化合物、スクリーニング、および処置方法
本発明は、細胞壊死に関連した外傷、虚血、卒中、変性性疾患、及び他の状態を治療するための化合物、医薬組成物、及び方法を特徴とする。これらの状態を治療するのに有用な化合物を識別するためのスクリーニングアッセイも記載される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
表1に示す疾患または状態を有する対象を処置する方法であって、有効量のNec−1e化合物、Nec−2b化合物またはNec−3b化合物を前記対象に投与することを含む、前記処置方法。
【請求項2】
前記Nec−1e化合物が実質的に純粋なA異性体である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
表1に示す疾患または状態を有する対象を処置する方法であって、前記処置方法は有効量のNec−3化合物を前記対象に投与することを含み、前記Nec−3化合物が実質的に純粋な(3R,3aR)−rel異性体である前記方法。
【請求項4】
前記Nec−3化合物が化合物(1)〜(217)から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記Nec−3化合物が表7の化合物(141)、(161)、(166)、(167)、(169)、(171)、(178)および(182)、表8の化合物(185)、(188)、(190)、(192)および(194)、および表9の化合物(147)、(148)、(150)、(151)、(154)、(158)および(159)から選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
表2に示す疾患または状態を有する対象を処置する方法であって、有効量のNec化合物を前記対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項7】
前記Nec化合物が化学式(I)に示されるNec−1化合物である請求項6に記載の方法
【化1】
(式中、
R1はメチル、メトキシル、Cl、BrまたはFを表し、R2は1から4の炭素原子を有するアルキルを表す。)。
【請求項8】
R1がClであり、R2がメチルである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
R1がClであり、R2がエチルである、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記Nec−1化合物が実質的に純粋なA異性体である、請求項7ないし9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
表3に示す疾患または状態を有する対象を処置する方法であって、有効量のNec−1c化合物を前記対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項12】
表4に示す疾患または状態を有する対象を処置する方法であって、有効量のNec−1d化合物を前記対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項13】
表1に示す疾患または状態を有する対象を処置する方法であって、有効量のゲルダナマイシンを前記対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項14】
Nec−1e化合物。
【請求項15】
化学式(XVI)に示されるNec−1化合物
【化2】
(式中、
X1およびX2はそれぞれ独立に=S、=O、=N、H、R11、SR11、NR11またはOR11を表し;
YはS、NHまたはNR8を表し;
GはCH2、O、SR7またはNR7を表し;
R1、R2およびR3はそれぞれ独立にH、OH、OR8、F、Cl、Br、I、N(R8)2、COOH、CO2R8、NO2、NHC(O)R8、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、C6−12アリール、アシル、アセチル、アシルアミノまたはC2−9ヘテロアリールを表し;
R4はH、OH、OR8、F、Cl、Br、I、N(R8)2、COOH、CO2R8、NO2、NHC(O)R8、アシル、アセチル、アシルアミノ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、C6−12アリール、C2−9ヘテロアリール、アミンまたはピペリジンを表し;
R5、R6およびR7はそれぞれ独立にH、OH、OR8、F、Cl、Br、I、N(R8)2、アシル、アセチル、アシルアミノ、NO2、C1−7アルキル、C2−7アルケニルまたはC2−7アルケニルを表し;
R8はH、OH、NO2、F、Cl、Br、I、C1−7アルキル、C6−12アリール、アリールアルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、C2−9ヘテロアリール、アセチル、メトキシル、アミノ、アシルアミノ、アシルまたはハロゲンを表し;
R9、R10、R9’およびR10’はそれぞれ独立にH、OH、F、Cl、Br、I、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニルか、またはCnおよび/またはCn’を含んでなる3から6員環のシクロアルキルを表し、あるいはR9および/またはR10はなくてもよく;
R11はH、OH、NO2、F、Cl、Br、I、アセチル、メトキシル、アミノ、アシルアミノ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、またはアシルを表し;
nおよびn’はそれぞれ0から5の整数であり;
n’’は0または1であり;
結合(a)、(b)および(c)はそれぞれ独立に単結合または二重結合であり、ただし、結合(a)および結合(b)の両者が二重結合となることはなく、
