説明

動画公開装置、方法、及びコンピュータプログラム

【課題】動画データの投稿を受け付けると共に、動画データを所定の日時情報にしたがってカレンダー形式で表示し、閲覧者が任意に選択した動画を配信する。
【解決手段】カレンダー記憶部102には、投稿者端末2のメールアドレスと、日付毎にサムネイル表示枠が設けられた、投稿者ごとのWeb形式のカレンダーとが記憶されている。投稿者端末2から動画データが添付された電子メールを受信すると、日時情報取得部104が電子メールの受信日時情報を取得すると共に、サムネイル生成部105が動画データのサムネイルを生成する。また、特定処理部107により、電子メールの送信元アドレスである投稿者端末2のメールアドレスに基づき、投稿者のカレンダーが特定されると、カレンダー更新部108は、受信日時情報に基づき、カレンダーの対応する日付のサムネイル表示枠に、動画データのサムネイルを挿入し、投稿者のカレンダーを更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画の投稿を受け付けると共に、これを受付日や撮影日などの日付別に分類して、配信可能に公開する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンに見られるように、データ通信速度の高い端末が普及してきている。今後はさらに、LTE(Long Term Evolution)の普及なども見込まれ、データ通信速度は今以上に向上するものと思われる。
このようにデータ通信速度の高い携帯端末が一般に普及すれば、これまで携帯端末では不便であった動画などの大容量のデータの通信が手軽なものになると考えられる。
【0003】
一方、ブログ(Weblog:ウェブログ)などに見られるように、個人の体験や特定のトピックなどを日記のように記録して公開し、情報を発信するサービスが普及している。ブログなどでは、携帯端末からでも容易に情報の更新を行うことができ、携帯端末で撮影された写真がアップロードされたりしている。
【0004】
このような背景の下、特許文献1では、携帯電話機に記憶されている動画をWebサーバに投稿することができる投稿方法であって、ユーザの携帯電話機の機体番号を取得するステップと、取得した機体番号に対して、固有のチャンネル番号を発行するステップと、ユーザの携帯電話機に記憶された動画を、チャンネル番号又は機体番号を関連付けてメールサーバに投稿するステップと、これをWebサーバにアップロードするステップを実行する技術が提案されている。
また、特許文献2では、デジタルカメラ等の機器に保存されている複数コンテンツのコンテンツを取り込んだ上、当該複数のコンテンツのサムネイルを、時計回りに時刻の新しいコンテンツの順に配置すると共に、サムネイルによりコンテンツを選択可能に表示する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008―71330号公報
【特許文献2】特開2010―33132号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1記載の技術では、単に動画がWebサーバにアップロードされるに過ぎず、どのような動画が蓄積されているかを把握し、所望の動画の配信を容易に見つけるための技術については開示がない。
また、特許文献2記載の技術では、コンテンツのサムネイルを時間順に並べて表示しているが、デジタルカメラ等の機器からコンテンツを収集し、これを整理しているに過ぎず、動画の投稿を受け付ける観点については何ら開示がない。
【0007】
そこで、本発明は、ネットワークを介して動画データの投稿を受け付けると共に、受け付けた動画データを所定の日時情報にしたがってカレンダー形式で表示し、閲覧者が任意に選択した動画を配信する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係る動画公開装置は、動画データを投稿する投稿者が利用する投稿者端末と、当該投稿された動画データを閲覧する閲覧者が利用する閲覧者端末とネットワークを介して通信可能に構成され、当該投稿者から投稿された動画データを公開する装置であって、上記投稿者端末のメールアドレスと、日付毎に、サムネイルを表示するサムネイル表示枠が設けられた、上記投稿者ごとのWeb形式のカレンダーとを関連付けて記憶するカレンダー記憶手段と、上記投稿者端末から送信された、動画データが添付された電子メールを受信する動画データ受信手段と、上記動画データが添付された電子メールの受信日時情報を取得する日時情報取得手段と、上記受信した動画データのサムネイルを生成するサムネイル生成手段と、上記受信した動画データと、上記生成したサムネイルとを相互に関連付けて記憶する動画情報記憶手段と、上記電子メールの送信元アドレスである上記投稿者端末のメールアドレスに基づき、上記カレンダー記憶手段を参照して、上記電子メールの投稿者のカレンダーを特定する特定処理手段と、上記受信日時情報に基づき、上記特定したカレンダーの対応する日付のサムネイル表示枠に、上記動画データのサムネイルを挿入し、上記投稿者のカレンダーを更新するカレンダー更新手段と、上記閲覧者端末から、所定の投稿者のカレンダーの閲覧要求を受信する閲覧要求受信手段と、上記カレンダー記憶手段を参照して、上記閲覧要求されたカレンダーを抽出するカレンダー抽出手段と、上記閲覧者端末に対して、上記抽出したカレンダーを送信するカレンダー送信手段と、上記閲覧者端末から、上記カレンダーのサムネイル表示枠に挿入されたサムネイルによって示される動画データの配信要求を受信する配信要求受信手段と、上記動画情報記憶手段を参照して、上記サムネイルによって示される動画データを、上記閲覧者端末に対して配信する動画データ配信手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
また、上記カレンダー更新手段は、上記受信日時情報に基づき、上記特定したカレンダーにおける受信日のサムネイル表示枠に、上記動画情報記憶手段に記憶されている動画データのサムネイルであって、上記投稿された動画データと受信日が同一の動画データのサムネイルのうち、上記受信日時が最新の動画データのサムネイルを優先的に挿入し、上記投稿者のカレンダーを更新するものとしてもよい。
【0010】
また、上記閲覧者端末から、上記動画データに対する評価情報を受信する評価情報受信手段、を有し、上記動画情報記憶手段は、上記受信した動画データと、上記生成したサムネイルと、上記評価情報を相互に関連付けて記憶し、上記カレンダー更新手段は、上記受信日時情報に基づき、上記特定したカレンダーにおける受信日のサムネイル表示枠に、上記動画情報記憶手段に記憶されている動画データのサムネイルであって、上記投稿された動画データと受信日が同一の動画データのサムネイルのうち、上記評価情報が最も多く登録されている動画データのサムネイルを優先的に挿入し、上記投稿者のカレンダーを更新するものとしてもよい。
【0011】
また、本発明の別の構成に係る動画公開装置は、メタデータに撮影開始日時情報を含む動画データを投稿する投稿者が利用する投稿者端末と、当該投稿された動画データを閲覧する閲覧者が利用する閲覧者端末とネットワークを介して通信可能に構成され、当該投稿者から投稿された動画データを公開する装置であって、上記投稿者端末のメールアドレスと、日付毎に、サムネイルを表示するサムネイル表示枠が設けられた、上記投稿者ごとのWeb形式のカレンダーとを関連付けて記憶するカレンダー記憶手段と、上記投稿者端末から送信された、動画データが添付された電子メールを受信する動画データ受信手段と、上記動画データのメタデータから、動画データの撮影開始日時情報を取得する日時情報取得手段と、上記受信した動画データのサムネイルを生成するサムネイル生成手段と、上記受信した動画データと、上記生成したサムネイルとを相互に関連付けて記憶する動画情報記憶手段と、上記電子メールの送信元アドレスである上記投稿者端末のメールアドレスに基づき、上記カレンダー記憶手段を参照して、上記電子メールの投稿者のカレンダーを特定する特定処理手段と、上記撮影開始日時情報に基づき、上記特定したカレンダーの対応する日付のサムネイル表示枠に、上記動画データのサムネイルを挿入し、上記投稿者のカレンダーを更新するカレンダー更新手段と、上記閲覧者端末から、所定の投稿者のカレンダーの閲覧要求を受信する閲覧要求受信手段と、上記カレンダー記憶手段を参照して、上記閲覧要求されたカレンダーを抽出するカレンダー抽出手段と、上記閲覧者端末に対して、上記抽出したカレンダーを送信するカレンダー送信手段と、上記閲覧者端末から、上記カレンダーのサムネイル表示枠に挿入されたサムネイルによって示される動画データの配信要求を受信する配信要求受信手段と、上記動画情報記憶手段を参照して、上記サムネイルによって示される動画データを、上記閲覧者端末に対して配信する動画データ配信手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
