説明

前立腺マッサージ具

【課題】 簡易な構造で安定に前立腺マッサージ具を保持しつつ、袴部を備えることなく前立腺への刺激や会陰への刺激を十分に与えることができる前立腺マッサージ具を提供する。
【解決手段】 会陰104にその両側から刺激を与え、その両側を挟めるように断面が略M字形状となる会陰刺激部30を脚部20の先端から引き出し可能に備えると共に頭部10の脚部20への取り付け位置において倒立可動とすることにより、直腸101内に挿入された頭部10の挿入方向を変化させ、会陰刺激部30と頭部10の前立腺刺激位置間の距離を変化可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、前立腺マッサージ具、具体的には直腸内に挿入される頭部によって前立腺を刺激する前立腺マッサージ具に関する。
【背景技術】
【0002】
直腸内に挿入することにより前立腺を刺激する前立腺マッサージ具が、例えば特開2000−233028号公報(特許文献1)や特開2002−165857号公報(特許文献2)、特表2004−509713号公報(特許文献3)、米国特許第5797950号公報(特許文献4)、米国特許第5861000号公報(特許文献5)、米国特許第6589193号公報(特許文献6)などに開示されている。
【0003】
これらの公報に記載した前立腺マッサージ具は、それぞれ肛門から直腸内に挿入される概ね楕円体状をした頭部を有している。この頭部の下部は先細りになったテーパ面を有する基部となっており、この基部が肛門括約筋の収縮弛緩によって頭部が前立腺方向へと押し上げられる。その結果、当該頭部の頭頂部ないしその側面が前立腺を直腸内から押圧して、前立腺を刺激する。
【0004】
このような前立腺マッサージ具において、特許文献1や特許文献4、特許文献5、特許文献6には、楕円体状をした頭部の下部にC字形状乃至L字形状をした脚部が備えられた前立腺マッサージ具が開示されている。この脚部の先端は会陰に当たる突起を有しており、肛門内に挿入された状態で突起が会陰に当たり、会陰にも同時に刺激を加えることができる。
【0005】
そして、特許文献1や特許文献6には、頭部の下部に続いて末広がりのテーパ面を有する袴部を備え、当該袴部の下部に前記脚部を備えた前立腺マッサージ具が開示されている。肛門括約筋が収縮するとこの袴部は下方へ移動する力を受けるので、頭部基部のテーパ勾配と袴部のテーパ勾配に差を設けることにより、直腸内における頭部の移動距離と、突起が会陰に与える圧力を調整することができる。
【0006】
さらに、特許文献5には、頭部の下部に袴部を備えないが、直腸内における移動距離と突起が会陰に与える圧力を調整することを可能にすべく、頭部の下部に備えた軸棒状の支持部材と脚部を下方に延伸した軸棒状の支持部材を鋏状に交差させると共に両支持部材の交差角度を調整する調整機構を備えた前立腺マッサージ具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−233028号公報
【特許文献2】特開2002−165857号公報
【特許文献3】特表2004−509713号公報
【特許文献4】米国特許第5797950号公報
【特許文献5】米国特許第5861000号公報
【特許文献6】米国特許第6589193号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、会陰と肛門間の距離や前立腺の位置は使用者によって異なる。前立腺マッサージ具の脚部の長さが使用者において適切でなければ、十分なマッサージ効果を得ることができない。従って、頭部の下部に袴部を設けることにより、直腸内における頭部の移動距離と、突起が会陰に与える圧力を調整することができたとしても、必ずしも万全なものでなかった。
【0009】
また、特許文献5に開示された脚部を有する前立腺マッサージ具では、袴部に備えられた支持部と脚部に備えられた支持部の交差角度を調整できるので、より適切なマッサージ効果を得ることができる。しかしながら、脚部の下方に両支持部が存在することになるので、前立腺マッサージ具が大きなものとなる。また、両支持部材の交差角度を調整する調整機構が必要となるので、前立腺マッサージ具の機構が複雑なものとなり、使い勝手の悪いものとなる。
