説明

動物用首輪のための締結装置を有する反射器

本発明は動物用首輪のための締結装置を有する反射器(10)からなる。上記反射器は、内面(4)および外面(5)を有するベースプレート(2)を有する。クリップ(3)は略U字形を有し、上記内面上を延びており、上記クリップの第1脚部(7)の端部は可動接続部(9)によって上記ベースプレートの第1側面に締結されており、第2脚部(8)の端部は上記第1側面と反対側の上記ベースプレートの側面に裏返し不可能に締結されるのに適している。上記ベースプレートの外面にはトリプルプリズム(1)がある。上記ベースプレートの内面には1以上のスペーサー(6)がある。本発明は、首輪の全長にわたって出て行くことが可能な活性物質を含有する上記首輪からもなる。本発明の反射器の少なくとも1個が上記首輪に締結されている。本発明は、首輪の全長にわたって出て行くことが可能な活性物質を含有する上記首輪と、少なくとも1個の本発明の反射器とを備えるシステムからもなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は動物用首輪のための締結装置を有する反射器、および本発明の反射器と組み合わせた有効物質を含有する動物用首輪に関する。
【背景技術】
【0002】
有効物質を含有し、全表面領域にわたって反射性材料を有する動物用首輪は、例えばフランス特許第2594001号、ベルギー特許第904548号、ドイツ特許出願公開3242741号、欧州特許0076038号、米国特許第4091766号および米国特許出願公開2006/0144345号から知られている。これらの不都合な点は低集光で結果的に低反射であることである。従来の技術による全面反射コーティングを首輪に施したものは耐引っ掻き性を備えておらず、化学作用または機械的応力によって劣化する。例えば特開2000−14268号、ドイツ特許第2951066号、ドイツ実用新案第198606760号、ドイツ実用新案1985348624号に記載された、1以上の別個の反射器を有する動物用首輪も知られている。不都合な点は全方向反射が確保されないことである。さらに、有効物質を含有する首輪の使用中に、上述の反射器によって有効物質の放出が減少する可能性を除外することができない。周知の反射器は再び首輪から取り外すことができる。上記反射器が前もって有効物質を含有する首輪に締結されている場合は、このことで反射器が汚れた状態で使用されるようになり、例えば子どもたちの手や口に入るリスクを引き起こす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】フランス特許第2594001号
【特許文献2】ベルギー特許第904548号
【特許文献3】ドイツ特許出願公開3242741号
【特許文献4】欧州特許第0076038号
【特許文献5】米国特許第4091766号
【特許文献6】米国特許出願公開2006/0144345号
【特許文献7】特開2000−14268号
【特許文献7】ドイツ特許第2951066号
【特許文献8】ドイツ実用新案第198606760号
【特許文献9】ドイツ実用新案第1985348624号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
人間および動物への安全性を増すために、上記不都合のない動物の首輪用反射器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の目的は内面および外面を有するベースプレートを含む、動物用首輪の締結装置を有する反射器によって達成される。クリップは略U字形をしており、上記内面上を延びており、上記クリップの第1脚部の端部は可動接続部によって上記ベースプレートの第1側面に締結されており、第2脚部の端部は上記第1側面と反対側の上記ベースプレート2の側面に裏返し不可能に締結されるのに適している。上記ベースプレートの上記外面には1以上のスペーサがある。
【0006】
レトロ反射器はガラスまたは透明プラスティックで構成されている鏡であって、鏡の裏側にはトリプルプリズムがある。トリプルプリズムは互いに垂直な3つの非反射表面を備える。鏡に当たる光はトリプルプリズムで完全に反射し、実質的には完全に光源の方向へ戻る。
【0007】
トリプルプリズムを使用すると、反射器の配置とは無関係に反射光の大部分が放射線源へ戻ることが可能になる。さらに、トリプルプリズムによって、従来技術に記載された全面コーティングのリフレクタストリップの場合よりも、集光ビームのより強い反射が可能である。
