説明

加入者のための端末と許可カード、通信ネットワーク、及び加入者に割り当てられたサービスプロファイルの変更方法

【課題】通信サービスの高速な実施を可能にする加入者のための端末を提供すること。
【解決手段】通信ネットワークの加入者のサービスプロファイルを変更することができるように、入力手段及び出力手段(KBD;LCD)と、それらの手段に接続され、加入者が端末から取り外して持ち運ぶことができるデータメモリ(MEM)にアクセスするプロセッサ(μP)とを有する端末(MS)を提案する。データメモリは、加入者に割り当てられたサービスプロファイルのデータを保持する消去可能メモリ(MEM)である。プロセッサ(μP)は、加入者がサービスプロファイルデータを端末で出力させ、それらを変更することができるように、入力手段及び出力手段(KBD;LCD)を制御する。これによって、端末と通信ネットワークとの間のリンクの信号負荷が削減される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部分に記載の通信ネットワークの加入者用の端末及び前記加入者の許可カードと、それぞれの独立請求項の前提部分に記載の前記端末を含む通信ネットワーク及び前記加入者に割り当てられたサービスプロファイルを変更する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許明細書DE4242151号では、無線通信ネットワークの加入者用の端末、すなわち移動無線ネットワークの加入者用移動ステーションが開示されている。この端末は、入力手段と出力手段、すなわちキーパッドと液晶表示装置を有する。この端末はさらに、いわゆる加入者アイデンティティモジュールに記憶された認証パラメータを処理するデータ処理手段も備える。加入者アイデンティティモジュールは、端末に挿入可能なデータメモリを備えたチップカードである。これは、端末が、チップカードのデータメモリにアクセスするプロセッサ(データ処理手段)を有することを意味する。データメモリには、加入者認証時に検証されるデータ(認証パラメータ)が入っている。端末は送信部も有し、送信部は移動場所登録時、すなわち呼出し確立中に、チップカード上に記憶されているデータを加入者認証のために通信ネットワーク(移動無線ネットワーク)に送信する。そうすると、加入者がその通信ネットワークを使用することを許可されているかを判断する検査が行われる。したがって、チップカードを許可カードと呼ぶこともできる。DE4242151号で開示されている端末と通信ネットワークは移動無線標準「GSM」(移動通信用グローバルシステム)に基づいている。
【0003】
GSMネットワークについては、J.Kedaj及びF.Joussenが「Handbuch der mobilen Sprach−,Text−und Datenkommunikation」第1巻第4章で説明している。このハンドブックは、ドイツのNeue Mediengesellschaft Ulm GmbHから出版されており、ISDN番号は3−923759−16−9である。1996年11月の改訂版では、第1巻第4章第4.1.5項1〜10ページに、加入者に割り当てられたサービスプロファイルの構造について記載されている。したがって、サービスプロファイルは、通信サービス、テレサービス、ベアラサービス、及び補助サービスというサービスのタイプを含む。テレサービスの例として、音声(電話)、ショートメッセージ、またはファクシミリメッセージの伝送について述べられている。補助サービスは、たとえば会議サービス、呼出し転送、閉域ユーザグループの編成などである。第4.1.5項の31〜50ページでは、サービスプロファイル用のデータをいわゆるホームロケーションレジスタに記憶することが記載されている。ホームロケーションレジスタは、移動無線ネットワーク内のデータベースであり、サービス提供者によって管理される。したがって、サービスプロファイルはサービス提供者だけが変更することができる。加入者が自分のサービスプロファイルに関する情報が欲しい場合、加入者はその情報をサービス提供者に要求しなければならない。GSMネットワークでは、個々のサービスプロファイルデータ、たとえばショートメッセージサービスが起動されているかどうかに関するデータを端末に表示させることもできる。これらのデータは、ホームロケーションレジスタから端末に送信しなければならず、それによって移動無線ネットワークにおける信号負荷が増大する。
