説明

副交感神経抑制剤、並びにそれを含有する化粧料、食品及び雑貨

【課題】効果的に副交感神経の活動を抑制する副交感神経抑制剤、化粧料、食品及び雑貨を提供することである。
【解決手段】ジュニパーベリーの抽出物、コリアンダーの抽出物は、副交感神経の活動を鎮静化する。したがって、本発明の副交感神経抑制剤、化粧料、食品及び雑貨は、効果的に副交感神経の活動を抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、副交感神経の活動を抑制する副交感神経抑制剤、並びにそれを含有する化粧料、食品及び雑貨に関する。
【背景技術】
【0002】
現代社会において、運動不足、睡眠不足、ストレス等により自律神経のバランスが崩れ、アレルギー疾患患者が増え続けている。これらのアレルギー疾患としては、気管支喘息、気管支炎及びアトピー性皮膚炎等が知られており、これらの患者は一般的に副交感神経が過剰に活性化していることが知られている。
そのため、抗コリン薬等の副交感神経抑制剤が、気管支喘息、気管支炎及びアトピー性皮膚炎等の症状を抑える薬剤として使用されている(特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−120834号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、現代人は常にストレス状態に晒されており、アレルギー疾患患者は今後も増え続けると考えられるため、より優れた副交感神経抑制剤の開発が望まれている。
本発明の課題は、効果的に副交感神経の活動を抑制する副交感神経抑制剤、化粧料、食品及び雑貨を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る副交感神経抑制剤は、ジュニパーベリーの抽出物、コリアンダーの抽出物から選ばれる1種以上からなることを特徴とする。
また、本発明の他の態様に係る副交感神経抑制剤は、ジュニパーベリーの抽出物、コリアンダーの抽出物から選ばれる1種以上を合計で0.001質量%以上50質量%以下含有することを特徴とする。
【0006】
また、本発明の他の態様に係る化粧料、食品及び雑貨は、上記の副交感神経抑制剤を含有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
ジュニパーベリーの抽出物、コリアンダーの抽出物は、副交感神経の活動を鎮静化する。したがって、本発明の副交感神経抑制剤、化粧料、食品及び雑貨は、効果的に副交感神経の活動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】試験の結果を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本実施形態の副交感神経抑制剤は、ジュニパーベリーの抽出物、コリアンダーの抽出物から選ばれる1種以上を有効成分として含有する。ジュニパーベリーの抽出物及びコリアンダーの抽出物の香りは、吸入することにより副交感神経の活動を鎮静化させる。したがって、本実施形態に係る副交感神経抑制剤は効果的に副交感神経の活動を抑制する。
なお、本実施形態において、「副交感神経の活動の抑制」とは、本実施形態の副交感神経抑制剤に含有される有効成分の香りを嗅いでいない時の副交感神経の活動に比して、本実施形態の副交感神経抑制剤に含有される有効成分の香りを嗅いだ時の副交感神経の活動が鎮静化することを意味する。
【0010】
ただし、本実施形態の副交感神経抑制剤は、香りを嗅いだ場合に限らず、飲食により体内で吸収された場合や、肌から吸収された場合でも副交感神経抑制効果が奏される。
以下、本実施形態の副交感神経抑制剤について詳細に説明する。
(ジュニパーベリーについて)
ジュニパーベリーは、ヨーロッパ原産のヒノキ科植物(学名:Juniperrus communis L.)の実である。ジュニパーベリーの抽出物としては、この実をそのままあるいは乾燥した後に適当な大きさに切断したり、粉砕加工したりしたもの等から抽出して得られる抽出エキスが挙げられる。また、抽出エキスを分離精製して得られる画分でもよい。抽出方法は、特に限定されるものではなく、水蒸気蒸留法、熱水蒸留法等の蒸留法、有機溶媒抽出法、油脂吸着抽出法等一般的な精油の抽出方法を用いることができ、特に、水蒸気蒸留法を用いることが好ましい。ジュニパーベリーについては、特開2004−75640号公報に開示されているように、前駆脂肪細胞の分化抑制効果が知られているが、本発明のように副交感神経抑制効果を有することは全く知られていない。
