説明

動物の感情表示システム及び動物の感情表示方法

【課題】動物の傍にいなくても動物の感情の理解を適正に行う。
【解決手段】動物の感情表示システム100は、動物に装着される送信端末10と、この送信端末10と無線通信可能な受信端末20と、を備え、送信端末10は、動物の複数種の動きの各々を検出する動き検出センサ12と、動き検出センサ12によって検出された動物の各動きに対応する感情データを外部に送信する送信部15と、を有し、受信端末20は、送信部15によって送信された感情データを受信する受信部22と、受信部22によって受信された感情データに基づく表示内容を表示部25に出力させる表示制御部24と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、犬や猫に代表されるペット等の動物の感情表示システム及び動物の感情表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人間と動物との間の音声コネクションシステムが知られており、当該システムは、動物の体の一部に配置され、動物の体で検出された刺激等を動物の状態を表す電気シグナルに変換して当該電気シグナルに基づいた音声メッセージを発する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2005−520526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の音声コネクションシステムは、動物の体の一部に装着される単体のシステムであるため、当該動物から離れた場所では動物の感情の理解を適正に行うことができないという問題がある。
【0005】
そこで、本発明の課題は、動物の傍にいなくても動物の感情を適正に理解することができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の動物の感情表示システムは、
動物に装着される送信端末と、この送信端末と通信可能な受信端末と、を備え、
前記送信端末は、前記動物の複数種の動きの各々を、前記動物の感情として検出する検出手段と、この検出手段によって検出された動物の各動きに対応する感情データを外部に送信する送信手段と、を有し、前記受信端末は、前記送信手段によって送信された前記感情データを受信する受信手段と、この受信手段によって受信された前記感情データに係る表示内容を表示手段に出力させる表示制御手段と、を有することを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の動物の感情表示システムにおいて、
前記送信端末は、前記検出手段によって前記動物の動きが検出された日時を取得する取得手段と、この取得手段によって取得された日時の日時データと、当該日時に前記検出手段によって検出された動物の動きに基づく感情データとを対応付けて少なくとも一組記憶する履歴記憶手段と、を更に備え、前記送信手段は、前記履歴記憶手段に対応付けて記憶された前記日時データと前記感情データとを少なくとも一組送信することを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の動物の感情表示システムにおいて、
前記送信端末は、前記検出手段によって前記動物の動きが検出された日時を取得する取得手段と、この取得手段によって取得された日時の日時データと、当該日時に前記検出手段によって検出された動物の動きに係る動きデータとを対応付けて少なくとも一組記憶する履歴記憶手段と、を更に備え、前記送信手段は、前記履歴記憶手段に記憶された日時データと、当該日時データと対応付けられた前記動きデータに基づく感情データとを対応付けて少なくとも一組送信することを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の動物の感情表示システムにおいて、
前記送信端末は、前記検出手段によって動きが検出された前記動物の存在位置を取得する取得手段と、この取得手段によって取得された存在位置の位置データと、当該存在位置で前記検出手段によって検出された動物の動きに係る感情データとを対応付けて少なくとも一組記憶する履歴記憶手段と、を更に備え、前記送信手段は、前記履歴記憶手段に対応付けて記憶された前記位置データと前記感情データとを少なくとも一組送信することを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1から3の何れか一項に記載の動物の感情表示システムにおいて、
前記送信端末は、前記検出手段によって動きが検出された前記動物の存在位置を取得する取得手段と、この取得手段によって取得された存在位置の位置データと、当該存在位置で前記検出手段によって検出された動物の動きに係る動きデータとを対応付けて少なくとも一組記憶する履歴記憶手段と、を更に備え、前記送信手段は、前記履歴記憶手段に記憶された位置データと、当該位置データと対応付けられた前記動きデータに基づく感情データとを対応付けて少なくとも一組送信することを特徴としている。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1から5の何れか一項に記載の動物の感情表示システムにおいて、