【0004】
DE−A−3428237から、加入者には有線通信ネットワークにおけるサービスプロファイルも割り当てることができることがわかる。DE−A−3428237では、有線通信ネットワーク、すなわち、加入者が従来の電話サービスの他に、ファクシミリ、テレックス、ビデオテックスなど様々な通信サービスを利用できる統合サービスディジタル網(ISDN)について記載されている。異なる通信サービスに対応するように端末をアップグレードするために異なるチップカードを挿入することができる端末について記載されている。加入者は、自分が利用できる通信サービスを端末の表示装置上に表示させることができる。すなわち、加入者は自分のサービスプロファイル情報にアクセスすることができる。各チップカードが所与の通信サービスを可能にする。また、一枚のチップカードがいくつかの通信サービスを可能にすることも記載されている。したがって、DE−A−3428237では、少なくとも一枚のチップカードを挿入することによっていくつかの通信サービスをサポートするようにアップグレードすることができる端末が開示されている。しかしこれを実現するには、これらの通信サービスを実施する制御ソフトウェアをチップカード自体に記憶しなければならない。したがって、通信サービスを実施することができるように、チップカードには制御データが入っていなければならず、そのデータを端末を介して通信ネットワークに転送しなければならない。通信サービスの実施のために、制御データは一般に、所定のプロトコルに従って交換局にあるシーケンス制御システムによって処理される。したがってチップカードには、データ、すなわちシーケンス制御のための制御データが含まれ、その制御データに通信ネットワークが何度かアクセスしなければならない。その結果、端末と通信ネットワークとの間のリンクの信号負荷が高くなり、それによって通信サービスの実施の速度が低下する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】独国特許発明第4242151号明細書
【特許文献2】独国特許出願公開第3428237号明細書
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】J.Kedaj及びF.Joussen、「Handbuch der mobilen Sprach−,Text−und Datenkommunikation」、ドイツのNeue Mediengesellschaft Ulm GmbH出版、1996年11月改訂版、第1巻第4章第4.1.5項1〜10ページ、31〜50ページ
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、加入者が自分のサービスプロファイルに関する情報に簡単にアクセスすることができるようにし、通信サービスの高速な実施を可能にする通信ネットワーク用の端末を提供することである。
【0008】
さらに、前記端末を備える通信ネットワークと、前記端末に挿入するための加入者許可カードと、加入者に割り当てられたサービスプロファイルを変更する方法とを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的は、請求項1に記載の特徴を有する端末、それぞれの独立請求項に記載の特徴を有する通信ネットワーク、方法、及び許可カードによって達成される。
【0010】
本発明によると、入力手段及び出力手段と、前記入力手段及び出力手段に接続され、加入者が端末から取り外して持ち運ぶことができるデータメモリにアクセスするプロセッサを有する通信ネットワークの加入者用端末が提供される。データメモリは、加入者に割り当てられたサービスプロファイルのデータを保持する消去可能メモリである。プロセッサは、加入者がサービスプロファイルデータの変更とそれらのデータの出力を行うことができるように入力手段及び出力手段を制御する。
【0011】
これによって、加入者は自分のサービスプロファイルに関する情報の検索とサービスプロファイルの変更を行うために端末と対話することができる。サービスプロファイルデータは、端末に挿入されるデータメモリに記憶される。しかし、シーケンス制御のための制御データは、端末自体に、または好ましくは通信ネットワークに記憶される。これによって、端末と通信ネットワークとの間のリンクの信号負荷が大幅に削減される。
【0012】
