制御プログラム及び画像出力設定装置
【課題】装置が推奨する機能が選択されるようにユーザを仕向けることができる制御プログラム及び画像出力設定装置の提供。
【解決手段】画像出力に関する機能を設定する設定画面を表示する装置で動作する制御プログラムであって、前記画像出力に対する効果毎に、当該効果を推奨する表現が異なる複数のメッセージがデータベースに登録されており、前記装置を、前記設定画面を表示する際に、前記装置が推奨する機能を表示すると共に、前記データベースを参照して、表示された機能によってもたらされる効果に対応する前記複数のメッセージの中から所定のメッセージを選択して表示する制御部、として機能させる。
【解決手段】画像出力に関する機能を設定する設定画面を表示する装置で動作する制御プログラムであって、前記画像出力に対する効果毎に、当該効果を推奨する表現が異なる複数のメッセージがデータベースに登録されており、前記装置を、前記設定画面を表示する際に、前記装置が推奨する機能を表示すると共に、前記データベースを参照して、表示された機能によってもたらされる効果に対応する前記複数のメッセージの中から所定のメッセージを選択して表示する制御部、として機能させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御プログラム及び画像出力設定装置に関し、特に、画像出力に関する機能を設定する設定画面にメッセージを表示する制御プログラム及び画像出力設定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、あらゆる電子機器の高性能化が進み、様々な機能を持つ機器が増加してきている。複合機(MFP:Multi Function Peripheral)などの画像形成装置もこの状況下にある。一方で、これらの機能を使用するための装置に対する設定操作が複雑化しているのが現状であり、装置のユーザインターフェース(以下、UI)の操作性の向上が課題とされてきている。また、UIを通じ、装置の持つ機能を効率的にユーザに使用してもらうような仕組みも求められている。
【0003】
装置の持つ機能の設定に関して、例えば、下記特許文献1には、画像形成装置における複数の機能の中からユーザにより選択された機能の組合せ情報を処理する情報処理装置であって、ユーザにより選択された機能についての使用履歴情報を取得するための取得手段と、前記使用履歴情報を記憶するための使用履歴記憶手段と、記憶された使用履歴情報に基づいて、一の機能と他の機能とが組合せられる頻度についての組合せ情報を集計するための集計手段と、前記集計された組合せ情報を前記画像形成装置へ付与するための付与手段とを含む構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−268344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
装置がユーザに対して積極的に機能を推奨することで、あらゆるユーザに装置の持つ機能を効果的に使用してもらえるような仕組みが必要であり、特許文献1では、使用履歴情報に基づいて機能の組合せ情報を提示している。しかしながら、推奨する機能を単に表示するだけでは、所望の機能が選択されるようにユーザを仕向けることは難しい。また、推奨する機能と共にその機能を推奨するメッセージを表示することも可能であるが、UIに表示するメッセージは一意、かつ一般的な表現であるため、このようなメッセージを表示しても、やはり、所望の機能が選択されるようにユーザを仕向けることは難しいという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、装置が推奨する機能が選択されるようにユーザを仕向けることができる制御プログラム及び画像出力設定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、画像出力に関する機能を設定する設定画面を表示する装置で動作する制御プログラムであって、前記画像出力に対する効果毎に、当該効果を推奨する表現が異なる複数のメッセージがデータベースに登録されており、前記装置を、前記設定画面を表示する際に、前記装置が推奨する機能を表示すると共に、前記データベースを参照して、表示された機能によってもたらされる効果に対応する前記複数のメッセージの中から所定のメッセージを選択して表示する制御部、として機能させるものである。
【0008】
また、本発明は、画像出力に関する機能を設定する設定画面を表示する表示操作部を備えた画像出力設定装置であって、前記画像出力に対する効果毎に、当該効果を推奨する表現が異なる複数のメッセージが登録されたデータベースを記憶する記憶部と、前記設定画面を前記表示操作部に表示する際に、前記画像出力設定装置が推奨する機能を表示すると共に、表示された機能によってもたらされる効果に対応する前記複数のメッセージの中から所定のメッセージを選択して表示する制御部と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の制御プログラム及び画像出力設定装置によれば、装置が推奨する機能が選択されるようにユーザを仕向けることができる。
【0010】
その理由は、画像出力に対する効果毎に、当該効果を推奨する表現が異なる複数のメッセージがデータベースに登録されており、画像出力設定装置(制御プログラム)は、画像出力に関する機能を設定する設定画面を表示する際に、装置が推奨する機能を表示すると共に、当該推奨する機能によってもたらされる効果に対応する複数のメッセージの中から所定のメッセージを選択して表示する制御を行うからである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施例に係る画像形成装置のコントローラの構成を示すブロック図である。
【図2(a)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の一例である。
【図2(b)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図2(c)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図2(d)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図2(e)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図2(f)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図2(g)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図2(h)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図2(i)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図3(a)】画像形成装置に表示される推奨メッセージの一表示例である。
【図3(b)】画像形成装置に表示される推奨メッセージの他の表示例である。
【図3(c)】画像形成装置に表示される推奨メッセージの他の表示例である。
【図3(d)】画像形成装置に表示される推奨メッセージの他の表示例である。
【図3(e)】画像形成装置に表示される推奨メッセージの他の表示例である。
【図4(a)】推奨メッセージと設定の関係を表した概念図である。
【図4(b)】推奨メッセージの選択方法の一例である。
【図4(c)】推奨メッセージの選択方法の他の例である。
【図5(a)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(ユーザ管理テーブル)である。
【図5(b)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(ジョブ属性テーブル)である。
【図5(c)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(設定の組合わせ回数記録テーブル)である。
【図5(d)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(設定と効果対応テーブル)である。
【図5(e)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(効果優先度テーブル)である。
【図5(f)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(変更された設定と設定リストの関連付けテーブル)である。
【図5(g)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(設定リストと設定の関連付けテーブル)である。
【図5(h)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(設定リストと推奨メッセージの関連付けテーブル)である。
【図5(i)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(推奨メッセージ統計情報テーブル)である。
【図5(j)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(推奨メッセージ登録テーブル)である。
【図6(a)】本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(全体処理)を示すフローチャート図である。
【図6(b)】本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(推奨機能の決定処理)を示すフローチャート図である。
【図6(c)】本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(メッセージの決定処理)を示すフローチャート図である。
【図6(d)】本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(選択結果の記録処理)を示すフローチャート図である。
【図7(a)】本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(メッセージの決定処理)の他の例を示すフローチャート図である。
【図7(b)】本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(選択結果の記録処理)の他の例を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
背景技術で示したように、装置がユーザに対して積極的に機能を推奨することで、装置の持つ機能を効果的に使用してもらえるような仕組みが求められており、推奨する機能と共にその機能を推奨するメッセージを表示する方法が考えられる。しかしながら、表示するメッセージは一意、かつ一般的な表現であるため、所望の機能が選択されるようにユーザを仕向けることが難しいという問題があった。
【0013】
