説明

到着予定時刻取得システム

【課題】他者の目的地への到着予定時刻を取得すること。
【解決手段】目的地への到着予定時刻を通知するよう他者に対して要求する要求元のユーザによって利用される携帯電話110と、要求元のユーザからの要求を受ける要求先のユーザによって利用される携帯電話120とを備え、携帯電話110及び携帯電話120は、それぞれ、他端末と通信回線を介してデータを送受信する通信部と、自端末の通信部を含む各部の制御やデータの計算、加工を行う中央処理部とを有し、携帯電話110の中央処理部116は、目的地への到着予定時刻を取得すべきユーザによって利用されている要求先端末に対して、目的地への到着予定時刻を送信するよう要求する旨のデータを、通信部111を介して送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、到着予定時刻取得システムに関する。特に、本発明は、他者の目的地への到着予定時刻を取得する到着予定時刻取得システムに関する。
【背景技術】
【0002】
待ち合わせをする者同士は、目的地への到着予定時刻や現在地等を互いに通知し合うことによって、互いの状況を確認する。このような状況において有用なサービスとしては、現在地、目的地、及び目的地までの移動手段の各情報に基づいて、現在地から目的地までの到着予定時刻を算出するサービスが知られている。そして、待ち合わせをする者は、このようなサービスを利用して得た目的地までの到着予定時刻を、待ち合わせの相手に通知する。
【0003】
このような状況に鑑みて成された技術としては、待ち合わせ時刻に間に合わないような場合に、自動的に待ち合わせ相手にその旨を知らせる技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、上記のような状況に鑑みて成された別の技術としては、位置情報通知装置から使用者の現在位置をサーバマシンに通知することにより、目的地までの到着時間をリアルタイムに予測し、公開ユーザに通知する技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
また、上記のような状況に鑑みて成された別の技術としては、施設への到着時刻が遅れる場合のユーザの利便性を向上させ、施設においても円滑な営業を行うことができる技術が知られている(例えば、特許文献3参照。)。
【0006】
また、上記のような状況に鑑みて成された別の技術としては、公共交通機関を利用して待ち合わせの目的地へ移動する場合、公共交通機関の時刻表情報等を参照して到着予定時刻を求めて、その到着予定時刻を待ち合わせ相手側端末へ通知し、移動端末が予定した移動経路に沿って移動しているか否かを監視可能とするもので、経路変更や到着予定時間変更を識別可能とし、相手側端末へ通知する技術が知られている(例えば、特許文献4参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−006115号公報
【特許文献2】特開2003−259425号公報
【特許文献3】特開2006−170814号公報
【特許文献4】特開2008−139033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1から3に記載の技術は、待ち合わせをする者同士が互いの状況を確認するにあたり、待ち合わせの相手に対して、自分の状況を一方的に通知する技術である。そのため、通知を受ける者は、自分の望むタイミングに相手の状況を確認することができるとは限らない。したがって、これら技術によっては、複数人の相手と待ち合わせをするような場合、複数人の相手から到着予定時刻が一方的に通知されることにもなり、特定の相手の到着予定時刻を見逃してしまう虞がある。
【0009】
また、特許文献4に記載の技術は、通知元の状況を仲介サーバにて管理することによって、通知元の行動監視を行っており、プライバシー保護の観点からシステムユーザ(通知元)が不安を抱えるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によると、他者の目的地への到着予定時刻を取得する到着予定時刻取得システムであって、目的地への到着予定時刻を通知するよう他者に対して要求する要求元のユーザによって利用される要求元端末と、要求元のユーザからの要求を受ける要求先のユーザによって利用される要求先端末とを備え、要求元端末及び要求先端末は、それぞれ、他端末と通信回線を介してデータを送受信する通信部と、自端末の通信部を含む各部の制御やデータの計算、加工を行う中央処理部とを有し、要求元端末の中央処理部は、目的地への到着予定時刻を取得すべきユーザによって利用されている要求先端末に対して、目的地への到着予定時刻を送信するよう要求する旨のデータを、通信部を介して送信する。
【0011】
なおまた、上記のように発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
【発明の効果】
【0012】
以上の説明から明らかなように、この発明によっては、他者の目的地への到着予定時刻を知りたい場合に、相手から一方的に知らされるのではなく、自分が望むタイミングに、到着予定時刻を知らせるよう相手に要求することができる。そのため、この発明によっては、複数人の相手と待ち合わせをするような場合に、各人から一方的に到着予定時刻を通知されることなく、所望の相手の到着予定時刻のみを知ることができるようになる。
【0013】
また、この発明によっては、現在地の位置情報の履歴を、各人の端末やサーバ等で管理しないので、現在地の位置情報を提供しているユーザの行動監視に繋がる虞のない、プライバシーの保護に優れたシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】一実施形態に係る到着予定時刻取得システム100の利用環境の一例を示す図である。