前記検出手段は、3軸加速度センサ、ジャイロセンサ及び磁気センサのうち、少なくとも何れか一を含むことを特徴としている。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6の何れか一項に記載の動物の感情表示システムにおいて、
前記送信端末は、前記動物の複数種の動きに係る各動きデータと前記動物の複数種の感情に係る各感情データとをそれぞれ対応付けて記憶する第1記憶手段と、前記検出手段によって検出された動物の動きに係る動きデータに対応する感情データを前記第1記憶手段から読み出す読出手段と、を更に備え、前記送信手段は、前記読出手段によって読み出された感情データを外部に送信することを特徴としている。
【0013】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の動物の感情表示システムにおいて、
前記第1記憶手段は、前記複数種の動物及び当該複数種の動物の各々における種別のうち、少なくとも一方について、前記複数種の動きデータと前記複数種の感情データとをそれぞれ対応付けて記憶し、前記送信端末は、前記複数種の動物及び当該複数種の動物の各々における種別から動きを検出すべき種類の動物及び各種類の動物における種別を指定する指定手段を更に備えることを特徴としている。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項1から8の何れか一項に記載の動物の感情表示システムにおいて、
前記動きデータには、前記動きの方向及び大きさのうち、少なくとも一方が含まれることを特徴としている。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項1から9の何れか一項に記載の動物の感情表示システムにおいて、
前記受信端末は、前記動物の複数種の感情に係る各感情データと複数種の前記表示内容とをそれぞれ対応付けて記憶する第2記憶手段を更に備え、前記表示制御手段は、前記受信手段によって受信された感情データに対応する表示内容を前記第2記憶手段から読み出して、前記表示手段に出力させることを特徴としている。
【0016】
請求項11に記載の発明は、請求項1から10の何れか一項に記載の動物の感情表示システムにおいて、
前記送信端末は、動きを検出すべき動物の尻尾に装着されることを特徴としている。
【0017】
請求項12に記載の発明の動物の感情表示方法は、
動物に装着される送信端末と、この送信端末と無線通信可能な受信端末と、を備える動物の感情表示システムを用いた動物の感情表示方法であって、
前記送信端末が、前記動物の複数種の動きの各々を、前記動物の感情として検出する検出ステップと、この検出ステップにて検出された動物の各動きに対応する感情データを外部に送信する送信ステップと、を実行し、前記受信端末が、前記送信端末から送信された感情データを受信するステップと、受信された前記感情データに係る表示内容を表示手段に出力させるステップと、を実行することを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、送信端末と通信可能な受信端末から動物の感情を示す表示内容を出力させることで、動物の傍にいなくても動物の感情を適正に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】動物の感情表示システムの全体構成を示す図である。
【図2】送信端末の概略図である。
【図3】送信端末本体の概略構成を示すブロック図である。
【図4】感情データ記憶部の第1テーブルを示す図表である。
【図5】受信端末の概略構成を示すブロック図である。
【図6】表示内容記憶部の第2テーブルを示す図表である。
【図7】動物の感情表示システムの動作処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】変形例1における送信端末本体の概略構成を示すブロック図である。
【図9】変形例2における送信端末本体の概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態の動物の感情表示システム100の全体構成を示す図である。なお、本実施形態では、犬を動物の一例として説明する。
【0021】
本実施形態の動物の感情表示システム100は、図1に示すように、犬Dの尻尾に装着された送信端末10と、この送信端末10と無線通信可能な受信端末20とを備えている。送信端末10は、犬Dの感情を尻尾の動きで検出し、検出された犬Dの尻尾の各動きに対応した感情データを外部に送信する。受信端末20は、送信端末10から送信された感情データを受信して、受信した感情データに対応する表示内容を表示部25(図1参照)に表示する。
【0022】
まず、送信端末10について説明する。図2は、送信端末10の概略図である。図2に示すように、送信端末10は、送信端末本体1と、犬Dの尻尾に装着可能な装着部2とを備えている。
【0023】