ここで、メッセージの表現を変えることにより、ユーザによっては推奨する機能を選択する確率が変わると考えられることから、本発明の一実施の形態では、装置がある事柄をユーザに伝えるための複数の表現のメッセージをデータベースに保持し、ユーザが装置に対して指示をする際に、データベースに基づいて、選択する確率の高いメッセージを優先して表示するように制御する。
【0014】
これにより、装置が推奨する機能をユーザに選択してもらいやすくすることができる。また、装置管理者のポリシーをユーザに強制することなく、自由度を保ったまま、装置が持つ機能を効果的にユーザに利用させることが可能となる。
【実施例】
【0015】
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る制御プログラム及び画像出力設定装置について、図1乃至図7を参照して説明する。図1は、本実施例の画像形成装置のコントローラの構成を示すブロック図である。また、図2は、コピー操作時の設定画面の一例を示す図であり、図3は、推奨メッセージの表示例を示す図である。また、図4は、推奨メッセージと設定の関係を表した概念図及び選択方法の例を示す図であり、図5は、本実施例の制御を実施するために参照するテーブルの一例である。また、図6及び図7は、本実施例の画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。
【0016】
図1を参照して、本実施例の画像形成装置10のコントローラの構成を説明する。コントローラは、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13a、不揮発RAM13b、モータードライバ14、IR(Image Reader)/ADF(Auto Document Feeder)モーター15、表示・操作部16、CCD(Charge Coupled Devices)17、USB(Universal Serial Bus)インターフェース18、NIC(Network Interface Card)19、画像処理チップ20、画像処理用RAM21、プリントエンジン22、TEL応答モジュール23、モデム24、公衆回線インターフェースモジュール25などで構成される。
【0017】
CPU11と、ROM12やRAM13a、不揮発RAM13bなどのメモリと、で制御部が構成される。CPU11は、ROM12に保存されている制御プログラムをRAM13aにコピーした後、RAM13a上の制御プログラムに従って、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリント機能及びコピー機能などの各機能についての全体制御を行う。ROM12は、上記制御プログラムなどを保存する。RAM13aは、制御プログラムの他に、表示・操作部16に表示する画面データ、各種テーブル(図5(a)〜(j)のテーブル)、各種計算値などの一時保存場所として使用される。また、これらのデータを画像形成装置10の電源が切断されても記憶しておく必要がある場合、不揮発RAM13bに記憶する。
【0018】
本実施例では、特に、制御部(制御プログラム)は、後述する機能設定画面(図2(a)〜(i))を表示・操作部16に表示させる際に、予め記憶したテーブル(図5(a)〜(j))を参照して、推奨する機能を選択すると共に、推奨する機能によってもたらされる効果に対応する複数のメッセージの中から推奨するメッセージを選択し、選択した推奨機能及び推奨メッセージを付加した機能設定画面(図3(a)〜(e))を表示・操作部16に表示させる制御などを実行する。
【0019】
IR/ADFモーター15は、読取装置や自動原稿送り装置を駆動するモーターである。モータードライバ14は、IR/ADFモーター15を駆動制御する。
【0020】
表示・操作部16は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)ディスプレイ上に、透明電極が格子状に配置された感圧式のタッチパネルと、ハードキーとで構成される。
【0021】
CCD17は、画像形成装置10の読取装置や自動原稿送り装置に設置され、原稿をスキャンして原稿の反射光を検出し、この反射光を光電変換し更にアナログ−デジタル変換して画像データを生成する。USBインターフェース18は、USB対応機器と接続するためのインターフェースである。NIC19は、ユーザのコンピュータ装置などとLAN(Local Area Network)を経由して接続するための拡張カードであって、ユーザのコンピュータ装置等から送信される印刷データを入力したり、スキャンして得た画像信号に基づいて生成された画像データをユーザのコンピュータ装置等に送信したりする。
【0022】
画像処理チップ20は、変倍、画像回転、濃度調整、エッジ強調、スムージング、2値化等の画像処理を行う。画像処理用RAM21は、画像処理チップ20が画像処理の過程で出力する画像データや各種計算値などを一時的に記憶する。プリントエンジン22は、画像処理用RAM21に蓄えられた画像データに基づいて用紙上に画像を形成する。
【0023】
電話応答モジュール23は、着信時の応答を行う。モデム24は、デジタル信号を電話回線のアナログ信号に変調すると共に、その逆に変換して復調する。公衆回線インターフェースモジュール25は、公衆回線網と接続するためのインターフェースである。
【0024】
上記構成のコントローラの一般的な動作を概説すると、CPU11は、表示・操作部16から指示を受けると、モータードライバ14に対し、IR/ADFモーター15の制御を行うと共に、画像処理チップ20へ画像処理要求を行う。
【0025】
画像処理チップ20は、CPU11より画像処理要求を受けると、CCD17からスキャンデータを受け取り、表示・操作部16で指示された画像に変換するための画像処理を施す。その際、各種計算値などは画像処理用RAM21に一時保存される。
【0026】
画像処理チップ20から出力された処理済み画像データは、RAM13aへ一時保存された後、表示・操作部16からの指示がスキャンの場合、画像処理チップ20を経由してUSBインターフェース18又はNIC19へ転送される。表示・操作部16からの指示がFaxの場合、モデム24を経由して公衆回線インターフェースモジュール25に転送される。表示・操作部16からの指示がコピーの場合、画像処理チップ20を経由してプリントエンジン22へ転送される。
【0027】
プリントデータを外部より受信した場合は、USBインターフェース18又はNIC19よりプリントデータを受け付け、画像処理チップ20にて伸張した後、RAM13aへ一時保存し、プリントエンジン22へ転送する。
【0028】
なお、本実施例では、画像形成装置10に表示される機能設定画面に、推奨設定や推奨メッセージを表示する場合について説明するが、画像形成装置10に画像形成を指示するユーザのコンピュータ装置が画像出力設定装置としてネットワークに接続されている場合は、そのコンピュータ装置にインストールされたプリンタドライバの設定画面に、推奨機能や推奨メッセージを表示してもよい。その場合は、複数の表現で記述された推奨メッセージや、どの推奨メッセージを表示したときにどの機能が選択されたかを示す履歴情報などをデータベース化してネットワーク上の装置に保存しておき、コンピュータ装置がそのデータベースを参照して、表示する推奨機能や推奨メッセージを選択すればよい。
【0029】
また、画像形成装置10を制御するプリンタコントローラやRIP(Raster Image Processing)処理を行うRIPコントローラなどの制御装置が画像出力設定装置としてネットワークに接続されており、制御装置で画像形成装置10の各種設定が可能な場合は、制御装置の設定画面に、推奨設定や推奨メッセージを表示してもよい。その場合も、複数の表現で記述された推奨メッセージや履歴情報などをデータベース化してネットワーク上の装置に保存しておき、制御装置がそのデータベースを参照して、表示する推奨機能や推奨メッセージを選択すればよい。
【0030】
更に、複数の表現で記述された推奨メッセージや履歴情報などがサーバに保存されており、そのサーバで画像形成装置10の各種設定が可能な(画像出力設定装置として動作可能な)場合は、サーバの設定画面に推奨機能や推奨メッセージを表示してもよい。
【0031】
次に、従来の画像形成装置の表示・操作部に表示される機能設定画面について説明する。図2は、コピー機能の設定画面の一例である。
【0032】
図2(a)は、画像形成装置をコピーモードに設定した時に表示されるデフォルト画面を表している。図2(b)は、上記コピーモードのデフォルト画面において、「原稿→コピー」ボタンを選択した時に表示される詳細設定画面の一例である。図2(c)は、上記コピーモードのデフォルト画面において、「仕上がり」タブを選択した時に表示される、ソート、後処理設定画面一例である。図2(d)は、上記コピーモードのデフォルト画面において、「原稿指定」タブを選択した時に表示される、原稿指定画面の一例である。図2(e)は、上記コピーモードのデフォルト画面において、「画質」タブを選択した時に表示される、画質設定画面の一例である。図2(f)は、画質設定画面において、「出力画質」ボタンを選択した時に表示される詳細設定画面の一例である。図2(g)は、上記コピーモードのデフォルト画面において、「応用」タブを選択した時に表示される、応用設定画面の一例である。図2(h)は、上記応用設定画面において、「ページ編集」ボタンを選択した時に表示される詳細設定画面の一例である。図2(i)は、上記応用設定画面において、「スタンプ/ページ印字」ボタンを選択した時に表示される詳細設定画面の一例である。
【0033】
上記機能設定画面でユーザは所望の機能を選択して設定することができるが、この機能設定画面で設定する機能は、画像出力形態に影響を及ぼす機能であり、資源やエネルギーを削減するためには、適切な機能が選択されるようにすることが好ましい。この問題に対して、所望の機能を推奨するメッセージを表示することは可能であるが、メッセージを画一的に表示しただけでは、ユーザがその機能を選択するように仕向けることが難しい。
【0034】
そこで、本実施例では、画像出力に対する効果毎に、当該効果を推奨する表現が異なる複数のメッセージをデータベースに登録しておき、どの表現のメッセージを表示したときにユーザがどの機能を選択して設定したかを統計的に調べ、その結果に基づいて、複数のメッセージの中から、適切な表現で機能を推奨するメッセージを選択して表示するようにする。
【0035】
図3は、推奨メッセージの表示例である。
【0036】
図3(a)は、画像形成装置10をコピーモードに設定した時に表示されるデフォルト画面の一例である。ユーザが設定をしていない状況でも、画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、ユーザに積極的に利用してもらいたい機能を推奨する。この場合、装置管理者が意図する効果を奏する機能を優先して表示する。または、過去にユーザが選択した履歴から、多く使用される機能を上位から優先して表示する。例えば、図5(e)のテーブルより、装置管理者が意図する効果として「省エネ」が最も優先度が高いことから、図5(d)のテーブルを参照して、「省エネ」効果を奏する機能(ここでは、「両面」、「モノクロ」、「2in1」)を選択し、その機能を表示したり、その機能を設定するページに遷移するボタンを表示したりする。また、画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、装置管理者が意図する効果に対応する推奨メッセージを表示する。例えば、図5(j)のテーブルより、「省エネ」効果に対応する推奨メッセージ(ここでは、メッセージ3の「省エネに効果のある…」)を選択し、その推奨メッセージを表示する。
