説明

化合物の細胞浸透性を増加させるための組成物および方法

本発明は、インスリン部分の細胞浸透性の改善のためのインスリン化合物に抱合する細胞透過性ペプチドを提供する。前記組成物は、I型、II型糖尿病、前糖尿病および/またはメタボリック症候群の予防を含む、治療のための、静脈内、筋肉内、皮下、鼻腔内、経口吸入、直腸内、膣内または腹腔内手段により輸送されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糖尿病の治療のための細胞浸透性ペプチドの使用および小分子および大きなペプチドを伴ったそれらの使用を関する。
【背景技術】
【0002】
生物学的に活性な分子、特にペプチドの細胞の内部への送達は、様々な方法が用いられてきたにも関わらず問題が残っている。ペプチド、および多くの小分子は、容易に生物の膜を通過して細胞に入れない。それゆえ、現在、細胞の透過処理または細胞へのマイクロインジェクションを含む方法が試されている。例えば、サポニン、細菌毒素、リン酸カルシウム、エレクトロポレーション、などによる細胞の透過処理は、エクソビボ法にのみ実際に有用であり得、これらの方法は細胞への傷害を引き起こしうる。マイクロインジェクションは、高度に熟練した技術を必要とし、細胞を物理的に傷害し得、大量の細胞にインジェクションを実行することができないことから、例えば、大量の細胞または全体の組織を処理することに用いることができず、適用が限定される。同様に、核酸の送達もまた問題となっている。現在用いられている方法は、上に記載される透過方法、ならびにウイルスベクターのごときベクターに基づいた送達、およびリポソーム介在送達を含む。ウイルスベクターは、患者にさらなるリスクを提示し得、リポソーム技術は、細胞への高いレベルの送達を十分に達成しなかった。
【0003】
シグナルペプチド配列は、一般に、疎水性の共通モチーフを共有し、推定タンパク質伝導チャネルを通って哺乳類の小胞体(ER)および原核生物の細胞膜を通過するほとんどの細胞内分泌タンパク質の転移を介在する。分泌タンパク質輸送の代替的なモデルもまた、膜への標的タンパク質におけるシグナル配列の役割を支持する。
【0004】
いくつかの種類のシグナル配列介在のインサイドアウト膜転移経路が提唱されてきた。モデルは、タンパク質が多くの膜タンパク質により形成された疎水性タンパク質伝導チャネルを通って膜を横切って輸送されることを示した。真核生物において、細胞質内で新たに合成されたタンパク質は、一般的にシグナル認識粒子(SRP)およびそのER膜受容体により認識されるシグナル配列によりER膜のみを標的とする。この標的工程は、推定タンパク質伝導チャネルを介してER膜を通過し、細胞外へのタンパク質の実際の輸送へと続く。細菌において、細胞膜を通過するほとんどのタンパク質の輸送はまた、同様のタンパク質伝導チャネルを必要とする。一方、シグナルペプチドが脂質と強く相互作用できることは、細胞膜を通過するいくつかの分泌タンパク質の輸送が、タンパク質チャネルのいずれかの非存在下において脂質二層を介して直接生じうるという仮説を支持する。
【0005】
タンパク質の遺伝子操作を用いて、Rojas, M., et al., Nature Biotechnology, Vol. 16, pgs 370-375, (1998)は、固有の細胞膜−転移活性、例えば、浸透性を有するタンパク質の作成を開示する。しかしながら、この論文は、小分子ペプチドを用いて活性薬剤がある方法でペプチドと結合し、該薬剤の細胞への吸収を向上させるものではない。このことは、部分的に、脂質膜を通過して移動する活性薬剤または粒子との特定の膜転移ペプチド(「MTLP」)複合体を提供するO’Mahonyらの米国特許第6,780,846号により記載された。
【0006】
さらなる開発において、Linらの米国特許第5,807,746号、6,043,339号、および6,495,518号は、分子の細胞への移入を補助する移入可能なシグナルペプチドを記載する。Linらの特許は、特定の移入可能なシグナルペプチドを記載する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第6,780,846号
【特許文献2】米国特許第5,807,746号
【特許文献3】米国特許第6,043,339号
【特許文献4】米国特許第6,495,518号
【非特許文献】
【0008】
【非特許文献1】Rojas, M., et al., Nature Biotechnology, Vol. 16, pgs 370-375, (1998)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
明白なことに、インビボおよびインビトロの両方で生物学的に活性な分子を細胞に移入する有効な方法を開発する試みがなされてきたが、全体として満足に何も証明されていない。この問題は広範な様々な治療に影響する。この問題の解決は、治療分子の送達が有益である疾患の治療を大きく広げるであろう。細胞で自然に生じるメカニズムを用い、それにより標的細胞を傷つけることを避けた生物学的に活性な分子を細胞に取り込む方法を提供する必要が未だ残っている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、a)配列番号:1の少なくとも1個の残基を含む約11から約50個のアミノ酸の細胞浸透性ペプチドおよびb)インスリン化合物、カルシトニン、カルシトニン遺伝子関連ペプチド、副甲状腺ホルモン、または黄体形成ホルモン放出因子(LCRF)を含む抱合体を対象とする。別の具体例では、細胞浸透性ペプチドは配列番号:1の少なくとも2個または複数の残基を含む。本発明の別の具体例では、残基は連続する。
【0011】
本発明の別の態様は、配列番号:1の少なくとも1個の残基を含む約11個から約50個のアミノ酸の細胞浸透性ペプチドおよびb)インスリン化合物、カルシトニン、カルシトニン遺伝子関連ペプチド、副甲状腺ホルモン、または黄体形成ホルモン放出因子(LCRF)の抱合体を含む医薬組成物であって、医薬上許容される担体または希釈剤を混合したものである。別の具体例では、抱合体の細胞浸透性ペプチド部分は、配列番号:1の少なくとも2個または複数の残基を含む。別の具体例では、残基は連続する。
【0012】
本発明の別の態様は、真性糖尿病、I型およびII型糖尿病、前糖尿病、およびメタボリック症候群の適切な治療、または予防のための抱合体またはその医薬組成物の使用であって、ポリペプチドまたはタンパク質がインスリン化合物である。
【0013】
本発明の別の態様は、配列番号:1の少なくとも1個の残基を含む約11個から約50個のアミノ酸の細胞浸透性ペプチドならびにb)インスリン化合物、カルシトニン、カルシトニン遺伝子関連ペプチド、副甲状腺ホルモン、または黄体形成ホルモン放出因子(LCRF)ならびに/あるいは前記化合物および/または適するタンパク質の細胞への移入を高めるための使用である。
【0014】
本発明の別の態様は、配列番号:1の少なくとも1個の残基を含む約11個から約50個のアミノ酸残基の細胞浸透性ペプチドおよびb)有効量のインスリン化合物、カルシトニン、カルシトニン遺伝子関連ペプチド、副甲状腺ホルモン、または黄体形成ホルモン放出因子(LCRF)および/または適切なタンパク質、医薬上許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】ヒトインスリンの二本鎖(配列番号:4および配列番号:5)の図である。
【図2】配列番号:2の12mer−CPS−CYSペプチドのHPLC解析を示し、図2aは、この合成CPS−Cysペプチドの質量分析を示す。
【図3】ヒトインスリンの質量分析を示す。
【図4】図4Aは、CPS−Cysペプチドのスルホ−MBSを介するインスリンとの抱合反応が分析HPLCによりモニターされたことを示す。図4Bは、HPLCにより精製された抱合生成物インスリン−CPSが抱合されていないインスリンより長い保持時間を示すことを表す。図4Cは、(図Bにおける)HPLCフラクションの質量分析が、インスリン−CPSの算出されたMWと一致する7237Da(MH+)の分子量を示したことを表す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、標的細胞に影響するより大きなペプチドに作動可能に連結される新規な細胞浸透性ペプチド配列(CPS)Lys−Leu−Lys−Leu−Ala−Leu−Ala−Leu−Ala−Leu−Ala−COOH[配列番号:1]および新規な細胞浸透性ペプチド配列(CPS2)12merペプチドK−L−K−L−A−L−A−L−A−L−A−C[配列番号:2]、ならびに細胞因子の使用が示される。
【0017】
本発明は、インスリン欠乏を治療する方法または他にはそれを必要とする対象にインスリンを補う方法であって、インスリン抱合体および/または本発明の処方を用いる方法を提供する。前記方法は、一般に、1個または複数のインスリン抱合体の治療上有効な量を投与すること、および/または対象への処方を含む。
【0018】
本発明は、出典明示により全体を本明細書に援用する2004年11月9日に提出されたUSSN11/270,295に記載されるごとく、インスリンまたはその他の適切なポリペプチドもしくはタンパク質、あるいは望まれる小分子に機能的に結合される11−mer細胞浸透性ペプチド(CPP)の使用を提供する。本明細書に特筆されるごとく、11merのCPPペプチドは、C末端のCys残基の付加によるようなペプチドへの抱合用に修飾された。これにより、配列番号:2の新規な12merのペプチドが生じる。本発明の手法において共有結合または会合により抱合可能である適切なポリペプチドの種類は、以下の種類を含むが、これらだけに限定されない:インスリン、副甲状腺ホルモン、カルシトニン、カルシトニン遺伝子調節タンパク質、コレシストキニン放出因子(LCRF)、ACTH、グルカゴン、ソマトスタチン、ソマトトロピン、ソマトメジン、副甲状腺エリスロポイエチン(EPO)、視床下部放出因子、プロラクチン、甲状腺刺激ホルモン、黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)、成長ホルモン放出ホルモン(GHRF)、第VIII因子、組織プラスミノーゲン活性因子(TPA)、エンドルフィン、抗体、ヘモグロビン、可溶性CD−4、凝固因子、組織プラスミノーゲン活性化因子、エンケファリン、バソプレシン、非自然発生的なオピオイド、スーパーオキシドジスムラーゼ、インターフェロン、アスパラギナーゼ、アルギナーゼ、アルギニンデアミナーゼ、アデノシンデアミナーゼリボヌクレアーゼ、トリプシン、ケモトリプシン、およびパパイン、アルカリホルファターゼ、および他の適する酵素、またはホルモンおよびタンパク質。いくつかのさらなるホルモンは、オキシトシン、エストラジオール、酢酸ロイプロリド、テストステロンおよびこれらの類似物を含むが、これらだけに限定されない。
【0019】
CPSは細胞浸透性の改善のために小分子に結合されうるとも認識される。適する小分子は、トポテカンのごとき抗ガン剤、またはタモキシフェン、アナストロゾール、レトロゾール、およびラロキシテンのごときアロマターゼ阻害剤;プロテアーゼ阻害剤および他のレトロウイルス剤;およびアレンドロネート、イバンドロネートおよびリセドロネートのごときビスフォスフォネートを含むが、これらに限定されない。
【0020】
新規な細胞浸透性配列(CPS)は、望ましいペプチドに機能的に結合され、細胞に送達される時に、前記ペプチドの細胞浸透性の増加を提供すると考えられる。CPSは、配列Lys−Leu−Lys−Leu−Ala−Leu−Ala−Leu−Ala−Leu−Ala(配列番号:1)の少なくとも11個のアミノ酸、または配列K−L−K−L−A−L−A−L−A−L−A−C(配列番号:2)の少なくとも12個のアミノ酸[配列番号:2]を含む。CPSは、約11個から約50個程度のアミノ酸残基のペプチドにおける1個または複数の繰り返し配列の単位で表すことができる。11個のアミノ酸の繰り返し配列(例、単位)は、アミノ酸の繰り返し配列間の領域において1個または複数のアミノ酸により分離されうる。
【0021】
適切には、CPSペプチドは、11個のアミノ酸の少なくとも1個の繰り返し配列を含む。別の具体例では、CPSペプチドは、11個のアミノ酸の少なくとも2個の繰り返し配列を含むことができる。別の具体例では、CPSペプチドは11個のアミノ酸の少なくとも3個の繰り返し配列を含むことができ、最後に別の具体例では、CPSペプチドは、11個のアミノ酸の少なくとも4個の繰り返し配列を含むことができる。アミノ酸の繰り返し配列は、アミノ酸の繰り返し配列間の領域において1個または複数のアミノ酸により分離されうる。CPSペプチドはまた、CPSペプチド全域に分布するアミノ酸に加えて、CPSペプチドのC末端またはN末端のどちらか、または両方におけるさらなるアミノ酸を含んでもよい。ペプチドの末端におけるさらなるアミノ酸の付加は、ペプチドと大きなポリペプチドまたは小分子とのより多様なカップリングを提供してもよい。
【0022】
アミノ酸残基は、別のアミノ酸残基またはそのアナログにより置換されうることも認識される。
【0023】
上述したように、CPS抱合体はインスリンのごときより大きなポリペプチドまたはタンパク質を含む。インスリン成分は、例えば、ヒトインスリンのごとき哺乳動物インスリン化合物、天然インスリン、またはインスリンアナログであってもよい。
【0024】
本明細書中で特に用いられる「天然インスリン化合物」は、自然、合成、または遺伝学的に操作された供給源から提供される哺乳動物インスリン化合物(例、ヒトインスリン、ウシインスリン化合物、ブタインスリン化合物またはクジラインスリン化合物)を意味する。ヒトインスリンは、21個のアミノ酸A鎖および31個のアミノ酸B鎖であって、ジスルフィド結合により架橋されたものから構成される。適切に架橋されたヒトインスリンは、3個のジスルフィド橋:1個はA7とB7間、2番目はA20とB19間、3番目はA6とA11間を含む。ヒトインスリンは、3個の遊離アミノ基:B1−フェニルアラニン、A1−グリシン、およびB29−リジンを有する。位置A1およびB1の遊離アミノ基はα−アミノ基である。位置B29の遊離アミノ基はε−アミノ基である。
【0025】
「インスリンアナログ」は、対応する天然インスリンと比較していずれか、全てまたは上昇した活性を示すか、あるいはインビトロまたはインビボにおいて対応する天然インスリンと比較してある程度、全てまたは高まった活性を示すポリペプチドに変換されるポリペプチド、例えば、1個または複数の連続するアミノ酸の付加、欠失および/または置換を有するヒトインスリンの構造を有するポリペプチドを意味する。インスリンアナログは、Dahiyatらの名で2002年3月18日に提出された米国特許公開第20030049654号、"Protein design automation for protein libraries,"に記載されるごとく、公知の技術を用いて同定されうる。プロインスリン、プレプロインスリン、インスリン前駆体、ヒトおよび非ヒト動物の単鎖インスリン前駆体ならびに前記のいずれかのアナログはまた、非哺乳動物インスリンのものと同様に、本明細書ではインスリンアナログと称される。多くのインスリンアナログが当該技術分野で知られている。特に他に示されない限り(例えば、「ヒトインスリン」またはその類似用語のごとき特定のインスリンが参照される)、用語「インスリン」または「インスリン化合物」は、天然インスリンのものおよびインスリンアナログを含むように広く用いられる。
【0026】
適するインスリンアナログは、リジン、好ましくは、B鎖のC−末端における5個以内のアミノ酸、例えば、位置B26、B27、B28、B29および/またはB30にてリジンを含むものである。一連の適当なアナログは、位置B28におけるアミノ酸残基がAsp、Lys、Leu、Val、またはAlaであり;位置B29におけるアミノ酸残基がLysまたはProであり;位置B10におけるアミノ酸残基がHisまたはAspであり;位置B1におけるアミノ酸残基がPhe、Aspであるか、または単独で、もしくは位置B2における残基の欠失と組み合わせて欠失しており;位置B30におけるアミノ酸残基がThr、Alaであるか、または欠失しており;ならびに位置B9におけるアミノ酸残基がSerまたはAspであることを除き;位置B28またはB29のどちらかがLysであるという条件で、インスリン化合物の配列を有するものとして過去に当該技術分野で公表された。
【0027】
適するインスリンアナログの他の例は、AspB28ヒトインスリン、LysB28ヒトインスリン、LeuB28ヒトインスリン、ValB28ヒトインスリン、AlaB28ヒトインスリン、AspB28ProB29ヒトインスリン、LysB28ProB29ヒトインスリン、LeuB28ProB29ヒトインスリン、ValB28ProB29ヒトインスリン、AlaB28ProB29ヒトインスリン、ならびに上記の置換の指針を用いて提供されるアナログを含む。インスリン化合物フラグメントは、B22−B30ヒトインスリン、B23−B30ヒトインスリン、B25−B30ヒトインスリン、B26−B30ヒトインスリン、B27−B30ヒトインスリン、B29−B30ヒトインスリン、B1−B2ヒトインスリン、B1−B3ヒトインスリン、B1−B4ヒトインスリン、B1−B5ヒトインスリン、ヒトインスリンのA鎖、およびヒトインスリンのB鎖を含むが、これらだけに限定されない。
【0028】
適するインスリン化合物アナログのさらに他の例は、2003年7月31日に"Insoluble compositions for controlling blood glucose,"と題された米国特許公開第20030144181A1号;2003年6月5日に"Stable insulin formulations,"と題された米国特許公開第20030104983A1号;2003年2月27日に"Method for making insulin precursors and insulin analog precursors,"と題された米国特許公開第20030040601A1号;2003年1月2日に" Zinc-free and low-zinc insulin preparations having improved stability,"と題された米国特許公開第20030004096A1号;2003年4月22日に"Stable insulin formulations,"と題された米国特許第6,551,992B1号;2003年3月18日に"C peptide for improved preparation of insulin and insulin analogs,"と題された米国特許第6,534,288B1号;2003年3月11日に"Insoluble compositions for controlling blood glucose,"と題された米国特許第6,531,448B1号;2003年1月28日に"Selective acylation of epsilon-amino groups,"と題された米国特許第RE37,971E号、;2002年12月26日に"Pulmonary insulin crystals,"と題された米国特許公開第20020198140A1号;2002年10月15日に"Insoluble insulin compositions,"と題された米国特許第6,465,426B2号;2002年9月3日に"Fatty acid-acylated insulin analogs,"と題された米国特許第6,444,641B1号;2002年9月26日に"Method for making insulin precursers and insulin precurser analogues having improved fermentation yield in yeast,"と題された米国特許公開第20020137144A1号;2002年9月19日に"Stabilized insulin formulations,"と題された米国特許公開第20020132760A1号;2002年6月27日に"Insoluble insulin compositions,"と題された米国特許公開第20020082199A1号;2002年1月1日に"Method for administering acylated insulin,"と題された米国特許第6,335,316B1号;2001年7月31日に"Insoluble insulin compositions,"と題された米国特許題6,268,335B1号;2001年11月15日に"Method for making insulin precursers and insulin precurser analogues having improved fermentation yield in yeast,"と題された米国特許公開第20010041787A1号;2001年11月15日に"Stabilized acylated insulin formulations,"と題された米国特許公開第20010041786A1号;2001年11月8日に"Pulmonary