説明

動物用交尾防止装具

【課題】必要な時に容易に使用でき、衛生的で安全かつ安価な、四足の哺乳動物の交尾を防止する装具を提供する。
【解決手段】避妊させる動物の雌の臀部に装着する装具本体1の、動物と接する面の反対面に突起2を突設し、装具本体1を後脚部固定部材3、後脚部副固定部材4、胴部固定部材5、胴部副固定部材6、首部固定部材7により、動物の体に装着固定するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、四足の哺乳動物を利用した牧畜業、酪農業、愛玩動物の繁殖業などの産業や、家庭における愛玩動物の飼育において、動物の交尾を防止するための装具に関する。
【背景技術】
【0002】
牧畜業や酪農業や愛玩動物の繁殖業などにおいては、飼育頭数を適正に維持したり、無用な繁殖による血統の劣化や雌の体力消耗を防いだり、品種改良を行うために、飼育動物の妊娠をコントロールする必要がある。また、家庭において犬や猫を飼育する場合にも、飼い主が望まない仔が産まれた場合に、捨てられて野犬や野良猫となることを防ぐために、妊娠をコントロールすることが望まれている。
【0003】
このような目的の従来技術としては、避妊用薬品や避妊用ワクチンを家畜に投与して妊娠をコントロールする方法がある。
【0004】
また、妊娠をコントロールするために、家畜に装着したセンサー等により発情期を監視システムが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、糞便による汚れを防ぐと共に交尾をさせないための動物用パンツが開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
また、犬について子宮内に避妊器具を挿入して避妊させる方法が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
【0007】
また、動物の雌の卵巣などを摘出する避妊手術も、家庭で飼育する犬や猫などを中心に行われている。
【0008】
【特許文献1】特開2006−262848号公報
【特許文献2】特開平9−140287号公報
【特許文献3】特開平11−72号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、避妊用薬品や避妊用ワクチンを用いる方法は、投与時期や投与量の管理に十分な注意が必要であり、副作用や動物の体調不良をもたらすという危険性もある。
【0010】
また、特許文献1の家畜にセンサーを装着して発情期を監視する方法は、精度や耐久性の確保が難しいうえ設備に高額の費用が必要である。
【0011】
また、特許文献2の交尾を防ぐためのパンツをはかせる方法は、糞便による汚れが避けられず衛生上好ましくないうえ、頻繁な交換が必要である。
【0012】
また、特許文献3の動物の子宮内に避妊器具を挿入する方法は作業が難しいうえ感染症の予防などにも留意する必要があり、獣医師など専門知識を有する者でなければ実施が困難である。
【0013】
また、愛玩動物などで普及している避妊手術は、高額の費用がかかるうえ手術の失敗の危険性もあり、一度手術すると繁殖が必要になった時に交配させることができないという問題がある。
【0014】
以上のように、動物の妊娠をコントロールすることは飼育するうえにおいて重要な課題であるため、動物を避妊させるための従来技術が多数開示されているが、それぞれ問題点があった。
【0015】
本発明は、上記のような従来技術の問題点に鑑み、必要な時に容易に使用でき、衛生的で安全かつ安価な、四足の哺乳動物の交尾を防止する装具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
そして本発明は上記目的を達成するために、家畜や愛玩動物などの四足の哺乳動物の雌の少なくとも臀部上部に装着する装具本体と、装具本体の動物に接する面の反対面の臀部相当位置に突設した1個以上の突起と、装具本体を装着位置に固定する手段で構成される、交尾防止装具を提供することにより、上記課題を解決するものである。
【0017】
また、第2の課題解決手段は、上記の交尾防止装具において、固定手段の一部に弾性付与手段を付加したものである。
【0018】
また、第3の課題解決手段は、装具本体と突起と固定手段を、エラストマーの成形加工により一体構造としたものである。
【0019】
