動画編集装置及び動画編集方法
【課題】リレー記録されたファイルを分割処理した際に、ファイルの管理が煩雑になるのを防止できるようにする。
【解決手段】リレー記録されたファイルを分割処理する際、分割によって2つに分割したファイルの前半ファイル或いは後半ファイルが異なる記録媒体に存在するリレー記録されたファイルと結合可能か否かを判断した上で、結合処理が可能な場合は、前半ファイル或いは後半ファイルまたは両方のファイルを分割対象ファイルが存在する記録媒体と異なる記録媒体に移動し、リレー記録に関わるファイルと結合処理することで、分割後のファイル数を2つにする。
【解決手段】リレー記録されたファイルを分割処理する際、分割によって2つに分割したファイルの前半ファイル或いは後半ファイルが異なる記録媒体に存在するリレー記録されたファイルと結合可能か否かを判断した上で、結合処理が可能な場合は、前半ファイル或いは後半ファイルまたは両方のファイルを分割対象ファイルが存在する記録媒体と異なる記録媒体に移動し、リレー記録に関わるファイルと結合処理することで、分割後のファイル数を2つにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は動画編集装置及び動画編集方法に関し、特に、複数の記憶媒体に跨って記録された一連の動画像ファイルを分割編集する際に用いて好適な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、画像を記録および再生/編集する装置として、従来から知られている磁気テープに加え、光ディスクやハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等のランダムアクセス可能な記録媒体を使ったデジタルビデオカメラ(以下、DVC)が普及している。また、最近の動向として複数の記憶媒体が装着可能な製品が多くなってきている。
【0003】
これらの機器の特徴として、記録媒体へのランダムアクセスが可能であることが挙げられる。そこで、この特徴を利用して、複数の記憶媒体に対して様々な記録方式を実現させる機能が付加されている。具体的には、一回の記録動作で、複数の記憶媒体を跨いで動画記録を実現するリレー記録機能が挙げられる。
【0004】
本機能は、記録動作中に記憶媒体を跨ぐ場合、現在記録対象となっている記憶媒体の動画ファイルに対しリレー記録であることを示す識別情報を生成して記録した上で、異なる記憶媒体に切換え記録動作を継続する。そして、記録動作が終了した場合、切換え先の記憶媒体の動画ファイルに対しても同様にリレー記録であることを示す識別情報を生成して記録することで、複数の記憶媒体に跨って記録されたファイルを関連付けることで実現される。
【0005】
更に、このようなリレー記録されたファイルに対して、複数の記憶媒体に跨って記録されたファイルを結合する技術も提案されている。具体的には、リレーファイルが存在する記憶媒体上で消去操作が実行される際、異なる記憶媒体に記録されたリレーファイルに関連付けられたファイルの容量が消去動作によって確保される空き容量未満であった場合、移動して複数のファイルを結合する。これにより、1つのファイルとしてまとめるものである(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005-174391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述の特許文献1に開示された従来技術では、リレー記録されたファイルに対して分割処理が実行された場合、分割処理された時点で2個のファイルが生成される。更に、分割対象ファイルが存在する記憶媒体と異なる記憶媒体上にもリレー記録に関わるファイルが存在する。このため、3個以上のファイルが一連の記録に関わるコンテンツとして、複数の記憶媒体に存在することになり、ユーザーにとってファイルを管理する上で、煩わしい状況を与える問題が発生する。
本発明は前述の問題点に鑑み、リレー記録されたファイルを分割処理した際に、ファイルの管理が煩雑になるのを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の動画編集装置は、複数の記録媒体を備えた動画編集装置であって、リレー記録により複数の記録媒体に跨って記録されたリレー動画を構成する第1の記録媒体に記録された動画ファイルが分割処理された際に、前記分割処理によって2つに分割された動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記動画ファイルとリレー記録された動画ファイルが存在する第2の記録媒体の容量に余裕があって移動できるか否かを判断する容量判断手段と、前記容量判断手段により、前記第2の記録媒体の容量に余裕があると判断された場合に、前記2つに分割した動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記第2の記録媒体に移動させるファイル移動手段と、前記ファイル移動手段によって移動された前半ファイル或いは後半ファイルと、前記リレー記録された動画ファイルとを結合するファイル結合手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、リレー記録されたファイルを分割処理する際に、分割によって2つに分割したファイルの前半ファイル或いは後半ファイルが異なる記録媒体に存在するリレー記録されたファイルと結合可能か否かを判断する。そして、結合処理が可能な場合は、前半ファイル或いは後半ファイルを分割対象ファイルが存在する記憶媒体と異なる記憶媒体に移動し、リレー記録に関わるファイルと結合処理するようにした。これにより、リレー記録により2つの記憶媒体に跨るファイルに対しても、分割後のファイル数を2つにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態における構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の特徴を説明する概念図である。
【図3】本実施形態のリレー記録についての仕様説明図である。
【図4】本実施形態のマウント処理について説明するフローチャートである。
【図5】本実施形態で使用される分割処理についての詳細を示す図である。
【図6】本実施形態で使用される結合処理についての詳細を示す図である。
【図7】ファイルを結合するまでの過程を表したフローチャートである。
【図8】ファイルを結合するまでの過程を表したフローチャートである。
【図9】リレーファイルを結合させる過程で表示される画面を示す図である。
【図10】分割後半ファイルを結合するまでの過程を表すフローチャートである。
【図11】分割前半ファイルを結合するまでの過程を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に、本発明を適用可能な動画編集装置100の構成例を示す。本実施形態では動画編集装置100としてのデジタルビデオカメラの例を説明する。なお、本実施形態では、装着可能な記録媒体数を2個で構成している。
【0012】
図1において、内部バス150に対して主制御部(CPU)101、メモリ102、不揮発性メモリ103、画像処理部104、表示部105、カメラ部106、操作入力部107、内蔵メモリ108などが接続されている。また、第1の記録媒体装着部109、第2の記録媒体装着部110、第1の装着検出部111、第2の装着検出部112、第1の外部記録媒体113、第2の外部記録媒体114などが接続されている。内部バス150に接続される各部は、内部バス150を介して互いにデータのやりとりを行うことができるようにされている。
【0013】
メモリ102は、例えばRAM(半導体素子を利用した揮発性のメモリなど)からなる。主制御部101は、例えば不揮発性メモリ103に格納されるプログラムに従い、メモリ102をワークメモリとして用いて、動画編集装置100の各部を制御する。不揮発性メモリ103には、画像データや音声データ、その他のデータ、主制御部101が動作するための各種プログラムなどが格納される。不揮発性メモリ103は例えばハードディスク(HD)やROMなどで構成される。
【0014】
画像処理部104は、主制御部101の制御に基づいて、不揮発性メモリ103や第1の外部記録媒体113や第2の外部記録媒体114に格納された画像データに対して各種画像処理を施す。画像処理部104が行う画像処理には、A/D変換処理、D/A変換処理、画像データの符号化処理、圧縮処理、デコード処理、拡大/縮小処理(リサイズ)、ノイズ低減処理、色変換処理などが含まれる。
【0015】
画像処理部104は、特定の画像処理を施すための専用の回路ブロックで構成してもよい。また、画像処理の種別によっては画像処理部104を用いずに主制御部101がプログラムに従って画像処理を施すことも可能である。
【0016】
表示部105は、主制御部101の制御に基づいて、画像やGUI(Graphical User Interface)を構成するGUI画面などを表示する。主制御部101は、プログラムに従い表示制御信号を生成し、表示部105に表示するための映像信号を生成して表示部105に出力するように動画編集装置100の各部を制御する。
