説明

包装箱

【課題】紙材が薄い場合や製造時に貼りズレが発生した場合であっても、ロックを確実に掛けられる包装箱を提供する。
【解決手段】外フラップ15は、直方体の箱の背面13と天面との交線で直角に折られ、天面を覆う。内フラップ16は、箱の側面12と天面との交線で直角に折られ、外フラップ15の内側に重ねられた状態で箱の前面11の側に位置する側縁の少なくとも一部に、突出部20が形成されている。差込みフラップ17は、外フラップ15の先端から直角に折られ、箱の前面11の内側に重ねられる。追加フラップ18は、差込みフラップ17の先端から180°折られ、差込フラップ17に重ねられる。第1切込み部21は、外フラップ15と差込みフラップ17との間の折れ目に沿って差込みフラップ17側に設けられ、突出部20と係合する。第2切込み部22は、追加フラップ18の先端に設けられ、第1切込み部21と並行に延在して突出部20と係合する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装箱に関し、更に詳しくは、差込み式の包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
包装箱としては、差込み式が一般的に知られている。特許文献1には、底抜け等を防止するためのロック構造を有する差込み式の包装箱が記載されている。
【0003】
特許文献1に記載の包装箱は、箱の正面側の上端に延設された内フラップと、箱の背面側の上端に延設された吊り下げ片と、吊り下げ片に延設された外フラップとを有している。外フラップの端部には差込み片が延設され、また、内フラップの基部には差込み口が設けられている。この包装箱では、差込み口に外側から差込み片を差し込むことで、差込み片が差込み口から抜け出すことを阻止しており、この差込み口(雌型部分)と差込み片(雄型部分)とでロック構造が形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−168877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
差込み式の包装箱のロック構造は、包装箱に使用する紙の材質(紙材)、特に紙材の厚みの相違に関わらず同じ構造で設計されている。このため、紙材が薄い場合には、ロック構造の雌型部分と雄型部分とが嵌合した際に実際に双方が係合する面積(以下、係合面積)が非常に小さくなる。このため、充分な係合力が得られず、ロックが外れ易い。
【0006】
また、差込み式の包装箱では、例えば、箱側面同士を繋ぎ合わせて製函し、筒型形状を形成する。このため、箱の製造時に、繋ぎ合わせる面に貼りズレ(位置ズレ)が発生することがある。貼りズレが発生すると、ロック構造での係合面積が、紙材が薄い場合に比べて更に小さくなり、ロックが全く掛からない状態となる場合があり得る。
【0007】
特許文献1に記載の包装箱では、差込み口に外側から差込み片を差込んだ際に、吊り下げ片と外フラップとが重なる。しかし、差込み片は、あくまで単独で差込み口に差し込まれており、上記紙材の厚みや係合面積を考慮した構造を採用していない。
【0008】
本発明は、箱の紙材が薄い場合や、箱の製造時に貼りズレが発生した場合であっても、ロックを確実に掛けることができる差込み式の包装箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、直方体の箱の背面と天面との交線で直角に折られ、前記天面を覆う外フラップと、
箱の側面と天面との交線で直角に折られ、前記外フラップの内側に重ねられ、かつ、該重ねられた状態で箱の前面側に位置する側縁の少なくとも一部に突出部が形成された内フラップと、
前記外フラップに延設され、前記外フラップの先端から直角に折られて、箱の前面の内側に重ねられる差込みフラップと、
前記差込みフラップに延設され、前記差込みフラップの先端から180°折られて、前記差込フラップに重ねられる追加フラップと、
前記外フラップと前記差込みフラップとの間の折れ目に沿って前記差込みフラップ側に設けられ、前記内フラップの前記突出部と係合する第1切込み部と、
前記追加フラップの先端に設けられ、前記第1切込み部と並行に延在して前記内フラップの前記突出部と係合する第2切込み部とを備える包装箱を提供する。
【0010】
また、本発明は、直方体の箱の背面と底面との交線で直角に折られ、前記底面を覆う外フラップと、
