説明

前処理済みバイオマス流の再生浄化

水と、フルフラールおよび酢酸から成る群から選択される少なくとも1つの化合物と、C5およびC6とで構成される第1の流れの中にあるフルフラールおよび酢酸の少なくとも一部分を除去するプロセスを開示する。かかるプロセスは、同じ成分で構成される第2の流れと事前に接触させてある吸着媒体を流れと接触させるステップを含み、吸着媒体は、第2の流れと接触させずに、吸着されたフルフラールおよび酢酸の少なくとも70%がそれぞれ脱着されており、C5およびC6の少なくとも60%が媒体に吸着されたままである条件に媒体を暴露することによって再生されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、発酵プロセス用バイオマスの分野に関する。
【背景技術】
【0002】
加水分解およびそれに続く発酵に役立つ前処理済みバイオマス流の調製は、当該分野でよく知られている。非特許文献1は、様々な前処理プロセスについて考察している。前処理プロセスでは、バイオマスは、高圧高温の蒸気または水で処理され、一部の水が除去される。しかし、該文献の著者らによれば、目標の1つは阻害的副産物の生成を回避することである。しかしながら、生成を回避するのではなく、阻害的副産物は除去されうる。したがって、バイオマス前処理の副産物を経済的に除去することが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国出願公開第2006/0148645号明細書
【特許文献2】米国出願公開第2008/0171648号明細書
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Taherzadeh and Karimi(2007)“Enzyme−based Ethanol”,BioResources 2(4),707−738頁
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、水と、フルフラールおよび酢酸から成る群から選択される少なくとも1つの化合物と、C5およびC6とで構成される第1の流れの中にあるフルフラールおよび酢酸の少なくとも一部分を除去するプロセスであって、同じ成分で構成される第2の流れと事前に接触させてある吸着媒体を流れと接触させるステップを含み、吸着媒体は、第2の流れと接触させずに、吸着されたフルフラールおよび酢酸の少なくとも70%がそれぞれ脱着されており、C5およびC6の少なくとも60%が媒体に吸着されたままである条件に媒体を暴露することによって再生されている、プロセスを開示する。第1および第2の流れは同じ流れであることができる。
【0006】
さらに、球状の活性炭であり得る媒体の温度を、酢酸およびフルフラールが急速に脱着され、C5およびC6がゆっくりと脱着されるような温度まで十分な時間上昇させて、再生を行うことを開示する。また、吸着されたフルフラールおよび酢酸の少なくとも80%がそれぞれ脱着され、C5およびC6の少なくとも80%が媒体に吸着されたままであるようにして、媒体を再生できることを開示する。圧力低下または真空は、媒体を再生する1つの手法として開示する。不活性ガスも可能な脱着条件として開示する。
【0007】
また、除去に先行して、第1の流れの少なくとも20重量%の水を除去する濃縮ステップを行うことができ、除去ステップまたは濃縮ステップに先行して、第1の流れから固体の少なくとも一部分を除去する固体除去ステップを行うことができることを開示する。また、流れをさらなる処理の前に水で希釈してもよいことを開示する。
【0008】
また、水、C5、C6、フルフラール、および酢酸で構成される流れと吸着媒体を十分な時間接触させて作成されており、媒体上に吸着されたC5およびC6の量が、それぞれ媒体上に吸着させることができるC5およびC6の最大レベルの少なくとも90%である吸着媒体、ならびに媒体上のC5およびC6の量が、それぞれ媒体上に吸着させることができるC5およびC6の最大レベルの少なくとも80%であるようにして再生された媒体で構成される製品を開示する。
【発明を実施するための形態】
【0009】
プロセスは、前処理済みバイオマス流中の前処理済みバイオマスに作用する。
【0010】
前処理済みのバイオマスは、可溶性かつ溶解した固体に関して表される乾燥量に水を加えたものを有し、糖および有機酸などの有機化合物が存在する液体流で構成される。
【0011】
