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動物外部寄生虫防除剤
説明

動物外部寄生虫防除剤

【課題】優れた効力を有する動物外部寄生虫の防除剤を提供する。
【解決手段】式(1)


〔式中、R3は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基またはC1−C6ハロアルコキシ基を表し、
4はC1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基、シアノ基で置換されたC1−C6アルキル基、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基またはC3−C6シクロアルキル基を表す。〕で示されるベンジルアミド化合物を有効成分として含有することを特徴とする動物外部寄生虫防除剤は、動物外部寄生虫に対する優れた防除効果を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は動物外部寄生虫防除剤および動物外部寄生虫の防除方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、動物の体表、体毛またはそれに近い位置等に寄生する寄生虫を防除するため、種々の化合物が見出され、それらを含有した剤を動物体表に投与する方法や動物に経口投与する方法が実用化されている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、防除すべき寄生虫の従来の活性化合物に対する抵抗性の獲得や、使用場面の多様化などの観点から、従来の活性化合物とは異なる活性化合物を用いた動物外部寄生虫防除剤の開発が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−313104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、優れた防除効力を有する動物外部寄生虫の防除剤を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意検討した結果、式(1)で示されるベンジルアミド化合物を有効成分として含有する薬剤が、動物外部寄生虫に対して優れた防除効力を有することを見出し、本発明に至った。
【0006】
即ち、本発明は以下のものである。
[1] 式(1)

〔式中、R3は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基またはC1−C6ハロアルコキシ基を表し、
4はC1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基、シアノ基で置換されたC1−C6アルキル基、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基またはC3−C6シクロアルキル基を表す。〕
で示されるベンジルアミド化合物(以下、本ベンジルアミド化合物と記す。)を有効成分として含有することを特徴とする動物外部寄生虫防除剤(以下、本発明防除剤と記す。)。
[2] 経口製剤または皮膚外用剤の形態で使用する[1]に記載の動物外部寄生虫防除剤。
[3] 液剤の形態で使用する[1]に記載の動物外部寄生虫防除剤。
[4] カプセル剤、錠剤またはチュアブル錠の形態で使用する[1]に記載の動物外部寄生虫防除剤。
[5] 対象の動物外部寄生虫が、ノミ目害虫またはマダニ目害虫である[1]〜[4]いずれかに記載の動物外部寄生虫防除剤。
[6] 式(1)

〔式中、R3は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基またはC1−C6ハロアルコキシ基を表し、
4はC1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基、シアノ基で置換されたC1−C6アルキル基、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基またはC3−C6シクロアルキル基を表す。〕
で示されるベンジルアミド化合物の有効量を、動物に投与することを特徴とする動物外部寄生虫の防除方法。
[7] 動物への投与方法が経口投与である[6]に記載の動物外部寄生虫の防除方法。
[8] 動物への投与方法が皮膚外用投与である[6]に記載の動物外部寄生虫の防除方法。
[9] 皮膚外用投与がスポットオン処理またはポアオン処理である[8]に記載の動物外部寄生虫の防除方法。
[10] 対象となる動物がイヌまたはネコである[6]〜[9]いずれかに記載の動物外部寄生虫の防除方法。
[11] 対象となる動物がウシ、ウマ、ブタ、またはヒツジである[6]〜[9]いずれかに記載の動物外部寄生虫の防除方法。
[12] 対象の動物外部寄生虫が、ノミ目害虫またはマダニ目害虫である[6]〜[11]いずれかに記載の動物外部寄生虫の防除方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明防除剤は、動物外部寄生虫の防除において優れた効力を有する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書中において、「ハロゲン原子」は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を意味する。
また、本明細書において、「C3−C6シクロアルキル基」で示される「C3−C6」部分の記載は、シクロアルキル基の全体を構成する炭素原子数が3〜6の範囲であることを意味する。
本明細書において「C1−C6アルキル基」としては、例えばメチル基(以下Meとも表記する)、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基が挙げられ;
「C1−C6ハロアルキル基」としては、例えばフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、ジクロロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロフルオロメチル基、ブロモフルオロメチル基、クロロジフルオロメチル基、ブロモジフルオロメチル基、1−フルオロエチル基、1,1−ジフルオロエチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエチル基、3,3,3-トリフルオロプロピル基、1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロピル基、4,4,4-トリフルオロブチル基及び1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル基が挙げられ;
「C3−C6シクロアルキル基」としては、例えばシクロプロピル基、1−メチルシクロプロピル基、2−メチルシクロプロピル基、2,2−ジメチルシクロプロピル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、2-シクロプロピルエチル基、1−メチルシクロペンチル基、2−メチルシクロペンチル基、3−メチルシクロペンチル基及びシクロヘキシル基が挙げられ;
「C1−C6アルコキシ基」としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、1−メチルブトキシ基、2−メチルブトキシ基、3−メチルブトキシ基、1−エチルプロポキシ基、1,1−ジメチルプロポキシ基、1,2−ジメチルプロポキシ基、2,2−ジメチルプロポキシ基、ヘキシルオキシ基、1−メチルペンチルオキシ基、2−メチルペンチルオキシ基、1,1−ジメチルブトキシ基及び1,3−ジメチルブトキシ基が挙げられ;
「C1−C6ハロアルコキシ基」としては、例えばジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、クロロジフルオロメトキシ基、ブロモジフルオロメトキシ基、2−フルオロエトキシ基、2−クロロエトキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、2−クロロ−1,1,2−トリフルオロエトキシ基、2−ブロモ−1,1,2−トリフルオロエトキシ基、1,1,2,2,2−ペンタフルオロエトキシ基、2,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオロエトキシ基、2,2,2−トリクロロ−1,1−ジフルオロエトキシ基、2−ブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ基、2,2,3,3−テトラフルオロプロピルオキシ基、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロピルオキシ基、2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エトキシ基、1,1,2,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロピルオキシ基及び2−ブロモ−1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロピルオキシ基が挙げられる。
【0009】
本発明防除剤に用いられる本ベンジルアミド化合物としては、例えば以下のベンジルアミド化合物が挙げられる。
式(1)において、R3が水素原子であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6ハロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がハロゲン原子であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がフッ素原子であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3が塩素原子であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3が臭素原子であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がヨウ素原子であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がシアノ基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6アルコキシ基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6ハロアルコキシ基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R4がC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R4がC1−C6ハロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R4がC3−C6シクロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R4がC1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R4がシアノ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
【0010】
式(1)において、R3がC1−C6アルキル基であり、R4がC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6アルキル基であり、R4がC1−C6ハロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6アルキル基であり、R4がC3−C6シクロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6アルキル基であり、R4がC1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6アルキル基であり、R4がシアノ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
【0011】
式(1)において、R3がC1−C6ハロアルキル基であり、R4がC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6ハロアルキル基であり、R4がC1−C6ハロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6ハロアルキル基であり、R4がC3−C6シクロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6ハロアルキル基であり、R4がC1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6ハロアルキル基であり、R4がシアノ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
【0012】
式(1)において、R3がC1−C6アルコキシ基であり、R4がC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6アルコキシ基であり、R4がC1−C6ハロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6アルコキシ基であり、R4がC3−C6シクロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6アルコキシ基であり、R4がC1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6アルコキシ基であり、R4がシアノ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
【0013】
式(1)において、R3がC1−C6ハロアルコキシ基であり、R4がC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6ハロアルコキシ基であり、R4がC1−C6ハロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6ハロアルコキシ基であり、R4がC3−C6シクロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6ハロアルコキシ基であり、R4がC1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がC1−C6ハロアルコキシ基であり、R4がシアノ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
【0014】
式(1)において、R3がハロゲン原子であり、R4がC1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C6シクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基、またはシアノ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がハロゲン原子であり、R4がC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がハロゲン原子であり、R4がC1−C6ハロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がハロゲン原子であり、R4がC3−C6シクロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がハロゲン原子であり、R4がC1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がハロゲン原子であり、R4がシアノ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
【0015】
式(1)において、R3がフッ素原子であり、R4がC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がフッ素原子であり、R4がC1−C6ハロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がフッ素原子であり、R4がC3−C6シクロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がフッ素原子であり、R4がC1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3がフッ素原子であり、R4がシアノ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
【0016】
式(1)において、R3が塩素原子であり、R4がC1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C6シクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基、またはシアノ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3が塩素原子であり、R4がC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3が塩素原子であり、R4がC1−C6ハロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3が塩素原子であり、R4がC3−C6シクロアルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3が塩素原子であり、R4がC1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物;
式(1)において、R3が塩素原子であり、R4がシアノ基で置換されたC1−C6アルキル基であるベンジルアミド化合物。
【0017】
次に本ベンジルアミド化合物の製造法について、以下に説明する。
【0018】
本ベンジルアミド化合物は、例えば以下の(製造法1)〜(製造法2)により製造することができる。
(製造法1)
本ベンジルアミド化合物は、化合物(2)と化合物(3)とを反応させることにより製造することができる。

