説明

動く歩道

【課題】利用者に負担をかけることなく利用者を安全に高速搬送することが可能な動く歩道を提供する。
【解決手段】乗り口側と降り口側との間を同一垂直面内で循環移動する複数の踏段を有する動く歩道であって、踏段は、異なる形状に形成されて移動方向に沿った先端側と後端側とを互いに当接させて交互に配置された第1踏段2aと第2踏段2bとからなる。第1踏段2aと第2踏段2bとの少なくとも一方は、踏段の移動方向に沿った方向の幅寸法が上面部と下面部とで異なり、第1踏段2aと第2踏段2bとの少なくともいずれか一方が乗り口側と降り口側との間で上下方向に変位し、第1踏段2aと第2踏段2bとが上下方向に相対的に変位することにより隣り合う第1踏段2aと第2踏段2bとの間隔が広くなり、動く歩道の移動速度が高速になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、動く歩道に関する。
【背景技術】
【0002】
空港や駅などの各種施設では、利用者を搬送する設備の一つとして動く歩道が用いられている。これらの動く歩道は、30〜40m/分の移動速度で運転されている場合が多く、この移動速度では利用者の搬送に時間がかかるという問題があった。
【0003】
しかし、動く歩道の移動速度を単純に高速にすると、利用者が動く歩道に乗る場合や動く歩道から降りる場合にバランスを崩し、転倒するという事態が発生する場合がある。
【0004】
そのため、乗り口側や降り口側では低速で運転し、乗り口側と降り口側との間では高速で運転するようにした可変速式の動く歩道が提案されている(下記特許文献1、2参照)。
【0005】
特許文献1に記載されている動く歩道は、乗り口側と降り口側とに低速で移動する低速用の動く歩道を配置し、乗り口側と降り口側との間に高速で移動する高速用の動く歩道を配置している。動く歩道の利用者は、乗り口側で低速用の動く歩道に乗り、途中で高速用の動く歩道に乗り移り、降り口側で低速用の動く歩道に乗り移る。
【0006】
特許文献2に記載されている動く歩道は、同一水平面内に往路と復路とを隣接させて設け、乗り口側と降り口側とで前後に位置する踏段(パレット)を重ならせることにより乗り口側と降り口側との移動速度を低速にし、踏段が重ならない乗り口側と降り口側との間の移動速度を高速にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第3557753号公報
【特許文献2】特許第4239382号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1に記載された動く歩道では、利用者は低速用の動く歩道から高速用の動く歩道へ、及び、高速用の動く歩道から低速用の動く歩道へ乗り移る必要があり、乗り移る際に足元に注意しなければならず、利用者の負担となっている。
【0009】
特許文献2に記載された動く歩道では、水平面内の隣接する位置に往路と復路とが並んで位置することになるため、この動く歩道を設置するためには広い設置スペースが必要であり、設置可能な場所の制約が大きい。また、利用者を一方向にのみ搬送したい場所では不向きな設備である。
【0010】
本発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的は、利用者に負担をかけることなく利用者を安全に高速搬送することが可能な動く歩道を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
実施形態によれば、乗り口側と降り口側との間を同一垂直面内で循環移動する複数の踏
段を有する動く歩道であって、踏段は、異なる形状に形成されて移動方向に沿った先端側と後端側とを互いに当接させて交互に配置された第1踏段と第2踏段とからなり、第1踏段と第2踏段との少なくとも一方は、踏段の移動方向に沿った方向の幅寸法が上面部と下面部とで異なり、第1踏段と第2踏段との少なくともいずれか一方が乗り口側と降り口側との間で上下方向に変位可能に設けられ、第1踏段と第2踏段とが上下方向に相対的に変位することにより隣り合う第1踏段と第2踏段との間隔が広くなることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態の動く歩道の乗り口側を示す側面図である。
【図2】乗り口側に位置する第1踏段と第2踏段とを示す斜視図である。
【図3】乗り口側と降り口側との間で第1踏段と第2踏段との間隔が広くなった状態を示す側面図である。
【図4】乗り口側及び降り口側で、第1踏段の上面部と第2踏段の上面部とが同一高さに位置する場合の第1踏段と第2踏段とガイドレールとの位置関係を示す背面図である。
