剃毛キット
ハンドルと、ハンドルに取り付けられたカートリッジと、カートリッジに接合された1対の主ガードであって、それぞれが複数のフィンスロットを画定する複数のフィンを有する主ガードと、を有する安全かみそりが提供される。安全かみそりは、カートリッジに取り付けられ、1対の主ガードに隣接して配置される1つ以上の主剃毛刃を更に含む。剃毛剤保持ガードは1対の主ガードの間に配置される。剃毛剤保持ガードは、複数のガードスロットを画定する複数の壁を有し、ガードスロットの幅は、フィンスロットの幅より大きい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、剃毛の方法及びシステムに関する。より詳細には、本発明は、剃毛かみそりを収納し剃毛剤を保持するための剃毛トレイを有する剃毛システム、剃毛剤を保持し皮膚に剃毛剤を塗布するためのガード部材を有する剃毛かみそり、並びにそのような剃毛かみそり及びシステムを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
典型的には、男女は、ゲル、クリーム、石鹸、又はローション等の剃毛剤の層を、剃る領域の皮膚に手で塗布することにより身体を剃る。ユーザーは次いで、湿式剃毛かみそりで皮膚を剃る。湿式剃毛かみそりは、湿式剃毛かみそりに閉じ込められた切り取った毛が除去されるように、定期的に水中ですすがれる。この剃毛方法では、ユーザーは、一缶又は1本のチューブの剃毛剤と、使い捨て剃毛かみそり、又は使い捨てカートリッジを有する剃毛かみそりシステムであってよい湿式剃毛かみそりと、を購入する必要がある。1本のチューブ又は一缶の剃毛は、多回数の剃毛に十分な剃毛剤を提供し、数個の使い捨て剃毛かみそり及び/又は使い捨てカートリッジの寿命より長持ちする。
【0003】
上述の剃毛方法にはいくつかの欠点がある。まず、この剃毛方法では、消費者は、必要以上の剃毛剤を購入し塗布することを強いられる。例えば、商用又は休暇で旅行しているとき、剃毛する必要がある消費者もいる。現在、刃等の鋭利な物品を対象とする機内持ち込み物品、及び機内に持ち込める液体洗面用品の量の制限に関する厳重な空港政策によって、頻繁に旅行をする人にも、たまに旅行する人にも深刻な不便をきたしている。そのような物品を飛行機に持ち込む煩わしさに対処するよりも、むしろ目的地に着いた際に新しい剃毛剤と剃毛かみそりとを購入する方を好む旅行者もいる。比較的安価な使い捨てかみそりは入手可能であるが、消費者は一缶又は1本のチューブの剃毛剤も購入しなければならず、特に剃毛剤が2、3回の剃毛にのみ必要な場合は、高価になり得る。一缶又は1本のチューブの剃毛剤には剃毛剤が過剰に収容されており、旅行者が家に戻る前に、使い捨てかみそりと共に通常捨てられてしまう。消費者が自分の剃毛用品を持ち込む方を好む場合は、他の洗面用品に利用できる重さ及びかさを、剃毛剤容器(単数又は複数)が余分に取ってしまう。典型的な旅行者は、家から離れて長期滞在しているのでなければ、ローションを一瓶全部必要としない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
消費者が剃毛するとき、過剰の剃毛剤が手に通常塗布され、皮膚にマッサージされる。このプロセスは汚れ、多大な量の剃毛剤を無駄にすることになり、消費者はかみそりをつかむ前に手から洗い落とさなければならない。このように剃毛剤が剃毛ごとに浪費され、あまり経済的でない。流水がすぐに利用できない場合、又は節水している場合、すすぎのプロセスは更に問題を生じさせる。例えば、流水が利用可能性は、現代の利器から遠ざかって荒野をハイキング又はキャンプする消費者にとっては、欠乏していることがあり得る。新興市場等の地球のある地域の消費者にとって、いかなる水のアクセスも限られている可能性が更にある。場合によっては、水がすぐに利用できない。例えば、いつも急いでいる消費者は、車中又は公共交通機関等の非典型的な場所で、剃毛する必要性があることに気づくことがよくある。剃毛剤を塗布するプロセスもまた汚れるので、急いでおり移動中に剃毛する消費者にとって適していない。これらの理由から、たとえ湿式かみそりからの根元に近く滑らかな剃毛の見た目及び感触が理想的には好まれても、消費者の中には、電気かみそりを使用しがちである、又は剃毛すること自体を後回しにする人もいる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの態様では、本発明は概して、ハンドルと、ハンドルに取り付けられたカートリッジと、カートリッジに接合された1対の主ガードであって、それぞれが複数のフィンスロットを画定する複数のフィンを有する主ガードと、を有する安全かみそりを特徴とする。安全かみそりは、カートリッジに取り付けられ、1対の主ガードに隣接して配置される1つ以上の主剃毛刃を更に含む。剃毛剤保持ガードは1対の主ガードの間に配置される。剃毛剤保持ガードは、複数のガードスロットを画定する複数の壁を有し、ガードスロットの幅は、フィンスロットの幅より大きい。
【0006】
別の態様において、本発明は、概して、ハンドルと、ハンドルに取り付けられた近位端部分及び遠位端部分を備えるカートリッジと、を有する安全かみそりを特徴とする。1つ以上の剃毛刃はカートリッジに取り付けられ、ガードはカートリッジの遠位端部分に接合される。ガードは、近位壁、遠位壁(distal all)、及び1対の側壁によって画定される細長いスロットを有し、細長いスロットは、1:10乃至1:25の幅対長さの比を有する。
【0007】
更に別の態様において、本発明は、概して、安全剃毛かみそりと、剃毛トレイと、剃毛剤の容器と、を有する剃毛システムを特徴とする。安全剃毛かみそりは、細長いハンドルと、細長いハンドルに取り付けられたカートリッジと、カートリッジに接合された剃毛剤保持ガードと、を有する。剃毛トレイは、収納中に安全剃毛かみそりを受容するように寸法付けられている第1の部分と、受け皿を画定する第2の部分と、を有する。剃毛剤の容器は受け皿内に配置される。
【0008】
更に別の態様において、本発明は、概して、ガードを有する剃毛かみそりカートリッジを剃毛剤の容器中に入れる工程、剃毛剤をガードで保持する工程、剃毛かみそりカートリッジを剃る領域の皮膚に当てる工程、ガードを圧縮させることによって、その皮膚部分に剃毛剤を剃毛かみそりカートリッジで塗布する工程、及び剃毛かみそりカートリッジをその部分の皮膚全体に移動させることでその領域の皮膚を剃毛する工程を含む剃毛の方法を特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】湿式剃毛システムの1つの可能な実施形態の平面図。
【図2】図1の剃毛システムに組み込まれてもよい、湿式剃毛かみそり及び剃毛剤の容器の1つの可能な実施形態の正面図。
【図3A】剃毛トレイの1つの可能な実施形態の平面図。
【図3B】剃毛トレイの別の可能な実施形態の平面図。
【図3C】剃毛トレイの別の可能な実施形態の平面図。
【図3D】剃毛トレイの更に別の可能な実施形態の裏面図。
【図3E】剃毛トレイの更に別の可能な実施形態の裏面図。
【図4A】湿式剃毛かみそりシステムの別の可能な実施形態の斜視図。
【図4B】剃毛トレイ及び剃毛剤の容器の別の可能な実施形態の斜視図。
【図4C】剃毛剤の容器の斜視図。
【図5】図2の剃毛かみそりに組み込まれてもよい、ガードの1つの可能な実施形態の斜視図。
【図6】剃毛かみそりカートリッジの1つの可能な実施形態の斜視図。
【図7】図6のカートリッジに組み込まれてもよい、ガードの1つの可能な実施形態の斜視図。
【図8A】概して線8−8に沿って得られる、第1の、即ち中立の位置にある図7のガードの横断面図。
【図8B】概して線8−8に沿って得られる、第2の、即ち圧縮された位置にある図7のガードの横断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1を参照すると、本開示は、概して、ハンドル14と、ハンドルに取り付けられたカートリッジ16と、を有する湿式剃毛かみそり12を含む剃毛システム10を提供することに関する。特定の実施形態では、カートリッジ16は、ハンドル14に、取り外し可能に、及び/又は回動自在に取り付けられてもよい。カートリッジ16は、必要に応じてユーザーによってハンドル14から取り外され新しいカートリッジ16と取り替えられることができ、したがって、ハンドル14は再使用される。他の実施形態では、カートリッジ16は、ハンドル14に固定して取り付けられてもよく、消費者は、所望に応じて、湿式剃毛かみそり12を処分し、新しい湿式剃毛かみそり12と取り替えてもよい。以下に更に詳細に説明するように、カートリッジ16は、剃毛中に皮膚の表面に剃毛剤を塗布するために、剃毛剤保持ガード18を含んでもよい。剃毛システム10は、湿式剃毛かみそり12と、剃毛剤の使い捨て容器22と、を収納する剃毛トレイ20を含んでもよい。
【0011】
剃毛トレイ20は、近位端部分24と、遠位端部分26と、を有し得る。遠位端部分24は、剃毛剤の使い捨て容器22を受容するように寸法付けられている受け皿28を画定してもよい。あるいは、受け皿28は剃毛剤で充填されてもよい。湿式剃毛かみそり収納部分30は、近位端部分24と遠位端部分26との間に配置されてもよい。湿式剃毛かみそり収納部分30は、凹設領域32と、ハンドル保持部材34と、概して開放された領域36と、を有し得る。凹設領域32は、カートリッジ16を受容するように寸法付けられてもよく、概して開放された領域36は、湿式剃毛かみそり12のハンドル14を受容するように寸法付けられてもよい。凹設領域32は、剃毛後にカートリッジ16を乾かすのを補助することができる、剃毛トレイ20を貫通して延在する排水開口38を画定してもよい。ハンドル保持部材34は、ハンドル14を剃毛トレイ20に固定させてもよく、凹設領域32と概して開放された領域36との間に配置されてもよい。剃毛トレイ20、剃毛かみそり12、及び剃毛剤の容器22は、キットとして共にパッケージ化されてもよい。剃毛剤の容器22は、必要に応じて別個に購入され取り替えられてもよい。剃毛かみそり12は使い捨てであってもよく、特定の回数の剃毛後にトレイ20及び剃毛剤22の容器と共に捨てられてもよい。特定の実施形態では、剃毛かみそり12及び剃毛剤の容器22は、剃毛トレイ20なしで、キットとしてパッケージ化されてもよい。
