説明

動的加硫型熱可塑性エラストマーを含むフィルム

本発明は、加硫型熱可塑性エラストマーとポリプロピレン系ポリオレフィン組成物と場合によりエチレンポリマーとを含むフィルムに関する。フィルムは、たとえば、30〜90重量部の加硫型熱可塑性エラストマーと5〜65重量部のポリプロピレン系ポリオレフィン組成物と場合により0〜50重量部のエチレンポリマーとを含む。ただし、前記重量部は、100重量部の加硫型熱可塑性エラストマー、ポリプロピレン系ポリオレフィン組成物、およびエチレンポリマーを基準にする。フィルムは、ソフトタッチ用途、コンシューマー用途、医療用途、衛生用途、包装用途、および自動車用途、または衣類用途に使用される。フィルムは、たとえば、ベビー用おむつ、手術用ドレープ、手術用パウチ、病院用リネン、おむつ用ウエストバンドおよびサイドタブ、成人用失禁製品、女性用衛生製品、ならびに創傷ケア製品に有用である。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、加硫型熱可塑性エラストマーを含むフィルムに関する。本発明はまた、医療用途または衛生用途における加硫型熱可塑性エラストマーを含むフィルムの使用に関する。
【0002】
加硫型熱可塑性エラストマーを含むフィルムは、たとえば、国際公開第2005/023909号パンフレットから公知である。この特許出願には、加硫型熱可塑性エラストマーとエチレン/α−オレフィンコポリマーとを含むフィルムが開示されている。こうしたフィルムの欠点の1つは弾性挙動である。おむつや成人用失禁製品のような用途では、より良好な弾性挙動が必要とされる。たとえば医療用途におけるこうしたフィルムのさらなる欠点は、高温滅菌の際の不十分な耐温度性である。事実上、先行技術では、加硫型熱可塑性エラストマーを含む良好な性能を備えたフィルムを達成することは困難であることがわかる。
【0003】
本発明の目的は、加硫型熱可塑性エラストマーを含む改良された性能を備えたフィルムを提供することである。
【0004】
この目的は、加硫型熱可塑性エラストマーとポリプロピレン系ポリオレフィン組成物とを含むフィルムにより達成される。
【0005】
意外にも、加硫型熱可塑性エラストマーとポリプロピレン系ポリオレフィン組成物とを含むフィルムは、改良された弾性挙動を示すことが判明した。フィルムは、低減された伸長後永久変形を示す。
【0006】
本発明に係るフィルムのさらなる利点は、医療用途においてたとえば滅菌に必要とされることの多い90℃超の温度に暴露されてもより良好な耐温度性を示すことである。本発明に係るフィルムのさらなる利点は、非常に平滑な絹様表面を示すことであり、その結果、フィルムは、医療用途または衛生用途にきわめてよく適合する。
【0007】
本発明に係るフィルム中の加硫型熱可塑性エラストマーは、たとえば、熱可塑性物質とゴムとを含む。熱可塑性物質の例は、ポリオレフィン、ポリアミド、またはポリカーボネートである。加硫型熱可塑性エラストマーは、好ましくは、ポリオレフィンとゴムとを含むポリオレフィン系熱可塑性エラストマーを含む。ポリオレフィンの例は、エチレンもしくはプロピレンのホモポリマー、エチレンとプロピレンとのコポリマー、エチレンと4〜20個の炭素原子を有するα−オレフィンコモノマーとのコポリマー、またはプロピレンと4〜20個の炭素原子を有するα−オレフィンコモノマーとのコポリマーである。コポリマーの場合、前記コポリマー中のプロピレンの含量は、好ましくは、少なくとも75wt.%である。ポリオレフィンのホモポリマーおよびコポリマーは、チーグラー・ナッタ触媒、メタロセン触媒、または他のシングルサイト触媒を用いて調製可能である。好ましくは、ポリプロピレン、ポリエチレン、またはそれらの混合物が、ポリオレフィンとして使用される。より好ましくは、ポリプロピレンがポリオレフィンとして使用される。ポリプロピレンは、線状であっても分岐状であってもよい。好ましくは、線状ポリプロピレンが使用される。ポリプロピレンのメルトフローインデックス(MFI)は、好ましくは0.1〜100、より好ましくは0.1〜50、さらにより好ましくは0.3〜20(ISO規格1133(230℃、荷重2.16kg)に準拠)である。
【0008】
ポリオレフィンの量は、たとえば、熱可塑性エラストマーの全重量を基準にして20重量%未満である。好ましくは、ポリオレフィンの量は、加硫型熱可塑性エラストマーの全重量を基準にして1〜15重量%、より好ましくは5〜10重量%である。
【0009】
本発明に係るポリオレフィン系熱可塑性エラストマーに好適なゴムの例は、エチレン−プロピレンコポリマー(これ以降ではEPMと記す)、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー(これ以降ではEPDMと記す)、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム(SBS)、ニトリルブタジエンゴム、イソブテン−イソプレンゴム、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー(SEBS)、ブチルゴム、イソブチレン−p−メチルスチレンコポリマーもしくは臭素化イソブチレン−p−メチルスチレンコポリマー、天然ゴム、またはこれらのブレンドである。
