説明

包装用容器

【課題】食材Hの上にカバーフィルム50を載せた状態で食材を収容している場合であっても、そのカバーフィルム50によって蓋Bの天面14に形成した蒸気抜き孔23が閉鎖されてしまうのを確実に回避できる包装用容器Aを得る。
【解決手段】天面14に蒸気抜き孔23を設けた蓋Bと、蓋Bに嵌合可能な容器本体Cとで構成される包装用容器Aにおいて、蓋天面14に凹部領域20を形成し、その底面21の蒸気抜き孔23を形成し、その周囲には下向きの断続する突起24を設ける。食材H上のカバーフィルム50は前記突起24によって上への移動が規制され、蒸気抜き孔23がカバーフィルム50によって閉鎖されることはない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包装用容器に関する。限定されないが、特に、食品等の食材を容器本体に収容して蓋をし、テープなどで両者を固定したままの状態で電子レンジ等で加熱して暖めることができるような包装用容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、コンビニエンスストア等の店舗において販売されている弁当等の食材入り容器にあっては、内容物を容器本体に収容した後、蓋を被せ、これを不用意に開かないように固定するため、両者を粘着テープ止めするか、帯封止めすることが行われている。
【0003】
また、コンビニエンスストアでは、食材入りの包装用容器を販売した後、客の要望に応じて、客が持ち帰る前に、店内の電子レンジで暖めることが多く行われる。この電子レンジでの暖めは、暖め後に客が食材入りの包装用容器を自宅等まで持ち帰ることが多いことから、ほとんどの場合、粘着テープ止めや帯封止めを外さないままで行われる。そのために、加温時に内部の水分が蒸気化したときに、包装用容器の内圧が上昇し、容器自体が変形してしまうことがある。
【0004】
このような加温時での容器の変形を回避するために、特許文献1あるいは特許文献2などに記載されているように、容器内の内圧を上昇させる蒸気を逃がす機構として、蓋の天面部分に蒸気抜き孔を備えるようにした包装用容器がすでに知られている。また、蒸気抜き孔から異物が入り込むのを防止するために、蒸気抜き孔をフィルムで覆うことも行われている
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開昭62−171471号公報
【特許文献2】特許第4761675号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来知られている蒸気抜き孔を備えた包装用容器では、平坦面である蓋天面部分に蒸気抜き孔を形成している。容器本体に収容した内容物の上面位置と、蓋天面の位置との間に所要の隙間が存在している場合には、蒸気抜き孔の下方部は常時開放した状態にあり、蒸気抜き孔としての機能が損なわれることはない。
【0007】
しかしながら、近年、蓋付の包装用容器内に収容する食材等の内容は多様化してきており、ハンバーグなどのようにソース類を上からかけた状態で容器本体に収容されるものもある。この場合に、ソース類が蓋の天面に付着してしまうと、弁当としての見栄えが低下するので、これを防ぐために、透明なカバーフィルムをハンバーグ等の食材の上に載せて使用されることが多くなっている。また、容器内の食材のボリューム感を演出するために、食材の上に透明なカバーフィルムを載せた状態で、盛り付けをできるだけ蓋天面にまで近づけるようにすることも行われる。
【0008】
このような、食材の上にカバーフィルムを載せた状態で食材を収容している弁当等の包装用容器では、カバーフィルムが蓋の天面に形成した蒸気抜き孔の部分に密着してしまうことが起こり得る。カバーフィルムが蒸気抜き孔の部分に密着した状態で電子レンジでの加温を行うと、発生した蒸気が蒸気抜き孔を通して外部に逃げることができなくなり、容器内の圧力が高くなって、包装用容器に変形を生じさせることが起こる。このことは、食材を収容した包装用容器の商品価値を低下させるものであり、回避しなければならない。
【0009】