insulin crystals,"と題された米国特許公開第20010039260A1号;2001年11月1日に"Insoluble insulin compositions,"と題された米国特許公開第20010036916A1号;2001年7月12日に"Method for administering monomeric insulin analogs,"と題された米国特許公開第20010007853A1号;2000年4月18日に"Method for administering acylated insulin,"と題された米国特許題6,051,551A号;2000年3月7日に"Stable insulin formulations,"と題された米国特許第6,034,054A号;1999年10月26日に"Method of delivering insulin lispro,"と題された米国特許第5,970,973A号;1999年9月14日に"Monomeric insulin analog formulations,"と題された米国特許第5,952,297A号;1999年7月13日に"Acylated insulin analogs,"と題された米国特許第5,922,675A号;1999年3月30日に"Use of monomeric insulin as a means for improving the bioavailability of inhaled insulin,"と題された米国特許第5,888,477A号;1999年2月23日に"Method of maintaining a diabetic patient's blood glucose level in a desired range,"と題された米国特許第5,873,358A号;1998年5月5日に"Monomeric insulin analog formulations,"と題された米国特許第5,747,642A号;1997年12月2日に"Acylated insulin compound analogs,"と題された米国特許第5,693,609A号;1997年7月22日に"Monomeric insulin analog formulations,"と題された米国特許第5,650,486A号;1997年7月8日に"Selective acylation of epsilon-amino groups,"と題された米国特許第5,646,242A号;1997年1月28日に"Preparation of stable insulin analog crystals,"と題された米国特許第5,597,893A号;1996年8月20日に"insulin analog formulations,"と題された米国特許第5,547,929A号;1996年4月2日に"Preparation of stable zinc insulin compound analog crystals,"と題された米国特許第5,504,188A号;1995年12月12日に"insulin analog formulations,"と題された米国特許第5,474,978A号;1995年10月24日に"Monomeric insulin analog formulations,"と題された米国特許第5,461,031A号;1983年12月20日に"Process for producing an insulin,"と題された米国特許第4,421,685A号;2001年4月24日に"insulin derivatives with increased zinc binding,"と題された米国特許第6,221,837号;1993年1月5日に"Pharmaceutical formulation for the treatment of diabetes mellitus"と題された米国特許第5,177,058号(はB31における塩基で修飾されるインスリン化合物誘導体を含み、5.8と8.5の間の等電点および/または医薬上許容される賦形剤におけるその生理学的に許容される塩の少なくとも1個を有する医薬製剤、ならびに約1μgから約200μgの亜鉛/IUの範囲の比較的高い亜鉛イオン含有量であって、インスリン化合物−B31−Arg−OHおよびヒトインスリンB31−Arg−B32−Arg−OHを含むものを記載する。)において見出されうる。上記の特許文献のぞれぞれは、出典明示により全体を本明細書に援用される。
【0029】
インスリン成分は、本明細書においてインスリン抱合体を調製するのに用いられ、前記インスリン抱合体は、様々な認識ペプチド合成技術のいずれか、例えば、古典的(溶液)方法、固相法、半合成法、および組み換えDNA法により調製されうる。例えば、Chanceらの米国特許出願第07/388,201号、EPO383472、BrangeらのEPO214826、およびBelagajeらの米国特許第5,304,473号は、様々なプロインスリン化合物およびインスリン化合物アナログの調製を開示し、出典明示により本明細書に援用する。インスリン化合物アナログのAおよびB鎖はまた、組み換えDNA技術を用いてプロインスリン様前駆体分子または単鎖インスリン化合物前駆体分子を介して調製されてもよい。Frank at al., "Peptides: Synthesis-Structure-Function," Proc. Seventh Am. Pept. Symp., Eds. D. Rich and E. Gross (1981);Bernd Gutte, Peptides: Synthesis, Structures, and Applications, Academic Press (Oct. 19, 1995);Chan, Weng and White, Peter (Eds.), Fmoc Solid Phase Peptide Synthesisを参照。A Practical Approach, Oxford University Press (March 2000);ペプチド合成、組み換え産生および製造に関するそれらの教示について出典明示により全体を本明細書に援用する。
【0030】
インスリン抱合体の提供に関してインスリンの経口形態を提供する技術において多大な労力が払われてきた。上述のごとく、治療上用いられるヒトインスリンおよび多くの近接する関連インスリンのものは、遊離の第一級アミノ基を生じる3個のアミノ酸残基を含む。全ての3個の第一級アミノ基、すなわちAおよびB鎖(Gly A1およびPhe B1)のN末端(アルファアミノ基)ならびにLys B29のエプシロン−アミノ基は、本明細書に記載されるCPSペプチドのごとき抱合体との抱合により修飾されてもよい。反応条件により、保護されていないインスリンのN−アシル化は、モノ−、ジ−、およびトリ−抱合体の複合体混合物(例えば、GlyA1でモノ−抱合されたインスリン、PheB1でモノ−抱合されたインスリン、LysB29でモノ−抱合されたインスリン、GlyA1およびPheB1で抱合されたインスリン、GlyA1およびLysB29でジ−抱合されたインスリン、PheB1およびLysB29でジ−抱合されたインスリン、ならびにGlyA1、PheB1、およびLysB29でトリ−抱合されたインスリン)を誘導する。
【0031】
選択的にインスリン抱合体を合成するための様々な試みが行われてきた。例えば、MuranishiとKisoは、日本特許出願第1−254,699号において、脂肪酸インスリン誘導体を調製するための5工程合成を提唱する。インスリンのA1−およびB1−アミノ基は、p−メトキシベンゾキシカルボニルアジド(pMZ)で保護(または遮断)されている。脂肪酸エステルによるアシル化後、保護(遮断)基が取り除かれることにより、脂肪酸とともにLysB29でモノ−アシル化されたインスリンが提供される。別の例として、Havelundらによる米国特許第5,750,497号は、ヒトインスリンをBoc−試薬と一緒に処理することにより、(A1,B1)−二Bocインスリンが形成されること、すなわち、ヒトインスリンにおけるA−およびB−鎖の両方のN−末端がBoc−基により保護されることを提唱する。例えば、HPLCによる任意の精製後、生成物を、式X−O−スクシンイミド(式中、Xは、導入される脂溶性アシル基である)のN−ヒドロキシスクシンイミドエステルと反応可能にすることにより、脂溶性アシル基がLysB29のアミノ基に導入される。最終工程では、トリフルオロ酢酸がBoc−基を取り除くために用いられ、生成物、NイプシロンB29−Xヒトインスリンが単離される。
【0032】
抱合体の混合物として望ましいインスリン抱合体の選択的な合成は、Bakerらの米国特許第5,646,242号により行われており、その中で彼らは、アミノ保護基を使用することなく行われる反応を提唱する。Bakerは、極性溶媒中の塩基性条件下において、活性化された脂肪エステルとインスリンのε−アミノ基との反応を利用する。イプシロン−アミノ基のアシル化は反応の塩基性に依存する。9.0より大きいpHにおいて、反応は、選択的に、アルファ−アミノ基におけるB29−リジンのエプシロン−アミノ基をアシル化する。実施例1から4は、インスリン初期量の百分率として67.1%と75.5%の間のモノ−抱合されたインスリンの反応収率を記載する。実施例5では、Bakerはまた、N−サクシニミジルパルミチン酸によるヒトプロインスリンのアシル化を提唱する。エプシロン−アミノでアシル化された種類のアルファ−アミノでアシル化された種類に対する正確な比率は算出されなかった。クロマトグラム内の全てのイプシロン−アミノでアシル化された種類の合計が総面積の87−90%の割合を占めた一方、(推定上いずれかのアルファ−アミノでアシル化された種類を含むであろう)全ての関連物質の合計は、一定の時点において、総面積の<7%の割合を占めた。インスリン−CPS抱合体のかかる合成が望まれるが、本明細書中では発明の実施は必要ではない。
【0033】
インスリン抱合体は、インスリン抱合体を提供するために、細胞浸透性ペプチドのインスリン化合物へのカップリングが必要とされる。インスリン化合物を修飾することにより、本明細書に記載されるごとく望ましい特性を有する抱合体を提供する。修飾されたインスリンは、選択的に非インスリン抱合体において改善されたその細胞浸透性能力を有する。抱合体は、インビボにおけるインスリン化合物の分解の速度を減少させる可能性があり、それによりインスリン化合物は、かかる環境下にて、修飾部分なしで分解されるよりも、修飾された形態にてそれほど分解されないであろうとの期待もある。このことは、インスリン抱合体が親インスリン化合物の生物学的活性を治療上有意な割合で保持することを可能にする。
【0034】
本発明の修飾部分、例えば、CPSペプチドは、結合に利用できる位置において、ポリペプチドまたは小分子に、例えば、ヒトインスリンのごときインスリン化合物にカップルされてもよい。インスリンの例における好ましい結合の位置は、求核残基、例えば、A1、B1および/またはB29である。
【0035】
いくつかの場合には、CPSは、C末端にカップルされた1個のアミノ酸または2個または複数のアミノ酸、またはポリペプチド側鎖を介してポリペプチドにカップルされてもよい。例えば、一の具体例では、CPSは、Thrの−OHまたは−C(O)OHにカップルされ、mm修飾されたThrは、カルボキシ末端でポリペプチドにカップルされる。例えば、一の具体例では、修飾部分は、Thrの−OHまたは−C(O)OHにカップルされ、修飾されたThrは、des−Thrインスリン化合物のB29アミノ酸(例えば、ヒトインスリンではB29Lys)にカップルされる。別の例では、mmは、インスリン化合物B鎖に由来する末端オクタペプチドのThrの−OHまたは−C(O)OHでカップルされ、mm−修飾されたオクタペプチドは、des−オクタインスリン化合物のB22アミノ酸にカップルされる。本明細書におけるその他のバリエーションは、当業者にとって明らかである。
【0036】
CPSとの抱合の程度、およびポリペプチド分子における抱合部位の選択のごとき因子は、例えば、親インスリン部分と比較されるように、インビトロ分解に対する感受性の減少または細胞浸透性の改善を示す抱合体を生成するために変化されてもよい。例えば、インスリン化合物は、その修飾部分の結合を容易にするのに適する結合(すなわち、修飾部分抱合体)部位におけるインスリン化合物の構造上で1個、2個、3個、4個、5個、または複数の部位におけるCPSペプチドを含むように修飾されてもよい。例示の目的において、かかる適切な抱合部位は、リジンアミノ酸残基のごときアミノ酸残基を含んでもよい。
【0037】
いくつかの具体例では、インスリン化合物抱合体はモノ抱合体である。他の具体例では、インスリン化合物抱合体は、ジ−抱合体、トリ−抱合体、テトラ−抱合体、またはペンタ−抱合体、およびそれらの類似物のごとき複数−抱合体である。インスリン化合物における修飾部分の数は、インスリン化合物における抱合部位の数によりのみ制限される。さらに他の一の具体例では、インスリン化合物抱合体は、異なる数の繰り返し配列の単位を有するCPSのモノ−抱合体、ジ−抱合体、トリ−抱合体、テトラ−抱合体、および/またはペンタ−抱合体の混合物である。
【0038】
好ましい抱合体の方策は、親インスリン化合物のいくらかのまたは全ての生物活性を保持する抱合体を作成することである。好ましい結合部位は、A1N−末端、B1N−末端、およびB29リジン側鎖を含む。B29モノ抱合体およびB1、B29ジ抱合体が好ましい。別の好ましい結合位置は、インスリン化合物のC−ペプチド成分またはリーダーペプチド成分におけるアミノ官能基である。
【0039】
CPSは、好ましくは、インスリン化合物に共有結合でカップルされる。上述のとおり、1個より多いCPSペプチドは、インスリン化合物に共有結合でカップルされてもよい。カップリングは、加水分解もしくは非加水分解結合またはその2個の混合(すなわち、異なる抱合部位における異なる結合)を用いてもよい。加水分解結合は、エステル、カルボネートまたは加水分解カルバメート結合である。加水分解カップリングの使用は、プロドラッグとして作用するインスリン化合物抱合体を提供すると考えられる。プロドラッグアプローチは、インスリン化合物修飾部分抱合体が不活性である(すなわち、抱合体がインスリン化合物の主な作用機構を通して体に影響する能力を欠いている)ことが望まれてもよく、それは、修飾部分の抱合部位がインスリン化合物の結合領域にある場合などである。
【0040】
他の具体例では、インスリン化合物は、非加水分解結合(例、非加水分解カルバメート、アミド、またはエーテル結合)を利用してCPSにカップルされる。インスリン化合物抱合体の治療上有意な量が長期間血流を循環可能にすることが望ましい場合、非加水分解結合の使用が好まれてよい。非加水分解様式でインスリン化合物を修飾部分に共有結合でカップルするのに用いられる結合は、典型的には、共有結合、エステル部分、カルボネート部分、カルバメート部分、アミド部分および第二級アミン部分からなる群から選択される。
【0041】
CPSは、求核ヒドロキシ官能基および/またはアミノ官能基を含むが、これらだけに限定されない様々な求核残基でインスリン化合物にカップルされてもよい。求核ヒドロキシ官能基は、例えば、セリンおよび/またはチロシン残基で見出されてもよく、求核アミノ官能基は、例えば、ヒスチジンおよび/またはリジン残基、ならびに/あるいはインスリン化合物のAまたはB鎖の1個または複数のN−末端で見出されてもよい。CPSペプチドがナトリウム利尿ペプチドのN末端にカップルされる場合、カップリングは、好ましくは第二級アミンを形成する。CPSはまた、例えば、チオエステル、チオエーテルまたはスルホネート結合を形成することにより遊離−SH基でインスリン化合物にカップルされてもよい。CPSは、1個または複数のアミノ基を介してインスリン化合物にカップルされてもよい。ヒトインスリンにおける例は、A1、B1およびB29におけるアミノ基を含む。一の具体例では、単一のCPS部分は、インスリン化合物上の単一のアミノ基にカップルされる。別の具体例では、2個のCPS部分は、インスリン化合物上の異なるアミノ基にそれぞれ繋がれる。2個のアミノ基にカップルされた2個のCPS部分がある場合、好ましい配列は、B1およびB29でのカップリングである。
【0042】
本発明の別の具体例は、1個または複数のCPS部分のLCRFペプチドへのカップリングである。CPS部分のカップリングは、選択的にLCRF分子の受容体結合を妨害するべきではない。WO01/41812は、ペグ化成分とのLCRF抱合体を記載し、LCRF部分の残基11から25が受容体における分子の相互作用に不可欠であり、残基19および20の切断が分子の結合活性を損なわせることを示す。前記文献中では、加水分解リンカーで保護されるK19残基がトリプシンタンパク質分解から保護することが推測される。
【0043】
LCRFは、CPSペプチド、アミノ末端およびリジン側鎖を連結するために用いる2個の反応性アミノ酸基を含む。N−末端結合は、望ましくは非加水分解リンカーによることができる。2番目の側鎖は、K19のイプシロンアミノ基である。LCRFのアミノ酸配列は、本明細書中で配列番号:3として同定される
STFWAYQPDGDNDPTDYQKYEHTSSPSQLLAPGDYPCVIEV
である。
【0044】
本発明に有用でありうるさらなる大きなタンパク質/ポリペプチドの非限定的な例は、以下のものを含む:
【0045】
ACTH、ヒト;ACTH1−10;ACTH1−13、ヒト;ACTH1−16、ヒト;ACTH1−17;ACTH1−24、ヒト;ACTH4−10;ACTH4−11;ACTH6−24;ACTH7−38、ヒト;ACTH18−39、ヒト;ACTH、ラット;ACTH12−39、ラット;ベータ細胞トロピン(ACTH22−39);ビオチン化−ACTH1−24、ヒト;ビオチン化−ACTH7−38、ヒト;コルチコスタチン、ヒト;コルチコスタチン、ラット;[Met(02),DLys,Phe]ACTH4−9、ヒト;[Met(0)、DLys、Phe]ACTH4−9、ヒト;N−アセチル、ACTH1−17、ヒト;およびエビラチド(ebiratide)を含むが、これらだけに限定されない副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)ペプチド。
【0046】
アドレノメデュリン、アドレノメデュリン1−52、ヒト;アドレノメデュリン1−12、ヒト;アドレノメデュリン13−52、ヒト;アドレノメデュリン22−52、ヒト;プロ−アドレノメデュリン45−92、ヒト;プロ−アドレノメデュリン153−185、ヒト;アドレノメデュリン1−52、ブタ;プロ−アドレノメデュリン(N−20)、ブタ;アドレノメデュリン1−50、ラット;アドレノメデュリン11−50、ラット;およびプロAM−N20(プロアドレノメデュリンN−末端20ペプチド)、ラットを含むが、これらだけに限定されないアドレノメデュリンペプチド。
【0047】
アラトスタチンI;アラトスタチンII;アラトスタチンIII;およびアラトスタチンIVを含むが、これらだけに限定されないアラトスタチンペプチド。
【0048】
アセチル−アミリン8−37、ヒト;アセチル化アミリン8−37、ラット;AC187アミリンアンタゴニスト;AC253アミリンアンタゴニスト;AC625アミリンアンタゴニスト;アミリン8−37、ヒト;アミリン(IAPP)、ネコ;アミリン(インスリノーマまたは膵島アミロイドポリペプチド(IAPP));アミリンアミド、ヒト;アミリン1−13(糖尿病関連ペプチド1−13)、ヒト;アミリン20−29(IAPP20−29)、ヒト;AC625アミリンアンタゴニスト;アミリン8−37、ヒト;アミリン(IAPP)、ネコ;アミリン、ラット;アミリン8−37、ラット;ビオチン化−アミリン、ラット;およびビオチン化−アミリンアミド、ヒトを含むが、これらだけに限定されないアミリンペプチド。
【0049】
アルツハイマー病ベータ−タンパク質12−28(SP17);アミロイドベータ−タンパク質25−35;アミロイドベータ/A4−タンパク質前駆体328−332;アミロイドベータ/A4タンパク質前駆体(APP)319−335;アミロイドベータ−タンパク質143;アミロイドベータ−タンパク質1−42;アミロイドベータ−タンパク質1−40;アミロイドベータ−タンパク質10−20;アミロイドベータ−タンパク質22−35;アルツハイマー病ベータ−タンパク質(SP28);ベータ−アミロイドペプチド1−42、ラット;ベータ−アミロイドペプチド1−40、ラット;ベータ−アミロイド1−11;ベータ−アミロイド31−35;ベータ−アミロイド32−35;ベータ−アミロイド35−25;ベータ−アミロイド/A4タンパク質前駆体96−110;ベータ−アミロイド前駆体タンパク質657−676;ベータ−アミロイド1−38;[Gln11]−アルツハイマー病ベータ−タンパク質;[Gln11]−ベータ−アミロイド1−40;[Gln22]−ベータ−アミロイド6−40;アルツハイマー病アミロイドの非Aベータ構成要素(NAC);P3、(Aベータ1740)アルツハイマー病アミロイドベータ−ペプチド;およびSAP(血清アミロイドP構成要素)194−204を含むが、これらだけに限定されないアミロイドベータ−タンパク質フラグメントペプチド。