【図2】携帯電話110の動作フローの一例を示す図である。
【図3】携帯電話120の動作フローの一例を示す図である。
【図4】携帯電話120の動作フローの一例を示す図である。
【図5】携帯電話110の動作フローの一例を示す図である。
【図6】携帯電話110の動作フローの一例を示す図である。
【図7】携帯電話110の動作フローの一例を示す図である。
【図8】携帯電話120の動作フローの一例を示す図である。
【図9】携帯電話110から携帯電話120へ送信されるデータの一例を示す図である。
【図10】携帯電話120から携帯電話110へ送信されるデータの一例を示す図である。
【図11】携帯電話120から携帯電話110へ送信されるデータの一例を示す図である。
【図12】携帯電話110から携帯電話120へ送信されるデータの一例を示す図である。
【図13】携帯電話110の記憶部112に登録されるデータの一例を示す図である。
【図14】携帯電話120の記憶部122に登録されるデータの一例を示す図である。
【図15】携帯電話110の動作フローの一例を示す図である。
【図16】携帯電話110の動作フローを示す図である。
【図17】携帯電話110の動作フローを示す図である。
【図18】携帯電話110の記憶部112に登録されるデータの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は、特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0016】
図1は、一実施形態に係る到着予定時刻取得システム100の利用環境の一例を示す。到着予定時刻取得システム100は、他者の目的地への到着予定時刻を取得するためのシステムである。
【0017】
到着予定時刻取得システム100は、携帯電話110、携帯電話120、Webサーバ130、及び通信回線140を備える。なおまた、Webサーバ130は、この発明における「所要時間算出装置」の一例であってよい。また、通信回線140は、インターネット等のコンピュータネットワーク、通信事業者のコアネットワーク、及び種々のローカルネットワークを含む。
【0018】
携帯電話110は、無線通信を利用した、持ち歩ける電話機である。より具体的に説明すると、携帯電話110は、送信先端末120、及びWebサーバ130とそれぞれ通信回線140を介して接続される。そして、本実施形態においては、携帯電話110は、目的地への到着予定時刻を通知するよう他者に対して要求する要求元のユーザによって利用されるものとする。なおまた、携帯電話110は、この発明における「要求元端末」の一例であってよい。
【0019】
携帯電話120は、無線通信を利用した、持ち歩ける電話機である。より具体的に説明すると、携帯電話120は、携帯電話110、及びWebサーバ130とそれぞれ通信回線140を介して接続される。そして、本実施形態においては、携帯電話120は、要求元のユーザからの要求を受ける要求先のユーザによって利用されるものとする。なおまた、携帯電話120は、この発明における「要求先端末」の一例であってよい。
【0020】
携帯電話110(120)は、通信部111(121)、記憶部112(122)、GPS(Global Positioning System)受信部113(123)、表示部114(124)、入力部115(125)、及び中央処理部116(126)を有する。以下に、各構成要素の機能及び動作を説明する。
【0021】
携帯電話110(120)の通信部111(121)は、通信回線140等のネットワークに接続し、携帯電話120(110)及びWebサーバ130との間で様々な情報を送受信する手段である。
【0022】
携帯電話110(120)の記憶部112(122)は、メモリ又はハードディスクのような記憶装置であり、携帯電話120(110)との通信で送受信される情報のうち、要求元端末情報及び要求先端末情報、目的地の位置情報、移動手段情報、アクセスID、有効期限の登録・検索・削除する手段である。要求元端末情報とは、到着予定時刻の提供を要求する要求元の携帯電話を、システムが識別可能な端末ID及び人間が理解可能な名称から構成される情報である。要求先端末情報とは、到着予定時刻の提供を要求した要求先の携帯電話を、システムが識別可能な端末ID及び人間が理解可能な名称から構成される情報である。到着予定時刻とは、現在の位置情報を取得した時刻から、所要時間だけ経過した時刻である。
【0023】
携帯電話110(120)のGPS受信部113(123)は、GPS(Global Positioning System)から携帯電話110(120)の現在の位置情報を受信する手段である。
【0024】
携帯電話110(120)の表示部114(124)は、タッチパネルも兼ねた液晶画面のような表示装置であり、記憶部112(122)で保持する情報、及び通信部111(121)で送受信される情報等を表示する手段である。
【0025】
携帯電話110(120)の入力部115(125)は、ハードウェア又はソフトウェアのキーボードやトラックボールのような入力装置であり、要求元では要求先端末情報や目的地の位置情報等を入力し、要求先では移動手段情報及び到着予定時刻の提供要求へ応じるか否かの判断結果等を入力する手段である。
【0026】
