説明

前立腺癌を草本組成物で治療する方法

【課題】前立腺癌を治療するための、新しいCOX−2阻害剤の提供。
【解決手段】ローズマリー、ウコン、オレガノおよびショウガの超臨界抽出物の治療有効量、ならびにホーリーバジル、ショウガ、ウコン、コガネバナ(Scutellaria baicalensis)、ローズマリー、緑茶、イタドリ(huzhang)、中国オウレン(Chinese goldthread)およびメギ(barberry)の水アルコール抽出物の治療有効量を含む組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の対象は、前立腺癌を治療するための、ローズマリー、ウコン、オレガノおよびショウガの超臨界抽出物の治療有効量、ならびにホーリーバジル、ショウガ、ウコン、コガネバナ(Scutellaria baicalensis)、ローズマリー、緑茶、イタドリ(huzhang)、中国オウレン(Chinese goldthread)およびメギ(barberry)の水アルコール抽出物の治療有効量を含む組成物の投与を含む、新規方法に関する。
【背景技術】
【0002】
前立腺癌。前立腺癌はあらゆる年齢の男性の癌死の第3の原因であって、75才以上の男性では癌死の第1の原因である。前立腺癌は、40才より若い男性では稀にしか見られない。高リスクの男性には60を超える黒人男性、農民、タイヤ労働者、画家およびカドミウムに曝露した男性が含まれる。日本人男性および菜食主義者での発生率は最も低い。前立腺癌の原因は知られていないが、一部の研究では高脂肪食の摂取量または増加したテストステロンレベルとの間の関係が示されている。
【0003】
前立腺癌は重大でしばしば致命的な状態である。急速な細胞増殖を特徴とする前立腺癌は、今でもその治療に有効な治療薬の発見を目指す世界規模の研究の対象である。有効な治療薬は患者の生存を長くし、疾患と関連する急速な細胞増殖を阻害し、または疾患の後退をもたらす。この領域の研究は、主にヒトおよび他の哺乳類で治療的に有効な剤の発見を重視している。
【0004】
前立腺癌では、全ての充実性腫瘍と同様に、患者の死をもたらすのは他の生体機能への腫瘍の転移性侵入である。約10%の患者は、当初転移性疾患と診断される。最終的には、この癌の患者の30〜40%で転移性疾患が起こる。一旦転移が起こると、有効な治療によって妨げられない限り、癌は容赦なく進行する。前立腺癌は、それらの攻撃性および周囲の前立腺組織との違いに基づいて分類されている。いくつかの異なる腫瘍分類方法がある。より一般的な方法の1つはホイットモア−ジューエット体系であり、そこでは腫瘍は以下のように評価される。
【0005】
A:腫瘍は検診では検出されず、通常、他の理由のために実施される前立腺手術の後に偶然に検出される。
【0006】
B:腫瘍は前立腺に限定され、通常検診またはPSA試験によって検出される。
【0007】
C:リンパ節への広がりのない前立腺嚢を越えた腫瘍の拡大。
【0008】
D:癌は、所属リンパ節または体の他の部分、例えば骨および肺に転移している。
【0009】
前立腺特異抗原(以下「PSA」)試験の出現により、今では前立腺癌が症状を引き起こす前にそれらの大部分が発見される。下記症状は、前立腺癌の指標であると考えられる:排尿躊躇、尿滴下、尿閉、排尿痛、射精痛、腰痛、排便痛、夜間頻尿、失禁、骨痛または圧痛、血尿、腹痛、貧血症、体重減少および無気力。
【0010】
前立腺癌の適切な治療法はしばしば論争の的である。治療オプションは腫瘍の段階に基づいて変動する。初期段階では、腫瘍を根絶するために前立腺の外科的切除および放射線療法を使用することができる。前立腺の転移癌は、薬剤または精巣摘出によりテストステロンレベルを下げるホルモン操作、または化学療法により治療することができる。
【0011】
前立腺の外科的切除は、性的不能および尿失禁を含むいくつかの合併症を起こす可能性がある。精巣の切除はホルモン生産を変化させるので転移癌に推奨されるが、性機能の問題、骨粗鬆症および筋肉量の減少を誘導する、テストステロン産生の消失などの合併症を起こす可能性がある。放射線療法は、食欲不振、疲労、赤みおよび炎症などの皮膚反応、直腸のヒリヒリ感または傷害、下痢、膀胱炎および尿内出血などの合併症を起こす可能性がある。前立腺癌を治療せずに主に症状を緩和するために使用されるホルモン操作は、疾患自体の治療の明らかな欠如と並んで、悪心嘔吐、ほてり、貧血症、無気力、骨粗鬆症、性欲減退、肝臓の問題、下痢、乳腺拡大および勃起不全などの合併症を起こす可能性がある。ミトキサントロン、プレドニゾン、パクリタキセル、ドセタキセル、エストラムスチンおよびアドリアマイシンなどの医薬品を使用する化学療法は、数多くの与えられた化学療法剤に特有な合併症を起こす可能性がある。
【0012】
前立腺癌の患者は、一時的または恒久的な性欲または性的能力の障害、性的不能、病状悪化の広範囲のモニタリング、疾患のストレスおよび尿失禁などのかなりのライフスタイル変化をしばしば経験する。したがって、前立腺癌の代替治療法および前立腺癌の改良治療法に対する継続的な要求がある。
【0013】
シクロオキシゲナーゼ阻害薬。シクロオキシゲナーゼは、様々な生化学作用を有する酵素タンパク質複合体である。COX−1、COX−2およびCOX−3の少なくとも3つの主要COXアイソザイムがある。COX−1は構成酵素であり、常にある程度一定のレベルで生産される。それは例えば、胃腸の保護、腎機能および血小板凝集で重要な役割を果たす。COX−2の生産は一定でなく、様々な生化学触媒からのシグナルに従い変動する。例えば、関節炎炎症および疼痛の場合、COX−2は組織傷害への反応としてアラキドン酸を酸化してプロスタグランジンを生成し、これは次に局所炎症を起こす。COX−3は、比較的最近発見された(Chandrasekharanら、PNAS U.S.A.,99(21):13926〜31頁(2002))。ヒトにおいて、COX−3 mRNAは、大脳皮質および心臓組織で最も多く発現される。COX−3活性は、鎮痛薬/下熱薬によって選択的に抑制される。COX−3の抑制はこれらの薬剤が疼痛およびおそらく熱を緩和させるメカニズムを表すことが示唆されている。
【0014】
プロスタグランジンは炎症過程において主要な役割を演じ、プロスタグランジン、特にPGG、PGHおよびPGEの生産の抑制は抗炎症薬の発見の一般的な標的である。しかし、炎症過程と関連するプロスタグランジン誘発性の疼痛および腫脹を減少させる活性のある一般的な非ステロイド系抗炎症薬(以下「NSAID」)は、炎症過程と関連しない他のプロスタグランジン調節性の過程に影響を及ぼす活性もある。
【0015】
NSAIDは、シクロオキシゲナーゼ酵素を含むヒトアラキドン酸/プロスタグランジン経路の酵素を抑制することによってプロスタグランジンの生産を阻害することがわかった。従来の非ステロイド系抗炎症薬、例えばアスピリンは、COX−1およびCOX−2の両方を抑制する作用を有する。したがって、非特異的NSAIDは、胃腸管、腎臓および肝臓に対して有害な影響を及ぼすおそれがある。COX−1の遮断は胃の内壁をより脆弱にするおそれがあり、トロンボキサン生産の減少は血を薄めて胃腸出血を起こり易くし、また細胞性免疫機能および様々なサイトカイン分泌の調節が十分ではなくなるおそれがある。大部分の一般的なNSAIDを高用量で使用すると、生命を脅かす潰瘍などそれらの治療可能性を制限する重度の副作用が生じるおそれがある。
【0016】
COX−2は炎症と関連し、及び、より効果的に炎症を低減し、かつ副作用が少ない、実行可能な阻害の標的である。したがって、研究者の関心は、COX−1の阻害に起因する胃腸傷害を伴わずに炎症を低減して疼痛を軽減するために、選択的なCOX−2阻害剤を開発することである。さらに、当技術分野の現在の科学的知識によると、COX−2の阻害は大腸、膵臓、胸部組織および他の器官系の正常な細胞増殖を促進する重要な機能を果たすことが示唆されている。
【0017】
シクロオキシゲナーゼ−2を選択的に阻害するいくつかの化合物は、米国特許第5,380,738号、5,344,991号、5,393,790号、5,434,178号、5,474,995号、5,510,368号および国際公開文書国際公開番号WO96/06840、WO96/03388、WO96/03387、WO96/25405、WO95/15316、WO94/15932、WO94/27980、WO95/00501、WO94/13635、WO94/20480およびWO94/26731に記載されている。
【0018】
バルデコキシブ、セレコキシブおよびロフェコキシブのような薬剤は、COX−1への影響は最小限にしてCOX−2を選択的に阻害することが目的である。しかし、COX−2阻害が主体であるにもかかわらず、これらの薬剤も消化管保護粘液の分解および正常な治癒過程の阻害などの重大な長期副作用を及ぼすと見られる。したがって、COX−1阻害と関連する副作用を伴わないより特異的および非特異的COX−2阻害剤の継続的な要求がある。
【0019】
天然COX−2阻害剤。いくつかの草本がCOX−2酵素を阻害することがわかっている。例えば、ホーリーバジルはかなりの抗炎症性を有することがわかっているが、それはアラキドン酸代謝のシクロオキシゲナーゼおよびリポキシゲナーゼ経路の両方をブロックすることができる。ホーリーバジルの認知された2つの植物栄養分であるウルソル酸およびオレアノール酸は、かなりのCOX−2阻害効果を有することがわかっている。
【0020】
同様に、ショウガの辛味成分であるショーガオール(shogaol)およびジンゲロールは、シクロオキシゲナーゼを阻害することがわかっている。いくつかの薬草の他の活性成分であるオイゲノールも5−リポキシゲナーゼ阻害剤であり、強力な抗炎症および/または抗リウマチ性の特性を有することがわかった。
【0021】
コガネバナ(Scutellaria baicalensis)も、COX−2酵素を阻害することがわかった。USDAデータベースによると、緑茶はシクロオキシゲナーゼ阻害活性を有する6つの成分を含む。Napralertデータベースによると、緑茶は消炎作用を有する51の成分を含む。緑茶のポリフェノールは、COX−2の顕著な減少を引き起こすことがわかった。同じく緑茶に存在するフラバン−3−オル誘導体(+)−カテキンは、COX−1およびCOX−2の阻害剤であることが報告された。さらに、緑茶の他の成分であるサリチル酸も、COX−2阻害剤であることがわかった。
【0022】
メギ(barberry)および中国オウレン(Chinese goldthread)で見られるベルベリンも、COX−1活性を阻害することなくCOX−2を阻害することがわかった。
【0023】
米国特許第6,387,416号で、出願者らは本発明組成物および炎症を減少させるためのそれらの使用を開示した。米国特許第6,387,416号の内容は、本明細書に参照により完全に組み込まれる。驚くべきことに、以下でさらに詳しく議論されるように、本発明組成物は前立腺癌を治療するためにも有用であると判定された。
【0024】
癌を治療するためのCOX−2阻害剤の使用。COX−2阻害剤は癌の治療に有用であるかもしれないと考えられてきた。しかし、何らかの癌の治療のためのCOX−2阻害剤の使用を実際に開示している特許は極めて少ない。Talleyらへの米国特許第5,466,823号で、(ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルホンアミドはシクロオキシゲナーゼ−2の阻害剤として、また炎症、関節炎および疼痛の治療での使用のために、ならびに大腸癌の予防に有用であるものとして開示されている。しかし、実際に大腸癌を治療するための使用、または他の新生物を治療もしくは予防するためのそれらの使用は開示されていない。
【0025】
Seibertらへの米国特許第6,469,040号は、被検者において上皮細胞新生物を予防および治療する際に特定の、開示されたクラスのシクロオキシゲナーゼ−2阻害剤誘導体を使用する方法を開示している。
【0026】
Kindnessらへの米国特許第6,534,540号は、癌特に前立腺癌の治療のための商標登録されたHMG−CoAレダクターゼ阻害剤ロバスタチンおよび商標登録されたCOX−2阻害剤ロフェコキシブの組合せ、およびその組合せによる癌特に前立腺癌の治療法を開示している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0027】