箱の側面と底面との交線で直角に折られ、前記外フラップの内側に重ねられ、かつ、該重ねられた状態で箱の前面側に位置する側縁の少なくとも一部に突出部が形成された内フラップと、
前記外フラップに延設され、前記外フラップの先端から直角に折られて、箱の前面の内側に重ねられる差込みフラップと、
前記差込みフラップに延設され、前記差込みフラップの先端から180°折られて、前記差込フラップに重ねられる追加フラップと、
前記外フラップと前記差込みフラップとの間の折れ目に沿って前記差込みフラップ側に設けられ、前記内フラップの前記突出部と係合する第1切込み部と、
前記追加フラップの先端に設けられ、前記第1切込み部と並行に延在して前記内フラップの前記突出部と係合する第2切込み部とを備える包装箱を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明の包装箱では、箱の紙材が薄い場合や、箱の製造時に貼りズレが発生した場合であっても、ロックを確実に掛けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る包装箱の構成を示す図。
【図2】(a)〜(c)は、図1に示す包装箱の細部の構成を示す図。
【図3】(a),(b)は、比較例である包装箱の構成を示す図。
【図4】(a)〜(c)は、図3に示す包装箱で紙材が薄い場合を示す図。
【図5】(a)〜(c)は、図3に示す包装箱で製造時に貼りズレが生じた場合を示す図。
【図6】本発明の他の実施形態に係る包装箱の構成を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の包装箱は、最小構成として、外フラップと、内フラップと、差込みフラップと、追加フラップと、第1切込み部と、第2切込み部とを備える。外フラップは、直方体の箱の背面と天面との交線で直角に折られ、天面を覆う。内フラップは、箱の側面と天面との交線で直角に折られ、外フラップの内側に重ねられ、かつ、該重ねられた状態で箱の前面側に位置する側縁の少なくとも一部に突出部が形成されている。差込みフラップは、外フラップに延設され、外フラップの先端から直角に折られて、箱の前面の内側に重ねられる。追加フラップは、差込みフラップに延設され、差込みフラップの先端から180°折られて、差込フラップに重ねられる。第1切込み部は、外フラップと差込みフラップとの間の折れ目に沿って差込みフラップ側に設けられ、内フラップの突出部と係合する。第2切込み部は、追加フラップの先端に設けられ、第1切込み部と並行に延在して内フラップの突出部と係合する。
【0014】
上記包装箱では、差込みフラップと追加フラップとを重ねて箱の前面の内側に差し込むと、差込みフラップ側に設けられた第1切込み部と、追加フラップの先端に設けられた第2切込み部とが重なった状態で、第1及び第2切込み部と内フラップの突出部とが係合する。このため、第1及び第2切込み部がロック構造の雌型部分(凹部)となり、ロック構造の凹部の厚さは、箱に用いる紙材の厚さの略2倍となる。また、内フラップの突出部がロック構造の雄型部分(凸部)となる。よって、箱の紙材が薄い場合であっても、ロック構造による保持力或いは係合力を高めることができる。
【0015】
また、差込みフラップと追加フラップとが重ねられた状態で箱の前面の内側に差し込まれると、差込みフラップと追加フラップとの間に、重ねられた状態から元に戻る方向に反発力が作用する。このため、ロック構造の凹部が、箱の前面の内側から内フラップの突出部に向かう方向に押され、内フラップの突出部(ロック構造の凸部)に接近する。従って、箱の製造時に前面、側面及び背面からなる筒状形状を形成する際に繋ぎ合わせる面に貼りズレが発生し、ロック構造の凹部と凸部との距離が大きくなり、係合面積が小さくなった場合であっても、少なくとも第1又は第2切込み部が内フラップの突出部と係合する。このため、箱の紙材が薄い場合や、箱の製造時に貼りズレが発生した場合であっても、ロックを確実に掛けることができる。
【0016】
また、本発明の包装箱では、天面に代えて底面に上記最小構成を備えてもよく、上記同様に、箱の紙材が薄い場合や、箱の製造時に貼りズレが発生した場合であっても、ロックを確実に掛けることができる。
【0017】
