説明

加工紙

【課題】 質のよい金属色紙材を容易に生産することができるとともに、需要者の希望に応じた色、濃さ、光沢度合の金属色加工紙を、所望の分量提供することができ、さらに、文字、図形等の表示体を印刷することができる金属色加工紙を提供することを目的とする。
【解決手段】 基板2と基板2の表面に形成される金属色フィルム層3と、金属色フィルム層3の表面に所望の色のインクによるオフセット印刷を施してなる印刷層4とからなり紙材表面が有色の金属色であることを特徴とする加工紙1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷材料、包装材料等に用いられる加工紙に関し、特に、メタリックカラー紙といわれる有色の金属色加工紙に関する。
【0002】
従来より、印刷材料や包装材料等の用途のために、いわゆるメタリックカラー紙といわれる赤、黄、青等の有色の金属色加工紙が提供されている。この有色の金属色加工紙にあっては、光沢を有するタイプのものと、艶消しタイプのものが知られている。光沢を有するタイプの金属色加工紙は、台紙の上に蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)を貼って、この上に所望の色のインクを凹版印刷の一方式であるグラビア印刷を施し形成されている。また、艶消しタイプの金属色加工紙は、台紙の上に銀箔を貼着し、この上に溶解したアセテート樹脂に所望の色の着色剤を混入しこれをシート状に形成した艶消しカラーシートを貼着して形成されている。
【特許文献1】特開2000−141920号公報
【特許文献2】特表2001−515805号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記光沢を有するタイプの金属色加工紙にあっては、製紙製造時に蒸着PETの上にグラビア印刷を施しているが、グラビア印刷の製版コストは高額であり小ロットの生産には適さないため結果として一度に大ロットの生産をすることとなり、所望する色の加工紙を少量生産することに適さない。また、グラビア印刷は、印刷可能なインクの色が少なく、またインクの混合が難しいため生産できる加工紙の色数が限定される。また色の濃淡を選択することができない。さらにはグラビア印刷を施した表面はグラビアインクがベタに載るため、凸版印刷機、オフセット印刷機等、文字、図形等の印刷に用いられる通常の印刷機により、さらにその表面に文字や図形等の表示体を印刷することが困難であるという問題があった。
【0004】
また、上記艶消しタイプの金属色加工紙にあっては、アセテート樹脂に溶解混入可能な着色剤の種類が少なく生産できる加工紙の色数が限定される。また、アセテート樹脂の溶解とシート形成の工程が必要であるために製造工程が繁雑となるとともに一度に一定量のカラーシートを生産する必要があるため、所望する色の加工紙を少量生産することに適さない。さらにはアセテート樹脂が高価であるとともに、着色剤の色を変更するたびに溶解槽を洗浄する必要があり、結果として提供される加工紙の値段が非常に高額なものになるという問題があった。
【0005】
また、光沢を有するタイプの金属色加工紙と艶消しタイプの金属色加工紙は、上述したように全く異なった工程を経て生産されるため、例えば、同色で光沢の有るタイプと艶消しタイプを少量提供することのように、需要者の必要に応じて、所望する色、所望する艶、所望する光沢の加工紙を、所望する分量提供することが難しかった。
【0006】
そこで本発明は、これらの問題を解決すべく、質のよい金属色紙材を容易に生産することができるとともに、需要者の希望に応じた色、濃さ、光沢度合の金属色加工紙を、所望の分量提供することができ、さらに、文字、図形等の表示体を印刷することができる金属色加工紙を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を達成するため、本発明の加工紙は、基板と前記基板の表面に形成される金属色フィルム層と、前記金属色フィルム層の表面に所望の色のインクによるオフセット印刷を施してなる印刷層とからなり紙材表面が有色の金属色であることを特徴とする。
【0008】
基板と前記基板の表面に形成される金属色フィルム層と、前記金属色フィルム層の表面にプラスチック樹脂材に溶剤を混合し希釈してなるコート剤を塗布することにより形成したアンカーコート層と、該アンカーコート層の表面に所望の色のインクによるオフセット印刷を施してなる印刷層とからなり紙材表面が有色の金属色であることを特徴とする。
