説明

加熱調理器

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水蒸気を検出して加熱調理を自動制御する機能を備えた加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】加熱調理の自動化がすすみ、最適加熱が簡単に行えるようになった。この自動加熱の手法には被加熱物から放射される赤外線に着目したもの、被加熱物から発生する水蒸気やガスに着目したもの、被加熱物によって暖められた加熱室内空気の温度上昇に着目したもの、など種々ある。それら個々の手法には一長一短あるが、それらのうちの被加熱物の発熱に伴って水蒸気量が上昇することに着目した自動制御調理が自動型電子レンジとしていち早く実用化された。例えば排気ガスが流れる排気ダクトを有し排気ダクト内にセンサーを備えた特開平1−298676号公報や、ガスセンサーと温度センサーを備えた特開平3−5624号公報等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電子レンジの加熱室のような閉じられた空間内で加熱を行う場合、問題となるのは被加熱物から発生する水蒸気が加熱室内で凝結してしまうことである。その凝結水がドアの覗き窓を曇らせてしまうと、ドアの外側からの被加熱物の観察が困難になってしまったり、更に状況が悪化すると、加熱室壁が腐食してしまうなどの危険がある。現実には、この種の危険を回避するために、加熱調理中は加熱室内雰囲気を外部へ排出して上述した危険状況が生じないようにしてきた。
【0004】しかし、本発明が目指すところの、水蒸気を検出して加熱調理を自動制御する調理器にあっては、水蒸気センサーの部位を通過する加熱室内雰囲気の速度(排出速度)が早過ぎると、水蒸気量の検出精度が低下してしまうという問題がある。そのため、水蒸気量を検出して加熱を自動制御する調理が選択された場合には、水蒸気センサーの設置された部位の加熱室内雰囲気排出気流の速度が比較的低速となるように、排気ファンを低速で運転しなければならなかった。
【0005】ところが、排気ファンの電動モーターを冷間時に低速で運転開始しようとすると、起動トルクそのものが小さい上に回転軸受部の潤滑剤の粘度が高まっていることが加わって、えてして回転動作が始まらないことがあった。そのような場合には、水蒸気検知による加熱の自動制御そのものが行えなくなることはもとより、電動モーターが破壊されてしまうということもあった。
【0006】また、排気ファンを低速で運転する中で所定の水蒸気量が検出された場合に、直ちに加熱エネルギー発生手段と排気ファンの動作を停止させてしまうと、それまでの加熱過程の間に加熱室の壁などに触れて結露した水が除去されぬまま残存してしまうことがあった。
【0007】そのほかにも、例えば加熱室内と本体外を通じる風路内に酸化触媒を設置して加熱調理の過程で発生した煙や臭いを除去するシステムを備えた調理器においては、排気ファンを低速で運転する中で所定の水蒸気量が検出された場合に、直ちに加熱エネルギー発生手段と排気ファンの動作を停止させてしまうと、煙や臭いが加熱室内に残存したままとなってしまい、ドアの開放時にそれら成分が漏れ出てしまうという問題もあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を解決して排気ファンの電動モーターの破壊を起こすことなく安全に低速回転をおこなわせ、十分に低速の加熱室内雰囲気排出気流の下で高精度の水蒸気量検知による加熱調理の自動制御を実現する。
【0009】そのために、被加熱物を収納する加熱室と、この加熱室内の被加熱物を加熱するための加熱エネルギー発生手段と、この加熱エネルギー発生手段の動作内容を設定するとともにその設定内容での動作の開始を指示する動作開始指示装置と、加熱室の内部と外部とを通じる排気風路と、この排気風路を通じて加熱室内の雰囲気を外部へ排出する排気ファンと、排気ファンにより加熱室内から外部へ排出される雰囲気中の水蒸気に感応する水蒸気センサーと、動作開始指示装置から指示があったときにその指示内容に従って加熱エネルギー発生手段の駆動を開始するほかその駆動開始時点から所定時間の間において排気ファンを比較的高出力(高回転)で動作させた後比較的低出力(低回転)の動作に切り替えるとともにこの低出力動作の間に水蒸気センサーを通じて検出される水蒸気量が予め定めた値に達したときに加熱エネルギー発生手段および排気ファンの駆動を制御する制御回路とで加熱調理器を構成する。
【0010】更に、制御装置は次のような制御をするものとするとよい。
