説明

動的ホスト構成プロトコル(DHCP)リリースメッセージの照合のための方法と装置

【課題】動的ホスト構成プロトコル(DHCP)リリースメッセージの照合のための方法と装置を提供する。
【解決手段】DHCP RELEASEメッセージの照合のための装置と方法は、DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールドからIPアドレスを抽出することと、トンネル関連のIPアドレスを決定することと、IPアドレスと、トンネル関連のIPアドレスとを比較して、一致があるか否かを決定することと、一致がある場合、IPアドレスをリリースすることとを含む。ここで、トンネル関連のIPアドレスは、そこからサーバがDHCP RELEASEメッセージを受信するトンネルに関係付けられているIPアドレスである。

【発明の詳細な説明】
【米国法第35部第119条に基づく優先権の主張】
【0001】
本出願は、2007年6月13日に出願され、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)リリースメッセージの照合のための方法と装置と題された、仮出願第60/943,795号に対する優先権を主張し、これは、本出願譲受人に譲渡され、ここで参照により明示的に組み込まれている。
【分野】
【0002】
本開示は、一般的にインターネットプロトコル(IP)アドレスのための装置と方法に関連する。より詳細には、本開示は、IPに関係するDHCP RELEASEメッセージに関連する。
【背景】
【0003】
ワイヤレス通信環境は、一般的に静的ではなく、動的である。ワイヤレス通信設定において、モバイルユーザは、アクセス端末(AT)のような通信エンティティを用い、これは、アクセスネットワーク中のさまざまな通信ステーションのような、他の通信エンティティと通信するための異なるIPアドレスを仮定する必要がある。ATがロケーションを移動するにつれて、ATは、新しいIPアドレス(例えば、IPv4アドレス)を割り当てられ、その従前のIPアドレス(例えば、別のIPv4アドレス)をリリースする。インターネットエンジニアリングタスクフォース(IETF)による、コメント募集(RFC)2131中で、記述されている、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)を使用して、シンプルIPv4中のIPv4アドレスのようなIPアドレスを割り当てることができる。シンプルIPv4は、その中で、ATがIPv4アドレスを割り当てられ、集中アクセスネットワーク(CAN)によって、IPルーティングサービスを提供されるサービスを指す。
【0004】
第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)CANにおいて、(シンプルIPv4中のIPv4アドレスのような)IPアドレスを割り当てるのに、DHCPメカニズムが使用される。CANは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)技術に基づいて、集中ワイヤレスネットワークに対する無線アクセスネットワーク(RAN)の特定の例である。ATが、アドレスリース時間が期限切れする前に、そのIPアドレス(例えば、IPv4アドレス)をリリースすることを望むとき、ATは、DHCP RELEASEメッセージを、アクセスゲートウェイ/動的ホスト構成プロトコル(AGW/DHCP)サーバに送る。いくつかの例では、AGW/DHCPサーバは、その要求が本当にそのIPアドレス(例えば、IPv4アドレス)を割り当てられているATからのものであるか否かを照合する。照合は、AGW/DHCPサーバが、別のATに割り当てられているIPアドレスを、確実にリリースしないようにする。このタイプの照合は、AT(すなわち、DHCPクライアント)と、DHCPサーバとの間の安全な関係付けと管理を要求し、このことは、複雑さと時間遅延とを加えている。
【概要】
【0005】
DHCP RELEASEメッセージの照合のための装置と方法を開示する。1つの観点にしたがうと、サーバ(例えば、DHCPサーバ)は、DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールド中のIPアドレスと、そこからサーバがDHCP RELEASEメッセージを受信するトンネルに関係付けられているIPアドレスである、“トンネル関連のIPアドレス”とが一致するか否かを照合する。サーバは、ciaddrフィールド中のIPアドレスを、関係付け(すなわち、バインディング情報)中に記憶されているトンネル関連のIPアドレスとともに照合して、一致があるか否かを確認する。したがって、このことは、RFC3118中に述べられているような、DHCPメッセージ認証に対する手続の実行に対する必要性をなくす。代わりに、例えば、ローミング環境中で、クライアント(例えば、AT)が、迅速に認証されることができ、複雑さと時間遅延を減少させる。1つの観点では、アクセスゲートウェイ(AGW)機能は、DHCPサーバとして機能する。
【0006】
1つの観点では、DHCP RELEASEメッセージの照合のための方法は、DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールドからIPアドレスを抽出することと、トンネル関連のIPアドレスを決定することと、IPアドレスと、トンネル関連のIPアドレスとを比較して、一致があるか否かを決定することと、一致がある場合、IPアドレスをリリースすることとを含む。
【0007】
別の観点では、DHCP RELEASEメッセージを照合する方法は、DHCP RELEASEメッセージをトンネルによって受け取ることと、DHCP RELEASEメッセージを送っているクライアントと、DHCP RELEASEメッセージを受け取っているサーバとの間に安全なリンクがあるか否かを決定することと、クライアントとサーバの間に安全なリンクがある場合、クライアントが認証されたクライアントであることを仮定することと、DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールドからIPアドレスを抽出することと、トンネル関連のIPアドレスを決定することと、IPアドレスと、トンネル関連のIPアドレスとを比較して、一致があるか否かを決定することと、一致がある場合、IPアドレスをリリースすること、または、一致がない場合、DHCP RELEASEメッセージを破棄することとを含む。