携帯電話110(120)の中央処理部116(126)は、通信部111(121)、記憶部112(122)、GPS受信部113(123)、表示部114(124)、及び入力部115(125)の制御やデータの計算、加工を行う。例えば、携帯電話120(110)の中央処理部126(116)は、乱数を用いてUUID(Universally Unique Identifier)を発行し、携帯電話120(110)のユーザが許可した到着予定時刻の提供要求を識別するアクセスIDを発行する。アクセスIDとは、現在の位置情報や目的地への到着予定時刻等の情報提供を許可した要求を識別するための情報であり、アクセスIDを持つ要求元が到着予定時刻等の要求先の情報を再び要求した場合、アクセスIDに付与されている有効期限内であれば要求先は要求元からの要求を許可する。有効期限とは、要求元がアクセスIDを用いて到着予定時刻等の要求先の情報を再び要求する場合、要求先で無条件に許可する時間的制約であり、具体的には要求先が目的地に到着するまでの時刻、すなわち到着予定時刻がアクセスIDの時間的制約となる。
【0027】
Webサーバ130は、WWW(World Wide Web)システムにおいて、情報送信を行うコンピュータである。より具体的に説明すると、Webサーバ130は、携帯電話110、及び携帯電話120とそれぞれ通信回線140を介して接続される。そして、Webサーバ130は、目的地及び現在地の各位置情報、並びに目的地までの移動手段情報に基づいて、現在地から目的地までの所要時間を算出する。位置情報とは、目的地や現在地等の場所を特定可能な情報であり、GPSで取得可能な緯度経度等である。移動手段情報とは、現在地から目的地へ移動する際の手段を特定可能な情報であり、たとえば、電車や飛行機、バス等の公共交通機関、自家用車、自転車、徒歩等である。所要時間とは、現在地と目的地等の2点間を移動手段情報に基づいて移動した際に要する時間である。
【0028】
図2は、携帯電話110の動作フローの一例を示す。図9は、携帯電話110から携帯電話120へ送信されるデータの一例を示す。図13は、携帯電話110の記憶部112に登録されるデータの一例を示す。次に、図2及び図9、図13を参照して、要求元が携帯電話110を用いて、要求先の携帯電話120へ到着予定時刻の提供を初めて要求する動作について説明する。
【0029】
まず要求元は、携帯電話110の表示部114に表示された入力画面上で(S101)、入力部115を用いて、目的地の位置情報として「北緯・・・ 東経・・・」、及び要求先端末情報として名称「携帯電話120」と端末ID「yyyyyyyyyyyyyyy」を入力する(S102)。
【0030】
なお、目的地の位置情報として緯度経度を直接入力するか、又は地図上のポイントを指定することで該当する緯度経度を入力とする等、位置情報の入力方法はいくつか考えられるが、ここではその入力方法を限定しない。
【0031】
携帯電話110の中央処理部116は、入力された要求先端末情報及び目的地の位置情報を記憶部112に登録する(S103)。その際、記憶部112には、図13に示す情報のうちアクセスIDを除く、要求先端末情報及び目的地の位置情報が登録される。
【0032】
携帯電話110の中央処理部116は、記憶部112で保持する目的地の位置情報に加えて要求元端末情報として名称「携帯電話110」と端末ID「xxxxxxxxxxxx」を、記憶部112で要求先端末情報として登録されている携帯電話120に対して、通信部111から送信する(S104)。その際、携帯電話110から携帯電話120へ送信される内容は、図9に示す情報となる。
【0033】
このように要求元は、携帯電話110を用いて目的地の位置情報を要求先である携帯電話120に送信し、要求先の目的地への到着予定時刻及び現在の位置情報の提供を要求することが可能となる。
【0034】
図3は、携帯電話120の動作フローの一例を示す。図10は、携帯電話120から携帯電話110へ送信されるデータの一例を示す。図14は、携帯電話120の記憶部122に登録されるデータの一例を示す。次に、図3及び図9、図10、図14を参照して、要求先が携帯電話120を用いて、要求元の携帯電話110からの目的地への到着予定時刻の提供要求を受けた際の動作について説明する。
【0035】
まず携帯電話120は、携帯電話110から送信された目的地の位置情報と要求元端末情報を通信部121で受信する(S201)。その際、携帯電話120の通信部121へ携帯電話110から送信された内容は、図9に示す情報となる。
【0036】
携帯電話120の中央処理部126は、は、受信した目的地の位置情報として「北緯・・・ 東経・・・」、及び要求元端末情報として名称「携帯電話110」と端末ID「xxxxxxxxxxxx」を表示部124に表示する(S202)。その際、要求元である携帯電話110からの要求に応じるか否かのメッセージも表示部124に表示し、携帯電話120のユーザである要求先の意思を確認する。
【0037】
なお、目的地の位置情報として緯度経度を直接表示するか、又は緯度経度に該当する地図上のポイントを表示する等、位置情報の表示方法はいくつか考えられるが、ここではその表示方法を限定しない。
【0038】
要求先は、要求元端末情報として登録されている携帯電話110からの目的地への到着予定時刻の提供要求に応じる旨を、携帯電話120の入力部125で入力する(S203:Yes)。
【0039】
携帯電話120の中央処理部126は、受信した目的地の位置情報と要求元端末情報を記憶部122に登録する(S204)。その際、記憶部122には、図14に示す情報のうち移動手段情報及びアクセスID、有効期限を除く、要求元端末情報及び目的地の位置情報が登録される。
【0040】
要求先は、携帯電話120の表示部124に表示された目的地への移動手段情報の入力画面上で(S205)、入力部125を用いて、目的地への移動手段情報として電車を入力する(S206)。その際、目的地への移動手段情報として電車や飛行機、バス、自家用車、自転車、徒歩等の候補を表示し、その中から選択させることで該当する移動手段を入力とする。
【0041】
なお、表示される移動手段情報の候補は、携帯電話120で利用するWebサーバ130に応じて異なる。
【0042】
