説明

動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するための方法

【課題】動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するための方法の提供。
【解決手段】動物を酸化防止剤強化飼料で、少なくとも約3年間にわたり維持することを含む方法。該飼料は、少なくとも1種の酸化防止剤を、そのような抑制を達成するのに有効な酸化防止剤全量で含む。適した酸化防止剤としては、ビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸、および酸化防止剤含有植物性ミールが挙げられる。本方法は、幼若成体のイヌ科動物、例えばイヌにとりわけ有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願に対する相互参照
本出願は、2004年12月22日提出の米国仮特許出願第60/639928号および2005年4月7日提出の米国仮特許出願第60/669097号に対する優先権を主張するものであり、これらの開示内容を本明細書中で参考として援用する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、一般に動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するための方法に関し、詳細には、イヌ科およびネコ科の動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するために酸化防止剤を用いる方法に関する。
【0003】
関連技術の説明
イヌおよびネコなどの動物用のフードの設計において、良好な栄養による最適な身体的健康は重要な目的である。しかしながら、通常の身体的栄養所要量を満たす飼料は、学習および記憶などの認知機能を最大化するのに最善の栄養を提供するのに十分でない可能性がある。
【0004】
イヌ、ネコ、および多くの他の動物は、それらの認知技能を、ヒト、他の動物、および/またはそれらの周囲の状況との相互関係において、多くの目的のために利用することを必要とする。例えば、作業犬(警察犬および番犬など)、猟犬、牧畜犬(牧羊犬を含む)、盲導犬、ショードッグ(show dog)および捜索救助犬は、単なるペットとして飼われているイヌに比べ、さらに高いレベルの認知技能を示すことが期待されている。イヌおよび他の動物は年齢にかかわらず学習能力および記憶の衰退を示す可能性があり、動物の飼い主または管理者(caregiver)の側および動物に欲求不満を引き起こし得る。
【0005】
動物における記憶および学習能力の衰退は、動物との作業および生活の損失の一部として広く受け入れられてきた。そのような衰退は一般に年齢に関連しており、高齢および老齢の動物においてもっとも顕著になるが、幼若成体(young adult)の年齢、例えば約1〜約6歳において、イヌのような作業動物の有用性、ならびにペットなどによりもたらされる喜びおよび交情に対して、重要な制限になることもある。そのような問題を考えれば、イヌおよびネコのような動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するための新規方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、動物、詳細にはイヌおよびネコなどのイヌ科およびネコ科の動物における学習および/または記憶の衰退を、該動物を、学習および/または記憶の衰退を抑制する量の少なくとも1種の酸化防止剤を含む酸化防止剤強化飼料で少なくとも約3年間にわたり維持することにより、抑制するための方法を提供する。該方法は、あらゆる品種を保有する(any breed of occupation)イヌ科およびネコ科などの動物に有用であるが、交情の効果もしくは質のために、または動物の所有者もしくは管理者に有用な貢献を提供するために、成体の年齢の間に学習および記憶などの認知機能を維持することに依存しているイヌおよびネコに、とりわけ有用である。
【0007】
本方法の追加的または代替的な長所および利益は、この明細書を読むことにより当業者に明らかになるであろう。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
定義
“動物”という用語は、特に年齢に起因して、学習および/または記憶の衰退の影響を受けやすい、またはその問題を有する、あらゆる動物を意味する。
【0009】
イヌ科動物またはネコ科動物に関する“幼若成体(young adult)”の動物とは、約1〜約6歳のイヌ科動物またはネコ科動物を意味する。他の動物種の場合、“幼若成体”の年齢範囲は種によってさまざまであるが、当業者には公知である。
【0010】
所定の作用に有効である、例えば、学習および/または記憶の衰退を抑制するとして、本明細書中で記載する“酸化防止剤全量”という語句は、飼料中に存在するか飼料に加えられるすべての酸化防止剤、または文脈によってはすべての規定の酸化防止剤の合計量をさす。酸化防止剤が1種しか存在しない場合、“酸化防止剤全量”はその1種の酸化防止剤の量である。
【0011】