また、上記カレンダー更新手段は、上記撮影開始日時情報に基づき、上記特定したカレンダーにおける撮影日のサムネイル表示枠に、上記動画情報記憶手段に記憶されている動画データのサムネイルであって、上記投稿された動画データと撮影日が同一の動画データのサムネイルのうち、上記撮影日時が最新の動画データのサムネイルを優先的に挿入し、上記投稿者のカレンダーを更新するものとしてもよい。
【0013】
また、上記投稿者端末によって投稿される動画データのメタデータにはさらに、撮影終了日時情報が含まれており、上記カレンダー更新手段は、上記撮影開始日時情報に基づき、上記特定したカレンダーにおける撮影日のサムネイル表示枠に、上記動画データの撮影開始日時情報と記撮影終了日時情報から導かれる再生時間が最も長い動画データのサムネイルを優先的に挿入し、上記投稿者のカレンダーを更新するものとしてもよい。
【0014】
また、上記投稿者端末から送信された、動画データが添付された電子メールから、所定のテキストデータを抽出するテキスト情報抽出手段、をさらに有し、上記カレンダー記憶手段は、上記投稿者端末のメールアドレスと、日付毎に、サムネイルを表示するサムネイル表示枠と、上記テキストデータを表示するテキストデータ表示枠とが設けられた、上記投稿者ごとのWeb形式のカレンダーとを関連付けて記憶するものとしてもよい。
【0015】
また、本発明の別の観点に係る動画公開方法は、動画データを投稿する投稿者が利用する投稿者端末と、当該投稿された動画データを閲覧する閲覧者が利用する閲覧者端末とネットワークを介して通信可能に構成され、上記投稿者端末のメールアドレスと、日付毎に、サムネイルを表示するサムネイル表示枠が設けられた、上記投稿者ごとのWeb形式のカレンダーとを関連付けて記憶するカレンダー記憶手段、を有するコンピュータにより、上記投稿者から投稿された動画データを公開する方法であって、上記投稿者端末から送信された、動画データが添付された電子メールを受信する処理と、上記動画データが添付された電子メールの受信日時情報を取得する処理と、上記受信した動画データのサムネイルを生成する処理と、上記受信した動画データと、上記生成したサムネイルとを相互に関連付けて動画情報記憶手段に記憶する処理と、上記電子メールの送信元アドレスである上記投稿者端末のメールアドレスに基づき、上記カレンダー記憶手段を参照して、上記電子メールの投稿者のカレンダーを特定する処理と、上記受信日時情報に基づき、上記特定したカレンダーの対応する日付のサムネイル表示枠に、上記動画データのサムネイルを挿入し、上記投稿者のカレンダーを更新する処理と、上記閲覧者端末から、所定の投稿者のカレンダーの閲覧要求を受信する処理と、上記カレンダー記憶手段を参照して、上記閲覧要求されたカレンダーを抽出する処理と、上記閲覧者端末に対して、上記抽出したカレンダーを送信する処理と、上記閲覧者端末から、上記カレンダーのサムネイル表示枠に挿入されたサムネイルによって示される動画データの配信要求を受信する処理と、上記動画情報記憶手段を参照して、上記サムネイルによって示される動画データを、上記閲覧者端末に対して配信する処理と、を実行することを特徴とする。
【0016】
また、本発明のさらに別の観点に係るコンピュータプログラムは、動画データを投稿する投稿者が利用する投稿者端末と、当該投稿された動画データを閲覧する閲覧者が利用する閲覧者端末とネットワークを介して通信可能に構成され、上記投稿者端末のメールアドレスと、日付毎に、サムネイルを表示するサムネイル表示枠が設けられた、上記投稿者ごとのWeb形式のカレンダーとを関連付けて記憶するカレンダー記憶手段、を有するコンピュータを、上記投稿者から投稿された動画データを公開する動画公開装置として機能させるためのプログラムであって、上記コンピュータに、上記投稿者端末から送信された、動画データが添付された電子メールを受信する処理と、上記動画データが添付された電子メールの受信日時情報を取得する処理と、上記受信した動画データのサムネイルを生成する処理と、上記受信した動画データと、上記生成したサムネイルとを相互に関連付けて動画情報記憶手段に記憶する処理と、上記電子メールの送信元アドレスである上記投稿者端末のメールアドレスに基づき、上記カレンダー記憶手段を参照して、上記電子メールの投稿者のカレンダーを特定する処理と、上記受信日時情報に基づき、上記特定したカレンダーの対応する日付のサムネイル表示枠に、上記動画データのサムネイルを挿入し、上記投稿者のカレンダーを更新する処理と、上記閲覧者端末から、所定の投稿者のカレンダーの閲覧要求を受信する処理と、上記カレンダー記憶手段を参照して、上記閲覧要求されたカレンダーを抽出する処理と、上記閲覧者端末に対して、上記抽出したカレンダーを送信する処理と、上記閲覧者端末から、上記カレンダーのサムネイル表示枠に挿入されたサムネイルによって示される動画データの配信要求を受信する処理と、上記動画情報記憶手段を参照して、上記サムネイルによって示される動画データを、上記閲覧者端末に対して配信する処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ネットワークを介して動画の投稿を受け付けると共に、閲覧者が、所望の動画を発見しやすいように、投稿された動画が表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係る動画公開装置によって実行される一連の処理の概要を示した概要図である。
【図2】本実施形態に係る動画公開装置が備える機能を示した機能ブロック図である。
【図3】本実施形態におけるユーザ情報記憶部に記憶されるデータの一例を示した図である。
【図4】本実施形態におけるカレンダー情報記憶部に記憶されるカレンダーを構成する情報の一例を示した図である。
【図5】本実施形態における動画情報記憶部に記憶されるデータの一例を示した図である。
【図6】本実施形態に係る動画公開装置による処理のうち、投稿者端末から動画データの投稿を受け付け、カレンダーを更新する処理の流れを示したシーケンス図である。
【図7】本実施形態に係る動画公開装置による処理において、投稿者が動画データを投稿する際に作成する電子メールの入力例を示した図である。
【図8】本実施形態に係る動画公開装置によって提供されるカレンダーの画面例を示した図である。
【図9】本実施形態に係る動画公開装置によって提供されるカレンダー中に示される日別情報表示枠の拡大図である。
【図10】本実施形態に係る動画公開装置による処理のうち、閲覧者端末に対して動画データを配信する処理の流れを示したシーケンス図である。
【図11】本発明の第二の実施形態に係る動画公開装置による処理において、閲覧者から評価情報を受け付け、カレンダーを更新する処理の流れを示したシーケンス図である。
【図12】本発明の第三の実施形態における動画情報記憶部に記憶されるデータの一例を示した図である。
【図13】本実施形態に係る動画公開装置による処理のうち、投稿者端末から動画データの投稿を受け付け、カレンダーを更新する処理の流れを示したシーケンス図である。
【図14】本発明の第四の実施形態に係る動画公開装置による処理のうち、投稿者端末から動画データの投稿を受け付け、カレンダーを更新する処理の流れを示したシーケンス図である。
【図15】本発明の実施形態によって提供されるカレンダーの画面例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明の実施形態に係る動画公開装置について、図を参照して説明する。
まず、図1により、本実施形態に係る動画公開装置による処理の全体について、その概要を説明する。
なお、予め動画公開装置には、投稿者ごとに、動画データを登録すためのWeb形式のカレンダーが記憶されている。
【0020】
投稿者は、投稿者端末2により撮影を行って動画データを作成する(S1)。
そして、撮影によって得られた動画データを添付した電子メールにより、動画データを投稿する(S2)。
【0021】
投稿者端末2から送信された電子メールは、動画公開装置1が取得する。
そして動画公開装置1は、送信元のメールアドレスによって投稿者を識別すると共に、当該識別された投稿者に対して用意されたカレンダーに、電子メールに添付されていた動画データをアップロードする(S3)。
【0022】
投稿者のカレンダーはWeb上で公開されており、動画公開装置1は、閲覧者から、閲覧者端末3を介して所望の投稿者のカレンダーの閲覧要求を受信すると、該当するカレンダーを提供する。
さらに、当該カレンダーにアップロードされている動画データの配信要求に応じて、動画データを配信する(S4)。
【実施例1】
【0023】