【図5】乗り口側と降り口側との間で、第1踏段の上面部と第2踏段の上面部との間に段差が生じた場合の第1踏段と第2踏段とガイドレールとの位置関係を示す背面図である。
【図6】第2踏段を挟んで位置する第1踏段同士を連結する付勢体を示す側面図である。
【図7】その他の実施形態の第1踏段と第2踏段とを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、動く歩道は、乗り口1側と降り口(図示せず)側との間を同一垂直面内で循環移動するように配置された複数の踏段(複数の第1踏段2a及び複数の第2踏段2b)と、踏段2a、2bを循環移動させる駆動機構3と、循環移動する踏段2a、2bをガイドする3種6本のガイドレール(第1ガイドレール4a、第2ガイドレール4b、4c)とを備えている。なお、踏段2a、2bは乗り口1側から降り口側に向けて矢印Xで示す方向に移動している。
【0014】
乗り口1側には、駆動機構3及び移動方向が反転する踏段2a、2bの上方を覆う乗降板5が設けられ、乗降板5の先端部には踏段2a、2bの上面部分に形成されているクリート(図示せず)と噛み合うくし7が設けられている。なお、降り口側も乗り口1側と略同じ構成である。
【0015】
第1踏段2aは、図2に示すように、踏段2a、2bの移動方向(矢印X方向)に沿った方向の幅寸法が上面部8と下面部9とで異なり、上面部8の幅寸法“A”が下面部9の幅寸法“Bより小さい側面視形状が台形に形成されている。第2踏段2bも、図2に示すように、踏段2a、2bの移動方向に沿った方向の幅寸法が上面部10と下面部11とで異なり、上面部10の幅寸法“C”が下面部11の幅寸法“D”より大きい側面視形状が台形に形成されている。なお、第1踏段2aの上面部8の幅寸法“A”と第2踏段2bの下面部11の幅寸法“D”とは同じでも異なっていてもよく、及び、第1踏段2aの下面部9の幅寸法“B”と第2踏段2bの上面部10の幅寸法“C”とは同じでも異なっていてもよい。なお、第1踏段2aの上面部8と第2踏段2bの上面部10とが、乗り口1側から降り口側に向けて搬送される利用者が足を載せる部分であり、乗り口1側及び降り口側では上面部8と上面部10とが同一高さに位置している。
【0016】
第1踏段2aと第2踏段2bとは移動方向(矢印X方向)に沿って交互に配置され、移動方向に沿った先端側と移動方向に沿った後端側とが互いに当接した状態に維持されて移動する。さらに、踏段2a、2bの移動方向の前方側面部12と後方側面部13とは、踏
段2a、2bが乗り口側1と降り口側との間を移動している場合に隙間無く面接触する傾斜面とされている。
【0017】
駆動機構3は、モータ14と、モータ14に駆動チェーン15を介して連結されることにより回転駆動される駆動輪16と、駆動輪16に連結されて駆動輪16と共に回転する駆動ギア17とを備えている。第1踏段2aの下面部9には係合部18が設けられており、回転する駆動ギア17と係合部18とが噛み合うことにより、モータ14からの駆動力が踏段2aに伝達される。
【0018】
第1ガイドレール4aは、第1踏段2aを案内する一対のガイドレールであり、図3に示すように、乗り口1側と降り口側との間で水平状態に設置されている。また、一対の第1ガイドレール4aは図4に示すように、第1踏段2aの移動方向と直交する方向に平行に設置されている。
【0019】
第1踏段2aの下面部9には第1踏段2aの移動方向に沿った前後方向に前ローラ19と後ローラ20とが一対ずつ取付けられており、これらの前ローラ19と後ローラ20とが第1ガイドレール4aを挟んで回転することにより、第1踏段2aが第1ガイドレール4a上を移動する。なお、第1踏段2aは、乗り口1側と降り口側との間で水平状態に設置されている第1ガイドレール4a上を移動するため、乗り口1側と降り口側との間で上下方向に変位することなく水平方向に移動する。
【0020】
第2ガイドレール4b、4cは、第2踏段2bを案内する二対のガイドレールであり、図3及び図4に示すように、乗り口1側(及び、降り口側)では第1ガイドレール4aと上下方向の高さ位置が同じであるが、乗り口1側と降り口側との間であって、後述するように第1踏段2aと第2踏段2bとが上下方向に相対的に変位している領域では、第2ガイドレール4b、4cが第1ガイドレール4aより下方に位置している。
【0021】