【0010】
好ましくは、EPDMまたはEPMがゴムとして使用される。最も好ましくは、EPDMがゴムとして使用される。EPDMは、好ましくは、エチレンモノマーユニット40〜80重量部と、α−オレフィンに由来するモノマーユニット58〜18重量部と、非共役ジエンに由来するモノマーユニット2〜12重量部と、を含有する。ただし、エチレンモノマーユニットとα−オレフィンと非共役ジエンとの全重量は100である。α−オレフィンとしては、好ましくは、プロピレンが使用される。非共役ジエンとしては、好ましくは、ジシクロペンタジエン(DCPD)、5−エチリデン−2−ノルボルネン(ENB)、もしくはビニルノルボルネン(VNB)、またはそれらの混合物が使用される。
【0011】
加硫型熱可塑性エラストマー中のゴムは、たとえば、硫黄、硫黄化合物、金属酸化物、マレイミド化合物、フェノール樹脂、またはペルオキシドのような加硫剤の存在下で動的加硫される。これらの加硫剤は、従来技術から公知であり、たとえば、米国特許第5100947号明細書に記載されている。加硫剤としてシロキサン化合物を使用することも可能である。シロキサン化合物の例は、ヒドロシランまたはビニルアルコキシシランである。本発明に係るフィルム中のゴムは、好ましくは、加硫剤としてペルオキシドを用いて加硫される。好適なペルオキシドの例は、有機ペルオキシド、たとえば、ジクミルペルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル−(2,5−ジ−tert−ブチルペルオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−2,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ベンゾイルペルオキシド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオキシド、tert−ブチルペルオキシベンゾエート、tert−ブチルペルオキシイソプロピルカーボネート、ジアセチルペルオキシド、ラウロイルペルオキシド、tert−ブチルクミルペルオキシドである。
【0012】
ペルオキシドの量は、熱可塑性エラストマーの全重量を基準にして、好ましくは0.02〜5重量%、より好ましくは0.05〜2重量%である。エラストマーの加硫中に共剤を使用することも可能である。好適な共剤の例は、ジビニルベンゼン、硫黄、p−キノンジオキシム、ニトロベンゼン、ジフェニルグアニジン、トリアリールシアヌレート、トリメチロールプロパン−N,N−m−フェニレンジマレイミド、エチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレンジメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、アリールメタクリレート、ビニルブチレート、およびビニルステアレートである。共剤の量は、好ましくは、熱可塑性エラストマー組成物の全重量の0〜2.00重量%である。ペルオキシド加硫型熱可塑性エラストマーから作製されたフィルムは、良好な透明性を示す。
【0013】
ゴムの加硫度は、ゲル含量により表しうる。ゲル含量は、ゴム用有機溶媒中に浸漬された試料の非可溶性ゴムの量とゴムの全量との比(重量基準)である。ゲル含量の測定方法については、米国特許第5100947号明細書に記載されている。本明細書では、試料は、室温でゴム用有機溶媒中に48時間浸漬される。浸漬前の試料およびその残留物の両方の重量を測定した後、熱可塑性エラストマー組成物中のすべての成分の相対量に関する情報に基づいて、非可溶性エラストマーおよび全エラストマーの量を計算しうる。本発明に係る動的加硫型ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー中のゴムは、少なくとも部分的に加硫されて、たとえば、60〜100%のゲル含量を有する。
【0014】
好ましくは、ゴムは、70%超のゲル含量になるように加硫される。より好ましくは、90%超のゲル含量になるように加硫される。さらにより好ましくは、ゴムは、少なくとも95%のゲル含量になるように加硫される。
【0015】