続いて、本発明の第一の実施形態に係る動画公開装置による一連の処理を実現するための具体的な構成について、図2を参照して説明する。
本実施形態に係る動画公開装置1は、動画データを投稿する投稿者が利用する投稿者端末2と、動画データの閲覧者が利用する閲覧者端末3と、インターネット等のネットワークNWを介して通信可能に構成されている。
【0024】
なお、本実施形態において投稿者と閲覧者はいずれも、動画公開装置1によって提供されるサービスを利用する主体であるが、その立場は観念的なものである。そのため、当該サービスの利用者は、当該サービスを利用する立場によって投稿者にも閲覧者にもなり得る。
本実施形態では、投稿者と閲覧者とをまとめてユーザと称し、その立場に基づいて、ユーザが動画データを投稿する際には当該ユーザを投稿者と称し、ユーザがカレンダーや動画データを閲覧あるいは視聴する際には当該ユーザを閲覧者と称する。
また、ユーザの数は特に限られることはなく、複数のユーザが同時に、本実施形態に係る動画公開装置1によって提供されるサービスを利用し得る。
【0025】
動画公開装置1は、CPU(Central Processing Unit)、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、及びハードディスクドライブなどの外部記憶装置により、ユーザ情報記憶部101、カレンダー記憶部102、動画情報記憶部103、日時情報取得部104、サムネイル生成部105、テキスト情報抽出部106、特定処理部107、カレンダー更新部108、カレンダー抽出部109、通信処理部110、配信処理部111、からなる各機能ブロックを構成する。
【0026】
ユーザ情報記憶部101は、本実施形態に係る動画公開装置1によって提供されるサービスの利用者であって、動画データの投稿者又は閲覧者となり得るユーザに関する情報を記憶することができる記憶部である。
なお、本実施形態において、投稿者として動画データを投稿するためには、ユーザ登録を行うことが前提となっており、ユーザ登録によってユーザに関する情報がユーザ情報記憶部101に記憶される。
【0027】
このユーザ情報記憶部101には例えば、図3に示されるように、ユーザを識別するユーザID、ユーザを認証するためのパスワードが相互に関連付けて記憶されている。
ユーザIDは、ユーザを識別するための情報であり、本実施形態では、ユーザが利用する電子メールのメールアドレスをユーザIDとして利用している。
また、ユーザ情報記憶部101にはこのほか、氏名や住所等の個人情報などを記憶するものとしてもよい。
【0028】
カレンダー記憶部102は、投稿者ごとに用意されたWeb形式のカレンダーを記憶することができる記憶部である。
このカレンダー記憶部102には例えば、図4に示されるように、投稿者ごとに、投稿者を識別するユーザID、Web形式のカレンダーが相互に関連付けて記憶されている。
【0029】
なお、図4中において、カレンダーの項目は、Web形式のカレンダーを、当該Web形式のカレンダーを構成する情報の一例によって概念的に示しているが、実際には当該Web形式のカレンダーを構成するためのHTMLファイルなどとして記憶されている。
このHTMLファイルには、予め定まっている暦の月、日、曜日の情報に加え、投稿に応じて埋め込まれた情報などが含まれている。
動画データ、サムネイル、及びテキストデータは、動画情報記憶部103に記憶されている情報に基づいて登録されている。これらの情報は、直接HTMLファイル内に埋め込まれてもよいし、別途保存したファイルを参照されるものであってもよい。
【0030】
ここで、テキストデータは、動画データが添付された電子メールにおいて、件名や本文として入力されていた情報であり、テキスト情報抽出部106によって電子メールから抽出されたものである。
また、評価情報は、閲覧者からもたらされる、動画データの評価に関する情報である。
【0031】
なお、本実施例では、動画データが添付された電子メールの受信日時に基づいて、カレンダー中の受信日に対応する欄に、当該日を受信日とする動画データのうち、受信日時が最新の動画データに関する情報が、受信日を同一とする他の動画データに関する情報に優先して挿入されている。
【0032】
動画情報記憶部103は、投稿者端末2から投稿された動画データに関する情報を記憶することができる記憶部である。
この動画情報記憶部103には例えば、図5に示されるように、動画データを投稿した投稿者のユーザID、投稿された動画データ、動画データのサムネイル、電子メールによる投稿の際に併せて受け付けられたテキストデータ、動画データを受信した日時に係る受信日時情報、及び、閲覧者から受け付けた動画データに関する評価情報を相互に関連付けて記憶することができる。
動画データ、サムネイル、テキストデータ、及び、受信日時に係る情報は、投稿者端末2から動画データが添付された電子メールを受信する都度、投稿者のユーザIDと関連付けて登録される。
また、評価情報は、閲覧者が動画データを視聴した際の評価であり、閲覧者端末3から随時受け付けられ、その都度登録される。
【0033】
動画データは、動画データのファイル名、動画そのものであるバイナリデータなどから構成される。
また、動画データのサムネイルは、ファイル名、サムネイルとしての画像そのものであるバイナリデータなどから構成される。
また、テキストデータは、動画データが添付された電子メールの件名や本文入力欄に入力されていたテキスト情報を抽出したものである。
また、ユーザIDは、本実施形態では投稿者端末2のメールアドレスとして構成されており、投稿者端末2から電子メールを受信した際に、その送信元アドレスとして取得される。
【0034】
日時情報取得部104は、常時、現在日時を計時しており、投稿者端末2から、動画データが添付された電子メールを受信した際、その受信日時情報を取得する。
【0035】
サムネイル生成部105は、投稿者から投稿された動画データのサムネイル(thumbnail)を生成する処理を実行する。
このサムネイル生成部105は例えば、動画データの冒頭の一場面を静止画に変換すると共に、これを縮小させることによってサムネイルを生成する。
【0036】
テキスト情報抽出部106は、投稿者端末2から送信された、動画データが添付された電子メールから、件名や本文入力欄に入力されたテキストデータを抽出する処理を実行する。
【0037】
特定処理部107は、カレンダー記憶部102を参照して、投稿者端末2から受信した電子メールの送信元メールアドレスとして構成されたユーザIDと関連付けられたカレンダーを特定する処理を実行する。
【0038】
カレンダー更新部108は、新たな動画データの投稿があるたびに、当該投稿された動画データの受信日時に基づいて、特定処理部107によって特定されたカレンダー中、動画データの受信日に対応する日のサムネイル表示枠に表示されるべきサムネイルを判断し、必要に応じてカレンダーを更新する。
この処理はまず、新たな動画データが投稿され、特定処理部107によって投稿者のカレンダーが特定された際、新たに投稿された動画データの受信日時情報に基づき、当該特定されたカレンダー中の受信日に対応する日のサムネイル表示枠を特定する。そして、新たに投稿された動画データのサムネイル、及び、動画情報記憶部103に記憶されている動画データのサムネイルであって、新たに投稿された動画データと受信日が同一の動画データのサムネイルのうち、受信日時が最新の動画データのサムネイルを、択一的かつ優先的に、当該特定したサムネイル表示枠に挿入して、カレンダーを更新する。
【0039】
カレンダー抽出部109は、閲覧者端末3から、所定のユーザに対して用意されたカレンダーの閲覧要求を受信した際に、カレンダー記憶部102を参照して、閲覧要求されたカレンダーを抽出する処理を実行する。
【0040】
通信処理部110は、投稿者端末2、及び閲覧者端末3とインターネット等のネットワークNWを介し、所定のプロトコルに従ってデータの送受信処理を実行する処理部であって、Webブラウザやメーラー等により実現される。
この通信処理部110は例えば、投稿者端末2との間において、動画データが添付された電子メールを受信したりする。
また、閲覧者端末3との間において、閲覧者のユーザIDと共に所定のユーザのカレンダーの閲覧要求を受信して、要求されたカレンダーを送信したり、カレンダー中に表示されたサムネイルに対応する動画データの配信要求を受信したりする。
【0041】
配信処理部111は、閲覧者端末3から、閲覧者がカレンダー上から指定したサムネイルに対応する動画データの配信要求があった際に、動画情報記憶部103を参照して、当該配信要求された動画データを、閲覧者端末3に対して配信する処理を実行する。
なお、動画データの配信は、閲覧者が閲覧者端末3によって動画データを視聴することができるものであればよく、例えば、ストリーミング配信やダウンロードなどの方法によることができる。