【0011】
(コリアンダーについて)
コリアンダー(学名:Coriandrum sativum L.)は、セリ科の一年草である。コリアンダーの抽出物の抽出には、コリアンダーの種子、葉等をそのままあるいは粉砕して用いることができるが、特に種子を使用することが好ましい。コリアンダーの抽出物としては、コリアンダーの種子等を、そのままあるいは乾燥した後に粉砕加工したもの等から抽出して得られる抽出エキスが挙げられる。また、抽出エキスを分離精製して得られる画分でもよい。抽出方法は、特に限定されるものではなく、水蒸気蒸留法、熱水蒸留法等の蒸留法、有機溶媒抽出法、油脂吸着抽出法等一般的な精油の抽出方法を用いることができ、特に、水蒸気蒸留法を用いることが好ましい。コリアンダーについては、毛髪成長期延長効果について公知(特開平10−265346号公報)であるが、本発明のように副交感神経抑制効果を有することは全く知られていない。
【0012】
本実施形態の副交感神経抑制剤は、ジュニパーベリーの抽出物、コリアンダーの抽出物を有効成分として含有する。副交感神経抑制剤から、前記有効成分が揮発して、その香りを使用者が吸入すると、前述の副交感神経抑制効果が奏される。副交感神経抑制剤は、有効成分のみで構成されていてもよいが、効果を妨げない範囲の量であれば、希釈剤、助剤、添加剤等の任意の他の成分を含有していてもよい。所望の添加剤等を適宜選択して副交感神経抑制剤に含有させれば、副交感神経抑制剤を化粧料、医薬品、医薬部外品、食品、飲料、雑貨等として使用することができる。すなわち、副交感神経抑制剤を、副交感神経抑制効果を有する化粧料等とすることができる。
【0013】
一方、化粧料等の所定の組成物に副交感神経抑制剤を添加すれば、該組成物に副交感神経抑制効果を付与することができる。すなわち、化粧料等に副交感神経抑制剤を添加して、副交感神経抑制効果を有する化粧料等とすることもできる。さらに、衣類、雑貨類等に副交感神経抑制剤を浸透または付着させれば、浸透または付着した副交感神経抑制剤から前記有効成分が揮発するので、衣類、雑貨等に副交感神経抑制効果を付与することができる。
【0014】
副交感神経抑制剤中の有効成分の含有量は特に限定されるものでないが、0.0001質量%以上100質量%以下が好ましく、より好ましくは0.001質量%以上50質量%以下、さらに好ましくは0.01質量%以上50質量%以下、特に好ましくは0.1質量%以上30質量%以下である。
また、副交感神経抑制剤を化粧料、医薬品等の組成物に添加して、副交感神経抑制効果を付与する場合には、添加する副交感神経抑制剤中の有効成分の含有量は、0.0001質量%以上100質量%以下が好ましく、より好ましくは0.001質量%以上50質量%以下、さらに好ましくは0.01質量%以上50質量%以下、特に好ましくは0.1質量%以上30質量%以下である。
【0015】
さらに、副交感神経抑制剤を化粧料、医薬品等の組成物に添加して、副交感神経抑制効果を付与する場合には、組成物中の副交感神経抑制剤の配合量は、0.001質量%以上100質量%以下が好ましく、0.003質量%以上30質量%以下が特に好ましい。
本実施形態の副交感神経抑制剤は、本発明の効果を達成できる限り、その形態については特に制限はなく、液状、ペースト状、ゲル状、固形状等任意の形態で使用できる。
【0016】
また、本実施形態の副交感神経抑制剤は、本発明の効果を達成できる限り、その剤形については特に制限はなく、例えば、液剤、粉末剤、顆粒剤、エアゾール剤、固形剤、ジェル剤等が挙げられるが、特にこれらに限定されない。
特に好適な態様の1つである化粧料として、限定はされないが、例えば、香水、オードトワレ、オーデコロンなどのフレグランス、クリーム、乳液類、化粧水、マッサージ用ジェル、マッサージ用クリーム、ファンデーション類、粉白粉、口紅、石鹸、シャンプー・リンス類、ボディーシャンプー、ボディーリンス、ボディーパウダー類、エアゾール、浴剤類等が挙げられる。
【0017】
さらに、例えば、本実施形態の副交感神経抑制剤を、芳香剤、消臭剤、アロマキャンドル、インセンス、文房具、財布、バッグ、靴等の任意の雑貨類や、例えば下着、洋服、帽子、ストッキング、靴下等、任意の衣類に浸透または付着させれば、浸透または付着した副交感神経抑制剤から前記有効成分が揮発するので、雑貨、衣類等に副交感神経抑制効果を付与することができる。雑貨、衣服等の素材に本実施形態の副交感神経抑制剤を浸透または付着させ、その素材から製品を作製してもよいし、完成した製品に本実施形態の副交感神経抑制剤を浸透または付着させてもよい。
