前立腺ガンにおいてアップレギュレートされるGタンパク質結合レセプターおよびその使用
【課題】前立腺癌および関連する癌について、診断および治療をさらに改善するためのさらなるマーカーおよび治療標的の提供。
【解決手段】前立腺ガンおよび他のガンにおいて高度に過剰発現される新規の遺伝子(PHOR−1と命名された)、ならびにそのコードされるタンパク質が提供される。PHOR−1は、嗅覚に関係しているレセプターに対して相同性を有するGタンパク質結合レセプターである。正常なヒトの組織中のPHOR−1は前立腺に制限され、そしてこの遺伝子は前立腺ガンにおいて、ならびに腎臓、子宮、頚部、胃、および直腸のガンにおいて高度に過剰発現される。結果として、PHOR−1は、前立腺ガンの診断および/または治療標的。
【解決手段】前立腺ガンおよび他のガンにおいて高度に過剰発現される新規の遺伝子(PHOR−1と命名された)、ならびにそのコードされるタンパク質が提供される。PHOR−1は、嗅覚に関係しているレセプターに対して相同性を有するGタンパク質結合レセプターである。正常なヒトの組織中のPHOR−1は前立腺に制限され、そしてこの遺伝子は前立腺ガンにおいて、ならびに腎臓、子宮、頚部、胃、および直腸のガンにおいて高度に過剰発現される。結果として、PHOR−1は、前立腺ガンの診断および/または治療標的。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下からなる群より選択される、PHOR−1ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド:
(a)配列番号1に示される配列を有しているポリヌクレオチドであって、ここで、TはまたUでもあり得る、ポリヌクレオチド;
(b)ヌクレオチド残基番号133からヌクレオチド残基番号1083までの、配列番号1に示される配列を有しているポリヌクレオチドであって、ここで、TはまたUでもあり得る、ポリヌクレオチド;
(c)配列が登録番号PTA−312としてアメリカンタイプカルチャーコレクションに寄託されている、p101P3A11と命名されたプラスミド中に含まれるcDNAによってコードされる、PHOR−1ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
(d)配列番号2に示されるアミノ酸配列を有しているPHOR−1タンパク質をコードする、ポリヌクレオチド;および
(e)(a)〜(d)のいずれかの1つのポリヌクレオチドに対して完全に相補的である、ポリヌクレオチド。
【請求項2】
ポリヌクレオチドの全体の長さにわたって配列番号2に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも90%同一であるポリペプチドをコードする、ポリヌクレオチド。
【請求項3】
以下を含有している、請求項1に記載のポリヌクレオチドのフラグメント:
(a)ヌクレオチド残基番号388からヌクレオチド残基番号1062まで、ヌクレオチド残基番号159からヌクレオチド残基番号733まで、ヌクレオチド残基番号854からヌクレオチド残基番号3136まで、またはヌクレオチド残基番号133からヌクレオチド残基番号1083までの、配列番号1に示される配列を有しているポリヌクレオチド;
(b)少なくとも20ヌクレオチド塩基の長さである(a)のポリヌクレオチドのフラグメントである、ポリヌクレオチド;あるいは
(c)(a)または(b)のポリヌクレオチドに対してストリンジェントな条件下で選択的にハイブリダイズするポリヌクレオチド。
【請求項4】
以下からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、PHOR−1ポリペプチドをコードする、ポリヌクレオチド:NESS(配列番号10)、NLTI(配列番号11)、NSTT(配列番号12)、RRDS(配列番号13)、SKR、SLHE(配列番号14)、SGID(配列番号15)、SGME(配列番号16)、GNESSA(配列番号17)、GLEEAQ(配列番号18)、GMESTV(配列番号19)、GTCVSH(配列番号20)、MVDPNGNESSATYF(配列番号8)、VHRFSKRRDSPLP(配列番号9)、配列番号2の残基112〜128、配列番号2の残基1〜128、配列番号2の残基128〜238、配列番号2の残基188から317、配列番号2の残基100〜295、配列番号2の残基1〜188、配列番号2の残基52〜238、配列番号2の残基61〜82、配列番号2の残基239から254、および配列番号2の残基86〜310。
【請求項5】
検出可能なマーカーで標識される、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