装着部2は、後述する3軸加速度センサ(動き検出センサ12)のx軸方向(正方向)が犬Dの背骨(犬Dの尻尾から頭部の方向)とほぼ等しい方向となり、y軸が背骨に略直交する一の方向(左右方向)とほぼ等しい方向となり、z軸が背骨に略直交する他の方向(上下方向)とほぼ等しい方向となるように、送信端末本体1を犬Dの尻尾に取り付けて固定する。
また、装着部2は、例えば、長尺に形成されたマジックテープ(登録商標)で構成され、当該送信端末10は、犬Dの尻尾に着脱自在に取り付けられる。
【0024】
図3は、送信端末本体1の主要機能を示すブロック図である。図3に示すように、送信端末本体1は、CPU11と、動き検出センサ12と、感情データ記憶部13と、感情データ特定部14と、送信部15と、操作部16とを備えて構成されている。
【0025】
CPU11は、送信端末本体1の各部を制御するものである。具体的には、CPU11は、各種処理プログラムやデータに基づいて、送信端末本体1の各部への指示やデータの転送等を行って送信端末本体1を統括的に制御する。
【0026】
動き検出センサ12は、例えば、3軸加速度センサを備えて構成されており、x軸(前後方向)、y軸(左右方向)、z軸(上下方向)における犬Dの尻尾の各動きの方向と大きさを検出して、検出データを生成する。動き検出センサ12によって生成された検出データは、CPU11の制御下にて、感情データ特定部14に出力される。
ここで、動き検出センサ12は、動物の複数種の動きの各々を、動物の感情として検出する検出手段として機能する。
【0027】
感情データ記憶部13は、犬Dの尻尾の複数種の動きに係る各動きデータと犬Dの複数種の感情に係る各感情データとをそれぞれ対応付けた第1テーブルT1(図4参照)を記憶する。
図4は、第1テーブルT1の一例を示す図表である。第1テーブルT1は、例えば、好ましい人や物に対した際の動きデータ「所定よりも早い周期で右側から左右に振る」と感情データ「上機嫌1」とが対応付けられ、同様に、喜びを表現した際の動きデータ「背中に合わせて大きく振る」と感情データ「上機嫌2」とが対応付けられ、好ましくない人や物に対した際の動きデータ「所定よりも遅い周期で左側から左右に振る」と感情データ「不機嫌」とが対応付けられ、親しみを表現した際の動きデータ「ゆったり大きく振る」と感情データ「歓迎」とが対応付けられ、怯えた際の動きデータ「尻尾を下に下げる」と感情データ「恐怖」とが対応付けられ、動きデータ「上記以外の動き」と感情データ「無し」とが対応付けられて記憶されている。
そして、各動きデータは、例えば、x軸、y軸、z軸における各動きの方向と大きさの値で表される条件式として格納されている。
ここで、感情データ記憶部13は、動物の複数種の動きに係る各動きデータと動物の複数種の感情に係る各感情データとをそれぞれ対応付けて記憶する第1記憶手段として機能する。
【0028】
感情データ特定部14は、動き検出センサ12によって検出された犬Dの尻尾の動きに係る動きデータに対応する感情データを感情データ記憶部13から読み出す制御を行う。
具体的には、感情データ特定部14は、動き検出センサ12によって生成された検出データに係るx軸、y軸、z軸における各動きの方向と大きさの値が、感情データ記憶部13に記憶された各動きデータに係る条件式を満たすか否かの判定を行う。そして、図4に示すように、感情データ特定部14は、条件式を満たすと判定された動きデータ(例えば、「所定よりも早い周期で右側から左右に振る」)と対応する感情データ(例えば、「上機嫌1」)を感情データ記憶部13から読み出す。また、感情データ特定部14は、x軸、y軸、z軸における各動きの方向と大きさの値が、感情データ記憶部13に記憶された各動きデータに係る条件式を満たさないと判定した場合には、感情データ(「無し」)を感情データ記憶部13から読み出す。
ここで、感情データ特定部14は、動き検出センサ12によって検出された動物の動きに係る動きデータに対応する感情データを感情データ記憶部13から読み出す読出手段として機能する。
【0029】
送信部(送信手段)15は、感情データ特定部14によって読み出された感情データを外部に送信する通信装置である。
送信部15は、例えば、所定の無線通信方式に従って無線通信を行う通信装置である。そして、送信部15は、CPU11の制御下にて、感情データ特定部14によって読み出された感情データを外部に送信する。所定の無線通信方式としては、例えば、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、無線LAN、赤外線通信(IrDA;Infrared Data Association)等が適用可能である。
【0030】
操作部16は、例えば、送信端末本体1に電源を投入するためのON-OFFスイッチ等を備えている。
【0031】
次に、受信端末20について説明する。図1は、受信端末20の概略図である。図5は、受信端末20の主要機能を示すブロック図である。図5に示すように、受信端末20は、CPU21と、受信部22と、表示内容記憶部23と、表示制御部24と、表示部25と、操作部26とを備えて構成されている。