【0042】
投稿者端末2は、投稿者が利用する端末であって、例えば、カメラ付きの携帯電話機やタブレット端末などによって実現される。
この投稿者端末2は、CPU(Central Processing Unit)や、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などにより、撮影部201、動画情報記憶部202、入出力処理部203、通信処理部204からなる機能ブロックを構成する。
また、この投稿者端末2は、インターネット等のネットワークNWを介して、動画公開装置1と通信可能に構成されている。
【0043】
撮影部201は、投稿者によるイベントの撮影に応じて、音声と映像からなる動画データを生成し、MPEG(Moving Picture Experts Group)やAVI(Audio Video Interleave)などの所定のファイル形式で保存する処理を実行する機能部であって、例えば、CCDカメラなどによって構成される。
【0044】
動画情報記憶部202は、撮影部201によって生成された動画データを記憶することができる記憶部である。
【0045】
入出力処理部203は、データの入出力を実行する処理部であって、データを出力するためのディスプレイやスピーカ、データを入力するためのテンキーやキーボード、タッチパネルなどにより実現される。
この入出力処理部203により例えば、動画データを添付した電子メールを作成したり、撮影した動画データを確認したりすることができる。
【0046】
通信処理部204は、動画公開装置1とインターネット等のネットワークNWを介し、所定のプロトコルに従ってデータの送受信処理を実行する処理部であって、Webブラウザやメーラー等により実現される。
この通信処理部204により例えば、動画公開装置1との間において、動画データが添付された電子メールを送信したりすることができる。
【0047】
閲覧者端末3は、ユーザごとのWeb形式のカレンダーを閲覧すると共に、カレンダーを介して動画データの配信を受け、これを視聴する閲覧者が利用する端末である。
この閲覧者端末3は例えば、いわゆるパーソナルコンピュータや、携帯電話機、タブレット端末などにより実現され、CPU(Central Processing Unit)や、CPUが実行するコンピュータプログラム、コンピュータプログラムや所定のデータを記憶するRAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などにより、入出力処理部301、通信処理部302からなる機能ブロックを構成する。
【0048】
入出力処理部301は、データの入出力を実行する処理部であって、データを出力するためのディスプレイやスピーカ、データを入力するためのマウスやキーボード、タッチパネルなどにより実現される。
この入出力処理部301により例えば、ユーザごとのカレンダーを閲覧したり、所望の動画データを視聴したりすることができる。
【0049】
通信処理部302は、動画公開装置1とインターネット等のネットワークNWを介し、所定のプロトコルに従ってデータの送受信処理を実行する処理部であって、Webブラウザ等により実現される。
この通信処理部302により例えば、動画公開装置1との間で、ユーザごとのカレンダーの閲覧要求を送信したり、動画データの配信を受けたりすることができる。
【0050】
次に、本実施形態に係る動画公開装置1による一連の処理の流れの詳細について説明する。
なお、予め、動画データの投稿を行う投稿者となるユーザごとにWeb形式のカレンダーが用意され、カレンダー記憶部102に記憶されている。また、投稿者となるユーザの情報が、ユーザ情報記憶部101に記憶されている。
【0051】
まず、図6により、投稿者端末2を介して、投稿者から動画データの投稿を受け付ける処理の流れを説明する。
投稿者は、投稿者端末2を用いて撮影を行い、動画データを作成する(S101)。
これにより得られた動画データは、動画情報記憶部202に記憶される(S102)。
【0052】
投稿者は、動画データを添付した電子メール(以下、「投稿メール」ということがある。)を投稿者端末2により送信することによって、動画データを投稿する(S103)。
【0053】
図7に、投稿メール作成の例を示す。
投稿メールの宛先入力欄には、予め定められた、動画公開装置1を宛先とするメールアドレスが入力される。
件名及び本文の入力欄には、投稿者の任意によって、動画データに付随するテキストデータが入力される。
動画情報記憶部202に記憶された動画データは、投稿メールに添付される。
【0054】
動画公開装置1は、投稿者端末2から投稿メールを受信すると、日時情報取得部104により受信日時情報を取得する(S104)。
また、サムネイル生成部105により動画データのサムネイルを生成し(S105)、テキスト情報抽出部106により、投稿メールから、件名や本文入力欄からテキストデータを抽出する(S106)
【0055】
投稿者端末2から受け付けた投稿メールに添付された動画データ、サムネイル生成部105によって生成されたサムネイル、及び、テキスト情報抽出部106により抽出されたテキスト情報は、投稿メールの送信元アドレスとしてのユーザIDに基づき、動画情報記憶部103に相互に関連付けられて登録される(S107)。
【0056】
また、特定処理部107は、カレンダー記憶部102を参照して、投稿メールの送信元メールアドレスとして構成されたユーザIDと関連付けられたカレンダーを特定する(S108)。
ここで、カレンダー記憶部102に記憶されている、ユーザごとのカレンダーの一例を図8、図9に示す。
カレンダー上には、暦に応じて月日や曜日が表示され、日ごとに日別表示枠10が設けられている。
日別表示枠10には、日付表示枠11、投稿数表示枠12、サムネイル表示枠13、テキストデータ表示枠14、及び評価情報表示枠15が設けられている。
【0057】
投稿数表示枠12は、該当する日に投稿された動画データの数を表示する枠である。この投稿数表示枠12に示された投稿数は、動画情報記憶部103を参照して、各動画データの受信日に基づいて算出されている。
サムネイル表示枠13には、該当する日を受信日として投稿された動画データのサムネイルのうち、受信日時が最新のサムネイル13aが表示されている。
テキストデータ表示枠14には、動画情報記憶部103において、サムネイル表示枠13に表示されているサムネイル13aと関連付けて記憶されているテキストデータが表示されている。
評価情報表示枠15には、動画情報記憶部103において、サムネイル表示枠13に表示されているサムネイル13aと関連付けて記憶されている評価情報が表示されている。
【0058】
なお、本実施形態では、日別表示枠10には、当該日を受信日とする動画データのうち、受信日時が最新の動画データのサムネイルが択一的、かつ優先的に表示されているが、このカレンダーには、当該日に投稿された動画データのサムネイル一覧を別途、表示可能とするボタン等が設けられていてもよい。
例えば、投稿数表示枠12を押下可能に構成し、この投稿数表示枠の押下に応じて、動画情報記憶部103に記憶されている、当該日を受信日とした動画データのサムネイル一覧を表示可能に構成することができる。
また、カレンダー中のサムネイルを指定することによって、当該サムネイルに対応する動画データの配信を要求することができる。
なお、他の例では、日ごとのサムネイル表示枠13に表示されたサムネイル13aが押下されたとき、当該日に複数の動画データが登録されている場合には、当該動画データのサムネイルの一覧を展開して、その中から再度、サムネイルが押下されたときに、当該指定されたサムネイルに対応する動画データの配信を要求することができるようになっていてもよい。
【0059】
特定処理部107によってカレンダーが特定されると、カレンダー更新部108はまず、新たに投稿された動画データの受信日時情報に基づき、当該特定されたカレンダー中、受信日に対応する日付のサムネイル表示枠を特定する(S109)。
新たに投稿された動画データの受信日時は、動画情報記憶部103に記憶されているいずれの動画データの受信日時よりも最新であるから、上記特定されたサムネイル表示枠に、新たに投稿された動画データのサムネイルを、既に挿入されていたサムネイルに替えて挿入する。
なお、いまだ該当する日付のサムネイル表示枠にサムネイルが挿入されていなかった場合には、新たに投稿された動画データのサムネイルを、上記特定されたサムネイル表示枠に新たに挿入する。
【0060】
また、サムネイルの挿入に併せて、新たに投稿された動画データのテキストデータや、当該日における動画データの投稿数を、各枠に挿入する。
なお、評価情報は、サムネイルに対応した動画データに対して評価情報が投稿される都度、動画情報記憶部103を参照して、反映される。
