動作検出装置
【課題】動作検出装置において、操作者の動作をさほど妨げることなく、動作検出部が投げられても信号線が断線する可能性を低く抑える。
【解決手段】ゲームコントローラ20と、情報出力部10と、ケーブル30とを備えるゲーム端末100を提供する。ゲームコントローラ20は、動作を検出し、検出した動作を示す検出信号を出力する。情報出力部10は、ゲームコントローラ20から出力された検出信号に基づいて情報を出力する。ケーブル30は、ゲームコントローラ20と情報出力部10とを接続する。また、ケーブル30は、ゲームコントローラ20から出力された検出信号を伝送する信号線303と、一端301および他端302を有するワイヤーロープ36とを束ねて被覆した構造を有する。一端301はゲームコントローラ20に固定され、他端302は情報出力部10に固定されている。
【解決手段】ゲームコントローラ20と、情報出力部10と、ケーブル30とを備えるゲーム端末100を提供する。ゲームコントローラ20は、動作を検出し、検出した動作を示す検出信号を出力する。情報出力部10は、ゲームコントローラ20から出力された検出信号に基づいて情報を出力する。ケーブル30は、ゲームコントローラ20と情報出力部10とを接続する。また、ケーブル30は、ゲームコントローラ20から出力された検出信号を伝送する信号線303と、一端301および他端302を有するワイヤーロープ36とを束ねて被覆した構造を有する。一端301はゲームコントローラ20に固定され、他端302は情報出力部10に固定されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動作検出部の動作に基づいて情報を出力する動作検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
動作検出装置の一例としては、ゲームコントローラの動作に基づいてゲームの結果を決定し、決定した情報を出力するゲーム端末が挙げられる。この種のゲーム端末の一例としては、特許文献1に記載のゲーム端末が挙げられる。このゲーム端末は、加速度センサを有するゲームコントローラと、ゲームコントローラと接続された制御部とを備える。この制御部は、ゲームコントローラからの信号に基づいて、ゲーム空間でのゲームコントローラの移動を仮想空間におけるオブジェクトの移動の制御などに反映する処理を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−167529号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ゲームコントローラを投げることがゲームの臨場感の向上に寄与するコンピュータゲームがある。例えば、ゲームコントローラをボールにみたてた野球のコンピュータゲームである。ここで、このコンピュータゲームを、特許文献1に記載のゲーム端末を用いてプレイすることを考える。ここでは、一般的なゲーム端末と同様に、ゲームコントローラと制御部とをケーブル接続するものとする。この場合、ゲームコントローラを投げたときにケーブル内の信号線が断線する可能性が高い。この可能性を低減するために、十分な強度を持つ信号線を採用することも考えられるが、十分な強度を持つ信号線は極めて太いから、ゲームコントローラとともに動くケーブルが極めて太くなり、操作者の動作が大きく妨げられてしまう。
【0005】
そこで、本発明は、動作検出装置において、操作者の動作をさほど妨げることなく、動作検出部が投げられても信号線が断線する可能性を低く抑えることを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、動作を検出し、検出した動作を示す検出信号を出力する動作検出部と、前記検出信号に基づいて情報を出力する情報出力部と、前記動作検出部と前記情報出力部とを接続するケーブルとを備え、前記ケーブルは、前記検出信号を伝送する信号線と、一端および他端を有するロープとを束ねて被覆した構造を有し、前記一端は前記動作検出部に固定され、前記他端は前記情報出力部に固定されている、ことを特徴とする動作検出装置を提供する。
「ロープ」は、ワイヤーロープや、紐、綱、糸、チェーン、ピアノ線などの線を含む概念である。「情報」について「出力」とは、データで表された情報を人間に知覚され得る形態で表す行為をいう。人間に知覚され得る形態としては、光、音、振動を例示可能である。光の形態での情報の出力としては、画像の表示、光源の明滅を例示可能である。音の形態での情報の出力としては、スピーカによる放音、ソレノイドによる発音機構の駆動(例えば、ベルの鳴動)を例示可能である。振動の形態での情報の出力としては、振動子の揺動を例示可能である。
この動作検出装置では、ケーブル内のロープの一端が動作検出部に固定され、他端が情報出力部に固定されているから、動作検出部を投げたときにケーブルに加わる力はロープに集中する。また、このロープには、検出信号を伝送することが要求されないから、十分な強度を持ち、細く軽いものを採用可能である。したがって、この動作検出装置によれば、ケーブルを極めて太くすることなく、ケーブルに十分な強度を持たせることができる。よって、この動作検出装置によれば、操作者の動作をさほど妨げることなく、動作検出部が投げられても信号線が断線する可能性を低く抑えることができる。
【0007】
上記の動作検出装置において、前記ロープとして、ワイヤーロープを用いるようにしてもよい。ワイヤーロープを用いた場合には、ケーブルの太さに対するケーブルの強度を最大とすることができる。また、ワイヤーロープは比較的に伸び難いから、紐などの伸び易いロープを用いる場合に比較して、上記の効果をより確実に得ることができるという利点もある。
【0008】
ところで、信号線を含む一般的なケーブルでは、ケーブルの最も外側の被覆(シース)が柔らかいため、十分な強度を保ちつつケーブルを細く軽くするのには限界がある。また、シースが傷つき易いという問題もある。一方、シースとして、例えば金属製のメッシュ状の被覆を採用すれば、十分な強度を保ちつつケーブルを細くすることが可能であり、シースに傷がつき難くなる。しかし、動作検出部とともに激しく動くケーブルが操作者にぶつかった場合に操作者が痛みを感じる可能性が高くなるという問題もある。そこで、上記の動作検出装置において、シースを、塩化ビニールを含む材料で形成する。こうすることにより、十分な強度を保ちつつケーブルを細く軽くすること、シースを傷つき難くすること、及びケーブルが操作者にぶつかっても操作者が痛みを感じる可能性を低く抑制することを達成可能である。
【0009】
上記の動作検出装置では、ロープが通る位置は、シースの内側であれば、どこであってもよい。しかし、ロープがケーブルの中心から遠く離れた位置を通る場合には、動作検出部の動き易さに偏りが生じる虞がある。そこで、上記の動作検出装置において、ロープが、ケーブルの被覆された部分の全長にわたってケーブルの最も内側の被覆の内側を通るようにし、上記の偏りを抑制するようにしてもよいし、ケーブルの被覆された部分の全長にわたってケーブルの中心を通るようにし、上記の偏りを更に抑制するようにしてもよい。
【0010】
上記の偏りが生じ易い動作の一つに回動がある。そこで、上記の偏りを抑制する各形態において、動作検出部がその回動を検出するようにしてもよい。この場合、上記の偏りが抑制された上で動作検出部の回動が検出されるから、動作検出装置の操作者が動作検出部に加えた力(例えばモーメント)と乖離した検出結果が得られる確率を低減することができる。これは、特に、動作検出装置を、操作者の動作を検出する装置(例えば、ゲーム端末やトレーニング装置)として用いる場合に特に有効な利点である。
【0011】
上記の動作検出装置において、情報出力部が、検出信号に基づいてコンピュータゲームのプレイの結果を決定し、決定した結果を示す情報を出力する、ようにしてもよい。つまり、上記の動作検出装置をゲーム端末として用いてもよい。この形態によれば、操作者は、動作検出部を投げる等の操作者の動作に応じてプレイの結果が定まるコンピュータゲームを、その動作をさほど妨げられずにプレイすることができる。
【0012】
ところで、ケーブルに加わる力をロープに集中させる観点では、ロープがピンと張った状態にあることが望ましい。しかし、ロープの種類によって程度に差があるものの、如何なる種類のロープを用いても、動作検出部が何度も投げられれば、ロープは延びて弛んでしまう。しかし、この形態によれば、ロープの他端の固定位置を調整可能であるから、ロープをピンと張った状態に戻すことができる。しかし、ロープが延びる時刻を予測することは困難であるから、ロープがピンと張っていることを繰り返し確認する作業が必要となる。そこで、上記の動作検出装置において、ロープの他端を情報出力部の内側に固定し、情報出力部に外側から内側を覗くための窓を設けてもよい。この形態によれば、情報出力部を開けることなく、情報出力部の内側におけるロープの張り具合を視認することができる。
【0013】
なお、動作検出部と情報出力部とを無線接続すれば、操作者の動作を妨げる虞も、信号線が断線する虞もなくなる。しかし、無線接続の場合、放り投げられた動作検出部が、人や物に衝突する虞がある。また、動作検出装置が不特定多数の人に使用される場合には、動作検出部が紛失し易いという問題もある。さらに、一つの動作検出装置が複数の動作検出部を備える場合には、装置による個々の動作検出部の識別作業が繁雑になるという欠点もある。本発明に係る動作検出装置には、これらの不都合を解消することができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係るゲーム端末100の外観を示す斜視図である。
【図2】ゲーム端末100の使用例を示す立面図である。
【図3】ゲーム端末100の画面131に表示される画像の一例を示す図である。
【図4】ゲーム端末100のゲームコントローラ20の正面図である。
【図5】ゲームコントローラ20の背面図である。
【図6】ゲームコントローラ20の握り方の一例を示す図である。
【図7】ゲームコントローラ20の握り方の他の一例を示す図である。
【図8】ゲーム端末100の電気的構成を示すブロック図である。
【図9】ゲーム端末100のケーブル30、内側チューブ40及び外側チューブ50の構造を示す図である。
【図10】図9のA−A断面図である。