【0032】
CPU21は、受信端末20の各部を制御するものである。具体的には、CPU21は、各種処理プログラムやデータに基づいて、受信端末20の各部への指示やデータの転送等を行って受信端末20を統括的に制御する。
【0033】
受信部(受信手段)22は、送信部15によって送信された感情データを受信する通信装置である。
受信部22は、送信部15と方式が同一である所定の無線通信方式に従って無線通信を行う通信装置である。
【0034】
表示内容記憶部23は、犬Dの複数種の感情に係る各感情データと複数種の表示内容とをそれぞれ対応付けた第2テーブルT2(図6参照)を記憶する。
ここで、表示内容とは、動物の感情を表した伝言(メッセージ)だけでなく当該動物の顔の表情を模した画像やアイコン等も含まれる。
具体的には、図6に示すように、第2テーブルT2には、例えば感情データ「上機嫌1」と、表示内容「嬉しい」とが対応付けられ、同様に、感情データ「上機嫌2」と、表示内容「嬉しい」とが対応付けられ、感情データ「不機嫌」と、表示内容「なんだよ(不機嫌)」とが対応付けられ、感情データ「歓迎」と、表示内容「よくきたね」とが対応付けられ、感情データ「恐怖」と、表示内容「怖いよ」とが対応付けられて記憶されている。また、感情データ「無し」には、対応する感情表現が無いことを示す表示内容「…」が対応付けられて記憶されている。
【0035】
ここで、表示内容記憶部23は、動物の複数種の感情に係る各感情データと複数種の表示内容とをそれぞれ対応付けて記憶する第2記憶手段として機能する。
【0036】
表示制御部24は、受信部22によって受信された感情データに係る表示内容を表示部25に出力させる処理を行う。
具体的には、表示制御部24は、受信部22によって受信された感情データと対応付けられた表示内容を第2テーブルT2から読み出して表示部25に表示出力させる処理を行う。
例えば、表示制御部24は、受信部22によって感情データ「上機嫌1」を受信した場合には感情データ「上機嫌1」と対応付けられた表示内容「嬉しい」を第2テーブルT2から読み出して、図1に示すように、表示内容「嬉しい」を表示部25に表示させる。
【0037】
ここで、表示制御部24は、受信部22によって受信された感情データに基づく表示内容を表示部25に出力させる表示制御手段として機能する。具体的には、表示制御部24は、受信部22によって受信された感情データに対応する表示内容を第2テーブルT2から読み出して表示部25に表示させる。
【0038】
表示部(表示手段)25は、表示制御部24から入力される表示信号に基づく各種画面を表示する(図1参照)。この表示部25は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成されている。
【0039】
操作部26は、例えば、受信端末20に電源を投入するためのON-OFFスイッチ等を備えている。
【0040】
次に、本実施形態における動物の感情表示システム100の動作処理について説明する。
【0041】
図7は、本実施形態における動物の感情表示システム100を構成する送信端末10及び受信端末20の動作処理を説明するためのフローチャートである。
【0042】
送信端末10は、犬Dの尻尾が動いた場合、動き検出センサ12によって犬Dの尻尾の動きを検出する(ステップS1)。具体的には、動き検出センサ12はx軸、y軸、z軸における犬Dの尻尾の各動きの方向と大きさを検出し、検出された検出データを感情データ特定部14に出力する。
【0043】
次いで、感情データ特定部14は、動き検出センサ12によって検出された犬Dの尻尾の動きに係る動きデータと対応する感情データを第1テーブルT1から読み出す制御を行う(ステップS2)。例えば、動き検出センサ12から入力された検出データに係るx軸、y軸、z軸における犬Dの尻尾の各動きの方向と大きさの値が動きデータ「所定の周期よりも早い周期で右側から左右に振る」に係る条件式を満たす場合には、当該動きデータと対応する感情データ「上機嫌1」を第1テーブルT1から読み出す。
送信部15は、第1テーブルT1から読み出された感情データ(例えば、「上機嫌1」) を所定の通信回線を介して受信端末20に送信して(ステップS3)、送信端末10の動作処理を終了する。
【0044】
受信端末20は、送信端末10から送信された感情データを受信すると(ステップS11)、表示制御部24は、受信部22によって受信された感情データに対応する表示内容を表示内容記憶部23から読み出す(ステップS12)。例えば、送信端末10から感情データ「上機嫌1」を受信すると、表示制御部24は、図6に示すように、受信部22によって受信された感情データ「上機嫌1」に対応する表示内容「嬉しい」を第2テーブルT2から読み出す。
【0045】
次いで、表示制御部24は、表示内容を表示部25に表示させる(ステップS13)。具体的には、図1に示すように、表示制御部24は、表示部25に「嬉しい」のメッセージを表示させる。そして、受信端末20の動作処理を終了する。
【0046】