動的加硫型熱可塑性エラストマーは、ポリオレフィンと、ゴムと、場合により、当業者により慣用される添加剤と、の溶融混合および混練により、調製可能である。溶融混合および混練は、従来の混合装置、たとえば、ロールミル、バンバリー(Banbury)ミキサー、ブラベンダー(Brabender)ミキサー、連続混合機(たとえば、一軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機など)で行うことが可能である。好ましくは、溶融混合は、二軸スクリュー押出機で行われる。ポリオレフィンの後、ゴムおよび場合により添加剤を適切に分散しておき、加硫剤を添加して動的加硫を開始する。本発明に係るフィルム中の動的加硫型熱可塑性エラストマーはまた、ポリオレフィンとゴムと場合により添加剤とを一工程で溶融混合することにより、調製することも可能である。一工程とは、ポリオレフィンとゴムと加硫剤と場合により他の添加剤とをフィーダーにより連続混合機に同時に供給することを意味する。しかしながら、ポリオレフィンはまた、加硫前に部分的に添加しかつ加硫後に部分的に添加することも可能である。オイルは、たとえば、加硫前、加硫時、または加硫後に添加可能である。しかしながら、オイルはまた、加硫前に部分的に添加しかつ加硫後に部分的に添加することも可能である。好ましくは、オイルは、加硫後に添加される。
【0016】
加硫型熱可塑性エラストマーは、たとえば、80ショアA未満の硬度を有する。好ましくは、動的加硫型熱可塑性エラストマーは、70ショアA未満の硬度を有する。より好ましくは、動的加硫型熱可塑性エラストマーは、60ショアA未満の硬度を有する。
【0017】
ポリプロピレン系ポリオレフィン組成物は、たとえば、全重量部を100として20〜50重量部のポリプロピレンと50〜80重量部のエラストマー性オレフィンコポリマーとを含む。より好ましくは、ポリプロピレン系ポリオレフィン組成物は、全重量部を100として20〜40重量部のポリプロピレンと60〜80重量部のエラストマー性オレフィンコポリマーとを含む。最も好ましくは、全重量部を100として30〜40部のポリプロピレンおよび60〜70部のエラストマー性オレフィンコポリマーである。
【0018】
好ましくは、ポリプロピレン系ポリオレフィン組成物は、20〜50重量部のポリプロピレンと、オレフィンCH=CHR[式中、RはHまたは2〜10個の炭素原子を有するアルキルである]を有しかつ適切であればポリエンから誘導される低比率のユニットを含有する50〜80重量部のエラストマー性オレフィンコポリマーと、を含む。
【0019】
ポリプロピレンは、好ましくは、ポリプロピレンホモポリマーまたは0.5〜15モル%のエチレンおよび/もしくは4〜10個の炭素原子を有するα−オレフィンを含有するプロピレンコポリマーから選択される。ポリプロピレンは、たとえば、3.5超の分子量分布(MWD)を有する。
【0020】
ポリプロピレンホモポリマーは、好ましくは85超、より好ましくは90超のアイソタクチックインデックス(キシレンへの溶解度を測定することにより決定される)を有する。プロピレンポリマーは、5超、一般的には5〜50のMWDを有することが好ましい。プロピレンポリマーのメルトインデックス(ASTM1238条件「L」)は、一般的には0.1〜50g/10分である。好ましくは、メルトインデックスは0.1〜30である。プロピレンコポリマーは、たとえば、プロピレン以外のα−オレフィンを2〜10モル%含む。好ましくは、α−オレフィンは、エチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、および4−メチル−1−ペンテンを含む群から選択される。これらのうちで、エチレンおよび1−ブテンがとくに好ましい。
【0021】
本発明に係るポリプロピレン系ポリオレフィンは、アルミニウムアルキルと活性形のMgCl担持遷移金属を含む固体成分との反応生成物を含む従来のチーグラー/ナッタ型触媒の存在下で、適切であればエチレンまたは他のα−オレフィンの存在下で、プロピレンを重合することにより、公知の技術に従って調製可能である。プロピレンポリマーの好適な調製方法については、たとえば、欧州特許出願公開第395083号明細書、欧州特許出願公開第553805号明細書、および欧州特許出願公開第553806号明細書(その記載内容は、調製方法および生成物の特性に関して、参照により本明細書に援用されるものとする)に記載されている。プロピレンポリマーはまた、たとえば、シングルサイト触媒系またはメタロセン触媒系を用いて調製することも可能である。
【0022】
エラストマー性オレフィンコポリマーは、好ましくは、エチレンとα−オレフィンCH=CHR[式中、Rは、1〜6個の炭素原子を有するアルキルである]とのコポリマーから選択される。より好ましくは、α−オレフィンは、プロピレンまたはブチレンである。前記コポリマー中、エチレンから誘導されるユニットの重量含量は、好ましくは40〜70%、より好ましくは50〜70%、最も好ましいのは60〜70%である。α−オレフィンから誘導されるユニットの重量含量は、好ましくは30〜60%、より好ましくは30〜50%、最も好ましくは30〜40%である。
【0023】