【0011】水蒸気センサーが検出する水蒸気量が予め定められた値に達したときに制御装置によって制御される加熱エネルギー発生手段および排気ファンは、必要があれば、まず加熱エネルギー発生手段の出力が制御された後排気ファンが高出力動作するよう制御されて加熱調理の終了過程に引き継がれるようにする。
【0012】同様に、水蒸気センサーが検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後に加熱エネルギー発生手段および排気ファンを制御して加熱調理を終了させる場合、前記加熱エネルギー発生手段を停止させてから排気ファンを一定時間の間作動させるように制御する。
【0013】また、水蒸気センサーが検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後にドアが開けられた場合には、加熱エネルギー発生手段を停止させてから排気ファンを一定時間の間作動させるように制御し、その後ドアが閉じられて動作開始指示装置から指示があったときには水蒸気センサーが検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後に予定されていた動作内容に従って加熱エネルギー発生手段および排気ファンを制御する。
【0014】同様に、水蒸気センサーが検出する水蒸気量が予め定められた値に達する前の加熱の途中でドアが開けられた場合には、加熱エネルギー発生手段を停止させてから排気ファンを一定時間の間作動させるように制御し、その後ドアが閉じられて動作開始指示装置から指示があったときには加熱動作開始の初期に立ち返って加熱エネルギー発生手段および排気ファンを制御する。
【0015】更にまた、排気風路内に酸化触媒を設け、煙や臭いについても、加熱室内に残存することなく、加熱調理動作の終了前に浄化処理させるものとするとよい。
【0016】
【作用】本発明加熱調理器は上述のように構成されているので、動作開始指示装置が操作されて加熱調理の開始の指示があったときには、制御装置はその指示内容に従って加熱エネルギー発生手段の駆動を開始するほか、その駆動が開始された時点から所定時間の間だけ排気ファンを比較的高出力(高回転)で動作させるので、それにより排気ファンは起動トルク不足による起動不可に陥ることなく起動される。その後排気ファンは比較的低出力(低回転)の動作に切り替えるとともにこの低出力動作の間に水蒸気センサーを通じて高精度に水蒸気量が検出され、その検出値が予め定めた値に達したときに加熱エネルギー発生手段および排気ファンの駆動が制御される。
【0017】また、水蒸気センサーが検出する水蒸気量が予め定められた値に達したときに制御装置によって制御される加熱エネルギー発生手段および排気ファンは、必要に応じてまず加熱エネルギー発生手段の出力が制御された後排気ファンが高出力動作するよう制御されて加熱調理の終了過程に引き継がれる。それにより、その間に加熱室内の雰囲気中や壁などに残存する水が除去される。
【0018】同様に、水蒸気センサーが検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後に加熱エネルギー発生手段および排気ファンを制御して加熱調理を終了させる場合、加熱エネルギー発生手段を停止させてから排気ファンを一定時間の間作動させるように制御する。
【0019】また、水蒸気センサーが検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後にドアを開けた場合には、加熱室内の水蒸気や煙等を速やかに調理器本体外に排気ファンにより排出することでドアを開けた時の加熱室前面にたち上る水蒸気や煙等を防ぐ。
【0020】同様に、水蒸気センサーが検出する水蒸気量が予め定められた値に達する前にドアを開けた時には、再び加熱する場合に前回の加熱途中に発生した水蒸気がセンサー近傍に付着して誤動作しないように排気ファンを動作させて水蒸気を排出しセンサーの感度を良好に保つ。
【0021】更にまた、煙や臭いについても、加熱室内に残存することなく、加熱調理動作の終了前に酸化触媒によって処理される。
【0022】
【実施例】以下本発明の一実施例を図1よって説明する。
