説明

券銭分離装置

【課題】 券と硬貨を確実に分離するとともに、装置の小型化を図り、かつ滞留した券の回収時間を短縮する。
【解決手段】 券銭投入口部材23から投入された券24と硬貨のうち券24は、一対の傾斜ローラ9,10の間から下方の券収納部25に落下する。券24が滞留すると傾斜ローラ9,10間が離間し、券落とし部42bが連動して、傾斜ローラ9,10間を下降し券24が強制的に券収納部25に落下する。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワンマンバス等に設置される料金収納装置の内部に設けられ、硬貨と印刷された紙からなる乗車券、回数券、整理券等(以下、券という)とを分離する券銭分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の券銭分離装置において、券銭投入口に投入された券が、何らかの原因で一対の傾斜ローラに巻き込まれることなく、傾斜ローラ上に滞留したり硬貨といっしょに硬貨計数部側に導かれてしまい、硬貨と分離できない場合がある。この場合には、後続して投入される硬貨や券の流れが阻害されるばかりか、券詰まりによるエラーを起こすことにより機械が停止したり、券が硬貨計数部側に進入することにより、硬貨の計数や選別に悪影響を及ぼすことになる。このため従来は、一対の傾斜ローラを互いに接離自在となるようにして、券が傾斜ローラ上で滞留したら、これら傾斜ローラを互いに離間させることにより、滞留した券を落下させるようにしていた。
【0003】図5ないし図8は従来の券銭分離装置を示したもので、図5は図6におけるV-V 線断面図、図6は側面図、図7は平面図、図8は動作を説明するための図5R>5におけるVIII矢視図である。図5および図6において、全体を符号1で示す券銭分離装置には、図示を省略した料金収納装置内に立設された固定フレーム2と、この固定フレーム2に対向し図中矢印A方向、すなわち固定フレーム2と対向した状態を保ったまま固定フレーム2から離間する方向に移動自在に支持された可動フレーム3とが備えられている。
【0004】図6および図7に示すように、固定フレーム2と可動フレーム3の前端部と後部には、互いに連設するように前板4,6と後板5,7とが、それぞれ水平面に対して傾斜するように固定されている。このうち、固定フレーム2の前板4と後板5との間には、図5中右下がりに傾斜した傾斜ローラ9が回転自在に支持されている。また、可動フレーム3の前板6と後板7との間には、傾斜ローラ9にわずかな間隔だけ隔てて互いに対向し、傾斜ローラ9と同じ角度に傾斜した傾斜ローラ10が回転自在に支持されている。
【0005】固定フレーム2の前板4の裏面にはモータ11が固定され、前板4の表面側に突出するモータ軸にはギア12が軸着され、このギア12には傾斜ローラ9の端軸に軸着されたギア13が噛合している。さらに、このギア13には、傾斜ローラ10の端軸に軸着されたギア14が噛合しており、モータ11を駆動することによって、図8に示すように、一方の傾斜ローラ9は図中反時計方向に回転し、他方の傾斜ローラ10は時計方向に回転する。
【0006】図7において、16,17は互いに対向するように立設されたガイド板であって、ガイド板16は固定フレーム2の前板4に固定され、ガイド板17は可動フレーム3の前板6に固定されており、図8に示すように、一対の傾斜ローラ9,10の上方に近接して位置付けられている。これらガイド板16,17には、図示を省略したスリーブを介してプリント配線板18,18が固定され、これら一対のプリント配線板18,18には、互いに対向するように、複数対の発光、受光素子20,21が設けられている。これら発光、受光素子20,21は、図5に示すように、ガイド板16,17(ガイド板17と受光素子21は図示されず)の全面にわたって設けられ、後述する券24がこれらガイド板16,17間に滞留するとこれを検出する。
【0007】図5および図7において、23は略角筒状に形成された券銭投入口部材であって、下方の開口がガイド板16,17間の空間に連通するように、傾斜ローラ9,10の上方に設けられている。この券銭投入口部材23から投入された券24と硬貨(図示せず)は、ガイド板16,17間に案内されて一対の傾斜ローラ9,10に落下し、券24は傾斜ローラ9,10の回転に巻き込まれて下方に設けられた券収納部25に落下する。一方、硬貨は、一対の傾斜ローラ9,10の傾斜に沿って、これら傾斜ローラ9,10上を図5中右方に滑落または転動し、硬貨を選別および計数する硬貨計数部26に落下する。
【0008】図7において、30は固定フレーム2の裏面に固定されたモータであって、このモータ30の駆動は、ベルト31を介して固定フレーム2と可動フレーム3とに横架された駆動軸32に回転伝達されている。この駆動軸32の図中下部側にはねじ部32aが設けられ、このねじ部32aに螺合する移動子33が可動フレーム3とガイド板17に挟まれ回転が規制されるようにして固定されている。したがって、モータ30が正、逆方向に駆動されると、駆動軸32が正、逆方向に回転し、移動子33が図中矢印A−B方向に移動するので、可動フレーム3も図中矢印A−B方向に移動し、傾斜ローラ9,10間が接離自在となっている。