以上のように、本実施形態の動物の感情表示システム100によれば、犬Dから離れた場所においても、送信端末10と無線通信可能な受信端末20によって、送信部15から送信された犬Dの感情に係る感情データを受信部22を介して受信し、表示制御部24によって当該感情データに基づく表示内容を表示部25に表示させることができるので、ヒト(例えば、飼い主)が表示内容を視認することで、犬Dの傍にいなくても感情を適正に理解することができる。
即ち、近年のペットブームによってペットの気持ちの理解が不得手であったりペットに不慣れな飼い主や子供等が急増しているが、そのようなヒトであっても、受信端末20の表示部25に表示された表示内容を視認するだけでペットの感情を適正に、且つ、容易に理解することができる。
また、ペットの傍に四六時中居なくともペットの感情を理解することができるため、飼い主が他の作業しながらでもリアルタイムでペットの状態(感情)を把握することができるという利点がある。
【0047】
また、動物の感情(感情データ)は、動き検出センサ12によって検出された動きデータに基づいて読み出されるので、動物の鳴き声をマイクで拾って感情を特定する場合のように、傍にいる他の動物(例えば、犬)の鳴き声を拾ってしまったり、周囲の騒音を拾ってしまうことで、特定の動物についてその感情を表示することができなくなるといった虞が無い。
【0048】
また、感情データ特定部14は、動き検出センサ12によって検出された犬Dの動きに係る動きデータと対応する感情データを感情データ記憶部13から読み出すので、感情データを特定するための演算処理負担を軽減することができ、感情データの特定を迅速に行うことができる。
【0049】
〔変形例1〕
次に、本実施形態の動物の感情表示システム100の変形例1について説明する。
図8は、変形例1における送信端末本体1のブロック図である。図8に示すように、変形例1における送信端末本体1は、日時データ取得部17と、履歴記憶部18と、を更に備えていることを特徴としている。
なお、日時データ取得部17及び履歴記憶部18以外の構成は、上記実施形態とほぼ同様であり、その詳細な説明は省略する。
【0050】
日時データ取得部17は、計時部17aを備えており、動き検出センサ12によって犬Dの尻尾の動きが検出された際に日時データを取得する制御を行う。
日時データ取得部17は、例えば、○月×日□時△分に動き検出センサ12によって犬Dの尻尾の動きが検出されると、当該日時における日時データを取得する。
ここで、日時データ取得部17は、動き検出センサ12によって動物の動きが検出された日時を取得する取得手段として機能する。
【0051】
履歴記憶部18は、日時データ取得部17によって取得された日時の日時データと、当該日時に動き検出センサ12によって検出された犬Dの尻尾の動きに係る動きデータに基づいて、感情データ特定部14によって読み出された感情データとを対応付けて記憶する。
例えば、○月×日□時△分に動き検出センサ12によって検出された犬Dの尻尾の動きに係る動きデータに基づいて、感情データ特定部14によって感情データ「上機嫌1」が読み出された場合には、履歴記憶部18は、日時データ「○月×日□時△分」と感情データ「上機嫌1」とを対応付けて記憶する。また、例えば、△月□日×時○分に動き検出センサ12によって検出された犬Dの尻尾の動きに係る動きデータに基づいて、感情データ特定部14によって感情データ「不機嫌」が読み出された場合には、履歴記憶部18は、日時データ「△月□日×時○分」と感情データ「不機嫌」とを対応付けて記憶する。
ここで、履歴記憶部18は、日時データ取得部17によって取得された日時の日時データと、当該日時に動き検出センサ12によって検出された動物の動きに係る感情データとを対応付けて少なくとも一組記憶する履歴記憶手段として機能する。
【0052】
送信部15は、CPU11の制御下にて、例えば、ヒトによる図示しない送信指示ボタンの操作に基づいて送信指示が入力されると、履歴記憶部18に対応付けて記憶された日時データと感情データとを外部に送信するようになっている。
【0053】
表示制御部24は、受信部22によって受信された感情データに対応する表示内容を第2テーブルT2から読み出す。そして、表示制御部24は、当該表示内容(例えば、「嬉しい」)と、当該感情データと対応付けられた日時データに基づく日時(例えば、「○月×日□時△分」)とを対応付けて表示部25に表示させる。
【0054】
以上のように、変形例1の動物の感情表示システム100によれば、送信端末10から、履歴記憶部18に対応付けて記憶された日時データと感情データとを少なくとも一組送信することで、受信端末20では、日時と表示内容とを対応付けて表示部25に表示することができ、犬Dがいつどんな時に表現した感情であるかを理解することができるようになる。
また、日時データと感情データとを履歴記憶部18に対応付けて記憶しているので、送信端末10から、過去(例えば、飼い主が不在の間)に履歴記憶部18に対応付けて記憶された日時データと感情データとを全て送信することで、過去における犬Dの感情を全て把握することができる。
【0055】
