説明

制御チャネルフォーマットインジケータの周波数マッピング

【課題】関連セルを識別するように、制御チャネルフォーマットインジケータ(CCFI)を送信するために、周波数を選択することを容易にするシステム及び方法を提供する。
【解決手段】CCFIデータは、時間送信インターバル(TTI)における周波数(例えば直交周波数分割多重化(OFDM)記号)の初期部分において送信される。CCFIデータは、周波数の初期部分にわたって拡散され、送信セルを識別するためにシフトされる。さらに、CCFIデータは、セルをさらに識別するためにスクランブルされる。CCFIデータはまた、後続の制御チャネル及び/またはデータチャネルの構造を決定するために使用される。

【発明の詳細な説明】
【優先権主張】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2007年6月20日に出願された、「DL ACK及びCCFIの周波数マッピング及び送信構造(FREQUENCY MAPPING AND TRANSMISSION STRUCTURE OF DL ACK AND CCFI)」と題された米国仮特許出願番号60/945,293の利益を主張する。前述の出願の全体は、参照によってここに組み込まれている。
【背景】
【0002】
(I.分野)
下記の説明は、一般に無線通信に関し、またより具体的には、制御チャネルフォーマットインジケータ及びダウンリンク確認応答信号の周波数マッピング(frequency mapping of control channel format indicators and downlink acknowledgement signals)に関する。
【0003】
(II.背景)
無線通信システムは、例えばボイス、データ、等のような様々なタイプの通信コンテンツ(communication content)を提供するように広く展開されている。典型的な無線通信システムは、利用可能なシステムリソース(例えば、帯域幅、送信パワー、…)を共有することによって、複数ユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムであってもよい。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、及び同様なもの、を含むことができる。さらに、システムは、第三世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)、3GPPロングタームエボリューション(LTE)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、等のような仕様書に従う(conform)ことができる。
【0004】
一般に、無線多元接続通信システムは、マルチプルモバイルデバイス(multiple mobile devices)のための通信を同時にサポートすることができる。各モバイルデバイスは、順方向リンク及び逆方向リンク上の送信を介して、1つまたは複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(あるいはダウンリンク)は、基地局からモバイルデバイスまでの通信リンクを指しており、逆方向リンク(あるいはアップリンク)は、モバイルデバイスから基地局までの通信リンクを指している。さらに、モバイルデバイスと基地局との間の通信は、シングルインプットシングルアウトプット(single-input-single-output)(SISO)、マルチプルインプットシングルアウトプット(multiple-input-single-output)(MISO)、マルチプルインプットマルチプルアウトプット(multiple-input-multiple-output)(MIMO)システム等を介して、確立されることができる。さらに、モバイルデバイスは、ピアツーピア無線ネットワーク構成において、他のモバイルデバイスと(及び/または基地局が他の基地局と)通信することができる。
【0005】
MIMOシステムは、データ送信のために、マルチプル(NT)送信アンテナ及びマルチプル(NR)受信アンテナを一般に利用する。アンテナは、一例において無線ネットワーク上でデバイス間の双方向通信を可能にして、基地局とモバイルデバイスの両方に関連することができる。この点では、アンテナ上の通信は、同様な周波数が近隣セルあるいはセクタによって使用される場合、しばしば、混信しうる(can interfere)。制御チャネルフォーマットインジケータ(Control channel format indicator)(CCFI)は、制御チャネル構造の仕様(specification)を可能にし、したがって、制御チャネル及び/または共有チャネルを復号するように使用される。この目的のために、各受信機は、少なくともチャネル構造を得るために、CCFIを復号することができるべきである。
【発明の概要】
【0006】
下記は、そのような実施形態の基本理解を提供するために1つまたは複数の実施形態の簡略化された概要(summary)を提示する。この概要は、すべての企図された実施形態の広範囲な全体像ではなく、また、重要なあるいは決定的なエレメントを識別することも、いずれのあるいはすべての実施形態の範囲を詳細に描写することも、意図されていない。その唯一の目的は、後で示されるより詳細な説明の前置きとして、簡略化された形態で1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念(concepts)を提示することである。
【0007】
1つまたは複数の実施形態及びそれらの対応する開示にしたがって、様々な態様が、マルチプル送信アンテナ上の周波数及び空間ダイバーシティ(frequency and spatial diversity)を可能にするために、制御チャネルフォーマットインジケータ(CCFI)及びダウンリンク(DL)確認応答(ACK)のマッピングを容易にすることに関して、説明されている。ダイバーシティは、CCFIを送信するために使用される帯域幅上で再使用要因(a reuse factor)を提供することと、CCFIのスクランブリング(scrambling of the CCFI)を提供することと、の両方によって達成されることができ、また、DL ACKは、CCFIに少なくとも部分的に基づくことができる。一例において、CCFI及び/またはDL ACKは、セル識別子(cell identifier)にしたがってスクランブルされシフトされることができる、隣接サブキャリアのペア(pairs of adjacent subcarriers)にマッピングされることができる。
【0008】
関連態様にしたがって、無線通信ネットワークにおいて制御チャネルフォーマット情報 (control channel format information)を送信するための方法が提供されている。方法は、1つまたは複数のアンテナ上でその後に送信される制御チャネルの構造を定義する、CCFIデータを生成すること(generating CCFI data that defines a structure of control channels subsequently transmitted over one or more antennas)を備えることができる。さらに方法は、セル識別子にしたがって使用されるサブキャリアをシフトすることに少なくとも部分的に基づいてCCFIデータが拡散される、帯域幅のサブキャリアを選択することと(selecting subcarriers of bandwidth over which the CCFI data is spread based at least in part on shifting subcarriers utilized according to a cell identifier)、選択された帯域幅のサブキャリア上でCCFIデータを送信することと(transmitting the CCFI data over the selected subcarriers of bandwidth)、を含むことができる。
【0009】
別の態様は、無線通信装置(wireless communications apparatus)に関する。無線通信装置は、セル識別子に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のアンテナのためのCCFIデータを拡散するために帯域幅の部分を選択し、帯域幅の部分上でCCFIデータを送信するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含むことができる。無線通信装置はさらに、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリを含むことができる。
【0010】
さらに別の態様は、無線通信ネットワークにおいて制御チャネルフォーマット情報を送信する無線通信装置に関する。無線通信装置は、その後に送信される制御チャネルの構造を定義する、CCFIデータを生成するための手段、を備えることができる。無線通信装置は、セル識別子にしたがって帯域幅上で再使用可能にシフトすること(reusably shifting)に少なくとも部分的に基づいてCCFIデータが拡散される、帯域幅の部分を選択するための手段と、帯域幅の選択された部分上で、CCFIデータを送信するための手段と、をさらに含むことができる。
【0011】
さらに別の態様は、コンピュータプログラムプロダクト(computer program product)に関しており、そしてそれは、1つまたは複数のアンテナ上でその後に送信される制御チャネルの構造を定義する、制御チャネルフォーマットインジケータ(CCFI)データを少なくとも1つのコンピュータに生成させるためのコードを含むコンピュータ可読媒体(computer-readable medium)を有することができる。コンピュータ可読媒体はまた、セル識別子にしたがって使用されるサブキャリアをシフトすることに少なくとも部分的に基づいてCCFIデータが拡散される、帯域幅のサブキャリアを少なくとも1つのコンピュータに選択させるためのコードを備えることができる。さらに、コンピュータ可読媒体は、選択された帯域幅のサブキャリア上でCCFIデータを少なくとも1つのコンピュータに送信させるためのコードを備えることができる。
【0012】
さらなる態様にしたがって、無線通信ネットワークにおいて制御チャネルフォーマット情報を受信するための方法が提供されている。本方法は、送信セル(transmitting cell)から、時間送信インターバル(time transmit interval)(TTI)における帯域幅の初期部分(an initial portion of bandwidth)を受信すること、を備えることができる。本方法は、帯域幅の部分にわたってCCFIデータの周波数位置を検出することと(detecting frequency location of CCFI data throughout the portion of bandwidth)、帯域幅の部分におけるCCFIデータの位置に少なくとも部分的に基づいて送信セルを識別することと(identifying the transmitting cell based at least in part on the location of CCFI data in the portion of bandwidth)、をさらに含むことができる。
