動物有害生物を除去するための1−(アゾリン−2−イル)アミノ−1,2−ジフェニルエタン化合物
本発明は、動物有害生物を除去するために有用な式I:
[式中、
Aは式A.1又はA.2:
(ここで、#は式Iで表される化合物の残りへの結合を示す)
で表される基であり;
XはO、S及びNRXから選択され;
R1は−ORA、−NRB1RB2,−C(=O)−RC、−C(=O)−ORD、−C(=O)−SRE、−C(=O)−NRB1RB2’、−C(=S)−RC’、−C(=S)−ORD’、−C(=S)−SRE’、−C(=S)−NRB1RB2、−C(=NR1a)−RC’、−C(=NR1b)−ORD’、−C(=NR1c)−SRE’、−C(=NR1d)−NRB1RB2、−S(=O)−RF、−S(=O)2−RG、−S(=O)2−NRB1RB2’、−P(=O)RH1RH2、−P(=S)RH1RH2、−B−C(=O)−RI、−B−O−C(=O)−RI、−B−S−C(=O)−RI、−B−N(RJ)−C(=O)−RK、−B−C(=S)−RK、−B−O−C(=S)−RK、−B−S−C(=S)−RK、−B−N(RJ)−C(=S)−RK;未置換であるか又は1〜4個の置換基R1eを有していてもよいC1〜C8−アルケニル、C1〜C8−アルキニル、C3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1〜4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;未置換であるか又は1〜4個の置換基R1gを有していてもよい飽和又は部分不飽和ヘテロ環;未置換であるか又は1〜4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリール;及び−NR1iR1j、C1〜C4−アルコキシカルボニル、C3〜C8−シクロアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ及びヘテロシクリルチオからなる群から選択される基を有しているC1〜C6−アルキルからなる群から選択され;
R2、R3、R4、R5、R6及びR7は相互に独立して水素、ハロゲン、OH、SH、NH2、SO3H、COOH、シアノ、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−アルキルアミノ等である]
で表される1−(アゾリン−2−イル)アミノ−1,2−ジフェニルエタン化合物及びその塩に関する。本発明はまた、前記化合物を用いる動物有害生物の防除方法、種子、並びに前記化合物を含む農業用及び獣医用組成物に関する。
[式中、
Aは式A.1又はA.2:
(ここで、#は式Iで表される化合物の残りへの結合を示す)
で表される基であり;
XはO、S及びNRXから選択され;
R1は−ORA、−NRB1RB2,−C(=O)−RC、−C(=O)−ORD、−C(=O)−SRE、−C(=O)−NRB1RB2’、−C(=S)−RC’、−C(=S)−ORD’、−C(=S)−SRE’、−C(=S)−NRB1RB2、−C(=NR1a)−RC’、−C(=NR1b)−ORD’、−C(=NR1c)−SRE’、−C(=NR1d)−NRB1RB2、−S(=O)−RF、−S(=O)2−RG、−S(=O)2−NRB1RB2’、−P(=O)RH1RH2、−P(=S)RH1RH2、−B−C(=O)−RI、−B−O−C(=O)−RI、−B−S−C(=O)−RI、−B−N(RJ)−C(=O)−RK、−B−C(=S)−RK、−B−O−C(=S)−RK、−B−S−C(=S)−RK、−B−N(RJ)−C(=S)−RK;未置換であるか又は1〜4個の置換基R1eを有していてもよいC1〜C8−アルケニル、C1〜C8−アルキニル、C3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1〜4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;未置換であるか又は1〜4個の置換基R1gを有していてもよい飽和又は部分不飽和ヘテロ環;未置換であるか又は1〜4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリール;及び−NR1iR1j、C1〜C4−アルコキシカルボニル、C3〜C8−シクロアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ及びヘテロシクリルチオからなる群から選択される基を有しているC1〜C6−アルキルからなる群から選択され;
R2、R3、R4、R5、R6及びR7は相互に独立して水素、ハロゲン、OH、SH、NH2、SO3H、COOH、シアノ、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−アルキルアミノ等である]
で表される1−(アゾリン−2−イル)アミノ−1,2−ジフェニルエタン化合物及びその塩に関する。本発明はまた、前記化合物を用いる動物有害生物の防除方法、種子、並びに前記化合物を含む農業用及び獣医用組成物に関する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】
[式中、
Aは式A.1又はA.2:
【化2】
(ここで、#は式Iの化合物の残りに対する結合を示す)
で表される基であり;
XはO、S及びNRX
(ここで、RXは水素、シアノ、ニトロ、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル、C1〜C3−ハロアルコキシ、ホルミル、C1〜C6−アルキルカルボニル及びC1〜C6−アルコキシカルボニルから選択される)
から選択され;
R1は−ORA、−NRB1RB2、
−C(=O)−RC、−C(=O)−ORD、−C(=O)−SRE、−C(=O)−NRB1RB2’、−C(=S)−RC’、−C(=S)−ORD’、−C(=S)−SRE’、−C(=S)−NRB1RB2、−C(=NR1a)−RC’、−C(=NR1b)−ORD’、−C(=NR1c)−SRE’、−C(=NR1d)−NRB1RB2、
−S(=O)−RF、−S(=O)2−RG、−S(=O)2−NRB1RB2’、−P(=O)RH1RH2、−P(=S)RH1RH2、
−B−C(=O)−RI、−B−O−C(=O)−RI、−B−S−C(=O)−RI、−B−N(RJ)−C(=O)−RK、−B−C(=S)−RK、−B−O−C(=S)−RK、−B−S−C(=S)−RK、−B−N(RJ)−C(=S)−RK、
未置換であるか又は1〜4個の置換基R1eを有していてもよいC2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、C3〜C8−シクロアルキル、
未置換であるか又は1〜4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル、
未置換であるか又は1〜4個の置換基R1gを有していてもよいヘテロシクリル、
未置換であるか又は1〜4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリール、及び、