【0050】
A−779;Ala−Pro−Gly−アンジオテンシンII;[Ile、Val]−アンジオテンシンII;アンジオテンシンIII抗ペプチド;アンジオジェニンフラグメント108−122;アンジオジェニンフラグメント108−123;アンジオテンシンI変換酵素阻害剤;アンジオテンシンI、ヒト;アンジオテンシンI変換酵素基質;アンジオテンシン11−7、ヒト;アンジオペプチン;アンジオテンシンII、ヒト;アンジオテンシンII抗ペプチド;アンジオテンシンII1−4、ヒト;アンジオテンシンII3−8、ヒト;アンジオテンシンII4−8、ヒト;アンジオテンシンII5−8、ヒト;アンジオテンシンIII([Des−Asp]−アンジオテンシンII)、ヒト;アンジオテンシンIII阻害剤([Ile]−アンジオテンシンIII);アンジオテンシン−変換酵素阻害剤(Neothunnus macropterus);[Asn、Val]−アンジオテンシンI、アンコウ;[Asn、Val、Gly]−アンジオテンシンI、サケ;[Asn、Val、Gly]−アンジオテンシンI、ウナギ;[Asn、Val]−アンジオテンシンI1−7、ウナギ、アンコウ、サケ;[Asn、ValアンジオテンシンII;ビオチン化−アンジオテンシンI、ヒト;ビオチン化−アンジオテンシンII、ヒト;ビオチン化−Ala−Ala−Ala−アンジオテンシンII;[Des−Asp]−アンジオテンシンI、ヒト;[p−アミノフェニルアラニン]−アンジオテンシンII;レニン基質(アンジオテンシノーゲン1−13)、ヒト;プレアンジオテンシノーゲン1−14(レニン基質テトラデカペプチド)、ヒト;レニン基質テトラデカペプチド(アンジオテンシノーゲン1−14)、ブタ;[Sar]−アンジオテンシンII、[Sar]−アンジオテンシンII1−7アミド;[Sar、Ala]−アンジオテンシンII;[Sar、Ile]−アンジオテンシンII;[Sar、Thr]−アンジオテンシンII;[Sar、Tyr(Me)]−アンジオテンシンII(サーメシン(Sarmesin));[Sar、Val、Ala]−アンジオテンシンII;[Sar、Ile]−アンジオテンシンIII;合成テトラデカペプチドレニン基質(No.2);[Val]−アンジオテンシンIII;[Val]−アンジオテンシンII;[Val]−アンジオテンシンI、ヒト;[Val]−アンジオテンシンI;[ValAsn]−アンジオテンシンI、ウシガエル;および[Val、Ser]−アンジオテンシンI、家禽を含むが、これらだけに限定されないアンジオテンシンペプチド。
【0051】
Ac−SQNY;バクテネシン、ウシ;CAP37(20−44);カルボメトキシカルボニル−DPro−DPhe−OBzl;CD36ペプチドP139−155;CD36ペプチドP93−110;セクロピンA−メリチンハイブリッドペプチド[CA(1−7)M(2−9)NH2];セクロピンB、遊離酸;CYS(Bzl)84CDフラグメント81−92;デフェンシン(ヒト)HNP−2;ダーマセプチン(dermaseptin);免疫刺激ペプチド、ヒト;ラクトフェリシン、ウシ(BLFC);およびマゲイニンスペーサーを含むが、これらだけに限定されない抗菌ペプチド。
【0052】
アデノウイルス;炭疽菌;百日咳菌;ボツリヌス中毒;ウシ鼻気管炎;カタル球菌;イヌ肝炎;イヌジステンパー;クラミジア;コレラ;コクシジオイデス真菌;牛痘;サイトメガロウイルス;デング熱;デングトキソプラスマ症;ジフテリア;脳炎;毒素原性大腸菌;エプスタイン・バーウイルス;ウマ脳炎;ウマ伝染性貧血;ウマインフルエンザ;ウマ肺炎;ウマライノウイルス;大腸菌;ネコ白血病;フラビウイルス;グロブリン;B型ヘモフィルスインフルエンザ;ヘモフィルスインフルエンザ;ヘモフィルス百日咳菌;ヘリコバクターピロリ;ヘモフィルス;肝炎;A型肝炎;B型肝炎;C型肝炎;ヘルペスウイルス;HIV;HIV−1ウイルス;HIV−2ウイルス;HTLV;インフルエンザ;日本脳炎;クレブシエラ種;レジオネラ・ニューモフィラ;リーシュマニア;ハンセン病;ライム病; マラリア免疫原;麻疹;髄膜炎;髄膜球菌;髄膜球菌多糖グループA;髄膜球菌多糖グループC;流行性耳下腺;流行性耳下腺ウイルス;マイコバクテリア;結核菌;ナイセリア;淋菌;髄膜炎菌;ヒツジブルータング;ヒツジ脳炎;パピローマ;パラインフルエンザ;パラミクソウイルス;百日咳;ペスト;肺炎球菌;カリニ肺炎菌;肺炎;ポリオウイルス;プロテウス種;緑膿菌;狂犬病;呼吸器多核体ウイルス;ロタウイルス;風疹;サルモネラ菌;住血吸虫病;赤痢菌;サル免疫不全ウイルス;天然痘;ブドウ球菌;ブドウ球菌種;肺炎球菌;化膿性連鎖球菌;連鎖球菌種;ブタインフルエンザ;テタヌス;梅毒トレポネーマ;腸チフス;牛痘;水痘帯状疱疹ウイルス;およびコレラ菌を含むが、これらだけに限定されない疾患および/または疾患を引き起こす薬剤に対する免疫応答の上昇を誘導し、免疫応答を高め、免疫的に有効な応答を引き起こすことができる抗原ペプチド。
【0053】
ブフォリン(buforin)I;ブフォリンII;セクロピンA;セクロピンB;セクロピンP1、ブタ;ガエグリン(gaegurin)2(ツチガエル);ガエグリン(gaegurin)5(ツチガエル);インドリシジン(indolicidin);プロテグリン(protegrin)−(PG)−I;マガイニン1;マガイニン2;およびT−22[Tyr5,12,Lys]−ポリ−フェムシン(phemusin)IIペプチドを含むが、これらだけに限定されない抗菌ペプチド。
【0054】
アルツハイマー病ベータタンパク質(SP28);カルパイン阻害剤ペプチド;カスパーゼ−1阻害剤V;カスパーゼ−3基質IV;カスパーゼ−1阻害剤I、細胞浸透性;カスパーゼ−1阻害剤VI;カスパーゼ−3基質III、蛍光性;カスパーゼ−1基質V、蛍光性;カスパーゼ−3阻害剤I、細胞浸透性;カスパーゼ−6ICE阻害剤III;[Des−Ac,ビオチン]−ICE阻害剤III;IL−1B変換酵素(ICE)阻害剤II;IL−1B変換酵素(ICE)基質IV;MDL28170;およびMG−132を含むが、これらだけに限定されないアポトーシス関連ペプチド。
【0055】
アルファ−ANP(アルファ−chANP)、ニワトリ;アナンチン(anantin);ANP1−11、ラット;ANP8−30、カエル;ANP11−30、カエル;ANP−21(fANP−21)、カエル;ANP−24(fANP−24)、カエル;ANP−30、カエル;ANPフラグメント5−28、ヒト、イヌ;ANP−7−23、ヒト;ANPフラグメント7−28、ヒト、イヌ;アルファ−心房性ナトリウム利尿ポリペプチド1−28、ヒト、イヌ;A71915、ラット;心房性ナトリウム利尿因子8−33、ラット;心房性ナトリウム利尿ポリペプチド3−28、ヒト;心房性ナトリウム利尿ポリペプチド4−28、ヒト、イヌ;心房性ナトリウム利尿ポリペプチド5−27;ヒト;心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)、ウナギ;アトリオペプチンI、ラット、ウサギ、マウス;アトリオペプチンII、ラット、ウサギ、マウス;アトリオペプチンIII、ラット、ウサギ、マウス;心房性ナトリウム利尿因子(rANF)、ラット、心房性{しんぼうせい}ナトリウム利尿因子A(ラットANF126−149);心房性{しんぼうせい}ナトリウム利尿因子B(ラットANF126−150);ベータ−ANP(1−28、2量体、逆方向);ベータ−rANF17−48;ビオチン化−アルファ−ANP1−28、ヒト、イヌ;ビオチン化−心房性ナトリウム利尿因子(ビオチン化−rANF)、ラット;cardiodilatin 1−16、ヒト;C−ANF4−23、ラット;Des−[Cys105,Cys121]−心房性ナトリウム利尿因子104−126、ラット;[Met(O)12]ANP1−28、ヒト;[Mpr,DAla]ANP7−28、アミド、ラット;プレプロ−ANF104−116、ヒト;プレプロ−ANF26−55(プロANF1−30)、ヒト;プレプロ−ANF56−92(プロANF31−67)、ヒト;プレプロ−ANF104−123、ヒト;[Tyr]−アトリオペプチンI、ラット、ウサギ、マウス;[Tyr]−アトリオペプチンII、ラット、ウサギ、マウス;[Tyr]−プレプロANF104−123、ヒト;ウロジラチン(urodilatin)(CDD/ANP 95−126);心室性利尿ナトリウムペプチド(VNP)、ウナギ;および心室性利尿ナトリウムペプチド(VNP)、ニジマスを含むが、これらだけに限定されない心房性ナトリウム利尿ペプチド。
【0056】
アルファ嚢細胞ペプチド;アルファ−嚢細胞ペプチド1−9;アルファ−嚢細胞ペプチド1−8;アルファ−嚢細胞ペプチド1−7;ベータ−嚢細胞因子;およびガンマ−嚢細胞因子を含むが、これらだけに限定されない嚢細胞ペプチド。
【0057】
アルファ−s1カゼイン101−123(牛乳);ビオチン化−ボンベシン;ボンベシン8−14;ボンベシン;[Leu13−psi(CH2NH)Leu]−ボンベシン;[D−Phe,Des−Met14]−ボンベシン6−14エチルアミド;[DPhe12]ボンベシン;[DPhe12,Leu14]−ボンベシン;[Tyr]−ボンベシン;および[Tyr,DPhe12]−ボンベシンを含むが、これらだけに限定されないボンベシンペプチド。
【0058】
骨GLAタンパク質;骨GLAタンパク質45−49;[Glu17,Gla21,24]−オステオカルシン1−49、ヒト;マイクロペプチド(myclopeptide)−2(MP−2);オステオカルシン1−49 ヒト;オステオカルシン37−49、ヒト;および[Tyr18,Phe42,46]骨GLAタンパク質38−49、ヒトを含むが、これらだけに限定されない骨BLAペプチド(BGP)。
【0059】
[Ala2,6,des−Pro]−ブラジキニン;ブラジキニン;ブラジキニン(Bowfin. Gar);ブラジキニン促進ペプチド;ブラジキニン1−3;ブラジキニン1−5;ブラジキニン1−6;ブラジキニン1−7;ブラジキニン2−7;ブラジキニン2−9;[DPhe]ブラジキニン;[Des−Arg]−ブラジキニン;[Des−Arg10]−Lys−ブラジキニン([Des−Arg10]−カリジン);[D−N−Me−Phe]−ブラジキニン;[Des−Arg9,Leu8]−ブラジキニン;Lys−ブラジキニン(カリジン);Lys−[Des−Arg,Leu]−ブラジキニン([Des−Arg10,Leu]−カリジン);[Lys−Hyp]−ブラジキニン;オボキニン(ovokinin);[Lys, Ala−ブラジキニン;Met−Lys−ブラジキニン;ペプチドK12ブラジキニン促進ペプチド;[(pC1)Phe5,8]−ブラジキニン;T−キニン(Ile−Ser−ブラジキニン);[Thi5,8,D−Phe]−ブラジキニン;[Tyr−ブラジキニン;[Tyr]−ブラジキニン;[Tyr]−ブラジキニン;およびカリクレインを含むが、これらだけに限定されないブラジキニンペプチド。
【0060】
BNP32、イヌ;BNP−様ペプチド、ウナギ;BNP−32、ヒト;BNP−45、マウス;BNP−26、ブタ;BNP−32、ブタ;ビオチン化−BNP−32、ブタ;BNP−32、ラット;ビオチン化−BNP−32、ラット;BNP−45(BNP51−95、5K心臓性ナトリウム利尿ペプチド)、ラット;および[Tyr]−BNP1−32、ヒトを含むが、これらだけに限定されない脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)。
【0061】
C−ペプチド;および[Tyr]−C−ペプチド、ヒトを含むが、これらだけに限定されないC−ペプチド。
【0062】
C−型利尿ナトリウムペプチド、ニワトリ;C−型利尿ナトリウムペプチド−22(CNP−22)、ブタ、ラット、ヒト;C−型利尿ナトリウムペプチド−53(CNP−53)、ヒト;C−型利尿ナトリウムペプチド−53(CNP−53)、ブタ、ラット;C−型利尿ナトリウムペプチド−53(ブタ、ラット)1−29(CNP−53 1−29);プレプロ−CNP1−27、ラット;プレプロ−CNP30−50、ブタ、ラット;バソナトリン(vasonatrin)ペプチド(VNP);および[Tyr]−C−型利尿ナトリウムペプチド−22([Tyr]−CNP−22)を含むが、これらだけに限定されないC−型利尿ナトリウムペプチド(CNP)。
【0063】
CART、ヒト;CART55−102、ヒト;CART、ラット;およびCART55−102、ラットを含むが、これらだけに限定されないCARTペプチド。
【0064】
ビオチン化−カルシトニン、ヒト;ビオチン化−カルシトニン、ラット;ビオチン化−カルシトニン、サケ;カルシトニン、ニワトリ;カルシトニン、ウナギ;カルシトニン、ヒト;カルシトニン、ブタ;カルシトニン、ラット;カルシトニン、サケ;カルシトニン1−7、ヒト;カルシトニン8−32、サケ;カタカリン(katacalin)(PDN−21)(C−プロカルシトニン);およびN−プロCT(アミノ末端プロカルシトニン切断ペプチド)、ヒトを含むが、これらだけに限定されないカルシトニンペプチド。
【0065】
アセチル−アルファ−CGRP19−37、ヒト;アルファ−CGRP19−37、ヒト;アルファ−CGRP23−37、ヒト;ビオチン化−CGRP、ヒト;ビオチン化−CGRPII、ヒト;ビオチン化−CGRP、ラット;ベータ−CGRP、ラット;ビオチン化−ベータ−CGRP、ラット;CGRP、ラット;CGRP、ヒト;カルシトニンC−末端隣接ペプチド;CGRP1−19、ヒト;CGRP20−37、ヒト;CGRP8−37、ヒト;CGRPII、ヒト;CGRP、ラット;CGRP8−37、ラット;CGRP29−37、ラット;CGRP30−37、ラット;CGRP31−37、ラット;CGRP32−37、ラット;CGRP33−37、ラット;CGRP31−37、ラット;([Cys(Acm)2,7]−CGRP;エルカトニン(elcatonin);[Tyr]−CGRP、ヒト;[Tyr]−CGRPII、ヒト;[Tyr]−CGRP28−37、ラット;[Tyr]−CGRP、ラット;および[Tyr22]−CGRP22−37、ラットを含むが、これらだけに限定されないカルシトシン遺伝子関連ペプチド(CGRP)。
【0066】
ベータ−カゾモルフィン、ヒト;ベータ−カゾモルフィン1−3;ベータ−カゾモルフィン1−3、アミド;ベータ−カゾモルフィン、ウシ;ベータ−カゾモルフィン1−4、ウシ;ベータ−カゾモルフィン1−5、ウシ;ベータ−カゾモルフィン1−5、アミド、ウシ;ベータ−カゾモルフィン1−6、ウシ;[DAla]−ベータ−カゾモルフィン1−3、−アミド、ウシ;[DAla、Hyp、Tyr]−ベータ−カゾモルフィン1−5アミド;[DAla、DPro、Tyr]−ベータ−カゾモルフィン1−5、アミド;[DAla、Tyr]−ベータ−カゾモルフィン1−5、アミド、ウシ;[DAla2、4、Tyr]−ベータ−カゾモルフィン1−5、アミド、ウシ;[DAla、(pCl)Phe]−ベータ−カゾモルフィン、アミド、ウシ;[DAla]−ベータ−カゾモルフィン1−4、アミド、ウシ;[DAla]−ベータ−カゾモルフィン1−5、ウシ;[DAla]−ベータ−カゾモルフィン1−5、アミド、ウシ;[DAla、Met]−ベータ−カゾモルフィン1−5、ウシ;[DPro]−ベータ−カゾモルフィン1−5、アミド、ウシ;[DAla]−ベータ−カゾモルフィン1−6、ウシ;[DPro]−ベータ−カゾモルフィン1−4、アミド;[Des−Tyr]−ベータ−カゾモルフィン、ウシ;[DAla2、4、Tyr]−ベータ−c−カゾモルフィン1−5、アミド、ウシ;[DAla、(pCl)Phe]−ベータ−カゾモルフィン、アミド、ウシ;[DAla]−ベータ−カゾモルフィン1−4、アミド、ウシ;[DAla]−ベータ−カゾモルフィン1−5、ウシ;[DAla]−ベータ−カゾモルフィン1−5、アミド、ウシ;[DAla、Met]−ベータ−カゾモルフィン1−5、ウシ;[DPro]−ベータ−カゾモルフィン1−5、アミド、ウシ;[DAla]−ベータ−カゾモルフィン1−6、ウシ;[DPro]−ベータ−1−4、アミド、[Des−Tyr]−ベータ−カゾモルフィンe、ウシ、および[Val]−ベータ−カゾモルフィン1−4、アミド、ウシを含むが、これらだけに限定されないカゾモルフィンペプチド。
【0067】
デフェンシン1(ヒト)HNP−1(ヒト好中球ペプチド−1);およびN−ホルミル−Met−Leu−Pheを含むが、これらだけに限定されない走化性ペプチド。
【0068】
セルレイン;コレシストキニン;コレシストキニン−パンクレオザイミン;CCK−33、ヒト;コレシストキニンオクタペプチド1−4(非−硫酸化)(CCK26−29、硫酸化されていない);コレシストキニンオクタペプチド(CCK26−33);コレシストキニンオクタペプチド(非−硫酸化)(CCK26−33、硫酸化されていない);コレシストキニンへプタペプチド(CCK27−33);コレシストキニンテトラペプチド(CCK30−33);CCK−33、ブタ;CR1409、コレシストキニンアンタゴニスト;CCK隣接ペプチド(硫酸化されていない);N−アセチルコレシストキニン、CCK26−30、硫酸化されていない;N−アセチルコレシストキニン、CCK26−31、硫酸化されていない;N−アセチルコレシストキニン、CCK26−31、硫酸化されていない;プレプロCCKフラグメントV−9−M;およびプログルミドを含むが、これらだけに限定されないコレシストキニン(CCK)ペプチド。
【0069】
コロニー刺激因子(CSF);GMCSF;MCSF;およびG−CSFを含むが、これらだけに限定されないコロニー刺激因子ペプチド。
【0070】
アストレシン;アルファ−ヘリカル12−41;ビオチン化−CRF、ヒツジ;ビオチン化−CRF、ヒト、ラット;CRF、ウシ;CRF、ヒト、ラット;CRF、ヒツジ;CRF、ブタ;[Cys21]−CRF、ヒト、ラット;CRFアンタゴニスト(アルファ−ヘリカルCRF9−41);CRF6−33、ヒト、ラット;[DPro]−CRF、ヒト、ラット;[D−Phe、Nle21、38]−CRF12−41、ヒト、ラット;好酸球遊走ペプチド;[Met(0)21]−CRF、ヒツジ;[Nle21、Tyr32]−CRF、ヒツジ;プレプロCRF125−151、ヒト;サウバーギン(sauvagine)、カエル;[Tyr]−CRF、ヒト、ラット;[Tyr]−CRF、ヒツジ;[Tyr]−CRF34−41、ヒツジ;[Tyr]−ウロコルチン;ウロコルチンアミド、ヒト;ウロコルチン、ラット;ウロテンシンI(Catostomus commersoni);ウロテンシンII;およびウロテンシンII(ワライガエル)を含むが、これらだけに限定されない副腎皮質刺激ホルモン放出因子ペプチド。
【0071】
コルチスタチン29;コルチスタチン29(1−13);[Tyr]−コルチスタチン29;プロ−コルチスタチン28−47;およびプロ−コルチスタチン51−81を含むが、これらだけに限定されないコルチスタチン(Cortistatin)ペプチド。
【0072】
腫瘍壊死因子;および腫瘍壊死遠視−ベータ(TNF−ベータ)を含むが、これらだけに限定されないサイトカインペプチド。
【0073】
デルモルフィンおよびデルモルフィンアナログ1−4を含むが、これらだけに限定されないデルモルフィンペプチド。
【0074】
ビッグ(ビッグ(big))ダイノルフィン(プロダイノルフィン209−240)、ブタ;ビオチン化−ダイノルフィンA(ビオチン化−プロダイノルフィン209−225);[DAla、DArg]−ダイノルフィンA1−13、ブタ;[DAla]−ダイノルフィンA、ブタ;[DAla−ダイノルフィンAアミド、ブタ;[DAla]−ダイノルフィンA1−13、アミド、ブタ;[DAla]−ダイノルフィンA1−9、ブタ;[DArg]−ダイノルフィンA1−13、ブタ;[DArg]−ダイノルフィンA1−13、ブタ;[Des−Tyr]−ダイノルフィンA1−8;[D−プロ10]−ダイノルフィンA1−11、ブタ;ダイノルフィンAアミド、ブタ;ダイノルフィンA1−6、ブタ;ダイノルフィンA1−7、ブタ;ダイノルフィンA1−8、ブタ;ダイノルフィンA1−9、ブタ;ダイノルフィンA1−10、ブタ;ダイノルフィンA1−10アミド、ブタ;ダイノルフィンA1−11、ブタ;ダイノルフィンA1−12、ブタ;ダイノルフィンA1−13、ブタ;ダイノルフィンA1−13アミド、ブタ;DAKLI(ダイノルフィンA−アナログカッパリガンド);DAKLI−ビオチン([Arg11、13]−ダイノルフィンA(1−13)−Gly−NH(CHNH−ビオチン);ダイノルフィンA2−17、ブタ;ダイノルフィン2−17、アミド、ブタ;ダイノルフィンA2−12、ブタ;ダイノルフィンA3−17、アミド、ブタ;ダイノルフィンA3−8、ブタ;ダイノルフィンA3−13、ブタ;ダイノルフィンA3−17、ブタ;ダイノルフィンA7−17、ブタ;ダイノルフィンA8−17、ブタ;ダイノルフィンA6−17、ブタ;ダイノルフィンA13−17、ブタ;ダイノルフィンA(プロダイノルフィン209−225)、ブタ;ダイノルフィンB1−9;[MeTyr、MeArg、D−Leu]−ダイノルフィン1−8エチルアミド;[(nMe)Tyr]ダイノルフィンA1−13、アミド、ブタ;[Phe]−ダイノルフィンA1−7、ブタ;[Phe]−ダイノルフィンA1−7、アミド、ブタ;およびプロダイノルフィン228−256−(ダイノルフィンB29)(ロイモルフィン)、ブタを含むが、これらだけに限定されないダイノルフィンペプチド。