とくに好ましいのは、ポリエンから誘導されるユニットを0.1〜20重量%、好ましくは1〜10%含有するコポリマーである。そのようなポリエンは、trans−1,4−ヘキサジエン、cis−1,4−ヘキサジエン、6−メチル−1,5−ヘプタジエン、3,7−ジメチル−1,6−オクタジエン、および11−メチル−1,10−ドデカジエン;単環式ジオレフィン、たとえば、cis−1,5−シクロオクタジエンおよび5−メチル−1,5−シクロオクタジエンなど;二環式ジオレフィン、たとえば、4,5,8,9−テトラヒドロインデンならびに6−および/または7−メチル−4,5,8,9−テトラヒドロインデンなど;アルケニル−またはアルキリデン−ノルボルネン、たとえば、5−エチリデン−2−ノルボルネン、5−イソプロピリデン−2−ノルボルネン、およびエキソ−5−イソプロペニル−2−ノルボルネンなど;多環式ジオレフィン、たとえば、ジシクロペンタジエン、トリシクロ[6.2.1.0,7]4,9−ウンデカジエンおよびその4−メチル誘導体、1,4−ヘキサジエン、イソプレン、1,3−ブタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘプタジエンなどを含む群から選択可能である。これらのうちで、5−エチリデン−2−ノルボルネンがとくに好ましい。エラストマー性エチレンコポリマーは、好ましくは、低い結晶化度を有する。好ましくは、本発明に使用されるエラストマー性エチレンコポリマーは、3未満、一般的には2〜3のMWDを有する。
【0024】
エラストマーオレフィンコポリマーは、有利には、メタロセン化合物とアルモキサンとを含む触媒系の存在下でエチレンとα−オレフィンと適切であればポリエンとの混合物を重合することにより調製可能である。
【0025】
ポリプロピレン系ポリオレフィン組成物は、高ホモジナイズ能を有するバンバリー(Banbury)型の密閉式混合機を利用して2つの成分を機械的に混合するような公知の方法を用いて調製可能である。他の選択肢として、前記組成物は、有利には、逐次重合を利用して反応器内で直接取得可能である。実際に、この技術に従って得られる組成物は、単純な機械的混合により得られる組成物よりも良好なエラストマー特性を示す。以上に挙げたポリプロピレン系ポリオレフィン組成物(b)は、好ましくは、国際公開第9635751号パンフレットに記載の方法により調製される。リアクターTPOとしても知られるこれらのポリオレフィン組成物は、たとえば、ハイファックス(Hifax)(登録商標)、アドフレックス(Adflex)(登録商標)、およびソフテル(Softell)(登録商標)という商品名で市販されている。
【0026】
ポリプロピレン系ポリオレフィンはまた、プロピレンに由来する約75〜95重量パーセントの反復ユニットと、プロピレン以外で2個もしくは4〜20個の炭素原子を有する線状もしくは分岐状のα−オレフィンに由来する約5〜25重量パーセントの反復ユニットと、を含むランダムプロピレンコポリマーであってもよい。ランダムプロピレンコポリマーは、好ましくは、たとえば1.5〜5.0の狭い分子量分布(MWD)を有するが、好ましいMWDは約1.5〜3.2である。ランダムプロピレンコポリマーは、好ましくは、プロピレンユニットをアイソタクチックに含む。ランダムプロピレンコポリマーの結晶化度は、融解熱により測定され(DSC)、好ましくは、ホモアイソタクチックポリプロピレンの2〜65%、好ましくは5〜40%である。ランダムプロピレンコポリマーは、好ましくは、プロピレンに由来する約80〜94重量パーセントの反復ユニットと6〜20重量パーセントのα−オレフィンとを含み、より好ましくは、プロピレンに由来する84〜90重量パーセントの反復ユニットと約10〜16重量の前記α−オレフィンとを含む。好ましくは、前記α−オレフィンはエチレンである。ランダムプロピレンコポリマーの調製方法は、とくに限定されるものではない。ランダムプロピレンコポリマーは、単段反応器または多段反応器を用いて、プロピレンと、2個もしくは4〜20個の炭素原子を有するα−オレフィン、好ましくはエチレンと、を共重合することにより調製可能である。重合方法は、伝統的チーグラー・ナッタ触媒系またはシングルサイトメタロセン触媒系を用いる高圧のスラリー相、ガス相、バルク相、もしくは溶液相、またはそれらの組合せを含む。使用される触媒は、好ましくは、高いアイソ特異性を有するものである。好ましくは、メタロセン触媒系が使用される。重合は、連続法またはバッチ法により実施可能であり、連鎖移動剤、捕捉剤、または適用可能と考えられる他の添加剤の使用を含みうる。以上に挙げたランダムプロピレンコポリマーは、好ましくは、欧州特許出願公開第969043号明細書に記載の方法により調製される。これらのランダムプロピレンコポリマーは、たとえば、ビスタマックス(Vistamaxx)(登録商標)という商品名で市販されている。
【0027】