【図11】ケーブル30のワイヤーロープ36の端部の構造を示す図である。
【図12】図9のB−B´断面矢視図である。
【図13】ケーブル30のコントローラ台14側の接続構造を示す一部断面図である。
【図14】ケーブル30のゲームコントローラ20側の構造の一部を示す平面図である。
【図15】ケーブル30のゲームコントローラ20側の構造の一部を示す立面図である。
【図16】図14のC−C´断面矢視図である。
【図17】図4及び図5のD−D断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。この実施形態は、本発明をゲーム端末に適用したものである。なお、本発明は、この実施形態に限定されるものではなく、この実施形態を変形して得られる各種の変形例や応用例をも技術的範囲に含みうる。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係るゲーム端末100の外観を示す斜視図である。ゲーム端末100は、一つのプレイに二人の操作者が参加する野球ゲームのプログラム(以降、「ゲームプログラム」と呼ぶ)を実行するものであり、使用料を徴収するための機能を持ち、ゲームセンタ等の、設置されたゲーム端末を来訪者に有償で使用させる施設に設置される。つまり、ゲーム端末100は、二人の操作者に同時使用される業務用ゲーム機である。
【0017】
ゲーム端末100は、情報を出力する情報出力部10と、二つのゲームコントローラ20と、二本のケーブル30と、二本の内側チューブ40と、二本の外側チューブ50とを備える。情報出力部10は、ゲームプログラムを実行する本体11と、本体11から立ち上がった二本の支柱12と、表示部13と、コントローラ台14と、本体11とコントローラ台14とを接続する接続部15とを備える。表示部13は、画面131を有し、この画面131に野球ゲームの画面を表示する。
【0018】
コントローラ台14は、二つのゲームコントローラ20が載置される直方体状の台であり、上面141と、正面142と、二つの側面143とを有する。上面141には二つの凹部145が形成されている。使用されていないゲームコントローラ20は、凹部145内に収納される。正面142には、一定の額面の硬貨などの所定のコインが投入される投入口146が形成されている。投入されたコインは、図示しない貯留部に貯留される。各側面143には、透明な監視窓147が形成されている。監視窓147の用途については後述する。
【0019】
ゲームコントローラ20は、野球ゲームのプレイを制御するためのものであり、一方のゲームコントローラ20は一方の操作者に操作され、他方のゲームコントローラ20は他方の操作者に操作される。一方のゲームコントローラ20は、一方のケーブル30によってコントローラ台14に接続されており、他方のゲームコントローラ20は、他方のケーブル30によってコントローラ台14に接続されている。一方のケーブル30は一方の内側チューブ40を貫通しており、他方のケーブル30は他方の内側チューブ40を貫通している。一方の内側チューブ40は一方の外側チューブ50を貫通しており、他方の内側チューブ40は他方の外側チューブ50を貫通している。
【0020】
図2は、ゲーム端末100の使用例を示す立面図である。この図に示すように、情報出力部10は、施設のフロア1に設置されている。操作者は、フロア1上の、コントローラ台14越しに画面131を見ることができる位置に立ち、ピッチャーとして、ゲームコントローラ20をボールにみたて、片手で握ってコントローラ台14越しに支柱12側へ投げたり、バッターとして、ゲームコントローラ20をバットにみたて、両手で握って振ったりすることができる。以降、この図においてピッチャーとして動いている操作者を「操作者UR」とし、バッターとして動いている操作者を「操作者UL」とする。
【0021】
図3は、ゲーム端末100の画面131に表示される画像の一例を示す図である。この例では、画面131の右側半分の右領域131Rには、ピッチャー越しにバッターを眺める画像が表示され、画面131の左側半分の左領域131Lには、バッター越しにピッチャーを眺める画像が表示されている。このように、右領域131Rには操作者URのための画像が、左領域131Lには操作者ULのための画像が表示される。
【0022】
図4は、ゲーム端末100のゲームコントローラ20の正面図であり、図5は背面図である。これらの図に示すように、ゲームコントローラ20は、球状の頭部21と、円錐台状の尾部22とを有する。頭部21と尾部22とは一体に形成されており、尾部22の中心軸は頭部21の中心点を通る。また、尾部22の、頭部21とは反対の側には、ケーブル30が接続されている。
【0023】
図4に示すように、頭部21には、内部の空間と外部の空間とを繋ぐスティック用貫通孔23が形成されている。スティック用貫通孔23内には、スティック24が揺動可能に収納されている。スティック24は、頭部21に外接する球面の延在方向に揺動可能である。図5に示すように、頭部21には、内部の空間と外部の空間とを繋ぐボタン用貫通孔25が形成されている。ボタン用貫通孔25内には、ボタン26が摺動可能に収納されている。ボタン26は、頭部21の径方向に摺動可能である。
【0024】
図6は、ゲームコントローラ20の握り方の一例を示す図であり、図7は、他の一例を示す図である。図6の握り方は、右投げのピッチャーとしての握り方である。この握り方では、小指と薬指で尾部22を握り、人差し指の腹をボタン26にそえ、親指の腹を図示しないスティック24にそえる。図7の握り方は右打ちのバッターとしての握り方である。この握り方では、左手で図示しない尾部22を握り、右手で頭部21を握る。この際、右手の親指を図示しないボタン26にそえ、右手の人差し指をスティック24にそえる。
【0025】
図8は、ゲーム端末100の電気的構成を示すブロック図である。この図に示すように、ゲームコントローラ20は、アナログコントローラ201と、ボタンセンサ202と、加速度センサ203と、ジャイロセンサ204と、送信部205とを備える。アナログコントローラ201は、2軸のアナログコントローラであり、スティック24を有し、スティック24の動作(揺動量)を各軸について検出し、検出結果を示す検出信号を出力する。ボタンセンサ202は、ボタン26の動作(押下)を検出し、検出結果を示す検出信号を出力する。
【0026】
アナログコントローラ201及びボタンセンサ202の用途は任意であるが、本実施形態では、アナログコントローラ201は、投球コースや打撃コースの指定に用いられ、ボタンセンサ202は、プレイの開始の要求に用いられる。例えば、操作者URは、スティック24を揺動させて投球コース(例えばアウトコース低め)を指定する。指定された投球コースは、図2に示す第1照準画像P1により、操作者URに通知される。操作者URがゲームコントローラ20を投げると、指定された投球コースに向けて投球が行われたものと解釈される。なお、図2の画面131には、操作者ULに指定された打撃コースを通知する第2照準画像P2も表示されている。操作者ULがゲームコントローラ20を振ると、CPU114は、指定された打撃コースに向けてスイングが行われたものと解釈される。
【0027】
加速度センサ203は、3軸の加速度センサであり、頭部21の中心点付近に配置され、与えられた加速度を各軸について検出し、検出結果を示す検出信号を出力する。ジャイロセンサ204は、2軸のジャイロスコープであり、頭部21の中心点付近に配置され、与えられた角速度を各軸について検出し、検出結果を示す検出信号を出力する。つまり、ジャイロセンサ204は、動作検出部の回動を検出する。なお、ジャイロセンサ204は、野球ゲームにおいては、ゲームコントローラ20を捻る動作を検出して、カーブや、シュート、フォークボール等の変化球の投球を可能とするために設けられている。
【0028】
送信部205は、アナログコントローラ201からの検出信号、ボタンセンサ202からの検出信号、加速度センサ203からの検出信号、及びジャイロセンサ204からの検出信号を、ゲームコントローラ20外へ送信する。これらの信号は、図1のケーブル30、コントローラ台14及び接続部15を介して本体11へ伝送される。以上の説明から明らかなように、ゲームコントローラ20は、自己の動作(モーション)を検出し、検出した動作を示す検出信号を出力する動作検出部として機能する。
【0029】
図8に示すように、本体11は、ゲームコントローラ20からの検出信号を受信する受信部111と、コインセンサ112と、ゲームプログラムが書き込まれたROM113と、CPU114と、CPU114のワークメモリとして使用されるRAM115とを備える。コインセンサ112は、図1の投入口146からのコインの投入を検出するセンサであり、検出結果を示す信号を出力する。CPU114は、ROM113からゲームプログラムを読み出して実行する。
【0030】
ゲームプログラムを実行中のCPU114は、コインセンサ112からの信号に基づいて、野球ゲームの一回のプレイの料金に相当する価値を有する一枚または複数枚の所定のコインが投入口146から投入されたか否かを判定する。そして、この判定結果が肯定的であり、かつ、ゲームコントローラ20からの検出信号が所定の信号(プレイの開始を要求する信号)であれば、野球ゲームのプレイを開始する。以降、CPU114は、このプレイを、予め定められた終了条件が充たされるまで進行させる。
【0031】
野球ゲームのプレイの進行中には、CPU114は、このプレイの進行を、ゲームコントローラ20からの検出信号に基づいて行う。例えば、操作者URがゲームコントローラ20を操作することによって仮想的に投球し、操作者ULがゲームコントローラ20を操作することによって仮想的にバットを振ると、空振りやホームランなどの操作結果が得られるが、空振りとなるかホームランとなるかその他の操作結果となるかは、ゲームコントローラ20からの検出信号に基づいてCPU114が決定する。
【0032】
進行中のプレイが終了条件を充たすと、CPU114は、ゲームコントローラ20からの検出信号に基づいて、このプレイの結果を決定し、このプレイを終了する。例えば、CPU114は、9イニングが終了すると、このプレイの開始から9イニング終了時点までの操作結果に基づいて、このプレイの勝敗(勝者および敗者)を決定し、このプレイを終了する。
