説明

券媒体処理システム及び券媒体処理方法

【課題】二次元コードを有する券媒体を用いて、複雑な制御を必要とすることなく改札処理を可能とする。
【解決手段】 第1駅から第2駅までのいずれかの駅に設置された改札機において券媒体の二次元コードに基づいた入場処理が行われた旨の入場情報を記憶する第1記憶手段と、第1駅から第2駅までの駅のうちの第1鉄道会社内のいずれかの駅に設置された改札機から、第1記憶手段に記憶されている入場情報と同一の入場情報を受信したのに基づいて、前記券媒体の二次元コードに基づいた入場処理及び出場処理を不許可とするネガティブ情報を生成するネガティブ情報生成手段と、ネガティブ情報生成手段により生成されたネガティブ情報を前記第2サーバに送信する送信手段と、ネガティブ情報生成手段により生成されたネガティブ情報を、第1駅から第2駅までの駅のうちの第1鉄道会社内の各駅に設置された改札機に配信する第1配信手段と、を備えた券媒体処理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、二次元コードを有する券媒体を処理する券媒体処理システム及び券媒体処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、改札処理の省力化を目的として、改札機が導入されている。この改札機は、利用者が駅構内や遊戯施設などの施設内に入場する場合や、施設内から出場する場合などに、入場券や乗車券などの券媒体の改札情報に基づいて入場処理または出場処理といった改札処理を行う。
【0003】
このような改札機を利用するための券媒体としては、改札情報を磁気情報として記録した磁気式の券媒体や、改札情報を記憶したメモリを有し改札機との間で無線通信が可能な券媒体(ICチップを内蔵したICカードや携帯端末機器などを含む)などが実用化されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、券媒体として、二次元バーコードからなる券情報を有する携帯端末機器、二次元バーコードが印刷された媒体を利用し、入出場処理等を行う券情報処理システムが開示されている。特に、ここでは、券媒体が乗車券として利用される場合に、中央管理装置で生成された乗車券情報が当該乗車券で入場できる乗車区間の全駅に配信され、入場時には二次元バーコードを用いた入場が行われた旨の情報つまりネガティブ情報が全入場可能駅に配信され、出場時には二次元バーコードを用いた出場が行われた旨の情報つまりネガティブ情報が全出場可能駅に配信されることで、不正な使用を防止する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−59249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
この発明の目的は、二次元コードを有する券媒体を用いて、複雑な制御を必要とすることなく改札処理を可能とする券媒体処理システム及び券媒体処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明の態様によれば、
第1鉄道会社内の各駅に設置された改札機を管理する第1サーバと、第1鉄道会社との間で相互乗り入れしている第2鉄道会社内の各駅に設置された改札機を管理する第2サーバとを備え、第1鉄道会社内の第1駅から第2鉄道会社内の第2駅までの有効区間に対応した二次元コードを有する券媒体により改札処理を行う券媒体処理システムであって、
前記第1サーバは、第1駅から第2駅までのいずれかの駅に設置された改札機において券媒体の二次元コードに基づいた入場処理が行われた旨の入場情報を記憶する第1記憶手段と、第1駅から第2駅までの駅のうちの第1鉄道会社内のいずれかの駅に設置された改札機から、前記第1記憶手段に記憶されている入場情報と同一の入場情報を受信したのに基づいて、前記券媒体の二次元コードに基づいた入場処理及び出場処理を不許可とするネガティブ情報を生成するネガティブ情報生成手段と、前記ネガティブ情報生成手段により生成されたネガティブ情報を前記第2サーバに送信する送信手段と、前記ネガティブ情報生成手段により生成されたネガティブ情報を、第1駅から第2駅までの駅のうちの第1鉄道会社内の各駅に設置された改札機に配信する第1配信手段と、を備えたことを特徴とする券媒体処理システムが提供される。
【0008】
この発明の他の態様によれば、
第1鉄道会社内の各駅に設置された改札機を管理する第1サーバと、第1鉄道会社との間で相互乗り入れしている第2鉄道会社内の各駅に設置された改札機を管理する第2サーバとを備え、第1鉄道会社内の第1駅から第2鉄道会社内の第2駅までの有効区間に対応した二次元コードを有する券媒体により改札処理を行う券媒体処理システムの券媒体処理方法であって、