−NR1iR1j、C1〜C4−アルコキシカルボニル、C3〜C8−シクロアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ及びヘテロシクリルチオ(最後の8個の基のアルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロシクリル部分はCN、NO2、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル、C1〜C3−ハロアルコキシ及びC3〜C8−シクロアルキルから選択される1、2、3又は4個の基を有していてもよい)からなる群から選択される基を有しているC1〜C6−アルキル
{ここで、
Bは、未置換であるか又はハロゲン及びC1〜C3−アルコキシから選択される1、2、3又は4個の基を有していてもよい直鎖又は分岐状C1〜C4−アルカンジイルであり、
RAは、水素;ハロゲン、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルコキシ、C1〜C3−アルキルチオ、C1〜C3−ハロアルキルチオ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基を有していてもよいC1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1eを有していてもよいC3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;及び未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリールからなる群から選択され、
RB1、RB2は、独立して水素;ハロゲン、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルコキシ、C1〜C3−アルキルチオ、C1〜C3−ハロアルキルチオ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基を有していてもよいC1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1eを有していてもよいC3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいフェニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;及び未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリールからなる群から選択され、
RB2’は、未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1eを有していてもよいC3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいフェニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;及び未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリールからなる群から選択され、
RCは、C(=O)OH、アリールオキシ、ヘタリールオキシ、アリールチオ、ヘタリールチオ又はC1〜C4−アルコキシカルボニル(最後の5個の基は未置換であるか又はCN、NO2、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル、C1〜C3−ハロアルコキシ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の基を有していてもよい)から選択される1、2、3又は4個の基を有しているC1〜C6−アルキルから選択され、
RC’は、水素;ハロゲン、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルコキシ、C1〜C3−アルキルチオ、C1〜C3−ハロアルキルチオ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基を有していてもよいC1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1eを有していてもよいC3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいフェニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;及び未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリールからなる群から選択され、
RD、REは、ハロゲン、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルコキシ、C1〜C3−アルキルチオ、C1〜C3−ハロアルキルチオ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基を有していてもよいC2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1eを有していてもよいC3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいフェニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;及び未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリールからなる群から選択され、
RD’、RE’、RF、RG、RH1、RH2は、RD、REについて記載されている意味の1つを有し、又は水素、又は未置換であるか又はハロゲン、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルコキシ、C1〜C3−アルキルチオ、C1〜C3−ハロアルキルチオ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基を有しているC1〜C6−アルキルから選択され、
RI、RKは、ハロゲン、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルコキシ、C1〜C3−アルキルチオ、C1〜C3−ハロアルキルチオ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基を有していてもよいC1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1eを有していてもよいC3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいフェニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;及び未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリールからなる群から選択され、
