包茎用サポーター


【課題】陰茎の大小に適応しやすく、装着時の異物感もない上、尿道が圧迫されることがないので長時間の使用に耐えることができ、また使用中に小用を足したり、性行為をする際にも障害となることのない包茎用サポーターの提供を目的とするものである。
【解決手段】ペニスの茎部に引き戻された包皮の上に装着する所定の厚さを有する軟質ゴム製の帯状リングからなり、該帯状リングの内周側にはその長さ方向に沿って上下一対の溝部が形成されており、さらに帯状リングの亀頭側には帯状リングの外側に別途該帯状リングよりも幅の狭い軟質ゴム製の脱落防止リングを取り付けたことを特徴とする包茎用サポーター。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は仮性包茎の人の包皮の戻りを一部阻止して、亀頭を露出させた状態を維持するために使用する包茎用サポーターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の包茎用サポーターとしては、下記のような種類のものが提案されている。
1)粘着シートでペニスの茎部に包皮を貼り付けて保持するようにしたもの。
実開昭55−173322号公報(特許文献1参照)、特開平9−140737号公報(特許文献2参照)
2)リング状の器具でペニスの茎部に包皮を保持するようにしたもの。
特開平6−197913号公報(特許文献3参照)、特開平9−75384号公報(特許文献4参照)、実開昭64−39716号公報(特許文献5参照)、
3)筒状の器具でペニスの茎部に包皮を保持するようにしたもの。
実開昭63−53518号公報(特許文献6参照)、特開2002−253588号公報(特許文献7参照)
【特許文献1】実開昭55−173322号公報
【特許文献2】特開平9−140737号公報
【特許文献3】特開平6−197913号公報
【特許文献4】特開平9−75384号公報
【特許文献5】実開昭64−39716号公報
【特許文献6】実開昭63−53518号公報
【特許文献7】特開2002−253588号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、1)の粘着シートからなる包茎用サポーターにおいてはペニスが粘着材によってかぶれたり、外す際に傷ついてしまったりするおそれがあった。
また2)、3)のリング状や筒状の器具でペニスの茎部を締め付ける構造においては、ペニスと同時に尿道が圧迫されてしまって長時間の使用に耐えるものではなく、使用中に小用を足したり、性行為をする際に障害となってしまうという欠点があった。
【0004】
この発明は上記した欠点を解消するためのもので、陰茎の大小に適応しやすく、装着時の異物感もない上、尿道が圧迫されることがないので長時間の使用に耐えることができ、また使用中に小用を足したり、性行為をする際にも障害となることのない包茎用サポーターの提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわちこの発明の包茎用サポーターは、ペニスの茎部に引き戻された包皮の上に装着する所定の厚さを有する軟質ゴム製の帯状リングからなり、該帯状リングの内周側にはその長さ方向に沿って上下一対の溝部が形成されており、さらに帯状リングの亀頭側には帯状リングの外側に別途該帯状リングよりも幅の狭い軟質ゴム製の脱落防止リングを取り付けたことを特徴とするものである。
【0006】
この発明の包茎用サポーターは、前記帯状リングの内周側に形成した上下一対の溝部が、ペニスの尿道を確保するスペースとして利用できるようにしてなることをも特徴とするものである。
【0007】
この発明の包茎用サポーターは、前記帯状リングの外側において帯状リングの亀頭側に取り付けた軟質ゴム製の脱落防止リングが、該帯状リングの亀頭とは反対側において帯状リングに連結一体化されていることをも特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
この発明の包茎用サポーターは以下のような効果を奏するものである。
(A)ペニスの茎部に折り返された包皮が、この発明の帯状リングで覆われて保持されるため、包皮がペニスの茎部に留まるような癖がつきやすく、亀頭部が常に露出されて清潔に保つことができる。
(B)この発明においては、帯状リングの内周側に形成した上下一対の溝部がペニスの尿道を確保する上、溝部の両側において所定の円弧状を保ちながら、溝部の薄肉部が伸張するので、尿道が圧迫されることがないために長時間の使用に耐えることができ、また使用中に小用を足したり、性行為をする際にも障害となることがない。
(C)この発明の帯状リングはよく伸びるので個人個人のペニスの大小にも適応しやすく、勃起時にも異物感が少ない。
(D)この発明の帯状リングの亀頭側には、帯状リングの外側に別途該帯状リングよりも幅の狭い軟質ゴム製の脱落防止リングを取り付けたので、前記帯状リングが溝部の両側において所定の円弧状を保ちながらペニスを締め付けることと相まって、ペニスへの包茎用サポーターの装着を確実なものとしてその脱落を防止することができる。
また性交時には、ペニスからの包茎用サポーターの脱落を防止する機能以上に亀頭部を充血させ、勃起を促す働きをする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下この発明の包茎用サポーターの実施の形態を、図面に基いて詳細に説明する。
図1はこの発明の包茎用サポーターの1実施例を示す正面図、図2はその背面図、図3はその縦断面図、図4はその斜視図、図5は使用状態の縦断面図、図6は使用状態の横断面図である。
【0010】
図1ないし図4において、この発明の包茎用サポーター11はペニスの茎部に引き戻された包皮の上に装着することが可能な、例えば2.5〜10mm程度の厚さを有する軟質ゴム製の帯状リング12からなるものである。この軟質ゴム素材としては長さ方向に数倍以上の伸張力を有するシリコンゴム弾性体とすることが望ましい。もちろん、同様の性質を備えたものであれば何らシリコンゴム弾性体に限定されるものではない。
【0011】
該帯状リング12は亀頭側に向かってつぼまるテーパ状に形成され、かつその内周側にはその長さ方向に沿って上下一対の溝部13が形成されている。この溝部13は数mm程度の幅を有し、また溝部13の肉厚は帯状リング12の肉厚の1/3程度とすることが望ましい。
溝部13をこのようにしたことにより、帯状リング12が拡径する際には溝部13以外は円弧状を保ったまま、薄肉の溝部13において伸張する。したがって、帯状リング12が拡径する場合においても、溝部13の本来の目的である尿道の確保については何ら損なわれることがない。
【0012】
なお、溝部13を上下一対としたことについては、帯状リング12が拡径する際に溝部13以外は円弧状を保ったまま薄肉の溝部13において伸張するという機能を効果的に果たすという作用がある。14は溝部13の長さ方向に沿ってその外周上に形成したリブであり、この発明の包茎用サポーター11をペニスの尿道にあわせて正しく装着できるようにするためのものである。
【0013】
次に、前記帯状リング12の亀頭側には、帯状リング12の外周上に、別途帯状リング12よりも幅の狭い軟質ゴム製の脱落防止リング15が取り付けてある。この脱落防止リング15は、前記帯状リング12が溝部13の両側において所定の円弧状を保ちながらペニスを締め付けることと相まって、ペニスへの包茎用サポーター11の装着を確実なものとしてその脱落を防止する作用がある。
また性交時には、ペニスからの包茎用サポーター11の脱落を防止する機能以上に亀頭部を充血させ、勃起を促す働きをするものである。
【0014】
なお、前記帯状リング12の外側において帯状リング12の亀頭側に取り付けた軟質ゴム製の脱落防止リング15は、前記帯状リング12の亀頭とは反対側において帯状リング12に連結一体化したものとすることができる。こうすることによって、脱落防止リング15を帯状リング12と別に操作する必要がなく、また製造や組立も容易で大幅なコスト削減につながる。
【0015】
この発明の包茎用サポーター11の使用に際しては、図5および図6に示すように包皮23を亀頭24から剥がしてペニス21の茎部22上に折り返し、その上から包茎用サポーター11の帯状リング12を装着する。
装着に際しては、前記リブ14を目印にして帯状リング12内周の溝部13が尿道に沿うように取り付ける。この状態で所定時間保持することにより、包皮がペニス21の茎部22に留まるような癖がつきやすく、包茎を治癒することができるようになる。また亀頭24部分が常に露出されているので清潔に保つことが可能となる。
【0016】
その際、帯状リング12の外周上に設けた脱落防止リング15により、包茎用サポーター11の装着が安定し、かつその脱落を確実に防ぐことができる。
また性交時には、ペニス21からの包茎用サポーター11の脱落を防止する機能以上に亀頭24部分を充血させ、勃起を促す働きをする。
【0017】
帯状リング12のペニス21への装着および取外しは、帯状リング12を構成する軟質ゴム素材が長さ方向に数倍以上の伸張力を有するものであるため、帯状リング12を引き伸ばしながら簡単に行なうことができる。
もちろん包茎用サポーター11は連続的に長時間着用することは避けることが望ましく、また常に乾燥した状態で、かつ頻繁に除菌して使用することが望ましい。
【産業上の利用可能性】
【0018】
この発明の包茎用サポーターは、単に仮性包茎の治療のためだけでなく、ペニスの勃起を促して正常な性交を行ないやすくするペニスサポーターとしても使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】この発明の包茎用サポーターの1実施例を示す正面図である。
【図2】その背面図である。
【図3】その縦断面図である。
【図4】その斜視図である。
【図5】使用状態の縦断面図である。
【図6】使用状態の横断面図である。
【符号の説明】
【0020】
11 包茎用サポーター
12 帯状リング
13 溝部
14 リブ
15 脱落防止リング
21 ペニス
22 茎部
23 包皮
24 亀頭