【0009】
アンカーコート層を形成するコート剤は、ポリエステル樹脂材と塩酢ビ系合成樹脂剤を混合し、前記混合したポリエステル樹脂材と塩酢ビ系合成樹脂材に溶剤を混合し希釈してなることを特徴とする。
【0010】
オフセット印刷を施してなる印刷層の表面に透明樹脂フィルムを貼着してなることを特徴とする。
【0011】
透明樹脂フィルムは、透明のポリプロピレン樹脂フィルムであることを特徴とする。
【0012】
透明樹脂フィルムは、つや消しのポリプロピレン樹脂フィルムであることを特徴とする。
【0013】
金属色フィルム層は銀色プラスチックフィルムを基板に蒸着して形成することを特徴とする。
【0014】
オフセット印刷層の表面には、文字、図形等の表示体を印刷したことを特徴とする。
【0015】
基板は紙としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の加工紙によれば、基板と前記基板の表面に形成される金属色フィルム層と、前記金属色フィルム層の表面に所望の色のインクによるオフセット印刷を施してなる印刷層とからなり紙材表面が有色の金属色であることにより、比較的容易かつ安価に良質で高級感のある有色の金属色を提供することができる。すなわち、従来のグラビア印刷による金属色加工紙やアセテート樹脂に所望の色の着色剤を混入しこれをシート状に形成した艶消しカラーシートを銀箔に貼着して形成した金属色加工紙比較すると、インクを混ぜることができるオフセットインクにより印刷をすることが可能であり、あらゆる色の金属色加工紙を提供することができる。また、オフセット印刷を用いることにより色の濃淡も自在に調節することができるので、様々な濃さで着色された金属色の加工紙を提供することができる。また、オフセット印刷を用いることにより少量単位の生産が可能となり、需要者が所望する分量の金属色の加工紙を提供することができる。また、従来のグラビア印刷等を施した印刷層の表面にさらなる印刷を施すことが困難な金属色加工紙とは異なり、印刷層の表面にさらに文字、図形等を印刷により表示することが可能である。
【0017】
基板と前記基板の表面に形成される金属色フィルム層と、前記金属色フィルム層の表面にプラスチック樹脂材に溶剤を混合し希釈してなるコート剤を塗布することにより形成したアンカーコート層と、該アンカーコート層の表面に所望の色のインクによるオフセット印刷を施してなる印刷層とからなり紙材表面が有色の金属色であることにより、金属色フィルム層の上にアンカーコート層を設けることで金属色フィルム層に対してオフセット印刷を施すときに、オフセットインクの定着性を向上させることができる。よって、オフセット印刷層を奇麗に印刷できるとともに、印刷層が消える、剥離するということがなく見栄えのよく耐久性に優れた金属色の加工紙を提供することができる。また、アンカーコート層を形成することにより、金属色フィルム層を被覆して静電気を防止することができる。したがって、オフセット印刷を施すときに金属色フィルム層を形成した加工紙同士が静電気により密着する恐れがなく、オフセット印刷作業を続けて行うことができる。さらには、印刷層の上に透明樹脂フィルムを貼着する際には透明樹脂フィルムが印刷を施した加工紙に対して静電気により密着する恐れがなく、続けて作業を行うことができるとともに透明樹脂フィルムを所望の位置に貼着することができる。
【0018】
アンカーコート層を形成するコート剤は、ポリエステル樹脂材と塩酢ビ系合成樹脂剤を混合し、前記混合したポリエステル樹脂材と塩酢ビ系合成樹脂材に溶剤を混合し希釈してなることにより、このコート剤でアンカーコート層を形成するとオフセット印刷に用いられる顔料、溶剤等からなるインクとの化学的親和性が向上し、オフセット印刷層を形成するインクの金属色フィルム層への定着性を向上させることができる。また、溶剤を混合し希釈してなることにより、金属色フィルム層へむらなく、スムーズに塗布することができる。
【0019】
オフセット印刷を施してなる印刷層の上に透明樹脂フィルムを貼着してなることを特徴とすることにより、オフセット印刷層を保護することができる。
【0020】
また、透明樹脂フィルムは、透明のポリプロピレン樹脂フィルムとすることにより、金属色の加工紙に光沢を与えることができるので、輝度の高い有色の金属色の加工紙を提供することができる。
【0021】
