制御機器
【課題】設定操作部の操作を簡単かつ正確に把握できるようにすること。
【解決手段】設定操作部１８の接点電極２０１〜２０８と設定情報表示部１５の表示電極２０９−２１２それぞれを液晶表示デバイス２０の透明電極で構成し、設定操作部１８と設定情報表示部１５とを近傍に並設してサムロータリ型スイッチ構成となし、かつ、設定操作部１８の操作感覚にクリック感を与える。
【解決手段】設定操作部１８の接点電極２０１〜２０８と設定情報表示部１５の表示電極２０９−２１２それぞれを液晶表示デバイス２０の透明電極で構成し、設定操作部１８と設定情報表示部１５とを近傍に並設してサムロータリ型スイッチ構成となし、かつ、設定操作部１８の操作感覚にクリック感を与える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電子タイマ、電子タイムスイッチ、電子カウンタ、電子温度調節器、デジタルパネルメータ等の制御機器に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
特に特許文献を挙げるまでもないが、電子タイマ、電子カウンタ、電子温度調節器等の制御機器の分野においては、周知されるごとく、フロントパネル上に表示部と操作部とを別々の位置に配置している（特許文献１参照。）。この表示部は液晶表示デバイスにより表示される。また、操作部にメカ式サムロータリスイッチを配備した制御機器が提案されている（例えば特許文献２等参照。）。また、タッチパネルにおいて操作ストロークがほぼ０であるために、タッチ操作感覚を引き出すためにタッチ操作時にクリック感を付与する構造とした表示装置が提案されている（例えば特許文献３等参照。）。
【０００３】
以下、図４に示す制御機器について説明すると、この制御機器は電子タイマ１００であり、そのフロントパネル１０１には表示部１０２と操作部１０３とが別々に配置されている。表示部１０２は、上下に表示領域が分けられ、上側は現在計数値表示（制御情報）とモード名表示との兼用表示領域であり、下側は設定計数値表示（設定情報）とモード設定値表示との兼用表示領域になっている。操作部１０３は、モード操作部１０４とリセット操作部１０５とが上下一列に配置されている。アップ／ダウンスイッチ１０６は横方向一列で４個配置され、全体で４桁の計数値設定のために操作される。
【０００４】
以上の構成になる電子タイマ１００では、表示部１０２で確認しつつこのアップ／ダウンスイッチ１０６の設定操作を行うフロントパネル１０１がデザイン的にはアップ／ダウンスイッチ１０６からなる操作部の占有面積により表示部面積が大きく制約されている。表示部１０２の表示文字や情報量が制約されるために文字サイズを大きくすることができず、表示文字が視認しづらい。
【０００５】
表示部１０２が上下領域共にそれぞれ複数の表示内容が兼用になっていて、制御情報と設定情報の表示情報を把握し難い。さらには、設定情報を制御情報と共に兼用表示する表示部１０２と大型のアップ／ダウンスイッチ１０６とが別々の位置に比較的離れた位置に配置されていて、アップ／ダウンスイッチ１０６の設定操作を行い難い。
【０００６】
さらには、アップ／ダウンスイッチ１０６と同等の機能をタッチパネル式スイッチで実現した場合は操作ストロークをほぼ０としてタッチ操作感覚を引き出すためにタッチ操作時にクリック感を付与することは複雑で組立コストが高くつく構造が必要となる。
【０００７】
以上により、電子タイマの計数値を日常から設定操作する操作者に及ぼす操作疲れは多大なものである。このような課題は、電子タイマに限らず、電子タイムスイッチ、電子温度調節器、電子カウンタ、デジタルパネルメータ等の他の制御機器においても同様に派生する課題である。
【特許文献１】特開平５−１１７１２号公報
【特許文献２】特開平６−２８９９２６号公報
【特許文献３】特開平９−７４６０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
したがって、本発明は、制御情報表示部等の各表示部における表示文字が視認し易くするという課題と、設定情報を確認しながらの設定操作を容易にするという課題と、簡易で安価な構造にてフロントパネルでの設定の操作感覚の向上を図るという課題のいずれか１つを解決することである。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
（１）本発明第１による制御機器は、設定情報を液晶表示する設定情報表示部と、設定情報の設定操作をするための設定操作部とを並設し、設定情報表示部の表示電極と設定操作部の接点電極とのそれぞれを液晶表示デバイスの透明電極で構成したことを特徴とするものである。設定情報は、設定時間、設定計数値、設定温度、設定湿度、設定圧力、等の各種設定情報を含む。
【００１０】