“単一パッケージ”という用語は、キットの構成要素が、1個以上の容器中で、または該容器と、物理的に関連付けられていて、製造、流通、販売、または使用に関する単位とみなされることを意味する。容器としては、バッグ、箱、瓶、収縮包装パッケージ、ステープルで留めたか他の方法で固着した構成要素、またはそれらの組合わせが挙げられるが、これらに限定されない。単一パッケージは、製造、流通、販売、または使用に関する単位とみなされるように物理的に関連付けられた個々の酸化防止剤の容器であってもよい。
【0012】
“事実上のパッケージ(virtual package)”という用語は、キットの構成要素が、使用者に他の構成要素を得る方法を指示する1種以上の物理的または事実上のキット構成要素に関する手引きにより、例えば、1種の構成要素と、ウェブサイトを見るか、録音メッセージに連絡を取るか、視覚的メッセージを見るか、または管理者もしくはインストラクターに連絡を取って、キットの使用方法に関する指示を得るように使用者に指示する手引きとを含有するバッグ内で、関連付けられていることを意味する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
発明
本発明は、動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するための方法を提供する。該方法は、動物を、学習および/または記憶の衰退を抑制する量の少なくとも1種の酸化防止剤を含む酸化防止剤強化飼料で、少なくとも約3年間にわたり維持することにを含む。該方法は、意外にも、動物における学習および/または記憶の衰退を抑制し、それらの精神能力を増大させる。
【0014】
本発明の方法は、さまざまなヒトおよび非ヒト動物、例えば、鳥類、ウシ亜科、イヌ科、ウマ科、ネコ科、ヤギ、ネズミ科、ヒツジおよびブタの動物に有用であり、イヌおよびネコを含むイヌ科動物およびネコ科動物などのコンパニオン動物にとりわけ有用である。
【0015】
一態様において、動物はイヌ科動物であり、飼料は、ビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸、およびそれらの組合わせからなる群より選択される少なくとも1種の酸化防止剤を含む。他の態様において、動物はネコ科動物であり、飼料は、ビタミンE、ビタミンC、およびそれらの組合わせからなる群より選択される少なくとも1種の酸化防止剤を含む。どちらの態様でも、飼料はさらに、果実ミール(fruit meal)および/または野菜ミールなどの植物性ミールを含むことができる。
【0016】
該方法は、強化飼料で長期間にわたり維持されるイヌに特に有用である。イヌが強化飼料で維持される期間が長いほど利益は大きくなる。例えば、少なくとも約4年間もしくは少なくとも約5年間、またはイヌの成体になってからの実質的生命期間にわたり前記飼料でイヌを維持すると、得られる利益をさらに高めることができる。
【0017】
いくつかの態様では、単一の酸化防止剤が飼料中に存在する。他の態様では、複数の酸化防止剤が飼料中に存在する。
【0018】
本発明に有用な酸化防止剤としては、遊離基と反応してそれらを中和することができるあらゆる物質が挙げられる。そのような物質を例示する例としては、β−カロテン、セレン、補酵素Q10(ユビキノン)、ルテイン、トコトリエノール、大豆イソフラボン、S−アデノシルメチオニン、グルタチオン、タウリン、N−アセチルシステイン、ビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸、およびL−カルニチンが挙げられる。有用なレベルの1種以上の酸化防止剤を含有するフードの例としては、イチョウ、緑茶、ブロッコリ、柑橘類の果肉、ブドウの搾りかす、トマトの搾りかす、ニンジン、ホウレンソウ、ならびに多種多様な果実ミールおよび野菜ミールが挙げられるが、これらに限定されない。
【0019】
文脈によりそれ以外であることが求められる場合を除き、本明細書中で一般に用いられる“ビタミンE”という用語は、あらゆる鏡像体またはラセミ化合物を含むあらゆるトコフェロールまたはトコトリエン化合物、ならびに、ビタミンE活性を有するそのような化合物のあらゆる混合物、例えば、α−トコフェロール((+)−2,5,7,8−テトラメチル−2−(4,8,12−トリメチルトリデシル)−6−クロマノール)、β−トコフェロール((+)−2,5,8−トリメチル−2−(4,8,12−トリメチルトリデシル)−6−クロマノール)、γ−トコフェロール((+)−2,7,8−トリメチル−2−(4,8,12−トリメチルトリデシル)−6−クロマノール)、δ−トコフェロール((+)−8−メチル−2−(4,8,12−トリメチルトリデシル)−6−クロマノール)、α−トコトリエノール(2,5,7,8−テトラメチル−2−(4,8,12−トリメチル−3,7,11−トリデカトリエニル)−6−クロマノール)、およびβ−トコトリエノール(2,5,8−トリメチル−2−(4,8,12−トリメチル−3,7,11−トリデカトリエニル)−6−クロマノール)を包含する。ビタミンEは、上記化合物のいずれか1種もしくはその混合物として、または、動物による摂取後にビタミンE活性を示すそのさまざまな誘導体の形、例えば、ビタミンEアセテート、スクシネート、パルミテートなどを含むエステルの形で、投与することができる。本方法で用いられる典型的なビタミンEはα−トコフェロールまたはそのエステルを含む。