携帯電話120は、入力された移動手段情報を記憶部122に登録(S207)し、結果的に、記憶部122には、図14に示す情報のうちアクセスID及び有効期限を除く、要求先端末情報及び目的地の位置情報、移動手段情報が登録されたことになる。
【0043】
携帯電話120は、図4で示す動作フローに処理を移すことになる(S208)。
【0044】
一方、要求先は、要求元端末情報に登録されている携帯電話110からの目的地への到着予定時刻の提供要求を拒否する旨を、携帯電話120の入力部125で入力する(S203:No)。
【0045】
携帯電話120の中央処理部126は、到着予定時刻の提供を拒否するメッセージ、及び要求先端末情報として名称「携帯電話120」と端末ID「yyyyyyyyyyyyyyy」を、要求元端末情報として登録されている携帯電話110に対して、通信部121から送信する(S209)。その際、携帯電話120から携帯電話110へ送信される内容は、図10に示す情報となる。
【0046】
このように要求先は、要求元からの目的地への到着予定時刻の提供要求を受けた際、携帯電話120を用いて、到着予定時刻を要求元へ提供するか否かの意思決定を行い、要求元へ応答することが可能となる。
【0047】
図4は、携帯電話120の動作フローの一例を示す。図11は、携帯電話120から携帯電話110へ送信されるデータの一例を示す。次に、図4及び図11、図14を参照して、要求先が要求元からの到着予定時刻の提供要求に応じる際の携帯電話120における動作について説明する。
【0048】
まず携帯電話120は、GPS受信部123で、携帯電話120の現在の位置情報をGPSより取得する(S301)。
【0049】
携帯電話120の中央処理部126は、GPSより取得した現在の位置情報、及び記憶部122で保持する移動手段情報と目的地の位置情報を、通信部121を介してWebサーバ130に送信する(S302)。
【0050】
Webサーバ130は、携帯電話120より受信した2つの位置情報間を、携帯電話120より受信した移動手段情報に従い移動した場合の所要時間を算出し、その所要時間を携帯電話120に返信する。
【0051】
携帯電話120の中央処理部126は、Webサーバ130より現在地から目的地へ移動した際の所要時間を通信部121で受信すると(S303)、現在時刻に対して所要時間を加算した結果として到着予定時刻を算出する(S304)。
【0052】
携帯電話120は、目的地に到着したと判断する目的地までの所要時間を規定時間として保持しており、中央処理部126は、Webサーバ130より受信した所要時間がその規定時間より大きい場合(S305:Yes)、携帯電話120はまだ目的地へ到着していないと判断し、携帯電話120で算出した到着予定時刻を有効期限とするアクセスIDを発行し(S306)、発行したアクセスIDと有効期限を記憶部122に登録する(S307)。その際、アクセスIDの有効期限は到着予定時刻であり、記憶部122には図14に示す全ての情報が登録されていることになる。
【0053】
なお、目的地に5分以内の位置に携帯電話120が到着した時点で到着したと判断する場合、規定時間は5分ということになる。この規定時間はあらかじめ携帯電話120上で設定されている値である。
【0054】
携帯電話120の中央処理部126は、記憶部122で保持する移動手段情報とアクセスID、及びGPSより取得した現在の位置情報、及び目的地への到着予定時刻と共に、要求先端末情報として名称「携帯電話120」と端末ID「yyyyyyyyyyyyyyy」を、記憶部122で要求元端末情報として登録されている携帯電話110に対して、通信部121から送信する(S308)。その際、携帯電話120から携帯電話110へ送信される内容は、図11に示す情報となる。
【0055】
一方、携帯電話120の中央処理部126は、Webサーバ130より受信した所要時間が規定時間より小さい場合(S305:No)、携帯電話120は目的地へ到着したと判断してアクセスIDを発行することなく、記憶部122で保持する移動手段情報、及びGPSより取得した現在の位置情報、及び目的地への到着予定時刻と共に、要求先端末情報として名称「携帯電話120」と端末ID「yyyyyyyyyyyyyyy」を、記憶部122で要求元端末情報として登録されている携帯電話110に対して、通信部121から送信する(S309)。その際、携帯電話120から携帯電話110へ送信される内容は、図11に示す情報のうちアクセスIDを除いた内容となる。
【0056】
なお、携帯電話120は、目的地へ到着したと判断した要求元の提供要求に該当する、目的地の位置情報及び移動手段情報、要求元端末情報、アクセスID、有効期限を記憶部122から削除する(S310、削除されるデータは図14に相当)。
【0057】
このように携帯電話120は、予め保持する目的地に到着したと判断する基準である規定時間と、Webサーバ130より取得した所要時間とを携帯電話120が比較し、目的地へ到着したか否かを判断して、到着していない場合は要求元へ次回の要求時に利用する有効期限付きのアクセスIDを発行して、目的地への到着予定時刻を提供することが可能となる。
【0058】
図5は、携帯電話110の動作フローの一例を示す。次に、図5及び図10、図13を参照して、要求元が携帯電話110を用いて、要求先の携帯電話120から到着予定時刻の提供拒否のメッセージを受け取った際の動作について説明する。
【0059】
まず携帯電話110は、携帯電話120から送信された到着予定時刻の提供拒否のメッセージを通信部111で受信する(S401)。その際、携帯電話110の通信部111へ携帯電話120から送信された内容は、図10に示す情報となる。
【0060】
携帯電話110の中央処理部116は、受信した到着予定時刻の提供拒否を知らせるメッセージとして「到着予定時刻の提供はできません」、及び要求先端末情報として名称「携帯電話120」と端末ID「yyyyyyyyyyyyyyy」を表示部114に表示する(S402)。