【0075】
アルファ−ネオ−エンドルフィン、ブタ;ベータ−ネオ−エンドルフィン;Ac−ベータ−エンドルフィン、ラクダ、ウシ、ヒツジ;Ac−ベータ−エンドルフィン1−27、ラクダ、ウシ、ヒツジ;Ac−ベータ−エンドルフィン、ヒト;Ac−ベータ−エンドルフィン1−26、ヒト;Ac−ベータ−エンドルフィン1−27、ヒト;Ac−ガンマ−エンドルフィン(Ac−ベータ−リポトロピン61−77);アセチル−アルファ−エンドルフィン;アルファ−エンドルフィン(ベータ−リポトロピン61−76);アルファ−ネオ−エンドルフィンアナログ;アルファ−ネオ−エンドルフィン1−7;[Arg]−アルファ−ネオ−エンドルフィン1−8;ベータ−エンドルフィン(ベータ−リポトロピン61−91)、ラクダ、ウシ、ヒツジ;ベータ−エンドルフィン1−27、ラクダ、ウシ、ヒツジ;ベータ−エンドルフィン、ウマ;ベータ−エンドルフィン(ベータ−リポトロピン61−91)、ヒト;ベータ−エンドルフィン(1−5)+(16−31)、ヒト;ベータ−エンドルフィン1−26、ヒト;ベータ−エンドルフィン1−27、ヒト;ベータ−エンドルフィン6−31、ヒト;ベータ−エンドルフィン18−31、ヒト;ベータ−エンドルフィン、ブタ;ベータ−エンドルフィン、ラット;ベータ−リポトロピン1−10、ブタ;ベータ−リポトロピン60−65;ベータ−リポトロピン61−64;ベータ−リポトロピン61−69;ベータ−リポトロピン88−91;ビオチン化−ベータ−エンドルフィン(ビオチン化−ベータ−リポトロピン61−91);biocytin−ベータ−エンドルフィン、ヒト;ガンマ−エンドルフィン(ベータ−リポトロピン61−77);[DAla]−アルファ−ネオ−エンドルフィン1−2、アミド;[DAla]−ベータ−リポトロピン61−69;[DAla]−ガンマ−エンドルフィン;[Des−Tyr]−ベータ−エンドルフィン、ヒト;[Des−Tyr]−ガンマ−エンドルフィン(ベータ−リポトロピン62−77);[Leu]−ベータ−エンドルフィン、ラクダ、ウシ、ヒツジ;[Met、Lys]−アルファ−ネオ−エンドルフィン1−6;[Met、Lys6、7]−アルファ−ネオ−エンドルフィン1−7;および[Met、Lys、Arg]−アルファ−ネオ−エンドルフィン1−7を含むが、これらだけに限定されないエンドルフィンペプチド。
【0076】
エンドセリン−1(ET−1);エンドセリン−1[ビオチン−Lys];エンドセリン−1(1−15)、ヒト;エンドセリン−1(1−15)、アミド、ヒト;Ac−エンドセリン−1(16−21)、ヒト;Ac−[DTrp16]−エンドセリン−1(16−21)、ヒト;[Ala3、11]−エンドセリン−1−;[Dprl、Asp15]−エンドセリン−1;[Ala]−エンドセリン−3、ヒト;[Ala18]−エンドセリン−1、ヒト;[Asn18]−エンドセリン−1、ヒト;[Res−701−1]−エンドセリンB受容体アンタゴニスト;Suc−[Glu、Ala11、15]−エンドセリン−1(8−21)、エンドセリン−C−末端ヘクサペプチド;[D−Val22]−ビッグ(ビッグ(big))エンドセリン−1(16−38)、ヒト;エンドセリン−2(ET−2)、ヒト、イヌ;エンドセリン−3(ET−3)、ヒト、ラット、ブタ、ウサギ;ビオチン化−エンドセリン−3(ビオチン化−ET−3);プレプロ−エンドセリン−1(94−109)、ブタ、内皮依存性弛緩因子アンタゴニスト;サラフォトキシンS6a(atractaspis engaddensis);サラフォトキシンS6b(atractaspis engaddensis);サラフォトキシンS6c(atractaspis engaddensis);[Lys]−サラフォトキシンS6c;サラフォトキシンS6d;ビッグ(big)エンドセリン−1、ヒト;ビオチン化−ビッグ(big)エンドセリン−1、ヒト;ビッグ(big)エンドセリン−1(1−39)、ブタ;ビッグ(big)エンドセリン−3(22−41)、アミド、ヒト;ビッグ(big)エンドセリン−1(22−39)、ラット;ビッグ(big)エンドセリン−1(1−39)、ウシ;ビッグ(big)エンドセリン−1(22−39)、ウシ;ビッグ(big)エンドセリン−1(19−38)、ヒト;ビッグ(big)エンドセリン−1(22−38)、ヒト;ビッグ(big)エンドセリン−2、ヒト;ビッグ(big)エンドセリン−2(22−37)、ヒト;ビッグ(big)エンドセリン−3、ヒト;ビッグ(big)エンドセリン−1、ブタ;ビッグ(big)エンドセリン−1(22−39)(プレプロ−エンドセリン−1(74−91));ビッグ(big)エンドセリン−1、ラット;ビッグ(big)エンドセリン−2(1−38)、ヒト;ビッグ(big)エンドセリン−2(22−38)、ヒト;ビッグ(big)エンドセリン−3、ラット;ビオチン化−ビッグ(big)エンドセリン−1、ヒト;および[Tyr123]−プレプロ−エンドセリン(110−130)、アミド、ヒトを含むが、これらだけに限定されないエンドセリンペプチド。
【0077】
アドレノルフィン(adrenorphin)、遊離酸;アミドルフィン(プロエンケファリンA(104−129)−NH2)、ウシ;BAM−12P(ウシ副腎髄質ドデカペプチド);BAM−22P(ウシ副腎髄質ドコサペプチド);ベンゾイル−Phe−Ala−Arg;エンケファリン;[DAla、D−Leu]−エンケファリン;[D−Ala、D−Met]−エンケファリン;[DAla]−Leu−エンケファリン、アミド;[DAla、Leu、Arg6]−エンケファリン;[Des−Tyr、DPen2、5]−エンケファリン;[Des−Tyr、DPen、Pen]−エンケファリン;[Des−Tyr]−Leu−エンケファリン;[D−Pen2、5]−エンケファリン;[DPen、Pen]−エンケファリン;エンケファリナーゼ基質;[D−Pen;pCI−Phe、D−Pen]−エンケファリン;Leu−エンケファリン;Leu−エンケファリン、アミド;ビオチン化−Leu−エンケファリン;[DAla]−Leu−エンケファリン;[D−Ser]−Leu−エンケファリン−Thr(デルタ−受容体ペプチド)(DSLET);[D−Thr]−Leu−エンケファリン−Thr(DTLET);[Lys]−Leu−エンケファリン;[Met、Arg]−エンケファリン;[Met、Arg]−エンケファリン−Arg;[Met、Arg、Phe]−エンケファリン、アミド;Met−エンケファリン;ビオチン化−Met−エンケファリン;[DAla]−Met−エンケファリン;[DAla]−Met−エンケファリン、アミド;Met−エンケファリン−Arg−Phe;Met−エンケファリン、アミド;[DAla]−Met−エンケファリン、アミド;[DMet、Pro]−エンケファリン、アミド;[DTrp]−Met−エンケファリン、アミド、メトーフィンアミド(アドレノルフィン);ペプチドB、ウシ;3200−ダルトン副腎ペプチドE、ウシ;ペプチドF、ウシ;プレプロエンケファリンB186−204、ヒト;スピノルフィン(spinorphin)、ウシ;およびチオルファン(D,L,3−メルカプト−2−ベンジルプロパン−オイル−グリシン)を含むが、これらだけに限定されないエンケファリンペプチド。
【0078】
血小板因子−4(58−70)、ヒト;エキスタチン(Echis carinatus);E、P、L選択保存領域;フィブロネクチンアナログ;フィブロネクチン結合タンパク質;フィブリノペプチドA、ヒト;[Tyr]−フィブリノペプチドA、ヒト;フィブリノペプチドB、ヒト;[Glu]−フィブリノフィブリノペプチドB、ヒト;[Tyr15]−フィブリノペプチドBヒト;フィブリノーゲンベータ鎖フラグメント24−42;フィブリノーゲン結合阻害剤ペプチド;フィブロネクチン関連ペプチド(コラーゲン結合フラグメント);線溶阻害因子;FN−CH−1(フィブロネクチンヘアピン結合フラグメント);FN−C/H−V(フィブロネクチンヘアピン結合フラグメント);ヘアピン結合ペプチド;ラミニンペンタペプチド、アミド;Leu−Asp−Val−NH2(LDV−NH2)、ヒト、ウシ、ラット、ニワトリ;ネクロフィブリン(necrofibrin)、ヒト;ネクロフィブリン(necrofibrin)、ラット;および血小板膜糖タンパク質IIBペプチド296−306を含むが、これらだけに限定されないフィブロネクチンペプチド。
【0079】
ガラニン、ヒト;ガラニン1−19、ヒト;プレプロガラニン1−30、ヒト;プレプロガラニン65−88、ヒト;プレプロガラニン89−123、ヒト;ガラニン、ブタ;ガラニン1−16、ブタ、ラット;ガラニン、ラット;ビオチン化−ガラニン、ラット;プレプロガラニン28−67、ラット;ガラニン1−13−ブラジキニン2−9、アミド;M40、ガラニン1−13−Pro−Pro−(Ala−Leu)−2−Ala−アミド;C7、ガラニン1−13−スパンチド(spantide)−アミド;GMAP1−41、アミド;GMAP16−41、アミド;GMAP25−41、アミド;ガランチド(galantide);およびエンテロ−カッシニンを含むが、これらだけに限定されないガラニンペプチド。
【0080】
ガストリン、ニワトリ;胃抑制ペプチド(GIP)、ヒト;ガストリンI、ヒト;ビオチン化−ガストリンI、ヒト;ビッグ(big)ガストリン−1、ヒト;ガストリン放出ペプチド、ヒト;ガストリン放出ペプチド1−16、ヒト;胃抑制ポリペプチド(GIP)、ブタ;ガストリン放出ペプチド、ブタ;ビオチン化−ガストリン放出ペプチド、ブタ;ガストリン放出ペプチド14−27、ブタ、ヒト;小(little)ガストリン、ラット;ペンタガストリン;胃抑制ペプチド1−30、ブタ;胃抑制ペプチド1−30、アミド、ブタ;[Tyr]−胃抑制ペプチド23−42、ヒト;および胃抑制ペプチド、ラットを含むが、これらだけに限定されないガストリンペプチド。
【0081】
[Des−His、Glu]−グルカゴン、エクステンジン−4、グルカゴン、ヒト;ビオチン化−グルカゴン、ヒト;グルカゴン19−29、ヒト;グルカゴン22−29、ヒト;Des−His−[Glu]−グルカゴン、アミド;グルカゴン−様ペプチド1、アミド(プレプログルカゴン72−107、アミド);グルカゴン−様ペプチド1(プレプログルカゴン72−108)、ヒト;グルカゴン−様ペプチド1(7−36)(プレプログルカゴン78−107、アミド);グルカゴン−l様ペプチドII、ラット;ビオチン化−グルカゴン−様ペプチド−1(7−36)(ビオチン化−プレプログルカゴン78−107、アミド);グルカゴン−様ペプチド2(プレプログルカゴン126−159)、ヒト;キシントモジュリン/グルカゴン37;およびバロシン(valosin)(ペプチドVQY)、ブタを含むが、これらだけに限定されないグルカゴンペプチド。
【0082】
Gn−RH関連ペプチド25−53、ヒト;Gn−RH関連ペプチド1−24、ヒト;Gn−RH関連ペプチド1−13、ヒト;Gn−RH関連ペプチド1−13、ラット;生殖腺刺激ホルモン放出ペプチド、濾胞性、ヒト;[Tyr]−GAP([Tyr]−Gn−RH前駆体ペプチド14−69)、ヒト;およびプロオピオメラノコルチン(POMC)前駆体27−52、ブタを含むが、これらだけに限定されないGn−RH関連ペプチド(GAP)。
【0083】
細胞増殖因子;上皮増殖因子;腫瘍増殖因子;アルファ−TGF;ベータ−TF;アルファ−TGF34−43、ラット;EGF、ヒト;酸性線維芽細胞増殖因子;塩基性線維芽細胞増殖因子;塩基性線維芽細胞増殖因子13−18;塩基性線維芽細胞増殖因子120−125;脳由来酸性線維芽細胞増殖因子1−11;脳由来塩基性線維芽細胞増殖因子1−24;脳由来酸性線維芽細胞増殖因子102−111;[Cys(Acm20、31)]−上皮増殖因子20−31;上皮増殖因子受容体ペプチド985−996;インスリン様増殖因子(IGF)−I、ニワトリ;IGF−I、ラット;IGF−I、ヒト;Des(1−3)IGF−I、ヒト;R3 IGF−I、ヒト;R3 IGF−I、ヒト;長(long)R3 IGF−I、ヒト;アジュバントペプチドアナログ;食欲抑制ペプチド;Des(1−6)IGF−II、ヒト;R6 IGF−II、ヒト;IGF−Iアナログ;IGFI(24−41);IGFI(57−70);IGFI(30−41);IGFII;IGFII(33−40);[Tyr]−IGFII(33−40);肝臓細胞増殖因子;ミッドカイン;ミッドカイン60−121、ヒト;N−アセチル、アルファ−TGF34−43、メチルエステル、ラット;神経増殖因子(NGF)、マウス;血小板由来増殖因子;血小板由来増殖因子アンタゴニスト;形質転換増殖因子−アルファ、ヒト;および形質転換増殖因子−I、ラットを含むが、これらだけに限定されない増殖因子ペプチド。
【0084】
成長ホルモン(hGH)、ヒト;成長ホルモン1−43、ヒト;成長ホルモン6−13、ヒト;成長ホルモン放出因子、ヒト;成長ホルモン放出因子、ウシ;成長ホルモン放出因子、ブタ;成長ホルモン放出因子1−29、アミド、ラット;成長ホルモンプロ−放出因子、ヒト;ビオチン化−成長ホルモン放出因子、ヒト;成長ホルモン放出因子1−29、アミド、ヒト;[D−Ala]−成長ホルモン放出因子1−29、アミド、ヒト;[N−Ac−Tyr、D−Arg]−GRF1−29、アミド;[His,Nle27]−成長ホルモン放出因子1−32、アミド;成長ホルモン放出因子1−37、ヒト;成長ホルモン放出因子1−40、ヒト;成長ホルモン放出因子1−40、アミド、ヒト;成長ホルモン放出因子30−44、アミド、ヒト;成長ホルモン放出因子、マウス;成長ホルモン放出因子、ヒツジ;成長ホルモン放出因子、ラット、ビオチン化−成長ホルモン放出因子、ラット;GHRP−6([His、Lys]−GHRP);ヘキサレリン(hexarelin)(成長ホルモン放出ヘキサペプチド);および[D−Lys]−GHRP−6を含むが、これらだけに限定されない成長ホルモンペプチド。
【0085】
[Arg]−GTP−結合タンパク質フラグメント、Gsアルファ;GTP−結合タンパク質フラグメント、Gベータ;GTP−結合タンパク質フラグメント、Gアルファ;GTP−結合タンパク質フラグメント、Goアルファ;GTP−結合タンパク質フラグメント、Gsアルファ;およびGTP−結合タンパク質フラグメント、Gアルファi2を含むが、これらだけに限定されないGTP−結合タンパク質フラグメントペプチド。
【0086】
グアニリン、ヒト;グアニリン、ラット;およびウログアニリンを含むが、これらだけに限定されないグアニリンペプチド。
【0087】
インヒビン、ウシ;インヒビン、アルファ−サブユニット1−32、ヒト;[Tyr]−インヒビン、アルファ−サブユニット1−32、ヒト;精漿インヒビン−様ペプチド、ヒト;[Tyr]−精漿インヒビン−様ペプチド、ヒト;インヒビン、アルファ−サブユニット1−32、ブタ;および[Tyr]−インヒビン、アルファ−サブユニット1−32、ブタを含むが、これらだけに限定されないインヒビンペプチド。
【0088】
インスリン、ヒト;インスリン、ブタ;IGF−I、ヒト;インスリン様増殖因子II(69−84);プロ−インスリン様増殖因子II(68−102)、ヒト;プロ−インスリン様増殖因子II(105−128)、ヒト;[AspB28]−インスリン、ヒト;LysB28]−インスリン、ヒト;[LeuB28]−インスリン、ヒト;[ValB28]−インスリン、ヒト;[AlaB28]−インスリン、ヒト;[AspB28、プロB29]−インスリン、ヒト;[LysB28、ProB29]−インスリン、ヒト;[LeuB28、ProB29]−インスリン、ヒト;[ValB28、ProB29]−インスリン、ヒト;および[AlaB28、ProB29]−インスリン、ヒト、B22−B30インスリン、ヒト;B23−B30インスリン、ヒト;B25−B30インスリン、ヒト;B26−B30インスリン、ヒト;B27−B30インスリン、ヒト;B29−B30インスリン、ヒト;ヒトインスリンのA鎖、およびヒトインスリンのB鎖を含むが、これらだけに限定されないインスリンペプチド。
【0089】
インターロイキン−1ベータ165−181、ラット;およびインターロイキン−8(IL−8、CINC/gro)、ラットを含むが、これらだけに限定されないインターロイキンペプチド。
【0090】
ラミニン;アルファ1(I)−CB3 435−438、ラット;およびラミニン結合阻害剤を含むが、これらだけに限定されないラミニンペプチド。
【0091】
レプチン93−105、ヒト;レプチン22−56、ラット;Tyr−レプチン26−39、ヒト;およびレプチン116−130、アミド、マウスを含むが、これらだけに限定されないレプチンペプチド。
【0092】
ロイコマイオサプレッシン(leucomyosuppressin)(LMS);ロイコピロキニン(leucopyrokinin)(LPK);ロイコキニンI;ロイコキニンII;ロイコキニンIII;ロイコキニンIV;ロイコキニンVI;ロイコキニンVII;およびロイコキニンVIIIを含むが、これらだけに限定されないロイコキニンペプチド。
【0093】
アンチド(antide);Gn−RHII、ニワトリ;黄体形成ホルモン放出ホルモン(LH−RH)(GnRH);ビオチン化−LH−RH;セトロレリクス(D−20761);[D−Ala]−LH−RH;[Gln]−LH−RH(ニワトリLH−RH);[DLeu、Val]LH−RH1−9、エチルアミド;[D−Lys]−LH−RH;[D−Phe、Pro、D−Phe]−LH−RH;[DPhe、DAla]LH−RH;[Des−Gly10]−LH−RH、エチルアミド;[D−Ala、Des−Gly10]−LH−RH、エチルアミド;[DTrp]−LH−RH、エチルアミド;[D−Trp、Des−Gly10]−LH−RH、エチルアミド(Deslorelin);[DSer(But)、Des−Gly10]−LH−RH、エチルアミド;エチルアミド;ロイプロリド;LH−RH4−10;LH−RH7−10;LH−RH、遊離酸;LH−RH、ヤツメウナギ;LH−RH、サケ;[Lys]−LH−RH;[Trp、Leu]LH−RH、遊離酸;および[(t−Bu)DSer、(Aza)Gly10]−LH−RHを含むが、これらだけに限定されない黄体形成ホルモン放出ホルモンペプチド。
【0094】
マストパラン;mas7;mas8;mas17;およびマストパランXを含むが、これらだけに限定されないマストパランペプチド。
【0095】
脂肪細胞脱顆粒化ペプチドHR−1;および脂肪細胞脱顆粒化ペプチドHR−2を含むが、これらだけに限定されない脂肪細胞脱顆粒化ペプチド。
【0096】
[Ac−Cys、DPhe、Cys10]アルファ−MSH4−13、アミド;アルファ−メラニン細胞刺激ホルモン;アルファ−MSH、遊離酸;ベータ−MSH;ブタ;ビオチン化−アルファ−メラニン細胞刺激ホルモン;ビオチン化−[Nle,D−Phe]アルファ−メラニン細胞刺激ホルモン;[Des−アセチル]−アルファ−MSH;[DPhe]−アルファ−MSH、アミド;gamma−1−MSH、アミド;[Lys]−ガンマ−1−MSH、アミド;MSH放出阻害因子、アミド;[Nle]−アルファ−MSH、アミド;[Nle、D−Phe]−アルファ−MSH;N−アセチル、[Nle、DPhe]アルファ−MSH4−10、アミド;ベータ−MSH、ヒト;およびガンマ−MSHを含むが、これらだけに限定されない。モルフィセプチンペプチドである、モルフィセプチン(ベータ−カゾモルフィン1−4アミド);[D−Pro]−モルフィセプチン;および[N−MePhe、D−Pro]−モルフィセプチンを含むが、これらだけに限定されないメラニン細胞刺激ホルモン(MSH)ペプチド。
【0097】
モチリン、イヌ;モチリン、ブタ;ビオチン化−モチリン、ブタ;および[Leu13]−モチリン、ブタを含むが、これらだけに限定されないモチリンペプチド。
【0098】