また、第4の課題解決手段は、装具本体と突起と後脚部固定手段、および首部固定手段を、エラストマーの成形加工により、それぞれ一体構造とするとともに、装具本体と首部固定手段との連結手段を、装具本体もしくは首部固定手段の少なくとも一方に一体構造で設け、装具本体と首部固定手段の間隔を調整可能な連結構造としたものである。
【0020】
また、第5の課題解決手段は、上記の交尾防止装具において、装具本体の動物と接する面に緩衝部材を付設したものである。
【発明の効果】
【0021】
上述したように、本発明の交尾防止装具は、発情した雄が雌に対して交尾の姿勢を取った時に、雌の臀部位置に突設された装具本体の突起が雄の下腹部を雌の陰部から遠ざけるので、交尾を防止することができる。
【0022】
また、本発明の交尾防止装具は、突起の先端を雄の腹部を傷付けない程度の、鋭角にするか、鋭角で無い場合は面積の小さい形状にすれば、雄が雌に対して交尾の姿勢を取った時に雄の下腹部に圧迫痛を与えるので、交尾を防止することができる。
【0023】
また、本発明の交尾防止装具は、バンドなどの固定手段で臀部に装着するので、陰部を覆うパンツのように糞便により汚れることが無く、清潔で衛生的である。
【0024】
また、本発明の交尾防止装具は、陰部を覆うパンツに比べ、動物に与える異物感が少ないので、長時間の装着が可能であり、発情期間中に継続して使用することができる。
【0025】
また、本発明の交尾防止装具は、薬品やワクチンを使用して妊娠をコントロールする方法のように、投与時期や投与量の管理のための管理が不要で副作用や動物の体調不良をもたらす恐れもない。
【0026】
また、本発明の交尾防止装具は、動物にセンサーを装着して発情期を監視する方法に比べて信頼性が高く、低コストで実施可能である。
【0027】
また、本発明の交尾防止装具は、動物の子宮内に避妊器具を挿入する方法のように難しい技術が不要で危険性も無く、発情期が終了した後の取り外しも極めて容易である。
【0028】
また、本発明の交尾防止装具は、避妊手術に比べれば、安価かつ安全で、手術終了後に動物が感じる痛みもないうえ、繁殖させる必要が生じたときは簡単に取り外して交尾をさせることができる。
【0029】
また、本発明の交尾防止装具は、固定手段にゴムなどの弾性付与手段を付加すれば、より確実な装着が可能となる。
【0030】
また、本発明の交尾防止装具は、装具本体と突起と固定手段を、エラストマーの成形加工により一体構造とすれば、低コストで製造することができる。
【0031】
また、本発明の交尾防止装具は、装具本体の動物と接する面に緩衝部材を付設すれば、より安定した装着が可能となるうえ、体毛の少ない動物の皮膚の保護にも有効である。さらに緩衝部材の配置や形状において、通気性を考慮することで体表面からの発汗を妨げることが少なくなり、動物の生理上好ましく使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図9に基づいて説明する。
【0033】
図1は請求項1による実施形態の交尾防止装具をめん羊に装着した場合の側面図であり、避妊させる動物の雌の少なくとも臀部上部に装着される装具本体1と、装具本体1の動物と接する面の反対面の臀部相当位置に突設された突起2と、装具本体1を動物の体に装着固定するための後脚部固定部材3、後脚部副固定部材4、胴部固定部材5、胴部副固定部材6、首部固定部材7により構成されている。
【0034】
装具本体1は、化学繊維の織布などの柔軟性のある素材を用いて少なくとも臀部上部を覆う面状の構造とするが、網状あるいは帯状の構造としても良い。また、装具本体1は、より安定的に装着するために、臀部から背部にかかる大きさでも良い。
【0035】
装具本体1の動物と接する面の反対面の、臀部に相当する位置に突設される突起2はプラスチックの成形加工により製作され、リベット10により装具本体1に締結される。
【0036】
突起2の必要とする高さは、装着する動物の種類によって異なり、一義的に数値限定することが困難であるが、交尾しようとする雄の陰茎の長さ以上とすれば確実である。その一方、必要以上に高い場合は、雄の体により押し倒されたり、雌が走ったりした時に揺れて装具本体1を破損する恐れがあるので、交尾の姿勢をとった雄の下腹部に圧迫痛を与える高さであれば良い。また、この高さは突起2の先端部の形状や面積により異なり、例えば、先端部を雄の腹部を傷付けない程度の鋭角にするか、鋭角で無い場合は面積の小さい形状にすれば、雄の下腹部に痛みを与えるので、より低いものでも良い。