【0012】
図2を参照すると、剃毛トレイ20(図示せず)の受け皿28内に配置されてもよい、剃毛剤の容器22に挿入されている湿式剃毛かみそり12が示される。湿式剃毛かみそり12は、カートリッジ16の後部のキャップ44とカートリッジ16の前方部分の剃毛剤保持ガード18との間に配置される1つ以上の刃42を有してもよい。特定の実施形態では、剃毛剤保持ガード18が、キャップ44の代わりに使用されてもよく、したがって、カートリッジ16は、複数の剃毛剤保持ガード18を更に含んでもよく、又はキャップ44の位置に剃毛剤保持ガード18を有してもよい。剃毛剤の容器22は、蓋40を有してもよい。蓋40は、剃毛剤の容器22から取り外される可剥性の蓋であってもよく、又は、蓋40は、スナップ嵌め設計を利用して剃毛剤の容器22上に再密閉可能であってもよい。剃毛剤の容器22は、湿式剃毛かみそり12のカートリッジ16を受容するように寸法付けられていてもよい。剃毛剤の容器22は、カートリッジ16の寸法よりわずかに大きくてもよく、約1、又は2回乃至約4、又は5回の剃毛に十分な剃毛剤を収容し得る。剃毛剤の容器22は、カートリッジ16の長さにほぼ相当する長さを備える、概して方形の形状を有してもよい。特定の実施形態では、剃毛剤の容器の長さは、約25mm、35mm、又は45mm乃至約55mm、65mm、又は75mmであってよい。剃毛剤の容器22は、余分な剃毛剤がハンドル14に付くのを防ぐことができるカートリッジ16の幅に相当する高さを有してもよい。特定の実施形態では、剃毛剤の容器の高さは、約10mm、12mm、又は14mm乃至約20mm、30mm、又は40mmであってよい。前述したように、剃毛剤の容器22は、カートリッジ16の幅にほぼ相当する幅を更に有してもよい。
【0013】
剃毛剤保持ガード18が一定量の剃毛剤に接触し、一定量の剃毛剤が保持されるように、ユーザーはカートリッジ16を剃毛剤の容器22に挿入してもよい。次に、カートリッジ16は、剃る領域の皮膚に当ててもよい。カートリッジ16が皮膚の表面に沿って通過する際、1つ以上の刃42がその領域を剃毛する直前に、剃毛剤保持ガード18が剃毛剤を塗布してもよい。1つ以上の刃42が皮膚を剃毛すると同時に、剃毛剤が皮膚に塗布されてもよい。あるいは、ユーザーは、剃毛剤保持ガード18のみを剃る領域の皮膚に当ててもよい。刃42が皮膚に接触する前に、剃毛剤保持ガード18は、剃毛剤を剃る領域全体に塗布してもよい。次に、ユーザーは、カートリッジ16及び1つ以上の刃(one or blades)42を皮膚の表面に当てて接触させ、その領域を剃毛し始めてもよい。ユーザーは、必要に応じて、カートリッジ16を定期的にすすいでもよい。カートリッジ16内に閉じ込められた毛は、カートリッジ16を剃毛剤の容器に戻すことによりすすがれてもよい。剃毛剤は、1つ以上の刃42のすすぎ及び洗浄を補助することができる、典型的なシェービングローション及びゲル剤より低い粘度を有してもよい。特定の実施形態では、Koninklijke Philips Electronics N.V製のNivea Cool Gel Shaving Balm(Philips Philishave HQ170又はHQ171)を剃毛剤の容器22に入れて、(又は以下に更に詳細に説明するように、チューブ又は小袋に入れて)使用してもよい。
【0014】
図3Aを参照すると、剃毛トレイ50の別の実施形態が示される。剃毛トレイ50は、前述され図1に示される剃毛トレイ20に類似していてもよい。剃毛トレイ50は、近位端部分52と、遠位端部分54と、を有し得る。遠位端部分54は、剃毛剤の使い捨て容器22(図示せず)を受容するように寸法付けられた第1の受け皿56を画定してもよい。遠位端部分54は、すすぎ用ボウルであり得る第2の受け皿58を更に画定してもよい。第2の受け皿58は、水又は他のすすぎ溶液で充填されてもよい。湿式剃毛かみそり12(図示せず)は、第2の受け皿58内でカートリッジ16(図示せず)をすすぐのを補助することができる振動するかみそりであってもよい。湿式剃毛かみそり収納部分60は、近位端部分52と遠位端部分54との間に配置されてもよい。湿式剃毛かみそり収納部分60は、凹設領域62と、ハンドル保持部材64と、概して開放された領域66と、を有してもよい。凹設領域62は、カートリッジ16(図示せず)を受容するように寸法付けられてもよく、概して開放された領域66は、湿式剃毛かみそり12(図示せず)のハンドル14を受容するように寸法付けられてもよい。凹設領域62は、剃毛後にカートリッジ16(図示せず)を乾かすのを補助することができる、剃毛トレイ50を貫通して延在する排水開口68を画定してもよい。ハンドル保持部材64は、ハンドル14(図示せず)を剃毛トレイ50に固定させてもよく、凹設領域62と概して開放された領域66との間に配置されてもよい。
【0015】
第2の受け皿58は、カートリッジ16(図示せず)の長さにほぼ相当する長さを備える、概して方形の形状を有してもよい。第2の受け皿58は、剃毛剤の容器22(図2を参照)と同じ寸法であってもよく、又は剃毛剤の容器22より大きくてもよい。特定の実施形態では、第2の受け皿58の長さは、約35mm、45mm、又は55mm乃至約65mm、75mm、又は85mmであってよい。第2の受け皿58は、余分な水又はすすぎ溶液がハンドル14(図示せず)に付くのを防ぐことができる、カートリッジ16の幅にほぼ相当する高さを更に有してもよい。特定の実施形態では、すすぎ用ボウル58の高さは、約10mm、12mm、又は14mm乃至約20mm、30mm、又は40mmであってよい。
【0016】
図3Bを参照すると、剃毛トレイ150の別の可能な実施形態の正面図が示される。剃毛トレイ150は、近位端部分154と、遠位端部分156と、を有し得る。湿式剃毛かみそり収納部分160は、近位端部分154と遠位端部分156との間に配置されてもよい。湿式剃毛かみそり収納部分160は、図1及び2に示される、剃毛剤の使い捨て容器22を受容するように寸法付けられた受け皿158を画定してもよい。あるいは、受け皿158は剃毛剤で充填されてもよい。湿式剃毛かみそり収納部分160は、凹設部分162と、ハンドル保持部材164と、概して開放された領域166と、を有してもよい。凹設部分162は、カートリッジ16(図示せず)を受容するように寸法付けられてもよく、概して開放された領域166は、湿式剃毛かみそり12(図示せず)のハンドル14(図示せず)を受容するように寸法付けられてもよい。凹設部分162は、剃毛後にカートリッジ16(図示せず)を乾かすのを補助することができる、剃毛トレイ150を貫通して延在する排水開口168を画定してもよい。ハンドル保持部材164は、ハンドル14を剃毛トレイ150に固定させてもよく、凹設部分162と概して開放された領域166との間に配置されてもよい。剃毛トレイ150は、前述され図1に示される剃毛トレイ20に類似していてもよい。しかしながら、剃毛トレイ150の受け皿158は、かみそり収納部分160内に配置されてもよく、又は概して開放された領域166内に配置されてもよい。受け皿158が遠位端部分156から離れた位置にあることにより、剃毛トレイ150の全長を延ばす必要なく、剃毛剤の容器22が剃毛トレイ150によって保持されることができる。
【0017】
剃毛トレイ150、剃毛かみそり12、及び剃毛剤の容器22は、キットとして共にパッケージ化されてもよい。剃毛剤の容器22は、必要に応じて別個に購入され、トレイ150の受け皿158で取り替えられてもよい。剃毛かみそり12は使い捨てであってもよく、特定の回数の剃毛後に、トレイ150及び剃毛剤22の容器と共に捨てられてもよい。特定の実施形態では、剃毛かみそり12及び剃毛剤の容器22は、剃毛トレイ150なしで、キットとしてパッケージ化されてもよい。
【0018】
図3Cを参照すると、剃毛トレイ200の更に別の可能な実施形態の平面図が示される。剃毛トレイ200は、前述され図3Aに示される剃毛トレイ20に類似していてもよい。剃毛トレイ200は、近位端部分202と、遠位端部分204と、を有し得る。湿式剃毛かみそり収納部分210は、近位端部分202と遠位端部分204との間に配置されてもよい。湿式剃毛かみそり収納部分210は、剃毛剤の使い捨て容器22(図示せず)を受容するように寸法付けられた第1の受け皿206を画定してもよい。湿式剃毛かみそり収納部分210は、水又は他のすすぎ溶液で充填されてもよい、すすぎ用ボウル208等の第2の受け皿208を更に画定してもよい。湿式剃毛かみそり12(図示せず)は、第2の受け皿208内でカートリッジ16(図示せず)をすすぐのを補助することができる、振動するカートリッジ16を有する振動するかみそりであってもよい。湿式剃毛かみそり収納部分210は、凹設領域212と、ハンドル保持部材214と、概して開放された領域216と、を有してもよい。凹設領域212は、カートリッジ16(図示せず)を受容するように寸法付けられてもよく、概して開放された領域216は、湿式剃毛かみそり12(図示せず)のハンドル14(図示せず)を受容するように寸法付けられてもよい。凹設領域212は、剃毛後にカートリッジ16(図示せず)を乾かすのを補助することができる、剃毛トレイ200を貫通して延在する排水開口218を画定してもよい。ハンドル保持部材214は、ハンドル14(図示せず)を剃毛トレイ200に固定させてもよく、凹設領域212と概して開放された領域216との間に配置されてもよい。