第1駅から第2駅までの駅のうちの第1鉄道会社内の駅に設置された改札機において、券媒体の二次元コードに基づいた入場処理が行われた旨の入場情報を生成し、前記第1サーバにおいて、前記入場情報を第1記憶手段に記憶するとともに、前記入場情報を前記第2サーバに送信し、前記第2サーバにおいて、前記第1サーバから送信された前記入場情報を第2記憶手段に記憶し、前記第1サーバまたは前記第2サーバにおいて、第1駅から第2駅までのいずれかの駅に設置された改札機から前記入場情報と同一の入場情報を受信したのに基づいて、前記券媒体の二次元コードに基づいた入場処理及び出場処理を不許可とするネガティブ情報を生成し、前記第1サーバにおいてネガティブ情報を生成した場合には生成したネガティブ情報を前記第2サーバに送信するとともに、前記第2サーバにおいてネガティブ情報を生成した場合には生成したネガティブ情報を前記第1サーバに送信し、第1駅から第2駅までの駅のうちの第1鉄道会社内の各駅に設置された改札機に対して前記第1サーバから前記ネガティブ情報を配信するとともに、第1駅から第2駅までの駅のうちの第2鉄道会社内の各駅に設置された改札機に対して前記第2サーバから前記ネガティブ情報を配信することを特徴とする券媒体処理方法が提供される。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、二次元コードを有する券媒体を用いて、複雑な制御を必要とすることなく改札処理を可能とする券媒体処理システム及び券媒体処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本実施形態における改札システムの一構成例を概略的に示すブロック図である。
【図2】図2は、図1に示した改札システムの改札機の一構成例を概略的に示すブロック図である。
【図3】図3は、本実施形態における二次元コードを有する券媒体による改札処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】図4は、本実施形態の第1サーバ及び第2サーバにおいて受信した入場情報の処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】図5は、本実施形態の第1サーバ及び改札機でのネガティブ情報の処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】図6は、本実施形態の第1サーバ、第2サーバ及び改札機でのネガティブ情報の処理を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、一実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
【0012】
特に、本実施形態においては、券媒体処理システムの一例として、第1鉄道会社内の各駅に設置された改札機及びこの改札機を管理する第1サーバと、第1鉄道会社との間で相互乗り入れしている第2鉄道会社内の各駅に設置された改札機及びこの改札機を管理する第2サーバとを備えた改札システムについて説明し、さらに、券媒体処理方法の一例として、上記した改札システムにおいて券媒体の二次元コードに基づいた改札処理について説明する。
【0013】
図1は、本実施形態における改札システムの構成を概略的に示すブロック図である。
この改札システムにおいては、第1鉄道会社は、管轄する各駅(図示したA駅やB駅など)に設置された改札機1と、これらの改札機1に対する上位機器(あるいは外部機器)として機能する第1サーバ41と、を有している。各改札機1と第1サーバ41とは、通信回線を介して各種情報の送受信を行うように構成されている。
【0014】
また、この改札システムにおいては、第2鉄道会社は、管轄する各駅(図示したC駅やD駅など)に設置された改札機1と、これらの改札機1に対する上位機器(あるいは外部機器)として機能する第2サーバ42と、を有している。各改札機1と第2サーバ42とは、通信回線を介して各種情報の送受信を行うように構成されている。また、第1サーバ41と第2サーバ42とは、通信回線を介して各種情報の送受信を行うように構成されている。
【0015】
なお、図示した例の改札システムにおいては、第1サーバ41と第2サーバ42との間にセンターサーバが介在していても良いし、第1サーバ41と配下の改札機1との間、及び、第1サーバ41と配下の改札機1との間には、各駅の駅サーバなどが介在していても良い。
【0016】
各駅に設置された改札機1は、実質的には同一構成であり、各駅の改札口において利用者が通行可能な改札通路に沿って配置されている。この改札機1は、利用者が所持している券媒体の券情報に基づいて改札処理(つまり、駅構内に入場する際の入場処理や駅構内から出場する際の出場処理などの処理)を行う。このような改札処理では、改札機1は、券媒体から読み取った券情報に基づいて改札通路の通行の可否を判定する。
【0017】