【0037】
突起2を突設させる位置は、雌の臀部相当位置とするが、交尾しようとする雄の下腹部に突起2の先端が当接するよう、雌の尾の周囲が好ましい。また糞便による汚損を避けるため肛門より上部が望ましい。更に、動物の大きさや臀部の形状等により、複数個配設しても良い。
【0038】
装具本体1には、突起2が締結されるとともに、後脚部固定部材3がリベット11aにより、また胴部固定部材5がリベット11bにより、それぞれ締結される。後脚部固定部材3の略中間部には、その一端を後脚部固定部材3に遊動可能に環装してリベット11cにより締結するとともに他端に係止用のバックル12aを付設した後脚部副固定部材4が配設されており、動物の後脚部を周回させた後脚部固定部材3の先端をバックル12aに挿入して係止穴13aにより、最適位置で係止する。
【0039】
一方、動物の首部には首部固定部材7がバックル12b及び係止穴13bにより、最適位置に係止される。そして首部固定部材7には、その一端を首部固定部材7に遊動可能に環装してリベット11dにより締結した胴部副固定部材6が配設されており、その先端を胴部固定部材5の先端に付設されたバックル12cに挿入して係止穴13cにより、最適位置で係止することで、装具本体1を臀部位置に安定的に装着することができる。
【0040】
なお、図1は側面図であるため、後脚部固定部材3、後脚部副固定部材4、リベット11a、11c、バックル12a、12b、係止穴13a、13bが1組しか示されていないが、反対面にも同様の各固定部材が配設されている。
【0041】
また、胴部固定部材5、胴部副固定部材6、リベット11b、11d、バックル12c、係止穴13cも同様に反対面にも配設されているが、背中部分に1組を配設しても良く、或いは背中や側面に3組以上配設しても良い。
【0042】
なお、本実施形態では、動物の後脚部と首部に固定部材を装着しているが、首に代えて前脚基部または胸部または腹部または、これらの複数の部位に装着するよう固定部材を配設しても良い。また、本実施形態の説明においては、めん羊に装着した図を用いたが、牛、馬等、他の四足の哺乳動物についても同様にして使用できることはいうまでも無い。
【0043】
また、装具本体1の材料としては、上述の化学繊維の織布のほか、木綿などの天然繊維の織布、皮革、ゴム、熱可塑性エラストマーなどの柔軟性のある素材や、これらを組み合わせて用いても良く、動物の臀部に倣う形状で製作する場合は金属、プラスチック、繊維強化プラスチックなどの剛性のある材料を用いても良い。
【0044】
また、突起2の材料としては、上述のプラスチックのほか、ゴム、金属、繊維強化プラスチック、木材あるいはこれらを組み合わせて用いても良い。
【0045】
また、これらの各部材の接合にはリベットのほかに、ネジ止め、縫着、接着、溶着などの手段を用いても良いが、装具本体1と突起2をゴム、金属、プラスチック、繊維強化プラスチックなどの材料を用いて一体に成形加工する場合は、上記の接合手段は不要となる。
【0046】
また、後脚部固定部材3、後脚部副固定部材4、胴部固定部材5、胴部副固定部材6、首部固定部材7の形態としては、ベルトのほかに、紐、鎖を用いても良く、その材質としては、天然繊維、化学繊維、ガラス繊維、合成樹脂、皮革、金属やこれらを組み合わせて使用しても良い。
【0047】
また、上述の固定部材の係合手段としては、バックルの代わりに、フック、スナップ式ボタン、メカニカルファスナー、結び紐などを用いても良い。
【0048】
図2は請求項2による実施形態の交尾防止装具をめん羊に装着した場合の側面図であり、後脚部固定部材3aおよび3b、胴部固定部材5aおよび5bに、弾性付与手段としてゴムなどの弾性部材20、21を縫合糸18a、18bにより付加したものである。本実施形態においては請求項1の実施形態のバックル12a、12c、係止穴13a、13cに代えて、フック状の先端を有する係合金具14a、14bを、係合用開口部を有する係合受金具15a、15bの開口部に挿入して係合する。なお、関係する固定部材、弾性部材、係合金具、係合受金具の長さは係合時に弾性部材が張力を発生するようにあらかじめ設定するが、例えばバックルなどの長さ調整機構をさらに付加しても良い。
【0049】