【0017】
表示部105は、出力された映像信号に基づいて映像を表示する。なお、動画編集装置100自体が備える構成としては、表示部105に表示させるための映像信号を出力するためのインターフェースまでとし、表示部105は外付けのモニタ(テレビなど)で構成してもよい。カメラ部106は、被写体を撮影し、動画編集装置100で再生及び編集を行う画像データを生成する。
【0018】
操作入力部107は、キーボードなどの文字情報入力デバイスや、マウスやタッチパネルといったポインティングデバイス、ボタン、ダイヤル、ジョイスティック、タッチセンサ、タッチパッドなどを含む、ユーザー操作を受け付けるための入力デバイスである。なお、タッチパネルは、表示部105に重ね合わせて平面的に構成され、接触された位置に応じた座標情報が出力されるようにした入力デバイスである。内蔵メモリ108は、動画編集装置100に取り付けられている記録媒体である。
【0019】
第1の記録媒体装着部109は、メモリーカードやCD、DVDといった第1の外部記録媒体113が装着可能とされたことを検出するための第1の装着検出部111を有している。そして、主制御部101の制御に基づき、装着された第1の外部記録媒体113からのデータの読み出しや、当該第1の外部記録媒体113に対するデータの書き込みを行う。
【0020】
第2の記録媒体装着部110は、第2の装着検出部112を有し、第2の外部記録媒体114からのデータの読み出しや、第2の外部記録媒体114に対するデータの書き込みを行う。通信I/F115は、インターネットなどと通信して、ファイルやコマンドなどの各種データの送受信を行うためのインターフェースである。
【0021】
図2は、本発明の特徴を説明する概念図である。
図2に示すように、本発明は、第1の記録媒体に記録されたリレー動画を構成する一部の動画ファイル(第1の動画ファイル(1))が分割(動画の途中部分で切って、前後2つにファイルを分ける)された場合に適用される。すなわち、分割してできた後半部分の動画ファイル(動画ファイル(1)-2)を、次のリレーファイル(動画ファイル(2))が記録された第2の記録媒体に容量に余裕があって移動できる場合は第2の記録媒体に移動する。そして、ファイル(2)と順番を保って結合(つなげて一つの動画ファイル(2)´にする)する点に特徴がある。これによって、ただ分割しただけよりファイルの数が減り、ファイルの管理が煩雑になるのを防ぐことが可能になる。
【0022】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。<第1の実施形態>
図3は、本実施形態で使用されるリレー記録についての仕様説明図である。ここでは、一つのコンテンツを三つの記録媒体に記録することが可能な記録装置を用いているとする。ユーザーが記録先として選択している記録媒体を第1の記録媒体(内蔵メモリ108)とする。また、第1のリレー記録先として選択している記録媒体を第2の記録媒体(第1の外部記録媒体113)、第2のリレー記録先として選択している記録媒体を第3の記録媒体(第2の外部記録媒体114)とする。そして、記録媒体(内蔵メモリ108、第1の外部記録媒体113、第2の外部記録媒体114)の残容量は、主制御部101が取得した情報に基づいて検知するものとする。
【0023】
図3(a)は、リレー記録時の処理手順を説明するフローチャートである。
まず、ユーザー操作によって記録開始が指示された場合に内蔵メモリ108に画像データの記録を開始する(S301)。この際に、主制御部101は識別情報作成部及び代表画像作成部の機能を有し、識別情報及び代表画像を作成する(S302)。作成された識別情報と代表画像は、リレー記録情報としてリレー記録情報記録媒体(不揮発性メモリ103)へ記録される。
【0024】
そして、内蔵メモリ108への記録を行いながら、内蔵メモリ108の記録可能時間が所定の閾値以上であるか否かを判定し(S303)、閾値以上の場合にはユーザー操作によって記録停止が指示されたか否かを判定する(S304)。記録停止が指示された場合には記録を停止し(S305)、本フローチャートによる制御を停止する。
【0025】
また、S303の判定の結果、内蔵メモリ108の記録可能時間が所定の閾値未満の場合には、S306に進み、リレー記録可能な記録媒体が装着されているか判定し、装着されていない場合にはS305に進んで内蔵メモリ108への記録を停止する。一方、リレー記録可能な記録媒体が装着されている場合には、内蔵メモリ108への記録を停止するとともに、第1の外部記録媒体113への記録を開始する(S307)。この際に、主制御部101は識別情報及び代表画像を作成する(S308)。
【0026】
次に、S309において、第1の外部記録媒体113の記録可能時間が所定の閾値以上であるか否かを判定し、閾値以上の場合にはユーザー操作によって記録停止が指示されたか否かを判定する(S310)。記録停止が指示された場合には、S305に進んで記録を停止し、本フローチャートによる制御を停止する。一方、記録停止が指示されていない場合にはS309に戻って前述した処理を繰り返す。
【0027】
また、S309の判定の結果、第1の外部記録媒体113の記録可能時間が所定の閾値未満の場合にはS306に進み、リレー記録可能な記録媒体が装着されているか判定する。この判定の結果、装着されていなかった場合にはS305に進んで記録を停止し、本フローチャートによる制御を停止する。本実施形態においては、前述したように、記録媒体として内蔵メモリ108、第1の外部記録媒体113及び第2の外部記録媒体114を使用するので、S306の判定の結果、S307に進み、前述した動作を行う。そして、第2の外部記録媒体114の残量が記録可能時間を示す所定の閾値未満の場合にはS306に戻り、S306の判定の結果が「NO」となることにより、S305に進んで第2の外部記録媒体114への記録を停止する。
【0028】
S305において、図3(b)を用いて後述するリレー記録を関連付けるために、記録される情報をシーン管理ファイルに記録する。
図3(b)は、リレー記録を関連付ける為に使用される情報を記したものであり、以下の情報を含む。
・リレーファイルか否か(リレーファイル有効bit)。
・メディアID(この動画が記録されたメディアと、次または前のリレーファイルが記録されるメディアのID。分割後のリレーファイルの移動先候補のメディアを探すために使う)。
・カメラのシリアルNo(本体シリアルNo)
・記録日時(各リレーファイルの並び順を整えるために使う)
・リレー動画No(1つのリレー動画にひとつのNo。各リレーファイルが同一のリレー動画のものであるかを識別するために使う。)
・シーン管理ファイル:動画が記録された各記録媒体毎に記録される情報。記録媒体の動画ファイルを管理する情報(この中にリレー記録情報が入る)。
【0029】
リレー記録が行われる場合、シーン管理ファイル内にリレーが行われていることを記すリレーファイル有効bitを有効とする。更に、本bitが有効であった場合、リレー対象となる2つの記憶媒体が保持するメディアID(この場合、第1の記録媒体(1)と第2の記録媒体(2)のメディアID)と本体装置が保持するシリアルNoと記録日時情報およびリレー動画Noを記録する。これにより、複数の記録媒体に跨って記録された一連のファイルであるとする関連付けを可能にする。
【0030】
このように、複数の記録媒体に対して一つのコンテンツを連続して記録していく。ここでは、記録開始時やリレー記録時にリレー記録情報を作成しているが、例えばリレー記録を行わなかった場合にリレー記録IDの変更等を行うなど、記録中や、記録停止時にリレー記録情報の作成を行ってもよい。ここで、S302およびS308で作成されるリレー記録情報について図4を用いて説明する。
【0031】
図4は、本実施形態で使用されるマウント処理について説明するフローチャートである。
まず、S401において、記憶媒体が装着されたか否かを判断する。記憶媒体が装着されていない場合にはS402に進んでユーザーに記録媒体が装着されていない旨の通知を表示する処理を行い、その後、マウント処理を終了する。また、記憶媒体が装着された場合、ファイルシステムのマウント処理が実行される(S403)。なお、本実施形態で使用されるファイルシステムはFAT32であるが、FAT16やEXFATなどもファイルシステムとして扱うことも可能である。
【0032】
S404において、FATマウントが正常終了したか判断する。FATマウントが正常終了した場合、S405に進んでスピードクラス管理情報などを取得するFileSystem情報取得処理を行う。次に、S406に進み、ファイル容量などを取得するメディア情報取得処理を行う。次に、S407に進み、記録媒体上の映像ファイルを管理する規格であるAVCHDのマウント処理を行う。
【0033】
その後、S408において、マウント処理が正常に終了か判定し、正常に終了した場合にはS409に進んでシーン管理ファイル情報(リレー記録情報)を取得する処理を行う。なお、本実施例ではAVCHDマウントを実施している。これらのマウント処理が正常終了しない場合は、記録できない記憶媒体と判断し、S402の警告表示処理のステップにて、ユーザーに記憶媒体の交換を促す警告表示を実施する。