【0008】
別の観点において、DHCP RELEASEメッセージを照合する装置は、DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールドからIPアドレスを抽出する手段と、トンネル関連のIPアドレスを決定する手段と、IPアドレスと、トンネル関連のIPアドレスとを比較して、一致があるか否かを決定する手段と、一致がある場合、IPアドレスをリリースする手段とを具備する。
【0009】
別の観点において、DHCP RELEASEメッセージを照合する回路装置は、DHCP RELEASEメッセージを受信する受信回路と、DHCP RELEASEメッセージを記憶するメモリユニットと、中央データバスを通して、メモリユニットおよび受信ユニットにバインディングされている中央処理ユニット(CPU)とを具備し、CPUは、DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールドからIPアドレスを抽出し、トンネル関連のIPアドレスを決定し、IPアドレスと、トンネル関連のIPアドレスとを比較して、一致があるか否かを決定し、一致がある場合、IPアドレスをリリースするように構成されている。
【0010】
別の観点において、少なくとも1つのコンピュータによって実行されるときに方法を実現する、プログラムコードを含むコンピュータ読取可能媒体において、DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールドからIPアドレスを抽出するためのプログラムコードと、トンネル関連のIPアドレスを決定するためのプログラムコードと、IPアドレスと、トンネル関連のIPアドレスとを比較して、一致があるか否かを決定するためのプログラムコードと、一致がある場合、IPアドレスをリリースするためのプログラムコードとを含む。
【0011】
別の観点において、少なくとも1つのコンピュータによって実行されるとき、方法を実現する、プログラムコードを含むコンピュータ読取可能媒体は、DHCP RELEASEメッセージをトンネルによって受け取るためのプログラムコードと、DHCP RELEASEメッセージを送っているクライアントと、DHCP RELEASEメッセージを受け取っているサーバとの間に安全なリンクがあるか否かを決定するためのプログラムコードと、クライアントとサーバの間に安全なリンクがある場合、クライアントが認証されたクライアントであることを仮定するためのプログラムコードと、DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールドからIPアドレスを抽出するためのプログラムコードと、トンネル関連のIPアドレスを決定するためのプログラムコードと、IPアドレスと、トンネル関連のIPアドレスとを比較して、一致があるか否かを決定するためのプログラムコードと、一致がある場合、IPアドレスをリリースするためのプログラムコードと、一致がない場合、DHCP RELEASEメッセージを破棄するためのプログラムコードとを含む。
【0012】
説明の目的で、さまざまな観点を説明している、以下の詳細な説明から、他の観点が当業者に容易に明らかとなることが理解されるだろう。図面と詳細な説明は、説明的な性質のものであり、制限的なものでないとしてみなすべきである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、ワイヤレス通信システム100の例を図示する。
【図2】図2は、シンプルIPv4サービスのためのインターネットプロトコル参照モデルを図示する。
【図3】図3は、DHCP RELEASEメッセージの照合のための例示的なプロセスを図示するフロー図である。
【図4】図4は、図3で図示したフロー図を実行するためのハードウェア実現の例を概念的に説明する。
【図5】図5は、DHCP RELEASEメッセージの照合のためのプロセスを実行するためのメモリと通信するプロセッサを具備するデバイスの例を図示する。
【図6】図6は、DHCP RELEASEメッセージの照合に適したデバイスの別の例を図示する。
【詳細な説明】
【0014】
添付の図面に関連して以下で述べる詳細な説明は、本開示のさまざまな観点の説明を意図しており、本開示が実行されてもよい唯一の観点を表すことを意図していない。本開示において説明されたそれぞれの観点は、単に、本開示の例、または図示として提供され、他の観点より好ましいまたは有利であるとして解釈すべきでない。詳細な説明は、本開示の完全な理解をもたらす目的で、特定の詳細を含む。しかしながら、本開示がこれらの特定の詳細なしで実行されてもよいことが当業者にとって明らかになるだろう。いくつかの例において、よく知られた構造とデバイスを、本開示の概念を曖昧にするのを避けるために、ブロック図の形態で示した。答辞語や、他の説明的な用語は、単に利便性と明快さのためだけに使用され、本開示の範囲を限定することを意図していない。
【0015】
さらに、簡潔さと明瞭さのために、以下の説明では、米国電気通信工業会(TIA)によって、第3世代パートナーシッププロジェクト2(3GPP2)の下で公表されたウルトラモバイルブロードバンド(UMB)技術に関連する技術を使用する。本発明は、コード分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)等に関連する技術や関係する標準規格のような、他の技術に対しても適用可能であることを、強調すべきである。異なる技術に関係する用語は異なっていてもよい。例えば、考慮される技術に依拠して、いくつかの例を挙げると、アクセス端末は、移動体端末、移動体ステーション、ユーザ装置、加入者ユニット等として呼ばれることもある。同様に、基地局は、アクセスポイント、ノードB等として呼ばれることもある。ここで、適用可能なときに、異なる用語が、異なる技術に適用されることを理解すべきである。