前処理済みバイオマスは、その水、C5、C6、酢酸、ギ酸、およびフルフラールに基づいて特性決定することができる。組成物の合計C5量は、組成物の液体および固体中のアラビノースとキシロースのモノマー、ダイマー、オリゴマー、およびポリマーを含む、組成物中のアラビナンおよびキシランの合計である。組成物中の合計C6量は、流れの液体および固体中に存在することがあるグルコースのモノマー、ダイマー、オリゴマー、およびポリマーを含むグルカン含量である。
【0012】
前処理済みバイオマスは、通常はセルロース、ヘミセルロース、およびリグニンを含む植物バイオマスである好ましい供給材料として選択されるバイオマスに、水もしくは蒸気もしくは化学物質またはそれらの組み合わせが添加され、特定の温度で特定の時間維持されて、乾燥量および水分を含む前処理済みバイオマスを得るプロセスを用いて前処理されている、リグノセルロース系バイオマスまたはリグノセルロース系化合物由来であるのが一般的である。
【0013】
水は、通常、バイオマス自体に吸収された水の状態で、かつ遊離水の状態で存在する。バイオマスおよび水という用語は、前処理の前に存在する水と、吸着された水と、前処理プロセス中に添加されている遊離水とを含むすべての水をバイオマスの乾燥量に加えたものを意味する。
【0014】
前処理済みバイオマス流は、通常、分離ステップに送られ、そこで、前処理済み液体バイオマス流は、フィルタ、プレス、もしくはメンブレン、または、可溶性かつ溶解した固体と水とから成る乾燥固体を含む液体流を分離し回収することができる他の任意の手順を使用する分離ステップによって、液状形態で分離される場合が多い。これは前処理済みバイオマス液流の一例である。
【0015】
前処理済みバイオマス流および前処理済みバイオマス液流は、バイオマスの乾燥部分の加水分解によって水溶性種に加水分解可能である一部の化合物を含有する。
【0016】
グルコースおよびキシロースは加水分解化合物の例である。
【0017】
前処理ステップの間、通常、他の有機化合物がバイオマスから形成または抽出される。これらの化合物は、通常、セルロース、ヘミセルロース、またはリグニン部分に由来する。場合によっては、前処理済みプロセスに注入されるバイオマス供給材料中のデンプンまたは抽出物などの有機化合物により、他の有機化合物が前処理済みバイオマス流中に存在する。フルフラール、ギ酸、および酢酸などのこれらの有機化合物、またはそれらの少なくとも一部分を分離し、前処理済みバイオマス液流に回収することができる。
【0018】
後述するプロセスは、酢酸などの1つまたは複数の対象有機化合物を、吸着媒体を使用することによって前処理済み液体バイオマス流から除去することが可能であった。プロセスは、対象有機化合物の所望レベルに達するとともに、糖、またはグルコースおよびキシロースなどのオリゴマーもしくはポリマーの合計損失を最小限に抑えるのに必要な、吸着媒体の総量を最小限に抑える。
【0019】
フルフラールおよび酢酸といった有機不純物の吸着に加えて、第2の後に続く用途において不純物のみが吸着されるように、または少なくともごく少量のC5およびC6が吸着されるようにして、吸着されたC5およびC6を媒体上に保ちながら不純物を除去するようにして、選択された吸着媒体を再生することができる。
【0020】
吸着媒体は、活性炭、または活性炭を含むポリスチレンなどの高表面積ポリマー(high surface polymer)であることができる。これらのポリマー性媒体は、SARATECH(登録商標)の名称でBlucher G.m.b.H.(ドイツ)から入手可能である。これら高表面積ポリマー性の球状活性炭粒子の製造については、特許文献1および2に記載されている。
【0021】
後述するプロセスは、濃縮ステップ、吸着ステップ、および再生ステップを含み、任意に濾過を含む場合は、プロセスは濃縮ステップを含まない。
【0022】
濃縮ステップは、C5およびC6以外の多くが除去されるであろうことは分かっていながら、経済的に可能な限り多くの水を除去するものである。濃縮ステップは、既存の技術と、恐らくはこれまで発明されてきたいくつかのものとを用いて行うことができる。一般的な濃縮技術としては、蒸発器、真空、フラッシュ蒸留、蒸留、遠心機、サイクロン、および液体サイクロンから成る群から選択されるものが挙げられるが、それらに限定されない。
【0023】