【0061】
以上のように、新たに投稿された動画データに基づいてサムネイル表示枠等の情報が一新されると、カレンダー記憶部102のカレンダーが更新される(S110)。
【0062】
次に、本実施形態に係る動画公開装置1により、動画データが閲覧者に対して配信される処理の流れについて、図10を参照して説明する。
まず、別途用意されたウェブサイト等を介し、閲覧者端末3から動画公開装置1に対して、所望のユーザのカレンダーの閲覧要求が送信される(S201)。
【0063】
閲覧者端末3からの閲覧要求に対して動画公開装置1は、カレンダー抽出部109により、カレンダー記憶部102を参照して、要求されたカレンダーを抽出する(S202)。
抽出されたカレンダーは、通信処理部110によって、閲覧者端末3に対して送信される(S203)。
【0064】
動画公開装置1からカレンダーの提供を受けた閲覧者は、所望の動画データを視聴したい場合、カレンダー中のサムネイルを指定して、動画公開装置1に対し、当該指定したサムネイルに対応した動画データの配信要求を送信する(S204)。
【0065】
閲覧者端末3からの配信要求に応じて動画公開装置1は、動画情報記憶部103を参照して、指定されたサムネイルと関連付けられた動画データを、閲覧者端末3に対して配信する(S205)。
以上の処理により閲覧者は、投稿されている動画データの受信日を一目瞭然に判別し、自分の視聴したい動画データを容易に見つけることができる。
【実施例2】
【0066】
上述した第一の実施形態では、動画データの受信日時に基づいて、カレンダー中の日ごとに設けられたサムネイル表示枠に、当該日に受信した動画データのサムネイルのうち、受信日時が最新の動画データのサムネイルを択一的、かつ優先的に表示するものとした。これに対して、第一の実施形態の変形例として構成された第二の実施形態では、カレンダー中の日ごとに設けられたサムネイル表示枠に、当該日に受信した動画データのサムネイルのうち、評価情報が最も多く付された動画データのサムネイルを択一的、かつ優先的に表示する。
【0067】
本例では、特定処理部107は、カレンダー記憶部102を参照して、閲覧者端末2から受信した評価情報による評価の対象となった動画データの投稿者たるユーザのカレンダーを特定する処理を実行する。
【0068】
また本例のカレンダー更新部108は、動画データの受信日時情報に基づき、特定処理部107によって特定されたカレンダー中の受信日に対応する日のサムネイル表示枠に、動画情報記憶部103に記憶されている動画データのサムネイルであって、投稿された動画データと受信日が同一の動画データのサムネイルのうち、評価情報が最も多く登録されている動画データのサムネイルを優先的に挿入し、投稿者のカレンダーを更新する。
【0069】
本例における動画公開装置1による処理の流れを、図11を参照して説明する。
なお、投稿者端末2から動画データの投稿を受け付ける処理の流れは、既述した図6におけるS101からS107までの処理と同様である。また、閲覧者端末3に対して動画データを配信する処理の流れは、図10を参照して既述したのと同様である。
【0070】
まず、動画データを閲覧等した閲覧者の閲覧者端末3から、動画公開装置1に対して、所定の動画データについての評価情報が送信される(S301)。
これに応じて動画公開装置1は、動画情報記憶部103を参照し、閲覧者によって指定された動画データに関連付けて、受信した評価情報を記憶する(S302)。
【0071】
評価情報が新たに登録されると、特定処理部107はカレンダー記憶部102を参照して、評価情報により評価対象となった動画データの投稿者たるユーザのカレンダーを特定する(S303)。
また、カレンダー更新部108は動画情報記憶部103を参照して、評価対象となった動画データの投稿者たるユーザの動画データであって、当該評価対象となった動画データと受信日が同じ動画データのうち、評価情報が最も多い動画データを特定する(S304)。
【0072】
そして、S303の処理によって特定されたカレンダー中、上記受信日に対応する日のサムネイル表示枠において、既に表示されているサムネイルに対応する動画データが、S304の処理によって特定された動画データか否かを判断する(S305)。
【0073】
この結果、既に表示されているサムネイルに対応する動画データが、S304の処理によって特定された動画データである場合には、表示しているサムネイルを変更する必要はないものとして、処理を終了する。
【0074】
一方、既に表示されているサムネイルに対応する動画データが、S304の処理によって特定された動画データと異なる場合には、当該S304の処理によって特定された動画データのサムネイルを、既に表示されているサムネイルに替えて、サムネイル表示枠内に挿入し、カレンダーを更新する(S306)。
【0075】
なお、本実施形態では、評価情報の数量に応じて、受信日を同一にする動画データのサムネイルから、カレンダー中のサムネイル表示枠に択一的に表示するサムネイルを決定したが、評価情報が例えば、動画データが「良い」とする評価と、「悪い」とする二種類の評価からなる場合、「良い」とする評価情報の数量のみに基づいて、択一的に表示するものとしてもよい。
【実施例3】
【0076】
上述した第一、及び第二の実施形態では、投稿メールの受信日に基づき、カレンダー中の日ごとのサムネイル表示枠に表示する対象となり得る、動画データのサムネイルを振り分けたが、第三の実施形態では、動画データの撮影開始日時に基づき、カレンダー中の日ごとのサムネイル表示枠に、どの動画データのサムネイルが表示対象となり得るかが決定される。
【0077】
本例では、投稿者端末2の撮影部201によって生成、保存される動画データには、メタデータを格納するフィールドが設けられており、本実施形態では、このメタデータに少なくとも撮影開始日時に係る情報が含まれるほか、撮影終了日時が含まれる。
この撮影開始日時は、撮影部201が常時、現在日時情報を取得あるいは計時し、撮影開始時に当該現在日時情報を参照することによって取得される。また、撮影終了時に当該現在日時情報を参照することによって、撮影終了日時に係る情報を取得することができる。
【0078】
また、本例における動画情報記憶部103には、動画データに関する情報として、メタデータとしての撮影開始日時情報や撮影終了日時が記憶される。
本例における動画情報記憶部103に記憶されるデータの一例を図12に示す。
動画情報記憶部103には例えば、動画データを投稿した投稿者のユーザID、投稿された動画データ、動画データのメタデータ、動画データのサムネイル、電子メールによる投稿の際に併せて受け付けられたテキストデータ、動画データを受信した日時に係る受信日時情報、及び、閲覧者から受け付けた動画データに関する評価情報を相互に関連付けて記憶することができる。
動画データ、メタデータ、サムネイル、テキストデータ、及び、受信日時に係る情報は、投稿者端末2から動画データが添付された電子メールを受信する都度、ユーザIDと関連付けて登録される。
また、評価情報は、閲覧者が動画データを視聴した際の評価であり、閲覧者端末3から随時受け付けられ、その都度登録される。
【0079】
本例における特定処理部107は、第一の実施形態と同様、カレンダー記憶部102を参照して、投稿者端末2から受信した電子メールの送信元メールアドレスとして構成されたユーザIDと関連付けられたカレンダーを特定する処理を実行する。
【0080】
また、本例におけるカレンダー更新部108は、動画データの撮影開始日時情報に基づき、特定処理部107により特定したカレンダー中の撮影日に対応する日のサムネイル表示枠に、新たに投稿された動画データ、及び、動画情報記憶部103に記憶されている動画データのサムネイルであって、投稿された動画データと撮影日が同一の動画データのサムネイルのうち、撮影日時が最新の動画データのサムネイルを優先的に挿入し、投稿者のカレンダーを更新する。
なお、本例における撮影日は、撮影開始日時に係る日付をもって、当該日を撮影日としている。
【0081】
また、本例における日時情報取得部204は、投稿メールを受信した際、当該投稿メールに添付された動画データのメタデータから、撮影開始日時に係る情報や撮影終了日時に係る情報を取得する処理を実行する。
【0082】
次に、本実施形態に係る動画公開装置1による処理の流れのうち、投稿者端末2を介して、投稿者から動画データの投稿を受け付ける処理の流れを、図13を参照して説明する。
なお、閲覧者端末3に対して動画データを配信する処理の流れは、図10を参照して既述したのと同様である。
【0083】
投稿者は、投稿者端末2を用いて撮影を行い、動画データを作成する(S401)。この際、メタデータとして、撮影部201により撮影開始日時情報と撮影終了日時が生成される。