なお、変形例1の動物の感情表示システム100では、履歴記憶部18に日時データと感情データとを少なくとも一組記憶するようにしたが、これに限らず、日時データ取得部17によって取得された日時の日時データと、当該日時に動き検出センサ12によって検出された犬Dの尻尾の動きに係る動きデータとを対応付けて少なくとも一組記憶するようにしても良い。そして、送信端末10は、ユーザからの送信指示ボタンの操作に基づいて、感情データ特定部14は、履歴記憶部18に記憶された日時データと対応付けられた動きデータに基づいて感情データを特定し、送信部15は、CPU11の制御下にて、履歴記憶部18に記憶された日時データと感情データ特定部14によって読み出された感情データとを対応付けて少なくとも一組送信する。
【0056】
〔変形例2〕
次に、本実施形態の動物の感情表示システム100の変形例2について説明する。
図9は、変形例2における送信端末本体1のブロック図である。図9に示すように、変形例2における送信端末本体1は、履歴記憶部18と、位置データ取得部19を更に備えていることを特徴としている。
なお、位置データ取得部19及び履歴記憶部18以外の構成は、上記実施形態とほぼ同様であり、その詳細な説明は省略する。
【0057】
位置データ取得部19は、動き検出センサ12によって尻尾の動きが検出された犬Dの存在位置の位置データを取得する制御を行う。具体的には、位置データ取得部19は、GPS(全地球測位システム)機能や携帯電話機能を備え、GPS衛星や携帯電話基地局を利用して位置検出を行う。
位置データ取得部19は、例えば、動き検出センサ12によって犬Dの尻尾の動きが検出されると、北緯○度、東経△度の位置で当該位置の位置データを取得する。
ここで、位置データ取得部19は、動き検出センサ12によって動きが検出された動物の存在位置を取得する取得手段として機能する。
【0058】
履歴記憶部18は、位置データ取得部19によって取得された位置データと、当該位置で動き検出センサ12によって検出された犬Dの尻尾の動きに係る動きデータに基づいて、感情データ特定部14によって読み出された感情データとを対応付けて記憶する。
例えば、北緯○度、東経△度の位置で動き検出センサ12によって検出された犬Dの尻尾の動きに係る動きデータに基づいて、感情データ特定部14によって感情データ「上機嫌1」が読み出された場合には、履歴記憶部18は、位置データ「北緯○度、東経△度」と感情データ「上機嫌1」とを対応付けて記憶する。また、例えば、北緯×度、東経□度の位置で動き検出センサ12によって検出された犬Dの尻尾の動きに係る動きデータに基づいて、感情データ特定部14によって感情データ「不機嫌」が読み出された場合には、履歴記憶部18は、位置データ「北緯×度、東経□度」と感情データ「不機嫌」とを対応付けて記憶する。
ここで、履歴記憶部18は、位置データ取得部19によって取得された存在位置の位置データと、当該存在位置で動き検出センサ12によって検出された動物の動きに係る感情データとを対応付けて少なくとも一組記憶する履歴記憶手段として機能する。
【0059】
送信部15は、CPU11の制御下にて、例えば、図示しない送信指示ボタンの操作に基づいて、履歴記憶部18に対応付けて記憶された位置データと感情データとを外部に送信するようになっている。
【0060】
表示制御部24は、受信部22によって受信された感情データに対応する表示内容を第2テーブルT2から読み出す。そして、表示制御部24は、当該表示内容(例えば、「嬉しい」)と、当該感情データと対応付けられた位置データに基づく位置(例えば、「北緯○度、東経△度」)とを対応付けて表示部25に表示させる。
【0061】
以上のように、第2変形例の動物の感情表示システム100によれば、送信端末10から、履歴記憶部18に対応付けて記憶された位置データと感情データとを少なくとも一組送信することで、受信端末20では、存在位置と表示内容とを対応付けて表示部25に表示することができ、犬Dが何処で表現した感情であるかを理解することができる。
また、位置データと感情データとを履歴記憶部18に対応付けて記憶しているので、送信端末10から、過去(例えば、飼い主が不在の間)に履歴記憶部18に対応付けて記憶された位置データと感情データとを全て送信することで、過去に犬Dが何処でどのような感情であったかを把握することができる。
【0062】
なお、変形例2の動物の感情表示システム100では、履歴記憶部18に位置データと感情データとを少なくとも一組記憶するようにしたが、これに限らず、位置データ取得部19によって取得された位置の位置データと、当該位置で動き検出センサ12によって検出された犬Dの尻尾の動きに係る動きデータとを対応付けて少なくとも一組記憶するようにしても良い。そして、送信端末10は、ユーザからの送信指示ボタンの操作に基づいて、感情データ特定部14は、履歴記憶部18に記憶された位置データと対応付けられた動きデータに基づいて感情データを特定し、送信部15は、CPU11の制御下にて、履歴記憶部18に記憶された位置データと感情データ特定部14によって読み出された感情データとを対応付けて少なくとも一組送信する。
【0063】