本実施形態において、改札機1で利用可能な券媒体としては、改札処理に必要な券情報(すなわち、固有の識別情報、有効区間、有効期間などの各種情報を含む)に対応した二次元コードを有するものである。有効区間とは、券媒体が発行される際に予め設定された区間であり、第1鉄道会社が管轄する駅と第2鉄道会社が管轄する駅とに跨る区間の設定も可能である。このように、複数の鉄道会社が管轄する駅に跨った有効区間を有する券媒体は、連絡切符などと称される場合がある。有効期間については、通常の券媒体では発行当日限り有効となるように設定されるが、有効区間(あるいは距離)や券媒体の種類などに応じて使用開始日から数日間にわたり有効となるように設定される場合もある。
【0018】
改札機1は、券情報に基づいて改札処理を行い、券媒体の有効性「有り」(つまり、利用者の改札通路の通過を許可する)と判定した場合には、改札済情報を生成する。この改札済情報は、券媒体の券情報に基づいて生成されるものであり、券情報と同一の固有の識別情報及び有効区間を含んでおり、改札済(つまり、入場済みあるいは出場済み)である旨の情報に相当する。このような改札済情報には、入場情報や出場情報などがある。
【0019】
このような改札済情報は、上位機器に送信される。すなわち、第1鉄道会社が管轄する駅に設置された改札機1は、生成した改札済情報を第1サーバ41に送信する。また、第2鉄道会社が管轄する駅に設置された改札機1は、生成した改札済情報を第2サーバ42に送信する。
【0020】
第1サーバ41及び第2サーバ42は、実質的に同一構成である。
第1サーバ41は、第1鉄道会社が管轄する駅の改札機1などの下位機器を管理し、下位機器における処理データを集計したり、下位機器の動作状況を監視したりする。第2サーバ42は、第2鉄道会社が管轄する駅の改札機1などの下位機器を管理し、下位機器における処理データを集計したり、下位機器の動作状況を監視したりする。
【0021】
第1サーバ41は、送信手段及び第1配信手段として機能する制御部411、通信部412、第1記憶手段として機能するメモリ413、ネガティブ情報生成手段として機能するネガティブ情報生成部414などを有している。
【0022】
制御部411は、第1サーバ41の制御のみならず、第1鉄道会社内の改札システムの制御を行う。通信部412は、下位機器との間で種々の情報の送受信を行うインターフェースである。メモリ413は、第1サーバ41を制御するための制御データなどの各種データに加えて、下位機器から送信された各種情報を記憶している。また、メモリ413は、改札機1から送信された入場情報や出場情報などの各種改札済情報を記憶している。
【0023】
ネガティブ情報生成部414は、改札機1から送信された改札済情報に基づいてネガティブ情報を生成する。このネガティブ情報とは、券媒体の二次元コードに基づいた入場処理及び出場処理をともに不許可とする旨の情報である。このようなネガティブ情報は、改札済情報と同一の固有の識別情報(つまり、券情報と同一の識別情報)、及び、有効区間を含んでいる。
【0024】
このような構成の第1サーバ41において、制御部411は、改札済情報の有効区間に基づいて、ネガティブ情報生成部414により生成されたネガティブ情報を配信すべき駅を判断し、配信すべきと判断された駅の改札機1に対して、ネガティブ情報を配信する。
【0025】
第2サーバ42は、送信手段及び第2配信手段として機能する制御部421、通信部422、第2記憶手段として機能するメモリ423、ネガティブ情報生成手段として機能するネガティブ情報生成部424などを有している。なお、第2サーバ42における制御部421、通信部422、メモリ423、及び、ネガティブ情報生成部424の各機能は、第1サーバ41における制御部411、通信部412、メモリ413、及び、ネガティブ情報生成部414の各機能と実質的に同一であり説明を省略する。
【0026】
次に、上述した改札システムに適用可能な改札機1の構成について説明する。
【0027】
図2は、改札機1の構成を概略的に示すブロック図である。
【0028】
すなわち、改札機1は、制御部11、通信部12、第3記憶手段として機能するメモリ13、表示部14、読取手段として機能する読取部15、ネガティブ情報判断手段として機能するネガティブ情報判断部16、有効区間判断手段として機能する有効区間判断部17、ドア制御部18、情報生成手段として機能する情報生成部19などを有している。
【0029】
制御部11は、券媒体による改札処理に際して、改札機1を構成する各部の制御を行うものである。通信部12は、上位機器であるサーバとの通信を行う(第1鉄道会社の改札機は第1サーバ41との通信を行い、第2鉄道会社の改札機は第2サーバ42との通信を行う)インターフェースである。メモリ13は、改札機1の制御に必要な制御データや、改札処理を行うのに必要な各種データなどを記憶している。また、このメモリ13は、サーバから配信された(第1鉄道会社の改札機に対しては第1サーバ41から配信され、第2鉄道会社の改札機に対しては第2サーバ42から配信された)ネガティブ情報を記憶している。