何らかの癌を治療するためのCOX−2阻害剤の使用を開示している、限られた量の技術および特に前立腺癌のための有効な治療法の要求に基づいて、前立腺癌を治療するための新しいCOX−2阻害剤に対して大きな差し迫った要求があることが明瞭である。この要求は、重大な副作用なしで前立腺新生物を治療する本発明の方法および組成物によって満たされる。
【課題を解決するための手段】
【0028】
本発明の対象は被検者の前立腺新生物を治療するための、前記被検者に対して前記前立腺新生物を治療または予防するために、組成物の有効量を投与する段階を含み、前記組成物はローズマリー、ウコン、オレガノおよびショウガの超臨界抽出物の治療有効量、ならびにホーリーバジル、ショウガ、ウコン、コガネバナ、ローズマリー、緑茶、イタドリ、中国オウレンおよびメギの水アルコール抽出物の治療有効量を含み、ただし、前記前立腺新生物は前立腺上皮内腫瘍ではない方法に関するものである。
【0029】
本発明の対象は、さらに被検者の前立腺の少なくとも1つの癌性腫瘍を治療するための方法であって、前記被検者に対して前記腫瘍を治療するために、組成物の有効量を投与する段階を含み、前記組成物はローズマリー、ウコン、オレガノおよびショウガの超臨界抽出物の治療有効量、ならびにホーリーバジル、ショウガ、ウコン、コガネバナ、ローズマリー、緑茶、イタドリ、中国オウレンおよびメギの水アルコール抽出物の治療有効量を含む方法に関する。
【0030】
さらに本発明の対象は、被検者の前立腺新生物と関連した副作用を治療するための、前記被検者に対して前記副作用を治療するために、組成物の有効量を投与する段階を含み、前記組成物はローズマリー、ウコン、オレガノおよびショウガの超臨界抽出物の治療有効量、ならびにホーリーバジル、ショウガ、ウコン、コガネバナ、ローズマリー、緑茶、イタドリ、中国オウレンおよびメギの水アルコール抽出物の治療有効量を含み、前記副作用は一時的または恒久的な性欲または性的能力の障害、性的不能、病状悪化の広範囲のモニタリング、疾患のストレスおよび尿失禁から成る群から選択される方法に関する。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の組成物によって引き起こされるCOX−2阻害を表すグラフである。
【図2】本発明の組成物による治療の後のLNCaP細胞におけるCOX発現のウエスタンブロットを表す写真である。
【図3】LNCaP細胞に及ぼす本発明組成物の生育阻害効果を表すグラフである。
【図4】本発明組成物によるLNCaP細胞の治療によって生じるPARP切断断片のウエスタンブロットを表す写真である。
【図5】本発明組成物による治療の後のLNCaP細胞におけるカスパーゼ−3活性を表すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0032】
定義
本明細書で用いられる用語「治療有効量」は、組成物の、癌治療能力に寄与する抽出物の量を指す。
【0033】
本明細書で用いられる用語「治療する」は、前立腺新生物の増殖、拡散または転移の部分的または完全な阻害ならびに癌細胞の部分的または完全な破壊を指す。用語「治療する」には、前立腺新生物の減少または除去、さらにはこの疾患の発生の減少も含まれる。
【0034】
本明細書で用いられる用語「予防する」は、前立腺新生物の発生を阻害するか、またはリスクのある個人での前立腺新生物の前臨床的に明白な段階の開始を阻害することを指す。この定義には、悪性細胞の開始の阻害および前癌状態の細胞から悪性細胞への進行の阻害または逆転も含まれるものとする。「予防する」は、前立腺新生物の増殖または拡散の阻害も含む。これには、前立腺新生物を発生させるリスクを有する者の予防的治療が含まれる。
【0035】
本明細書で用いられる用語「超臨界気体」または「超臨界流体」は、それ以上の温度では圧力に関係なく気体がその気体の状態を維持して液体には変化しない温度臨界点まで加熱された気体を指す。その臨界点より高い温度に加熱された気体は圧縮されると非常に高密度になり、そのため、その特性は流体のそれに似るが、液体になる。二酸化炭素は、超臨界液体を必要とする用途で通常使用される。超臨界流体の一般特性および抽出工程での超臨界流体の一般的使用は、例えば、本明細書に参照により組み込まれるTaylorのSupercritical Fluid Extraction(超臨界流体抽出)、Wiley、1996;McHughおよびKrukonisのSupercritical Fluid Extraction: Principles and Practice(超臨界流体抽出法:原理と実践)、第2版、Butterworth−Heinemann、1994;およびWilliamsおよびCliffordのSupercritical Fluid Methods and Protocols(超臨界流体法と手順)、Humana Press、2000に記載されている。
【0036】
本明細書で用いられる用語「超臨界抽出」は、超臨界流体を利用して疎水性化合物が試料から抽出される技術を指す。超臨界流体の溶媒和力は、圧力と温度がそれらの臨界点より高くなって疎水性分子の単離のために有効な溶媒が生じるに従い増加する。
【0037】
本明細書で用いられる用語「水アルコール抽出」は、アルコールと水の溶液を利用して親水性の化合物が試料から抽出され、その後溶液の蒸発により溶解物質から成る抽出物が生じる技術を指す。
【0038】
本明細書で用いられる用語「新生物」は、広義には腫瘍性、前癌性および増殖性の疾患を指し、具体的には腫瘍性、前癌性または増殖性の疾患のいかなる病歴または診断を有するか有さない個人における良性、前癌性または悪性の腫瘍を含む。用語「新生物」には、プロスタグランジンを生産するかシクロオキシゲナーゼを発現する新生物が含まれ、例としては良性および癌性の腫瘍、増殖およびポリープがある。
【0039】
本明細書で用いられる用語「前立腺新生物」は、広義には前立腺の腺起源の上皮癌、上皮腫、癌腫、肉腫または他の悪性の腫瘍もしくは新生物を指す。
【0040】
本明細書で用いられる用語「被検者」は、前立腺新生物を有するいかなるヒトまたは哺乳類の被検体、好ましくはヒト被検者を指す。予防方法については、被検者は上皮細胞由来の前立腺新生物を発生させるリスクを有するいかなるヒトまたは動物の被検体であり、好ましくはヒト被検者である。被検者は発癌物質への曝露、前立腺新生物に対する遺伝的素因、その他のためにリスクを有する可能性がある。
【0041】
本明細書で用いられる用語「シクロオキシゲナーゼ−2阻害剤」または「COX−2阻害剤」は、シクロオキシゲナーゼ−1の有害な阻害を起こすことなしにシクロオキシゲナーゼ−2を阻害することができる化合物または組成物を指す。
【0042】
前立腺癌を治療するための方法
局在化され、潜在性の形態の前立腺癌の発生率は世界中で一貫しているが、転移性前立腺癌の発生は東側の国と比較して欧米で非常に多い。この著しい差異は、転移性前立腺癌の発生における環境要因の関与を示唆し、いくつかの疫学調査の開始を促してきたが、それらは高脂肪食および転移性前立腺癌のリスクの間の関係を示唆している。アラキドン酸およびその前駆体であるリノール酸は、動物性脂肪および様々な植物油に豊富に存在する。生理的には、これらの脂肪酸は細胞膜の必要不可欠な構成要素であり、そのうえエイコサノイドと呼ばれる強力なシグナリング脂質の重要な群の生産のための基質として機能する。エイコサノイドは炎症性反応の開始、熱生産、血圧調節、血液凝固、生殖作用および組織増殖の調節ならびに睡眠/覚醒周期の調節に関与していることが知られている。さらに、これらの強力な媒介物質およびそれらを生産する酵素シクロオキシゲナーゼ(COX)およびリポキシゲナーゼ(LO)は、腫瘍の発達、進行および転移との関係が示唆されている。
【0043】
シクロオキシゲナーゼの3つの主なアイソフォームはCOX−1、COX−2およびCOX−3であり、これらの酵素はエイコサノイドの群プロスタグランジンの生産を担う。COX−1アイソフォームは、細胞内の多くの重要な雑務機能を有しているので、体全体で構成的に生産される。しかし、COX−2は特定の刺激によって誘導されるまで通常は存在しない。したがって、COX−2が癌を含む多くの疾患状態の進行を意味することは、驚くべきことではない。COX−2は肺、大腸、膵臓、頭頸部および前立腺などの癌を含む様々な癌で高いレベルで存在することがわかっている。上記のように、COX−3は比較的最近になってから特定された。
【0044】
前立腺癌に関して、高くなったレベルのCOX−2が一部の腫瘍試料に存在することが明らかにされ、疾患の進行に伴いCOX−2酵素発現レベルが増加する。COX−2活性およびその結果としてのプロスタグランジン産生は腫瘍誘導性の血管形成にも関係し、これはある種のCOX−2阻害剤によって媒介されると予想される。さらに、ある種のCOX−2阻害剤はアポトーシス経路の再開始をもたらして癌細胞によって分泌される抗アポトーシス因子に打ち克ち、細胞死を導くと予想される。
【0045】
数世紀にわたる歴史のある、ある程度の疼痛寛解をもたらすためのセイヨウシロヤナギ皮(Salix alba)を使用する自然療法はアスピリンの発見をもたらし、最終的にはCOX阻害剤としてのその作用機構の解明に至った。この先導的療法および他の伝統的な東洋の療法に基づいて、多くの研究者は非特異的COX阻害剤および特異的COX−2阻害剤の発見のために、様々な天然植物抽出物および天然物に目を向けた。研究者の間で最も関心を集めた草本抽出物および天然物には、クルクミン、ショウガ、ホーリーバジル、レスベラトロル、サンダーゴッドバイン(thundergod vine)ならびにメギおよび中国オウレンからのベルベリンが含まれる。
【0046】
出願人は草本抽出物から成る混合物を開発し、この混合物はCOX−2阻害活性を有する。出願人の組成物は、超臨界二酸化炭素抽出法を通して調製されるという点で、独特である。従来の溶媒ベースの抽出法と異なり、超臨界二酸化炭素抽出法は、調製物内に化学物質を残留させずに草本中の天然物を得ることを可能にする。
【0047】
驚くべきことに、米国特許第6,387,416号で開示されている消炎作用に加えて、本発明の組成物および方法を使用すると、前立腺癌細胞系でCOX−2阻害を生じることがわかった。本発明の方法は、アポトーシス経路を不活性化した癌細胞で、アポトーシスを誘導し、細胞増殖を阻害することも予想される。
【0048】
本発明の対象は、正しく抽出され適切な割合で混合されたある種の草本の組合せが、前立腺新生物を治療する際に使用することができるという発見に基づく。したがって本発明の対象は被検者の前立腺新生物を治療するための、前記被検者に対して前記前立腺新生物を治療または予防するために、組成物の有効量を投与する段階を含み、前記組成物はローズマリー、ウコン、オレガノおよびショウガの超臨界抽出物の治療有効量、ならびにホーリーバジル、ショウガ、ウコン、コガネバナ、ローズマリー、緑茶、イタドリ、中国オウレンおよびメギの水アルコール抽出物の治療有効量を含み、ただし、前記前立腺新生物は前立腺上皮内腫瘍ではない方法に関するものである。
【0049】
一態様では、前記組成物は経口投与される。
【0050】
他の好ましい実施形態では、経口投与された組成物は1つもしくは複数のカプセル、1つもしくは複数の錠剤、または1つもしくは複数の丸剤の形状である。
【0051】
他の態様において、前記組成物は、
(A)ショウガの水アルコール抽出物を、約4.5重量%〜約7.5重量%、より好ましくは約5.5重量%〜約6.5重量%、
(B)ショウガの超臨界抽出物を、約5.5重量%〜約8.5重量%、より好ましくは約6重量%〜約8重量%、
(C)ウコンの超臨界抽出物を、約1.0重量%〜約1.5重量%、より好ましくは約1.2重量%〜約1.4重量%、
(D)ローズマリーの超臨界抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、より好ましくは約11.5重量%〜約14.5重量%、
(E)オレガノの超臨界抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、より好ましくは約4.5重量%〜約5.5重量%、
(F)ウコンの水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、より好ましくは約11.5重量%〜約14.5重量%、
(G)ローズマリーの水アルコール抽出物を、約5.5重量%〜約8.0重量%、より好ましくは約6.0重量%〜約7.0重量%、