【0019】
第2の受け皿208は、カートリッジ16(図示せず)の長さにほぼ相当する長さを備える、概して方形の形状を有してもよい。すすぎ用ボウル208は、剃毛剤の容器22(図2を参照)と同じ寸法であってもよく、又は剃毛剤の容器22より大きくてもよい。特定の実施形態では、すすぎ用ボウル208の長さは、約35mm、45mm、又は55mm乃至約65mm、75mm、又は85mmであってよい。第2の受け皿208は、余分な水又はすすぎ溶液がハンドル14(図示せず)に付くのを防ぐことができる、カートリッジ16の幅にほぼ相当する高さを更に有してもよい。特定の実施形態では、第2の受け皿208の高さは、約10mm、12mm、又は14mm乃至約20mm、30mm、又は40mmであってよい。剃毛トレイ200は、前述され図3Aに示される剃毛トレイ50に類似していてもよいが、剃毛トレイ200の受け皿206及びすすぎ用ボウル208は、かみそり収納部分210内に配置されてもよく、又は概して開放された領域216内に配置されてもよい。受け皿206及びすすぎ用ボウル208が遠位端部分204から離れた位置にあることにより、剃毛トレイ200の全長を延ばす必要なく、剃毛剤の容器22が剃毛トレイ200によって保持されることができる。
【0020】
図3D及び3Eを参照すると、剃毛トレイ250及び300が、剃毛剤22及び/又は第2の受け皿308用に、それぞれ剃毛トレイ250及び300の裏面252及び302に位置する(それぞれ)受け皿258及び306を有してもよいことを図示するために、剃毛トレイの別の実施形態3D及び3Eが示される。本出願で説明される任意の実施形態は、剃毛剤容器22用の1つ以上の受け皿、すすぎ溶液用の1つ以上のボウル、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。1つ以上の受け皿及び/又はボウルは、剃毛トレイの上面(図1、3A、3B、及び3Cに示されているように)又は裏面(図3D、3Eに示されているように)、剃毛トレイの遠位端部分(図1及び3Aに示されているように)、剃毛トレイの近位端部分、トレイの剃毛かみそり収納部分内(図3B及び3Cに示されているように)、あるいはそれらの任意の組み合わせに配置されてもよい。受け皿258、306、及び308が剃毛トレイ250及び300の裏面にあることにより、トレイの全長及び側面を縮小させることができ、剃毛システムをよりコンパクト化する。
【0021】
図4Aを参照にすると、湿式剃毛かみそり12と、チューブ等の剃毛剤の可撓性包装体72と、を含んでもよい剃毛システム70の別の実施形態が図示される。剃毛剤74は、前述した剃毛剤の容器22より高い粘度を有してもよい。帯状の剃毛剤74が剃毛剤保持ガード18に塗布されて、剃毛剤保持ガードによって保持されることが可能であるように、剃毛剤74の粘度(又は剃毛剤の容器22中の剃毛剤)は、練り歯磨又はゲルとほぼ同等であってもよい。特定の実施形態では、剃毛剤74は、室温(摂氏約23度)で、約2,000、10,000、又は25,000センチポアズ乃至約50,000、75,000、又は250,000センチポアズの粘度を有してもよい。他の実施形態では、剃毛剤74は、室温(摂氏約23度)で、約10、50、又は100センチポアズ乃至約150、250、又は500センチポアズの粘度を有してもよい。
【0022】
ユーザーは、剃毛剤74を、剃毛剤の可撓性包装体72から剃毛剤保持ガード18上に放出させてもよい。次に、カートリッジ16は、剃る領域の皮膚に当ててもよい。カートリッジ16が皮膚の表面に沿って通過する際、1つ以上の刃42がその領域を剃毛する直前に、剃毛剤保持ガード18が剃毛剤74を塗布してもよい。1つ以上の刃(one or blades)42が皮膚を剃毛すると同時に、剃毛剤74が皮膚に塗布されてもよい。あるいは、ユーザーは、剃毛剤保持ガード18のみを、剃る領域の皮膚に当てて最初に通過させてもよい。刃42が皮膚に接触する前に、剃毛剤保持ガード18は、剃毛剤を剃る領域全体に塗布してもよい。次に、ユーザーは、カートリッジ16及び1つ以上の刃(one or blades)42を皮膚の表面に当てて接触させ、その領域を剃毛し始めてもよい。ユーザーは、必要に応じて、カートリッジ14を定期的にすすいでもよい。湿式剃毛かみそり12の剃毛剤保持ガード18と共に、又は本出願で説明される任意の実施形態と共に、剃毛剤72の可撓性包装体、又は剃毛剤の容器22のどちらかが使用されてよい。
【0023】
図4B及び4Cに示されるように、剃毛システム70(図4A)は、剃毛かみそりトレイ75と、剃毛剤74の1つ以上の小袋71と、を更に含んでもよい。1つ以上の小袋71は、図4Aに示される剃毛剤72のチューブの代わりに使用されてもよい。剃毛かみそりトレイ75は、剃毛かみそり12(図示せず)が使用されていないとき、剃毛かみそり12(図示せず)を保持又は収納する湿式剃毛かみそり部分を備える上面を有してもよい。小袋71は、取り外し可能に接合一体化され、剃毛トレイ75の裏面に取り付けられてもよい。ユーザーは、剃毛するたびに、小袋71のうちの1つを引きはがすか、又は取り外すことができる。剃毛トレイ75は、互いに連結され、取り外し可能なカートリッジ77に取り付けられる1つ以上の小袋71を有する、取り外し可能なカートリッジ77を含んでもよい。取り外し可能なカートリッジ77は、トレイ75の裏面に取り外し可能に取り付けられることができる。小袋(単数又は複数)71は、図4Cに示されているように、剃毛剤74を分配するために、上部73が引きはがされるか、又は切り離されることができる。切り離される上部73は、狭い帯状の剃毛剤74をガード部材(図4Aに示される剃毛剤保持ガード18等)に塗りつけるように寸法付けられてもよい。あるいは、切り離される上部73は、1つ以上の刃(one or blades)等のガード以外の構成要素を含むことができるカートリッジ16(図示せず)の幅を覆うように、より広い帯状の剃毛剤74を塗りつけるように寸法付けられてもよい。
【0024】
図5を参照すると、剃毛剤保持ガード18の斜視図が示される。剃毛剤保持ガード18は、前壁78、後壁76、並びに1対の側壁80及び82を有し得る。前壁78、後壁76、並びに1対の側壁80及び82は、剃毛剤を保持するための細長いスロット84を画定してもよい。前壁78及び後壁76は、約25mm、30mm、又は35mm乃至約40mm、45mm、又は50mmの長さを有してもよい。前壁78から後壁76までの距離は、約1.5mm、2mm、又は2.5mm乃至約3mm、3.5mm、又は4mmであってよい。細長いスロット84は、幅対長さの比が、約1:5、1:7、又は1:10乃至約1:15、1:20、又は1:25であってよい。剃毛剤を保持するのを補助するように、前壁78及び後壁76の高さはそれぞれ、約1.0mm、1.5mm、又は2.0mm乃至約2.5、3.0、又は3.5mmであってよい。高さが低いと、スロットの深さが浅くなり、十分な剃毛剤を保持できない可能性がある。特定の実施形態において、細長いスロット84は、前壁78の高さが後壁76の高さより大きくなるように、前壁78から後壁76に傾斜させてもよく、これにより剃毛剤(単数又は複数)を保持し塗布するのを補助することができる。剃毛剤保持ガード18は、エラストマー材料から製造されてもよく、又は多孔質材料から製造されてもよい。特定の実施形態において、剃毛剤保持ガード18は、カートリッジ16(図示せず)に射出成形されてもよく、又は接着剤若しくはスナップ嵌め設計等の他の組立プロセスで接合されてもよい。
【0025】
図6を参照すると、剃毛剤を塗布するために使用されてもよい、カートリッジ100の別の実施形態が示される。カートリッジ100の前方部分は、1対の主ガード102及び104と、1対の主ガード102と104との間に配置される剃毛剤保持ガード106と、を含んでもよい。1つ以上の刃108は、カートリッジ100の後方部分におけるキャップ110と、カートリッジ100の前方部分における1対の主ガード102及び104との間で、カートリッジ100に取り付けられてもよい。1対の主ガード102及び104はそれぞれ、1つ以上の刃108に平行して延在する複数のフィン112及び114等の、皮膚引張部材を有してもよい。複数のフィン112及び114は、根元により近い剃毛を提供するように、剃毛される皮膚の表面を引っ張ることができる。カートリッジ100は、前述したようなハンドル14及びカートリッジ16と類似して、カートリッジ100をハンドル(図示せず)に取り付けるのを補助することができる相互連結部材116に回動自在に接合されてもよい。キャップ110に加えて、又はキャップ110の代わりに剃毛剤保持ガード106が更に使用されてもよく、したがってカートリッジ100は、複数の剃毛剤保持ガード106を更に含んでもよく、又はカートリッジ100は、カートリッジ100の後方部分で剃毛剤保持ガード106を有してもよい。
【0026】
図7を参照すると、剃毛剤保持ガード106の斜視図が示される。剃毛剤保持ガード106は、近位端部分118と、遠位端部分120と、を有し得る。近位端部分118及び遠位端部分120はそれぞれ、約25mm、30mm、又は35mm乃至約40mm、45mm、又は50mmの長さを有してもよい。近位端部分118は、剃毛剤保持ガード106の近位端部分118の長さに沿って配置される、一連の概して円形のくぼみ122を画定してもよい。遠位端部分120は、概して遠位端部分120の長さに延びる、前壁124と、後壁126と、複数の中間壁128、130、及び132と、を有してもよい。複数の中間壁128、130、132、及び134は、複数の細長いスロット136、138、140、及び142を画定してもよい。剃毛剤を保持するのを補助するように、前壁124、後壁126、並びに複数の中間壁128、130及び132の高さはそれぞれ、約1.0mm、1.5mm、又は2.0mm乃至約2.5、3.0、又は3.5mmであってよい。高さが低いと、スロットの深さが浅くなり、十分な剃毛剤を保持できない可能性がある。