【0023】図において、1は加熱室、2はこの加熱室1を形成した調理器本体である。3は加熱室前面に設けられたドア、4は加熱室1内へマイクロ波エネルギーを供給するマイクロ波発生手段、5は熱風ヒーター6と熱風ファン7とで構成された熱風エネルギー発生手段、8はランプヒータ9とセラミックヒーター10とで構成された赤外線エネルギー発生手段であり、いわゆる加熱エネルギー発生手段である。11はこれら加熱エネルギー発生手段4、5、8のうちの選択されたものにより加熱された被加熱物から発生する水蒸気等を加熱室1外へ排出するための排気風路であり、12は雰囲気排出装置である排気ファンである。13は加熱室1内で発生した水蒸気を検出するための水蒸気センサーで、14は加熱エネルギー発生手段4、5、8の動作内容を設定するとともにその設定内容での動作の開始を指示する動作開始指示装置であり、15は上述した動作開始指示装置14、水蒸気センサー13の信号に基づいて加熱エネルギー発生手段4、5、8と排気ファン12をコントロールする制御装置であり、16は排気風路11内に設けられた酸化触媒である。
【0024】さて、動作開始指示装置14から指示があると、制御装置15はその指示内容に従って加熱エネルギー発生手段4、5、8の駆動を適宜開始する。それと同時に駆動開始時点から所定時間の間において排気ファン12を比較的高出力(高回転)で動作させた後、比較的低出力(低回転)の動作に切り替えるとともに、この低出力動作の間に水蒸気センサー13を通じて検出される水蒸気量が予め定めた値に達したときに加熱エネルギー発生手段4、5、8および排気ファン12を所定の駆動をさせるよう制御する。
【0025】また、水蒸気センサー13が検出する水蒸気量が予め定められた値に達したときに制御装置15によって制御される加熱エネルギー発生手段4、5、8および排気ファン12は、必要があれば、まず加熱エネルギー発生手段4、5、8の出力が制御された後排気ファン12が高出力動作(高回転)するよう制御されて加熱調理の終了過程に引き継がれるようにする。
【0026】本発明加熱調理器は上述のように構成されているので、動作開始指示装置14が操作されて加熱調理の開始の指示があったときには、制御装置15はその指示内容に従って加熱エネルギー発生手段4、5、8の駆動を開始するほか、その駆動が開始された時点から所定時間の間だけ排気ファン12を比較的高出力(高回転)で動作させるので、それにより排気ファン12は起動トルク不足による起動不可に陥ることなく起動される。その後、排気ファン12は比較的低出力(低回転)の動作に切り替えるとともにこの低出力動作の間に水蒸気センサー13を通じて高精度に水蒸気量が検出され、その検出値が予め定めた値に達したときに加熱エネルギー発生手段4、5、8および排気ファン12の駆動が制御される。
【0027】また、水蒸気センサー13が検出する水蒸気量が予め定められた値に達したときに制御装置15によって制御される加熱エネルギー発生手段4、5、8および排気ファン12は、必要に応じてまず加熱エネルギー発生手段4、5、8の出力が制御された後、排気ファン12が高出力動作するよう制御されて加熱調理の終了過程に引き継がれるようにする。それにより、その間に加熱室1内の雰囲気中や壁などに残存する水が除去される。
【0028】なお、たとえば排気風路11内に酸化触媒16を設けられている場合には、煙や臭いについても、加熱室1内に残存することなく、加熱調理動作の終了前に浄化処理される。
【0029】更に、水蒸気センサー13が検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後にドア3を開けた場合には、加熱室1内の水蒸気や煙等を速やかに調理器本体2外に排気ファン12により排出することでドアを開けた時の加熱室1前面にたち上る水蒸気や煙等を防ぐようにする。
【0030】また、水蒸気センサー13が検出する水蒸気量が予め定められた値に達する前にドア3を開けた時には、再び加熱する場合に前回の加熱途中に発生した水蒸気が水蒸気センサー13近傍に付着して誤動作しないように排気ファン12を動作させることでセンサーの感度が良好に保たれる。
【0031】
【発明の効果】本発明加熱調理器は上述のように構成されているので、動作開始指示装置が操作されて加熱調理の開始の指示があったときには、制御装置は加熱エネルギー発生手段の駆動を開始し、その時点から所定時間の間だけ排気ファンを比較的高出力(高回転)で動作させるので、排気ファンの電動モーターは寒冷時でも良好に起動出来、その後比較的低出力(低回転)の動作に切り替えるとともに、この低出力動作の間に水蒸気センサーにて水蒸気量を検出するので、水蒸気センサーの検出制度が向上する。
【0032】また、水蒸気センサーが検出する水蒸気量が予め定められた値に達したときに制御装置によって制御される加熱エネルギー発生手段および排気ファンは、必要に応じてまず加熱エネルギー発生手段の出力が制御された後排気ファンが高出力動作するよう制御されて加熱調理の終了過程に引き継がれるから、加熱室内の雰囲気中に残存する水分が除去され、ドアの覗き窓の曇りを防止するので、加熱調理中の被加熱物の観察が容易になる。