Ac−Asp−Glu;achatina cardio−excitatory ペプチド−1(ACEP−1)(アフリカマイマイ);脂肪動態ホルモン(AKH)(Locust);脂肪動態ホルモン(Heliothis zeaおよびタバコスズメガ);アリテシン(alytesin);Tabanus atratus脂肪動態ホルモン(Taa−AKH);脂肪動態ホルモンII(トノサマバッタ);脂肪動態ホルモンII(Schistocera gregaria);脂肪動態ホルモンIII(AKH−3);脂肪動態ホルモンG(AKH−G)(Gryllus bimaculatus);アラトトロピン(AT)(タバコスズメガ);アラトトロピン6−13(タバコスズメガ);APGWアミド(ヨーロッパモノアラガイ);ブッカリン;セレベリン(cerebellin);[Des−Ser]−セレベリン(cerebellin);コラゾニン(corazonin)(ワモンゴキブリ);甲殻類心臓作用性ペプチド(CCAP);甲殻類赤色素胞;DF2(アフリカザリガニ);ジアゼパム−結合阻害タンパク質フラグメント、ヒト;ジアゼパム結合阻害タンパク質フラグメント(ODN);エレドイシン関連ペプチド;FMRFアミド(軟体類心臓興奮性神経(molluscan cardioexcitatory neuro)−ペプチド);Gly−Pro−Glu(GPE)、ヒト;グラヌリベリンR(granuliberin R);頭部活性化神経ペプチド;[His]−コラゾニン; ナナフシトレハロース上昇(hypertrehalosaemic)因子II;Tabanus atratusトレハロース上昇ホルモン(Taa−HoTH);イソグバシン塩酸塩;ビククリンメチオダイド;ピペリジン−4−スルホン酸;プロピオメラノコルチンの結合タンパク質(POMC)、ウシ;結合ペプチド、ラット;KSAYMRFアミド(P.redivivus);カッシニン;キネテンシン;レビタイド;リトリン;LUQ81−91(Aplysia californica);LUQ83−91(Aplasia californica)、筋作動性ペプチドI(ペリプラネチンCC−1)(神経ホルモンD);筋作動性ペプチドII(ペリプラネチンCC−2);ミオモジュリン;神経特異的ペプチド;神経特異的エノラーゼ404−443、ラット;神経ペプチドFF;神経ペプチドK、ブタ;NEI(プレプロ−MCH131−143)神経ペプチド、ラット;NGE(プレプロ−MCH110−128)神経ペプチド、ラット;NF1(Procambarus clarkii);PBAN−1(Bombyx mori);Hez−PBAN(Heliothis zea);SCPB(アメフラシ由来心臓活性ペプチド);セクレトニューリン、ラット;アッパーオレイン;ウレキスタチキニンI;ウレスタキチニンII;ゼノプシン関連ペプチドI;ゼノプシン関連ペプチドII;ペダルペプチド(Pep)、アメフラシ;ペプチドF1,ロブスター;フィロメヂュシン;ポリステスマストパラン(polistesmastoparan);プロクトリン;ラナテンシン;Ro I(Lubber Grasshopper、Romalea microptera);RoII(Lubber Grasshopper、Romalea microptera);SALMFアミド1(S1);SALMFアミド2(S2);およびSCPAを含むが、これらだけに限定されないニューロペプチド。
【0099】
[Leu31、Pro34]−神経ペプチドY、ヒト;神経ペプチドF(Moniezia expansa);B1BP3226NPY拮抗剤;ビス(31/31’){[Cys31、Trp32、Nva34]NPY31−36};神経ペプチドY、ヒト、ラット;神経ペプチドY1−24アミド、ヒト;ビオチン化神経ペプチドY;[D−Tyr27、36、D−Thr32]−NPY27−36;Des10−17(シクロ7−21)[Cys7、21、Pro34]―NPY;C2−NPY;[Leu31、Pro34]神経ペプチドY、ヒト;神経ペプチドY、遊離酸、ヒト;神経ペプチドY、遊離酸、ブタ;プレプロNPY68−97、ヒト;N−アセチル−[Leu28、Leu31]NPY24−36;神経ペプチドY、ブタ[D−Trp32]−神経ペプチドY、ブタ;[D−Trp32]NPY1−36、ヒト;[Leu17、DTrp32]神経ペプチドY、ヒト;[Leu31、Pro34]−NPY、ブタ;NPY2−36、ブタ;NPY3−36ブタ;NPY3−36、ヒト;NPY13−36、ヒト;NPY13−36、ブタ;NPY16−36、ブタ;NPY18−36、ブタ;NPY20−36;NFY22−36;NPY26−36;[Pro34]−NPY1−36、ヒト;[Pro34]−神経ペプチドY、ブタ;PYX−1;PYX−2;T4−[NPY(33−36)]4およびTyr(OMe)21]−神経ペプチドYを含むが、これらだけに限定されない神経ペプチドY(NPY)ペプチド。
【0100】
グリア由来神経栄養因子(GDNF);脳由来神経栄養因子(BDNF);および毛様体神経栄養因子(CNTF)を含むが、これらだけに限定されない向神経性因子ペプチド。
【0101】
オレキシンA;オレキシンB、ヒト;オレキシンB、ラット、マウスを含むが、これらだけに限定されないオレキシンペプチド。
【0102】
アルファ−カゼインフラグメント90−95;BAM−18P;カソモキニンL;カソキシンD;クリスタリン;DALDA;デルメンケファリン(デルトルフィン)(Phylomedusa sauvagei);[D−Ala]−デルトルフィンI:[D−Ala]−デルトルフィンII:[エンドモルフィン−1;エンドモルフィン−2;キョ−トロフィン;[DArg]−キョートロフィン;モルフィン寛容ペプチド;モルフィン変更ペプチド、C−末端フラグメント;モルフィン修飾神経ペプチド(A−18−F−NH2);ノクセプチン[オルファニンFQ](ORL1アゴニスト);TIPP;Tyr−MIF−1;Tyr−W−MIF−1;バロルフィン;LW−へモルフィン−6、ヒト;Leu−バロルフィン−Arg;およびZ−Pro−D−Leuを含むが、これらだけに限定されないオピオイドペプチド。
【0103】
[Asu]−オキシトシン;オキシトシン;ビオチン化オキシトシン;[Thr、Gly]−オキシトシン;およびトシノイン酸([Ile]−プレシノイン酸)を含むが、これらだけに限定されないオキシトシンペプチド。
【0104】
PACAP1−27、ヒト、ヒツジ、ラット;PACAP(1−27)−Gly−Lys−Arg−NH2、ヒト;[Des−Gln16]−PACAP6−27、ヒト、ヒツジ、ラット;PACAP38、カエル;PACAP27−NH2、ヒト、ヒツジ、ラット;ビオチン化PACAP27−NH2、ヒト、ヒツジ、ラット;PACAP6−27、ヒト、ヒツジ、ラット;PACAP38、ヒト、ヒツジ、ラット;ビオチン化PACAP38、ヒト、ヒツジ、ラット;PACAP6−38、ヒト、ヒツジ、ラット;PACAP27−NH2、ヒト、ヒツジ、ラット;ビオチン化PACAP27−NH2、ヒト、ヒツジ、ラット;PACAP6−27、ヒト、ヒツジ、ラット;PACAP38、ヒト、ヒツジ、ラット;ビオチン化PACAP38、ヒト、ヒツジ、ラット;PACAP6−38、ヒト、ヒツジ、ラット;PACAP38 16−38、ヒト、ヒツジ、ラット;PACAP38 31−38、ヒト、ヒツジ、ラット;ACAP38 31−38、ヒト、ヒツジ、ラット;PACAP関連ペプチド(PRP)、ヒト;およびPACAP関連ペプチド(PRP)、ラットを含むが、これらだけに限定されないPACAP(下垂体アデニル酸シクラーゼ活性化ペプチド)ペプチド。
【0105】
クロモスタチン、ウシ;パンクレアスタチン(hPST−52)(クロモグラニンA250−301、アミド);パンクレアスタチン24−52(hPST−29)、ヒト;クロモグラニンA286―301、アミド、ヒト;パンクレアスタチン、ブタ;ビオチン化−パンクレアスタチン、ブタ;[Nle]−パンクレアスタチン、ブタ;[Tyr、Nle]−パンクレアスタチン、ブタ;[Tyr]−パンクレアスタチン、ブタ;パラスタチン1−19(クロモグラニンA347−365)、ブタ;パンクレアスタチン(クロモグラニンA264−314−アミド、ラット;ビオチン化パンクレアスタチン(ビオチン化−クロモグラニンA264−314−アミド;[Tyr]−パンクレアスタチン、ラット;パンクレアスタチン26−51、ラット;およびパンクレアスタチン33−49、ブタを含むが、これらだけに限定されないパンクレアスタチンペプチド。
【0106】
膵臓ポリペプチド、トリ;膵臓ポリペプチド、ヒト;C−フラグメント膵臓ポリペプチド酸、ヒト;C−フラグメント膵臓ポリペプチドアミド、ヒト;膵臓ポリペプチド(Rana temporaria);膵臓ポリペプチド、ラット;および膵臓ポリペプチド、サケを含むが、これらだけに限定されない膵臓ポリペプチド。
【0107】
クロモスタチン、ウシ;パンクレアスタチン(hPST−52)(クロモグラニンA250−301、アミド);パンクレアスタチン24−52(hPST−29)、ヒト;クロモグラニンA286―301、アミド、ヒト;パンクレアスタチン、ブタ;ビオチン化パンクレアスタチン、ブタ;[Nle]−パンクレアスタチン、ブタ;[Tyr、Nle]−パンクレアスタチン、ブタ;[Tyr]−パンクレアスタチン、ブタ;パラスタチン1−19(クロモグラニンA347−365)、ブタ;パンクレアスタチン(クロモグラニンA264−314−アミド、ラット;ビオチン化パンクレアスタチン(ビオチン化クロモグラニンA264−314−アミド;[Tyr]−パンクレアスタチン、ラット;パンクレアスタチン26−51、ラット;およびパンクレアスタチン33−49、ブタを含むが、これらに限定されないパンクレアスタチンペプチド副甲状腺ホルモンペプチド。
【0108】
膵臓ポリペプチド、トリ;膵臓ポリペプチド、ヒト;C−フラグメント膵臓ポリペプチド酸、ヒト;C−フラグメント膵臓ポリペプチドアミド、ヒト;膵臓ポリペプチド(Rana temporaria);膵臓ポリペプチド、ラット;および膵臓ポリペプチド、サケを含むが、これらに限定されない膵臓ポリペプチド。
【0109】
[Asp76]−副甲状腺ホルモン39−84、ヒト;[Asp76]−副甲状腺ホルモン53−84、ヒト;[Asn76]−副甲状腺ホルモン1−84、ヒト;[Asn76]−副甲状腺ホルモン64−84、ヒト;[Asn、Leu18]−副甲状腺ホルモン1−34、ヒト;[Cys5,28]−副甲状腺ホルモン1−34、ヒト;高カルシウム血症悪性因子1−40;[Leu18]−副甲状腺ホルモン1−34、ヒト;[Lys(ビオチン化)13、Nle8,18、Tyr34]−副甲状腺ホルモン1−34、アミド;[Nle8,18、Tyr34]−副甲状腺ホルモン1−34、アミド;[Nle8,18、Tyr34]−副甲状腺ホルモン3−34、アミド、ウシ;[Nle8,18、Tyr34]−副甲状腺ホルモン1−34、アミド、ヒト;[Nle8,18、Tyr34]−副甲状腺ホルモン1−34、アミド、ヒト;[Nle8,18、Tyr34]−副甲状腺ホルモン3−34、アミド、ヒト;[Nle8,18、Tyr34]−副甲状腺ホルモン7−34、アミド、ウシ;[Nle8,21、Tyr34]−副甲状腺ホルモン1−34、アミド、ラット;副甲状腺ホルモン44−68、ヒト;副甲状腺ホルモン1−31,ウシ;副甲状腺ホルモン3−34、ウシ;副甲状腺ホルモン1−31、アミド、ヒト;副甲状腺ホルモン1−34、ヒト;副甲状腺ホルモン13−34、ヒト;副甲状腺ホルモン1−34、ラット;副甲状腺ホルモン1−38、ヒト;副甲状腺ホルモン1−44、ヒト;副甲状腺ホルモン28−48、ヒト;副甲状腺ホルモン39−68、ヒト;副甲状腺ホルモン39−84、ヒト;副甲状腺ホルモン53−84、ヒト;副甲状腺ホルモン69−84、ヒト;副甲状腺ホルモン70−84、ヒト;[Pro34]−ペプチドYY(PYY)、ヒト;[Tyr]高カルシウム血症悪性因子1−40;[Tyr]−副甲状腺ホルモン1−44、ヒト;[Tyr]−副甲状腺ホルモン1−34、ヒト;[Tyr]−副甲状腺ホルモン1−34、ヒト;[Tyr27]−副甲状腺ホルモン27−48、ヒト;[Tyr34]−副甲状腺ホルモン7−34アミド、ウシ;[Tyr43]−副甲状腺ホルモン43−68、ヒト;[Tyr52、Asn76]−副甲状腺ホルモン52−84、ヒト;および[Tyr63]−副甲状腺ホルモン63−84を含むが、これらだけに限定されない副甲状腺ホルモンペプチド。
【0110】
PTHrP([Tyr36]−PTHrP1−36アミド)、ニワトリ;hHCF−(1−34)−NH2(液性高カルシウム血症因子)、ヒト;PHT関連タンパク質1−34,ヒト;ビオチン化PTH関連タンパク質1−34、ヒト;[Tyr]−PTH関連タンパク質1−34、ヒト;[Tyr34]−PTH関連タンパク質1−34アミド、ヒト;PTH−関連タンパク質1−37、ヒト;PTH−関連タンパク質7−34アミド、ヒト;PTH−関連タンパク質38−64アミド、ヒト;PTH−関連タンパク質67−86アミド、ヒト;PTH−関連タンパク質107−111アミド、ヒト、ラット、マウス;PTH−関連タンパク質107−111遊離酸;PTH−関連タンパク質107−138、ヒト;およびPTH−関連タンパク質109−111を含むが、これらだけに限定されない副甲状腺ホルモン(PTH)関連ペプチド。
【0111】
ペプチドT;[D−Ala]−ペプチドT;および[D−Ala]−ペプチドTアミドを含むが、これらだけに限定されないペプチドTペプチド。
【0112】
プロラクチン−放出ペプチド31、ヒト;プロラクチン−放出ペプチド20、ヒト;プロラクチン−放出ペプチド31、ラット;プロラクチン−放出ペプチド20、ラット;プロラクチン−放出ペプチド31、ウシ;およびプロラクチン−放出ペプチド20、ウシを含むが、これらだけに限定されないプロラクチン関連ペプチド。
【0113】
PYY、ヒト;PYY3−36、ヒト;ビオチン化−PYY、ヒト;PYY、ブタ、ラット;および[Leu31、Pro34]−PYY、ヒトを含むが、これらだけに限定されないペプチドYY(PYY)ペプチド。
【0114】
アセチル、アンギオテンシン1−14、ヒト;アンギオテンシン1−14、ブタ;レニン基質テトラデカペプチド、ラット;[Cys]−レニン基質テトラデカペプチド、ラット:[Leu]−レニン基質テトラデカペプチド、ラット;および[Val]−レニン基質テトラデカペプチド、ラットを含むが、これらだけに限定されないレニン基質ペプチド。
【0115】
セクレチン、イヌ;セクレチン、ニワトリ;セクレチン、ヒト;ビオチン化セクレチン、ヒト;セクレチン、ブタ;およびセクレチン、ラットを含むが、これらだけに限定されないセクレチンペプチド。
【0116】
BIM−23027;ビオチン化ソマトスタチン;ビオチン化コルチスタチン17、ヒト;コルチスタチン14、ラット;コルチスタチン17、ヒト;[Tyr]−コルチスタチン17、ヒト;コルチスタチン29、ラット;[D−Trp]−ソマトスタチン;[DTrp、DCys14]−ソマトスタチン;[DTrp、Tyr11]−ソマトスタチン;[D−Trp11]−ソマトスタチン;NTB(ナルトリベン);[Nle]−ソマトスタチン1−28;オクトレオチド(SMS201−995);プロソマトスタチン1−32、ブタ;[Tyr]−ソマトスタチン;[Tyr]−ソマトスタチン;[Tyr]−ソマトスタチン28(1−14);[Tyr11]−ソマトスタチン;[Tyr、D−Trp]−ソマトスタチン;ソマトスタチン;ソマトスタチン類似体;ソマトスタチン−25;ソマトスタチン−28;ソマトスタチン28(1−12);ビオチン化ソマトスタチン−28;[Tyr]−ソマトスタチン−28;[Leu、D−Trp22、Tyr25]−ソマトスタチン−28;ビオチン化[Leu、D−Trp22、Tyr25]−ソマトスタチン−28;ソマトスタチン−28(1−14);およびソマトスタチン類似体、RC−160を含むが、これらだけに限定されないソマトスタチン(GIF)ペプチド。
【0117】
Gタンパク質類似体−2;Ac−[Arg、Sar、Met(02)11]−サブスタンスP6−11;[Arg]−サブスタンスP;Ac−Trp−3,5−ビス(トリフルオロメチル)ベンジルエステル;Ac−[Arg、Sar、Met(02)11]−サブスタンスP6−11;[D−Ala]−サブスタンスP4−11;[Tyr、D−Phe、D−His]−サブスタンスP6−11(センダイド);ビオチン化サブスタンスP;ビオチン化NTE[Arg]−サブスタンスP;[Tyr]−サブスタンスP;[Sar、Met(O2)11]−サブスタンスP;[D−Pro、D−Trp7,9]−サブスタンスP;[D−Pro、D−Trp7,9]−サブスタンスP4−11;サブスタンスP4−11;[DTrp2,7,9]−サブスタンスP;[(デヒドロ)Pro2、4、Pro]−サブスタンスP;[デヒドロ−Pro]−サブスタンスP4−11;[Glp、(Me)Phe、Sar]−サブスタンスP5−11;[Glp、Sar]−サブスタンスP5−11;[Glp]−サブスタンスP5−11;ヘプタ−サブスタンスP(サブスタンスP5−11);ヘキサ−サブスタンスP(サブスタンスP6−11);[MePhe、Sar]−サブスタンスP;[Nle11]−サブスタンスP;オクタ−サブスタンスP(サブスタンスP4−11);[pGlu]−ヘキサ−サブスタンスP([pGlu]−サブスタンスP6−11);[pGlu、D−Pro]−サブスタンスP6−11;[(pNO2)Phe、NIe11]−サブスタンスP;ペンタサブスタンスP(サブスタンスP7−11);[Pro]−サブスタンスP;GR73632、サブスタンスP7−11;[Sar]−サブスタンスP4−11;[Sar]−サブスタンスP;セプチド([pGlu、Pro]−サブスタンスP6−11);スパンチドI;スパンチドII;サブスタンスP;サブスタンスP、マダラ;サブスタンスP、タラ;サブスタンスPアンタゴニスト;サブスタンスP−Gly−Lys−Arg;サブスタンスP1−4;サブスタンスP1−6;サブスタンスP1−7;サブスタンスP1−9;デカ−サブスタンスP(サブスタンスP2−11);ノナ−サブスタンスP(サブスタンスP3−11);サブスタンスPテトラペプチド(サブスタンスP8−11);サブスタンスPトリペプチド(サブスタンスP9−11);サブスタンスP、遊離酸;サブスタンスPメチルエステル;および[Tyr、Nle11]サブスタンスPを含むが、これらだけに限定されないサブスタンスPペプチド。
【0118】
[Ala、ベータ−Ala]ニューロキニンA4−10;エレドイシン;;ロカスタタキニン(locustatachykinin)I((Lom−TK−1)(Locusta migratoria);ロカスタタキニンII(Lom−TK−II)(Locusta migratoria);ニューロキニンA4−10;ニューロキニンA(ニューロメジンL、サブスタンスK);ニューロキニンA;タラおよびマス;ビオチン化ニューロキニンA(ビオチン化ニューロメジンL、ビオチン化サブスタンスK);[Tyr]−ニューロキニンA;[Tyr]−サブスタンスK;FR64349;[Lys、Gly−(R)−ガンマ−ラクタム−Leu]−ニューロキニンA3−10;GR83074;GR87389;GR94800;[ベータ−Ala]−ニューロキニンA4−10;[Nle10]−ニューロキニンA4−10;[Trp、ベータ−Ala]−ニューロキニンA4−10;ニューロキニンB(ニューロメジンK);ビオチン化ニューロキニンB(ビオチン化ニューロメジンK):[MePhe]−ニューロキニンB;[Pro]−ニューロキニンB;[Tyr]−ニューロキニンB;ニューロメジンB、ブタ;ビオチン化ニューロメジンB、ブタ;ニューロメジンB−30、ブタ;ニューロメジンB−32、ブタ;ニューロメジンB受容体拮抗剤;ニューロメジンC、ブタ;ニューロメジンN、ブタ;ニューロメジン(U−8)、ブタ;ニューロメジン(U−25)、ブタ;ニューロメジンU、ラット;神経ペプチド−ガンマ(ガンマ−プレプロタキキニン72−92);PG−KII;フィロリトリン;[Leu]−フィロリトリン(Phyllomedusa sauvagei);フィサラミン(physalaemin);フィサラミン1−11;シリロリニン(schliorhinin)II、アミド、トラザメ;センクチド(senktide)、選択的ニューロキニンB受容体ペプチド;[Ser]−ニューロメジンC;ベータ−プレプロタキキニン69−91、ヒト;ベータ−プレプロタキキニン111−129、ヒト;タキプレシンI;セノプシン;およびゼノプシン25(ゼニン25)、ヒトを含むが、これらだけに限定されないタキキニンペプチド。
【0119】
ビオチン化甲状腺刺激ホルモン−放出ホルモン;[Glu]−TRH;His−Pro−ジケトピペラジン;[3−Me−His]−TRH;pGlu−Gln−Pro−アミド;pGlu−His;[Phe]−TRH;プレプロTRH53−74;プレプロTRH83−106;プレプロTRH160−169(Ps4、TRH−活性化ペプチド);プレプロTRH178−199;甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH);TRH、遊離酸;TRH−SH Pro;およびTRH前駆体ペプチドを含むが、これらだけに限定されない甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH)ペプチド。
【0120】