【請求項6】
請求項1に記載のポリヌクレオチドを含む、組換え発現ベクター。
【請求項7】
請求項6に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項8】
ポリペプチドの産生のために十分な条件下で、請求項7に記載の宿主細胞を培養する工程を包含する、PHOR−1ポリペプチドを産生するためのプロセス。
【請求項9】
前記産生されたPHOR−1ポリペプチドを回収する工程をさらに包含する、請求項8に記載のプロセス。
【請求項10】
請求項8に記載のプロセスによって産生された、PHOR−1ポリペプチド。
【請求項11】
請求項1に記載のポリヌクレオチドによってコードされる、PHOR−1ポリペプチド。
【請求項12】
請求項11に記載のポリペプチドの少なくとも15個の連続しているアミノ酸を含有している、ポリペプチド。
【請求項13】
請求項11に記載のPHOR−1ポリペプチドに対して特異的に結合する、抗体またはそのフラグメント。
【請求項14】
モノクローナルである、請求項13に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項15】
請求項14に記載のモノクローナル抗体の抗原結合領域を含有している、組換えタンパク質。
【請求項16】
検出可能なマーカーで標識される、請求項13に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項17】
前記検出可能なマーカーが以下からなる群より選択される、請求項16に記載の抗体またはそのフラグメント:放射性同位元素、蛍光化合物、生体発光化合物、化学発光化合物、金属キレート化剤、または酵素。
【請求項18】
FaB、F(ab’)2、Fv、またはsFvフラグメントである、請求項13に記載の抗体フラグメント。
【請求項19】
ヒト抗体である、請求項13に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項20】
毒素または治療薬剤に対して結合体化した、請求項13に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項21】
マウスの抗原結合領域の残基およびヒトの抗体の残基を含む、請求項13に記載の抗体。
【請求項22】
請求項14に記載のモノクローナル抗体を産生する、トランスジェニック動物。
【請求項23】
請求項14に記載のモノクローナル抗体を産生する、ハイブリドーマ。
【請求項24】
請求項14に記載のモノクローナル抗体の重鎖および経鎖の可変ドメインを含む、単鎖のモノクローナル抗体。
【請求項25】
請求項24に記載の単鎖のモノクローナル抗体をコードするポリヌクレオチドを含有している、ベクター。
【請求項26】
請求項16に記載の抗体もしくはそのフラグメントまたは組換えタンパク質とサンプルを接触させる工程、およびサンプル中でそれらに対するPHOR−1タンパク質の結合を検出する工程を包含する、生物学的サンプル中のPHOR−1タンパク質の存在を検出するための、アッセイ。
【請求項27】
以下の工程を包含する、生物学的サンプル中のPHOR−1ポリヌクレオチドの存在を検出するための、アッセイ:
(a)請求項1に記載のポリヌクレオチドに対して特異的にハイブリダイズするポリヌクレオチドプローブと該サンプルを接触させる工程;および
(b)該サンプル中のプローブとPHOR−1ポリヌクレオチドとのハイブリダイゼーションによって形成されるハイブリダイゼーション複合体の存在を検出する工程であって、ここで、該ハイブリダイゼーション複合体の存在が、該サンプル中のPHOR−1ポリヌクレオチドの存在を示す、工程。
【請求項28】
以下を包含している、生物学的サンプル中のPHOR−1 mRNAの存在を検出するためのアッセイ:
(a)少なくとも1つのプライマーを使用して逆転写によってサンプルからcDNAを産生する工程;
(b)該生物学的サンプル中のPHOR−1 cDNAを増幅するためのセンスおよびアンチセンスプライマーとしてPHOR−1ポリヌクレオチドを使用して、該産生されたcDNAを増幅する工程;
(c)増幅されたPHOR−1 cDNAの存在を検出する工程、 ここで、該センスプローブおよびアンチセンスプローブとして使用されるPHOR−1ポリヌクレオチドは、登録番号第PTA−312としてアメリカンタイプカルチャーコレクションに寄託されている、プラスミドp101P3A11中に含まれるPHOR−1 cDNAを増幅し得る、アッセイ。
【請求項29】