(H)ホーリーバジルの水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、より好ましくは約11.5重量%〜約14.5重量%、
(I)緑茶の水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、より好ましくは約11.5重量%〜約14.5重量%、
(J)イタドリの水アルコール抽出物を、約8.0重量%〜約12.0重量%、より好ましくは約9.0重量%〜約11.0重量%、
(K)中国オウレンの水アルコール抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、より好ましくは約4.5重量%〜約5.5重量%、
(L)メギの水アルコール抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、より好ましくは約4.5重量%〜約5.5重量%、および
(M)コガネバナの水アルコール抽出物を、約2.0重量%〜約3.0重量%、より好ましくは約2.25重量%〜約2.75重量%
を含む。
【0052】
本発明で使用されるショウガの水アルコール抽出物は、好ましくは以下の通りに調製される。熱に弱い成分を失わないようにするために好ましくは低温で磨砕されたショウガの根茎を、好ましくは二酸化炭素を用いて超臨界点で抽出して、(i)デリケートな親油性成分を含み、本明細書でショウガの「超臨界抽出物」と呼ばれる油抽出物、および(ii)オイルフリーの残留物を得る。次にオイルフリーの残留物を、アルコール60〜80分量および水40〜20分量で構成される水/アルコール、好ましくは水/エタノール混合物の中で抽出する。次にアルコール/水溶液を蒸発させると、本明細書でショウガの「水アルコール抽出物」と呼ばれる粉末抽出残留物が残る。
【0053】
好ましい態様では、ショウガの超臨界抽出物とショウガの水アルコール抽出物との重量比は、約0.9:1〜約1.4:1である。
【0054】
本発明で使用されるショウガ、ローズマリー、ウコンおよびオレガノの超臨界抽出物は、例えば、本明細書に参照により組み込まれる、E.Stahl、K.W.Quirin、D.GerardによるDense Gases for Extraction and Refining(抽出および精製のため濃密気体)、Springer Verlag 4、1988で開示されるような、公知の超臨界抽出法に従って調製することができる。
【0055】
本発明で使用されるローズマリー、ウコン、ホーリーバジル、緑茶、イタドリ、中国オウレン、メギおよびコガネバナの水アルコール抽出物は、従来の水アルコール抽出技術に従って調製することができる。例えば、水アルコール抽出物は、好ましくはアルコール60〜80分量および水40〜20分量で構成される水/アルコール、好ましくは水/エタノールの混合物で前記植物部分を抽出し、次に水/アルコール溶液を蒸発させて本明細書で「水アルコール抽出物」と称される粉末抽出残留物を得ることによって調製することができる。
【0056】
他の態様では、ウコンの水アルコール抽出物とウコンの超臨界抽出物との重量比は、約8:1〜約12:1である。
【0057】
他の態様では、ローズマリーの超臨界抽出物とローズマリーの水アルコール抽出物との重量比は、約1.6:1〜約2.4:1である。
【0058】
他の態様では、ショウガの水アルコール抽出物は、重量比で約2.4%〜約3.6%、より好ましくは約2.7%〜約3.3%、最も好ましくは約3.0%の辛味化合物を含む。
【0059】
他の態様では、ショウガの超臨界抽出物は、重量比で約24%〜約36%、より好ましくは約27%〜約33%、最も好ましくは約30%の辛味化合物、および、重量比で約6.4%〜約9.6%、より好ましくは約7.2%〜約8.8%、最も好ましくは約8%のジンギベレンを含む。
【0060】
他の態様では、ウコンの超臨界抽出物は、重量比で約36%〜約54%、より好ましくは約40.5%〜約49.5%、最も好ましくは約45%のツルメロンを含む。
【0061】
他の態様では、ローズマリーの超臨界抽出物は、重量比で約18.4%〜約27.6%、より好ましくは約20.7%〜約25.3%、最も好ましくは約23%の総フェノール系抗酸化物質を含む。
【0062】
他の態様では、オレガノの超臨界抽出物は、重量比で約0.64%〜約0.96%、より好ましくは約0.72%〜約0.88%、最も好ましくは約0.8%の総フェノール系抗酸化物質を含む。
【0063】
他の態様では、ウコンの水アルコール抽出物は、重量比で約5.6%〜約8.4%、より好ましくは約6.3%〜約7.7%、最も好ましくは約7%のクルクミンを含む。
【0064】
他の態様では、ローズマリーの水アルコール抽出物は、重量比で約18.4%〜約27.6%、より好ましくは約20.7%〜約25.3%、最も好ましくは約23%の総フェノール系抗酸化物質を含む。
【0065】
他の実施形態では、ホーリーバジルの水アルコール抽出物は、重量比で約1.6%〜約2.4%、より好ましくは約1.8%〜約2.2%、最も好ましくは約2%のウルソル酸を含む。
【0066】
他の態様では、緑茶の水アルコール抽出物は、重量比で約36%〜約54%、より好ましくは約40.5%〜約49.5%、最も好ましくは約45%のポリフェノールを含む。
【0067】
他の態様では、イタドリの水アルコール抽出物は、重量比で約6.4%〜約9.6%、より好ましくは約7.2%〜約8.8%、最も好ましくは約8%のレスベラトロルを含む。
【0068】
他の実施形態では、中国オウレンの水アルコール抽出物は、重量比で約4.8%〜約7.2%、より好ましくは約5.4%〜約6.6%、最も好ましくは約6%のベルベリンを含む。
【0069】
他の態様では、メギの水アルコール抽出物は、重量比で約4.8%〜約7.2%、より好ましくは約5.4%〜約6.6%、最も好ましくは約6%のベルベリンを含む。
【0070】
他の態様では、前記組成物は、
(A)約2.4重量%〜約3.6重量%の辛味化合物を含むショウガの水アルコール抽出物を、約4.5重量%〜約7.5重量%、
(B)約24重量%〜約36重量%の辛味化合物および約6.4重量%〜約9.6重量%のジンギベレンを含むショウガの超臨界抽出物を、約5.5重量%〜約8.5重量%、
(C)約36重量%〜約54重量%のツルメロンを含むウコンの超臨界抽出物を、約1.0重量%〜約1.5重量%、
(D)約18.4重量%〜約27.6重量%の総フェノール系抗酸化物質を含むローズマリーの超臨界抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(E)約0.64重量%〜約0.96重量%の総フェノール系抗酸化物質を含むオレガノの超臨界抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、
(F)約5.6重量%〜約8.4重量%のクルクミンを含むウコンの水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(G)約18.4重量%〜約27.6重量%の総フェノール系抗酸化物質を含むローズマリーの水アルコール抽出物を、約5.5重量%〜約8.0重量%、
(H)約1.6重量%〜約2.4重量%のウルソル酸を含むホーリーバジルの水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(I)約36重量%〜約54重量%のポリフェノールを含む緑茶の水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(J)約6.4重量%〜約9.6重量%のレスベラトロルを含むイタドリの水アルコール抽出物を、約8.0重量%〜約12.0重量%、
(K)約4.8重量%〜約7.2重量%のベルベリンを含む中国オウレンの水アルコール抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、
(L)約4.8重量%〜約7.2重量%のベルベリンを含むメギの水アルコール抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、および
(M)コガネバナの水アルコール抽出物を、約2.0重量%〜約3.0重量%
を含み、前記組成物はさらに、
(i)ショウガの超臨界抽出物およびショウガの超臨界後水アルコール抽出物を、超臨界後水アルコール抽出物1分量につき超臨界抽出物約0.9〜約1.4分量の重量比で、
(ii)ウコンの水アルコール抽出物およびウコンの超臨界抽出物を、超臨界抽出物1分量につき水アルコール抽出物約8〜約12分量の重量比で、ならびに
(iii)ローズマリーの超臨界抽出物およびローズマリーの水アルコール抽出物を、水アルコール抽出物1分量につき超臨界抽出物約1.6〜約2.4分量の重量比で
含む。
【0071】
好ましい一実施形態において、前記組成物は少なくとも、一日あたり約700mgの用量で投与される。
【0072】
他の態様において、前記組成物は少なくとも4週間、毎日投与される。
【0073】
本発明の対象の更なる態様は、被検者の前立腺の少なくとも1つの癌性腫瘍を治療するための、前記被検者に対して前記腫瘍を治療するために組成物の有効量を投与する段階を含む方法に引かれ、ここで前記組成物はローズマリー、ウコン、オレガノおよびショウガの超臨界抽出物の治療有効量、ならびにホーリーバジル、ショウガ、ウコン、コガネバナ、ローズマリー、緑茶、イタドリ、中国オウレンおよびメギの水アルコール抽出物の治療有効量を含む。
【0074】
本発明の対象の他の実施形態では、前記少なくとも1つの癌性腫瘍は前記被検者の検診では医師によって発見されず、前記被検者の前立腺の手術の間に検出される。
【0075】
さらに、本発明の対象は、前記少なくとも1つの癌性腫瘍が前記被検者の前立腺に限定され、前記被検者の検診時に医師によって検出されることを含む。
【0076】
本発明の他の態様では、前記少なくとも1つの癌性腫瘍と関係する癌は前記被検者の前立腺嚢を越えて拡張するが、前記被検者のリンパ節までは広がらない。
【0077】
本発明の対象の他の態様は、前記少なくとも1つの癌性腫瘍と関係する癌は、前記被検者の所属リンパ節または他の部分に転移することに関する。
【0078】
本発明の好ましい態様は、被検者の前立腺新生物と関連する副作用を治療するための、前記被検者に対して前記副作用を治療するために、組成物の有効量を投与する段階を含み、前記組成物はローズマリー、ウコン、オレガノおよびショウガの超臨界抽出物の治療有効量、ならびにホーリーバジル、ショウガ、ウコン、コガネバナ、ローズマリー、緑茶、イタドリ、中国オウレンおよびメギの水アルコール抽出物の治療有効量を含み、前記副作用は一時的または恒久的な性欲または性的能力の障害、性的不能、病状悪化の広範囲のモニタリング、疾患のストレスおよび尿失禁から成る群から選択される方法に関する。
【0079】
他の好ましい実施形態は、治療された副作用は性的能力の障害を含む方法に関する。
【0080】
代替の態様では、前記組成物は抗腫瘍薬、増殖阻害剤および栄養素から成る群から選択されるさらなる剤を含む。
【0081】
併用薬剤化学療法による前立腺新生物の治療のために任意選択に選択される市販抗腫瘍薬ならびに臨床評価および前臨床開発において利用できる抗腫瘍薬は多数存在する。そのような抗腫瘍薬は、以下のいくつかの大きなカテゴリーに分類される。代謝拮抗剤、抗生物質型の剤、アルキル化剤、ホルモン剤、免疫学的な剤、インターフェロン型の剤、メタロマトリックスプロテアーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ模倣剤またはαβ阻害剤。したがって、好ましい一実施形態において、前記抗腫瘍薬は、代謝拮抗剤、抗生物質型の剤、アルキル化剤、ホルモン剤、免疫学的な剤、インターフェロン型の剤、メタロマトリックスプロテアーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ模倣剤およびαβ阻害剤から成る群から選択される。
【0082】