〔式中、R3及びR4は前記と同じ意味を表し、Lは水酸基又は塩素原子を表す。〕
該反応は、通常溶媒中で行われる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、アセトニトリル等のニトリル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、スルホラン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類及びそれらの混合物が挙げられる。
Lが塩素原子である場合、該反応は通常塩基の存在下で行われる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物類、炭酸カリウム等の炭酸塩類、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類及びトリエチルアミン、ピリジン等の有機アミン類が挙げられる。
Lが水酸基である場合、該反応は縮合剤の存在下で行われる。
該反応に用いられる縮合剤としては、例えばジシクロヘキシルカルボジイミド及び1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩が挙げられる。
反応に用いられる試剤の量は、化合物(2)1モルに対して、化合物(3)が通常1〜10モルの割合であり、塩基又は縮合剤が通常1〜10モルの割合である。
該反応の反応温度は、通常0〜100℃の範囲であり、反応時間は通常0.5〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒抽出し、乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、本ベンジルアミド化合物を単離することができる。単離された本ベンジルアミド化合物はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0019】
(製造法2)
本ベンジルアミド化合物は、化合物(2)と化合物(21)とを反応させることにより製造することもできる。

〔式中、R3及びR4は前記と同じ意味を表す。〕
該反応は、必要ならば溶媒を用いて行うこともできる。
反応に用いられる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、1,4−ジオキサン等のエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の酸アミド類、アセトニトリル等のニトリル類、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、スルホラン、1,2−ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類及びそれらの混合物が挙げられる。
該反応は、必要ならば塩基の存在下で行うこともできる。
該反応に用いられる塩基としては、例えば水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物、炭酸カリウム等の炭酸塩、カリウムtert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド、及びトリエチルアミン、ピリジン、4−(ジメチルアミノ)ピリジン、イミダゾール等の有機塩基類が挙げられる。
該反応において、化合物(21)は、化合物(2)1モルに対して、通常1〜10モルの量で用いられ、必要であれば、溶媒として用いることもできる。
該塩基の添加が必要な場合は、該反応に用いられる塩基の量は、化合物(2)1モルに対して、通常1〜10モルの量で用いられる。
該反応の反応温度は、通常0〜100℃の範囲であり、反応時間は通常0.5〜24時間の範囲である。
反応終了後は、反応混合物を有機溶媒抽出し、乾燥、濃縮する等の後処理操作を行うことにより、本ベンジルアミド化合物を単離することもできる。単離された本ベンジルアミド化合物はクロマトグラフィー、再結晶等によりさらに精製することもできる。
【0020】
また、化合物(2)は、例えば国際特許公開番号WO2010/032437記載の方法により製造することが出来る。
【0021】
本発明防除剤が効力を示す動物外部寄生虫とは、宿主動物の体表に生息する寄生虫であって、例えば以下のものが挙げられる。
ノミ目害虫:ヒトノミ(Pulex irritans)等のPulex類、ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)等のCtenocephalides類、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)等のXenopsylla類、スナノミ(Tunga penetrans)等のTunga類、ニワトリノミ(Echidnophaga gallinacea)等のEchidnophaga類、ヨーロッパネズミノミ(Nosopsyllus fasciatus)等のNosopsyllus類等。
シラミ目害虫:アタマジラミ(Pediculus humanus capitis)等のPediculus類、ケジラミ(Pthirus pubis)等のPhtirus類、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ブタジラミ(Haematopinus suis)等のHaematopinus類、ヒツジジラミ(Dalmalinia ovis)、ダマリニア・ボビス(Damalinia bovis)等のDamalinia類、ウシホソジラミ(Linognathus vituli)、ヒツジ体幹寄生ホソジラミ(Linognathus ovillus)等のLinognathus類、ケブカウシジラミ(Solenopotes capillatus)等のSolenopotes類等。
ハジラミ目害虫:ニワトリハジラミ(Menopon gallinae)等のMenopon類、トリメノポン類(Trimenopon spp.)、トリノトン類(Trinoton spp.)、イヌハジラミ(Trichodectes canis)等のTrichodectes類、ネコハジラミ(Felicola subrostratus)等のFelicola類、ウシハジラミ(Bovicola bovis)等のBovicola類、ニワトリオオハジラミ(Menacanthus stramineus)等のMenacanthus類、ウェルネッキエラ類(Werneckiella spp.)、レピケントロン類(Lepikentron spp.)等。
半翅目害虫:トコジラミ(Cimex lectularius)、ネッタイトコジラミ(Cimex hemipterus)等のCimix類、レジュヴァイアス・セニリス(Reduvius senilis)等のReduvius類、アリラス・クリタツス(Arilus critatus)等のArilus類、ロドニウス・プロリクス(Rhodnius prolixus)等のRhodnius 類、オオサシガメ(Triatoma rubrofasciata)等のTriatoma類、パンストロンギルス類(Panstrongylus ssp.)等。
ダニ目害虫:ローンスターチック(Amblyomma americanum)、アンブリオンマ・マクラタム(Ambryomma maculatum)等のAmblyomma類、ウシマダニ(Boophilus microplus)、ブーフィラス・アンヌラタス(Boophilus annulatus)等のBoophilus類、アメリカンドックチック(Dermacentor variabilis)、タイワンカクマダニ(Dermacentor taiwanicus)、デルマセントル・アンデルソニ(Dermacentor andersoni)等の Dermacentor類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、ヤマトチマダニ(Haemaphysalis flava)、ツリガネチマダニ(Haemaphysalis campanulata)等のHaemaphysalis類、ヤマトマダニ(Ixodes ovatus)、シュルツマダニ(Ixodes persulcatus)、ブラックレッグドチック(Ixodes scapularis)、西部クロアシマダニ(Ixodes pacificus)、イキソデス・ホロシクラス(Ixodes holocyclus)等のIxodes類、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)、リピセファラス・アペンディキュレイタス(Rhipicephalus appendiculatus)等のRhipicephalus 類、ナガヒメダニ(Argas persicus)等のArgas類、オルニトドルス・ヘルムシ(Ornithodorus hermsi)、オルニトドルス・ツリカタ(Ornithodorus turicata)等のOrnithodorus類、ヒツジキュウセンヒゼンダニ(Psoroptes ovis)、ウマキュウセンヒゼンダニ(Psoroptes equi)等のキュウセンヒゼンダニ類、クネミドコプテス・ミュタンス(Knemidocoptes mutans)等のKnemidocoptes類、ネコショウセンコウヒゼンダニ(Notoedres cati)、ネズミショウセンコウヒゼンダニ(Notoedres muris)等のNotoedres類、センコウヒゼンダニ(Sarcoptes scabiei)等のSarcoptes類、ミミヒゼンダニ(Octodectes cynotis)等のOtodectes類、ウサギズツキダニ(Listrophorus gibbus)等のListrophorus、ショクヒヒゼンダニ類(Chorioptes spp.)、ヒカダニ類(Hypodectes spp.)、プテロリクス類(Pterolichus spp.)、サイトジテス類(Cytodites spp.)、ラミノシオプテス類(Laminosioptes spp.)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)等のDermanyssus類、トリサシダニ(Ornithonyssus sylviarum)、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)等のOrnithonyssus類、ミツバチヘギイタダニ(Varroa jacobsoni)等のVarroa類、イヌツメダニ(Cheyletiella yasguri)、ネコツメダニ(Cheyletiella blakei)等のCheyletiella類、オルニソケイレチア類(Ornithocheyletia spp.)、イヌニキビダニ(Demodex canis)、ネコニキビダニ(Demodex cati)等のDemodex類、ミオビア類(Myobia spp.)、プソレルガテス類(Psorergates spp.)、アカツツガムシ(Trombicula akamushi)、フトゲツツガムシ(Trombicula pallida)、タテツツガムシ(Trombicula scutellaris)等のTrombicula類。
好ましくはノミ目害虫、シラミ目害虫またはダニ目害虫が挙げられる。
【0022】
本ベンジルアミド化合物の投与対象となる動物としては、前記動物外部寄生虫の宿主となり得る動物が挙げられ、通常、家畜やペットとして飼養されている恒温動物および変温動物が挙げられる。恒温動物としては、例えば、哺乳動物としてウシ、スイギュウ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ラクダ、シカ、ファロージカ、トナカイ、ウマ、ロバ、イヌ、ネコ、ウサギ、フェレット、マウス、ラット、ハムスター、リス、サル等が挙げられ、さらには毛皮動物としてミンク、チンチラ、アライグマ等が挙げられ、鳥類としてはニワトリ、ガチョウ、シチメンチョウ、アヒル、ハト、オウム、ウズラ等が挙げられる。変温動物としては、例えば、爬虫類としてはリクガメ、ウミガメ、ミドリガメ、ゼニガメ、トカゲ、イグアナ、カメレオン、ヤモリ、ニシキヘビ、ナミヘビ、コブラ等が挙げられ、魚類としてはマス、コイ、およびウナギのような淡水魚および鹹水魚等が挙げられる。好ましくは恒温動物であり、より好ましくはイヌ、ネコ、ウシ、ウマ、ブタ、ヒツジ、ヤギ等の哺乳動物が挙げられる。
【0023】