【0018】
なお、本実施形態の副交感神経抑制剤の様々な使用態様を例示したが、それらに限定されるものではなく、本発明の効果を達成できる限り、任意の態様で用いることができる。
以下に本発明の実施例についてさらに詳細に説明する。
ジュニパーベリーの抽出物及びコリアンダーの抽出物をクエン酸トリエチルでそれぞれ濃度0.1質量%に希釈したものを試験試料として用いて、これら試験試料の香りが副交感神経の活動に与える影響を検討した。
【0019】
ジュニパーベリーの抽出物はシャラボー社から、コリアンダーの抽出物は株式会社ロベルテから販売されているものを用いた。
まず、本実施例において副交感神経抑制効果の確認のために採用した試験方法について説明する。
【0020】
(副交感神経活動測定試験の方法について)
心拍の間隔あるいは血圧は、安静時にも複雑に変動しており、交感神経及び副交感神経を代表とする複数の系で支配されている。したがって、心拍の間隔の変動(心拍間隔ゆらぎ)あるいは血圧の変動(血圧ゆらぎ)を周波数解析することにより各系の活性度を算出できることが知られている。心拍間隔ゆらぎの高周波成分は副交感神経活性、低周波成分は交感神経系と副交感神経系の混合した活性を示し、一方、収縮期の血圧ゆらぎの低周波成分は交感神経活性を示している(早野順一郎,循環器科, 34, 347−356, 1993)。そこで、心拍間隔のゆらぎを、解析ソフトを用いてパワースペクトル解析し、その高周波成分(RR−HF)の強度から副交感神経活動を定量し、各試験試料の香りが副交感神経活動に及ぼす影響を評価した。
【0021】
本実施例においては20歳代女性を被験者とした。ジュニパーベリーの抽出物の場合は10名、コリアンダーの抽出物の場合は3名が試験に参加した。被験者には予め試験内容を説明し、文書にて試験参加への同意を得た。
試験は、温度25℃、湿度45%に設定した恒温恒湿室内で実施した。
被験者の右鎖骨下、左下鎖骨、左第10肋骨下の3箇所に心電モニター電極を装着し、ペイシェントモニターに接続して心電を連続測定した。ペイシェントモニターは、オムロンコーリン株式会社製、BP508を用いた。ペイシェントモニターから心電測定データをパーソナルコンピュータに取り込み、自律神経系活性解析ソフトを用いて心拍のR波の間隔のゆらぎをパワースペクトル解析し、その高周波成分(RR−HF)の強度から副交感神経活動を定量した。自律神経系活性解析ソフトは、大日本住友製薬株式会社製、フラクレットWTを用いた。香りを嗅がせた場合と香りを嗅がせない場合のRR−HF値を比較して、各試験試料の香りが副交感神経活動に及ぼす影響を評価した。
【0022】
被験者に香りを嗅がせる場合は、それぞれ5μlの試験試料をコットンに染み込ませ、被験者の鼻下に貼りつけて、自発呼吸とともに香りを嗅がせた。香りを嗅がせない場合はコットンのみを被験者の鼻下に貼付した。
【0023】
(副交感神経抑制効果試験の結果について)
結果を図1に示した。結果は、香りを嗅がせた場合のRR−HF値を、香りを嗅がせない場合のRR−HF値で除して算出したRR−HF比で示した。このRR−HF比が1より大きい場合は副交感神経の活動は活性化しており、1より小さい場合は鎮静化していると判断される。
【0024】
図1から明らかな様に、ジュニパーベリーの抽出物、コリアンダーの抽出物の香りを嗅いだ場合には、RR−HF比が1より小さくなっており、副交感神経の活動は鎮静化している。したがって、ジュニパーベリーの抽出物、コリアンダーの抽出物は副交感神経の活動を抑制することがわかった。
以下、本実施例の副交感神経抑制剤を含む各種化粧料、雑貨類、食品の実施例、さらには衣類等に使用する繊維類の実施例について詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、本発明の副交感神経活性化剤として、ジュニパーベリーの抽出物、コリアンダーの抽出物を単独、あるいは組み合わせて配合した。
【0025】
化粧水 質量%
(1)グリセリン 2.0
(2)ジプロピレングリコール 2.0
(3)ポリエチレングリコール−60水添ヒマシ油 0.3
(4)キシリトール 3.0