【0034】
図5は、本実施形態で使用される分割処理についての詳細を示す図である。
本実施形態の分割は、GOP単位で分割動作であり、分割点として指定されたIピクチャーの位置情報から、分割点および分割対象GOPが含まれるクラスタを記憶媒体から抽出する。そして、この分割点を含むクラスタのみコピーした上で、分割点から前半のストリームファイルと後半のストリームファイルを生成する。なお、コピーされたクラスタについては、映像ストリームデータが記録されていない部分も含まれるため、必要に応じトランケート処理(符号量制御)が施される。更に、分割によりファイルが新たに生成されるため、シーン管理ファイルおよびプレイリストファイルの更新も実施される。
【0035】
図6は、本実施形態で使用されるファイル結合処理についての詳細を説明する図である。
図6(a)〜(e)に示すように、本結合処理は、分割された後、分割対象ファイルが保存された記憶媒体と異なる記憶媒体に分割ファイルの前半、或いは後半がコピーされた場合に実行する。処理内容としては、コピーされた分割ファイルの前半或いは後半のファイルと、既に記憶媒体に存在するリレー記録に関連付けられたファイルをクラスタ単位で結合する。そして、FileSystem情報およびシーン管理ファイル、プレイリストファイルを更新することで結合処理が実現される。
【0036】
図7は、分割処理が実行された場合、分割後半ファイルと、分割対象ファイルが保存された記憶媒体と異なる記憶媒体に存在するリレー記録に関連付けられたファイルを結合するまでの過程を表したフローチャートである。
【0037】
S701において記憶媒体A上の分割対象ファイルがリレー記録されたファイルか否かを判断し、リレー記録が実施されたファイルであった場合、S702においてリレー記録情報Raを取得する。次に、S703にて記憶媒体B内のリレー記録情報Rbを取得および検索処理を実施し、リレー記録情報Raに関連付けられたリレーファイルが記憶媒体B上に存在するか判定する(S704)。存在する場合、記憶媒体上のリレー記録情報Rbを取得(S705)する。
【0038】
その後、S706にてリレー記録情報Raとリレー記録情報Rbからリレー記録された順序を解析し、解析結果に基いて分割再生処理を開始する(S707)。S707のステップはユーザーが分割点を決定するための再生処理であり、S708にて分割点が決定されたか判定し、決定される間は再生処理を実行する。そして、分割点が決定された場合、S708の分析結果を基に、S709にて記憶媒体Aのファイルから記憶媒体Bのファイルにリレー記録が実施されたか判定する。このようにリレー記録された場合、分割点を基準に分割処理を実行し分割後半部分の容量(CA_second)を算出する(S710)。
【0039】
S711では、記憶媒体Bの空き容量(TempB)を取得し、その後、S712においてCA_second <TempB か容量判断する。そして、CA_second <TempBであった場合、分割後半ファイルを記憶媒体Bに移動できると判断し、ユーザーにファイル移動を実行させるか否かの問い合わせ処理を実行する(S713)。この問い合わせで移動が選択された場合(S714)、S715に進み、CA_second部分を記憶媒体Bにコピーし、記憶媒体B上のリレーファイルBの先頭とCA_secondを結合処理する(S716)。
【0040】
次に、S717に進み、記憶媒体A上のコピー元となったCA_second部分を消去する。その後、S718に進み、記憶媒体Aおよび記憶媒体Bのファイル管理情報およびFileSystem情報を更新し、分割処理を終了させる(S719)。
【0041】
なお、リレー記録ファイルでなかった場合、リレーファイルであっても関連付けられるファイルが記憶媒体B上に存在しなかった場合。または、記憶媒体B上にCA_second部分をコピーする容量が確保できない場合は、記憶媒体A上での分割処理を実行する。そして、記憶媒体A上のファイル管理情報およびFileSystem情報を更新するのみにとどめて分割処理を終了させる(S720〜S723)。また、ファイルB→ファイルAの順に記録されてリレー記録が実行されていた場合については、図8を用いて説明する(S724)。
【0042】
図8は、分割処理が実行された場合、分割前半ファイルと、分割対象ファイルが保存された記憶媒体と異なる記憶媒体に存在するリレー記録に関連付けられたファイルを結合するまでの過程を表したフローチャートである。
【0043】
まず、S801〜S808までは、図7のS701〜S708と同じ処理を実行している。
S809においては、記憶媒体Bのファイルから記憶媒体Aのファイルにリレー記録を実施するか判定する。実施する場合、分割点を基準に分割処理を実行し、分割前半部分の容量(CA_first)を算出する(S810)。
【0044】
S811では、記憶媒体Bの空き容量(TempB)を取得し、次に、S811において、CA_first <TempB であるか判定する。CA_first <TempBであった場合S813に進み、分割前半ファイルを記憶媒体Bに移動できると判断しユーザーにファイル移動を実行させるか否かの問い合わせ処理を実行する。この問い合わせで移動が選択された場合(S814)、CA_first部分を記憶媒体Bにコピーする(S815)。
【0045】
次に、S816において、記憶媒体B上のリレーファイルBの終端とCA_firstを結合処理する。その後、S817において、記憶媒体A上のコピー元となったCA_first部分を消去する。その後、記憶媒体Aおよび記憶媒体Bのファイル管理情報およびFileSystem情報を更新し(S818)、分割処理を終了させる(S819)。
【0046】
なお、リレー記録ファイルでなかった場合、リレーファイルであっても関連付けられるファイルが記憶媒体B上に存在しなかった場合。または記憶媒体B上にCA_first部分をコピーする容量が確保できない場合は、記憶媒体A上での分割処理を実行し、記憶媒体A上のファイル管理情報およびFileSystem情報を更新するのみにとどめて分割処理を終了させる(S820〜S823)。また、ファイルA→ファイルBの順に記録されてリレー記録が実行されていた場合については、図7のフローに遷移する(S824)。
【0047】
図9は、分割処理からリレーファイルを結合させるまでの過程で表示される画面の構成例を示したものである。
図9(a)で分割のUI上で分割点が決定され、分割後半部分或いは前半部分が記憶媒体Bに移動可能および結合可能か否かを判断する。この移動判断及び結合判断の結果、移動および結合が可能な場合、図9(b)のような表示を実施し、ユーザーに選択を促す。その後、図9(d)に示すように、移動および結合処理ができない場合やユーザーが拒否した場合は分割処理の終了表示に遷移させる。
【0048】
<第2の実施形態>
以下に、第2の実施形態を記載する。なお、第2の実施形態において、動画編集装置の構成は前述した図1と同様である。また、リレー記録の機能仕様は図3と同様であり、マウントまでのフローチャートは図4と同様である。さらに、分割処理についての詳細は図5と同様であり、結合処理についての詳細は図6と同様、画面構成例については、第1の実施形態で説明した図9の内容と同一である。
【0049】
図10は、分割処理が実行された場合、分割前半ファイルと分割後半ファイルを、分割対象ファイルが保存された記憶媒体と異なる記憶媒体に移動し、リレー記録に関連付けられたファイルと分割後半ファイルを結合するまでの過程を表したフローチャートである。なお、リレー記録情報取得から分割点決定までの処理は図7のS701〜S708と同様である。
【0050】
まず、S1001にて記憶媒体Bのファイルから記憶媒体Aのファイルにリレー記録が実施されたか判定する。そして、リレー記録が実施された場合、分割点を基準に分割処理を実行し分割前半部分の容量(CA_first)および分割後半部分の容量(CA_second)を算出する(S1002)。
【0051】
S1003では、記憶媒体Bの空き容量(TempB)を取得する。そして、CA_first+CA_second<TempBであった場合(S1004)S1005に進む。S1005においては、分割前半ファイルと分割後半ファイルの両ファイルを記憶媒体Bに移動できると判断しユーザーにファイル移動を実行させるか否かの問い合わせ表示処理を実行する。
【0052】
この問い合わせの結果をS1006で判定する。そして、記憶媒体Bに移動が選択された場合、CA_first部分とCA_Second部分を記憶媒体Bにコピーし(S1007)、記憶媒体B上のリレーファイルBの先頭とCA_secondを結合処理する(S1008)。次に、記憶媒体A上のコピー元となったCA_first部分とCA_second部分を消去し(S1009)、記憶媒体Aおよび記憶媒体Bのファイル管理情報およびFileSystem情報を更新し(S1010)、分割処理を終了させる(S1011)。
【0053】
