説明

動物用注射装置

【課題】 注射液の投与確認が容易に行える装置の提供。
【解決手段】 動物用注射装置は、注射液を貯め加圧可能なタンクを備える。タンク下流に設けられた第1圧力計を備える。第1圧力計の下流に設けられ、減圧弁による調整後の圧力を表示する第2圧力計を備える。第2圧力計の下流に設けられ、注射液の流量を計測し、積算流量を表示する積算流量計を備える。積算流量計の下流に設けられ、タンクからの注射液の流れのオンオフ切り替えを行うストップバルブを備える。ストップバルブと連動するレバーを備える。ストップバルブの下流に設けられた注射針を備える。第1圧力計は、前記減圧弁による調整前の圧力を表示し、レバーを操作することにより、ストップバルブが開放されて、タンクから注射針に向けて注射液が流れ注射針から注射液が射出されるオン状態と、ストップバルブが閉じて、タンクから注射針に向けての注射液の流れが止まるオフ状態とが切り替えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物用注射装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1のように、圧縮空気の力を利用して動物に対して注射を施す装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平07−24314号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、所定量の注射液を投与出来たか否かがわかりにくい問題があった。
【0005】
したがって本発明の目的は、所定量の注射液の投与の確認が容易に行える動物用注射装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る動物用注射装置は、注射液を貯め、内部を加圧することが可能なタンクと、タンクの下流に設けられた第1圧力計と、第1圧力計の下流に設けられ、減圧弁による調整後の圧力を表示する第2圧力計と、第2圧力計の下流に設けられ、注射液の流量を計測し、積算流量を表示する積算流量計と、積算流量計の下流に設けられ、タンクからの注射液の流れのオンオフ切り替えを行うストップバルブと、ストップバルブと連動するレバーと、ストップバルブの下流に設けられた注射針とを備え、第1圧力計は、前記減圧弁による調整前の圧力を表示し、レバーを操作することにより、ストップバルブが開放されて、タンクから注射針に向けて注射液が流れ注射針から注射液が射出されるオン状態と、ストップバルブが閉じて、タンクから注射針に向けての注射液の流れが止まるオフ状態とが切り替えられる。
【0007】
タンク内で加圧された空気に押し出される形で、注射液を射出し、動物に注射を施すことが出来る。レバーは、注射液の射出のために、ストップバルブによる注射液の堰き止めを開放するために使用されるため、使用者はレバーを使って加圧する形態に比べて、握力を使わないで注射を行うことが出来る。このため、連続して多くの動物に注射を施すことが可能になる。
【0008】
また、第1圧力計、第2圧力計、流量調整弁、積算流量計、注射針の内部には、タンク内で加圧された空気に押し出される形で、注射液が流れるため、かかる部分に、空気が入り込む可能性は殆ど無いが、注射針がストップバルブよりも上方に位置するように保持した状態で、作業者がレバーを操作して、注射針の先端から注射液を射出させることにより、注射液に混じった空気の除去は簡単に行える。
【0009】
また、減圧弁より上流の圧力は第1圧力計が表示し、下流の圧力は第2圧力計が表示し、注射針から射出される注射液の流量は積算流量計が表示する。これらは、タンクを背負い、第1圧力計から注射針が配置された部分のいずれかを保持する作業者が、容易に確認することが出来るし、減圧弁や流量調整弁で調整することも出来るので、所定量の注射液の投与の確認が容易に行える。
【0010】
好ましくは、積算流量計と別体で、積算流量計で表示する情報を表示する表示部を含む本体と、腕に取り付ける腕装着部とを有する表示装置を更に備える。
【0011】
腕装着部を作業者の腕に取り付けることにより、より作業者に近い所で積算流量計に示される情報を表示して作業者に知らせることが可能になる。本発明における動物用注射装置は、牛舎内など、比較的暗い場所で使用されることが考えられるが、操作する作業者の腕の近く配置された表示装置で積算流量計に示される情報を表示することで、暗い場所でもかかる情報を作業者が視認しやすくなるメリットがある。