以下、図面を参照し、本発明の例示的な実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る包装箱の構成を示す図である。包装箱10は、例えば、直方体の箱の前面11、側面12及び背面13を構成する4つの面が連結された筒型形状を有する。包装箱10では、この筒型形状の内部が適宜の内容物を収容する収容部14となる。また、包装箱10は、差込み式であって、外フラップ15と、左右の内フラップ16と、差込みフラップ17と、更に追加フラップ18とを備える。なお、図中、二点鎖線で示す位置19は、平面を繋ぎ合せて筒型形状の箱を製造する際に生じる、繋ぎ合せた面の貼り位置を示している。
【0018】
外フラップ15は、直方体の箱の背面13に延設され、箱の天面を覆うためのフラップである。外フラップ15は、背面13と天面との交線13aで直角に折られることで、天面を覆う。内フラップ16は、箱の側面12にそれぞれ延設されたフラップである。内フラップ16は、側面12と天面との交線12aで直角に折られることで、外フラップ15の内側に重ねられる。また、内フラップ16には、突出部20が形成されている。この突出部20は、内フラップ16が外フラップ15の内側に重ねられた状態で、箱の前面11の側に位置する側縁の少なくとも一部に形成されている。
【0019】
差込みフラップ17は、外フラップ15に延設されたフラップである。差込みフラップ17は、外フラップ15の先端15aから直角に折られて、箱の前面11の内側に重ねられる。また、差込みフラップ17には、内フラップ16の突出部20と係合する第1切込み部21が設けられている。第1切込み部21は、外フラップ15と差込みフラップ17との間の折れ目に沿って差込みフラップ17側に設けられている。
【0020】
追加フラップ18は、差込みフラップ17に延設されたフラップである。追加フラップ18は、差込みフラップ17の先端17aから180°折られて、差込みフラップ17に重ねられる。また、追加フラップ18には、内フラップ16の突出部20と係合する第2切込み部22が設けられている。第2切込み部22は、追加フラップ18の先端18aに設けられ、第1切込み部21と並行に延在している。なお、第1切込み部21と第2切込み部22とは、同一の切込み形状を有している。
【0021】
図2を参照して、上記各フラップが折られ又は重ねられた状態について説明する。図2(a)は、包装箱10の側面透視図である。図2(b)は、包装箱10の天面透視図である。図2(c)は、図2(b)に示す包装箱10の一部拡大図である。まず、包装箱10の側面12の内フラップ16を、収納部14の側に90°程度折り込む。続いて、差込みフラップ17を収納部14の側に90°程度折り込む。
【0022】
次に、追加フラップ18を180°程度折り曲げる。追加フラップ18を折り曲げる方向は、差込みフラップ17を折り込んだ方向とは逆方向とする。このため、図2(a)に示すように、差込みフラップ17に重ねられた追加フラップ18は、箱の前面11の側に位置することになる。
【0023】
続いて、差込みフラップ17と追加フラップ18とを重ねた状態で、外フラップ15を収容部14に向けて90°折り曲げて、差込みフラップ17と追加フラップ18とを収納部14に差し込む。
【0024】
差込みフラップ17及び追加フラップ18が収納部14に差し込まれると、図2(b)及び(c)に示すように、追加フラップ18は、箱の前面11の内側と差込みフラップ17との間に挟まれた状態となる。なお、図2(c)は、図2(b)の領域Aを拡大して示している。この状態で、差込みフラップ17の第1切込み部21と追加フラップ18の第2切込み部22との両方、又は少なくとも第1切込み部21が、内フラップ16の突出部20と係合し、箱の天面を覆う外フラップ15がロックされる。外フラップ15がロックされることで、箱の天面が不意に開放しないように保持される。つまり、包装箱10では、第1切込み部21及び第2切込み部22が雌型部分(即ちロック凹部)、また、内フラップ16の突出部20が雄型部分(即ちロック凸部)となり、ロック構造が形成される。
【0025】
(比較例)
図3は、比較例である包装箱の構成を示す図である。以下では、上記包装箱10と同一の構成等については同一符号を付して、説明を適宜省略する。比較例である包装箱100は、差込みフラップ17Aに上記追加フラップ18が延設されていない点で、上記包装箱10と異なる。図3(a)は、差込みフラップ17Aを開放した状態を示し、また、図3(b)は、差込みフラップ17Aを収容部14に差し込む直前の状態を示している。包装箱100では、ロック凹部となる差込みフラップ17Aの切込み部21と、ロック凸部となる内フラップ16の突出部20とでロック構造が形成され、切込み部21と突出部20とが係合することで、外フラップ15をロックする。