【0016】
さらに、説明の簡潔さのために、方法は、一連の動作として図示および説明し、方法は、動作の順序によって制限されておらず、1つ以上の観点にしたがうと、何らかの動作は、異なる順序で発生してもよく、および/または、ここで示し、説明した他の動作と同時に発生してもよいことが理解されるだろう。例えば、当業者は、代わりに、状態図のような、一連の相互関連した状態またはイベントとして、方法を表すことができることを理解するだろう。さらに、1つ以上の観点にしたがうと、すべての図示した動作が、方法を実現するのに要求されるわけではない。
【0017】
図1は、ワイヤレス通信システム100の例を図示する。図1は、インターネット120のようなバックボーンネットワークを示す。追加的に、集中アクセスネットワーク(CAN)130を示した。CAN130内で、進化基地局(eBS)150は、アクセス端末(AT)160にワイヤレスに接続されている。図1に示したように、アクセスゲートウェイ(AGW)140もまた、CAN130内にある。この例では、先に言及したように、CAN130内で、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)技術が使用される。AT160は、eBS150を介してワイヤレスに、バックボーンネットワーク(例えば、インターネット120)にアクセスする。再び、AT160とeBS150との間のワイヤレスリンクは、コード分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)等のような、たくさんの他のワイヤレス技術に基づいていてもよい。
【0018】
eBS150は、AT160とAGW140との間の(データ交換ノードとして知られる)データ交換エンティティとして働く。eBS150とAT160とは、図1の例に示したように、CAN130中に存在する。AGW140は、バックボーンネットワーク(例えば、インターネット120)に対する直接のアクセスを持つ。ワイヤレス環境において、AT160は移動体である。すなわち、AT160は、同一のCAN130内で、または、異なるCANに対して、1つのロケーションから別のロケーションに移動してもよい。
【0019】
図2は、シンプルIPv4サービスに対するインターネットプロトコル参照モデルを図示する。図2に示したように、ネットワークノード(例えば、AT、eBS、AGW、およびエンドホスト)のすべては、異なるリンクレイヤおよび物理レイヤ技術を通して、共通ネットワークレイヤプロトコルとして、IPを用いている。それぞれのネットワークノードは、グローバルアドレス指定スキームの一部としてIPアドレスを割り当てられる。
【0020】
この例において、通信リンクを確立するのに先立って、AT160は、IPアドレスを必要とし、通信ロケーションの変更後に、AT160は、新しいIPアドレスを必要とするかもしれない。当業者は、インターネットプロトコル(IP)のバージョンに依拠して、さまざまなIPアドレスを使用できることを理解するだろう。IPアドレスのいくつかの例は、IPv4等である。当業者は、本開示の精神と範囲は、ここで言及した特定のタイプのIPアドレスに限定されず、これらのIPアドレスは、例としてのみ働くことを理解するだろう。
【0021】
バックボーンネットワーク(例えば、インターネット120)は、さまざまな異種ネットワーク、すなわち、異なるアクセスプロトコルと標準規格を使用するネットワークに接続されていてもよい。異なるアクセスプロトコルと標準規格を有するネットワーク全体にわたって通信することが要求されるので、このさまざまな異種ネットワークは、インターネットワーキングの問題をもたらす。インターネットワーキングの問題を解決するために、ATは、共通のインターネットワーキングプロトコル、例えば、インターネットプロトコル(IP)を使用する。IPは、さまざまな異種ネットワークに接続されているすべてのATが、互いに通信(例えば、メッセージ、データ、画像、ビデオストリーム等を、共通インターフェースを通して交換)できるようにする。
【0022】
一般的に、インターネットワーキング環境は、静的ではなく、むしろ動的である。ATは、異なるロケーションにおいて異なるIPアドレスを要求してもよい。ATがそれらをもはや必要としないときに、IPアドレスが再割当されてもよいように、(インターネットプロトコル(IP)と互換性のある)動的ホスト構成プロトコル(DHCP)は、動的にIPアドレスを割り当てるメカニズムを提供する。DHCPは、インターネット技術標準化委員会(IETF)によって、発行された、RFC 2131において規定されている。従来の慣習では、DHCPメッセージは、例えば、RFC3118において規定されたような認証プロセスを使用して、照合されてもよい。しかしながら、認証プロセスは、ATとDHCPサーバとの間のかなりのネットワーク管理オーバーヘッド通信を要求するかもしれない。当業者は、本開示の精神と範囲に影響を及ぼすことなく、さまざまなDHCPサーバを使用してもよいことを理解するだろう。1つの例では、(図1に示した)AGW140は、DHCPサーバ(これ以降、“AGW/DHCPサーバ”)として機能する。
【0023】
インターネット技術標準化委員会(IETF)によって、RFC 2131において述べられている、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)を使用して、(シンプルIPv4におけるIPv4アドレスのような)IPアドレスを割り当てる。さらに、AT160が、アドレスリース時間が期限切れする前に、CAN130から出て、別のCANに対して移動するとき、AT160は、IPアドレスが他のATによって再使用できるように、IPアドレス(例えば、IPv4アドレス)をリリースする必要がある。このことを達成するために、AT160は、DHCP RELEASEメッセージを、DHCPサーバ(AGW/DHCPサーバ)に送る。