【0013】
別の態様は、無線通信装置に関する。無線通信装置は、受信信号においてCCFIデータの周波数位置を検出し、周波数位置に少なくとも部分的に基づいてCCFIデータの送信機を識別するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含むことができる。無線通信装置はまた、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリを含むことができる。
【0014】
さらに別の態様は、無線通信ネットワークにおいて制御チャネルフォーマット情報を受信するための無線通信装置に関する。無線通信装置は、帯域幅の受信部分にわたってCCFIデータの周波数位置を決定するための手段、を備えることができる。無線通信装置は、帯域幅の部分におけるCCFIデータの位置に少なくとも部分的に基づいて送信セルを識別するための手段、をさらに含むことができる。
【0015】
さらに別の態様は、コンピュータプログラムプロダクトに関しており、そしてそれは、送信セルからTTIにおける帯域幅の初期部分を少なくとも1つのコンピュータに受信させるためのコード、を含んでいるコンピュータ可読媒体を有することができる。コンピュータ可読媒体はまた、帯域幅の部分にわたってCCFIデータの周波数位置を少なくとも1つのコンピュータに検出させるためのコード、を備えることができる。さらにコンピュータ可読媒体は、帯域幅の部分におけるCCFIデータの位置に少なくとも部分的に基づいて送信セルを少なくとも1つのコンピュータに識別させるためのコード、を備えることができる。
【0016】
前述及び関連する目的の実現のために、1つまたは複数の実施形態は、下記で十分に説明され、特に特許請求の範囲において指摘された、特徴を備える。下記の説明及び添付図面は、1つまたは複数の実施形態のある説明のための態様を詳細に記載している。しかしながら、これらの態様は、様々な実施形態の原理が使用されることができる、様々な方法のほんのいくつかを示しており、説明された実施形態は、すべてのそのような態様およびそれらの同等物(equivalents)を含むように意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、ここにおいて記載された様々な態様にしたがった無線通信システムの図である。
【図2】図2は、無線通信環境内の使用のための例示的な通信装置の図である。
【図3】図3は、選択された周波数上でCCFIデータ及び/またはDL ACKを通信することを果たす例示的な無線通信システムの図である。
【図4】図4は、CCFI及び/またはDL ACKデータを送信するための周波数を選択するための例示的な構成の図である。
【図5】図5は、CCFI及び/またはDL ACKデータのための周波数を選択することを容易にする例示的な方法の図である。
【図6】図6は、周波数選択的CCFIデータ及び/またはDL ACK(frequency selective CCFI data and/or DL ACK)を受信し、解釈することを容易にする例示的な方法の図である。
【図7】図7は、CCFIデータ及び/またはDL ACKを解釈することを容易にする例示的なモバイルデバイスの図である。
【図8】図8は、周波数選択的CCFIデータ及び/またはDL ACKを送信することを容易にする例示的なシステムの図である。
【図9】図9は、ここにおいて説明されている様々なシステム及び方法に関連して使用されることができる例示的な無線ネットワーク環境の図である。
【図10】図10は、周波数選択的CCFIデータ及び/またはDL ACKを生成し送信する例示的なシステムの図である。
【図11】図11は、CCFIデータ及び/またはDL ACKの位置を決定し、送信セルを識別する例示的なシステムの図である。
【詳細な説明】
【0018】
様々な実施形態は、図面を参照して説明されており、ここで、同様の参照数字は、全体を通して、同様のエレメントを指すように使用される。以下の説明においては、説明の目的のために、非常に多くの具体的な詳細な説明が、1つまたは複数の実施形態の十分な理解(thorough understanding)を提供するために記載されている。それは、明白かもしれないけれども、そのような実施形態(単数または複数)は、これらの具体的な詳細なしで実施されることができる。他の例において、よく知られたストラクチャおよびデバイスは、1つまたは複数の実施形態を説明することを容易にするために、ブロック図の形式で示されている。
【0019】
本願で使用されているように、用語「コンポーネント(component)」、「モジュール(module)」、「システム(system)」、および同様なものは、コンピュータ関連のエンティティ(a computer-related entity)、ハードウェアか、ファームウェアか、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせか、ソフトウェアか、あるいは実行中のソフトウェアか、を指すように意図されている。例えば、コンポーネントは、限定されてはいないが、プロセッサ上で実行しているプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行ファイル(executable)、実行スレッド(thread of execution)、プログラム、および/またはコンピュータ、であってもよい。例として、コンピューティングデバイス上で実行しているアプリケーションと該コンピューティングデバイスの両方は、コンポーネントであってもよい。1つまたは複数のコンポーネントは、実行のプロセスおよび/またはスレッド内に存在(reside)することができ、また、コンポーネントは、1つのコンピュータ上で局在化されてもよいし、および/または2つ以上のコンピュータの間で分散され(distributed)てもよい。さらに、これらのコンポーネントは、保存された様々なデータ構造を有している様々なコンピュータ可読メディアから実行することが出来る。コンポーネントは、ローカルな、および/または、遠隔のプロセスで、例えば、1つまたは複数のデータパケット(例、ローカルシステム、分散システムにおいて、および/または、信号を経由して他のシステムを備えたインターネットのような有線あるいは無線ネットワーク全体にわたって、別のコンポーネントと相互作用している1つのコンポーネントからのデータ)を有している信号に従って、通信することが出来る。
【0020】
さらに、様々な実施形態は、モバイルデバイスに関連して、ここに説明されている。モバイルデバイスは、システム、加入者ユニット、加入者局、モバイル局、モバイル、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、あるいはユーザ機器(UE)とも呼ばれることができる。モバイルデバイスは、セル電話、コードレス電話、セッションイニシエーションプロトコル(SIP)電話、無線ローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(personal digital assistant)(PDA)、無線接続機能を有しているハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、あるいは、無線モデムに接続された他のプロセッシングデバイス、であってもよい。さらに、様々な実施形態は、基地局に関連して、ここにおいて説明されている。基地局は、モバイルデバイス(単数または複数)と通信するために使用されることができ、また、アクセスポイント、ノードB、 、進化したノードB(eNodeBあるいはeNB)、基地トランシーバ局(BTS)、あるいは、いくつかの他の用語でも呼ばれることができる。
【0021】
さらに、ここにおいて説明される様々な態様あるいは特徴は、スタンダードプログラミング(standard programming)および/または工学技術(engineering techniques)を使用して、方法、装置、あるいは製造品(article of manufacture)としてインプリメントされることができる。ここにおいて使用されているような用語「製造品(“article of manufacture”)」は、いずれのコンピュータ可読デバイス、キャリア、あるいはメディアからアクセス可能なコンピュータプログラムを含むように意図されている。例えば、コンピュータ可読メディアは、限定されてはいないが、磁気保存デバイス(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ(magnetic strips)等)、光学ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル汎用ディスク(DVD)等)、スマートカード、及びフラッシュメモリデバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キードライブ等)を含むことができる。さらに、ここにおいて説明されている様々なストレージ媒体は、1つまたは複数のデバイス、および/または、情報を保存するための他のマシン可読媒体を表すことができる。用語「マシン可読媒体(machine-readable medium)」は、限定されていないが、無線チャネルと、インストラクション(instruction)(単数または複数)及び/またはデータを保存し、含み、及び/または、搬送することができる様々な他のメディアと、を含むことができる。
【0022】