【0012】
また、好ましくは、ストップバルブと注射針との間には、外筒と内筒を有し、外筒と内筒のいずれかを動かすことにより内容積を変えることが出来るシリンダーが設けられる。
【0013】
注射針が注射を施す対象の動物の血管に刺さっている場合には、注射針を介して、シリンダーに当該動物の血液が入ってくるため、血液の有無で血管に刺さったか否かを判断することが出来る。
【0014】
また、好ましくは、タンクは、作業者が背負うための背負いバンドを有し、作業者がタンクを背負った状態で、作業者の手動で、タンクの内部を加圧するためのハンドルを有する。
【0015】
タンクは、作業者が背負う形態のものであり、作業者がタンクを背負った状態で、ハンドルを使った手動により加圧が行われるため、タンクに注射液が入っている限り、外部からの力を供給することなく、動物用注射装置を使って作業を続けることが可能になる。
【0016】
また、好ましくは、第2圧力計と積算流量計の間には、絞りを有し、絞りが第2圧力計よりも下流に流れる注射液の流量を調整する流量調整弁を更に備える。
【0017】
積算流量計の上流に配置された第2圧力計の減圧弁や流量調整弁により、積算流量計の値が変化するスピードは、ほぼ一定に保たれる。このため、積算流量計を見ないでも、レバーを握っている時間(例えば、数秒)を数えておけば、所定量の注射液投与が出来たと判断出来るため、簡単に注射液投与を行うことも可能になる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように本発明によれば、所定量の注射液の投与の確認が容易に行える動物用注射装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施形態における動物用注射装置の上面図である。
【図2】本実施形態における動物用注射装置の側面図である。
【図3】タンクと加圧部の構成を示す斜視図である。
【図4】本実施形態における動物用注射装置を使った作業手順を示すフローチャートである。
【図5】本実施形態における表示装置を含む動物用注射装置の上面図である。
【図6】本実施形態における表示部を含む動物用注射装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本実施形態における動物用注射装置1の構成について、図を用いて説明する。本実施形態に係る動物用注射装置1は、タンク11、加圧部13、第1圧力計15、第2圧力計17、流量調整弁19、積算流量計21、チューブ22、ストップバルブ23、レバー25、シリンダー26、注射針27を備える(図1、図2参照)。
【0021】
注射液が流れる上流の部材から順に説明する。タンク11は、注射液を貯めるために使用されるもので、蓋11a、及び作業者が背負うための背負いバンド12を有する。注射液は、蓋11aを介して、タンク11に注入される。
【0022】
加圧部13は、ハンドル14を有し、ハンドル14を前後方向に揺動させることにより、ハンドル14に連動したカム(不図示)が、加圧ポンプ(不図示)を作動させ、これによりタンク11内の圧力を高める(図3参照)。なお、図3は、第1圧力計15など、タンク11の下流に設けられた部材は省略している。加圧部13は、ハンドル14を使った手動の加圧だけでなく、畜圧式や電気式など、他の加圧方式のものであってもよい。
【0023】
作業者がタンク11を背負い、作業者の後方から、作業者の腰近くを経由し、注射針27が前方に突出するように、上から見てタンク11、加圧部13、第1圧力計15、第2圧力計17、流量調整弁19、積算流量計21、チューブ22、ストップバルブ23、レバー25、シリンダー26、注射針27が略L字状に配置される(図1参照)。
【0024】
第1圧力計15は、タンク11から延びる管を介し、タンク11の下流に設けられ、タンク11の圧力を計測し、上面でタンク11内の圧力(後述する減圧弁による減圧調整前の圧力)を表示する。作業者は、第1圧力計15を見て、タンク11の圧力が低いと判断した場合には、加圧部13を使って、タンク11の内部を加圧する。
【0025】