ここで、X1が=O、OHまたはHの場合、X2は=SまたはSR12ではなく、R12はHまたはアルキルであり、
X1およびX2の両者が=Oとなることはない。)。
【請求項16】
GおよびYがそれぞれNHを表し:
R1、R2、R3、R5、R9およびR10がそれぞれHを表し;
nが1であり;
n’およびn’’がそれぞれ0であり;
(a)が二重結合であり;
(b)および(c)がそれぞれ二重結合である、
請求項15に記載のNec−1化合物。
【請求項17】
R4がメチル、メトキシル、Cl、BrまたはFを表し;
R6が1から4の炭素原子を有するアルキルを表す、
請求項16に記載のNec−1化合物。
【請求項18】
X1が=Oである、請求項17に記載のNec−1化合物。
【請求項19】
X2が=Oである、請求項17に記載のNec−1化合物。
【請求項20】
前記Nec−1化合物が実質的に純粋なA異性体である、請求項14ないし19のいずれかに記載のNec−1化合物。
【請求項21】
Nec−2b化合物。
【請求項22】
化学式(IV)に示されるNec−2化合物
【化3】
{式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10はそれぞれ独立に水素、アシル、アセチル、直鎖および分岐アルキル、ハロゲン、アミノ、メトキシル、ニトロ、またはC(O)R12、C(S)R12、C(O)OR12、C(O)NR12R13、C(S)NR12R13またはS(O2)R12を表し(ここで、R12およびR13はそれぞれ独立に水素、置換されていてもよいC1−12アルキル、置換されていてもよいC6またはC10アリール、置換されていてもよいC2−9ヘテロアリール、置換されていてもよいC7−16アラルキルまたは置換されていてもよいC2−15ヘテロアラルキルを表し);
(a)により示される結合は単結合または二重結合であることができ;
(b)により示される結合は単結合または二重結合であることができ;
Xは水素、アシル、アセチル、アルキル、ハロゲン、アミノ、アシルアミノ、ニトロ、=S、SR11、=N、NR11、=O、またはOR11であり(ここで、R11は水素、アシル、アセチル、アルキルまたはアシルアミノであり);
但し、R1、R4、R5、R6、R9およびR10がそれぞれ水素であり、R2、R3、R7およびR8がそれぞれメトキシルである場合、Xは=O、水素またはヒドロキシルではない。}。
【請求項23】
Nec−3b化合物。
【請求項24】
化合物(1)〜(217)から選択される、請求項23に記載のNec−3b化合物。
【請求項25】
表7の化合物(141)、(161)、(166)、(167)、(169)、(171)、(178)および(182)、表8の化合物(185)、(188)、(190)、(192)および(194)、および表9の化合物(147)、(148)、(150)、(151)、(154)、(158)および(159)から選択される、請求項24に記載のNec−3b化合物。
【請求項26】
化学式(V)に示されるNec−3化合物
【化4】
{式中、
Zは結合、CH2、CH2CH2、O、S、S(O)、S(O2)またはNR8であり(ここで、R8は置換されていてもよいC1−6アルキル、置換されていてもよいC7−16アラルキルまたは置換されていてもよいC2−15ヘテロアラルキルであり);
(a)により示される結合は単結合または二重結合であることができ;
R1、R2、R3およびR4はそれぞれ独立に水素、1から6の炭素原子を有するアルカノイル、1から6の炭素原子を有するアルキル、1から6の炭素原子を有するアルコキシ、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するアルコキシアルキル、1から6の炭素原子を有するアルキルスルフィニル、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するアルキルスルフィニルアルキル、1から6の炭素原子を有するアルキルスルホニル、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するアルキルスルホニルアルキル、C7−16アラルキル、アミノ、1から6の炭素原子を有するアミノアルキル、C6またはC10アリール、C7またはC11アリーロイル、アジド、1から6の炭素原子を有するアジドアルキル、カルボキシアルデヒド、アルキレン基が1から6の炭素原子を有する(カルボキシアルデヒド)アルキル、3から8の炭素原子を有するシクロアルキル、シクロアルキル基が3から8の炭素原子を有しアルキレン基が1から10の炭素原子を有するシクロアルキルアルキル、ハロ、1から6の炭素原子を有するハロアルキル、C2−9ヘテロシクリル、C2−9(ヘテロシクリル)オキシ、C3−10(ヘテロシクリル)オイル、ヒドロキシル、1から6の炭素原子を有するヒドロキシアルキル、ニトロ、1から6の炭素原子を有するニトロアルキル、N−保護アミノ、アルキレン基が1から6の炭素原子を有するN−保護アミノアルキル、1から6の炭素原子を有するチオアルコキシ、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するチオアルコキシアルキル、−(CH2)qCO2RA(ここで、qは0から4であり、RAは(a)C1−6アルキル、(b)C6またはC10アリール、および(c)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qCONRBRC(ここで、RBおよびRCは独立に(a)水素、(b)C1−6アルキル、(c)C6またはC10アリール、および(d)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qSO2RD(ここで、RDは(a)C1−6アルキル、(b)C6またはC10アリール、および(c)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