本発明第１の制御機器によると、フロントパネルには制御情報表示部と設定情報表示部とを別々に配置し制御情報表示部には制御情報、設定情報表示部には設定情報を表示し、かつ設定情報表示部と設定操作部とを並設配置したので、制御情報表示部は設定情報の表示に兼用しないのでその表示面積の制約が減り、制御情報表示部での表示文字サイズを大きくして表示文字の視認が容易となるうえ、設定操作部と設定情報表示部とは近傍に並設しているので設定操作部の設定状態の把握が極めて容易となる。
【００１１】
本発明第１の制御機器では、特に、設定情報表示部の表示電極と設定操作部の接点電極とを共に液晶表示デバイスの透明電極で構成したから、液晶表示デバイスの外（プリント基板等）に接点電極を配置する必要がなく、液晶表示デバイスの製造の際に液晶パネル上に印刷で形成される透明電極を利用するので、安価で簡易な構成とすることができる。
【００１２】
上記の場合、表示電極を液晶表示デバイスの内部の透明電極で、また、設定操作部の接点電極を液晶表示デバイスの外面に印刷した透明電極で、それぞれ構成することができる。こうした場合、液晶表示デバイスの製造に際して表示電極は全く液晶表示としての工程に追加工程を要することがなくなり、また、接点電極については液晶表示デバイスの液晶パネル外面に印刷法等で容易に印刷することができる。
【００１３】
（２）本発明第２による制御機器は、複数桁の数値情報を液晶表示する設定情報表示部と、設定情報表示部を間にして各桁毎に配置された複数の二つ一対の設定操作部とを有し、各桁毎の両設定操作部の一方をアップ設定用、他方をダウン設定用としてサムロータリ型スイッチを構成し、設定情報表示部の各桁それぞれの表示電極と各桁毎の二つ一対の設定操作部それぞれの接点電極とを液晶表示デバイスの透明電極で構成したことを特徴するものである。
【００１４】
本発明第２の制御機器によると、フロントパネルには制御情報表示部と設定情報表示部とを別々に配置し制御情報表示部には制御情報、設定情報表示部には設定情報を表示し、かつ設定情報表示部と設定操作部とを並設配置したので、制御情報表示部は設定情報の表示に兼用しないのでその表示面積の制約が減り、制御情報表示部での表示文字サイズを大きくして表示文字の視認が容易となるうえ、設定操作部と設定情報表示部とは近傍に並設しているので設定操作部の設定状態の把握が極めて容易となる。
【００１５】
本発明第２の制御機器では、本発明第１の制御機器と同様に、設定情報表示部の表示電極と設定操作部の接点電極とを共に液晶表示デバイスの透明電極で構成したから、液晶表示デバイスの外（プリント基板等）に接点電極を配置する必要がなく、液晶表示デバイスの製造の際に液晶パネル上に印刷で形成される透明電極を利用するので、安価で簡易な構成とすることができる。
【００１６】
加えて、本発明第２の制御機器においては、各桁毎の両設定操作部の一方をアップ設定用、他方をダウン設定用としてサムロータリ型スイッチを構成したから、メカ式サムロータリ型スイッチと比較して制御機器内部での占有容積が大きく減り、制御機器の構造上における設計の自由度が向上するだけでなく、表示部の表示上の自由度も向上する。
【００１７】
上記の場合、表示電極を液晶表示デバイスの内部の透明電極で、また、設定操作部の接点電極を液晶表示デバイスの外面に印刷した透明電極で、それぞれ構成することができる。こうした場合、液晶表示デバイスの製造に際して表示電極は全く液晶表示としての工程に追加工程を要することがなくなり、また、接点電極については液晶表示デバイスの液晶パネル外面に印刷法等で容易に印刷することができる。
【００１８】
（３）本発明第３による制御機器は、複数桁の数値情報を液晶表示する設定情報表示部と、設定情報表示部を間にして各桁毎に配置された複数の二つ一対の設定操作部とを有し、各桁毎の二つ一対の設定操作部のうちの一方をアップ設定用、他方をダウン設定用としてサムロータリ型スイッチを構成し、
設定情報表示部の各桁それぞれの表示電極と各桁毎の二つ一対の設定操作部それぞれの接点電極とを液晶表示デバイスの透明電極で構成し、設定情報表示部の表示電極を液晶表示デバイスの内部の透明電極で、また、設定操作部の接点電極を液晶表示デバイスの外面に印刷した透明電極で、それぞれ構成し、設定操作部は、押し込み操作時にクリック感を出す復帰バネを有することを特徴とするものである。
【００１９】
本発明第３の制御機器によると、フロントパネルには制御情報表示部と設定情報表示部とを別々に配置し制御情報表示部には制御情報、設定情報表示部には設定情報を表示し、かつ設定情報表示部と設定操作部とを並設配置したので、制御情報表示部は設定情報の表示に兼用しないのでその表示面積の制約が減り、制御情報表示部での表示文字サイズを大きくして表示文字の視認が容易となるうえ、設定操作部と設定情報表示部とは近傍に並設しているので設定操作部の設定状態の把握が極めて容易となる。
【００２０】
本発明第３の制御機器では、本発明第１、第２の制御機器と同様に、設定情報表示部の表示電極と設定操作部の接点電極とを共に液晶表示デバイスの透明電極で構成したから、わざわざ表示電極と接点電極を配置する必要がなく、液晶表示デバイスの製造の際に液晶パネル上に印刷で形成される透明電極を利用するので、安価で簡易な構成とすることができる。