(5)アスコルビン酸 0.005
(6)エデト酸3ナトリウム 0.1
(7)染料 0.1
(8)本発明の副交感神経抑制剤
(ジュニパーベリーの抽出物) 0.05
(9)精製水 残量
合計 100
【0026】
乳液 質量%
(1)エチルアルコール 10.0
(2)グリセリン 3.0
(3)ブチレングリコール 2.0
(4)ポリエチレングリコール 3.0
(5)カルボキシビニルポリマー 0.1
(6)アクリル酸/アクリル酸アルキルコポリマー 0.1
(7)水酸化カリウム 0.1
(8)シクロメチコン 4.0
(9)スクワラン 2.0
(10)球状ポリエチレン 2.0
(11)メントール 0.5
(12)薬剤 0.1
(13)パラベン 0.1
(14)エデト酸3ナトリウム 0.1
(15)顔料 0.1
(16)本発明の副交感神経抑制剤
(ジュニパーベリーの抽出物) 0.05
(17)精製水 残量
合計 100
【0027】
化粧水 質量%
(1)グリセリン 2.0
(2)ジプロピレングリコール 2.0
(3)ポリエチレングリコール−60水添ヒマシ油 0.3
(4)キシリトール 3.0
(5)アスコルビン酸 0.005
(6)エデト酸3ナトリウム 0.1
(7)染料 0.1
(8)本発明の副交感神経抑制剤
(コリアンダーの抽出物) 0.05
(9)精製水 残量
合計 100
【0028】
乳液 質量%
(1)エチルアルコール 10.0
(2)グリセリン 3.0
(3)ブチレングリコール 2.0
(4)ポリエチレングリコール 3.0
(5)カルボキシビニルポリマー 0.1
(6)アクリル酸/アクリル酸アルキルコポリマー 0.1
(7)水酸化カリウム 0.1
(8)シクロメチコン 4.0
(9)スクワラン 2.0
(10)球状ポリエチレン 2.0
(11)メントール 0.5
(12)薬剤 0.1
(13)パラベン 0.1
(14)エデト酸3ナトリウム 0.1
(15)顔料 0.1
(16)本発明の副交感神経抑制剤
(コリアンダーの抽出物) 0.05
(17)精製水 残量
合計 100
【0029】
クリーム 質量%
(1)グリセリン 10.0
(2)ブチレングリコール 5.0
(3)カルボマー 0.1
(4)水酸化カリウム 0.2
(5)ステアリン酸 2.0
(6)ステアリン酸グリセリル 2.0
(7)イソステアリン酸グリセリル 2.0
(8)ワセリン 5.0
(9)防腐剤 0.1
(10)酸化防止剤 0.1
(11)本発明の副交感神経抑制剤
(ジュニパーベリーの抽出物) 0.3
(12)キレート剤 1.0
(13)顔料 0.01
(14)ステアリルアルコール 2.0
(15)ベヘニルアルコール 2.0
(16)パーム硬化油 2.0
(17)スクワラン 10.0
(18)4−メトキシサリチル酸カリウム 3.0
(19)精製水 残量
合計 100
【0030】
クリーム 質量%
(1)グリセリン 3.0
(2)ジプロピレングリコール 7.0
(3)ポリエチレングリコール 3.0
(4)ステアリン酸グリセリル 3.0
(5)イソステアリン酸グリセリル 2.0
(6)ステアリルアルコール 2.0
(7)ベヘニルアルコール 2.0
(8)流動パラフィン 7.0
(9)シクロメチコン 3.0
(10)ジメチコン 1.0
(11)オクチルメトキシシンナメート 0.1
(12)ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
(13)防腐剤 0.1
(14)酸化防止剤 0.1
(15)本発明の副交感神経抑制剤
(ジュニパーベリーの抽出物) 0.4
(16)キレート剤 1.0
(17)顔料 0.01
(18)精製水 残量
合計 100
【0031】
ジェル 質量%
(1)エチルアルコール 10.0
(2)グリセリン 5.0
(3)ブチレングリコール 5.0
(4)カルボマー 0.5
(5)アミノメチルプロパノール 0.3
(6)ポリエチレングリコール−60水添ヒマシ油 0.3
(7)メントール 0.02
(8)防腐剤 0.05
(9)キレート剤 1.0
(10)本発明の副交感神経抑制剤
(コリアンダーの抽出物) 0.1
(11)精製水 残量
合計 100
【0032】
エアゾール 質量%
(1)グリセリン 2.0
(2)ジプロピレングリコール 2.0
(3)ポリエチレングリコール−60水添ヒマシ油 0.3
(4)ヒドロキシプロピルβシクロデキストリン 1.0
(5)防腐剤 0.1
(6)キレート剤 1.0