【0008】
好ましくは、トリプルプリズムは、フレーム中に配置され、フレームはベースプレートの周囲と同一平面でつながっている。トリプルプリズムは反射器表面に沿って配置されている。反射器表面はクリップの経路と垂直な方向に湾曲または分割されている。反射器表面はベースプレートの外面上を延びており、クリップに垂直な経路に対するベースプレートの外面からの距離は中央において最も長い。好ましくは、反射器表面はベースプレートに平行に延びる中央部、および互いに対称で横方向に中央部とつながり、ベースプレートとの接続点から60°の角度で傾斜している2つの側面を備える。
【0009】
トリプルプリズムは、例えばポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレンまたはポリアミドなどの熱可塑性材料でできているので、耐引っ掻き性があり、化学作用や機械的荷重に耐える。
【0010】
本発明の目的は、動物用首輪の全長にわたって出て行くことが可能な活性物質を含有する上記動物用首輪によっても達成される。好ましくは、活性物質は殺虫剤であり、特に好ましくは、ノミまたはダニ取り剤である。好ましくは、首輪は動きによって放出される活性物質を埋め込んだプラスティックで構成され、特に上記プラスティックはポリ塩化ビニルであることが好ましい。本発明の反射器を少なくとも1個、好ましくは3個、特に好ましくは4個を首輪に締結する。
【0011】
3個の反射器を締結する場合、首輪が閉じている時、それらは互いに間隔が空いており、その間隔は好ましくは100から140°の範囲であり、特に好ましくは118から122°の範囲である。4個の反射器を締結する場合、首輪が閉じている時、それらは互いに間隔が空いており、その間隔は好ましくは80から100°の範囲であり、特に好ましくは88から92°の範囲である。
【0012】
反射器は裏返し不可能に首輪に締結される。
【0013】
ベース領域内側のスペ−サによって、首輪から妨げなく活性物質を拡散させることができる。好ましくは、スペ−サは、例えば首輪の突起部のように、反射器が首輪で滑らないように構成されている。
【0014】
本発明の目的は、首輪の全長にわたって出て行くことが可能な活性物質を含有する上記首輪であって、上記活性物質は、好ましくは殺虫剤であり、特に好ましくは、ノミまたはダニ取り剤である首輪と、少なくとも1個、好ましくは3個、特に好ましくは4個の本発明の反射器とを備えるシステムによっても達成される。
【発明の効果】
【0015】
本発明の反射器は再帰反射性能を備えており、有効物質を含有する動物用首輪の有効性を著しく損なうことなく首輪に締結することができる。トリプルプリズムおよび、特に3または4個の本発明の反射器を用いる結果、首輪全体をその表面領域にわたって反射性材料でコーティングすることなく首輪から全方向への反射が得られる。結果として、そのような動物用首輪を付けている動物の、特に道路交通における安全性が著しく増す。反射器を裏返し不可能に有効物質を含有する動物用首輪に締結することで、反射器が汚れた状態で使用されるようになり、例えば子どもたちの手や口に入る可能性を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】図1は反射器の個々の部品の分解図を示す。
【図2】図2は閉じた状態の反射器を示す。
【図3】図3はまだ閉じていない状態の反射器を示す。
【図4】図4は装着された反射器の側面図を示す。
【図5】図5は反射器が首輪に装着された、反射器を有する首輪を示す。
【図6】図6は閉鎖室の領域における反射器の断面を示す。
【図6a】図6aは閉鎖室の領域における反射器の断面を示す。
【図7】図7は反射器の更なる側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は反射器10の個々の部品の分解図である。反射器10は内面4および外面5を有するベースプレート2(図7参照)およびクリップ3で構成され、クリップ3は略U字形で内面4上を延びている。ベースプレート2の外面5にはトリプルプリズムがある。トリプルプリズム1はフレーム13中に配置され、フレーム13はベースプレート2の周囲と同一平面でつながっている。トリプルプリズム1はそれらの滑らかな側で反射器表面14を形成する。ベースプレート2の内面4には1以上の突起6がある。
【0018】