RJは、水素;ハロゲン、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルコキシ、C1〜C3−アルキルチオ、C1〜C3−ハロアルキルチオ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基を有していてもよいC1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1eを有していてもよいC3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいフェニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;及び未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリールからなる群から選択され、
R1a、R1b、R1c及びR1dは、水素、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C3〜C8−シクロアルキル、C2〜C3−アルケニル及びC2〜C3−アルケニルオキシから選択され、
R1e、R1gは、相互に独立してC1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択され、
R1f、R1hは、相互に独立してCN、NO2、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル、C1〜C3−ハロアルコキシ及びC3〜C8−シクロアルキルから選択され、
R1iは、水素、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C3〜C8−シクロアルキル、C2〜C3−アルケニル及びC2〜C3−アルケニルオキシから選択され、
R1jは、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C3〜C8−シクロアルキル、C2〜C3−アルケニル及びC2〜C3−アルケニルオキシから選択される}
からなる群から選択され;
R2、R3、R4、R5、R6及びR7は、各々独立して水素、ハロゲン、OH、SH、NH2、SO3H、COOH、シアノ、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−アルキルアミノ、ジ(C1〜C6−アルキル)アミノ、C1〜C8−アルキルチオ、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルケニルオキシ、C2〜C6−アルケニルアミノ、C2〜C6−アルケニルチオ、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−アルキニルオキシ、C2〜C6−アルキニルアミノ、C2〜C6−アルキニルチオ、C1〜C6−アルキルスルホニル、C1〜C6−アルキルスルホキシル、C2〜C6−アルケニルスルホニル、C2〜C6−アルキニルスルホニル、ホルミル、C1〜C6−アルキルカルボニル、C2〜C6−アルケニルカルボニル、C2〜C6−アルキニルカルボニル、C1〜C6−アルコキシカルボニル、C2〜C6−アルケニルオキシカルボニル、C2〜C6−アルキニルオキシカルボニル、C1〜C6−アルキルカルボニルオキシ、C1〜C6−アルキルカルボニルオキシ、C2〜C6−アルケニルカルボニルオキシ、C2〜C6−アルキニルカルボニルオキシ(これらの基の脂肪族基中の炭素原子はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシル、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルケニルオキシ、C2〜C6−アルキニルオキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ及びC1〜C6−アルキルチオからなる群から選択される1、2又は3個の基の組合せを有していてもよい)、
C(O)NRLRM、(SO2)NRLRM(ここで、RL及びRMは各々独立して水素、C1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル又はC2〜C6−アルキニルであり、これらの基中の炭素原子はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシル、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルケニルオキシ、C2〜C6−アルキニルオキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ及びC1〜C6−アルキルチオからなる群から選択される1、2又は3個の基の組合せを有していてもよい)、
基Y−Ar又は基Y−Cy(ここで、
Yは単結合、酸素、硫黄、C1〜C6−アルカンジイル又はC1〜C6−アルカンジイルオキシであり、
Arはフェニル、ナフチル、又は環員として1、2、3又は4個の酸素、硫黄及び窒素から選択されるヘテロ原子を含有している単環式又は二環式5〜10員ヘテロ芳香族環であり、Arは未置換であるか又はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシル、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルケニルオキシ、C2〜C6−アルキニルオキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ及びC1〜C6−アルキルチオからなる群から選択される1、2、3、4又は5個の基の組合せを有していてもよく、
Cyは未置換であるか又はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシル、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルケニルオキシ、C2〜C6−アルキニルオキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ及びC1〜C6−アルキルチオからなる群から選択される1、2、3、4又は5個の基の組合せで置換されているC3〜C12−シクロアルキルである)
であり;
フェニル環の隣接炭素原子に結合しているR2、R3、R4、R5又はR6の2個の基は前記炭素原子と一緒に縮合ベンゼン環、縮合飽和又は部分不飽和の5、6又は7員炭素環、又は環員として1、2、3又は4個のO、S及びNから選択されるヘテロ原子を含有している縮合5、6又は7員ヘテロ環を形成し得、前記縮合環は未置換であるか又はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシル、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルケニルオキシ、C2〜C6−アルキニルオキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ及びC1〜C6−アルキルチオからなる群から選択される1、2、3又は4個の基の組合せを有していてもよい]
で表される化合物、あるいはそのエナンチオマー、ジアステレオマー又は塩。