これにより得られた動画データは、動画情報記憶部202に記憶される(S402)。
【0084】
投稿者は、動画データを添付した電子メールを投稿者端末2により送信することによって、動画データを投稿する(S403)。
なお、動画データの投稿の仕方は、図7により既述したとおりである。
【0085】
動画公開装置1は、投稿者端末2から投稿メールを受信すると、日時情報取得部104により、動画データのメタデータを解析して、撮影開始日時情報と撮影終了日時情報を取得する(S404)。
また、サムネイル生成部105により動画データのサムネイルを生成し(S405)、テキスト情報抽出部106により、投稿メールから、件名や本文入力欄からテキストデータを抽出する(S406)
【0086】
投稿者端末2から受け付けた投稿メールに添付の動画データ、日時情報抽出部104によって取得されたメタデータに係る情報、サムネイル生成部105によって生成されたサムネイル、及び、テキスト情報抽出部106により抽出されたテキスト情報は、投稿メールの送信元アドレスとしてのユーザIDと相互に関連付けられて動画情報記憶部103に登録される(S407)。
【0087】
また、特定処理部107は、カレンダー記憶部102を参照して、投稿メールの送信元メールアドレスとして構成されたユーザIDと関連付けられたカレンダーを特定する(S408)。
【0088】
なお、本実施形態におけるカレンダーでは、カレンダー中の日ごとに設けられたサムネイル表示枠には、当該日を撮影日とした動画データのサムネイルのうち、撮影日時が最新の動画データのサムネイルが択一的、かつ優先的に表示されている。
なお、このカレンダーにおいて、上述した他の実施形態と同様、当該日を撮影日とした他の動画データのサムネイル一覧を別途、表示可能とするボタン等が設けられていてもよい。
ともできる。
【0089】
特定処理部107によってカレンダーが特定されると、カレンダー更新部108はまず、新たに投稿された動画データの撮影開始日時に係る情報に基づき、撮影日に対応する日付のサムネイル表示枠を特定する(S409)。
また、カレンダー更新部108は動画情報記憶部103を参照して、新たに投稿された動画データ、及び、当該新たに投稿された動画データの投稿者たるユーザの動画データであって、当該新たに投稿された動画データと撮影日が同じ動画データのうち、撮影開始日時が最新の動画データを特定する(S410)。
【0090】
そして、S409の処理によって特定されたカレンダー中、上記撮影日におけるサムネイル表示枠において、既に表示されているサムネイルに対応する動画データが、S410の処理によって特定された動画データか否かを判断する(S411)。
【0091】
この結果、既に表示されているサムネイルに対応する動画データが、S410の処理によって特定された動画データである場合には、表示しているサムネイルを変更する必要はないものとして、処理を終了する。
【0092】
一方、既に表示されているサムネイルに対応する動画データが、S410の処理によって特定された動画データと異なる場合には、当該S410の処理によって特定された動画データのサムネイルを、既に表示されているサムネイルに替えて、サムネイル表示枠内に挿入し、カレンダーを更新する(S412)。
本例によれば、投稿されている動画データの撮影日を一目瞭然に判別し、自分の視聴したい動画データを容易に見つけることができる。
【実施例4】
【0093】
上述した第三の実施形態では、各動画データの撮影開始日時に基づいて、カレンダー中の日ごとに設けられたサムネイル表示枠に、同一の撮影日に撮影された動画データのサムネイルのうち、撮影日時が最新の動画データのサムネイルを択一的、かつ優先的に表示するものとした。これに対して、第三の実施形態の変形例として構成された第四の実施形態では、同一の撮影日に撮影された動画データのサムネイルのうち、再生時間あるいは撮影時間が最長の動画データのサムネイルを択一的、かつ優先的に表示する。
なお、再生時間あるいは撮影時間とは、動画データの録画時間である。また、本例においても、動画データの撮影日は、動画データの撮影開始日時における日付をもって、これを動画データの撮影日としている。
【0094】
本例では、カレンダー更新部108は、動画データの撮影開始日時情報に基づき、特定処理部107により特定したカレンダーの対応する日付のサムネイル表示枠に、新たに投稿された動画データ、及び、動画情報記憶部103に記憶されている動画データのサムネイルであって、投稿された動画データと、撮影開始日時情報と記撮影終了日時情報から導かれる再生時間が最も長い動画データのサムネイルを優先的に挿入し、投稿者のカレンダーを更新する。
なお、再生時間は、撮影開始日時と撮影終了日時に基づき、その差分を算出することによって導かれる。
【0095】
本例における動画情報記憶部103に記憶されるデータの一例は、第三の実施形態におけるとの同様であるが、撮影開始日時と撮影終了日時とから導かれる再生時間を併せて、各動画データに関連付けて記憶しておくようにしてもよい。
【0096】
次に、本実施形態に係る動画公開装置1による処理の流れのうち、投稿者端末2を介して、投稿者から動画データの投稿を受け付ける処理の流れを、図14を参照して説明する。
なお、閲覧者端末3に対して動画データを配信する処理の流れは、図10を参照して既述したのと同様である。
【0097】
投稿者は、投稿者端末2を用いて撮影を行い、動画データを作成する(S501)。この際、メタデータとして、撮影部201により撮影開始日時情報と撮影終了日時が生成される。
これにより得られた動画データは、動画情報記憶部202に記憶される(S402)。
【0098】
投稿者は、動画データを添付した電子メールを投稿者端末2により送信することによって、動画データを投稿する(S503)。
なお、動画データの投稿の仕方は、図7により既述したとおりである。
【0099】
動画公開装置1は、投稿者端末2から投稿メールを受信すると、日時情報取得部104により、動画データのメタデータを解析して、撮影開始日時情報と撮影終了日時情報を取得する(S504)。
また、サムネイル生成部105により動画データのサムネイルを生成し(S505)、テキスト情報抽出部106により、投稿メールから、件名や本文入力欄からテキストデータを抽出する(S506)
【0100】
投稿者端末2から受け付けた投稿メールに添付の動画データ、日時情報抽出部104によって取得されたメタデータに係る情報、サムネイル生成部105によって生成されたサムネイル、及び、テキスト情報抽出部106により抽出されたテキスト情報は、投稿メールの送信元アドレスとしてのユーザIDと相互に関連付けられて動画情報記憶部103に登録される(S507)。
なお、このとき併せて、撮影開始日時情報と撮影終了日時情報とから再生時間を算出して記憶するようにしてもよい。
【0101】
また、特定処理部107は、カレンダー記憶部102を参照して、投稿メールの送信元メールアドレスとして構成されたユーザIDと関連付けられたカレンダーを特定する(S508)。
【0102】
なお、本実施形態におけるカレンダーでは、カレンダー中の日ごとに設けられたサムネイル表示枠には、当該日を撮影日とした動画データのサムネイルのうち、再生時間が最長の動画データのサムネイルが択一的、かつ優先的に表示されている。
なお、このカレンダーにおいて、上述した他の実施形態と同様、当該日を撮影日とした他の動画データのサムネイル一覧を別途、表示可能とするボタン等が設けられていてもよい。
ともできる。
【0103】
特定処理部107によってカレンダーが特定されると、カレンダー更新部108はまず、新たに投稿された動画データの撮影開始日時に係る情報に基づき、撮影日に対応する日付のサムネイル表示枠を特定する(S509)。
また、カレンダー更新部108は動画情報記憶部103を参照して、新たに投稿された動画データ、及び、当該新たに投稿された動画データの投稿者たるユーザの動画データであって、当該新たに投稿された動画データと撮影日が同じ動画データのうち、再生時間が最新の動画データを特定する(S410)。
このとき、各動画情報記憶部103に記憶されている各動画データについて、再生時間が登録されていない場合には、撮影開始日時と撮影終了日時とから再生時間を算出し、再生時間が最長の動画データを特定する。また、各動画情報記憶部103に記憶されている動画データについて、再生時間が予め登録されている場合には、当該再生時間を参照して、再生時間が最長の動画データを特定する。
【0104】
そして、S509の処理によって特定されたカレンダー中、上記撮影日におけるサムネイル表示枠において、既に表示されているサムネイルに対応する動画データが、S510の処理によって特定された動画データか否かを判断する(S511)。
【0105】