なお、リレー記録ファイルでなかった場合、リレーファイルであっても関連付けられるファイルが記憶媒体B上に存在しなかった場合。または、記憶媒体B上にCA_first部分+CA_second部分をコピーする容量が確保できない場合は、記憶媒体A上での分割処理を実行する。そして、記憶媒体A上のファイル管理情報およびFileSystem情報を更新するのみにとどめて分割処理を終了させる(S1012〜S1015)。また、ファイルB→ファイルAの順に記録されてリレー記録が実行されていた場合については、図11のフローに遷移する(S1016)。
【0054】
図11は、分割処理が実行された場合、分割前半ファイルと分割後半ファイルを、分割対象ファイルが保存された記憶媒体と異なる記憶媒体に移動する。そして、リレー記録に関連付けられたファイルと分割前半ファイルを結合するまでの過程を表したフローチャートである。なお、リレー記録情報取得から分割点決定までの処理は図7のS701〜S708と同様である。
【0055】
まず、S1101において、記憶媒体Bのファイルから記憶媒体Aのファイルにリレー記録が実施されたか判定する。このようにリレー記録された場合、分割点を基準に分割処理を実行し、分割前半部分の容量(CA_first)および分割後半部分の容量(CA_second)を算出する(S1102)。
【0056】
S1103では、記憶媒体Bの空き容量(TempB)を取得する。CA_first+CA_second <TempBであった場合(S1104)、分割前半ファイルと分割後半ファイルの両ファイルを記憶媒体Bに移動できると判断しユーザーにファイル移動を実行させるか否かの問い合わせ処理を実行する(S1105)。
【0057】
この問い合わせ処理の結果をS1106で判定し、移動が選択された場合はS1107に進み、CA_first部分とCA_second部分を記憶媒体Bにコピーする。次に、記憶媒体B上のリレーファイルBの終端とCA_firstを結合処理し(S1108)、記憶媒体A上のコピー元となったCA_first部分とCA_second部分を消去する(S1109)。次に、記憶媒体Aおよび記憶媒体Bのファイル管理情報およびFileSystem情報を更新し(S1110)、分割処理を終了させる(S1111)。
【0058】
なお、リレー記録ファイルでなかった場合、リレーファイルであっても関連付けられるファイルが記憶媒体B上に存在しなかった場合。または、記憶媒体B上にCA_first部分+CA_second部分をコピーする容量が確保できない場合は、記憶媒体A上での分割処理を実行する。そして、記憶媒体A上のファイル管理情報およびFileSystem情報を更新するのみにとどめて分割処理を終了させる(S1112〜S1115)。また、ファイルA→ファイルBの順に記録されてリレー記録が実行されていた場合については、図10のフローに遷移する(S1116)。
【0059】
なお、本実施形態の主制御部101の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、前述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルビデオカメラに適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されず、リレー記録された動画を編集可能な装置であれば適用可能である。すなわち、本発明は、パーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダー、デジタルカメラなどに適用可能である。
【0060】
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本発明を構成することになる。
【符号の説明】
【0061】
100 動画編集装置、101 主制御部、102 メモリ、103 不揮発性メモリ、104 画像処理部、105 表示部、106 カメラ部、107 操作入力部、108 内蔵メモリ、109 第1の記録媒体装着部、110 第2の記録媒体装着部、150 内部バス
【技術分野】
【0001】
本発明は動画編集装置及び動画編集方法に関し、特に、複数の記憶媒体に跨って記録された一連の動画像ファイルを分割編集する際に用いて好適な技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、画像を記録および再生/編集する装置として、従来から知られている磁気テープに加え、光ディスクやハードディスクドライブ、フラッシュメモリ等のランダムアクセス可能な記録媒体を使ったデジタルビデオカメラ(以下、DVC)が普及している。また、最近の動向として複数の記憶媒体が装着可能な製品が多くなってきている。
【0003】
これらの機器の特徴として、記録媒体へのランダムアクセスが可能であることが挙げられる。そこで、この特徴を利用して、複数の記憶媒体に対して様々な記録方式を実現させる機能が付加されている。具体的には、一回の記録動作で、複数の記憶媒体を跨いで動画記録を実現するリレー記録機能が挙げられる。
【0004】
本機能は、記録動作中に記憶媒体を跨ぐ場合、現在記録対象となっている記憶媒体の動画ファイルに対しリレー記録であることを示す識別情報を生成して記録した上で、異なる記憶媒体に切換え記録動作を継続する。そして、記録動作が終了した場合、切換え先の記憶媒体の動画ファイルに対しても同様にリレー記録であることを示す識別情報を生成して記録することで、複数の記憶媒体に跨って記録されたファイルを関連付けることで実現される。
【0005】
更に、このようなリレー記録されたファイルに対して、複数の記憶媒体に跨って記録されたファイルを結合する技術も提案されている。具体的には、リレーファイルが存在する記憶媒体上で消去操作が実行される際、異なる記憶媒体に記録されたリレーファイルに関連付けられたファイルの容量が消去動作によって確保される空き容量未満であった場合、移動して複数のファイルを結合する。これにより、1つのファイルとしてまとめるものである(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005-174391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前述の特許文献1に開示された従来技術では、リレー記録されたファイルに対して分割処理が実行された場合、分割処理された時点で2個のファイルが生成される。更に、分割対象ファイルが存在する記憶媒体と異なる記憶媒体上にもリレー記録に関わるファイルが存在する。このため、3個以上のファイルが一連の記録に関わるコンテンツとして、複数の記憶媒体に存在することになり、ユーザーにとってファイルを管理する上で、煩わしい状況を与える問題が発生する。
本発明は前述の問題点に鑑み、リレー記録されたファイルを分割処理した際に、ファイルの管理が煩雑になるのを防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の動画編集装置は、複数の記録媒体を備えた動画編集装置であって、リレー記録により複数の記録媒体に跨って記録されたリレー動画を構成する第1の記録媒体に記録された動画ファイルが分割処理された際に、前記分割処理によって2つに分割された動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記動画ファイルとリレー記録された動画ファイルが存在する第2の記録媒体の容量に余裕があって移動できるか否かを判断する容量判断手段と、前記容量判断手段により、前記第2の記録媒体の容量に余裕があると判断された場合に、前記2つに分割した動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記第2の記録媒体に移動させるファイル移動手段と、前記ファイル移動手段によって移動された前半ファイル或いは後半ファイルと、前記リレー記録された動画ファイルとを結合するファイル結合手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、リレー記録されたファイルを分割処理する際に、分割によって2つに分割したファイルの前半ファイル或いは後半ファイルが異なる記録媒体に存在するリレー記録されたファイルと結合可能か否かを判断する。そして、結合処理が可能な場合は、前半ファイル或いは後半ファイルを分割対象ファイルが存在する記憶媒体と異なる記憶媒体に移動し、リレー記録に関わるファイルと結合処理するようにした。これにより、リレー記録により2つの記憶媒体に跨るファイルに対しても、分割後のファイル数を2つにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態における構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の特徴を説明する概念図である。
【図3】本実施形態のリレー記録についての仕様説明図である。
【図4】本実施形態のマウント処理について説明するフローチャートである。
【図5】本実施形態で使用される分割処理についての詳細を示す図である。
【図6】本実施形態で使用される結合処理についての詳細を示す図である。
【図7】ファイルを結合するまでの過程を表したフローチャートである。