【請求項2】
XがSである、請求項1に記載の式Iで表される化合物。
【請求項3】
R1が、−C(=O)−RC、−C(=O)−ORD、−C(=O)−SRE、−C(=O)−NRB1RB2’、−C(=S)−RC’、−C(=S)−ORD’、−C(=S)−SRE’、−C(=S)−NRB1RB2、−C(=NR1e)−RC’、−C(=NR1f)−ORD’、−C(=NR1g)−SRE’、−C(=NR1h)−NRB1RB2(ここで、RB1、RB2、RB2’、RC、RC’、RD、RD’、RE、RE’、R1e、R1f、R1g及びR1hは上記の意味の1つを有している)からなる群から選択される請求項1又は2に記載の式Iで表される化合物。
【請求項4】
R1が、−C(=S)−NRB1RB2(ここで、RB1及びRB2は上記の意味の1つを有している)である、請求項3に記載の式Iで表される化合物。
【請求項5】
R1が、未置換であるか又は1〜4個の請求項1で定義される置換基R1eを有していてもよいC1〜C8−アルケニル、C1〜C8−アルキニル及びC3〜C8−シクロアルキルからなる群から選択される、請求項1又は2に記載の式Iで表される化合物。
【請求項6】
R1が、−S(=O)−RF、−S(=O)2−RG、−S(=O)2−NRB1RB2’、−P(=O)RH1RH2、−P(=S)RH1RH2(ここで、RB1、RB2、RF、RG、RH1及びRH2は請求項1に記載の意味の1つを有している)からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の式Iで表される化合物。
【請求項7】
Aが、請求項1で定義される式A.1の基である、請求項1〜6のいずれかに記載の式Iで表される化合物。
【請求項8】
R2が、水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択される、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
R2が、R3と一緒に−O−CH2−O−、−O−CH2−CH2−又は−O−CF2−O−から選択される二価の基を形成している、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
R3が、水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル及びC1〜C3−ハロアルキルから選択される、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
R4が、水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択される、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
R5が、水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択される、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
R6が、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択される、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
R7が、水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択される、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
式Iで表される化合物が、式I’:
【化3】
(式中、A、R2、R3、R4、R5及びR6は請求項1〜14のいずれかに記載されている意味の1つを有している)
で表される化合物から選択される、請求項1〜14のいずれかに記載の式Iで表される化合物。
【請求項16】
R2は水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択され;
R3は水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル及びC1〜C3−ハロアルキルから選択され;あるいは
R2はR3と一緒に−O−CH2−CH2−、−O−CH2−O−又は−O−CF2−O−から選択される二価の基を形成し;
R4は水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択され;
R5は水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択され;
R6はハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択される;
請求項15に記載の化合物、あるいはそのエナンチオマー、ジアステレオマー又は塩。
【請求項17】
Aが、請求項1に定義される式A.1の基である、請求項15又は16に記載の化合物。
【請求項18】
XはSである、請求項15〜17のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
R1が、−C(=O)−RC、−C(=O)−ORD、−C(=O)−SRE、−C(=O)−NRB1RB’、−C(=S)−RC’、−C(=S)−ORD’、−C(=S)−SRE’、−C(=S)−NRB1RB2、−C(=NR1e)−RC’、−C(=NR1f)−ORD’、−C(=NR1g)−SRE’、−C(=NR1h)−NRB1RB2(ここで、RB1、RB2、RB2’、RC、RC’、RD、RD’、RE、RE’、R1e、NR1f、R1g及びR1hは上記の意味の1つを有している)からなる群から選択される、請求項15〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
R1が、−C(=S)−NRB1RB2(ここで、RB1及びRB2は上記の意味の1つを有している)である、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
R1が、未置換であるか又は1〜4個の請求項1に定義される置換基R1eを有していてもよいC1〜C8−アルケニル、C1〜C8−アルキニル及びC3〜C8−シクロアルキルからなる群から選択される、請求項15〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
R1が、−S(=O)−RF、−S(=O)2−RG、−S(=O)2−NRB1RB2’、−P(=O)RH1RH2、−P(=S)RH1RH2(ここで、RB1、RB2、RF、RG、RH1及びRH2は請求項1に記載の意味の1つを有している)からなる群から選択される、請求項15〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
R2が、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから選択される、請求項15〜22のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