本発明組成物と併用できる抗腫瘍薬の1つのクラスは、代謝拮抗物質型抗腫瘍薬から成る。適切な代謝拮抗物質抗腫瘍薬は、5−FU−フィブリノーゲン、アカンチ葉酸(acanthifolic acid)、アミノチアジアゾール、ブレキナー(brequinar)ナトリウム、カルモフール、チバガイギーCGP−30694、シクロペンチルシトシン、シタラビンリン酸ステアリン酸塩、シタラビン複合体、リリーDATHF、Merrel Dow DDFC、デザグアニン(dezaguanine)、ジデオキシシチジン、ジデオキシグアノシン、ジドックス(didox)、吉富製薬DMDC、ドキシフルリジン、ウェルカムEHNA、メルク社EX−015、ファザラビン(fazarabine)、フロクスウリジン、リン酸フルダラビン、5−フルオロウラシル、N−(2−フラニジル)−5−フルオロウラシル、第一製薬FO−152、イソプロピルピロリジン、リリーLY−188011、リリーLY−264618、メトベンザプリム(methobenzaprim)、メトトレキセート、ウェルカムMZPES、ノルスペルミジン、NCI NSC−127716、NCI NSC−264880、NCI NSC−39661、NCI NSC−612567、ワーナーランバートPALA、ペントスタチン、ピリトレキシム(piritrexim)、プリカマイシン、旭化成PL−AC、タケダTAC−788、チオグアニン、チアゾフリン、Erbamont TIF、トリメトレキサート、チロシンキナーゼ阻害剤、チロシンプロテインキナーゼ阻害薬、大鵬UFTおよびウリシチン(uricytin)から成る群から選択することができる。
【0083】
本発明組成物と併用できる抗腫瘍薬の第2のクラスは、アルキル化剤型抗腫瘍薬から成る。適切なアルキル化型抗腫瘍薬は塩野義254−S、アルドホスファミド類似体、アルトレタミン(altretamine)、アナキシロン(anaxirone)、ベーリンガー・マンハイムBBR−2207、ベストラブシル(bestrabucil)、ブドチタン(budotitane)、ワクナガCA−102、カルボプラチン、カルムスチン、Chinoin−139、Chinoin−153、クロラムブシル、シスプラチン、シクロホスファミド、アメリカン・サイアナミッドCL−286558、サノフィCY−233、サイプラテート(cyplatate)、デグッサD−19−384、住友DACHP(Myr)2、ジフェニルスピロムスチン(diphenylspiromustine)、細胞増殖抑制二白金、エルバジスタマイシン誘導体、中外DWA−2114R、ITI E09、エルムスチン(elmustine)、Erbamont FCE−24517、リン酸エストラムスチンナトリウム、フォテムスチン(fotemustine)、Unimed G−6−M、Chinoin GYKI−17230、ヘプスルファム(hepsul−fam)、イホスファミド、イプロプラチン(iproplatin)、ロムスチン、マフォスファミド(mafosfamide)、ミトラクトール、日本化薬NK−121、NCI NSC−264395、NCI NSC−342215、オキサリプラチン(oxaliplatin)、アップジョンPCNU、プレドニマスチン、Proter PTT−119、ラニムスチン、セムスチン(semustine)、スミスクラインSK&F−101772、ヤクルト本社SN−22、スピロムスチン(spiromustine)、田辺製薬TA−077、タウロムスチン(tauromustine)、テモゾロマイド、テロキシロン(teroxirone)、テトラプラチン(tetraplatin)およびトリメラモル(trimelamol)から成る群から選択することができる。
【0084】
本発明組成物と併用できる抗腫瘍薬の第3のクラスは、抗生物質型抗腫瘍薬から成る。適切な抗生物質型抗腫瘍薬は、大鵬4181−A、アクラルビシン、アクチノマイシンD、アクチノプラノン(actinoplanone)、Erbamont ADR−456、エアロプリシニン(aeroplysinin)誘導体、味の素AN−201−II、味の素AN−3、日本曹達アニソマイシン、アントラサイクリン系、アジノマイシン−A、ビスカベリン(bisucaberin)、ブリストルマイヤーズBL−6859、ブリストルマイヤーズBMY−25067、ブリストルマイヤーズBMY−25551、ブリストルマイヤーズBMY−26605、ブリストルマイヤーズBMY−27557、ブリストルマイヤーズBMY−28438、硫酸ブレオマイシン、ブリオスタチン−1、大鵬C−1027、カリケマイシン(calichemycin)、クロモキシマイシン(chromoximycin)、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、協和醗酵DC−102、協和醗酵DC−79、協和醗酵DC−88A、協和醗酵DC89A1、協和醗酵DC92−B、ジトリサルビシン(ditrisarubicin)B、塩野義DOB−41、ドキソルビシン、ドキソルビシン−フィブリノーゲン、エルサマイシン(elsamicin)−A、エピルビシン、エルブスタチン(erbstatin)、エソルビシン(esorubicin)、エスペラマイシン(esperamicin)−A1、エスペラマイシン(esperamicin)−A1b、Erbamont FCE−21954、藤沢FK−973、フォストリエシン(fostriecin)、藤沢FR−900482、グリドバクチン(glidobactin)、グレガチン(gregatin)−A、グリンカマイシン(grincamycin)、ハービマイシン、イダルビシン、イルージン(illudins)、カズサマイシン、ケサリロジン(kesarirhodins)、協和醗酵KM−5539、キリン麦酒KRN−8602、協和醗酵KT−5432、協和醗酵KT−5594、協和醗酵KT−6149、アメリカン・サイアナミッドLL−D49194、明治製菓ME 2303、メノガリル、マイトマイシン、ミトキサントロン、スミスクラインM−TAG、ネオエナクチン(neoenactin)、日本化薬NK−313、日本化薬NKT−01、SRIインターナショナルNSC−357704、オキサリジン、オキサウノマイシン(oxaunomycin)、ペプロマイシン、ピラチン(pilatin)、ピラルビシン、ポロスラマイシン(porothramycin)、ピリンダマイシン(pyrindamycin)A、Tobishi RA−I、ラパマイシン、リゾキシン、ロドルビシン(rodorubicin)、シバノマイシン(sibanomicin)、シウェンマイシン(siwenmycin)、住友SM−5887、雪印SN−706、雪印SN−07、ソランギシン(sorangicin)−A、スパルソマイシン、エスエス製薬SS−21020、エスエス製薬SS−7313B、エスエス製薬SS−9816B、ステフィマイシン(steffimycin)B、大鵬4181−2、タリソマイシン、タケダTAN−868A、テルペンテシン(terpentecin)、スラジン(thrazine)、トリクロザリン(tricrozarin)A、アップジョンU−73975、協和醗酵UCN−10028A、藤沢WF−3405、吉富製薬Y−25024およびゾルビシン(zorubicin)から成る群から選択することができる。
【0085】
本発明組成物と併用することができる抗腫瘍薬の第4のクラスは、α−カロチン、α−ジフルオロメチル−アルギニン、アシトレチン(acitretin)、Biotec AD−5、杏林AHC−52、アルストニン(alstonine)、アモナフィド(amonafide)、アムフェチニル(amphethinile)、アムサクリン、Angiostat、アンキノマイシン(ankinomycin)、抗新生物薬A10、抗新生物薬A2、抗新生物薬A3、抗新生物薬A5、抗新生物薬AS2−1、ヘンケルAPD、アフィジコリングリシネイト、アスパラギナーゼ、Avarol、バッカリン(baccharin)、バトラシリン(batracylin)、ベンフルロン(benfluron)、ベンゾトリプト(benzotript)、Ipsen−Beaufour BIM−23015、ビサントレン、ブリストルマイヤーズBMY−40481、Vestar硼素−10、ブロモフォスファミド(bromofosfamide)、ウェルカムBW−502、ウェルカムBW−773、カラセミド(caracemide)、カルメチゾール(carmethizole)塩酸塩、味の素CDAF、クロロスルファキノキサロン(chlorsulfaquinoxalone)、Chemes CHX−2053、Chemex CHX−100、ワーナーランバートCI−921、ワーナーランバートCI−937、ワーナーランバートCI−941、ワーナーランバートCI−958、クランフェヌール(clanfenur)、クラビリデノン、ICN化合物1259、ICN化合物4711、Contracan、ヤクルト本社CPT−11、クリスナトール(crisnatol)、クラデルム(curaderm)、サイトカラシンB、シタラビン、サイトシチン(cytocytin)、メルツD−609、DABISマレイン酸塩、ダカルバジン、ダテリピチニウム(datelliptinium)、ジデムニン(didemnin)−B、ジヘマトポルフィリンエーテル、ジヒドロレンペロン(dihydrolenperone)、ジナリン(dinaline)、ジスタマイシン、Toyo Pharmar DM−341、Toyo Pharmar DM−75、第一製薬DN−9693、エリプラビン(elliprabin)、エリプチニウム酢酸塩、ツムラEPMTC、エルゴタミン、エトポシド、エトレチネート、フェンレチニド(fenretinide)、藤沢FR−57704、硝酸ガリウム、ゲンカダフニン(genkwadaphnin)、中外GLA−43、グラクソGR−63178、グリフォラン(grifolan)NMF−5N、ヘキサデシルホスホコリン、ミドリ十字HO−221、ホモハリングトニン、ヒドロキシ尿素、BTG ICRF−187、イルモフォシン(ilmofosine)、イソグルタミン、イソトレチノイン、大塚JI−36、Ramot K−477、大塚K−76COONa、呉羽化学K−AM、MECT Corp KI−8110、アメリカン・サイアナミッドL−623、ロイコレグリン(leukoregulin)、ロニダミン、Lundbeck Lu−23−112、リリーLY−186641、NCI(米国)MAP、マリシン(marycin)、Merrel Dow MDL−27048、Medco MEDR−340、メルバロン(merbarone)、メロシアニン(merocyanine)誘導体、メチルアニリノアクリジン、Molecular Genetics MGI−136、ミナクチビン(minactivin)、ミトナフィド(mitonafide)、ミトキドン(mitoquidone)、モピダモル(mopidamol)、モトレチニド(motretinide)、全薬工業MST−16、N−(レチノイル)アミノ酸、日清製粉N−021、N−アシル化デヒドロアラニン、ナファザトロム(nafazatrom)、大正NCU−190、ノコダゾール誘導体、Normosang、NCI NSC−145813、NCI NSC−361456、NCI NSC−604782、NCI NSC−95580、オクトレオチド、小野ONO−112、オキザノシン(oquizanocine)、アクゾOrg−10172、パンクラチスタチン(pancratistatin)、パゼリプチン(pazelliptine)、ワーナーランバートPD−111707、ワーナーランバートPD−115934、ワーナーランバートPD−131141、ピエールファーブルPE−1001、ICRTペプチドD、ピロキサントロン(piroxantrone)、ポリヘマトポルフィリン、ポリプレン酸、Efamolポルフィリン、プロビマン、プロカルバジン、プログルミド、InvitronプロテアーゼネキシンI、Tobishi RA−700、ラゾキサン、サッポロビールRBS、レストリクチン(restrictin)−P、リテリプチン(retelliptine)、レチノイン酸、ローヌプーランRP−49532、ローヌプーランRP−56976、スミスクラインSK&F−104864、住友SM−108、クラレSMANCS、SeaPharm SP−10094、スパトール(spatol)、スピロシクロプロパン誘導体、スピロゲルマニウム、Unimed、エスエス製薬SS−554、ストリポルジノン(strypoldinone)、Stypoldione、サントリーSUN 0237、サントリーSUN 2071、スーパーオキシドジスムターゼ、富山T−506、富山T−680、タキソール、帝人TEI−0303、テニポシド、タリブラスチン(thaliblastine)、イーストマンコダックTJB−29、トコトリエノール、Topostin、帝人TT−82、協和醗酵UCN−01、協和醗酵UCN−1028、ウクライン(ukrain)、イーストマンコダックUSB−006、硫酸ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビネストラミド(vinestramide)、ビノレルビン、ビントリプトール(vintriptol)、ビンゾリジン(vinzolidine)、ウィタノリドおよび山之内YM−534から成る群から選択される抗腫瘍薬の雑多なファミリーから成る。