【図8】ファイルを結合するまでの過程を表したフローチャートである。
【図9】リレーファイルを結合させる過程で表示される画面を示す図である。
【図10】分割後半ファイルを結合するまでの過程を表すフローチャートである。
【図11】分割前半ファイルを結合するまでの過程を表すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1に、本発明を適用可能な動画編集装置100の構成例を示す。本実施形態では動画編集装置100としてのデジタルビデオカメラの例を説明する。なお、本実施形態では、装着可能な記録媒体数を2個で構成している。
【0012】
図1において、内部バス150に対して主制御部(CPU)101、メモリ102、不揮発性メモリ103、画像処理部104、表示部105、カメラ部106、操作入力部107、内蔵メモリ108などが接続されている。また、第1の記録媒体装着部109、第2の記録媒体装着部110、第1の装着検出部111、第2の装着検出部112、第1の外部記録媒体113、第2の外部記録媒体114などが接続されている。内部バス150に接続される各部は、内部バス150を介して互いにデータのやりとりを行うことができるようにされている。
【0013】
メモリ102は、例えばRAM(半導体素子を利用した揮発性のメモリなど)からなる。主制御部101は、例えば不揮発性メモリ103に格納されるプログラムに従い、メモリ102をワークメモリとして用いて、動画編集装置100の各部を制御する。不揮発性メモリ103には、画像データや音声データ、その他のデータ、主制御部101が動作するための各種プログラムなどが格納される。不揮発性メモリ103は例えばハードディスク(HD)やROMなどで構成される。
【0014】
画像処理部104は、主制御部101の制御に基づいて、不揮発性メモリ103や第1の外部記録媒体113や第2の外部記録媒体114に格納された画像データに対して各種画像処理を施す。画像処理部104が行う画像処理には、A/D変換処理、D/A変換処理、画像データの符号化処理、圧縮処理、デコード処理、拡大/縮小処理(リサイズ)、ノイズ低減処理、色変換処理などが含まれる。
【0015】
画像処理部104は、特定の画像処理を施すための専用の回路ブロックで構成してもよい。また、画像処理の種別によっては画像処理部104を用いずに主制御部101がプログラムに従って画像処理を施すことも可能である。
【0016】
表示部105は、主制御部101の制御に基づいて、画像やGUI(Graphical User Interface)を構成するGUI画面などを表示する。主制御部101は、プログラムに従い表示制御信号を生成し、表示部105に表示するための映像信号を生成して表示部105に出力するように動画編集装置100の各部を制御する。
【0017】
表示部105は、出力された映像信号に基づいて映像を表示する。なお、動画編集装置100自体が備える構成としては、表示部105に表示させるための映像信号を出力するためのインターフェースまでとし、表示部105は外付けのモニタ(テレビなど)で構成してもよい。カメラ部106は、被写体を撮影し、動画編集装置100で再生及び編集を行う画像データを生成する。
【0018】
操作入力部107は、キーボードなどの文字情報入力デバイスや、マウスやタッチパネルといったポインティングデバイス、ボタン、ダイヤル、ジョイスティック、タッチセンサ、タッチパッドなどを含む、ユーザー操作を受け付けるための入力デバイスである。なお、タッチパネルは、表示部105に重ね合わせて平面的に構成され、接触された位置に応じた座標情報が出力されるようにした入力デバイスである。内蔵メモリ108は、動画編集装置100に取り付けられている記録媒体である。
【0019】
第1の記録媒体装着部109は、メモリーカードやCD、DVDといった第1の外部記録媒体113が装着可能とされたことを検出するための第1の装着検出部111を有している。そして、主制御部101の制御に基づき、装着された第1の外部記録媒体113からのデータの読み出しや、当該第1の外部記録媒体113に対するデータの書き込みを行う。
【0020】
第2の記録媒体装着部110は、第2の装着検出部112を有し、第2の外部記録媒体114からのデータの読み出しや、第2の外部記録媒体114に対するデータの書き込みを行う。通信I/F115は、インターネットなどと通信して、ファイルやコマンドなどの各種データの送受信を行うためのインターフェースである。
【0021】
図2は、本発明の特徴を説明する概念図である。
図2に示すように、本発明は、第1の記録媒体に記録されたリレー動画を構成する一部の動画ファイル(第1の動画ファイル(1))が分割(動画の途中部分で切って、前後2つにファイルを分ける)された場合に適用される。すなわち、分割してできた後半部分の動画ファイル(動画ファイル(1)-2)を、次のリレーファイル(動画ファイル(2))が記録された第2の記録媒体に容量に余裕があって移動できる場合は第2の記録媒体に移動する。そして、ファイル(2)と順番を保って結合(つなげて一つの動画ファイル(2)´にする)する点に特徴がある。これによって、ただ分割しただけよりファイルの数が減り、ファイルの管理が煩雑になるのを防ぐことが可能になる。
【0022】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。<第1の実施形態>
図3は、本実施形態で使用されるリレー記録についての仕様説明図である。ここでは、一つのコンテンツを三つの記録媒体に記録することが可能な記録装置を用いているとする。ユーザーが記録先として選択している記録媒体を第1の記録媒体(内蔵メモリ108)とする。また、第1のリレー記録先として選択している記録媒体を第2の記録媒体(第1の外部記録媒体113)、第2のリレー記録先として選択している記録媒体を第3の記録媒体(第2の外部記録媒体114)とする。そして、記録媒体(内蔵メモリ108、第1の外部記録媒体113、第2の外部記録媒体114)の残容量は、主制御部101が取得した情報に基づいて検知するものとする。
【0023】
図3(a)は、リレー記録時の処理手順を説明するフローチャートである。
まず、ユーザー操作によって記録開始が指示された場合に内蔵メモリ108に画像データの記録を開始する(S301)。この際に、主制御部101は識別情報作成部及び代表画像作成部の機能を有し、識別情報及び代表画像を作成する(S302)。作成された識別情報と代表画像は、リレー記録情報としてリレー記録情報記録媒体(不揮発性メモリ103)へ記録される。
【0024】
そして、内蔵メモリ108への記録を行いながら、内蔵メモリ108の記録可能時間が所定の閾値以上であるか否かを判定し(S303)、閾値以上の場合にはユーザー操作によって記録停止が指示されたか否かを判定する(S304)。記録停止が指示された場合には記録を停止し(S305)、本フローチャートによる制御を停止する。
【0025】
また、S303の判定の結果、内蔵メモリ108の記録可能時間が所定の閾値未満の場合には、S306に進み、リレー記録可能な記録媒体が装着されているか判定し、装着されていない場合にはS305に進んで内蔵メモリ108への記録を停止する。一方、リレー記録可能な記録媒体が装着されている場合には、内蔵メモリ108への記録を停止するとともに、第1の外部記録媒体113への記録を開始する(S307)。この際に、主制御部101は識別情報及び代表画像を作成する(S308)。
【0026】
次に、S309において、第1の外部記録媒体113の記録可能時間が所定の閾値以上であるか否かを判定し、閾値以上の場合にはユーザー操作によって記録停止が指示されたか否かを判定する(S310)。記録停止が指示された場合には、S305に進んで記録を停止し、本フローチャートによる制御を停止する。一方、記録停止が指示されていない場合にはS309に戻って前述した処理を繰り返す。
【0027】
また、S309の判定の結果、第1の外部記録媒体113の記録可能時間が所定の閾値未満の場合にはS306に進み、リレー記録可能な記録媒体が装着されているか判定する。この判定の結果、装着されていなかった場合にはS305に進んで記録を停止し、本フローチャートによる制御を停止する。本実施形態においては、前述したように、記録媒体として内蔵メモリ108、第1の外部記録媒体113及び第2の外部記録媒体114を使用するので、S306の判定の結果、S307に進み、前述した動作を行う。そして、第2の外部記録媒体114の残量が記録可能時間を示す所定の閾値未満の場合にはS306に戻り、S306の判定の結果が「NO」となることにより、S305に進んで第2の外部記録媒体114への記録を停止する。
【0028】
S305において、図3(b)を用いて後述するリレー記録を関連付けるために、記録される情報をシーン管理ファイルに記録する。
図3(b)は、リレー記録を関連付ける為に使用される情報を記したものであり、以下の情報を含む。
・リレーファイルか否か(リレーファイル有効bit)。
・メディアID(この動画が記録されたメディアと、次または前のリレーファイルが記録されるメディアのID。分割後のリレーファイルの移動先候補のメディアを探すために使う)。