R2及びR3が、水素とは異なる上記の意味の1つを有している、請求項1〜23のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
R2及びR4が、水素とは異なる上記の意味の1つを有している、請求項1〜24のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
R5が、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから選択される、請求項1〜25のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
R6が、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから選択される、請求項1〜26のいずれかに記載の化合物。
【請求項28】
動物有害生物を除去するための請求項1〜27のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用。
【請求項29】
節足動物有害生物及び/又は線虫を除去するための請求項28に記載の使用。
【請求項30】
昆虫を除去するための請求項29に記載の使用。
【請求項31】
コナダニを除去するための請求項29に記載の使用。
【請求項32】
少なくとも1種の請求項1〜27のいずれかに記載の化合物、及び/又はその農業上許容される塩、及び少なくとも1種の液体又は固体担体を含む農業用組成物。
【請求項33】
有害生物、その食糧、その生息地又はその繁殖地;あるいは有害生物が生息しているか又は生息する恐れがある植物、植物繁殖材料、土壌、地区、材料又は環境;有害生物の攻撃又は侵入から保護したい材料、植物、植物繁殖材料、土壌、表面又は空間を殺有害生物有効量の請求項1〜27のいずれかに記載の化合物又はその塩、又は殺有害生物有効量の請求項32に記載の農業用組成物で処理することを含む動物有害生物の防除方法。
【請求項34】
植物繁殖材料を殺有害生物有効量の請求項1〜27のいずれかに記載の化合物又はその農業上許容される塩、又は殺有害生物有効量の請求項32に記載の農業用組成物で処理することを含む、植物繁殖材料及び/又はその材料から生育する植物を保護するための請求項33に記載の方法。
【請求項35】
少なくとも1種の請求項1〜27のいずれかに記載の化合物、及び/又はその農業上許容される塩を含む植物繁殖材料。
【請求項36】
動物を殺寄生虫有効量の請求項1〜27のいずれかに記載の化合物又はその獣医学上許容される塩と接触させることを含む、寄生虫の侵入又は感染からの動物の治療又は保護方法。
【請求項1】
式I:
【化1】
[式中、
Aは式A.1又はA.2:
【化2】
(ここで、#は式Iの化合物の残りに対する結合を示す)
で表される基であり;
XはO、S及びNRX
(ここで、RXは水素、シアノ、ニトロ、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル、C1〜C3−ハロアルコキシ、ホルミル、C1〜C6−アルキルカルボニル及びC1〜C6−アルコキシカルボニルから選択される)
から選択され;
R1は−ORA、−NRB1RB2、
−C(=O)−RC、−C(=O)−ORD、−C(=O)−SRE、−C(=O)−NRB1RB2’、−C(=S)−RC’、−C(=S)−ORD’、−C(=S)−SRE’、−C(=S)−NRB1RB2、−C(=NR1a)−RC’、−C(=NR1b)−ORD’、−C(=NR1c)−SRE’、−C(=NR1d)−NRB1RB2、
−S(=O)−RF、−S(=O)2−RG、−S(=O)2−NRB1RB2’、−P(=O)RH1RH2、−P(=S)RH1RH2、
−B−C(=O)−RI、−B−O−C(=O)−RI、−B−S−C(=O)−RI、−B−N(RJ)−C(=O)−RK、−B−C(=S)−RK、−B−O−C(=S)−RK、−B−S−C(=S)−RK、−B−N(RJ)−C(=S)−RK、
未置換であるか又は1〜4個の置換基R1eを有していてもよいC2〜C8−アルケニル、C2〜C8−アルキニル、C3〜C8−シクロアルキル、
未置換であるか又は1〜4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル、
未置換であるか又は1〜4個の置換基R1gを有していてもよいヘテロシクリル、
未置換であるか又は1〜4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリール、及び、
−NR1iR1j、C1〜C4−アルコキシカルボニル、C3〜C8−シクロアルキル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルオキシ及びヘテロシクリルチオ(最後の8個の基のアルキル、シクロアルキル、アリール又はヘテロシクリル部分はCN、NO2、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル、C1〜C3−ハロアルコキシ及びC3〜C8−シクロアルキルから選択される1、2、3又は4個の基を有していてもよい)からなる群から選択される基を有しているC1〜C6−アルキル
{ここで、
Bは、未置換であるか又はハロゲン及びC1〜C3−アルコキシから選択される1、2、3又は4個の基を有していてもよい直鎖又は分岐状C1〜C4−アルカンジイルであり、
RAは、水素;ハロゲン、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルコキシ、C1〜C3−アルキルチオ、C1〜C3−ハロアルキルチオ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基を有していてもよいC1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1eを有していてもよいC3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;及び未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリールからなる群から選択され、
RB1、RB2は、独立して水素;ハロゲン、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルコキシ、C1〜C3−アルキルチオ、C1〜C3−ハロアルキルチオ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基を有していてもよいC1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1eを有していてもよいC3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいフェニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;及び未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリールからなる群から選択され、