【0024】
図3は、DHCP RELEASEメッセージの照合のための例示的なプロセスを図示するフロー図である。ブロック310において、トンネルを介して、DHCP RELEASEメッセージが受け取られる。トンネルは、IPレイヤの下のより低いレイヤリンクである。例えば、図2に示すように、プロキシ移動体IP(PMIP)を通して、AGWとeBSの間にトンネルが確立される。DHCP RELEASEメッセージは、クライアントによって送られ、サーバによって受信される。1つの例では、サーバは、DHCPサーバである。別の例では、AGW140は、DHCPサーバとして機能する。クライアントがもはやIPアドレスを必要とせず、移動を希望しており、または、移動してしまっており、新しいIPアドレスを必要とするとき、クライアントはDHCP RELEASEメッセージを送る。1つの観点では、クライアントがAT160であり、AT160はワイヤレス技術をサポートする。AT160は、移動体電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)ユニット、または、コンピュータ端末であってもよい。1つの例では、IPアドレスは、IPv4アドレスである。当業者は、本開示の精神と範囲に影響を及ぼすことなく、他の形態のIPアドレスを使用してもよいことを理解するだろう。何のDHCP RELEASEメッセージも受信されない場合、何のアクションも取られない。DHCP RELEASEメッセージが受信された場合、ブロック320に進む。
【0025】
ブロック320において、クライアント(例えば、AT160)とサーバ(例えば、DHCPサーバ)の間に安全なリンクがあるか否かの決定がなされる。ない場合、何のアクションも取られない。クライアント(例えば、AT160)とサーバ(例えば、DHCPサーバ)の間に安全なリンクがある場合、ブロック330に進み、ここで、クライアントが認証されているクライアントであるという仮定が行われる。安全なリンクは、暗号化を含むことができる。または、安全なリンクは、暗号化なしで認証されたリンクである。1つの観点では、クライアントとサーバとの間の安全なリンクは、eBSを介したものである。当業者は、本開示の精神と範囲に影響を及ぼすことなく、クライアントが認証されているクライアントであることを判断するために他の基準を使用してもよいことを理解するだろう。ブロック330に続いて、ブロック340に進む。
【0026】
ブロック340において、DHCP RELEASEメッセージの“ciaddr”フィールドからIPアドレスを抽出する。ブロック340に引き続いて、ブロック350において、トンネル関連のIPアドレスを決定する。トンネル関連のIPアドレスは、そこからサーバがDHCP RELEASEメッセージを受け取る、トンネルに関係付けられたIPアドレスである。これは、サーバにおけるバインディング情報中に記憶されるIPアドレスである。サーバ(例えば、DHCPサーバ)は、クライアント(例えば、AT160)に対して割り当てられているIPアドレス(例えば、IPv4アドレス等)と、クライアントに対するサーバおよびeBS間に存在するトンネルとの間のバインディング情報を維持する。DHCPサーバとしてAGWが機能するとき、AGWはATに割り当てられたIPアドレス(例えば、IPv4アドレス等)と、ATに対するAGWおよびeBS間に存在するトンネルとの間のバインディング情報を維持する。
【0027】
ブロック350に引き続いて、ブロック360において、IPアドレスをトンネル関連のIPアドレスと比較して、一致があるか(すなわち、IPアドレスとトンネル関連のIPアドレスとが同一であるか)否かを決定する。一致がない場合、ブロック365において、DHCP RELEASEメッセージが破棄される。一致がある場合、ブロック370に進み、ここでIPアドレスがリリースされる。
【0028】
IPアドレスをリリースするために、AGWはDHCPサーバとして機能し、シンプルIPv4アドレスの動作をサポートする。AGWが、IPアドレスリース時間が期限切れする前に、ATからDHCP RELEASEメッセージを受け取る場合、AGWは、最初に、DHCP RELEASEメッセージ中のciaddrフィールド中のIPアドレスが、そこからAGWがDHCP RELEASEメッセージを受け取る、トンネルに関係付けられたIPアドレスと同一であることを照合する。これらのIPアドレスが一致する場合、AGWは、割り振りしないとして、割り当てられたIPアドレスをマークする。IPアドレスが一致しない場合、AGWは、DHCP RELEASEメッセージを静かに破棄する。IPアドレスリース時間が期限切れしたとき、AGWは、割り振りしないとして、割り当てられたIPアドレスをマークする。
【0029】
DHCPv4サポートのために、AGWは、DHCPv4中継エージェント、または、DHCPv4サーバのいずれかとして動作する。AGWがDHCP中継エージェントとして動作する場合、AGWは、RFC1542とRFC3046とにしたがって、DHCPv4サーバとATとの間で、DHCPメッセージを中継する。AGWは、DHCPメッセージをサーバに中継するときに、(例えば、RFC3046にしたがった)DHCP中継エージェント情報オプションを含み、中継エージェントIPアドレスに対して、giaddrフィールドを設定する。AGWは、RFC3527をサポートして、それが、そこからDHCPv4中継エージェントがDHCPv4中継サーバと通信しているリンクとは異なる場合、その上にDHCPクライアント(すなわち、AT)が駐在しているリンクを示す。AGWがDHCPサーバとして動作する場合、AGWはRFC2131とRFC4039の両方をサポートする。
【0030】