本発明防除剤は、本ベンジルアミド化合物のみからなるものであってもよいが、通常、本ベンジルアミド化合物と、固体担体、液体担体等の不活性担体とを含有し、必要により、界面活性剤やその他の製剤補助剤を含有する。通常、本ベンジルアミド化合物と、固体担体、液体担体等の不活性担体と混合し、必要により、界面活性剤やその他の製剤補助剤を添加して得られる製剤である。製剤としては、エマルジョン、油剤、油性液剤、水性液剤、溶解液、シャンプー、サスペンジョン等の液剤、粉剤、粒剤、ペースト状製剤、クリーム剤、軟膏剤、マイクロカプセル化製剤、泡沫剤、エアゾール製剤、炭酸ガス製剤、錠剤、チュアブル錠、ボーラス剤、カプセル剤、動物用飼料プレミックス、シロップ剤、シート製剤、フィルム状製剤、樹脂製剤、注射剤、埋め込み剤、坐剤等を挙げることができ、施用に際して適宜好ましい製剤が選択される。本発明防除剤には、本ベンジルアミド化合物が、通常0.001〜99.9重量%含有される。
【0024】
製剤化の際に用いられる固体担体としては、例えば、クレー、カオリン、タルク、ベントナイト、セリサイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、珪藻土、軽石、方解石、海泡石、白雲石、シリカ、アルミナ、バーミキュライト、パーライト等の天然又は合成鉱物、おがくず、トウモロコシの穂軸、ココヤシの実殻、タバコの茎等の細粒体、ゼラチン、ワセリン、メチルセルロース、ラノリン、ラード、カカオ脂などが挙げられる。
【0025】
液体担体としては、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、ヘキサノール等のアルコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等の多価アルコール類、ジエチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチル、炭酸プロピレン等のエステル類、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソブチル、ミリスチン酸イソプロピル等の脂肪酸エステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、キシレン、トルエン、アルキルナフタレン、フェノルキシリルエタン、ケロシン、軽油、ヘキサン、シクロヘキサン、流動パラフィン等の芳香族または脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、N−メチル−2−ピロリドン、γ-ブチロラクトン、大豆油、綿実油、ヒマシ油、ヤシ油等の植物油、オレンジ油、ヒソップ油、レモン油等の植物精油、ジメチルシリコーンオイル、高重合ジメチルシリコーンオイル、環状シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル等のシリコーンオイル、水などが挙げられる。
【0026】
界面活性剤としては、例えば、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤が挙げられる。具体的には例えば、以下のものが挙げられる。
非イオン性界面活性剤:ステアリン酸ソルビタン、オレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、オレイン酸グリセリル、ステアリン酸ポリグリセリル、イソステアリン酸ポリグリセリル、オレイン酸ポリグリセリル等のグリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリポキシエチレンスチリルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン、オレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルフェノールポリグリコールエーテル等。
両性界面活性剤:ラウリルベタイン、ステアリルベタイン等のベタイン類、ジ-ナトリウムN-ラウリル−p−イミノジプロピオネート等のイミダゾリン誘導体類、レシチン等。
アニオン性界面活性剤:ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン等のアルキル硫酸塩類、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩類、ジポリオキシエチレンラウリルエーテルリン酸ナトリウム、ジポリオキシエチレンオレイルエーテルリン酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテルリン。
カチオン性界面活性剤:セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド等のアルキルアンモニウム塩類。
【0027】
その他の製剤補助剤としては、分散剤、酸化防止剤、着色剤、光安定剤、粘着剤等が挙げられる。
【0028】
分散剤としては、リグニンスルホン酸塩、メチルセルロース等が挙げられる。
【0029】
酸化防止剤としては、BHT、BHA等が挙げられる。
【0030】
着色剤としては、赤色2号(アマランス)、赤色3号(エリスロシン)、黄色4号(タートラジン)、緑色3号(ファストグリーンFCF)、青色1号(ブリリアントブルーFCF)等の食用タール色素等、酸化鉄、酸化チタン、プルシアンブルー、アリザリン染料、アゾ染料、フタロシアニン染料等が挙げられる。
【0031】
光安定剤としては、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾエート系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、ノバンチノール酸等が挙げられる。
【0032】
粘着剤としては、ベントナイト、コロイド状ケイ酸、セルロース誘導体、澱粉誘導体、ポリアクリレート、天然ポリマー、アルギン酸塩、ゼラチン等が挙げられる。
【0033】
錠剤、及びチュアブル剤における結合剤としては、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ゼイン、ゼラチン等のタンパク質誘導体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の合成ポリマー、デンプン、セルロース等が挙げられる。また必要により、デンプン、微結晶性セルロース、砂糖、ラクトース等の充填剤、ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤、デンプン、セルロース、炭酸塩等の崩壊剤が添加されていてもよい。
【0034】
錠剤は、例えば、本ベンジルアミド化合物、及び結合剤等を混合し、得られた混合物を適切な大きさに圧縮することにより、得ることができる。錠剤は、必要により、コーティングされていてもよい。コーティングに用いるコーティング剤としては、例えば、酢酸フタル酸セルロース、フタル酸ジエチル、エタノール、及びジクロロメタンを含有するコーティング剤、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリエチレングリコール、水、及び二酸化チタンを含有するコーティング剤、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート等の胃溶性フィルムコーティング剤、食用性着色剤、水性又は非水性溶剤を含有するヒドロキシプロピルメチルセルロース、その他のフィルム形成物質が挙げられる。なお、フィルムコーティング剤は、可塑剤又は着色剤が含有されていてもよい。
【0035】
泡沫剤、エアゾール製剤、炭酸ガス製剤における噴射剤としては、プロパンガス、ブタンガス、フロンガス、液化石油ガス、ジメチルエーテル、炭酸ガス等が挙げられる。
【0036】
樹脂製剤における基材としては、例えば塩化ビニル系重合体、エチレン共重合体、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等を挙げることができ、これらの基材には必要によりフタル酸ジメチル、フタル酸ジオクチル等のフタル酸エステル類、アジピン酸エステル類、ステアリン酸等の可塑剤が添加されていてもよい。樹脂製剤は、該基材中に本ベンジルアミド化合物を通常の混練装置を用いて混練した後、射出成型、押出成型、プレス成型等により成型することにより得ることができる。必要により更に、成型、裁断等の工程を経ることにより、例えば動物用首輪、動物用イヤータッグ等とすることもできる。
【0037】
カプセル剤に用いるカプセルとしては、ゼラチンカプセル、ヒドロキシプロピルメチルセルロースカプセル等が挙げられる。
【0038】
坐剤に用いる基材としては、例えば、カカオ脂、ラウリン脂、ポリエチレングリコール、グリセロゼラチン、ステアリン酸ナトリウム、ウィテップゾール、又はこれらの混合物等が挙げられる。
【0039】
また、本発明防除剤は、一般に知られている他の殺虫剤、殺動物寄生性ダニ剤、殺内部寄生虫剤と混用または併用することができる。また、忌避剤と混用または併用することもできる。
【0040】
本発明の動物外部寄生虫防除方法(以下、本発明防除方法と記す。)は、本ベンジルアミド化合物の有効量を、動物に投与することにより行われる。
本発明防除方法によれば、本ベンジルアミド化合物は、治療的、抑制的、予防的および保護的に動物外部寄生虫に作用させることができる。
本発明の防除方法は、動物外部寄生虫の全身的抑制または非全身的抑制を行うことができ、動物外部寄生虫の発生段階の全てまたは一部に対して用いることができる。
【0041】
本発明防除方法は、本ベンジルアミド化合物を宿主動物に経口又は非経口による投与を行うことができる。経口投与方法としては、例えば、本ベンジルアミド化合物を経口製剤として、動物に投与する方法が挙げられる。非経口投与方法としては、例えば、本ベンジルアミド化合物を皮膚外用剤、注射製剤、坐剤、体内埋め込み型製剤、首輪、イヤータッグ等の適当な形状とした樹脂製剤として、動物に投与する方法が挙げられる。
【0042】
(1)経口投与方法
本発明防除方法において、本ベンジルアミド化合物を経口製剤として動物に投与する場合は、本ベンジルアミド化合物は、例えば、エマルジョン、油剤、油性液剤、水性液剤、溶解液、サスペンジョン等の液剤、ゲル剤、粉剤、粒剤、ペースト状製剤、錠剤、チュアブル錠、ボーラス剤、カプセル剤、動物用飼料プレミックス、シロップ剤の形態で用いることができる。
【0043】
(2)非経口投与方法
(a)皮膚外用投与方法
本発明防除方法において、本ベンジルアミド化合物を皮膚外用剤として動物に投与する場合は、本ベンジルアミド化合物は、例えばエマルジョン、油剤、油性液剤、水性液剤、溶解液、シャンプー、サスペンジョン等の液剤、粉剤、クリーム剤、軟膏剤、エアゾール製剤、シート製剤、の形態で用いることができ、スポットオン処理、ポアオン処理、浸漬、噴霧、塗布、入浴、洗浄、摩り込み、散布等により投与することができる。好ましい投与方法としては、スポットオン処理、ポアオン処理が挙げられる。
スポットオン処理とは、通常、宿主動物の頭部から尾部までの皮膚に液剤を滴下または塗布する方法であり、ポアオン処理とは、通常、宿主動物の背中線に沿って液剤を注ぐ方法である。なお、本ベンジルアミド化合物を液剤とする場合は、上記の液体担体を用いることができる。
(b)注射による投与方法
本発明防除方法において、本ベンジルアミド化合物を注射製剤として動物に投与する場合は、反芻胃内注射、筋肉内注射、静脈内注射、または皮下注射により投与することができる。
(c)その他の投与方法
本発明防除方法において、本ベンジルアミド化合物を動物に坐剤、体内埋め込み型製剤、首輪、イヤータッグ等の適当な形状とした樹脂製剤として投与することができる。
【0044】
本ベンジルアミド化合物の動物への投与量は、対象となる動物または防除する外部寄生虫によっても変わり得るが、対象となる動物の生体重1kg当たり、通常1〜5000mg/kgである。経口投与方法および注射による投与方法の場合は好ましくは1〜100mg/kgであり、皮膚外用投与方法の場合は好ましくは1〜1000mg/kgである。経口投与方法の場合、さらに好ましくは1〜50mg/kgであり、より好ましくは5〜50mg/kgである。皮膚外用投与方法の場合、さらに好ましくは1mg/kg〜100mg/kgであり、より好ましくは5〜50mg/kgである。
【実施例】
【0045】
以下、本発明を本ベンジルアミド化合物の具体例、参考製造例、本発明防除剤の製剤例及び試験例等にてさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例に限定されるものではない。
【0046】
本ベンジルアミド化合物としては、具体的には例えば以下の化合物が挙げられる。
下記式(1a)で示される化合物。