提案する許可カードは、カードリーダを有する端末に挿入されるように設計され、データメモリを含み、加入者が端末から取り外して持ち運ぶことができる、通信ネットワーク加入者用の許可カードである。データメモリは、加入者に割り当てられたサービスプロファイルの変更可能なデータを保持する消去可能メモリである。
【0013】
提案する通信ネットワークは、本発明による端末、すなわち、各端末が入力手段及び出力手段と、前記入力手段及び出力手段に接続され、加入者が端末から取り外して持ち運ぶことができるデータメモリにアクセスするプロセッサとを有する加入者端末を含む。データメモリは、加入者に割り当てられたサービスプロファイルのデータを保持する消去可能メモリであり、プロセッサは、加入者がサービスプロファイルデータを変更し、それらのデータを加入者に対して表示させることができるように入力手段及び出力手段を制御する。
【0014】
提案する方法は、通信ネットワークの加入者に割り当てられたサービスプロファイルのデータを変更する方法であって、加入者が入力手段及び出力手段と、前記入力手段及び出力手段に接続され、加入者が端末から取り外して持ち運ぶことができるデータメモリにアクセスするプロセッサとを有する端末を操作する方法である。この方法は、(1)サービスプロファイルのデータをデータメモリに記憶するステップと、(2)入力手段を操作することによって、サービスプロファイルのデータの少なくとも一部の出力を要求するステップと、(3)データメモリからサービスプロファイルの要求データを読み取り、それらのデータを出力手段で出力するステップと、(4)出力手段を介して加入者に対して変更するサービスプロファイルデータを指定するように要求するステップと、(5)変更すべきデータを通信ネットワークに送信するステップと、(6)通信ネットワークにおいてサービスプロファイルの変更が技術的に実現可能か否かを少なくとも検査するステップと、(7)変更が実現可能な場合、変更されたデータを通信ネットワークのデータベースに記憶し、変更の確認を端末に送信するステップと、(8)確認の受信後に、変更されたデータをデータメモリに書き込むステップとを含む。
【0015】
本発明のその他の有利な特徴は、従属請求項で規定されている。
【0016】
特に有利なのは、データメモリが加入者の識別情報が記憶されている許可カード上に配置され、端末が、プロセッサに接続され、許可カードを受け入れ、データメモリの読取りと書込みを行うカードリーダを含むことであり、端末は移動ステーションであることが好ましく、通信ネットワークは移動無線ネットワークであることが好ましい。したがって、加入者は自分のサービスプロファイルの検索と変更を行うのに自分の許可カードを端末に挿入するだけで済む。また、出力手段がサービスプロファイルデータを表示する視覚出力手段である場合、または入力手段及び出力手段が音声入力手段及び音声出力手段であり、プロセッサがサービスプロファイルデータの音声制御式問合わせ及び変更を制御する場合、特に有利である。したがって、加入者はデータを自分に対して表示させるかまたは音声の形で出力させることができる。
【0017】
通信ネットワークは、データメモリに記憶されているサービスプロファイルデータのコピーが記憶された少なくとも一つのデータベースを含む。これは一方では、サービス提供者がサービスプロファイルにアクセスできるようにするために必要であり、他方では、端末と通信ネットワークとの間のリンクの信号負荷をさらに削減する。サービス提供者が通信ネットワークのデータベース内のサービスプロファイルのデータを変更した場合、許可カード上のデータも変更しなければならない。データベースはいわゆるホームロケーションレジスタであることが好ましい。
【0018】
本発明は、図面を参照しながら以下の実施形態の説明を読めばさらに明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明による通信ネットワーク及び端末の構造を示す概略ブロック図である。
【図2】本発明による方法におけるステップのシーケンスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1に、ここでは移動無線ネットワークMRNである通信ネットワークと、ここでは移動ステーションMSである端末の概略図を示す。移動無線ネットワークは、公衆通信ネットワークPSTNに接続された移動交換局MSCと、移動交換極に接続されたデータベースHLRと、移動交換局に接続された基地局サブシステムBSSとを含む。この基地局サブシステムは、基本的に、基地局コントローラと、基地局コントローラに接続され、それぞれ一つのセルにサービスを提供するいくつかの基地局とから成る。この例の説明では、一つのセルについてのみ検討する。これは、図1の基地局サブシステムBSSについては一つのアンテナの略図だけが示されていることを意味する。移動無線ネットワークMRNはこのアンテナを介して移動ステーションMSと無線通信する。