VIP、ヒト、ブタ、ラット、ヒツジ;VIP−Gly−Lys−Arg−NH2;ビオチン化PHI(ビオチン化PHI−27)、ブタ;[Glp16]VIP16−28、ブタ;PHI(PHI−27)ブタ;PHI(PHI−27)ラット、PHM−27(PHI)ヒト;プレプロVIP81−122、ヒト;プレプロVIP/PHM111−122;プレプロVIP/PHM156−170;ビオチン化PHM−27(ビオチン化PHI)、ヒト;血管作用性腸収縮剤(エンドテリン−ベータ);血管作用性腸オクタコサ−ペプチド、ニワトリ;血管作用性腸ペプチド、モルモット;ビオチン化VIP、ヒト、ブタ、ラット;血管作動性腸管ペプチド1−12、ヒト、ブタ、ラット;血管作動性腸管ペプチド10−28、ヒト、ブタ、ラット;血管作動性腸管ペプチド11−28、ヒト、ブタ、ラット、ヒツジ;血管作動性腸管ペプチド(タラ、Gadus morhua);血管作動性腸管ペプチド6−28;血管作動性腸管ペプチド拮抗剤;血管作動性腸管ペプチド拮抗剤([Ac−Tyr、D−Phe]−GHRF1−29アミド);血管作動性腸管ペプチド受容体拮抗剤(4−Cl−D−Phe、Leu17]−VIP);および血管作動性腸管ペプチド受容体結合阻害剤、L−8−Kを含むが、これらだけに限定されない血管活性腸管ペプチド(VIP/PHI)。
【0121】
バソプレッシン;[Asu1,6、Arg]−バソプレッシン;バソトシン;[Asu1,6、Arg]−バソトシン;[Lys]−バソプレッシン;プレッシノン酸;[Arg]−デスアミノバソプレッシンデスグリシンアミド;[Arg]−バソプレッシン(AVP);[Arg]−バソプレッシンデスグリシンアミド;ビオチン化[D−Arg]−バソプレッシン(ビオチン化AVP);[Arg]−バソプレッシン;デスアミノ−[Arg]−バソプレッシン;デスアミノ−[D−Arg]−バソプレッシン(DDVAP);[デスアミノ−[D−3−(3−ピリジル−Ala)]−[Arg]−バソプレッシン;[1−(ベータ−メルカプト−ベータ−、ベータ−シクロペンタメチレンプロピオン酸)、2−(O−メチル)チロシン]−[Arg]−バソプレッシン;バソプレッシン代謝物神経ペプチド[pGlu、Cys];バソプレッシン代謝物神経ペプチド[pGlu、Cys];[Lys]−デアミノバソプレッシンデシグリシンアミド;[Lys]−バソプレッシン;[Mpr、Val、DArg]−バソプレッシン;[Phe、Ile、Orn]−バソプレッシン([Phe、Orn]−バソプレッシン);[Arg]−バソプレッシン;および[d(CH2)5、Tyr(Me)、Orn]−バソプレッシンを含むが、これらだけに限定されないバソプレシン(ADH)ペプチド。
【0122】
各種ポリペプチドの特定の類似体、フラグメント;および/またはアナログフラグメントが上記に記載されているが、特定のポリペプチドの活性の全てまたは一部を保持する他のアナログ、フラグメントおよび/またはアナログフラグメントもまた、本発明の具体例に有用であると理解される。アナログは、当業者により理解される各種方法により得られてもよい。例えば、特定のアミノ酸は、例えば、抗体の抗原結合領域または基質分子上の結合部位のような構造との相互作用的結合能力を大きく損なうことなく、ポリペプチド中の他のアミノ酸に置換されてもよい。ポリペプチド薬物の相互作用能力および特性は、その生物学的な機能活性を定めることから、アミノ酸配列中において、特定のアミノ酸配列置換がなされても、同様の特性をポリペプチド中で保持することができる。
【0123】
かかるアミノ酸の置換は、親水性を1個とする多くの異なることを基に効果的に成されることも当分野では知られている。米国特許第4,554,101号では、それに近接するアミノ酸の親水性により決定されるようなタンパク質の最大局所平均親水性は、タンパク質の生物学的特性と相関することが提供される。米国特許第4,554,101号に詳述されるように、以下の親水性値がアミノ酸残基に割り当てられている:アルギニン(+3.0);リジン(±3.0);アスパラギン酸(+3.0±1);グルタミン酸(+3.0±1);セリン(+0.3);アスパラギン(+0.2);グルタミン(+0.2);グリシン(0);スレオニン(−0.4);プロリン(−0.5±1);アラニン(−0.5);ヒスチジン(−0.5);システイン(−1.0);メチオニン(−1.3);バリン(−1.5);ロイシン(−1.8);イソロイシン(−1.8);チロシン(−2.3);フェニルアラニン(−2.5);トリプトファン(−3.4)。当業者により理解されるように、アミノ酸は同様の親水性値を有する別のアミノ酸に置換することができ、さらに生物学的に等価な、特に免疫学的に等価なポリペプチドを得ることができる。このような交換では、親水性値が相互に±2内にあるアミノ酸の置換が好ましく、相互に±1内であるものが一般に好ましく、相互に±0.5内にあるものがさらにより好ましい。
【0124】
本明細書中に記載されるように、アミノ酸置換は、一般に、アミノ酸側鎖の置換基の相対類似性、例えば、それらの疎水性、親水性、電荷、大きさ等に基づく。様々な前記特性を考慮に入れる典型的な置換(すなわち、ポリペプチドの生物学的活性を大きく変えることなく相互に交換できるアミノ酸)は、当業者によく知られており、例えば、アルギニンとリジン;グルタミン酸とアスパラギン酸;セリンとスレオニン;グルタミンとアスパラギン;およびバリン、ロイシンとイソロイシンが含まれる。
【0125】
タンパク質がカルシトニン、さらに特にサケカルシトニンである場合、CPSは、サケカルシトニンのアミノ官能基であって、Lys11、Lys18およびN末端のアミノ官能基を含むものにカップルされてもよい。インスリンと同様に、1個または複数のCPSペプチド(および各々のCPSペプチドは、上に説明されるように、それらの中の異なる繰り返し配列等を有してもよい)は、Lys11およびLys18のアミノ官能基上のごときタンパク質にカップルされていてもよい。
【0126】
タンパク質がヒト成長ホルモンである場合、CPSペプチドは、Phe1、Lys38、Lys41、Lys70、Lys115、Lys140、lys145、Lys158、Lys168、および/またはLys172のアミノ官能基にカップルされてもよい。さらに、タンパク質は、1個または複数の結合したCPSペプチド鎖を有してもよく、CPSペプチドは、相互に独立して、本明細書中で定義されるような11mer単位の繰り返しを伴う11から約50個のアミノ酸の範囲であってもよい。
【0127】
タンパク質上の特定部位における異なる抱合を得ること、および/またはタンパク質−CPS抱合体の特定の混合物を得ることが望まれてもよい。タンパク質中のリジンのアミノ官能基におけるペプチドの抱合は、リジンのpKa以下の反応溶液のpHを維持することにより抑えられてもよい。タンパク質−CPS抱合体の混合物は、例えば、HPLCを用いて分離され、単離されてモノ、ジまたはトリ−抱合体の好ましい混合物が提供されてもよい。特定の単離された抱合体−タンパク質複合体の抱合の程度(例えば、単離された分子がモノ−、ジ−またはトリ−抱合体であるかどうか)は、質量分析器を含むが、これだけに限定されない当業者により認識される様々な技術を用いて決定および/または確認されてもよい。特定の構造は、配列分析、ペプチドマッピング、選択的酵素切断、および/またはエンドペプチダーゼ切断を含むが、これらだけに限定されない当業者により認識される様々な技術を用いて決定および/または確認されてもよい。
【0128】
記載されるように、CPSペプチドは、求核性ヒドロキシルまたはアミノ官能基が見出されるタンパク質またはポリペプチドにカップルされてもよい。例えば、求核性ヒドロキシル官能基は、セリンおよび/またはチロシン残基であってもよく;求核性アミノ官能基は、ヒスチジン、および/またはリジン残基、および/またはポリペプチドの1個もしくは複数のN−末端であってもよい。CPSがポリペプチドの1個もしくは複数のN−末端にカップルされる場合、カップリングが第二級アミンを形成してもよい。例えば、ポリペプチドがインスリンである場合、CPSはGly A1のアミノ官能基、Phe B1またはLys B29のアミノ官能基にカップルされうる。
【0129】
当業者により理解されるように、タンパク質にペプチドをカップルするためにCPSペプチド上の反応部位をブロックすることに加えて、タンパク質またはポリペプチド上の1個または複数の反応部位をブロックすることが望まれてもよい。例えば、ポリペプチドは、N−tert−ブトキシカルボニル(t−BOC)または、N−(9−フルオロエニルメトキシカルボニル)(N−FMOC)のごとき適するブロッキング試薬と反応されてもよい。かかるブロッキング後、ブロックされたポリペプチドの混合物、ならびにブロックおよび活性化されたCPSペプチドが反応されて望ましい抱合体が提供されてもよい。抱合反応後、ペプチド−タンパク質抱合体は、当業者に理解されるように脱ブロックされてもよい。
【0130】
本明細書および特許請求の範囲を通して用いられる用語の定義は以下の通りである。供される定義は、他に指示がない限り、本明細書を通して適用する。本明細書に定義されていない用語は、その用語が関連する当該分野で一般に理解される意味を有する。
【0131】
アミノ酸配列に関して用いられる場合、「付加」は、配列のどちらかまたは両方の末端における1個または複数のアミノ酸の伸長ならびに配列内の挿入を含む。
【0132】
アミノ酸の付加、欠失または置換に関して用いられる「保存」は、ペプチドの治療効果を完全に減少しないアミノ酸鎖における付加、欠失または置換を意味する。例えば、インスリン化合物において、対応する天然インスリン化合物のごとく、科学的に許容される調節の治療効果と比較して、効果が減少、同一、または上昇してもよい。
【0133】
「親水性」は、水溶解性の性質を示すことを意味し、用語「親水性部分」は、親水性であり、および/または、別の化学物質に結合される場合、かかる化学物質の親水性を増加させる部分をいう。
【0134】
「脂溶性」は、脂肪および脂肪組織中の蓄積のごとき脂溶性を示すこと、脂質中に溶解する能力、ならびに/あるいは生体膜を浸透、相互作用および/または通過する能力を意味し、用語、「脂溶性部分」は、脂溶性であり、および/または、別の化学物質に結合される場合、かかる化学物質の脂溶性を増加させる部分を意味する。
【0135】
「プロインスリン化合物」は、B鎖のC末端が、5もしくはそれ以上のアミノ酸を有する天然もしくは人工のC−ペプチドを介してA鎖のN−末端にカップルされるインスリン化合物を意味する。
【0136】
「プレプロインスリン化合物」は、可溶性タンパク質としての分泌を促進するために選択された配列、またはN末端の抱合を妨げるために選択された配列、または精製を高めるために選択された配列(例えば、精製カラムに対する結合親和性を有する配列)のごとく、B鎖のN末端にカップルされるリーダー配列をさらに含む、プロインスリン化合物を意味する。
【0137】
「単鎖インスリン化合物前駆体」または「ミニプロインスリン化合物」は、B鎖のC末端(または1、2、3または4個のアミノ酸がC末端から除去された切断型B鎖)が、A鎖、あるいは介在するC−ペプチドを含まず、または1、2、3もしくは4個のアミノ酸を有する短小型C−ペプチドを介して、1、2、3または4個のアミノ酸によりN末端で短くなった切断型A鎖のN末端にカップルされるインスリン化合物を意味する。
【0138】
「プロタミン」は、天然(例えば、魚の精子)または組み換え供給源から得られた強い塩基性タンパク質の混合物をいう。Hoffmann, J. A., et al., Protein Expression and Purification, 1:127-133 (1990)を参照。プロタミン組成物は、多くの場合に「プロタミン塩基」と呼ばれるタンパク質の相対的に無塩の調製物中、またはタンパク質の塩を含む調製物中において提供されうる。
【0139】
「タンパク質」、「ペプチド」および「ポリペプチド」は、少なくとも2個およびそれ以上のいずれの長さのアミノ酸配列を有する化合物を称するのに本明細書において相互に同一の意味で用いられる。
【0140】
「置換」は、アミノ酸配列内の1個もしくは複数のアミノ酸残基の別のアミノ酸への置き換えを意味する。ある場合には、置換されたアミノ酸は、機能的に同等なものとして作用し、無変化である。置換は保存されてもよく;例えば、保存置換は、置換されたアミノ酸が属するクラスの他のメンバーから選択されてもよい。非極性(親水性)アミノ酸の例は、アラニン、ロイシン、イソロイシン、バリン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファンおよびメチオニンを含む。極性中性アミノ酸の例は、グリシン、セリン、スレオニン、システイン、チロシン、アスパラギン、およびグルタミンを含む。正電荷を有する(塩基性)アミノ酸の例は、アルギニン、リジンおよびヒスチジンを含む。負電荷を有する(酸性)アミノ酸の例は、アスパラギン酸およびグルタミン酸を含む。
【0141】
「水溶解性」または「水溶液溶解性」は、他に指示がない限り、pH7.4の水性緩衝溶液中で測定される。
【0142】
本発明のCPSペプチドは、当業者に知られる一般的なペプチド合成法により調製されうる。CPSペプチドはまた、ペプチドの発現および精製を容易にするために、適切なプロモーター、ターミネーター、ならびに精製タグをコードする配列のごとき他の機能的な配列に作動可能に連結された選択ペプチドをコードするヌクレオチド配列を有する発現ベクターを用いて産生されてもよい。「作動可能」または「機能的」に連結されるは、CPSがCPS/ペプチド(例、インスリン抱合体)の細胞への移入を指示できるか、あるいは、インスリンまたは他の適するペプチドが、米国特許出願第11/270,295号でカーゴペプチドと称され、望ましい細胞伝達のごとき細胞代謝に影響して機能できるように、CPSおよびそのペプチド、例えば、インスリンが繋がれることを意味する。上述のごとく、CPSおよびポリペプチド(または米国特許出願第11/270,295号で称されるようなカーゴペプチド)は、例えば、1個もしくは複数のペプチド結合により連結されうる。CPSはカーゴペプチドに対して直近のC末端またはN末端であり、1個より多いCPSが用いられ、1個より多いカーゴペプチドが用いられ、ならびに/あるいはCPSおよびカーゴペプチドアミノ酸配列がCPSとカーゴペプチドの間の領域における1個もしくは複数のアミノ酸により分離されうる。CPS/カーゴペプチドは、C末端もしくはN末端のどちらか、または両方にさらなるアミノ酸を含むことができる。
【0143】
CPS/カーゴペプチドは、公知の技術に従って医薬担体中で投与用に処方されてもよい。例えば、医薬投与形態の選択、作成および使用に関する教示について出典明示により本明細書に全体を援用する、Alfonso R. Gennaro, Remington: The Science and Practice of Pharmacy, Lippincott Williams & Wilkins Publishers (June 2003)、およびHoward C. Ansel, Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems, Lippincott Williams & Wilkins Publishers, 7th ed. (October 1999)を参照のこと。
【0144】
本明細書中で用いられる担体は、医薬組成物中の他の活性成分に適合するという意味で許容されなければならず、活性成分により付与される利益と比較して、対象にとって過度に有害であるべきではない。担体は、固体もしくは液体、またはその両方であってもよい。好ましくは、単位用量処方、例えば、錠剤として処方される。医薬組成物は、任意選択的に1個または複数の補助活性成分を含む構成成分を混合させることを含むが、これらだけに限定されない薬学の周知の技術のいずれかにより調製されてもよい。
【0145】
適する医薬組成物の例は、経口、直腸、吸入(例、エアロゾルを介して)口腔(例、舌下腺)、膣、非経口(例、皮下、筋肉内、皮内、関節内、胸膜内、腹腔内、脳内、動脈内、または静脈内)、局所、粘膜表面(気道表面を含む)、鼻腔表面、および経皮投与用に作成されたものを含む。いずれかの所定の場合において最も適する経路は、治療される条件の性質と重症度、および用いられる特定のインスリン抱合体の性質に依存する。経口組成物は、対象による摂取用に調製される組成物である。理想的には、経口組成物は、胃を通過して存続するか、または実質的に存続し、活性成分の送達のために腸に完全もしくは実質的に完全に溶解させるように調製される。適する経皮系の例は、超音波、イオン注入、およびパッチ送達系を含む。吸入もまた、適する送達手段である。
【0146】
経口投与に適する医薬組成物は、カプセル、カシェット(cachet)、トローチ剤、または錠剤のごとき別々の単位中に含まれ、各々、インスリン化合物抱合体の混合物の所定量を、粉末もしくは顆粒として;水性液体もしくは非水性液体中の溶液もしくは懸濁として;あるいは水中油型もしくは油中水型乳剤として含む。かかる処方は、薬学の適する方法のいずれかであって、抱合体および(上述のごとく1個もしくは複数の補助活性成分を含んでよい)適する担体の混合物を会合させる工程を含む方法により調製されてもよい。処方は、固体、インスリン抱合体、活性成分(例、天然インスリン化合物、インスリン化合物抱合体)、および/またはこれらの混合物の懸濁物を含んでもよい。
【0147】
一般に、本発明の医薬組成物は、複合体を液体もしくは固体担体、またはその両方と均一かつ密に混合させ、必要に応じて、生じた混合物を成形することにより調製される。例えば、錠剤は、インスリン化合物抱合体、任意選択的に1個もしくは複数の補助活性成分を伴う混合物を含む粉末もしくは顆粒を圧縮もしくは成形することにより調製されてもよい。圧縮される錠剤は、任意選択的に結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、および/または界面活性/分散剤と混合された粉末もしくは顆粒のごときフリーフロー形態の混合物を、適する機械で圧縮することにより調製されてもよい。成形された錠剤は、適する機械において、不活性液体結合剤で湿らせた粉末状の組成物を成形することにより作成されてもよい。
【0148】
口腔(舌下)投与に適する医薬組成物は、スクロースおよびアラビアゴムまたはトラガカントのごとき芳香基剤中のインスリン抱合体の混合物を含むトローチ剤;ならびにゼラチンおよびグリセリンまたはスクロースおよびアラビアゴムのごとき不活性基剤を含むインスリン抱合体の混合物を含むトローチを含む。