qSO2NRERF(ここで、REおよびRFは独立に(a)水素、(b)アルキル、(c)C6またはC10アリール、および(d)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qNRGRH(ここで、RGおよびRHは独立に(a)水素、(b)N−保護基、(c)1から6の炭素原子を有するアルキル、(d)2から6の炭素原子を有するアルケニル、(e)2から6の炭素原子を有するアルキニル、(f)C6またはC10のアリール、(g)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキル、(h)3から8の炭素原子を有するシクロアルキル、および(i)シクロアルキル基が3から8の炭素原子を有しアルキレン基が1から10の炭素原子を有するシクロアルキルアルキルからなる群から選ばれ、ただし、2つの基がカルボニル基またはスルホニル基を介して該窒素原子に結合することはない)、C1−6パーフルオロアルキル、C1−6パーフルオロアルコキシ、C6またはC10アリールオキシ、C3−8シクロアルコキシ、C9−14シクロアルキルアルコキシ、またはC7−16アリールアルコキシを表し;
R5は置換されていてもよいC6またはC10アリールまたは置換されていてもよいC2−9ヘテロアリールであり;
R6はC(O)R9、C(S)R9、C(O)OR9、C(O)NR9R10、C(S)NR9R10、C(NH)R9またはS(O2)R9であり(ここで、R9およびR10はそれぞれ独立にH、置換されていてもよいC1−12アルキル、置換されていてもよいC1−7ヘテロアルキル、置換されていてもよいC6またはC10アリール、置換されていてもよいC2−9ヘテロアリール、置換されていてもよいC7−16アラルキル、または置換されていてもよいC2−15ヘテロアラルキルであり);
R7は水素、C1−6アルキル、置換されていてもよいC6またはC10アリール、置換されていてもよいC7−16アラルキル、置換されていてもよいC2−9ヘテロアリール、または置換されていてもよいC2−15ヘテロアラルキルであり;
R11はH、置換されていてもよいC1−12アルキル、または置換されていてもよいC1−7ヘテロアルキルであり、
但し、R1、R2、R4およびR7がそれぞれ水素、アミノ、ハライドおよびヒドロキシルからなる群から選ばれ、ZがCH2である場合、R3はヒドロキシルまたはメトキシルではない。}。
【請求項27】
化学式(VI)に示されるNec−3化合物
【化5】
{式中、
Zは結合、CH2、CH2CH2、O、S、S(O)、S(O2)またはNR12であり(ここで、R12は置換されていてもよいC1−6アルキル、置換されていてもよいC7−16アラルキルまたは置換されていてもよいC2−15ヘテロアラルキルであり);
(a)により示される結合は単結合または二重結合であることができ;
R1、R2、R3、R4、R7、R8、R9、R10およびR11はそれぞれ独立に水素、1から6の炭素原子を有するアルカノイル、1から6の炭素原子を有するアルキル、1から6の炭素原子を有するアルコキシ、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するアルコキシアルキル、1から6の炭素原子を有するアルキルスルフィニル、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するアルキルスルフィニルアルキル、1から6の炭素原子を有するアルキルスルホニル、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するアルキルスルホニルアルキル、C7−16アラルキル、アミノ、1から6の炭素原子を有するアミノアルキル;C6またはC10アリール、C7またはC11アリーロイル、アジド、1から6の炭素原子を有するアジドアルキル、カルボキシアルデヒド、アルキレン基が1から6の炭素原子を有する(カルボキシアルデヒド)アルキル、3から8の炭素原子を有するシクロアルキル、シクロアルキル基が3から8の炭素原子を有しアルキレン基が1から10の炭素原子を有するシクロアルキルアルキル、ハロ、1から6の炭素原子を有するハロアルキル、C2−9ヘテロシクリル、C2−9(ヘテロシクリル)オキシ、C3−10(ヘテロシクリル)オイル、ヒドロキシル、1から6の炭素原子を有するヒドロキシアルキル、ニトロ、1から6の炭素原子を有するニトロアルキル、N−保護アミノ、アルキレン基が1から6の炭素原子を有するN−保護アミノアルキル、1から6の炭素原子を有するチオアルコキシ、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するチオアルコキシアルキル、−(CH2)qCO2RA(ここで、qは0から4であり、RAは(a)C1−6アルキル、(b)C6またはC10アリール、および(c)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qCONRBRC(ここで、RBおよびRCは独立に(a)水素、(b)C1−6アルキル、(c)C6またはC10アリール、および(d)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qSO2RD(ここで、RDは(a)C1−6アルキル、(b)C6またはC10アリール、および(c)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qSO2NRERF(ここで、REおよびRFは独立に(a)水素、(b)アルキル、(c)C6またはC10アリール、および(d)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qNRGRH(ここで、RGおよびRHは独立に(a)水素、(b)N−保護基、(c)1から6の炭素原子を有するアルキル、(d)2から6の炭素原子を有するアルケニル、(e)2から6の炭素原子を有するアルキニル、(f)C6またはC10のアリール、(g)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキル、(h)3から8の炭素原子を有するシクロアルキル、および(i)シクロアルキル基が3から8の炭素原子を有しアルキレン基が1から10の炭素原子を有するシクロアルキルアルキルからなる群から選ばれ、ただし、2つの基がカルボニル基またはスルホニル基を介して該窒素原子に結合することはない)、C1−6パーフルオロアルキル、C1−6パーフルオロアルコキシ、C6またはC10アリールオキシ、C3−8シクロアルコキシ、C9−14シクロアルキルアルコキシ、またはC7−16アリールアルコキシを表し;