【0033】
また、CPU114は、野球ゲームのプレイの進行中や終了時には、ゲームコントローラ20からの検出信号に基づいて画像を生成し、これを、表示部13の画面131に表示させる。例えば、プレイの進行中には、図3に示すような画像を画面131に表示させ、プレイの終了時には、操作者UR及びUBのどちらが勝者(敗者)であるかを示す画像を画面131に表示させる。以上の説明から明らかなように、情報出力部10は、ゲームコントローラ20から出力された検出信号に基づいて情報を出力する情報出力部として機能する。
【0034】
図9は、ゲーム端末100のケーブル30、内側チューブ40及び外側チューブ50の構造を示す図である。この図に示す寸法は一例であり、適宜変更可能である。この図に示すように、外側チューブ50は、棒状の部材を螺旋状に巻回した螺旋構造を有する螺旋状チューブであり、天然ゴムで形成されている。外側チューブ50を貫通している内側チューブ40は、塩化ビニールで形成されており、外側チューブ50よりも曲がり易くて柔らかい。
【0035】
内側チューブ40を貫通しているケーブル30は、電線31と、コードブッシング32と、第1コネクタ33と、第2コネクタ34とを備える。電線31は、信号線束35とワイヤーロープ36との束を被覆した構造を有する。信号線束35は、複数の信号線である。したがって、ケーブル30は、複数の信号線とワイヤーロープ36との束を被覆した構造を有する。各信号線については後述する。
【0036】
コードブッシング32は、電線31の被覆を保護するためのものであり、電線31のゲームコントローラ20側の端部付近に取り付けられている。電線31の被覆は、コードブッシング32のゲームコントローラ20側まで延在しているが、信号線束35及びワイヤーロープ36は、その先まで延在している。信号線束35のゲームコントローラ20側の端には第1コネクタ33が接続されており、ワイヤーロープ36のゲームコントローラ20側の端(一端301)には固定金具37が取り付けられている。また、信号線束35及びワイヤーロープ36は、電線31の被覆のコントローラ台14側の端の先まで延在している。信号線束35のコントローラ台14側の端には第2コネクタ34が接続されており、ワイヤーロープ36のコントローラ台14側の端(他端302)はコントローラ台14に固定されている。この固定については後に詳述する。なお、ワイヤーロープ36の長さは、図2において、ゲームコントローラ20が、本体11、二本の支柱12、及び表示部13のいずれにも衝突しないように定められている。
【0037】
図10は、図9のA−A断面図である。この図に示すように、電線31は、線材の直径が約0.9mmのワイヤーロープ36と4本の信号線303と4本の介在304とを厚さが約0.05mmのテープ305で束ねて被覆し、さらに厚さが約0.3mmのすずめっき軟銅線編組306で被覆し、さらに厚さが約1.0mmの耐熱柔軟性ビニールシース307で被覆したものであり、その直径は約6mmである。
【0038】
ワイヤーロープ36は、最も内側の被覆であるテープ305の内側を通り、詳しくは、電線31の全長にわたって電線31の中心を通っている。換言すれば、ワイヤーロープ36は、ケーブル30の被覆された部分の全長にわたってケーブル30の中心を通っている。またワイヤーロープ36としては、十分に軽く、ゲームコントローラ20が放り投げられたときに加わる力に十分に耐えることができる強度のものが採用されている。
【0039】
各信号線303は、銅製の導線を撚り合わせた導体308を耐熱ビニール絶縁体309で被覆したものであり、その直径は約1.21mmである。4本の信号線303のうち、第1の信号線303はアナログコントローラ201の検出信号の伝送に用いられ、第2の信号線303はボタンセンサ202の検出信号の伝送に用いられ、第3の信号線303は加速度センサ203の検出信号の伝送に用いられ、第4の信号線303はジャイロセンサ204の検出信号の伝送に用いられる。
【0040】
介在304は、隙間を埋めて電線31の横断面外形を円に近づけるためのものであり、綿または綿混紡で形成されている。すずめっき軟銅線編組306は、ノイズを遮断するためのものである。最も外側の被覆である耐熱柔軟性ビニールシース307は、電線31に十分な強度を持たせるためのものであり、主に塩化ビニールを含有する。塩化ビニール以外の含有材料としては、安定剤(金属成分)、難燃材、油脂分などがある。なお、耐熱柔軟性ビニールシース307の被覆は、熱収縮によって行われる。したがって、電線31が曲げられても、テープ305の内側のワイヤーロープ36、信号線303及び介在304の配置は、高い確率で維持される。
【0041】
図11は、ケーブル30のワイヤーロープ36の端部の構造を示す図である。この図に示すように、ワイヤーロープ36は、ステンレス鋼で形成された素線を撚り合わせてコーティングした線材361と、車輪のリム状の端末リング362と、圧着部材363とを備える。線材361の先端は、端末リング362外周面に形成された溝に沿って巻き回され、圧着部材363により、線材361の他の部分と圧着されている。
【0042】
図12は、図9のB−B´断面矢視図である。ただし、この図においては、図が繁雑になるのを避けるために、電線31が一様な部材として示されている。この図に示すように、外側チューブ50は、ネジ部51とネジ受け部52とを備える。ネジ部51とネジ受け部52とを螺合させることにより、外側チューブ50が構成される。両部の境界付近には、外側チューブ50の周方向に延在する溝53が形成されている。
【0043】
図13は、ケーブル30のコントローラ台14側の接続構造を示す一部断面図である。この図の右側には本体11が存在し、左側には操作者UR及びUBが位置する。コントローラ台14は、金属製のフレーム2と、フレーム2の外側を覆う表装材3と、金属製の固定ブラケット4とを備える。フレーム2は、接続部15を通じて本体11まで繋がっている。つまり、情報出力部10の各部は一体となっており、フレーム2は情報出力部10の内側と外側とを画定する。
【0044】
なお、図2において、各部が一体となっている情報出力部10は、数人の人間が手足で触れて押し引きしても動かないようにフロア1に設置されている。したがって、操作者がゲームコントローラ20を放り投げても、情報出力部10が動くことはない。図13において、表装材3は、ゲームコントローラ20や人体がぶつかっても支障がないように、柔らかい材料で形成されている。
【0045】
コントローラ台14の上面には、ケーブル30を通すためのケーブル用貫通孔5が形成されている。ケーブル用貫通孔5は、フレーム2及び表装材3を貫通している。固定ブラケットは、ケーブル用貫通孔5の縁を覆うドーナツ型の部材であり、フレーム2と表装材3との間に設けられている。固定ブラケットはフレーム2に固定されており、その内周端は、外側チューブ50の溝53の底に接する。つまり、外側チューブ50は、ケーブル用貫通孔5を貫通し、コントローラ台14の内側の空間と外側の空間との両方に露出しており、固定ブラケットを通じてフレーム2に固定されている。
【0046】
これと同様に、内側チューブ及び電線31も、両空間に露出している。図示を略すが、内側チューブ40は、鉛直下方に滑り落ちないように、フレーム2に支持されている。コントローラ台14の内側の空間において、電線31の延長線上には、金属製の調整板6が設けられている。調整板6はフレーム2にネジ止めされており、その位置は、調整板6をスライドさせてネジを締めなおすことにより調整可能である。
【0047】
また、調整板6には、ワイヤーロープ36の端末リング362を固定するための掛止ピン7が設けられている。ワイヤーロープ36のコントローラ台14側の端末リング362(他端302)は、掛止ピン7に引っ掛けられて固定される。したがって、調整板6の位置を調整することにより、ワイヤーロープ36の張りを調整することができる。調整板6の位置を調整する必要があるか否かは、監視窓147を通じてコントローラ台14の外側から内側を覗き、コントローラ台14の内側におけるワイヤーロープ36の張り具合を目視することにより、判断することができる。
【0048】
なお、通常、コントローラ台14の内側の空間は暗くなる。したがって、コントローラ台14の内側に照明を設けてもよい。また、図示を略すが、信号線束35のコネクタ34は、コントローラ台14の内側の空間において、対応するコネクタに接続されている。信号線束35は、コネクタ34が接続されており、かつ、ワイヤーロープ36がピンと張っているときに弛むように、その長さが定められている。
【0049】
図14は、ケーブル30のゲームコントローラ20側の構造の一部を示す平面図であり、図15は、その立面図であり、図16は、図14のC−C´断面矢視図である。ただし、これらの図においては、信号線束35の図示は省略されている。前述したように、ワイヤーロープ36の一端301には固定金具37が取り付けられている。この取り付けは、板状の固定金具37に形成された貫通口に端末リング362を重ね、端末リング362を貫通して貫通口を通るように六角穴付きボルト372を挿入し、六角穴付きボルト372の先端にナット373を螺合させることにより行われる。また、固定金具37は、圧着部(カシメ)371を有し、この圧着部371によって電線31に圧着されている。
【0050】
図17は、図4及び図5のD−D断面図である。より具体的には、ゲームコントローラ20をD−D面で破断したときの一方の部分の断面を左側に、他方の部分の断面を右側に示す図である。ただし、この図においては、図面が繁雑となるのを避けるために、説明に使用しない部分の図示が省略されている。また、この図の左側の部分には、ケーブル30の各部、スティック24及びボタン26の断面ではなく外観が示されている。一方、この図の右側の部分では、ケーブル30の各部、スティック24及びボタン26の図示が省略されている。
【0051】
図17に示すように、ゲームコントローラ20の内部空間は、頭部21と尾部22とに延在するプラスチック製のフレーム27によって画定されている。頭部21においては、フレーム27の外側に、ウレタンで形成された緩衝材28が貼り付けられており、スティック用貫通孔23及びボタン用貫通孔25は、フレーム27及び緩衝材28を貫通している。