【0037】
図3(b)は、上記デフォルト画面のカラー設定において、モノクロが選択された直後の画面の一例である。画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、モノクロ設定と組み合わせ可能な他の設定を推奨する。または、過去のジョブ履歴から、最も多く組み合わせられている設定を順に表示する。例えば、図5(b)、(c)のテーブルを参照して、モノクロ設定と組み合わせて設定される頻度が高い機能(ここでは、「両面」、「2in1」)を選択し、その機能を表示したり、その機能を設定するページに遷移するボタンを表示したりする。また、画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、これらの機能を選択した設定を推奨するための推奨メッセージを表示する。例えば、図5(i)のテーブルを参照して、この設定に対して最も多く使用された推奨メッセージ(ここでは、「他の人は、こんな機能も…」)を選択し、その推奨メッセージを表示する。
【0038】
図3(c)は、上記デフォルト画面のカラー設定において、モノクロが選択された直後の画面の他の例である。ここでは、図5(i)のテーブルを参照して、推奨メッセージとして「この機能もいっしょにどうぞ!」を選択して表示している。
【0039】
図3(d)は、上記デフォルト画面のカラー設定において、モノクロが選択された直後の画面の他の例である。ここでは、図5(i)のテーブルを参照して、推奨メッセージとして「省エネのため、他のユーザは…」を選択して表示している。
【0040】
図3(e)は、上記デフォルト画面のカラー設定において、モノクロが選択された直後の画面の他の例である。ここでは、図5(i)のテーブルを参照して、推奨メッセージとして「この機能を使って省エネに貢献!」を選択して表示している。
【0041】
図4(a)は、推奨メッセージと機能の設定の関係を表す概念図である。画像形成装置10が推奨する機能の設定が1個以上あり、機能設定画面に表示される。これらを設定リストとする。各設定には、省エネ、低コストなどの効果が存在する。そして、設定リストには表現の異なる推奨メッセージが関連付けられている。
【0042】
図4(b)は、推奨メッセージの選択方法の一例を図で表したものである。N個の推奨メッセージが順番に並んでおり、過去(前回)に、ユーザが推奨する機能を選択したときに表示された推奨メッセージがあれば、それを継続して使用する。推奨する機能が選択されなければ、次の推奨メッセージを表示することを表している。
【0043】
図4(c)は、推奨メッセージの選択方法の他の例を図で表したものである。統計をとるために、ある期間では推奨メッセージを順次切り替えて表示し、ユーザが機能を選択した履歴とその時に表示していた推奨メッセージとを関連付けて記録する。その後、推奨する機能が選択された時に最も多く表示されていた推奨メッセージを採用することを表している。
【0044】
図5は、このような制御を実施するために、画像形成装置10が参照するテーブルの一例である。
【0045】
図5(a)は、ユーザ管理テーブルであり、画像形成装置10にログインするユーザを特定する。
【0046】
図5(b)は、ジョブ属性テーブルであり、画像形成装置10が作業単位をジョブとして記録し、各設定を保持するためのテーブルである。
【0047】
図5(c)は、機能の組み合わせ回数記録テーブルであり、ジョブ属性テーブルから展開され、過去のジョブの履歴から機能が組み合わせられている回数を記録する。例えば、2in1/4in1の機能は、モノクロ、薄紙、両面の機能と、各々、10回、23回、4回組み合わされていることを表す。
【0048】
図5(d)は、機能と効果の対応付けテーブルであり、各種機能が持つ効果を特定する。画像形成装置10は、推奨する設定リストの各機能がどのような効果を持つかを求めるために、このテーブルを参照する。また、同じ効果を持つ機能を求めるためにも使用する。
【0049】
図5(e)は、効果優先度テーブルであり、装置管理者がユーザに対して意図する機能の設定を推奨するために、各効果に優先度を持たせる。画像形成装置10は、設定リストを作成する際、このテーブルを参照し、優先度を考慮して決定する。
【0050】
図5(f)は、変更された機能の設定と設定リストの関連付けテーブルである。ユーザが表示・操作部16から機能の設定を変更した際、その設定に組み合わせられる設定リストを作成する。この時の、設定リストとユーザが変更した設定とを関連付けるためのテーブルである。
【0051】
図5(g)は、設定リストと機能の対応付けテーブルであり、画像形成装置10が推奨する機能を設定リストとして管理するためのテーブルである。
【0052】
図5(h)は、設定リストと推奨メッセージの対応付けテーブルであり、設定リストに関連付けられる推奨メッセージを管理するためのテーブルである。
【0053】
図5(i)は、推奨メッセージ統計情報テーブルである。設定リストに対応する推奨メッセージが何回表示され、何回選択されたか、前回表示したメッセージが選択されたかどうかを記録する。画像形成装置10は、このテーブルに基づいて、次回の推奨メッセージを選択する。
【0054】
図5(j)は、推奨メッセージ登録テーブルであり、設定リストに登録する推奨メッセージの文言を決定するためのテーブルである。推奨メッセージには、どのような設定に対しても表示可能なメッセージ(例えば「他の人はこんな機能も同時に設定しています。」等)と、表現によっては設定を制限するメッセージ(例えば「省エネのため、他のユーザはこの機能を使っています。」等)がある。これらを、予めカテゴリに分けて登録しておき、画像形成装置10は、この設定リスト内の設定が持つ効果に対応した推奨メッセージをこのテーブルを参照して決定する。
【0055】
以上のように、画像形成装置10は、推奨する機能をユーザに積極的に使用してもらえるようにすることを目的とし、推奨メッセージの表現をユーザの過去の設定に基づいて切り替える制御を行う。この制御について、フローチャート図を参照して説明する。
【0056】
まず、ユーザが過去に機能を選択した時に表示されていた推奨メッセージを次回も表示する制御(図4(b)の制御)に関して、図6(a)のフローチャート図を参照して説明する。
【0057】
画像形成装置10は、ユーザの認証を行う(S100)。認証方法としては、ユーザが表示・操作部16により入力するユーザ名、パスワードが、画像形成装置10が記憶しているものと一致するかどうかを確認する方法が一般的である。なお、認証に際して、複数台の画像形成装置10への認証を一元管理するための認証サーバを設置する構成としてもよい。また、認証方法は、上記の他にも、ICカードを利用した認証方法などを用いることができる。このように、画像形成装置10がユーザを特定することにより、ユーザ毎の履歴情報から、推奨機能や推奨メッセージを切り替えることが可能となる。
【0058】
次に、画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、ユーザに対して推奨する機能を決定する(S200)。このステップの詳細は後述する。
【0059】
次に、画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、推奨する機能に対応する推奨メッセージを決定する(S300)。このステップの詳細は後述する。
【0060】
次に、画像形成装置10は、ユーザの設定、指示に従ってジョブを実行する。
【0061】
そして、画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、ジョブ終了後に、このジョブを実行するに当たり、ユーザが画像形成装置10の推奨した機能を選択したかどうかを記録する。このステップの詳細は後述する。
【0062】
[推奨機能の決定処理]
次に、図6(a)のS200の推奨機能の決定処理について、図6(b)のフローチャート図を参照して説明する。
【0063】
まず、推奨する機能を表示・操作部16に表示するため、ユーザからの設定入力があったかどうかを判定する(S201)。ユーザからの設定入力があれば、設定された機能に組み合わせられる推奨機能を決定する。デフォルト画面表示時など、ユーザからの設定入力が無い場合でも、装置管理者のポリシーなどに基づいた推奨機能を決定する。
【0064】
具体的には、ユーザからの何らかの設定入力がある場合(S201のYes)、図5(c)のテーブルを参照し、設定された機能をキーにして、過去に実行されたジョブにおいて、高い頻度で組み合わせて使用された機能を求める(S202)。なお、図5(c)のテーブルでは、画像形成装置10を操作した全ユーザの機能の組み合わせを記録しているが、機能の組み合わせは、ユーザ毎に管理してもよい。
【0065】
一方、ユーザからの設定入力が無い場合(S201のNo)、図5(e)のテーブルを参照して、装置管理者によって決定されたポリシー、効果から優先度の高い効果種別を決定し(S203)、図5(d)のテーブルを参照して、決定した効果種別に対応する機能を決定する(S204)。
【0066】
次に、ステップS202で選択、若しくはS204で決定した機能の設定を設定リストとして図5(g)のテーブルに登録する(S205)。
【0067】
[推奨メッセージの決定処理]
次に、図6(a)のS300の推奨メッセージの決定処理について、図6(c)のフローチャート図を参照して説明する。
【0068】
まず、設定リストに対応する推奨メッセージを決定するため、図5(d)のテーブルを参照し、各機能が持つ効果を抽出する(S301)。例えば、図5(d)のテーブルの機能種別が、2in1/4in1、モノクロ、両面であった場合、共に省エネの効果があることを表している。
【0069】
次に、同じ効果をもたらす設定があれば、その設定に対応する推奨メッセージを使用することができるため、ステップS301で抽出した効果の中に、全ての機能で共通する効果があるかどうかを判定する(S302)。
【0070】
全ての機能で共通する効果があった場合(S302のYes)、この効果を加味した推奨メッセージの作成を行う(S303)。具体的には、図5(j)のテーブルを参照し、カテゴリが一致する効果がある場合、その効果に関連付けられているメッセージを推奨メッセージとして使用する。
【0071】
次に、機能種別によらず、表示可能な推奨メッセージを作成する(S304)。具体的には、図5(j)のテーブルを参照し、カテゴリ共通に登録されているメッセージを推奨メッセージとして使用する。
【0072】
次に、ステップS303、S304で決定した推奨メッセージを、設定リストに関連付ける(S305)。そして、図5(h)のテーブルに保持する。