【0027】
図8A及び8Bを参照にすると、概して図7の線8−8に沿って得られる、剃毛剤保持ガード106の横断面図が示される。剃毛剤保持ガード106は、第1の圧縮された位置(図8B)と、第2の、即ち圧縮されていない位置(図8)と、を有してもよい。カートリッジ100が剃毛剤の容器に挿入される際に(図2に示されているように)、又は剃毛剤がチューブ72又は小袋71から塗布される際に(図4A及び4Cに示されているように)、剃毛剤保持ガード106は中立の位置にあり得る。カートリッジ100が、剃毛中に皮膚の表面に圧接されるとき、剃毛剤保持ガード106は圧縮された位置にあり得る。
【0028】
剃毛剤保持ガード106の遠位端部分120は、概して円形の本体を有してもよく、そこから中間壁128、130、132、及び134が延びる。4つの中間壁128、130、132、及び134が示されているが、それより多い又は少ない中間壁が使用されてもよい。剃毛剤保持ガード106が中立の位置にあるとき、隣接する中間壁128、130、132、及び134の間の距離は、約0.2mm、0.3mm、又は0.55mm乃至約0.7mm、0.9mm、又は1.0mmであってよい。中立の位置は、剃毛剤保持ガード106がより多くの剃毛剤を受け取ることを可能にする。剃毛剤は、概して円形のくぼみ122、並びに複数の細長いスロット136、138、140、及び142内に捕えられてもよい。後壁126及び中間壁136によって画定され、剃毛剤を捕えるスロット144が更にあってもよい。隣接する中間壁128、130、132、及び134の間の距離はまた、スロット幅と呼ばれる場合がある。剃毛剤保持ガード106のスロット幅は、より多くの剃毛剤を閉じ込める、又は保持するために、1対の主ガード112及び114(図6)のスロット幅より大きくてもよい。特定の実施形態において、剃毛剤保持ガード106の間隙幅は、1対の主ガード112及び114(図6)のスロット幅の約1.5、2、又は3倍乃至約4、5、又は6倍ほど大きくてもよい。
【0029】
近位端部分118の概して円形のくぼみ122は、後壁126に直接隣接してもよい。円形のくぼみ122も、中立の位置(図8A)と、圧縮された位置(図8B)と、を有してもよい。中立の位置では、概して円形のくぼみ122は、約0.15mm、0.3mm、又は0.55mm乃至約0.7mm、0.9mm、又は1.0mmの半径を有してよい。圧縮された位置では、概して円形のくぼみ122は、約25%、30%、又は40%乃至約50%、75%、又は100%圧縮されてよい。剃毛剤保持ガード106は、エラストマー材料から製造されてもよく、又は圧縮及び剃毛剤の放出を容易にする、多孔質材料から製造されてもよい。剃毛剤保持ガード106は、約10、20、又は30乃至約60、70、又は80のショアA硬さを有し得る。特定の実施形態において、剃毛剤保持ガード106は、カートリッジ100(図6)に射出成形されてもよく、又は接着剤若しくはスナップ嵌め設計等の他の組立プロセスで接合されてもよい。
【0030】
円形のくぼみ122、並びに複数のスロット136、138、140、及び142は、カートリッジ100(図示せず)が剃毛剤の容器22に挿入される際に(図2に示されているように)、あるいは剃毛剤がチューブ72又は小袋71から塗布される際に(図4A及び4Cに示されているように)、剃毛剤の保持を容易にすることができる。くぼみ122並びに中間壁128、130、132及び134は、カートリッジ100(図示せず)が剃毛される皮膚の表面に当てられる際に、剃毛剤の放出を抑制することができる。皮膚の表面に圧接される剃毛剤保持ガード106の力が、中間壁128、130、132、及び134を接近させて圧縮し、剃毛剤を放出させることができる。特定の実施形態では、中間壁128、130、132、及び134は、互いに接触して、剃毛剤を細長いスロット136、138、140、142、及び144から皮膚の表面に押し進めるように、圧縮させることができる。概して円形のくぼみ122もまた、剃毛中に剃毛剤を放出させるように圧縮させることができる。
【0031】
所望する場合、特定の実施形態が、任意選択で別個に、又は共に実施されてもよい。例えば、剃毛の方法は、上述した剃毛剤保持ガードを備える任意のカートリッジを使用してもよく、あるいは剃毛システムは、前述した剃毛剤保持ガードを備える任意のカートリッジが含まれてもよい。
【0032】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく制限されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に指定されない限り、各こうした寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
【0033】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他の任意の参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。更に、本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれた文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいては、本書においてその用語に与えられた定義又は意味が適用されるものとする。
【0034】
本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正が可能であることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。
【技術分野】
【0001】
本発明は、剃毛の方法及びシステムに関する。より詳細には、本発明は、剃毛かみそりを収納し剃毛剤を保持するための剃毛トレイを有する剃毛システム、剃毛剤を保持し皮膚に剃毛剤を塗布するためのガード部材を有する剃毛かみそり、並びにそのような剃毛かみそり及びシステムを使用する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
典型的には、男女は、ゲル、クリーム、石鹸、又はローション等の剃毛剤の層を、剃る領域の皮膚に手で塗布することにより身体を剃る。ユーザーは次いで、湿式剃毛かみそりで皮膚を剃る。湿式剃毛かみそりは、湿式剃毛かみそりに閉じ込められた切り取った毛が除去されるように、定期的に水中ですすがれる。この剃毛方法では、ユーザーは、一缶又は1本のチューブの剃毛剤と、使い捨て剃毛かみそり、又は使い捨てカートリッジを有する剃毛かみそりシステムであってよい湿式剃毛かみそりと、を購入する必要がある。1本のチューブ又は一缶の剃毛は、多回数の剃毛に十分な剃毛剤を提供し、数個の使い捨て剃毛かみそり及び/又は使い捨てカートリッジの寿命より長持ちする。
【0003】
上述の剃毛方法にはいくつかの欠点がある。まず、この剃毛方法では、消費者は、必要以上の剃毛剤を購入し塗布することを強いられる。例えば、商用又は休暇で旅行しているとき、剃毛する必要がある消費者もいる。現在、刃等の鋭利な物品を対象とする機内持ち込み物品、及び機内に持ち込める液体洗面用品の量の制限に関する厳重な空港政策によって、頻繁に旅行をする人にも、たまに旅行する人にも深刻な不便をきたしている。そのような物品を飛行機に持ち込む煩わしさに対処するよりも、むしろ目的地に着いた際に新しい剃毛剤と剃毛かみそりとを購入する方を好む旅行者もいる。比較的安価な使い捨てかみそりは入手可能であるが、消費者は一缶又は1本のチューブの剃毛剤も購入しなければならず、特に剃毛剤が2、3回の剃毛にのみ必要な場合は、高価になり得る。一缶又は1本のチューブの剃毛剤には剃毛剤が過剰に収容されており、旅行者が家に戻る前に、使い捨てかみそりと共に通常捨てられてしまう。消費者が自分の剃毛用品を持ち込む方を好む場合は、他の洗面用品に利用できる重さ及びかさを、剃毛剤容器(単数又は複数)が余分に取ってしまう。典型的な旅行者は、家から離れて長期滞在しているのでなければ、ローションを一瓶全部必要としない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
消費者が剃毛するとき、過剰の剃毛剤が手に通常塗布され、皮膚にマッサージされる。このプロセスは汚れ、多大な量の剃毛剤を無駄にすることになり、消費者はかみそりをつかむ前に手から洗い落とさなければならない。このように剃毛剤が剃毛ごとに浪費され、あまり経済的でない。流水がすぐに利用できない場合、又は節水している場合、すすぎのプロセスは更に問題を生じさせる。例えば、流水が利用可能性は、現代の利器から遠ざかって荒野をハイキング又はキャンプする消費者にとっては、欠乏していることがあり得る。新興市場等の地球のある地域の消費者にとって、いかなる水のアクセスも限られている可能性が更にある。場合によっては、水がすぐに利用できない。例えば、いつも急いでいる消費者は、車中又は公共交通機関等の非典型的な場所で、剃毛する必要性があることに気づくことがよくある。剃毛剤を塗布するプロセスもまた汚れるので、急いでおり移動中に剃毛する消費者にとって適していない。これらの理由から、たとえ湿式かみそりからの根元に近く滑らかな剃毛の見た目及び感触が理想的には好まれても、消費者の中には、電気かみそりを使用しがちである、又は剃毛すること自体を後回しにする人もいる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの態様では、本発明は概して、ハンドルと、ハンドルに取り付けられたカートリッジと、カートリッジに接合された1対の主ガードであって、それぞれが複数のフィンスロットを画定する複数のフィンを有する主ガードと、を有する安全かみそりを特徴とする。安全かみそりは、カートリッジに取り付けられ、1対の主ガードに隣接して配置される1つ以上の主剃毛刃を更に含む。剃毛剤保持ガードは1対の主ガードの間に配置される。剃毛剤保持ガードは、複数のガードスロットを画定する複数の壁を有し、ガードスロットの幅は、フィンスロットの幅より大きい。