(7)染料 0.1
(8)本発明の副交感神経抑制剤
(ジュニパーベリーの抽出物) 0.2
(9)精製水 40.0
(10)液化石油ガス 残量
合計 100
【0033】
エアゾール 質量%
(1)アルコール 15.0
(2)ブチレングリコール 2.0
(3)グリセリン 1.0
(4)ポリプロピレングリコール−13
デシルテトラデス24 0.1
(5)銀担持ゼオライト 1.0
(6)キレート剤 1.0
(7)染料 0.3
(8)本発明の副交感神経抑制剤
(コリアンダーの抽出物) 0.15
(9)液化石油ガス 40.0
(10)精製水 残量
合計 100
【0034】
エアゾール 質量%
(1)エタノール 60.0
(2)乳酸メンチル 0.1
(3)乳酸ナトリウム 0.1
(4)酢酸トコフェロール 0.01
(5)乳酸 0.01
(6)カフェイン 0.01
(7)ウイキョウエキス 1.0
(8)ハマメリスエキス 1.0
(9)ドクダミエキス 1.0
(10)ジプロピレングリコール 1.0
(11)窒素ガス 0.9
(12)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン
デシルテトラデシルエーテル 1.0
(13)ブチレングリコール 2.0
(14)トコフェロール 0.05
(15)本発明の副交感神経抑制剤
(ジュニパーベリーの抽出物) 0.1
(16)ポリエチレングリコール−60水添ヒマシ油 0.1
(17)精製水 残量
合計 100
【0035】
シャンプー 質量%
(1)ラウリルポリオキシエチレン(3)
硫酸エステルナトリウム塩(30%水溶液) 30.0
(2)ラウリル硫酸エステルナトリウム塩
(30%水溶液) 10.0
(3)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.0
(4)グリセリン 1.0
(5)防腐剤 0.1
(6)本発明の副交感神経抑制剤
(コリアンダーの抽出物) 0.5
(7)色素 0.1
(8)金属イオン封鎖剤 0.1
(9)pH調整剤 0.5
(10)精製水 残量
合計 100
【0036】
リンス 質量%
(1)シリコーン油 3.0
(2)流動パラフィン 1.0
(3)セチルアルコール 1.5
(4)ステアリルアルコール 1.0
(5)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.7
(6)グリセリン 3.0
(7)本発明の副交感神経抑制剤
(ジュニパーベリーの抽出物) 0.5
(8)色素 0.1
(9)防腐剤 0.05
(10)精製水 残量
合計 100
【0037】
ボディーシャンプー 質量%
(1)ラウリン酸 2.5
(2)ミリスチン酸 5.0
(3)パルミチン酸 2.5
(4)オレイン酸 2.5
(5)ココイルジエタノールアミド 1.0
(6)グリセリン 20.0
(7)水酸化カリウム 3.6
(8)染料 0.1
(9)本発明の副交感神経抑制剤
(コリアンダーの抽出物) 0.5
(10)金属イオン封鎖剤 0.1
(11)精製水 残量
合計 100
【0038】
フレグランス 質量%
(1)アルコール 75.0
(2)ジプロピレングリコール 5.0
(3)本発明の副交感神経抑制剤
(ジュニパーベリーの抽出物) 10.0
(4)酸化防止剤 8.0
(5)色素 0.01
(6)紫外線吸収剤 0.01
(7)精製水 残量
合計 100
【0039】
ルームフレグランス 質量%
(1)アルコール 80.0
(2)酸化防止剤 5.0
(3)本発明の副交感神経抑制剤
(コリアンダーの抽出物) 3.0
(4)3−メチル−3−メトキシブタノール 5.0
(5)ジベンジリデンソルビトール 5.0
(6)精製水 残量
合計 100
【0040】
インセンス 質量%
(1)タブ粉 75.5
(2)安息香酸ナトリウム 15.5
(3)本発明の副交感神経抑制剤
(ジュニパーベリーの抽出物) 5.0
(4)ユーカリオイル 1.0
(5)フェンネルオイル 1.0
(6)精製水 残量
合計 100
入浴剤 質量%
(1)硫酸ナトリウム 45.0
(2)炭酸水素ナトリウム 45.0
(3)ヒソップオイル 9.0
(4)本発明の副交感神経抑制剤
(コリアンダーの抽出物) 1.0
合計 100
【0041】
マッサージ用ジェル 質量%
(1)エリスリトール 2.0
(2)カフェイン 5.0
(3)オウバク抽出物 3.0