以上のように弾性部材20、21を付加することにより、後脚部固定部材3bと後脚部副固定部材4、および胴部固定部材5bと胴部副固定部材6を係合した後の緩みを防止し、動物が体を動かした場合にも装具本体1の位置がずれることなく、より確実に装着することができる。
【0050】
なお、弾性付与手段としてはゴムに代えてスプリングなどの弾性体を用いても良い。
【0051】
また、弾性部材の付加方法は縫合に限られるものではなく、締鋲、接着、緊結などの方法でも良く、弾性部材を付加する位置も固定部材の中間以外の位置、例えば係合金具を伸縮可能な構造としてスプリングで付勢するなどして係合金具に付加しても良い。
【0052】
図3(a)は請求項3による実施形態の交尾防止装具の平面図であり、図3(b)はその側面図である。また、図4は本実施形態の交尾防止装具を犬に装着した場合の側面図である。本実施形態の交尾防止装具は、図3(a)、図3(b)に示すように装具本体1、突起2、後脚部固定部材3、胴部固定部材5、首部固定部材7、係止突起16a、16b、係止穴17a、17bを、ゴムまたは熱可塑性エラストマーなどのエラストマーを用いて成形加工により一体構造としたものである。
【0053】
本実施形態の交尾防止装具は、後脚部固定部材3を動物の後脚に周回させた後、係止を容易にするための切り込みを有する係止穴17aを、基部直径より大きな先端直径を有する係止突起16aに押し込んで係止する。また、首部固定部材7を動物の首に周回させた後、係止を容易にするための切り込みを有する係止穴17bを係止突起16bに押し込んで係止する。
【0054】
なお、本実施形態では、発汗や体温調節の妨げを防ぐ目的で、通気用開口部30、31を配設しているが、より小径の開口部を多数配設したり、逆に設けなくても良い。
【0055】
また、本実施形態の材料としては、ゴムの他、塩化ビニール、ナイロンなどの成形加工が可能で柔軟性を備えた熱可塑性エラストマーが使用できる。また、係止手段としては、上記の係止突起16a、16b及び係止穴17a、17bに代えて、バックル、フック、スナップ式ボタン、メカニカルファスナー、結び紐などを付加して用いても良い。
【0056】
また、本実施形態では、動物の後脚部と首部に固定部材を装着しているが、首に代えて前脚基部または胸部または腹部または、これらの複数の部位に装着するよう固定部材を配設しても良い。また、本実施形態の説明においては、犬に装着した場合の図4を用いて説明したが、猫、豚等の他の哺乳乳動物についても同様にして使用できることはいうまでも無い。
【0057】
図5(a)は請求項4による実施形態のうち、装具本体1と首部固定部材7との連結手段をそれぞれに設けて連結した、第1実施形態による交尾防止装具の平面図であり、図5(b)はその側面図である。また、図6は本実施形態の交尾防止装具を犬に装着した場合の側面図である。
【0058】
本実施形態の交尾防止装具は、図5(a)および(b)に示すように装具本体1、突起2、後脚部固定部材3、胴部固定部材5、係止突起16a、16c、係止穴17a、17cと、首部固定部材7、胴部副固定部材6、係止突起16b、係止穴17bを、ゴムまたは熱可塑性エラストマーなどのエラストマーを用いて成形加工により、それぞれ一体構造としたものである。
【0059】
本実施形態では、請求項3による実施形態と同様に後脚部固定部材3と首部固定部材7をそれぞれ係止したのち、胴部固定部材5の係止穴17cを胴部副固定部材6の係止突起16cに押し込んで連結する。これにより、動物の体長に合わせて最適位置に装具本体1を装着することができる。
【0060】
図7(a)は請求項4による実施形態のうち、装具本体1と首部固定部材7との連結手段を装具本体1のみに設けた、第2実施形態による交尾防止装具の平面図であり、図7(b)はその側面図である。また、図8は本実施形態の交尾防止装具を犬に装着した場合の側面図である。
【0061】
本実施形態の交尾防止装具は、図7(a)、図7(b)に示すように装具本体1、突起2、後脚部固定部材3、胴部固定部材5、係止突起16a、16d、係止穴17a、17dと、首部固定部材7、係止突起16b、係止穴17bを、ゴムまたは熱可塑性エラストマーなどのエラストマーを用いて成形加工により、それぞれ一体構造としたものである。
【0062】
本実施形態では、請求項3による実施形態と同様に後脚部固定部材3を係止する一方、首部固定部材7を動物の首に周回させて係止穴17bを係止突起16bに押し込んで係止したのち、胴部固定部材5の先端を首部固定部材7に遊動可能に環装し、係止穴17dを係止突起16dに押し込んで連結する。これにより、動物の体長に合わせて最適位置に装具本体1を装着することができる。