【0073】
次に、推奨メッセージを決定するため、表示・操作部16に推奨機能、推奨メッセージを表示する前に、この設定リストが初めて表示するものであるかどうかを判定する(S306)。初回であれば(S306のYes)、図5(h)のテーブルに登録した先頭の推奨メッセージを表示する(S310)。
【0074】
初回でない場合(S306のNo)、機能が選択される確率が高い推奨メッセージを表示し続けるために、前回、推奨された機能が選択された時に表示された推奨メッセージがあるかどうかを確認する(S307)。推奨メッセージがあれば(S307のYes)、その推奨メッセージを継続して表示する(S309)。一方、推奨メッセージがなければ(S307のNo)、推奨メッセージを決定するため、図5(h)のテーブルを参照して、前回表示した推奨メッセージの次に登録されている推奨メッセージを選択し表示する(S308)。
【0075】
[選択結果の記録処理]
次に、図6(a)のS500の選択結果の記録処理について、図6(d)のフローチャート図を参照して説明する。
【0076】
まず、推奨メッセージの表示回数を、図5(i)のテーブルに記録し(S501)、ユーザが実行したジョブに画像形成装置10が推奨した機能が含まれているかどうかを判定する(S502)。含まれていない場合は(S502のNo)、処理を終了し、含まれている場合は(S502のYes)、次回の推奨メッセージを決定するため、推奨機能をユーザが選択した時に表示していた推奨メッセージを記録し(S503)、その推奨メッセージに対する選択回数を図5(i)のテーブルに記録する(S504)。
【0077】
上記フローでは、推奨メッセージの選択方法として、図4(b)に示すように、ある一定期間(表示回数がある値に到達するまで)、複数の推奨メッセージを偏りなく表示する場合について記載したが、図4(c)に示すように、表示回数と選択回数を記録しておき、一番選択される確率が高い推奨メッセージを使い続けることもできる。この場合の画像形成装置10の制御部(制御プログラム)の動作について、図7のフローチャート図を参照して説明する。なお、基本動作及び推奨機能の決定処理は図6(a)、(b)と同様であるため説明を省略し、推奨メッセージの決定処理及び選択結果の記録処理についてのみ説明する。また、推奨メッセージの決定処理及び選択結果の記録処理において、破線で囲んだ部分が図6の処理と異なる部分である。
【0078】
[推奨メッセージの決定処理]
まず、推奨メッセージの決定処理について、図7(a)のフローチャート図を参照して説明する。
【0079】
図6(c)と同様に、図5(d)のテーブルを参照し、各機能が持つ効果を抽出し(S311)、抽出した効果の中に、全ての機能で共通する効果があるかどうかを判定する(S312)。そして、全ての機能で共通する効果があれば(S312のYes)、この効果を加味した推奨メッセージの作成をする(S313)。次に、機能種別によらず、表示可能な推奨メッセージを作成し(S314)、ステップS313、S314で決定した推奨メッセージを、設定リストに関連付けて、図5(h)のテーブルに保持する(S315)。
【0080】
次に、推奨メッセージを決定するため、統計取得期間かどうかの判定を行う(S316)。具体的には、図5(i)のテーブルを参照し、各推奨メッセージの表示回数が統計回数に達したかどうかを判定する。
【0081】
表示回数が統計回数に達していない(統計取得期間内である)場合は(S316のYes)、この設定リストが初めて表示するものであるかどうかを判定する(S317)。初回であれば、登録されている先頭の推奨メッセージを表示し(S319)、初回でなければ、図5(h)のテーブルを参照し、前回表示した推奨メッセージの次に登録されている推奨メッセージを表示する(S318)。
【0082】
表示回数が統計回数に達している場合は(S316のNo)、統計期間終了と判断し、図5(i)のテーブルを参照し、各推奨メッセージの表示回数に対する選択回数の割合を求め、一番値の大きいものを、以後推奨メッセージとして表示する(S320)。
【0083】
[選択結果の記録処理]
次に、選択結果の記録処理について、図7(b)のフローチャート図を参照して説明する。
【0084】
まず、推奨設定の統計取得期間かどうかを判定する(S511)。具体的には、図5(i)のテーブルを参照し、各推奨メッセージに対応する表示回数が統計表示回数に達しているかどうかを判定する。すでに達している場合は(S511のNo)、統計取得期間は終了と判断し、以後、選択結果の記録は行わない。
【0085】
一方、表示回数が統計表示回数に達していない場合は(S511のYes)、図6(d)と同様に、推奨メッセージの表示回数を、図5(i)のテーブルに記録し(S512)、ユーザが実行したジョブに画像形成装置10が推奨した機能が含まれているかどうかを判定する(S513)。含まれていない場合は(S513のNo)、処理を終了し、含まれている場合は(S513のYes)、次回の推奨メッセージを決定するため、推奨機能をユーザが選択した時に表示していた推奨メッセージを記録し(S514)、その推奨メッセージに対する選択回数を図5(i)のテーブルに記録する(S515)。
【0086】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、各装置の構成や制御は適宜変更可能である。
【0087】
例えば、上記実施例では、画像出力としてコピーを例にして説明したが、スキャンや画像データの送信(FAXや電子メール)、画像データの保存など、任意の画像出力動作に対して同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明は、画像出力に関する機能を設定する設定画面を表示する画像形成装置などの画像出力設定装置及び当該装置で動作する制御プログラムに利用可能である。
【符号の説明】
【0089】
10 画像形成装置
11 CPU
12 ROM
13a RAM
13b 不揮発RAM
14 モータードライバ
15 IR/ADFモーター
16 表示・操作部
17 CCD
18 USBインターフェース
19 NICインターフェース
20 画像処理チップ
21 画像処理用RAM
22 プリントエンジン
23 TEL応答モジュール
24 モデム
25 公衆回線インターフェースモジュール
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御プログラム及び画像出力設定装置に関し、特に、画像出力に関する機能を設定する設定画面にメッセージを表示する制御プログラム及び画像出力設定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、あらゆる電子機器の高性能化が進み、様々な機能を持つ機器が増加してきている。複合機(MFP:Multi Function Peripheral)などの画像形成装置もこの状況下にある。一方で、これらの機能を使用するための装置に対する設定操作が複雑化しているのが現状であり、装置のユーザインターフェース(以下、UI)の操作性の向上が課題とされてきている。また、UIを通じ、装置の持つ機能を効率的にユーザに使用してもらうような仕組みも求められている。
【0003】
装置の持つ機能の設定に関して、例えば、下記特許文献1には、画像形成装置における複数の機能の中からユーザにより選択された機能の組合せ情報を処理する情報処理装置であって、ユーザにより選択された機能についての使用履歴情報を取得するための取得手段と、前記使用履歴情報を記憶するための使用履歴記憶手段と、記憶された使用履歴情報に基づいて、一の機能と他の機能とが組合せられる頻度についての組合せ情報を集計するための集計手段と、前記集計された組合せ情報を前記画像形成装置へ付与するための付与手段とを含む構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−268344号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
装置がユーザに対して積極的に機能を推奨することで、あらゆるユーザに装置の持つ機能を効果的に使用してもらえるような仕組みが必要であり、特許文献1では、使用履歴情報に基づいて機能の組合せ情報を提示している。しかしながら、推奨する機能を単に表示するだけでは、所望の機能が選択されるようにユーザを仕向けることは難しい。また、推奨する機能と共にその機能を推奨するメッセージを表示することも可能であるが、UIに表示するメッセージは一意、かつ一般的な表現であるため、このようなメッセージを表示しても、やはり、所望の機能が選択されるようにユーザを仕向けることは難しいという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、その主たる目的は、装置が推奨する機能が選択されるようにユーザを仕向けることができる制御プログラム及び画像出力設定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明は、画像出力に関する機能を設定する設定画面を表示する装置で動作する制御プログラムであって、前記画像出力に対する効果毎に、当該効果を推奨する表現が異なる複数のメッセージがデータベースに登録されており、前記装置を、前記設定画面を表示する際に、前記装置が推奨する機能を表示すると共に、前記データベースを参照して、表示された機能によってもたらされる効果に対応する前記複数のメッセージの中から所定のメッセージを選択して表示する制御部、として機能させるものである。
【0008】
また、本発明は、画像出力に関する機能を設定する設定画面を表示する表示操作部を備えた画像出力設定装置であって、前記画像出力に対する効果毎に、当該効果を推奨する表現が異なる複数のメッセージが登録されたデータベースを記憶する記憶部と、前記設定画面を前記表示操作部に表示する際に、前記画像出力設定装置が推奨する機能を表示すると共に、表示された機能によってもたらされる効果に対応する前記複数のメッセージの中から所定のメッセージを選択して表示する制御部と、を備えるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の制御プログラム及び画像出力設定装置によれば、装置が推奨する機能が選択されるようにユーザを仕向けることができる。
【0010】
その理由は、画像出力に対する効果毎に、当該効果を推奨する表現が異なる複数のメッセージがデータベースに登録されており、画像出力設定装置(制御プログラム)は、画像出力に関する機能を設定する設定画面を表示する際に、装置が推奨する機能を表示すると共に、当該推奨する機能によってもたらされる効果に対応する複数のメッセージの中から所定のメッセージを選択して表示する制御を行うからである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施例に係る画像形成装置のコントローラの構成を示すブロック図である。
【図2(a)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の一例である。