【0010】
そして、脚部先端にある突起の先端が会陰にあたり、肛門括約筋が頭部の基部を保持する構造の前立腺マッサージ具は2点、つまり突起の先端と頭部の基部において支持されるだけであり、前立腺マッサージ具は不安定な状態で保持され、マッサージ効果が十分でないこともあった。また、突起の先端が会陰を刺激する構造であるので、会陰への刺激も不十分な場合もあった。
【0011】
本発明は上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであって、簡易な構造で安定に前立腺マッサージ具を保持しつつ、袴部を備えることなく前立腺への刺激や会陰への刺激を十分に与えることができる前立腺マッサージ具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
そこで、本発明においては、頭部を脚部への取り付け位置において倒立可能にすることにより、直腸内に挿入された頭部の挿入方向を変化させ、また、脚部の先端から前方に会陰刺激部を引き出し可能に備えることにより、会陰刺激部と頭部の前立腺刺激位置間の距離を変化可能にしている。
【0013】
また、会陰の両側を挟むように支持し、会陰の両側から刺激できるように、その断面が略M字形状となるように会陰刺激部を構成している。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、会陰刺激部の位置を調整して会陰刺激部と頭部の基部の距離を使用者に適した長さに合わせることができる。また、頭部は倒立可動に備えられているので、頭部が直腸内に侵入するにつれて頭部の位置が変化し、使用者の前立腺の位置や会陰と肛門間の距離如何によらずに、頭部の頭頂部やその近傍が前立腺を良好に刺激する。そして、会陰刺激部の断面は略M字形状となっているので、会陰を挟むように会陰刺激部を位置させることができる。この結果、会陰の両側を挟むように支持する会陰刺激部の2カ所と肛門括約筋が締め付けるテーパ状になった頭部基部の1カ所の計3点でマッサージ具が保持され、これまでの前立腺マッサージ具に比べて安定な保持が期待される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】図1は本発明の一実施形態である前立腺マッサージ具の斜視図である。
【図2】図2は図1の前立腺マッサージ具の会陰刺激部を示す部分斜視図である。
【図3】図3は図1の前立腺マッサージ具の頭部を外した状態を示す分解斜視図である。
【図4】図4は図1の前立腺マッサージ具の断面図である。
【図5】図5は図1の前立腺マッサージ具の頭部の倒立状態を示す説明図である。
【図6】図6は図1の前立腺マッサージ具の会陰刺激部を引き出した状態を示す側面図である。
【図7】図7は図1の前立腺マッサージ具の脚部の一部を破断した断面図である。
【図8】図8は図6に示すAA線断面図である。
【図9】図9は図1の前立腺マッサージ具の会陰刺激部が会陰を刺激する状態を示す説明図である。
【図10】図10は図1の前立腺マッサージ具の使用状態を示す説明図であって、(a)は頭部が挿入された初期の段階を示す図、(b)は肛門括約筋の収縮により頭部が直腸内上方に挿入される段階を示す図、(c)は頭部が直腸内に挿入され、頭頂部が前立腺を刺激する状態を示す図である。
【図11】図11は本発明の別な実施形態である前立腺マッサージ具の頭部形状を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の前立腺マッサージ具は、直腸内に挿入される頭部と、略C字形状乃至略U字形状をした脚部と、断面略M字形状をした会陰刺激部を有し、頭部の下部が前記脚部の一方端部の先端に備えられた回動支持部によって倒立可動に前記脚部に備えられ、前記会陰刺激部が前記脚部の他端先端から前方に引き出し可能に備えられている。以下、添付した図面を参照しながら本発明について詳細に説明する。
【実施例1】
【0017】