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、食材の上にカバーフィルムを載せた状態で食材を収容している包装用容器であっても、そのカバーフィルムによって蓋天面に形成した蒸気抜き孔が閉鎖されてしまうのを確実に回避できるようにした包装用容器を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明による包装用容器は、蓋天面に蒸気抜き孔を設けた蓋と、少なくとも前記蓋に嵌合可能な容器本体とにより構成される包装用容器であって、前記蓋に設けた前記蒸気抜き孔の周囲には下向きの断続する突起が形成されていることを特徴とする。
【0011】
本発明による包装用容器では、容器本体内にカバーフィルムを載せた状態で食品を収容した場合でも、当該カバーフィルムは、蒸気抜き孔の周囲では、そこに断続的に形成されている下向きの断続する突起の先端によって上方への移動が阻止され、蒸気抜き孔とカバーフィルムとの間には隙間が形成される。すなわち、蒸気抜き孔の周囲の領域にカバーフィルムが密着することはない。そのために、蒸気抜き孔がカバーフィルムによって閉鎖されるのを確実に回避することができ、包装用容器の内部から外部への蒸気の流れを確実に確保することができる。
【0012】
本発明による包装用容器の一態様では、前記蓋天面は凹部領域を有しており、前記凹部領域内に前記蒸気抜き孔および前記下向きの断続する突起が形成されていることを特徴とする。この態様では、蒸気抜き孔の上部に蒸気の流れを確保する空間が形成されるので、容器本体と蓋とをテープ止めや帯封止めによって一体としたときでも、蒸気の流出が阻害されることがない。
【0013】
本発明による包装用容器の他の態様では、前記凹部領域上部の開放面側(図1において、上面側)がフィルムによって覆われていることを特徴とする。この態様では、蒸気抜き孔を通して外部から包装用容器内に異物が入り込むのを回避することができる。フィルムの材料には、任意のものを用いることができ、非通気性の素材であってもよく、不織布のような通気性の素材であってもよい。非通気性の素材からなるフィルムの場合には、電子レンジでの加熱時に当該フィルムの全部または一部を引き剥がした状態で、加熱を行えばよい。フィルムとして、熱収縮性のフィルムを用いることもできる。また、加熱により接着強度が低下する接着剤を用いて、フィルムを貼付しておいてもよい。その場合には、フィルムが非通気性の素材であっても、加熱により蒸気の逃げ道が自動的に確保される。
【0014】
本発明による包装用容器のさらに他の態様では、前記フィルムは前記凹部領域の周囲の蓋天面部分に部分的に接着していることを特徴とする。この態様では、フィルムの非接着部を通して蒸気が外部に流出するので、非通気性の素材からなるフィルムを用いても、加熱時にフィルムの全部または一部を引き剥がす作業を行わなくてもよい。また、この態様では、蓋とフィルムを同じ素材とすることができるので、フィルムを接着したままの状態で蓋のリサイクル処理を行うことができる利点もある。
【0015】
本発明による包装用容器は、合成樹脂シート(例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂やポリスチレンなどのスチレン系樹脂、さらにはポリプロピレンなどのオレフィン樹脂など)や、これらの1軸もしくは2軸に延伸した延伸シートや、また発泡した発泡シートやタルクなどの無機材料を含有させたシートなどを材料として、真空成形、圧空成形、両面真空成形、熱板成形などの熱成形によって製造されるものを使用することができる。また、蓋には、これらのシートのなかでも透明なシートを使用することで、容器本体内に収容した食材のおいしさや新鮮さなどを視認できることとなり好ましい。
【0016】
なお、本発明において、「上」あるいは「下」の語は、蓋と容器本体とを一体化した包装用容器を水平な支持台の上に置いたときに、支持台の向かう方向を「下」として、また蓋に向かう方向を「上」として用いている。
【発明の効果】
【0017】
本発明による包装用容器では、食材の上にカバーフィルムを載せた状態で食材を収容している場合であっても、そのカバーフィルムによって蓋天面に形成した蒸気抜き孔が閉鎖されてしまうのを確実に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明による包装用容器の一例を示す斜視図。