RB2’は、未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1eを有していてもよいC3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいフェニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;及び未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリールからなる群から選択され、
RCは、C(=O)OH、アリールオキシ、ヘタリールオキシ、アリールチオ、ヘタリールチオ又はC1〜C4−アルコキシカルボニル(最後の5個の基は未置換であるか又はCN、NO2、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル、C1〜C3−ハロアルコキシ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の基を有していてもよい)から選択される1、2、3又は4個の基を有しているC1〜C6−アルキルから選択され、
RC’は、水素;ハロゲン、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルコキシ、C1〜C3−アルキルチオ、C1〜C3−ハロアルキルチオ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基を有していてもよいC1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1eを有していてもよいC3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいフェニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;及び未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリールからなる群から選択され、
RD、REは、ハロゲン、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルコキシ、C1〜C3−アルキルチオ、C1〜C3−ハロアルキルチオ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基を有していてもよいC2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1eを有していてもよいC3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいフェニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;及び未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリールからなる群から選択され、
RD’、RE’、RF、RG、RH1、RH2は、RD、REについて記載されている意味の1つを有し、又は水素、又は未置換であるか又はハロゲン、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルコキシ、C1〜C3−アルキルチオ、C1〜C3−ハロアルキルチオ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基を有しているC1〜C6−アルキルから選択され、
RI、RKは、ハロゲン、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルコキシ、C1〜C3−アルキルチオ、C1〜C3−ハロアルキルチオ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基を有していてもよいC1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1eを有していてもよいC3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいフェニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;及び未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリールからなる群から選択され、
RJは、水素;ハロゲン、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルコキシ、C1〜C3−アルキルチオ、C1〜C3−ハロアルキルチオ及びC3〜C8−シクロアルキルから独立して選択される1、2、3又は4個の置換基を有していてもよいC1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルキニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1eを有していてもよいC3〜C8−シクロアルキル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいフェニル;未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1fを有していてもよいナフチル;及び未置換であるか又は1、2、3又は4個の置換基R1hを有していてもよいヘタリールからなる群から選択され、
R1a、R1b、R1c及びR1dは、水素、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C3〜C8−シクロアルキル、C2〜C3−アルケニル及びC2〜C3−アルケニルオキシから選択され、
R1e、R1gは、相互に独立してC1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択され、
R1f、R1hは、相互に独立してCN、NO2、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル、C1〜C3−ハロアルコキシ及びC3〜C8−シクロアルキルから選択され、
R1iは、水素、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C3〜C8−シクロアルキル、C2〜C3−アルケニル及びC2〜C3−アルケニルオキシから選択され、
R1jは、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C3〜C8−シクロアルキル、C2〜C3−アルケニル及びC2〜C3−アルケニルオキシから選択される}
からなる群から選択され;