【００２１】
加えて、本発明第３の制御機器においては、本発明第２の制御機器と同様に、各桁毎の両設定操作部の一方をアップ設定用、他方をダウン設定用としてサムロータリ型スイッチを構成したから、メカ式サムロータリ型スイッチと比較して制御機器内部での占有容積が大きく減り、制御機器の構造上における設計の自由度が向上するだけでなく、表示部の表示上の自由度も向上する。
【００２２】
さらに加えて、本発明第３の制御機器においては、設定操作部に押し込み操作時にクリック感を出す復帰バネを設けたから、タッチパネル式サムロータリ型スイッチに近い使用態様でありながらメカ式サムロータリ型スイッチに近い操作性（クリック感）を得ることができる。
【発明の効果】
【００２３】
本発明によれば、表示文字が視認し易く、表示内容を兼用することを不要にして表示情報を容易に把握可能となし、さらに、操作部の操作状態を簡単かつ正確に把握できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２４】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る制御機器を説明する。本発明では制御機器として電子タイマに適用しているが、これに限定されるものではなく、電子タイムスイッチ、電子カウンタ、電子温度調節器、デジタルパネルメータ、等の他の制御機器にも適用することができる。図１は電子タイマの構成図、図２は電子タイマの全体の分解斜視図、図３は電子タイマのサムロータリ型スイッチの断面図である。
【００２５】
これらの図を参照して、電子タイマ１０において、そのフロントパネル１１上に、制御情報表示部１２と、入出力モニタ表示部１３と、モード名表示部１４と、設定情報表示部１５とを備えるとともに、リセット操作部１６と、モード操作部１７と、設定操作部１８とを備える。
【００２６】
上記において、制御情報表示部１２は、電子タイマ１０の複数桁の数値で現在値等の制御情報を液晶表示するものである。入出力モニタ表示部１３は、電子タイマ１０への入力情報や、電子タイマ１０からの出力情報をモニタ表示するものである。モード名表示部１４は、電子タイマ１０のモード名を表示するものである。リセット操作部１６は、電子タイマ１０をリセットするときに操作するものである。モード操作部１７は電子タイマ１０のモードを操作するものである。設定情報表示部１５は、複数桁の設定数値（設定情報）を液晶表示するものである。
【００２７】
電子タイマ１０は、フロントパネル１１とタイマケース１１ａとで箱型に形成され、このタイマケース１１ａ内に、裏側偏光板１９と表側偏光板２１とを含む液晶表示デバイス２０、およびフロントケース２２が収納されている。フロントケース２２とフロントパネル１１それぞれは、少なくとも各表示部１２〜１５に対応する領域が透明材で構成されている。フロントケース２２とフロントパネル１１それぞれには、各操作部１６〜１８の取付孔が形成されている。
【００２８】
設定操作部１８は、複数桁の数値情報を設定操作することができるものであり、設定情報表示部１５を間にして各桁毎に配置された複数の二つ一対の設定操作部１８１，１８２；１８３，１８４；１８５，１８６；１８７，１８８を有し、各桁毎で二つ一対の設定操作部１８１，１８２；１８３，１８４；１８５，１８６；１８７，１８８のうちの一方１８１，１８３，１８５，１８７，１８８をアップ（設定数値を大きくする）設定用、他方１８２，１８４，１８６，１８８をダウン（設定数値を小さくする）設定用としてサムロータリ型スイッチを構成している。なお、説明の都合で、設定操作部は総称するときは設定操作部１８と称し、個別に称するときは設定操作部１８１，１８２；１８３，１８４；１８５，１８６；１８７，１８８と言う。
【００２９】
各設定操作部１８は、フロントパネル１１とフロントケース２２それぞれの取付孔を通して液晶表示デバイス２０の表側液晶パネル２０ａの表面に向けて押し込み操作可能に配置されている。液晶表示デバイス２０は、表裏側一対の液晶パネル２０ａ，２０ｂと、液晶パネル２０ａ，２０ｂ間に充填された液晶２０ｃと、裏側偏光板１９とスイッチ部を穴抜き加工された表側偏光板２１を備える。このような液晶表示デバイス２０の詳しい構成は周知であるので、その詳細は省略する。
【００３０】
表側液晶パネル２０ａの表面に、各設定操作部１８の二つ一対の接点電極として二つ一対の透明電極（操作側透明電極）２０１〜２０８が配置されている。
【００３１】