ここにおいて説明される技術は、符号分割多重接続(CDMA)システム、時分割多重接続(TDMA)システム、周波数分割多重接続(FDMA)システム、直交周波数分割多重接続(OFDMA)システム、単一搬送波周波数ドメイン多重化(single carrier frequency domain multiplexing)(SC−FDMA)及び他のシステム等のような様々な無線通信システムに使用されることができる。用語「システム(system)」と「ネットワーク (network)」は、しばしば互換性を持って使用されている。CDMAシステムは、ユニバーサル地上波ラジオ接続(Universal Terrestrial Radio Access)(UTRA)、CDMA2000等のような無線技術をインプリメントすることができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)及び他の変数のCDMAを含む。CDMA2000はIS−2000、IS−95及びIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、モバイル通信のためのグローバルシステム(Global System for Mobile Communications)(GSM(登録商標))のような無線技術をインプリメントすることができる。OFDMAシステムは、進化したUTRA(Evolved UTRA)(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband)(UMB)、IEEE802.20、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュOFDM(登録商標)等のような無線技術をインプリメントすることができる。UTRA及びE―UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(Universal Mobile Telecommunication System)(UMTS)の一部である。3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、E−UTRAを使用するUMTSのアップカミングリリース(upcoming release)であり、そしてそれは、ダウンリンク上でOFDMAを、アップリンク上でSC−FDMAを、利用する。UTRA、E−UTRA、LTE及びGSMは「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と名付けられた組織からの文書において説明されている。CDMA2000及びUMBは「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と名付けられた組織からの文書において説明されている。
【0023】
図1を参照すると、無線通信システム100は、ここに提示された様々な実施形態にしたがって図示されている。システム100は、マルチプルアンテナグループ(multiple antenna groups)を含むことができる基地局102を備える。例えば、1つのアンテナグループは、アンテナ104及び106を含むことができ、別のグループは、アンテナ108及び110を備えることができ、そしてさらなるグループは、アンテナ112及び114を含むことができる。2つのアンテナが各アンテナグループについて図示されているが、より多くのアンテナあるいはより少ないアンテナが、各グループのために使用されることができる。基地局102は、送信機チェイン及び受信機チェインをさらに含むことができ、それらのそれぞれは、当業者によって理解されるように、代わりに、信号送信及び受信に関連づけられた複数のコンポーネント(例、プロセッサ、モジュレータ、マルチプレクサ、デモジュレータ、デマルチプレクサ、アンテナ、等)を備えることができる。
【0024】
基地局102は、モバイルデバイス116及びモバイルデバイス122のような1つまたは複数のモバイルデバイスと通信することができるが、基地局102がモバイルデバイス116及び122と同様な、実質的にはいずれの数のモバイルデバイスと通信することができるということは理解されるべきである。モバイルデバイス116及び122は、例えば、セルラ電話、スマートフォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星ラジオ、グローバルポジショニングシステム、PDAs、及び/または、無線通信システム100上で通信するためのいずれの適切なデバイス、であることができる。図示されているように、モバイルデバイス116はアンテナ112及びアンテナ114と通信しており、なお、アンテナ112及び114は、順方向リンク118上でモバイルデバイス116に情報を送信し、逆方向リンク120上でモバイルデバイス116から情報を受信する。さらに、モバイルデバイス122は、アンテナ104及び106と通信しており、なお、アンテナ104及び106は、順方向リンク124上でモバイルデバイス122に情報を送信し、逆方向リンク126上でモバイルデバイス122から情報を受信する。周波数分割デュプレックス(frequency division duplex)(FDD)システムでは、例えば、順方向リンク118は、逆方向リンク120によって使用されるものとは異なる周波数帯を利用することができ、順方向リンク124は、逆方向リンク126によって使用されるものとは異なる周波数帯を使用することができる。さらに、時分割デュプレックス(time division duplex)(TDD)システムでは、順方向リンク118と逆方向リンク120は、共通の周波数帯を利用することができ、順方向リンク124と逆方向リンク126は、共通の周波数帯を利用することができる。
【0025】
アンテナの各グループ及び/またはそれらが通信するように指定されたエリアは、基地局102のセクタと呼ばれることができる。例えば、アンテナグループは、基地局102によってカバーされたエリアのセクタにおいて、モバイルデバイスに通信するように設計されることができる。順方向リンク118及び124上の通信において、基地局102の送信アンテナは、モバイルデバイス116及び122のための順方向リンク118及び124の信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを利用することができる。さらに、基地局102は、関連サービスエリアを通じてランダムに散在されたモバイルデバイス116及び122に送信するためにビームフォーミングを使用しており、近隣セルにおけるモバイルデバイスは、すべてのそのモバイルデバイスに対して単独のアンテナを通じて送信している基地局と比較してより少ない干渉を受けやすい可能性がある。さらに、モバイルデバイス116及び122は、図示されているようにピアツーピアかアドホック技術(a peer-to-peer or ad hoc technology)を使用して、互いに直接通信することができる。
【0026】
一例によると、システム100は、マルチプルインプットマルチプルアウトプット(MIMO)通信システムであることができる。さらに、システム100は、FDD、TDD、及び同様なもののような、通信チャネル(例えば順方向リンク、逆方向リンク、…)を分割するために、実質的にはいずれのタイプのデュプレキシング技術(duplexing technique)を利用することができる。さらに、1つまたは複数の多重化スキーム(例、OFDM)は、多数の周波数サブキャリア上でマルチプル信号を変調するために使用されることができ、サブキャリアは、1つまたは複数の通信チャネルを形成するために互いと関連づけられることができる。一例において、チャネルの送信機、例えば基地局102及び/またはモバイルデバイス116及び122は、送信機との通信を同期化することあるいはチャネルを推定することを手助けするために、パイロットあるいは基準信号をさらに送信することができる。チャネルは、通信データ及び/または制御データを送信することに関連することができ、一例において、制御データは、通信チャネルについての品質メトリックを規定することができる。一例において、チャネルは、双方がダウンリンク118及び/または124上で送信される、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel)(PDCCH)と、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel)(PDSCH)でありうる。
【0027】
制御チャネルの使用を容易にするために、制御チャネルフォーマットインジケータ(CCFI)は、制御チャネル(及び/または共有の通信データチャネル)の構造を説明するために送信されることができる。この点では、CCFIは、与えられた時間送信インターバル(TTI)の第1のOFDM記号において送信されることができ、したがって、受信された第1アイテムのうちの1つである(so it is one of the first items received)。したがって、例えば、基地局102からモバイルデバイス116へとダウンリンク118上で送信されるCCFIは、制御チャネルを備えている後続OFDM記号の数(a number of subsequent OFDM symbols)を示すことができる。この情報を使用して、モバイルデバイス116は、後続制御チャネルのための構造を決定することができる。
【0028】
一例によると、制御チャネルを備えている後続サブキャリアの数を示すためにCCFIにおいて送信された数は、nであることができ、そして、多数のビットは、nを送信するのに必要とされうる。例えば、制御チャネルタイプに特有の、あるいは、実質的にはすべての制御チャネルに関する、nがあることができるということは理解されるべきである。一例において、nが、1、2あるいは3でありうる場合、2ビットが数字(number)を送信するために必要とされており、CCFIは、四位相変調(quadrature phase shift keying)(QPSK)記号の多数のシーケンス(例えば、一例としては、16QPSK記号の4つのシーケンス)の上へビットをマッピングすることによって符号化されることができる。さらに、CCFIは、第1のOFDM記号についてのシステム帯域幅に及んでいる、サブキャリア上で拡散されることができる。このことは、サブキャリアの特定隣接ペアにCCFIをマッピングすることを含むことができ、選択されたサブキャリアは、セル識別子に対して特有であることができる(例えば、セル特有シフトあるいは他の再使用メカニズムにしたがっている)。さらに、CCFIは、特にセル識別子にスクランブルされることができる。さらに、一例においては、CCFIは、セル識別子にしたがって、与えられたTTIについてホップする(hop)ことができる。
【0029】
一例において、ダウンリンク(DL)確認応答(ACK)制御チャネルは、第1のOFDM記号において規定されたCCFIデータにしたがって送信されることができる。例えば、CCFIは、DL ACKチャネルを備えている後続OFDM記号の数(a number of subsequent OFDM symbols)を規定することができる。続いて、DL ACKデータは、多数のQPSK記号に変調され、次のn個のOFDM記号上で拡散され(例、アダマール/バイナリ、離散フーリエ変換(DFT)拡散、及び/または同様なもの)、そして、CCFIデータと同様にスクランブルされることができる。さらに、各値のnが共通のあるいは固有の反復要因を有することができる場合には、DL ACKデータを送信するために周波数を選択することにおいて反復が使用されることができる。この情報から、制御チャネルのための利用可能な送信帯域幅は、計算された利用されることができる。受信側では、説明されているように、モバイルデバイス116及び/または122は、第1のOFDM記号におけるCCFIデータから制御チャネル構造を決定することができ、それに応じて、後続OFDM記号からチャネルを復号する。
【0030】