【図2】図1に示す包装用容器の平面図。
【図3】蓋の断面図。
【図4】容器本体を示す斜視図。
【図5】蓋の図2におけるa−a線に沿う部分断面(a)とb−b線に沿う部分断面(b)を示す図。
【図6】蓋の他の実施の形態を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1の斜視図に示すように、本発明による包装用容器Aは、蓋Bと、該蓋Bに嵌合可能な容器本体Cとを備える。この例において、蓋Bは、透明なポリスチレンシートを延伸したOPSシートの熱成形品であり、容器本体Cは、ポリプロピレンに無機材料を含有させたシートの熱成形品である。
【0020】
この例において、蓋Bは、図3の断面図にも示されるように、ほぼ矩形状をなす4周の水平リブ11と、該水平リブ11の内端部から凹陥する断面略U字状の嵌め込み部12と、該嵌め込み部12の内壁部から上方に立ち上がる周側壁部13と、該周側壁部13の上端側に位置する天面14とを備える。
【0021】
水平リブ11の4つの角部には外側に張り出す摘み片15が設けられており、該摘み片15には下に向いた小さな突起16が形成されている。また、周側壁部13の下端部の適所には適数の膨出部17が形成されており、該膨出部17の頂部は天面14よりも低い位置にある。天面14の4つのコーナー部は内周面18が円弧をなす突部19とされており、4つの突部19は非連続状になっている。さらに、好ましくは、水平リブ11の外縁部の周縁には、後に説明するように創傷を防止できる機能を有する微細な凹凸11a(図2参照)が形成される。
【0022】
天面14のほぼ中央部は図1において下方に凹陥する凹部領域20とされており、該凹部領域20の底面21部分には、U字状の切り込みが蒸気抜き孔として設けてある。すなわち、該切り込みによって、凹部領域20の底面21には、上方に向けて傾動することのできる舌片22が形成され、該舌片22が上方に傾動した姿勢となったときに、前記底板21と舌片22との間には、孔(蒸気抜き孔)23が形成される。前記凹部領域20の底面21における前記舌片22の周囲には適数(図では4個)の下向きに断続した突起24が形成されている。
【0023】
また、前記凹部領域20の上方にあたる開放面側には、該開放面を覆うようにしてポリスチレンフィルムを材料としてなる透明なフィルム25が貼着されている。この例において、フィルム25は対向する一対の辺、図1では左右の端部領域26,26のみが天面14に貼着されており、前記端部領域を除く中央領域は天面14に貼着されていない。
【0024】
容器本体Cは、図4に示すように、水平状のフランジ部31と、蓋Bに形成された前記断面略U字状の嵌め込み部12の外側壁が内嵌合状に嵌合できる、下方に向けて拡開するいわゆる逆テーパ形状を有する周壁32と、該周壁32の下端部から内側にほぼ水平に延出する水平段差部33と、該水平段差部33から内側斜め下方に広がる側壁部34と、該側壁部34の下端部に連続して形成されたほぼ円形状の底板35とを備える。前記底板35の周囲には底板35を囲むようにして下方に突出する凹溝36が形成されており、該凹溝36の外径は、蓋Bの天面14の4つのコーナー部に形成した前記突部19の内周壁18を連続させて形成した仮想円の直径よりわずかに小さい外径とされている。これにより、蓋をした状態の容器を上下に積み重ねしても、ずれることを防止できる。
【0025】
容器本体Cの水平状のフランジ部31は、蓋Bを容器本体Cに嵌合したときに、蓋Bの水平リブ11が外側にはみ出ない大きさとされており、コーナー部には補強リブ37が形成されている。また、好ましくは、水平状のフランジ部31の外縁部の周縁には、創傷防止として機能する微細な凹凸31a(図2参照)が形成される。側壁部34の上端部の適所には適数の外側に膨出する膨出部38が形成されるとともに、上端から下端にわたるようにして斜め方向に連続する補強リブ39が適数だけ形成されている。底板35には好ましくは弧状のリブ40が適数だけ形成される。
【0026】