R5はC(O)R13、C(S)R13、C(O)OR13、C(O)NR13R14、C(S)NR13R14、C(NH)R13またはS(O2)R13であり(ここで、R13およびR14はそれぞれ独立に水素、置換されていてもよいC1−12アルキル、置換されていてもよいC1−7ヘテロアルキル、置換されていてもよいC6またはC10アリール、置換されていてもよいC2−9ヘテロアリール、置換されていてもよいC7−16アラルキル、または置換されていてもよいC2−15ヘテロアラルキルを表す);
R6は水素、C1−6アルキル、置換されていてもよいC6またはC10アリール、置換されていてもよいC7−16アラルキル、置換されていてもよいC2−9ヘテロアリール、または置換されていてもよいC2−15ヘテロアラルキルであり、ただし、R1、R2、R4およびR6ないしR11が水素、アミノ、ハライドおよびヒドロキシルからなる群から選ばれ、ZがCH2である場合、R3はヒドロキシルまたはメトキシルではない。}。
【請求項28】
(a)で示される結合が二重結合であり、R1、R2、R4、R6、R7、R8、R10およびR11がそれぞれ独立に水素を表す、請求項27に記載のNec−3化合物。
【請求項29】
R3およびR9がそれぞれ独立に1から6の炭素原子を有するアルキル、1から6の炭素原子を有するアルコキシ、ハロ、またはアミノを表す、請求項28に記載のNec−3化合物。
【請求項30】
実質的に純粋な(3R,3aR)−rel異性体である、請求項23ないし29のいずれかに記載のNec−3化合物。
【請求項31】
実質的に純粋な(3R,3aR)−鏡像異性体である、請求項23ないし30のいずれかに記載のNec−3化合物。
【請求項32】
実質的に純粋な(3S,3aS)−鏡像異性体である、請求項23ないし30のいずれかに記載のNec−3化合物。
【請求項33】
(i)請求項14ないし20のいずれかに記載のNec−1化合物、および
(ii)医薬的に許容できる賦形剤
を含む、医薬組成物。
【請求項34】
(i)請求項21または22に記載のNec−2化合物、および
(ii)医薬的に許容できる賦形剤
を含む、医薬組成物。
【請求項35】
(i)請求項23ないし32のいずれかに記載のNec−3化合物、および
(ii)医薬的に許容できる賦形剤
を含む、医薬組成物。
【請求項36】
(i)請求項14ないし20のいずれかに記載のNec−1化合物、および
(ii)表1に示される疾患または状態を有する対象に前記化合物を投与するための指示書
を含む、キット。
【請求項37】
(i)請求項21または22に記載のNec−2化合物、および
(ii)表1に示される疾患または状態を有する対象に前記化合物を投与するための指示書
を含む、キット。
【請求項38】
(i)請求項23ないし32のいずれかに記載のNec−3化合物、および
(ii)表1に示される疾患または状態を有する対象に前記化合物を投与するための指示書
を含む、キット。
【請求項39】
RIP1を選択的に阻害する化合物としての候補化合物を識別するための方法であって、
a)RIP1ポリペプチドと前記化合物とを含む混合物を、前記化合物不存在では前記RIP1ポリペプチドが基準レベルのリン酸化を受けることができる条件下でインキュベートし、
b)RIP1リン酸化のレベルを検出し、
c)RIP1の前記リン酸化レベルの前記基準レベルに対する比を決定し、
d)RIP2またはRIP3ポリペプチドと前記化合物とを含む第2の混合物を、前記化合物不存在では前記RIP2ポリペプチドが第2の基準レベルのリン酸化を受けることができる条件下でインキュベートし、
e)RIP2またはRIP3のリン酸化のレベルを検出し、
f)RIP2またはRIP3の前記リン酸化レベルの前記第2の基準レベルに対する比を決定する、
工程を含み、
工程c)で決定された前記比が工程f)で決定された前記比よりも小さい場合、前記化合物はRIP1を選択的に阻害する方法。
【請求項40】
RIP1を選択的に阻害する化合物としての候補化合物を識別するための方法であって、
a)RIP1ポリペプチドと前記化合物を接触させ、
b)前記化合物の前記RIP1ポリペプチドへの結合を検出し、
c)RIP2またはRIP3ポリペプチドと前記化合物を接触させ、
d)前記化合物の前記RIP2またはRIP3ポリペプチドへの結合を検出する、
工程を含み、
前記RIP1ポリペプチドに結合し前記RIP2またはRIP3ポリペプチドには結合しない化合物はRIP1を選択的に阻害する化合物として識別される方法。
【請求項1】
表1に示す疾患または状態を有する対象を処置する方法であって、有効量のNec−1e化合物、Nec−2b化合物またはNec−3b化合物を前記対象に投与することを含む、前記処置方法。
【請求項2】
前記Nec−1e化合物が実質的に純粋なA異性体である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
表1に示す疾患または状態を有する対象を処置する方法であって、前記処置方法は有効量のNec−3化合物を前記対象に投与することを含み、前記Nec−3化合物が実質的に純粋な(3R,3aR)−rel異性体である前記方法。
【請求項4】