【0030】
表示部14は、液晶表示器などで構成されている。この表示部14は、制御部11による制御に基づいて、改札機1を利用する利用者に対して操作を案内する画面や券媒体の有効性(つまり、利用者の改札通路の通行を許可するか否か)の判定結果などに対応した案内画面を表示する。
【0031】
読取部15は、制御部11による制御に基づいて、利用者が持参する券媒体から二次元コードを読み取る。この読取部15は、利用者によって翳された券媒体から二次元コードを読み取り可能な所定の読取エリアを有している。このような読取部15は、例えば、二次元コードを光学的に読み取るスキャナなどによって構成される。
【0032】
ネガティブ情報判断部16は、制御部11による制御に基づいて、読取部15により読み取られた二次元コードに基づき対応するネガティブ情報がメモリ13に記憶されているか否かを判断する。より具体的には、ネガティブ情報判断部16は、二次元コードから得られた券情報に含まれる識別情報を基に、メモリ13に記憶されているネガティブ情報を参照し、この中から該当する識別情報(つまり、読み取った券媒体から得た識別情報と同一の識別情報)を含むネガティブ情報が存在するか否かを判断する。
【0033】
有効区間判断部17は、制御部11による制御に基づいて、読取部15により読み取られた二次元コードに基づき当該改札機1が設置された当該駅が有効区間内であるか否かを判断する。より具体的には、有効区間判断部17は、二次元コードから得られた券情報に含まれる有効区間内に当該駅が含まれるか否かを判断する。
【0034】
ドア制御部18は、制御部11による制御に基づいて、改札機1に設けられているドア機構18Aの開閉を制御するものであり、有効性の判定結果に対応して改札通路を開放したり閉鎖したりする。ここでは、ネガティブ情報判断部16により対応するネガティブ情報がメモリ13に記憶されていないと判断され、且つ、有効区間判断部17により有効区間内であると判断された場合に、有効性「有り」と判定され、それ以外の場合には、有効性「無し」と判定される。ドア制御部18は、有効性「有り」と判定された場合に、利用者の改札通路の通行を許可するため、ドア機構18Aを駆動し、改札通路を開放する。また、ドア制御部18は、有効性「無し」と判定された場合に、利用者の改札通路の通行を不許可するため、ドア機構18Aを駆動し、改札通路を閉鎖する。
【0035】
情報生成部19は、制御部11による制御に基づいて、有効性の判定結果として、有効性「有り」と判定された場合に、改札済情報を生成する。より具体的には、情報生成部19は、読み取った二次元コードから得られた券情報に基づいて改札済情報を生成する。このような改札済情報は、上述した通り、券情報と同一の固有の識別情報、有効期間、有効区間などの各種情報を含でいる。
【0036】
このような情報生成部19は、有効区間内の入場駅における入場処理に際して、有効性「有り」と判定された場合に入場情報を生成する。また、情報生成部19は、有効区間の出場駅における出場処理に際して、有効性「有り」と判定された場合に出場情報を生成する。
【0037】
なお、このような改札機1は、必要に応じて、磁気式の券媒体を処理する磁気券処理部や無線式の券媒体を処理するカードリーダライタなどを備えていても良い。これらの磁気券処理部及びカードリーダライタについては説明を省略する。
【0038】
次に、二次元コードを有する券媒体を用いた改札処理について改札機1の各部の動作とともに説明する。
図3は、本実施形態における二次元コードを有する券媒体による改札処理(つまり、入場処理または出場処理)を説明するためのフローチャートである。
【0039】
まず、制御部11は、券媒体が所定の読取エリアに翳されたと判定したのに基づいて(ST11、YES)、読取部15を制御して、券媒体から二次元コードを読み取る(ST12)。そして、読取部15は、二次元コードの読み取りが正常に完了したのに伴い、読取結果つまり読み取った二次元コードから得られた券情報(少なくとも識別情報及び有効区間を含む)をネガティブ情報判断部16、有効区間判断部17、及び、情報生成部19に出力する。
【0040】
そして、制御部11は、券媒体の二次元コードに基づいた改札処理を行う。ここに示した例では、当該券媒体による改札処理を不許可とするネガティブ情報の有無と、当該券媒体の有効区間とに基づいて、当該券媒体の有効性の有無を判定する改札処理について説明する。なお、このような改札処理では、詳述しないが、当該券媒体の有効期間を含めて有効性の有無を判定しても良く、券媒体の種類などに応じて改札処理に必要な項目を変更しても良い。
【0041】
まず、制御部11は、ネガティブ情報判断部16を制御して、読取部15から入力された券情報に基づいて対応するネガティブ情報がメモリ13に記憶されているか否かを判断する(ST13)。より具体的には、ネガティブ情報判断部16は、入力された券情報に含まれる識別情報を基に、メモリ13に記憶されているネガティブ情報を参照し、この中から該当する識別情報を含むネガティブ情報が存在するか否かを判断する。