ポリプロピレン系ポリオレフィンはまた、高分子量セグメント化コポリマーを形成するようにプロピレンと4−メチル−1−ペンテンとスチレンとエチレンおよび/または1種以上のC4〜20α−オレフィン、シクロオレフィン、もしくはジオレフィンとを含む付加重合性モノマー混合物のマルチブロックコポリマーまたはセグメント化コポリマーであってもよい。こうしたコポリマーは、国際公開第2005090425号パンフレット、国際公開第090426号パンフレット、および国際公開第090427号パンフレットにさらに開示されるように、1つ以上の化学的性質または物理的性質の異なる2つ以上、好ましくは3つ以上のセグメントまたはブロックを含有する。こうしたマルチブロックコポリマーは、インフューズ(Infuse)(登録商標)という商品名でダウ・ケミカルズ(Dow Chemicals)から市販されている。
【0028】
本発明に係るフィルムは、場合により、エチレンのホモポリマーまたはコポリマーから選択されるエチレンポリマーを含みうる。エチレンホモポリマーの例は、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、極低密度ポリエチレン(VLDPE)、または高密度ポリエチレン(HDPE)である。エチレンコポリマーの例は、エチレン−ビニルアセテートコポリマーまたはエチレン/α−オレフィンコポリマーである。好ましくは、エチレン/α−オレフィンコポリマーが、場合により、本発明に係るフィルム中に存在する。
【0029】
エチレン/α−オレフィンコポリマーとは、たとえば、約20,000超の分子量(Mw)で約0.93g/cm未満の密度を有する一群のエチレン系コポリマーを意味する。エチレン/α−オレフィンコポリマーは、好ましくは、約0.86〜約0.92g/cmの密度を有する。より好ましくは、エチレン/α−オレフィンコポリマーは、約0.88〜約0.91g/cmの密度を有する。
【0030】
エチレン/α−オレフィンコポリマーは、たとえば、エチレン95〜67重量部と3〜8個の炭素原子を有するα−オレフィン5〜37重量部とを含む。好ましくは、エチレン/α−オレフィンコポリマーは、エチレン92〜65重量部と3〜8個の炭素原子を有するα−オレフィン8〜35重量部とを含む。より好ましいエチレン/α−オレフィンコポリマーは、エチレン90〜65重量部と3〜8個の炭素原子を有するα−オレフィン10〜35とを含む。3〜8個の炭素原子を有するα−オレフィンの例は、プロペン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、および1−オクテンである。好ましくは、1−ブテンまたは1−オクテンがα−オレフィンとして使用される。市販のコポリマーは、たとえば、イグザクト(EXACT)TMまたはエンゲージ(ENGAGE)TMである。
【0031】
エチレン/α−オレフィンコポリマーの例としては、エチレン/1−ブテン、エチレン/1−ペンテン、エチレン/1−ヘキセン、エチレン/1−オクテン、およびエチレン/2−ノルボルネンが挙げられる。エチレンα−オレフィンコポリマーは、たとえば1.5〜3、好ましくは1.8〜3.0、より好ましくは1.9〜2.8の狭い分子量分布を有しうる。狭い分子量分布は、たとえばメタロセン触媒などのシングルサイト触媒が使用される重合系を用いて達成可能である。
【0032】
本発明に係るエチレン/α−オレフィンコポリマーは、たとえば、120℃未満のピーク融解温度を有する。より好ましくは55〜100℃のピーク融解温度である。
【0033】
動的加硫型熱可塑性エラストマーとポリプロピレン系ポリオレフィン組成物と場合によりエチレンポリマーとを含む組成物は、動的加硫型熱可塑性エラストマーとポリプロピレン系ポリオレフィン組成物と場合によりエチレンポリマーとの溶融混合および混練を行うことにより調製可能である。組成物はまた、動的加硫型熱可塑性エラストマーの調製と、加硫前、加硫時、または加硫後のポリプロピレン系ポリオレフィン組成物および場合によりエチレンポリマーの添加と、により調製することも可能である。
【0034】
本発明に係るフィルム中の組成物は、慣用的添加剤を含有しうる。そのような添加剤の例は、補強性および非補強性の充填剤、可塑剤、酸化防止剤、安定剤、オイル、帯電防止剤、ワックス、発泡剤、顔料、難燃剤、粘着防止剤、ならびに他の公知の薬剤であり、ラバーワールド誌ブルーブック(Rubber World Magazine Blue Book)およびゲター(Gaether)ら、プラスチック添加剤便覧(Plastics Additives Handbook)(ハンザー(Hanser)、1990年)に記載されている。好適な充填剤の例は、炭酸カルシウム、クレー、シリカ、タルク、二酸化チタン、およびカーボンである。
【0035】