表側液晶パネル２０ａの裏面つまり表裏両液晶パネル２０ａ，２０ｂ間には、各桁毎で上下二つ一対の設定操作部１８において上下二つ一対の操作側透明電極２０１〜２０８の中間に位置して、上下二つ一対の各設定操作部１８１〜１８８それぞれの操作状態の表示に用いる透明電極（表示側透明電極）２０９〜２１２が配置されている。これら表示側透明電極（表示電極）２０９〜２１２は、それぞれ、日の字形のセグメント表示電極２０ｄを構成する。表示電極２０ｄは、液晶２０ｄ１と両側のガラス板２０ｄ２とから構成されている。表示側透明電極２０９〜２１２それぞれの日の字形のセグメント表示電極は、配線されている。これら各セグメント表示電極への通電制御は周知であるので詳細は省略する。表示側透明電極２０９〜２１２は、図面で左右方向一列で４桁（千の桁位、百の桁位、十の桁位、一の桁位）に整列しており、フロントパネル１１にはこの表示側用透明電極２０９〜２１２に対応して設定操作部１５が設けられている。フロントケース２２とフロントパネル１１それぞれはフロントパネルには設定操作部１８と設定情報表示部１５とを並設配置しているので、設定操作部１８の操作状態の把握が極めて容易となる。
【００３２】
各設定操作部１８は、弾性材、例えば、ゴム材からなり、手指操作される円柱や角柱の柱形状をなす操作部本体１８ａと、操作部本体１８ａの下端面に設けられて二つ一対の操作側透明電極２０１〜２１２間を電気的に接触導通可能に押し込み操作が可能な可動接点１８ｂと、操作部本体１８ａの下側外周面から円錐に広がった形状をなして表側液晶パネル２０ａの表面に載置され、かつ、可動接点１８ｂに復帰力を付与するとともに可動接点１８ｂの押し込み時にクリック感を出す復帰バネ１８ｃとを有する。
【００３３】
以上の構成において、フロントパネル１１には制御情報表示部１２に設定情報を表示するのではなく、設定情報表示部１５に表示するとともに、この設定情報表示部１５の近傍に設定操作部１８を配置しているので、制御情報表示部１２の表示面積は設定情報表示部１５の表示領域が省略される分、その表示面積が制約されなくなり、制御情報表示部１２での表示文字のサイズを大きくして表示文字の視認が容易となっている。また、制御情報表示部１２とは別の位置であり、かつ、設定操作部１８近傍に設定情報表示部
１５を配置しているので設定操作部１８の操作状態の把握が極めて容易となる。
【００３４】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で、種々な変更ないしは変形を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【００３５】
【図１】実施の形態に係る電子タイマの正面構成図である。
【図２】電子タイマ全体の概略構成を示すための分解斜視図である。
【図３】電子タイマのサムロータリ型スイッチの拡大断面図である。
【図４】従来例に係る電子タイマの正面構成図である。
【符号の説明】
【００３６】
１０ 電子タイマ（制御機器）
１１ フロントパネル
１２ 制御情報表示部
１５ 設定情報表示部
１８ 設定操作部
２０ 液晶表示デバイス
２０１−２０８ 操作側透明電極（設定操作部の接点電極）
２０９−２１２ 表示側透明電極（設定情報表示部の表示電極）
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電子タイマ、電子タイムスイッチ、電子カウンタ、電子温度調節器、デジタルパネルメータ等の制御機器に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
特に特許文献を挙げるまでもないが、電子タイマ、電子カウンタ、電子温度調節器等の制御機器の分野においては、周知されるごとく、フロントパネル上に表示部と操作部とを別々の位置に配置している（特許文献１参照。）。この表示部は液晶表示デバイスにより表示される。また、操作部にメカ式サムロータリスイッチを配備した制御機器が提案されている（例えば特許文献２等参照。）。また、タッチパネルにおいて操作ストロークがほぼ０であるために、タッチ操作感覚を引き出すためにタッチ操作時にクリック感を付与する構造とした表示装置が提案されている（例えば特許文献３等参照。）。
【０００３】
以下、図４に示す制御機器について説明すると、この制御機器は電子タイマ１００であり、そのフロントパネル１０１には表示部１０２と操作部１０３とが別々に配置されている。表示部１０２は、上下に表示領域が分けられ、上側は現在計数値表示（制御情報）とモード名表示との兼用表示領域であり、下側は設定計数値表示（設定情報）とモード設定値表示との兼用表示領域になっている。操作部１０３は、モード操作部１０４とリセット操作部１０５とが上下一列に配置されている。アップ／ダウンスイッチ１０６は横方向一列で４個配置され、全体で４桁の計数値設定のために操作される。
【０００４】
以上の構成になる電子タイマ１００では、表示部１０２で確認しつつこのアップ／ダウンスイッチ１０６の設定操作を行うフロントパネル１０１がデザイン的にはアップ／ダウンスイッチ１０６からなる操作部の占有面積により表示部面積が大きく制約されている。表示部１０２の表示文字や情報量が制約されるために文字サイズを大きくすることができず、表示文字が視認しづらい。