【0020】
ビタミンCは、アスコルビン酸、例えばL−アスコルビン酸として、またはそのさまざまな誘導体、例えば、リン酸カルシウム塩、コレステリル塩、およびアスコルベート−2−モノホスフェートとして、投与することができる。ビタミンCの塩としては、例えば、ナトリウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩および第一鉄塩が挙げられる。エステルとしては、例えば、ステアリン酸エステル、パルミチン酸エステルおよび同様の誘導体が挙げられる。ビタミンCまたはその誘導体は、あらゆる物理的形状、例えば、液体、半固体、固体、または、動物による摂取後にビタミンC活性を示す熱安定性の形状であることができる。
【0021】
リポ酸は、それ自体、リポ酸塩もしくはエステルとして、または、例えば米国特許第5621117号に記載されているようなリポエート誘導体として、投与することができる。本明細書中で用いる“リポ酸”とはα−リポ酸と同義語であり、そのラセミ混合物、塩、エステルおよび/またはアミドを含むさまざまな形で提供することができる。
【0022】
酸化防止剤は、それ自体(酸化防止活性を有するその誘導体を含む)を酸化防止物質として飼料に加えることができ、そのような物質は、天然、生合成または化学合成に由来する。あるいは、またはこれに加えて、酸化防止剤は、先に挙げたようなフード成分の構成要素として加えることができる。
【0023】
約15年を超える寿命を有する動物を包含するいくつかの態様では、動物を、酸化防止剤強化飼料で、3年を超える期間にわたり、例えば、少なくとも約4年間または少なくとも約5年間にわたり維持する。
【0024】
一態様において、該方法は、イヌを酸化防止剤強化飼料で少なくとも約3年間にわたり維持することを含み、ここにおいて、該飼料は、少なくとも1種の酸化防止剤を含み、さらに果実および/または野菜ミールを含む。
【0025】
飼料は、酸化防止剤を成分として有する缶入り湿潤フード、押出乾燥フード、補給剤およびトリート(treat)などのフード組成物を包含する。飼料のあらゆるフード構成要素が、本明細書中で定義するような酸化防止剤を包含することにより利益を得ることができるが、一態様において、該フードは、筋組織および/または内臓を含む動物性(例えば、ほ乳類、鳥類、魚類または海産物)タンパク組織から誘導される主要(少なくとも約25重量%、例えば少なくとも約50重量%)構成要素を、所望により穀物などの炭水化物源と一緒に有するものである。
【0026】
ビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸および/または植物性ミールなどの酸化防止剤(1種以上)は、飼料のフード構成要素の全体にわたりほぼ均一に分配することができる。あるいは、酸化防止剤(1種以上)は、フード片の表面上の全体または一部として飼料のフード構成要素中に存在することができ、ここにおいて、フード片は、例えば、肉チャンク(chunk)、乾燥キブル(kibble)、またはビスケットなど個々のトリートである。
【0027】
ビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸および/または植物性ミールなどの酸化防止剤(1種以上)は、正常量のフード組成物を消費する動物の健康に対し毒性を示さない、または有毒でない量で、存在すべきである。詳細には、酸化防止剤(1種以上)は、消化に対する望ましくない作用、とりわけ、数日間以上持続する長期間の作用を引き起こさない濃度で、存在すべきである。消化に対する望ましくない作用としては、便秘または下痢を挙げることができる。
【0028】
動物は、酸化防止剤または酸化防止剤の混合物を、動物用フードの構成要素として、またはフード補給剤として供給することにより、酸化防止剤強化飼料で維持することができる。本明細書では、フード中に提供される分量を、すべて乾燥物質基準で、活性材料として記載している、すなわち、フリーな(free)酸化防止物質として測定している。酸化防止剤の量は、その量を超えると毒性が生じるという最大量を上回るべきではない。酸化防止剤またはその組合わせを、動物に、学習および/または記憶の衰退を抑制するのに有効な酸化防止剤全量で供給する。有効量を構成するものは、動物の品種および活動度、酸化防止剤(1種以上)のタイプ、ならびに他の要因によりさまざまである。当業者なら、本明細書中の開示内容に基づく日常試験により、任意の特定状況において学習および/または記憶の衰退を抑制するのに有効な酸化防止剤全量を容易に立証するであろう。
【0029】
ビタミンEの適切な量は、通常少なくとも約10百万分率(ppm)、より一般的には少なくとも約100ppm、例示的には約100ppm〜約5000ppm、約150ppm〜約2500ppm、または約200ppm〜約1500ppm、例えば、約500ppm〜約1000ppmである。
【0030】
ビタミンCの適切な量は、通常少なくとも約5ppm、より一般的には少なくとも約10ppm、例示的には約10ppm〜約10000ppm、約20ppm〜約2000ppm、または約25ppm〜約500ppm、例えば、約50ppm〜約500ppmまたは約75ppm〜約500ppmである。
【0031】