【図2(b)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図2(c)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図2(d)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図2(e)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図2(f)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図2(g)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図2(h)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図2(i)】画像形成装置に表示されるコピー操作時の設定画面の他の例である。
【図3(a)】画像形成装置に表示される推奨メッセージの一表示例である。
【図3(b)】画像形成装置に表示される推奨メッセージの他の表示例である。
【図3(c)】画像形成装置に表示される推奨メッセージの他の表示例である。
【図3(d)】画像形成装置に表示される推奨メッセージの他の表示例である。
【図3(e)】画像形成装置に表示される推奨メッセージの他の表示例である。
【図4(a)】推奨メッセージと設定の関係を表した概念図である。
【図4(b)】推奨メッセージの選択方法の一例である。
【図4(c)】推奨メッセージの選択方法の他の例である。
【図5(a)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(ユーザ管理テーブル)である。
【図5(b)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(ジョブ属性テーブル)である。
【図5(c)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(設定の組合わせ回数記録テーブル)である。
【図5(d)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(設定と効果対応テーブル)である。
【図5(e)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(効果優先度テーブル)である。
【図5(f)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(変更された設定と設定リストの関連付けテーブル)である。
【図5(g)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(設定リストと設定の関連付けテーブル)である。
【図5(h)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(設定リストと推奨メッセージの関連付けテーブル)である。
【図5(i)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(推奨メッセージ統計情報テーブル)である。
【図5(j)】本発明の一実施例に係る画像形成装置が参照するテーブル(推奨メッセージ登録テーブル)である。
【図6(a)】本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(全体処理)を示すフローチャート図である。
【図6(b)】本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(推奨機能の決定処理)を示すフローチャート図である。
【図6(c)】本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(メッセージの決定処理)を示すフローチャート図である。
【図6(d)】本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(選択結果の記録処理)を示すフローチャート図である。
【図7(a)】本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(メッセージの決定処理)の他の例を示すフローチャート図である。
【図7(b)】本発明の一実施例に係る画像形成装置の動作(選択結果の記録処理)の他の例を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
背景技術で示したように、装置がユーザに対して積極的に機能を推奨することで、装置の持つ機能を効果的に使用してもらえるような仕組みが求められており、推奨する機能と共にその機能を推奨するメッセージを表示する方法が考えられる。しかしながら、表示するメッセージは一意、かつ一般的な表現であるため、所望の機能が選択されるようにユーザを仕向けることが難しいという問題があった。
【0013】
ここで、メッセージの表現を変えることにより、ユーザによっては推奨する機能を選択する確率が変わると考えられることから、本発明の一実施の形態では、装置がある事柄をユーザに伝えるための複数の表現のメッセージをデータベースに保持し、ユーザが装置に対して指示をする際に、データベースに基づいて、選択する確率の高いメッセージを優先して表示するように制御する。
【0014】
これにより、装置が推奨する機能をユーザに選択してもらいやすくすることができる。また、装置管理者のポリシーをユーザに強制することなく、自由度を保ったまま、装置が持つ機能を効果的にユーザに利用させることが可能となる。
【実施例】
【0015】
上記した本発明の一実施の形態についてさらに詳細に説明すべく、本発明の一実施例に係る制御プログラム及び画像出力設定装置について、図1乃至図7を参照して説明する。図1は、本実施例の画像形成装置のコントローラの構成を示すブロック図である。また、図2は、コピー操作時の設定画面の一例を示す図であり、図3は、推奨メッセージの表示例を示す図である。また、図4は、推奨メッセージと設定の関係を表した概念図及び選択方法の例を示す図であり、図5は、本実施例の制御を実施するために参照するテーブルの一例である。また、図6及び図7は、本実施例の画像形成装置の動作を示すフローチャート図である。
【0016】
図1を参照して、本実施例の画像形成装置10のコントローラの構成を説明する。コントローラは、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13a、不揮発RAM13b、モータードライバ14、IR(Image Reader)/ADF(Auto Document Feeder)モーター15、表示・操作部16、CCD(Charge Coupled Devices)17、USB(Universal Serial Bus)インターフェース18、NIC(Network Interface Card)19、画像処理チップ20、画像処理用RAM21、プリントエンジン22、TEL応答モジュール23、モデム24、公衆回線インターフェースモジュール25などで構成される。
【0017】
CPU11と、ROM12やRAM13a、不揮発RAM13bなどのメモリと、で制御部が構成される。CPU11は、ROM12に保存されている制御プログラムをRAM13aにコピーした後、RAM13a上の制御プログラムに従って、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリント機能及びコピー機能などの各機能についての全体制御を行う。ROM12は、上記制御プログラムなどを保存する。RAM13aは、制御プログラムの他に、表示・操作部16に表示する画面データ、各種テーブル(図5(a)〜(j)のテーブル)、各種計算値などの一時保存場所として使用される。また、これらのデータを画像形成装置10の電源が切断されても記憶しておく必要がある場合、不揮発RAM13bに記憶する。
【0018】
本実施例では、特に、制御部(制御プログラム)は、後述する機能設定画面(図2(a)〜(i))を表示・操作部16に表示させる際に、予め記憶したテーブル(図5(a)〜(j))を参照して、推奨する機能を選択すると共に、推奨する機能によってもたらされる効果に対応する複数のメッセージの中から推奨するメッセージを選択し、選択した推奨機能及び推奨メッセージを付加した機能設定画面(図3(a)〜(e))を表示・操作部16に表示させる制御などを実行する。
【0019】
IR/ADFモーター15は、読取装置や自動原稿送り装置を駆動するモーターである。モータードライバ14は、IR/ADFモーター15を駆動制御する。
【0020】
表示・操作部16は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)ディスプレイ上に、透明電極が格子状に配置された感圧式のタッチパネルと、ハードキーとで構成される。
【0021】
CCD17は、画像形成装置10の読取装置や自動原稿送り装置に設置され、原稿をスキャンして原稿の反射光を検出し、この反射光を光電変換し更にアナログ−デジタル変換して画像データを生成する。USBインターフェース18は、USB対応機器と接続するためのインターフェースである。NIC19は、ユーザのコンピュータ装置などとLAN(Local Area Network)を経由して接続するための拡張カードであって、ユーザのコンピュータ装置等から送信される印刷データを入力したり、スキャンして得た画像信号に基づいて生成された画像データをユーザのコンピュータ装置等に送信したりする。
【0022】
画像処理チップ20は、変倍、画像回転、濃度調整、エッジ強調、スムージング、2値化等の画像処理を行う。画像処理用RAM21は、画像処理チップ20が画像処理の過程で出力する画像データや各種計算値などを一時的に記憶する。プリントエンジン22は、画像処理用RAM21に蓄えられた画像データに基づいて用紙上に画像を形成する。
【0023】
電話応答モジュール23は、着信時の応答を行う。モデム24は、デジタル信号を電話回線のアナログ信号に変調すると共に、その逆に変換して復調する。公衆回線インターフェースモジュール25は、公衆回線網と接続するためのインターフェースである。
【0024】
上記構成のコントローラの一般的な動作を概説すると、CPU11は、表示・操作部16から指示を受けると、モータードライバ14に対し、IR/ADFモーター15の制御を行うと共に、画像処理チップ20へ画像処理要求を行う。
【0025】
画像処理チップ20は、CPU11より画像処理要求を受けると、CCD17からスキャンデータを受け取り、表示・操作部16で指示された画像に変換するための画像処理を施す。その際、各種計算値などは画像処理用RAM21に一時保存される。
【0026】
画像処理チップ20から出力された処理済み画像データは、RAM13aへ一時保存された後、表示・操作部16からの指示がスキャンの場合、画像処理チップ20を経由してUSBインターフェース18又はNIC19へ転送される。表示・操作部16からの指示がFaxの場合、モデム24を経由して公衆回線インターフェースモジュール25に転送される。表示・操作部16からの指示がコピーの場合、画像処理チップ20を経由してプリントエンジン22へ転送される。