クリップ3の第1脚部7の端部は可動接続部9によってベースプレート2の第1側面に締結される。上記示した例では、可動接続部は一方が他方に係合している2つのループを備える。第2脚部8の端部は第1側面と反対側のベースプレート2の側面に裏返し不可能に締結されるのに適している。第2脚部8の端部は閉鎖フック16を有する。閉鎖フック16と、ベースプレート2に締結されたシャックル11およびフレーム13に締結された閉鎖室12との相互作用によって、脚部8は閉鎖が起こると、裏返し不可能にベースプレート2に締結される。
【0019】
図2は閉じた状態の反射器を示す。閉鎖フック16は閉鎖室12の内部でシャックル11に留まっているので見ることができない。
【0020】
図3はまだ閉じていない状態の反射器を示す。フレーム13上とクリップ3の脚部7の端部にある2つのループは一方が他方に係合し、可動接続部9を形成している。
【0021】
図4は反射器10を示しており、反射器は首輪15に装着されている。突部6によってベースプレート2の内面4と首輪15との間に距離が生じ、同時に反射器10が首輪15の上で滑るのを防止する。有効物質を含有する首輪の場合は、ベースプレート2と首輪15との間に距離を設けることによって、有効物質をこの方向へ妨げられずに放出することができる。
【0022】
図5は3つの反射器10が装着されている閉じた首輪15を示す。3つの反射器10は、可能性のある全ての方向からの光を確実に反射するために、それぞれ120°の間隔を開けて装着されている。
【0023】
図6および図6aは閉鎖室の領域における反射器の断面を示す。閉鎖が起こると、脚部8の押圧によって閉鎖フック16は閉鎖室12に挿入される。この場合シャックル11は、閉鎖フック16がシャックル11の端部を越えてしまうまで、フレーム13に対して内側に押圧される。シャックル11は閉鎖フック16の下で最初の位置に戻る。シャックル11によって閉鎖フック16が下方に動いて閉鎖室12から抜け出すのを防止するので、閉鎖フック16を再び開くことはできない。閉鎖室12のガイドが傾斜しているので、閉鎖フック16が水平方向に動くのを防止する。
【0024】
図7は片側から見た反射器を示す。ベースプレート2はその内面4に突起6を有し、その外面5にフレーム13を有する。トリプルプリズム1はフレーム13中に配置されており、ベースプレート2の周囲と同一平面でつながっている。トリプルプリズム1はそれらの滑らかな側で反射器表面14を形成する。反射器表面はクリップ3の経路に対して垂直方向に分割されている。反射器表面14はベースプレートの外面5上を延びており、クリップ3に垂直な経路に対するベースプレート2の外面5からの距離は中央において最も長い。分割された反射器表面14はベースプレート3と平行に延びている中央部14a、および互いに対称で横方向に中央部14aにつながり、ベースプレート2との接続点から60°の角度で傾斜している2つの側面14b、14cを備える。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内面(4)および外面(5)を有するベースプレート(2)であって、上記内面(4)上に1以上のスペーサ(6)を有し上記外面(5)上にトリプルプリズム(1)を有するベースプレートと、
略U字形を有し、上記内面(4)上を延びるクリップ(3)であって、上記クリップ(3)の第1脚部(7)の端部は可動接続部(9)によって上記ベースプレート(2)の第1側面に締結されており、上記クリップ(3)の第2脚部(8)の端部は上記第1側面と反対側の上記ベースプレート(2)の側面に裏返し不可能に締結されるのに適しているクリップとを有する動物用首輪(15)のための締結装置を有する反射器(10)。
【請求項2】
請求項1記載の反射器(10)において、上記トリプルプリズム(1)は上記ベースプレート(2)の周囲と同一平面でつながり、反射面(14)に沿ったフレーム(13)中に配置されていることを特徴とする反射器。
【請求項3】
請求項2記載の反射器(10)において、上記反射器表面(14)は上記グリップ(3)の経路と垂直な方向に湾曲または分割されており、上記反射器表面(14)は、上記クリップ(3)に垂直な経路に対する上記ベースプレート(2)の上記外面(5)からの距離は中央において最も長いことを特徴とする請求項2記載の反射器。
【請求項4】