【0061】
携帯電話110の中央処理部116は、到着予定時刻の提供拒否として応答された要求先への提供要求に該当する、要求先端末情報と目的地の位置情報、アクセスIDを記憶部112から削除する(S403、削除されるデータは図13に相当)。
【0062】
図6は、携帯電話110の動作フローの一例を示す。次に、図6及び図11、図13を参照して、要求元が携帯電話110を用いて、要求先の携帯電話120から到着予定時刻とアクセスIDを受け取った際の動作について説明する。
【0063】
まず携帯電話110は、携帯電話120から送信された、携帯電話120の現在地の位置情報及び目的地への到着予定時刻、移動手段情報、アクセスIDを通信部111で受信する(S501)。その際、携帯電話110へ携帯電話120から送信された内容は、図11に示す情報となる。
【0064】
携帯電話110の中央処理部116は、受信した携帯電話120の現在の位置情報として「北緯・・・ 東経・・・」、及び移動手段情報として「電車」、到着予定時刻として「2010/12/02 15:50」、要求先端末情報として名称「携帯電話120」と端末ID「yyyyyyyyyyyyyyy」と共に、記憶部112で保持する目的地の位置情報として「北緯・・・ 東経・・・」を、表示部114に表示する(S502)。
【0065】
なお、現在地や目的地の位置情報として緯度経度を直接表示するか、又は緯度経度に該当する地図上のポイントを表示する等、位置情報の表示方法はいくつか考えられるが、ここではその表示方法を限定しない。
【0066】
携帯電話110の中央処理部116は、携帯電話120より受信した応答にアクセスIDが含まれるか否かをチェックし、アクセスIDが含まれていると(S503:No)、携帯電話120がまだ目的地へ到着していないと判断する。
【0067】
携帯電話110はの中央処理部116、携帯電話120より受信したアクセスIDを、到着予定時刻が提供された要求に該当するレコードのアクセスIDとして記憶部112に登録し(S504)、結果的に、記憶部112には、図13に示す全ての情報が登録されたことになる。
【0068】
一方、携帯電話110の中央処理部116は、携帯電話120より受信した応答にアクセスIDが含まれていないと(S503:Yes)、携帯電話120が目的地に到着したと判断する。
【0069】
携帯電話110の中央処理部116は、携帯電話120よりアクセスIDが提供されなかった、即ち携帯電話120が目的地付近に到着したことを示すメッセージを表示部114に表示し(S505)、到着予定時刻が提供された要求に該当するレコードを記憶部112から削除する(S506、削除されるデータは図13に相当)。
【0070】
このように携帯電話110は、携帯電話120から目的地への到着予定時刻と共にアクセスIDを受信することで、要求先が目的地に到着したか否かを判断することができ、アクセスIDが提供された場合はそのアクセスIDを記憶部112で保持することで、次回の到着予定時刻を確認する際にアクセスIDを利用して、要求先である携帯電話120へ提供要求を送信することが可能となる。
【0071】
図7は、携帯電話11の動作フローの一例を示す。図12は、携帯電話110から携帯電話120へ送信されるデータの一例を示す。次に、図7及び図12、図13を参照して、要求元が携帯電話110を用いて、要求先の携帯電話120へ到着予定時刻の提供をアクセスIDと共に要求する動作について説明する。
【0072】
まず携帯電話110の中央処理部116は、記憶部112でアクセスIDと共に保持する全ての要求先端末情報を選択画面として表示部114に表示し(S601)、要求元は、アクセスIDを用いて最新の到着予定時刻を確認したい要求先端末情報を入力部115を用いて指定する(S602)。その際、記憶部112では、図13に示すような情報を保持している。
【0073】
なお、要求先である要求先端末情報として名称又は端末IDを直接入力するか、又はリストボックス等のように該当する要求先端末情報をトラックボール等で選択する等、アクセスIDを用いた到着予定時刻の提供を要求する先である要求先端末情報の指定方法はいくつか考えられるが、ここではその指定方法を限定しない。
【0074】
携帯電話110の中央処理部116は、指定された要求先端末情報に該当するアクセスIDを記憶部112から取得し(S603)、取得したアクセスIDと共に要求元端末情報として名称「携帯電話110」と端末ID「xxxxxxxxxxxx」を、選択した要求先端末情報として登録されている携帯電話120に対して、通信部111から送信する(S604)。その際、携帯電話110から携帯電話120へ送信される内容は、図12に示す情報となる。
【0075】
このように要求元は、携帯電話110を用いて、アクセスIDを提供した要求先端末情報を指定し、アクセスIDを要求先である携帯電話120に送信することで、目的地への到着予定時刻及び現在の位置情報に関する最新情報の提供を要求することが可能となる。
【0076】
図8は、携帯電話120の動作フローの一例を示す。次に、図8及び図10、図12、図14を参照して、要求先が携帯電話120を用いて、要求元の携帯電話110からの目的地への到着予定時刻の提供要求をアクセスIDと共に受けた際の動作について説明する。
【0077】
まず携帯電話120は、携帯電話110から送信されたアクセスIDと要求元端末情報を通信部121で受信する(S701)。その際、携帯電話120の通信部121へ携帯電話110から送信された内容は、図12に示す情報となる。
【0078】