α−リポ酸の適切な量は、通常少なくとも約5ppm、より一般的には少なくとも約25ppm、例示的には約25ppm〜約1000ppm、または約50ppm〜約600ppm、例えば、約100ppm〜約600ppmである。
【0032】
植物性ミールの適切な量は、例えばTrolox当量として決定されるその酸化防止剤含量に依存する。例示的には、乾燥物質1グラムあたり少なくとも約25μmolのTrolox当量の酸化防止剤含量を有する植物性ミール、またはそのような植物性ミールの組合わせを、飼料に約1重量%〜約5重量%加えることができる。適切な酸化防止剤含量を有する植物性ミールの例としては、ホウレンソウの搾りかす、トマトの搾りかす、柑橘類の果肉、ブドウの搾りかす、ニンジン顆粒、ブロッコリ、緑茶、イチョウ、およびコーングルテンミールが挙げられる。
【0033】
一態様において、フードはさらに、酸化防止剤以外に、酸化防止剤との組合わせにおいて、動物、例えば幼若成体のイヌおよびネコにおける学習および/または記憶の衰退を抑制することができる1種以上の成分を含む。そのような成分の例は、オメガ−3脂肪酸、例えば、エイコサペンタエン酸(EPA)またはドコサヘキサエン酸(DHA)である。
【0034】
酸化防止剤がフード片の表面上に局在化している場合、局所濃度は本明細書中で示唆している濃度を超えていることができるが、全体としての飼料中の全体的濃度は一般に先に記載した範囲内にある。
【0035】
本発明に従って有用なフードの調製では、フードの構成要素を、酸化防止剤、例えば、ビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸および/または植物性ミールが、フード中に所望の濃度で存在するように調整する。酸化防止剤(1種以上)は、例えば、フード中に、配合中、例えば、組成物の他の構成要素の混合中および/または混合後に、組み込むことができる。これらの構成要素の組成物中への分配は、標準的混合手順を含む任意の従来法により実現することができる。
【0036】
本発明の方法に有用なフードは、従来のペットフードの方法を用いて、湿潤した形または容器入り(例えば、缶入りまたはパウチ入り)の形で調製することができる。一態様では、地上動物(例えば、ほ乳類、家禽、魚類および/または海産物)のタンパク組織を、他の成分、例えば、動物性脂肪および植物油、穀物、他の栄養的にバランスをとるための成分、特殊用途の添加剤(例えば、ビタミンとミネラルの混合物、無機塩、セルロースおよびビートパルプ、充填剤など)などと混合し;加工に十分な水も加える。これらの成分は通常、構成要素をブレンドしつつ加熱するのに適した容器内で混合する。混合物の加熱は、任意の適切な方法、例えば、直接的蒸気噴射によるか、熱交換器を取り付けた容器を用いることなどにより、達成することができる。これらの成分の最後を添加した後、混合物を予備煮沸段階で最高約100℃の温度まで加熱する。より高い温度を容認することはできるが、他の加工助剤を使用しなければ商業的に実用的でない可能性がある。適した温度に加熱すると、材料は通常高粘性液体の形にある。該高粘性液体を、適切な容器、例えば、缶、広口瓶、パウチなどに満たす。蓋を適用し、容器を密封する。その後、密封容器を、内容物を滅菌するように設計された従来の装置に入れる。これは通常、少なくとも約110℃の温度まで適切な時間にわたり加熱することにより成し遂げられ、適切な時間は、例えば、用いた温度および組成物に依存する。製品は、内容物を商業的無菌状態に加熱してから滅菌容器に包装する無菌法により調製することもできる。
【0037】
酸化防止剤(1種以上)は、容器入りフード製品に、予備煮沸段階の前、該段階中、または該段階の後に加えることができる。
【0038】
本発明の方法に有用なフードは、従来法を用いて乾燥した形で調製することができる。一態様では、乾燥成分、例えば、動物性タンパク源、植物性タンパク源、穀類などを、一緒に粉砕し混合する。その後、湿潤または液体成分、例えば、脂肪、油、動物性タンパク源、ミネラル、水などを該乾燥配合物に加え、これと混合する。その後、混合物をキブルまたは同様の乾燥片に加工する。キブルは押出法を用いて形成することが多く、該方法では、乾燥および湿潤成分の混合物を高圧および高温で機械的加工に付し、小さな開口部に押し込み、回転ナイフによりキブル状に切断する。その後、湿潤キブルを乾燥し、所望により、1種以上の局所コーティングでコーティングする。該コーティングは、例えば、着香剤、脂肪、油、粉末などを含むことができる。キブルは、押出ではなく焼付け法を用いてドウから作成することもでき、焼付け法では、ドウを型に入れた後、乾式加熱加工を行う。キブルは、ペレット化を受けるフードマトリックスから作成することもできる。
【0039】
酸化防止剤(1種以上)は、上記混合物に加えた後に押し出すことによるか、または、押し出されたキブルもしくはペレットを、局所コーティングの成分としての酸化防止剤(1種以上)でコーティングすることにより、フード中に組み込むことができる。例えば、ビタミンEを、乾燥加工ライン中の液体、プレコンディショナー(pre-conditioner)組成物、またはコーティング組成物に加えることができる。
【0040】