第2踏段2bの下面部11には第2踏段2bの移動方向に沿った前後方向に前ローラ21と後ローラ22とが一対ずつ取付けられている。前ローラ21が第2ガイドレール4bを挟んで回転し、後ローラ22が第2ガイドレール4cを挟んで回転することにより、第2踏段2bが第2ガイドレール4b、4c上を移動する。なお、第2踏段2bは、乗り口1側と降り口側との間では第1ガイドレール4aより下側に位置する第2ガイドレール4b、4c上を移動するため、第2踏段2bは、乗り口1側と降り口側との間では上面部10が第1踏段2aの上面部8より下方となる位置に変位した状態で移動する。
【0022】
また、第2ガイドレール4bと第2ガイドレール4cとは、乗り口1側を通過した直後(及び、降り口に入る直前)の一部区間(図3において矢印Yで示す区間)で、上下方向に段差が生じている。この段差は、第2踏段2bが乗り口1側を通過した後に下方に変位する場合、及び、第2踏段2bが降り口に近付いて上方に変位する場合、前ローラ21と後ローラ22とを同じ高さ位置に維持することにより上面部10を水平状態に維持するためのものである。
【0023】
第2踏段2bにおけるこの第2踏段2bの移動方向と直交する方向の両端側であって第1ガイドレール4aの上方となる箇所には、切欠き部23が形成されている。この切欠き部23が形成されていることにより、図5に示すように、第2踏段2bが下方位置に変位した場合に第1ガイドレール4aが切欠き部23の箇所に位置し、第2踏段2bが第1ガイドレール4aに干渉することが防止される。
【0024】
第2踏段2bを挟んで位置する第1踏段2a同士の間には、図6に示すように、第1踏段2a同士を互いに引き合う方向に付勢する引っ張りスプリング等の付勢体24が連結さ
れている。なお、この付勢体24は、第2踏段2bが下方に変位した場合に第2踏段2bと干渉しないようにするため、第2踏段2bの切欠き部23の箇所に配置されている。
【0025】
図6の(a)は、乗り口1側(又は降り口側)に位置する踏段2a、2bと付勢体24とを示しており、一対の第1踏段2aの間隔が狭く、付勢体24は縮んだ状態となっている。図6の(b)は、乗り口1側と降り口側との間に位置して上下方向に相対的に変位した踏段2a、2bと付勢体24とを示しており、一対の第1踏段2aの間隔が広くなっているため、付勢体24が伸びている。
【0026】
このような構成において、動く歩道の運転時には、モータ14からの駆動力が駆動ギア17を介して駆動ギア17の周囲に位置する第1踏段2aに伝達される。この駆動力を伝達された第1踏段2aにより第2踏段2bと他の第1踏段2aとが順次押され、踏段2a、2bがガイドレール4a、4b、4c上を循環移動する。
【0027】
第1ガイドレール4aは、乗り口1側から降り口側に向けて水平状態に設置されているため、第1ガイドレール4a上を移動する第1踏段2aは乗り口1側から降り口側まで水平方向に移動する。一方、第2ガイドレール4b、4cは、乗り口1側と降り口側との間で第1ガイドレール4aより下側に設置されているため、第2ガイドレール4b、4c上を移動する第2踏段2bは、図3に示すように乗り口1側を通過した後に下方に移動し、第1踏段2aと第2踏段2bとが上下方向に相対的に変位する。
【0028】
第2踏段2bが下方へ変位することにより、第2踏段2bによって第1踏段2aが移動方向前方に押し出され、隣り合って位置する第1踏段2aと第2踏段2bとの間隔(隣り合って位置する第1踏段2aの先端部から第2踏段2bの後端部までの間隔)が広くなる。これにより、動く歩道の移動速度が乗り口1側より高速になる。なお、降り口側では、下方に変位していた第2踏段2bが上方に変位して隣り合って位置する第1踏段2aと第2踏段2bとの間隔が狭くなるため、動く歩道の移動速度が減速される。
【0029】
したがって、乗り口1側と降り口側とでは動く歩道の移動速度を遅くして利用者を安全に乗り降りさせることができ、一方、乗り口1側と降り口側との間では動く歩道の移動速度を速くして利用者の搬送を速やかに行うことができる。なお、動く歩道の増速と減速とは自動的に行われるため、利用者に対する負担がかからない。
【0030】
第1踏段2aと第2踏段2bとは、側面視形状が台形に形成されているため、第1踏段2aと第2踏段2bとが上下方向に相対的に変位した場合、傾斜面となっている前方側面部12と後方側面部13との間で滑りが生じ、第1踏段2aと第2踏段2bとの間隔が広くなり、動く歩道の移動速度を増速させることができる。
【0031】
乗り口1側と降り口側との間で動く歩道の移動速度が速くなっている部分では、図3及び図6の(b)に示すように、第1踏段2aと第2踏段2bとの間で段差が生じており、動く歩道の利用者は、第2踏段2bの上面部10より上方に位置している第1踏段2aの後方側面部13を視認することができる。そこで、第1踏段2aの後方側面部13を各種広告の媒体として利用することができ、或いは、第1踏段2aの後方側面部13を注意を喚起し易い色(例えば、黄色)で着色することにより、利用者のつまづき防止を喚起することができる。