この結果、既に表示されているサムネイルに対応する動画データが、S510の処理によって特定された動画データである場合には、表示しているサムネイルを変更する必要はないものとして、処理を終了する。
【0106】
一方、既に表示されているサムネイルに対応する動画データが、S510の処理によって特定された動画データと異なる場合には、当該S510の処理によって特定された動画データのサムネイルを、既に表示されているサムネイルに替えて、サムネイル表示枠内に挿入し、カレンダーを更新する(S512)。
本例によれば、投稿されている再生時間が最長の動画データを一目瞭然に判別し、自分の視聴したい動画データを容易に見つけることができる。
【0107】
なお、以上の本実施形態では、投稿メールの受信日や、動画データの撮影日に基づいて、カレンダーの日ごとのサムネイル表示枠に表示するサムネイルを、択一的に選択するものとしたが、これに限らず、カレンダーの日ごとに、複数のサムネイル表示枠を設け、当該日を受信日あるいは撮影日とした動画データのサムネイルを全て表示するようにすることもできる。
【0108】
また、投稿者端末2に、撮影部201、動画情報記憶部202、入出力処理部203、通信処理部204の全ての構成を備えさせたが、撮影部201、及び動画情報記憶部202の機能部はデジタルカメラなどに備えさせ、これにより取得した動画データを、携帯電話機などの別の端末から動画公開装置1に投稿させるなど、物理的に分離した別々の装置によって、投稿者端末2を構成してもよい。
【0109】
また、カレンダー中のテキストデータ表示枠に表示するテキストデータは、ユーザによる任意の編集が可能なものとしてもよい。この場合、管理画面などにおいて、カレンダー中のテキストデータ表示枠に表示するテキストを編集するための設定ツールを設けるとよい。
このような設定ツールにより、毎日同じテキストデータが挿入されるようにしたり、所定のWebサイト等へのリンクを挿入できたりするようにしてもよい。また、図15に示されるように、テキストデータ表示枠に、各種のアイコン20を貼り付けられるようにしてもよい。アイコン20は、所定のWebサイトへ等へのリンクが設定されたものであってもよいし、注目を引くための単なる図柄であってもよい。
【0110】
また、以上の本実施形態における動画データを公開するWebページ上において、動画データの検索する機能を適宜、設けてもよい。
検索においては例えば、何月何日の何時何分に撮影が行われた動画データ、あるいは何月何日の何時何分から10分の間に撮影が行われた動画データなど、各動画データの撮影開始日時や受信日時を、所定の時刻や時間間隔の範囲などで検索可能とするとよい。撮影開始日時や受信日時などの情報は、動画データ記憶部に記憶された各動画データのメタデータ等から得ることができる。
【0111】
また、以上の本実施形態に係る動画公開装置1における動画データの投稿においては、投稿者端末2が備えるメーラーによって実行されるものとしたが、投稿者端末2用に作製した専用のアプリケーションソフトウェア(いわゆるアプリ)や、所定のWebサイト経由によって行えるようにしてもよい。
【0112】
投稿者端末2に組み込む専用のアプリケーションソフトウェアを用いる場合、当該アプリケーションソフトウェアは例えば、撮影部によって撮影された動画を格納する動画情報記憶部を参照して動画データを抽出する機能、抽出した動画データを、投稿者による選択入力を受付可能に画面上にサムネイル等で展開する機能、予め設定された動画公開装置1のインターネット上のアドレスを参照し、所定の通信プロトコルに従い、投稿者によって選択された動画データを投稿者識別情報と共に動画公開装置1に対して送信する機能を有する。この場合の投稿者識別情報は、予め投稿者に発行されたIDや、端末固有の識別番号等を用いることができる。
これによれば、動画データの投稿に特化したプログラムを用いるため、動画データの抽出や、動画データをアップロード先アドレスの入力等、投稿者による操作の一部を省略させることができ、便利である。また、当該ソフトウェアに動画データを格納したり、投稿履歴を記憶したりすることによって、操作の簡略化や利便性を向上させることができる。
【0113】
また、所定のWebサイト上から、動画データを投稿できるようにする場合には例えば、投稿者は、デジタルカメラやカメラ付携帯端末によって撮影された動画データを、PC等の投稿者端末に取り込むと共に、予め投稿者に発行されたログインID等によってWebサイトにログインして、当該動画データを動画公開装置にアップロードする。これによれば投稿者は、ネットワークへの通信環境を用意するだけで、動画データを投稿することができる。
【0114】
<付記1>
動画データを投稿する投稿者が利用する投稿者端末と、当該投稿された動画データを閲覧する閲覧者が利用する閲覧者端末とネットワークを介して通信可能に構成され、当該投稿者から投稿された動画データを公開する装置であって、上記投稿者端末の識別情報と、日付毎に、サムネイルを表示するサムネイル表示枠が設けられた、上記投稿者ごとのWeb形式のカレンダーとを関連付けて記憶するカレンダー記憶手段と、上記投稿者端末から送信された、動画データを受信する動画データ受信手段と、上記動画データの受信日時情報を取得する日時情報取得手段と、上記受信した動画データのサムネイルを生成するサムネイル生成手段と、上記受信した動画データと、上記生成したサムネイルとを相互に関連付けて記憶する動画情報記憶手段と、上記動画データと共に受信した上記投稿者端末の識別情報に基づき、上記カレンダー記憶手段を参照して、上記投稿者のカレンダーを特定する特定処理手段と、上記受信日時情報に基づき、上記特定したカレンダーの対応する日付のサムネイル表示枠に、上記動画データのサムネイルを挿入し、上記投稿者のカレンダーを更新するカレンダー更新手段と、上記閲覧者端末から、所定の投稿者のカレンダーの閲覧要求を受信する閲覧要求受信手段と、上記カレンダー記憶手段を参照して、上記閲覧要求されたカレンダーを抽出するカレンダー抽出手段と、上記閲覧者端末に対して、上記抽出したカレンダーを送信するカレンダー送信手段と、上記閲覧者端末から、上記カレンダーのサムネイル表示枠に挿入されたサムネイルによって示される動画データの配信要求を受信する配信要求受信手段と、上記動画情報記憶手段を参照して、上記サムネイルによって示される動画データを、上記閲覧者端末に対して配信する動画データ配信手段と、を有することを特徴とする動画公開装置。
【符号の説明】
【0115】
1 動画公開装置
101 ユーザ情報記憶部
102 カレンダー情報記憶部
103 動画情報記憶部
104 日時情報取得部
105 サムネイル生成部
106 テキスト情報抽出部
107 特定処理部
108 カレンダー更新部
109 カレンダー抽出部
110 通信処理部
111 配信処理部
2 投稿者端末
201 撮影部
202 動画情報記憶部
203 入出力処理部
204 通信処理部
3 閲覧者端末
301 入出力処理部
302 通信処理部
NW ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動画データを投稿する投稿者が利用する投稿者端末と、当該投稿された動画データを閲覧する閲覧者が利用する閲覧者端末とネットワークを介して通信可能に構成され、当該投稿者から投稿された動画データを公開する装置であって、
上記投稿者端末の投稿者識別情報ごとに、日付毎に、各日付を受信日とする動画データのサムネイルを択一的に表示するサムネイル表示枠と、各日付を受信日とする動画データの一覧を表示するためのボタンが設けられた、上記投稿者ごとのWeb形式のカレンダーを関連付けて記憶するカレンダー記憶手段と、
上記投稿者端末から送信された、上記投稿者識別情報と動画データを受信する動画データ受信手段と、
上記動画データの受信日時情報を取得する日時情報取得手段と、
上記受信した動画データのサムネイルを生成するサムネイル生成手段と、
上記閲覧者端末から、上記動画データに対する評価情報を受信する評価情報受信手段と、
上記受信した動画データと、上記生成したサムネイルと、上記評価情報を相互に関連付けて記憶する動画情報記憶手段と、
上記投稿者識別情報に基づき、上記カレンダー記憶手段を参照して、上記投稿者のカレンダーを特定する特定処理手段と、
上記受信日時情報に基づき、上記特定したカレンダーの対応する日付のサムネイル表示枠に表示する対象となり得る動画データのサムネイルを振り分け、当該サムネイル表示枠に、上記動画情報記憶手段に記憶されている動画データのサムネイルであって、上記投稿された動画データと受信日が同一の動画データのサムネイルのうち、上記評価情報が最も多く登録されている動画データのサムネイルを優先的に挿入して上記投稿者のカレンダーを更新すると共に、上記評価情報が新たに登録されるたびに、上記評価情報が最も多く登録されている動画データを特定し、上記サムネイル表示枠に表示される動画データのサムネイルを、上記評価情報が最も多く登録されている動画データのサムネイルに変更するカレンダー更新手段と、