前記Nec−3化合物が化合物(1)〜(217)から選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記Nec−3化合物が表7の化合物(141)、(161)、(166)、(167)、(169)、(171)、(178)および(182)、表8の化合物(185)、(188)、(190)、(192)および(194)、および表9の化合物(147)、(148)、(150)、(151)、(154)、(158)および(159)から選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
表2に示す疾患または状態を有する対象を処置する方法であって、有効量のNec化合物を前記対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項7】
前記Nec化合物が化学式(I)に示されるNec−1化合物である請求項6に記載の方法
【化1】
(式中、
R1はメチル、メトキシル、Cl、BrまたはFを表し、R2は1から4の炭素原子を有するアルキルを表す。)。
【請求項8】
R1がClであり、R2がメチルである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
R1がClであり、R2がエチルである、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記Nec−1化合物が実質的に純粋なA異性体である、請求項7ないし9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
表3に示す疾患または状態を有する対象を処置する方法であって、有効量のNec−1c化合物を前記対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項12】
表4に示す疾患または状態を有する対象を処置する方法であって、有効量のNec−1d化合物を前記対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項13】
表1に示す疾患または状態を有する対象を処置する方法であって、有効量のゲルダナマイシンを前記対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項14】
Nec−1e化合物。
【請求項15】
化学式(XVI)に示されるNec−1化合物
【化2】
(式中、
X1およびX2はそれぞれ独立に=S、=O、=N、H、R11、SR11、NR11またはOR11を表し;
YはS、NHまたはNR8を表し;
GはCH2、O、SR7またはNR7を表し;
R1、R2およびR3はそれぞれ独立にH、OH、OR8、F、Cl、Br、I、N(R8)2、COOH、CO2R8、NO2、NHC(O)R8、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、C6−12アリール、アシル、アセチル、アシルアミノまたはC2−9ヘテロアリールを表し;
R4はH、OH、OR8、F、Cl、Br、I、N(R8)2、COOH、CO2R8、NO2、NHC(O)R8、アシル、アセチル、アシルアミノ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、C6−12アリール、C2−9ヘテロアリール、アミンまたはピペリジンを表し;
R5、R6およびR7はそれぞれ独立にH、OH、OR8、F、Cl、Br、I、N(R8)2、アシル、アセチル、アシルアミノ、NO2、C1−7アルキル、C2−7アルケニルまたはC2−7アルケニルを表し;
R8はH、OH、NO2、F、Cl、Br、I、C1−7アルキル、C6−12アリール、アリールアルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、C2−9ヘテロアリール、アセチル、メトキシル、アミノ、アシルアミノ、アシルまたはハロゲンを表し;
R9、R10、R9’およびR10’はそれぞれ独立にH、OH、F、Cl、Br、I、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニルか、またはCnおよび/またはCn’を含んでなる3から6員環のシクロアルキルを表し、あるいはR9および/またはR10はなくてもよく;
R11はH、OH、NO2、F、Cl、Br、I、アセチル、メトキシル、アミノ、アシルアミノ、C1−7アルキル、C2−7アルケニル、C2−7アルキニル、またはアシルを表し;
nおよびn’はそれぞれ0から5の整数であり;
n’’は0または1であり;
結合(a)、(b)および(c)はそれぞれ独立に単結合または二重結合であり、ただし、結合(a)および結合(b)の両者が二重結合となることはなく、
ここで、X1が=O、OHまたはHの場合、X2は=SまたはSR12ではなく、R12はHまたはアルキルであり、
X1およびX2の両者が=Oとなることはない。)。
【請求項16】
GおよびYがそれぞれNHを表し:
R1、R2、R3、R5、R9およびR10がそれぞれHを表し;
nが1であり;
n’およびn’’がそれぞれ0であり;
(a)が二重結合であり;
(b)および(c)がそれぞれ二重結合である、
請求項15に記載のNec−1化合物。
【請求項17】
R4がメチル、メトキシル、Cl、BrまたはFを表し;
R6が1から4の炭素原子を有するアルキルを表す、
請求項16に記載のNec−1化合物。
【請求項18】
X1が=Oである、請求項17に記載のNec−1化合物。
【請求項19】
X2が=Oである、請求項17に記載のNec−1化合物。
【請求項20】
前記Nec−1化合物が実質的に純粋なA異性体である、請求項14ないし19のいずれかに記載のNec−1化合物。
【請求項21】
Nec−2b化合物。
【請求項22】
化学式(IV)に示されるNec−2化合物
【化3】