【0042】
そして、制御部11は、有効区間判断部17を制御して、読取部15から入力された券情報に基づき、当該改札機1が設置された当該駅が券情報に含まれる有効区間内であるか否かを判断する(ST14)。より具体的には、有効区間判断部17は、入力された券情報に含まれる有効区間内に当該駅が含まれる否かを判断する。
【0043】
そして、制御部11は、ネガティブ情報判断部16による判断結果、及び、有効区間判断部17による判断結果に基づいて、有効性を判定する(ST15)。すなわち、制御部11は、ネガティブ情報判断部16により該当するネガティブ情報が存在しないとの判断がなされ、且つ、有効区間判断部17により当該駅が有効区間内であるとの判断がなされた場合に、有効性「有り」と判定し、利用者の改札通路の通行を許可すると判定する(ST15、YES)。そして、制御部11は、ドア制御部18を制御してドア機構18Aを駆動し、改札通路を開放する(ST16)。
【0044】
また、制御部11は、ネガティブ情報判断部16により該当するネガティブ情報が存在するとの判断がなされた場合、あるいは、有効区間判断部により当該駅が有効区間外であるとの判断がなされた場合に、有効性「無し」と判定し、利用者の改札通路の通行を許可しないと判定する(ST15、NO)。そして、制御部11は、ドア制御部18を制御してドア機構18Aを駆動し、改札通路を閉鎖する(ST17)。
【0045】
そして、制御部11は、有効性「有り」と判定したのに基づいて、情報生成部19を制御して改札済情報(少なくとも券情報と同一の識別情報及び有効区間を含む)を生成する(ST18)。そして、制御部11は、通信部12を介して、情報生成部19によって生成された改札済情報を管轄鉄道会社のサーバ(つまり、上記した第1サーバ41または第2サーバ)に送信する(ST19)。
以上のようなステップを経て二次元コードを有する券媒体による改札処理を終了する。
【0046】
次に、各駅の改札機1から送信された改札済情報、ここでは入場情報を受信したサーバでの処理について説明する。
図4は、本実施形態の第1サーバ41及び第2サーバ42において受信した入場情報の処理を説明するためのフローチャートである。
【0047】
第1サーバ41の制御部411は、通信部412を介して、第1鉄道会社の管轄内の駅に設置された改札機1から入場情報を受信したのに基づいて(ST21、YES)、受信した入場情報をメモリ413に記憶する(ST22)。ここに示した例では、例えば、第1サーバ41は、図1に示したA駅に設置された改札機1から入場情報を受信し、その入場情報をメモリ413に記憶する。
【0048】
そして、制御部411は、受信した入場情報に含まれる有効区間に他社の区間、ここでは、第2鉄道会社の区間が含まれるか否かを判断する(ST23)。つまり、制御部411は、受信した入場情報が自社と他社に跨る有効区間を有するいわゆる連絡切符の券情報に対応した入場情報であるか否かを判断する。
【0049】
制御部411は、他社の区間が含まれると判断したのに基づいて(ST23、YES)、通信部412を介して、他者のサーバ、ここでは第2鉄道会社の第2サーバ42に対してメモリ413に記憶したのと同一の入場情報を送信する(ST24)。なお、制御部411は、他社の区間が含まれないと判断した場合には(ST23、NO)、第2サーバ42に対して入場情報を送信することはなく、処理を終了する。ここに示した例では、受信した入場情報に含まれる有効区間が、A駅からD駅までである場合について説明する。
【0050】
第2サーバ42の制御部421は、通信部422を介して、第1サーバ41から送信された入場情報を受信したのに基づいて(ST25、YES)、受信した入場情報をメモリ423に記憶する(ST26)。つまり、サーバ42では、有効区間がA駅からD駅までの有効区間を含む入場情報をメモリ423に記憶する。
【0051】
なお、ここでは、第1鉄道会社が管轄する改札機1から入場情報を受信した場合について説明したが、第2鉄道会社が管轄する改札機1から、有効区間として第1鉄道会社の区間を含む入場情報を受信した場合にも同様の処理がなされる。すなわち、第2サーバ42では、改札機1から受信した入場情報をメモリ423に記憶するとともに、第1サーバ41に送信する。第1サーバ41では、第2サーバ42から受信した入場情報をメモリ413に記憶する。
【0052】
以上のようなステップを経て第1サーバ41及び第2サーバにおいて受信した入場情報の処理を終了する。
このような処理により、第1鉄道会社と第2鉄道会社とに跨った有効区間を有する券媒体の入場処理に際して、一方の鉄道会社の改札機1から送信された入場情報を双方の鉄道会社の各サーバにて共有することが可能となる。
【0053】