進入アドレスフィルタリングに関して、AGWは、アクセスノード(AN)とAGWとの間のATトンネル毎に受信されたすべてのパケットのソースIPアドレスをチェックする。1つの例では、アクセスノードはATである。無効なソースIPアドレスを有するATからパケットを受信する際に、AGWはパケットを破棄する。
【0031】
ATは、シンプルIPv4動作をサポートしてもよい。1つの観点では、IPアドレス割当は、(例えば、RFC4039にしたがった)急速コミットオプションを有するDHCPで実行される。ANとAGWの間の成功した認証およびATトンネル確立の後で、(例えば、C.S0084−008にしたがった)リンクIDがATに割り当てられる。1つの例では、アクセスノードはATである。リンクIDが割り当てられた後、ATは、急速コミットオプションを有するDHCP DISCOVERメッセージを、ANにブロードキャストする。ATが、急速コミットを有するDHCP ACKを受信するとき、ATは、そのIPアドレスを、“yiaddr”フィールドにおけるIPアドレスで構成する。より低いレイヤのハンドオフが実行され、ATにおいて記憶されているものとは異なるリンクIDが割り当てられる場合、ATは、急速コミットオプションを有するDHCP DISCOVERメッセージを、ANに送って、そのIPアドレスを再構成する。他のすべてのDHCP/急速コミットオプションを有するDHCP動作は、RFC2131およびRFC4039に準拠している。
【0032】
1つの観点では、IPアドレス割当は、(例えば、RFC2131にしたがった)急速コミットオプションを有さないDHCPで実行される。ANとAGWの間の成功した認証およびATトンネル確立の後で、(例えば、C.S0084−008にしたがった)リンクIDがATに割り当てられる。リンクIDが割り当てられた後、ATは、DHCP DISCOVERメッセージをネットワークにブロードキャストする。ATがDHCP OFFERメッセージを受け取った後、ATは、‘サーバ識別子’オプションを有するDHCP REQUESTメッセージを送る。‘要求されたIPアドレス’オプションが、AGWからのDHCP OFFERメッセージ中に含まれるyiaddrの値に設定される。ATは、所望の構成値を特定する、他のオプションを含んでもよい。ATがAGWからDHCP ACKを受信するとき、ATは、yiaddrフィールド中のIPアドレスで、そのIPアドレスを構成する。より低いレイヤのハンドオフが実行され、ATにおいて記憶されているものとは異なるリンクIDが割り当てられる場合、ATは、DHCP DISCOVERメッセージを、ANに送って、そのIPアドレスを再構成する。他のすべてのDHCP動作は、RFC2131に準拠している。
【0033】
ATが、IPアドレスリース時間が期限切れする前に、割り当てられたIPアドレスをリリースすることを望む場合、ATは、DHCP RELEASEメッセージをAGWに送る。IPアドレスリース時間が期限切れし、ATが、もはやシンプルIPv4サービスを要求しない場合、ATは割り当てられたIPアドレスをリリースする。ATは、RFC2131とRFC4039動作をサポートする。
【0034】
図4は、図3に図示したフロー図を実行するためのハードウェア実現の例を概念的に図示する。図4は、回路装置400を示す。回路装置は、AGW内部で実現される。代わりに、回路装置400がeBS中で実現され、または、AT中に組み込まれる。例えば、AT支援モードにおいて、アドレスリリースおよび/または割当のプロセスに関する情報がATに対して送られる。それ以降に到着した、アドレスリリースおよび/または割当の決定は、実行のためにAGWまたはDHCPサーバに送り返される。
【0035】
図4の例に示したように、回路装置400は、CPU(中央処理ユニット)/制御装置440、受信回路460、送信回路480、およびメモリユニット490をリンクする中央データバス420を具備する。
【0036】
回路装置400は、(示していない)RF(無線周波数)回路に接続された受信回路460、送信回路480を備えるワイヤレスデバイスである。受信回路460は、それらをデータバス420に送る前に、受信信号を処理およびバッファする。対照的に、送信回路480は、それらを送信する前に、データバス420からの送信信号を処理およびバッファする。CPU/制御装置440の機能は、データバス420のデータ管理と、一般的データ処理とを含み、一般的データ処理は、メモリユニット420中に記憶された命令を実行することを含んでもよい。1つの観点では、受信回路460と、送信回路480とは、CPU/制御装置440の一部であり、メモリユニット490は、メモリユニット490内の(示していない)少なくとも1つのモジュール中に記憶されてもよい1組の命令を含む。1つの例では、モジュール495の1つは、アドレスのリリースおよび割当機能を含み、これは、CPU/制御装置440によって実行される。メモリユニット490は、回路装置400とは個別のコンピュータプロダクトであることができる。
【0037】
メモリユニット490は、ソフトウェアルーチン、モジュール、および/または、データセットを含むことができる、RAM(ランダムアクセスメモリ)回路である。メモリユニット490は、揮発性または不揮発性のいずれであってもよい(示していない)他のメモリ回路に結合されることができる。他の代わりの観点では、メモリユニット490は、EEPROM(電子的消去可能プログラム可能読出専用メモリ)、EPROM(消去可能プログラム可能読出専用メモリ)、ROM(読出専用メモリ)、ASIC(特定用途向け集積回路)、磁気ディスク、光学ディスク、または技術的に知られているその他のもののような、他の回路タイプからなっていてもよい。
【0038】