R2、R3、R4、R5、R6及びR7は、各々独立して水素、ハロゲン、OH、SH、NH2、SO3H、COOH、シアノ、ニトロ、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C1〜C6−アルキルアミノ、ジ(C1〜C6−アルキル)アミノ、C1〜C8−アルキルチオ、C2〜C6−アルケニル、C2〜C6−アルケニルオキシ、C2〜C6−アルケニルアミノ、C2〜C6−アルケニルチオ、C2〜C6−アルキニル、C2〜C6−アルキニルオキシ、C2〜C6−アルキニルアミノ、C2〜C6−アルキニルチオ、C1〜C6−アルキルスルホニル、C1〜C6−アルキルスルホキシル、C2〜C6−アルケニルスルホニル、C2〜C6−アルキニルスルホニル、ホルミル、C1〜C6−アルキルカルボニル、C2〜C6−アルケニルカルボニル、C2〜C6−アルキニルカルボニル、C1〜C6−アルコキシカルボニル、C2〜C6−アルケニルオキシカルボニル、C2〜C6−アルキニルオキシカルボニル、C1〜C6−アルキルカルボニルオキシ、C1〜C6−アルキルカルボニルオキシ、C2〜C6−アルケニルカルボニルオキシ、C2〜C6−アルキニルカルボニルオキシ(これらの基の脂肪族基中の炭素原子はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシル、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルケニルオキシ、C2〜C6−アルキニルオキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ及びC1〜C6−アルキルチオからなる群から選択される1、2又は3個の基の組合せを有していてもよい)、
C(O)NRLRM、(SO2)NRLRM(ここで、RL及びRMは各々独立して水素、C1〜C6−アルキル、C2〜C6−アルケニル又はC2〜C6−アルキニルであり、これらの基中の炭素原子はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシル、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルケニルオキシ、C2〜C6−アルキニルオキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ及びC1〜C6−アルキルチオからなる群から選択される1、2又は3個の基の組合せを有していてもよい)、
基Y−Ar又は基Y−Cy(ここで、
Yは単結合、酸素、硫黄、C1〜C6−アルカンジイル又はC1〜C6−アルカンジイルオキシであり、
Arはフェニル、ナフチル、又は環員として1、2、3又は4個の酸素、硫黄及び窒素から選択されるヘテロ原子を含有している単環式又は二環式5〜10員ヘテロ芳香族環であり、Arは未置換であるか又はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシル、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルケニルオキシ、C2〜C6−アルキニルオキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ及びC1〜C6−アルキルチオからなる群から選択される1、2、3、4又は5個の基の組合せを有していてもよく、
Cyは未置換であるか又はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシル、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルケニルオキシ、C2〜C6−アルキニルオキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ及びC1〜C6−アルキルチオからなる群から選択される1、2、3、4又は5個の基の組合せで置換されているC3〜C12−シクロアルキルである)
であり;
フェニル環の隣接炭素原子に結合しているR2、R3、R4、R5又はR6の2個の基は前記炭素原子と一緒に縮合ベンゼン環、縮合飽和又は部分不飽和の5、6又は7員炭素環、又は環員として1、2、3又は4個のO、S及びNから選択されるヘテロ原子を含有している縮合5、6又は7員ヘテロ環を形成し得、前記縮合環は未置換であるか又はハロゲン、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、メルカプト、アミノ、カルボキシル、C1〜C6−アルキル、C1〜C6−アルコキシ、C2〜C6−アルケニルオキシ、C2〜C6−アルキニルオキシ、C1〜C6−ハロアルコキシ及びC1〜C6−アルキルチオからなる群から選択される1、2、3又は4個の基の組合せを有していてもよい]
で表される化合物、あるいはそのエナンチオマー、ジアステレオマー又は塩。
【請求項2】
XがSである、請求項1に記載の式Iで表される化合物。
【請求項3】
R1が、−C(=O)−RC、−C(=O)−ORD、−C(=O)−SRE、−C(=O)−NRB1RB2’、−C(=S)−RC’、−C(=S)−ORD’、−C(=S)−SRE’、−C(=S)−NRB1RB2、−C(=NR1e)−RC’、−C(=NR1f)−ORD’、−C(=NR1g)−SRE’、−C(=NR1h)−NRB1RB2(ここで、RB1、RB2、RB2’、RC、RC’、RD、RD’、RE、RE’、R1e、R1f、R1g及びR1hは上記の意味の1つを有している)からなる群から選択される請求項1又は2に記載の式Iで表される化合物。
【請求項4】
R1が、−C(=S)−NRB1RB2(ここで、RB1及びRB2は上記の意味の1つを有している)である、請求項3に記載の式Iで表される化合物。
【請求項5】
R1が、未置換であるか又は1〜4個の請求項1で定義される置換基R1eを有していてもよいC1〜C8−アルケニル、C1〜C8−アルキニル及びC3〜C8−シクロアルキルからなる群から選択される、請求項1又は2に記載の式Iで表される化合物。
【請求項6】
R1が、−S(=O)−RF、−S(=O)2−RG、−S(=O)2−NRB1RB2’、−P(=O)RH1RH2、−P(=S)RH1RH2(ここで、RB1、RB2、RF、RG、RH1及びRH2は請求項1に記載の意味の1つを有している)からなる群から選択される、請求項1又は2に記載の式Iで表される化合物。
【請求項7】
Aが、請求項1で定義される式A.1の基である、請求項1〜6のいずれかに記載の式Iで表される化合物。
【請求項8】
R2が、水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択される、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項9】
R2が、R3と一緒に−O−CH2−O−、−O−CH2−CH2−又は−O−CF2−O−から選択される二価の基を形成している、請求項1〜7のいずれかに記載の化合物。
【請求項10】
R3が、水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル及びC1〜C3−ハロアルキルから選択される、請求項1〜8のいずれかに記載の化合物。
【請求項11】
R4が、水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択される、請求項1〜10のいずれかに記載の化合物。
【請求項12】
R5が、水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択される、請求項1〜11のいずれかに記載の化合物。
【請求項13】