次に、上記包装用容器Aの使用態様を説明する。最初に、容器本体Cに適宜の食材H(図5参照)を入れ、その上に、蓋Bに食材Hのソースなどが付くことを防止できるカバーフィルム50(図5参照)を載せる。そして、容器本体Cの開放面側に蓋Bを取り付ける。取り付けは、蓋Bに形成した断面略U字状の嵌め込み部12の外側壁部を、容器本体Cに形成した前記周壁32に摺接させた状態で、蓋Bを押し下げることで行うことができ、嵌め込み部12の外側壁が、容器本体Cの周壁32と内嵌合により密着した状態となったときに、蓋Bは内嵌合状態で容器本体Cに取り付けられた状態となる。その状態で、両者は気密な状態で一体化される。必要に応じて、蓋Bと容器本体Cが一体となった食材H入りの包装用容器Aに対して、粘着テープ止めまたは帯封止めを行い、その状態で、包装用容器Aはコンビニエンスストア等の店頭に置かれる。
【0027】
コンビニエンスストアでは、客の要望に応じて、包装用容器Aを店内の電子レンジで暖める場合がある。加熱により包装用容器A内の水分は蒸気化して上昇する。また、内圧も高くなる。それにより、図5(a)(b)に示すように、蓋Bの凹部領域20内に形成された舌片22は上方に傾斜した姿勢となり、凹部領域20の底板21と舌片22との間には、孔(蒸気抜き孔)23が形成され、発生した蒸気は該蒸気抜き孔23を通って凹部領域20内に流入する。そして、蒸気は、凹部領域20上部の開放面側に貼着された透明なフィルム25における天面14には貼着されていない中央領域の部分を通過して、外部に流出する。それにより、例えば、容器本体Cに食材Hを水平段差部33の高さを超えて収容し、食材上端が蓋Bの底板21と接触している場合であっても、蒸気抜き孔23を確保でき、包装用容器Aの内圧上昇は抑制されて、包装用容器Aが変形するのは回避される。
【0028】
図5(a)(b)に示すように、蒸気の発生により、あるいは上述したように、食材Hの上に載せてあるカバーフィルム50が、前記凹部領域20の底面に付着した状態となることが起こり得る。しかしながら、本発明による包装用容器Aでは、蓋Bにおける前記凹部領域20の底面21に、前記舌片22を囲むようにして適数の下向きの断続する突起24が形成されているので、前記した舌片22が上方に傾斜することで形成される蒸気抜き孔23とカバーフィルム50との間には、隙間が維持されるようになり、カバーフィルム50によって蒸気抜き孔23が閉鎖されるのを確実に回避することができる。そのために、加熱時での蒸気発生により包装用容器Aの内圧が上昇するのを確実に避けることが可能となり、容器の変形によって包装用容器Aの商品価値が低下するのを阻止することができる。
【0029】
なお、凹部領域20の開放面側(図1において、凹部領域20の上面側)に貼着するフィルム25として、不織布のような通気性のあるフィルムを用いる場合には、その全周を蓋Bの天面14に貼着しても構わない。非通気性のフィルム25を用い、その全周面を蓋Bの天面14に貼着する場合には、電子レンジでの加熱処理の前に、手でフィルム25の一部の貼着部を引き剥がして、凹部領域20内を外気と連通した状態とする。フィルム25として、熱収縮性の非通気性フィルムを用いる場合には、加熱により接着強度が低下する接着剤とともに用いることにより、その全周を蓋Bの天面14に貼着しても、所要の蒸気抜け道を確保することができる。
【0030】
図6は、本発明による包装用容器Aで用いる蓋Bの他の実施の形態での要部を示しており、図5(a)に相当する図である。この蓋Bでは、天面14に凹部領域20が形成されてなく、天面14の所定の領域に、前記舌片22と、その周囲に適数の下向きの断続する突起24が形成されている。この形態の蓋Bであっても、食材Hの上に載せてあるカバーフィルム50によって、天面14と舌片22との間に形成される蒸気抜き孔23が閉鎖されるのを回避できるので、上述したように所要の蒸気の抜け道を確保することができる。
【0031】
なお、上記した容器本体Cにおいて、底板35に形成した弧状のリブ40は省略可能であるが、リブ40による凹凸が底板35に形成されることで、電子レンジで加熱するときに電磁波の散乱効果が促進され、容器本体Cに収容した食材Hが均一に加熱される利点がある。もちろん、水平状のフランジ部31のコーナー部に形成した補強リブ37および側壁部34に形成した補強リブ39とともに、容器本体Cの補強効果も奏している。
【0032】