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペニスの茎部に引き戻された包皮の上に装着する所定の厚さを有する軟質ゴム製の帯状リングからなり、該帯状リングの内周側にはその長さ方向に沿って上下一対の溝部が形成されており、さらに帯状リングの亀頭側には帯状リングの外側に別途該帯状リングよりも幅の狭い軟質ゴム製の脱落防止リングを取り付けたことを特徴とする包茎用サポーター。
【請求項2】
帯状リングの内周側に形成した上下一対の溝部が、ペニスの尿道を確保するスペースとして利用できるようにしてなることを特徴とする請求項1記載の包茎用サポーター。
【請求項3】
帯状リングの外側において帯状リングの亀頭側に取り付けた軟質ゴム製の脱落防止リングが、該帯状リングの亀頭とは反対側において帯状リングに連結一体化されていることを特徴とする請求項1または2記載の包茎用サポーター。


【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】


【公開番号】特開2009−175(P2009−175A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
生活必需品 | 医学または獣医学;衛生学 | 血管へ埋め込み可能なフィルター;補綴;人体の管状構造を開存させるまたは虚脱を防ぐ装置,例.ステント;整形外科用具,看護用具または避妊用具;温湿布;目または耳の治療または保護;包帯;被覆用品または吸収性パッド;救急箱 | 骨または関節の手術によらない処置のための整形外科的方法または用具 | 身体または身体の一部に対する拘束用具;拘束シャツ
【出願番号】特願2007−161811(P2007−161811)
【出願日】平成19年6月19日(2007.6.19)
【出願人】(591251658)
【Fターム(参考)】
整形外科、看護、避妊 | 適用分野 | 生殖
整形外科、看護、避妊 | 生殖又は避妊 | 男性生殖器(避妊除く) | 陰茎(亀頭を含む)に適用