酢酸またはフルフラールなどの対象有機化合物の最小濃度値は、同じ有機成分の濃度の個別の増加が、対象有機化合物を前処理済み液体バイオマス流から吸着する吸着媒体の吸着能力を著しく変化させない濃度である。最小濃度値は、通常、溶液中の有機物質の量で表現され、別の表現法は、対象化合物が吸着ステップ後に有するはずの濃度である。
【0024】
プロセスは、対象有機化合物に依存し、温度に依存し、かつ前処理済み液体バイオマス流から除去すべき対象有機化合物の濃度に依存するので、非常に特異的である。
【0025】
対象有機化合物の最小濃度値は、わずかな分離量の同じ有機化合物を添加し、対象有機化合物に関する吸着媒体の吸着能力の増加分(delta increase)を測定することによって測定することができる。
【0026】
好ましいプロセス条件は、少量の対象有機化合物を添加しても、吸着媒体が対象有機化合物を吸着する能力が、時間単位当たりで、吸着媒体単位当たりで、かつ同じ一定温度で著しく変化しない条件である。
【0027】
濃縮ステップの後、吸着プロセス中の吸着媒体の吸着能力を最大限にするため、濃縮ステップ後の前処理済み液体バイオマス流中の対象有機化合物の濃度は、前処理済み液体バイオマス流中の対象有機成分の最小濃度に等しいか、またはそれよりも高いべきである。
【0028】
対象有機化合物の濃度が、吸着能力のわずかな変化分よりも高い形で、前処理済み液体バイオマス流中の対象有機化合物のわずかな増加が対象有機化合物を吸着する媒体の吸着能力を変化させるような濃度であるとき、濃縮プロセスは、対象有機化合物の濃度増加が、媒体が対象有機化合物を吸着する吸着能力を同じわずかな変化分よりも高いレベルで変化させない、対象有機化合物の最小濃度よりも高い対象有機化合物の濃縮レベルで、前処理済みバイオマス流を濃縮することになる。
【0029】
9リットルのサンプルを使用した実験で示されるように、3リットルが回転蒸発(roto-evaporation)によって除去された。
【0030】
濃縮ステップの後、濃縮した前処理済み液体バイオマス流を、組成物を少なくとも1つの吸着媒体と接触させて対象有機不純物の少なくとも一部を除去する吸着プロセスにかけた。
【0031】
吸着媒体は、その再生能力にしたがって選択される。吸着媒体は、有機不純物だけではなくC5およびC6の一部分も吸着するであろうことが分かっている。したがって、媒体を一度使用した場合、不純物だけではなく対象生成物の一部分も除去されることになる。吸着媒体を再生させることができるが、再生媒体は依然としてC5およびC6を吸着するであろう。しかし、少なくとも一部の媒体は、再生させたとき、C5およびC6を媒体に吸着させたままに保つことが発見されている。C5およびC6を吸着したままの再生媒体を再使用すると、再生媒体は不純物を溶液から除去するが、C5/C6が存在しても、溶液からそれらをほとんど除去しない。
【0032】
吸着媒体の再生は、通常、工業用技術を用いて行われる。以下の例では、媒体を加熱し、揮発性物質を脱着させた。媒体は、真空下で加熱するか、蒸気または温水によって加熱するか、またはC5およびC6よりも対象有機化合物を取り除く他の温流で加熱することができる。
【0033】
再生ステップは、通常、媒体の温度を上昇させることによって行われる。媒体の圧力条件の圧力変化によって、あるいは温水もしくは蒸気、または媒体を通過する対象有機化合物を脱着することができる他の化合物などの熱流を使用して、媒体自体を再生させることもできる。
【0034】
再生は、温度、圧力、および時間、または対象有機化合物が脱着され始める値よりも高く、糖もしくはオリゴマーもしくはポリマーが脱着される傾向になる値よりも低いレベルで、媒体を再生させるのに使用される他の変数を維持するという条件を含むことができ、それらから成ることができ、あるいは本質的にそれらから成ることができる。
【0035】
これらの条件で、C5/C6の少なくとも50重量%が媒体に残り、かつC5およびC6以外の有機物の少なくとも80または90重量%が媒体から除去されるようにして、再生ステップが行われることになる。C5/C6の少なくとも75重量%が媒体に残ることがさらにより好ましく、C5/C6の少なくとも90重量%超過が媒体に残ることが最も好ましい。C5/C6の値は、媒体から除去されたC5およびC6以外の除去には関連しない。
【0036】