インスリン処方の肺送達については、米国特許第6,737,045号("Methods and compositions for the pulmonary delivery insulin compound");米国特許第6,730,334号("Multi-arm block copolymers as drug delivery vehicles");米国特許第6,685,967号("Methods and compositions for pulmonary delivery of insulin compound");米国特許第6,630,169号("Particulate delivery systems and methods of use");米国特許第6,589,560号("Stable glassy state powder formulations;米国特許第6,592,904号("Dispersible macromolecule compositions and methods for their preparation and use");米国特許第6,582,728号("Spray drying of macromolecules to produce inhalable dry powders");米国特許第6,565,885号("Methods of spray drying pharmaceutical compositions");米国特許第6,546,929号("Dry powder dispersing apparatus and methods for their use");米国特許第6,543,448号("Apparatus and methods for dispersing dry powder medicaments");米国特許第6,518,239号("Dry powder compositions having improved dispersivity");米国特許第6,514,496号("Dispersible antibody compositions and methods for their preparation and use");米国特許第6,509,006号("Devices compositions and methods for the pulmonary delivery of aerosolized medicaments");米国特許第6,433,040号("Stabilized bioactive preparations and methods of use");米国特許第6,423,344号("Dispersible macromolecule compositions and methods for their preparation and use");米国特許第6,372,258号("Methods of spray-drying a drug and a hydrophobic amino acid");米国特許第6,309,671号("Stable glassy state powder formulations");米国特許第6,309,623号("Stabilized preparations for use in metered dose inhalers");米国特許第6,294,204号("Method of producing morphologically uniform microcapsules and microcapsules produced by this method");米国特許第6,267,155号("Powder filling systems, apparatus and methods");米国特許第6,258,341号("Stable glassy state powder formulations");米国特許第6,182,712号("Power filling apparatus and methods for their use");米国特許第6,165,463号("Dispersible antibody compositions and methods for their preparation and use");米国特許第6,138,668号("Method and device for delivering aerosolized medicaments");米国特許第6,103,270号("Methods and system for processing dispersible fine powders");米国特許第6,089,228号("Apparatus and methods for dispersing dry powder medicaments");米国特許第6,080,721号("Pulmonary delivery of active fragments of parathyroid hormone");米国特許第6,051,256号("Dispersible macromolecule compositions and methods for their preparation and use");米国特許第6,019,968号("Dispersible antibody compositions and methods for their preparation and use");米国特許第5,997,848号("Methods and compositions for pulmonary delivery of insulin compound");米国特許第5,993,783号("Method and apparatus for pulmonary administration of dry powder.alpha.1-antitrypsin");米国特許第5,922,354号("Methods and system for processing dispersible fine powders");米国特許第5,826,633号("Powder filling systems, apparatus and methods");米国特許第5,814,607号("Pulmonary delivery of active fragments of parathyroid hormone");米国特許第5,785,049号("Method and apparatus for dispersion of dry powder medicaments");米国特許第5,780,014号("Method and apparatus for pulmonary administration of dry powder alpha 1-antitrypsin");米国特許第5,775,320号("Method and device for delivering aerosolized medicaments");米国特許第5,740,794号("Apparatus and methods for dispersing dry powder medicaments");米国特許第5,654,007号("Methods and system for processing dispersible fine powders");米国特許第5,607,915号("Pulmonary delivery of active fragments of parathyroid hormone");米国特許第5,458,135号("Method and device for delivering aerosolized medicaments");米国特許第6,602,952号("Hydrogels derived from chitosan and poly(ethylene glycol) or related polymers");ならびに米国特許第5,932,462号("Multiarmed, monofunctional, polymer for coupling to molecules and surfaces")を参照のこと。
【0149】
本発明の一の具体例では、本発明の薬剤は、経口吸入または鼻腔内投与を介して送達される。エアロゾル処方または定量吸入器のごときかかる投与のための適切な用量形態は、従来技術により調製されてもよい。
【0150】
吸入による投与では、化合物は、適する噴霧剤、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、テトラフルオロエタンもしくはヘプタフルオロプロパンのごときヒドロフルオロアルカン、二酸化炭素または他の適するガスの使用を伴った加圧型パックまたはネブライザーからのエアロゾルスプレー提示の形態で送達されてもよい。加圧型エアロゾルの場合には、用量単位は、定まった量を送達するバルブを提供することにより決められてもよい。吸入器またはガス吸入器の使用のための、例えば、ゼラチンのカプセルおよびカートリッジは、本発明の化合物およびラクトースもしくはデンプンのごとき適する粉末基剤の粉末混合を含んで処方されてもよい。
【0151】
吸入による肺への局所送達のための乾燥粉末組成物は、例えば、吸入器またはガス吸入器における使用のために、カプセルおよびカートリッジ、例えば、ゼラチン;またはブリスター、例えば、積層したアルミ箔において提示されてもよい。粉末混合物の処方は、一般に、本発明の化合物および単−、二−または多−糖類(例えば、ラクトースもしくはデンプン)のごとき適する粉末基剤(担体/希釈剤/賦形物質)の吸入のための粉末混合物を含む。
【0152】
各カプセルまたはカートリッジは、一般に、20μg−10mgの間の抱合体、および任意選択的に別の治療上活性な成分を組み合わせて含む。代替的に、個々の薬剤としての抱合体またはタンパク質とCPSペプチドは、賦形剤を含まずに提示されてもよい。
【0153】
適切には、包装/薬剤のディスペンサーは、リザーバードライパウダー吸入器(RDPI)、複数回投与用ドライパウダー吸入器(MDPI)、および定量吸入器(MDI)からなる群から選択される一種である。
【0154】
リザーバードライパウダー吸入器(RDPI)は、乾燥粉末形態中に複数(計量でない)の医薬品を含み、リザーバーから送達位置まで薬剤用量を測定するための手段を含むのに適するリザーバー形態パックを有する吸入器を意味する。測定する手段は、例えば、計量カップであって、それは、カップがリザーバーから薬剤で満たされていてよい第一の位置から、測量された薬剤用量が吸入用に患者に利用可能とされる第二の位置までの可動性を有するものを含んでもよい。
【0155】
複数回投与用ドライパウダー吸入器(MDPI)とは、薬剤を乾燥粉末の形態にて分配するのに適する吸入器であって、数回分の所定用量(またはその一部)の薬剤を含有する(あるいはまた担持する)複数回投与用パックに薬剤が配合されている吸入器を意味する。好ましい態様では、ブリスターパック形態であるが、例えば、薬剤が、カプセルに基づいたパック形態または焼き付け(printing)、塗布および真空妨害(vacuum occlusion)を含む適切なプロセスのいずれかによりアプライされた担体を含むことができる。
【0156】
複数回投与用送達の場合、処方は、使用に際して予め計量されうるか(例えば、Diskusについて、出典明示により本明細書に援用するGB2242134、米国特許第6,632,666号、5,860,419号、5,873,360号および5,590,645号あるいはDiskhalerについて、GB2178965、2129691および2169265、米国特許第4,778,054号、4,811,731号、5,035,237号を参照。)、または計量されうる(例えば、Turbuhalerについて、出典明示により本明細書に援用する、EP6971を参照、あるいは米国特許第6,321,747号に記載される装置である)。単位用量装置の一例はRotahalerである(出典明示により本明細書に援用するGB2064336および米国特許第4,353,656号を参照)。
【0157】
Diskus吸入装置は、その長さに沿って一定間隔で設けられた複数の凹部を有する基材シートと、それを密封するが、剥離可能にシールし、複数の容器を規定する蓋シートとから形成される細長いストリップを含む。各容器はその中に抱合体を含有する吸入可能な処方を有する。ストリップはロールに巻き付くように十分に可擣性であることが好ましい。蓋シートおよび基材シートは相互に密封されていない先端部分を有し、その少なくとも1つの先端部分は巻き取り手段に取り付けられるように構築されることが好ましい。基材シートと蓋シートの間の密封シールはその幅全体にわたって広がっていることが好ましい。蓋シートは基材シートの第一末端から縦方向にて該基材シートより剥離されることが好ましい。
【0158】
一の態様では、複数回投与用パックは、乾燥粉末形態における薬剤の包装のための複数のブリスターを含むブリスターパックである。ブリスターは、典型的には、そこからの薬剤の放出を容易にするため、一定の間隔ごとに並べられる。
【0159】
一の態様では、複数回投与用ブリスターパックは、ディスク形態ブリスターパック上に一般に円形に並べられた複数のブリスターを含む。別の態様では、複数回投与用ブリスターパックは、例えば、ストリップまたはテープを含む形態で展開する。
【0160】
一の態様では、複数回投与用ブリスターパックは、相互に取り外し可能で固定された2個のメンバー間で規定される。米国特許第5,860,419号、5,873,360号および5,590,645号は、この一般型の薬剤パックを記載する。この態様において、該装置には、通常、各薬剤を投与するのに、アクセスするのとは別に部材を剥離するための剥離手段を含むオープニングステーションが設けられている。該装置は剥離可能な部材がその長さに沿って一定間隔で設けられた複数の薬剤容器を規定する細長いシートである使用に適用され、該装置には各容器を順次指標するための指標手段が設けられているのが適当である。より好ましくは、装置は、シートの1個がその中に複数のポケットを有する基材シートであり、シートの他方が蓋シートであり、蓋シートの各ポケットおよび隣接部分が容器の各々1個を定める使用に適し、装置は、オープンステーションとは別に、蓋シートおよび基材シートを引くための駆動手段を含む。
【0161】
定量吸入器(MDI)は、エアロゾル形態で薬剤を噴霧するのに適する薬剤ディスペンサーを意味し、薬剤は推進剤に基づいたエアロゾル薬剤処方を含むのに適するエアロゾル容器に含まれる。エアロゾル容器は、エアロゾル形態薬剤処方の患者への投与のために、典型的には、定量バルブ、例えば、スライドバルブを用いて提供される。エアロゾル容器は、一般に、バルブを利用して各作動に応じて、薬物の所定用量を送達するように設計され、バルブは、容器が固定されたままバルブを押すことによるか、またはバルブが固定されたまま容器を押すことによるかのいずれかで開けることができる。
【0162】
薬剤容器がエアロゾル容器である場合、バルブは、典型的には、薬剤エアロゾル処方がバルブ本体に入りうる流入ポート、エアロゾルがバルブ本体から出ていきうる流出ポートおよび流出ポートを通して制御可能である開/閉メカニズムを有するバルブ本体を含む。
【0163】
バルブは、スライドバルブであってもよく、開/閉メカニズムは、密封リングを含み、密封リングにより受取可能な噴霧挿管を有するバルブ軸を含み、バルブ軸は、リング内をバルブ閉からバルブ開の位置まで摺動自在{しゅうどう じざい}に可動し、バルブ本体の内部が噴霧挿管を通してバルブ本体の外部に繋がっている。
【0164】
典型的には、バルブは定量バルブである。計量容積は、典型的には、25μl、50μlまたは63μlのごとき10から100μlである。適切には、バルブ本体は、薬剤処方の量を定量するための定量チャンバーおよび流入ポートを通して定量チャンバーへの流れを制御可能である開/閉メカニズムを規定する。好ましくは、バルブ本体は、第2の流入ポートを介して定量チャンバーに繋がれたサンプリングチャンバーを有し、流入ポートは開/閉メカニズムにより制御可能であり、それにより定量チャンバーへの薬剤処方の流れを調節する。
【0165】
バルブはまた、チャンバーおよびそのチャンバーへ伸びるバルブ軸を有し、噴霧と噴霧しない位置の間のチャンバーに比べて可動可能な「フリーフローエアロゾルバルブ」を含んでもよい。バルブ軸は立体構造を有し、チャンバーは内部構造を有し、その結果、計量容積がその間で規定され、動作が噴霧と噴霧されない位置の間にある場合、バルブ軸は連続的に:(i)エアロゾル処方のチャンバーへのフリーフローを可能とし、:(ii)バルブ軸の外面とチャンバーの内面の間にて加圧エアロゾル処方のための閉じた計量容量を規定し、次いで(iii)計量容量が流出経路と連絡するまで、閉じた計量容量の容量を減少させることなく、チャンバー内で閉じた計量容量と共に移動し、それにより加圧エアロゾル処方の計量容量を分配することができる。この型のバルブは、米国特許第5,772,085号に記載される。さらに、本化合物の鼻腔内送達は有効である。
【0166】
有効な医薬鼻化合物を処方化するために、薬剤は、その薬理的機能を果たす鼻腔(標的組織)の全ての部分に容易に送達されなくてはならない。さらに、薬剤は、比較的長期間標的組織と接触して残存すべきである。薬剤が標的組織と接触してより長く残存すればするほど、薬剤は、粒子を鼻から除去しようと機能する鼻腔内の力に対抗できなければならない。かかる力は、「粘膜毛様体クリアランス」と称され、粒子を鼻から除去する際に速やかに、例えば、粒子が鼻に入ってから10−30分以内で極めて有効であると認識される。
【0167】
鼻組成物の他の望ましい特徴は、使用者に不快感を引き起こす成分を含むべきではなく、十分な安定性および品質保持特性を有し、ならびに環境に有害と考えられる構成要素、例えば、オゾン分解物質(ozone depletor)を含まないことである。
【0168】
鼻に投与される場合の本発明の処方の適する投与計画は、鼻腔を清潔にした後に、患者が深く吸入することである。吸入の間、処方が一方の鼻孔に適用され、片方の鼻は手で押し付けられる。この手順は、次いで片方の鼻孔で繰り返される。
【0169】
本発明の処方を鼻腔に適用するための1個の手段は、前圧搾ポンプの使用によるものである。最も好ましくは、前圧搾ポンプは、Valois SAにより製造されたVP7モデルである。かかるポンプは、処方が十分な力で適用されるまで放出されないことを確保し、他には、より少用量が適用されてもよいことから有益である。前圧搾ポンプの別の有利な点は、効果的にスプレーを噴霧する閾値が達成されるまで、処方を放出しないようにスプレーの噴霧が確保されていることである。典型的には、VP7モデルは10−50mlの処方を保つことができるボトルと一緒に使用されてもよい。各スプレーは、典型的には、かかる処方の50−100μlを送達し;それゆえ、VP7モデルは少なくとも100定量を提供することができる。
【0170】
吸入による肺への局所送達用のスプレー組成物は、例えば、適する液状の推進剤の使用と一緒に、定用量吸入器のごとき加圧パックから送達される水溶液または懸濁液として、あるいはエアロゾルとして処方化されてもよい。吸入に適するエアロゾル組成物は、懸濁または溶液のいずれかであり得、一般に、CPSペプチドを結合した抱合体またはタンパク質であって、任意選択的に、別の治療上活性な成分、フッ化炭素もしくは水素含有のクロロフルオロカーボンのごとき適する推進剤あるいはその混合物、特にヒドロフルオロアルカン、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラ−フルオロエタン、特に1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−n−プロパンを組み合わせて含む。二酸化炭素または他の適するガスはまた、推進剤として用いられてもよい。エアロゾル組成物は、賦形剤を含まなくてもよく、あるいは任意選択的に、界面活性剤、例えば、オレイン酸またはレシチン、および共溶媒、例えば、エタノールのごとき当該技術分野で周知であるさらなる処方賦形剤を含んでもよい。加圧処方は、一般に、バルブ(例、定量バルブ)で閉じられ、マウスピースを提供する作動装置にはめ込まれた容器(例、アルミニウム容器)中で保有される。
【0171】
吸入による投与のための薬剤は、望ましくは、調節された粒子サイズを有する。気管支系への吸入のための最適な粒子サイズは、通常、1−10μm、好ましくは2−5μmである。20μmを超えたサイズを有する粒子は、一般に、非常に大きいため吸入時に小さな気道に到達できない。これらの粒子サイズを実現するため、生成される活性成分の粒子は、従来法により、例えば、微粒子化によりサイズを小さくされてもよい。望ましいフラクションは、空気分級またはふるい(sieving)により分離されてもよい。適切には、粒子は結晶の形態である。ラクトースのごとき賦形剤が用いられる場合、一般に、賦形剤の粒子サイズは、本発明の範囲内における吸入薬剤より極めて大きい。賦形剤がラクトースである場合、典型的には、製粉されたラクトースとして提示され、ラクトース粒子の85%以下が60−90μmのMMDを有し、15%以上が15μmより小さいMMDを有する。
【0172】
鼻腔内スプレーは、増粘剤、pHを調整するための緩衝塩または酸もしくはアルカリ、等張調整剤あるいは抗酸化剤のごとき薬剤の添加とともに、水性または非水性ビヒクルと一緒に処方化されてもよい。
【0173】
噴霧による吸入のための溶液は、酸もしくはアルカリ、緩衝塩、等張調整剤あるいは抗菌剤のごとき薬剤の添加とともに、水性ビヒクルと一緒に処方されてもよい。それらは、ろ過もしくはオートクレーブの加熱により滅菌されるか、または滅菌されていない生成物として提示されてもよい。
【0174】
適切には、吸入による投与は、好ましくは、呼吸器疾患に対する目的の器官、すなわち、肺を標的としてもよく、その際に、患者に送達されることが必要とされる有効な用量が減少されうる。さらに、吸入による投与は、化合物の全身曝露を減らし、それにより肺以外への化合物の効果を回避しうる。
【0175】
局所投与に適する本発明の具体例による医薬組成物は、滅菌された複合体の水性または非水性注入溶液であって、調製物は、好ましくは対象とするレシピエントの血液と等張である。これらの調製物は、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤および対象とするレシピエントの血液で組成物を等張にする溶質を含んでもよい。水性および非水性滅菌懸濁液は、懸濁化剤および増粘剤を含んでもよい。組成物は、単位/用量または複数回投与用容器、例えば、密封されたアンプルおよびバイアル中で提示されてもよく、使用の直前に滅菌液体担体、例えば、注入用の生理食塩水または水の添加のみを必要とする凍結乾燥した(凍結乾燥)条件下で保存されてもよい。即時の注入溶液および懸濁液は、これまでに報告された種類の滅菌粉末、顆粒および錠剤から調製されてもよい。例えば、密封された容器中で単位用量形態において、複合体の混合物と一緒の注入可能で安定な滅菌組成物が提供されてもよい。複合体の混合物は、適する医薬上許容される担体で再構築されて患者への注入に適する液体組成物を形成することができる凍結乾燥物の形態で提供することができる。非経口の単位用量形態は、典型的には、約1マイクログラムから約10mgのインスリン抱合体の混合物を含む。複合体が実質的に水不溶性である場合、生理的に許容される十分量の乳化剤が十分量で用いられて水性担体中で複合体が乳化されてもよい。1個のかかる有用な乳化剤はホスファチジルコリンである。
【0176】
経口投与用の固体用量形態は、典型的には、約2mgから約500mg、好ましくは約10mgから約250mg、理想的には、約20mgから約110mgのインスリン抱合体である。
【0177】
直腸投与に適する医薬組成物は、適切には、単位用量の座薬として提示される。これらは、インスリン抱合体を、1個または複数の一般的な固体担体、例えば、ココアバターと一緒に混合し、次いで生じた混合物を剤形することにより調製されてもよい。皮膚への局所投与に適する医薬組成物は、好ましくは、軟膏、クリーム、ローション、ペースト、ゲル、スプレー、エアロゾル、またはオイルの形態である。用いられうる担体は、ワセリン、ラノリン、PEG、アルコール、経皮賦活薬、およびそれらの2個以上の組み合わせを含む。
