説明

前面そろえ本棚

【課題】 従来の本棚では大きさの異なる本を並べた時に本の背に段差ができ外見上良くないだけでなく、薄く小さい本では隠れてしまうことがあった。また本の小口より背側の空間が狭いため冬季には結露・カビの発生の原因となっていた。さらに地震の際に本が容易に飛び出してしまっていた。容易に傾斜面置き切替えができなかった。
【解決手段】 棚板の前縁近くに沿ってストッパーを設けることによりそれにそろえて本を置くと様々な大きさの本を並べても本の背が前面にそろい審美性、視認性に優れるほか、背側の空気の流れが良くなることで結露・カビの発生を防止し、またストッパーは地震の際の本の飛び出しを抑制する。側版の棚板固定用孔を複数設けて棚板を水平でも傾けても設置できるようにして、傾斜面置きへの切替えも可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は本を並べた時の審美性、視認性、安全性や清潔性を高めることと多様な展示形態を可能とする本棚に関する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
従来の本棚では大きさの異なる本を並べた時に前面で本の背に段差が生じ外見上良くないだけでなく、薄く小さい本では隠れて見えなくなってしまうことがあった。
【0003】
従来の本棚では本を背面にあてるかその近くまで押し込む形になるため本の小口より背面の空間が狭く通気性が悪くなり冬季には結露・カビの発生の原因となっていた。
【0004】
従来の本棚では地震の際に本が容易に飛び出してしまっていた。
【0005】
容易には傾斜面置きディスプレイに切替えることができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本棚の棚板の前縁近くに沿って小突起をなすストッパーを設ける。それにあてるように本を並べる。
【0007】
本棚の側版の棚板固定用孔を複数設けて、棚板を水平でも傾けても設置できるようにする。
【発明の効果】
【0008】
様々な大きさの本を並べても本の背が前面にきれいにそろって並び、また薄い本も隠れずに見える。本の小口より背側により大きな空間ができ通気性が良くなることで結露・カビの発生を防止する。ストッパーが前方の障害物となるため地震の際の本の飛び出しを抑制する。
【0009】
棚板を傾けて設置してもストッパーがあるため本などを傾斜面置きにしても落ちずに展示できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図1〜4に基づいて説明する。
【0011】
棚板は図1,2のように前縁近くにストッパー1を設置する。ストッパーの形態は様々なものでよいが大きすぎず棚板全幅にわたり連続している長方体がよい。(さらにストッパーに本立てを固定できるよう溝を多数設けてもよい。)
【0012】
側板は図3のように棚板固定用構造である孔2を増やして、棚板を水平でも前に傾けても設置できるようにする。
【0013】
全体像は図4のようになる。本を入れる時に本の背をストッパーにあてるようにして置く。よって棚板どうしの間隔は本の全高よりすこし長くとり手を入れることができるようにする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本棚の棚板の上面図である。
【図2】本棚の棚板の側面図である。
【図3】本棚の側板の側面図である。
【図4】本棚全体の斜視図である。
【符号の説明】
1 ストッパー
2 棚板固定用孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本棚の(水平)棚板にその前縁近くに沿ってストッパーを設けることにより本の背を前面にそろえて並べることができる本棚。本棚の側版の棚板固定用孔を複数設けて棚板を水平だけでなく傾けても設置できるようにし、これにより傾斜面置きへの切替えも可能となる本棚。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本棚の(水平)棚板にその前縁近くに沿ってストッパーを設けることにより本の背を前面にそろえて並べることができる本棚。__
【請求項2】
前記本棚は棚板を水平だけでなく傾けても設置できるようにして、傾斜面置きへの切替えも可能となる請求項1記載の本棚。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2006−341060(P2006−341060A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2005−210576(P2005−210576)
【出願日】平成17年6月21日(2005.6.21)
【出願人】(505273648)