【0006】
別の態様において、本発明は、概して、ハンドルと、ハンドルに取り付けられた近位端部分及び遠位端部分を備えるカートリッジと、を有する安全かみそりを特徴とする。1つ以上の剃毛刃はカートリッジに取り付けられ、ガードはカートリッジの遠位端部分に接合される。ガードは、近位壁、遠位壁(distal all)、及び1対の側壁によって画定される細長いスロットを有し、細長いスロットは、1:10乃至1:25の幅対長さの比を有する。
【0007】
更に別の態様において、本発明は、概して、安全剃毛かみそりと、剃毛トレイと、剃毛剤の容器と、を有する剃毛システムを特徴とする。安全剃毛かみそりは、細長いハンドルと、細長いハンドルに取り付けられたカートリッジと、カートリッジに接合された剃毛剤保持ガードと、を有する。剃毛トレイは、収納中に安全剃毛かみそりを受容するように寸法付けられている第1の部分と、受け皿を画定する第2の部分と、を有する。剃毛剤の容器は受け皿内に配置される。
【0008】
更に別の態様において、本発明は、概して、ガードを有する剃毛かみそりカートリッジを剃毛剤の容器中に入れる工程、剃毛剤をガードで保持する工程、剃毛かみそりカートリッジを剃る領域の皮膚に当てる工程、ガードを圧縮させることによって、その皮膚部分に剃毛剤を剃毛かみそりカートリッジで塗布する工程、及び剃毛かみそりカートリッジをその部分の皮膚全体に移動させることでその領域の皮膚を剃毛する工程を含む剃毛の方法を特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】湿式剃毛システムの1つの可能な実施形態の平面図。
【図2】図1の剃毛システムに組み込まれてもよい、湿式剃毛かみそり及び剃毛剤の容器の1つの可能な実施形態の正面図。
【図3A】剃毛トレイの1つの可能な実施形態の平面図。
【図3B】剃毛トレイの別の可能な実施形態の平面図。
【図3C】剃毛トレイの別の可能な実施形態の平面図。
【図3D】剃毛トレイの更に別の可能な実施形態の裏面図。
【図3E】剃毛トレイの更に別の可能な実施形態の裏面図。
【図4A】湿式剃毛かみそりシステムの別の可能な実施形態の斜視図。
【図4B】剃毛トレイ及び剃毛剤の容器の別の可能な実施形態の斜視図。
【図4C】剃毛剤の容器の斜視図。
【図5】図2の剃毛かみそりに組み込まれてもよい、ガードの1つの可能な実施形態の斜視図。
【図6】剃毛かみそりカートリッジの1つの可能な実施形態の斜視図。
【図7】図6のカートリッジに組み込まれてもよい、ガードの1つの可能な実施形態の斜視図。
【図8A】概して線8−8に沿って得られる、第1の、即ち中立の位置にある図7のガードの横断面図。
【図8B】概して線8−8に沿って得られる、第2の、即ち圧縮された位置にある図7のガードの横断面図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1を参照すると、本開示は、概して、ハンドル14と、ハンドルに取り付けられたカートリッジ16と、を有する湿式剃毛かみそり12を含む剃毛システム10を提供することに関する。特定の実施形態では、カートリッジ16は、ハンドル14に、取り外し可能に、及び/又は回動自在に取り付けられてもよい。カートリッジ16は、必要に応じてユーザーによってハンドル14から取り外され新しいカートリッジ16と取り替えられることができ、したがって、ハンドル14は再使用される。他の実施形態では、カートリッジ16は、ハンドル14に固定して取り付けられてもよく、消費者は、所望に応じて、湿式剃毛かみそり12を処分し、新しい湿式剃毛かみそり12と取り替えてもよい。以下に更に詳細に説明するように、カートリッジ16は、剃毛中に皮膚の表面に剃毛剤を塗布するために、剃毛剤保持ガード18を含んでもよい。剃毛システム10は、湿式剃毛かみそり12と、剃毛剤の使い捨て容器22と、を収納する剃毛トレイ20を含んでもよい。
【0011】
剃毛トレイ20は、近位端部分24と、遠位端部分26と、を有し得る。遠位端部分24は、剃毛剤の使い捨て容器22を受容するように寸法付けられている受け皿28を画定してもよい。あるいは、受け皿28は剃毛剤で充填されてもよい。湿式剃毛かみそり収納部分30は、近位端部分24と遠位端部分26との間に配置されてもよい。湿式剃毛かみそり収納部分30は、凹設領域32と、ハンドル保持部材34と、概して開放された領域36と、を有し得る。凹設領域32は、カートリッジ16を受容するように寸法付けられてもよく、概して開放された領域36は、湿式剃毛かみそり12のハンドル14を受容するように寸法付けられてもよい。凹設領域32は、剃毛後にカートリッジ16を乾かすのを補助することができる、剃毛トレイ20を貫通して延在する排水開口38を画定してもよい。ハンドル保持部材34は、ハンドル14を剃毛トレイ20に固定させてもよく、凹設領域32と概して開放された領域36との間に配置されてもよい。剃毛トレイ20、剃毛かみそり12、及び剃毛剤の容器22は、キットとして共にパッケージ化されてもよい。剃毛剤の容器22は、必要に応じて別個に購入され取り替えられてもよい。剃毛かみそり12は使い捨てであってもよく、特定の回数の剃毛後にトレイ20及び剃毛剤22の容器と共に捨てられてもよい。特定の実施形態では、剃毛かみそり12及び剃毛剤の容器22は、剃毛トレイ20なしで、キットとしてパッケージ化されてもよい。
【0012】
図2を参照すると、剃毛トレイ20(図示せず)の受け皿28内に配置されてもよい、剃毛剤の容器22に挿入されている湿式剃毛かみそり12が示される。湿式剃毛かみそり12は、カートリッジ16の後部のキャップ44とカートリッジ16の前方部分の剃毛剤保持ガード18との間に配置される1つ以上の刃42を有してもよい。特定の実施形態では、剃毛剤保持ガード18が、キャップ44の代わりに使用されてもよく、したがって、カートリッジ16は、複数の剃毛剤保持ガード18を更に含んでもよく、又はキャップ44の位置に剃毛剤保持ガード18を有してもよい。剃毛剤の容器22は、蓋40を有してもよい。蓋40は、剃毛剤の容器22から取り外される可剥性の蓋であってもよく、又は、蓋40は、スナップ嵌め設計を利用して剃毛剤の容器22上に再密閉可能であってもよい。剃毛剤の容器22は、湿式剃毛かみそり12のカートリッジ16を受容するように寸法付けられていてもよい。剃毛剤の容器22は、カートリッジ16の寸法よりわずかに大きくてもよく、約1、又は2回乃至約4、又は5回の剃毛に十分な剃毛剤を収容し得る。剃毛剤の容器22は、カートリッジ16の長さにほぼ相当する長さを備える、概して方形の形状を有してもよい。特定の実施形態では、剃毛剤の容器の長さは、約25mm、35mm、又は45mm乃至約55mm、65mm、又は75mmであってよい。剃毛剤の容器22は、余分な剃毛剤がハンドル14に付くのを防ぐことができるカートリッジ16の幅に相当する高さを有してもよい。特定の実施形態では、剃毛剤の容器の高さは、約10mm、12mm、又は14mm乃至約20mm、30mm、又は40mmであってよい。前述したように、剃毛剤の容器22は、カートリッジ16の幅にほぼ相当する幅を更に有してもよい。
【0013】
剃毛剤保持ガード18が一定量の剃毛剤に接触し、一定量の剃毛剤が保持されるように、ユーザーはカートリッジ16を剃毛剤の容器22に挿入してもよい。次に、カートリッジ16は、剃る領域の皮膚に当ててもよい。カートリッジ16が皮膚の表面に沿って通過する際、1つ以上の刃42がその領域を剃毛する直前に、剃毛剤保持ガード18が剃毛剤を塗布してもよい。1つ以上の刃42が皮膚を剃毛すると同時に、剃毛剤が皮膚に塗布されてもよい。あるいは、ユーザーは、剃毛剤保持ガード18のみを剃る領域の皮膚に当ててもよい。刃42が皮膚に接触する前に、剃毛剤保持ガード18は、剃毛剤を剃る領域全体に塗布してもよい。次に、ユーザーは、カートリッジ16及び1つ以上の刃(one or blades)42を皮膚の表面に当てて接触させ、その領域を剃毛し始めてもよい。ユーザーは、必要に応じて、カートリッジ16を定期的にすすいでもよい。カートリッジ16内に閉じ込められた毛は、カートリッジ16を剃毛剤の容器に戻すことによりすすがれてもよい。剃毛剤は、1つ以上の刃42のすすぎ及び洗浄を補助することができる、典型的なシェービングローション及びゲル剤より低い粘度を有してもよい。特定の実施形態では、Koninklijke Philips Electronics N.V製のNivea Cool Gel Shaving Balm(Philips Philishave HQ170又はHQ171)を剃毛剤の容器22に入れて、(又は以下に更に詳細に説明するように、チューブ又は小袋に入れて)使用してもよい。
【0014】