【0086】
本発明の併用化学療法において使用することができる放射線防護剤の例は、AD−5、アドクノン(adchnon)、アミホスチン類似体、デトックス(detox)、ジメスナ(dimesna)、1−102、MM−159、N−アシル化デヒドロアラニン、TGF−ジェネンテク、チプロチモド(tiprotimod)、アミホスチン、WR−151327、FUT−187、経皮ケトプロフェン、ナブメトン、スーパーオキシドジスムターゼ(Chiron)およびスーパーオキシドジスムターゼEnzonである。
【0087】
したがって、他の好ましい実施形態では、前記抗腫瘍薬は、5−FU−フィブリノーゲン、アカンチ葉酸(acanthifolic acid)、アミノチアジアゾール、ブレキナー(brequinar)ナトリウム、カルモフール、チバガイギーCGP−30694、シクロペンチルシトシン、シタラビンリン酸ステアリン酸塩、シタラビン複合体、リリーDATHF、Merrel Dow DDFC、デザグアニン(dezaguanine)、ジデオキシシチジン、ジデオキシグアノシン、ジドックス(didox)、吉富製薬DMDC、ドキシフルリジン、ウェルカムEHNA、メルク社EX−015、ファザラビン(fazarabine)、フロクスウリジン、リン酸フルダラビン、5−フルオロウラシル、N−(2’−フラニジル)−5−フルオロウラシル、第一製薬FO−152、イソプロピルピロリジン、リリーLY−188011、リリーLY−264618、メトベンザプリム(methobenzaprim)、メトトレキセート、ウェルカムMZPES、ノルスペルミジン、NCI NSC−127716、NCI NSC−264880、NCI NSC−39661、NCI NSC−612567、ワーナーランバートPALA、ペントスタチン、ピリトレキシム(piritrexim)、プリカマイシン、旭化成PL−AC、タケダTAC−788、チオグアニン、チアゾフリン、Erbamont TIF、トリメトレキサート、チロシンキナーゼ阻害剤、チロシンプロテインキナーゼ阻害薬、大鵬UFT、ウリシチン(uricytin)、塩野義254−S、アルドホスファミド類似体、アルトレタミン(altretamine)、アナキシロン(anaxirone)、ベーリンガー・マンハイムBBR−2207、ベストラブシル(bestrabucil)、ブドチタン(budotitane)、ワクナガCA−102、カルボプラチン、カルムスチン、Chinoin−139、Chinoin−153、クロラムブシル、シスプラチン、シクロホスファミド、アメリカン・サイアナミッドCL−286558、サノフィCY−233、サイプラテート(cyplatate)、デグッサD−19−384、住友DACHP(Myr)2、ジフェニルスピロムスチン(diphenylspiromustine)、細胞増殖抑制二白金、エルバジスタマイシン誘導体、中外DWA−2114R、ITI E09、エルムスチン(elmustine)、Erbamont FCE−24517、リン酸エストラムスチンナトリウム、フォテムスチン(fotemustine)、Unimed G−6−M、Chinoin GYKI−17230、ヘプスルファム(hepsul−fam)、イホスファミド、イプロプラチン(iproplatin)、ロムスチン、マフォスファミド(mafosfamide)、ミトラクトール、日本化薬NK−121、NCI NSC−264395、NCI NSC−342215、オキサリプラチン(oxaliplatin)、アップジョンPCNU、プレドニマスチン、Proter PTT−119、ラニムスチン、セムスチン(semustine)、スミスクラインSK&F−101772、ヤクルト本社SN−22、スピロムスチン(spiromustine)、田辺製薬TA−077、タウロムスチン(tauromustine)、テモゾロマイド、テロキシロン(teroxirone)、テトラプラチン(tetraplatin)、トリメラモル(trimelamol)、大鵬4181−A、アクラルビシン、アクチノマイシンD、アクチノプラノン(actinoplanone)、Erbamont ADR−456、エアロプリシニン(aeroplysinin)誘導体、味の素AN−201−II、味の素AN−3、日本曹達アニソマイシン、アントラサイクリン系、アジノマイシン−A、ビスカベリン(bisucaberin)、ブリストルマイヤーズBL−6859、ブリストルマイヤーズBMY−25067、ブリストルマイヤーズBMY−25551、ブリストルマイヤーズBMY−26605、ブリストルマイヤーズBMY−27557、ブリストルマイヤーズBMY−28438、硫酸ブレオマイシン、ブリオスタチン−1、大鵬C−1027、カリケマイシン(calichemycin)、クロモキシマイシン(chromoximycin)、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、協和醗酵DC−102、協和醗酵DC−79、協和醗酵DC−88A、協和醗酵DC89−A1、協和醗酵DC92−B、ジトリサルビシン(ditrisarubicin)B、塩野義DOB−41、ドキソルビシン、ドキソルビシン−フィブリノーゲン、エルサマイシン(elsamicin)−A、エピルビシン、エルブスタチン(erbstatin)、エソルビシン(esorubicin)、エスペラマイシン(esperamicin)−A1、エスペラマイシン(esperamicin)−A1b、Erbamont FCE−21954、藤沢FK−973、フォストリエシン(fostriecin)、藤沢FR−900482、グリドバクチン(glidobactin)、グレガチン(gregatin)−A、グリンカマイシン(grincamycin)、ハービマイシン、イダルビシン、イルージン(illudins)、カズサマイシン、ケサリロジン(kesarirhodins)、協和醗酵KM−5539、キリン麦酒KRN−8602、協和醗酵KT−5432、協和醗酵KT−5594、協和醗酵KT−6149、アメリカン・サイアナミッドLL−D49194、明治製菓ME 2303、メノガリル、マイトマイシン、ミトキサントロン、スミスクラインM−TAG、ネオエナクチン(neoenactin)、日本化薬NK−313、日本化薬NKT−01、SRIインターナショナルNSC−357704、オキサリジン、オキサウノマイシン(oxaunomycin)、ペプロマイシン、ピラチン(pilatin)、ピラルビシン、ポロスラマイシン(porothramycin)、ピリンダマイシン(pyrindamycin)A、Tobishi RA−I、ラパマイシン、リゾキシン、ロドルビシン(rodorubicin)、シバノマイシン(sibanomicin)、シウェンマイシン(siwenmycin)、住友SM−5887、雪印SN−706、雪印SN−07、ソランギシン(sorangicin)−A、スパルソマイシン、
エスエス製薬SS−21020、エスエス製薬SS−7313B、エスエス製薬SS−9816B、ステフィマイシン(steffimycin)B、大鵬4181−2、タリソマイシン、タケダTAN−868A、テルペンテシン(terpentecin)、スラジン(thrazine)、トリクロザリン(tricrozarin)A、アップジョンU−73975、協和醗酵UCN−10028A、藤沢WF−3405、吉富製薬Y−25024、ゾルビシン(zorubicin)、α−カロチン、α−ジフルオロメチル−アルギニン、アシトレチン(acitretin)、Biotec AD−5、杏林AHC−52、アルストニン(alstonine)、アモナフィド(amonafide)、アムフェチニル(amphethinile)、アムサクリン、Angiostat、アンキノマイシン(ankinomycin)、抗新生物薬A10、抗新生物薬A2、抗新生物薬A3、抗新生物薬A5、抗新生物薬AS2−1、ヘンケルAPD、アフィジコリングリシネイト、アスパラギナーゼ、Avarol、バッカリン(baccharin)、バトラシリン(batracylin)、ベンフルロン(benfluron)、ベンゾトリプト(benzotript)、Ipsen−Beaufour BIM−23015、ビサントレン、ブリストルマイヤーズBMY−40481、Vestar硼素−10、ブロモフォスファミド(bromofosfamide)、ウェルカムBW−502、ウェルカムBW−773、カラセミド(caracemide)、カルメチゾール(carmethizole)塩酸塩、味の素CDAF、クロロスルファキノキサロン(chlorsulfaquinoxalone)、Chemes CHX−2053、Chemex CHX−100、ワーナーランバートCI−921、ワーナーランバートCI−937、ワーナーランバートCI−941、ワーナーランバートCI−958、クランフェヌール(clanfenur)、クラビリデノン、ICN化合物1259、ICN化合物4711、Contracan、ヤクルト本社CPT−11、クリスナトール(crisnatol)、クラデルム(curaderm)、サイトカラシンB、シタラビン、サイトシチン(cytocytin)、メルツD−609、DABISマレイン酸塩、ダカルバジン、ダテリピチニウム(datelliptinium)、ジデムニン(didemnin)−B、ジヘマトポルフィリンエーテル、ジヒドロレンペロン(dihydrolenperone)、ジナリン(dinaline)、ジスタマイシン、Toyo Pharmar DM−341、Toyo Pharmar DM−75、第一製薬DN−9693、エリプラビン(elliprabin)、エリプチニウム酢酸塩、ツムラEPMTC、エルゴタミン、エトポシド、エトレチネート、フェンレチニド(fenretinide)、藤沢FR−57704、硝酸ガリウム、ゲンカダフニン(genkwadaphnin)、中外GLA−43、グラクソGR−63178、グリフォラン(grifolan)NMF−5N、ヘキサデシルホスホコリン、ミドリ十字HO−221、ホモハリングトニン、ヒドロキシ尿素、BTG ICRF−187、イルモフォシン(ilmofosine)、イソグルタミン、イソトレチノイン、大塚JI−36、Ramot K−477、大塚K−76COONa、呉羽化学K−AM、MECT Corp KI−8110、アメリカン・サイアナミッドL−623、ロイコレグリン(leukoregulin)、ロニダミン、Lundbeck Lu−23−112、リリーLY−186641、NCI(米国)MAP、マリシン(marycin)、Merrel Dow MDL−27048、Medco MEDR−340、メルバロン(merbarone)、メロシアニン(merocyanine)誘導体、メチルアニリノアクリジン、Molecular Genetics MGI−136、ミナクチビン(minactivin)、ミトナフィド(mitonafide)、ミトキドン(mitoquidone)、モピダモル(mopidamol)、モトレチニド(motretinide)、全薬工業MST−16、N−(レチノイル)アミノ酸、日清製粉N−021、N−アシル化デヒドロアラニン、ナファザトロム(nafazatrom)、大正NCU−190、ノコダゾール誘導体、Normosang、NCI NSC−145813、NCI NSC−361456、NCI NSC−604782、NCI NSC−95580、オクトレオチド、小野ONO−112、オキザノシン(oquizanocine)、アクゾOrg−10172、パンクラチスタチン(pancratistatin)、パゼリプチン(pazelliptine)、ワーナーランバートPD−111707、ワーナーランバートPD−115934、ワーナーランバートPD−131141、ピエールファーブルPE−1001、ICRTペプチドD、ピロキサントロン(piroxantrone)、ポリヘマトポルフィリン、ポリプレン酸、Efamolポルフィリン、プロビマン、プロカルバジン、プログルミド、InvitronプロテアーゼネキシンI、Tobishi RA−700、ラゾキサン、サッポロビールRBS、レストリクチン(restrictin)−P、リテリプチン(retelliptine)、レチノイン酸、ローヌプーランRP−49532、ローヌプーランRP−56976、スミスクラインSK&F−104864、住友SM−108、クラレSMANCS、SeaPharm SP−10094、スパトール(spatol)、スピロシクロプロパン誘導体、スピロゲルマニウム、Unimed、エスエス製薬SS−554、ストリポルジノン(strypoldinone)、Stypoldione、サントリーSUN 0237、サントリーSUN 2071、スーパーオキシドジスムターゼ、富山T−506、富山T−680、タキソール、帝人TEI−0303、テニポシド、タリブラスチン(thaliblastine)、イーストマンコダックTJB−29、トコトリエノール、Topostin、帝人TT−82、協和醗酵UCN−01、協和醗酵UCN−1028、ウクライン(ukrain)、イーストマンコダックUSB−006、硫酸ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビネストラミド(vinestramide)、ビノレルビン、ビントリプトール(vintriptol)、ビンゾリジン(vinzolidine)、ウィタノリド、山之内YM−534、AD−5、アドクノン(adchnon)、アミホスチン類似体、デトックス(detox)、ジメスナ(dimesna)、1−102、MM−159、N−アシル化デヒドロアラニン、TGF−ジェネンテク、チプロチモド(tiprotimod)、アミホスチン、WR−151327、FUT−187、経皮ケトプロフェン、ナブメトン、スーパーオキシドジスムターゼから成る群から選択される。