上記閲覧者端末から、所定の投稿者のカレンダーの閲覧要求を受信する閲覧要求受信手段と、
上記カレンダー記憶手段を参照して、上記閲覧要求されたカレンダーを抽出するカレンダー抽出手段と、
上記閲覧者端末に対して、上記抽出したカレンダーを送信するカレンダー送信手段と、
上記閲覧者端末から、上記カレンダーのサムネイル表示枠に挿入されたサムネイルによって示される動画データの配信要求を受信する配信要求受信手段と、
上記動画情報記憶手段を参照して、上記サムネイルによって示される動画データを、上記閲覧者端末に対して配信する動画データ配信手段と、を有する、
ことを特徴とする動画公開装置。
【請求項2】
メタデータに撮影開始日時情報を含む動画データを投稿する投稿者が利用する投稿者端末と、当該投稿された動画データを閲覧する閲覧者が利用する閲覧者端末とネットワークを介して通信可能に構成され、当該投稿者から投稿された動画データを公開する装置であって、
上記投稿者端末の投稿者識別情報ごとに、日付毎に、各日付を撮影日とする動画データのサムネイルを択一的に表示するサムネイル表示枠と、各日付を撮影日とする動画データの一覧を表示するためのボタンが設けられた、上記投稿者ごとのWeb形式のカレンダーを関連付けて記憶するカレンダー記憶手段と、
上記投稿者端末から送信された、上記投稿者識別情報と動画データを受信する動画データ受信手段と、
上記動画データのメタデータから、動画データの撮影開始日時情報を取得する日時情報取得手段と、
上記受信した動画データのサムネイルを生成するサムネイル生成手段と、
上記閲覧者端末から、上記動画データに対する評価情報を受信する評価情報受信手段と、
上記受信した動画データと、上記生成したサムネイルと、上記評価情報を相互に関連付けて記憶する動画情報記憶手段と、
上記投稿者識別情報に基づき、上記カレンダー記憶手段を参照して、上記投稿者のカレンダーを特定する特定処理手段と、
上記撮影開始日時情報に基づき、上記特定したカレンダーの対応する日付のサムネイル表示枠に、上記動画情報記憶手段に記憶されている動画データのサムネイルであって、上記投稿された動画データと撮影日が同一の動画データのサムネイルのうち、上記評価情報が最も多く登録されている動画データのサムネイルを優先的に挿入し、上記投稿者のカレンダーを更新するカレンダー更新手段と、
上記閲覧者端末から、所定の投稿者のカレンダーの閲覧要求を受信する閲覧要求受信手段と、
上記カレンダー記憶手段を参照して、上記閲覧要求されたカレンダーを抽出するカレンダー抽出手段と、
上記閲覧者端末に対して、上記抽出したカレンダーを送信するカレンダー送信手段と、
上記閲覧者端末から、上記カレンダーのサムネイル表示枠に挿入されたサムネイルによって示される動画データの配信要求を受信する配信要求受信手段と、
上記動画情報記憶手段を参照して、上記サムネイルによって示される動画データを、上記閲覧者端末に対して配信する動画データ配信手段と、を有する、
ことを特徴とする動画公開装置。
【請求項3】
動画データを投稿する投稿者が利用する投稿者端末と、当該投稿された動画データを閲覧する閲覧者が利用する閲覧者端末とネットワークを介して通信可能に構成され、
上記投稿者端末の投稿者識別情報ごとに、日付毎に、各日付を受信日とする動画データのサムネイルを択一的に表示するサムネイル表示枠と、各日付を受信日とする動画データの一覧を表示するためのボタンが設けられた、上記投稿者ごとのWeb形式のカレンダーとを関連付けて記憶するカレンダー記憶手段、を有するコンピュータにより、上記投稿者から投稿された動画データを公開する方法であって、
上記投稿者端末から送信された、上記投稿者識別情報と動画データを受信する処理と、
上記動画データの受信日時情報を取得する処理と、
上記受信した動画データのサムネイルを生成する処理と、
上記閲覧者端末から、上記動画データに対する評価情報を受信する処理と、
上記受信した動画データと、上記生成したサムネイルと、上記評価情報を相互に関連付けて動画情報記憶手段に記憶する処理と、
上記投稿者識別情報に基づき、上記カレンダー記憶手段を参照して、上記投稿者のカレンダーを特定する処理と、
上記受信日時情報に基づき、上記特定したカレンダーの対応する日付のサムネイル表示枠に表示する対象となり得る動画データのサムネイルを振り分け、当該サムネイル表示枠に、上記動画情報記憶手段に記憶されている動画データのサムネイルであって、上記投稿された動画データと受信日が同一の動画データのサムネイルのうち、上記評価情報が最も多く登録されている動画データのサムネイルを優先的に挿入して上記投稿者のカレンダーを更新すると共に、上記評価情報が新たに登録されるたびに、上記評価情報が最も多く登録されている動画データを特定し、上記サムネイル表示枠に表示される動画データのサムネイルを、上記評価情報が最も多く登録されている動画データのサムネイルに変更する処理と、
上記閲覧者端末から、所定の投稿者のカレンダーの閲覧要求を受信する処理と、
上記カレンダー記憶手段を参照して、上記閲覧要求されたカレンダーを抽出する処理と、
上記閲覧者端末に対して、上記抽出したカレンダーを送信する処理と、
上記閲覧者端末から、上記カレンダーのサムネイル表示枠に挿入されたサムネイルによって示される動画データの配信要求を受信する処理と、
上記動画情報記憶手段を参照して、上記サムネイルによって示される動画データを、上記閲覧者端末に対して配信する処理と、を実行する、
ことを特徴とする動画公開方法。
【請求項4】
動画データを投稿する投稿者が利用する投稿者端末と、当該投稿された動画データを閲覧する閲覧者が利用する閲覧者端末とネットワークを介して通信可能に構成され、
上記投稿者端末の投稿者識別情報ごとに、日付毎に、各日付を受信日とする動画データのサムネイルを択一的に表示するサムネイル表示枠と、各日付を受信日とする動画データの一覧を表示するためのボタンが設けられた、上記投稿者ごとのWeb形式のカレンダーとを関連付けて記憶するカレンダー記憶手段、を有するコンピュータを、
上記投稿者から投稿された動画データを公開する動画公開装置として機能させるためのプログラムであって、
上記コンピュータに、
上記投稿者端末から送信された、上記投稿者識別情報と動画データを受信する処理と、
上記動画データの受信日時情報を取得する処理と、
上記受信した動画データのサムネイルを生成する処理と、
上記閲覧者端末から、上記動画データに対する評価情報を受信する処理と、
上記受信した動画データと、上記生成したサムネイルと、上記評価情報を相互に関連付けて動画情報記憶手段に記憶する処理と、
上記投稿者識別情報に基づき、上記カレンダー記憶手段を参照して、上記投稿者のカレンダーを特定する処理と、
上記受信日時情報に基づき、上記特定したカレンダーの対応する日付のサムネイル表示枠に表示する対象となり得る動画データのサムネイルを振り分け、当該サムネイル表示枠に、上記動画情報記憶手段に記憶されている動画データのサムネイルであって、上記投稿された動画データと受信日が同一の動画データのサムネイルのうち、上記評価情報が最も多く登録されている動画データのサムネイルを優先的に挿入して上記投稿者のカレンダーを更新すると共に、上記評価情報が新たに登録されるたびに、上記評価情報が最も多く登録されている動画データを特定し、上記サムネイル表示枠に表示される動画データのサムネイルを、上記評価情報が最も多く登録されている動画データのサムネイルに変更する処理と、
上記閲覧者端末から、所定の投稿者のカレンダーの閲覧要求を受信する処理と、
上記カレンダー記憶手段を参照して、上記閲覧要求されたカレンダーを抽出する処理と、
上記閲覧者端末に対して、上記抽出したカレンダーを送信する処理と、
上記閲覧者端末から、上記カレンダーのサムネイル表示枠に挿入されたサムネイルによって示される動画データの配信要求を受信する処理と、
上記動画情報記憶手段を参照して、上記サムネイルによって示される動画データを、上記閲覧者端末に対して配信する処理と、を実行させる、
コンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−47943(P2013−47943A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−163227(P2012−163227)
【出願日】平成24年7月24日(2012.7.24)
【分割の表示】特願2011−246869(P2011−246869)の分割
【原出願日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【出願人】(509056744)
【Fターム(参考)】