当業者は、ここで説明した技術は、技術的に知られている何らかのコンピュータ読取可能媒体上で実行されるコンピュータ読取可能命令としてコード化されていてもよいことを理解するだろう。この明細書および添付の特許請求の範囲に置いて、用語“コンピュータ読取可能媒体”は、これに制限されるわけではないが、図4に示し、記述したようなCPU/制御装置440のような、何らかのプロセッサに対して、実効のための命令を提供することに関わる何らかの媒体を指す。1つの観点では、このような媒体は記憶タイプのものであり、例えば、図4中のメモリユニット490におけるもののような、揮発性または不揮発性の記憶媒体の形態をとってもよい。代わりに、このような媒体は、送信タイプのものであり、音響を担持する、同軸ケーブル、銅線ワイヤレスや、光ケーブル、および、エアーインターフェースや、機械またはコンピュータによって、読み取り可能な信号を担持する、電磁波または光学波を含む。本開示において、信号を担持する波動は、特定的に識別されない限り、集合的に中波と呼ばれ、光学、電磁気、および、音響波を含む。
【0039】
ここで説明した、さまざまなフロー図、論理ブロック、モジュール、および/または回路は、1つ以上のプロセッサで実現または実行されてもよい。1つの観点では、プロセッサは、ここで説明するさまざまなフロー図、論理ブロック、モジュール、および/または回路を実現または実行するためにプロセッサによって実行されることになる、データ、メタデータ、プログラム命令等を記憶するメモリに結合されている。図5は、ここでの説明にしたがって、DHCP RELEASEメッセージの照合する処理を実行するために、メモリ520と通信しているプロセッサ510を含む。1つの例では、デバイス500を使用して、図3に図示したプロセスを実現する。メモリ520はプロセッサ510内に位置しており、または、メモリ520はプロセッサ510の外部に位置していてもよい。プロセッサは、マイクロプロセッサのような汎用プロセッサであってもよく、デジタル信号プロセッサ(DSP)のような特定用途プロセッサ、または、ソフトウェアをサポートすることができる何らかの他のハードウェアであってもよい。ソフトウェアは、ソフトウェア、フォームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、もしくは他の用語で呼ばれるかどうかに関わらず、命令、データ構造、または、プログラムコードの何らかの組み合わせを広く意味するとして解釈すべきである。代わりに、プロセッサは、アプリケーション専用集積回路(ASIC)、プログラム可能論理デバイス(PLD)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、制御装置、マイクロ制御装置、状態機械、ディスクリートハードウェアコンポーネントの組み合わせ、あるいは、これらの何らかの組み合わせであってもよい。ここで説明したさまざまな図解的なフロー図、論理ブロック、モジュール、および/または回路はまた、ソフトウェアを記憶するためのコンピュータ読取可能媒体を含んでもよい。コンピュータ読取可能媒体はまた、データ信号をエンコードする、1つ以上の記憶デバイス、送信ライン、または、搬送波を含んでもよい。
【0040】
図6は、DHCP RELEASEメッセージの照合に適した、装置600の別の例を図示する。1つの観点では、装置600は、ここで、ブロック610、620、630、640、650、660、および670中で説明するようなDHCP RELEASEメッセージの照合を提供するように構成されている1つ以上のモジュールを備える少なくとも1つのプロセッサによって実現される。例えば、それぞれのモジュールは、ハードウェは、ソフトウェア、または、これらの任意の組み合わせを含む。装置600はまた、少なくとも1つのプロセッサと通信している、少なくとも1つのメモリによって実現されてもよい。装置600は、DHCP RELEASEメッセージを受け取る手段610を備える第1のモジュールを具備する。装置600は、クライアントとサーバの間に安全なリンクがあるか否かを決定する手段620を備える第2のモジュールを具備する。1つの観点では、クライアントはATである。サーバはDHCPサーバであり、または、AGWが、DHCPサーバとして機能することができる。装置600は、クライアントが認証されたクライアントであることの判断を行う手段630を備える第3のモジュールを具備する。判断は、クライアントとサーバの間に安全なリンクがあるか否かに基づいている。クライアントとサーバの間の安全なリンクは、eBSを通したものである。装置600は、DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールドからIPアドレスを抽出する手段640を備える第4のモジュールを具備する。装置600は、トンネル関連のIPアドレスを決定する手段650を備える第5のモジュールを具備する。装置600は、IPアドレスをトンネル関連のIPアドレスと比較して、一致があるか否かを決定する手段660を備える第6のモジュールを具備する。装置600は、IPアドレスをリリースする手段670を備える第7のモジュールを具備する。装置600は、DHCP RELEASEメッセージを破棄する手段665を備える第8のモジュールを具備する。IPアドレスとトンネル関連のIPアドレスとの間に一致がない場合、DHCP RELEASEメッセージは破棄される。当業者は、本開示の精神と範囲に影響を及ぼすことなく、インターネットプロトコル(IP)のバージョンに依拠して、(これに制限される訳ではないが、IPv4等の)さまざまなIPアドレスを使用してもよいことを理解するだろう。IPアドレスの例は、IPv4アドレス等である。
【0041】
開示した実施形態のこれまでの記述は、当業者が本発明を製作または使用できるように提供した。これらの実施形態に対するさまざま改良は当業者に容易に明らかとなり、ここに定義された一般的な原理は、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、他の実施形態に適用されてもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
DHCP RELEASEメッセージの照合のための方法において、
前記DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールドからインターネットプロトコル(IP)アドレスを抽出することと、
トンネル関連のIPアドレスを決定することと、