【0088】
発明の組成物によって提供される利点は、工業化学溶媒を使わずに低温で草本を抽出する革新的な技術である、超臨界抽出法の利用である。このような抽出方法は抽出物中の活性化合物の最大の効力を可能にし、その効力は元の新鮮な植物材料の効力の250倍にも達する。
【0089】
表Iで示されているのは、本発明の方法で使用されるように、不活性成分を除いて経口投与された組成物の好ましい一実施形態である。表I挙げられた分量は、リスト記載の成分の好ましい投与量を表す。
【表1】

【0090】
好ましくは、表Iで示す組成物は、さらにエキストラバージンオリーブ油および黄色の蜜蝋を含む。
【0091】
本発明の方法では、上述した活性組成物の治療有効量を使用する。この有効量は通常1日あたり、患者体重1キログラムにつき約0.1mg〜約100mgの活性剤を含む。この有効量は、患者の全身状態、および当技術分野で周知の他の要素によって変動してもよい。さらに、活性剤のこの投与量は、所望の治療効果を提供するために一単位でまたは複数の投薬単位で投与することができることが理解されよう。所望により、本発明の対象によって提供されるものと併用して、他の治療薬を使用することができる。
【0092】
本発明の方法では、好ましくは薬剤として許容される担体によって患者に届けられる組成物を使用する。そのような担体は当技術分野で公知であり、一般に固体または液体の状態である。本発明の対象に従って調製しうる固体状の医薬用製剤としては、散剤、錠剤、分散性顆粒、カプセルおよびカシェ剤がある。一般的に、固体状の製剤は約5重量%〜約90重量%の活性剤を含む。
【0093】
固体担体は、希釈剤、着香料、可溶化剤、平滑剤、懸濁化剤、結合剤または錠剤崩壊剤として作用することもできる1つまたは複数の物質でよく、またカプセル化材でもよい。散剤では、担体は粘性活性化合物と混合されている微粉固体である。錠剤では、活性化合物は適切な比率で必要な結合特性を有する担体と混合され、所望の形およびサイズに固められる。適切な固体担体としては、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖類、乳糖、ペクチン、デキストリン、澱粉、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、カカオバターなどがある。用語「製剤」は、活性化合物(他の担体の有無にかかわらず)が担体によって包まれることでそれと結合したものが入ったカプセルを、提供しうる担体としてのカプセル化材による活性化合物の製剤を含むもの意図する。同様に、カシェ剤も含まれる。錠剤、散剤、カシェ剤およびカプセルは、経口投与に適切な固体剤形として使用することができる。所望により便宜または患者受容上の理由で、本発明の対象に従って調製された医薬錠剤は、当技術分野で公知の技術を使用してチュアブルの形態で提供してもよい。
【0094】
また、経口投与または腸管外投与のために使用直前に液体製剤に変換する予定の固体製剤も、適切な担体として企図される。そのような液体製剤としては、溶液、懸濁液およびエマルションがある。これらの特定の固体製剤は、最も便利には単位用量の形態で提供されるので、単一液体投薬単位を提供するために使用される。あるいは、液体状態への変換の後に注射器、茶匙または他の容積測定容器などにより液体製剤の所定体積を測定することによって複数の別々の液体用量が得られるように、十分な固体を提供しうる。複数の液体用量がこのように調製される場合、ありうる分解を遅らせるために前記液体用量の未使用部分を低温(すなわち、冷蔵して)で維持することが好ましい。液体状態に変換される予定の固体製剤は、活性物質に加えて、香料、着色剤、安定剤、緩衝液、人工および天然甘味料、分散剤、増粘剤、可溶化剤などを含みうる。有用な液体製剤を調製するために利用する液体は、水、等張水、エタノール、グリセリン、プロピレングリコールなど、ならびにそれらの混合物でよい。当然、利用する液体は投与経路を考慮して選択される。例えば、大量のエタノールを含む液体製剤は、腸管外投与には向かない。
【0095】
医薬用製剤は、単位用量剤形であってもよい。そのような形態では、製剤は活性成分の適切な量を含む単位用量に再分割される。単位用量剤形はパッケージ化された製剤でよく、このパッケージは、例えば小包錠剤、カプセル、およびバイアルまたはアンプルに封入された散剤などのように、個別の量の製剤を含む。単位用量剤形はカプセル、カシェ剤または錠剤自体でよく、またはパッケージ化形態内にこれらのいずれかの適当な数が含まれてもよい。
【0096】
本発明の対象の医薬用製剤は、当技術分野で公知の1つまたは複数の保存料、例えば安息香酸、ソルビン酸、メチルパラベン、プロピルパラベンおよびエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を含みうる。防腐剤は、通常医薬組成物の約1重量%まで、好ましくは約0.05〜約0.5重量%の量で存在する。
【0097】
本発明の対象のための有用な緩衝液には、医薬組成物の約1重量%まで、好ましくは約0.05〜約0.5重量%の量のクエン酸−クエン酸ナトリウム、リン酸−リン酸ナトリウム、および酢酸−酢酸ナトリウムが含まれる。有用な懸濁化剤または増粘剤には、医薬組成物の約20重量%まで、好ましくは約1〜約15重量%の分量の、メチルセルロースのようなセルロース誘導体、アルギン酸およびその誘導体のようなカラギーナン、キサンタンガム、ゼラチン、アラビアゴムおよび微結晶性セルロースが含まれる。
【0098】
使用しうる甘味料としては、当技術分野で公知の天然および人工の甘味料が含まれる。単糖類、二糖類および多糖類、例えばキシロース、リボース、グルコース、マンノース、ガラクトース、果糖、ブドウ糖、ショ糖、マルトース、部分加水分解澱粉またはコーンシロップ固体、ならびにソルビトール、キシリトール、マンニトールおよびそれらの混合物のような糖アルコールなどの甘味剤は、医薬組成物の約10重量%〜約60重量%、好ましくは約20重量%〜約50重量%の量で利用しうる。水溶性人工甘味料、例えばサッカリン、およびナトリウムまたはカルシウムなどのサッカリン塩、シクラミン酸塩類、アセスルファム−K、アスパルテームなど、ならびにそれらの混合物は組成物の約0.001重量%〜約5重量%の量で利用しうる。
【0099】
本発明の対象の医薬品に使用しうる香料としては、医薬組成物の約0.5重量%〜約5重量%の量の、天然および人工の着香剤、およびペパーミントなどのミント、メントール、バニラ、人工バニラ、チョコレート、人工チョコレート、シナモン、様々な果物のフレーバがあり、これらは単体および混合体で使用しうる。
【0100】
本発明の対象で有用な着色剤としては顔料があり、これは組成物の約6重量%までの量で組み込みうる。好ましい顔料である二酸化チタンは、約1%まで組み込みうる。また、着色剤にはF.D.&C.色素などとして知られている食物、薬剤および化粧用途に適した他の色素を含めうる。そのような色素は、通常医薬組成物の約0.25重量%まで、好ましくは約0.05重量%〜約0.2重量%の量で存在する。全てのF.D.&C.およびD.&C.色素およびそれらの対応する化学構造の完全な説明は、Kirk-Othmer Encyclopedia of Chemical Technology(Kirk-Othmer化学技術百科事典)の第5巻、857〜884頁で見ることができ、それらは適宜参照によって本明細書に組み込まれる。
【0101】
有用な可溶化剤としては、アルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどがあり、それらは着香剤を可溶化するために使用しうる。可溶化剤は、通常医薬組成物の約10重量%まで、好ましくは約2重量%〜約5重量%の量で存在する。
【0102】
本組成物で必要に応じて使用しうる平滑剤としては、シリコーンオイルまたは流体、例えば置換されたおよび非置換のポリシロキサン、例えばジメチコーンとしても知られるジメチルポリシロキサンがある。他にも公知の平滑剤を使用しうる。
【0103】
本発明の方法は他の合成または天然の物質と顕著な有害相互作用を示す組成物を使用することは、予想されていない。したがって本発明の対象の化合物は、前立腺新生物を治療するために有用な他の化合物および組成物と併用投与しうる。特に、本発明の方法は、他の本発明組成物、他の抗腫瘍性物質などと併用投与しうる組成物を使用する。
【0104】
最適な医薬製剤は、投与経路および所望の投与量などを考慮して、当業者が決定するであろう。例として、本明細書に参照により完全に組み込まれる”Remington’s Pharmaceutical Sciences”(レミントン薬学)、第18版(1990、Mack Publishing Co.,Easton、ペンシルベニア州18042)、1435〜1712頁を参照のこと。そのような製剤は、本発明の対象の本治療剤の物性、安定性、in vivo放出速度およびin vivoクリアランス速度に影響しうる。
【0105】
投与経路
本化合物および組成物は、好ましくはカプセル、錠剤、水性懸濁液または液剤の形で経口投与される。錠剤は、乳糖およびコーンスターチ、および/または平滑剤、例えばステアリン酸マグネシウムなどの担体を含みうる。カプセルは、乳糖および乾燥コーンスターチを含む希釈剤を含みうる。水性懸濁液は、有効成分と組み合わせられる乳化剤および懸濁化剤を含みうる。経口用の剤形は、甘味料、着香料、着色剤またはその組合せをさらに含みうる。吸収を改善するためにさらに安定性を強化して腸管内放出を可能にするための、腸溶コーティングされた錠剤、カプレットまたはカプセルによる送達は、現在考えられる最良の投与様式である。
【0106】
投与量
体重1キログラムにつき有効成分化合物または組成物が約0.001mg〜約100mg程度の投与量レベルが上記状態の治療で有用であり、好ましいレベルは200mg/日〜1600mg/日の範囲である。本発明の対象の化合物および組成物は、通常毎日2または3の用量で投与しうる。1日2回の低薬量(200〜300mg)から始めて必要ならば徐々に薬量を高くすることは、好ましい手法である。1つの剤形を生産するために担体材料と組み合わせうる有効成分の量は、治療された宿主および投与の特定の様式によって異なる。
【0107】
しかし、いかなる特定の患者のための具体的な用量レベルは、使用する具体的な化合物の活性、患者の年齢、体重、健康状態、性別および食事、投与の時間、排出率、薬剤の組合せ、治療する特定の障害の重大度および投与形態を含む様々な要因によって決まることが理解される。当業者はそのような要因の変動性を評価し、日常的な実験のみを使用して具体的な用量レベルを確立することができるであろう。
【0108】
[実施例]
以下の実施例は本発明の対象の実例であり、それを限定するものではない。他に特別に記載されていない限り、全てのパーセンテージは最終組成物の重量を100%として示されている。