図2に戻ると、無線通信環境内の使用のための通信装置200が図示されている。通信装置200は、基地局あるいはその一部分、モバイルデバイスあるいはその一部分、あるいは、無線通信環境で送信されるデータを受信する実質的にはいずれの通信装置であることができる。通信装置200は、制御チャネルを備えるために決定された数の後続OFDM記号(a determined number of subsequent OFDM symbols)に少なくとも部分的に基づいてCCFIを生成するCCFIデファイナ(CCFI definer)202と、セル識別子にしたがってCCFIをスクランブルするCCFIスクランブラ(CCFI scrambler)204と、与えられたTTIについて第1のOFDM記号の1つまたは複数の隣接サブキャリアのペアCCFIをマッピングするCCFI周波数マッパー206と、を含むことができる。
【0031】
一例によると、通信装置200は、ここに説明されているような構造情報が送信されることができる、1つまたは複数の制御及び/またはデータチャネルを定義することができる。例えば、CCFIデファイナ202は、1つまたは複数の制御チャネルを備えている後続OFDM記号の数を示すCCFIを作成することができ、一例では、CCFIは、1つまたは複数のビットとして定義されることができる。CCFIデファイナ202がCCFIにおける保存のために、追加あるいは代替情報を生成することができるということは理解されるべきである。CCFIスクランブラ204は、セル特有のスクランブリングにしたがってCCFIをスクランブルすることができる(例えば、セル識別子に少なくとも部分的に基づいている、あるいは、セル識別子にマッピングされる)。さらに、CCFIスクランブラ204、あるいは通信装置200の別のコンポーネントは、多数のQPSK記号上で、スクランブルされたCCFIを変調することができる。CCFI周波数マッパー206は、その送信のために、1つまたは複数の隣接サブキャリアのペア(あるいは単一サブキャリア、トリプレット、クアドプレット(quadruplets)等)に記号をマッピングすることができる。
【0032】
例えば、CCFI周波数マッパー206は、構造が単独の送信アンテナ及び/または、2つ及び4つの送信アンテナのためのスペース周波数ブロックコード(SFBC)と互換性のあるように、サブキャリアの隣接ペアを使用することができる。さらに、与えられたTTIにおける第1のOFDM記号を利用することによって、CCFI送信の受信機は、記載されているような制御チャネルがそこに備えられているかぎり、後続OFDM記号に関する情報を認識することができる。一例において、TTIのための第1のOFDM記号は、さらに、通信装置200の1つまたは複数のアンテナ(示されていない)のための基準信号を備えることができる。CCFI周波数マッパー206は、例えば1つまたは複数のTTIsの第1のOFDM記号における(異なるあるいは同じアンテナの)基準信号間の隣接サブキャリアにCCFI情報をマッピングすることができる。
【0033】
さらに、一例において、CCFI周波数マッパー206は、多数の有用なサブキャリア上でCCFIを送信するように使用されたサブキャリアをシフトすることができ、このことは、与えられたセルのために選択されたシフティングあるいは再使用スキームの部分に少なくとも部分的に基づいて、セル識別情報を提供することができる。多数の利用可能なシフティングあるいは再使用スキームはサブキャリアのセットへの帯域幅の分離と、伝送のための利用可能な帯域幅に少なくとも基づくことができるということが理解されるべきである。例えば、CCFI周波数マッパー206は、多数の利用可能なサブキャリアを、3つの隣接サブキャリアのセットであるトリプレットに分けることができる。CCFIを送信するのに使用されたQPSK変調記号の数によって、必要とされる数のサブキャリアのペアは、第1のOFDM記号においてCCFIを送信するために決定されることができ、また、サブキャリアのペアは、より少ないセルが同じ周波数において及び/または同じ時間においてCCFIを送信することを確実にするために、異なるトリプレットにおいて送信されることができる。例えば、16QPSK変調記号が、与えられたトリプレットにおいてCCFI隣接周波数サブキャリアのペアを送信するために使用される場合、75の有用サブキャリア(25トリプレット)については、再使用要因は、下記でさらに説明されるように、効果的にCCFIを送信するためにトリプレットを同時に使用する3つの異なる方法がありうるので、3であることができる。さらに、DL ACKは、セル間干渉を低減するために、このマッピングあるいは同様のマッピングを利用することができる。したがって、DL ACKを送信するために使用された与えられた数のQPSK記号については、データは、多数のトリプレット上で拡散されることができ、異なるセルのための帯域幅(例えばOFDM記号)の後続的な部分(subsequent portions)におけるトリプレットの中で、再使用されあるいはシフトされることができる。さらに、より大きな拡散要因は、グループにおける隣接トリプレットの数(number of contiguous triplets)を増大させることによってDL ACK伝送のために使用されることができる。例えば、2トリプレットが利用される場合、DL ACKチャネルは、情報を送信するために2トリプレットグループ上で均等に拡散されることができる。
【0034】
図3を参照すると、1つまたは複数の制御及び/またはデータチャネルを説明するためにCCFIを通信する無線通信システム300が図示されている。システム300は、モバイルデバイス304(及び/または、いずれの数の異なるモバイルデバイス(示されていない))と通信する基地局302を含む。基地局302は、順方向リンクあるいはダウンリンクチャネル上でモバイルデバイス304に対して情報を送信することができ、さらなる基地局302は、逆方向リンクあるいはアップリンクチャネル上でモバイルデバイス304から情報を受信することができる。さらに、システム300は、MIMOシステムでありうる。さらに、基地局302において下記で示され記載されたコンポーネント及び機能は、一例において、モバイルデバイス304において、逆も然りで、提示されることができ、図示された構成は、説明の簡略化のためにこれらのコンポーネントを除いている。
【0035】
基地局302は、後続制御チャネルを説明するためにCCFIデータを生成するCCFIデファイナ306と、いくつかのセル識別情報を提供するためにCCFIデータをスクランブルするCCFIスクランブラ308と、さらなるあるいは代替のセル識別情報を提供することができる、多数の周波数サブキャリア上でCCFIデータをマッピングすることができるCCFI周波数マッパー310と、を含む。一例において、説明されているように、CCFI周波数マッパー310は、TTIにおける第1のOFDM記号のサブキャリア上でCCFIデータをマッピングすることができる。この点では、モバイルデバイス304は、CCFIを最初に受信することができ、そして、それは後続OFDM記号のための制御チャネルフォーマットを決定するために利用されることができる。
【0036】
モバイルデバイス304は、マッピングされた周波数の位置からCCFIデータを復号することができるCCFIデコーダ314と、CCFIがマッピングされる周波数におけるCCFIデータの位置を決定することができるCCFI検出器312と、を含む。例えば、モバイルデバイス304は、CCFIデータを備えている、第1のOFDM記号のような帯域幅を受信することができる。CCFI検出器312は、帯域幅におけるCCFIデータの位置を決定することができ、CCFIデコーダ314は、CCFIデータを解釈することができる。例えば、説明されているように、CCFI周波数マッパー310は、CCFIデータを送信するためにTTIにおける第1のOFDM記号(あるいは実質的には任意のOFDM記号あるいはTTIにおける記号)の隣接サブキャリアのペアを割り当てることができる。一例において、CCFIデータは、基地局302の与えられたアンテナ(示されていない)のための1つまたは複数の基準信号間にあることができる。CCFI周波数マッパー310は、CCFIデータを送信するのに必要とされたあるいは望まれた多数のQPSK記号を占める(to account for)、OFDM記号の隣接サブキャリアのペア(あるいはトリプレット、クアドプレット、等)を通じてデータをさらに拡散することができる。CCFI検出器312は、OFDM記号あるいはデータを備えている記号を受信するときに、どのサブキャリアがデータを送信したのかを決定し、それにしたがって、CCFIデコーダ314を使用してデータを復号し、及び/または、どのサブキャリアが送信において使用されたかに少なくとも部分的に基づいてその送信セルを決定することができる。さらに、モバイルデバイス304は、後続制御及び/またはデータチャネル(例えば、制御チャネルを備えている後続OFDM記号の数)の構造に関連づけられた情報を決定するために、復号されたCCFIデータを使用することができる。
【0037】
図4に戻ると、CCFIデータが送信される複数のセルについての例示的なOFDM記号400及び402が図示されている。OFDM記号は、代替的に、実質的にはいずれの分割された帯域幅であることができるので部分は別個に定義され、解釈されることができる、ということが理解されるべきである。OFDM記号400は、CCFI情報が各セルから送信される、異なるセルからの4つのOFDM記号を表すことができる。この点では、例えば、OFDM記号は、4つのセルのそれぞれについて与えられたTTIにおいて最初に送信されたものであることができる。基準信号404及び406は、示されているような多数のサブキャリア上で、各アンテナ(この場合では2つの送信アンテナ)の各セルにおいて送信される。この例において、CCFIデータは、隣接ペア408のような、OFDM記号上でサブキャリアの隣接ペアにおいて、送信されることができる。選択されたサブキャリアは、利用可能なサブキャリアの数(あるいはサブキャリアのセット、例えばトリプレット)と、CCFIデータを送信するのに必要とされたQPSK記号の数の関数としてシフトされることができる。
【0038】
OFDM記号400の例は、例えば、75の利用可能なサブキャリア(すなわち、25トリプレット)上で必要とされる16QPSK記号について構成されることができる。この例において、CCFIデータを備えているサブキャリアのペアは、与えられたOFDM記号において離れた3トリプレットに均一に拡散されている。このことは、8ペアが最大の再使用を保持しながら与えられたOFDM記号上で送信することを可能にする。したがって、さらなるセルについてのOFDM記号は、400で示されているように、CCFIデータに多数のトリプレット(例、示されているように+1、+2、あるいは+3)を送信するように使用されたサブキャリアをシフトすることができる。このことは、与えられたセルについての識別情報をさらに提供することができる。さらなる拡散及びシフティングスキーム(additional spreading and shifting schemes)が、1つまたは複数の基地局、セクタあるいはそのアンテナに関連セルについての固有の識別情報に一致するように、一例において、使用されることができる、ということが理解されるべきである。上記で説明されるように、DL ACKチャネルは、セル間干渉を減らすために、この構成あるいは同様な構成をさらに使用することができる。