好適なオイルの例は、パラフィン系オイル、ナフテン系オイル、石油留分から得られるアロマ系オイルである。パラフィン系オイルとしては、たとえば、サンパー(Sunpar)TMオイルを使用することが可能である。また、芳香族化合物の濃度が好ましくは4wt.%未満でありかつ極性化合物の濃度が0.3wt.%未満である高水素化オイルを使用することも可能である。そのようなオイルの例は、米国のペンズオイル(Pennzoil)により供給されるペンズウルトラ(PennzUltra)TM1199である。熱可塑性エラストマー中のオイル/ゴム比は、たとえば0.5〜3、好ましくは1〜2.5、より好ましくは1.6〜2.0である。
【0036】
粘着防止剤の例は、天然シリカ、フルオロポリマー、シリコンオイル、ステアレート、たとえば亜鉛ステアレートもしくはカルシウムステアレート、または脂肪酸アミド、たとえばケマミド(kemamide)TMである。
【0037】
場合により添加可能な他の添加剤は、たとえば、金属酸化物、金属水酸化物、金属炭酸塩、またはヒドロタルサイトのようなルイス塩基である。
【0038】
添加剤は、場合により、加硫型熱可塑性エラストマーの調製時または加硫型熱可塑性エラストマーとポリプロピレン系ポリオレフィン組成物と場合によりエチレンポリマーとを含む組成物の調製時に添加可能である。
【0039】
添加される添加剤の量は、当業者に公知である。好ましくは、添加剤の量は、フィルムの性質を損なわないように選択される。
【0040】
本発明に係るフィルムは、従来の方法、たとえば、ブローンフィルム法またはキャストフィルム法により、加工可能である。
【0041】
フィルムとしては、たとえば、単層構成のフィルムまたは共押出しによりもしくはラミネーションによりもしくは押出しコーティングにより形成される多層構成のフィルムが挙げられる。加硫型熱可塑性エラストマーとポリプロピレン系ポリオレフィン組成物と場合によりエチレンポリマーとを含む組成物は、好ましくは、溶融状態でフラットダイに通して押し出してから冷却させてシートまたはキャストフィルムに形成される。他の選択肢として、組成物は、溶融状態で環状ダイに通して押し出してからブロー成形しそして冷却させてチューブラーフィルムに形成される。チューブラーフィルムを軸方向にスリットしてから開いてフラットフィルムを形成することが可能である。本発明のフィルムは、非配向、一軸配向、または二軸配向でありうる。本発明のフィルムは、たとえば、単層フィルムであるかまたは多層フィルムの一部である。本発明に係るフィルムは、たとえば、5〜500マイクロメートルの厚さを有する。好ましくは、フィルムは、5〜300マイクロメートルの厚さを有する。より好ましくは、フィルムは、5〜200マイクロメートルの厚さを有する。最も好ましくは、フィルムは、5〜100マイクロメートルの厚さを有する。
【0042】
本発明に係るフィルムは、たとえば、30〜95重量部の加硫型熱可塑性エラストマーと5〜70重量部のポリプロピレン系ポリオレフィン組成物とを含む。ただし、前記重量部は、100重量部の全組成物を基準にする。好ましくは、フィルムは、40〜80重量部の加硫型熱可塑性エラストマーと20〜60重量部のポリプロピレン系ポリオレフィン組成物と含む。ただし、前記重量部は、100重量部の全組成物を基準にする。さらにより好ましくは、フィルムは、50〜70重量部の加硫型熱可塑性エラストマーと30〜50重量部のポリプロピレン系ポリオレフィン組成物とを含む。ただし、前記重量部は、100重量部の全組成物を基準にする。
【0043】
場合により、組成物の全重量を基準にして0〜50重量部のエチレンポリマーが存在する。好ましくは、組成物の全重量を基準にして1〜30重量部のエチレンポリマーが存在する。本発明に係るフィルムがエチレンポリマーをも含む場合、組成物は、たとえば、30〜90重量部の加硫型熱可塑性エラストマーと5〜65部のポリプロピレン系ポリオレフィン組成物と5〜50重量部のエチレンポリマーとを含む。ただし、前記重量部は、100重量部の全組成物を基準にする。好ましくは、フィルムは、40〜80重量部の加硫型熱可塑性エラストマーと5〜30重量部のポリプロピレン系ポリオレフィン組成物組成物と5〜30重量部のエチレンポリマーとを含む。ただし、前記重量部は、100重量部の全組成物を基準にする。さらにより好ましくは、フィルムは、50〜70重量部の加硫型熱可塑性エラストマーと5〜30重量部のポリプロピレン系ポリオレフィン組成物と5〜30重量部のエチレンポリマーとを含む。ただし、前記重量部は、100重量部の全組成物を基準にする。
【0044】
本発明はさらに、本発明に係るフィルムを含む単層構成体または多層構成体に関する。多層構成体は、本発明に係るフィルムから形成された1層以上の層を含みうる。
【0045】
多層構成体は、当技術分野で周知の方法により形成可能である。すべての層がポリマーである場合、ポリマーを共押出しフィードブロック・ダイアセンブリーに通して共押出しすることにより、組成は異なるが接着一体化された2層以上の層を有するフィルムを得ることが可能である。多層構成体はまた、押出しコーティングにより形成することも可能である。この場合、ポリマーがダイから出る時に基材材料を高温溶融ポリマーに接触させる。