図1は本発明の一実施形態である前立腺マッサージ具1の斜視図、図2は当該前立腺マッサージ具1の会陰刺激部30を示す部分斜視図、図3は当該前立腺マッサージ具1の頭部10を外した状態を示す分解斜視図、図4は前立腺マッサージ具1の断面図である。
【0018】
本発明の前立腺マッサージ具1は、直腸101内に挿入される頭部10と、頭部10を倒立可動に保持する脚部20と、脚部20の先端に備えられ会陰104を刺激する会陰刺激部30を有する。これらの各部品は、人体に安全で十分な刺激を与えることのできる材料、例えばプラスチック材料や硬質のゴム材料などから作製される。
【0019】
頭部10は丸みを帯びた頭頂部11と頭頂部11から下端に向かって先細りのテーパ面12を有する基部13を有し、直腸101内に挿入されることによりその頭頂部11が直腸101内から前立腺102を刺激する。図1に示す頭部10は、その頭頂部11が前方に、つまり、会陰刺激部30が位置する方向に傾斜するよう作製されている。具体的に説明すると、頭部10はその背面側に凸となった曲線部14を備え、頭部10が直立した状態では頭頂部11の中心線(図4の線イで示される。)が、脚部20底面に対する垂直線(図4の線ロで示される。)よりも前方に傾斜する。また、頭頂部11から頭長の約1/4〜1/3程度下方には、頭部10の前面側が窪んだ絞り部15が形成されている。テーパ面12は、頭部10の前方側ではこの絞り部15の下端より下方に向けて、また、頭部10の背面側では、頭頂部11から頭長(頭部10の高さ)の約2/3程度下がったところから下方に向けて形成され、頭部10の基部13を構成している。そして、この基部13は頭部10が直立した状態で、頭部10の前方側、背面側、左右の側面側にほぼ均等、具体的にはテーパ面12のほぼ断面中心を通過する線(図4の線ハで示され、図中線ロと重なって描かれている)がほぼ鉛直になるように形成されている。頭部10の基部13より下方に位置する回動支持部16は脚部20への取り付け部となっている。
【0020】
頭部10は脚部20の上方端部に倒立可動に取り付けられている。頭部10の回動支持部16は図3に示すように、頭部10の下方基端から上方に向けて基端中央が切り欠かれた二股部17を有する。この二股部17が、脚部20の上方端部に形成された平板状となった取付部23を挟むように脚部20に取り付けられる。脚部20の取付部23が頭部10の回動支持部16の二股部17に嵌められた後、取付部23のピン挿入孔23a及び二股部17のピン挿入孔17aに一本の固定ピン18が挿入される。この結果、頭部10は固定ピン18を回動中心として倒立可動になっている。また、二股部17の切り欠きが可動範囲を制限し、二股部17の切り欠きは、頭部10がほぼ直立した位置から頭部10が前方に畳まれた状態となる範囲で可動できるように形成されている。前方に畳まれた際の角度は特に制約されるものではない。脚部20の形状、特に頭頂部11の傾き(頭頂部11の中心線イと脚部20底面に対する垂直線ロのなす角度)によっても影響されるが、好ましくは、畳まれた際に脚部20の上部に位置する脚部上部21の中心線(図4の線ニで示される。)と頭部10の中心線(線ロ)がほぼ一致するように可動範囲が制限される。さらに具体的に言うと、頭部10の中心線(線ロ)と脚部上部21の中心線(線ニ)のなす角度が好ましくは30〜90度の範囲で可動する。もっとも、可動範囲は例示的であり、この範囲は頭部10が畳まれた状態において、頭頂部11が前立腺を都合良く刺激できるように、頭部10の長さや頭頂部11の傾き等に応じて適宜決められる。以上のように、本発明の前立腺マッサージ具1の頭部10は、図5に示すとおり、ほぼ直立した状態と、畳まれた状態との間で自由に動くことができる。なお、頭頂部11が前立腺102を刺激するためには、頭部10は全く自由に動くものであってはならず、ある程度の力を加えて漸く動く程度に、回動支持部16の切り欠き幅と脚部20の取付部23の厚み、固定ピン18の太さなどが調整される。
【0021】