透明樹脂フィルムは、艶消しのポリプロピレン樹脂フィルムとすることにより、金属色の加工紙の輝度を調節し艶消しをすることができるので、輝度を調節し、輝度の低い艶消しタイプの金属色の加工紙を提供することができる。このように、透明樹脂フィルムの種類を換えるだけで、所望の輝度に応じて光沢の金属色加工紙、艶消しの金属色加工紙を容易に生産し提供することができる。
【0022】
金属色フィルム層は銀色プラスチックフィルムを基板に蒸着して形成することにより、金属色フィルム層をしっかりと定着させることができ、基板から銀色プラスチックフィルムが剥離することなく、頑丈な加工紙を提供することができる。
【0023】
オフセット印刷層の表面には、文字、図形等の表示体を印刷したことにより、従来のグラビア印刷等を施した表面に印刷が困難な金属色加工紙の場合とは異なり、金属色の表面にさらに文字、図形等を表示することが容易で、文字、図形等が表示されてなるバラエティーに富んだ金属色の加工紙を提供することができる。
【0024】
基板は紙としたことにより、フィルム層が剥離することなく形成可能であるとともに、化粧箱や本、雑誌の表紙等の用途に適した加工紙を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明の加工紙は、化粧箱、包装紙や本、雑誌、パンフレット、ノート、メモ帳等の表紙などに用いることを主たる用途とし、他にも様々な用途に用いることができる金属色加工紙である。
【0026】
図1は、本発明の第一の実施の形態の金属色加工紙を模式的に表した断面図、図2は、図1に示す金属色加工紙の製造工程図である。
【0027】
図1に示す金属色加工紙1は、使用用途に適した厚さを有する紙よりなる基板2の表面に銀色プラスチックフィルムからなる金属色フィルム層3が形成され、さらにその表面に所望の色インクによりオフセット印刷を施してなる印刷層4が形成されて、金属加工紙1の表面が金属色に輝いた有色の金属色加工紙1が構成されている
【0028】
その製造工程は、図2に示すように、基板2の表面に(A)、銀色プラスチックフィルムを蒸着することにより金属色フィルム層3を形成し(B)、その表面にオフセット印刷を施すことにより印刷層4を形成する(C)各工程からなる。尚、オフセット印刷は、図2(C)工程に示すように、原版51の上に、版下から製版したフィルムを載せ、フォトリソグラフィ等により、親油層を除去しこの原版51を胴に設置し、水放出部52より水を付けると、親油層の除去された部分にのみ水が載った状態となり、インク放出部53より顔料、ビヒクル、補助剤等を配合してなるオフセットインクを載せ、原版51からこのインクをブランケット54に一旦移した後、改めて転写する印刷方式である。このオフセット印刷の工程において、インクの配合、インクの濃度を調節することにより、膜厚1μm程度のインク膜を定着させて微妙な色合い、濃淡で金属色フィルム層3の上に着色を施すことができ、需要者が所望する色の金属色加工紙を提供することができる。また、オフセット印刷層の表面には、さらに文字、図形等の表示体を印刷することができる。
【0029】
図3は、本発明の第二の実施の形態の輝度が高く光沢を有するタイプの有色の金属色加工紙を模試的に表した断面図、図4は、図3に示す金属加工紙の製造工程図である。
【0030】
図3に示す金属色加工紙6は、先に述べた第一の実施の形態の金属色加工紙1の表面に透明樹脂フィルムを貼着したものである。すなわち、紙からなる基板2の表面に銀色プラスチックフィルムからなる金属色フィルム層3が形成され、その表面に所望の色のインクによりオフセット印刷を施してなる印刷層4が形成されて、さらに、その表面に透明樹脂フィルムとしての透明のポリプロピレン樹脂フィルム7をラミネート貼着している。この透明のポリプロピレン樹脂フィルム7は、一般にクリアPPと呼ばれるもので、透過率が高いポリプロピレンフィルムで、金属色加工紙6の表面の輝度を高め、金属色加工紙に光沢を与えることができる。尚、ポリプロピレン樹脂フィルム7の厚みは、12μm〜15μmが好適である。
【0031】
その製造工程は、図4に示すように、紙からなる基板2の表面に(A)、銀色プラスチックフィルムを蒸着して金属色フィルム層3を形成し(B)、その表面にオフセット印刷を施すことにより印刷層4を形成する(C)。さらに、印刷層4の表面にポリプロピレン樹脂フィルム7をラミネート貼着する(D)各工程からなる。尚、印刷層4を形成する工程(C)と、ポリプロピレン樹脂フィルム7をラミネート貼着する工程(D)の間に印刷層4の上に、さらに文字、図形等の表示体を印刷する工程を加えてもよい。
【0032】