【実施例1】
【0109】
本発明組成物の調製
本発明の組成物は当技術分野で公知の、出願人による米国特許第6,387,416号で開示されている方法によって調製される。本発明組成物の構成要素の調製の概要は、以下の通りである。
【0110】
本発明の組成物で使用されるショウガの水アルコール抽出物は、好ましくは以下の通りに調製される。熱に弱い成分を失わないようにするために、好ましくは低温で磨砕されたショウガの根茎を超臨界点で抽出して、(i)繊細な親油性成分を含み、本明細書でショウガの「超臨界抽出物」と呼ばれる油抽出物、および(ii)オイルフリーの残留物を得る。次にオイルフリーの残留物を、アルコール60〜80分量および水40〜20分量で構成される水/アルコール、好ましくは水/エタノール混合物の中で抽出する。次にアルコール/水溶液を蒸発させると、本明細書でショウガの「水アルコール抽出物」と呼ばれる粉末抽出残留物が残る。
【0111】
本発明の組成物は、好ましくはショウガの超臨界抽出物および水アルコール抽出物を、好ましくは超臨界後水アルコール抽出物1分量につき超臨界抽出物約0.9〜約1.4分量、より好ましくは約1.1〜約1.3分量、最も好ましくは約1.17分量の重量比で含む。
【0112】
本発明の組成物で使用されるショウガ、ローズマリー、ウコンおよびオレガノの超臨界抽出物は、例えば、本明細書に参照により組み込まれる、E.Stahl、K.W.Quirin、D.GerardによるDense Gases for Extraction and Refining(抽出および精製のため濃密気体)、Springer Verlag 4 1988で開示されているような公知の超臨界抽出法に従って調製することができる。
【0113】
本発明の組成物で使用されるローズマリー、ウコン、ホーリーバジル、緑茶、イタドリ、中国オウレン、メギおよびコガネバナの水アルコール抽出物は、従来の水アルコール抽出技術に従って調製することができる。例えば、水アルコール抽出物は、水/アルコール(好ましくは水/エタノール)の混合物(好ましくはアルコール60〜80分量および水40〜20分量で構成される)で植物部分を抽出し、次に水/アルコール溶液を蒸発させて粉末抽出残留物(本明細書で「水アルコール抽出物」と称される)を得ることによって調製することができる。
【0114】
本発明の組成物においては、好ましくはウコンの水アルコール抽出物およびウコンの超臨界抽出物は、好ましくは超臨界抽出物1分量につき水アルコール抽出物約8〜約12分量、より好ましくは約9〜約11分量、最も好ましくは約10分量の重量比で存在する。
【0115】
本発明の組成物は、好ましくはローズマリーの超臨界抽出物およびローズマリーの水アルコール抽出物を、好ましくは水アルコール抽出物1分量につき超臨界抽出物約1.6〜約2.4分量、より好ましくは約1.8〜約2.2分量、最も好ましくは約2.0分量の重量比で含む。
【0116】
本発明の組成物で使用されるショウガの水アルコール抽出物は、好ましくは約2.4重量%〜約3.6重量%、より好ましくは約2.7重量%〜約3.3重量%、最も好ましくは約3.0重量%の辛味化合物(すなわち、ショーガオール)を含む。
【0117】
本発明の組成物で使用されるショウガの超臨界抽出物は、好ましくは約24重量%〜約36重量%、より好ましくは約27重量%〜約33重量%、最も好ましくは約30重量%の辛味化合物(すなわち、ショーガオール)を、また好ましくは約6.4重量%〜約9.6重量%、より好ましくは約7.2重量%〜約8.8重量%、最も好ましくは約8重量%のジンギベレンを含む。
【0118】
本発明の組成物で使用されるウコンの超臨界抽出物は、好ましくは約36重量%〜約54重量%、より好ましくは約40.5重量%〜約49.5重量%、最も好ましくは約45重量%のツルメロンを含む。
【0119】
本発明の組成物で使用されるローズマリーの超臨界抽出物は、好ましくは約18.4重量%〜約27.6重量%、より好ましくは約20.7重量%〜約25.3重量%、最も好ましくは約23重量%の総フェノール系抗酸化物質(TPA)を含む。
【0120】
本発明の組成物で使用されるオレガノの超臨界抽出物は、好ましくは約0.64重量%〜約0.96重量%、より好ましくは約0.72重量%〜約0.88重量%、最も好ましくは約0.8重量%のTPAを含む。
【0121】
本発明の組成物で使用されるウコンの水アルコール抽出物は、好ましくは約5.6重量%〜約8.4重量%、より好ましくは約6.3重量%〜約7.7重量%、最も好ましくは約7重量%のクルクミンを含む。
【0122】
本発明の組成物で使用されるローズマリーの水アルコール抽出物は、好ましくは約18.4重量%〜約27.6重量%、より好ましくは約20.7重量%〜約25.3重量%、最も好ましくは約23重量%のTPAを含む。
【0123】
本発明の組成物で使用されるホーリーバジルの水アルコール抽出物は、好ましくは約1.6重量%〜約2.4重量%、より好ましくは約1.8重量%〜約2.2重量%、最も好ましくは約2重量%のウルソル酸を含む。
【0124】
本発明の組成物で使用される緑茶の水アルコール抽出物は、好ましくは約36重量%〜約54重量%、より好ましくは約40.5重量%〜約49.5重量%、最も好ましくは約45重量%のポリフェノールを含む。
【0125】
本発明の組成物で使用されるイタドリの水アルコール抽出物は、好ましくは約6.4重量%〜約9.6重量%、より好ましくは約7.2重量%〜約8.8重量%、最も好ましくは約8重量%のレスベラトロルを含む。
【0126】
本発明の組成物で使用される中国オウレンの水アルコール抽出物は、好ましくは約4.8重量%〜約7.2重量%、より好ましくは約5.4重量%〜約6.6重量%、最も好ましくは約重量6%のベルベリンを含む。
【0127】
本発明の組成物で使用されるメギの水アルコール抽出物は、好ましくは約4.8重量%〜約7.2重量%、より好ましくは約5.4重量%〜約6.6重量%、最も好ましくは約6重量%のベルベリンを含む。
【実施例2】
【0128】
前立腺癌細胞に及ぼす本発明組成物の影響
本発明組成物の一連のDMSO希釈溶液を調製し、試験した全ての用量が同等(0.1%)のDMSOレベルとなるように、これらの希釈溶液をLNCaP増殖培地に加えた。24、48および72時間後に細胞数を計測することによって細胞増殖曲線を作成し、同じ時間に0.1%DMSOのみで処理された対照細胞と比較した。これらの培養物におけるアポトーシスは、PARP切断のウエスタンブロット解析および比色基質アッセイを使用したカスパーゼ−3活性の測定によって評価した。精製されたCOX−2酵素活性に対する影響は比色アッセイを使用して測定し、COX−2タンパク質の発現に対する影響は処理した細胞からのタンパク質抽出物のウエスタンブロット解析を通して測定した。活性は、類似した用量の本発明組成物で見られるものと同等のレベルで、DMSOに溶かした精製クルクミンの影響とも比較した。
【0129】
LNCaP細胞増殖は本発明組成物によって抑制され、72時間後までには対照と比較して処理培養物では細胞数が78%減少していた(ウェルあたり7.9×10対3.53×10細胞、p=0.01)。PARP切断断片は明白であり、カスパーゼ−3活性は72時間処理により2倍上方制御され、対照では見られないアポトーシスの影響を証明するものであった。本発明組成物の存在下ではCOX−2活性もかなり減少していたが、同等な用量のクルクミンだけでは利用したアッセイではCOX−2活性を阻害しなかった。LNCaP細胞におけるCOX−2タンパク質の発現は、影響されなかった。この実施例の結果を図1〜5に示す。
【0130】
これらの結果は、本発明組成物はLNCaP細胞を強く抑制してアポトーシスを誘導することを証明している。これらの作用はクルクミン単独で観察されたものよりも強力であると見られ、本発明組成物で使用された抽出物の間の相乗効果を示す。
【実施例3】
【0131】
前癌状態の前立腺新生物に及ぼす本発明組成物の影響
一患者を、前癌状態の前立腺新生物の治療のために示す。本発明組成物は、数週間にわたる治療コースの間に前記患者に投与されるが、顕著な副作用は起こさない。患者は腫瘍細胞の増殖反転、および現存する腫瘍細胞の死を経験し、結果として新生物は検出されなくなる。
【実施例4】
【0132】
前立腺上皮腫に及ぼす本発明組成物の影響
患者はPSA試験値の上昇、指診法および腫瘍の生検によって確認されたステージBの悪性前立腺上皮腫の治療のために来院する。本発明組成物は、数カ月にわたる治療コースの間に前記患者に投与されるが、重大な副作用は起こさない。患者は腫瘍細胞の増殖速度の反転、存在する腫瘍細胞の死および腫瘍サイズの減少を経験し、腫瘍の転移は起こらない。治療の継続により、患者は前立腺新生物の二次症状、治療の長期副作用および腫瘍の転移を示さないままを保つ。
【0133】
本発明の対象はこのように記載されているが、本発明は様々に修正または変更しうることは明らかである。そのような修正および変更は本発明の対象の精神および範囲からの逸脱とみなすべきではなく、そのような修正および変更の全ては特許請求の範囲に含まれるものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検者の前立腺新生物を治療するための方法であって、前記被検者に対し前記前立腺新生物を治療または予防するために、組成物の有効量を投与する段階を含み、前記組成物は、ローズマリー、ウコン、オレガノおよびショウガの超臨界抽出物の治療有効量、ならびにホーリーバジル、ショウガ、ウコン、コガネバナ(Scutellaria baicalensis)、ローズマリー、緑茶、イタドリ(huzhang)、中国オウレン(Chinese goldthread)およびメギ(barberry)の水アルコール抽出物の治療有効量を含み、ただし、前記前立腺新生物は前立腺上皮内腫瘍ではない方法。
【請求項2】
前記組成物は経口投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記経口投与される組成物は、1つもしくは複数のカプセル、1つもしくは複数の錠剤、または1つもしくは複数の丸剤の形状である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、前記組成物は、
(A)ショウガの水アルコール抽出物を、約4.5重量%〜約7.5重量%、
(B)ショウガの超臨界抽出物を、約5.5重量%〜約8.5重量%、
(C)ウコンの超臨界抽出物を、約1.0重量%〜約1.5重量%、
(D)ローズマリーの超臨界抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(E)オレガノの超臨界抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、
(F)ウコンの水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(G)ローズマリーの水アルコール抽出物を、約5.5重量%〜約8.0重量%、
(H)ホーリーバジルの水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(I)緑茶の水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(J)イタドリの水アルコール抽出物を、約8.0重量%〜約12.0重量%、
(K)中国オウレンの水アルコール抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、
(L)メギの水アルコール抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、および
(M)コガネバナの水アルコール抽出物を、約2.0重量%〜約3.0重量%
を含む方法。
【請求項5】