【0026】
次に、図4及び図5を参照して、比較例の包装箱100のロック構造の問題点について説明する。まず、図4(a)に示すように、包装箱100の側面12の内フラップ16を、収納部14の側に90°程度折り込み、更に、差込みフラップ17Aを収納部14の側に90°程度折り込む。この状態で、外フラップ15を収容部14に向けて90°折り曲げることで、差込みフラップ17Aを収納部14に差し込む。
【0027】
差込みフラップ17Aが収納部14に差し込まれると、図4(b)及び(c)に示すように、差込みフラップ17Aの切込み部21と内フラップ16の突出部20とが係合する。なお、図4(c)は、図4(b)の領域Bを拡大して示している。ところが、箱の紙材が薄い場合には、図4(c)に示すように、上記切込み部21と突出部20との係合面積が小さくなる。また、紙材自体が薄いために、係合力(保持力)も小さくなる。よって、包装箱100のロック構造では、紙材が薄い場合に、外フラップ15のロックが外れ易くなるという問題があった。
【0028】
次に、図5(a)に示すように、箱の製造時に繋ぎ合せた面の貼り位置が、正規の貼り位置19から貼り位置19Aにずれて、貼りズレ(位置ズレ)が生じた場合を考慮する。この場合には、図5(b)及び(c)に示すように、上記切込み部21と突出部20との係合面積が、単に紙材が薄い場合と比べて更に小さくなる。よって、包装箱100のロック構造では、図5(c)に示すように、外フラップ15のロックが全く掛からない場合があり得る。なお、図5(c)は、図5(b)の領域Cを拡大して示している。
【0029】
これに対して、本実施形態では、差込みフラップ17と追加フラップ18とを重ねた状態で箱の前面11の内側に差し込むと、差込みフラップ17の第1切込み部21と追加フラップ18の第2切込み部22とがロック凹部を形成し、ロック凸部となる内フラップ16の突出部20と係合する。このとき、第1切込み部21及び第2切込み部22からなるロック凹部の厚さは、箱に用いる紙材の厚さの略2倍となる。よって、箱の紙材が薄い場合であっても、ロック構造による保持力を高めることができる。
【0030】
また、重ねられた状態で箱の前面11の内側に差し込まれた差込みフラップ17と追加フラップ18との間には、重ねられた状態から元に戻る方向に反発力が作用する。この反発力により、ロック凹部が、箱の前面11の内側から内フラップ16の突出部20に向かう方向に押されて、ロック凹部とロック凸部とが接近する。よって、筒型形状を有する箱の製造時に貼りズレが生じた場合であっても、ロック凹部とロック凸部とが係合する。
【0031】
つまり、紙材が薄い場合や、箱の製造時に貼りズレが生じた場合であっても、ロック凹部とロック凸部との係合面積を増加させることができる。従って、ロック構造の保持力が高まり、外フラップ15を確実にロックし、内容物が収容部14から意図せず放出されるような事態を回避できる。
【0032】
上記実施形態では、筒型形状の天面側に各フラップ及びロック構造を設けた場合について説明したが、これに限定されず、筒型形状の底面に上記各フラップ及びロック構造を設けてもよい。このようにすれば、箱の天面だけでなく底面が不意に開放される事態も回避できる。一例として、箱の底面の外フラップが十分にロックされない場合には、内容物(特に、重量物)の自重により、内容物が落下する場合がある。しかし、箱の底面に上記ロック構造を採用することで、内容物の落下を防止できる。さらに、底面の外フラップが十分にロックされない場合には、底面にテープ等を貼り付けてロックを補強する必要がある。しかし、箱の底面に上記ロック構造を採用することで、テープ等を貼り付ける作業が不要となり、作業工数を削減でき、また、テープ等により包装箱の美観が損なわれることもない。
【0033】
また、上記実施形態では、差込みフラップ17を収納部14の側に90°程度折り込み、差込みフラップ17を折り込んだ方向とは逆方向に、追加フラップ18を180°程度折り曲げる例を示したが、これに限定されない。一例として、図6に示す包装箱10Aでは、追加フラップ18Aを、差込みフラップ17が折り込まれた方向と同方向に180°程度折り曲げる構成を採用している。包装箱10Aでは、追加フラップ18Aに重ねられた差込みフラップ17が、図示のように、箱の前面11の側に位置することになる。