次に、ネガティブ情報を生成し、各駅の改札機1に配信されるまでの処理について説明する。
図5及び図6は、本実施形態の第1鉄道会社における第1サーバ41及び改札機1でのネガティブ情報の処理を説明するためのフローチャートである。
【0054】
すなわち、第1サーバ41の制御部411は、通信部412を介して、第1鉄道会社の管轄内の駅に設置された改札機1から入場情報を受信したのに基づいて(ST31、YES)、受信した入場情報と同一の入場情報がメモリ413に記憶されているか否かを判断する(ST32)。より具体的には、制御部411は、受信した入場情報に含まれる識別情報を基に、メモリ413に記憶されている入場情報を参照し、この中から同一の識別情報を含む入場情報が存在するか否かを判断する。
【0055】
そして、制御部411は、受信した入場情報と同一の入場情報がメモリ413に記憶されていると判断したのに基づいて(ST32、YES)、ネガティブ情報生成部414を制御して、受信した入場情報に基づいたネガティブ情報(少なくとも入場情報と同一の識別情報及び有効区間を含む)を生成する(ST33)。なお、制御部411は、受信した入場情報と同一の入場情報がメモリ413に記憶されていないと判断したのに基づいて(ST32、NO)、上記したステップST22乃至ステップST26の処理に移行する。ここに示した例では、例えば、第1サーバ41において、B駅から受信した入場情報が、すでにメモリ413に記憶されている入場情報と同一である場合、ネガティブ情報を生成する。
【0056】
そして、制御部411は、受信した入場情報に含まれる有効区間に基づいて、生成したネガティブ情報を配信すべき駅を判断する(ST34)。より具体的には、制御部411は、有効区間内の駅のうち自社が管轄する駅を抽出し、これらの抽出した駅がネガティブ情報を配信すべき駅であると判断する。ここに示した例では、受信した入場情報の有効区間がA駅からD駅までであり、A駅からD駅までの自社の駅つまり第1鉄道会社が管轄する駅であるA駅及びB駅がネガティブ情報を配信すべき駅として抽出される。
【0057】
そして、制御部411は、配信すべきと判断した駅の改札機1に対して、ネガティブ情報を配信する(ST35)。なお、このようなネガティブ情報は、第1サーバ41から改札機1に対して直接配信されても良いが、第1サーバ41から配信すべき駅に設置された駅サーバに配信された後に、駅サーバから改札機1に配信されても良い。ここに示した例では、A駅に設置された改札機1及びB駅に設置された改札機1に対してネガティブ情報が配信される。
【0058】
第1鉄道会社の管轄内の駅に設置された改札機1においては、制御部11は、通信部12を介して第1サーバ41からネガティブ情報を受信したのに基づいて(ST36、YES)、受信したネガティブ情報をメモリ13に記憶する(ST37)。ここに示した例では、A駅に設置された改札機1及びB駅に設置された改札機1では、第1サーバ41からは配信されたネガティブ情報をメモリ13に記憶する。
【0059】
一方で、第1サーバ41の制御部411は、ステップST34において、生成したネガティブ情報を配信すべき駅を判断する際に、受信した入場情報に含まれる有効区間に他社の区間、ここでは、第2鉄道会社の区間が含まれるか否かを判断する(ST41)。
【0060】
そして、制御部411は、他社の区間が含まれると判断したのに基づいて(ST41、YES)、通信部412を介して、他者のサーバ、ここでは第2鉄道会社の第2サーバ42に対して、ステップST33において生成したネガティブ情報を配信する(ST42)。なお、制御部411は、他社の区間が含まれないと判断した場合には(ST41、NO)、第2サーバ42に対してネガティブ情報を送信することはなく、上述したステップST34乃至ステップST37を行う。ここに示した例では、受信した入場情報に含まれる有効区間がA駅からD駅までであるため、第1サーバ41から第2サーバ42にネガティブ情報が配信される。
【0061】
第2サーバ42においては、制御部421は、通信部422を介して第1サーバ41からネガティブ情報を受信したのに基づいて(ST43、YES)、受信したネガティブ情報に含まれる有効区間に基づいて、ネガティブ情報を配信すべき駅を判断する(ST44)。より具体的には、制御部421は、有効区間内の駅のうち自社が管轄する駅を抽出し、これらの抽出した駅がネガティブ情報を配信すべき駅であると判断する。ここに示した例では、受信したネガティブ情報の有効区間がA駅からD駅までであり、A駅からD駅までの自社の駅つまり第2鉄道会社が管轄する駅であるC駅及びD駅がネガティブ情報を配信すべき駅として抽出される。
【0062】