前記IPアドレスと、前記トンネル関連のIPアドレスとを比較して、一致があるか否かを決定することと、
一致がある場合、前記IPアドレスをリリースすることと
を含む方法。
【請求項2】
一致がない場合、前記DHCP RELEASEメッセージを破棄することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
トンネルを介して、前記DHCP RELEASEメッセージを受信することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記DHCP RELEASEメッセージを送っているクライアントが、認証されているクライアントであるとして仮定することをさらに含む、請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記DHCP RELEASEメッセージを送っているクライアントと、前記DHCP RELEASEメッセージを受信しているサーバとの間に安全なリンクがあるか否かを決定することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記クライアントと前記サーバの間に安全なリンクがある場合、前記クライアントが認証されたクライアントであるとして仮定することをさらに含む、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記クライアントはアクセス端末である、請求項5記載の方法。
【請求項8】
前記アクセス端末は、ワイヤレス技術をサポートする、請求項7記載の方法。
【請求項9】
前記アクセス端末は、移動体電話機、PDA、または、コンピュータ端末のうちの1つである、請求項7記載の方法。
【請求項10】
サーバはDHCPサーバである、請求項5記載の方法。
【請求項11】
AGWがDHCPサーバとして働く、請求項10記載の方法。
【請求項12】
クライアントからサーバに前記DHCP RELEASEメッセージを中継することをさらに含む、請求項1記載の方法。
【請求項13】
AGWは、前記DHCP RELEASEメッセージを中継するDHCP中継エージェントである、請求項12記載の方法。
【請求項14】
AGWは、前記DHCP RELEASEメッセージを中継するDHCPv4中継エージェントである、請求項12記載の方法。
【請求項15】
前記クライアントと前記サーバは、シンプルIPv4動作をサポートする、請求項12記載の方法。
【請求項16】
前記クライアントは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)技術をサポートする、請求項12記載の方法。
【請求項17】
前記クライアントは、進化基地局(eBS)を介して、前記サーバにアクセスする、請求項16記載の方法。
【請求項18】
前記クライアントと前記進化基地局(eBS)の間のワイヤレスリンクは、以下のワイヤレス技術:コード分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、または、直交周波数分割多元接続(OFDMA)のうちの1つに基づいている、請求項17記載の方法。
【請求項19】
前記IPアドレスと前記トンネル関連のIPアドレスは、IPv4アドレスである、請求項1記載の方法。
【請求項20】
IPアドレスは、急速コミットオプションで割り当てられる、請求項1記載の方法。
【請求項21】
DHCP RELEASEメッセージを照合する方法において、
トンネルを介して、前記DHCP RELEASEメッセージを受信することと、
前記DHCP RELEASEメッセージを送っているクライアントと、前記DHCP RELEASEメッセージを受信しているサーバとの間に安全なリンクがあるか否かを決定することと、
前記クライアントと前記サーバの間に安全なリンクがある場合、前記クライアントが認証されたクライアントであることを仮定することと、
DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールドからインターネットプロトコル(IP)アドレスを抽出することと、
トンネル関連のIPアドレスを決定することと、
前記IPアドレスと、前記トンネル関連のIPアドレスとを比較して、一致があるか否かを決定することと、
一致がある場合、前記IPアドレスをリリースし、または、一致がない場合、DHCP RELEASEメッセージを破棄することと
を含む方法。
【請求項22】
前記クライアントはアクセス端末であり、前記サーバはAGW/DHCPサーバである、請求項21記載の方法。
【請求項23】
DHCP RELEASEメッセージを照合する装置において、
前記DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールドからインターネットプロトコル(IP)アドレスを抽出する手段と、
トンネル関連のIPアドレスを決定する手段と、
前記IPアドレスと、前記トンネル関連のIPアドレスとを比較して、一致があるか否かを決定する手段と、
一致がある場合、前記IPアドレスをリリースする手段と
を具備する装置。
【請求項24】
一致がない場合、DHCP RELEASEメッセージを破棄する手段をさらに具備する、請求項23記載の装置。
【請求項25】
前記IPアドレスと前記トンネル関連のIPアドレスは、IPv4アドレスである、請求項23記載の装置。
【請求項26】
前記DHCP RELEASEメッセージを送っているクライアントと、前記DHCP RELEASEメッセージを受信しているサーバとの間に安全なリンクがあるか否かを決定する手段をさらに具備する、請求項23記載の装置。
【請求項27】
前記クライアントと前記サーバの間に安全なリンクがある場合、前記クライアントが認証されたクライアントであるとして仮定する手段をさらに具備する、請求項26記載の装置。
【請求項28】
前記クライアントはアクセス端末であり、前記サーバはDHCPサーバである、請求項26記載の装置。
【請求項29】