【0063】
また、本実施形態においては、エラストマーで成形加工された首部固定部材7に代えて他の首輪を用いることもできるので、動物が通常装着している、鑑札の付いた首輪や見栄えの良い首輪などを装着したままで、必要な時に交尾防止装具を装着することができる。
【0064】
図9は請求項5の実施形態の交尾防止装具をめん羊に装着した場合の側面図であり、装具本体1の動物と接する面に、発泡ウレタン樹脂などからなる緩衝部材40を付設したものである。
【0065】
本実施形態では、緩衝部材40により、装具本体1を動物の体に、より適切かつ安定的に装着することができるうえ、例えば、豚のように体毛が少ない動物においても、装具本体1との摩擦による皮膚の損傷を防ぐことができる。
【0066】
また、緩衝部材40は発泡ウレタン樹脂のほか、ゴム、厚手の織布、繊維または綿を織布で覆ったもの、あるいはこれらを組み合わせたものでも良い。
【0067】
また、体表面からの発汗の妨げとならないよう、通気性を良好にするために、緩衝部材40を装具本体1の一部分に付設したり、波状の表面形状としても良い。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】請求項1の本発明による交尾防止装具をめん羊に装着した側面図である。
【図2】請求項2の本発明による交尾防止装具をめん羊に装着した側面図である。
【図3】(a)請求項3の本発明による交尾防止装具の平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
四足の哺乳動物の雌の少なくとも臀部上部に装着する装具本体と、装具本体の動物と接する面の反対面の臀部相当位置に突設した1個以上の突起と、装具本体を動物の体に装着する固定手段で構成された、四足の哺乳動物の交尾を防止する装具。
【請求項2】
請求項1記載の装具において、固定手段に弾性付与手段を付加した、四足の哺乳動物の交尾を防止する装具。
【請求項3】
請求項1記載の装具において、装具本体と突起と固定手段をエラストマーの成形加工により一体構造とした、四足の哺乳動物の交尾を防止する装具。
【請求項4】
請求項1記載の装具において、装具本体と突起と後脚部固定手段、および首部固定手段を、エラストマーの成形加工により、それぞれ一体構造とするとともに、装具本体と首部固定手段との連結手段を、装具本体もしくは首部固定手段の少なくとも一方に一体構造で設け、装具本体と首部固定手段の間隔を調整可能な連結構造とした、四足の哺乳動物の交尾を防止する装具。
【請求項5】
請求項1から4のいずれかに記載の装具において、装具本体の動物と接する面に緩衝部材を付設した、四足の哺乳動物の交尾を防止する装具。

【図3】(b)請求項3の本発明による交尾防止装具の側面図である。
【図4】請求項3の本発明による交尾防止装具を犬に装着した側面図である。
【図5】(a)請求項4の本発明の第1実施形態による交尾防止装具の平面図である。
【図5】(b)請求項4の本発明の第1実施形態による交尾防止装具の側面図である。
【図6】請求項4の本発明の第1実施形態による交尾防止装具を犬に装着した側面図である。
【図7】(a)請求項4の本発明の第2実施形態による交尾防止装具の平面図である。
【図7】(b)請求項4の本発明の第2実施形態による交尾防止装具の側面図である。
【図8】請求項4の本発明の第2実施形態による交尾防止装具を犬に装着した側面図である。
【図9】請求項5の本発明による交尾防止装具をめん羊に装着した側面図である。
【符号の説明】
【0069】
1 装具本体
2 突起
3、3a、3b 後脚部固定部材
4 後脚部副固定部材
5、5a、5b 胴部固定部材
6 胴部副固定部材
7 首部固定部材
20、21 弾性部材
40 緩衝部材
【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−154828(P2010−154828A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−336273(P2008−336273)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(508174609)株式会社かむ (2)