式中、R3a及びR4aは〔表1〕又は〔表2〕に記載の組合せを表す。
【0047】
【表1】

【0048】
【表2】

次に、本ベンジルアミド化合物の参考製造例を以下に示す。
【0049】
参考製造例1
2−クロロ−5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル]ベンジルアミン200mg及びトリエチルアミン58mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解し、ここに氷冷下でシクロプロパンカルボニルクロリド60mgを滴下して、室温で1.5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−クロロ−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]−ベンジル}−シクロプロパンカルボン酸アミド(以下、本ベンジルアミド化合物(13)と記す。)222mgを得た。
本ベンジルアミド化合物(13)

1H-NMR (CDCl3) δ:7.62 (1H, d), 7.58 (1H, dd), 7.49 (2H, d), 7.43-7.41 (2H, m), 6.17 (1H, br s), 4.55 (2H, d), 4.06 (1H, d), 3.68 (1H, d), 1.43-1.36 (1H, m), 1.00-0.98 (2H, m), 0.79-0.77 (2H, m).
【0050】
参考製造例2
2−クロロ−5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル]ベンジルアミン200mg及びトリエチルアミン58mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解し、ここに氷冷下で塩化アセチル45mgを滴下して、室温で0.5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−クロロ−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]−ベンジル}−アセトアミド(以下、本ベンジルアミド化合物(28)と記す。)207mgを得た。
本ベンジルアミド化合物(28)