前記アクセス端末と前記DHCPサーバは、シンプルIPv4動作をサポートする、請求項28記載の装置。
【請求項30】
前記アクセス端末は、進化基地局(eBS)を介して、前記DHCPサーバにアクセスし、前記アクセス端末と前記進化基地局(eBS)の間のワイヤレスリンクは、以下のワイヤレス技術:コード分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、または、直交周波数分割多元接続(OFDMA)のうちの1つに基づいている、請求項29記載の装置。
【請求項31】
DHCP RELEASEメッセージを照合する回路装置において、
前記DHCP RELEASEメッセージを受信する受信回路と、
前記DHCP RELEASEメッセージを記憶するメモリユニットと、
前記メモリユニットと前記受信ユニットに結合されている中央処理ユニット(CPU)と
を具備し、
前記CPUは、
前記DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールドからIPアドレスを抽出し、
トンネル関連のIPアドレスを決定し、
前記IPアドレスと、前記トンネル関連のIPアドレスとを比較して、一致があるか否かを決定し、
一致がある場合、前記IPアドレスをリリースする
ように構成されている回路装置。
【請求項32】
前記メモリユニットと前記受信ユニットに結合されている前記CPUは、一致がない場合、DHCP RELEASEメッセージを破棄するようにさらに構成されている、請求項31記載の回路装置。
【請求項33】
前記IPアドレスと前記トンネル関連のIPアドレスは、IPv4アドレスである、請求項31記載の回路装置。
【請求項34】
前記受信ユニットとCPUとは、シンプルIPv4動作をサポートする、請求項31記載の装置。
【請求項35】
前記受信ユニットは、以下のワイヤレス技術:コード分割多元接続(CDMA)、時間分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、または、直交周波数分割多元接続(OFDMA)のうちの1つをサポートする、請求項31記載の装置。
【請求項36】
少なくとも1つのコンピュータによって実行されるときに方法を実現する、プログラムコードを含むコンピュータ読取可能媒体において、
DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールドからインターネットプロトコル(IP)アドレスを抽出するためのプログラムコードと、
トンネル関連のIPアドレスを決定するためのプログラムコードと、
前記IPアドレスと、前記トンネル関連のIPアドレスとを比較して、一致があるか否かを決定するためのプログラムコードと、
一致がある場合、前記IPアドレスをリリースするためのプログラムコードと
を含む、コンピュータ読取可能媒体。
【請求項37】
前記IPアドレスと前記トンネル関連のIPアドレスは、IPv4アドレスである、請求項36記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項38】
一致がない場合、前記DHCP RELEASEメッセージを破棄するためのプログラムコードをさらに含む、請求項36記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項39】
トンネルを介して、前記DHCP RELEASEメッセージを受信するためのプログラムコードをさらに含む、請求項36記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項40】
前記DHCP RELEASEメッセージを送っているクライアントと、前記DHCP RELEASEメッセージを受信しているサーバとの間に安全なリンクがあるか否かを決定するためのプログラムコードをさらに含む、請求項36記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項41】
前記クライアントと前記サーバの間に安全なリンクがある場合、前記クライアントが認証されたクライアントであることを仮定するためのプログラムコードをさらに含む、請求項40記載のコンピュータ読取可能媒体。
【請求項42】
少なくとも1つのコンピュータによって実行されるとき、方法を実現する、プログラムコードを含むコンピュータ読取可能媒体において、
トンネルを介して、DHCP RELEASEメッセージを受信するためのプログラムコードと、
前記DHCP RELEASEメッセージを送っているクライアントと、前記DHCP RELEASEメッセージを受信しているサーバとの間に安全なリンクがあるか否かを決定するためのプログラムコードと、
前記クライアントと前記サーバの間に安全なリンクがある場合、前記クライアントが認証されたクライアントであるとして仮定するためのプログラムコードと、
前記DHCP RELEASEメッセージのciaddrフィールドからIPアドレスを抽出するためのプログラムコードと、
トンネル関連のIPアドレスを決定するためのプログラムコードと、
前記IPアドレスと、前記トンネル関連のIPアドレスとを比較して、一致があるか否かを決定するためのプログラムコードと、
一致がある場合、前記IPアドレスをリリースし、または、一致がない場合、前記DHCP RELEASEメッセージを破棄するためのプログラムコードと
を含むコンピュータ読取可能媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−38777(P2013−38777A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−162652(P2012−162652)
【出願日】平成24年7月23日(2012.7.23)
【分割の表示】特願2010−512303(P2010−512303)の分割
【原出願日】平成20年6月10日(2008.6.10)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】