【0009】次に、このような構成の券銭分離装置1において、券24と硬貨の分離動作を説明する。あらかじめ、図8(a)に示すように、一対の傾斜ローラ9,10は互いにわずかな隙間を有して対向させるとともに、モータ11を駆動し、傾斜ローラ9を反時計方向に回転させ、傾斜ローラ10を時計方向に回転させている。
【0010】このような状態において、図5に示すように、券銭投入口部材23から券24と硬貨が投入されると、図8(b)に示すように、券24と硬貨は一対のガイド板16,17に案内され、一対の傾斜ローラ9,10上に落下する。券24の下端が傾斜ローラ9,10の周面に当接すると、傾斜ローラ9,10が券24を巻き込む方向に回転しているので、券24は両傾斜ローラ9,10の隙間から券収納部25に落下し、硬貨は傾斜ローラ9,10上を滑落または転動して硬貨計数部26に落下する。何らかの原因で、券24が両傾斜ローラ9,10の隙間から券収納部25に落下しない場合には、発光、受光素子20,21によって滞留した券24を検出することにより、モータ30が駆動され、可動フレーム3を図7中矢印A方向に移動させるので、図8(c)に示すように、一方の傾斜ローラ10が他方の傾斜ローラ9から離間し、滞留した券24は券収納部25に落下する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の券銭分離装置においては、図8(d)に示すように、投入された券24が断面U字状に折れ曲がった状態のときには、同図(e)に示すように、傾斜ローラ9,10間を離間させても、券24が傾斜ローラ9,10に巻き込まれることないので、券24が両傾斜ローラ9,10の間から券収納部25に落下することがない。したがって、再び傾斜ローラ9,10を対接させると、同図(d)に示すように、券24は再びU字状に折れ曲がった状態で傾斜ローラ9,10上に滞留するので、傾斜ローラ9,10上を滑落して誤って硬貨計数部26内に落下するという問題があった。また、券24を傾斜ローラ9,10の下方に落下させるのに、傾斜ローラ9,10を券24の幅よりも大きく離間させる必要があり、装置の大型化と開閉のための動作時間が長くなるという問題もあった。
【0012】本発明は上記した従来の問題に鑑みなされたものであり、第1の目的は券と硬貨を確実に分離することにある。また、第2の目的は装置の小型化を図ることにある。さらに、第3の目的は滞留した券の回収時間を短縮することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、券銭投入口から投入された券と硬貨とを分離する券銭分離装置であって、共に同じ角度だけ傾斜しわずかな間隔だけ隔てて対向し硬貨を傾斜に沿って滑落させ、かつ互いに協働して券を巻き込む方向に回転する一対の傾斜ローラを備え、これら一対の傾斜ローラを接離自在とし、傾斜ローラが離間することにより傾斜ローラの間を下降する券落とし部材を設けたものである。したがって、一対の傾斜ローラの上に滞留した券は、傾斜ローラが離間すると、券落とし部材によって強制的に傾斜ローラの下方に落とされる。
【0014】また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記一対の傾斜ローラの一方を固定ローラとし、他方を可動ローラとし、固定ローラ側に前記券落とし部材を回動自在に支持し、可動ローラ側に、前記一対の傾斜ローラが離間するのに連動して前記券落とし部材を回動させ傾斜ローラ間を下降させる作動部を設けたものである。したがって、可動ローラの離間に連動して作動部材が下降する。
【0015】また、請求項3に係る発明は、券銭投入口から投入された券と硬貨とを分離する券銭分離装置であって、共に同じ角度だけ傾斜しわずかな間隔だけ隔てて対向し硬貨を傾斜に沿って滑落させ、かつ互いに協働して券を巻き込む方向に回転する一対の傾斜ローラを備え、これら一対の傾斜ローラの硬貨滑落方向下流側に券の滑落を規制する弾性変形可能な部材で形成した券滑落規制部材を設けたものである。したがって、券は券滑落規制部材によって滑落が規制され、硬貨は券滑落規制部材を弾性変形させながら、券滑落規制部材を通過する。