1H-NMR (CDCl3) δ:7.64 (1H, d), 7.59 (1H, dd), 7.50 (2H, d), 7.44-7.42 (2H, m), 6.02-5.99 (1H, br m), 4.52 (2H, d), 4.07 (1H, d), 3.68 (1H, d), 2.04 (3H, s)
【0051】
参考製造例3
2−クロロ−5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル]ベンジルアミン200mg及びトリエチルアミン58mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解し、ここに氷冷下で4,4,4−トリフルオロブチリルクロリド91mgを滴下して、室温で4時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−クロロ−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]−ベンジル}−4,4,4−トリフルオロブチロイルアミド(以下、本ベンジルアミド化合物(29)と記す。)207mgを得た。
本ベンジルアミド化合物(29)

1H-NMR (CDCl3) δ:7.61-7.59 (2H, m), 7.49 (2H, d), 7.45-7.42 (2H, m), 6.05 (1H, br s), 4.55 (2H, d), 4.05 (1H, d), 3.67 (1H, d), 2.58-2.45 (4H, m).
【0052】
参考製造例4
2−クロロ−5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル]ベンジルアミン212mg及びトリエチルアミン61mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解し、ここに氷冷下でメトキシアセチルクロリド65mgを滴下して、室温で4時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−クロロ−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]−ベンジル}−メトキシアセトアミド(以下、本ベンジルアミド化合物(30)と記す。)223mgを得た。
本ベンジルアミド化合物(30)

1H-NMR (CDCl3) δ:7.65 (1H, d), 7.59 (1H, dd), 7.50 (2H, d), 7.44-7.43 (2H, m), 7.06-7.04 (1H, br m), 4.59 (2H, d), 4.07 (1H, d), 3.95 (2H, s), 3.69 (1H, d), 3.43 (3H, s).
【0053】
参考製造例5
2−クロロ−5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル]ベンジルアミン250mg及びトリエチルアミン105mgをテトラヒドロフラン3mlに溶解し、ここに氷冷下で塩化イソブチリル111mgを滴下して、氷冷下で0.5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−クロロ−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]−ベンジル}−イソブチロアミド(以下、本ベンジルアミド化合物(31)と記す。)151mgを得た。
本ベンジルアミド化合物(31)

1H-NMR (CDCl3) δ:7.62 (1H, d), 7.59 (1H, dd), 7.50 (2H, d), 7.44-7.42 (2H, m), 5.96 (1H, br m), 4.52 (2H, d), 4.06 (1H, d), 3.68 (1H, d), 2.44-2.37 (1H, m), 1.19 (3H, d), 1.17 (3H, d).
【0054】
参考製造例6
2−クロロ−5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル]ベンジルアミン250mg及びトリエチルアミン105mgをテトラヒドロフラン3mlに溶解し、ここに氷冷下で塩化プロピオニル111mgを滴下して、氷冷下で0.5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−クロロ−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]−ベンジル}−プロピオン酸アミド(以下、本ベンジルアミド化合物(32)と記す。)249mgを得た。
本ベンジルアミド化合物(32)

1H-NMR (CDCl3) δ:7.62-7.59 (2H, m), 7.51-7.48 (2H, m), 7.44-7.42 (2H, m), 5.96-5.93 (1H, br m), 4.53 (2H, d), 4.06 (1H, d), 3.68 (1H, d), 2.21 (2H, t), 1.71-1.64 (2H, m), 0.95 (3H, t).
【0055】
参考製造例7
2−クロロ−5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル]ベンジルアミン250mg及びトリエチルアミン105mgをテトラヒドロフラン3mlに溶解し、ここに氷冷下で塩化イソバレリル126mgを滴下して、氷冷下で0.5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−クロロ−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]−ベンジル}−イソバレロアミド(以下、本ベンジルアミド化合物(33)と記す。)235mgを得た。
本ベンジルアミド化合物(33)

1H-NMR (CDCl3) δ:7.61-7.60 (2H, m), 7.50-7.48 (2H, m), 7.43-7.41 (2H, m), 5.95-5.92 (1H, br m), 4.53 (2H, d z), 4.05 (1H, dd), 3.68 (1H, d), 2.13-2.06 (3H, m), 0.95 (6H, d,).
【0056】
参考製造例8
2−クロロ−5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル]ベンジルアミン250mg及びトリエチルアミン105mgをテトラヒドロフラン3mlに溶解し、ここに室温でシアノ酢酸89mgおよび1−(3-ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩199mgを加え、室温で2時間攪拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−クロロ−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]−ベンジル}−シアノアセトアミド(以下、本ベンジルアミド化合物(34)と記す。)235mgを得た。
本ベンジルアミド化合物(34)

1H-NMR (CDCl3) δ:7.65 (1H, d), 7.60 (1H, dd,), 7.49 (2H, s), 7.45 (1H, d), 7.42 (1H, t), 6.76-6.73 (1H, br m), 4.58 (2H, d), 4.07 (1H, d), 3.70 (1H, d), 3.43 (2H, s).
【0057】
参考製造例9
2−クロロ−5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル]ベンジルアミン250mg及びトリエチルアミン90mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解し、ここに氷冷下でトリフルオロ酢酸無水物189mgを滴下して、室温で3時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−クロロ−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]−ベンジル}−トリフルオロアセトアミド(以下、本ベンジルアミド化合物(36)と記す。)280mgを得た。
本ベンジルアミド化合物(36)

1H-NMR (CDCl3) δ:7.66-7.64 (2H, m), 7.50-7.43 (4H, m), 6.80 (1H, br s), 4.64 (2H, d), 4.06 (1H, d), 3.68 (1H, d).
【0058】
参考製造例10
2−クロロ−5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル]ベンジルアミン254mg及びトリエチルアミン91mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解し、ここに氷冷下でシクロブタンカルボニルクロリド109mgを滴下して、氷冷下で0.5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−クロロ−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]−ベンジル}−シクロブタンカルボン酸アミド(以下、本ベンジルアミド化合物(37)と記す。)285mgを得た。
本ベンジルアミド化合物(37)

1H-NMR (CDCl3) δ:7.62 (1H, s), 7.59 (1H, dd), 7.50 (2H, s), 7.43-7.41 (2H, m), 5.87-5.85 (1H, br m), 4.52 (2H, d), 4.06 (1H, d), 3.69 (1H, d), 3.08-3.00 (1H, m), 2.28-2.19 (4H, m), 1.96-1.91 (2H, m).
【0059】
参考製造例11
2−クロロ−5−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソキサゾール−3−イル]ベンジルアミン254mg及びトリエチルアミン91mgをテトラヒドロフラン2mlに溶解し、ここに氷冷下でシクロペンタンカルボニルクロリド119mgを滴下して、氷冷下で0.5時間撹拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、N−{2−クロロ−[5−(3,5−ジクロロフェニル)−5−トリフルオロメチル−4,5−ジヒドロイソオキサゾール−3−イル]−ベンジル}−シクロペンタンカルボン酸アミド(以下、本ベンジルアミド化合物(38)と記す。)261mgを得た。
本ベンジルアミド化合物(38)