{式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10はそれぞれ独立に水素、アシル、アセチル、直鎖および分岐アルキル、ハロゲン、アミノ、メトキシル、ニトロ、またはC(O)R12、C(S)R12、C(O)OR12、C(O)NR12R13、C(S)NR12R13またはS(O2)R12を表し(ここで、R12およびR13はそれぞれ独立に水素、置換されていてもよいC1−12アルキル、置換されていてもよいC6またはC10アリール、置換されていてもよいC2−9ヘテロアリール、置換されていてもよいC7−16アラルキルまたは置換されていてもよいC2−15ヘテロアラルキルを表し);
(a)により示される結合は単結合または二重結合であることができ;
(b)により示される結合は単結合または二重結合であることができ;
Xは水素、アシル、アセチル、アルキル、ハロゲン、アミノ、アシルアミノ、ニトロ、=S、SR11、=N、NR11、=O、またはOR11であり(ここで、R11は水素、アシル、アセチル、アルキルまたはアシルアミノであり);
但し、R1、R4、R5、R6、R9およびR10がそれぞれ水素であり、R2、R3、R7およびR8がそれぞれメトキシルである場合、Xは=O、水素またはヒドロキシルではない。}。
【請求項23】
Nec−3b化合物。
【請求項24】
化合物(1)〜(217)から選択される、請求項23に記載のNec−3b化合物。
【請求項25】
表7の化合物(141)、(161)、(166)、(167)、(169)、(171)、(178)および(182)、表8の化合物(185)、(188)、(190)、(192)および(194)、および表9の化合物(147)、(148)、(150)、(151)、(154)、(158)および(159)から選択される、請求項24に記載のNec−3b化合物。
【請求項26】
化学式(V)に示されるNec−3化合物
【化4】
{式中、
Zは結合、CH2、CH2CH2、O、S、S(O)、S(O2)またはNR8であり(ここで、R8は置換されていてもよいC1−6アルキル、置換されていてもよいC7−16アラルキルまたは置換されていてもよいC2−15ヘテロアラルキルであり);
(a)により示される結合は単結合または二重結合であることができ;
R1、R2、R3およびR4はそれぞれ独立に水素、1から6の炭素原子を有するアルカノイル、1から6の炭素原子を有するアルキル、1から6の炭素原子を有するアルコキシ、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するアルコキシアルキル、1から6の炭素原子を有するアルキルスルフィニル、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するアルキルスルフィニルアルキル、1から6の炭素原子を有するアルキルスルホニル、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するアルキルスルホニルアルキル、C7−16アラルキル、アミノ、1から6の炭素原子を有するアミノアルキル、C6またはC10アリール、C7またはC11アリーロイル、アジド、1から6の炭素原子を有するアジドアルキル、カルボキシアルデヒド、アルキレン基が1から6の炭素原子を有する(カルボキシアルデヒド)アルキル、3から8の炭素原子を有するシクロアルキル、シクロアルキル基が3から8の炭素原子を有しアルキレン基が1から10の炭素原子を有するシクロアルキルアルキル、ハロ、1から6の炭素原子を有するハロアルキル、C2−9ヘテロシクリル、C2−9(ヘテロシクリル)オキシ、C3−10(ヘテロシクリル)オイル、ヒドロキシル、1から6の炭素原子を有するヒドロキシアルキル、ニトロ、1から6の炭素原子を有するニトロアルキル、N−保護アミノ、アルキレン基が1から6の炭素原子を有するN−保護アミノアルキル、1から6の炭素原子を有するチオアルコキシ、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するチオアルコキシアルキル、−(CH2)qCO2RA(ここで、qは0から4であり、RAは(a)C1−6アルキル、(b)C6またはC10アリール、および(c)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qCONRBRC(ここで、RBおよびRCは独立に(a)水素、(b)C1−6アルキル、(c)C6またはC10アリール、および(d)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qSO2RD(ここで、RDは(a)C1−6アルキル、(b)C6またはC10アリール、および(c)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qSO2NRERF(ここで、REおよびRFは独立に(a)水素、(b)アルキル、(c)C6またはC10アリール、および(d)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qNRGRH(ここで、RGおよびRHは独立に(a)水素、(b)N−保護基、(c)1から6の炭素原子を有するアルキル、(d)2から6の炭素原子を有するアルケニル、(e)2から6の炭素原子を有するアルキニル、(f)C6またはC10のアリール、(g)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキル、(h)3から8の炭素原子を有するシクロアルキル、および(i)シクロアルキル基が3から8の炭素原子を有しアルキレン基が1から10の炭素原子を有するシクロアルキルアルキルからなる群から選ばれ、ただし、2つの基がカルボニル基またはスルホニル基を介して該窒素原子に結合することはない)、C1−6パーフルオロアルキル、C1−6パーフルオロアルコキシ、C6またはC10アリールオキシ、C3−8シクロアルコキシ、C9−14シクロアルキルアルコキシ、またはC7−16アリールアルコキシを表し;