以下の工程を包含する、PHOR−1タンパク質を発現しているガンの存在を検出する方法:個体に由来する試験組織サンプル中の細胞によって発現されるPHOR−1タンパク質のレベルを決定する工程、および対応する正常なサンプル中で発現されるPHOR−1のレベルに対して決定されたレベルを比較する工程であって、正常なサンプルと比較して該試験サンプル中の上昇したPHOR−1タンパク質の存在が、該個体における該ガンの存在の指標を提供する、方法。
【請求項30】
以下の工程を包含する、PHOR−1遺伝子産物をモニタリングする方法:個体に由来する試験組織サンプル中の細胞によって発現されるPHOR−1遺伝子産物の状態を決定する工程、および対応する正常なサンプル中のPHOR−1遺伝子産物の状態と該決定された状態とを比較する工程であって、該正常なサンプルと比較した該試験サンプル中の異常なPHOR−1遺伝子産物の存在が、個体内での調節障害の細胞増殖の指標を提供する工程。
【請求項31】
以下の工程を包含する、個体中のガンの存在を決定する方法:
(a)該個体から得られた試験サンプル中で発現されるPHOR−1 mRNAのレベルを決定する工程;および
(b)比較可能な公知の正常な組織サンプル中で発現されるPHOR−1 mRNAのレベルに対して該決定されたレベルを比較する工程であって、 該正常な組織サンプルと比較した該試験サンプル中の上昇したPHOR−1 mRNAの発現の存在が、ガンの存在の指標を提供する、方法。
【請求項32】
以下の工程を包含する、個体におけるガンの存在を決定する方法:
(a)該個体から得られた試験サンプル中で発現されるPHOR−1タンパク質のレベルを決定する工程;および
(b)比較可能な公知の正常な組織サンプル中で発現されるPHOR−1タンパク質のレベルに対して該決定されたレベルを比較する工程であって、 該正常なサンプルと比較した該試験サンプル中の上昇したPHOR−1タンパク質の存在が、ガンの存在の指標を提供する、方法。
【請求項33】
前記ガンが、前立腺ガン、腎臓ガン、子宮ガン、頚ガン、胃ガン、または直腸ガンであり、そして該試験組織サンプルおよび正常な組織サンプルが、前立腺組織、腎臓組織、子宮組織、頚部の標本、胃組織、直腸組織、骨組織、リンパ系組織、血清、血液または精液からなる群より選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
請求項11に記載のPHOR−1ポリペプチドまたはその免疫原性部分、および生理学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項35】
請求項25に記載のベクターおよび生理学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項36】
請求項1に記載のポリヌクレオチドに対して相補的なアンチセンスポリヌクレオチドまたは請求項1に記載のポリヌクレオチドを切断し得るリボザイム、および生理学的に受容可能なキャリアを含有している、薬学的組成物。
【請求項37】
請求項13に記載の抗体またはそのフラグメント、および生理学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項38】
PHOR−1を発現するガンの処置のための薬学的組成物であって、請求項25に記載のベクターを含有し、ここで、該ベクターが該ガン細胞に対して単鎖モノクローナル抗体をコードする配列を送達し、そしてコードされる単鎖抗体が癌細胞の細胞内で発現される、薬学的組成物。
【請求項39】
請求項37に記載の組成物を含有する、PHOR−1を発現するガンの処置のための、薬学的組成物。
【請求項40】
PHOR−1タンパク質の免疫原性部分および生理学的に受容可能なキャリアを含有している、PHOR−1を発現するガンの処置のための、ワクチン組成物。
【請求項41】
請求項40に記載のワクチン組成物の有効量を含有する、PHOR−1を発現するガンの発症の阻害のための、薬学的組成物。
【請求項42】
以下の工程を包含する、PHOR−1の生物学的活性を調節する分子を同定する方法:
(a)PHOR−1を発現する細胞と分子とを接触させる工程;
(b)該分子の存在下および非存在下で、PHOR−1の生物学的活性をアッセイする工程;
(c)PHOR−1の生物学的活性が該分子の存在によって変更されるか否かを決定する工程であって、PHOR−1の生物学的活性における変更が、PHOR−1の生物学的活性を調節する分子の指標である、工程。
【請求項43】
PHOR−1の生物学的活性が、チロシンのリン酸化、細胞質cAMPの蓄積、またはコロニー増殖の刺激を含む、請求項42に記載の方法。
【請求項1】
以下からなる群より選択される、PHOR−1ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド:
(a)配列番号1に示される配列を有しているポリヌクレオチドであって、ここで、TはまたUでもあり得る、ポリヌクレオチド;
