剤源は、水中で約1:3800の比率で希釈されたときに、約0.005μm〜約1000μm、又は約0.01μm〜約100μmの寸法を有する一次粒子及び/又はコロイド粒子を形成する。
【0088】
一態様においては、組成物及びアニオン性界面活性剤源は、処理容器内で混合され得る。処理容器は、組成物及び/又はアニオン性界面活性剤源を希釈するのに十分な任意の好適なリザーバであり得、上蓋洗濯機、前蓋洗濯機、及び/又は商業用洗濯機を含み得る。一態様においては、処理容器は、カチオン性ポリマーを添加する前に、水又は他の溶媒で充填され得る。一態様においては、カチオン性ポリマー及びアニオン性界面活性剤源は、水の存在下で混合され得る。一態様においては、溶媒は、約16℃(60°F)〜約38℃(100°F)の温度の水であり得る。接触させる工程は、布地を混合物中に浸漬する工程及び/又は飽和させる工程を含み得、攪拌下で実施され得る。任意のすすぎ工程が実施される場合、かかる工程は、一般的に、約16℃(60°F)〜約38℃(100°F)の温度の任意の好適な溶媒、例えば、水を使用して実施し得る。
【0089】
一態様においては、その方法は、消費者へのサービスとして実施され得る。この態様においては、その方法は、消費者の要望に応じて商業施設で実施され得る。
【0090】
一態様においては、その方法は、消費者によって自宅で実施され得る。
【0091】
一態様においては、多区画システムを含む布地に利益をもたらす方法を開示し、そこでは、多区画システムが使用され得る。この態様においては、第1の区画は、上述の組成物を含み得、第2の区画は、アニオン性界面活性剤源を含み得る。次いで、多区画システムは、処理工程中に含有物を機械的に放出するシステムを介するか、又はあるいは、消費者の制御下のシステムを介して、自動的に洗浄システムに分配され得る。
【0092】
一態様においては、組成物及び/又はアニオン性界面活性剤源は、組成物及び/又はアニオン性界面活性剤源が水混和性パウチに封入され得る、単位用量システムに提供され得る。一態様においては、組成物及び/又はアニオン性界面活性剤源は、アニオン性界面活性剤源の総重量に基づき、約0%〜約15%、若しくは約1%〜約10%、又は約5%〜約8%の水を含み得る。一態様においては、単位用量システムは、少なくとも2つの区画を有するパウチを含み得、第1の区画は、アニオン性界面活性剤源を含み得、第2の区画は、カチオン性ポリマーを含む組成物を含み得る。
【0093】
試験方法
ΔLの測定−布地に付与される色及び外観の利益は、例えば、分光測光法を介して(例えば、本明細書に説明するHunter分光測光法を介して)測定されるように、ΔL値として画定される布地処理の前後の繊維の屈折率に関して説明することができる。−ΔL値によって表されるL値の減少は、色の改善(又は、黒化)を示し、それは、色の利益を表す。この態様においては、布地のL値(上述)は、以下の時間(L(損傷)値を得るための布地損傷プロトコルの適用後、及びL(処理された)値を得るための布地処理プロトコルの適用後)で決定される。ΔL値は、L(損傷)−L(処理された)値と同等である。
【0094】
色/外観(主観)−一体様においては、衣類の色の改善は、消費者の主観的な意見によって測定される。例えば、消費者は、1〜4のスケールで色再生を評価することにより、本明細書に説明する方法を使用する処理の有効性についての彼らの意見を尋ねられ得、ここで、1は観察可能な変化がない、2は観察可能な変化を示すが色が許容不可能である、3は観察可能な変化を示し、色が許容可能である、並びに、4は色に観察可能な変化を示し、衣類が元々の色に又はその色の近くに再生される。
【0095】
Fabric Damaging Protocol−New black GildanのTシャツ(「衣類」)(172.9g(6.1oz)100%防縮加工済の綿、ダブルニードル縫製、シームレス襟、テープ付き首及び肩、4分の1回転式本体、工場番号:2000、工場:Gildan、スタイル番号:0281 GL、色:黒、サイズ:大又は特大、TSC Apparel,Cincinnati,Ohioから入手可能)又は好適な同等物を使用する。
【0096】