【0039】
OFDM記号402の例は、4つの送信アンテナを有するセクタあるいは基地局の4つのセルに関することができる。この例において、基準信号410及び412は、414のCCFIデータ及び416の異なるCCFIデータと共に、OFDM記号上で送信されており、そしてそれは、記載されているようなTTIの第1のOFDM記号であることができる。示されてはいないが、基準信号は、また、アンテナ3とアンテナ4のためにも送信されることができるということが理解されるべきである。例えば、414のCCFIデータは、2つのアンテナ(例えば1及び3)のためにフォーマット化することを制御するように関連づけることができるが、416のCCFIデータは、他の2つのアンテナ(例えば2及び4)のためにフォーマット化することを制御するように関連づけることができる。さらに、CCFIデータが送信されていない2つのアンテナは、アンテナペア(例、1/3及び2/4)にわたって周波数切り替えの送信ダイバーシティを実行するためにサブキャリアのペア上でブランクにする(blank)ことができる。同様に、CCFIデータは、この例において、OFDM記号にわたって、拡散されることができる。したがって、16QPSK記号がCCFIデータの各部分を送信するために必要とされる場合、示された例は、3トリプレットごとに各CCFIデータのサブキャリアのペアを均一に間隔をおき(evenly spacing)、そして、各トリプレットにおいて各アンテナのペアからのCCFIデータ送信を交互に行なう(alternating)、実質的には75のサブキャリア(25トリプレット)についてよく機能することができる。さらに、2つの送信アンテナのケースについて説明されるように、シフティングは、同様に利用されることができる。同様のスキームが、さらにデータサイズ及び利用可能なサブキャリアの数によって、より多数のあるいはより少数のアンテナ及び/またはセルについて展開されることができるということは理解されるべきである。
【0040】
図5−6を参照すると、無線通信ネットワークにおいてCCFIデータを送信し受信することに関連する方法が図示されている。説明の簡潔化の目的のために、一連の動作(acts)として方法が示され、説明されているが、いくつかの動作は、1つ以上の実施形態にしたがって、ここに示され説明されるのとは異なる順序、および/または、他の動作と同時に発生することがあり得るので、方法は、動作の順序によって限定されない、ということが、理解され、かつ認識されるべきである。例えば、当業者は、方法が、状態図におけるような、一連の相互に関係づけられた状態あるいはイベントとして代わりに表されることが出来るであろうということを理解し、そして認識するだろう。さらに、必ずしも示されたすべての動作が、1つまたは複数の実施形態にしたがって方法をインプリメントする(implement)ために必要とされなくてもよい。
【0041】
図5を戻ると、例えば関連セルを識別するためにCCFIデータを送信することを容易にする方法500が表示されている。502で、CCFIデータが生成され、そしてそれは、後続制御チャネルの構造に関連することができる。この点で、CCFIデータは、受信機が制御チャネル及び/またはデータチャネルの構造を知るように、制御チャネルの前に送信されることができる。504で、周波数の位置は、CCFIデータを送信するために選択されている。説明されているように、位置は、利用可能な帯域幅のサイズと、CCFIデータを送信するために必要とされたQPSK記号の数とに少なくとも部分的に基づくことができる。一例において、帯域幅は、複数のサブキャリアを有しているTTIの初期OFDM記号を備えることができる。したがって、選択されたサブキャリアは、説明されているように、利用可能な量に依存することができ、一例では、基準信号間のサブキャリアは、CCFIデータを送信するために選択されることができる。
【0042】
506で、周波数位置は、1つまたは複数の異なるセルについてシフトされることができる。このことは、より少ないセルが同じ周波数で、及び/または、同じ時間にCCFIを送信しているということを保証し、さらに、周波数位置のシフティングは、送信セルを識別するために、少なくとも部分的に、受信機によって使用されることができる。OFDM記号の例において、利用可能なサブキャリアは、記載されているようなトリプレットのような、隣接の集まりにグループ化されることができる。したがって、CCFIデータは、トリプレットの中で、均一に間隔を置くことができる。与えられたセルについて、CCFIデータは、上記で記載されるようなセルについての識別要因(an identifying factor)を提供しているトリプレットのオフセットにシフトされることができる。さらに、CCFIデータは、セル識別情報を提供するようにスクランブルされることができる。508で、CCFIデータは選択された周波数の位置にわたって送信される。
【0043】
図6に戻って、CCFIデータを受信することと、データの周波数位置に基づいてその送信機を識別することと、を容易にする方法600が図示されている。602で、TTIについて初期信号が受信される。説明されているように、これは、複数のサブキャリアを備えている初期OFDM記号でありうる。サブキャリアはさらに、CCFIデータと、基準信号を備えることができる。604で、CCFIデータの位置は、決定されることができ、これは、例えば、これはサブキャリアの位置でありうる。606で、CCFIデータのスクランブリングが決定される。この情報を使用して、608で、CCFIデータを送信しているセルは、上記でさらに説明されるように固有に識別されることができる。例えば、CCFIデータは、識別要因を提供している他の送信された記号と比較して、OFDM記号においてシフトされることができる。さらに、CCFIデータは、後続制御及び/またはデータチャネルに関連づけられた態様を決定するために使用されることができる。
【0044】
ここにおいて記載されている1つまたは複数の態様にしたがって、説明されるようにCCFIデータ位置及び/またはスクランブリングに少なくとも部分的に基づいて送信セルを決定することに関する推論がなされうるということは、理解されるであろう。ここに使用されるように、用語「推論する(infer)」あるいは「推論(inference)」は、イベントおよび/またはデータを介してキャプチャされるように1セットの観察から、システム、環境、および/またはユーザ、の状態を論証する、あるいは推論するプロセスを一般的に指す。推論は、特定のコンテキストあるいは動作を識別するように利用されることができる、あるいは、例えば、状態についての確立分布を生成することができる。推論は、蓋然的であることができ、−すなわち、対象の状態についての確率分布の計算は、データ及びイベントの考慮に基づいている。推論はまた、1セットのイベントおよび/またはデータからより高いレベルのイベントを構成するために利用される技術を指すことが出来る。そのような推論は、イベントが時間近接性に相関していようがしていまいが、また、イベント及びデータが1あるいはいくつかのイベント及びデータソースから生じようが生じまいが、1セットの観察されたイベントおよび/または保存されたイベントデータから新しいイベントあるいは動作の構築を結果としてもたらす。
【0045】
図7は、CCFIデータを受信し解釈することを容易にするモバイルデバイス700の図である。モバイルデバイス700は、例えば受信アンテナ(示されてはいない)から信号を受信し、受信信号に関して特定の動作を実行し(例、フィルタにかけ、増幅し、ダウンコンバートする等)、そして、サンプルを得るために条件づけられた信号をデジタル化する、受信機702を備えている。受信機702は、受信記号を復調することができるデモジュレータ704を備えることができ、そして、チャネル推定のためにそれらをプロセッサ706に提供することができる。プロセッサ706は、受信機702によって受信された情報を分析すること及び/または送信機716による送信のための情報を生成することの専属のプロセッサ、モバイルデバイス700の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、及び/または、受信機702によって受信される情報を分析し、送信機716による送信のための情報を生成し、そしてモバイルデバイス700の1つまたは複数のコンポーネントを制御するプロセッサ、であることができる。
【0046】
モバイルデバイス700は、プロセッサ706に操作的に結合されており、そして、送信されるべきデータ、受信されたデータ、利用可能チャネルに関連した情報、分析された信号及び/または干渉強度に関連づけられたデータ、割り当てられたチャネル、パワー、レートあるいは同様なものに関連した情報、及び、チャネルを推定し、チャネルを介して通信するためのいずれの他の適切な情報、を保存することができる、メモリ708を備えている。メモリ708は、チャネル(例えば、パフォーマンスベースの、キャパシティベースの、等)を推定する及び/または使用することに関連づけられた、プロトコル及び/またはアルゴリズムをさらに保存することができる。
【0047】
ここにおいて説明されたデータ保存(例、メモリ708)は、揮発性メモリあるいは不揮発性メモリのいずれかであることができ、あるいは、揮発性及び不揮発性の両方のメモリを含むことができるということは理解されるであろう。例として、限定ではないが、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電子的プログラマブルROM(EPROM)、電子的消去可能なROM(EEPROM)、あるいはフラッシュメモリ、を含むことができる。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)を含むことができ、そしてそれは、外部キャッシュメモリとして作用する。例として、限定ではないが、RAMは、シンクロナスRAM(synchronous RAM)(SRAM)、動的RAM(dynamic RAM)(DRAM)、シンクロナスDRAM(synchronous DRAM)(SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(double data rate SDRAM)(DDR SDRAM)、エンハンスドSDRAM(enhanced SDRAM)(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(Synchlink DRAM)(SLDRAM)、及びダイレクトランバスRAM(direct Rambus RAM)(DRRAM(登録商標))、のようないくつかの形態において利用可能である。さらに、主題のシステム及び/または方法のメモリ708は、限定されることなく、これら及びいずれの他の適切なタイプのメモリを備えるように意図されている。