(4)グリセリン 50.0
(5)カルボキシビニルポリマー 0.4
(6)ポリエチレングリコール400 30.0
(7)エデト3ナトリウム 0.1
(8)ポリオキシレン(10)
メチルポリシロキサン共重合体 2.0
(9)スクワラン 1.0
(10)水酸化カリウム 0.15
(11)本発明の副交感神経抑制剤
(ジュニパーベリーの抽出物) 1.0
(12)精製水 残量
合計 100
【0042】
マッサージクリーム 質量%
(1)固形パラフィン 5.0
(2)ミツロウ 10.0
(3)ワセリン 15.0
(4)流動パラフィン 41.0
(5)1,3−ブチレングリコール 4.0
(6)モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)ポリオキシレン(20)
ソルビタンモノラウリン酸エステル 2.0
(8)ホウ砂 0.2
(9)カフェイン 2.0
(10)防腐剤 0.1
(11)酸化防止剤 0.1
(12)本発明の副交感神経抑制剤
(コリアンダーの抽出物) 1.0
(13)精製水 残量
合計 100
【0043】
芳香性繊維
キュプロアンモニウムセルロース溶液(セルロース濃度10質量%、アンモニウム濃度7質量%、銅濃度3.6質量%)に、本発明の副交感神経抑制剤を内包したマイクロカプセル(粒子径50μm以下、マイクロカプセルに占める副交感神経抑制剤の割合は50質量%)をセルロース質量に対して0.1〜20質量%の範囲内で添加、混和した後、通常の湿式紡糸方法に従って紡糸し、精錬工程、乾燥工程を経て、芳香性繊維を得た。
【0044】
顆粒 質量%
(1)スクラロース 0.1
(2)本発明の副交感神経抑制剤
(ジュニパーベリーの抽出物) 0.1
(3)本発明の副交感神経抑制剤
(コリアンダーの抽出物) 0.1
(4)香味料 5.0
(5)賦形剤(セオラス) 10.0
(6)マルチトール 残量
合計 100
【0045】
錠剤(チュアブルタイプ) 質量%
(1)イノシトール 11.0
(2)マルチトール 21.0
(3)スクロース 0.5
(4)鮭白子抽出物(DNA Na) 0.1
(5)酵母抽出物 0.1
(6)本発明の副交感神経抑制剤
(ジュニパーベリーの抽出物) 0.1
(7)香味料 5.0
(8)賦形剤 残量
合計 100
【0046】
タブレット 質量%
(1)潤沢剤(ショ糖脂肪酸エステル等) 1.0
(2)アラビアガム水溶液(5%) 2.0
(3)酸味料 1.0
(4)着色料 0.01
(5)本発明の副交感神経抑制剤
(コリアンダーの抽出物) 0.1
(6)糖質(粉糖またはソルビトール等) 残量
合計 100
【0047】
キャンディー 質量%
(1)砂糖 50.0
(2)水飴 47.95
(3)有機酸 2.0
(4)本発明の副交感神経抑制剤
(ジュニパーベリーの抽出物) 0.05
合計 100
【0048】
ガム 質量%
(1)砂糖 43.0
(2)ガムベース 30.95
(3)グルコース 10.0
(4)水飴 16.0
(5)本発明の副交感神経抑制剤
(コリアンダーの抽出物) 0.05
合計 100

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジュニパーベリーの抽出物、コリアンダーの抽出物から選ばれる1種以上からなる副交感神経抑制剤。
【請求項2】
ジュニパーベリーの抽出物、コリアンダーの抽出物から選ばれる1種以上を合計で0.001質量%以上50質量%以下含有することを特徴とする副交感神経抑制剤。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の副交感神経抑制剤を含有することを特徴とする化粧料。
【請求項4】
請求項1又は請求項2に記載の副交感神経抑制剤を含有することを特徴とする食品。
【請求項5】
請求項1又は請求項2に記載の副交感神経抑制剤を含有することを特徴とする雑貨。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2012−12386(P2012−12386A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122178(P2011−122178)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(000001959)株式会社 資生堂 (1,748)
【Fターム(参考)】