【0052】
図17から明らかなように、スティック用貫通孔23及びスティック24は、スティック用貫通孔23をゲームコントローラ20の外側から覆う如何なる平面にもスティック24が接触しないように設けられている。これと同様に、ボタン用貫通孔25及びボタン26は、ボタン用貫通孔25をゲームコントローラ20の外側から覆う如何なる平面にもボタン26が接触しないように設けられている。したがって、ゲームコントローラ20が如何なる平面に衝突しようとも、スティック24やボタン26が当該平面に接触することはない。
【0053】
一方、尾部22には、第1柱291と、第1筒292と、第2柱293と、第2筒294とが設けられている。ケーブル30を接続する際には、図17に示すようにゲームコントローラ20を開き、第1筒292に固定金具37の括れの一方を嵌め、第2柱293に固定金具37の括れの他方を嵌める。そして、ゲームコントローラ20を閉める際には、第1柱291を第1筒292に嵌め、第2柱293と第2筒294に嵌める。こうして、ワイヤーロープ36の一端301がゲームコントローラ20に固定される。
【0054】
なお、ゲームコントローラ20を閉める際には、コードブッシング32の凸部をフレーム27の凹部に嵌める。これにより、電線31がゲームコントローラ20に固定される。また、図示を略すが、信号線束35のコネクタ33は、ゲームコントローラ20の内側の空間において、対応するコネクタに接続されている。
【0055】
以上説明したように、ゲーム端末100は、動作を検出し、検出した動作を示す検出信号を出力するゲームコントローラ20と、この検出信号に基づいて情報を出力する情報出力部10と、ゲームコントローラ20と情報出力部10とを接続するケーブル30とを備える。また、ケーブル30は、電線30を含み、電線30は、ゲームコントローラ20からの検出信号を伝送する4本の信号線303と、一端301および他端302を有するワイヤーロープ36とを束ねて被覆した構造を有する。また、一端301は、ゲームコントローラ20に固定され、他端302は情報出力部10に含まれるコントローラ台14の内側でフレーム2に固定されている。また、ワイヤーロープ36は、フレーム2の内側でピンと張った状態に維持されている。よって、ゲーム端末100では、ゲームコントローラ20を投げたときに電線31に加わる力はワイヤーロープ36に集中する。ワイヤーロープ36は十分な強度を持つから、ゲームコントローラ20が投げられても信号線303が断線する可能性は低く抑制される。また、ワイヤーロープ36は十分に細く軽いから、電線31は十分に細く軽くなり、操作者の動作をさほど妨げずに済む。よって、本実施形態によれば、操作者は、動作検出部を投げる等の操作者の動作に応じてプレイの結果が定まる野球ゲームを、その動作をさほど妨げられずにプレイすることができる。
【0056】
また、上述した実施形態では、シースが塩化ビニールを含む材料で形成されているから、十分な強度を保ちつつケーブルを細く軽くすること、シースを傷つき難くすること、及びケーブル30(電線31)が操作者にぶつかっても操作者が痛みを感じる可能性を低く抑制することを達成可能である。なお、この利点が不要であれば、シースを上記の材料以外の材料で形成してもよい。そのようなシースとしては、一般的なシースの他、金属で形成されたメッシュ上のシースを例示可能である。
【0057】
また、上述した実施形態では、ロープが、ケーブルの被覆された部分の全長にわたってケーブルの中心を通るから、動作検出部の動き易さに偏りが生じる可能性を十分に低減することができる。特に、上述した実施形態では、ジャイロセンサ204によって、上記の偏りが生じ易い動作の一つである回動が検出され、これが操作者の動作として扱われるから、動作検出部の動き易さに偏りが生じる可能性を十分に低減することは極めて重要である。なお、ここまでの低減効果が不要であれば、上述した実施形態を変形し、ロープが、ケーブルの被覆された部分の全長にわたってケーブルの中心を通らず、ケーブルの被覆された部分の全長にわたってケーブルの最も内側の被覆の内側を通るようにしてもよい。この形態でも、ある程度の低減効果が得られる。ここまでの低減効果が不要であれば、上記の実施形態を変形し、ロープが、ケーブルの被覆された部分の全長にわたってケーブルの最も内側の被覆の内側を通らないようにしてもよい。
【0058】
なお、上述した実施形態では、ワイヤーロープ36を用いたが、これを変形し、紐、綱、糸、チェーン、ピアノ線などの線といったワイヤーロープ以外の任意のロープを用いるようにしてもよい。ただし、ケーブルの太さに対するケーブルの強度を最大とすることができるのはワイヤーロープである。また、ワイヤーロープは比較的に伸び難いから、上述した実施形態には、上記の効果をより確実に得ることができるという利点もある。
【0059】
また、上述した実施形態では、ワイヤーロープ36の他端302がコントローラ台14の内側においてフレーム2に固定され、他端302の固定位置が調整可能であるから、コントローラ台14の内側においてワイヤーロープ36がピンと張るようにすることができる。さらに、監視窓147を通じて、コントローラ台14のフレーム2を開けることなく、コントローラ台14の内側におけるワイヤーロープ36の張り具合を目視し、他端302の固定位置を調整する必要があるか否かを判断することができる。なお、他端302の固定位置が調整不能であっても、監視窓147を設けることには意味がある。
【0060】
また、上述した実施形態では、ゲームコントローラ20からコントローラ台14へ4種類の検出信号が伝送されるが、これを変形し、5種類以上の検出信号が伝送されるようにしてもよいし、1種類以上3種類以下の検出信号が伝送されるようにしてもよい。また、上述した実施形態では、電線31に含まれる信号線303の数が4であるが、これを変形し、5以上としてもよいし、1以上3以下としてもよい。また、上述した実施形態を変形し、内側チューブ40として、スパイラル状やメッシュ状のチューブを採用してもよいし、外側チューブ50として、メッシュ状のチューブや内側チューブ40のような、両端以外に開口していないチューブを採用してもよい。
【0061】
また、上述した実施形態では、ゲーム端末100が、画像を表示する情報出力部10を備えているが、これを変形し、画像に限らない情報を出力する情報出力部を備えるようにしてもよい。そのような情報出力部としては、例えば、情報を光源の明滅で知覚させるものや、情報をスピーカによる放音で知覚させるもの、情報をソレノイドによる発音機構の駆動(例えば、ベルの鳴動)で知覚させるもの、情報を振動子の揺動で知覚させるものを例示可能である。
【0062】
また、上述した実施形態では、CPU114が野球ゲームのゲームプログラムを実行するが、これを変形し、野球ゲーム以外のコンピュータゲームのゲームプログラムを実行するようにしてもよい。野球ゲーム以外のコンピュータゲームとしては、テニスゲームや、バスケットボールゲーム、ゴルフゲーム、アメリカンフットボールゲーム、サッカーゲーム、ボーリングゲーム、ビーチバレーゲーム等のスポーツゲームを例示可能である。ここに例示したスポーツゲームは、いずれも、ゲームコントローラ20を捻る動作を活かすことのできる球技に係るものであるが、ゲームコントローラ20を捻る動作を必要としないコンピュータゲームを対象としてもよい。もちろん、ゲームコントローラ20の形状や大きさは、対象とするコンピュータゲームに応じて適宜に変更することが望ましい。
【0063】
また、上述した実施形態を変形し、ゲーム端末ではなく、シミュレーションを行う各種のシミュレーション端末としてもよいし、操作者が自己の身体を鍛える各種のトレーニング端末としてもよい。要は、動作検出部の動作を検出し、検出結果に基づいて情報を出力する任意の動作検出装置に変形可能である。なお、ゲーム端末ではプレイの結果が出力されるが、シミュレーション端末ではシミュレーションの結果が出力され、トレーニング端末ではトレーニングの結果が出力される。
【0064】
なお、上述した実施形態では、ピッチャーとして動く操作者がゲームコントローラ20を投げるが、これを変形し、ピッチャーとして動く操作者がゲームコントローラ20を投げずに振る形態としてもよい。この形態では、ゲームコントローラ20は、操作者の手から離れず、操作者に把持されたまま相対的に動く。つまり、本発明は、操作者の手から離れる動作検出部を備えた動作検出装置のみならず、操作者に把持されたまま相対的に動く動作検出部を備えた動作検出装置をも含む。
【符号の説明】
【0065】
10……情報出力部、100……ゲーム端末、147……監視窓、2……フレーム、20……ゲームコントローラ、30……ケーブル、36……ワイヤーロープ、301……一端、302……他端、303……信号線。
【技術分野】
【0001】
本発明は、動作検出部の動作に基づいて情報を出力する動作検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
動作検出装置の一例としては、ゲームコントローラの動作に基づいてゲームの結果を決定し、決定した情報を出力するゲーム端末が挙げられる。この種のゲーム端末の一例としては、特許文献1に記載のゲーム端末が挙げられる。このゲーム端末は、加速度センサを有するゲームコントローラと、ゲームコントローラと接続された制御部とを備える。この制御部は、ゲームコントローラからの信号に基づいて、ゲーム空間でのゲームコントローラの移動を仮想空間におけるオブジェクトの移動の制御などに反映する処理を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−167529号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ゲームコントローラを投げることがゲームの臨場感の向上に寄与するコンピュータゲームがある。例えば、ゲームコントローラをボールにみたてた野球のコンピュータゲームである。ここで、このコンピュータゲームを、特許文献1に記載のゲーム端末を用いてプレイすることを考える。ここでは、一般的なゲーム端末と同様に、ゲームコントローラと制御部とをケーブル接続するものとする。この場合、ゲームコントローラを投げたときにケーブル内の信号線が断線する可能性が高い。この可能性を低減するために、十分な強度を持つ信号線を採用することも考えられるが、十分な強度を持つ信号線は極めて太いから、ゲームコントローラとともに動くケーブルが極めて太くなり、操作者の動作が大きく妨げられてしまう。