【0027】
プリントデータを外部より受信した場合は、USBインターフェース18又はNIC19よりプリントデータを受け付け、画像処理チップ20にて伸張した後、RAM13aへ一時保存し、プリントエンジン22へ転送する。
【0028】
なお、本実施例では、画像形成装置10に表示される機能設定画面に、推奨設定や推奨メッセージを表示する場合について説明するが、画像形成装置10に画像形成を指示するユーザのコンピュータ装置が画像出力設定装置としてネットワークに接続されている場合は、そのコンピュータ装置にインストールされたプリンタドライバの設定画面に、推奨機能や推奨メッセージを表示してもよい。その場合は、複数の表現で記述された推奨メッセージや、どの推奨メッセージを表示したときにどの機能が選択されたかを示す履歴情報などをデータベース化してネットワーク上の装置に保存しておき、コンピュータ装置がそのデータベースを参照して、表示する推奨機能や推奨メッセージを選択すればよい。
【0029】
また、画像形成装置10を制御するプリンタコントローラやRIP(Raster Image Processing)処理を行うRIPコントローラなどの制御装置が画像出力設定装置としてネットワークに接続されており、制御装置で画像形成装置10の各種設定が可能な場合は、制御装置の設定画面に、推奨設定や推奨メッセージを表示してもよい。その場合も、複数の表現で記述された推奨メッセージや履歴情報などをデータベース化してネットワーク上の装置に保存しておき、制御装置がそのデータベースを参照して、表示する推奨機能や推奨メッセージを選択すればよい。
【0030】
更に、複数の表現で記述された推奨メッセージや履歴情報などがサーバに保存されており、そのサーバで画像形成装置10の各種設定が可能な(画像出力設定装置として動作可能な)場合は、サーバの設定画面に推奨機能や推奨メッセージを表示してもよい。
【0031】
次に、従来の画像形成装置の表示・操作部に表示される機能設定画面について説明する。図2は、コピー機能の設定画面の一例である。
【0032】
図2(a)は、画像形成装置をコピーモードに設定した時に表示されるデフォルト画面を表している。図2(b)は、上記コピーモードのデフォルト画面において、「原稿→コピー」ボタンを選択した時に表示される詳細設定画面の一例である。図2(c)は、上記コピーモードのデフォルト画面において、「仕上がり」タブを選択した時に表示される、ソート、後処理設定画面一例である。図2(d)は、上記コピーモードのデフォルト画面において、「原稿指定」タブを選択した時に表示される、原稿指定画面の一例である。図2(e)は、上記コピーモードのデフォルト画面において、「画質」タブを選択した時に表示される、画質設定画面の一例である。図2(f)は、画質設定画面において、「出力画質」ボタンを選択した時に表示される詳細設定画面の一例である。図2(g)は、上記コピーモードのデフォルト画面において、「応用」タブを選択した時に表示される、応用設定画面の一例である。図2(h)は、上記応用設定画面において、「ページ編集」ボタンを選択した時に表示される詳細設定画面の一例である。図2(i)は、上記応用設定画面において、「スタンプ/ページ印字」ボタンを選択した時に表示される詳細設定画面の一例である。
【0033】
上記機能設定画面でユーザは所望の機能を選択して設定することができるが、この機能設定画面で設定する機能は、画像出力形態に影響を及ぼす機能であり、資源やエネルギーを削減するためには、適切な機能が選択されるようにすることが好ましい。この問題に対して、所望の機能を推奨するメッセージを表示することは可能であるが、メッセージを画一的に表示しただけでは、ユーザがその機能を選択するように仕向けることが難しい。
【0034】
そこで、本実施例では、画像出力に対する効果毎に、当該効果を推奨する表現が異なる複数のメッセージをデータベースに登録しておき、どの表現のメッセージを表示したときにユーザがどの機能を選択して設定したかを統計的に調べ、その結果に基づいて、複数のメッセージの中から、適切な表現で機能を推奨するメッセージを選択して表示するようにする。
【0035】
図3は、推奨メッセージの表示例である。
【0036】
図3(a)は、画像形成装置10をコピーモードに設定した時に表示されるデフォルト画面の一例である。ユーザが設定をしていない状況でも、画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、ユーザに積極的に利用してもらいたい機能を推奨する。この場合、装置管理者が意図する効果を奏する機能を優先して表示する。または、過去にユーザが選択した履歴から、多く使用される機能を上位から優先して表示する。例えば、図5(e)のテーブルより、装置管理者が意図する効果として「省エネ」が最も優先度が高いことから、図5(d)のテーブルを参照して、「省エネ」効果を奏する機能(ここでは、「両面」、「モノクロ」、「2in1」)を選択し、その機能を表示したり、その機能を設定するページに遷移するボタンを表示したりする。また、画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、装置管理者が意図する効果に対応する推奨メッセージを表示する。例えば、図5(j)のテーブルより、「省エネ」効果に対応する推奨メッセージ(ここでは、メッセージ3の「省エネに効果のある…」)を選択し、その推奨メッセージを表示する。
【0037】
図3(b)は、上記デフォルト画面のカラー設定において、モノクロが選択された直後の画面の一例である。画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、モノクロ設定と組み合わせ可能な他の設定を推奨する。または、過去のジョブ履歴から、最も多く組み合わせられている設定を順に表示する。例えば、図5(b)、(c)のテーブルを参照して、モノクロ設定と組み合わせて設定される頻度が高い機能(ここでは、「両面」、「2in1」)を選択し、その機能を表示したり、その機能を設定するページに遷移するボタンを表示したりする。また、画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、これらの機能を選択した設定を推奨するための推奨メッセージを表示する。例えば、図5(i)のテーブルを参照して、この設定に対して最も多く使用された推奨メッセージ(ここでは、「他の人は、こんな機能も…」)を選択し、その推奨メッセージを表示する。
【0038】
図3(c)は、上記デフォルト画面のカラー設定において、モノクロが選択された直後の画面の他の例である。ここでは、図5(i)のテーブルを参照して、推奨メッセージとして「この機能もいっしょにどうぞ!」を選択して表示している。
【0039】
図3(d)は、上記デフォルト画面のカラー設定において、モノクロが選択された直後の画面の他の例である。ここでは、図5(i)のテーブルを参照して、推奨メッセージとして「省エネのため、他のユーザは…」を選択して表示している。
【0040】
図3(e)は、上記デフォルト画面のカラー設定において、モノクロが選択された直後の画面の他の例である。ここでは、図5(i)のテーブルを参照して、推奨メッセージとして「この機能を使って省エネに貢献!」を選択して表示している。
【0041】
図4(a)は、推奨メッセージと機能の設定の関係を表す概念図である。画像形成装置10が推奨する機能の設定が1個以上あり、機能設定画面に表示される。これらを設定リストとする。各設定には、省エネ、低コストなどの効果が存在する。そして、設定リストには表現の異なる推奨メッセージが関連付けられている。
【0042】
図4(b)は、推奨メッセージの選択方法の一例を図で表したものである。N個の推奨メッセージが順番に並んでおり、過去(前回)に、ユーザが推奨する機能を選択したときに表示された推奨メッセージがあれば、それを継続して使用する。推奨する機能が選択されなければ、次の推奨メッセージを表示することを表している。
【0043】
図4(c)は、推奨メッセージの選択方法の他の例を図で表したものである。統計をとるために、ある期間では推奨メッセージを順次切り替えて表示し、ユーザが機能を選択した履歴とその時に表示していた推奨メッセージとを関連付けて記録する。その後、推奨する機能が選択された時に最も多く表示されていた推奨メッセージを採用することを表している。
【0044】
図5は、このような制御を実施するために、画像形成装置10が参照するテーブルの一例である。
【0045】
図5(a)は、ユーザ管理テーブルであり、画像形成装置10にログインするユーザを特定する。
【0046】
図5(b)は、ジョブ属性テーブルであり、画像形成装置10が作業単位をジョブとして記録し、各設定を保持するためのテーブルである。
【0047】
図5(c)は、機能の組み合わせ回数記録テーブルであり、ジョブ属性テーブルから展開され、過去のジョブの履歴から機能が組み合わせられている回数を記録する。例えば、2in1/4in1の機能は、モノクロ、薄紙、両面の機能と、各々、10回、23回、4回組み合わされていることを表す。
【0048】
図5(d)は、機能と効果の対応付けテーブルであり、各種機能が持つ効果を特定する。画像形成装置10は、推奨する設定リストの各機能がどのような効果を持つかを求めるために、このテーブルを参照する。また、同じ効果を持つ機能を求めるためにも使用する。
【0049】
図5(e)は、効果優先度テーブルであり、装置管理者がユーザに対して意図する機能の設定を推奨するために、各効果に優先度を持たせる。画像形成装置10は、設定リストを作成する際、このテーブルを参照し、優先度を考慮して決定する。
【0050】
図5(f)は、変更された機能の設定と設定リストの関連付けテーブルである。ユーザが表示・操作部16から機能の設定を変更した際、その設定に組み合わせられる設定リストを作成する。この時の、設定リストとユーザが変更した設定とを関連付けるためのテーブルである。
【0051】
図5(g)は、設定リストと機能の対応付けテーブルであり、画像形成装置10が推奨する機能を設定リストとして管理するためのテーブルである。
【0052】
図5(h)は、設定リストと推奨メッセージの対応付けテーブルであり、設定リストに関連付けられる推奨メッセージを管理するためのテーブルである。
【0053】
図5(i)は、推奨メッセージ統計情報テーブルである。設定リストに対応する推奨メッセージが何回表示され、何回選択されたか、前回表示したメッセージが選択されたかどうかを記録する。画像形成装置10は、このテーブルに基づいて、次回の推奨メッセージを選択する。
【0054】
図5(j)は、推奨メッセージ登録テーブルであり、設定リストに登録する推奨メッセージの文言を決定するためのテーブルである。推奨メッセージには、どのような設定に対しても表示可能なメッセージ(例えば「他の人はこんな機能も同時に設定しています。」等)と、表現によっては設定を制限するメッセージ(例えば「省エネのため、他のユーザはこの機能を使っています。」等)がある。これらを、予めカテゴリに分けて登録しておき、画像形成装置10は、この設定リスト内の設定が持つ効果に対応した推奨メッセージをこのテーブルを参照して決定する。