・カメラのシリアルNo(本体シリアルNo)
・記録日時(各リレーファイルの並び順を整えるために使う)
・リレー動画No(1つのリレー動画にひとつのNo。各リレーファイルが同一のリレー動画のものであるかを識別するために使う。)
・シーン管理ファイル:動画が記録された各記録媒体毎に記録される情報。記録媒体の動画ファイルを管理する情報(この中にリレー記録情報が入る)。
【0029】
リレー記録が行われる場合、シーン管理ファイル内にリレーが行われていることを記すリレーファイル有効bitを有効とする。更に、本bitが有効であった場合、リレー対象となる2つの記憶媒体が保持するメディアID(この場合、第1の記録媒体(1)と第2の記録媒体(2)のメディアID)と本体装置が保持するシリアルNoと記録日時情報およびリレー動画Noを記録する。これにより、複数の記録媒体に跨って記録された一連のファイルであるとする関連付けを可能にする。
【0030】
このように、複数の記録媒体に対して一つのコンテンツを連続して記録していく。ここでは、記録開始時やリレー記録時にリレー記録情報を作成しているが、例えばリレー記録を行わなかった場合にリレー記録IDの変更等を行うなど、記録中や、記録停止時にリレー記録情報の作成を行ってもよい。ここで、S302およびS308で作成されるリレー記録情報について図4を用いて説明する。
【0031】
図4は、本実施形態で使用されるマウント処理について説明するフローチャートである。
まず、S401において、記憶媒体が装着されたか否かを判断する。記憶媒体が装着されていない場合にはS402に進んでユーザーに記録媒体が装着されていない旨の通知を表示する処理を行い、その後、マウント処理を終了する。また、記憶媒体が装着された場合、ファイルシステムのマウント処理が実行される(S403)。なお、本実施形態で使用されるファイルシステムはFAT32であるが、FAT16やEXFATなどもファイルシステムとして扱うことも可能である。
【0032】
S404において、FATマウントが正常終了したか判断する。FATマウントが正常終了した場合、S405に進んでスピードクラス管理情報などを取得するFileSystem情報取得処理を行う。次に、S406に進み、ファイル容量などを取得するメディア情報取得処理を行う。次に、S407に進み、記録媒体上の映像ファイルを管理する規格であるAVCHDのマウント処理を行う。
【0033】
その後、S408において、マウント処理が正常に終了か判定し、正常に終了した場合にはS409に進んでシーン管理ファイル情報(リレー記録情報)を取得する処理を行う。なお、本実施例ではAVCHDマウントを実施している。これらのマウント処理が正常終了しない場合は、記録できない記憶媒体と判断し、S402の警告表示処理のステップにて、ユーザーに記憶媒体の交換を促す警告表示を実施する。
【0034】
図5は、本実施形態で使用される分割処理についての詳細を示す図である。
本実施形態の分割は、GOP単位で分割動作であり、分割点として指定されたIピクチャーの位置情報から、分割点および分割対象GOPが含まれるクラスタを記憶媒体から抽出する。そして、この分割点を含むクラスタのみコピーした上で、分割点から前半のストリームファイルと後半のストリームファイルを生成する。なお、コピーされたクラスタについては、映像ストリームデータが記録されていない部分も含まれるため、必要に応じトランケート処理(符号量制御)が施される。更に、分割によりファイルが新たに生成されるため、シーン管理ファイルおよびプレイリストファイルの更新も実施される。
【0035】
図6は、本実施形態で使用されるファイル結合処理についての詳細を説明する図である。
図6(a)〜(e)に示すように、本結合処理は、分割された後、分割対象ファイルが保存された記憶媒体と異なる記憶媒体に分割ファイルの前半、或いは後半がコピーされた場合に実行する。処理内容としては、コピーされた分割ファイルの前半或いは後半のファイルと、既に記憶媒体に存在するリレー記録に関連付けられたファイルをクラスタ単位で結合する。そして、FileSystem情報およびシーン管理ファイル、プレイリストファイルを更新することで結合処理が実現される。
【0036】
図7は、分割処理が実行された場合、分割後半ファイルと、分割対象ファイルが保存された記憶媒体と異なる記憶媒体に存在するリレー記録に関連付けられたファイルを結合するまでの過程を表したフローチャートである。
【0037】
S701において記憶媒体A上の分割対象ファイルがリレー記録されたファイルか否かを判断し、リレー記録が実施されたファイルであった場合、S702においてリレー記録情報Raを取得する。次に、S703にて記憶媒体B内のリレー記録情報Rbを取得および検索処理を実施し、リレー記録情報Raに関連付けられたリレーファイルが記憶媒体B上に存在するか判定する(S704)。存在する場合、記憶媒体上のリレー記録情報Rbを取得(S705)する。
【0038】
その後、S706にてリレー記録情報Raとリレー記録情報Rbからリレー記録された順序を解析し、解析結果に基いて分割再生処理を開始する(S707)。S707のステップはユーザーが分割点を決定するための再生処理であり、S708にて分割点が決定されたか判定し、決定される間は再生処理を実行する。そして、分割点が決定された場合、S708の分析結果を基に、S709にて記憶媒体Aのファイルから記憶媒体Bのファイルにリレー記録が実施されたか判定する。このようにリレー記録された場合、分割点を基準に分割処理を実行し分割後半部分の容量(CA_second)を算出する(S710)。
【0039】
S711では、記憶媒体Bの空き容量(TempB)を取得し、その後、S712においてCA_second <TempB か容量判断する。そして、CA_second <TempBであった場合、分割後半ファイルを記憶媒体Bに移動できると判断し、ユーザーにファイル移動を実行させるか否かの問い合わせ処理を実行する(S713)。この問い合わせで移動が選択された場合(S714)、S715に進み、CA_second部分を記憶媒体Bにコピーし、記憶媒体B上のリレーファイルBの先頭とCA_secondを結合処理する(S716)。
【0040】
次に、S717に進み、記憶媒体A上のコピー元となったCA_second部分を消去する。その後、S718に進み、記憶媒体Aおよび記憶媒体Bのファイル管理情報およびFileSystem情報を更新し、分割処理を終了させる(S719)。
【0041】
なお、リレー記録ファイルでなかった場合、リレーファイルであっても関連付けられるファイルが記憶媒体B上に存在しなかった場合。または、記憶媒体B上にCA_second部分をコピーする容量が確保できない場合は、記憶媒体A上での分割処理を実行する。そして、記憶媒体A上のファイル管理情報およびFileSystem情報を更新するのみにとどめて分割処理を終了させる(S720〜S723)。また、ファイルB→ファイルAの順に記録されてリレー記録が実行されていた場合については、図8を用いて説明する(S724)。
【0042】
図8は、分割処理が実行された場合、分割前半ファイルと、分割対象ファイルが保存された記憶媒体と異なる記憶媒体に存在するリレー記録に関連付けられたファイルを結合するまでの過程を表したフローチャートである。
【0043】
まず、S801〜S808までは、図7のS701〜S708と同じ処理を実行している。
S809においては、記憶媒体Bのファイルから記憶媒体Aのファイルにリレー記録を実施するか判定する。実施する場合、分割点を基準に分割処理を実行し、分割前半部分の容量(CA_first)を算出する(S810)。
【0044】
S811では、記憶媒体Bの空き容量(TempB)を取得し、次に、S811において、CA_first <TempB であるか判定する。CA_first <TempBであった場合S813に進み、分割前半ファイルを記憶媒体Bに移動できると判断しユーザーにファイル移動を実行させるか否かの問い合わせ処理を実行する。この問い合わせで移動が選択された場合(S814)、CA_first部分を記憶媒体Bにコピーする(S815)。
【0045】
次に、S816において、記憶媒体B上のリレーファイルBの終端とCA_firstを結合処理する。その後、S817において、記憶媒体A上のコピー元となったCA_first部分を消去する。その後、記憶媒体Aおよび記憶媒体Bのファイル管理情報およびFileSystem情報を更新し(S818)、分割処理を終了させる(S819)。
【0046】
なお、リレー記録ファイルでなかった場合、リレーファイルであっても関連付けられるファイルが記憶媒体B上に存在しなかった場合。または記憶媒体B上にCA_first部分をコピーする容量が確保できない場合は、記憶媒体A上での分割処理を実行し、記憶媒体A上のファイル管理情報およびFileSystem情報を更新するのみにとどめて分割処理を終了させる(S820〜S823)。また、ファイルA→ファイルBの順に記録されてリレー記録が実行されていた場合については、図7のフローに遷移する(S824)。
【0047】
図9は、分割処理からリレーファイルを結合させるまでの過程で表示される画面の構成例を示したものである。