【０００５】
表示部１０２が上下領域共にそれぞれ複数の表示内容が兼用になっていて、制御情報と設定情報の表示情報を把握し難い。さらには、設定情報を制御情報と共に兼用表示する表示部１０２と大型のアップ／ダウンスイッチ１０６とが別々の位置に比較的離れた位置に配置されていて、アップ／ダウンスイッチ１０６の設定操作を行い難い。
【０００６】
さらには、アップ／ダウンスイッチ１０６と同等の機能をタッチパネル式スイッチで実現した場合は操作ストロークをほぼ０としてタッチ操作感覚を引き出すためにタッチ操作時にクリック感を付与することは複雑で組立コストが高くつく構造が必要となる。
【０００７】
以上により、電子タイマの計数値を日常から設定操作する操作者に及ぼす操作疲れは多大なものである。このような課題は、電子タイマに限らず、電子タイムスイッチ、電子温度調節器、電子カウンタ、デジタルパネルメータ等の他の制御機器においても同様に派生する課題である。
【特許文献１】特開平５−１１７１２号公報
【特許文献２】特開平６−２８９９２６号公報
【特許文献３】特開平９−７４６０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００８】
したがって、本発明は、制御情報表示部等の各表示部における表示文字が視認し易くするという課題と、設定情報を確認しながらの設定操作を容易にするという課題と、簡易で安価な構造にてフロントパネルでの設定の操作感覚の向上を図るという課題のいずれか１つを解決することである。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
（１）本発明第１による制御機器は、設定情報を液晶表示する設定情報表示部と、設定情報の設定操作をするための設定操作部とを並設し、設定情報表示部の表示電極と設定操作部の接点電極とのそれぞれを液晶表示デバイスの透明電極で構成したことを特徴とするものである。設定情報は、設定時間、設定計数値、設定温度、設定湿度、設定圧力、等の各種設定情報を含む。
【００１０】
本発明第１の制御機器によると、フロントパネルには制御情報表示部と設定情報表示部とを別々に配置し制御情報表示部には制御情報、設定情報表示部には設定情報を表示し、かつ設定情報表示部と設定操作部とを並設配置したので、制御情報表示部は設定情報の表示に兼用しないのでその表示面積の制約が減り、制御情報表示部での表示文字サイズを大きくして表示文字の視認が容易となるうえ、設定操作部と設定情報表示部とは近傍に並設しているので設定操作部の設定状態の把握が極めて容易となる。
【００１１】
本発明第１の制御機器では、特に、設定情報表示部の表示電極と設定操作部の接点電極とを共に液晶表示デバイスの透明電極で構成したから、液晶表示デバイスの外（プリント基板等）に接点電極を配置する必要がなく、液晶表示デバイスの製造の際に液晶パネル上に印刷で形成される透明電極を利用するので、安価で簡易な構成とすることができる。
【００１２】
上記の場合、表示電極を液晶表示デバイスの内部の透明電極で、また、設定操作部の接点電極を液晶表示デバイスの外面に印刷した透明電極で、それぞれ構成することができる。こうした場合、液晶表示デバイスの製造に際して表示電極は全く液晶表示としての工程に追加工程を要することがなくなり、また、接点電極については液晶表示デバイスの液晶パネル外面に印刷法等で容易に印刷することができる。
【００１３】
（２）本発明第２による制御機器は、複数桁の数値情報を液晶表示する設定情報表示部と、設定情報表示部を間にして各桁毎に配置された複数の二つ一対の設定操作部とを有し、各桁毎の両設定操作部の一方をアップ設定用、他方をダウン設定用としてサムロータリ型スイッチを構成し、設定情報表示部の各桁それぞれの表示電極と各桁毎の二つ一対の設定操作部それぞれの接点電極とを液晶表示デバイスの透明電極で構成したことを特徴するものである。
【００１４】
本発明第２の制御機器によると、フロントパネルには制御情報表示部と設定情報表示部とを別々に配置し制御情報表示部には制御情報、設定情報表示部には設定情報を表示し、かつ設定情報表示部と設定操作部とを並設配置したので、制御情報表示部は設定情報の表示に兼用しないのでその表示面積の制約が減り、制御情報表示部での表示文字サイズを大きくして表示文字の視認が容易となるうえ、設定操作部と設定情報表示部とは近傍に並設しているので設定操作部の設定状態の把握が極めて容易となる。
【００１５】
本発明第２の制御機器では、本発明第１の制御機器と同様に、設定情報表示部の表示電極と設定操作部の接点電極とを共に液晶表示デバイスの透明電極で構成したから、液晶表示デバイスの外（プリント基板等）に接点電極を配置する必要がなく、液晶表示デバイスの製造の際に液晶パネル上に印刷で形成される透明電極を利用するので、安価で簡易な構成とすることができる。
【００１６】