【0021】
移動ステーションMSは、基本的に、無線通信ユニットRPと、入力手段KBD及び出力手段LCDと、カードリーダIFと、ランダムアクセスメモリRAMを備えたプロセッサμPとを含む。移動ステーションは、ディジタル無線ユニットであり、その中でプロセッサが他のすべての構成要素に接続されている。入力手段と出力手段はこの例ではキーボードKBDと液晶表示装置LCDである。移動ステーションのカードリーダIFは、データメモリMEMを含む許可カードSIMを受容する。したがって、マイクロプロセッサμPはデータメモリMEMに記憶されているデータにアクセスすることができる。
【0022】
図1の端末MSの動作と、図1の端末と通信ネットワークMRNとの間のデータの交換について、図2を用いて以下に説明する。
【0023】
図2は、データメモリMEMに記憶されているデータを変更する、本発明による方法のステップのシーケンス100を示すフローチャートである。これらのデータは加入者のサービスプロファイルを表す。すなわち、これらのデータは、加入者がどのようなサービスに加入しているか、それらのサービスのうちのどのサービスが起動されているかを示す。これらのデータは、移動交換局MSC(図1を参照)に接続されてデータベースHLRから取り出されたデータに対応する。加入者は、通信ネットワーク(移動無線ネットワークMRN)との接続を確立しなくてもこれらのサービスプロファイルデータの検索及び変更を端末で行うことができる。
【0024】
これらのデータを検索するには、第一のステップ110で、表示装置がユーザに対して、加入者がサービスのどのグループに加入しているかを示す。この例では、導入部として述べたサービスの三つのグループ、すなわち(1)ベアラサービス、(2)テレサービス、及び(3)補助サービスが表示される。これらのサービスのグループは、移動管理、呼出し処理、サービスプロファイル管理などのサービス機能に関係する。次のステップ115で、加入者はキーボード入力によって、どのサービスのグループに関してさらに詳細なデータを表示するかを選択することができる。この例では、加入者はグループ「テレサービス」の詳しいデータを入手するために数字「2」を入力する。
【0025】
次のステップ120で、これらのデータが液晶表示装置上に提示される。この目的のために、移動ステーションのマイクロプロセッサは許可カードのデータメモリにアクセスし、データメモリから必要なデータを検索する。この例では、利用可能なテレサービスが表示され、それぞれのテレサービスが起動されているかどうかが示される。サービスプロファイルのデータは、それぞれのサービスがどの設定値を使用して起動されているかも示すことができる。たとえば、「パケットデータ送信」というサービスが「9.6kb/s」の伝送速度という設定値を使用して起動されていることが示される。図2に示すように、加入者はすでに、いわゆるショートメッセージサービスSMSを起動している。テレサービスの「呼出し転送」と「電子メール」はまだ起動されていない。
【0026】
追加のステップ125で、加入者は表示されている状態の変更、すなわちテレサービスの起動または作動停止を求められる。加入者が状態を変更したい場合、加入者は変更するテレサービスに割り当てられている数字を入力するだけ済む。次のステップ130で、加入者はたとえばテレサービス「電子メール」を起動するために数字「3」を入力する。
【0027】
上述のステップ110から130までは端末のみで行われる。すなわち、通信ネットワークは関与しない。したがって、加入者は、通信ネットワークにアクセスする必要なしに端末で自分のサービスプロファイルのデータを自分に対して表示させることができ、それらのデータを変更することができ、その結果、端末と通信ネットワークとの間のリンクの信号負荷が大幅に削減される。ステップ130で加入者が、自分のサービスプロファイルのデータを変更したいことを示した場合、後続のステップでその変更が技術的に実現可能か否かを判断する検査が行われる。