第2圧力計17は、第1圧力計15の下流に設けられ、且つ上流側(タンク11側)圧力の変動や流量変化に関係なく下流側圧力を常時一定に減圧保持する減圧弁を有する。かかる減圧弁により所定の圧力に調整され、第2圧力計17は、上面で調整後の圧力を表示する。従って、第1圧力計15と第2圧力計17の表示を見ることにより、減圧弁による圧力調整前と後の圧力の状態を知ることが出来る。なお、減圧弁は、第2圧力計17に含まれる形態であっても良いし、第1圧力計15と第2圧力計17との間に設けられる形態であってもよい。
【0026】
流量調整弁19は、第2圧力計17の下流に設けられ、絞りを有し、当該絞りが第2圧力計17よりも下流に流れる注射液の流量を調整する。
【0027】
積算流量計21は、流量調整弁19の下流に設けられ、積算流量計21を流れる注射液の流量を計測し、上面で積算流量を表示する。積算流量計21は、リセットスイッチ(不図示)を有しており、作業者の操作によって積算流量の値を特定の値(例えばゼロ)に戻し、かかる特定の値から流量を積算させることが出来る。
【0028】
ストップバルブ23は、積算流量計21の下流に設けられ、タンク11から注射針27への注射液の流れのオンオフ切り替えを行う。積算流量計21とストップバルブ23との間は、チューブ22で接続される。チューブ22が、ゴムや樹脂など可撓性の素材であると、注射針27を向ける方向を自由に調整することが可能になる。なお、チューブ22は、用途に応じて長さなどが変えられるように、着脱式であることが望ましい。
【0029】
具体的には、ストップバルブ23と連動するレバー25が設けられ、レバー25を操作することにより、ストップバルブ23が開放されて、タンク11から注射針27に向けて注射液が流れ注射針27から注射液が射出されるオン状態と、ストップバルブ23が閉じて、タンク11から注射針27に向けての注射液の流れが止まるオフ状態とが切り替えられる。作業者がレバー25を握ると、ストップバルブ23が開放されて、タンク11から注射針27に向けて注射液が流れ(オン状態)、レバー25を握った状態を解除すると、ストップバルブ23が閉じて、タンク11から注射針27に向けての注射液の流れが止まる(オフ状態)。
【0030】
注射針27は、ストップバルブ23の下流に設けられ、ストップバルブ23が開放されている第1状態の間は、タンク11からの注射液が、注射針27から射出される。ストップバルブ23と注射針27の間には、透明な素材などを使って内部が見える構造のシリンダー26が設けられる。シリンダー26は外筒26aと内筒26bとを有し、外筒26aまたは内筒26bを、ストップバルブ23、シリンダー26、注射針27が並べられる方向に動かすと、シリンダー26が伸張し内容積を変えることが出来る。
【0031】
次に、本実施形態おける動物用注射装置1を使った実際の作業手順について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0032】
作業者は、注射液が入ったタンク11を背負いバンド12を介して背負い、一方の手でレバー25の近くを保持する(ステップS1)。
【0033】
作業者は、ハンドル14を揺動させて、タンク11の圧力を高める。タンク11の圧力は、第1圧力計15に表示される(ステップS2)。
【0034】
作業者は、レバー25を握って、ストップバルブ23を開放したオン状態で、第2圧力計17の下流の圧力が所定の値になるように第2圧力計17の減圧弁を調整し、流量調整弁19の下流における単位時間あたりの流量が所定の値になるように流量調整弁19を調整する(ステップS3)。単位時間あたりの流量は、積算流量計21に表示される積算流量を見て判断出来る。
【0035】
ストップバルブ23と注射針27との間の空気を除去するため、注射針27がストップバルブ23よりも上方に位置するように保持した状態で、作業者がレバー25を握って、注射針27の先端から注射液を射出させ(オン状態)、その後、レバー25を握った状態を解除する(オフ状態、ステップS4)。
【0036】