(b)ヌクレオチド残基番号133からヌクレオチド残基番号1083までの、配列番号1に示される配列を有しているポリヌクレオチドであって、ここで、TはまたUでもあり得る、ポリヌクレオチド;
(c)配列が登録番号PTA−312としてアメリカンタイプカルチャーコレクションに寄託されている、p101P3A11と命名されたプラスミド中に含まれるcDNAによってコードされる、PHOR−1ポリペプチドをコードするポリヌクレオチド;
(d)配列番号2に示されるアミノ酸配列を有しているPHOR−1タンパク質をコードする、ポリヌクレオチド;および
(e)(a)〜(d)のいずれかの1つのポリヌクレオチドに対して完全に相補的である、ポリヌクレオチド。
【請求項2】
ポリヌクレオチドの全体の長さにわたって配列番号2に示されるアミノ酸配列に対して少なくとも90%同一であるポリペプチドをコードする、ポリヌクレオチド。
【請求項3】
以下を含有している、請求項1に記載のポリヌクレオチドのフラグメント:
(a)ヌクレオチド残基番号388からヌクレオチド残基番号1062まで、ヌクレオチド残基番号159からヌクレオチド残基番号733まで、ヌクレオチド残基番号854からヌクレオチド残基番号3136まで、またはヌクレオチド残基番号133からヌクレオチド残基番号1083までの、配列番号1に示される配列を有しているポリヌクレオチド;
(b)少なくとも20ヌクレオチド塩基の長さである(a)のポリヌクレオチドのフラグメントである、ポリヌクレオチド;あるいは
(c)(a)または(b)のポリヌクレオチドに対してストリンジェントな条件下で選択的にハイブリダイズするポリヌクレオチド。
【請求項4】
以下からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む、PHOR−1ポリペプチドをコードする、ポリヌクレオチド:NESS(配列番号10)、NLTI(配列番号11)、NSTT(配列番号12)、RRDS(配列番号13)、SKR、SLHE(配列番号14)、SGID(配列番号15)、SGME(配列番号16)、GNESSA(配列番号17)、GLEEAQ(配列番号18)、GMESTV(配列番号19)、GTCVSH(配列番号20)、MVDPNGNESSATYF(配列番号8)、VHRFSKRRDSPLP(配列番号9)、配列番号2の残基112〜128、配列番号2の残基1〜128、配列番号2の残基128〜238、配列番号2の残基188から317、配列番号2の残基100〜295、配列番号2の残基1〜188、配列番号2の残基52〜238、配列番号2の残基61〜82、配列番号2の残基239から254、および配列番号2の残基86〜310。
【請求項5】
検出可能なマーカーで標識される、請求項1に記載のポリヌクレオチド。
【請求項6】
請求項1に記載のポリヌクレオチドを含む、組換え発現ベクター。
【請求項7】
請求項6に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞。
【請求項8】
ポリペプチドの産生のために十分な条件下で、請求項7に記載の宿主細胞を培養する工程を包含する、PHOR−1ポリペプチドを産生するためのプロセス。
【請求項9】
前記産生されたPHOR−1ポリペプチドを回収する工程をさらに包含する、請求項8に記載のプロセス。
【請求項10】
請求項8に記載のプロセスによって産生された、PHOR−1ポリペプチド。
【請求項11】
請求項1に記載のポリヌクレオチドによってコードされる、PHOR−1ポリペプチド。
【請求項12】
請求項11に記載のポリペプチドの少なくとも15個の連続しているアミノ酸を含有している、ポリペプチド。
【請求項13】
請求項11に記載のPHOR−1ポリペプチドに対して特異的に結合する、抗体またはそのフラグメント。
【請求項14】
モノクローナルである、請求項13に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項15】
請求項14に記載のモノクローナル抗体の抗原結合領域を含有している、組換えタンパク質。
【請求項16】
検出可能なマーカーで標識される、請求項13に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項17】
前記検出可能なマーカーが以下からなる群より選択される、請求項16に記載の抗体またはそのフラグメント:放射性同位元素、蛍光化合物、生体発光化合物、化学発光化合物、金属キレート化剤、または酵素。
【請求項18】
FaB、F(ab’)2、Fv、またはsFvフラグメントである、請求項13に記載の抗体フラグメント。
【請求項19】
ヒト抗体である、請求項13に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項20】