R5は置換されていてもよいC6またはC10アリールまたは置換されていてもよいC2−9ヘテロアリールであり;
R6はC(O)R9、C(S)R9、C(O)OR9、C(O)NR9R10、C(S)NR9R10、C(NH)R9またはS(O2)R9であり(ここで、R9およびR10はそれぞれ独立にH、置換されていてもよいC1−12アルキル、置換されていてもよいC1−7ヘテロアルキル、置換されていてもよいC6またはC10アリール、置換されていてもよいC2−9ヘテロアリール、置換されていてもよいC7−16アラルキル、または置換されていてもよいC2−15ヘテロアラルキルであり);
R7は水素、C1−6アルキル、置換されていてもよいC6またはC10アリール、置換されていてもよいC7−16アラルキル、置換されていてもよいC2−9ヘテロアリール、または置換されていてもよいC2−15ヘテロアラルキルであり;
R11はH、置換されていてもよいC1−12アルキル、または置換されていてもよいC1−7ヘテロアルキルであり、
但し、R1、R2、R4およびR7がそれぞれ水素、アミノ、ハライドおよびヒドロキシルからなる群から選ばれ、ZがCH2である場合、R3はヒドロキシルまたはメトキシルではない。}。
【請求項27】
化学式(VI)に示されるNec−3化合物
【化5】
{式中、
Zは結合、CH2、CH2CH2、O、S、S(O)、S(O2)またはNR12であり(ここで、R12は置換されていてもよいC1−6アルキル、置換されていてもよいC7−16アラルキルまたは置換されていてもよいC2−15ヘテロアラルキルであり);
(a)により示される結合は単結合または二重結合であることができ;
R1、R2、R3、R4、R7、R8、R9、R10およびR11はそれぞれ独立に水素、1から6の炭素原子を有するアルカノイル、1から6の炭素原子を有するアルキル、1から6の炭素原子を有するアルコキシ、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するアルコキシアルキル、1から6の炭素原子を有するアルキルスルフィニル、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するアルキルスルフィニルアルキル、1から6の炭素原子を有するアルキルスルホニル、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するアルキルスルホニルアルキル、C7−16アラルキル、アミノ、1から6の炭素原子を有するアミノアルキル;C6またはC10アリール、C7またはC11アリーロイル、アジド、1から6の炭素原子を有するアジドアルキル、カルボキシアルデヒド、アルキレン基が1から6の炭素原子を有する(カルボキシアルデヒド)アルキル、3から8の炭素原子を有するシクロアルキル、シクロアルキル基が3から8の炭素原子を有しアルキレン基が1から10の炭素原子を有するシクロアルキルアルキル、ハロ、1から6の炭素原子を有するハロアルキル、C2−9ヘテロシクリル、C2−9(ヘテロシクリル)オキシ、C3−10(ヘテロシクリル)オイル、ヒドロキシル、1から6の炭素原子を有するヒドロキシアルキル、ニトロ、1から6の炭素原子を有するニトロアルキル、N−保護アミノ、アルキレン基が1から6の炭素原子を有するN−保護アミノアルキル、1から6の炭素原子を有するチオアルコキシ、アルキルおよびアルキレン基が独立に1から6の炭素原子を有するチオアルコキシアルキル、−(CH2)qCO2RA(ここで、qは0から4であり、RAは(a)C1−6アルキル、(b)C6またはC10アリール、および(c)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qCONRBRC(ここで、RBおよびRCは独立に(a)水素、(b)C1−6アルキル、(c)C6またはC10アリール、および(d)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qSO2RD(ここで、RDは(a)C1−6アルキル、(b)C6またはC10アリール、および(c)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qSO2NRERF(ここで、REおよびRFは独立に(a)水素、(b)アルキル、(c)C6またはC10アリール、および(d)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキルからなる群から選ばれる)、−(CH2)qNRGRH(ここで、RGおよびRHは独立に(a)水素、(b)N−保護基、(c)1から6の炭素原子を有するアルキル、(d)2から6の炭素原子を有するアルケニル、(e)2から6の炭素原子を有するアルキニル、(f)C6またはC10のアリール、(g)アルキレン基が1から6の炭素原子を有するアリールアルキル、(h)3から8の炭素原子を有するシクロアルキル、および(i)シクロアルキル基が3から8の炭素原子を有しアルキレン基が1から10の炭素原子を有するシクロアルキルアルキルからなる群から選ばれ、ただし、2つの基がカルボニル基またはスルホニル基を介して該窒素原子に結合することはない)、C1−6パーフルオロアルキル、C1−6パーフルオロアルコキシ、C6またはC10アリールオキシ、C3−8シクロアルコキシ、C9−14シクロアルキルアルコキシ、またはC7−16アリールアルコキシを表し;
R5はC(O)R13、C(S)R13、C(O)OR13、C(O)NR13R14、C(S)NR13R14、C(NH)R13またはS(O2)R13であり(ここで、R13およびR14はそれぞれ独立に水素、置換されていてもよいC1−12アルキル、置換されていてもよいC1−7ヘテロアルキル、置換されていてもよいC6またはC10アリール、置換されていてもよいC2−9ヘテロアリール、置換されていてもよいC7−16アラルキル、または置換されていてもよいC2−15ヘテロアラルキルを表す);