図3Aを参照すると、剃毛トレイ50の別の実施形態が示される。剃毛トレイ50は、前述され図1に示される剃毛トレイ20に類似していてもよい。剃毛トレイ50は、近位端部分52と、遠位端部分54と、を有し得る。遠位端部分54は、剃毛剤の使い捨て容器22(図示せず)を受容するように寸法付けられた第1の受け皿56を画定してもよい。遠位端部分54は、すすぎ用ボウルであり得る第2の受け皿58を更に画定してもよい。第2の受け皿58は、水又は他のすすぎ溶液で充填されてもよい。湿式剃毛かみそり12(図示せず)は、第2の受け皿58内でカートリッジ16(図示せず)をすすぐのを補助することができる振動するかみそりであってもよい。湿式剃毛かみそり収納部分60は、近位端部分52と遠位端部分54との間に配置されてもよい。湿式剃毛かみそり収納部分60は、凹設領域62と、ハンドル保持部材64と、概して開放された領域66と、を有してもよい。凹設領域62は、カートリッジ16(図示せず)を受容するように寸法付けられてもよく、概して開放された領域66は、湿式剃毛かみそり12(図示せず)のハンドル14を受容するように寸法付けられてもよい。凹設領域62は、剃毛後にカートリッジ16(図示せず)を乾かすのを補助することができる、剃毛トレイ50を貫通して延在する排水開口68を画定してもよい。ハンドル保持部材64は、ハンドル14(図示せず)を剃毛トレイ50に固定させてもよく、凹設領域62と概して開放された領域66との間に配置されてもよい。
【0015】
第2の受け皿58は、カートリッジ16(図示せず)の長さにほぼ相当する長さを備える、概して方形の形状を有してもよい。第2の受け皿58は、剃毛剤の容器22(図2を参照)と同じ寸法であってもよく、又は剃毛剤の容器22より大きくてもよい。特定の実施形態では、第2の受け皿58の長さは、約35mm、45mm、又は55mm乃至約65mm、75mm、又は85mmであってよい。第2の受け皿58は、余分な水又はすすぎ溶液がハンドル14(図示せず)に付くのを防ぐことができる、カートリッジ16の幅にほぼ相当する高さを更に有してもよい。特定の実施形態では、すすぎ用ボウル58の高さは、約10mm、12mm、又は14mm乃至約20mm、30mm、又は40mmであってよい。
【0016】
図3Bを参照すると、剃毛トレイ150の別の可能な実施形態の正面図が示される。剃毛トレイ150は、近位端部分154と、遠位端部分156と、を有し得る。湿式剃毛かみそり収納部分160は、近位端部分154と遠位端部分156との間に配置されてもよい。湿式剃毛かみそり収納部分160は、図1及び2に示される、剃毛剤の使い捨て容器22を受容するように寸法付けられた受け皿158を画定してもよい。あるいは、受け皿158は剃毛剤で充填されてもよい。湿式剃毛かみそり収納部分160は、凹設部分162と、ハンドル保持部材164と、概して開放された領域166と、を有してもよい。凹設部分162は、カートリッジ16(図示せず)を受容するように寸法付けられてもよく、概して開放された領域166は、湿式剃毛かみそり12(図示せず)のハンドル14(図示せず)を受容するように寸法付けられてもよい。凹設部分162は、剃毛後にカートリッジ16(図示せず)を乾かすのを補助することができる、剃毛トレイ150を貫通して延在する排水開口168を画定してもよい。ハンドル保持部材164は、ハンドル14を剃毛トレイ150に固定させてもよく、凹設部分162と概して開放された領域166との間に配置されてもよい。剃毛トレイ150は、前述され図1に示される剃毛トレイ20に類似していてもよい。しかしながら、剃毛トレイ150の受け皿158は、かみそり収納部分160内に配置されてもよく、又は概して開放された領域166内に配置されてもよい。受け皿158が遠位端部分156から離れた位置にあることにより、剃毛トレイ150の全長を延ばす必要なく、剃毛剤の容器22が剃毛トレイ150によって保持されることができる。
【0017】
剃毛トレイ150、剃毛かみそり12、及び剃毛剤の容器22は、キットとして共にパッケージ化されてもよい。剃毛剤の容器22は、必要に応じて別個に購入され、トレイ150の受け皿158で取り替えられてもよい。剃毛かみそり12は使い捨てであってもよく、特定の回数の剃毛後に、トレイ150及び剃毛剤22の容器と共に捨てられてもよい。特定の実施形態では、剃毛かみそり12及び剃毛剤の容器22は、剃毛トレイ150なしで、キットとしてパッケージ化されてもよい。
【0018】
図3Cを参照すると、剃毛トレイ200の更に別の可能な実施形態の平面図が示される。剃毛トレイ200は、前述され図3Aに示される剃毛トレイ20に類似していてもよい。剃毛トレイ200は、近位端部分202と、遠位端部分204と、を有し得る。湿式剃毛かみそり収納部分210は、近位端部分202と遠位端部分204との間に配置されてもよい。湿式剃毛かみそり収納部分210は、剃毛剤の使い捨て容器22(図示せず)を受容するように寸法付けられた第1の受け皿206を画定してもよい。湿式剃毛かみそり収納部分210は、水又は他のすすぎ溶液で充填されてもよい、すすぎ用ボウル208等の第2の受け皿208を更に画定してもよい。湿式剃毛かみそり12(図示せず)は、第2の受け皿208内でカートリッジ16(図示せず)をすすぐのを補助することができる、振動するカートリッジ16を有する振動するかみそりであってもよい。湿式剃毛かみそり収納部分210は、凹設領域212と、ハンドル保持部材214と、概して開放された領域216と、を有してもよい。凹設領域212は、カートリッジ16(図示せず)を受容するように寸法付けられてもよく、概して開放された領域216は、湿式剃毛かみそり12(図示せず)のハンドル14(図示せず)を受容するように寸法付けられてもよい。凹設領域212は、剃毛後にカートリッジ16(図示せず)を乾かすのを補助することができる、剃毛トレイ200を貫通して延在する排水開口218を画定してもよい。ハンドル保持部材214は、ハンドル14(図示せず)を剃毛トレイ200に固定させてもよく、凹設領域212と概して開放された領域216との間に配置されてもよい。
【0019】
第2の受け皿208は、カートリッジ16(図示せず)の長さにほぼ相当する長さを備える、概して方形の形状を有してもよい。すすぎ用ボウル208は、剃毛剤の容器22(図2を参照)と同じ寸法であってもよく、又は剃毛剤の容器22より大きくてもよい。特定の実施形態では、すすぎ用ボウル208の長さは、約35mm、45mm、又は55mm乃至約65mm、75mm、又は85mmであってよい。第2の受け皿208は、余分な水又はすすぎ溶液がハンドル14(図示せず)に付くのを防ぐことができる、カートリッジ16の幅にほぼ相当する高さを更に有してもよい。特定の実施形態では、第2の受け皿208の高さは、約10mm、12mm、又は14mm乃至約20mm、30mm、又は40mmであってよい。剃毛トレイ200は、前述され図3Aに示される剃毛トレイ50に類似していてもよいが、剃毛トレイ200の受け皿206及びすすぎ用ボウル208は、かみそり収納部分210内に配置されてもよく、又は概して開放された領域216内に配置されてもよい。受け皿206及びすすぎ用ボウル208が遠位端部分204から離れた位置にあることにより、剃毛トレイ200の全長を延ばす必要なく、剃毛剤の容器22が剃毛トレイ200によって保持されることができる。
【0020】
図3D及び3Eを参照すると、剃毛トレイ250及び300が、剃毛剤22及び/又は第2の受け皿308用に、それぞれ剃毛トレイ250及び300の裏面252及び302に位置する(それぞれ)受け皿258及び306を有してもよいことを図示するために、剃毛トレイの別の実施形態3D及び3Eが示される。本出願で説明される任意の実施形態は、剃毛剤容器22用の1つ以上の受け皿、すすぎ溶液用の1つ以上のボウル、又はそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。1つ以上の受け皿及び/又はボウルは、剃毛トレイの上面(図1、3A、3B、及び3Cに示されているように)又は裏面(図3D、3Eに示されているように)、剃毛トレイの遠位端部分(図1及び3Aに示されているように)、剃毛トレイの近位端部分、トレイの剃毛かみそり収納部分内(図3B及び3Cに示されているように)、あるいはそれらの任意の組み合わせに配置されてもよい。受け皿258、306、及び308が剃毛トレイ250及び300の裏面にあることにより、トレイの全長及び側面を縮小させることができ、剃毛システムをよりコンパクト化する。
【0021】
図4Aを参照にすると、湿式剃毛かみそり12と、チューブ等の剃毛剤の可撓性包装体72と、を含んでもよい剃毛システム70の別の実施形態が図示される。剃毛剤74は、前述した剃毛剤の容器22より高い粘度を有してもよい。帯状の剃毛剤74が剃毛剤保持ガード18に塗布されて、剃毛剤保持ガードによって保持されることが可能であるように、剃毛剤74の粘度(又は剃毛剤の容器22中の剃毛剤)は、練り歯磨又はゲルとほぼ同等であってもよい。特定の実施形態では、剃毛剤74は、室温(摂氏約23度)で、約2,000、10,000、又は25,000センチポアズ乃至約50,000、75,000、又は250,000センチポアズの粘度を有してもよい。他の実施形態では、剃毛剤74は、室温(摂氏約23度)で、約10、50、又は100センチポアズ乃至約150、250、又は500センチポアズの粘度を有してもよい。
【0022】
ユーザーは、剃毛剤74を、剃毛剤の可撓性包装体72から剃毛剤保持ガード18上に放出させてもよい。次に、カートリッジ16は、剃る領域の皮膚に当ててもよい。カートリッジ16が皮膚の表面に沿って通過する際、1つ以上の刃42がその領域を剃毛する直前に、剃毛剤保持ガード18が剃毛剤74を塗布してもよい。1つ以上の刃(one or blades)42が皮膚を剃毛すると同時に、剃毛剤74が皮膚に塗布されてもよい。あるいは、ユーザーは、剃毛剤保持ガード18のみを、剃る領域の皮膚に当てて最初に通過させてもよい。刃42が皮膚に接触する前に、剃毛剤保持ガード18は、剃毛剤を剃る領域全体に塗布してもよい。次に、ユーザーは、カートリッジ16及び1つ以上の刃(one or blades)42を皮膚の表面に当てて接触させ、その領域を剃毛し始めてもよい。ユーザーは、必要に応じて、カートリッジ14を定期的にすすいでもよい。湿式剃毛かみそり12の剃毛剤保持ガード18と共に、又は本出願で説明される任意の実施形態と共に、剃毛剤72の可撓性包装体、又は剃毛剤の容器22のどちらかが使用されてよい。