図9(a)で分割のUI上で分割点が決定され、分割後半部分或いは前半部分が記憶媒体Bに移動可能および結合可能か否かを判断する。この移動判断及び結合判断の結果、移動および結合が可能な場合、図9(b)のような表示を実施し、ユーザーに選択を促す。その後、図9(d)に示すように、移動および結合処理ができない場合やユーザーが拒否した場合は分割処理の終了表示に遷移させる。
【0048】
<第2の実施形態>
以下に、第2の実施形態を記載する。なお、第2の実施形態において、動画編集装置の構成は前述した図1と同様である。また、リレー記録の機能仕様は図3と同様であり、マウントまでのフローチャートは図4と同様である。さらに、分割処理についての詳細は図5と同様であり、結合処理についての詳細は図6と同様、画面構成例については、第1の実施形態で説明した図9の内容と同一である。
【0049】
図10は、分割処理が実行された場合、分割前半ファイルと分割後半ファイルを、分割対象ファイルが保存された記憶媒体と異なる記憶媒体に移動し、リレー記録に関連付けられたファイルと分割後半ファイルを結合するまでの過程を表したフローチャートである。なお、リレー記録情報取得から分割点決定までの処理は図7のS701〜S708と同様である。
【0050】
まず、S1001にて記憶媒体Bのファイルから記憶媒体Aのファイルにリレー記録が実施されたか判定する。そして、リレー記録が実施された場合、分割点を基準に分割処理を実行し分割前半部分の容量(CA_first)および分割後半部分の容量(CA_second)を算出する(S1002)。
【0051】
S1003では、記憶媒体Bの空き容量(TempB)を取得する。そして、CA_first+CA_second<TempBであった場合(S1004)S1005に進む。S1005においては、分割前半ファイルと分割後半ファイルの両ファイルを記憶媒体Bに移動できると判断しユーザーにファイル移動を実行させるか否かの問い合わせ表示処理を実行する。
【0052】
この問い合わせの結果をS1006で判定する。そして、記憶媒体Bに移動が選択された場合、CA_first部分とCA_Second部分を記憶媒体Bにコピーし(S1007)、記憶媒体B上のリレーファイルBの先頭とCA_secondを結合処理する(S1008)。次に、記憶媒体A上のコピー元となったCA_first部分とCA_second部分を消去し(S1009)、記憶媒体Aおよび記憶媒体Bのファイル管理情報およびFileSystem情報を更新し(S1010)、分割処理を終了させる(S1011)。
【0053】
なお、リレー記録ファイルでなかった場合、リレーファイルであっても関連付けられるファイルが記憶媒体B上に存在しなかった場合。または、記憶媒体B上にCA_first部分+CA_second部分をコピーする容量が確保できない場合は、記憶媒体A上での分割処理を実行する。そして、記憶媒体A上のファイル管理情報およびFileSystem情報を更新するのみにとどめて分割処理を終了させる(S1012〜S1015)。また、ファイルB→ファイルAの順に記録されてリレー記録が実行されていた場合については、図11のフローに遷移する(S1016)。
【0054】
図11は、分割処理が実行された場合、分割前半ファイルと分割後半ファイルを、分割対象ファイルが保存された記憶媒体と異なる記憶媒体に移動する。そして、リレー記録に関連付けられたファイルと分割前半ファイルを結合するまでの過程を表したフローチャートである。なお、リレー記録情報取得から分割点決定までの処理は図7のS701〜S708と同様である。
【0055】
まず、S1101において、記憶媒体Bのファイルから記憶媒体Aのファイルにリレー記録が実施されたか判定する。このようにリレー記録された場合、分割点を基準に分割処理を実行し、分割前半部分の容量(CA_first)および分割後半部分の容量(CA_second)を算出する(S1102)。
【0056】
S1103では、記憶媒体Bの空き容量(TempB)を取得する。CA_first+CA_second <TempBであった場合(S1104)、分割前半ファイルと分割後半ファイルの両ファイルを記憶媒体Bに移動できると判断しユーザーにファイル移動を実行させるか否かの問い合わせ処理を実行する(S1105)。
【0057】
この問い合わせ処理の結果をS1106で判定し、移動が選択された場合はS1107に進み、CA_first部分とCA_second部分を記憶媒体Bにコピーする。次に、記憶媒体B上のリレーファイルBの終端とCA_firstを結合処理し(S1108)、記憶媒体A上のコピー元となったCA_first部分とCA_second部分を消去する(S1109)。次に、記憶媒体Aおよび記憶媒体Bのファイル管理情報およびFileSystem情報を更新し(S1110)、分割処理を終了させる(S1111)。
【0058】
なお、リレー記録ファイルでなかった場合、リレーファイルであっても関連付けられるファイルが記憶媒体B上に存在しなかった場合。または、記憶媒体B上にCA_first部分+CA_second部分をコピーする容量が確保できない場合は、記憶媒体A上での分割処理を実行する。そして、記憶媒体A上のファイル管理情報およびFileSystem情報を更新するのみにとどめて分割処理を終了させる(S1112〜S1115)。また、ファイルA→ファイルBの順に記録されてリレー記録が実行されていた場合については、図10のフローに遷移する(S1116)。
【0059】
なお、本実施形態の主制御部101の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、前述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。また、上述した実施形態においては、本発明をデジタルビデオカメラに適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されず、リレー記録された動画を編集可能な装置であれば適用可能である。すなわち、本発明は、パーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、デジタルフォトフレーム、音楽プレーヤー、ゲーム機、電子ブックリーダー、デジタルカメラなどに適用可能である。
【0060】
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は本発明を構成することになる。
【符号の説明】
【0061】
100 動画編集装置、101 主制御部、102 メモリ、103 不揮発性メモリ、104 画像処理部、105 表示部、106 カメラ部、107 操作入力部、108 内蔵メモリ、109 第1の記録媒体装着部、110 第2の記録媒体装着部、150 内部バス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の記録媒体を備えた動画編集装置であって、
リレー記録により複数の記録媒体に跨って記録されたリレー動画を構成する第1の記録媒体に記録された動画ファイルが分割処理された際に、前記分割処理によって2つに分割された動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記動画ファイルとリレー記録された動画ファイルが存在する第2の記録媒体の容量に余裕があって移動できるか否かを判断する容量判断手段と、
前記容量判断手段により、前記第2の記録媒体の容量に余裕があると判断された場合に、前記2つに分割した動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記第2の記録媒体に移動させるファイル移動手段と、
前記ファイル移動手段によって移動された前半ファイル或いは後半ファイルと、前記リレー記録された動画ファイルとを結合するファイル結合手段とを有することを特徴とする動画編集装置。
【請求項2】
前記2つに分割した動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルと、前記リレー記録されたファイルとが結合可能か否かを判断する結合判断手段を更に有し、
前記ファイル移動手段は、前記結合判断手段の判断の結果、結合処理が可能な場合に、前記前半ファイル或いは後半ファイルを、前記第2の記録媒体に移動させることを特徴とする請求項1に記載の動画編集装置。
【請求項3】
前記リレー記録した時に作成されたリレー記録情報を検出する検出手段を更に有し、
前記結合判断手段は、前記検出手段により検出されたリレー記録情報に基づいて前記ファイルの結合が可能か否かを判断することを特徴とする請求項2に記載の動画編集装置。
【請求項4】
前記リレー記録情報は、複数の記録媒体に跨って記録された一連のコンテンツであるか否かを示す情報を有することを特徴とする請求項3に記載の動画編集装置。
【請求項5】
前記リレー記録情報から、リレー記録された順序を解析する解析手段と、
前記解析手段の解析結果に従って前記リレー記録された動画ファイルの再生処理を開始する再生処理手段とを更に有することを特徴とする請求項3または4に記載の動画編集装置。
【請求項6】