請求項3記載の反射器(10)において、上記反射器表面(14)は上記ベースプレート(2)と平行に延びる中央部(14a)、および互いに対称で横方向に中央部(14a)とつながり、上記ベースプレート(2)との接続点から60°の角度で傾斜している2つの側面(14b、14c)を備えることを特徴とする反射器。
【請求項5】
請求項1から4いずれか一項記載の反射器(10)において、上記トリプルプリズム(1)は熱可塑性材料でできており、好ましくはポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレンまたはポリアミドでできていることを特徴とする反射器。
【請求項6】
請求項1から5いずれか一項記載の反射器(10)において、スペーサ(6)が突起であることを特徴とする反射器。
【請求項7】
請求項1から6いずれか一項記載の反射器(10)において、上記可動接続部(9)は2つのループを備え、一方が他方に係合していることを特徴とする反射器。
【請求項8】
請求項2から7いずれか一項記載の反射器(10)において、上記クリップ(3)の上記第2脚部(8)は上記第2脚部の端部に配置された閉鎖フック(16)と、上記ベースプレート(2)に締結されたシャックル(11)および上記フレーム(13)に締結された閉鎖室(12)との相互作用によって、上記ベースプレート(2)に裏返し不可能に締結されるのに適していることを特徴とする反射器。
【請求項9】
動物用首輪(15)の全長にわたって出て行くことが可能な活性物質を含有する上記動物用首輪(15)であって、少なくとも1個、好ましくは3個、特に好ましくは4個の請求項1から8いずれか一項記載の反射器が上記首輪(15)に締結されていることを特徴とする動物用首輪。
【請求項10】
請求項9記載の動物用首輪(15)において、3個の反射器が間隔を空けて上記動物用首輪(15)に締結されており、上記動物用首輪(15)が閉じている時、それらは互いに間隔が空いており、その間隔は好ましくは100から140°の範囲であり、特に好ましくは118から122°の範囲であることを特徴とする動物用首輪。
【請求項11】
請求項9記載の動物用首輪(15)において、4個の反射器が間隔を空けて上記動物用首輪(15)に締結されており、上記動物用首輪が閉じている時、それらは互いに間隔が空いており、その間隔は好ましくは80から100°の範囲であり、特に好ましくは88から92°の範囲であることを特徴とする動物用首輪。
【請求項12】
請求項9から11いずれか一項記載の動物用首輪(15)において、上記動物用首輪(15)は動きによって放出される活性物質が埋め込まれたプラスティックで構成されていることを特徴とする動物用首輪。
【請求項13】
請求項12記載の動物用首輪(15)において、上記プラスティックはポリ塩化ビニルであることを特徴とする動物用首輪。
【請求項14】
動物用首輪(15)の全長にわたって出て行くことが可能な活性物質を含有する上記動物用首輪(15)と、少なくとも1個、好ましくは3個、特に好ましくは4個の請求項1から8いずれか一項記載の反射器(10)とを備えるシステム。
【請求項15】
請求項14記載のシステムにおいて、上記動物用首輪(15)は動きによって放出される活性物質が埋め込まれたプラスティックで構成されていることを特徴とするシステム。
【請求項16】
請求項15記載のシステムにおいて、上記プラスティックはポリ塩化ビニルであることを特徴とするシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図6a】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−504306(P2013−504306A)
【公表日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−528333(P2012−528333)
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【国際出願番号】PCT/EP2010/063016
【国際公開番号】WO2011/029790
【国際公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【出願人】(508270727)バイエル・アニマル・ヘルス・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング (32)
【氏名又は名称原語表記】BAYER ANIMAL HEALTH GMBH