なお、上記実施形態にあっては、感情データ記憶部13を必ずしも備える必要はなく、感情データ特定部14は、動き検出センサ12によって検出された犬Dの動きに係る動きデータに基づいて演算処理を行い、感情データを特定するようにしても良い。これによれば、感情データ記憶部13から感情データを読み出す場合よりも柔軟性のある感情データの特定が可能となり、より適正な感情の理解を図ることができる。
【0064】
また、上記実施形態にあっては、動き検出センサ12及び感情データ特定部14を検出手段として機能させるようにしても良い。
【0065】
また、感情データ記憶部13は、複数種の動物(例えば、犬や猫)及び当該複数種の動物の各々における種別(例えば、大型犬、中型犬、小型犬など)について、複数種の動きデータと複数種の感情データとをそれぞれ対応付けて記憶するようにしても良い。そして、送信端末本体1は、複数種の動物及び当該複数種の動物の各々における種別から動きを検出すべき種類の動物(例えば、猫)及び各種類の動物における種別(例えば、雄)を指定する入力ボタン(指定手段)を更に備えるようにしても良い。
具体的には、雄猫について感情を表示させたい場合には、送信端末本体1に備えられた入力ボタンによって、複数種の動物のうちから動きを検出すべき種類の動物として「猫」を指定し、指定された「猫」における種別として「雄」を指定する。
感情データ特定部14は、雄猫に対応した第1テーブルT1から感情データを特定し、表示制御部24は、雄猫に対応した第2テーブルT2から、対応する表示内容を読み出す。
【0066】
なお、雄猫の場合は、例えば、第1テーブルT1では、甘えを表した際の動きデータ「尻尾をピンと立てる」と感情データ「空腹」とが対応付けられ、第2テーブルT2では、感情データ「空腹」と表示内容「お腹がすいたよ」とが対応付けられている。また、第1テーブルT1では、恐怖を表した際の動きデータ「尻尾を体の下に巻き込む」と感情データ「恐怖」とが対応付けられ、第2テーブルT2では、感情データ「恐怖」と表示内容「怖いよ」とが対応付けられている。また、第1テーブルT1では、興奮状態で判断に迷っている状態の動きデータ「尻尾をゆっくり左右に大きく振る」と感情データ「迷い」とが対応付けられ、第2テーブルT2では、感情データ「迷い」と表示内容「悩むなあ」とが対応付けられている。また、第1テーブルT1では、思案している状態を表した際の動きデータ「縦に尻尾をゆっくり動かす」と感情データ「思案」とが対応付けられ、第2テーブルT2では、感情データ「思案」と表示内容「これから何しようかな」とが対応付けられている。
これによれば、犬や猫等の動物の種類に応じて、動物の感情の理解を適正に行うことができ、更に各動物における種別に応じて、動物の感情の理解をより適正に行うことができるようになる。
【0067】
また、本実施形態における動き検出センサ12は、3軸加速度センサを備えて構成されるものであるが、これに限らず、3軸加速度センサ、ジャイロセンサ及び磁気センサのうち、少なくとも何れか一を含むものであれば良い。
これによれば、上記センサを組み合わせて利用することで、各動物の特性に合った動きを検出可能となり、動物の感情の理解をより適正に行うことができるようになる。
【0068】
また、送信部15と受信部22との通信は、犬Dから離れた場所でも感情データの送受信が可能であれば、無線通信に限らず有線通信であっても良い。
【符号の説明】
【0069】
100 動物の感情表示システム
10 送信端末
1 送信端末本体
11 CPU
12 動き検出センサ
13 感情データ記憶部
14 感情データ特定部
15 送信部
16 操作部
2 装着部
20 受信端末
21 CPU
22 受信部
23 表示内容記憶部
24 表示制御部
25 表示部
26 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物に装着される送信端末と、この送信端末と通信可能な受信端末と、を備え、
前記送信端末は、
前記動物の複数種の動きの各々を、前記動物の感情として検出する検出手段と、
この検出手段によって検出された動物の各動きに対応する感情データを外部に送信する送信手段と、を有し、
前記受信端末は、
前記送信手段によって送信された前記感情データを受信する受信手段と、
この受信手段によって受信された前記感情データに係る表示内容を表示手段に出力させる表示制御手段と、を有することを特徴とする動物の感情表示システム。
【請求項2】
前記送信端末は、
前記検出手段によって前記動物の動きが検出された日時を取得する取得手段と、
この取得手段によって取得された日時の日時データと、当該日時に前記検出手段によって検出された動物の動きに基づく感情データとを対応付けて少なくとも一組記憶する履歴記憶手段と、
を更に備え、
前記送信手段は、前記履歴記憶手段に対応付けて記憶された前記日時データと前記感情データとを少なくとも一組送信することを特徴とする請求項1に記載の動物の感情表示システム。
【請求項3】
前記送信端末は、
前記検出手段によって前記動物の動きが検出された日時を取得する取得手段と、