毒素または治療薬剤に対して結合体化した、請求項13に記載の抗体またはそのフラグメント。
【請求項21】
マウスの抗原結合領域の残基およびヒトの抗体の残基を含む、請求項13に記載の抗体。
【請求項22】
請求項14に記載のモノクローナル抗体を産生する、トランスジェニック動物。
【請求項23】
請求項14に記載のモノクローナル抗体を産生する、ハイブリドーマ。
【請求項24】
請求項14に記載のモノクローナル抗体の重鎖および経鎖の可変ドメインを含む、単鎖のモノクローナル抗体。
【請求項25】
請求項24に記載の単鎖のモノクローナル抗体をコードするポリヌクレオチドを含有している、ベクター。
【請求項26】
請求項16に記載の抗体もしくはそのフラグメントまたは組換えタンパク質とサンプルを接触させる工程、およびサンプル中でそれらに対するPHOR−1タンパク質の結合を検出する工程を包含する、生物学的サンプル中のPHOR−1タンパク質の存在を検出するための、アッセイ。
【請求項27】
以下の工程を包含する、生物学的サンプル中のPHOR−1ポリヌクレオチドの存在を検出するための、アッセイ:
(a)請求項1に記載のポリヌクレオチドに対して特異的にハイブリダイズするポリヌクレオチドプローブと該サンプルを接触させる工程;および
(b)該サンプル中のプローブとPHOR−1ポリヌクレオチドとのハイブリダイゼーションによって形成されるハイブリダイゼーション複合体の存在を検出する工程であって、ここで、該ハイブリダイゼーション複合体の存在が、該サンプル中のPHOR−1ポリヌクレオチドの存在を示す、工程。
【請求項28】
以下を包含している、生物学的サンプル中のPHOR−1 mRNAの存在を検出するためのアッセイ:
(a)少なくとも1つのプライマーを使用して逆転写によってサンプルからcDNAを産生する工程;
(b)該生物学的サンプル中のPHOR−1 cDNAを増幅するためのセンスおよびアンチセンスプライマーとしてPHOR−1ポリヌクレオチドを使用して、該産生されたcDNAを増幅する工程;
(c)増幅されたPHOR−1 cDNAの存在を検出する工程、 ここで、該センスプローブおよびアンチセンスプローブとして使用されるPHOR−1ポリヌクレオチドは、登録番号第PTA−312としてアメリカンタイプカルチャーコレクションに寄託されている、プラスミドp101P3A11中に含まれるPHOR−1 cDNAを増幅し得る、アッセイ。
【請求項29】
以下の工程を包含する、PHOR−1タンパク質を発現しているガンの存在を検出する方法:個体に由来する試験組織サンプル中の細胞によって発現されるPHOR−1タンパク質のレベルを決定する工程、および対応する正常なサンプル中で発現されるPHOR−1のレベルに対して決定されたレベルを比較する工程であって、正常なサンプルと比較して該試験サンプル中の上昇したPHOR−1タンパク質の存在が、該個体における該ガンの存在の指標を提供する、方法。
【請求項30】
以下の工程を包含する、PHOR−1遺伝子産物をモニタリングする方法:個体に由来する試験組織サンプル中の細胞によって発現されるPHOR−1遺伝子産物の状態を決定する工程、および対応する正常なサンプル中のPHOR−1遺伝子産物の状態と該決定された状態とを比較する工程であって、該正常なサンプルと比較した該試験サンプル中の異常なPHOR−1遺伝子産物の存在が、個体内での調節障害の細胞増殖の指標を提供する工程。
【請求項31】
以下の工程を包含する、個体中のガンの存在を決定する方法:
(a)該個体から得られた試験サンプル中で発現されるPHOR−1 mRNAのレベルを決定する工程;および
(b)比較可能な公知の正常な組織サンプル中で発現されるPHOR−1 mRNAのレベルに対して該決定されたレベルを比較する工程であって、 該正常な組織サンプルと比較した該試験サンプル中の上昇したPHOR−1 mRNAの発現の存在が、ガンの存在の指標を提供する、方法。
【請求項32】
以下の工程を包含する、個体におけるガンの存在を決定する方法:
(a)該個体から得られた試験サンプル中で発現されるPHOR−1タンパク質のレベルを決定する工程;および
(b)比較可能な公知の正常な組織サンプル中で発現されるPHOR−1タンパク質のレベルに対して該決定されたレベルを比較する工程であって、 該正常なサンプルと比較した該試験サンプル中の上昇したPHOR−1タンパク質の存在が、ガンの存在の指標を提供する、方法。
【請求項33】
前記ガンが、前立腺ガン、腎臓ガン、子宮ガン、頚ガン、胃ガン、または直腸ガンであり、そして該試験組織サンプルおよび正常な組織サンプルが、前立腺組織、腎臓組織、子宮組織、頚部の標本、胃組織、直腸組織、骨組織、リンパ系組織、血清、血液または精液からなる群より選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