図5に示す第三の実施の形態の金属色加工紙8は、先に述べた第一の実施の形態の金属色加工紙1の表面に艶消しの透明樹脂フィルムを貼着したものである。すなわち、紙からなる基板2の表面に銀色プラスチックフィルムからなる金属色フィルム層3が形成され、その表面に所望の色のインクによりオフセット印刷を施してなる印刷層4が形成されて、さらに、その表面に艶消しの透明樹脂フィルムとしての艶消しのポリプロピレン樹脂フィルム9をラミネート貼着している。この艶消しのポリプロピレン樹脂フィルムは、一般にマットPPと呼ばれるもので透光性を有する艶消しのポリプロピレンフィルムで、金属色加工紙8の輝度を拡散して低め、金属色加工紙の艶を調節することができる。すなわち、拡散度の異なるポリプロピレン樹脂フィルムを選択することにより、金属色加工紙の輝度を調整することができるのである。尚、ポリプロピレン樹脂フィルム9の厚みは、15μmが好適である。
【0033】
その製造工程は、図6に示すように、紙からなる基板1の表面に(A)、銀色プラスチックフィルムを蒸着して金属色フィルム層3を形成し(B)、その表面にオフセット印刷を施すことにより印刷層4を形成する(C)。さらに、印刷層4の表面にポリプロピレン樹脂フィルム9をラミネート貼着する(D)各工程からなる。尚、印刷層4を形成する工程(C)と、ポリプロピレン樹脂フィルム9をラミネート貼着する工程(D)の間に印刷層4の上に、さらに文字、図形等の表示体を印刷する工程を加えてもよい。
【0034】
図7に示すのは、本発明の第四の実施の形態の金属色加工紙を模式的に表した断面図、図8は、図7に示す金属色加工紙の製造工程図である。
【0035】
図7に示す金属色加工紙1は、使用用途に適した厚さを有する紙よりなる基板2の表面に銀色プラスチックフィルムからなる金属色フィルム層3が形成され、金属色フィルム層3の表面にプラスチック樹脂材に溶剤を混合し希釈してなるコート剤を塗布してアンカーコート層10を形成し、さらにその表面に所望の色インクによりオフセット印刷を施してなる印刷層4が形成されて、表面が金属色に輝いた有色の金属色加工紙11が構成されている。
【0036】
このアンカーコート層10を形成するコート剤は、ポリエステル樹脂材と塩酢ビ系合成樹脂剤を混合し、前記混合したポリエステル樹脂材と塩酢ビ系合成樹脂材に溶剤を混合し希釈してなるものであることがのぞましい。ポリエステル樹脂材と塩酢ビ系合成樹脂剤を混合し、前記混合したポリエステル樹脂材と塩酢ビ系合成樹脂材に溶剤を混合し希釈してなるコート剤は、顔料、ビヒクル、補助剤等を配合してなるオフセットインクとの化学的親和性がよく、銀色プラスチックフィルムからなる金属色フィルム層3にオフセット印刷を施して金属色加工紙11を形成する際に印刷層4の定着性を向上させることができる。また、アンカーコート層10で金属色フィルム層3を被覆するので、金属色フィルム層3を形成した金属色加工紙11の静電気を防止することができ、金属色加工紙11同士が密着することを防止でいる。
【0037】
その製造工程は、図8に示すように、基板2の表面に(A)、銀色プラスチックフィルムを蒸着することにより金属色フィルム層3を形成する(B)。そして、この金属色フィルム層3の表面に、コート剤を塗布してアンカーコート層10を形成する。このコート剤は、ポリエステル樹脂材と塩酢ビ系合成樹脂剤を混合し、前記混合したポリエステル樹脂材と塩酢ビ系合成樹脂材に溶剤を混合し希釈してなる液体であり、このコート剤をローラー101より塗布する(C)。さらに、アンカーコート層10の表面にオフセット印刷を施すことにより印刷層4を形成する(D)各工程からなる。アンカーコート層10の表面にオフセット印刷を施すことにより、オフセットインクの定着性がよいことは上述した通りである。また上述のように、金属色フィルム層3の静電気を防止することができ、金属色加工紙11同士が密着することがないことから、製造工程における連続した紙送りがスムーズであり、上記一連の工程を連続して行うことができる。
【0038】
尚、図9に示す如く、さらに、金属色加工紙11の表面に透明のポリプロピレン樹脂フィルム7をラミネート貼着してもよい。また、艶消しのポリプロピレン樹脂フィルムをラミネート貼着してもよい。
【0039】