1H-NMR (CDCl3) δ:7.61 (1H, d), 7.58 (1H, dd), 7.49 (2H, d), 7.42-7.41 (2H, m), 6.02-6.00 (1H, br m), 4.52 (2H, d), 4.06 (1H, d), 3.68 (1H, d), 2.58-2.54 (1H, m), 1.86-1.64 (8H, m).
次に、本発明防除剤の製剤例を示す。
【0060】
製剤例1 錠剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種100mg、ラクトース68.75mg、トウモロコシデンプン237.5mg、微結晶性セルロース43.75mg、ポリビニルピロリドン18.75mg、ナトリウムカルボキシメチルデンプン28.75mg、及びステアリン酸マグネシウム2.5mgを混合し、得られた混合物を適切な大きさに圧縮して、錠剤を得る。
【0061】
製剤例2 錠剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種25mg、D−マンニトール73mg、トウモロコシデンプン30mg、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース7mg、5%ヒドロキシプロピルセルロース水溶液適量、及びステアリン酸マグネシウム適量を混合し、得られた混合物を適切な大きさに圧縮して、錠剤を得る。
【0062】
製剤例3 錠剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種400mg、コーンスターチ50mg、クロスカルメロースナトリウム25mg、ラクトース120mg、及びステアリン酸マグネシウム5mgを混合し、得られた混合物を適切な大きさに圧縮して、錠剤を得る。
【0063】
製剤例4 錠剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種60mg、微結晶性セルロース45mg、ポリビニルピロリドン4mg、カルボキシメチルデンプンナトリウム4.5mg、ステアリン酸マグネシウム0.5mg、及びタルク1mgを混合し、得られた混合物を適切な大きさに圧縮して、錠剤を得る。
【0064】
製剤例5 錠剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種10mg、デンプン15mg、ラクトース127mg、カルボキシメチルセルロースカルシウム15mg、ステアリン酸マグネシウム1mg、及びタルク2mgを混合し、得られた混合物を適切な大きさに圧縮して、錠剤を得る。
【0065】
製剤例6 錠剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種100mg、デキストリン600mg、ジャガイモデンプン200mg、動物用粉末飼料60mg、ゴマ油20mg、及び水20mgを混合し、得られた混合物を適切な大きさに圧縮して、錠剤を得る。
【0066】
製剤例7 錠剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種100mg、ラクトース33mg、トウモロコシデンプン16mg、カルボキシメチルセルロースカルシウム12mg、メチルセルロース6mg、及びステアリン酸マグネシウム2mgを混合し、得られた混合物を適切な大きさに圧縮して、錠剤を得る。
【0067】
製剤例8 錠剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種10mg、直打用微粒No.209(富士化学社製)46.6mg、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム20%、トウモロコシデンプン30%、ラクトース50%、結晶セルロース24mg、カルボキシメチルセルロースカルシウム4mg、及びステアリン酸マグネシウム0.4mgを混合し、得られた混合物を適切な大きさに圧縮して、錠剤を得る。
【0068】
製剤例9 錠剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種250mg、ステアリン酸マグネシウム4.5mg、
トウモロコシデンプン22.5mg、ナトリウムデンプングリコレート9mg、ラウリル硫酸ナトリウム4.5mg、及び微結晶性セルロース159.5mgを混合し、混合物を適切な大きさに圧縮して、錠剤を得る。
【0069】
製剤例10 錠剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種250mg、ラクトース101.5mg、小麦粉デンプン6.5mg、ポリエチレングリコール60005mg、タルク5mg、ステアリン酸マグネシウム2mg、及び脱イオン水適量を混合し、混合物を適切な大きさに圧縮して、錠剤を得る。
【0070】
製剤例11 錠剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種200mg、ラクトース200mg、ポテトスターチ266.5mg、ステアリン酸10mg、タルク217mg、ステアリン酸マグネシウム2.5mg、コロイド状シリカ32mg、及びエタノール適量を混合し、混合物を適切な大きさに圧縮して、錠剤を得る。
【0071】
製剤例12 錠剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種50mg、ステアリン酸マグネシウム7.5mg、及び微結晶性セルロース17.5mgを混合し、混合物を適切な大きさに圧縮して、錠剤を得る。
【0072】
製剤例13 錠剤
製剤例1〜12で得られた錠剤をそれぞれ、20%酢酸フタル酸セルロース、3%フタル酸ジエチル、並びに、エタノール及びジクロロメタンをそれぞれ同容量ずつ混合した混合液を含有するコーティング剤を用いて、コーティングすることにより、錠剤を得る。
【0073】
製剤例14 錠剤
製剤例1〜12で得られた錠剤をそれぞれ、ヒドロキシプロピルセルロース2910 10.8g及びポリエチレングリコール6000 2.1gを精製水172.5gに溶解した後、二酸化チタン2.1gを分散させたコーティング剤を用いて、コーティングすることにより、錠剤を得る。
【0074】
製剤例15 カプセル剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種25mg、ラクトース60mg、トウモロコシデンプン25mg、カルメロースカルシウム6mg、及び5%ヒドロキシプロピルメチルセルロース適量を混合し、得られた混合物をハードシェルゼラチンカプセル又はヒドロキシプロピルメチルセルロースカプセルに充填し、カプセル剤を得る。
【0075】
製剤例16 カプセル剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種200mg、ラクトース148mg、及びステアリン酸マグネシウム2mgを混合し、得られた混合物をハードシェルゼラチンカプセル又はヒドロキシプロピルメチルセルロースカプセルに充填し、カプセル剤を得る。
【0076】
製剤例17 カプセル剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種250mg、乾燥デンプン200mg、及びステアリン酸マグネシウム10mgを混合し、得られた混合物をハードシェルゼラチンカプセル又はヒドロキシプロピルメチルセルロースカプセルに充填し、カプセル剤を得る。
【0077】
製剤例18 カプセル剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種250mg、微結晶性セルロース400mg、フュームド二酸化ケイ素10mg、及びステアリン酸5mgを混合し、得られた混合物をハードシェルゼラチンカプセル又はヒドロキシプロピルメチルセルロースカプセルに充填し、カプセル剤を得る。
【0078】
製剤例19 カプセル剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種20mg、ラクトース251.8mg、ゼラチン2mg、コーンスターチ10mg、タルク15mg、及び水適量を混合し、得られた混合物をハードシェルゼラチンカプセル又はヒドロキシプロピルメチルセルロースカプセルに充填し、カプセル剤を得る。
【0079】
製剤例20 経口投与用サスペンジョン
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種1000mg、フマル酸500mg、塩化ナトリウム2000mg、メチルパラベン150mg、プロピルパラベン50mg、顆粒糖25000mg、ソルビトール(70%溶液)13000mg、VeegumK(VanderbiltCo.)100mg、香料35mg、及び着色料500mgに、最終容量が100mlとなるよう蒸留水を加え、混合して、経口投与用サスペンジョンを得る。
【0080】
製剤例21 経口投与用サスペンジョン
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種50mg、カルボキシメチルセルロースナトリウム50mg、シロップ1.25ml、安息香酸溶液0.1ml、
香料適量、及び着色料適量に、最終容量が5mlとなるように水を加え、混合して、経口投与用サスペンジョンを得る。
【0081】
製剤例22 経口投与用液剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種5重量%を、ポリソルベート85 5重量%、ベンジルアルコール3重量%、及びプロピレングリコール30重量%に溶解し、この溶液のpHが6.0〜6.5となるようにリン酸塩緩衝液を加えた後、最終容量となるまで水を加えて、経口投与用液剤を得る。