請求項11に記載のPHOR−1ポリペプチドまたはその免疫原性部分、および生理学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項35】
請求項25に記載のベクターおよび生理学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項36】
請求項1に記載のポリヌクレオチドに対して相補的なアンチセンスポリヌクレオチドまたは請求項1に記載のポリヌクレオチドを切断し得るリボザイム、および生理学的に受容可能なキャリアを含有している、薬学的組成物。
【請求項37】
請求項13に記載の抗体またはそのフラグメント、および生理学的に受容可能なキャリアを含有する、薬学的組成物。
【請求項38】
PHOR−1を発現するガンの処置のための薬学的組成物であって、請求項25に記載のベクターを含有し、ここで、該ベクターが該ガン細胞に対して単鎖モノクローナル抗体をコードする配列を送達し、そしてコードされる単鎖抗体が癌細胞の細胞内で発現される、薬学的組成物。
【請求項39】
請求項37に記載の組成物を含有する、PHOR−1を発現するガンの処置のための、薬学的組成物。
【請求項40】
PHOR−1タンパク質の免疫原性部分および生理学的に受容可能なキャリアを含有している、PHOR−1を発現するガンの処置のための、ワクチン組成物。
【請求項41】
請求項40に記載のワクチン組成物の有効量を含有する、PHOR−1を発現するガンの発症の阻害のための、薬学的組成物。
【請求項42】
以下の工程を包含する、PHOR−1の生物学的活性を調節する分子を同定する方法:
(a)PHOR−1を発現する細胞と分子とを接触させる工程;
(b)該分子の存在下および非存在下で、PHOR−1の生物学的活性をアッセイする工程;
(c)PHOR−1の生物学的活性が該分子の存在によって変更されるか否かを決定する工程であって、PHOR−1の生物学的活性における変更が、PHOR−1の生物学的活性を調節する分子の指標である、工程。
【請求項43】
PHOR−1の生物学的活性が、チロシンのリン酸化、細胞質cAMPの蓄積、またはコロニー増殖の刺激を含む、請求項42に記載の方法。
【図1A】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図18D】
【図18E】
【図18F】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図19D】
【図19E】
【図19F】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図20E】
【図21A】
【図21B】
【図21C】
【図22】
【図1B】
【図1C】
【図1D】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8A】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【図14A】
【図14B】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図17】
【図18A】
【図18B】
【図18C】
【図18D】
【図18E】
【図18F】
【図19A】
【図19B】
【図19C】
【図19D】
【図19E】
【図19F】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図20E】
【図21A】
【図21B】
【図21C】
【図22】
【公開番号】特開2009−50256(P2009−50256A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−187670(P2008−187670)
【出願日】平成20年7月18日(2008.7.18)
【分割の表示】特願2001−528586(P2001−528586)の分割
【原出願日】平成12年10月5日(2000.10.5)
【出願人】(500553659)アジェンシス,インコーポレイテッド (35)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月18日(2008.7.18)
【分割の表示】特願2001−528586(P2001−528586)の分割
【原出願日】平成12年10月5日(2000.10.5)
【出願人】(500553659)アジェンシス,インコーポレイテッド (35)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]