加えて、本発明第２の制御機器においては、各桁毎の両設定操作部の一方をアップ設定用、他方をダウン設定用としてサムロータリ型スイッチを構成したから、メカ式サムロータリ型スイッチと比較して制御機器内部での占有容積が大きく減り、制御機器の構造上における設計の自由度が向上するだけでなく、表示部の表示上の自由度も向上する。
【００１７】
上記の場合、表示電極を液晶表示デバイスの内部の透明電極で、また、設定操作部の接点電極を液晶表示デバイスの外面に印刷した透明電極で、それぞれ構成することができる。こうした場合、液晶表示デバイスの製造に際して表示電極は全く液晶表示としての工程に追加工程を要することがなくなり、また、接点電極については液晶表示デバイスの液晶パネル外面に印刷法等で容易に印刷することができる。
【００１８】
（３）本発明第３による制御機器は、複数桁の数値情報を液晶表示する設定情報表示部と、設定情報表示部を間にして各桁毎に配置された複数の二つ一対の設定操作部とを有し、各桁毎の二つ一対の設定操作部のうちの一方をアップ設定用、他方をダウン設定用としてサムロータリ型スイッチを構成し、
設定情報表示部の各桁それぞれの表示電極と各桁毎の二つ一対の設定操作部それぞれの接点電極とを液晶表示デバイスの透明電極で構成し、設定情報表示部の表示電極を液晶表示デバイスの内部の透明電極で、また、設定操作部の接点電極を液晶表示デバイスの外面に印刷した透明電極で、それぞれ構成し、設定操作部は、押し込み操作時にクリック感を出す復帰バネを有することを特徴とするものである。
【００１９】
本発明第３の制御機器によると、フロントパネルには制御情報表示部と設定情報表示部とを別々に配置し制御情報表示部には制御情報、設定情報表示部には設定情報を表示し、かつ設定情報表示部と設定操作部とを並設配置したので、制御情報表示部は設定情報の表示に兼用しないのでその表示面積の制約が減り、制御情報表示部での表示文字サイズを大きくして表示文字の視認が容易となるうえ、設定操作部と設定情報表示部とは近傍に並設しているので設定操作部の設定状態の把握が極めて容易となる。
【００２０】
本発明第３の制御機器では、本発明第１、第２の制御機器と同様に、設定情報表示部の表示電極と設定操作部の接点電極とを共に液晶表示デバイスの透明電極で構成したから、わざわざ表示電極と接点電極を配置する必要がなく、液晶表示デバイスの製造の際に液晶パネル上に印刷で形成される透明電極を利用するので、安価で簡易な構成とすることができる。
【００２１】
加えて、本発明第３の制御機器においては、本発明第２の制御機器と同様に、各桁毎の両設定操作部の一方をアップ設定用、他方をダウン設定用としてサムロータリ型スイッチを構成したから、メカ式サムロータリ型スイッチと比較して制御機器内部での占有容積が大きく減り、制御機器の構造上における設計の自由度が向上するだけでなく、表示部の表示上の自由度も向上する。
【００２２】
さらに加えて、本発明第３の制御機器においては、設定操作部に押し込み操作時にクリック感を出す復帰バネを設けたから、タッチパネル式サムロータリ型スイッチに近い使用態様でありながらメカ式サムロータリ型スイッチに近い操作性（クリック感）を得ることができる。
【発明の効果】
【００２３】
本発明によれば、表示文字が視認し易く、表示内容を兼用することを不要にして表示情報を容易に把握可能となし、さらに、操作部の操作状態を簡単かつ正確に把握できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２４】
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る制御機器を説明する。本発明では制御機器として電子タイマに適用しているが、これに限定されるものではなく、電子タイムスイッチ、電子カウンタ、電子温度調節器、デジタルパネルメータ、等の他の制御機器にも適用することができる。図１は電子タイマの構成図、図２は電子タイマの全体の分解斜視図、図３は電子タイマのサムロータリ型スイッチの断面図である。
【００２５】
これらの図を参照して、電子タイマ１０において、そのフロントパネル１１上に、制御情報表示部１２と、入出力モニタ表示部１３と、モード名表示部１４と、設定情報表示部１５とを備えるとともに、リセット操作部１６と、モード操作部１７と、設定操作部１８とを備える。
【００２６】
上記において、制御情報表示部１２は、電子タイマ１０の複数桁の数値で現在値等の制御情報を液晶表示するものである。入出力モニタ表示部１３は、電子タイマ１０への入力情報や、電子タイマ１０からの出力情報をモニタ表示するものである。モード名表示部１４は、電子タイマ１０のモード名を表示するものである。リセット操作部１６は、電子タイマ１０をリセットするときに操作するものである。モード操作部１７は電子タイマ１０のモードを操作するものである。設定情報表示部１５は、複数桁の設定数値（設定情報）を液晶表示するものである。
【００２７】