【0046】
多層構成体はまた、以上に記載したように作製された2枚以上の単層フィルムを組み合わせることにより形成することも可能である。そのように形成された層は、接着剤を用いてまたは熱および圧力を加えることにより接着一体化させることが可能である。この方法は、通常、1層が不織層である多層構成体に使用される。本発明では、単層構成体または多層構成体は、好ましくは、少なくとも1層の不織層を含む。不織層は、たとえば、ランダムパターンでインターレイされた個別の繊維またはフィラメントの構造体を有する層である。不織層は、当業者に公知のように、たとえば、メルトブロー法、スパンボンド法、エアレイ法、ウェットレイ法、ドライレイ法、ドライステープル法、およびカーデッドウェブ法のようなさまざまな方法によりこれまで形成されてきた。不織層は、好ましくは、ポリオレフィン、より好ましくは、PP、PE、またはエチレンもしくはプロピレンのコポリマー、たとえば、エチレン−プロピレンコポリマーもしくはプロピレン−エチレンコポリマーから形成された繊維を含む。プロピレン−エチレンコポリマーは、たとえば、ポリプロピレンの主鎖中に0.5〜20重量%のエチレンを共重合することにより調製される。好ましくは、プロピレン−エチレンコポリマーは、ポリプロピレンの主鎖中にエチレンをブロック共重合することにより生成されたブロックコポリマーである。より好ましくは、プロピレン−エチレンコポリマーは、ポリプロピレンの主鎖中にエチレンをランダム共重合することにより生成されたランダムコポリマーである。好ましくは、約5〜約15重量%のエチレンがポリプロピレンの主鎖中に存在する。プロピレン−エチレンコポリマーは、好ましくは、メタロセン触媒の存在下で重合される。
【0047】
単層構成体または多層構成体は、好ましくは、マイクロパーフォレーション加工されている1層以上の層を含む。より好ましくは、単層構成体または多層構成体は、複数のマイクロパーフォレーションを含む1層以上の層を含む。マイクロパーフォレーションは、たとえば100ミクロン〜1500ミクロン、より好ましくは250〜1000ミクロンの直径を有する。マイクロパーフォレーションは、好ましくは、増大された通気性を提供するように前記層の表面中に実質的に均一に分布する。
【0048】
本発明はさらに、包装用途、自動車用途、衣類用途、衛生用途、または医療用途における、本発明に係るフィルムまたは単層構成体もしくは多層構成体の使用に関する。衛生用途または医療用途の例は、おむつ、包帯、手袋、手術用ドレープ、病院用リネン、おむつ用ウエストバンド、サイトパネル複合材、サイトタブ、手術用ドレープ、滅菌ラップ、手術用ガウン、創傷用テープ、外衣たとえばオーバースーツなどである。
【0049】
以下の実施例および比較実験により本発明について説明するが、これらに限定されるものではない。
【0050】
永久変形を測定するために、DSM法を用いて600%伸長後の永久変形を測定する。押出しフィルムからサンプルを10×2cm(10cmを押出し方向にとる)の寸法にカットする。このフィルムサンプル上に5cmのマークを付け、続いて、マーク付き領域を室温で600%伸長させる。600%でサンプルを10秒間保持した後、室温でサンプルを180分間緩和させる。
【0051】
次に、次式:
((伸長および緩和の後の長さ)−5cm)/5cm)×100=永久変形[%]
により永久変形を計算する。
【0052】
[実施例1]
30ショアAの硬度を有する動的加硫型熱可塑性エラストマー(サーリンクX6135NAT(Sarlink X6135 NAT))を高ゴム含量のエラストマー性熱可塑性ポリプロピレン(ハイファックス7334)およびエチレン/ブチレンコポリマー(イグザクト8201)と60:20:20の重量比でブレンドした。室温および高温における機械的ブレンド性を測定するために、ブレンドを特定のASTM試験規格に記載される寸法を有する試験品に射出成形した。さらに、ブローフィルム押出しによりブレンドを85ミクロンの厚さを有する弾性フィルムに加工した。高伸長レベルにおける弾性回復および永久変形を測定するために、「DSM法600%伸長後永久変形」を利用した。結果を表Iに示す。
【0053】
[実施例2]
30ショアAの硬度を有する動的加硫型熱可塑性エラストマー(サーリンクX6135NAT)を高ゴム含量のエラストマー性熱可塑性ポリプロピレン(ハイファックス7334)と60:40の重量比でブレンドした。室温および高温における機械的ブレンド性を測定するために、ブレンドを特定のASTM試験規格に記載される寸法を有する試験品に射出成形した。さらに、ブローフィルム押出しによりブレンドを85ミクロンの厚さを有する弾性フィルムに加工した。高伸長レベルにおける弾性回復および永久変形を測定するために、「DSM法600%伸長後永久変形」を利用した。結果を表Iに示す。
【0054】
[比較実験A]