携帯電話120の中央処理部126は、受信したアクセスIDをキーに、記憶部122に保持するアクセスIDの有効期限を検索し、その有効期限と現在時刻を比較してアクセスIDの有効期限が切れているか否かをチェックし、現在時刻が有効期限を過ぎていない場合(S702:Yes)、アクセスIDの有効期限が切れていないと判断する。
【0079】
携帯電話120の中央処理部126は、携帯電話110より受信した要求元端末情報として名称「携帯電話110」と端末ID「xxxxxxxxxxxx」を表示部124に表示する(S703)。その際、要求元である携帯電話110からの有効期限内のアクセスIDを用いた要求に自動応答する旨のメッセージも表示部124に表示し、携帯電話120のユーザである要求先に自動応答することを通知する。
【0080】
その後、携帯電話120は、図4で示す動作に処理を移すことになる(S704)。なお、携帯電話120でのこの動作に関しては、先に説明した内容とまったく同じであり、ここでは説明を割愛する。
【0081】
一方、携帯電話120の中央処理部126は、受信したアクセスIDをキーに、記憶部122に保持するアクセスIDの有効期限を検索し、その有効期限と現在時刻を比較してアクセスIDの有効期限が切れているか否かをチェックし、現在時刻が有効期限を過ぎている場合(S702:No)、アクセスIDの有効期限が切れていると判断する。
【0082】
携帯電話120の中央処理部126は、受信したアクセスID及び要求元端末情報の要求に該当するレコードを、記憶部122から削除する(S705、削除されるデータは図14に相当)。
【0083】
携帯電話120の中央処理部126は、到着予定時刻の提供を拒否するメッセージ、及び要求先端末情報として名称「携帯電話120」と端末ID「yyyyyyyyyyyyyyy」を、要求元端末情報として登録されている携帯電話110に対して、通信部121から送信する(S706)。その際、携帯電話120から携帯電話110へ送信される内容は、図10に示す情報となる。
【0084】
このように要求先は、要求元からの目的地への到着予定時刻の提供要求をアクセスIDと共に受けた際、携帯電話120を用いて、到着予定時刻を要求元へ提供するか否かの意思決定をアクセスIDの有効期限をチェックすることで無条件に応答するのではなく、しかも要求元への応答を自動化することが可能となる。
【0085】
本発明では、現在の位置情報や到着予定時刻等の相手の状況を、自身が確認したいタイミングで、相手に要求することができるという効果がある。特に、1対多の関係において、複数の相手の状況を確認する必要がある場合、その効果は顕著であり、既知の技術のように多くの相手からそれぞれの現在の位置情報や到着予定時刻が一方的に通知されないため、本当に確認したい相手の情報を把握することが可能となる。
【0086】
また本発明では、行動監視に繋がるような現在の位置情報の履歴を、既知の技術のように仲介サーバや携帯電話等で管理しないため、既知の技術に比べてユーザのプライバシー保護に優れており、要求システムのユーザの安心感を得やすい。
【0087】
本発明の第2の実施形態は、上記実施形態の図1にある携帯電話110の中央処理部116、及び携帯電話120の中央処理部126の動作が上記実施形態の動作と異なる。
【0088】
本実施形態の中央処理部116(中央処理部126)は、設定されたタイマーに従い特定の処理を実行する。要求先へ到着予定時刻の提供をアクセスIDと共に要求する要求元の動作を、要求元のユーザが携帯電話110(120)を操作することなく、要求元が指定した自動要求時刻に応じて携帯電話110(120)が要求先に到着予定時刻の提供要求を自動的に行う。自動要求時刻とは、現在の位置情報及び目的地への移動手段情報、到着予定時刻等の要求先の情報を、アクセスIDを用いて自動要求すると要求元が設定した時刻である。
【0089】
次に、本実施形態の動作について説明する。第1の実施形態と異なるのは、図5のフローチャート(要求先から到着予定時刻の提供拒否のメッセージを受け取った場合)が図15に示すフォローチャートに変更し、図6のフローチャート(要求先から到着予定時刻とアクセスIDを受け取った場合)が図16に示すフローチャートに変更した点と、図17に示すフローチャート(携帯電話120における『要求先へ到着予定時刻の自動要求』)を追加した点である。また、図17のフローチャートを追加したことにより、図7のフローチャート(要求先へ到着予定時刻の提供をアクセスIDを用いた要求動作)が不要となる。なお、その他の動作に関するフローチャート(図2、図3、図4、図8)は、第1の実施形態と全く同じである。
【0090】
図15は、携帯電話110の動作フローの一例を示す。図18は、携帯電話110の記憶部112に登録されるデータの一例を示す。まず、図15及び図10、図18を参照して、要求元が携帯電話110を用いて、要求先の携帯電話120から到着予定時刻の提供拒否のメッセージを受け取った際の動作について説明する。
【0091】
まず携帯電話110は、携帯電話120から送信された到着予定時刻の提供拒否のメッセージを通信部111で受信する(S801)。その際、携帯電話110の通信部111へ携帯電話120から送信された内容は、図10に示す情報となる。
【0092】
携帯電話110の中央処理部116は、受信した到着予定時刻の提供拒否を知らせるメッセージとして「到着予定時刻の提供はできません」、及び要求先端末情報として名称「携帯電話120」と端末ID「yyyyyyyyyyyyyyy」を表示部114に表示する(S802)。
【0093】
携帯電話110の中央処理部116は、到着予定時刻の提供拒否として応答された要求先への提供要求に該当する、要求先端末情報と目的地の位置情報、アクセスID、自動要求時刻を記憶部112から削除する(S803、削除されるデータは図18に相当)。
【0094】