また、蓋Bの天面14の4つのコーナー部に形成した突部19は、蓋Bの補強機能を奏することに加え、包装用容器Aを上下に積み重ねたときに、上位の包装用容器Aの容器本体Cの底板35周囲に形成した凹溝36が、前記突部19の円弧をなす内周面18で形成される囲い内に入り込むようになり、それにより、上位の包装用容器Aが横方向に位置ずれを防止できる効果もある。
【0033】
また、蓋Bに形成した前記膨出部17、および容器本体Cに形成した前記膨出部38は、蓋B同士あるいは容器本体C同士を多段に積み重ねたときに、重ねられた蓋B同士あるいは容器本体C同士が密着して離れにくくなるのを防止する効果、いわゆるブロッキング防止突起としての効果を奏することができる。
【0034】
また、水平リブ11の4つの角部に形成した摘み片15は、図1に示すように、包装用容器Aとしたときに、蓋Bを取り外すのを容易化するものであり、図示の例のように、摘み片15に下に向いた小さな突起16を設けておくことにより、摘み片15は容器本体Cの水平状のフランジ部31からわずかに浮いた状態となるので、摘み片15を指で摘みやすくなる。
【0035】
次に、前記した蓋Bにおける水平リブ11の外縁部の周縁に形成した創傷防止用の微細な凹凸11a、および容器本体Cにおける水平状のフランジ部31の外縁部の周縁に形成した創傷防止用の微細な凹凸31aについて説明する。図2に一部を拡大した側面図として示すように、微細な凹凸11aおよび凹凸31aを形成することにより、それぞれの周縁部には側面視で上下に波形状である部分が形成されるようになる。それにより、周縁部に指などが当たったときに、指などに創傷が生じるのが回避される。前記波形状である部分は、多数の山と谷の方向が各辺において幅方向に短く形成され、角部においては角部と中心部とを結ぶ方向(放射方向)に平行に形成されている。また、この凹凸は、例えば、平目ローレット目や綾目ローレット目によって形成される。滑りにくいようにするため、綾目ローレット目によって形成することが好ましい。
【符号の説明】
【0036】
A…本発明による包装用容器、
B…蓋、
C…容器本体、
H…食材、
11…蓋の水平リブ、
11a…セイフティエッジとして機能する微細な凹凸、
12…嵌め込み部、
13…周側壁部、
14…天面、
15…摘み片、
16…突起、
17…周側壁部に形成した膨出部、
18…突部19の内周面、
19…天面の4つのコーナー部に形成された突部、
20…天面に形成された凹部領域、
21…凹部領域の底面、
22…舌片、
23…底板と舌片との間に形成される孔(蒸気抜き孔)、
24…舌片の周囲に形成される突起、
25…凹部領域の開放面側を覆う透明なフィルム、
26…フィルムが貼着されている領域、
31…容器本体の水平状のフランジ部、
31a…セイフティエッジとして機能する微細な凹凸、
32…周壁、
33…水平段差部、
34…側壁部、
35…円形状の底板、
36…凹溝、
37…補強リブ、
38…側壁部に形成した膨出部、
39…補強リブ、
40…底板に形成したリブ、
50…食品の上に載せるカバーフィルム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋天面に蒸気抜き孔を設けた蓋と、少なくとも前記蓋に嵌合可能な容器本体とにより構成される包装用容器であって、前記蓋の前記蒸気抜き孔の周囲には下向きの断続する突起が形成されていることを特徴とする包装用容器。
【請求項2】
前記蓋天面は凹部領域を有しており、前記凹部領域内に前記蒸気抜き孔および前記下向きの断続する突起が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の包装用容器。
【請求項3】
前記凹部領域上部の開放面側がフィルムによって覆われていることを特徴とする請求項2に記載の包装用容器。
【請求項4】
前記フィルムは前記凹部領域の周囲の蓋天面部分に部分的に接着していることを特徴とする請求項3に記載の包装用容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−112362(P2013−112362A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−259287(P2011−259287)
【出願日】平成23年11月28日(2011.11.28)
【出願人】(000239138)株式会社エフピコ (98)
【Fターム(参考)】