30ショアAの硬度を有する動的加硫型熱可塑性エラストマー(サーリンクX6135NAT)をエチレン/ブチレンコポリマー(イグザクト8201)と60:40の重量比でブレンドした。室温および高温における機械的ブレンド性を測定するために、ブレンドを特定のASTM試験規格に記載される寸法を有する試験品に射出成形した。
【0055】
さらに、ブローフィルム押出しによりブレンドを90ミクロンの厚さを有する弾性フィルムに加工した。高伸長レベルにおける弾性回復および永久変形を測定するために、「DSM法600%伸長後永久変形」を利用した。結果を表Iに示す。
【0056】
【表1】

【0057】
以上の結果からわかるように、本発明に係るフィルムは、低減された永久変形を示す。さらに、フィルムは、より良好な耐温度性を示す。なぜなら、フィルムは、100℃および120℃でさえも有意な弾性率を有するが、先行技術のフィルムは、これらの高温で有意な弾性率を有していないからである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加硫型熱可塑性エラストマーとポリプロピレン系ポリオレフィン組成物との組成物を含むフィルム。
【請求項2】
前記組成物が、場合により、エチレンホモポリマーまたはエチレン−α−オレフィンコポリマーから選択されるエチレンポリマーを含む、請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
前記加硫型熱可塑性エラストマーが、ポリオレフィンとゴムとを含むポリオレフィン系熱可塑性エラストマーである、請求項1に記載のフィルム。
【請求項4】
前記ゴムが、ペルオキシド加硫剤を用いて動的加硫される、請求項3に記載のフィルム。
【請求項5】
前記加硫型熱可塑性エラストマーが、80ショアA未満の硬度を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載のフィルム。
【請求項6】
30〜90重量部の加硫型熱可塑性エラストマーと5〜65重量部のポリプロピレン系ポリオレフィン組成物と場合により5〜50重量部のエチレンポリマーとを含み、前記重量部が、100重量部の前記加硫型熱可塑性エラストマー、前記ポリプロピレン系ポリオレフィン組成物、および前記エチレンポリマーを基準にする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のフィルム。
【請求項7】
30〜95重量部の加硫型熱可塑性エラストマーと5〜70重量部のポリプロピレン系ポリオレフィン組成物とを含み、前記重量部が100重量部の全組成物を基準にする、請求項1〜5のいずれか一項に記載のフィルム。
【請求項8】
5〜500マイクロメートルの厚さを有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載のフィルム。
【請求項9】
5〜300マイクロメートルの厚さを有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載のフィルム。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載のフィルムを含む単層構成体または多層構成体。
【請求項11】
前記多層構成体が少なくとも不織層を含むことを特徴とする、請求項10に記載の単層構成体または多層構成体。
【請求項12】
1層以上の層がマイクロパーフォレーション加工されている、請求項10または11のいずれか一項に記載の単層構成体または多層構成体。
【請求項13】
ソフトタッチ用途、コンシューマー用途、医療用途、衛生用途、包装用途、自動車用途、または衣類用途における、請求項1〜9のいずれか一項に記載のフィルムまたは請求項10〜12のいずれか一項に記載の単構成体もしくは多構成体の使用。
【請求項14】
ベビー用おむつ、手術用ドレープ、手術用パウチ、病院用リネン、おむつ用ウエストバンドおよびサイドタブ、成人用失禁製品、女性用衛生製品、創傷ケア製品における、請求項1〜9のいずれか一項に記載のフィルムまたは請求項10〜12のいずれか一項に記載の単構成体もしくは多構成体の使用。

【公表番号】特表2009−520845(P2009−520845A)
【公表日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−546273(P2008−546273)
【出願日】平成18年12月22日(2006.12.22)
【国際出願番号】PCT/EP2006/012432
【国際公開番号】WO2007/071430
【国際公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(503220392)ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. (873)
【Fターム(参考)】