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制御装置および無線装置
説明

制御装置および無線装置

【課題】ブロードキャスト送信を効率的に実行する技術を提供する。
【解決手段】RF部52、変復調部54は、複数の携帯用端末装置から報知された信号をそれぞれ受信する。グループ化実行部68は、受信した信号をもとに、複数の携帯用端末装置のうちのいずれかを選択する。変復調部54、RF部52は、選択結果を報知する。選択された携帯用端末装置は、信号の報知を継続し、選択された携帯用端末装置以外の携帯用端末装置は、信号の報知を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術に関し、特に所定の情報が含まれた信号を報知する制御装置および無線装置に関する。
【背景技術】
【0002】
交差点の出会い頭の衝突事故を防止するために、路車間通信の検討がなされている。路車間通信では、路側機と車載器との間において交差点の状況に関する情報が通信される。路車間通信では、路側機の設置が必要になり、手間と費用が大きくなる。これに対して、車車間通信、つまり車載器間で情報を通信する形態であれば、路側機の設置が不要になる。その場合、例えば、GPS(Global Positioning System)等によって現在の位置情報をリアルタイムに検出し、その位置情報を車載器同士で交換しあうことによって、自車両および他車両がそれぞれ交差点へ進入するどの道路に位置するかを判断する(例えば、特許文献1参照)。また、車両と歩行者との衝突事故を防止するために、歩行者にも無線装置を携帯させる。さらに、歩行者および車両のGPS情報から危険度を判定し、歩行者や運転者への通知がなされる(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−202913号公報
【特許文献2】特開2004−220143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
IEEE802.11等の規格に準拠した無線LAN(Local Area Network)では、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)とよばれるアクセス制御機能が使用されている。そのため、当該無線LANでは、複数の端末装置によって同一の無線チャネルが共有される。このようなCSMA/CAでは、キャリアセンスによって他のパケット信号が送信されていないことを確認した後に、パケット信号が送信される。ITS(Intelligent Transport Systems)のような車車間通信に無線LANを適用する場合、不特定多数の車両のそれぞれに搭載された端末装置へ情報を送信する必要があるために、信号はブロードキャストにて送信されることが望ましい。その結果、端末装置は、ブロードキャストされた信号を受信することによって、他の車両の接近を検出し、車両間の衝突事故を防止するための注意を運転者に喚起させる。
【0005】
また、渋滞情報等のようなネットワーク経由の情報を運転者に通知するために、車車間通信に加えて路車間通信の実行が望まれる。さらに、車両間の衝突事故を防止するとともに、歩行者等と車両との衝突事故を防止することも望まれる。前者を実現するためには、車車間通信と路車間通信との間のパケット信号の衝突を抑制することが必要である。一方、後者では、例えば、小学生のような歩行者に無線装置を携帯させる。その場合、歩行者の数が増加すると、パケット信号の衝突確率はさらに増加してしまう。また、歩行者に携帯される無線装置はバッテリ駆動であるので、電池残量が低下すると、歩行者の存在を運転者に通知できなくなってしまう。そのため、効率的なブロードキャスト送信が望まれる。
【0006】
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、ブロードキャスト送信を効率的に実行する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の無線装置は、第1エリアに存在する複数の無線装置によって形成されるグループに関する第1指示を第1制御装置から受信する受信部と、受信部において受信した第1指示にしたがって、第1エリアにおいて、信号の報知、あるいは信号の報知の停止を実行する報知部とを備える。受信部は、第1エリアに一部が重複した第2エリアに存在する複数の無線装置によって形成されるグループに関する第2指示を第2制御装置から受信し、報知部は、第1指示にしたがうとともに、受信部において受信した第2指示にしたがって、第2エリアにおいて、信号の報知、あるいは信号の報知の停止を実行する。
【0008】
本発明の別の態様は、制御装置である。この装置は、第1エリアに存在する複数の無線装置によって形成されるグループに関する第1指示を生成するとともに、第2エリアに存在する複数の無線装置によって形成されるグループに関する第2指示も生成する生成部と、生成部において生成した第1指示と第2指示とを異なったタイミングで報知する報知部とを備える。生成部において生成した第1指示と第2指示とでは、各グループを形成している複数の無線装置のうちのいずれかだけに信号の報知を許可し、報知部は、信号の灯色に応じて第1指示あるいは第2指示を報知する。
【0009】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ブロードキャスト送信を効率的に実行できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施例1に係る通信システムの構成を示す図である。
【図2】図1の基地局装置の構成を示す図である。
【図3】図3(a)−(d)は、図1の通信システムにおいて規定されるフレームのフォーマットを示す図である。
【図4】図4(a)−(b)は、図3(a)−(d)のサブフレームの構成を示す図である。
【図5】図1の車両に搭載された車載用端末装置の構成を示す図である。
【図6】図5のグループ化実行部の構成を示す図である。
【図7】図7(a)−(b)は、図1の通信システムにおいて使用されるデータのフォーマットを示す図である。
【図8】図1の歩行者に携帯された携帯用端末装置の構成を示す図である。
【図9】図1の通信システムによるグループの設定手順を示すシーケンス図である。
【図10】図5の車載用端末装置によるグループの設定手順を示すフローチャートである。
【図11】図8の携帯用端末装置によるグループの設定手順を示すフローチャートである。
【図12】図1の通信システムによる別のグループの設定手順を示すシーケンス図である。
【図13】図8の携帯用端末装置によるスレーブからの復帰手順を示すフローチャートである。
【図14】図1の通信システムによるさらに別のグループの設定手順を示すシーケンス図である。
【図15】図5の車載用端末装置によるさらに別のグループの設定手順を示すフローチャートである。
【図16】本発明の実施例2に係る通信システムにおけるグルーピングエリア形成の概要を示す図である。
【図17】図16の通信システムにおけるグループの設定手順の第1パターンを示すシーケンス図である。
【図18】図16の通信システムにおけるグループの設定手順の第2パターンを示すシーケンス図である。
【図19】図16の通信システムにおけるグループの設定手順の第3パターンを示すシーケンス図である。
【図20】図16の通信システムにおけるグループの設定手順の第4パターンを示すシーケンス図である。
【図21】図16の通信システムにおけるグループの設定手順の第5パターンを示すシーケンス図である。
【図22】図16の通信システムにおけるグループの設定手順の第6パターンを示すシーケンス図である。
【図23】図16の通信システムにおけるグループの設定手順の第7パターンを示すシーケンス図である。
【図24】図16の通信システムにおけるグループの設定手順の第8パターンを示すシーケンス図である。
【図25】本発明の実施例4に係る通信システムにおけるグルーピングエリア形成の概要を示す図である。
【図26】図25の携帯用端末装置によるグループの設定手順を示すフローチャートである。
【図27】図27(a)−(b)は、本発明の実施例4に係る通信システムにおける別のグルーピングエリア形成の概要を示す図である。
【図28】図27(a)−(b)の車載用端末装置によるグループの設定手順を示すフローチャートである。
【図29】図29(a)−(c)は、本発明の実施例5に係る通信システムにおけるグルーピングエリア形成の概要を示す図である。
【図30】本発明の実施例5に係る車載用端末装置による別のグループの設定手順を示すフローチャートである。
【図31】本発明の実施例5に係る通信システムにおけるさらに別のグルーピングエリア形成の概要を示す図である。
【図32】本発明の実施例5に係る車載用端末装置によるさらに別のグループの設定手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(実施例1)
本発明を具体的に説明する前に、概要を述べる。本発明の実施例1は、移動可能な車両に搭載された端末装置間において車車間通信を実行するとともに、交差点等に設置された基地局装置から端末装置へ路車間通信も実行する通信システムに関する。なお、端末装置は、車両に搭載されることもあれば、歩行者に携帯されることもある。そのため、以下の説明において車車間通信および路車間通信には、歩行者に携帯された端末装置が含まれてもよい。さらに、車両に搭載された端末装置は「車載用端末装置」とよばれ、歩行者に携帯された端末装置は「携帯用端末装置」とよばれ、車載用端末装置と携帯用端末装置とが「端末装置」と総称されるものとする。車車間通信として、端末装置は、車両あるいは歩行の速度や位置等の情報(以下、これらを「データ」という)を格納したパケット信号をブロードキャスト送信する。また、他の端末装置は、パケット信号を受信するとともに、データをもとに車両の接近等を認識する。車両や歩行者の接近を運転者に通知することによって、運転者に注意を促す。
【0013】
車車間通信と路車間通信との干渉を低減するために、基地局装置は、複数のサブフレームが含まれたフレームを繰り返し規定する。基地局装置は、路車間通信のために、複数のサブフレームのいずれかを選択し、選択したサブフレームの先頭部分の期間において、制御情報等が格納されたパケット信号をブロードキャスト送信する。制御情報には、当該基地局装置がパケット信号をブローキャスト送信するための期間(以下、「路車送信期間」という)に関する情報が含まれている。端末装置は、制御情報をもとに路車送信期間を特定する。車載用端末装置は、路車送信期間以外の車車間通信を実行するための期間(以下、「車車送信期間」という)においてCSMA方式にてパケット信号をブロードキャスト送信する。このように、路車間通信と車車間通信とが時間分割多重されるので、両者間のパケット信号の衝突確率が低減される。
【0014】
端末装置を歩行者が携帯することによって、前述のごとく、トラヒック量が増加してしまうことと、バッテリ駆動のために残量がなくなってしまうことが生じうる。そのため、トラヒック量の増加の抑制と低消費電力化とを実現するために、本実施例に係る通信システムは、次の処理を実行する。複数の携帯用端末装置は、パケット信号をそれぞれ報知する。車載用端末装置は、パケット信号を受信すると、複数の携帯用端末装置のうちのひとつを「マスタ」として選択する。なお、残りの携帯用端末装置は「スレーブ」に相当する。ひとつのマスタと残りのスレーブによってグループが形成される。車載用端末装置は、マスタに関する情報が含まれたパケット信号を報知する。マスタに選択された携帯用端末装置は、パケット信号の報知を継続する。マスタに選択されたなかった携帯用端末装置、つまりスレーブの携帯用端末装置は、パケット信号の報知を停止する。
【0015】
図1は、本発明の実施例1に係る通信システム100の構成を示す。これは、ひとつの交差点を上方から見た場合に相当する。通信システム100は、基地局装置10、車両12と総称される第1車両12a、第2車両12b、第3車両12c、第4車両12d、第5車両12e、第6車両12f、第7車両12g、第8車両12h、ネットワーク202を含む。また、歩行者16と総称される第1歩行者16a、第2歩行者16b、第3歩行者16cが存在する。ここでは、第1車両12aと第1歩行者16aのみに示しているが、各車両12には、車載用端末装置14が搭載され、各歩行者16には、携帯用端末装置110が携帯されている。また、エリア212が、基地局装置10の周囲に形成され、エリア外214が、エリア212の外側に形成されている。
【0016】
図示のごとく、図面の水平方向、つまり左右の方向に向かう道路と、図面の垂直方向、つまり上下の方向に向かう道路とが中心部分で交差している。ここで、図面の上側が方角の「北」に相当し、左側が方角の「西」に相当し、下側が方角の「南」に相当し、右側が方角の「東」に相当する。また、ふたつの道路の交差部分が「交差点」である。第1車両12a、第2車両12bが、左から右へ向かって進んでおり、第3車両12c、第4車両12dが、右から左へ向かって進んでいる。また、第5車両12e、第6車両12fが、上から下へ向かって進んでおり、第7車両12g、第8車両12hが、下から上へ向かって進んでいる。
【0017】
通信システム100において、基地局装置10は、交差点に固定して設置される。基地局装置10は、端末装置間の通信を制御する。基地局装置10は、図示しないGPS衛星から受信した信号や、図示しない他の基地局装置10にて形成されたフレームをもとに、複数のサブフレームが含まれたフレームを繰り返し生成する。ここで、各サブフレームの先頭部分に路車送信期間が設定可能であるような規定がなされている。基地局装置10は、フレーム中の複数のサブフレームのうち、他の基地局装置10によって路車送信期間が設定されていないサブフレームを選択する。基地局装置10は、選択したサブフレームの先頭部分に路車送信期間を設定する。基地局装置10は、設定した路車送信期間においてパケット信号を報知する。路車送信期間において、複数のパケット信号が報知されることもある。パケット信号には、例えば、路車送信期間が設定されたタイミングに関する情報やフレームに関する制御情報が含まれる。
【0018】
車載用端末装置14および携帯用端末装置110は、受信したパケット信号に含まれた制御情報特に路車送信期間が設定されたタイミングに関する情報やフレームに関する情報をもとに、フレームを生成する。その結果、車載用端末装置14および携帯用端末装置110のそれぞれにおいて生成されるフレームは、基地局装置10において生成されるフレームに同期する。車載用端末装置14および携帯用端末装置110は、例えば、存在位置に関する情報をパケット信号に格納する。また、車載用端末装置14および携帯用端末装置110は、制御情報もパケット信号に格納する。つまり、基地局装置10から送信された制御情報は、車載用端末装置14および携帯用端末装置110によって転送される。
【0019】
ここで、車載用端末装置14は、車車送信期間において、CSMA/CAを実行することによって、パケット信号を報知する。一方、基地局装置10からのパケット信号を受信できない車載用端末装置14、つまりエリア外214に存在する車載用端末装置14は、フレームの構成に関係なく、CSMA/CAを実行することによって、パケット信号を報知する。さらに、車載用端末装置14は、他の車載用端末装置14や携帯用端末装置110からのパケット信号を受信することによって、車両12や歩行者16の接近を運転者へ通知する。
【0020】
携帯用端末装置110も、車載用端末装置14と同様に、車車送信期間において、CSMA/CAを実行することによって、パケット信号を報知する。しかしながら、トラヒック量の増加を抑制するためと、低消費電力化を実現するために、携帯用端末装置110による報知は車載用端末装置14による報知と比較して次の点が異なる。各車載用端末装置14は、フレームごとにパケット信号を報知する。一方、複数の携帯用端末装置110は、グループを形成し、そのうちのマスタのみがパケット信号を報知する。ここで、グループとは、ある程度近いエリア(以下、「グルーピングエリア」という)内に存在する携帯用端末装置110の集団である。なお、グループの設定は、車載用端末装置14によってなされる。
【0021】
図2は、基地局装置10の構成を示す。基地局装置10は、アンテナ20、RF部22、変復調部24、処理部26、制御部28、ネットワーク通信部30を含む。また、処理部26は、フレーム規定部32、選択部34、生成部36を含む。
【0022】
RF部22は、受信処理として、図示しない車載用端末装置14、携帯用端末装置110、他の基地局装置10からのパケット信号をアンテナ20にて受信する。RF部22は、受信した無線周波数のパケット信号に対して周波数変換を実行し、ベースバンドのパケット信号を生成する。さらに、RF部22は、ベースバンドのパケット信号を変復調部24に出力する。一般的に、ベースバンドのパケット信号は、同相成分と直交成分によって形成されるので、ふたつの信号線が示されるべきであるが、ここでは、図を明瞭にするためにひとつの信号線だけを示すものとする。RF部22には、LNA(Low Noise Amplifier)、ミキサ、AGC、A/D変換部も含まれる。
【0023】
RF部22は、送信処理として、変復調部24から入力したベースバンドのパケット信号に対して周波数変換を実行し、無線周波数のパケット信号を生成する。さらに、RF部22は、路車送信期間において、無線周波数のパケット信号をアンテナ20から送信する。また、RF部22には、PA(Power Amplifier)、ミキサ、D/A変換部も含まれる。
【0024】
変復調部24は、受信処理として、RF部22からのベースバンドのパケット信号に対して、復調を実行する。さらに、変復調部24は、復調した結果を処理部26に出力する。また、変復調部24は、送信処理として、処理部26からのデータに対して、変調を実行する。さらに、変復調部24は、変調した結果をベースバンドのパケット信号としてRF部22に出力する。ここで、通信システム100は、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式に対応するので、変復調部24は、受信処理としてFFT(Fast Fourier Transform)も実行し、送信処理としてIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)も実行する。
【0025】
フレーム規定部32は、図示しないGPS衛星からの信号を受信し、受信した信号をもとに時刻の情報を取得する。なお、時刻の情報の取得には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。フレーム規定部32は、時刻の情報をもとに、複数のフレームを生成する。例えば、フレーム規定部32は、時刻の情報にて示されたタイミングを基準にして、「1sec」の期間を10分割することによって、「100msec」のフレームを10個生成する。このような処理を繰り返すことによって、フレームが繰り返されるように規定される。なお、フレーム規定部32は、復調結果から制御情報を検出し、検出した制御情報をもとにフレームを生成してもよい。このような処理は、他の基地局装置10によって形成されたフレームのタイミングに同期したフレームを生成することに相当する。
【0026】
図3(a)−(d)は、通信システム100において規定されるフレームのフォーマットを示す。図3(a)は、フレームの構成を示す。フレームは、第1サブフレームから第Nサブフレームと示されるN個のサブフレームによって形成されている。これは、車載用端末装置14や携帯用端末装置110が報知に使用可能なサブフレームを時間多重することによってフレームが形成されているといえる。例えば、フレームの長さが100msecであり、Nが8である場合、12.5msecの長さのサブフレームが規定される。Nは、8以外であってもよい。図3(b)−(d)の説明は、後述し、図2に戻る。
【0027】
選択部34は、フレームに含まれた複数のサブフレームのうち、路車送信期間を設定すべきサブフレームを選択する。具体的に説明すると、選択部34は、フレーム規定部32にて規定されたフレームを受けつける。また、選択部34は、選択すべきサブフレームに関する指示を外部から受けつけ、指示に応じたサブフレームを選択する。複数のサブフレームを選択してもよい。これとは別に、選択部34は、自動的にサブフレームを選択してもよい。その際、選択部34は、RF部22、変復調部24を介して、図示しない他の基地局装置10、車載用端末装置14、携帯用端末装置110からの復調結果を入力する。選択部34は、入力した復調結果のうち、他の基地局装置10からの復調結果を抽出する。選択部34は、復調結果を受けつけたサブフレームを特定することによって、復調結果を受けつけていないサブフレームを特定する。
【0028】
これは、他の基地局装置10によって路車送信期間が設定されていないサブフレーム、つまり未使用のサブフレームを特定することに相当する。未使用のサブフレームが複数存在する場合、選択部34は、ランダムにひとつのサブフレームを選択する。未使用のサブフレームが存在しない場合、つまり複数のサブフレームのそれぞれが使用されている場合に、選択部34は、復調結果に対応した受信電力を取得し、受信電力の小さいサブフレームを優先的に選択する。
【0029】
図3(b)は、第1基地局装置10aによって生成されるフレームの構成を示す。第1基地局装置10aは、第1サブフレームの先頭部分に路車送信期間を設定する。また、第1基地局装置10aは、第1サブフレームにおいて路車送信期間に続いて車車送信期間を設定する。車車送信期間とは、車載用端末装置14や携帯用端末装置110がパケット信号を報知可能な期間である。つまり、第1基地局装置10aは、第1サブフレームの先頭期間である路車送信期間においてパケット信号を報知可能であり、かつフレームのうち、路車送信期間以外の車車送信期間において車載用端末装置14や携帯用端末装置110がパケット信号を報知可能であるような規定がなされる。さらに、第1基地局装置10aは、第2サブフレームから第Nサブフレームに車車送信期間のみを設定する。
【0030】
図3(c)は、第2基地局装置10bによって生成されるフレームの構成を示す。第2基地局装置10bは、第2サブフレームの先頭部分に路車送信期間を設定する。また、第2基地局装置10bは、第2サブフレームにおける路車送信期間の後段、第1サブフレーム、第3サブフレームから第Nサブフレームに車車送信期間を設定する。図3(d)は、第3基地局装置10cによって生成されるフレームの構成を示す。第3基地局装置10cは、第3サブフレームの先頭部分に路車送信期間を設定する。また、第3基地局装置10cは、第3サブフレームにおける路車送信期間の後段、第1サブフレーム、第2サブフレーム、第4サブフレームから第Nサブフレームに車車送信期間を設定する。このように、複数の基地局装置10は、互いに異なったサブフレームを選択し、選択したサブフレームの先頭部分に路車送信期間を設定する。図2に戻る。選択部34は、選択したサブフレームの番号を生成部36へ出力する。
【0031】
生成部36は、選択部34から、サブフレームの番号を受けつける。生成部36は、受けつけたサブフレーム番号のサブフレームに路車送信期間を設定し、路車送信期間において報知すべきRSUパケット信号を生成する。なお、以下の説明において、RSUパケット信号をパケット信号ということもある。図4(a)−(b)は、サブフレームの構成を示す。図4(a)は、路車送信期間が設定されたサブフレームを示す。図示のごとく、ひとつのサブフレームは、路車送信期間、車車送信期間の順に構成される。図4(b)は、路車送信期間におけるパケット信号の配置を示す。図示のごとく、路車送信期間において、複数のRSUパケット信号が並べられている。ここで、前後のパケット信号は、SIFS(Short Interframe Space)だけ離れている。図2に戻る。
【0032】
ネットワーク通信部30は、図示しないネットワーク202に接続される。ネットワーク通信部30は、ネットワーク202から、例えば、渋滞情報や工事情報を受けつける。生成部36において生成されるパケット信号は、例えば、制御情報、データペイロードによって構成されている。制御情報には、路車送信期間を設定したサブフレーム番号等が含まれている。生成部36は、ネットワーク通信部30から、渋滞情報や工事情報を取得し、データペイロードに格納することによって、前述のRSUパケット信号を生成する。なお、基地局装置10が設置された交差点の位置情報(以下、「交差点位置情報」という)もデータペイロードに含まれてもよい。制御部28は、基地局装置10全体の処理を制御する。
【0033】
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリにロードされたプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ハードウエアとソフトウエアの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0034】
図5は、車両12に搭載された車載用端末装置14の構成を示す。車載用端末装置14は、アンテナ50、RF部52、変復調部54、処理部56、制御部58を含む。処理部56は、タイミング特定部60、転送決定部62、取得部64、生成部66、通知部70、グループ化実行部68を含む。タイミング特定部60は、抽出部72、キャリアセンス部74を含む。アンテナ50、RF部52、変復調部54は、図2のアンテナ20、RF部22、変復調部24と同様の処理を実行する。ここでは差異を中心に説明する。
【0035】
変復調部54、処理部56は、図示しない他の車載用端末装置14、図示しない携帯用端末装置110、図示しない基地局装置10からのパケット信号を受信する。なお、前述のごとく、変復調部54、処理部56は、路車送信期間において、基地局装置10からのパケット信号を受信する。また、変復調部54、処理部56は、車車送信期間において、他の車載用端末装置14や携帯用端末装置110からのパケット信号を受信する。
【0036】
抽出部72は、変復調部54からの復調結果が、図示しない基地局装置10からのパケット信号である場合に、路車送信期間が配置されたサブフレームのタイミングを特定する。具体的に説明すると、抽出部72は、パケット信号に含まれた制御情報をもとに、基地局装置10からのパケット信号であるか否かを判定する。また、抽出部72は、サブフレームのタイミングと、制御情報に含まれたタイミング情報とをもとに、フレームを生成する。その結果、抽出部72は、基地局装置10において形成されたフレームに同期したフレームを生成する。これは、図1のエリア212内での動作に相当する。パケット信号の報知元が、他の車載用端末装置14、携帯用端末装置110である場合、抽出部72は、同期したフレームの生成処理を省略する。
【0037】
抽出部72は、制御情報をもとに、使用されている路車送信期間を特定した後、残りの車車送信期間を特定する。抽出部72は、フレームおよびサブフレームのタイミング、車車送信期間に関する情報をキャリアセンス部74へ出力する。一方、抽出部72は、基地局装置10からのパケット信号を受けつけていない場合、つまり基地局装置10に同期したフレームを生成していない場合、フレームの構成と無関係のタイミングを選択する。抽出部72は、フレームの構成と無関係のタイミングを選択すると、フレームの構成に関係のないキャリアセンスの実行をキャリアセンス部74に指示する。これは、図1のエリア外214での動作に相当する。
【0038】
キャリアセンス部74は、抽出部72から、フレームおよびサブフレームのタイミング、車車送信期間に関する情報を受けつける。キャリアセンス部74は、車車送信期間内でCSMA/CAを開始することによって送信タイミングを決定する。一方、キャリアセンス部74は、抽出部72から、キャリアセンスの実行を指示された場合、フレームの構成を考慮せずに、CSMA/CAを実行することによって、送信タイミングを決定する。キャリアセンス部74は、決定した送信タイミングを変復調部54、RF部52へ通知し、パケット信号をブロードキャスト送信させる。
【0039】
転送決定部62は、制御情報の転送を制御する。転送決定部62は、制御情報のうち、転送対象となる情報を抽出する。転送決定部62は、抽出した情報をもとに、転送すべき情報を生成する。ここでは、この処理の説明を省略する。転送決定部62は、転送すべき情報、つまり制御情報のうちの一部を生成部66に出力する。取得部64は、図示しないGPS受信機、ジャイロスコープ、車速センサ等を含んでおり、それらから供給されるデータによって、図示しない車両12、つまり車載用端末装置14が搭載された車両12の存在位置、進行方向、移動速度等(以下、「位置情報」と総称する)を取得する。なお、存在位置は、緯度・経度によって示される。これらの取得には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。取得部64は、位置情報を生成部66へ出力する。
【0040】
生成部66は、取得部64から位置情報を受けつけ、転送決定部62から制御情報の一部を受けつける。生成部66は、制御情報の一部を制御情報に格納し、位置情報をペイロードに格納することによって、パケット信号を生成する。生成されたパケット信号は、変復調部54、RF部52を介して報知される。このような報知は、定期的、例えば、フレーム周期やサブフレーム周期になされる。通知部70は、路車送信期間において、図示しない基地局装置10からのパケット信号を取得するとともに、車車送信期間において、図示しない他の車載用端末装置14、携帯用端末装置110からのパケット信号を取得する。通知部70は、取得したパケット信号に対する処理として、パケット信号に格納されたデータの内容に応じて、図示しない他の車両12や歩行者16の接近等を運転者へモニタやスピーカを介して通知する。グループ化実行部68は、複数の携帯用端末装置110に対してグループを形成させるための処理を実行する。グループ化実行部68の処理は後述する。制御部58は、車載用端末装置14の動作を制御する。
【0041】
図6は、グループ化実行部68の構成を示す。グループ化実行部68は、情報抽出部80、エリア設定部82、記憶部84、選択部86、出力部88を含む。情報抽出部80は、図5のRF部52、変復調部54等を介して複数の携帯用端末装置110から報知されたパケット信号をそれぞれ受信し、パケット信号からデータを抽出する。図7(a)−(b)は、通信システム100において使用されるデータのフォーマットを示す。図7(a)は、情報抽出部80において取得されるデータのフォーマットを示す。ここでは、携帯用端末装置IDと位置情報とが含まれている。携帯用端末装置IDは、パケット信号の報知元になる携帯用端末装置110を識別するための情報であり、位置情報は、当該携帯用端末装置110が存在している位置である。なお、これら以外の情報がデータに含まれていてもよい。図7(b)は後述し、図6に戻る。
【0042】
記憶部84は、地図情報を電子データとして記憶する。なお、図示しない車載用端末装置14がカーナビゲーションシステムと接続されている場合、地図情報は、カーナビゲーションシステムと共用されてもよい。記憶部84は、グループを形成させるグルーピングエリアの情報も記憶する。グルーピングエリアは、例えば、10m四方のように規定されており、交差点近傍や所定の区域に規定される。そのため、地図情報は、複数のグルーピングエリアと対応づけられている。グルーピングエリアの情報は、緯度・経度の情報として記憶される。
【0043】
エリア設定部82は、図示しない取得部64から位置情報を受けつけ、位置情報をもとに、記憶部84からグルーピングエリアの情報を抽出する。例えば、エリア設定部82は、進行方向に存在するグルーピングエリアの情報を選択して取得する。抽出したグルーピングエリアの情報が、これからグループを形成させるべきグルーピングエリアの候補になる。エリア設定部82は、抽出したグルーピングエリアの情報を選択部86に出力する。
【0044】
選択部86は、情報抽出部80からの携帯用端末装置IDと位置情報とを受けつけるとともに、エリア設定部82からのグルーピングエリアの情報も受けつける。選択部86は、位置情報がグルーピングエリア内に含まれているかを確認する。所定期間にわたって、ひとつの携帯用端末装置110だけからの位置情報がグルーピングエリア内に含まれている場合、選択部86は、グループが既に形成されると判定する。選択部86は、これに続く処理を中断し、エリア設定部82からのグルーピングエリアの情報を新たに受けつける。一方、所定期間にわたって、複数の携帯用端末装置110からの位置情報がグルーピングエリア内に含まれている場合、選択部86は、複数の携帯用端末装置110のうちのいずれかを選択する。ここでは、例えば、携帯用端末装置110がランダムに選択される。選択した携帯用端末装置110が、グループでのマスタに相当する。
【0045】
出力部88は、選択部86での選択結果をデータに含める。図7(b)は、出力部88から出力されるデータのフォーマットを示す。ここでは、エリア位置情報とマスタIDとが含まれる。エリア位置情報は、グループを形成すべきグルーピングエリアの位置情報であり、エリア設定部82において抽出されたグルーピングエリアの情報である。また、マスタIDは、選択部86において選択された携帯用端末装置110を識別するための情報である。これらはグループ情報ともよばれる。図6に戻る。出力部88は、データを図5の生成部66に出力するので、図7(b)に示された情報が含まれたパケット信号は、車載用端末装置14から報知される。
【0046】
マスタに選択された携帯用端末装置110、つまり選択部86において選択された携帯用端末装置110は、パケット信号の報知を継続する。一方、マスタ以外の携帯用端末装置110、つまりスレーブの携帯用端末装置110は、パケット信号の報知を停止する。このようにグループに含まれた複数の携帯用端末装置110のうちのひとつだけがパケット信号を報知する。グループは、グルーピングエリアからマスタが離脱するまで形成され続ける。
【0047】
マスタはランダムに選択されるので、複数の携帯用端末装置110はほぼ等しい確率でマスタになりうる。そのため、特定の携帯用端末装置110だけがマスタになる状況の発生が抑制される。これは、バッテリの残量が極端に低減している携帯用端末装置110の発生が抑制されることに相当する。その結果、ランダムに選択することは、パケット信号報知の継続期間が長くなる可能性の高い携帯用端末装置110を選択することといえる。さらに、パケット信号報知の継続期間が長くなる可能性の高いことは、マスタであり続ける期間が長くなる可能性が高いことである。なお、前述のごとく、グループが既に形成されているグルーピングエリアに別の車載用端末装置14が進入する際、当該別の車載用端末装置14は、グループを形成しない。
【0048】
グループが形成されたグルーピングエリアに新たな携帯用端末装置110が進入した場合、当該新たな携帯用端末装置110は、パケット信号を報知する。その結果、情報抽出部80は、新たな携帯用端末装置110から報知されたパケット信号も受信する。選択部86は、新たな携帯用端末装置110からのパケット信号に含まれた情報をもとに、新たな携帯用端末装置110と、既にマスタとして選択した携帯用端末装置110とのうちのいずれかを再び選択する。ここでもランダムな選択がなされる。出力部88は、選択部86において再び選択した結果をデータに含めて生成部66に出力する。その結果、マスタが変更することもあれば、変更しないこともある。なお、グループが形成されたグルーピングエリアに新たな携帯用端末装置110が進入した場合、当該新たな携帯用端末装置110は、パケット信号を報知せずに、スレーブとして動作してもよい。
【0049】
図8は、歩行者16に携帯された携帯用端末装置110の構成を示す。携帯用端末装置110は、アンテナ120、RF部122、変復調部124、処理部126、制御部128を含む。また、処理部126は、タイミング制御部130、生成部132、転送決定部134、取得部136、グループ化実行部138を含み、タイミング制御部130は、抽出部140、キャリアセンス部142を含む。アンテナ120、RF部122、変復調部124、抽出部140、キャリアセンス部142、転送決定部134、取得部136、生成部132は、図5のアンテナ50、RF部52、変復調部54、抽出部72、キャリアセンス部74、転送決定部62、取得部64、生成部66と同様の処理を実行する。そのため、ここでは、差異を中心に説明する。
【0050】
グループ化実行部138は、図示しない車載用端末装置14によって設定されたグループに応じた処理を実行する。グループが設定されていない場合、生成部132、変復調部124、RF部122は、パケット信号を報知する。この報知は、車載用端末装置14と同様に定期的になされるので、通常動作ともよばれる。グループ化実行部138は、変復調部124を介して、車載用端末装置14からのグループ情報を取得する。グループ化実行部138は、グループ情報のうちのエリア位置情報を抽出する。エリア位置情報は、車載用端末装置14においてマスタとして選択された携帯用端末装置110が有効になるグルーピングエリアに関する情報といえる。また、グループ化実行部138は、取得部136から位置情報を取得する。位置情報がエリア位置情報に含まれていなければ、グループ化実行部138は、処理を中止する。一方、位置情報がエリア位置情報に含まれていれば、グループ化実行部138は、グループ情報のうちのマスタIDを抽出する。
【0051】
マスタIDが自装置であれば、グループ化実行部138は、マスタとしての動作を実行する。つまり、グループ化実行部138は、通常動作の場合と同様に、パケット信号の報知を継続する。マスタIDが他の携帯用端末装置110であれば、グループ化実行部138は、スレーブとしての動作を実行する。その際、グループ化実行部138は、パケット信号の報知を停止する。
【0052】
スレーブとして動作している場合、グループ化実行部138は、マスタの携帯用端末装置110から報知されたパケット信号に含まれた位置情報と、取得部136からの位置情報とを監視する。マスタの携帯用端末装置110の位置情報がグルーピングエリアから外に出た場合、グループ化実行部138は、スレーブから通常動作に切りかえる。つまり、パケット信号の報知を再開させる。これは、グループの中にマスタが存在しなくなったからであり、グループが消滅したことに相当するからである。また、取得部136からの位置情報がグルーピングエリアから外に出た場合も、グループ化実行部138は、マスタから通常動作に切りかえる。これは、本携帯用端末装置110が、グループから離脱したためである。
【0053】
以上の構成による通信システム100の動作を説明する。図9は、通信システム100によるグループの設定手順を示すシーケンス図である。第1携帯用端末装置110aは、パケット信号を報知し(S10)、第2携帯用端末装置110bも、パケット信号を報知する(S12)。車載用端末装置14は、受信したパケット信号をもとに、第1携帯用端末装置110aをマスタとして選択する(S14)。車載用端末装置14は、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S16、S18)。第1携帯用端末装置110aは、グループ情報をもとにマスタに設定され(S20)、第2携帯用端末装置110bは、グループ情報をもとにスレーブに設定される(S22)。第1携帯用端末装置110aは、パケット信号の報知を継続する(S24)。
【0054】
図10は、車載用端末装置14によるグループの設定手順を示すフローチャートである。情報抽出部80が、グルーピングエリア内において複数の携帯用端末装置110からパケット信号を受信していれば(S30のY)、選択部86は、ひとつの携帯用端末装置110をマスタとして選択する(S32)。出力部88は、グループ情報を報知させる(S34)。情報抽出部80が、グルーピングエリア内において複数の携帯用端末装置110からパケット信号を受信していなければ(S30のN)、処理は終了される。
【0055】
図11は、携帯用端末装置110によるグループの設定手順を示すフローチャートである。変復調部124、RF部122等は、パケット信号を報知する(S40)。RF部122、変復調部124等は、パケット信号を受信する(S42)。受信したパケット信号に含まれたグループ情報においてマスタになることが指示されていれば(S44のY)、グループ化実行部138は、パケット信号の報知を継続させる(S46)。受信したパケット信号に含まれたグループ情報においてマスタになることが指示されていなければ(S44のN)、グループ化実行部138は、パケット信号の報知を停止させる(S48)。
【0056】
図12は、通信システム100による別のグループの設定手順を示すシーケンス図である。第1携帯用端末装置110aは、パケット信号を報知し(S60)、第2携帯用端末装置110bも、パケット信号を報知する(S62)。車載用端末装置14は、受信したパケット信号をもとに、第1携帯用端末装置110aをマスタとして選択する(S64)。車載用端末装置14は、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S66、S68)。第1携帯用端末装置110aは、グループ情報におけるマスタの設定を拒否し(S70)、第2携帯用端末装置110bは、グループ情報をもとにスレーブに設定される(S72)。
【0057】
第1携帯用端末装置110aは、マスタの設定を拒否する旨が含まれたパケット信号を報知する(S74、S76)。車載用端末装置14は、受信したパケット信号をもとに、第2携帯用端末装置110bを別のマスタとして選択する(S78)。第2携帯用端末装置110bは、通常動作に設定される(S80)。車載用端末装置14は、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S82、S84)。第1携帯用端末装置110aは、グループ情報をもとにスレーブに設定され(S86)、第2携帯用端末装置110bは、グループ情報をもとにマスタに設定される(S88)。
【0058】
図13は、携帯用端末装置110によるスレーブからの復帰手順を示すフローチャートである。グループ化実行部138は、スレーブとして動作させる(S100)。マスタの携帯用端末装置110がグルーピングエリアから出れば(S102のY)、グループ化実行部138は、通常動作に変更する(S106)。マスタの携帯用端末装置110がグルーピングエリアから出なくても(S102のN)、本携帯用端末装置110がグルーピングエリアから出れば(S104のY)、グループ化実行部138は、通常動作に変更する(S106)。本携帯用端末装置110がグルーピングエリアから出なければ(S104のN)、処理は終了される。
【0059】
図14は、通信システム100によるさらに別のグループの設定手順を示すシーケンス図である。これは、図9に続く処理である。第1携帯用端末装置110aは、マスタに設定され(S110)、第3携帯用端末装置110cは、グルーピングエリアに進入する(S112)。第1携帯用端末装置110aは、パケット信号を報知し(S114)、第3携帯用端末装置110cも、パケット信号を報知する(S116)。車載用端末装置14は、受信したパケット信号をもとに、第1携帯用端末装置110aをマスタとして再び選択する(S118)。車載用端末装置14は、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S120、S122)。第1携帯用端末装置110aは、グループ情報をもとにマスタに設定され(S124)、第3携帯用端末装置110cは、グループ情報をもとにスレーブに設定される(S126)。第1携帯用端末装置110aは、パケット信号の報知を継続する(S128)。
【0060】
図15は、車載用端末装置14によるさらに別のグループの設定手順を示すフローチャートである。情報抽出部80が、マスタの携帯用端末装置110と新たな携帯用端末装置110からのパケット信号を受信すれば(S140のY)、選択部86は、ひとつの携帯用端末装置110をマスタとして選択する(S142)。出力部88は、グループ情報を報知させる(S144)。情報抽出部80が、マスタの携帯用端末装置110と新たな携帯用端末装置110からのパケット信号を受信しなければ(S140のN)、処理は終了される。
【0061】
本発明の実施例によれば、グループにおけるマスタを選択して指示するので、複数の携帯用端末装置をマスタとスレーブに分類できる。また、マスタだけがパケット信号の報知を継続し、スレーブがパケット信号の報知を停止するので、トラヒック量の増加と消費電力の増加を抑制できる。また、グループを形成させるので、ブロードキャスト送信を効率的に実行できる。また、新たな携帯用端末装置がグルーピングエリアに進入した場合、それまでのマスタと新たな携帯用端末装置との間で新たなマスタを選択するので、グループを継続できる。また、グループ内にマスタが存在する限り、当該グループを継続させるので、グループの形成処理を不要にできる。また、グループ内にマスタが存在しなくなると、通常動作に戻るので、位置情報を通知できる。また、自らがグループから出ていくと、通常動作に戻るので、位置情報を通知できる。また、マスタをランダムに選択するので、マスタに選択される確率を均等化できる。また、マスタが均等に選択されるので、バッテリの消費が抑制され、マスタとして動作する期間を長くできる。
【0062】
(実施例2)
次に実施例2を説明する。実施例2も実施例1と同様に、車載用端末装置からの指示によって、複数の携帯用端末装置がグループを形成することに関する。実施例1では、説明を明瞭にするために、携帯用端末装置は、ひとつの車載用端末装置からグループ情報を受信している。一方、実施例2では、携帯用端末装置が、複数の車載用端末装置からグループ情報を受信している場合を想定する。ここで、グループ情報は、同一のグルーピングエリアを対象にしているものとする。一般的に、各車載用端末装置での処理は独立してなされるので、複数の車載用端末装置が同一のグルーピングエリアに対して、異なったマスタを選択することがあり得る。そのため、実施例2は、複数の車載用端末装置から独立したグループ情報を受信する場合であっても他の携帯用端末装置とともにグループを形成し、ブロードキャスト送信を効率的に実行することを目的とする。
【0063】
これに対応するために、実施例2に係る携帯用端末装置は、ふたつのグループ情報を受信したタイミング差がしきい値以内であれば、先に受信したグループ情報にしたがう。そのため、後に受信したグループ情報は無視される。一方、ふたつのグループ情報を受信したタイミング差がしきい値以内であれば、携帯用端末装置は、後に受信したグループ情報にしたがう。実施例2に係る通信システム100、基地局装置10、車載用端末装置14、携帯用端末装置110は、図1、図2、図5、図8と同様のタイプである。ここでは差異を中心に説明する。
【0064】
図8のグループ化実行部138は、車載用端末装置14からのグループ情報を受信してから一定期間経過前に、別の車載用端末装置14からのグループ情報を受信した場合、先に受信したグループ情報にしたがって動作する。一定期間は、例えば、1秒のように設定される。また、グループ化実行部138は、車載用端末装置14からのグループ情報を受信してから一定期間経過後に、別の車載用端末装置14からのグループ情報を受信した場合、別の車載用端末装置14からのグループ情報にしたがって動作する。なお、グループ情報を受信しても、本車載用端末装置14が属さないグループ情報でなければ、前述のような制御はなされない。つまり、車載用端末装置14からのグループ情報を受信しても、エリア位置情報に位置情報が含まれていないグループ情報であった場合、グループ化実行部138は、一定期間経過前に、別の車載用端末装置14から受信したグループ情報にしたがう。
【0065】
図16は、本発明の実施例2に係る通信システム100におけるグルーピングエリア形成の概要を示す。これは、図1と同様に、ひとつの交差点を上方から見た場合に相当するが、図面を簡潔にするために、車両12、歩行者16の表示を省略し、車載用端末装置14、携帯用端末装置110のみが示されている。第2車載用端末装置14bは、第1グルーピングエリア300aを形成しようとしており、第1車載用端末装置14aは、第2グルーピングエリア300bを形成しようとしている。そのため、第1携帯用端末装置110aと第2携帯用端末装置110bが第2車載用端末装置14bによるグループ化の対象であり、第2携帯用端末装置110bと第3携帯用端末装置110cが第1車載用端末装置14aによるグループかの対象である。ここでは、複数のグルーピングエリア300の一部が重複することを前提としているが、重複しなくてもよい。
【0066】
図17は、通信システム100におけるグループの設定手順の第1パターンを示すシーケンス図である。これは、第1車載用端末装置14aが第3携帯用端末装置110cをマスタに指定してから、1秒以内に、第2車載用端末装置14bが第1携帯用端末装置110aをマスタに指定する場合である。第1車載用端末装置14aは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S150、S152、S154)。第1携帯用端末装置110aは、グルーピングエリア外であるので通常動作を続け(S156)、第2携帯用端末装置110bは、スレーブに設定され(S158)、第3携帯用端末装置110cは、マスタに設定される(S160)。1秒以内に、第2車載用端末装置14bは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S162、S164、S166)。第1携帯用端末装置110aは、マスタに設定され(S168)、第2携帯用端末装置110bは、無視し(S170)、第3携帯用端末装置110cは、無視する(S172)。
【0067】
図18は、通信システム100におけるグループの設定手順の第2パターンを示すシーケンス図である。これは、第1車載用端末装置14aが第3携帯用端末装置110cをマスタに指定してから、1秒経過後に、第2車載用端末装置14bが第1携帯用端末装置110aをマスタに指定する場合である。第1車載用端末装置14aは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S180、S182、S184)。第1携帯用端末装置110aは、グルーピングエリア外であるので通常動作を続け(S186)、第2携帯用端末装置110bは、スレーブに設定され(S188)、第3携帯用端末装置110cは、マスタに設定される(S190)。1秒経過後に、第2車載用端末装置14bは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S192、S194、S196)。第1携帯用端末装置110aは、マスタに設定され(S198)、第2携帯用端末装置110bは、スレーブに設定され(S200)、第3携帯用端末装置110cは、無視する(S202)。
【0068】
図19は、通信システム100におけるグループの設定手順の第3パターンを示すシーケンス図である。これは、第1車載用端末装置14aが第2携帯用端末装置110bをマスタに指定してから、1秒以内に、第2車載用端末装置14bが第1携帯用端末装置110aをマスタに指定する場合である。第1車載用端末装置14aは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S210、S212、S214)。第1携帯用端末装置110aは、グルーピングエリア外であるので通常動作を続け(S216)、第2携帯用端末装置110bは、マスタに設定され(S218)、第3携帯用端末装置110cは、スレーブに設定される(S220)。1秒以内に、第2車載用端末装置14bは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S222、S224、S226)。第1携帯用端末装置110aは、マスタに設定され(S228)、第2携帯用端末装置110bは、無視し(S230)、第3携帯用端末装置110cは、無視する(S232)。
【0069】
図20は、通信システム100におけるグループの設定手順の第4パターンを示すシーケンス図である。これは、第1車載用端末装置14aが第2携帯用端末装置110bをマスタに指定してから、1秒経過後に、第2車載用端末装置14bが第1携帯用端末装置110aをマスタに指定する場合である。第1車載用端末装置14aは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S240、S242、S244)。第1携帯用端末装置110aは、グルーピングエリア外であるので通常動作を続け(S246)、第2携帯用端末装置110bは、マスタに設定され(S248)、第3携帯用端末装置110cは、スレーブに設定される(S250)。1秒経過後に、第2車載用端末装置14bは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S252、S254、S256)。第1携帯用端末装置110aは、マスタに設定され(S258)、第2携帯用端末装置110bは、スレーブに設定され(S260)、第3携帯用端末装置110cは、通常動作に戻る(S262)。
【0070】
図21は、通信システム100におけるグループの設定手順の第5パターンを示すシーケンス図である。これは、第1車載用端末装置14aが第3携帯用端末装置110cをマスタに指定してから、1秒以内に、第2車載用端末装置14bが第2携帯用端末装置110bをマスタに指定する場合である。第1車載用端末装置14aは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S270、S272、S274)。第1携帯用端末装置110aは、グルーピングエリア外であるので通常動作を続け(S276)、第2携帯用端末装置110bは、スレーブに設定され(S278)、第3携帯用端末装置110cは、マスタに設定される(S280)。1秒以内に、第2車載用端末装置14bは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S282、S284、S286)。第1携帯用端末装置110aは、スレーブに設定されるが、マスタが存在しないので、通常動作に戻し(S288)、第2携帯用端末装置110bは、無視し(S290)、第3携帯用端末装置110cは、無視する(S292)。
【0071】
図22は、通信システム100におけるグループの設定手順の第6パターンを示すシーケンス図である。これは、第1車載用端末装置14aが第3携帯用端末装置110cをマスタに指定してから、1秒経過後に、第2車載用端末装置14bが第2携帯用端末装置110bをマスタに指定する場合である。第1車載用端末装置14aは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S300、S302、S304)。第1携帯用端末装置110aは、グルーピングエリア外であるので通常動作を続け(S306)、第2携帯用端末装置110bは、スレーブに設定され(S308)、第3携帯用端末装置110cは、マスタに設定される(S310)。1秒経過後に、第2車載用端末装置14bは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S312、S314、S316)。第1携帯用端末装置110aは、スレーブに設定され(S318)、第2携帯用端末装置110bは、マスタに設定され(S320)、第3携帯用端末装置110cは、無視する(S322)。
【0072】
図23は、通信システム100におけるグループの設定手順の第7パターンを示すシーケンス図である。これは、第1車載用端末装置14aが第2携帯用端末装置110bをマスタに指定してから、1秒以内に、第2車載用端末装置14bが第2携帯用端末装置110bをマスタに指定する場合である。第1車載用端末装置14aは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S330、S332、S334)。第1携帯用端末装置110aは、グルーピングエリア外であるので通常動作を続け(S336)、第2携帯用端末装置110bは、マスタに設定され(S338)、第3携帯用端末装置110cは、スレーブに設定される(S340)。1秒以内に、第2車載用端末装置14bは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S342、S344、S346)。第1携帯用端末装置110aは、スレーブに設定され(S348)、第2携帯用端末装置110bは、マスタに設定され(S350)、第3携帯用端末装置110cは、無視する(S352)。
【0073】
図24は、通信システム100におけるグループの設定手順の第8パターンを示すシーケンス図である。これは、第1車載用端末装置14aが第2携帯用端末装置110bをマスタに指定してから、1秒経過後に、第2車載用端末装置14bが第2携帯用端末装置110bをマスタに指定する場合である。第1車載用端末装置14aは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S360、S362、S364)。第1携帯用端末装置110aは、グルーピングエリア外であるので通常動作を続け(S366)、第2携帯用端末装置110bは、マスタに設定され(S368)、第3携帯用端末装置110cは、スレーブに設定される(S370)。1秒以内に、第2車載用端末装置14bは、グループ情報が格納されたパケット信号を報知する(S372、S374、S376)。第1携帯用端末装置110aは、スレーブに設定され(S378)、第2携帯用端末装置110bは、マスタに設定され(S380)、第3携帯用端末装置110cは、無視する(S382)。
【0074】
本発明の実施例によれば、グループ情報を受信してから一定期間経過前に、別の車載用端末装置からグループ情報を受信しても、後者のグループ情報を破棄するので、グループにおける処理を安定化できる。また、グループ情報を受信してから一定期間経過後に、別の車載用端末装置からグループ情報を受信すると、後者のグループ情報にしたがうので、最新のグループ情報を反映できる。
【0075】
(実施例3)
次に実施例3を説明する。実施例3もこれまでと同様に、車載用端末装置からの指示によって、複数の携帯用端末装置がグループを形成することに関する。これまで、車載用端末装置は、マスタとして、ひとつの携帯用端末装置をランダムに選択している。しかしながら、所望の目的を達成するために、それに適した携帯用端末装置を選択してもよい。そのため、実施例3は、さまざまな状況に適した携帯用端末装置をマスタとして選択することによってグループを形成し、ブロードキャスト送信を効率的に実行することを目的とする。実施例3では、ひとつの携帯用端末装置を選択するためのさまざまな基準を説明する。実施例3に係る通信システム100、基地局装置10、車載用端末装置14、携帯用端末装置110は、図1、図2、図5、図8と同様のタイプである。ここでは差異を中心に説明する。
【0076】
これまで説明したランダムな選択を第1の選択基準として、以下では、第2の選択基準から第7の選択基準を説明する。
1.第2の選択基準
第2の選択基準では、第1の選択基準と同様に、パケット信号報知の継続期間が長くなる可能性の高い携帯用端末装置110を選択する。携帯用端末装置110は、パケット信号のデータに、バッテリ残量に関する情報を格納する。そのため、情報抽出部80は、これまで説明した情報に加えて、バッテリ残量に関する情報を抽出する。選択部86は、マスタとして、バッテリ残量の多い携帯用端末装置110を選択する。バッテリ残量の多い携帯用端末装置110は、マスタになることによってパケット信号の報知を継続しても、バッテリ切れになる可能性が低い。そのため、このような携帯用端末装置110を選択することは、パケット信号報知の継続期間が長くなる可能性の高い携帯用端末装置110を選択することといえる。
【0077】
2.第3の選択基準
第3の選択基準から第6の選択基準では、これまでと異なり、危険性の高い位置に存在している携帯用端末装置110を選択する。危険性の高い位置に存在している携帯用端末装置110をマスタとして選択することによって、当該携帯用端末装置110からのパケット信号を受信し続けるので、注意することが可能になる。第3の選択基準において、情報抽出部80は、携帯用端末装置110からのパケット信号を継続的に受信することによって、携帯用端末装置110の移動速度を導出する。移動速度の導出には、位置情報の時間変化が使用される。選択部86は、マスタとして、移動速度の高い携帯用端末装置110を選択する。移動速度が高くなるほど、危険性が高くなるからである。
【0078】
3.第4の選択基準
選択部86は、取得部64から位置情報を受けつける。この位置情報は、車載用端末装置14を搭載した車両12の位置情報であるといえる。また、選択部86は、各携帯用端末装置110の位置情報を情報抽出部80から受けつける。選択部86は、これらの位置情報をもとにして、車両12の近くに存在する携帯用端末装置110をマスタに選択する。車両12の近くに存在するほど、危険性が高くなるからである。
【0079】
4.第5の選択基準
選択部86は、記憶部84に記憶された車道の位置情報を受けつける。また、選択部86は、各携帯用端末装置110の位置情報を情報抽出部80から受けつける。選択部86は、これらの位置情報をもとにして、車道の近くに存在する携帯用端末装置110をマスタに選択する。車道の近くに存在するほど、危険性が高くなるからである。
【0080】
5.第6の選択基準
選択部86は、取得部64から位置情報を受けつける。前述のごとく、この位置情報は、車載用端末装置14を搭載した車両12の位置情報であるといえる。選択部86は、位置情報の履歴をもとに、車両12の進行方向を予想する。当該予想には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。また、情報抽出部80は、携帯用端末装置110からのパケット信号を継続的に受信することによって、携帯用端末装置110の位置情報の履歴を取得する。また、情報抽出部80は、位置情報の履歴をもとに、携帯用端末装置110を携帯した歩行者16の進行方向を予想する。選択部86は、車両12の進行方向と歩行者16の進行方向とをもとに、車両12の方へ向かってくる携帯用端末装置110をマスタに選択する。車両12の方へ向かってくるほど、危険性が高いからである。
【0081】
6.第7の選択基準
第7の選択基準において、前提がこれまでとは異なる。前述のごとく、携帯用端末装置110は、受信機能と送信機能とを搭載する。さらに、ここでは、送信機能だけを搭載し、かつ受信機能を非搭載である端末装置(以下、「送信専用装置」という)も規定される。送信専用装置は、例えば、歩行者16に携帯される。送信専用装置は、キャリアセンスを実行せずにパケット信号を報知する。なお、パケット信号の受信機能を有さずに、キャリアセンス機能だけが送信専用装置に搭載されていてもよい。ここで、携帯用端末装置110や送信専用装置から報知されるパケット信号には、携帯用端末装置110であるか、あるいは送信専用装置であるかを示すための情報(以下、「種別情報」という)が含まれる。情報抽出部80は、受信したパケット信号から、種別情報を抽出する。選択部86は、携帯用端末装置110と送信専用装置の中からマスタを選択する際に、種別情報を参照することによって、送信専用装置を選択する。送信専用装置は、受信機能を有さないので、スレーブの動作をすることができないからである。
【0082】
本発明の実施例によれば、マスタとしての動作期間が長くなる可能性の高い携帯用端末装置をマスタとして選択するので、グループの存続期間を長くできる。また、長い期間にわたってグループが存続するので、ブロードキャスト送信を効率的に実行できる。また、バッテリの残量が多い携帯用端末装置をマスタとして選択するので、マスタとしての動作期間を長くできる。また、危険性の高い位置に存在している携帯用端末装置をマスタとして選択するので、危険性の高い携帯用端末装置からのパケット信号を受信できる。これによって、衝突の危険性を低減できる。また、移動速度の高い携帯用端末装置をマスタとして選択するので、危険性の高い携帯用端末装置の移動を監視できる。また、車両の近くに存在する携帯用端末装置を選択するので、車両の近くでの存在を監視できる。また、車両の方へ向かってくる携帯用端末装置を選択するので、衝突を回避しやすくできる。また、送信機能を搭載し、かつ受信機能を非搭載である送信専用装置を選択するので、携帯用端末装置の電力消費を低減できる。
【0083】
(実施例4)
次に実施例4を説明する。実施例4もこれまでと同様に、車載用端末装置からの指示によって、複数の携帯用端末装置がグループを形成することに関する。これまで、携帯用端末装置は、いずれかのグループに属している。ひとつのグループに属することを厳密に規定してしまうと、隣接したグルーピングエリアの境界を決定する必要がある。グルーピングエリアの境界を決定するためだけに通信を実行すると、消費電力が増加するとともに、周波数資源に無駄が生じる。また、境界の決定方法によっては、追加の演算が必要となるので、回路規模が増大する。さらに、境界の決定方法によって、別のグルーピングエリアに入ってしまうので、危険が見逃されるおそれがある。
【0084】
そのため、実施例4は、適切なグルーピングエリアにおいてグループを形成し、ブロードキャスト送信を効率的に実行することを目的とする。これに対応するために、複数の車載用端末装置によって形成されたグループのグルーピングエリアが互いに重複し、携帯用端末装置が複数のグルーピングエリアに存在する場合、携帯用端末装置は、複数のグループに属する。実施例4に係る通信システム100、基地局装置10、車載用端末装置14、携帯用端末装置110は、図1、図2、図5、図8と同様のタイプである。ここでは差異を中心に説明する。
【0085】
図25は、本発明の実施例4に係る通信システム100におけるグルーピングエリア形成の概要を示す。これは、図1と同様に、ひとつの交差点を上方から見た場合に相当するが、図面を簡潔にするために、車両12、歩行者16の表示を省略し、車載用端末装置14、携帯用端末装置110のみが示されている。第1車載用端末装置14aは、第1グルーピングエリア300aを形成しようとしており、第2車載用端末装置14bは、第2グルーピングエリア300bを形成しようとしている。そのため、第1携帯用端末装置110aと第4携帯用端末装置110dが、第1グルーピングエリア300aにおけるグループに属する。また、第1携帯用端末装置110a、第2携帯用端末装置110b、第3携帯用端末装置110cが、第2グルーピングエリア300bにおけるグループに属する。このように、第1携帯用端末装置110aは、ふたつのグループに属する。
【0086】
図25における第1携帯用端末装置110aにおいて、グループ化実行部138は、第1車載用端末装置14aからのグループ情報を受信する。このグループ情報は、第1グルーピングエリア300aに存在する複数の携帯用端末装置110によって形成されるグループに関する情報である。グループ化実行部138は、グループ情報にしたがって、第1グルーピングエリア300aにおいて、マスタとしての動作あるいはスレーブとしての動作を実行する。
【0087】
これに続いて、グループ化実行部138は、第2車載用端末装置14bからのグループ情報を受信する。このグループ情報は、第1グルーピングエリア300aに一部が重複した第2グルーピングエリア300bに存在する複数の携帯用端末装置110によって形成されるグループに関する情報である。グループ化実行部138は、既に受信したグループ情報にしたがうとともに、新たに受信したグループ情報にしたがって、第2グルーピングエリア300bにおいて、マスタとしての動作あるいはスレーブとしての動作を実行する。さらに、他の車載用端末装置14からのグループ情報を受信する場合も、同様の動作が繰り返される。
【0088】
図26は、携帯用端末装置110によるグループの設定手順を示すフローチャートである。グループ化実行部138は、第1車載用端末装置14aからのパケット信号を受信する(S390)。グループ情報に示されているグルーピングエリア内に存在する場合(S392のY)、グループ化実行部138は、第1車載用端末装置14aからのグループ情報にしたがう(S394)。グループ情報に示されているグルーピングエリア内に存在しない場合(S392のN)、ステップ394はスキップされる。
【0089】
グループ化実行部138は、第2車載用端末装置14bからのパケット信号を受信する(S396)。グループ情報に示されているグルーピングエリア内に存在する場合(S398のY)、グループ化実行部138は、第2車載用端末装置14bからのグループ情報にしたがう(S400)。グループ情報に示されているグルーピングエリア内に存在しない場合(S398のN)、ステップ400はスキップされる。
【0090】
ここまでは、ひとつの携帯用端末装置110が、複数の異なった携帯用端末装置110からグループ情報を受信した場合の処理を説明した。次は、ひとつの携帯用端末装置110が、ひとつの携帯用端末装置110から異なったグループ情報を受信した場合の処理を説明する。
【0091】
図27(a)−(b)は、本発明の実施例4に係る通信システム100における別のグルーピングエリア形成の概要を示す。これらは、図1と同様に、ひとつの交差点を上方から見た場合に相当するが、図面を簡潔にするために、車両12、歩行者16の表示を省略し、車載用端末装置14、携帯用端末装置110のみが示されている。図27(a)は、第1車載用端末装置14aを搭載した車両12が進行する方向の信号が青色である場合であり、図27(b)は、第1車載用端末装置14aを搭載した車両12が進行する方向の信号が赤色である場合である。ここで、交差点に設置された図示しない基地局装置10は、信号機の灯色に関する情報が格納されたパケット信号を報知しており、第1車載用端末装置14aは、当該パケット信号を受信することによって灯色の情報を取得する。
【0092】
図5のエリア設定部82は、記憶部84に記憶された地図情報のうち、各交差点に対して、第1グルーピングエリア300aと第2グルーピングエリア300bとを設定する。ここで、第1グルーピングエリア300aは、進行方向に設定すべきエリアであり、第2グルーピングエリア300bは、左折あるいは右折した方向に設定すべきエリアである。選択部86は、第1グルーピングエリア300aに存在する複数の携帯用端末装置110によって形成されるグループに関する第1グループ情報を生成する。
【0093】
また、選択部86は、第2グルーピングエリア300bに存在する複数の携帯用端末装置110によって形成されるグループに関する第2グループ情報も生成する。出力部88は、灯色の情報が青色である場合に、第1グループ情報を出力し、灯色の情報が赤色である場合に、第2グループ情報を出力する。つまり、第1グループ情報と第2グループ情報とは、異なったタイミングで報知される。なお、前述のごとく、第1グループ情報と第2グループ情報とでは、各グループを形成している複数の携帯用端末装置110のうちのいずれかだけにパケット信号の報知を許可する。
【0094】
図8のグループ化実行部138は、車載用端末装置14から第1グループ情報を受けつけた後に、第2グループ情報を受けつける。グループ化実行部138は、既に受信した第1グループ情報の代わりに、第2グループ情報にしたがうように、RF部122、変復調部124等を制御する。つまり、グループ化実行部138は、ひとつのグループ化実行部138からのグループ情報が更新された場合、更新されたグループ情報にしたがうように制御する。
【0095】
図28は、携帯用端末装置110によるグループの設定手順を示すフローチャートである。灯色が青色であれば(S410のY)、出力部88は、青色用のグループ情報をパケット信号に格納させる(S412)。灯色が青色でなければ(S410のN)、出力部88は、赤色用のグループ情報をパケット信号に格納させる(S414)。
【0096】
本発明の実施例によれば、複数の車載用端末装置からのグループ情報を反映するので、複数のグループに属することができる。また、複数のグループに属するので、ブロードキャスト送信を効率的に実行できる。また、複数のグループに属するので、グルーピングエリアの境界を決定するためだけの通信が不要になるので、消費電力を抑制でき、かつ周波数資源を有効に利用できる。また、複数のグループに属するので、危険を通知できる。また、信号機の灯色に応じてグルーピングエリアを変更するので、灯色に応じたグループを設定できる。
【0097】
(実施例5)
次に実施例5を説明する。実施例5もこれまでと同様に、車載用端末装置からの指示によって、複数の携帯用端末装置がグループを形成することに関する。これまでは、グルーピングエリアの大きさはほぼ一定であることを前提としていた。しかしながら、交通量や危険性は場所によって異なる。衝突事故の発生確率が高い場所においては、パケット信号が車載用端末装置に不到達となることを抑制するために、なるべく多くの携帯用端末装置によってパケット信号を報知されることが望ましい。一方、衝突事故の発生確率が低い場所においては、多くの携帯用端末装置によってパケット信号を報知されることは不要である。パケット信号を報知すべき携帯用端末装置の数は、グループに含まれる携帯用端末装置の数に依存し、これは、グルーピングエリアの大きさにも依存する。
【0098】
そのため、衝突事故の発生確率を低減させるためには、場所に応じてグルーピングエリアの大きさが調節されるべきである。実施例5は、場所に応じてグルーピングエリアの大きさを調節するようにグループを形成し、ブロードキャスト送信を効率的に実行することを目的とする。実施例5では、信号機の有無、携帯用端末装置を携帯した歩行者の数、車道との距離、所定の区域であるかに応じてグルーピングエリアの大きさを変更する。実施例5に係る通信システム100、基地局装置10、車載用端末装置14、携帯用端末装置110は、図1、図2、図5、図8と同様のタイプである。ここでは差異を中心に説明する。
【0099】
1.信号機に応じた調節
エリア設定部82は、前述のごとく記憶部84からグルーピングエリアの情報を抽出し、グルーピングエリアを設定する。ここで、グルーピングエリアの大きさは、危険度に応じて変更される。具体的に説明すると、交差点に、信号機が設置されているか否かに応じてグルーピングエリアの大きさが変更される。例えば、信号機が設置されていない交差点には、グルーピングエリアが設定されない。つまり、各携帯用端末装置110は、通常動作を実行し、パケット信号を報知する。これは、グルーピングエリアが極小にされることに相当する。また、交差点に、信号機が設置されている交差点には、グルーピングエリアが設定される。なお、実施例4と同様に、信号の灯色に応じてグルーピングエリアの位置が変更される。
【0100】
図29(a)−(c)は、本発明の実施例5に係る通信システム100におけるグルーピングエリア形成の概要を示す。これらは、図1と同様に、ひとつの交差点を上方から見た場合に相当するが、図面を簡潔にするために、車両12の表示を省略し、車載用端末装置14のみが示されている。図29(a)は、交差点に信号機が設置されていない場合を示す。図示のごとく、グルーピングエリアが規定されない。これを実現するために、車載用端末装置14は、グループ情報が格納されたパケット信号を報知しない。そのため、図示しない携帯用端末装置110は、通常動作を実行する。なお、交差点に信号機が設置されているか否かは、記憶部84に記憶されている。
【0101】
図29(b)は、信号機の灯色が赤色である場合を示し、図29(c)は、信号機の灯色が青色である場合を示す。図29(b)のごとく、信号機が赤色の場合には車載用端末装置14の進行方向にグルーピングエリア300が設定され、図29(c)のごとく、信号機が青色の場合には車載用端末装置14の左折または右折方向にグルーピングエリア300が設定される。なお、信号機の灯色とグルーピングエリア300の方向との関係は、図27(a)−(b)と図29(b)−(c)とにおいて逆になっているが、どちらでもよい。
【0102】
2.歩行者数に応じた調節
情報抽出部80は、複数の携帯用端末装置110からのパケット信号を受信する。携帯用端末装置110の数がしきい値以上になった場合、エリア設定部82は、グルーピングエリアを分割する。なお、携帯用端末装置110がしきい値よりも小さくなった場合、エリア設定部82は、グルーピングエリアを結合してもよい。つまり、エリア設定部82は、グループに含まれる通信システム100の数に応じてグルーピングエリアの大きさを変更する。
【0103】
図30は、本発明の実施例5に係る車載用端末装置14による別のグループの設定手順を示すフローチャートである。グルーピングエリア内の携帯用端末装置110の数がしきい値以上であれば(S420のY)、エリア設定部82は、グルーピングエリアを分割する(S422)。グルーピングエリア内の携帯用端末装置110の数がしきい値以上でなければ(S420のN)、処理は終了される。
【0104】
3.進行方向に応じた調節
エリア設定部82は、取得部64から位置情報を受けつける。また、位置情報の履歴をもとに、エリア設定部82は、本携帯用端末装置110が搭載された車両12の進行方向を推定する。また、エリア設定部82は、車両12の進行方向において、車両12の位置から後方をグルーピングエリアから除外する。
【0105】
4.車道からの距離に応じた調節
エリア設定部82は、車道からの距離に応じてグルーピングエリアの大きさを変更する。具体的に説明すると、車道に近くなるほどグルーピングエリアの大きさが小さくなる。図31は、本発明の実施例5に係る通信システム100におけるさらに別のグルーピングエリア形成の概要を示す。図31では、交差点が示されている。図示のごとく、車道に沿って複数の第1種グルーピングエリア310が設定される。また、第1種グルーピングエリア310よりも車道から離れた位置に複数の第2種グルーピングエリア312が設定される。ここで、第1種グルーピングエリア310は、第2種グルーピングエリア312よりも小さい。なお、第2種グルーピングエリア312よりも車道から離れた位置に、第2種グルーピングエリア312よりも大きなグルーピングエリアが設定されてもよい。
【0106】
5.予め定められた区域であるかに応じた調節
エリア設定部82は、予め定められた区域であるか否かに応じてグルーピングエリアの大きさを変更する。予め定められた区域の一例は、学校、役所、公民館、老人ホーム、病院である。エリア設定部82は、これらの区域以外におけるグルーピングエリアの大きさよりも、これらの区域においてグルーピングエリアの大きさを小さくする。
【0107】
図32は、本発明の実施例5に係る車載用端末装置14によるさらに別のグループの設定手順を示すフローチャートである。予め定められた区域であれば(S430のY)、エリア設定部82は、グルーピングエリアの大きさを小さくする(S432)。予め定められた区域でなければ(S430のN)、処理は終了される。
【0108】
本発明の実施例によれば、危険度に応じてグルーピングエリアを変更するので、状況に適したグループを形成できる。また、状況に適したグループによって、ブロードキャスト送信を有効に実行できる。また、信号機の有無に応じてグルーピングエリアの大きさを変更するので、信号機の有無による危険性をグルーピングエリアの大きさに反映できる。また、信号の灯色に応じてグルーピングエリアの大きさを変更するので、信号の灯色による危険性をグルーピングエリアの大きさに反映できる。また、グループに含まれる携帯用端末装置の数に応じてグルーピングエリアの大きさを変更するので、スレーブの数が増加しすぎてしまう状況の発生を抑制できる。
【0109】
また、車両の進行方向において、車両の位置から後方をグルーピングエリアから除外するので、危険性でない携帯用端末装置をグループから外すことができる。また、車道からの距離に応じてグルーピングエリアの大きさを変更するので、車道からの距離による危険性をグルーピングエリアの大きさに反映できる。また、予め定められた区域であるか否かに応じてグルーピングエリアの大きさを変更するので、交通弱者への危険性を低減できる。
【0110】
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0111】
本発明の実施例において車載用端末装置14がグループを形成している。しかしながらこれに限らず例えば、基地局装置10がグループを形成させてもよい。その際、基地局装置10には、グループ化実行部68が備えられる。本変形例によれば、基地局装置10の周囲において、グループを確実に形成できる。
【0112】
実施例1から5を任意に組み合わせてもよい。本変形例によれば、実施例1から5の任意の組合せによる効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0113】
10 基地局装置、 12 車両、 14 車載用端末装置、 16 歩行者、 20 アンテナ、 22 RF部、 24 変復調部、 26 処理部、 28 制御部、 30 ネットワーク通信部、 32 フレーム規定部、 34 選択部、 36 生成部、 50 アンテナ、 52 RF部、 54 変復調部、 56 処理部、 58 制御部、 60 タイミング特定部、 62 転送決定部、 64 取得部、 66 生成部、 68 グループ化実行部、 70 通知部、 72 抽出部、 74 キャリアセンス部、 80 情報抽出部、 82 エリア設定部、 84 記憶部、 86 選択部、 88 出力部、 100 通信システム、 110 携帯用端末装置、 120 アンテナ、 122 RF部、 124 変復調部、 126 処理部、 128 制御部、 130 タイミング制御部、 132 生成部、 134 転送決定部、 136 取得部、 138 グループ化実行部、 140 抽出部、 142 キャリアセンス部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1エリアに存在する複数の無線装置によって形成されるグループに関する第1指示を第1制御装置から受信する受信部と、
前記受信部において受信した第1指示にしたがって、第1エリアにおいて、信号の報知、あるいは信号の報知の停止を実行する報知部とを備え、
前記受信部は、第1エリアに一部が重複した第2エリアに存在する複数の無線装置によって形成されるグループに関する第2指示を第2制御装置から受信し、
前記報知部は、第1指示にしたがうとともに、前記受信部において受信した第2指示にしたがって、第2エリアにおいて、信号の報知、あるいは信号の報知の停止を実行することを特徴とする無線装置。
【請求項2】
前記受信部は、第1制御装置から、更新された第1指示を受信し、
前記報知部は、前記受信部において既に受信していた第1指示の代わりに、更新された第1指示にしたがうことを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
【請求項3】
第1エリアに存在する複数の無線装置によって形成されるグループに関する第1指示を生成するとともに、第2エリアに存在する複数の無線装置によって形成されるグループに関する第2指示も生成する生成部と、
前記生成部において生成した第1指示と第2指示とを異なったタイミングで報知する報知部とを備え、
前記生成部において生成した第1指示と第2指示とでは、各グループを形成している複数の無線装置のうちのいずれかだけに信号の報知を許可し、
前記報知部は、信号の灯色に応じて第1指示あるいは第2指示を報知することを特徴とする制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2013−114572(P2013−114572A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262092(P2011−262092)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】