説明

加齢性黄斑変性を処置および診断するための方法および試薬

【課題】被験体における加齢性黄斑変性(AMD)の発症に対する感受性の指標として、該被験体のゲノムが、AMDの発症に対する感受性の減少と関連した補体H因子(CFH)遺伝子におけるハプロタイプをコードするか否かを使用する方法を提供すること。
【解決手段】CFHタンパク質の62位にイソロイシンをコードする配列が、該被験体のゲノムの多型部位rs800292に存在するか否かを決定する工程を包含し、ここで、該ハプロタイプの存在は、該被験体が、AMDの発症に対して減少した感受性を有することを示す。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験体における加齢性黄斑変性(AMD)の発症に対する感受性の指標として、該被験体のゲノムが、AMDの発症に対する感受性の減少と関連した補体H因子(CFH)遺伝子におけるハプロタイプをコードするか否かを使用する方法であって、該方法は、
CFHタンパク質の62位にイソロイシンをコードする配列が、該被験体のゲノムの多型部位rs800292(配列番号12)に存在するか否かを決定する工程を包含し、ここで、
該ハプロタイプの存在は、該被験体が、AMDの発症に対して減少した感受性を有することを示す、方法。
【請求項2】
前記被験体由来の生物学的サンプルにおいて、CFRタンパク質またはCFRタンパク質の62位にイソロイシンを含むCFRタンパク質をコードするDNAにおいて配列番号12の21位にアデニンが存在することを検出する工程を包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記生物学的サンプルが血清サンプルである、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記被験体の前記ゲノムにおいてH因子遺伝子内の2つの多型部位における前記配列を決定する工程を包含する、請求項1に記載の方法であって、ここで、第1の多型部位はrs800292であり、そして第2の多型部位はrs1061170(配列番号16)である、方法。
【請求項5】
(i)前記被験体由来の核酸サンプルと、配列番号12またはその相補鎖に選択的にハイブリダイズ可能である第1のポリヌクレオチドプローブおよび配列番号16またはその相補鎖に選択的にハイブリダイズ可能である第2のポリヌクレオチドプローブとを合わせる工程、ならびに(ii)各々のプローブについて、ハイブリダイゼーションの存在または不在を検出する工程を包含する、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記プローブが、増幅反応においてポリヌクレオチド合成を開始可能である、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
(a)AMDを発症するリスクを評価するために、前記被験体から家族歴が以前に取得されたか、または(b)AMDを発症するリスクを評価するために、該被験体に対して眼科的検査が以前に実行された、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記方法が、AMDの特定のサブタイプのさらなる指標を使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記サブタイプが、初期AMD、地図状萎縮症または滲出性AMD(CNV)である、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記生物学的サンプルが細胞を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項11】
配列番号12を含むCFH遺伝子のセグメントを増幅する工程を包含する、請求項2に記載の方法。
【請求項12】
前記第1のポリヌクレオチドプローブが、CFHタンパク質の62位にイソロイシンをコードする配列番号12に選択的にハイブリダイズする、請求項5に記載の方法。
【請求項13】
前記CFHタンパク質が免疫学的アッセイを使用して検出される、請求項2に記載の方法。
【請求項14】
前記生物学的サンプルが細胞を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
被験体における加齢性黄斑変性(AMD)の発症に対する感受性の指標として、CFHタンパク質の62位にイソロイシンをコードする配列が、該被験体のゲノムの多型部位rs800292(配列番号12)に存在するか否かを使用する方法であって、該方法は、
CFHタンパク質の62位にイソロイシンをコードする該配列が、該被験体のゲノムの多型部位rs800292(配列番号12)に存在するか否かを決定する工程を包含し、ここで、
62位にイソロイシンをコードする配列の存在は、該被験体が、AMDの発症に対して減少した感受性を有することを示す、
方法。
【請求項16】
(a)AMDを発症するリスクを評価するために、前記被験体から家族歴が以前に取得されたか、または(b)AMDを発症するリスクを評価するために、該被験体に対して眼科的検査が以前に実行された、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記被験体のゲノムの少なくとも一部を配列決定する工程を包含する、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記被験体由来の生物学的サンプルにおいて、CFHタンパク質をコードするDNAまたはRNAにおいて62位にイソロイシンをコードする配列の存在を検出する工程、あるいはCFRタンパク質の62位にイソロイシンを含むCFRタンパク質を検出する工程を包含する、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記被験体由来の核酸サンプルと、CFHタンパク質の62位にイソロイシンをコードする配列番号12またはその相補鎖に選択的にハイブリダイズ可能であるポリヌクレオチドプローブとを合わせる工程、およびハイブリダイゼーションの存在または不在を検出する工程を包含する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記プローブが、増幅反応においてポリヌクレオチド合成を開始可能である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
第1の被験体が、第2の被験体よりもAMDを発症するリスクが低いことの指標としての、配列番号2にしたがってナンバリングされたCFHタンパク質の62位にイソロイシンをコードする配列を含む、補体H因子(CFH)遺伝子の存在を使用するための方法であって、該方法は:
該第1の被験体において、配列番号2にしたがってナンバリングされたCFHタンパク質の62位にイソロイシンをコードする該配列を含む、補体H因子(CFH)遺伝子の存在を検出する工程であって、ここで、62位にイソロイシンをコードする配列の存在は、該被験体が、AMDの発症に対して減少した感受性を有することを示す、工程;ならびに
該第2の被験体において、CFH遺伝子に、CFHタンパク質の62位にイソロイシンをコードする該配列を含む配列が存在しないことを検出する工程、
を包含する、方法。
【請求項22】
前記第2の被験体において、CFH遺伝子において、CFHタンパク質の402位にヒスチジンをコードする配列の存在を検出する工程を包含する、請求項21に記載の方法。

【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図1】
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【図2】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−139228(P2012−139228A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−49810(P2012−49810)
【出願日】平成24年3月6日(2012.3.6)
【分割の表示】特願2007−555366(P2007−555366)の分割
【原出願日】平成18年2月14日(2006.2.14)
【出願人】(511293663)ユニバーシティー オブ アイオワ リサーチ ファウンデーション (3)
【Fターム(参考)】