【0032】
第2踏段2bを挟んで位置する第1踏段2a同士は、付勢体24により連結されて互いに引き合う方向に付勢されている。このため、付勢体24の付勢力によって第1踏段2aと第2踏段2bとは移動方向の先端部と後端部とを常に当接する状態に維持することができ、モータ14からの駆動力を乗り口1側に位置する一部の第1踏段2aにのみ伝達する
構成であっても、全ての踏段2a、2bの移動をスムーズに行わせることができる。
【0033】
なお、本実施形態では、第1踏段2aと第2踏段2bとを側面視形状を台形とした場合を例に挙げて説明したが、第1踏段2aと第2踏段2bとの形状はこの形状に限定されるものではない。例えば、図7に示すように、第1踏段31aを側面視形状を台形に形成するとともに、第2踏段31bを側面視形状をT字形状としてもよい。この場合、第2踏段31bを下方へ変位させれば、第1踏段31aと第2踏段31bとの間隔が広くなり、動く歩道の移動速度を、乗り口側と降り口側との間で高速にすることができる。
【0034】
また、本実施形態では、乗り口1側と降り口側との間で第2踏段2bを下方へ移動させることにより動く歩道の移動速度を高速にする場合を例に挙げて説明したが、第1踏段2aを上方へ移動させることにより第1踏段2aと第2踏段2bとの間隔を広くし、動く歩道の移動速度を高速にしてもよい。
【0035】
また、付勢体24の取付けに関しては、第1踏段2aを挟んで位置する第2踏段2b同士を連結してもよい。
【0036】
以上説明した実施形態によれば、交互に配列された第1踏段2aと第2踏段2bとを乗り口1側と降り口側との間で上下方向に相対的に変位させ、隣り合って位置する第1踏段2aと第2踏段2bとの間隔を広くすることにより、乗り口1側と降り口側とでは動く歩道の移動速度を低速にし、乗り口1側と降り口側との間では動く歩道の移動速度を高速にすることができる。これにより、動く歩道への乗り降りを安全に行うことができるとともに、利用者を速やかに搬送することができる。
【0037】
この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変更は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0038】
1 乗り口
2a 第1踏段
2b 第2踏段
4a 第1ガイドレール
4b、4c 第2ガイドレール
8 第1踏段の上面部
9 第1踏段の下面部
10 第2踏段の上面部
11 第2踏段の下面部
24 付勢体
31a 第1踏段
31b 第2踏段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗り口側と降り口側との間を同一垂直面内で循環移動する複数の踏段を有する動く歩道であって、
前記踏段は、異なる形状に形成されて移動方向に沿った先端側と後端側とを互いに当接させて交互に配置された第1踏段と第2踏段とからなり、
前記第1踏段と前記第2踏段との少なくとも一方は、前記踏段の移動方向に沿った方向の幅寸法が上面部と下面部とで異なり、
前記第1踏段と前記第2踏段との少なくともいずれか一方が前記乗り口側と前記降り口側との間で上下方向に変位可能に設けられ、
前記第1踏段と前記第2踏段とが上下方向に相対的に変位することにより隣り合う前記第1踏段と前記第2踏段との間隔が広くなることを特徴とする動く歩道。
【請求項2】
前記第1踏段は、前記上面部の幅寸法が前記下面部の幅寸法より小さい側面視形状が台形に形成され、前記第2踏段は、前記上面部の幅寸法が前記下面部の幅寸法より大きい側面視形状が台形に形成されていることを特徴とする請求項1記載の動く歩道。
【請求項3】
前記第1踏段を案内する第1ガイドレールと前記第2踏段を案内する第2ガイドレールとを有し、これらの第1ガイドレールと第2ガイドレールとの上下方向の高さ位置が、前記第1踏段と前記第2踏段とが上下方向に相対的に変位している領域では異なることを特徴とする請求項1又は2記載の動く歩道。
【請求項4】
前記第2踏段を挟んで位置する前記第1踏段同士、又は、前記第1踏段を挟んで位置する前記第2踏段同士の少なくともいずれか一方は、互いに引き合う方向に付勢する付勢体により連結されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の動く歩道。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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