【0005】
そこで、本発明は、動作検出装置において、操作者の動作をさほど妨げることなく、動作検出部が投げられても信号線が断線する可能性を低く抑えることを解決課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、動作を検出し、検出した動作を示す検出信号を出力する動作検出部と、前記検出信号に基づいて情報を出力する情報出力部と、前記動作検出部と前記情報出力部とを接続するケーブルとを備え、前記ケーブルは、前記検出信号を伝送する信号線と、一端および他端を有するロープとを束ねて被覆した構造を有し、前記一端は前記動作検出部に固定され、前記他端は前記情報出力部に固定されている、ことを特徴とする動作検出装置を提供する。
「ロープ」は、ワイヤーロープや、紐、綱、糸、チェーン、ピアノ線などの線を含む概念である。「情報」について「出力」とは、データで表された情報を人間に知覚され得る形態で表す行為をいう。人間に知覚され得る形態としては、光、音、振動を例示可能である。光の形態での情報の出力としては、画像の表示、光源の明滅を例示可能である。音の形態での情報の出力としては、スピーカによる放音、ソレノイドによる発音機構の駆動(例えば、ベルの鳴動)を例示可能である。振動の形態での情報の出力としては、振動子の揺動を例示可能である。
この動作検出装置では、ケーブル内のロープの一端が動作検出部に固定され、他端が情報出力部に固定されているから、動作検出部を投げたときにケーブルに加わる力はロープに集中する。また、このロープには、検出信号を伝送することが要求されないから、十分な強度を持ち、細く軽いものを採用可能である。したがって、この動作検出装置によれば、ケーブルを極めて太くすることなく、ケーブルに十分な強度を持たせることができる。よって、この動作検出装置によれば、操作者の動作をさほど妨げることなく、動作検出部が投げられても信号線が断線する可能性を低く抑えることができる。
【0007】
上記の動作検出装置において、前記ロープとして、ワイヤーロープを用いるようにしてもよい。ワイヤーロープを用いた場合には、ケーブルの太さに対するケーブルの強度を最大とすることができる。また、ワイヤーロープは比較的に伸び難いから、紐などの伸び易いロープを用いる場合に比較して、上記の効果をより確実に得ることができるという利点もある。
【0008】
ところで、信号線を含む一般的なケーブルでは、ケーブルの最も外側の被覆(シース)が柔らかいため、十分な強度を保ちつつケーブルを細く軽くするのには限界がある。また、シースが傷つき易いという問題もある。一方、シースとして、例えば金属製のメッシュ状の被覆を採用すれば、十分な強度を保ちつつケーブルを細くすることが可能であり、シースに傷がつき難くなる。しかし、動作検出部とともに激しく動くケーブルが操作者にぶつかった場合に操作者が痛みを感じる可能性が高くなるという問題もある。そこで、上記の動作検出装置において、シースを、塩化ビニールを含む材料で形成する。こうすることにより、十分な強度を保ちつつケーブルを細く軽くすること、シースを傷つき難くすること、及びケーブルが操作者にぶつかっても操作者が痛みを感じる可能性を低く抑制することを達成可能である。
【0009】
上記の動作検出装置では、ロープが通る位置は、シースの内側であれば、どこであってもよい。しかし、ロープがケーブルの中心から遠く離れた位置を通る場合には、動作検出部の動き易さに偏りが生じる虞がある。そこで、上記の動作検出装置において、ロープが、ケーブルの被覆された部分の全長にわたってケーブルの最も内側の被覆の内側を通るようにし、上記の偏りを抑制するようにしてもよいし、ケーブルの被覆された部分の全長にわたってケーブルの中心を通るようにし、上記の偏りを更に抑制するようにしてもよい。
【0010】
上記の偏りが生じ易い動作の一つに回動がある。そこで、上記の偏りを抑制する各形態において、動作検出部がその回動を検出するようにしてもよい。この場合、上記の偏りが抑制された上で動作検出部の回動が検出されるから、動作検出装置の操作者が動作検出部に加えた力(例えばモーメント)と乖離した検出結果が得られる確率を低減することができる。これは、特に、動作検出装置を、操作者の動作を検出する装置(例えば、ゲーム端末やトレーニング装置)として用いる場合に特に有効な利点である。
【0011】
上記の動作検出装置において、情報出力部が、検出信号に基づいてコンピュータゲームのプレイの結果を決定し、決定した結果を示す情報を出力する、ようにしてもよい。つまり、上記の動作検出装置をゲーム端末として用いてもよい。この形態によれば、操作者は、動作検出部を投げる等の操作者の動作に応じてプレイの結果が定まるコンピュータゲームを、その動作をさほど妨げられずにプレイすることができる。
【0012】
ところで、ケーブルに加わる力をロープに集中させる観点では、ロープがピンと張った状態にあることが望ましい。しかし、ロープの種類によって程度に差があるものの、如何なる種類のロープを用いても、動作検出部が何度も投げられれば、ロープは延びて弛んでしまう。しかし、この形態によれば、ロープの他端の固定位置を調整可能であるから、ロープをピンと張った状態に戻すことができる。しかし、ロープが延びる時刻を予測することは困難であるから、ロープがピンと張っていることを繰り返し確認する作業が必要となる。そこで、上記の動作検出装置において、ロープの他端を情報出力部の内側に固定し、情報出力部に外側から内側を覗くための窓を設けてもよい。この形態によれば、情報出力部を開けることなく、情報出力部の内側におけるロープの張り具合を視認することができる。
【0013】
なお、動作検出部と情報出力部とを無線接続すれば、操作者の動作を妨げる虞も、信号線が断線する虞もなくなる。しかし、無線接続の場合、放り投げられた動作検出部が、人や物に衝突する虞がある。また、動作検出装置が不特定多数の人に使用される場合には、動作検出部が紛失し易いという問題もある。さらに、一つの動作検出装置が複数の動作検出部を備える場合には、装置による個々の動作検出部の識別作業が繁雑になるという欠点もある。本発明に係る動作検出装置には、これらの不都合を解消することができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係るゲーム端末100の外観を示す斜視図である。
【図2】ゲーム端末100の使用例を示す立面図である。
【図3】ゲーム端末100の画面131に表示される画像の一例を示す図である。
【図4】ゲーム端末100のゲームコントローラ20の正面図である。
【図5】ゲームコントローラ20の背面図である。
【図6】ゲームコントローラ20の握り方の一例を示す図である。
【図7】ゲームコントローラ20の握り方の他の一例を示す図である。
【図8】ゲーム端末100の電気的構成を示すブロック図である。
【図9】ゲーム端末100のケーブル30、内側チューブ40及び外側チューブ50の構造を示す図である。
【図10】図9のA−A断面図である。
【図11】ケーブル30のワイヤーロープ36の端部の構造を示す図である。
【図12】図9のB−B´断面矢視図である。
【図13】ケーブル30のコントローラ台14側の接続構造を示す一部断面図である。
【図14】ケーブル30のゲームコントローラ20側の構造の一部を示す平面図である。
【図15】ケーブル30のゲームコントローラ20側の構造の一部を示す立面図である。
【図16】図14のC−C´断面矢視図である。
【図17】図4及び図5のD−D断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。この実施形態は、本発明をゲーム端末に適用したものである。なお、本発明は、この実施形態に限定されるものではなく、この実施形態を変形して得られる各種の変形例や応用例をも技術的範囲に含みうる。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係るゲーム端末100の外観を示す斜視図である。ゲーム端末100は、一つのプレイに二人の操作者が参加する野球ゲームのプログラム(以降、「ゲームプログラム」と呼ぶ)を実行するものであり、使用料を徴収するための機能を持ち、ゲームセンタ等の、設置されたゲーム端末を来訪者に有償で使用させる施設に設置される。つまり、ゲーム端末100は、二人の操作者に同時使用される業務用ゲーム機である。
【0017】
ゲーム端末100は、情報を出力する情報出力部10と、二つのゲームコントローラ20と、二本のケーブル30と、二本の内側チューブ40と、二本の外側チューブ50とを備える。情報出力部10は、ゲームプログラムを実行する本体11と、本体11から立ち上がった二本の支柱12と、表示部13と、コントローラ台14と、本体11とコントローラ台14とを接続する接続部15とを備える。表示部13は、画面131を有し、この画面131に野球ゲームの画面を表示する。
【0018】
コントローラ台14は、二つのゲームコントローラ20が載置される直方体状の台であり、上面141と、正面142と、二つの側面143とを有する。上面141には二つの凹部145が形成されている。使用されていないゲームコントローラ20は、凹部145内に収納される。正面142には、一定の額面の硬貨などの所定のコインが投入される投入口146が形成されている。投入されたコインは、図示しない貯留部に貯留される。各側面143には、透明な監視窓147が形成されている。監視窓147の用途については後述する。
【0019】
ゲームコントローラ20は、野球ゲームのプレイを制御するためのものであり、一方のゲームコントローラ20は一方の操作者に操作され、他方のゲームコントローラ20は他方の操作者に操作される。一方のゲームコントローラ20は、一方のケーブル30によってコントローラ台14に接続されており、他方のゲームコントローラ20は、他方のケーブル30によってコントローラ台14に接続されている。一方のケーブル30は一方の内側チューブ40を貫通しており、他方のケーブル30は他方の内側チューブ40を貫通している。一方の内側チューブ40は一方の外側チューブ50を貫通しており、他方の内側チューブ40は他方の外側チューブ50を貫通している。