【0034】
また、包装箱10Aでは、差込みフラップ17と追加フラップ18Aとを重ねた状態で、外フラップ15を収容部14に向けて90°折り曲げて、差込みフラップ17と追加フラップ18Aとを収納部14に差し込む。このため、差込みフラップ17は、箱の前面11の内側と追加フラップ18Aとの間に挟まれた状態となる。このような状態でも、差込みフラップ17と追加フラップ18Aとが重ねられているので、上記包装箱10と同様に、第1切込み部21及び第2切込み部22からなるロック凹部は、紙材の略2倍と厚さとなり、保持力を高めることができる。また、差込みフラップ17と追加フラップ18Aとの間に作用する反発力によって、少なくとも追加フラップ18Aの第2切込み部22が、ロック凸部となる内フラップ16の突出部20に接近する。従って、包装箱10Aでは、紙材が薄い場合や箱の製造時に貼りズレが生じた場合であっても、十分にロックを掛けることができ、外フラップ15を外れ難くできる。
【0035】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の包装箱は、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0036】
10,10A:包装箱
11:前面
12:側面
13:背面
14:収納部
15:外フラップ
16:内フラップ
17:差込みフラップ
18,18A:追加フラップ
19:正規の貼り位置
19A:位置ズレによる貼り位置
20:突出部(ロック凸部)
21:第1切込み部(ロック凹部)
22:第2切込み部(ロック凹部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直方体の箱の背面と天面との交線で直角に折られ、前記天面を覆う外フラップと、
箱の側面と天面との交線で直角に折られ、前記外フラップの内側に重ねられ、かつ、該重ねられた状態で箱の前面側に位置する側縁の少なくとも一部に突出部が形成された内フラップと、
前記外フラップに延設され、前記外フラップの先端から直角に折られて、箱の前面の内側に重ねられる差込みフラップと、
前記差込みフラップに延設され、前記差込みフラップの先端から180°折られて、前記差込フラップに重ねられる追加フラップと、
前記外フラップと前記差込みフラップとの間の折れ目に沿って前記差込みフラップ側に設けられ、前記内フラップの前記突出部と係合する第1切込み部と、
前記追加フラップの先端に設けられ、前記第1切込み部と並行に延在して前記内フラップの前記突出部と係合する第2切込み部とを備える包装箱。
【請求項2】
直方体の箱の背面と底面との交線で直角に折られ、前記底面を覆う外フラップと、
箱の側面と底面との交線で直角に折られ、前記外フラップの内側に重ねられ、かつ、該重ねられた状態で箱の前面側に位置する側縁の少なくとも一部に突出部が形成された内フラップと、
前記外フラップに延設され、前記外フラップの先端から直角に折られて、箱の前面の内側に重ねられる差込みフラップと、
前記差込みフラップに延設され、前記差込みフラップの先端から180°折られて、前記差込フラップに重ねられる追加フラップと、
前記外フラップと前記差込みフラップとの間の折れ目に沿って前記差込みフラップ側に設けられ、前記内フラップの前記突出部と係合する第1切込み部と、
前記追加フラップの先端に設けられ、前記第1切込み部と並行に延在して前記内フラップの前記突出部と係合する第2切込み部とを備える包装箱。
【請求項3】
前記追加フラップは、箱の前面の内側と前記差込みフラップとの間に挟まれる、請求項1又は2に記載の包装箱。
【請求項4】
前記差込フラップは、箱の前面の内側と前記追加フラップとの間に挟まれる、請求項1又は2に記載の包装箱。
【請求項5】
前記箱は、前面、側面及び背面を構成する4つの面が連結された筒型形状を有する、請求項1〜4の何れか一に記載の包装箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−84279(P2011−84279A)
【公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−236062(P2009−236062)
【出願日】平成21年10月13日(2009.10.13)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】