【0048】
プロセッサ706及び/または受信機702は、受信された帯域幅からCCFIの周波数位置を決定することができるCCFIデータ検出器710と、CCFIデータを復号することができるあるいは解釈することができるCCFIデータデコーダ712と、にさらに操作的に結合されることができる。例えば、受信機702は、CCFIデータと他の情報(例えば、基準信号)を備えている、TTIにおける初期信号、例えば第1のOFDM記号、を受信することができる。CCFIデータ検出器710は、受信信号におけるCCFIデータについての周波数位置、例えばOFDM記号におけるサブキャリア位置を決定することができる。この情報を使用して、CCFIデータデコーダ712は、1つまたは複数の後続制御あるいはデータチャネルの構造を決定するためだけではなく、さらに、記載されているようなCCFIデータ(例えば、OFDM記号の使用されたサブキャリア位置)を送信するために使用された周波数の位置に少なくとも部分的に基づいて、CCFIデータを送信しているセルの識別情報を決定するために、CCFIデータを復号する。さらに、上記で示されるように、CCFIデータはスクランブルされることができ、使用されたスクランブリングの検出は、送信セルをさらに識別することができる。モバイルデバイス700はさらに、それぞれ、信号を、例えば基地局、別のモバイルデバイス等に変調し送信する、モジュレータ714と、送信機716とを備える。プロセッサ706から離れているように図示されているが、CCFIデータ検出器710、CCFIデータデコーダ712、デモジュレータ704、及び/またはモジュレータ714は、プロセッサ706あるいはマルチプルプロセッサ(示されていない)の一部であることができるということは理解されるべきである。
【0049】
図8は、CCFIデータを送信するために、周波数を生成し、選択することを容易にする、システム800の図である。システム800は、複数の受信アンテナ806を通じて1つまたは複数のモバイルデバイス804から信号(単数または複数)を受信する受信機810を備えた基地局802(例、アクセスポイント、・・・)と、送信アンテナ808を通じて1つまたは複数のモバイルデバイス804に対して送信する送信機824とを備えている。受信機810は、受信アンテナ806から情報を受信することができ、また、受信情報を復調するデモジュレータ812に操作的に関連づけられる。復調された記号は、図7に関連して上記で説明されているプロセッサと同様であることができるプロセッサ814によって分析されており、そして、それは、信号(例パイロット)強度及び/または干渉強度を推定することに関連した情報、モバイルデバイス(単数または複数)804(あるいは別個の基地局(示されていない))から送信あるいは受信される予定のデータ、及び/または、ここにおいて記載されている様々な動作及び機能を実行することに関するいずれの他の適切な情報、を保存するメモリ816に結合されている。プロセッサ814は、CCFIデータをスクランブルするCCFIスクランブラ820に加えて、CCFIデータを送信するために周波数位置を選択するCCFI周波数マッパー818にさらに結合される。
【0050】
一例によると、プロセッサ814あるいはそれに結合されたコンポーネントは、記載されるような後続制御チャネルの構造を説明する1つまたは複数のモバイルデバイス804に対して送信するために、CCFIデータを生成することができる。CCFI周波数マッパー818は、CCFIデータを送信することにおいて使用するために周波数位置を選択することができ、その選択された位置は、少なくとも部分的に、CCFIデータが関連するセルを識別することができる。上記で記載されるように、CCFIデータは、利用可能なサブキャリアの数と、CCFIデータを送信するために必要とされたQPSK記号の数に少なくとも部分的に基づいて、帯域幅(例えばTTIの初期OFDM記号)を通じて均一に拡散されることができる。さらに、使用されるサブキャリアは、隣接ペアであることができ、また、データを送信しているセルによってシフトされることができる。さらに、CCFIスクランブラ820は、CCFIデータをスクランブルすることができ、そしてそれは、送信セルを識別するために、追加的にあるいは代替的に使用されることができる。さらに、プロセッサ814から離れているものとして図示されているが、CCFI周波数マッパー818、CCFIスクランブラ820、デモジュレータ812、及び/またはモジュレータ822は、プロセッサ814あるいはマルチプルプロセッサ(示されていない)の一部であることができるということは理解されるべきである。
【0051】
図9は、無線通信システム900の例を示す。無線通信システム900は、簡略のために1つの基地局910と1つのモバイルデバイス950を図示する。しかしながら、システム900は、1以上の基地局、及び/または1以上のモバイルデバイスを含むことができるということは理解されるべきであり、なお、追加の基地局及び/またはモバイルデバイスは、下記で説明されている一例の基地局910とモバイルデバイス950と実質的には同じあるいは異なることができる。さらに、基地局910及び/またはモバイルデバイス950は、それらの間の無線通信を容易にするためにここで説明された、システム(図1−3、及び7−8)、構成(図4)、及び/または方法(図5−6)を利用することができるということは理解されるべきである。
【0052】
基地局910では、多数のデータストリームについてのトラフィックデータは、送信(TX)データプロセッサ914に対して、データソース912から提供される。一例によると、各データストリームは、それぞれのアンテナ上で送信されることができる。TXデータプロセッサ914は、コード化されたデータを提供するためにそのデータストリームについて選択された特定のコーディングスキームに基づいてトラフィックデータストリームをフォーマット化し、コード化し、そしてインタリーブする。
【0053】
各データストリームについてコード化されたデータは、直交周波数分割多重化(OFDM)技術を使用して、パイロットデータで多重化されることができる。追加的あるいは代替的に、パイロット記号は、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、あるいは符号分割多重化(CDM)であることができる。パイロットデータは、既知の方法で処理される典型的に既知データパターンであり、チャネル応答を推定するためにモバイルデバイス950において使用されることができる。各データストリームについて多重化されたパイロット及びコード化されたデータは、変調記号を提供するためにそのデータストリームについて選択される、特定の変調スキーム(例、二位相変調(binary phase shift keying)(BPSK)、四位相変調(quadrature phase shift keying)(QPSK)、M位相変調(M-phase-shift keying)(M−PSK)、M直交振幅変調(M-quadrature amplitude modulation)(M−QAM)等)に基づいて変調される(例えばシンボルマッピングされる)ことができる。各データストリームについてのデータレート、コーディング、及び変調は、プロセッサ930によって実行されるあるいは提供されるインストラクションによって決定されることができる。
【0054】
データストリームについての変調記号は、TX MIMOプロセッサ920に提供されることができ、そしてそれは、変調記号(例、OFDMのための)をさらに処理することができる。TX MIMOプロセッサ920は、そのあとで、N送信機(TMTR)922a〜922tに対して、N変調記号ストリームを提供する。様々な実施形態において、TX MIMOプロセッサ920は、データストリームの記号に対して、また、記号が送信されているアンテナに対して、ビームフォーミング重みづけ(beamforming weights)を適用する。
【0055】
各送信機922は、1つまたは複数のアナログ信号を提供するためにそれぞれの記号ストリームを受信し、処理し、そして、アナログ信号を、MIMOチャネル上で送信に適切な変調信号を提供するようにさらに条件づける(例、増幅し、フィルタにかけ、そしてアップコンバートする)。さらに、送信機922a〜922tからのN変調信号は、Nアンテナ924a〜924tからそれぞれ送信される。
【0056】
モバイルデバイス950で、送信された変調信号は、NRアンテナ952a〜952rによって受信され、そして、各アンテナ952からの受信信号は、各受信機(RCVR)954a〜954に対して提供される。各受信機954は、それぞれの信号を条件づけ(例えば、フィルタにかけ、増幅し、そしてダウンコンバートし)、サンプルを提供するように条件づけられた信号をデジタル化し、そして、対応する「受信」記号ストリームを提供するためにサンプルをさらに処理する。
【0057】
RXデータプロセッサ960は、N「検出された」記号ストリームを提供するために特定の受信機処理技術に基づいて、NR受信機954からNR受信記号ストリームを受信し、処理することができる。RXデータプロセッサ960は、データストリームのためにトラフィックデータを回復するために各検出された記号ストリームを復調し、デインタリーブし、そして復号する。RXデータプロセッサ960による処理は、基地局910における、TX MIMOプロセッサ920及びTXデータプロセッサ914によって実行されるものの補足である。
【0058】
プロセッサ970は、上記で説明されるように、どのプレコーディングマトリックスを利用するかを周期的に決定することができる。さらに、プロセッサ970は、マトリックスインデックス部分及びランク値部分を備えている逆方向リンクメッセージを公式化することができる。
【0059】
逆方向リンクメッセージは、通信リンク及び/または受信データストリームに関する様々なタイプの情報を備えることができる。逆方向リンクメッセージは、TXデータプロセッサ938によって処理され、そしてそれはデータソース936から多数のデータストリームについてトラフィックをさらに受信し、モジュレータ980によって変調され、送信機954a〜954rによって条件づけられ、そして、基地局910に戻って送信されることができる。
【0060】
基地局910で、モバイルデバイス950からの変調信号は、アンテナ924によって受信され、受信機922によって条件付けられ、デモジュレータ940によって復調され、そしてモバイルデバイス950によって送信された逆方向リンクメッセージを抽出するためにRXデータプロセッサ942によって処理される。さらに、プロセッサ930は、ビームフォーミングづけの重み付けを決定するために使用するために、どのプレコーディングマトリクスを使用するかを決定する、抽出されたメッセージを処理することができる。