作業者は、注射を施す対象の動物の血管に対して、注射針27の先端を刺した状態で、シリンダー26の外筒26aか内筒26bを、ストップバルブ23、シリンダー26、注射針27が並べられる方向であって、シリンダー26の内容積を大きくする方向に動かし(例えば、内筒26bを動物から離れる方向に引き)、注射針27が該動物の血管に刺さっているかを確認する(ステップS5)。血管に刺さっている場合には、注射針27を介して、シリンダー26に該動物の血液が入ってくるため、血液の有無で血管に刺さったか否かを判断することが出来る。血管に刺さっていない場合には、注射液27を該動物から離し、該動物の血管に対して注射針27を刺し直す。血管に刺さっていると判断した場合には、該動物に注射針27の先端を刺した状態で、レバー25を握る(オン状態、ステップS6)。注射針27の先端から注射液が射出され、該動物の体内に入る。
【0037】
作業者は、積算流量計21を見て、所定の量だけ注射液の投与が終わったと判断したら、レバー25を握ったオン状態を解除し、注射針27を該動物から放し、注射液の投与を終了する(オフ状態、ステップS7)。
【0038】
注射を施す総ての動物に対して注射液の投与が終わったか確認し(ステップS8)、終わっていない場合には、注射を施す対象の別の動物に対して、ステップS5〜S7の作業を繰り返す。
【0039】
本実施形態では、タンク11内で加圧された空気に押し出される形で、注射液を射出し、動物に注射を施すことが出来る。レバー25は、注射液の射出のために、ストップバルブ23による注射液の堰き止めを開放するために使用されるため、使用者はレバー25を使って加圧する形態に比べて、握力を使わないで注射を行うことが出来る。このため、連続して多くの動物にステップS5〜S7の動作を繰り返し行い、注射を施すことが可能になる。
【0040】
また、第1圧力計15、第2圧力計17、流量調整弁19、積算流量計21、注射針27の内部には、タンク11内で加圧された空気に押し出される形で、注射液が流れるため、かかる部分に、空気が入り込む可能性は殆ど無いが、ステップS4の作業で、注射液に混じった空気の除去は簡単に行える。
【0041】
また、減圧弁より上流の圧力は第1圧力計15が表示し、下流の圧力は第2圧力計17が表示し、注射針27から射出される注射液の流量は積算流量計21が表示する。これらは、タンク11を背負い、第1圧力計15から注射針27が配置された部分のいずれかを保持する作業者が、容易に確認することが出来るし、減圧弁や流量調整弁19で調整することも出来るので、所定量の注射液の投与の確認が容易に行える。
【0042】
また、積算流量計21の上流に配置された第2圧力計17の減圧弁や、流量調整弁19により、積算流量計21の値が変化するスピードは、ほぼ一定に保たれる。このため、積算流量計21を見ないでも、レバー25を握っている時間(例えば、数秒)を数えておけば、所定量の注射液投与が出来たと判断出来るため、簡単に注射液投与を行うことも可能になる。
【0043】
バルビツール酸系の睡眠薬など、大量に服用すると死に至る薬品を、注射液として使用し、且つかかる量だけ注射液を、動物用注射装置1を使って投与すれば、苦痛を伴わずに屠殺することが可能になるが、通常は、バルビツール酸系の催眠鎮静剤を筋肉注射し、その後、頸部を切開して失血させて死に至らしめる、若しくは、バルビツール酸系の催眠鎮静剤を筋肉注射し、その後、逆性石鹸製剤を静脈注射して死に至らしめる方法を採られることが多い。この場合は、バルビツール酸系の催眠鎮静剤や、逆性石鹸製剤が注射液として使用されることになる。
【0044】
また、タンク11は、作業者が背負う形態のものであり、作業者がタンク11を背負った状態で、ハンドル14を使った手動により加圧が行われるため、タンク11に注射液が入っている限り、外部からの力を供給することなく、動物用注射装置1を使って作業を続けることが可能になる。ただし、タンク11は、作業者が背負うものに限らず、キャスター付きの台車に搭載したものなど、他の形態であってもよい。
【0045】
また、積算流量計21で示される情報(注射針27から射出される注射液の流量)を、別体で表示する表示装置30を設ける形態であっても良い(図5、図6参照)。表紙装置30は、表示部を含む本体31aと、腕に取り付ける腕装着ベルト31bを有する。
【0046】