49.6±0.01グラムの市販の2X Ultra Tide(登録商標)洗剤を1サイクル毎に使用する。洗濯機内の衣類の総量は、2.5kg(5.5ポンド)(又は11枚のGildanのTシャツ)である。衣類を合計10回洗浄し、各サイクルの間に完全乾燥(約14%の残留水分)を行う。洗浄条件は以下の通りである:水:1リットル当たり2.1グラム(8.1gpg)の平均硬度、及び1ppmの平均塩素を有する水道水。洗濯機:Kenmore 80シリーズ、Heavy Duty、Super Capacity Plus、Quiet Pak、4段階スピードの組み合わせを有する3段階スピードモータ、Ultra Rinse System、モデル番号110.64832400。サイクル:約16℃(60°F)の温度を有する64.35リットル(17ガロン)の水を使用する、12分間の「Heavy Duty Fast/Fast」サイクル。約16℃(60°F)の温度を有する水を使用して2分間のすすぎを1回実施する。次いで、衣類をKenmore electric 80シリーズ、Heavy Duty、Super Capacity Plus、Quiet Pak、モデル番号110.64832400を使用して乾燥する。衣類を約60分間86℃(186°F)の温度で乾燥させる(「Cotton High」サイクル)。乾燥工程後、衣類は、一般的に、著しい水分を有さない(約14%の残留含水量)。特に指示がない限り、洗浄及び乾燥サイクルを合計10回繰り返す。黒のGildan社のTシャツの典型的なL(損傷)値は、約12〜約14である。
【0097】
布地処理プロトコル−80グラムの試験組成物(例えば、実施例Iの組成物)及び80gの塩基洗剤組成物を、64.35リットル(17ガロン)の16℃(60°F)の水道水(1リットル当たり約2.1グラム(8gpg))を含む、上蓋洗濯機に加える。試験衣類を希釈した溶液中で12分間洗浄する。次いで、衣類を64.35リットル(17ガロン)の16℃(60°F)の水道水(1リットル当たり約2.1グラム(8gpg))を使用して2分間すすぐ。次いで、著しい水分がなくなるまで、即ち、布地が約14%の残留水分含有量を有するまで衣類を乾燥させる。
【0098】
洗浄条件下の希釈−粒径及び/又はレオロジーの特徴化のための洗浄条件下でのサンプルの調製は以下の通りである:50.5グラムのTide 2X、Procter and Gamble Company(20.06%のAES、2.67%のHLAS、及び0.80%の非イオン性界面活性剤含有)から入手可能、80グラムのサンプル組成物をKenmore 80シリーズ、Heavy Duty、Super Capacity Plus、Quiet Pak、4段階スピードモータの組み合わせを有する3段階スピードモータ、Ultra Rinse System、モデル番号110.25842400の上蓋洗濯機に加える。「Heavy Duty Fast/Fast」サイクル(約16℃(60°F)の温度で64.35リットル(17ガロン)の水を有する)を使用して混合物を機械内で攪拌させ、12分後に停止する。水質は、1リットル当たり1.6グラム(6gpg)である。本明細書に説明する粒径又はレオロジーの特徴化のために、サイクルを停止した直後に溶液のサンプルを抽出する。
【0099】
レオロジー、接着マッピング−材料周波数依存性は、線形粘弾性条件下で実施される周波数掃引から得られる。構造相(粒子を含む)は、実質的に透明な上清によって示されるように、粒子を単離するのに十分な速度及び時間での遠心分離によって洗浄溶液から分離される。遠心分離の結果、合体した粒子を含む粘稠なジェル状の層が下相として形成され、かつ分離される。低粘度の上清が存在する。上清は、更なる試験のためにデカントし、ジェル状の層を単離する。線形粘弾性領域は、以下の通り特定される:平行のプレート形状(12mm又は25mm、当業者には容易に理解されるように、ゲル相の弾性率に基づき選択)を具備する応力制御レオメーターを使用して、G’(弾性率)及びG”粘性率)が応力関数として測定される、動的応力掃引を固定した周波数の1rad/sで実施する。線形粘弾性領域は、G’及びG”が一定である、応力範囲、即ち、独立応力として画定される。次いで、G’及びG”が、0.1と100rad/sとの間の周波数関数として測定される動的応力掃引を、この線形粘弾性レジーム内の応力で実施する。次いで、粘弾性「ウインドウ」を、y軸上のG’及びx軸上のG”をプロットすることによって形成し、ウインドウの右上隅は、高周波点、即ちG”(100rad/s)に対応し、左下隅は、低周波点、即ち、G”(0.1rad/s)、G’(0.1rad/s)に対応する。
【実施例】
【0100】
【表1】

【0101】
実施例IV:商業的環境において利益をもたらす
消費者は、処理を望む着色衣類/布地を提供する。布地は、任意に、従来の洗剤又は他のライトクリーニングを使用して、事前に調整(例えば、濡れにより)又は事前に洗濯し得る。布地を27.2kg(60ポンド)の容量を有する、商業用の前蓋機械、Unimacモデル番号UW60PVに入れる。約10〜約22.7kg(50ポンド)の消費者が提供した布地を前蓋機械に入れる。約16℃(60°F)の温度の、およそ56.78L(15ガロン)の水を加える。