【0055】
以上のように、画像形成装置10は、推奨する機能をユーザに積極的に使用してもらえるようにすることを目的とし、推奨メッセージの表現をユーザの過去の設定に基づいて切り替える制御を行う。この制御について、フローチャート図を参照して説明する。
【0056】
まず、ユーザが過去に機能を選択した時に表示されていた推奨メッセージを次回も表示する制御(図4(b)の制御)に関して、図6(a)のフローチャート図を参照して説明する。
【0057】
画像形成装置10は、ユーザの認証を行う(S100)。認証方法としては、ユーザが表示・操作部16により入力するユーザ名、パスワードが、画像形成装置10が記憶しているものと一致するかどうかを確認する方法が一般的である。なお、認証に際して、複数台の画像形成装置10への認証を一元管理するための認証サーバを設置する構成としてもよい。また、認証方法は、上記の他にも、ICカードを利用した認証方法などを用いることができる。このように、画像形成装置10がユーザを特定することにより、ユーザ毎の履歴情報から、推奨機能や推奨メッセージを切り替えることが可能となる。
【0058】
次に、画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、ユーザに対して推奨する機能を決定する(S200)。このステップの詳細は後述する。
【0059】
次に、画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、推奨する機能に対応する推奨メッセージを決定する(S300)。このステップの詳細は後述する。
【0060】
次に、画像形成装置10は、ユーザの設定、指示に従ってジョブを実行する。
【0061】
そして、画像形成装置10の制御部(制御プログラム)は、ジョブ終了後に、このジョブを実行するに当たり、ユーザが画像形成装置10の推奨した機能を選択したかどうかを記録する。このステップの詳細は後述する。
【0062】
[推奨機能の決定処理]
次に、図6(a)のS200の推奨機能の決定処理について、図6(b)のフローチャート図を参照して説明する。
【0063】
まず、推奨する機能を表示・操作部16に表示するため、ユーザからの設定入力があったかどうかを判定する(S201)。ユーザからの設定入力があれば、設定された機能に組み合わせられる推奨機能を決定する。デフォルト画面表示時など、ユーザからの設定入力が無い場合でも、装置管理者のポリシーなどに基づいた推奨機能を決定する。
【0064】
具体的には、ユーザからの何らかの設定入力がある場合(S201のYes)、図5(c)のテーブルを参照し、設定された機能をキーにして、過去に実行されたジョブにおいて、高い頻度で組み合わせて使用された機能を求める(S202)。なお、図5(c)のテーブルでは、画像形成装置10を操作した全ユーザの機能の組み合わせを記録しているが、機能の組み合わせは、ユーザ毎に管理してもよい。
【0065】
一方、ユーザからの設定入力が無い場合(S201のNo)、図5(e)のテーブルを参照して、装置管理者によって決定されたポリシー、効果から優先度の高い効果種別を決定し(S203)、図5(d)のテーブルを参照して、決定した効果種別に対応する機能を決定する(S204)。
【0066】
次に、ステップS202で選択、若しくはS204で決定した機能の設定を設定リストとして図5(g)のテーブルに登録する(S205)。
【0067】
[推奨メッセージの決定処理]
次に、図6(a)のS300の推奨メッセージの決定処理について、図6(c)のフローチャート図を参照して説明する。
【0068】
まず、設定リストに対応する推奨メッセージを決定するため、図5(d)のテーブルを参照し、各機能が持つ効果を抽出する(S301)。例えば、図5(d)のテーブルの機能種別が、2in1/4in1、モノクロ、両面であった場合、共に省エネの効果があることを表している。
【0069】
次に、同じ効果をもたらす設定があれば、その設定に対応する推奨メッセージを使用することができるため、ステップS301で抽出した効果の中に、全ての機能で共通する効果があるかどうかを判定する(S302)。
【0070】
全ての機能で共通する効果があった場合(S302のYes)、この効果を加味した推奨メッセージの作成を行う(S303)。具体的には、図5(j)のテーブルを参照し、カテゴリが一致する効果がある場合、その効果に関連付けられているメッセージを推奨メッセージとして使用する。
【0071】
次に、機能種別によらず、表示可能な推奨メッセージを作成する(S304)。具体的には、図5(j)のテーブルを参照し、カテゴリ共通に登録されているメッセージを推奨メッセージとして使用する。
【0072】
次に、ステップS303、S304で決定した推奨メッセージを、設定リストに関連付ける(S305)。そして、図5(h)のテーブルに保持する。
【0073】
次に、推奨メッセージを決定するため、表示・操作部16に推奨機能、推奨メッセージを表示する前に、この設定リストが初めて表示するものであるかどうかを判定する(S306)。初回であれば(S306のYes)、図5(h)のテーブルに登録した先頭の推奨メッセージを表示する(S310)。
【0074】
初回でない場合(S306のNo)、機能が選択される確率が高い推奨メッセージを表示し続けるために、前回、推奨された機能が選択された時に表示された推奨メッセージがあるかどうかを確認する(S307)。推奨メッセージがあれば(S307のYes)、その推奨メッセージを継続して表示する(S309)。一方、推奨メッセージがなければ(S307のNo)、推奨メッセージを決定するため、図5(h)のテーブルを参照して、前回表示した推奨メッセージの次に登録されている推奨メッセージを選択し表示する(S308)。
【0075】
[選択結果の記録処理]
次に、図6(a)のS500の選択結果の記録処理について、図6(d)のフローチャート図を参照して説明する。
【0076】
まず、推奨メッセージの表示回数を、図5(i)のテーブルに記録し(S501)、ユーザが実行したジョブに画像形成装置10が推奨した機能が含まれているかどうかを判定する(S502)。含まれていない場合は(S502のNo)、処理を終了し、含まれている場合は(S502のYes)、次回の推奨メッセージを決定するため、推奨機能をユーザが選択した時に表示していた推奨メッセージを記録し(S503)、その推奨メッセージに対する選択回数を図5(i)のテーブルに記録する(S504)。
【0077】
上記フローでは、推奨メッセージの選択方法として、図4(b)に示すように、ある一定期間(表示回数がある値に到達するまで)、複数の推奨メッセージを偏りなく表示する場合について記載したが、図4(c)に示すように、表示回数と選択回数を記録しておき、一番選択される確率が高い推奨メッセージを使い続けることもできる。この場合の画像形成装置10の制御部(制御プログラム)の動作について、図7のフローチャート図を参照して説明する。なお、基本動作及び推奨機能の決定処理は図6(a)、(b)と同様であるため説明を省略し、推奨メッセージの決定処理及び選択結果の記録処理についてのみ説明する。また、推奨メッセージの決定処理及び選択結果の記録処理において、破線で囲んだ部分が図6の処理と異なる部分である。
【0078】
[推奨メッセージの決定処理]
まず、推奨メッセージの決定処理について、図7(a)のフローチャート図を参照して説明する。
【0079】
図6(c)と同様に、図5(d)のテーブルを参照し、各機能が持つ効果を抽出し(S311)、抽出した効果の中に、全ての機能で共通する効果があるかどうかを判定する(S312)。そして、全ての機能で共通する効果があれば(S312のYes)、この効果を加味した推奨メッセージの作成をする(S313)。次に、機能種別によらず、表示可能な推奨メッセージを作成し(S314)、ステップS313、S314で決定した推奨メッセージを、設定リストに関連付けて、図5(h)のテーブルに保持する(S315)。
【0080】
次に、推奨メッセージを決定するため、統計取得期間かどうかの判定を行う(S316)。具体的には、図5(i)のテーブルを参照し、各推奨メッセージの表示回数が統計回数に達したかどうかを判定する。
【0081】
表示回数が統計回数に達していない(統計取得期間内である)場合は(S316のYes)、この設定リストが初めて表示するものであるかどうかを判定する(S317)。初回であれば、登録されている先頭の推奨メッセージを表示し(S319)、初回でなければ、図5(h)のテーブルを参照し、前回表示した推奨メッセージの次に登録されている推奨メッセージを表示する(S318)。
【0082】
表示回数が統計回数に達している場合は(S316のNo)、統計期間終了と判断し、図5(i)のテーブルを参照し、各推奨メッセージの表示回数に対する選択回数の割合を求め、一番値の大きいものを、以後推奨メッセージとして表示する(S320)。
【0083】
[選択結果の記録処理]
次に、選択結果の記録処理について、図7(b)のフローチャート図を参照して説明する。
【0084】
まず、推奨設定の統計取得期間かどうかを判定する(S511)。具体的には、図5(i)のテーブルを参照し、各推奨メッセージに対応する表示回数が統計表示回数に達しているかどうかを判定する。すでに達している場合は(S511のNo)、統計取得期間は終了と判断し、以後、選択結果の記録は行わない。
【0085】
一方、表示回数が統計表示回数に達していない場合は(S511のYes)、図6(d)と同様に、推奨メッセージの表示回数を、図5(i)のテーブルに記録し(S512)、ユーザが実行したジョブに画像形成装置10が推奨した機能が含まれているかどうかを判定する(S513)。含まれていない場合は(S513のNo)、処理を終了し、含まれている場合は(S513のYes)、次回の推奨メッセージを決定するため、推奨機能をユーザが選択した時に表示していた推奨メッセージを記録し(S514)、その推奨メッセージに対する選択回数を図5(i)のテーブルに記録する(S515)。
【0086】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、各装置の構成や制御は適宜変更可能である。
【0087】
例えば、上記実施例では、画像出力としてコピーを例にして説明したが、スキャンや画像データの送信(FAXや電子メール)、画像データの保存など、任意の画像出力動作に対して同様に適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0088】
本発明は、画像出力に関する機能を設定する設定画面を表示する画像形成装置などの画像出力設定装置及び当該装置で動作する制御プログラムに利用可能である。
【符号の説明】
【0089】
10 画像形成装置
11 CPU
12 ROM
13a RAM
13b 不揮発RAM
14 モータードライバ
15 IR/ADFモーター
16 表示・操作部
17 CCD
18 USBインターフェース
19 NICインターフェース
20 画像処理チップ
21 画像処理用RAM
22 プリントエンジン
23 TEL応答モジュール
24 モデム
25 公衆回線インターフェースモジュール