例えば、C5およびC6の総量の少なくとも50重量%が媒体に残ることが好ましいが、C5およびC6の総量の少なくとも60重量%が媒体に残ることがより好ましく、C5およびC6の総量の少なくとも70重量%が媒体に残ることがさらに好ましく、C5およびC6の総量の少なくとも80重量%が媒体に残ることがさらにより好ましく、C5およびC6の総量の少なくとも90重量%が媒体に残ることが最も好ましい。
【0037】
C5およびC6以外については、C5およびC6以外の総量の少なくとも50重量%が媒体から除去され、C5およびC6以外の総量の少なくとも60重量%が媒体から除去されることがより好ましく、C5およびC6以外の総量の少なくとも70重量%が媒体から除去されることがさらに好ましく、C5およびC6以外の総量の少なくとも80重量%が媒体から除去されることがさらにより好ましく、C5およびC6以外の総量の少なくとも90重量%が媒体から除去されることが最も好ましい。
【0038】
具体的にするため、フルフラールの場合は、フルフラールの総量の少なくとも50重量%が媒体から除去され、フルフラールの総量の少なくとも60重量%が媒体から除去されることがより好ましく、フルフラールの総量の少なくとも70重量%が媒体から除去されることがさらに好ましく、フルフラールの総量の少なくとも80重量%が媒体から除去されることがさらにより好ましく、フルフラールの総量の少なくとも90重量%が媒体から除去されることが最も好ましい。
【0039】
酢酸の場合は、酢酸の総量の少なくとも50重量%が媒体から除去され、酢酸の総量の少なくとも60重量%が媒体から除去されることがより好ましく、酢酸の総量の少なくとも70重量%が媒体から除去されることがさらに好ましく、酢酸の総量の少なくとも80重量%が媒体から除去されることがさらにより好ましく、酢酸の総量の少なくとも90重量%が媒体から除去されることが最も好ましい。
【0040】
このステップにより、吸着媒体が対象有機化合物を吸着する能力を回復させることができるとともに、再生ステップ後に媒体を再使用したときに糖が吸着される量を最小限に抑えることができる。再生の後、再生媒体を再使用して、前処理済み液体バイオマス流をさらに浄化する。
【0041】
吸着ステップの後、浄化された液体バイオマス流をさらに処理することができる。
【0042】
前処理済み液体バイオマス流はある程度の固体を有することになるので、濃縮前に、最も具体的には吸着媒体に接触する前に、流れから固体を分離するのが好ましいことがある。
【0043】
実験
以下の表1および2は再生の値を確立するものである。表1では、グルコース1.385g/dmおよびキシロース3.01g/dmを含有する流れを、Blucherから入手した球状媒体の一定量に通した。流れ1リットル当たりに使用される媒体のグラム数と暴露時間とを示す。溶液中に残っているC5およびC6の量と吸着率とを示す。表1のデータは未使用媒体のものであり、キシロースが大量に失われたことを示す。
【0044】
【表1】

【0045】
表2では、同じくグルコース濃縮物1.385g/dmおよびキシロース濃縮物3.01g/dmを含有する流れを、表1と同じ媒体に通した。流れ1リットル当たりに使用される媒体のグラム数と暴露時間とを示す。溶液中に残っているC5およびC6の量と吸着率とを示す。しかし、この例では、媒体は一度使用され、その後150℃に20分間暴露することによって再生したものであった。再生媒体は、より多量の有機不純物を吸着することができたが、表から分かるように、媒体100g当たりのキシロースの最大損失は、未使用媒体の場合は20%であったのに対して7%であった。
【0046】
【表2】

【0047】
負の値は、糖の一部が溶液中へと脱着されたことを示す。
【0048】
表3は、混入物質を除去するプロセスに対する能力を実証する。溶液は、複数のステップにおいて55℃で1.5時間蒸発させることによって濃縮した。各ステップにおいて、1.5Lが1.0Lに減少したが、これは33%の減量に相当する。濃縮溶液は、SARATECH(登録商標)多孔質タイプの吸着媒体(表1および2と同じ媒体)の100g/L溶液を収容した撹拌ビーカー(stirred beaker)内で10分間処理した。濃度および損失を比較可能な基準にすることができるように、溶液を鉱質除去した水で再希釈して分析を行った。
【0049】
【表3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