この取得手段によって取得された日時の日時データと、当該日時に前記検出手段によって検出された動物の動きに係る動きデータとを対応付けて少なくとも一組記憶する履歴記憶手段と、
を更に備え、
前記送信手段は、前記履歴記憶手段に記憶された日時データと、当該日時データと対応付けられた前記動きデータに基づく感情データとを対応付けて少なくとも一組送信することを特徴とする請求項1に記載の動物の感情表示システム。
【請求項4】
前記送信端末は、
前記検出手段によって動きが検出された前記動物の存在位置を取得する取得手段と、
この取得手段によって取得された存在位置の位置データと、当該存在位置で前記検出手段によって検出された動物の動きに係る感情データとを対応付けて少なくとも一組記憶する履歴記憶手段と、
を更に備え、
前記送信手段は、前記履歴記憶手段に対応付けて記憶された前記位置データと前記感情データとを少なくとも一組送信することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の動物の感情表示システム。
【請求項5】
前記送信端末は、
前記検出手段によって動きが検出された前記動物の存在位置を取得する取得手段と、
この取得手段によって取得された存在位置の位置データと、当該存在位置で前記検出手段によって検出された動物の動きに係る動きデータとを対応付けて少なくとも一組記憶する履歴記憶手段と、
を更に備え、
前記送信手段は、前記履歴記憶手段に記憶された位置データと、当該位置データと対応付けられた前記動きデータに基づく感情データとを対応付けて少なくとも一組送信することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の動物の感情表示システム。
【請求項6】
前記検出手段は、3軸加速度センサ、ジャイロセンサ及び磁気センサのうち、少なくとも何れか一を含むことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の動物の感情表示システム。
【請求項7】
前記送信端末は、
前記動物の複数種の動きに係る各動きデータと前記動物の複数種の感情に係る各感情データとをそれぞれ対応付けて記憶する第1記憶手段と、
前記検出手段によって検出された動物の動きに係る動きデータに対応する感情データを前記第1記憶手段から読み出す読出手段と、
を更に備え、
前記送信手段は、前記読出手段によって読み出された感情データを外部に送信することを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の動物の感情表示システム。
【請求項8】
前記第1記憶手段は、前記複数種の動物及び当該複数種の動物の各々における種別のうち、少なくとも一方について、前記複数種の動きデータと前記複数種の感情データとをそれぞれ対応付けて記憶し、
前記送信端末は、
前記複数種の動物及び当該複数種の動物の各々における種別から動きを検出すべき種類の動物及び各種類の動物における種別を指定する指定手段を更に備えることを特徴とする請求項7に記載の動物の感情表示システム。
【請求項9】
前記動きデータには、前記動きの方向及び大きさのうち、少なくとも一方が含まれることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の動物の感情表示システム。
【請求項10】
前記受信端末は、
前記動物の複数種の感情に係る各感情データと複数種の前記表示内容とをそれぞれ対応付けて記憶する第2記憶手段を更に備え、
前記表示制御手段は、
前記受信手段によって受信された感情データに対応する表示内容を前記第2記憶手段から読み出して、前記表示手段に出力させることを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の動物の感情表示システム。
【請求項11】
前記送信端末は、動きを検出すべき動物の尻尾に装着されることを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の動物の感情表示システム。
【請求項12】
動物に装着される送信端末と、この送信端末と無線通信可能な受信端末と、を備える動物の感情表示システムを用いた動物の感情表示方法であって、
前記送信端末が、
前記動物の複数種の動きの各々を、前記動物の感情として検出する検出ステップと、
この検出ステップにて検出された動物の各動きに対応する感情データを外部に送信する送信ステップと、を実行し、
前記受信端末が、
前記送信端末から送信された感情データを受信するステップと、
受信された前記感情データに係る表示内容を表示手段に出力させるステップと、を実行することを特徴とする動物の感情表示方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2011−24452(P2011−24452A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−171770(P2009−171770)
【出願日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)