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像出力に関する機能を設定する設定画面を表示する装置で動作する制御プログラムであって、
前記画像出力に対する効果毎に、当該効果を推奨する表現が異なる複数のメッセージがデータベースに登録されており、
前記装置を、
前記設定画面を表示する際に、前記装置が推奨する機能を表示すると共に、前記データベースを参照して、表示された機能によってもたらされる効果に対応する前記複数のメッセージの中から所定のメッセージを選択して表示する制御部、として機能させる、
ことを特徴とする制御プログラム。
【請求項2】
前記制御部は、前記推奨する機能が前回選択されている場合は、前回表示したメッセージを選択し、前記推奨する機能が前回選択されていない場合は、前記複数のメッセージの中の次のメッセージを選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項3】
前記制御部は、表示されたメッセージと前記設定画面で選択された機能とを対応付けた履歴情報を前記データベースに登録し、メッセージを表示した回数が所定の回数を越えた場合は、前記履歴情報を参照して、前記推奨する機能が選択された回数が多いメッセージを選択する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御プログラム。
【請求項4】
前記データベースは、ユーザ毎に作成されており、
前記制御部は、前記装置にログインしているユーザに対応するデータベースに基づいて、表示するメッセージを選択する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の制御プログラム。
【請求項5】
前記装置が推奨する機能は、前記設定画面の初期状態においては、予め定めた効果を奏する機能であり、前記設定画面で設定操作が行われた後においては、設定された機能と組み合わせ可能な機能である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の制御プログラム。
【請求項6】
前記効果は、省エネルギー、低コスト、高画質、高速処理の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の制御プログラム。
【請求項7】
画像出力に関する機能を設定する設定画面を表示する表示操作部を備えた画像出力設定装置であって、
前記画像出力に対する効果毎に、当該効果を推奨する表現が異なる複数のメッセージが登録されたデータベースを記憶する記憶部と、
前記設定画面を前記表示操作部に表示する際に、前記画像出力設定装置が推奨する機能を表示すると共に、表示された機能によってもたらされる効果に対応する前記複数のメッセージの中から所定のメッセージを選択して表示する制御部と、を備える、
ことを特徴とする画像出力設定装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記推奨する機能が前回選択されている場合は、前回表示したメッセージを選択し、前記推奨する機能が前回選択されていない場合は、前記複数のメッセージの中の次のメッセージを選択する、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像出力設定装置。
【請求項9】
前記制御部は、表示されたメッセージと前記設定画面で選択された機能とを対応付けた履歴情報を前記データベースに登録し、メッセージを表示した回数が所定の回数を越えた場合は、前記履歴情報を参照して、前記推奨する機能が選択された回数が多いメッセージを選択する、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の画像出力設定装置。
【請求項10】
前記制御部は、ユーザ毎に前記データベースを作成し、前記画像出力設定装置にログインしているユーザに対応するデータベースに基づいて、表示するメッセージを選択する、
ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一に記載の画像出力設定装置。
【請求項11】
前記画像出力設定装置が推奨する機能は、前記設定画面の初期状態においては、予め定めた効果を奏する機能であり、前記設定画面で設定操作が行われた後においては、設定された機能と組み合わせ可能な機能である、
ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一に記載の画像出力設定装置。
【請求項12】
前記効果は、省エネルギー、低コスト、高画質、高速処理の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか一に記載の画像出力設定装置。
【請求項1】
画像出力に関する機能を設定する設定画面を表示する装置で動作する制御プログラムであって、
前記画像出力に対する効果毎に、当該効果を推奨する表現が異なる複数のメッセージがデータベースに登録されており、
前記装置を、
前記設定画面を表示する際に、前記装置が推奨する機能を表示すると共に、前記データベースを参照して、表示された機能によってもたらされる効果に対応する前記複数のメッセージの中から所定のメッセージを選択して表示する制御部、として機能させる、
ことを特徴とする制御プログラム。
【請求項2】
前記制御部は、前記推奨する機能が前回選択されている場合は、前回表示したメッセージを選択し、前記推奨する機能が前回選択されていない場合は、前記複数のメッセージの中の次のメッセージを選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の制御プログラム。
【請求項3】
前記制御部は、表示されたメッセージと前記設定画面で選択された機能とを対応付けた履歴情報を前記データベースに登録し、メッセージを表示した回数が所定の回数を越えた場合は、前記履歴情報を参照して、前記推奨する機能が選択された回数が多いメッセージを選択する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御プログラム。
【請求項4】
前記データベースは、ユーザ毎に作成されており、
前記制御部は、前記装置にログインしているユーザに対応するデータベースに基づいて、表示するメッセージを選択する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の制御プログラム。
【請求項5】
前記装置が推奨する機能は、前記設定画面の初期状態においては、予め定めた効果を奏する機能であり、前記設定画面で設定操作が行われた後においては、設定された機能と組み合わせ可能な機能である、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載の制御プログラム。
【請求項6】
前記効果は、省エネルギー、低コスト、高画質、高速処理の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載の制御プログラム。
【請求項7】
画像出力に関する機能を設定する設定画面を表示する表示操作部を備えた画像出力設定装置であって、
前記画像出力に対する効果毎に、当該効果を推奨する表現が異なる複数のメッセージが登録されたデータベースを記憶する記憶部と、
前記設定画面を前記表示操作部に表示する際に、前記画像出力設定装置が推奨する機能を表示すると共に、表示された機能によってもたらされる効果に対応する前記複数のメッセージの中から所定のメッセージを選択して表示する制御部と、を備える、
ことを特徴とする画像出力設定装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記推奨する機能が前回選択されている場合は、前回表示したメッセージを選択し、前記推奨する機能が前回選択されていない場合は、前記複数のメッセージの中の次のメッセージを選択する、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像出力設定装置。
【請求項9】
前記制御部は、表示されたメッセージと前記設定画面で選択された機能とを対応付けた履歴情報を前記データベースに登録し、メッセージを表示した回数が所定の回数を越えた場合は、前記履歴情報を参照して、前記推奨する機能が選択された回数が多いメッセージを選択する、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の画像出力設定装置。
【請求項10】
前記制御部は、ユーザ毎に前記データベースを作成し、前記画像出力設定装置にログインしているユーザに対応するデータベースに基づいて、表示するメッセージを選択する、
ことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一に記載の画像出力設定装置。
【請求項11】
前記画像出力設定装置が推奨する機能は、前記設定画面の初期状態においては、予め定めた効果を奏する機能であり、前記設定画面で設定操作が行われた後においては、設定された機能と組み合わせ可能な機能である、
ことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一に記載の画像出力設定装置。
【請求項12】
前記効果は、省エネルギー、低コスト、高画質、高速処理の少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項7乃至11のいずれか一に記載の画像出力設定装置。
【図1】
【図2(a)】
【図2(b)】
【図2(c)】
【図2(d)】
【図2(e)】
【図2(f)】
【図2(g)】
【図2(h)】
【図2(i)】
【図3(a)】
【図3(b)】
【図3(c)】
【図3(d)】
【図3(e)】
【図4(a)】
【図4(b)】
【図4(c)】
【図5(a)】
【図5(b)】
【図5(c)】
【図5(d)】
【図5(e)】
【図5(f)】
【図5(g)】
【図5(h)】
【図5(i)】
【図5(j)】
【図6(a)】
【図6(b)】
【図6(c)】
【図6(d)】
【図7(a)】
【図7(b)】
【図2(a)】
【図2(b)】
【図2(c)】
【図2(d)】
【図2(e)】
【図2(f)】
【図2(g)】
【図2(h)】
【図2(i)】
【図3(a)】
【図3(b)】
【図3(c)】
【図3(d)】
【図3(e)】
【図4(a)】
【図4(b)】
【図4(c)】
【図5(a)】
【図5(b)】
【図5(c)】
【図5(d)】
【図5(e)】
【図5(f)】
【図5(g)】
【図5(h)】
【図5(i)】
【図5(j)】
【図6(a)】
【図6(b)】
【図6(c)】
【図6(d)】
【図7(a)】
【図7(b)】
【公開番号】特開2013−103348(P2013−103348A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−246519(P2011−246519)
【出願日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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