電子タイマ１０は、フロントパネル１１とタイマケース１１ａとで箱型に形成され、このタイマケース１１ａ内に、裏側偏光板１９と表側偏光板２１とを含む液晶表示デバイス２０、およびフロントケース２２が収納されている。フロントケース２２とフロントパネル１１それぞれは、少なくとも各表示部１２〜１５に対応する領域が透明材で構成されている。フロントケース２２とフロントパネル１１それぞれには、各操作部１６〜１８の取付孔が形成されている。
【００２８】
設定操作部１８は、複数桁の数値情報を設定操作することができるものであり、設定情報表示部１５を間にして各桁毎に配置された複数の二つ一対の設定操作部１８１，１８２；１８３，１８４；１８５，１８６；１８７，１８８を有し、各桁毎で二つ一対の設定操作部１８１，１８２；１８３，１８４；１８５，１８６；１８７，１８８のうちの一方１８１，１８３，１８５，１８７，１８８をアップ（設定数値を大きくする）設定用、他方１８２，１８４，１８６，１８８をダウン（設定数値を小さくする）設定用としてサムロータリ型スイッチを構成している。なお、説明の都合で、設定操作部は総称するときは設定操作部１８と称し、個別に称するときは設定操作部１８１，１８２；１８３，１８４；１８５，１８６；１８７，１８８と言う。
【００２９】
各設定操作部１８は、フロントパネル１１とフロントケース２２それぞれの取付孔を通して液晶表示デバイス２０の表側液晶パネル２０ａの表面に向けて押し込み操作可能に配置されている。液晶表示デバイス２０は、表裏側一対の液晶パネル２０ａ，２０ｂと、液晶パネル２０ａ，２０ｂ間に充填された液晶２０ｃと、裏側偏光板１９とスイッチ部を穴抜き加工された表側偏光板２１を備える。このような液晶表示デバイス２０の詳しい構成は周知であるので、その詳細は省略する。
【００３０】
表側液晶パネル２０ａの表面に、各設定操作部１８の二つ一対の接点電極として二つ一対の透明電極（操作側透明電極）２０１〜２０８が配置されている。
【００３１】
表側液晶パネル２０ａの裏面つまり表裏両液晶パネル２０ａ，２０ｂ間には、各桁毎で上下二つ一対の設定操作部１８において上下二つ一対の操作側透明電極２０１〜２０８の中間に位置して、上下二つ一対の各設定操作部１８１〜１８８それぞれの操作状態の表示に用いる透明電極（表示側透明電極）２０９〜２１２が配置されている。これら表示側透明電極（表示電極）２０９〜２１２は、それぞれ、日の字形のセグメント表示電極２０ｄを構成する。表示電極２０ｄは、液晶２０ｄ１と両側のガラス板２０ｄ２とから構成されている。表示側透明電極２０９〜２１２それぞれの日の字形のセグメント表示電極は、配線されている。これら各セグメント表示電極への通電制御は周知であるので詳細は省略する。表示側透明電極２０９〜２１２は、図面で左右方向一列で４桁（千の桁位、百の桁位、十の桁位、一の桁位）に整列しており、フロントパネル１１にはこの表示側用透明電極２０９〜２１２に対応して設定操作部１５が設けられている。フロントケース２２とフロントパネル１１それぞれはフロントパネルには設定操作部１８と設定情報表示部１５とを並設配置しているので、設定操作部１８の操作状態の把握が極めて容易となる。
【００３２】
各設定操作部１８は、弾性材、例えば、ゴム材からなり、手指操作される円柱や角柱の柱形状をなす操作部本体１８ａと、操作部本体１８ａの下端面に設けられて二つ一対の操作側透明電極２０１〜２１２間を電気的に接触導通可能に押し込み操作が可能な可動接点１８ｂと、操作部本体１８ａの下側外周面から円錐に広がった形状をなして表側液晶パネル２０ａの表面に載置され、かつ、可動接点１８ｂに復帰力を付与するとともに可動接点１８ｂの押し込み時にクリック感を出す復帰バネ１８ｃとを有する。
【００３３】
以上の構成において、フロントパネル１１には制御情報表示部１２に設定情報を表示するのではなく、設定情報表示部１５に表示するとともに、この設定情報表示部１５の近傍に設定操作部１８を配置しているので、制御情報表示部１２の表示面積は設定情報表示部１５の表示領域が省略される分、その表示面積が制約されなくなり、制御情報表示部１２での表示文字のサイズを大きくして表示文字の視認が容易となっている。また、制御情報表示部１２とは別の位置であり、かつ、設定操作部１８近傍に設定情報表示部
１５を配置しているので設定操作部１８の操作状態の把握が極めて容易となる。
【００３４】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で、種々な変更ないしは変形を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【００３５】
【図１】実施の形態に係る電子タイマの正面構成図である。
【図２】電子タイマ全体の概略構成を示すための分解斜視図である。
【図３】電子タイマのサムロータリ型スイッチの拡大断面図である。
【図４】従来例に係る電子タイマの正面構成図である。
【符号の説明】
【００３６】
１０ 電子タイマ（制御機器）
１１ フロントパネル
１２ 制御情報表示部
１５ 設定情報表示部