他の態様において、本方法に従って有用なフードは、少なくとも1種の酸化防止剤、例えば、ビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸および/または植物性ミールを含むトリートである。トリートとしては、例えば、動物に与えると該動物が食事時間外に食べたくなるようなフードが挙げられる。イヌ科動物用のトリートとしては、例えばイヌの骨の形をしたビスケットが挙げられる。トリートは、1種以上の栄養素を含む栄養的なものであることができ、例えば、フードに関し上記したような成分を含むことができる。栄養的でないトリートは、非毒性である他のあらゆるトリートを包含する。酸化防止剤(1種以上)は、トリートの表面上のコーティング中に存在するか、トリート中に組み込まれているか、またはその両方であることができる。植物性ミールは、存在する場合、通常トリート中に組み込まれている。
【0041】
他の態様において、本発明に従って有用なフードは、先に定義したような少なくとも1種の酸化防止剤、例えば、ビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸および/または植物性ミールを含む栄養補給剤である。補給剤としては、例えば、全体の栄養的なバランスまたは性能を改善するために他のフードと一緒に用いられるフードが挙げられる。補給剤としては、他のフードに補給剤として希釈せずに供給されるか、別個に入手可能な動物用飼料の他の部分と一緒に自由に選択されるか、または、希釈され、動物の通常のフードと混合されて完全な飼料をもたらすフードが挙げられる。AAFCOは、例えば、American Feed Control Officials,Inc.Official Publication(2003)のp.220に補給剤に関する論考を提供している。補給剤は、さまざまな形、例えば、粉末、液体、シロップ、丸剤、封入組成物などであることができる。
【0042】
ビタミンE、ビタミンCおよびα−リポ酸などの酸化防止剤は、フード系に封入することができる。例えば、ビタミンEは、嗜好物(palatant)(消化物または肉汁など)に、嗜好物の加工中いつでも加えることができる。
【0043】
ビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸および/または植物性ミールなどの酸化防止剤は、例えば上記のような混合またはコーティング方法によるフードの製造中に加えることができる。一態様では、酸化防止剤(1種以上)を、動物の給餌に関与する人が動物用フードに加える。このためには、酸化防止剤(1種以上)を、植物油または食用粉末などの適切なキャリヤー中に希釈された形または分散した形で加えることができる。これは、そのようにするとより好都合であり、酸化防止剤を突発的に過剰添加するリスクが低下するためである。酸化防止剤(1種以上)を含む粉末は、給餌する直前に動物用フードに振りかけることができる。あるいは、酸化防止剤(1種以上)を含む液体は、フード上に噴霧することができる。そのような粉末または液体組成物を本明細書中では“酸化防止剤組成物”と記載し、“添加剤”と考えることができる。それらは、給餌の最初に施用することができ、および/または、所望の場合、フード中に混合することができる。酸化防止剤組成物すなわち添加剤、例えば、本明細書中で幼若成体のイヌにおける学習および/または記憶の衰退を抑制すると特定されているビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸および/または植物性ミールを含むものの使用は、本発明の一態様である。したがって、本明細書では、幼若成体のイヌにおける学習および/または記憶の衰退を抑制するための方法であって、該方法が、イヌの飼料のフード構成要素に、酸化防止剤が内部に希釈されているか分散している粉末または液体キャリヤーを含む酸化防止剤組成物を加え、イヌを該飼料で少なくとも約3年間にわたり維持することを含む方法を提供する。学習および/または記憶の衰退を抑制するのに有効な酸化防止剤全量は、この態様に従って酸化防止剤組成物としてフードに加えられる場合、一般に本明細書に挙げた範囲内に見いだされるであろう。
【0044】
他の態様において、イヌにおける学習および/または記憶の衰退を抑制するための方法であって、イヌを酸化防止剤強化飼料で少なくとも約3年間にわたり維持することを含む方法を提供する。ここにおいて、該飼料は、ビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸および/または植物性ミールからなる群より選択される少なくとも1種の酸化防止剤を含み、該酸化防止剤は、そのような抑制を達成するのに有効な酸化防止剤全量で存在する。本発明の方法は、少なくとも約3年間、好ましくはイヌの生命期間にわたる長期間にわたり強化飼料で維持されるイヌに特に有利であることが見いだされるであろう。
【0045】