脚部20は頭部10と会陰刺激部30を保持する。脚部20は側面から見て略C字形状乃至略U字形状をしている。脚部20はほぼ直線状に形成された脚部下部22と、頭部10を保持し、脚部下部22から斜め上方前方にCの字状の略円弧乃至略楕円弧を描くように形成された脚部上部21を有する。脚部20は断面が略円若しくは略楕円状をした丸みを帯びた柱状に形成される。脚部上部21の先端には上記のように取付部23が形成され、頭部10が保持される。脚部下部22の先端には会陰刺激部30が当該先端から引き出し可能に取り付けられる。図6に会陰刺激部30を引き出した状態が、図7にこの引き出し機構がそれぞれ示される。
【0022】
脚部下部22は、脚部下部22の先端から脚部上部21との接続部位に向けて、少なくとも軸棒状の引き出し部材33を収納できる長さ分だけ中空状に形成されている。中空状となった収納部24の断面は、引き出し部材33の断面とほぼ一致する大きさに形成され、引き出し部材33を挿通させることができる。引き出し部材33の一方端部には会陰刺激部30が備えられる。引き出し部材33の他端近傍の側面には縦溝34が数カ所引き出し方向に配置されている。一方、収納部24の側面には当該縦溝34に係止される突起25が形成されている。この縦溝34とこの突起25によって引き出し部材33の引き出し長を一時的に保つことができる。そして、前記突起25に係止させる縦溝34の位置を変化させると、引き出し部材33の引き出し長さが変化し、会陰刺激部30の位置、つまり、会陰刺激部30と回動支持部16間の距離が調整される。
【0023】
会陰刺激部30は図2に示すように上端が丸みを有する略半球状ないし略半楕円球状に形成されている。その上端位置は脚部下部22の上端位置よりも高い。また、会陰刺激部30は、図9に示すように、その上端中央に断面略U字形状の溝部31を有する略断面M字形状に形成されており、溝部31の両側に会陰104に圧力を加える押圧部32を有している。この結果、図9に示すように、会陰104が溝部31に嵌り、会陰刺激部30は会陰104をその両側から刺激する。また、溝部31は脚部20の底面に対して前方が上むいた傾斜を有する。このために、溝31の全体が会陰104を保持し、押圧部32を含む広い範囲で会陰を刺激できるようになっている。もっともこの傾斜はなくても差し支えない。
【0024】
前立腺マッサージ具1は頭部10が倒立可動になっているので、使用時には図10に示すような動きを示す。まず、使用者は会陰刺激部30の引き出し位置を調整した後、同図(a)に示すように、会陰刺激部30を会陰104にあてがい、頭部10を頭頂部11から直腸101内に挿入する。このとき、肛門括約筋は比較的緩んだ状態にあり、頭部10はほぼ畳まれた状態にある。そしてさらに頭部10を直腸101内に挿入すると頭部10が起き上がり、頭頂部11が前立腺102に圧力を加えるようになる(同図(b))。そして頭部10が直腸101内に奥深く侵入すると、頭部10の基部13が肛門括約筋の付近に位置する。この状態において、肛門括約筋が緊張すればテーパ面12があるために頭部10がさらに奥深く挿入しようとする結果、さらに前立腺102を強く刺激する。また、頭部10が直腸101内に挿入するにつれ頭部10と脚部20のなす角度が変化する結果、前立腺102を刺激する位置と会陰刺激部30の間の距離が変化し、会陰刺激部30の押圧部32が会陰104を刺激した状態で、かつ良好な位置にて頭頂部11が前立腺102を刺激するようになる(同図(c))。また、この状態では、直腸101内には頭部10の基部12のみが侵入し、頭部10の回動支持部16は脚部20の取付部23があるために頭部10がさらに奥深く侵入することが防止される。なお、図10中の103は膀胱を示す。
【0025】
このように、本発明の前立腺マッサージ具1は、直腸101内に挿入される頭部10が脚部上部21の先端にて倒立可動に備えられているので、頭部10が直腸101内に侵入するにつれて、直腸101内に挿入された頭部10の姿勢が変化し、頭頂部11が前立腺102を刺激しやすい角度に調整される。また、会陰刺激部30が脚部下部22の先端に引き出し可能に備えられているので、会陰刺激部30と頭部10の基部13との距離を使用者に適した位置に調整しておくことにより、頭部10の侵入角度によっても位置ずれを起こすことなく会陰104及び前立腺102を刺激する。このために、本発明の前立腺マッサージ具1では、特許文献1や特許文献6に開示されたマッサージ具1とは異なり、頭部10の下部に末広がりに延びて下開きとなった袴部を有していないにも関わらず、前立腺102や会陰104に良好な刺激を加えることができる。そして、会陰刺激部30は略M字形状の断面を有しているので、その上部に形成された2つの押圧部32が会陰104を挟む結果、より安定にマッサージ具1が保持される。