【0082】
製剤例23 経口投与用液剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種10重量%を、コーン油90重量%に溶解し、均一液として、経口投与用液剤を得る。
【0083】
製剤例24 経口投与用ペースト状製剤
分留ヤシ油57重量%およびポリソルベート85 3重量%中にジステアリン酸アルミニウム5重量%を加熱により分散させる。これを室温に冷却し、その油状ビヒクル中のサッカリン25重量%を分散させる。これに本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種10重量%を配分し、経口投与用ペースト状製剤を得る。
【0084】
製剤例25 経口投与用粒剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種5重量%を石灰石粉95重量%と混合し、湿潤顆粒形成法を使用して経口投与用粒剤を得る。
【0085】
製剤例26 動物用飼料プレミックス
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種0.15重量%、動物飼料95重量%、並びに、第2リン酸カルシウム、珪藻土、Aerosil、及びカーボネート(又はチョーク)からなる混合物4.85重量%を十分攪拌混合し、動物用飼料プレミックスを得る。
【0086】
製剤例27 動物用飼料プレミックス
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種0.15重量%、Aerosil2.5重量%、チョーク2.5重量%、及び動物飼料94.85重量%を十分攪拌混合し、動物用飼料プレミックスを得る。
【0087】
製剤例28 液剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種20gを、ジエチレングリコールモノエチルエーテル80gに溶解し、液剤を得る。
【0088】
製剤例29 液剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種20gを、炭酸プロピレン80gに溶解し、液剤を得る。
【0089】
製剤例30 液剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種20gを、アジピン酸ジイソプロピル80gに溶解し、液剤を得る。
【0090】
製剤例31 液剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種20gを、アジピン酸ジイソブチル80gに溶解し、液剤を得る。
【0091】
製剤例32 液剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種20gを、γ−ブチロラクトン80gに溶解し、液剤を得る。
【0092】
製剤例33 液剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種20gを、ジエチレングリコールモノエチルエーテル40g及びアジピン酸ジイソプロピル40gに溶解し、液剤を得る。
【0093】
製剤例34 液剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種20gを、シリコーンオイル10g及びジエチレングリコールモノエチルエーテル70gに溶解し、液剤を得る。
【0094】
製剤例35 乳剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種5gを、キシレン39.5g及びN,N−ジメチルホルムアミド39.5に溶解し、これにポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル10g及びドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム6gを加え、よく撹拌混合して、乳剤を得る。
【0095】
製剤例36 シャンプー剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種0.5gに二ッコールTEALS−42(日光ケミカルズ・ラウリル硫酸トリエタノールアミンの42%水溶液)60g、プロピレングリコール20gを添加し、均一溶液になるまで充分撹拌混合した後、水19.5gを加えてさらに充分撹拌混合し、均一溶液のシャンプー剤を得る。
【0096】
製剤例37 坐剤
本ベンジルアミド化合物(1)〜(39)のいずれか1種7.2g、及びホスコS−55(丸石製薬株式会社製)92.8gを100℃で溶解混和し、坐剤形に注いで、冷却固化して、坐剤を得る。
【0097】
次に、本発明防除剤が動物外部寄生虫に対して優れた防除効力を有することを試験例として示す。
【0098】
試験例1 フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)に対するろ紙処理殺虫試験
本ベンジルアミド化合物(13)5mgをアセトン10mLに溶解し、このアセトン溶液1mLを、ろ紙(TOYO No.2;5×10cm)の片面に均一に塗布した(ろ紙表面積50cm2より、本ベンジルアミド化合物100mg/m2処理に相当する)。乾燥後、該ろ紙を2つ折りにした後、側辺をクリップで留めて袋状にし、この中に供試ダニ(フタトゲチマダニ、未吸血若ダニ、1群10頭)を入れ、開放部をクリップで閉じて密封し、2日後に致死数を調査し、以下の計算式で死虫率を算出した。
死虫率(%)=100×(死亡マダニ数/供試マダニ数)
その結果、本ベンジルアミド化合物(13) は、90%以上の死虫率を示した。
【0099】
試験例2 マウス寄生フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)に対する滴下投与試験
滴下投与前日、マウスに供試ダニ(フタトゲチマダニ、若ダニ)30頭を接種した。滴下処理前に、非寄生ダニを除去した。
本ベンジルアミド化合物(12)、(13)、(15)、(28)、(29)、(30)、(31)、(32)、(33)、(34)、(36)、(37)、(38) のいずれか5mgを、炭酸プロピレンとジエチレングリコールモノエチルエーテルをそれぞれ同容量ずつ混合した混合液5mLに溶解した(0.1%w/vとなる)。該溶液をピペットを用いマウス体表全体に200μL滴下投与した。また、対照群には混合液のみを200μL投与した。1群あたり3反復実施した。滴下投与2日後に供試ダニの致死数を調査し、以下の計算式で死虫率を算出した。
死虫率(%)=100×(死亡マダニ数/滴下前寄生マダニ数)
その結果、本ベンジルアミド化合物(12)、(13)、(15)、(28)、(29)、(30)、(31)、(32)、(33)、(34)、(36)、(37)、(38) は、60%以上の死虫率を示した。
【0100】
試験例3 マウス寄生フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)に対する経口投与試験
経口投与前日、マウスに供試ダニ(フタトゲチマダニ、若ダニ)30頭を接種した。経口投与前に、非寄生ダニを除去した。
本ベンジルアミド化合物(13)20mgを、ジメチルホルムアミド680mgで溶解し、さらにコーン油を加えて10mlとし薬液を作成した。該薬液をマウス体重kgあたり10mlの量で胃ゾンデを用いて経口投与した。また、対照群には7%ジメチルホルムアミド/コーン油溶液を経口投与した。1群あたり3反復実施した。経口投与2日後に供試ダニの致死数を調査し、以下の計算式で死虫率を算出した。
死虫率(%)=100×(死亡マダニ数/滴下前寄生マダニ数)
その結果、本ベンジルアミド化合物(13)は、70%以上の死虫率を示した。
【0101】
試験例4 マウス寄生ネコノミ(Ctenocephalides felis)に対する経口投与試験
本ベンジルアミド化合物(13)20mgを、ジメチルホルムアミド680mgで溶解し、さらにコーン油を加えて10mlとし薬液を作成した。該薬液をマウス体重kgあたり10mlの量で胃ゾンデを用いて経口投与した。また、対照群には7%ジメチルホルムアミド/コーン油溶液を経口投与した。1群あたり3反復実施した。経口投与後、該マウスにそれぞれネコノミ20頭接種した。2日後に供試虫の致死を調査し、以下の計算式で死虫率を算出した。
死虫率(%)=100×(死亡ネコノミ数/供試ネコノミ数)
その結果、本ベンジルアミド化合物(13)は、70%以上の死虫率を示した。
【0102】
試験例5 イヌ寄生フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)に対する滴下投与試験
滴下投与前日、イヌ(ビーグル)に供試ダニ(フタトゲチマダニ、若ダニ)100頭ずつ接種した。滴下投与前に、寄生マダニを数えた。
本ベンジルアミド化合物(13)1.5gを、ジエチレングリコールモノエチルエーテル6.0gで溶解し薬液を作成した。該薬液をイヌ体重(kg)あたり0.1mlの用量で、頚背部の被毛をかき分け皮膚上に直接滴下した(投与用量は20mg/kgとなる)。これを、試験群とした。一方、プラセボ群は、ジエチレングリコールモノエチルエーテルのみを滴下投与した。投与後2日目にイヌに寄生している生存マダニ数を観察した。投与後2日目の観察終了時には全寄生マダニをイヌより除去した。
また、投与後14日目、28日目に供試ダニを100頭ずつ再接種した。それぞれ再接種後2日目にイヌに寄生している生存マダニ数を観察した。再接種後2日目の観察終了時には全寄生マダニをイヌより除去した。以下の計算式を用い、寄生率及び駆除率を求めた。
【0103】
投与初期(2日目)寄生率・駆除率計算法:
・X日目寄生率(%)=(X日目生存マダニ数/投与前生存マダニ数)×100