【0028】
次のステップ135で、その変更が通信ネットワークMRNのデータベースHLRに送られる。この処置は、データベースへの短時間の信号送信しか必要としない。ステップ140で、変更が通信ネットワークによって検査される。この例では、その加入者に対してテレサービス「電子メール」を起動することができるか否かを判断する検査が行われる。データベースHLRを使用して、加入者がこのテレサービスに加入しているかどうか、端末への無線リンクと端末自体がこのテレサービス用に設計されているかどうかを判断しなければならない。検査の結果が肯定の場合、ステップ145でその所望の変更が通信ネットワークのデータベースに記憶され、端末に確認が送られる。これで、所望の変更が行われた。すなわちテレサービス「電子メール」が起動されたことになる。
【0029】
更にステップ150で、加入者にこの新しい状況が通知される。新しい状況は端末の表示装置上に表示される。すなわち、テレサービス「電子メール」も起動されたことが示される。次のステップ155で、加入者に希望するならこの状態を変更するよう要求が出される。
【0030】
最後のステップ160で、加入者が、この例では変更を行いたくなく、このプロセスを打ち切りたいことを示すために数字「0」を入力する。図2を参照しながら説明した手続きが終わると、加入者のサービスプロファイルの変更が完了する。
【0031】
図2のフローチャートは、本発明による方法の一実施形態のみを例示しているに過ぎない。この方法100の説明から、本発明により、加入者が端末で自分のサービスプロファイルデータを自分に対して表示させることができ、そのデータを端末で変更することができることがわかる。所望の変更が実行されて初めて、端末から通信ネットワークに信号送信が行われる。その後で、サービスのシーケンス制御のために、端末内のデータメモリではなく通信ネットワークのデータベースにアクセスする。したがって、端末から通信ネットワークへの短時間の信号送信、すなわち、サービスプロファイルの所望の変更を通信ネットワークによって検査するときの信号送信しか必要としない。
【0032】
本発明は、GSMやDECT移動無線システムなどの無線通信と、ISDNなどの有線通信の両方に適用可能である。本発明は、加入者が許可カードを携帯するネットワークで特に有利に使用することができる。このようなネットワークはUPT(ユニバーサルパーソナル通信)ネットワークとも呼ばれる。このようなネットワークの一例は、どこでも、使用しているシステム技法に関係なくサービスに無線アクセスを提供するユニバーサル移動通信システム(UMTS)である。
【符号の説明】
【0033】
BSS 基地局サブシステム
HLR データベース
IF カードリーダ
KBD 入力手段(キーボード)
LCD 出力手段(液晶表示装置)
MEM データメモリ
MRN 移動無線ネットワーク
MS 移動端末
MSC 移動交換局
PSTN 公衆通信ネットワーク
RAM ランダムアクセスメモリ
RP 通信ユニット
SIM 許可カード
μP プロセッサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力手段及び出力手段(KBD;LCD)と、前記入力手段及び出力手段に接続され、加入者が端末から取り外して持ち運ぶことができるデータメモリ(MEM)にアクセスするプロセッサ(μP)とを有する通信ネットワーク(MRN)の加入者用の端末(MS)であって、前記データメモリが前記加入者に割り当てられたサービスプロファイルのデータを保持する消去可能メモリ(MEM)であり、前記プロセッサ(μP)が、前記加入者が前記サービスプロファイルの前記データを前記加入者に対して出力させ、前記データを変更することができるように前記入力手段及び出力手段(KBD;LCD)を制御することを特徴とする端末(MS)。
【請求項2】
前記データメモリ(MEM)が前記加入者の識別情報が記憶されている許可カード(SIM)に配置され、前記端末(MS)が前記プロセッサ(μP)に接続されたカードリーダ(IF)をさらに含み、前記カードリーダ(IF)が前記データメモリ(MEM)の読取りと書込みを行うための許可カード(SIM)を受容することを特徴とする請求項1に記載の端末(MS)。
【請求項3】
前記端末が移動ステーション(MS)であり、前記通信ネットワークが移動無線ネットワーク(MRN)であることを特徴とする請求項2に記載の端末(MS)。