【0020】
図2は、ゲーム端末100の使用例を示す立面図である。この図に示すように、情報出力部10は、施設のフロア1に設置されている。操作者は、フロア1上の、コントローラ台14越しに画面131を見ることができる位置に立ち、ピッチャーとして、ゲームコントローラ20をボールにみたて、片手で握ってコントローラ台14越しに支柱12側へ投げたり、バッターとして、ゲームコントローラ20をバットにみたて、両手で握って振ったりすることができる。以降、この図においてピッチャーとして動いている操作者を「操作者UR」とし、バッターとして動いている操作者を「操作者UL」とする。
【0021】
図3は、ゲーム端末100の画面131に表示される画像の一例を示す図である。この例では、画面131の右側半分の右領域131Rには、ピッチャー越しにバッターを眺める画像が表示され、画面131の左側半分の左領域131Lには、バッター越しにピッチャーを眺める画像が表示されている。このように、右領域131Rには操作者URのための画像が、左領域131Lには操作者ULのための画像が表示される。
【0022】
図4は、ゲーム端末100のゲームコントローラ20の正面図であり、図5は背面図である。これらの図に示すように、ゲームコントローラ20は、球状の頭部21と、円錐台状の尾部22とを有する。頭部21と尾部22とは一体に形成されており、尾部22の中心軸は頭部21の中心点を通る。また、尾部22の、頭部21とは反対の側には、ケーブル30が接続されている。
【0023】
図4に示すように、頭部21には、内部の空間と外部の空間とを繋ぐスティック用貫通孔23が形成されている。スティック用貫通孔23内には、スティック24が揺動可能に収納されている。スティック24は、頭部21に外接する球面の延在方向に揺動可能である。図5に示すように、頭部21には、内部の空間と外部の空間とを繋ぐボタン用貫通孔25が形成されている。ボタン用貫通孔25内には、ボタン26が摺動可能に収納されている。ボタン26は、頭部21の径方向に摺動可能である。
【0024】
図6は、ゲームコントローラ20の握り方の一例を示す図であり、図7は、他の一例を示す図である。図6の握り方は、右投げのピッチャーとしての握り方である。この握り方では、小指と薬指で尾部22を握り、人差し指の腹をボタン26にそえ、親指の腹を図示しないスティック24にそえる。図7の握り方は右打ちのバッターとしての握り方である。この握り方では、左手で図示しない尾部22を握り、右手で頭部21を握る。この際、右手の親指を図示しないボタン26にそえ、右手の人差し指をスティック24にそえる。
【0025】
図8は、ゲーム端末100の電気的構成を示すブロック図である。この図に示すように、ゲームコントローラ20は、アナログコントローラ201と、ボタンセンサ202と、加速度センサ203と、ジャイロセンサ204と、送信部205とを備える。アナログコントローラ201は、2軸のアナログコントローラであり、スティック24を有し、スティック24の動作(揺動量)を各軸について検出し、検出結果を示す検出信号を出力する。ボタンセンサ202は、ボタン26の動作(押下)を検出し、検出結果を示す検出信号を出力する。
【0026】
アナログコントローラ201及びボタンセンサ202の用途は任意であるが、本実施形態では、アナログコントローラ201は、投球コースや打撃コースの指定に用いられ、ボタンセンサ202は、プレイの開始の要求に用いられる。例えば、操作者URは、スティック24を揺動させて投球コース(例えばアウトコース低め)を指定する。指定された投球コースは、図2に示す第1照準画像P1により、操作者URに通知される。操作者URがゲームコントローラ20を投げると、指定された投球コースに向けて投球が行われたものと解釈される。なお、図2の画面131には、操作者ULに指定された打撃コースを通知する第2照準画像P2も表示されている。操作者ULがゲームコントローラ20を振ると、CPU114は、指定された打撃コースに向けてスイングが行われたものと解釈される。
【0027】
加速度センサ203は、3軸の加速度センサであり、頭部21の中心点付近に配置され、与えられた加速度を各軸について検出し、検出結果を示す検出信号を出力する。ジャイロセンサ204は、2軸のジャイロスコープであり、頭部21の中心点付近に配置され、与えられた角速度を各軸について検出し、検出結果を示す検出信号を出力する。つまり、ジャイロセンサ204は、動作検出部の回動を検出する。なお、ジャイロセンサ204は、野球ゲームにおいては、ゲームコントローラ20を捻る動作を検出して、カーブや、シュート、フォークボール等の変化球の投球を可能とするために設けられている。
【0028】
送信部205は、アナログコントローラ201からの検出信号、ボタンセンサ202からの検出信号、加速度センサ203からの検出信号、及びジャイロセンサ204からの検出信号を、ゲームコントローラ20外へ送信する。これらの信号は、図1のケーブル30、コントローラ台14及び接続部15を介して本体11へ伝送される。以上の説明から明らかなように、ゲームコントローラ20は、自己の動作(モーション)を検出し、検出した動作を示す検出信号を出力する動作検出部として機能する。
【0029】
図8に示すように、本体11は、ゲームコントローラ20からの検出信号を受信する受信部111と、コインセンサ112と、ゲームプログラムが書き込まれたROM113と、CPU114と、CPU114のワークメモリとして使用されるRAM115とを備える。コインセンサ112は、図1の投入口146からのコインの投入を検出するセンサであり、検出結果を示す信号を出力する。CPU114は、ROM113からゲームプログラムを読み出して実行する。
【0030】
ゲームプログラムを実行中のCPU114は、コインセンサ112からの信号に基づいて、野球ゲームの一回のプレイの料金に相当する価値を有する一枚または複数枚の所定のコインが投入口146から投入されたか否かを判定する。そして、この判定結果が肯定的であり、かつ、ゲームコントローラ20からの検出信号が所定の信号(プレイの開始を要求する信号)であれば、野球ゲームのプレイを開始する。以降、CPU114は、このプレイを、予め定められた終了条件が充たされるまで進行させる。
【0031】
野球ゲームのプレイの進行中には、CPU114は、このプレイの進行を、ゲームコントローラ20からの検出信号に基づいて行う。例えば、操作者URがゲームコントローラ20を操作することによって仮想的に投球し、操作者ULがゲームコントローラ20を操作することによって仮想的にバットを振ると、空振りやホームランなどの操作結果が得られるが、空振りとなるかホームランとなるかその他の操作結果となるかは、ゲームコントローラ20からの検出信号に基づいてCPU114が決定する。
【0032】
進行中のプレイが終了条件を充たすと、CPU114は、ゲームコントローラ20からの検出信号に基づいて、このプレイの結果を決定し、このプレイを終了する。例えば、CPU114は、9イニングが終了すると、このプレイの開始から9イニング終了時点までの操作結果に基づいて、このプレイの勝敗(勝者および敗者)を決定し、このプレイを終了する。
【0033】
また、CPU114は、野球ゲームのプレイの進行中や終了時には、ゲームコントローラ20からの検出信号に基づいて画像を生成し、これを、表示部13の画面131に表示させる。例えば、プレイの進行中には、図3に示すような画像を画面131に表示させ、プレイの終了時には、操作者UR及びUBのどちらが勝者(敗者)であるかを示す画像を画面131に表示させる。以上の説明から明らかなように、情報出力部10は、ゲームコントローラ20から出力された検出信号に基づいて情報を出力する情報出力部として機能する。
【0034】
図9は、ゲーム端末100のケーブル30、内側チューブ40及び外側チューブ50の構造を示す図である。この図に示す寸法は一例であり、適宜変更可能である。この図に示すように、外側チューブ50は、棒状の部材を螺旋状に巻回した螺旋構造を有する螺旋状チューブであり、天然ゴムで形成されている。外側チューブ50を貫通している内側チューブ40は、塩化ビニールで形成されており、外側チューブ50よりも曲がり易くて柔らかい。
【0035】
内側チューブ40を貫通しているケーブル30は、電線31と、コードブッシング32と、第1コネクタ33と、第2コネクタ34とを備える。電線31は、信号線束35とワイヤーロープ36との束を被覆した構造を有する。信号線束35は、複数の信号線である。したがって、ケーブル30は、複数の信号線とワイヤーロープ36との束を被覆した構造を有する。各信号線については後述する。
【0036】
コードブッシング32は、電線31の被覆を保護するためのものであり、電線31のゲームコントローラ20側の端部付近に取り付けられている。電線31の被覆は、コードブッシング32のゲームコントローラ20側まで延在しているが、信号線束35及びワイヤーロープ36は、その先まで延在している。信号線束35のゲームコントローラ20側の端には第1コネクタ33が接続されており、ワイヤーロープ36のゲームコントローラ20側の端(一端301)には固定金具37が取り付けられている。また、信号線束35及びワイヤーロープ36は、電線31の被覆のコントローラ台14側の端の先まで延在している。信号線束35のコントローラ台14側の端には第2コネクタ34が接続されており、ワイヤーロープ36のコントローラ台14側の端(他端302)はコントローラ台14に固定されている。この固定については後に詳述する。なお、ワイヤーロープ36の長さは、図2において、ゲームコントローラ20が、本体11、二本の支柱12、及び表示部13のいずれにも衝突しないように定められている。
【0037】
図10は、図9のA−A断面図である。この図に示すように、電線31は、線材の直径が約0.9mmのワイヤーロープ36と4本の信号線303と4本の介在304とを厚さが約0.05mmのテープ305で束ねて被覆し、さらに厚さが約0.3mmのすずめっき軟銅線編組306で被覆し、さらに厚さが約1.0mmの耐熱柔軟性ビニールシース307で被覆したものであり、その直径は約6mmである。
【0038】