【0061】
プロセッサ930及び970は、基地局910で及びモバイルデバイス950での、それぞれの操作を指示する(例えば、制御する、調整する、管理する、等)ことができる。それぞれのプロセッサ930及び970は、プログラムコード及びデータを保存するメモリ932及び972に関連づけられることができる。プロセッサ930及び970はまた、アップリンク及びダウンリンクについてそれぞれ周波数及びインパルス応答推定値を導き出すために、計算を実行することができる。
【0062】
ここにおいて説明された実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコードあるいはそれらのいずれの組み合わせで、インプリメントされることができるということは理解されるべきである。ハードウェアインプリメンテーションの場合、プロセッシングユニット(processing units)は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASICs)、デジタル信号プロセサ(DSPs)、デジタル信号処理デバイス(DSPDs)、プログラム可能論理デバイス(PLDs)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGAs)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、ここにおいて説明された機能を実行するように設計された他の電子ユニット、あるいは、それらの組み合わせ、内でインプリメントされることができる。
【0063】
実施形態がソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアあるいはマイクロコード、プログラムコードあるいはコードセグメントにおいてインプリメントされるとき、それらは、ストレージコンポーネントのようなマシン可読媒体において保存されることができる。コードセグメントは、プロシージャ、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、あるいは、インストラクション、データ構造、あるいはプログラムステートメントのいずれの組み合わせ、を表すことができる。コードセグメントは、情報、データ、アーギュメント、パラメータ、あるいはメモリコンテンツを受け渡すこと及び/または受信することによって、別のコードセグメント、あるいはハードウェア回路に結合されることができる。情報、アーギュメント、パラメータ、データ等は、メモリ共有、メッセージパッシング(message passing)、トークンパッシング(token passing)、ネットワーク伝送、等を含んでいるいずれの適切な手段を使用して、受け渡され、転送され、あるいは送信されることができる。
【0064】
ソフトウェアインプリメンテーションの場合、ここにおいて説明された技術は、ここにおいて説明された関数を実行するモジュール(例、プロシージャ、関数、等)を用いてインプリメントされることができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに保存され、プロセッサによって実行されることができる。メモリユニットは、プロセッサ内で、あるいは、プロセッサ外で、インプリメントされることができ、その場合には、それは、当技術分野において知られているような様々な手段を介してプロセッサに通信的に結合されることができる。
【0065】
図10を参照すると、CCFIを生成し、選択された周波数部分にわたって選択的に送信するシステム1000が図示されている。例えば、システム1000は、基地局、モバイルデバイスなどの内に少なくとも部分的に常駐することができる。システム100は機能ブロックを含むものとして表されるということは理解されるべきであり、そしてそれは、プロセッサ、ソフトウェア、あるいはそれらの組み合わせ(例、ファームウェア)によってインプリメントされる機能を表す機能ブロック図であることができる。システム1000は、一緒に動作できる電子コンポーネントの論理グルーピング1002を含む。例えば、論理グルーピング1002は、その後に送信された制御チャネルの構造を定義するCCFIデータを生成するための電子コンポーネント1004を含むことができる。例えば、CCFIデータは、制御データを備えている後続OFDM記号の数に関連づけることができる。さらに、論理グルーピング1002は、セル識別子にしたがって帯域幅上で再使用可能にシフトすることに少なくとも部分的に基づいてCCFIデータが拡散される、帯域幅の部分を選択するための電子コンポーネント1006を備えることができる。例えば、周波数は、利用可能な周波数に少なくとも部分的に基づいて選択されることができ、そして、CCFIデータを送信することを必要とされる。選択された周波数は、セルを固有に識別するために与えられたセルについてシフトされることができ、この点において、帯域幅は、上記で説明されるようなCCFIデータの送信機を識別する方法で、再使用される。さらに、CCFIデータは、例えば、TTIの初期OFDM記号においてマッピングされることができるので、受信機は、制御チャネルを受信する前に制御チャネル構造を決定することができる。さらに、論理グルーピング1002は、帯域幅の選択部分上でCCFIデータを送信するための電子コンポーネント1008を備えることができる。一例において、受信デバイスは、送信セルを識別するために送信されたCCFIデータを利用することができる。さらに、システム1000は、電子コンポーネント1004、1006及び1008に関連づけられた、関数を実行するためのインストラクションを保持するメモリ1010を含むことが出来る。メモリ1010の外にあるものとして示されているが、1つまたは複数の電子コンポーネント1004、1006、及び1008は、メモリ1010内で存在することができるということが理解されるべきである。
【0066】
図11に戻ると、無線通信ネットワークにおいてCCFIデータを受信し解釈するシステム1100が図示されている。システム1100は、例えば、基地局、モバイルデバイス等、の内で、常駐することができる。図示されているように、システム1100は、プロセッサ、ソフトウェア、あるいはそれらの組み合わせ(例、ファームウェア)によってインプリメントされる機能を表すことができる機能ブロックを含む。システム1100は、CCFIデータを受信し使用することを容易にする電子コンポーネントの論理グルーピング1102を含む。論理グルーピング1102は、帯域幅の受信された部分にわたって、CCFIデータの周波数位置を決定するための電子コンポーネント1104を含むことができる。そのような情報は、受信機が情報の送信機を識別することを可能にするだけではなく、また、CCFIデータを復号することも可能にし、そしてそれは、後続制御及び/またはデータチャネルの構造を決定することにおいて、使用されることができる。さらに、論理グルーピング1102は、帯域幅の部分におけるCCFIデータの位置に少なくとも部分的に基づいて、送信セルを識別するための電子コンポーネント1106を含むことができる。したがって、CCFIデータは、上記で説明されるように、帯域幅全体に拡散される、例えば送信セルを識別するように、シフトされる。さらに、システム1100は、電子コンポーネント1104及び1106に関連づけられた、機能を実行するためのインストラクションを保持するメモリ1108を含むことができる。メモリ1108の外にあるものとして示されているが、電子コンポーネント1104及び1106は、メモリ1108内に存在することができるということが理解されるべきである。
【0067】
上記で説明されてきたものは、1つまたは複数の実施形態の例を含んでいる。前述の実施形態を説明する目的のためにすべての考えられるだけのコンポーネントあるいは方法の組み合わせを記述することは、もちろん、可能ではないが、当業者は、様々な実施形態の多くのさらなる組み合わせと並び替えが可能であるということを認識することが出来る。したがって、説明された実施形態は、添付された特許請求の範囲の精神および範囲の中に入るすべてのそのような変更、修正、および変形を包含するように、意図されている。さらに、用語「含む(includes)」が詳細な説明あるいは特許請求の範囲のいずれかにおいて使用されている限りにおいて、そのような用語は、用語「備えている(comprising)」がトランジショナルワード(transitional word)として請求項において使用されるときに解釈されるように、用語「備えている(comprising)」と同様な方法で包括的であるように意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークにおいて制御チャネルフォーマット情報を送信するための方法であって、
1つまたは複数のアンテナ上でその後に送信される制御チャネルの構造を定義する、制御チャネルフォーマットインジケータ(CCFI)データを生成することと、
セル識別子にしたがって使用されるサブキャリアをシフトすることに少なくとも部分的に基づいて前記CCFIデータが拡散される、帯域幅のサブキャリアを選択することと、
前記の選択された帯域幅のサブキャリア上で前記CCFIデータを送信することと、
を備えている方法。
【請求項2】
前記セル識別子にしたがって前記CCFIデータをスクランブルすること、をさらに備えている請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記サブキャリアは、利用可能なサブキャリアの数と、前記CCFIデータを送信するために必要とされた四位相変調(QPSK)記号の数と、にしたがって、さらに選択されている、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記サブキャリアは、与えられた時間送信インターバル(TTI)における第1の直交周波数分割多重化(OFDM)記号である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記サブキャリアは、複数の隣接サブキャリアのペアである、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記の隣接サブキャリアのペアは、基準信号を送信するために使用されるサブキャリア間に位置されている、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
1つまたは複数の異なるアンテナのために生成されたCCFIデータを拡散するために、帯域幅の異なるサブキャリアを選択すること、をさらに備えている請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記帯域幅上で、前記サブキャリアと前記異なるサブキャリアとの選択を交互に行なうこと、をさらに備えている請求項7に記載の方法。
【請求項9】
無線通信装置であって、