そして、制御部421は、配信すべきと判断した駅の改札機1に対して、ネガティブ情報を配信する(ST45)。なお、このようなネガティブ情報は、第2サーバ42から改札機1に対して直接配信されても良いが、第2サーバ42から配信すべき駅に設置された駅サーバに配信された後に、駅サーバから改札機1に配信されても良い。ここに示した例では、C駅に設置された改札機1及びD駅に設置された改札機1に対してネガティブ情報が配信される。これにより、有効区間内のすべての駅にネガティブ情報が配信されたことになる。
【0063】
第2鉄道会社の管轄内の駅に設置された改札機1においては、制御部11は、通信部12を介して第2サーバ42からネガティブ情報を受信したのに基づいて(ST46、YES)、受信したネガティブ情報をメモリ13に記憶する(ST47)。ここに示した例では、C駅に設置された改札機1及びD駅に設置された改札機1では、第1サーバ41からは配信されたネガティブ情報をメモリ13に記憶する。
【0064】
以上のようなステップを経てネガティブ情報の配信処理を終了する。
このような処理によれば、第1鉄道会社と第2鉄道会社とに跨った有効区間を有する券媒体の入場処理に際して、同一の券媒体、あるいは、同一の二次元コードを有する複製券媒体などを利用して2回目の入場処理が行われたのに基づき、当該入場処理を行った側の鉄道会社のサーバにおいて、当該券媒体に対するネガティブ情報を生成し、生成したネガティブ情報を他社側に配信することにより、両鉄道会社にてネガティブ情報を共有することが可能となる。
【0065】
また、各鉄道会社のサーバは、ネガティブ情報の有効区間に基づき、ネガティブ情報を配信すべき駅を判断し、それらの駅に設置された改札機に対しておのおのネガティブ情報を配信する。このような処理により、有効区間内の駅の各改札機にてネガティブ情報を共有することが可能となる。このため、複雑な制御を必要とすることなく利用者の誤った利用を阻止し、正常な運用に沿った改札処理を行うことが可能となる。また、システム上に配信される情報量も低減することが可能となる。
【0066】
特に、本実施形態によれば、券媒体が発行された際に、乗車区間に含まれるすべての駅に対して乗車券情報を配信し、入場が許可されたときに全入場可能駅にネガティブ情報を配信し、また、出場が許可されたときに全出場可能駅にネガティブ情報を配信するといった手法と比較して、改札機と各社サーバとの間での情報のやり取りが簡素化され、システム上の負荷を軽減することが可能となる。
【0067】
また、改札機では、配信済みのネガティブ情報の有無、券媒体から読み取った有効区間などに基づいて券媒体の有効性の有無を判断している。このため、券媒体の有効性の有無を判断するに際して、改札機からサーバへの問合せを行う必要がなく、速やかな改札処理を実現できる。
【0068】
また、改札機が利用者によって翳された券媒体から二次元コードを読み取る構成を適用した場合には、券媒体を機体内に取り込んで搬送するといった機構が不要であり、省資源化、装置本体のコストの低減、及び、システムの導入コストの低減が可能となる。
【0069】
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【0070】
図1に示した例においては、A駅、B駅、C駅、D駅のそれぞれの駅間に1つ以上の図示しない駅が介在していても良いことは言うまでも無い。
【符号の説明】
【0071】
1…改札機(券媒体処理装置)
11…制御部
13…メモリ(第3記憶手段)
15…読取部(読取手段)
16…ネガティブ情報判断部(ネガティブ情報判断手段)
17…有効区間判断部(有効区間判断手段)
18…ドア制御部 18A…ドア機構
19…情報生成部(情報生成手段)
41…第1サーバ
413…メモリ(第1記憶手段)
411…制御部(送信手段及び第1配信手段)
414…ネガティブ情報生成部(ネガティブ情報生成手段)
42…第2サーバ
423…メモリ(第2記憶手段)
421…制御部(送信手段及び第2配信手段)
424…ネガティブ情報生成部(ネガティブ情報生成手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1鉄道会社内の各駅に設置された改札機を管理する第1サーバと、第1鉄道会社との間で相互乗り入れしている第2鉄道会社内の各駅に設置された改札機を管理する第2サーバとを備え、第1鉄道会社内の第1駅から第2鉄道会社内の第2駅までの有効区間に対応した二次元コードを有する券媒体により改札処理を行う券媒体処理システムであって、
前記第1サーバは、
第1駅から第2駅までのいずれかの駅に設置された改札機において券媒体の二次元コードに基づいた入場処理が行われた旨の入場情報を記憶する第1記憶手段と、
第1駅から第2駅までの駅のうちの第1鉄道会社内のいずれかの駅に設置された改札機から、前記第1記憶手段に記憶されている入場情報と同一の入場情報を受信したのに基づいて、前記券媒体の二次元コードに基づいた入場処理及び出場処理を不許可とするネガティブ情報を生成するネガティブ情報生成手段と、
前記ネガティブ情報生成手段により生成されたネガティブ情報を前記第2サーバに送信する送信手段と、