ワイヤーロープ36は、最も内側の被覆であるテープ305の内側を通り、詳しくは、電線31の全長にわたって電線31の中心を通っている。換言すれば、ワイヤーロープ36は、ケーブル30の被覆された部分の全長にわたってケーブル30の中心を通っている。またワイヤーロープ36としては、十分に軽く、ゲームコントローラ20が放り投げられたときに加わる力に十分に耐えることができる強度のものが採用されている。
【0039】
各信号線303は、銅製の導線を撚り合わせた導体308を耐熱ビニール絶縁体309で被覆したものであり、その直径は約1.21mmである。4本の信号線303のうち、第1の信号線303はアナログコントローラ201の検出信号の伝送に用いられ、第2の信号線303はボタンセンサ202の検出信号の伝送に用いられ、第3の信号線303は加速度センサ203の検出信号の伝送に用いられ、第4の信号線303はジャイロセンサ204の検出信号の伝送に用いられる。
【0040】
介在304は、隙間を埋めて電線31の横断面外形を円に近づけるためのものであり、綿または綿混紡で形成されている。すずめっき軟銅線編組306は、ノイズを遮断するためのものである。最も外側の被覆である耐熱柔軟性ビニールシース307は、電線31に十分な強度を持たせるためのものであり、主に塩化ビニールを含有する。塩化ビニール以外の含有材料としては、安定剤(金属成分)、難燃材、油脂分などがある。なお、耐熱柔軟性ビニールシース307の被覆は、熱収縮によって行われる。したがって、電線31が曲げられても、テープ305の内側のワイヤーロープ36、信号線303及び介在304の配置は、高い確率で維持される。
【0041】
図11は、ケーブル30のワイヤーロープ36の端部の構造を示す図である。この図に示すように、ワイヤーロープ36は、ステンレス鋼で形成された素線を撚り合わせてコーティングした線材361と、車輪のリム状の端末リング362と、圧着部材363とを備える。線材361の先端は、端末リング362外周面に形成された溝に沿って巻き回され、圧着部材363により、線材361の他の部分と圧着されている。
【0042】
図12は、図9のB−B´断面矢視図である。ただし、この図においては、図が繁雑になるのを避けるために、電線31が一様な部材として示されている。この図に示すように、外側チューブ50は、ネジ部51とネジ受け部52とを備える。ネジ部51とネジ受け部52とを螺合させることにより、外側チューブ50が構成される。両部の境界付近には、外側チューブ50の周方向に延在する溝53が形成されている。
【0043】
図13は、ケーブル30のコントローラ台14側の接続構造を示す一部断面図である。この図の右側には本体11が存在し、左側には操作者UR及びUBが位置する。コントローラ台14は、金属製のフレーム2と、フレーム2の外側を覆う表装材3と、金属製の固定ブラケット4とを備える。フレーム2は、接続部15を通じて本体11まで繋がっている。つまり、情報出力部10の各部は一体となっており、フレーム2は情報出力部10の内側と外側とを画定する。
【0044】
なお、図2において、各部が一体となっている情報出力部10は、数人の人間が手足で触れて押し引きしても動かないようにフロア1に設置されている。したがって、操作者がゲームコントローラ20を放り投げても、情報出力部10が動くことはない。図13において、表装材3は、ゲームコントローラ20や人体がぶつかっても支障がないように、柔らかい材料で形成されている。
【0045】
コントローラ台14の上面には、ケーブル30を通すためのケーブル用貫通孔5が形成されている。ケーブル用貫通孔5は、フレーム2及び表装材3を貫通している。固定ブラケットは、ケーブル用貫通孔5の縁を覆うドーナツ型の部材であり、フレーム2と表装材3との間に設けられている。固定ブラケットはフレーム2に固定されており、その内周端は、外側チューブ50の溝53の底に接する。つまり、外側チューブ50は、ケーブル用貫通孔5を貫通し、コントローラ台14の内側の空間と外側の空間との両方に露出しており、固定ブラケットを通じてフレーム2に固定されている。
【0046】
これと同様に、内側チューブ及び電線31も、両空間に露出している。図示を略すが、内側チューブ40は、鉛直下方に滑り落ちないように、フレーム2に支持されている。コントローラ台14の内側の空間において、電線31の延長線上には、金属製の調整板6が設けられている。調整板6はフレーム2にネジ止めされており、その位置は、調整板6をスライドさせてネジを締めなおすことにより調整可能である。
【0047】
また、調整板6には、ワイヤーロープ36の端末リング362を固定するための掛止ピン7が設けられている。ワイヤーロープ36のコントローラ台14側の端末リング362(他端302)は、掛止ピン7に引っ掛けられて固定される。したがって、調整板6の位置を調整することにより、ワイヤーロープ36の張りを調整することができる。調整板6の位置を調整する必要があるか否かは、監視窓147を通じてコントローラ台14の外側から内側を覗き、コントローラ台14の内側におけるワイヤーロープ36の張り具合を目視することにより、判断することができる。
【0048】
なお、通常、コントローラ台14の内側の空間は暗くなる。したがって、コントローラ台14の内側に照明を設けてもよい。また、図示を略すが、信号線束35のコネクタ34は、コントローラ台14の内側の空間において、対応するコネクタに接続されている。信号線束35は、コネクタ34が接続されており、かつ、ワイヤーロープ36がピンと張っているときに弛むように、その長さが定められている。
【0049】
図14は、ケーブル30のゲームコントローラ20側の構造の一部を示す平面図であり、図15は、その立面図であり、図16は、図14のC−C´断面矢視図である。ただし、これらの図においては、信号線束35の図示は省略されている。前述したように、ワイヤーロープ36の一端301には固定金具37が取り付けられている。この取り付けは、板状の固定金具37に形成された貫通口に端末リング362を重ね、端末リング362を貫通して貫通口を通るように六角穴付きボルト372を挿入し、六角穴付きボルト372の先端にナット373を螺合させることにより行われる。また、固定金具37は、圧着部(カシメ)371を有し、この圧着部371によって電線31に圧着されている。
【0050】
図17は、図4及び図5のD−D断面図である。より具体的には、ゲームコントローラ20をD−D面で破断したときの一方の部分の断面を左側に、他方の部分の断面を右側に示す図である。ただし、この図においては、図面が繁雑となるのを避けるために、説明に使用しない部分の図示が省略されている。また、この図の左側の部分には、ケーブル30の各部、スティック24及びボタン26の断面ではなく外観が示されている。一方、この図の右側の部分では、ケーブル30の各部、スティック24及びボタン26の図示が省略されている。
【0051】
図17に示すように、ゲームコントローラ20の内部空間は、頭部21と尾部22とに延在するプラスチック製のフレーム27によって画定されている。頭部21においては、フレーム27の外側に、ウレタンで形成された緩衝材28が貼り付けられており、スティック用貫通孔23及びボタン用貫通孔25は、フレーム27及び緩衝材28を貫通している。
【0052】
図17から明らかなように、スティック用貫通孔23及びスティック24は、スティック用貫通孔23をゲームコントローラ20の外側から覆う如何なる平面にもスティック24が接触しないように設けられている。これと同様に、ボタン用貫通孔25及びボタン26は、ボタン用貫通孔25をゲームコントローラ20の外側から覆う如何なる平面にもボタン26が接触しないように設けられている。したがって、ゲームコントローラ20が如何なる平面に衝突しようとも、スティック24やボタン26が当該平面に接触することはない。
【0053】
一方、尾部22には、第1柱291と、第1筒292と、第2柱293と、第2筒294とが設けられている。ケーブル30を接続する際には、図17に示すようにゲームコントローラ20を開き、第1筒292に固定金具37の括れの一方を嵌め、第2柱293に固定金具37の括れの他方を嵌める。そして、ゲームコントローラ20を閉める際には、第1柱291を第1筒292に嵌め、第2柱293と第2筒294に嵌める。こうして、ワイヤーロープ36の一端301がゲームコントローラ20に固定される。
【0054】
なお、ゲームコントローラ20を閉める際には、コードブッシング32の凸部をフレーム27の凹部に嵌める。これにより、電線31がゲームコントローラ20に固定される。また、図示を略すが、信号線束35のコネクタ33は、ゲームコントローラ20の内側の空間において、対応するコネクタに接続されている。
【0055】
以上説明したように、ゲーム端末100は、動作を検出し、検出した動作を示す検出信号を出力するゲームコントローラ20と、この検出信号に基づいて情報を出力する情報出力部10と、ゲームコントローラ20と情報出力部10とを接続するケーブル30とを備える。また、ケーブル30は、電線30を含み、電線30は、ゲームコントローラ20からの検出信号を伝送する4本の信号線303と、一端301および他端302を有するワイヤーロープ36とを束ねて被覆した構造を有する。また、一端301は、ゲームコントローラ20に固定され、他端302は情報出力部10に含まれるコントローラ台14の内側でフレーム2に固定されている。また、ワイヤーロープ36は、フレーム2の内側でピンと張った状態に維持されている。よって、ゲーム端末100では、ゲームコントローラ20を投げたときに電線31に加わる力はワイヤーロープ36に集中する。ワイヤーロープ36は十分な強度を持つから、ゲームコントローラ20が投げられても信号線303が断線する可能性は低く抑制される。また、ワイヤーロープ36は十分に細く軽いから、電線31は十分に細く軽くなり、操作者の動作をさほど妨げずに済む。よって、本実施形態によれば、操作者は、動作検出部を投げる等の操作者の動作に応じてプレイの結果が定まる野球ゲームを、その動作をさほど妨げられずにプレイすることができる。
【0056】
また、上述した実施形態では、シースが塩化ビニールを含む材料で形成されているから、十分な強度を保ちつつケーブルを細く軽くすること、シースを傷つき難くすること、及びケーブル30(電線31)が操作者にぶつかっても操作者が痛みを感じる可能性を低く抑制することを達成可能である。なお、この利点が不要であれば、シースを上記の材料以外の材料で形成してもよい。そのようなシースとしては、一般的なシースの他、金属で形成されたメッシュ上のシースを例示可能である。