・X日目駆除率(%)=(試験群投与前寄生率−試験群X日目寄生率)/試験群投与
前寄生率×100

投薬後16日目および30日目の寄生率・駆除率計算法:
・X日目寄生率(%)=(X日目生存マダニ数/マダニ接種数)×100

・X日目駆除率(%)=(プラセボ群X日目寄生率−試験群X日目寄生率)
/プラセボ群X日目寄生率×100

なお、試験群の寄生率がプラセボ群よりも高値である場合は0%とした。
【0104】
その結果、本ベンジルアミド化合物(13)は投薬後16日目、30日目において20mg/kg用量の滴下投与により優れたマダニ駆除活性を示した(表2)。
【0105】
【表3】

【0106】
試験例6 イヌ寄生フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)に対する経口投与試験
経口投与前日、イヌ(ビーグル)に供試ダニ(フタトゲチマダニ、若ダニ)100頭ずつ接種した。経口投与前に、寄生マダニを数えた。
本ベンジルアミド化合物(13)をイヌ体重(kg)あたり40mgの投与量となるようにゼラチンカプセルに充填し、強制経口投与した。これを、試験群とした。一方、プラセボ群は、ゼラチンカプセルのみを経口投与した。投与後2日目にイヌに寄生している生存マダニ数を観察した。投与後2日目の観察終了時には全寄生マダニをイヌより除去した。
以下の計算式を用い、寄生率ならびに駆除率を求めた。
【0107】
投与2日目 寄生率・駆除率計算法:
・X日目寄生率(%)=(X日目生存マダニ数/投与前生存マダニ数)×100

・X日目駆除率(%)=(試験群投与前寄生率−試験群X日目寄生率)/試験群投与
前寄生率×100

なお、投薬群の寄生率がプラセボ群よりも高値である場合は0%とした。
【0108】
その結果、本ベンジルアミド化合物(13)は投薬後2日目において40mg/kg用量の経口投与により優れたマダニ駆除活性を示した(表3)。
【0109】
【表4】

【0110】
試験例7 ネコ寄生ネコノミ(Ctenocephalides felis)に対する滴下投与試験
滴下投与前日、ネコに供試ノミ(ネコノミ成虫)50頭ずつ接種した。滴下投与前に、寄生ノミを数えた。
本ベンジルアミド化合物(13)0.375g、0.75g及び1.5gを、それぞれジエチレングリコールモノエチルエーテル6.0gで溶解し薬液を作成した。該薬液をネコ体重(kg)あたり0.1mlの用量で、頚背部の被毛をかき分け皮膚上に直接滴下した(投与用量はそれぞれ5、10、20mg/kgとなる)。これを、試験群とした。一方、プラセボ群は、ジエチレングリコールモノエチルエーテルのみを滴下投与した。投与後2日目にネコに寄生している生存ノミ数を観察した。投与後2日目の観察終了時には全寄生ノミをネコより除去した。
また、投与後14日目、28日目に供試ノミを50頭ずつ再接種した。それぞれ再接種後2日目にネコに寄生している生存ノミ数を観察した。再接種後2日目の観察終了時には全寄生ノミをネコより除去した。以下の計算式を用い、寄生率及び駆除率を求めた。
【0111】
投与初期(2日目)寄生率・駆除率計算法:
・X日目寄生率(%)=(X日目生存ノミ数/投与前生存ノミ数)×100

・X日目駆除率(%)=(試験群投与前寄生率−試験群X日目寄生率)/試験群投与
前寄生率×100

投薬後16日目および30日目の寄生率・駆除率計算法:
・X日目寄生率(%)=(X日目生存ノミ数/ノミ接種数)×100

・X日目駆除率(%)=(プラセボ群X日目寄生率−試験群X日目寄生率)
/プラセボ群X日目寄生率×100

なお、試験群の寄生率がプラセボ群よりも高値である場合は0%とした。
【0112】
その結果、本ベンジルアミド化合物(13)は投薬後2日目、16日目、30日目において5、10、20mg/kg用量の滴下投与により優れたノミ駆除活性を示した(表4)。
【0113】
【表5】

試験例8 フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)に対するドライフィルム接触試験
本ベンジルアミド化合物(12)、(13)、(15)、(28)、(29)、(30)、(31)、(32)、(33)、(34)、(36)、(37)、(38)のいずれか16μgをアセトン0.2mlに溶解し、20ml容スクリュー管内に滴下し蓋をした。スクリュー管を回転・反転させ蓋裏面やスクリュー管内壁に均一となるように薬液をコーティングした後蓋を取り、約2時間風乾させた。その後、フタトゲチマダニの1群10頭をスクリュー管内に放し蓋をした。24時間後及び48時間後に苦死虫数を観察し、48時間後の瀕死・致死数をもとに以下の計算式で死虫率を算出した。
死虫率(%)=100×(死亡マダニ数/供試マダニ数)
その結果、本ベンジルアミド化合物(12)、(13)、(15)、(28)、(29)、(30)、(31)、(32)、(33)、(34)、(36)、(37)、(38) は、90%以上の死虫率を示した。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明防除剤は、動物外部寄生虫に対し優れた防除効力を有しており、有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)

〔式中、R3は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基またはC1−C6ハロアルコキシ基を表し、
4はC1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基、シアノ基で置換されたC1−C6アルキル基、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基またはC3−C6シクロアルキル基を表す。〕
で示されるベンジルアミド化合物を有効成分として含有することを特徴とする動物外部寄生虫防除剤。
【請求項2】
経口製剤または皮膚外用剤の形態で使用する請求項1に記載の動物外部寄生虫防除剤。
【請求項3】
液剤の形態で使用する請求項1に記載の動物外部寄生虫防除剤。
【請求項4】
カプセル剤、錠剤またはチュアブル錠の形態で使用する請求項1に記載の動物外部寄生虫防除剤。
【請求項5】
対象の動物外部寄生虫が、ノミ目害虫またはマダニ目害虫である請求項1〜4いずれか一項記載の動物外部寄生虫防除剤。
【請求項6】
式(1)

〔式中、R3は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基またはC1−C6ハロアルコキシ基を表し、
4はC1−C6アルコキシ基で置換されたC1−C6アルキル基、シアノ基で置換されたC1−C6アルキル基、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基またはC3−C6シクロアルキル基を表す。〕
で示されるベンジルアミド化合物の有効量を、動物に投与することを特徴とする動物外部寄生虫の防除方法。
【請求項7】
動物への投与方法が経口投与である請求項6に記載の動物外部寄生虫の防除方法。
【請求項8】
動物への投与方法が皮膚外用投与である請求項6に記載の動物外部寄生虫の防除方法。
【請求項9】
皮膚外用投与がスポットオン処理またはポアオン処理である請求項8に記載の動物外部寄生虫の防除方法。
【請求項10】
対象となる動物がイヌまたはネコである請求項6〜9いずれか一項記載の動物外部寄生虫の防除方法。
【請求項11】
対象となる動物がウシ、ウマ、ブタ、またはヒツジである請求項6〜9いずれか一項記載の動物外部寄生虫の防除方法。
【請求項12】
対象の動物外部寄生虫が、ノミ目害虫またはマダニ目害虫である請求項6〜11いずれか一項記載の動物外部寄生虫の防除方法。

【公開番号】特開2013−10746(P2013−10746A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−118287(P2012−118287)
【出願日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】