１８ 設定操作部
２０ 液晶表示デバイス
２０１−２０８ 操作側透明電極（設定操作部の接点電極）
２０９−２１２ 表示側透明電極（設定情報表示部の表示電極）
【特許請求の範囲】
【請求項１】
設定情報を液晶表示する設定情報表示部と、
設定情報の設定操作をするための設定操作部とを並設し、
設定情報表示部の表示電極と設定操作部の接点電極とのそれぞれを液晶表示デバイスの透明電極で構成したことを特徴する制御機器。
【請求項２】
複数桁の数値情報を液晶表示する設定情報表示部と、
設定情報表示部を間にして各桁毎に配置された複数の二つ一対の設定操作部とを有し、
各桁毎の二つ一対の設定操作部のうちの一方をアップ設定用、他方をダウン設定用としてサムロータリ型スイッチを構成し、
設定情報表示部の各桁それぞれの表示電極と各桁毎の二つ一対の設定操作部それぞれの接点電極とを液晶表示デバイスの透明電極で構成したことを特徴する制御機器。
【請求項３】
表示電極を液晶表示デバイスの内部の透明電極で、また、設定操作部の接点電極を液晶表示デバイスの外面に印刷した透明電極で、それぞれ構成した、ことを特徴とする請求項１または２に記載の制御機器。
【請求項４】
設定操作部は、押し込み操作時にクリック感を出す復帰バネを有する、ことを特徴とする請求項１ないし３いずれかに記載の制御機器。
【請求項５】
複数桁の数値情報を液晶表示する設定情報表示部と、
設定情報表示部を間にして各桁毎に配置された複数の二つ一対の設定操作部とを有し、
各桁毎の二つ一対の設定操作部のうちの一方をアップ設定用、他方をダウン設定用としてサムロータリ型スイッチを構成し、
設定情報表示部の各桁それぞれの表示電極と各桁毎の二つ一対の設定操作部それぞれの接点電極とを液晶表示デバイスの透明電極で構成し、
設定情報表示部の表示電極を液晶表示デバイスの内部の透明電極で、また、設定操作部の接点電極を液晶表示デバイスの外面に印刷した透明電極で、それぞれ構成し、
設定操作部は、押し込み操作時にクリック感を出す復帰バネを有する、ことを特徴とする制御機器。
【請求項１】
設定情報を液晶表示する設定情報表示部と、
設定情報の設定操作をするための設定操作部とを並設し、
設定情報表示部の表示電極と設定操作部の接点電極とのそれぞれを液晶表示デバイスの透明電極で構成したことを特徴する制御機器。
【請求項２】
複数桁の数値情報を液晶表示する設定情報表示部と、
設定情報表示部を間にして各桁毎に配置された複数の二つ一対の設定操作部とを有し、
各桁毎の二つ一対の設定操作部のうちの一方をアップ設定用、他方をダウン設定用としてサムロータリ型スイッチを構成し、
設定情報表示部の各桁それぞれの表示電極と各桁毎の二つ一対の設定操作部それぞれの接点電極とを液晶表示デバイスの透明電極で構成したことを特徴する制御機器。
【請求項３】
表示電極を液晶表示デバイスの内部の透明電極で、また、設定操作部の接点電極を液晶表示デバイスの外面に印刷した透明電極で、それぞれ構成した、ことを特徴とする請求項１または２に記載の制御機器。
【請求項４】
設定操作部は、押し込み操作時にクリック感を出す復帰バネを有する、ことを特徴とする請求項１ないし３いずれかに記載の制御機器。
【請求項５】
複数桁の数値情報を液晶表示する設定情報表示部と、
設定情報表示部を間にして各桁毎に配置された複数の二つ一対の設定操作部とを有し、
各桁毎の二つ一対の設定操作部のうちの一方をアップ設定用、他方をダウン設定用としてサムロータリ型スイッチを構成し、
設定情報表示部の各桁それぞれの表示電極と各桁毎の二つ一対の設定操作部それぞれの接点電極とを液晶表示デバイスの透明電極で構成し、
設定情報表示部の表示電極を液晶表示デバイスの内部の透明電極で、また、設定操作部の接点電極を液晶表示デバイスの外面に印刷した透明電極で、それぞれ構成し、
設定操作部は、押し込み操作時にクリック感を出す復帰バネを有する、ことを特徴とする制御機器。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２００６−２１６４８７（Ｐ２００６−２１６４８７Ａ）
【公開日】平成１８年８月１７日（２００６．８．１７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−３０３７９（Ｐ２００５−３０３７９）
【出願日】平成１７年２月７日（２００５．２．７）
【出願人】（０００００２９４５）オムロン株式会社 (3,542)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年８月１７日（２００６．８．１７）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年２月７日（２００５．２．７）
【出願人】（０００００２９４５）オムロン株式会社 (3,542)
【Ｆターム（参考）】
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