腕装着ベルト31bを作業者の腕に取り付けることにより、より作業者に近い所で積算流量計21に示される情報を表示して作業者に知らせることが可能になる。本実施形態における動物用注射装置1は、牛舎内など、比較的暗い場所で使用されることが考えられるが、レバー25を操作する作業者の腕の近く配置された表示装置30で積算流量計21に示される情報を表示することで、暗い場所でもかかる情報を作業者が視認しやすくなるメリットがある。なお、積算流量計21や表示装置30にバックライトを設けて、暗い所でも視認しやすくする形態であってもよい。
【0047】
積算流量計21と表示装置30との間は、図5や図6に示すような有線ケーブルで電気的に接続される形態でもよいが、それぞれに通信装置を備え、無線で情報を送受信する形態であってもよい。また、腕に装着する部材は、ベルトに限らず、他の部材(例えば、面ファスナーなど)であってもよい。なお、使用シーンによっては、表示装置30を必要としない場合もあるため、積算流量計21と表示装置30との間に設けられた有線ケーブルは、積算流量計21などから着脱可能であることが望ましい。
【0048】
また、レバー25は、図2のように作業者が握ることで、ストップバルブ23を開放する形態であっても良いし、これに限られるものではなく、例えば、図5や図6に示すように、レバー25の先端部を作業者の親指の腹で押し下げたり、作業者の指で引き上げたりすることで、ストップバルブ23を開放する形態であってもよい。
【符号の説明】
【0049】
1 動物用注射装置
11 タンク
11a 蓋
12 背負いバンド
13 加圧部
14 ハンドル
15 第1圧力計
17 第2圧力計
19 流量調整弁
21 積算流量計
22 チューブ
23 ストップバルブ
25 レバー
26 シリンダー
27 注射針
31 表示装置
31a 本体
31b 腕装着ベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
注射液を貯め、内部を加圧することが可能なタンクと、
前記タンクの下流に設けられた第1圧力計と、
前記第1圧力計の下流に設けられ、減圧弁による調整後の圧力を表示する第2圧力計と、
前記第2圧力計の下流に設けられ、注射液の流量を計測し、積算流量を表示する積算流量計と、
前記積算流量計の下流に設けられ、前記タンクからの注射液の流れのオンオフ切り替えを行うストップバルブと、
前記ストップバルブと連動するレバーと、
前記ストップバルブの下流に設けられた注射針とを備え、
前記第1圧力計は、前記減圧弁による調整前の圧力を表示し、
前記レバーを操作することにより、前記ストップバルブが開放されて、前記タンクから前記注射針に向けて注射液が流れ前記注射針から注射液が射出されるオン状態と、前記ストップバルブが閉じて、前記タンクから前記注射針に向けての注射液の流れが止まるオフ状態とが切り替えられることを特徴とする動物用注射装置。
【請求項2】
前記積算流量計と別体で、前記積算流量計で表示する情報を表示する表示部を含む本体と、腕に取り付ける腕装着部とを有する表示装置を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の動物用注射装置。
【請求項3】
前記ストップバルブと前記注射針との間には、外筒と内筒を有し、前記外筒と前記内筒のいずれかを動かすことにより内容積を変えることが出来るシリンダーが設けられることを特徴とする請求項1に記載の動物用注射装置。
【請求項4】
前記タンクは、作業者が背負うための背負いバンドを有し、
前記作業者が前記タンクを背負った状態で、前記作業者の手動で、前記タンクの内部を加圧するためのハンドルを有することを特徴とする請求項1に記載の動物用注射装置。
【請求項5】
前記第2圧力計と前記積算流量計の間には、絞りを有し、前記絞りが前記第2圧力計よりも下流に流れる注射液の流量を調整する流量調整弁を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の動物用注射装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−196421(P2012−196421A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−103362(P2011−103362)
【出願日】平成23年5月6日(2011.5.6)
【出願人】(591282205)島根県 (122)
【出願人】(305061210)株式会社チヨダ (2)
【Fターム(参考)】