【0026】
特に背面側に凸となる曲線部14と、頭頂部11から頭部長の約1/4〜1/3程度下方近傍において頭部10前面が背面側に窪んだ絞り部15とを備え、ほぼ頭部10が直立した状態で頭頂部11の中心線(線イ)が脚部20底面に対する垂直線(線ロ)よりも前方に傾斜した頭部10を備えることにより、頭部10の頭頂部11がより好適に前立腺102を刺激する。
【実施例2】
【0027】
実施例1では、背面側に凸となる曲線部14を有し、頭頂部11の中心線(線イ)が前方に傾斜した頭部10を有する前立腺マッサージ具1について説明したが、本発明においては必ずしもこのような頭頂部11の中心線(線イ)が前方に傾斜した頭部10でなくてもよく、例えば図11に示すような頭部10を用いることもできる。この頭部10は上端が丸みを帯びる頭頂部11と頭頂部11の下端から下端に向かって先細りのテーパ面12を持つ基部13とを有し、全体がほぼ楕円球状をしている。この頭部10は頭頂部11の中心線(図示せず)と脚部20底面に対する垂直線(図示せず)が平行になっている。
【0028】
この前立腺マッサージ具1においても、直腸101内に挿入された頭部10と脚部10がなす角度が変化し、頭部10が前立腺102を刺激しやすい角度に調整される。また、会陰刺激部30が脚部下部22の先端に引き出し可能に備えられているので、会陰刺激部30と頭部10の基部13との距離を使用者に適した位置に調整しておくことにより、頭部10の侵入角度によっても位置ずれを起こすことなく前立腺102を刺激できる。そして、会陰刺激部30は略M字形状の断面を有しているので、会陰104を挟むことになり、さらに安定にマッサージ具1が保持される。
【0029】
上記の各実施例はあくまでも例示であり、本発明は上記実施例に限定されないのは言うまでもない。本発明は上記のとおり、頭部10を倒立可動に脚部20の上端に備えると共に脚部20の下部先端に断面略M字形状を有する会陰刺激部30を引き出し可能に備えることによって、前立腺103及び会陰104に適切な刺激を与えるようにしたものであって、頭部10の形状や大きさ、脚部20の形状や大きさ、会陰刺激部30の大きさ、形状等は適宜変更することができる。
【符号の説明】
【0030】
10 頭部
11 頭頂部
12 テーパ面
13 基部
14 曲線部
15 絞り部
16 回動支持部
17 二股部
20 脚部
21 脚部上部
22 脚部下部
23 取付部
24 収納部
25 突起
30 会陰刺激部
32 押圧部
33 引き出し部材
34 縦溝
101 直腸
102 前立腺
104 会陰

【特許請求の範囲】
【請求項1】
丸みを帯びた頭頂部と頭頂部から下端に向かって先細りのテーパ面を有する基部を有し、前記頭頂部から直腸内に挿入される頭部と、略C字形状乃至略U字形状をした脚部と、断面略M字形状をした会陰刺激部を有する前立腺マッサージ具であって、
前記頭部の下部が前記脚部の一方端部の先端に備えられた回動支持部によって、倒立可動に前記脚部に備えられ、
前記会陰刺激部が、前記脚部の他端先端から前方に引き出し可能に備えられたことを特徴とする前立腺マッサージ具。
【請求項2】
前記頭部は、背面側に凸となる曲線部と、頭頂部から頭部長の約1/4〜1/3程度下方近傍において頭部前面が背面側に窪んだ絞り部を備え、頭部がほぼ直立した状態で頭頂部の中心線が脚部底面に対する垂直線よりも前方に傾斜したことを特徴とする請求項1に記載の前立腺マッサージ具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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