【0033】同様に、水蒸気センサーが検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後に加熱エネルギー発生手段および排気ファンを制御して加熱調理を終了させる場合、加熱エネルギー発生手段を停止させてから排気ファンを一定時間の間作動させるように制御するものは、その間に加熱室内の雰囲気中や壁などに残存する水が除去され、ドアの除き窓の曇りや加熱室の腐食を防止する効果がある。
【0034】また、水蒸気センサーが検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後にドアを開けた場合には、加熱室内の水蒸気や煙等を速やかに調理器本体外に排気ファンにより排出するものは、ドアを開けた時の加熱室前面にたち上る水蒸気や煙等を防ぐことが出来る。
【0035】同様に、水蒸気センサーが検出する水蒸気量が予め定められた値に達する前にドアを開けた時には、再び加熱する場合に排気ファンを動作させて水蒸気を排出するものは、前回の加熱途中に発生した水蒸気がセンサー近傍に付着して誤動作することなくセンサーの感度を良好に保つことが出来る。
【0036】更にまた、排気風路内に酸化触媒を設けたものは、煙や臭いについても、加熱室内に残存することなく、加熱調理動作の終了前に浄化処理する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例を示す加熱調理器の側面断面図である。
【符号の説明】
1 加熱室
2 調理器本体
3 ドア
4 マイクロ波発生手段
5 熱風発生手段
8 赤外線発生手段
11 排気風路
12 排気ファン
13 水蒸気センサー
14 動作開始指示装置
15 制御装置
16 酸化触媒

【特許請求の範囲】
【請求項1】 被加熱物を収納する加熱室(1)と、加熱室(1)前面に開閉可能に設けられたドア(3)と、加熱室(1)内の被加熱物を加熱するための加熱エネルギー発生手段(例えば加熱室(1)内へマイクロ波を供給するマグネトロン(4)や熱風を供給する熱風エネルギー発生手段(5)や赤外線を照射する赤外線エネルギー発生手段(8)等)と、この加熱エネルギー発生手段(4、5、8)の動作内容を設定するとともにその設定内容での動作の開始を指示する動作開始指示装置(14)と、前記加熱室(1)の内部と外部とを通じる排気風路(11)と、この排気風路(11)を通じて加熱室(1)内部の雰囲気を外部へ排出する排気ファン(12)と、この排気ファン(12)により加熱室(1)内部から外部へ排出される雰囲気中の水蒸気に感応する水蒸気センサー(13)と、前記動作開始指示装置(14)から指示があったときにその指示内容に従って前記加熱エネルギー発生手段(4、5、8)の駆動を開始するほかその駆動開始時点から所定時間の間において前記排気ファン(12)を比較的高出力(高回転)で動作させた後比較的低出力(低回転)の動作に切り替えるとともにこの低出力動作の間に前記水蒸気センサー(13)を通じて検出される水蒸気量が予め定められた値に達したときに前記加熱エネルギー発生手段(4、5、8)および前記排気ファン(12)を所定の駆動をするよう制御する制御装置(15)とで構成したことを特徴とする加熱調理器。
【請求項2】 加熱室(1)を調理器本体(2)内に形成し、加熱室(1)内部と調理器本体(2)外部とを通じる排気風路(11)と、この排気風路(11)を通じて加熱室(1)内部の雰囲気を調理器本体(2)外部へ排出する排気ファン(12)と、この排気ファン(12)により加熱室(1)内部から調理器本体(2)外部へ排出される雰囲気中の水蒸気に感応する水蒸気センサー(13)とでなる請求項1記載の加熱調理器。
【請求項3】 水蒸気センサー(13)が検出する水蒸気量が予め定められた値に達したときに制御装置(15)によって制御される加熱エネルギー発生手段(4、5、8)および排気ファン(12)は、まず前記加熱エネルギー発生手段(4、5、8)の出力が所定出力に制御された後排気ファン(12)が高出力動作するよう制御されて加熱調理の終了過程に引き継がれるようにした請求項1または2記載の加熱調理器。
【請求項4】 制御装置(15)は、水蒸気センサー(13)が検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後に加熱エネルギー発生手段(4、5、8)および排気ファン(12)を制御して加熱調理を終了させる場合、前記加熱エネルギー発生手段(4、5、8)を停止させてから前記排気ファン(12)を一定時間の間作動させるように制御する請求項1または2記載の加熱調理器。