他の観点において、本発明は、1種以上の酸化防止剤を動物に投与するのに適したキットを提供する。キットは、キット構成要素に適合するように、単一パッケージ中の別個の容器に、または事実上のパッケージ中の別個の容器に、少なくとも1種の酸化防止剤と、(1)動物による消費に適した1種以上の成分、(2)酸化防止剤と他のキット構成要素を組合わせて、動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するのに有用な組成物をもたらす方法に関する指示、ならびに(3)酸化防止剤と本発明の他の構成要素を、とりわけ動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するために使用する方法に関する指示、のうち少なくとも1種とを含む。キットが事実上のパッケージを含む場合、該キットは、1種以上の物理的キット構成要素との組合わせにおける事実上の環境での指示に限定される。キットは、酸化防止剤と他の構成要素を、動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するのに足る量で含有する。通常、酸化防止剤と他の適切なキット構成要素は、動物が消費する直前に混合する。一態様において、キットは、1種以上の酸化防止剤を含有するパケットと、動物が消費するためのフードの容器とを含有する。キットは、追加的物品、例えば、酸化防止剤と成分を混合するための道具、または混合物を含有するための道具、例えば餌入れなどを、含有していてもよい。他の態様では、酸化防止剤を、追加的な栄養補給剤、例えば、動物において良好な健康を促進するビタミンおよびミネラルと混合する。
【0046】
他の観点において、本発明は、(1)動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するために1種以上の酸化防止剤を使用すること、(2)1種以上の酸化防止剤を本発明の他の構成要素と混合すること、(3)1種以上の酸化防止剤を、動物に、単独または本発明の他の要素と組み合わせて投与すること、ならびに(4)本発明のキットを動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するために使用すること、のうち1種以上に関する情報または指示を伝達するための手段を提供する。該手段は、文書、デジタル記憶媒体、光学記憶媒体、音声呈示、または情報もしくは指示を含有する画像表示を含む。伝達手段は、表示されたウェブサイトもしくは冊子、製品ラベル、添付文書(package insert)、広告、または、そのような情報もしくは指示を含有する画像表示であることが好ましい。有用な情報としては、(1)酸化防止剤および/または他の構成要素を組合わせて投与するための方法および技術、ならびに(2)本発明およびその使用に関し質問がある場合に使用するための動物またはその管理者用の連絡先、の1種以上が挙げられる。有用な指示としては、混合する量ならびに投与の量および頻度が挙げられる。伝達手段は、本発明を使用する利益について指示し、本発明を動物に投与するための承認された方法を伝達するのに有用である。
【0047】
他の観点において、本発明は、医薬を調製するための、学習および/または記憶の衰退を抑制する量の少なくとも1種の酸化防止剤を含む組成物の使用を規定する。他の観点において、本発明は、動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するための医薬を調製するための、そのような組成物の使用を規定する。一般に、医薬は、化合物または組成物を、賦形剤、緩衝剤、バインダー、可塑剤、着色剤、希釈剤、圧縮剤(compressing agent)、潤滑剤、着香剤、湿潤剤、ならびに、動物に投与するのに適した医薬の生産およびそのような医薬の配合に有用であることが当業者に公知の他の成分と混合することにより調製する。医薬はさらに、1種以上のオメガ−3脂肪酸を、学習および/または記憶の衰退を抑制するのに足る量で含んでいてもよい。
【0048】
本明細書中に記載した特定の方法論、プロトコル、および試薬は変動しうるので、本発明はこれらに限定されない。さらに、本明細書中で用いた専門用語は、特定の態様を記載するためのものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書中および添付する特許請求の範囲で用いるように、単数形“1つの”、“1つの(母音の前で用いる場合)”、および“その”は、文脈上明らかにそうでないことが指示されていない限り、複数形の言及を包含し、例えば、“1つの方法”、“1種のフード”への言及は、複数のそのような方法およびフードを包含する。同様に、“含む”、“含む(3人称単数)”および“含んでいる”という語は、排他的ではなく包括的に解釈すべきである。
【0049】
他に定義されない限り、本明細書中で用いるすべての技術的および科学的用語ならびにあらゆる頭字語は、本発明の分野の当業者が一般に理解する意味と同じ意味を有する。本明細書中に記載したものと同様または同等のあらゆる方法および材料を本発明の実施において用いることができるが、好ましい方法、道具、および材料は本明細書中に記載する。
【0050】
本明細書中で挙げた特許、特許明細書、および出版物をすべて、本発明で用いる可能性があるそれらに開示されている化合物、方法、技術、手順、科学技術、商品、ならびに他の組成物および方法を記載し開示するために、法律で認められている程度まで本明細書中で参考として援用する。しかしながら、本明細書中に、本発明が、先行する発明に基づくそのような開示内容に先行する権利がない、という承認として解釈すべき記載はない。
【実施例】
【0051】
本発明をさらに、その好ましい態様の以下の実施例により例示することができるが、これらの実施例は例示のために挙げたに過ぎず、特記しない限り本発明の範囲を限定するものではない。