なお、図5のフローチャートとの違いは、図5のステップS403に相当する図15のステップS803にて自動要求時刻を記憶部112から削除する処理が追加されただけであり、図15のステップS801からステップS802までの処理は図5のステップS401からステップS402までの処理と全く同じである。
【0095】
図16は、携帯電話110の動作フローを示す。次に、図16及び図11、図18を参照して、要求元が携帯電話110を用いて、要求先の携帯電話120から到着予定時刻とアクセスIDを受け取った際の動作について説明する。
【0096】
まず携帯電話110は、携帯電話120から送信された、携帯電話120の現在地の位置情報及び目的地への到着予定時刻、移動手段情報、アクセスIDを通信部111で受信する(S901)。その際、携帯電話110の通信部111へ携帯電話120から送信された内容は、図11に示す情報となる。
【0097】
携帯電話110の中央処理部116は、受信した携帯電話120の現在の位置情報として「北緯・・・ 東経・・・」、及び移動手段情報として「電車」、到着予定時刻として「2010/12/02 15:50」、要求先端末情報として名称「携帯電話120」と端末ID「yyyyyyyyyyyyyyy」と共に、記憶部112で保持する目的地の位置情報として「北緯・・・ 東経・・・」を、表示部114に表示する(のS902)。
【0098】
なお、現在地や目的地の位置情報として緯度経度を直接表示するか、又は緯度経度に該当する地図上のポイントを表示する等、位置情報の表示方法はいくつか考えられるが、ここではその表示方法を限定しない。
【0099】
携帯電話110の中央処理部116は、携帯電話120より受信した応答にアクセスIDが含まれるか否かをチェックし、アクセスIDが含まれていると(S903:No)、携帯電話120がまだ目的地へ到着していないと判断する。
【0100】
携帯電話110の中央処理部116は、携帯電話120より受信したアクセスIDを、到着予定時刻が提供された要求に該当するレコードのアクセスIDとして記憶部112に登録し(S904)し、結果的に、記憶部112には、図18に示す情報のうち自動要求時刻を除く、要求先端末情報と目的地の位置情報、アクセスIDが登録されたことになる。
【0101】
携帯電話110の中央処理部116は、図17で示す動作『要求先へ到着予定時刻の自動要求』に処理を移すことになる(S905)。
【0102】
一方、携帯電話110の中央処理部116は、携帯電話120より受信した応答にアクセスIDが含まれていないと(S903:Yes)、携帯電話120が目的地に到着したと判断する。
【0103】
携帯電話110の中央処理部116は、携帯電話120よりアクセスIDが提供されなかった、即ち携帯電話120が目的地付近に到着したことを示すメッセージを表示部114に表示し(S906)、到着予定時刻が提供された要求に該当するレコードを記憶部112から削除する(S907、削除されるデータは図18に相当)。
【0104】
なお、図6のフローチャートとの違いは、図6のステップS506に相当する図16のステップS907にて自動要求時刻を記憶部112から削除する処理が追加された点と、携帯電話110に追加された動作へ処理を移す新たなステップS905が追加された点である。なお、図16のステップS901からステップS804までの処理は図6のステップS501からステップS504までの処理と全く同じであり、図16のステップS906に相当する図6のステップS505の処理もまったく同じである。
【0105】
図17は、携帯電話110の動作フローの一例を示す。次に、図17及び図12、図18を参照して、要求元が携帯電話110を用いて自動要求時刻を設定することで、要求先の携帯電話120へ到着予定時刻の提供をアクセスIDと共に自動要求する動作について説明する。
【0106】
まず要求元は、携帯電話110の表示部114に表示された入力画面上で(S1001)、入力部115を用いて、自動要求時刻として「2010/12/02 14:50」を入力する(S1002)。
【0107】
なお、自動要求時刻として特定の時刻を直接入力するか、又は携帯電話120より受信した目的地への到着予定時刻からの相対時間を入力させ、到着予定時刻と相対時間から算出した時刻を入力とするか等、自動要求時刻の入力方法はいくつか考えられるが、ここではその入力方法を限定しない。
【0108】
携帯電話110の中央処理部116は、携帯電話120より受信したアクセスIDの要求に該当するレコードに対して、入力部115で入力された自動要求時刻を記憶部112に登録する(S1003)。その際、記憶部112には、図18に示す全ての情報が登録されたことになる。
【0109】
携帯電話110の中央処理部116は、記憶部112で保持する全ての自動要求時刻と現在時刻を定期的にチェックし、現在時刻と自動要求時刻が等しい、又は現在時刻が自動要求時刻を既に過ぎている場合(S1004:Yes)、要求先へ提供要求を送信する時刻に到達したと判断する。
【0110】
携帯電話110の中央処理部116は、自動要求時刻に到達したアクセスID及び要求先端末情報を、記憶部112から取得し(S1005)、取得したアクセスIDと共に要求元端末情報として名称「携帯電話110」と端末ID「xxxxxxxxxxxx」を、選択した要求先端末情報として登録されている携帯電話120に対して、通信部111から送信する(S1006)。その際、携帯電話110から携帯電話120へ送信される内容は、図12に示す情報となる。
【0111】
一方、携帯電話110の中央処理部116は、記憶部112で保持する全ての自動要求時刻と現在時刻を定期的にチェックし、現在時刻が自動要求時刻を過ぎていない場合(S1004:No)、要求先へ提供要求を送信する時刻に到達していないと判断し、定期チェックを繰り返すことになる。
【0112】