【0057】
また、上述した実施形態では、ロープが、ケーブルの被覆された部分の全長にわたってケーブルの中心を通るから、動作検出部の動き易さに偏りが生じる可能性を十分に低減することができる。特に、上述した実施形態では、ジャイロセンサ204によって、上記の偏りが生じ易い動作の一つである回動が検出され、これが操作者の動作として扱われるから、動作検出部の動き易さに偏りが生じる可能性を十分に低減することは極めて重要である。なお、ここまでの低減効果が不要であれば、上述した実施形態を変形し、ロープが、ケーブルの被覆された部分の全長にわたってケーブルの中心を通らず、ケーブルの被覆された部分の全長にわたってケーブルの最も内側の被覆の内側を通るようにしてもよい。この形態でも、ある程度の低減効果が得られる。ここまでの低減効果が不要であれば、上記の実施形態を変形し、ロープが、ケーブルの被覆された部分の全長にわたってケーブルの最も内側の被覆の内側を通らないようにしてもよい。
【0058】
なお、上述した実施形態では、ワイヤーロープ36を用いたが、これを変形し、紐、綱、糸、チェーン、ピアノ線などの線といったワイヤーロープ以外の任意のロープを用いるようにしてもよい。ただし、ケーブルの太さに対するケーブルの強度を最大とすることができるのはワイヤーロープである。また、ワイヤーロープは比較的に伸び難いから、上述した実施形態には、上記の効果をより確実に得ることができるという利点もある。
【0059】
また、上述した実施形態では、ワイヤーロープ36の他端302がコントローラ台14の内側においてフレーム2に固定され、他端302の固定位置が調整可能であるから、コントローラ台14の内側においてワイヤーロープ36がピンと張るようにすることができる。さらに、監視窓147を通じて、コントローラ台14のフレーム2を開けることなく、コントローラ台14の内側におけるワイヤーロープ36の張り具合を目視し、他端302の固定位置を調整する必要があるか否かを判断することができる。なお、他端302の固定位置が調整不能であっても、監視窓147を設けることには意味がある。
【0060】
また、上述した実施形態では、ゲームコントローラ20からコントローラ台14へ4種類の検出信号が伝送されるが、これを変形し、5種類以上の検出信号が伝送されるようにしてもよいし、1種類以上3種類以下の検出信号が伝送されるようにしてもよい。また、上述した実施形態では、電線31に含まれる信号線303の数が4であるが、これを変形し、5以上としてもよいし、1以上3以下としてもよい。また、上述した実施形態を変形し、内側チューブ40として、スパイラル状やメッシュ状のチューブを採用してもよいし、外側チューブ50として、メッシュ状のチューブや内側チューブ40のような、両端以外に開口していないチューブを採用してもよい。
【0061】
また、上述した実施形態では、ゲーム端末100が、画像を表示する情報出力部10を備えているが、これを変形し、画像に限らない情報を出力する情報出力部を備えるようにしてもよい。そのような情報出力部としては、例えば、情報を光源の明滅で知覚させるものや、情報をスピーカによる放音で知覚させるもの、情報をソレノイドによる発音機構の駆動(例えば、ベルの鳴動)で知覚させるもの、情報を振動子の揺動で知覚させるものを例示可能である。
【0062】
また、上述した実施形態では、CPU114が野球ゲームのゲームプログラムを実行するが、これを変形し、野球ゲーム以外のコンピュータゲームのゲームプログラムを実行するようにしてもよい。野球ゲーム以外のコンピュータゲームとしては、テニスゲームや、バスケットボールゲーム、ゴルフゲーム、アメリカンフットボールゲーム、サッカーゲーム、ボーリングゲーム、ビーチバレーゲーム等のスポーツゲームを例示可能である。ここに例示したスポーツゲームは、いずれも、ゲームコントローラ20を捻る動作を活かすことのできる球技に係るものであるが、ゲームコントローラ20を捻る動作を必要としないコンピュータゲームを対象としてもよい。もちろん、ゲームコントローラ20の形状や大きさは、対象とするコンピュータゲームに応じて適宜に変更することが望ましい。
【0063】
また、上述した実施形態を変形し、ゲーム端末ではなく、シミュレーションを行う各種のシミュレーション端末としてもよいし、操作者が自己の身体を鍛える各種のトレーニング端末としてもよい。要は、動作検出部の動作を検出し、検出結果に基づいて情報を出力する任意の動作検出装置に変形可能である。なお、ゲーム端末ではプレイの結果が出力されるが、シミュレーション端末ではシミュレーションの結果が出力され、トレーニング端末ではトレーニングの結果が出力される。
【0064】
なお、上述した実施形態では、ピッチャーとして動く操作者がゲームコントローラ20を投げるが、これを変形し、ピッチャーとして動く操作者がゲームコントローラ20を投げずに振る形態としてもよい。この形態では、ゲームコントローラ20は、操作者の手から離れず、操作者に把持されたまま相対的に動く。つまり、本発明は、操作者の手から離れる動作検出部を備えた動作検出装置のみならず、操作者に把持されたまま相対的に動く動作検出部を備えた動作検出装置をも含む。
【符号の説明】
【0065】
10……情報出力部、100……ゲーム端末、147……監視窓、2……フレーム、20……ゲームコントローラ、30……ケーブル、36……ワイヤーロープ、301……一端、302……他端、303……信号線。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動作を検出し、検出した動作を示す検出信号を出力する動作検出部と、
前記検出信号に基づいて情報を出力する情報出力部と、
前記動作検出部と前記情報出力部とを接続するケーブルとを備え、
前記ケーブルは、前記検出信号を伝送する信号線と、一端および他端を有するロープとを束ねて被覆した構造を有し、
前記一端は前記動作検出部に固定され、
前記他端は前記情報出力部に固定されている、
ことを特徴とする動作検出装置。
【請求項2】
前記ロープはワイヤーロープである、
ことを特徴とする請求項1に記載の動作検出装置。
【請求項3】
前記ケーブルの最も外側の被覆は、塩化ビニールを含む材料で形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の動作検出装置。
【請求項4】
前記ロープは、前記ケーブルの被覆された部分の全長にわたって前記ケーブルの最も内側の被覆の内側を通る、
ことを特徴とする請求項1に記載の動作検出装置。
【請求項5】
前記ロープは、前記ケーブルの被覆された部分の全長にわたって前記ケーブルの中心を通る、
ことを特徴とする請求項4に記載の動作検出装置。
【請求項6】
前記動作検出部は、前記動作検出部の回動を検出する、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の動作検出装置。
【請求項7】
前記情報出力部は、前記検出信号に基づいてコンピュータゲームのプレイの結果を決定し、決定した結果を示す情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1記載の動作検出装置。
【請求項8】
前記他端は、前記情報出力部の内側に固定され、
前記情報出力部は、外側から内側を覗くための窓を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の動作検出装置。
【請求項1】
動作を検出し、検出した動作を示す検出信号を出力する動作検出部と、
前記検出信号に基づいて情報を出力する情報出力部と、
前記動作検出部と前記情報出力部とを接続するケーブルとを備え、
前記ケーブルは、前記検出信号を伝送する信号線と、一端および他端を有するロープとを束ねて被覆した構造を有し、
前記一端は前記動作検出部に固定され、
前記他端は前記情報出力部に固定されている、
ことを特徴とする動作検出装置。
【請求項2】
前記ロープはワイヤーロープである、
ことを特徴とする請求項1に記載の動作検出装置。
【請求項3】
前記ケーブルの最も外側の被覆は、塩化ビニールを含む材料で形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載の動作検出装置。
【請求項4】
前記ロープは、前記ケーブルの被覆された部分の全長にわたって前記ケーブルの最も内側の被覆の内側を通る、
ことを特徴とする請求項1に記載の動作検出装置。
【請求項5】
前記ロープは、前記ケーブルの被覆された部分の全長にわたって前記ケーブルの中心を通る、
ことを特徴とする請求項4に記載の動作検出装置。
【請求項6】
前記動作検出部は、前記動作検出部の回動を検出する、
ことを特徴とする請求項4又は5に記載の動作検出装置。
【請求項7】
前記情報出力部は、前記検出信号に基づいてコンピュータゲームのプレイの結果を決定し、決定した結果を示す情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1記載の動作検出装置。
【請求項8】
前記他端は、前記情報出力部の内側に固定され、
前記情報出力部は、外側から内側を覗くための窓を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の動作検出装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2010−259597(P2010−259597A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−112209(P2009−112209)
【出願日】平成21年5月1日(2009.5.1)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月1日(2009.5.1)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)
【Fターム(参考)】
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