【0016】また、請求項4に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記一対の傾斜ローラの硬貨滑落方向下流側に券の滑落を規制する弾性変形可能な部材で形成した券滑落規制部材を設けたものである。したがって、一対の傾斜ローラ間に滞留した券は、傾斜ローラが離間すると、券落とし部材によって強制的に傾斜ローラ間から下方に落とされる。また、硬貨は券滑落規制部材を弾性変形させながら、券滑落規制部材を通過する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。図1(a)は図2における I(a)-I(a)線断面図、同図(b)は券滑落規制部材の外観を示す斜視図、図2は本発明に係る券銭分離装置の平面図である。図3は図1におけるIII 矢視図、図4は同じく動作を説明するための図2におけるIV-IV 線断面図である。これらの図において上述した図5ないし図8に示す従来技術において説明した同一または同等の部材については、同一の符号を付し詳細な説明は適宜省略する。
【0018】図2に示すように、固定フレーム2の前板4側の端部には、平面視L字状で可動フレーム3側に延設されたブラケット41が固定されている。図3に示すように、このブラケット41には、軸43を介して券落とし部材42の基部が回動自在に支持され、この基部には係合突起42aが突設され、先端には券落とし部42bが略直角に折曲形成されている。この券落とし部材42は、軸43に巻回されたねじりコイルばね44によって、図中時計方向に付勢された状態が保持され、券落とし部42bが一対の傾斜ローラ9,10の略中間でかつ上方に位置付けられ、図1に示すように傾斜ローラ9,10の軸線方向に延設されている。
【0019】図3において、46は平板状の作動部材であって、基部が前板6に固定されており、可動フレーム3が矢印A方向に移動することにより、券落とし部材42の係合突起42aに係合し、同図(b)に示すように、券落とし部材42をねじりコイルばね44のねじりモーメントに抗して図中反時計方向に回動させる。券落とし部材42が反時計方向に回動することにより、券落とし部42bが互いに離間した一対の傾斜ローラ9,10間を下降するように構成されている。
【0020】図1に示すように、券滑落規制部材48は、傾斜ローラ9の図中右端側、すなわち硬貨滑落方向Cの下流側に、図2で示すようにブラケット49を介して、ガイド板17に固定されている。この券滑落規制部材48は、全体が厚みの薄いゴムからなり、図1(b)に示すように、2個の切欠き48bを挟むようにする3個の細長い足部48aによってのれん状に形成され、これら3個の足部48aの下端が一対の傾斜ローラ9,10の上面に添接している。
【0021】次に、このような構成の券銭分離装置1における券と硬貨を分離する分離動作を説明する。図1(a)に示すように、券銭投入口部材23から券24と硬貨が投入されると、券24と硬貨は一対のガイド板16,17に案内され、一対の傾斜ローラ9,10上に落下する。このとき、券24が断面U字状に折り曲げられているときには、券24が一対の傾斜ローラ9,10間の隙間から券収納部25に落下することなく、硬貨と共に傾斜ローラ9,10上を図中右方に滑落する。
【0022】一対の傾斜ローラ9,10の図中右端側には、券滑落規制部材48が設けられていることにより、比較的軽量の券24はこの券滑落規制部材48によって滑落が規制され、硬貨計数部26へ落下するのを規制される。一方、券24よりも重量の大きい硬貨は、券滑落規制部材48が弾性変形可能で、かつ厚み薄いゴムによって形成されていることにより、この券滑落規制部材48を弾性変形させながら、この券滑落規制部材48を通過して、硬貨計数部26へ落下する。
【0023】券滑落規制部材48によって滑落が規制された券24は、図4(a)示すように、券24の両端部が一対のガイド板16,17に挟持されるように保持される。したがって、一対の傾斜ローラ9,10の回転にもかかわらず、券24が傾斜ローラ9,10間に巻き込まれることなく、傾斜ローラ9,10上に滞留する。券24が滞留したことを発光、受光素子20,21が検出すると、モータ30が正方向に駆動し、図3(b)に示すように、可動フレーム3が図中矢印A方向に移動するので、一方の傾斜ローラ10が他方の傾斜ローラ9から離間する。
【0024】可動フレーム3が図中矢印A方向に移動することにより、作動部材46が券落とし部材42の係合突起42aに係合するので、券落とし部材42をねじりコイルばね44のねじりモーメントに抗して図中反時計方向に回動させる。券落とし部材42が反時計方向に回動することにより、図4(b)に示すように、券落とし部42bが互いに離間した一対の傾斜ローラ9,10間を下降するので、券24が券落とし部42bによって強制的に下方に押圧される。したがって、一対の傾斜ローラ9,10に保持されていた券24は、傾斜ローラ9,10による保持が解除され、券収納部25に確実に落下する。
【0025】このように、硬貨と共に券銭投入口部材23から投入された券24は、券滑落規制部材48によって硬貨計数部26への滑落が規制され、かつ券落とし部材42によって、券収納部25に確実に落下するので、硬貨と確実に分離される。また、券落とし部材42は可動フレーム3の移動に連動して動作するようにしたことにより、可動フレーム3を駆動するモータ30を共用することができるので、構造が簡素化できるだけでなく部品点数も削減され、かつ安価に形成することができる。また、券落とし部材42を設けたことにより、傾斜ローラ9,10を券24の幅よりも大きく離間させる必要がないので、装置が小型化されるとともに、傾斜ローラ9,10の離間時間も短くすることができるので、傾斜ローラ9,10上に滞留した券24の回収時間も短縮できる。