【0023】
図4B及び4Cに示されるように、剃毛システム70(図4A)は、剃毛かみそりトレイ75と、剃毛剤74の1つ以上の小袋71と、を更に含んでもよい。1つ以上の小袋71は、図4Aに示される剃毛剤72のチューブの代わりに使用されてもよい。剃毛かみそりトレイ75は、剃毛かみそり12(図示せず)が使用されていないとき、剃毛かみそり12(図示せず)を保持又は収納する湿式剃毛かみそり部分を備える上面を有してもよい。小袋71は、取り外し可能に接合一体化され、剃毛トレイ75の裏面に取り付けられてもよい。ユーザーは、剃毛するたびに、小袋71のうちの1つを引きはがすか、又は取り外すことができる。剃毛トレイ75は、互いに連結され、取り外し可能なカートリッジ77に取り付けられる1つ以上の小袋71を有する、取り外し可能なカートリッジ77を含んでもよい。取り外し可能なカートリッジ77は、トレイ75の裏面に取り外し可能に取り付けられることができる。小袋(単数又は複数)71は、図4Cに示されているように、剃毛剤74を分配するために、上部73が引きはがされるか、又は切り離されることができる。切り離される上部73は、狭い帯状の剃毛剤74をガード部材(図4Aに示される剃毛剤保持ガード18等)に塗りつけるように寸法付けられてもよい。あるいは、切り離される上部73は、1つ以上の刃(one or blades)等のガード以外の構成要素を含むことができるカートリッジ16(図示せず)の幅を覆うように、より広い帯状の剃毛剤74を塗りつけるように寸法付けられてもよい。
【0024】
図5を参照すると、剃毛剤保持ガード18の斜視図が示される。剃毛剤保持ガード18は、前壁78、後壁76、並びに1対の側壁80及び82を有し得る。前壁78、後壁76、並びに1対の側壁80及び82は、剃毛剤を保持するための細長いスロット84を画定してもよい。前壁78及び後壁76は、約25mm、30mm、又は35mm乃至約40mm、45mm、又は50mmの長さを有してもよい。前壁78から後壁76までの距離は、約1.5mm、2mm、又は2.5mm乃至約3mm、3.5mm、又は4mmであってよい。細長いスロット84は、幅対長さの比が、約1:5、1:7、又は1:10乃至約1:15、1:20、又は1:25であってよい。剃毛剤を保持するのを補助するように、前壁78及び後壁76の高さはそれぞれ、約1.0mm、1.5mm、又は2.0mm乃至約2.5、3.0、又は3.5mmであってよい。高さが低いと、スロットの深さが浅くなり、十分な剃毛剤を保持できない可能性がある。特定の実施形態において、細長いスロット84は、前壁78の高さが後壁76の高さより大きくなるように、前壁78から後壁76に傾斜させてもよく、これにより剃毛剤(単数又は複数)を保持し塗布するのを補助することができる。剃毛剤保持ガード18は、エラストマー材料から製造されてもよく、又は多孔質材料から製造されてもよい。特定の実施形態において、剃毛剤保持ガード18は、カートリッジ16(図示せず)に射出成形されてもよく、又は接着剤若しくはスナップ嵌め設計等の他の組立プロセスで接合されてもよい。
【0025】
図6を参照すると、剃毛剤を塗布するために使用されてもよい、カートリッジ100の別の実施形態が示される。カートリッジ100の前方部分は、1対の主ガード102及び104と、1対の主ガード102と104との間に配置される剃毛剤保持ガード106と、を含んでもよい。1つ以上の刃108は、カートリッジ100の後方部分におけるキャップ110と、カートリッジ100の前方部分における1対の主ガード102及び104との間で、カートリッジ100に取り付けられてもよい。1対の主ガード102及び104はそれぞれ、1つ以上の刃108に平行して延在する複数のフィン112及び114等の、皮膚引張部材を有してもよい。複数のフィン112及び114は、根元により近い剃毛を提供するように、剃毛される皮膚の表面を引っ張ることができる。カートリッジ100は、前述したようなハンドル14及びカートリッジ16と類似して、カートリッジ100をハンドル(図示せず)に取り付けるのを補助することができる相互連結部材116に回動自在に接合されてもよい。キャップ110に加えて、又はキャップ110の代わりに剃毛剤保持ガード106が更に使用されてもよく、したがってカートリッジ100は、複数の剃毛剤保持ガード106を更に含んでもよく、又はカートリッジ100は、カートリッジ100の後方部分で剃毛剤保持ガード106を有してもよい。
【0026】
図7を参照すると、剃毛剤保持ガード106の斜視図が示される。剃毛剤保持ガード106は、近位端部分118と、遠位端部分120と、を有し得る。近位端部分118及び遠位端部分120はそれぞれ、約25mm、30mm、又は35mm乃至約40mm、45mm、又は50mmの長さを有してもよい。近位端部分118は、剃毛剤保持ガード106の近位端部分118の長さに沿って配置される、一連の概して円形のくぼみ122を画定してもよい。遠位端部分120は、概して遠位端部分120の長さに延びる、前壁124と、後壁126と、複数の中間壁128、130、及び132と、を有してもよい。複数の中間壁128、130、132、及び134は、複数の細長いスロット136、138、140、及び142を画定してもよい。剃毛剤を保持するのを補助するように、前壁124、後壁126、並びに複数の中間壁128、130及び132の高さはそれぞれ、約1.0mm、1.5mm、又は2.0mm乃至約2.5、3.0、又は3.5mmであってよい。高さが低いと、スロットの深さが浅くなり、十分な剃毛剤を保持できない可能性がある。
【0027】
図8A及び8Bを参照にすると、概して図7の線8−8に沿って得られる、剃毛剤保持ガード106の横断面図が示される。剃毛剤保持ガード106は、第1の圧縮された位置(図8B)と、第2の、即ち圧縮されていない位置(図8)と、を有してもよい。カートリッジ100が剃毛剤の容器に挿入される際に(図2に示されているように)、又は剃毛剤がチューブ72又は小袋71から塗布される際に(図4A及び4Cに示されているように)、剃毛剤保持ガード106は中立の位置にあり得る。カートリッジ100が、剃毛中に皮膚の表面に圧接されるとき、剃毛剤保持ガード106は圧縮された位置にあり得る。
【0028】
剃毛剤保持ガード106の遠位端部分120は、概して円形の本体を有してもよく、そこから中間壁128、130、132、及び134が延びる。4つの中間壁128、130、132、及び134が示されているが、それより多い又は少ない中間壁が使用されてもよい。剃毛剤保持ガード106が中立の位置にあるとき、隣接する中間壁128、130、132、及び134の間の距離は、約0.2mm、0.3mm、又は0.55mm乃至約0.7mm、0.9mm、又は1.0mmであってよい。中立の位置は、剃毛剤保持ガード106がより多くの剃毛剤を受け取ることを可能にする。剃毛剤は、概して円形のくぼみ122、並びに複数の細長いスロット136、138、140、及び142内に捕えられてもよい。後壁126及び中間壁136によって画定され、剃毛剤を捕えるスロット144が更にあってもよい。隣接する中間壁128、130、132、及び134の間の距離はまた、スロット幅と呼ばれる場合がある。剃毛剤保持ガード106のスロット幅は、より多くの剃毛剤を閉じ込める、又は保持するために、1対の主ガード112及び114(図6)のスロット幅より大きくてもよい。特定の実施形態において、剃毛剤保持ガード106の間隙幅は、1対の主ガード112及び114(図6)のスロット幅の約1.5、2、又は3倍乃至約4、5、又は6倍ほど大きくてもよい。
【0029】
近位端部分118の概して円形のくぼみ122は、後壁126に直接隣接してもよい。円形のくぼみ122も、中立の位置(図8A)と、圧縮された位置(図8B)と、を有してもよい。中立の位置では、概して円形のくぼみ122は、約0.15mm、0.3mm、又は0.55mm乃至約0.7mm、0.9mm、又は1.0mmの半径を有してよい。圧縮された位置では、概して円形のくぼみ122は、約25%、30%、又は40%乃至約50%、75%、又は100%圧縮されてよい。剃毛剤保持ガード106は、エラストマー材料から製造されてもよく、又は圧縮及び剃毛剤の放出を容易にする、多孔質材料から製造されてもよい。剃毛剤保持ガード106は、約10、20、又は30乃至約60、70、又は80のショアA硬さを有し得る。特定の実施形態において、剃毛剤保持ガード106は、カートリッジ100(図6)に射出成形されてもよく、又は接着剤若しくはスナップ嵌め設計等の他の組立プロセスで接合されてもよい。
【0030】
円形のくぼみ122、並びに複数のスロット136、138、140、及び142は、カートリッジ100(図示せず)が剃毛剤の容器22に挿入される際に(図2に示されているように)、あるいは剃毛剤がチューブ72又は小袋71から塗布される際に(図4A及び4Cに示されているように)、剃毛剤の保持を容易にすることができる。くぼみ122並びに中間壁128、130、132及び134は、カートリッジ100(図示せず)が剃毛される皮膚の表面に当てられる際に、剃毛剤の放出を抑制することができる。皮膚の表面に圧接される剃毛剤保持ガード106の力が、中間壁128、130、132、及び134を接近させて圧縮し、剃毛剤を放出させることができる。特定の実施形態では、中間壁128、130、132、及び134は、互いに接触して、剃毛剤を細長いスロット136、138、140、142、及び144から皮膚の表面に押し進めるように、圧縮させることができる。概して円形のくぼみ122もまた、剃毛中に剃毛剤を放出させるように圧縮させることができる。
【0031】
所望する場合、特定の実施形態が、任意選択で別個に、又は共に実施されてもよい。例えば、剃毛の方法は、上述した剃毛剤保持ガードを備える任意のカートリッジを使用してもよく、あるいは剃毛システムは、前述した剃毛剤保持ガードを備える任意のカートリッジが含まれてもよい。