前記ファイル移動手段は、前記リレー記録された動画ファイルが存在する記録媒体の空き容量を取得し、前記空き容量が所定の容量よりも大きい場合に、前記2つに分割された動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを移動できると判断し、ユーザーにファイル移動を実行させるか否かの問い合わせ処理を実行することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の動画編集装置。
【請求項7】
前記ファイル移動手段は、前記ユーザーへの問い合わせ処理の結果、ファイルの移動が選択された場合、前記動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを移動先の記録媒体にコピーし、前記コピーしたファイルと前記リレー記録されたファイルとが結合された場合に、コピー元となった記録媒体から前記コピーしたファイルを消去することを特徴とする請求項6に記載の動画編集装置。
【請求項8】
複数の記録媒体を備えた動画編集方法であって、
リレー記録により複数の記録媒体に跨って記録されたリレー動画を構成する第1の記録媒体に記録された動画ファイルが分割処理された際に、前記分割処理によって2つに分割された動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記動画ファイルとリレー記録された動画ファイルが存在する第2の記録媒体の容量に余裕があって移動できるか否かを判断する容量判断工程と、
前記容量判断工程において、前記第2の記録媒体の容量に余裕があると判断された場合に、前記2つに分割した動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記第2の記録媒体に移動させるファイル移動工程と、
前記ファイル移動工程によって移動された前半ファイル或いは後半ファイルと、前記リレー記録された動画ファイルとを結合するファイル結合工程とを有することを特徴とする動画編集方法。
【請求項9】
複数の記録媒体を備えた動画編集方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムであって、
リレー記録により複数の記録媒体に跨って記録されたリレー動画を構成する第1の記録媒体に記録された動画ファイルが分割処理された際に、前記分割処理によって2つに分割された動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記動画ファイルとリレー記録された動画ファイルが存在する第2の記録媒体の容量に余裕があって移動できるか否かを判断する容量判断工程と、
前記容量判断工程において、前記第2の記録媒体の容量に余裕があると判断された場合に、前記2つに分割した動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記第2の記録媒体に移動させるファイル移動工程と、
前記ファイル移動工程によって移動された前半ファイル或いは後半ファイルと、前記リレー記録された動画ファイルとを結合するファイル結合工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項1】
複数の記録媒体を備えた動画編集装置であって、
リレー記録により複数の記録媒体に跨って記録されたリレー動画を構成する第1の記録媒体に記録された動画ファイルが分割処理された際に、前記分割処理によって2つに分割された動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記動画ファイルとリレー記録された動画ファイルが存在する第2の記録媒体の容量に余裕があって移動できるか否かを判断する容量判断手段と、
前記容量判断手段により、前記第2の記録媒体の容量に余裕があると判断された場合に、前記2つに分割した動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記第2の記録媒体に移動させるファイル移動手段と、
前記ファイル移動手段によって移動された前半ファイル或いは後半ファイルと、前記リレー記録された動画ファイルとを結合するファイル結合手段とを有することを特徴とする動画編集装置。
【請求項2】
前記2つに分割した動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルと、前記リレー記録されたファイルとが結合可能か否かを判断する結合判断手段を更に有し、
前記ファイル移動手段は、前記結合判断手段の判断の結果、結合処理が可能な場合に、前記前半ファイル或いは後半ファイルを、前記第2の記録媒体に移動させることを特徴とする請求項1に記載の動画編集装置。
【請求項3】
前記リレー記録した時に作成されたリレー記録情報を検出する検出手段を更に有し、
前記結合判断手段は、前記検出手段により検出されたリレー記録情報に基づいて前記ファイルの結合が可能か否かを判断することを特徴とする請求項2に記載の動画編集装置。
【請求項4】
前記リレー記録情報は、複数の記録媒体に跨って記録された一連のコンテンツであるか否かを示す情報を有することを特徴とする請求項3に記載の動画編集装置。
【請求項5】
前記リレー記録情報から、リレー記録された順序を解析する解析手段と、
前記解析手段の解析結果に従って前記リレー記録された動画ファイルの再生処理を開始する再生処理手段とを更に有することを特徴とする請求項3または4に記載の動画編集装置。
【請求項6】
前記ファイル移動手段は、前記リレー記録された動画ファイルが存在する記録媒体の空き容量を取得し、前記空き容量が所定の容量よりも大きい場合に、前記2つに分割された動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを移動できると判断し、ユーザーにファイル移動を実行させるか否かの問い合わせ処理を実行することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の動画編集装置。
【請求項7】
前記ファイル移動手段は、前記ユーザーへの問い合わせ処理の結果、ファイルの移動が選択された場合、前記動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを移動先の記録媒体にコピーし、前記コピーしたファイルと前記リレー記録されたファイルとが結合された場合に、コピー元となった記録媒体から前記コピーしたファイルを消去することを特徴とする請求項6に記載の動画編集装置。
【請求項8】
複数の記録媒体を備えた動画編集方法であって、
リレー記録により複数の記録媒体に跨って記録されたリレー動画を構成する第1の記録媒体に記録された動画ファイルが分割処理された際に、前記分割処理によって2つに分割された動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記動画ファイルとリレー記録された動画ファイルが存在する第2の記録媒体の容量に余裕があって移動できるか否かを判断する容量判断工程と、
前記容量判断工程において、前記第2の記録媒体の容量に余裕があると判断された場合に、前記2つに分割した動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記第2の記録媒体に移動させるファイル移動工程と、
前記ファイル移動工程によって移動された前半ファイル或いは後半ファイルと、前記リレー記録された動画ファイルとを結合するファイル結合工程とを有することを特徴とする動画編集方法。
【請求項9】
複数の記録媒体を備えた動画編集方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムであって、
リレー記録により複数の記録媒体に跨って記録されたリレー動画を構成する第1の記録媒体に記録された動画ファイルが分割処理された際に、前記分割処理によって2つに分割された動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記動画ファイルとリレー記録された動画ファイルが存在する第2の記録媒体の容量に余裕があって移動できるか否かを判断する容量判断工程と、
前記容量判断工程において、前記第2の記録媒体の容量に余裕があると判断された場合に、前記2つに分割した動画ファイルの前半ファイル或いは後半ファイルを、前記第2の記録媒体に移動させるファイル移動工程と、
前記ファイル移動工程によって移動された前半ファイル或いは後半ファイルと、前記リレー記録された動画ファイルとを結合するファイル結合工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−151744(P2012−151744A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−9933(P2011−9933)
【出願日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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