上述した、金属色加工紙において、基板は紙を用いているが基板の材料はこれに限られるものではなく、金属色フィルム層が形成できるものであれば、他の種類の紙材、プラスチック樹脂シート等でもよい。金属色フィルム層は銀色プラスチックフィルムを蒸着して形成しているが、金属色フィルム層を形成する材料はこれに限られるものではなく、銀箔、銀紙等であってもよく、金属色フィルム層の形成方法も蒸着に限られるものではなく接着等であってもよい。透明樹脂フィルムはポリプロピレン樹脂フィルムを用いているが、透明樹脂フィルムの素材はこれに限られるものではなくポリエチレンフィルム等他の樹脂素材であってもよく、その貼着方法はラミネート加工に限られるものではない。
【0040】
また、上述した金属色加工紙は、基板全面にオフセット印刷により印刷を施してなる金属色加工紙であるが、オフセット印刷の原版の設定、インクの載せ方の設定によりオフセット印刷を基板の一部に施してもよいし、模様等を施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の第一の実施の形態の金属色加工紙を模式的に表した断面図。
【図2】図1に示す金属色加工紙の製造工程図。
【図3】本発明の第二の実施の形態の金属色加工紙を模式的に表した断面図。
【図4】図3に示す金属色加工紙の製造工程図。
【図5】本発明の第三の実施の形態の金属色加工紙を模式的に表した断面図。
【図6】図5に示す金属色加工紙の製造工程図。
【図7】本発明の第四の実施の形態の金属色加工紙を模式的に表した断面図。
【図8】図7に示す金属色加工紙の製造工程図。
【図9】図7に示す金属色加工紙に透明のポリプロピレン樹脂フィルムをラミネート貼着した状態を模式的に表した断面図。
【符号の説明】
【0042】
1 金属色加工紙
2 基板
3 金属色フィルム層
4 印刷層
51 原版
52 水放出部
53 インク放出部
54 ブランケット
6 金属色加工紙
7 透明のポリプロピレン樹脂フィルム
8 金属色加工紙
9 艶消しのポリプロピレン樹脂フィルム
10 アンカーコート層
11 金属色加工紙

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板と前記基板の表面に形成される金属色フィルム層と、前記金属色フィルム層の表面に所望の色のインクによるオフセット印刷を施してなる印刷層とからなり紙材表面が有色の金属色であることを特徴とする加工紙。
【請求項2】
基板と前記基板の表面に形成される金属色フィルム層と、前記金属色フィルム層の表面にプラスチック樹脂材に溶剤を混合し希釈してなるコート剤を塗布することにより形成したアンカーコート層と、該アンカーコート層の表面に所望の色のインクによるオフセット印刷を施してなる印刷層とからなり紙材表面が有色の金属色であることを特徴とする加工紙。
【請求項3】
アンカーコート層を形成するコート剤は、ポリエステル樹脂材と塩酢ビ系合成樹脂剤を混合し、前記混合したポリエステル樹脂材と塩酢ビ系合成樹脂材に溶剤を混合し希釈してなることを特徴とする請求項2に記載の加工紙。
【請求項4】
オフセット印刷を施してなる印刷層の表面に透明樹脂フィルムを貼着してなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の加工紙。
【請求項5】
透明樹脂フィルムは、透明のポリプロピレン樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の加工紙。
【請求項6】
透明樹脂フィルムは、艶消しのポリプロピレン樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の加工紙。
【請求項7】
金属色フィルム層は銀色プラスチックフィルムを基板に蒸着して形成することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の加工紙。
【請求項8】
オフセット印刷層の表面には、文字、図形等の表示体を印刷したことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の加工紙。
【請求項9】
基板は紙としたことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の加工紙。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−89489(P2010−89489A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−187151(P2009−187151)
【出願日】平成21年8月12日(2009.8.12)
【出願人】(508275434)株式会社太陽堂成晃社 (1)
【Fターム(参考)】