前記ネガティブ情報生成手段により生成されたネガティブ情報を、第1駅から第2駅までの駅のうちの第1鉄道会社内の各駅に設置された改札機に配信する第1配信手段と、
を備えたことを特徴とする券媒体処理システム。
【請求項2】
前記第2サーバは、
前記第1記憶手段に記憶された入場情報と同一の入場情報を記憶する第2記憶手段と、
前記第1サーバの前記送信手段から送信されたネガティブ情報を、第1駅から前記第2駅までの駅のうちの第2鉄道会社内の各駅に設置された改札機に配信する第2配信手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の券媒体処理システム。
【請求項3】
前記第1鉄道会社内の各駅及び前記第2鉄道会社内の各駅に設置された改札機は、
前記第1配信手段または前記第2配信手段から配信されたネガティブ情報を記憶する第3記憶手段と、
券媒体から二次元コードを読み取る読取手段と、
前記読取手段により読み取られた前記二次元コードに基づき対応するネガティブ情報が前記第3記憶手段に記憶されているか否かを判断するネガティブ情報判断手段と、
当該改札機が設置された当該駅が前記読取手段により読み取られた前記二次元コードの有効区間内であるか否かを判断する有効区間判断手段と、
前記ネガティブ情報判断手段により対応するネガティブ情報が前記第3記憶手段に記憶されていないと判断され、且つ、前記有効区間判断手段により有効区間内であると判断されたのに基づいて、改札通路を開放するドア機構と、
前記ネガティブ情報判断手段により対応するネガティブ情報が前記第3記憶手段に記憶されていないと判断され、且つ、前記有効区間判断手段により有効区間内であると判断されたのに基づいて、前記券媒体の二次元コードに基づいた入場処理が行われた旨の入場情報を生成する情報生成手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の券媒体処理システム。
【請求項4】
第1鉄道会社内の各駅に設置された改札機を管理する第1サーバと、第1鉄道会社との間で相互乗り入れしている第2鉄道会社内の各駅に設置された改札機を管理する第2サーバとを備え、第1鉄道会社内の第1駅から第2鉄道会社内の第2駅までの有効区間に対応した二次元コードを有する券媒体により改札処理を行う券媒体処理システムの券媒体処理方法であって、
第1駅から第2駅までの駅のうちの第1鉄道会社内の駅に設置された改札機において、券媒体の二次元コードに基づいた入場処理が行われた旨の入場情報を生成し、
前記第1サーバにおいて、前記入場情報を第1記憶手段に記憶するとともに、前記入場情報を前記第2サーバに送信し、
前記第2サーバにおいて、前記第1サーバから送信された前記入場情報を第2記憶手段に記憶し、
前記第1サーバまたは前記第2サーバにおいて、第1駅から第2駅までのいずれかの駅に設置された改札機から前記入場情報と同一の入場情報を受信したのに基づいて、前記券媒体の二次元コードに基づいた入場処理及び出場処理を不許可とするネガティブ情報を生成し、
前記第1サーバにおいてネガティブ情報を生成した場合には生成したネガティブ情報を前記第2サーバに送信するとともに、前記第2サーバにおいてネガティブ情報を生成した場合には生成したネガティブ情報を前記第1サーバに送信し、
第1駅から第2駅までの駅のうちの第1鉄道会社内の各駅に設置された改札機に対して前記第1サーバから前記ネガティブ情報を配信するとともに、第1駅から第2駅までの駅のうちの第2鉄道会社内の各駅に設置された改札機に対して前記第2サーバから前記ネガティブ情報を配信することを特徴とする券媒体処理方法。
【請求項5】
前記第1鉄道会社内の各駅及び前記第2鉄道会社内の各駅に設置された改札機において、
前記第1サーバまたは前記第2サーバから配信されたネガティブ情報を第3記憶手段に記憶し、
券媒体から二次元コードを読み取り、
読み取った前記二次元コードに基づき対応するネガティブ情報が前記第3記憶手段に記憶されているか否かを判断し、
当該改札機が設置された当該駅が有効区間内であるか否かを判断し、
対応するネガティブ情報が前記第3記憶手段に記憶されていないと判断され、且つ、有効区間内であると判断されたのに基づいて、改札通路を開放し、
対応するネガティブ情報が前記第3記憶手段に記憶されていないと判断され、且つ、有効区間内であると判断されたのに基づいて、前記券媒体の二次元コードに基づいた入場処理が行われた旨の入場情報を生成することを特徴とする請求項4に記載の券媒体処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−197824(P2011−197824A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−61540(P2010−61540)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】