【0032】
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく制限されるものとして理解されるべきでない。それよりむしろ、特に指定されない限り、各こうした寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
【0033】
相互参照される又は関連するあらゆる特許又は出願を含め、本明細書において引用される全ての文献は、明示的に除外ないしは制限されない限り、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本明細書において開示され請求されるいずれかの発明に関する先行技術であること、又はそれが単独で若しくは他の任意の参照とのいかなる組み合わせにおいても、このような発明を教示する、提案する、又は開示することを認めるものではない。更に、本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照により組み込まれた文献における同一の用語のいずれかの意味又は定義と相反する限りにおいては、本書においてその用語に与えられた定義又は意味が適用されるものとする。
【0034】
本発明の特定の実施形態について説明し記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正が可能であることが当業者には自明である。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を、添付の「特許請求の範囲」で扱うものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
剃毛システム(10)において、
ハンドル(14)に取り付けられたカートリッジ(16)を有する剃毛かみそり(12)であって、少なくとも1つの刃(42)を有する剃毛かみそり(12)と、
受け皿(28)を画定する剃毛トレイ(20)であって、前記剃毛かみそり(12)の前記ハンドル(14)を前記剃毛トレイ(20)に固定させる保持部材(34)を有する剃毛トレイ(20)と、
前記受け皿(28)内に配置される剃毛剤の容器(22)と、
を備えた剃毛システム。
【請求項2】
前記カートリッジは、前記刃(42)の前部に剃毛剤保持ガード(18)を有する、請求項1に記載の剃毛システム(10)。
【請求項3】
前記剃毛剤保持ガードは、1:5乃至1:25の幅対長さの比を有する細長いスロット(84)を有する、請求項2に記載の剃毛システム(10)。
【請求項4】
前記カートリッジ(16)は、前記剃毛剤保持ガード(18)の横方向に配置される1対の主ガード(112、114)を有する、請求項2又は3に記載の剃毛システム(10)。
【請求項5】
前記剃毛剤の容器(22)は、前記カートリッジ(16)を受容するように寸法付けられている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の剃毛システム(10)。
【請求項6】
前記剃毛トレイ(20)は、前記剃毛トレイ(20)を貫通して延在し、且つ、前記カートリッジ(16)の下方に位置決めされた、排水開口(38)を画定する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の剃毛システム(10)。
【請求項7】
前記剃毛トレイ(20)は、第2の受け皿(58)を画定する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の剃毛システム(10)。
【請求項8】
前記第2の受け皿(58)は、前記受け皿(28)より大きい、請求項7に記載の剃毛システム(10)。
【請求項9】
前記剃毛剤の容器(22)は、可剥性の蓋(40)を有する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の剃毛システム(10)。
【請求項10】
前記蓋(40)は、前記剃毛剤の容器(22)に再密閉可能である、請求項8に記載の剃毛システム(10)。
【請求項11】
前記受け皿(28)は、裏面(252)に位置する、請求項1乃至10のいずれかに記載の剃毛システム(10)。
【請求項12】
前記剃毛剤の容器(22)は、1つ以上の小袋(71)である、請求項11の剃毛システム(10)。
【請求項13】
前記剃毛剤の容器(22)は、複数の相互に連結された小袋(71)である、請求項11に記載の剃毛システム。
【請求項14】
前記小袋(71)は、取り外し可能なカートリッジ(77)に取り付けられる、請求項13に記載の剃毛システム。
【請求項15】
前記剃毛剤の容器(22)は、2,000センチポアズ乃至250,000センチポアズの粘度を有する剃毛剤(74)を有する、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の剃毛システム(10)。
【請求項1】
剃毛システム(10)において、
ハンドル(14)に取り付けられたカートリッジ(16)を有する剃毛かみそり(12)であって、少なくとも1つの刃(42)を有する剃毛かみそり(12)と、
受け皿(28)を画定する剃毛トレイ(20)であって、前記剃毛かみそり(12)の前記ハンドル(14)を前記剃毛トレイ(20)に固定させる保持部材(34)を有する剃毛トレイ(20)と、
前記受け皿(28)内に配置される剃毛剤の容器(22)と、
を備えた剃毛システム。
【請求項2】
前記カートリッジは、前記刃(42)の前部に剃毛剤保持ガード(18)を有する、請求項1に記載の剃毛システム(10)。
【請求項3】
前記剃毛剤保持ガードは、1:5乃至1:25の幅対長さの比を有する細長いスロット(84)を有する、請求項2に記載の剃毛システム(10)。
【請求項4】
前記カートリッジ(16)は、前記剃毛剤保持ガード(18)の横方向に配置される1対の主ガード(112、114)を有する、請求項2又は3に記載の剃毛システム(10)。
【請求項5】
前記剃毛剤の容器(22)は、前記カートリッジ(16)を受容するように寸法付けられている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の剃毛システム(10)。
【請求項6】
前記剃毛トレイ(20)は、前記剃毛トレイ(20)を貫通して延在し、且つ、前記カートリッジ(16)の下方に位置決めされた、排水開口(38)を画定する、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の剃毛システム(10)。
【請求項7】
前記剃毛トレイ(20)は、第2の受け皿(58)を画定する、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の剃毛システム(10)。
【請求項8】
前記第2の受け皿(58)は、前記受け皿(28)より大きい、請求項7に記載の剃毛システム(10)。
【請求項9】
前記剃毛剤の容器(22)は、可剥性の蓋(40)を有する、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の剃毛システム(10)。
【請求項10】
前記蓋(40)は、前記剃毛剤の容器(22)に再密閉可能である、請求項8に記載の剃毛システム(10)。
【請求項11】
前記受け皿(28)は、裏面(252)に位置する、請求項1乃至10のいずれかに記載の剃毛システム(10)。
【請求項12】
前記剃毛剤の容器(22)は、1つ以上の小袋(71)である、請求項11の剃毛システム(10)。
【請求項13】
前記剃毛剤の容器(22)は、複数の相互に連結された小袋(71)である、請求項11に記載の剃毛システム。
【請求項14】
前記小袋(71)は、取り外し可能なカートリッジ(77)に取り付けられる、請求項13に記載の剃毛システム。
【請求項15】
前記剃毛剤の容器(22)は、2,000センチポアズ乃至250,000センチポアズの粘度を有する剃毛剤(74)を有する、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の剃毛システム(10)。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図3D】
【図3E】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【公表番号】特表2012−508629(P2012−508629A)
【公表日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−536611(P2011−536611)
【出願日】平成21年11月18日(2009.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2009/064879
【国際公開番号】WO2010/059652
【国際公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(593093249)ザ ジレット カンパニー (349)
【公表日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月18日(2009.11.18)
【国際出願番号】PCT/US2009/064879
【国際公開番号】WO2010/059652
【国際公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(593093249)ザ ジレット カンパニー (349)
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