このように要求元は、アクセスIDを提供した要求先端末情報へ自動的に要求する自動要求時刻を指定し、アクセスIDを要求先である携帯電話120に自動的に送信することで、目的地への到着予定時刻及び現在の位置情報に関する最新情報の提供を自動要求することが可能となる。
【0113】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0114】
100 到着予定時刻取得システム
110 携帯電話
111 通信部
112 記憶部
113 GPS受信部
114 表示部
115 入力部
116 中央処理部
120 携帯電話
121 通信部
122 記憶部
123 GPS受信部
124 表示部
125 入力部
126 中央処理部
130 Webサーバ
140 通信回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他者の目的地への到着予定時刻を取得する到着予定時刻取得システムであって、
目的地への到着予定時刻を通知するよう他者に対して要求する要求元のユーザによって利用される要求元端末と、
前記要求元のユーザからの要求を受ける要求先のユーザによって利用される要求先端末と
を備え、
前記要求元端末及び前記要求先端末は、それぞれ、
他端末と通信回線を介してデータを送受信する通信部と、
自端末の前記通信部を含む各部の制御やデータの計算、加工を行う中央処理部と
を有し、
前記要求元端末の中央処理部は、目的地への到着予定時刻を取得すべきユーザによって利用されている前記要求先端末に対して、目的地への到着予定時刻を送信するよう要求する旨のデータを、前記通信部を介して送信する
ことを特徴とする到着予定時刻取得システム。
【請求項2】
前記要求先端末は、
文字や図形を表示する表示部
を更に有し、
前記要求先端末の中央処理部は、前記要求元端末から送信された、目的地への到着予定時刻を送信するよう要求する旨のデータを、前記通信部によって受信すると、当該要求に応じるか否かを、当該要求先端末のユーザに確認する旨のメッセージを、前記表示部に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の到着予定時刻取得システム。
【請求項3】
目的地、現在地、及び目的地までの移動手段の各情報に基づいて、現在地から目的地までの所要時間を算出する所要時間算出装置
を更に備え、
前記要求先端末は、
自端末にデータや情報、指示を与えるための入力部と、
複数のGPS衛星からの電波を受信して、各GPS衛星との距離を割り出すことにより、現在位置を測定するGPS受信部と
を更に有し、
前記要求先端末の中央処理部は、前記入力部を介して、前記要求元端末からの要求に応じる旨の入力を受け付けた場合、前記要求元端末からの要求による目的地の情報と、前記GPS受信部が測定した現在位置の情報と、目的地までの移動手段の情報とを、前記通信部を介して前記所要時間算出装置へ送信する
ことを特徴とする請求項2に記載の到着予定時刻取得システム。
【請求項4】
前記要求先端末の中央処理部は、前記所要時間算出装置から送信された、目的地までの所要時間を示すデータを、前記通信部を介して受信すると、受信したデータによって示される所要時間と、現在時刻とに基づいて、目的地への到着予定時刻を算出する
ことを特徴とする請求項3に記載の到着予定時刻取得システム。
【請求項5】
前記要求先端末の中央処理部は、算出した目的地への到着予定時刻を示すデータを、前記通信部を介して前記要求元端末へ送信する
請求項4に記載の到着予定時刻取得システム。
【請求項6】
前記要求先端末の中央処理部は、前記入力部を介して、前記要求元端末からの要求に応じない旨の入力を受け付けた場合、その旨を示すデータを、前記通信部を介して前記要求元端末へ送信する
ことを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の到着予定時刻取得システム。
【請求項7】
前記要求先端末の中央処理部は、目的地への到着予定時刻を示すデータを、前記通信部を介して前記要求元端末へ送信するにあたり、当該要求元端末からの到着予定時刻の送信要求を一度許可したことを識別する識別子を示すデータを、前記通信部を介して前記要求元端末へ共に送信する
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の到着予定時刻取得システム。
【請求項8】
前記要求元端末の中央処理部は、目的地への到着予定時刻の送信を許可した前記要求先端末に対して、目的地への到着予定時刻を送信するよう要求する旨のデータを再度送信する場合、当該要求先端末から受信した識別子を示すデータを、前記通信部を介して前記要求元端末へ共に送信する
ことを特徴とする請求項7に記載の到着予定時刻取得システム。
【請求項9】
前記要求先端末の中央処理部は、目的地への到着予定時刻を送信するよう要求する旨のデータと共に、前記識別子を示すデータを、前記通信部を介して受信した場合、当該要求先端末のユーザに確認を求めることなく、当該データを送信した前記要求元端末に対して、目的地への到着予定時刻を示すデータを、前記通信部を介して送信する
請求項2から8のいずれか一項に記載の到着予定時刻取得システム。
【請求項10】
前記要求先端末の中央処理部は、前記識別子を示すデータを伴う要求の有効期限を定める
請求項7から9のいずれか一項に記載の到着予定時刻取得システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−182711(P2012−182711A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−44928(P2011−44928)
【出願日】平成23年3月2日(2011.3.2)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】