【請求項5】 制御装置(15)は、水蒸気センサー(13)が検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後に加熱エネルギー発生手段(4、5、8)および排気ファン(12)を制御して加熱調理を終了させる場合、前記加熱エネルギー発生手段(4、5、8)を停止させてから前記排気ファン(12)を一定時間の間高出力(高回転)作動させるように制御する請求項1または2記載の加熱調理器。
【請求項6】 制御装置(15)は、水蒸気センサー(13)が検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後にドア(3)が開けられた場合には、加熱エネルギー発生手段(4、5、8)を停止させてから排気ファン(12)を一定時間の間作動させるように制御するほかその後前記ドア(3)が閉じられて動作開始指示装置(14)から指示があったときには前記水蒸気センサー(12)が検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後に予定されていた動作内容に従って前記加熱エネルギー発生手段(4、5、8)および前記排気ファン(12)を制御するようにした請求項1または2記載の加熱調理器。
【請求項7】 制御装置(15)は、水蒸気センサー(13)が検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後にドア(3)が開けられた場合には、加熱エネルギー発生手段(4、5、8)を停止させてから排気ファン(12)を一定時間の間高出力(高回転)作動させるように制御するほかその後ドア(3)が閉じられて動作開始指示装置(14)から指示があったときには前記水蒸気センサー(12)が検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後に予定されていた動作内容に従って前記加熱エネルギー発生手段(4、5、8)および前記排気ファン(12)を制御するようにした請求項1または2記載の加熱調理器。
【請求項8】 制御装置(15)は、水蒸気センサー(13)が検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後にドア(3)が開けられた場合には、加熱エネルギー発生手段(4、5、8)を停止させてから排気ファン(12)を一定時間の間作動させるように制御するほかその後前記ドア(3)が閉じられて動作開始指示装置(14)から指示があったときには加熱動作開始の初期に立ち返って前記加熱エネルギー発生手段(4、5、8)および前記排気ファン(12)を制御するようにした請求項1または2記載の加熱調理器。
【請求項9】 制御装置(15)は、水蒸気センサー(13)が検出する水蒸気量が予め定められた値に達した後にドア(3)が開けられた場合には、加熱エネルギー発生手段(4、5、8)を停止させてから排気ファン(12)を一定時間の間高出力(高回転)作動させるように制御するほかその後前記ドア(3)が閉じられて動作開始指示装置(14)から指示があったときには加熱動作開始の初期に立ち返って前記加熱エネルギー発生手段(4、5、8)および前記排気ファン(12)を制御するようにした請求項1または2記載の加熱調理器。
【請求項10】 排気風路(11)内に酸化触媒(16)を設け、煙や臭いについても、加熱室(1)内に残存することなく、加熱調理動作の終了前に浄化処理させるものとした請求項1または2記載の加熱調理器。

【図1】
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【特許番号】特許第3082992号(P3082992)
【登録日】平成12年6月30日(2000.6.30)
【発行日】平成12年9月4日(2000.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−105106
【出願日】平成4年4月24日(1992.4.24)
【公開番号】特開平5−296456
【公開日】平成5年11月9日(1993.11.9)
【審査請求日】平成10年7月14日(1998.7.14)
【出願人】(000005131)株式会社日立ホームテック (10)
【参考文献】
【文献】特開 平4−28924(JP,A)
【文献】特開 平3−70920(JP,A)
【文献】特開 昭53−129353(JP,A)