【0102】
水を加えた後、80グラムの市販のTide Free(登録商標)HE 2x(およそ15%のAES)を水及び布地混合物に加える。次いで、240グラムの実施例Iの組成物を個別に加える。あるいは、組成物を機械に取り付けられたポンプ機構を介して加えることができる。次いで、衣服を約12分間洗浄し、1回以上の通常のすすぎサイクルを使用して、それぞれ約16℃(60°F)でおよそ2分間すすぐ。すすぎサイクルの容量は、洗浄サイクルの容量と同様である。次いで、布地は、消費者によって選択された1つ以上の仕上げ処理を受け、それらは、蒸気プレス、乾燥、香り付けの適用、糊付け及び/又は更なる布地仕上げ処理を含む。次いで、衣類を消費者に返却する。
【0103】
実施例V:商業的環境において利益をもたらす
消費者は、処理を望む着色衣類/布地を提供する。布地を約64.35リットル(17ガロン)の容量を有する上蓋機械(Kenmore 800シリーズ)に入れる。約4〜2.7kg(6ポンド)の布地を機械に加える。約16℃(60°F)の温度を有する64.35リットル(17ガロン)の水を加える。
【0104】
水を加えた後、66.7グラムの市販のTide with a Touch of Downy 2X(およそ30%のAES)を加える。80グラムの実施例Iの組成物を加える。衣服を約12分間洗浄し、次いで、約16℃(60°F)〜約38℃(100°F)の温度を有する64.35リットル(17ガロン)の水を含む、すすぎ工程を受ける。次いで、布地は、1つ以上の仕上げ処理を受け、それらは、蒸気プレス、乾燥、香リ付けの適用、糊付け及び/又は更なる布地仕上げ処理を含む。次いで、衣類を消費者に返却する。
【0105】
本明細書全体にわたって記載されるあらゆる最大数値限定は、それより小さいあらゆる数値限定を、そのような小さい数値限定が本明細書に明示的に記載されたものとして包含すると理解されるべきである。本明細書全体を通じて記載される最小数値限定は、それより大きいあらゆる数値限定を、そのような大きい数値限定が本明細書に明確に記載されているかのように含む。本明細書全体を通じて記載される数値範囲は、そのようなより広い数値範囲内に入るそれよりも狭いあらゆる数値範囲を、そのようなより狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように含む。
【0106】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく制限されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に指定されない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
【0107】
本明細書で引用される、相互参照付きの、又は関連する、特許及び出願を含むいずれの文献も、明白に排除されない限り、また別の方法で制限されない限り、本明細書にその全体が参照によって組み入れられる。いずれの文献の引用もこうした文献が本明細書中で開示又は権利請求される任意の発明に対する先行技術であることを容認するものではなく、また、こうした文献が、単独で、あるいは他のあらゆる参照文献との組み合わせにおいて、こうした発明のいずれかを参照、教示、示唆又は開示していることを容認するものでもない。更に、本文書における用語のいずれかの意味又は定義が、援用文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいては、本文書においてその用語に与えられた意味又は定義を優先するものとする。
【0108】
本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正が可能であることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成物であって、
a.組成物総重量に基づき、0.1%〜100%のカチオン性ポリマーであって、前記カチオン性ポリマーが、2〜11のpHで0.05meq/g〜25meq/gの電荷密度を有し、好ましくは、前記カチオン性ポリマーが、500〜5,000,000ダルトンの重量平均分子量を有し、より好ましくは、アルキルアミンエピクロロヒドリンポリマー、ジアリルジメチル塩化アンモニウムのホモポリマー、ジアリルジメチル塩化アンモニウムのコポリマー、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるポリマー、更に好ましくは、ポリ(塩化ジアリルジメチルアンモニウム−コ−アクリル酸)である、カチオン性ポリマーと、