R6が、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択される、請求項1〜12のいずれかに記載の化合物。
【請求項14】
R7が、水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択される、請求項1〜13のいずれかに記載の化合物。
【請求項15】
式Iで表される化合物が、式I’:
【化3】
(式中、A、R2、R3、R4、R5及びR6は請求項1〜14のいずれかに記載されている意味の1つを有している)
で表される化合物から選択される、請求項1〜14のいずれかに記載の式Iで表される化合物。
【請求項16】
R2は水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択され;
R3は水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル及びC1〜C3−ハロアルキルから選択され;あるいは
R2はR3と一緒に−O−CH2−CH2−、−O−CH2−O−又は−O−CF2−O−から選択される二価の基を形成し;
R4は水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択され;
R5は水素、ハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択され;
R6はハロゲン、C1〜C3−アルキル、C1〜C3−アルコキシ、C1〜C3−ハロアルキル及びC1〜C3−ハロアルコキシから選択される;
請求項15に記載の化合物、あるいはそのエナンチオマー、ジアステレオマー又は塩。
【請求項17】
Aが、請求項1に定義される式A.1の基である、請求項15又は16に記載の化合物。
【請求項18】
XはSである、請求項15〜17のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
R1が、−C(=O)−RC、−C(=O)−ORD、−C(=O)−SRE、−C(=O)−NRB1RB’、−C(=S)−RC’、−C(=S)−ORD’、−C(=S)−SRE’、−C(=S)−NRB1RB2、−C(=NR1e)−RC’、−C(=NR1f)−ORD’、−C(=NR1g)−SRE’、−C(=NR1h)−NRB1RB2(ここで、RB1、RB2、RB2’、RC、RC’、RD、RD’、RE、RE’、R1e、NR1f、R1g及びR1hは上記の意味の1つを有している)からなる群から選択される、請求項15〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項20】
R1が、−C(=S)−NRB1RB2(ここで、RB1及びRB2は上記の意味の1つを有している)である、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
R1が、未置換であるか又は1〜4個の請求項1に定義される置換基R1eを有していてもよいC1〜C8−アルケニル、C1〜C8−アルキニル及びC3〜C8−シクロアルキルからなる群から選択される、請求項15〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項22】
R1が、−S(=O)−RF、−S(=O)2−RG、−S(=O)2−NRB1RB2’、−P(=O)RH1RH2、−P(=S)RH1RH2(ここで、RB1、RB2、RF、RG、RH1及びRH2は請求項1に記載の意味の1つを有している)からなる群から選択される、請求項15〜18のいずれかに記載の化合物。
【請求項23】
R2が、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから選択される、請求項15〜22のいずれかに記載の化合物。
【請求項24】
R2及びR3が、水素とは異なる上記の意味の1つを有している、請求項1〜23のいずれかに記載の化合物。
【請求項25】
R2及びR4が、水素とは異なる上記の意味の1つを有している、請求項1〜24のいずれかに記載の化合物。
【請求項26】
R5が、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから選択される、請求項1〜25のいずれかに記載の化合物。
【請求項27】
R6が、フルオロ、クロロ、ブロモ、メチル、メトキシ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ及びトリフルオロメトキシから選択される、請求項1〜26のいずれかに記載の化合物。
【請求項28】
動物有害生物を除去するための請求項1〜27のいずれかに記載の化合物又はその塩の使用。
【請求項29】
節足動物有害生物及び/又は線虫を除去するための請求項28に記載の使用。
【請求項30】
昆虫を除去するための請求項29に記載の使用。
【請求項31】
コナダニを除去するための請求項29に記載の使用。
【請求項32】
少なくとも1種の請求項1〜27のいずれかに記載の化合物、及び/又はその農業上許容される塩、及び少なくとも1種の液体又は固体担体を含む農業用組成物。
【請求項33】
有害生物、その食糧、その生息地又はその繁殖地;あるいは有害生物が生息しているか又は生息する恐れがある植物、植物繁殖材料、土壌、地区、材料又は環境;有害生物の攻撃又は侵入から保護したい材料、植物、植物繁殖材料、土壌、表面又は空間を殺有害生物有効量の請求項1〜27のいずれかに記載の化合物又はその塩、又は殺有害生物有効量の請求項32に記載の農業用組成物で処理することを含む動物有害生物の防除方法。
【請求項34】
植物繁殖材料を殺有害生物有効量の請求項1〜27のいずれかに記載の化合物又はその農業上許容される塩、又は殺有害生物有効量の請求項32に記載の農業用組成物で処理することを含む、植物繁殖材料及び/又はその材料から生育する植物を保護するための請求項33に記載の方法。
【請求項35】
少なくとも1種の請求項1〜27のいずれかに記載の化合物、及び/又はその農業上許容される塩を含む植物繁殖材料。
【請求項36】
動物を殺寄生虫有効量の請求項1〜27のいずれかに記載の化合物又はその獣医学上許容される塩と接触させることを含む、寄生虫の侵入又は感染からの動物の治療又は保護方法。
【公表番号】特表2010−531853(P2010−531853A)
【公表日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−513979(P2010−513979)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【国際出願番号】PCT/EP2008/058517
【国際公開番号】WO2009/004032
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【国際出願番号】PCT/EP2008/058517
【国際公開番号】WO2009/004032
【国際公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】
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