水と、C5と、C6と、少なくとも酢酸およびフルフラールから成る群から選択される化合物とで構成される第1の流れの中にある前記フルフラールおよび酢酸の少なくとも一部分を除去するプロセスであって、同じ成分で構成される第2の流れと事前に接触させてある吸着媒体を前記流れと接触させるステップを含み、前記吸着媒体が、前記第2の流れと接触させずに、吸着された前記フルフラールおよび酢酸の少なくとも70%がそれぞれ脱着されており、前記C5およびC6の少なくとも60%が前記媒体に吸着されたままである条件に媒体を暴露することによって再生されている、プロセス。
【請求項2】
前記第1および第2の流れが同じ流れである、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
前記吸着されたフルフラールおよび酢酸の少なくとも80%がそれぞれ脱着され、前記C5およびC6の少なくとも80%が前記媒体に吸着されたままであるような十分な時間、前記酢酸およびフルフラールが急速に脱着され、前記C5およびC6がゆっくりと脱着されるような温度まで前記媒体の温度を上昇させることによって、再生のための前記暴露が行われる、請求項1および2のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項4】
再生のための前記暴露が圧力の低下によって行われる、請求項1から3のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項5】
前記除去ステップに先行して、前記第1の流れの少なくとも20重量%の水を除去する濃縮ステップが行われる、請求項1から4のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項6】
各ステップに先行して、前記第1の流れから前記固体の少なくとも一部分を除去する固体除去ステップが行われる、請求項1から5のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項7】
前記再生が前記吸着媒体と接触させて不活性ガスを使用する、請求項1から6のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項8】
前記浄化した液体バイオマス流がさらなる処理の前に水で希釈される、請求項1から7のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項9】
前記吸着媒体が活性炭を含む球状ポリマー性媒体である、請求項1から8のいずれか一項に記載のプロセス。
【請求項10】
水と、C5と、C6と、フルフラールおよび酢酸とで構成される流れを、媒体に吸着された前記C5およびC6の量が、前記媒体にそれぞれ吸着させることができる前記C5およびC6の最大レベルの少なくとも90%であるようにするのに十分な時間、再生吸着媒体と接触させ、それに続いて、前記媒体上の前記C5およびC6の量が前記媒体にそれぞれ吸着させることができる前記C5およびC6の最大レベルの少なくとも76%であるようにして前記媒体を再生させることによって作られている、前記再生吸着媒体で構成される製品。
【請求項11】
前記媒体上の前記C5およびC6の量が、前記媒体にそれぞれ吸着させることができる前記C5およびC6の最大レベルの少なくとも84%である、請求項10に記載の製品。
【請求項12】
前記媒体上の前記C5およびC6の量が、前記媒体にそれぞれ吸着させることができる前記C5およびC6の最大レベルの少なくとも90%である、請求項10に記載の製品。
【請求項13】
前記媒体上の前記C5およびC6の量が、前記媒体にそれぞれ吸着させることができる前記C5およびC6の最大レベルの少なくとも95%である、請求項10に記載の製品。

【公表番号】特表2013−513468(P2013−513468A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−542690(P2012−542690)
【出願日】平成21年12月11日(2009.12.11)
【国際出願番号】PCT/IT2009/000562
【国際公開番号】WO2011/070602
【国際公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【出願人】(512007281)
【氏名又は名称原語表記】BETA RENEWABLES S.p.A.
【住所又は居所原語表記】Strada Ribrocca 11, I−15057 TORTONA(Alessandria), ITALY
【Fターム(参考)】