【請求項4】
前記サービスプロファイルの前記データが、前記加入者がどのような通信サービスに加入しており、それらの通信サービスのうちのどの通信サービスが起動されているかを示すことを特徴とする請求項1に記載の端末(MS)。
【請求項5】
前記出力手段が前記サービスプロファイルの前記データを表示する視覚出力手段(LCD)であることを特徴とする請求項1に記載の端末(MS)。
【請求項6】
前記入力手段及び出力手段が音声入力手段及び音声出力手段であり、前記プロセッサが前記サービスプロファイルの前記データの音声制御問合わせ及び変更を制御することを特徴とする請求項1に記載の端末(MS)。
【請求項7】
カードリーダを含む端末(MS)に挿入するための通信ネットワーク(MRN)の加入者用の許可カード(SIM)であって、加入者が端末から取り外して持ち運ぶことができ、データメモリ(MEM)が許可カード(SIM)に配置されており、
前記データメモリが前記加入者に割り当てられたサービスプロファイルの変更可能データを保持する消去可能メモリ(MEM)であることを特徴とする許可カード(SIM)。
【請求項8】
各端末が、入力手段及び出力手段(KBD;LCD)と、前記入力手段及び出力手段に接続され、加入者が端末(MS)から取り外して持ち運ぶことができるデータメモリ(MEM)にアクセスするプロセッサ(μP)とを有する加入者用の端末(MS)を含む通信ネットワーク(MRN)であって、
前記データメモリが前記加入者に割り当てられたサービスプロファイルのデータを保持する消去可能メモリ(MEM)であり、前記プロセッサ(μP)が、前記加入者が前記サービスプロファイルの前記データを前記加入者に対して出力させ、前記データを変更することができるように前記入力手段及び出力手段(KBD;LCD)を制御することを特徴とする通信ネットワーク(MRN)。
【請求項9】
前記データメモリ(MEM)に記憶されている前記サービスプロファイルのコピーを含む少なくとも一つのデータベース(HLR)をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の通信ネットワーク(MRN)。
【請求項10】
入力手段及び出力手段(KBD;LCD)と、加入者が端末(MS)から取り外して持ち運ぶことができるデータメモリ(MEM)にアクセスするプロセッサ(μP)とを有する端末(MS)を加入者が操作する、通信ネットワーク(MRN)に割り当てられたサービスプロファイルのデータを変更する方法(100)であって、
前記サービスプロファイルの前記データを前記データメモリに記憶するステップと、
前記入力手段(KBD)を操作することによって、前記サービスプロファイルの前記データの少なくとも一部の出力を要求するステップ(ステップ115)と、
前記データメモリ(MEM)から前記サービスプロファイルの前記要求されたデータを読み取り、それらを前記出力手段(LCD)上で出力するステップ(ステップ120)と、
前記出力手段(LCD)を介して前記加入者に対して変更する前記サービスプロファイルデータを指定するように要求するステップ(ステップ125)と、
変更すべき前記データを前記通信ネットワークに送るステップ(ステップ135)と、
前記通信ネットワークにおいて前記サービスプロファイルの前記変更が技術的に実現可能か否かを少なくとも検査するステップと(ステップ140)、
前記変更が実現可能な場合、前記変更されたデータを前記通信ネットワークのデータベースに記憶し、前記変更の確認を前記端末に送るステップ(ステップ145)と、
前記確認の受信後に、前記変更されたデータを前記データメモリ(MEM)に書き込むステップ(ステップ150)とを特徴とする方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2013−59061(P2013−59061A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−231940(P2012−231940)
【出願日】平成24年10月19日(2012.10.19)
【分割の表示】特願2008−323291(P2008−323291)の分割
【原出願日】平成10年8月5日(1998.8.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(391030332)アルカテル−ルーセント (1,149)
【Fターム(参考)】