【0026】なお、券滑落規制部材48を可動側のガイド板17に固定したが、固定側のガイド板16に固定してもよい。また、券落とし部材42の駆動を、ロータリソレノイド等によって行ってもよく、種々の設計変更が可能である。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、券と硬貨とが確実に分離される。また、装置が小型化されるとともに、傾斜ローラ上に滞留した券の回収時間も短縮できる。
【0028】また、請求項2に係る発明によれば、券落とし部材を駆動する駆動源を可動ローラを駆動する駆動源と共用することができるので、構造が簡素化できるだけでなく部品点数も削減され、かつ安価に形成することができる。
【0029】また、請求項3に係る発明によれば、誤って、券が硬貨計数部側に落下するのを防止できる。
【0030】また、請求項4に係る発明によれば、券と硬貨とがより確実に分離される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 同図(a)は、図2における I(a)-I(a)線断面図、同図(b)は券滑落規制部材の外観を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る券銭分離装置の平面図である。
【図3】 図1におけるIII 矢視図である。
【図4】 本発明に係る券銭分離装置の動作を説明するための図1におけるIV-IV 線断面図である。
【図5】 図6におけるV-V 線断面図である。
【図6】 従来の券銭分離装置の側面図である。
【図7】 従来の券銭分離装置の平面図である。
【図8】 従来の券銭分離装置の動作を説明するための図5におけるVIII-VIII線断面図である。
【符号の説明】
1…券銭分離装置、2…固定フレーム、3…可動フレーム、9,10…傾斜ローラ、16,17…ガイド板、23…券銭投入口部材、24…券、25…券収納部、26…硬貨計数部、42…券落とし部材、42b…券落とし部、46…作動部材、48…券滑落規制部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 券銭投入口から投入された券と硬貨とを分離する券銭分離装置であって、共に同じ角度だけ傾斜しわずかな間隔だけ隔てて対向し硬貨を傾斜に沿って滑落させ、かつ互いに協働して券を巻き込む方向に回転する一対の傾斜ローラを備え、これら一対の傾斜ローラを接離自在とし、傾斜ローラが離間することにより傾斜ローラの間を下降する券落とし部材を設けたことを特徴とする券銭分離装置。
【請求項2】 請求項1記載の券銭分離装置において、前記一対の傾斜ローラの一方を固定ローラとし、他方を可動ローラとし、固定ローラ側に前記券落とし部材を回動自在に支持し、可動ローラ側に、前記一対の傾斜ローラが離間するのに連動して前記券落とし部材を回動させ傾斜ローラ間を下降させる作動部を設けたことを特徴とする券銭分離装置。
【請求項3】 券銭投入口から投入された券と硬貨とを分離する券銭分離装置であって、共に同じ角度だけ傾斜しわずかな間隔だけ隔てて対向し硬貨を傾斜に沿って滑落させ、かつ互いに協働して券を巻き込む方向に回転する一対の傾斜ローラを備え、これら一対の傾斜ローラの硬貨滑落方向下流側に券の滑落を規制する弾性変形可能な部材で形成した券滑落規制部材を設けたことを特徴とする券銭分離装置。
【請求項4】 請求項1または2記載の券銭分離装置において、前記一対の傾斜ローラの硬貨滑落方向下流側に券の滑落を規制する弾性変形可能な部材で形成した券滑落規制部材を設けたことを特徴とする券銭分離装置。

【図1】
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【図5】
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【図7】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図8】
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【公開番号】特開2002−260045(P2002−260045A)
【公開日】平成14年9月13日(2002.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−58321(P2001−58321)
【出願日】平成13年3月2日(2001.3.2)
【出願人】(000003632)株式会社田村電機製作所 (18)
【Fターム(参考)】