前記ショウガの超臨界抽出物と前記ショウガの水アルコール抽出物との重量比は、約0.9:1〜約1.4:1である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ウコンの水アルコール抽出物と前記ウコンの超臨界抽出物との重量比は、約8:1〜約12:1である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ローズマリーの超臨界抽出物と前記ローズマリーの水アルコール抽出物との重量比は、約1.6:1〜約2.4:1である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ショウガの水アルコール抽出物は、約2.4重量%〜約3.6重量%の辛味化合物を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記ショウガの超臨界抽出物は、約24重量%〜約36重量%の辛味化合物および約6.4重量%〜約9.6重量%のジンギベレンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記ウコンの超臨界抽出物は、約36重量%〜約54重量%のツルメロンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記ローズマリーの超臨界抽出物は、約18.4重量%〜約27.6重量%の総フェノール系抗酸化物質を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記オレガノの超臨界抽出物は、約0.64重量%〜約0.96重量%の総フェノール系抗酸化物質を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記ウコンの水アルコール抽出物は、約5.6重量%〜約8.4重量%のクルクミンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ローズマリーの水アルコール抽出物は、約18.4重量%〜約27.6重量%の総フェノール系抗酸化物質を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記ホーリーバジルの水アルコール抽出物は、約1.6重量%〜約2.4重量%のウルソル酸を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記緑茶の水アルコール抽出物は、約36重量%〜約54重量%のポリフェノールを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記イタドリの水アルコール抽出物は、約6.4重量%〜約9.6重量%のレスベラトロルを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記中国オウレンの水アルコール抽出物は、約4.8重量%〜約7.2重量%のベルベリンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記メギの水アルコール抽出物は、約4.8重量%〜約7.2重量%のベルベリンを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
請求項1に記載の方法であって、段階(a)で提供される前記組成物は、
(A)約2.4重量%〜約3.6重量%の辛味化合物を含むショウガの水アルコール抽出物を、約4.5重量%〜約7.5重量%、
(B)約24重量%〜約36重量%の辛味化合物および約6.4重量%〜約9.6重量%のジンギベレンを含むショウガの超臨界抽出物を、約5.5重量%〜約8.5重量%、
(C)約36重量%〜約54重量%のツルメロンを含むウコンの超臨界抽出物を、約1.0重量%〜約1.5重量%、
(D)約18.4重量%〜約27.6重量%の総フェノール系抗酸化物質を含むローズマリーの超臨界抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(E)約0.64重量%〜約0.96重量%の総フェノール系抗酸化物質を含むオレガノの超臨界抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、
(F)約5.6重量%〜約8.4重量%のクルクミンを含むウコンの水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(G)約18.4重量%〜約27.6重量%の総フェノール系抗酸化物質を含むローズマリーの水アルコール抽出物を、約5.5重量%〜約8.0重量%、
(H)約1.6重量%〜約2.4重量%のウルソル酸を含むホーリーバジルの水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(I)約36重量%〜約54重量%のポリフェノールを含む緑茶の水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(J)約6.4重量%〜約9.6重量%のレスベラトロルを含むイタドリの水アルコール抽出物を、約8.0重量%〜約12.0重量%、
(K)約4.8重量%〜約7.2重量%のベルベリンを含む中国オウレンの水アルコール抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、
(L)約4.8重量%〜約7.2重量%のベルベリンを含むメギの水アルコール抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、および
(M)コガネバナの水アルコール抽出物を、約2.0重量%〜約3.0重量%
を含み、前記組成物はさらに、
(i)ショウガの超臨界抽出物およびショウガの水アルコール抽出物を、超臨界後水アルコール抽出物1分量につき超臨界抽出物約0.9〜約1.4分量の重量比で、
(ii)ウコンの水アルコール抽出物およびウコンの超臨界抽出物を、超臨界抽出物1分量につき水アルコール抽出物約8〜約12分量の重量比で、ならびに
(iii)ローズマリーの超臨界抽出物およびローズマリーの水アルコール抽出物を、水アルコール抽出物1分量につき超臨界抽出物約1.6〜約2.4分量の重量比で
含む方法。
【請求項21】
前記組成物は、少なくとも、一日あたり約700mgの用量で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記組成物は、少なくとも4週間、毎日投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項23】
被検者の前立腺の少なくとも1つの癌性腫瘍を治療するための方法であって、前記被検者に対し、前記腫瘍を治療するために、組成物の有効量を投与する段階を含み、前記組成物はローズマリー、ウコン、オレガノおよびショウガの超臨界抽出物の治療有効量、ならびにホーリーバジル、ショウガ、ウコン、コガネバナ、ローズマリー、緑茶、イタドリ、中国オウレン、およびメギの水アルコール抽出物の治療有効量を含む方法。
【請求項24】
前記組成物は経口投与される、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記経口投与された組成物は、1つもしくは複数のカプセル、1つもしくは複数の錠剤、または1つもしくは複数の丸剤の形状である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
請求項23に記載の方法であって、前記組成物は、
(A)ショウガの水アルコール抽出物を、約4.5重量%〜約7.5重量%、
(B)ショウガの超臨界抽出物を、約5.5重量%〜約8.5重量%、
(C)ウコンの超臨界抽出物を、約1.0重量%〜約1.5重量%、
(D)ローズマリーの超臨界抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(E)オレガノの超臨界抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、
(F)ウコンの水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(G)ローズマリーの水アルコール抽出物を、約5.5重量%〜約8.0重量%、
(H)ホーリーバジルの水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(I)緑茶の水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(J)イタドリの水アルコール抽出物を、約8.0重量%〜約12.0重量%、
(K)中国オウレンの水アルコール抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、
(L)メギの水アルコール抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、および
(M)コガネバナの水アルコール抽出物を、約2.0重量%〜約3.0重量%
を含む方法。
【請求項27】
前記少なくとも1つの癌性腫瘍は、前記被検者の検診では医師によって発見されず、前記被検者の前立腺の手術の間に検出される、請求項23に記載の方法。
【請求項28】
前記少なくとも1つの癌性腫瘍は、前記被検者の前立腺に限定され、前記被検者の検診時に医師によって検出される、請求項23に記載の方法。
【請求項29】
前記少なくとも1つの癌性腫瘍と関係する癌は、前記被検者の前立腺嚢を越えて拡張するが、前記被検者のリンパ節までは広がらない、請求項23に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つの癌性腫瘍と関係する癌は、前記被検者の所属リンパ節または他の部分に転移する、請求項23に記載の方法。.
【請求項31】
被検者の前立腺新生物と関連する副作用を治療するための方法であって、前記被検者に対し、前記副作用を治療するための組成物の有効量を投与する段階を含み、前記組成物はローズマリー、ウコン、オレガノおよびショウガの超臨界抽出物の治療有効量、ならびにホーリーバジル、ショウガ、ウコン、コガネバナ、ローズマリー、緑茶、イタドリ、中国オウレンおよびメギの水アルコール抽出物の治療有効量を含み、
前記副作用は一時的または恒久的な性欲または性的能力の障害、性的不能、病状悪化の広範囲のモニタリング、疾患のストレスおよび尿失禁から成る群から選択される方法。
【請求項32】
前記組成物は経口投与される請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記経口投与された組成物は、1つもしくは複数のカプセル、1つもしくは複数の錠剤、または1つもしくは複数の丸剤の形状である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
請求項31に記載の方法であって、前記組成物は、
(A)ショウガの水アルコール抽出物を、約4.5重量%〜約7.5重量%、
(B)ショウガの超臨界抽出物を、約5.5重量%〜約8.5重量%、
(C)ウコンの超臨界抽出物を、約1.0重量%〜約1.5重量%、
(D)ローズマリーの超臨界抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(E)オレガノの超臨界抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、
(F)ウコンの水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(G)ローズマリーの水アルコール抽出物を、約5.5重量%〜約8.0重量%、
(H)ホーリーバジルの水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(I)緑茶の水アルコール抽出物を、約10.0重量%〜約16.0重量%、
(J)イタドリの水アルコール抽出物を、約8.0重量%〜約12.0重量%、
(K)中国オウレンの水アルコール抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、
(L)メギの水アルコール抽出物を、約4.0重量%〜約6.0重量%、および
(M)コガネバナの水アルコール抽出物を、約2.0重量%〜約3.0重量%
を含む方法。
【請求項35】
前記治療される副作用は、性的能力の障害を含む、請求項31に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−131810(P2012−131810A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−33223(P2012−33223)
【出願日】平成24年2月17日(2012.2.17)
【分割の表示】特願2006−542799(P2006−542799)の分割
【原出願日】平成16年12月3日(2004.12.3)
【出願人】(503289425)ニュー・チャプター・インコーポレーテッド (4)
【Fターム(参考)】