R6は水素、C1−6アルキル、置換されていてもよいC6またはC10アリール、置換されていてもよいC7−16アラルキル、置換されていてもよいC2−9ヘテロアリール、または置換されていてもよいC2−15ヘテロアラルキルであり、ただし、R1、R2、R4およびR6ないしR11が水素、アミノ、ハライドおよびヒドロキシルからなる群から選ばれ、ZがCH2である場合、R3はヒドロキシルまたはメトキシルではない。}。
【請求項28】
(a)で示される結合が二重結合であり、R1、R2、R4、R6、R7、R8、R10およびR11がそれぞれ独立に水素を表す、請求項27に記載のNec−3化合物。
【請求項29】
R3およびR9がそれぞれ独立に1から6の炭素原子を有するアルキル、1から6の炭素原子を有するアルコキシ、ハロ、またはアミノを表す、請求項28に記載のNec−3化合物。
【請求項30】
実質的に純粋な(3R,3aR)−rel異性体である、請求項23ないし29のいずれかに記載のNec−3化合物。
【請求項31】
実質的に純粋な(3R,3aR)−鏡像異性体である、請求項23ないし30のいずれかに記載のNec−3化合物。
【請求項32】
実質的に純粋な(3S,3aS)−鏡像異性体である、請求項23ないし30のいずれかに記載のNec−3化合物。
【請求項33】
(i)請求項14ないし20のいずれかに記載のNec−1化合物、および
(ii)医薬的に許容できる賦形剤
を含む、医薬組成物。
【請求項34】
(i)請求項21または22に記載のNec−2化合物、および
(ii)医薬的に許容できる賦形剤
を含む、医薬組成物。
【請求項35】
(i)請求項23ないし32のいずれかに記載のNec−3化合物、および
(ii)医薬的に許容できる賦形剤
を含む、医薬組成物。
【請求項36】
(i)請求項14ないし20のいずれかに記載のNec−1化合物、および
(ii)表1に示される疾患または状態を有する対象に前記化合物を投与するための指示書
を含む、キット。
【請求項37】
(i)請求項21または22に記載のNec−2化合物、および
(ii)表1に示される疾患または状態を有する対象に前記化合物を投与するための指示書
を含む、キット。
【請求項38】
(i)請求項23ないし32のいずれかに記載のNec−3化合物、および
(ii)表1に示される疾患または状態を有する対象に前記化合物を投与するための指示書
を含む、キット。
【請求項39】
RIP1を選択的に阻害する化合物としての候補化合物を識別するための方法であって、
a)RIP1ポリペプチドと前記化合物とを含む混合物を、前記化合物不存在では前記RIP1ポリペプチドが基準レベルのリン酸化を受けることができる条件下でインキュベートし、
b)RIP1リン酸化のレベルを検出し、
c)RIP1の前記リン酸化レベルの前記基準レベルに対する比を決定し、
d)RIP2またはRIP3ポリペプチドと前記化合物とを含む第2の混合物を、前記化合物不存在では前記RIP2ポリペプチドが第2の基準レベルのリン酸化を受けることができる条件下でインキュベートし、
e)RIP2またはRIP3のリン酸化のレベルを検出し、
f)RIP2またはRIP3の前記リン酸化レベルの前記第2の基準レベルに対する比を決定する、
工程を含み、
工程c)で決定された前記比が工程f)で決定された前記比よりも小さい場合、前記化合物はRIP1を選択的に阻害する方法。
【請求項40】
RIP1を選択的に阻害する化合物としての候補化合物を識別するための方法であって、
a)RIP1ポリペプチドと前記化合物を接触させ、
b)前記化合物の前記RIP1ポリペプチドへの結合を検出し、
c)RIP2またはRIP3ポリペプチドと前記化合物を接触させ、
d)前記化合物の前記RIP2またはRIP3ポリペプチドへの結合を検出する、
工程を含み、
前記RIP1ポリペプチドに結合し前記RIP2またはRIP3ポリペプチドには結合しない化合物はRIP1を選択的に阻害する化合物として識別される方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34A】
【図34B】
【図35A】
【図35B】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34A】
【図34B】
【図35A】
【図35B】
【公表番号】特表2009−521454(P2009−521454A)
【公表日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−547482(P2008−547482)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/048583
【国際公開番号】WO2007/075772
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(502333862)プレジデント・アンド・フエローズ・オブ・ハーバード・カレツジ (18)
【出願人】(501368643)ザ・ブリガーム・アンド・ウーメンズ・ホスピタル・インコーポレーテッド (10)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/048583
【国際公開番号】WO2007/075772
【国際公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【出願人】(502333862)プレジデント・アンド・フエローズ・オブ・ハーバード・カレツジ (18)
【出願人】(501368643)ザ・ブリガーム・アンド・ウーメンズ・ホスピタル・インコーポレーテッド (10)
【Fターム(参考)】
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