セル識別子に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のアンテナのための制御チャネルフォーマットインジケータ(CCFI)データを拡散するために帯域幅の部分を選択するように、また、前記の帯域幅の部分上で前記CCFIデータを送信するように、構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
を備えている無線通信装置。
【請求項10】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記セル識別子にしたがって前記CCFIデータをスクランブルするようにさらに構成されている、請求項9に記載の無線通信装置。
【請求項11】
前記の帯域幅の部分は、時間送信インターバル(TTI)における第1の直交周波数分割多重化(OFDM)記号の複数のサブキャリアに関する、請求項10に記載の無線通信装置。
【請求項12】
前記サブキャリアは、利用可能なサブキャリアの数と、前記CCFIデータを送信するために必要とされた四位相変調(QPSK)記号の数にしたがって、さらに選択されている、請求項11に記載の無線通信装置。
【請求項13】
前記の選択されたサブキャリアは、前記無線通信装置の1つまたは複数のアンテナに関する1つまたは複数の基準信号間で位置された、複数の隣接サブキャリアのペアである、請求項12に記載の無線通信装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、1つまたは複数の異なるアンテナに関するCCFIデータを拡散するために、帯域幅の異なる部分を選択するようにさらに構成されている、請求項9に記載の無線通信装置。
【請求項15】
前記の帯域幅の選択された部分と前記の帯域幅の選択された異なる部分は、前記帯域幅にわたって交互に行なう、請求項14に記載の無線通信装置。
【請求項16】
無線通信ネットワークにおいて制御チャネルフォーマット情報を送信する無線通信装置であって、
その後に送信される制御チャネルの構造を定義する、制御チャネルフォーマットインジケータ(CCFI)データを生成するための手段と、
セル識別子にしたがって前記帯域幅上で再使用可能にシフトすることに少なくとも部分的に基づいて前記CCFIデータが拡散される、帯域幅の部分を選択するための手段と、
前記の選択された帯域幅の部分上で、前記CCFIデータを送信するための手段と、
を備えている、無線通信装置。
【請求項17】
前記セル識別子にしたがって前記CCFIデータをスクランブルするための手段、をさらに備えている請求項16に記載の無線通信装置。
【請求項18】
前記の帯域幅の部分は、与えられた時間送信インターバル(TTI)における第1の直交周波数分割多重化(OFDM)記号のサブキャリアに関する、請求項16に記載の無線通信装置。
【請求項19】
前記サブキャリアは、利用可能なサブキャリアの数と、前記CCFIデータを送信するために必要とされた四位相変調(QPSK)記号の数にしたがって、さらに選択されている、請求項18に記載の無線通信装置。
【請求項20】
前記サブキャリアは、1つまたは複数のアンテナに関する基準信号を送信するために使用されたサブキャリア間で位置された複数の隣接サブキャリアのペアである、請求項19に記載の無線通信装置。
【請求項21】
前記CCFIデータで定義された前記構造にしたがって帯域幅の後続的な部分上で、制御チャネルデータを拡散するための手段、をさらに備えている請求項16に記載の無線通信装置。
【請求項22】
1つまたは複数の異なるアンテナのために生成されるCCFIデータを拡散するために帯域幅の異なる部分を選択するための手段、をさらに備えている請求項16に記載の無線通信装置。
【請求項23】
前記の帯域幅の部分及び前記の帯域幅の異なる部分の前記選択は、前記帯域幅上で交互に行なう、請求項22に記載の無線通信装置。
【請求項24】
コンピュータプログラムプロダクトであって、
1つまたは複数のアンテナ上でその後に送信される制御チャネルの構造を定義する、制御チャネルフォーマットインジケータ(CCFI)データを少なくとも1つのコンピュータに生成させるためのコードと、
セル識別子にしたがって使用されるサブキャリアをシフトすることに少なくとも部分的に基づいて前記CCFIデータが拡散される、帯域幅のサブキャリアを前記少なくとも1つのコンピュータに選択させるためのコードと、
前記の選択された帯域幅のサブキャリア上で前記CCFIデータを前記少なくとも1つのコンピュータに送信させるためのコードと、
を備えているコンピュータ可読媒体、
を備えているコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項25】
前記コンピュータ可読媒体は、セル識別子にしたがって前記CCFIデータを前記少なくとも1つのコンピュータにスクランブルさせるためのコードをさらに備えている、請求項24に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項26】
無線通信ネットワークにおいて制御チャネルフォーマット情報を受信するための方法であって、
送信セルから、時間送信インターバル(TTI)における帯域幅の初期部分を受信することと、
前記の帯域幅の部分にわたって、制御チャネルフォーマットインジケータ(CCFI)データの周波数位置を検出することと、
前記の帯域幅の部分におけるCCFIデータの前記位置に少なくとも部分的に基づいて前記送信セルを識別することと、
を備えている方法。
【請求項27】
前記送信セルを識別することは、前記CCFIデータの検出されたスクランブリングに少なくとも部分的にさらに基づいている、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記CCFIデータは、前記の帯域幅の部分における基準信号を送信するために使用される周波数間に位置されている、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記CCFIデータは、前記の帯域幅の部分においてシフトされており、前記セルは、前記のシフトに少なくとも部分的に基づいて識別される、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記の帯域幅の部分は、時間送信インターバル(TTI)について第1の直交周波数分割多重化(OFDM)記号のサブキャリアに関する、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
受信された信号において、制御チャネルフォーマットインジケータ(CCFI)データの周波数位置を検出するように、
前記周波数位置に少なくとも部分的に基づいて、前記CCFIデータの送信機を識別するように、
構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
を備えている無線通信装置。
【請求項32】
前記送信機を識別することは、前記CCFIデータの検出されたスクランブリングに少なくとも部分的にさらに基づいている、請求項31に記載の無線通信装置。
【請求項33】
前記CCFIデータは、前記信号における基準信号を送信するために使用される周波数間に位置されている、請求項31に記載の無線通信装置。
【請求項34】
前記CCFIデータは、前記信号においてシフトされ、前記送信機は、前記のシフトに少なくとも部分的に基づいて識別される、請求項31に記載の無線通信装置。
【請求項35】
前記信号は、時間送信インターバル(TTI)について第1の直交周波数分割多重化(OFDM)記号の複数のサブキャリアを備えている、請求項31に記載の無線通信装置。
【請求項36】
無線通信ネットワークにおいて制御チャネルフォーマット情報を受信するための無線通信装置であって、
帯域幅の受信部分にわたって、制御チャネルフォーマットインジケータ(CCFI)データの周波数位置を決定するための手段と、
前記の帯域幅の部分におけるCCFIデータの前記位置に少なくとも部分的に基づいて送信セルを識別するための手段と、
を備えている無線通信装置。
【請求項37】
前記送信機を識別することは、前記CCFIデータの検出されたスクランブリングに少なくとも部分的にさらに基づいている、請求項36に記載の無線通信装置。
【請求項38】
前記CCFIデータは、前記の帯域幅の部分における基準信号を送信するために使用される周波数間に位置されている、請求項36に記載の無線通信装置。
【請求項39】
前記CCFIデータは、前記の帯域幅の部分においてシフトされており、前記セルは、前記のシフトに少なくとも部分的に基づいて識別される、請求項36に記載の無線通信装置。
【請求項40】
前記の帯域幅の部分は、時間送信インターバル(TTI)について第1の直交周波数分割多重化(OFDM)記号の複数のサブキャリアを備えている、請求項36に記載の無線通信装置。
【請求項41】
前記CCFIデータに少なくとも部分的に基づいて帯域幅の後続的な部分から制御データを復号するための手段、をさらに備えている請求項36に記載の無線通信装置。
【請求項42】
基準信号を送信するために使用された周波数間で位置されたダウンリンク確認応答データと、帯域幅の後続的な部分におけるCCFIデータと、を解釈するための手段、をさらに備えている請求項36に記載の無線通信装置。
【請求項43】
前記ダウンリンク確認応答データは、セル識別子にしたがってセル間干渉を緩和するために前記の帯域幅の後続的な部分にわたって拡散される、請求項42に記載の無線通信装置。
【請求項44】
コンピュータプログラムプロダクトであって、
送信セルから時間送信インターバル(TTI)における帯域幅の初期部分を少なくとも1つのコンピュータに受信させるためのコードと、
前記の帯域幅の部分にわたって、制御チャネルフォーマットインジケータ(CCFI)データの周波数位置を前記少なくとも1つのコンピュータに検出させるためのコードと、
前記の帯域幅の部分におけるCCFIデータの前記位置に少なくとも部分的に基づいて前記送信セルを前記少なくとも1つのコンピュータに識別させるためのコードと、
を備えているコンピュータ可読媒体、
を備えているコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項45】
前記送信セルを識別することは、前記CCFIデータの検出されたスクランブリングに少なくとも部分的にさらに基づいている、請求項44に記載のコンピュータプログラムプロダクト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−93853(P2013−93853A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−243753(P2012−243753)
【出願日】平成24年11月5日(2012.11.5)
【分割の表示】特願2010−513463(P2010−513463)の分割
【原出願日】平成20年6月20日(2008.6.20)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED