説明

制御装置及び動作制御方法等

【課題】ユーザが、自ら指定すべきコード等の情報を失念し難くし、なおかつ部外者に対して当該コード等の情報を知られないようにすることが可能な制御装置及び動作制御方法等を提供する。
【解決手段】情報再生記録装置のシステム制御部は、記録媒体に記録されている複数のプログラム情報のうち少なくとも1つのプログラム情報の指定を受け付け、指定されたプログラム情報に固有の固有データを鍵データとして取得し、取得した鍵データと、事前に記憶されている暗証データとを照合し、照合結果が良好である場合に、情報再生記録装置を使用可能状態に移行させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、複数のプログラム情報が連続的に記録されている記録媒体が備えられた電子機器の動作を制御する制御装置等の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ユーザが暗証コードを予め設定しておき、当該暗証コードと一致するコード(例えば、パスワード)がユーザにより入力(指定)された場合に、通常の使用可能状態になるようにした電子機器が知られている。
【0003】
しかしながら、このような電子機器では、ユーザが自ら設定した暗証コードを失念してしまうという問題がある。このような問題に鑑み、特許文献1には、例えばCD(コンパクトディスク)に記録されているTOC情報を上記コードに利用した車載用オーディオ機器の盗難防止装置が提案されている。これによれば、暗証コードを失念するようなことがなく、しかも部外者(盗難者等)には全く暗証コードが漏れることないとされている。
【特許文献1】特開平6−64483号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のこのような技術では、例えばオーディオ機器等の電子機器と共にCDも一緒に盗まれてしまった場合、盗難者はそのCDをオーディオ機器に挿入すれば、通常の使用可能状態にすることができるので、実質的に暗証コードが漏れてしまうという問題がある。
【0005】
そこで、本願は、このような問題の解消を一つの課題とし、ユーザが、自ら指定すべきコード等の情報を失念し難くし、なおかつ部外者に対して当該コード等の情報を知られないようにすることが可能な制御装置及び動作制御方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、複数のプログラム情報が連続的に記録されている記録媒体が備えられる電子機器の動作を制御する制御装置であって、前記複数のプログラム情報のうち少なくとも1つのプログラム情報に固有の固有データを暗証データとして記憶する記憶手段と、前記複数のプログラム情報のうち少なくとも1つのプログラム情報の指定をユーザから受け付ける受付手段と、前記指定されたプログラム情報に固有の固有データを取得する取得手段と、前記取得された固有データと、前記暗証データとを照合する照合手段と、前記照合結果が良好である場合に、前記電子機器を使用可能状態に移行させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項11に記載の発明は、複数のプログラム情報が連続的に記録されている記録媒体が備えられる電子機器の動作を制御する動作制御方法であって、前記複数のプログラム情報のうち少なくとも1つのプログラム情報に固有の固有データを暗証データとして記憶する工程と、前記複数のプログラム情報のうち少なくとも1つのプログラム情報の指定をユーザから受け付ける工程と、前記指定されたプログラム情報に固有の固有データを取得する工程と、前記取得された固有データと、前記暗証データとを照合する工程と、前記照合結果が良好である場合に、前記電子機器を使用可能状態に移行させる工程と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項12に記載の動作制御処理プログラムの発明は、複数のプログラム情報が連続的に記録されている記録媒体が備えられる電子機器の動作を制御するコンピュータを、前記複数のプログラム情報のうち少なくとも1つのプログラム情報に固有の固有データを暗証データとして記憶し、前記複数のプログラム情報のうち少なくとも1つのプログラム情報の指定をユーザから受け付け、前記指定されたプログラム情報に固有の固有データを取得し、前記取得された固有データと、前記暗証データとを照合し、前記照合結果が良好である場合に、前記電子機器を使用可能状態に移行させるように機能させることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本願の最良の実施形態を添付図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、プログラム情報の一例である曲(楽曲)データが連続的に複数記録されている記録媒体が備えられ、当該曲データを再生又は記録する情報再生記録装置に対して本願を適用した場合の一実施形態である。ここで、「記録媒体が備えられ」とは、記録媒体が情報再生記録装置に固定的に搭載される場合(例えば、HD(Hard Disk)等の場合)と、記録媒体が情報再生記録装置に着脱可能に装填される場合(例えば、CD(Compact Disc)等の場合)と、の何れか一方又は双方が該当する。
【0010】
先ず、図1を参照して、本実施形態における情報再生記録装置(電子機器の一例)の構成及び機能を説明する。
【0011】
図1は、本実施形態における情報再生記録装置の概要ブロック例を示す図である。
【0012】
図1に示すように、情報再生記録装置1は、情報再生部11、情報出力部12、曲調抽出部13、情報記録再生部14、操作部15、表示部16、制御装置の一例としてのシステム制御部17、及びインターネット等のネットワーク4に接続して楽曲配信サーバ2との間でデータ通信を行うための通信部18等を備えて構成されており、例えば車両内に設置される。
【0013】
情報再生部11は、システム制御部17の制御下、CD(Compact Disc:CD−DA(Digital Audio)、CD−R、CD−R/W等の総称)、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc:DVD−Audio、DVD−Video、DVD−R、DVD−RW等の総称)、Blu−Ray又はカード型記録媒体(例えば、SDカードやメモリスティック等)等の着脱可能な記録媒体に連続的に記録されている曲データを再生し、当該曲データを情報出力部12及び曲調抽出部13等に出力するようになっている。
【0014】
例えば、情報再生部11がCD(例えば、CD−DAやCD−R)に記録されている曲データを再生するものである場合、当該情報再生部11は、図示しないが、当該CDを装填するための装填機構、装填(ターンテーブル上に載置)された当該CDに光ビームを照射して記録情報を光学的に読み取り電気信号に光電変換し出力する光ピックアップ、当該光ピックアップから出力された電気信号からRF(Radio Frequency)信号等を生成して出力するRFアンプ、当該RF信号に対して所定の復調処理及び誤り訂正処理等を行いデジタル信号に変換して曲データを再生するデジタル信号処理回路(例えばDSP(Digital Signal Processor)等により構成)、圧縮されている曲データについてはデコード処理を施すデコーダ、及び、スピンドルモータ及び光ピックアップをサーボ制御するサーボ回路等を備え、当該曲データの再生出力を行う。なお、CD以外の記録媒体から曲データを再生するための構成及び機能については公知の技術であるので、詳しい説明は省略する。
【0015】
また、記録媒体がCD等の場合、情報再生部11は、当該記録媒体の最内周部に記録されているTOC(Table Of Contents)情報を読み出し、システム制御部17に出力するようになっている。なお、このTOC情報には、公知の如く、例えば、曲データ毎の記録媒体上での開始位置の絶対時間と最終曲データの終了位置の絶対時間が含まれており、かかるTOC情報に含まれる各曲データの上記絶対時間は、当該各曲データに固有の情報であり、本願において後述する暗証データとの照合の際に用いられる固有データとして適用できる。
【0016】
情報出力部12は、図示しないが、情報再生部11により再生出力された曲データを入力し、これをアナログ音声信号に変換するDAC(Digital-to-Analog Converter)、当該アナログ音声信号を増幅して出力するAMP(Amplifier)、及び増幅されたアナログ音声信号を音波として出力するスピーカ等を備えている。
【0017】
曲調抽出部13は、例えばDSP等により構成されており、情報再生部11により再生出力された曲データを入力し、当該曲データの曲調(曲の特徴を定量的に表したもの)を示す曲調データを抽出し、システム制御部17に出力するようになっている。
【0018】
ここで、曲調データ(例えば、数値や波形等で表される)、曲データ毎に固有の情報であり、本願において後述する暗証データとの照合の際に用いられる固有データとして適用できる。曲調データの例としては、キー(ハ長調、イ短調等の曲の調性)、キーの変化位置(又は変化パターン)、コード(和音、又は和音の組合せ)、当該コードの変化位置(又は変化パターン)、当該コードの変化量(CPM)(又は変化率(HVL))、ビート(拍:強弱を持った一定のパルス信号)、当該ビートの最大値(又は、最小値、平均値)、当該ビートの変化位置(又は変化パターン)、当該ビートの変化量(BPM)(又は変化率)、楽音の最大強度や平均強度、音量の変化位置(又は変化パターン)などが挙げられる。
【0019】
これらの曲調データの抽出には、公知の様々な方法を適用可能であるので、詳しい説明を省略するが、例えば、曲調抽出部13が、入力された曲データ(曲データの先頭から所定時間分でも良い)を高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform)して周波数分析を行い時間軸に沿った所定の時間間隔で周波数毎の音量値を算出してキー及びこれに関する量(キーの変化位置等)、コード及びこれに関する量(コードの変化位置や変化量等)の抽出を行ったり、所定のスレッショルドレベルにて曲の波形のエンベロープを検出することによりビート及びこれに関する量(ビート(信号)の最大値等)の抽出を行う。
【0020】
情報記録再生部14は、曲データを一時的に蓄積するバッファメモリ、曲データをエンコード(圧縮等)又はデコード(伸長等)するためのエンコーダ/デコーダ、記録媒体の一例としてのHD(Hard Disk)、及びHDに曲データ等を記録又はHDから再生を行うためのHDドライブ等を備えている。
【0021】
更に、情報記録再生部14は、システム制御部17の制御下、例えば楽曲配信サーバ2からネットワーク4を介して配信され通信部18を介して受信された(つまり、ダウンロードされた)曲データ、その識別情報(例えば、当該曲を識別するために一意に付与された番号であり、本願において後述する暗証データとの照合の際に用いられる固有データとして適用できる)、曲のタイトル、歌詞、演奏時間及びアーティスト名等を関連付けてHDに記録するようになっている。
【0022】
操作部15は、ユーザからの各種指示(例えば、曲データの再生、記録又は消去等の指示、更には、曲データの指定(例えば、曲番(例えば、CDにおける先頭からの記録順番(トラック番号ともいう))やタイトルの指定による)指示等)を入力するための複数の操作キーを備えており、ユーザにより操作キーが押下された場合に、その操作キーに応じた指示信号をシステム制御部17に出力する。なお、操作部15は、各種操作キーが設けられたリモコン(図示せず)との間で赤外線通信を行い、当該リモコンからの指示信号を受信してシステム制御部17へ出力するものであっても良い。
【0023】
表示部16は、表示パネル(例えば、液晶パネル等)を備えており、システム制御部17の制御下、上記各種情報を表示するようになっている。表示パネルは、例えば、タッチパネル形式のディスプレイ等からなり、ユーザによる押下を検出し、その押下箇所にある各種指示を行うための指示ボタンに対応する指示信号をシステム制御部17へ出力するものであっても良い。
【0024】
システム制御部17は、演算機能を有するCPU、作業用RAM、後述する暗証データを記憶するための記憶手段の一例としての不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)、及び各種処理プログラム(本願の動作制御処理プログラムを含む:この動作制御処理プログラムは、例えばインターネット上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録され、当該記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしてもよい)やデータを記憶するROM等を備えている。
【0025】
そして、CPUが例えばROMに記憶されたプログラムを実行することにより、システム制御部17は、情報再生記録装置1の動作を制御すると共に、本願の受付手段、取得手段、照合手段、及び制御手段等として機能するようになっている。
【0026】
具体的には、システム制御部17は、例えば情報再生記録装置1の電源がON(投入)された際に、記録媒体に記録されている複数の曲データのうち少なくとも1つの曲データの指定(例えば、曲番やタイトル)をユーザから例えば操作部15を通じて(例えば、操作キーの押下による)受け付け、指定された曲データに固有の固有データ(例えば、上述したTOC情報に含まれる当該曲データの絶対時間、当該曲データの曲調データ、又は当該曲データの識別情報等)を鍵データとして取得し、取得した鍵データと、不揮発性メモリに記憶されている暗証データとを照合(認証)し、照合結果が良好である場合に、情報再生記録装置1を使用可能状態に移行させるようになっている。なお、当該照合の際に用いられる当該記録媒体を、以下、「鍵媒体」と称するものとする。
【0027】
ここで、上記暗証データには、鍵媒体に記録されている複数の曲データのうち、ユーザにより事前に指定された曲データに固有の固有データが用いられる。こうして生成された暗証データは所定の暗号化鍵により暗号化された後、不揮発性メモリに記憶されることになる。また、例えば、当該暗証データが、鍵媒体に記録されている3曲目(3番目)の曲データの固有データである場合に、上記照合に当たって、ユーザにより指定された曲データが当該鍵媒体に記録されている3曲目の曲データであれば、上記暗証データと、当該3番目の曲データの固有データである鍵データとは、一致するので、照合結果が良好ということになる。なお、当該鍵データとして曲調データを用いる場合には、完全な一致が見込めない場合もあるので、暗証データを中心とした誤差範囲を設定して、暗証データと鍵データとの差が当該誤差範囲内にあれば、照合結果を良好とする。
【0028】
また、鍵媒体に記録されている曲データの数より少ない複数の曲データ(例えば、鍵媒体に記録されている曲データの数が20曲であるとすると、これより少ない例えば、2曲目と6曲目の2曲の曲データ)を指定して夫々に固有の固有データを暗証データとして夫々不揮発性メモリに記憶(記憶(指定)された順序を示す情報も記憶)しておく。そして、システム制御部17が、例えば情報再生記録装置1の電源がON(投入)された際に、上記暗証データの数の曲データの指定をユーザから例えば操作部15を通じて順次受け付け、当該指定された数の曲データの夫々に固有の固有データを鍵データとして夫々取得し、取得した夫々の鍵データと、不揮発性メモリに記憶されている夫々に対応する暗証データとを夫々照合し(つまり、複数の照合)、夫々の照合結果が良好である場合に、情報再生記録装置1を使用可能状態に移行させるように構成すれば、より効果的である。これは、1回の照合では、部外者がたまたま正解(照合が良好となる)することもありうるが、複数の照合では、その回数が増せば増すほど部外者がたまたま正解する確率が極めて低くなるからである。ただし、あまりに多くの曲データを指定すると、ユーザは、パスワード(例えば、5桁〜8桁)と同じように失念する可能性があるので、指定する曲数(言い換えれば、照合の回数)は2〜3程度が望ましい。
【0029】
また、鍵媒体に記録されている曲データの数が多いほど、部外者がたまたま正解する可能性が極めて低くなる一方、鍵媒体に記録されている曲データの数が少ないほど、部外者がたまたま正解することもありうるので、上記照合の回数は、鍵媒体に記録されている曲データの数が多いほど少なくなる(言い換えれば、曲データの数が少ないほど多くなる)ように設定することが望ましい。例えば、鍵媒体に記録されている曲データが100曲〜50曲の場合、照合の回数を1回に設定し、鍵媒体に記録されている曲データが49曲〜20曲の場合、照合の回数を2回(つまり、ユーザが2曲指定)に設定し、20曲未満の場合、照合の回数を3回(つまり、ユーザが3曲指定)に設定する等、記録されている曲数に応じて段階的に照合の回数を決める。
【0030】
なお、情報再生記録装置1を使用可能状態に移行させるとは、ユーザが操作部15を操作して指示を与えることにより情報再生記録装置1における各機能(例えば曲データの再生機能や記録機能等の機能)を使用することが可能な状態に移行させることを意味する。言い換えれば、当該使用可能状態に移行する前は、情報再生記録装置1における各機能にロックがかかっており、ユーザが当該機能を使用できない状態(例えば、操作部15からの指示信号を受け付けず(操作キーが効かない)、CDを装填しても再生ができない等の使用不可状態)にある。そして、上記照合結果が良好である場合には、情報再生記録装置1おける各機能のロックが解除されるのである。
【0031】
次に、本実施形態に係る情報再生記録装置1の動作例を説明する。
【0032】
(暗証データ設定処理)
先ず、システム制御部17における暗証データ設定処理について、図2を参照して説明する。なお、この処理では、鍵媒体としてCDを適用し、鍵データとして曲調データを適用した場合について説明する。
【0033】
図2は、システム制御部17における暗証データ設定処理を示すフローチャートである。
【0034】
図2に示す処理は、例えば、情報再生記録装置1が使用可能状態において、表示部16におけるメニュー画面上に表示された「暗証コード設定」の項目をユーザが操作部15を操作することにより開始されるか、或いは、情報再生記録装置1の電源OFF指示があった場合に開始される。
【0035】
当該暗証データ設定処理が開始されると、先ず、システム制御部17は、鍵媒体となるCDの装填を促すメッセージを表示部16に表示させる(ステップS1)。これに対してユーザにより鍵媒体となるCDが情報再生記録装置1に装填されると、システム制御部17は、当該CDを認識し(ステップS2:YES)、当該CDから情報再生部11を介してTOC情報を読み取り、当該CDに記録されている曲データの数(曲数)を算出する(ステップS3)。
【0036】
次いで、システム制御部17は、算出された曲数に基づいて(例えば、上述したように、曲数が多いほど少なくなるように)上述した照合の回数を決定する(ステップS4)。
【0037】
次いで、システム制御部17は、曲データの指定を受け付けるため、曲番の指定を促すメッセージを表示部16に表示する(ステップS5)。これに対してユーザが所望の曲データの曲番を、操作部15を操作して指定すると、システム制御部17は、当該曲番の指定を受け付け(認識し)(ステップS6:YES)、当該曲番を記憶する(ステップS7)。
【0038】
次いで、システム制御部17は、上記算出した照合の回数分の曲番(曲データ)の指定を受け付けたか否かを判別し(ステップS8)、受け付けてない場合には(ステップS8:NO)、ステップS5に戻り、次の曲番の指定を促すメッセージを表示部16に表示し、上記と同様の処理を行う。
【0039】
そして、システム制御部17は、上記算出した照合の回数分の曲番(曲データ)の指定を受け付けた場合には(ステップS8:YES)、上記指定された曲データ(上記ステップS7で記憶された曲番に対応する曲データ)を再生させる再生指令を情報再生部11に与えると共に、再生された曲データの曲調データを抽出させる抽出指令を曲調抽出部13に与える(ステップS9)。なお、指定された曲データが複数ある場合、指定された順序で曲データが再生され、曲調データが抽出されることになる。
【0040】
次いで、システム制御部17は、曲調抽出部13により抽出され出力された曲調データを暗証データとして取得し(指定された曲データが複数ある場合、順次、その曲調データが暗証データとして取得される)(ステップS10)、当該暗証データを暗号化鍵により暗号化し(ステップS11)、暗号化された暗証データを不揮発性メモリの所定のアドレスに記憶(指定された曲データが複数ある場合、暗証データが夫々暗号化され記憶)し(ステップS12)、当該処理が終了する。このように、当該情報再生記録装置1における暗証データが設定されることになる。
【0041】
なお、指定された曲データが複数ある場合、ステップS12の処理では、暗号化された夫々の暗証データに対応付けて、これらに対応する曲データの指定順序を示す情報が記憶されるようにしても良い。
【0042】
また、上述したように、暗証データ設定処理において暗証データが設定された場合、車両のACC電源(或いは、バックアップ電源)がOFFした際に、情報再生記録装置1の機能が自動的にロックされることになる。また、ユーザが操作部15におけるロックキーを押下することにより、情報再生記録装置1の機能がロックされるように構成しても良い。
【0043】
(鍵データ照合処理)
次に、システム制御部17における鍵データ照合処理について、図3を参照して説明する。なお、この処理では、鍵媒体としてCDを適用し、鍵データとして曲調データを適用した場合について説明する。
【0044】
図3は、システム制御部17における鍵データ照合処理を示すフローチャートであり、図4は、鍵データ照合処理における表示画面の遷移例を示す図である。
【0045】
図3に示す処理は、例えば、例えば情報再生記録装置1の電源がON(投入)された際に(例えば、ACC ON)、当該情報再生記録装置1の機能がロックされていることを条件として開始される。
【0046】
当該鍵データ照合処理が開始されると、先ず、システム制御部17は、鍵媒体となるCDの装填を促すメッセージを表示部16に表示(例えば、図4(B))させる(ステップS21)。これに対してユーザにより鍵媒体となるCDが情報再生記録装置1に装填されると、システム制御部17は、当該CDを認識し(ステップS22:YES)、当該CDから情報再生部11を介してTOC情報を読み取り、続いて、照合の回数(不揮発性メモリに記憶されている暗証コードの数に相当)を設定する(ステップS23)。
【0047】
次いで、システム制御部17は、曲データの指定を受け付けるため、曲番の指定を促すメッセージを表示部16に表示(例えば、図4(C))する(ステップS24)。これに対してユーザが暗証データ設定処理において指定した曲データの曲番を、操作部15を操作して指定すると、システム制御部17は、当該曲番の指定を受け付け(認識し)(ステップS25:YES)、当該曲番をRAMに記憶する(ステップS26)。
【0048】
次いで、システム制御部17は、上記設定された照合の回数分の曲番(曲データ)の指定を受け付けたか否かを判別し(ステップS27)、受け付けてない場合には(ステップS27:NO)、ステップS24に戻り、次の曲番の指定を促すメッセージを表示部16に表示し、上記と同様の処理を行う(このとき、曲番(曲データ)の指定順序は、システム制御部17により認識される)。
【0049】
そして、システム制御部17は、不揮発性メモリに記憶されている暗証コードの数分の指定を受け付けた場合には(ステップS27:YES)、上記指定された曲データ(上記ステップS26で記憶された曲番に対応する曲データ)を再生させる再生指令を情報再生部11に与えると共に、再生された曲データの曲調データを抽出させる抽出指令を曲調抽出部13に与える(ステップS28)。なお、指定された曲データが複数ある場合、指定された順序で曲データが再生され、曲調データが抽出されることになる。
【0050】
次いで、システム制御部17は、曲調抽出部13により抽出され出力された曲調データを鍵データとして取得(例えば、RAMに記憶)する(指定された曲データが複数ある場合、順次、その曲調データが鍵データとして取得される)(ステップS29)。
【0051】
次いで、システム制御部17は、不揮発性メモリから、暗号化された暗証データを取得し(ステップS30)、これを復号する(ステップS31)。なお、不揮発性メモリに複数の暗証データが記憶されていた場合、夫々の暗証データが取得され、復号されることになる。
【0052】
次いで、システム制御部17は、上記取得した鍵データと、上記取得して復号した暗証データとを照合(認証)し(ステップS32)、照合結果が良好であるか(例えば、鍵データと暗証コードとが一致するか(上述したように暗証データと鍵データとの差が誤差範囲を考慮))否かを判別する(ステップS33)。このとき、表示部16には、例えば、図4(D)に示すように表示される。
【0053】
なお、複数の鍵データと、複数の暗証コードが取得された場合に、例えば、各鍵データと各暗証データとが一致しているか否かが判別されるが、暗証データ設定処理において暗証データを取得(上記ステップS10)するために指定された曲番(曲データ)の指定順序と、鍵データ照合処理において鍵データを取得(上記ステップS29)するために指定された曲番(曲データ)の指定順序とが、一致しなくても(例えば、暗証データを取得する際は、例えば、最初に2曲目を指定、次に6曲目を指定したが、鍵データを取得する際は、例えば、最初に6曲目を指定、次に2曲目を指定した場合)、照合結果を良好としても良い(つまり、指定された曲データ(曲番)の組合せが合っていれば、認証結果が良好となる)。しかしながら、システム制御部17は、暗証データ設定処理において暗証データを取得するために指定された曲番(曲データ)の指定順序と、鍵データ照合処理において鍵データを取得するために指定された曲番(曲データ)の指定順序(この順序は、例えば、不揮発性メモリに記憶された曲データの指定順序を示す情報による)とが一致しない場合には、当該照合結果を良好とはしないように構成すれば、一層効果的である。
【0054】
そして、上記照合結果が良好でない(例えば、暗証データと鍵データとの差が当該誤差範囲内にない)場合には(ステップS33:NO)、ロックを解除できない旨のエラーメッセージを表示部16に表示し(ステップS34)、当該処理を終了する。
【0055】
一方、照合結果(複数の鍵データと、複数の暗証コードとが取得された場合、夫々の照合結果)が良好である場合には(ステップS33:YES)、システム制御部17は、当該情報再生記録装置1の機能のロックを解除して情報再生記録装置1を使用可能状態に移行させ(ステップS35)、ロックを解除できた旨のメッセージを表示部16に表示(例えば、図4(E))し(ステップS36)、当該処理を終了する。
【0056】
なお、上記暗証データ設定処理及び鍵データ照合処理は、鍵媒体としてCDを適用した場合の例であるが、鍵媒体としてHDを適用した場合、当該暗証データ設定処理におけるステップS1及びS2が不要となり、鍵データ照合処理におけるステップS21及びS23が不要となるが、その他の処理はCDの場合と同様となる。なお、鍵媒体として、MD、DVD、Blu−Ray又はカード型記録媒体等を適用しても良い。
【0057】
また、上記暗証データ設定処理及び鍵データ照合処理においては、鍵データとして曲調データを適用したが、これに限定されるものではなく、上述したように、TOC情報に含まれる当該曲データの絶対時間や当該曲データの識別情報等を適用することができ、その他、曲データに固有の固有データであれば、どのような情報(曲のタイトルとアーティスト名との組合せでもよい)も適用可能である。また、TOC情報に含まれる曲データの絶対時間又は曲データの識別情報を鍵データとして用いる場合、曲調データのように曲調抽出部13を介することなく簡単に取得できるが、TOC情報に含まれる曲データの絶対時間の場合、稀に異なる曲データ間で同一になってしまうことがあり、曲データの識別情報の場合、全ての曲データに対して付与されている訳ではない。一方、曲調データの場合、全ての曲データから抽出でき、TOC情報よりも曲データ間で同一になってしまうことが少ないので好適である。
【0058】
以上説明したように上記実施形態によれば、記録媒体に記録されている複数の曲データのうち少なくとも1つの曲データの指定をユーザから受け付け、指定された曲データに固有の固有データを鍵データとして取得し、取得した鍵データと、不揮発性メモリに記憶されている暗証データとを照合し、照合結果が良好である場合に、情報再生記録装置1を使用可能状態に移行させるように構成したので、ユーザが、自ら指定すべき情報を失念し難くし(上記実施形態においては、指定すべき情報は曲データの曲番なので失念し難い、また、指定すべき情報が曲のタイトルであっても、例えばユーザが好む曲であれば、失念し難い)、なおかつ部外者に対して当該情報を知られないようにすることができる。したがって、仮に、情報再生記録装置1が車両から取り外されて盗難にあった場合にも、盗難者は情報再生記録装置1を使用できないので、当該盗難を抑止することができる。
【0059】
また、ユーザは、任意の記録媒体を鍵媒体として用い、当該鍵媒体及び指定する曲データを手軽に変更することができるので、セキュリティ(安全性)を向上させることができる。
【0060】
また、新たに鍵専用のハードウェアを追加することなく、現状の装置構成で実現することができる(コストに影響しない)。
【0061】
また、複数の曲データの指定をユーザから順次受け付け、当該指定された数の曲データの夫々に固有の固有データを鍵データとして夫々取得し、取得した夫々の鍵データと、不揮発性メモリに記憶されている夫々に対応する暗証データとを夫々照合し、夫々の照合結果が良好である場合に、情報再生記録装置1を使用可能状態に移行させるように構成すれば、部外者に対して上記指定すべき情報をより知られないようにすることができ、セキュリティをより向上させることができる。また、上記照合の回数を、鍵媒体に記録されている曲データの数が多いほど少なくなるように設定すれば、より利便性を向上させることができる。
【0062】
更に、上記暗証データ設定処理において暗証データを取得するために指定された曲番(曲データ)の指定順序と、鍵データ照合処理において鍵データを取得するために指定された曲番(曲データ)の指定順序とが一致しない場合には、当該照合結果を良好とはしないように構成すれば、部外者に対して上記指定すべき情報をより知られないようにすることができ、セキュリティをより向上させることができる。
【0063】
なお、上記実施形態において、システム制御部17は、上記照合結果が良好でない場合には、n(nは自然数)回再照合を行う(リトライ)ようにしても良い。これは、ユーザ(情報再生記録装置1の所有者)が、例えば鍵データを取得するための曲データの曲番を曖昧に覚えている場合や、指定ミス(入力ミス)した場合等に備えて設けられる機能である。また、再照合の回数は、鍵媒体に記録されている曲数に比例する(つまり、曲数が多いほど、再照合の回数が多くなる)ように設定されることが望ましい。これは、曲数が多いと、それだけ曲番を失念したり、指定ミスする頻度が高くなると考えられるからである。また、再照合を行う場合には、例えば、暗証データ設定処理におけるステップS12の処理で、鍵媒体に記録されている曲数を示す情報が暗証データに対応付けられて不揮発性メモリに記憶されるようにする。そして、例えば、上記照合結果が良好でない場合には(ステップS33:NO)、システム制御部17は、当該曲数を示す情報に基づき再照合の回数を決定し、決定された再照合の回数を設定して上記ステップS24〜S33までの処理を、照合結果が良好であると判別されるまで最大で当該設定した回数行うことになる。
【0064】
また、上記実施形態における鍵データ照合処理の開始直後、システム制御部17は、情報再生記録装置1における複数の鍵媒体(例えば、CDとHD)のうち何れか1つの鍵媒体の指定を、ユーザから操作部15を通じて受け付け、当該指定された鍵媒体に関してステップS21からの処理を行うように(HDの場合はステップS21及びS23が不要)構成しても良い。この構成によれば、ユーザが例えばCDとHDの何れか一方は何曲目を指定して暗証データを生成(設定)したかを思い出せないような場合、覚えている方の鍵媒体を指定して上述した鍵データ照合を行わせることができるので、より利便性を向上させることができる。なお、この場合、ユーザは、上述したように、例えば、CDに記録されている曲データを指定することによりCD用の1又は複数の暗証コードを不揮発性メモリに記憶させておくと共に、HDに記録されている曲データを指定することによりHD用の1又は複数の暗証コードを不揮発性メモリに記憶させておく(これらの暗証コードは、CD用とHD用とに区別されて後からシステム制御部17により判別可能に不揮発性メモリに記憶されることになる)。
【0065】
更に、上記実施形態において、例えば複数の鍵媒体の夫々を用いて鍵データ照合処理を行うように構成しても良い。この構成では、例えば第1の鍵媒体(例えば、CD)に記録されている曲データに固有の固有データを第1の暗証データとして記憶すると共に、第2の鍵媒体(例えば、CD又はHD)に記録されている曲データに固有の固有データを第2の暗証データとして予め不揮発性メモリに記憶しておく。そして、システム制御部17は、第1の鍵媒体に記録されている曲データに固有の第1の固有データを第1の鍵データとして取得し、当該取得した第1の鍵データと、上記第1の暗証データとを照合する。また、システム制御部17は、第2の鍵媒体に記録されている曲データに固有の第2の固有データを第2の鍵データとして取得し、当該取得した第2の鍵データと、上記第2の暗証データとを照合する。そして、システム制御部17は、第1の鍵データと第1の暗証データとの照合結果、及び第2の鍵データと第2の暗証データとの照合結果が良好である場合に、情報再生記録装置1を使用可能状態に移行させることになる。この構成によれば、よりセキュリティを向上させることができる。
【0066】
なお、上記実施形態においては、本願におけるプログラム情報の一例として曲データを例にとって説明したが、当該プログラム情報は、その他の音声データ、画像データや動画ファイルであっても良い。この場合も画像データや動画ファイルに固有の固有データが鍵データ及び暗証データとなる。
【0067】
また、上記実施形態においては、本願における電子機器の一例として情報再生記録装置を例にとって説明したが、これに限定されるものではなく、本願における電子機器として、例えば、車両、船舶、又は航空機等の移動体に搭載されるナビゲーション装置、AV(オーディオ、ビジュアル)装置、パーソナルコンピュータ、ポータブルプレイヤー(楽曲や映像を再生するもの)、携帯電話機、及びPDA等を適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本実施形態における情報再生記録装置の概要ブロック例を示す図である。
【図2】システム制御部17における暗証データ設定処理を示すフローチャートである。
【図3】システム制御部17における鍵データ照合処理を示すフローチャートである。
【図4】鍵データ照合処理における表示画面の遷移例を示す図である。
【符号の説明】
【0069】
1 情報再生記録装置
2 楽曲配信サーバ
4 ネットワーク
11 情報再生部
12 情報出力部
13 曲調抽出部
14 情報記録再生部
15 操作部
16 表示部
17 システム制御部
18 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のプログラム情報が連続的に記録されている記録媒体が備えられる電子機器の動作を制御する制御装置であって、
前記複数のプログラム情報のうち少なくとも1つのプログラム情報に固有の固有データを暗証データとして記憶する記憶手段と、
前記複数のプログラム情報のうち少なくとも1つのプログラム情報の指定をユーザから受け付ける受付手段と、
前記指定されたプログラム情報に固有の固有データを取得する取得手段と、
前記取得された固有データと、前記暗証データとを照合する照合手段と、
前記照合結果が良好である場合に、前記電子機器を使用可能状態に移行させる制御手段と、
を備えることを特徴とする制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の制御装置において、
前記記録媒体には、3つ以上のプログラム情報が記録されており、
前記記憶手段は、前記記録媒体に記録されている前記プログラム情報の数より少ない複数のプログラム情報の夫々に固有の固有データを暗証データとして夫々記憶し、
前記受付手段は、前記暗証データの数のプログラム情報の指定をユーザから受け付け、
前記取得手段は、前記指定された数のプログラム情報の夫々に固有の固有データを夫々取得し、
前記照合手段は、前記取得された夫々の固有データと、夫々に対応する前記暗証データとを夫々照合し、
前記制御手段は、夫々の前記照合結果が良好である場合に、前記電子機器を使用可能状態に移行させることを特徴とする制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の制御装置において、
前記照合手段は、前記複数のプログラム情報の指定された順序が所定の順序と一致しない場合には、前記照合結果が良好にしないことを特徴とする制御装置。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の制御装置において、
前記照合の回数は、前記記録媒体に記録されている前記プログラム情報の数が多いほど少なくなるように設定されることを特徴とする制御装置。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れか一項に記載の制御装置において、
前記暗証データには、前記複数のプログラム情報のうちユーザにより事前に指定された前記プログラム情報に固有の固有データが用いられることを特徴とする制御装置。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れか一項に記載の制御装置において、
前記照合手段は、前記照合結果が良好でない場合には、n(nは自然数)回再照合を行うものであって、
前記再照合の数は、前記記録媒体に記録されている前記プログラム情報の数に比例することを特徴とする制御装置。
【請求項7】
請求項1乃至6の何れか一項に記載の制御装置において、
前記プログラム情報は曲データであり、前記固有データは当該曲データの曲調を示す曲調データであることを特徴とする制御装置。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか一項に記載の制御装置において、
前記記録媒体は、前記電子機器からユーザにより着脱可能に装填されることを特徴とする制御装置。
【請求項9】
請求項1乃至7の何れか一項に記載の制御装置において、
前記電子機器には、複数の記録媒体が備えられ、
前記受付手段は、前記複数の記録媒体のうち何れか1つの記録媒体の指定をユーザから受け付け、当該指定された記録媒体に記録されている前記複数のプログラム情報のうち少なくとも1つのプログラム情報の指定をユーザから受け付けることを特徴とする制御装置。
【請求項10】
請求項1乃至9の何れか一項に記載の制御装置において、
前記受付手段による前記プログラム情報の指定は、当該プログラム情報の前記記録媒体における記録順番の指定をユーザから受け付けることにより行われることを特徴とする制御装置。
【請求項11】
複数のプログラム情報が連続的に記録されている記録媒体が備えられる電子機器の動作を制御する動作制御方法であって、
前記複数のプログラム情報のうち少なくとも1つのプログラム情報に固有の固有データを暗証データとして記憶する工程と、
前記複数のプログラム情報のうち少なくとも1つのプログラム情報の指定をユーザから受け付ける工程と、
前記指定されたプログラム情報に固有の固有データを取得する工程と、
前記取得された固有データと、前記暗証データとを照合する工程と、
前記照合結果が良好である場合に、前記電子機器を使用可能状態に移行させる工程と、
を備えることを特徴とする動作制御方法。
【請求項12】
複数のプログラム情報が連続的に記録されている記録媒体が備えられる電子機器の動作を制御するコンピュータを、
前記複数のプログラム情報のうち少なくとも1つのプログラム情報に固有の固有データを暗証データとして記憶し、
前記複数のプログラム情報のうち少なくとも1つのプログラム情報の指定をユーザから受け付け、
前記指定されたプログラム情報に固有の固有データを取得し、
前記取得された固有データと、前記暗証データとを照合し、
前記照合結果が良好である場合に、前記電子機器を使用可能状態に移行させるように機能させることを特徴とする動作制御処理プログラム。
【請求項13】
請求項12に記載の動作制御処理プログラムがコンピュータ読み取り可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−217935(P2008−217935A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−56280(P2007−56280)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】