b.任意に、脂肪酸、光沢剤、キレート化剤、移染防止剤、酵素、酵素安定剤、パールエッセンス剤、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、添加剤成分と、を含む、組成物。
【請求項2】
前記組成物が有機シリコーンを更に含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記組成物が洗浄条件下で粒子を形成し、前記粒子が0.005〜1000μmの粒径を有する、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記組成物が洗浄条件下で粒子を形成し、前記粒子が10〜1,000,000Paの粘弾性係数を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項5】
水混和性パウチにパッケージ化され、好ましくは、前記組成物が、前記組成物の総重量に基づき、15%未満の水を含み、より好ましくは、投与量が単位用量である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項6】
第1の区画及び第2の区画を有する多区画システムにパッケージ化され、前記第1の区画が請求項1〜4のいずれか一項に記載の前記組成物を含み、前記第2の区画がアニオン性界面活性剤源を含み、好ましくは、前記システムが水混和性パウチを含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
【請求項7】
布地に利益をもたらす方法であって、
a.任意に、布地を洗浄する工程と、
b.請求項1〜4のいずれか一項に記載の前記組成物をアニオン性界面活性剤源と組み合わせて、100:1〜0.01:1のアニオン電荷密度対カチオン電荷密度の比率を有する混合物を形成する工程であり、好ましくは、前記混合物中の前記カチオン性ポリマーのppmが1〜5,000である、工程と、
c.前記混合物を前記布地と接触させて処理された布地を形成する工程と、
d.任意に、前記処理された布地をすすぐ工程と、
e.任意に、前記処理された布地に、乾燥、プレス、糊付け、香り付け、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される1つ以上の仕上げ処理を適用する工程と、
f.任意に、工程(b)及び(c)を工程(d)の前に少なくとも2回実施する工程と、を含む、方法。
【請求項8】
前記接触させる工程が、50℃〜75℃の温度で実施される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記アニオン性界面活性剤源が、アニオン性界面活性剤源の総重量に基づき、2%〜50%のアニオン性界面活性剤を含み、好ましくは、前記アニオン性界面活性剤はアルキルエトキシスルホン酸塩を含む、請求項7又は8に記載の方法。
【請求項10】
前記アニオン性界面活性剤源が、アニオン性界面活性剤源の総重量に基づき、5%未満の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩を含む、請求項7〜9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記アニオン性界面活性剤源が、アニオン性界面活性剤源の総重量に基づき、約10%未満の非イオン性界面活性剤を含む、請求項7〜10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記アニオン性界面活性剤源が、処理される前記布地を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記利益が色の維持及び/又は再生の利益を含み、好ましくは、前記色の維持及び/又は再生の利益が、−0.01〜−15のΔL値を含む、請求項8に記載の方法。

【公表番号】特表2012−500328(P2012−500328A)
【公表日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−524065(P2011−524065)
【出願日】平成21年8月24日(2009.8.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/054716
【国際公開番号】WO2010/025097
【国際公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】