実施例1
【0052】
2〜5歳の幼若イヌ17匹を、標準化された方法において基準の学習および記憶モデルで6カ月間訓練した。対照フードまたは酸化防止剤強化フードのいずれかの群へのイヌの割り当ては、イヌの割り当てが認知機能の基準レベルに関してバランスが取れていることを確実にするために、これら基準モデルでの性能に基づいて行った。飼料および該飼料の給餌方法は、実質的に、Milgram et al.(2004) Experimental Gerontology 39(5)、753〜765およびMilgram et al.(2005) Neurobiology of Aging 26(1)、77〜90により記載されている。8匹のイヌを最初に対照飼料群に割り当て、9匹のイヌを酸化防止剤強化飼料に割り当てた。酸化防止剤強化飼料は、ビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸ならびに果実および野菜ミールで強化された基礎のドッグフード飼料を含んでいた。表1は、2種の飼料中のビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸ならびに果実および野菜ミールのレベルを示している。
【表1】

【0053】
イヌを、割り当てた飼料で3年間維持した。対照飼料を割り当てて3年後、イヌの6匹中3匹が簡単な形の識別を包含する学習試験に合格したが、強化飼料を割り当てたイヌでは9匹中9匹が同じ学習試験に合格した。形の識別の課題は、厚さ、質感および色は同一であるが形が異なる2種の木製物体を呈示することを包含していた。被験体に、2段階の学習基準を間違わずに終了するように最大40回の訓練活動(training session)を実施した。この訓練では、正しく選択した場合に褒美を与える。基準は、2日間連続して10問中8問正解した後、続く3日間に平均70%というスコアを達成するように設定する。最初の識別を間違わずに達成したら、褒美を裏返す(reversed)。対照飼料を割り当てたイヌ2匹および強化飼料を割り当てた0匹は、試験状況に対する意欲に欠けるため試験から外した。
【0054】
表2に、記憶試験、すなわち遅延非見本合わせ(delayed non-match to sample)の結果を例示する。対照飼料を割り当てたイヌ6匹はすべて記憶試験に合格しなかったが、酸化防止剤強化飼料を割り当てたイヌは8匹中4匹が合格した。この試験は、酸化防止剤強化飼料を割り当てたイヌが、対照飼料を割り当てたイヌより長期間にわたり記憶を保持することを示した。遅延非合わせの課題は、最初に、見本刺激をフード用容器の中心部(centre food well)の一面に呈示することからなる。一定の遅延の後、見本刺激の2回目の呈示を、新規の第2刺激と一緒に呈示して行う(遅延非見本合わせすなわちDNMS)。4年目の再試験では、対照群では動物のうち1匹しか性能の基準レベルを達成することができなかった。最大記憶は、動物が、40回の試験活動(test session)中に先に定義したような2段階の基準を十分に終了することができた最長の遅延間隔として、作業上定義する。
【表2】

【0055】
本明細書では、本発明の典型的な好ましい態様を開示しており、特有の用語を採用しているが、それらは、限定するためではなく一般的および記述的な意味で用いたに過ぎず、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲で説明されている。上記教示を考慮すると、本発明の多くの修正および変形が可能であることは明らかである。したがって、添付する特許請求の範囲の範囲内で、本発明を、具体的に記載した方法とは別の方法で実行することができると、理解すべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するための方法であって、該動物を、学習および/または記憶の衰退を抑制する量の少なくとも1種の酸化防止剤を含む酸化防止剤強化飼料で、少なくとも約3年間にわたり維持することを含む方法。
【請求項2】
動物が幼若成体の動物である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
動物がイヌ科動物である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
酸化防止剤が、ビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸、およびそれらの組合わせからなる群より選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
飼料が、缶入り湿潤ドッグフードまたは乾燥ドッグフードを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
動物がネコ科動物である、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
酸化防止剤が、ビタミンE、ビタミンC、およびそれらの組合わせからなる群より選択される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
飼料がさらに植物性ミールを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
植物性ミールが果実ミールおよび/または野菜ミールを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
飼料が、成分として酸化防止剤を有する栄養補給剤で強化されている、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
酸化防止剤が、重量に基づき少なくとも約100ppmの量で飼料中に存在するビタミンEを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
酸化防止剤が、重量に基づき少なくとも約10ppmの量で飼料中に存在するビタミンCを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
酸化防止剤が、重量に基づき少なくとも約25ppmの量で飼料中に存在するα−リポ酸を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
酸化防止剤が、飼料のフード構成要素の全体にわたり実質的に均一に分配されている、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
酸化防止剤が、フード片の表面上の全体または一部として飼料のフード構成要素中に存在している、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
さらに、飼料のフード構成要素に、酸化防止剤が内部に希釈されているか分散している粉末または液体キャリヤーを含む酸化防止剤組成物を加えることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
飼料がさらに、学習および/または記憶の衰退を抑制する量の1種以上のオメガ−3脂肪酸を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
約1〜約6歳のイヌ科動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するための方法であって、イヌ科動物を酸化防止剤強化飼料で少なくとも約3年間にわたり維持することを含み、該飼料が、学習および/または記憶の衰退を抑制する量のビタミンE、ビタミンC、α−リポ酸を含む、前記方法。
【請求項19】
飼料がさらに植物性ミールを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
1種以上の酸化防止剤を動物に投与するのに適したキットであって、キット構成要素に適合するように、単一パッケージ中の別個の容器に、または事実上のパッケージ中の別個の容器に、少なくとも1種の酸化防止剤と、(1)動物による消費に適した1種以上の成分、(2)酸化防止剤と他のキット構成要素を組み合わせて、動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するのに有用な組成物をもたらす方法に関する指示、ならびに(3)酸化防止剤と本発明の他の構成要素を、動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するために使用する方法に関する指示、のうち少なくとも1種とを含む、前記キット。
【請求項21】
(1)動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するために1種以上の酸化防止剤を使用すること、(2)1種以上の酸化防止剤を本発明の他の構成要素と混合すること、(3)1種以上の酸化防止剤を、動物に、単独または本発明の他の要素と組み合わせて投与すること、ならびに(4)本発明のキットを動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するために使用すること、のうち1種以上に関する情報または指示を伝達するための手段であって、該手段が、文書、デジタル記憶媒体、光学記憶媒体、音声呈示、または情報もしくは指示を含有する画像表示を含む、前記手段。
【請求項22】
表示されたウェブサイト、冊子、製品ラベル、添付文書、広告、または画像表示からなる群より選択される、請求項21に記載の手段。
【請求項23】
動物における学習および/または記憶の衰退を抑制するための医薬を調製するための、学習および/または記憶の衰退を抑制する量の少なくとも1種の酸化防止剤を含む組成物の使用。
【請求項24】
組成物がさらに、学習および/または記憶の衰退を抑制する量の1種以上のオメガ−3脂肪酸を含む、請求項23に記載の使用。

【公開番号】特開2012−246292(P2012−246292A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−153356(P2012−153356)
【出願日】平成24年7月9日(2012.7.9)
【分割の表示】特願2007−549573(P2007−549573)の分割
【原出願日】平成17年12月29日(2005.12.29)
【出願人】(502329223)ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド (138)
【Fターム(参考)】