【0178】
インスリン抱合体組成物およびそれらの処方は、(外部供給源からのインスリン化合物の投与がない状態で対象から供給される量と比較して)細胞へのインスリン化合物量の増加が望まれる治療上または生理学上の効果を提供または生じる状態の治療に有用である。例えば、治療される状態は、I型またはII型糖尿病、前糖尿病および/またはメタボリック症候群であってもよい。一の具体例では、組成物は糖尿病の症状を軽減するために投与される。別の具体例では、組成物は、糖尿病の発症を予防するかまたは遅らせるために前糖尿病の対象に投与される。
【0179】
本発明の方法による投与のためのインスリン抱合体組成物の有効な量は、混合物ごと、および対象ごとにいくらか異なり、対象の年齢および状態、送達経路および治療される状態のごとき因子に依存する。かかる用量は、当業者に周知である通常の薬理学的手法に従って決定することができる。
【0180】
一般的な提案として、約0.025から約10mg/kgの経口用量の活性成分(すなわち、抱合体)は治療効果を有し、全重量はインスリン抱合体の混合物の重量に基づいて算出される。一の具体例では、経口用量は約0.06から約1mg/kgである。
【0181】
非経口用量は、典型的には、約0.5mcg/kgから約0.5mg/kgの範囲であり、全重量はインスリン化合物抱合体の混合物の重量に基づいて算出される。本発明の一の具体例では、ペプチド抱合体の非経口用量は、約1mcg/kgから約100mcg/kgである。
【0182】
投与頻度は、通常、1日あたり1、2、もしくは3回または状態を調節することが必要な時である。治療期間は、治療されるインスリン化合物欠乏症の種類に依存し、対象の一生を通じてでもよい。抱合体は、例えば、食事前0から30分以内に投与されてもよい。抱合体は、例えば、就寝前0から2時間以内に投与されてもよい。
【0183】
細胞浸透性、「移入受容性」シグナルペプチド配列、および膜転移配列は、結合したペプチドおよびタンパク質の細胞への輸送を促進する。この種類のいくつかの配列は、カポジ線維芽増殖因子のシグナル配列の疎水性領域を含み、この配列がp50の核局在配列(NLS)に結合してSN50として知られるペプチドが生成されることが過去に報告されている。新規なCPS配列は、結合したポリペプチドまたはタンパク質に細胞浸透性の改善を付与する。Lys−Leu−Lys−Leu−Ala−Leu−Ala−Leu−Ala−Leu−Ala(配列番号:1)の細胞浸透性配列をインスリンのごときポリペプチドに作動可能に連結することは、同様の投与状態下におけるインスリン活性と比較すると、活性の改善を有するペプチドを産生すると考えられる。
【0184】
本明細書で用いられるように、用語「CPS」は、ペプチド配列番号:1の変異体または生物学的活性なフラグメント、ならびに開示された配列にN末端もしくはC末端(または両方)のいずれかにさらなるアミノ酸配列、それらの誘導体、変異体、あるいはペプチド核酸(PNA)を含む。「機能的な対応物」は、例えば、ペプチド核酸(PNA)を含むことができる。ペプチドの「変異体」は、開示されたCPSペプチド配列に完全に同一するものではない。本発明の開示で付与される変異体は、1個または複数のアミノ酸の付加、欠失または置換によりアミノ酸配列を変化させることにより得ることができる。開示されたペプチドのアミノ酸配列は、例えば、置換により修飾されることにより、実質的に同一または改善された質を有するペプチドが作出されうる。置換は保存された置換であってもよい。「保存された置換」は、極性/非極性形態、電荷、または大きさにおいて同様である側鎖を有する別のアミノ酸とのアミノ酸の置換である。20個の必須アミノ酸は、非極性側鎖(アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、フェニルアラニン、およびトリプトファン)、電荷を持たない極性側鎖(メチオニン;グリシン、セリン、スレオニン、システイン、チロシン、アスパラギンおよびグルタミン)、酸性側鎖(アスパラギン酸およびグルタミン酸)および塩基性側鎖(リシン、アルギニン、およびヒスチジン)を有するものとしてグループ化することができる。保存された置換は、例えば、AspからGlu、AsnまたはGln;HisからLys、ArgまたはPhe;AsnからGln、AspまたはGlu、LeuからIleまたはVal、およびSerからCys、ThrまたはGlyを含む。アラニンは、一般に保存された置換を作成するために用いられる。
【0185】
当業者にとって、変異体ペプチドは、生物学的活性に影響を与えるために、ペプチド構造の1個または複数の位置における1番目のアミノ酸を2番目のアミノ酸に置き換えることにより得ることができる。アミノ酸置換は、例えば、生物学的活性の増加を生じるポリペプチドにおける立体構造の変化を誘導してもよい。当業者はまた、アミノ酸の親水性インデックスまたは疎水性インデックスに基づいてアミノ酸配列における置換を行ってもよい。
【0186】
本発明の変異体ペプチドは、配列番号:1を含む対応する天然核酸分子またはポリペプチドのアミノ酸配列に対して100%より少ないが、少なくとも約50%、より好ましくは少なくとも約80%から約90%のアミノ酸配列の相同性または同一性を有する。それゆえ、変異体CPSペプチドのアミノ酸配列は、開示されたアミノ酸配列に必須として対応する。本明細書で用いられるように、「必須として対応する」は、開示されたCPSにより生じるごとく同等の生物学的活性を誘発するポリペプチド配列を意味し、かかる活性は、開示されたCPSペプチドの活性の少なくとも約70%から開示されたCPSペプチドの活性の100%以上までである。
【0187】
開示されたCPSの変異体は、対応するCPSに存在しないアミノ酸残基を含んでもよく、または対応するCPSに対応した欠失を含んでもよい。変異体はまた、対応するCPSと比較して切断された「フラグメント」、すなわち、CPSペプチドのアミノ酸配列の一部のみであってもよい。
【0188】
本発明の細胞浸透性配列は、本明細書に記載されるごとき研究または治療のための多くの他のペプチド、核酸、および他の有機化合物を送達するために用いることができる。本発明の方法を用いて細胞内部へ送達されうることがすでに記載されるこれらのペプチドに加えて、酵素切断部位、リン酸化部位、タンパク質−タンパク質相互作用部位、および細胞内タンパク質の受容体結合部位を含むが、これらだけに限定されない。
【0189】
CPSの膜浸透性の増加は、薬物送達の目的のために1個または複数の組織を通過して、例えば、ペプチド、タンパク質、DNA、RNA、アンチセンスオリゴヌクレオチド、リボザイム、またはそれらの組み合わせを含む活性な薬剤を送達するためのより有効な薬剤を提供するであろうと考えられる。
【0190】
CPSペプチド/インスリン抱合体は、ヒトインスリン全体の化学合成、例えば、A鎖、B鎖、およびCPSペプチドの化学合成;精製;抱合体の変性、再生、および酸化によるごとく、いくつかの方法で達成されうる。代替的に、1個は、CPS分子を市販されているインスリンに、CPSペプチド−NHS活性化エステルの合成、または最初に記載されるようなCPSペプチドのインスリン部分への直接抱合のごときにより抱合することができる。適切には、ペプチドは、大きなタンパク質における望ましいアミノ酸との反応のために最初に活性形態に変換される。このことは、CPSペプチドのC末端におけるカルボキシル基を用いるごとく化学的手法により達成される。カルボキシル基は、N−ヒドロキシスルホスクシンイミド(スルホ−NHS)または電荷を持っていないアナログ、N−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)を用いて活性化されてもよい。スルホ−NHSは、CPSペプチドおよび適切にはカルボジイミド−EDC(EDAC)のごとき脱水剤を混合させることにより反応させてアミン反応性スルホ−NHSエステルが生成される。代替的な活性剤カルボジイミドは、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIPCDIまたはDIC)、t−ブチルメチルカルボジイミド、カルボニルジイミダゾール、HATU、およびt−ブチルエチルカルボジイミドを含むが、これらだけに限定されない。カルボジイミドを用いる際の主な制限は、AsnおよびGln残基の脱水である。HoBtの混合物への添加は、脱水を阻害し、触媒として作用する更なる利益を付加しうる。適する教科書は、J. Stewart et al., Solid Phase Peptide Synthesis, 2nd Ed., Pierce Chemical (1984)であるが、Fmocの手法の使用についての最新の教科書がより強く推薦される。
【0191】
有効なペプチド結合形成は、N−アルファ保護アミノ酸のカルボキシル成分の化学的な活性を必要とする。活性な基または反応は、非常に高いカップリング効果を達成し、同時に潜在的な副次反応を避けるために慎重に選択されなくてはならない。生体内では、活性薬剤は、使用しやすく、素早く反応し、一般に副次的反応がないため、広く受け入れられる。ほとんどは、第三級塩基の存在下におけるホスホニウムまたはアミニウム(ウロニウム)塩を基とし、保護されたアミノ酸を望まれる多種の活性な種類に円滑に変換することができる。一般的に、BOP、PyBOP、HBTU、およびTBTUがほとんど用いられる。樹脂における保護されたペプチドの合成に成功すると、一般にペプチドの脱離および側鎖保護基の除去が生じる。CPSペプチドの場合、ポリペプチドおよび/または小分子との抱合が起こるまで保護アミノ酸誘導体を保持することが望まれうる。当業者は保護されるアミノ酸誘導体、および樹脂を適宜選択することが必要であることが認められる。TFA/TIS/水の使用は、一般に、ほとんどの配列に適切であるが、当業者の裁量であってもよい。捕捉剤としてのEDTの添加は、望まれるならば添加されてもよい。
【0192】
固相合成中の構成成分として適するN−アルファ−Fmoc保護アミノ酸、ならびに一般的なN−アルファBoc保護アミノ酸、ならびに他のアミノ酸誘導体が当該分野で知られている。それらの多くは、カリフォルニアのNovabiochem, EMD BioScience, Incにて購入用として見出されうる。特に、Fmoc−Lys(Boc)−OHは、リジンを含むペプチドの通常の調製に推奨される。リジン残基を修飾された側鎖を含む環状ペプチドおよびペプチド、Fmoc−Lys(Mtt)−OHのごとき誘導体の調製において、各側鎖保護基が固相上で選択的に取り除かれうる他に、Fmoc−Lys(ivDde(−OH)が用いられるべきである。インスリン化合物(またはポリペプチド)の活性化されたCPSへのカップリング反応は、ジイソプロピルエチルアラニン、またはトリエチルアミンのごとき塩基の存在下で生じうる。
【0193】
本発明は、さらに、以下の非限定的な例示により記載される。
【0194】
CPS機能的ペプチドの設計および合成
CPSペプチドを従来の固相ペプチド合成法(テネシー州、ナッシュビルのCeltek Bioscience)により合成する。Fmoc化学を基にした一般的な合成プロトコルを用いた。合成後、粗ペプチドを固相担体から切り離し、C18逆相HPLCにより精製する。精製されたペプチドを分析HPLC分析および質量分析により特徴付けする。
【0195】
CPSタンパク質に、N−ヒドロキシスルホスクシンイミド(スルホ−NHS)または極性を持たないアナログN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)を添加する。適する脱水剤EDCは、ペプチドのC末端におけるカルボキシル基と反応し、アミン反応性O−アシルイソウレア中間体を生成する。この中間体は、適する条件下でインスリンのB29−LYS(または2個の他のN−末端A1、B1)上でアミンと反応し、安定なアミド結合により繋がられた二分子の抱合体を生じる。化学的な中間体は加水分解に感受性があり、水溶液中で不安定かつ短命となる。それゆえ、スルホ−NHS(5mM)の添加は、アミン反応性スルホ−NHSエステルに変換することによりアミン反応性中間体を安定にし、EDC−介在カップリング反応の効率を上昇させる。アミン反応性スルホ−NHSエステル中間体は、必要な二段階架橋(two−step crosslinking)法を可能にするのに十分な安定性を有し、インスリン上のカルボキシル基を変化しない状態に保つことが可能である。
【0196】
合成例
出発合成は、C末端がN−ヒドロキシスクシンイミド(NHS)エステルである11−merのCPSペプチドであった。このCPS−Osuペプチドがヒトインスリンのアミン基と高い反応を示し、それによりCPSとインスリンの間の抱合反応を促進すると期待した。11−merのペプチドがそのNHSエステル誘導体に変換され、N末端領域の自身のアミン基と内部で反応しようとすることから極めて不安定になることを調べた。結果として、このCPS−Osu活性化エステルは内部アミド結合を介して環状化した。この副次反応を克服するために、このペプチドの3個全てのアミン基がBoc基(tert−ブチルオキシカルボニル)により保護されるCPS−OSuペプチドの誘導体も作成した。このアミン保護ペプチドは、水溶液にて難溶性であり、HPLC法により精製されていることが判った。
【0197】
上に記載されるようなCPS−OSu活性化エステルの頭尾内部アミド結合の環状化を避けるために、CPSペプチドの設計を、C末端のCys残基を含むことにより改良した。かかる設定により、m−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(スルホ−MBS、Pierce)のごとき市販されているヘテロ−二価性試薬を用いることができる。この小分子MBS架橋剤は、アミン反応性およびスルフヒドリル反応性の両方を示し、それゆえ、以下に記載されるように二段階反応を介してCPS−Cysをインスリンに連結することができる。
【0198】
CPS−Cysペプチドの12−merのCPS−Cysペプチド配列:K−L−K−L−A−L−A−L−A−L−A−C(配列番号:2)を従来の固相ペプチド合成法により合成した。Fmoc化学に基づいた一般的な合成プロトコルを用いた。合成後、粗ペプチドを固相担体から切り離し、アセトニトリル水性緩衝液で溶離したC18逆相HPLCにより精製した。精製されたペプチドを分析HPLC分析(図2、上の図)および質量分析(図2a、下の図、算出MW=1227.6Da、測定MW(MH+)=1227.9Da)により特徴付けした。このペプチドは安定であり、水溶液、特に弱酸性pHにおける高い溶解性を示した。
【0199】
ヒトインスリン−CPSを調製するために、最初に、MBSを製造業者のプロトコルに従ってヒトインスリンのアミン基に(NHS活性化エステル部分を介在して)抱合させ、次いで、MBSの余剰分を透析により取り除いた。ヒトインスリンをSerologicals Corporation(現在、Millipore/Upstate)からAmerican Peptide Companyにより購入した。ヒトインスリンの質量分析である図3(算出MW=5808および測定MW(MH+)=5810)を参照。
【0200】
簡単に説明すると、MBSを抱合緩衝液(5mM EDTAを含む0.1M PBS緩衝溶液、pH7.0)中でインスリンに添加し、反応物を透析前に室温で45分間保った。マレイミドベンゾイル−インスリン中間体を反応プロセス中にHPLCおよび質量分析の両方により同定した(算出MW=6008、測定MW(MH+)=6010、データ示さず)。
【0201】
透析後、マレイミドベンゾイル−インスリンをCPSペプチドに、マレイミドベンゾイル−インスリンのマレイミド基およびCPS−Cysペプチド中のCys残基のチオール基間の高い特異的反応を介して抱合させた。抱合前に、CPS−Cysペプチドを固定化されたTCEPジスルフィド還元ゲル(Pierce)を用いて室温で1時間処理してCys残基のチオール基を還元状態で確保した。処理後、CBS−Cysペプチドを抱合緩衝液(5mM EDTAを含む0.1M PBS緩衝溶液、pH7.0)中でマレイミドベンゾイル−インスリン溶液に添加し、反応物を1−2時間室温に保った。反応物をHPLC分析によりモニターした。質量分析(MALDI)により決定されるように、CPS−Cysがヒトインスリンに抱合してインスリン−CPSが生成された(図4、算出MW=7235および測定MW(MH+)=7237)。
【0202】
図4Aは、CPS−Cysペプチドのスルホ−MBSを介したインスリンへの抱合反応を分析HPLCによりモニターしたものを示す。図4Bは、HPLCにより精製された抱合生成物インスリン−CPSが抱合されていないインスリンのものより長い保持時間を示すことを表す。図4Cは、(図B上の)HPLCフラクションの質量分析がインスリン−CPSの算出MWと一致する7237Da(MH+)の分子量を示したことを表す。
【0203】
インスリン−CPS抱合反応の収率および特異性を改善するための条件を最適化するために、ヨード酢酸N−スクシンイミジル(SIA、Pierce)などのより小さなヘテロ−二価性試薬を試験し、インスリンとCPSの間の連結を形成させるために用いる。SIAは疎水性がより小さく、CPS−Cysペプチドのスルフヒドリル基との反応が加水分解に対する抵抗のためにより特異的である。
【0204】
代替的なペプチド合成:
11−merのCPSと12−merのCPS−Cys(KC−12)ペプチドを従来の固相ペプチド合成法により合成した。Fmoc化学に基づいた一般的な合成プロトコルを用いた。合成後、粗ペプチドを固相樹脂担体から切り離し、0.04%のTFAを含む勾配アセトニトリル水性緩衝液で溶離したC18逆相HPLCにより精製した。精製されたペプチドを凍結乾燥により乾燥させ、HPLC分析および質量分析により特徴付けした。
【0205】
CPSペプチドと抱合させたインスリン
リンカーとしてのスルホ−MBS
6mlの抱合緩衝液(0.1M PBS、pH7.0、5mM EDTA)中の6mgのヒトインスリン(American Peptide)を、0.5mgのスルホ−MBS(m−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、イリノイ州、ロックフォードのPierce)と暗室でRTにおいて30分間インキュベートした。一方、CPS−Cys(KC−12)ペプチドを、製造業者のプロトコルに従って固定化されたTCEPジスルフィド還元ゲル(Pierce)において室温で1時間処理して還元状態におけるCys残基のチオール基を確保した。抱合のため、0.7mlのH2O中の4mgのKC−12ペプチドを反応物に添加した。反応混合物を暗室で室温において一晩保った。抱合された生成物を、0.04%のTFAを含む直線的なアセトニトリル勾配(30分間1−50%)で溶離したC18逆相HPLC分析および質量分析にかけた。
【0206】
リンカーとしてのSIA
0.75mlのDMSO中に直前に溶解された1.5mgのSIA(ヨード酢酸N−スクシンイミジル、イリノイ州、ロックフォードのPierce)を、暗室で4mgのヒトインスリン(American Peptide)を含む7.5mlの抱合緩衝液(50mM ホウ酸緩衝液、pH8.3、5mM EDTA)にゆっくり撹拌させながら添加した。反応混合物を暗室でRTにおいて30分間インキュベートし、次いで500mlの抱合緩衝液を用いて2回透析(MWCO2000)にかけた。その間に、CPS−Cys(KC−12)ペプチドを、製造業者のプロトコルに従って固定化されたTCEPジスルフィド還元ゲル(Pierce)において室温で1時間処理して還元状態におけるCys残基のチオール基を確保した。抱合のため、8mlのHO中の2mgのKC−12ペプチドを添加した。反応混合物を暗室で室温において一晩保ち、次いで、500mlの5mM PBS、pH7.4を用いて4時間透析した。抱合された生成物を、0.04%のTFAを含む直線的なアセトニトリル勾配(30分間1−50%)で溶離したC18逆相HPLCおよび質量分析にかけた。
【0207】
CPSペプチドをインスリンに抱合するために用いられるリンカーはMBSおよびSIAに限定されないことが認められる。この種の抱合反応に化学的に適する限り、他の市販されているリンカーを用いることができる。異なるリンカーの使用は、合成の反応収率および水性溶液と緩衝液中の生じたCPS−インスリン抱合体の溶解性を改善しうることも認められる。
【0208】
本発明の代替的な具体例では、ペプチドスペーサーがCPSとインスリンの間に付加されることにより、抱合反応が促進されてもよく、および/または水性溶液と緩衝液中の生じたCPS−インスリン抱合体の溶解性が増加されてもよい。
【0209】
本発明の別の具体例では、HisタグのごときペプチドタグがCPSとインスリンの間に付加されることにより、親和性に基づいたカラムによりCPS−インスリン抱合体の精製が促進されてもよく、および/またはCPS−インスリン抱合体の溶解性が増加されてもよい。
【0210】
上記に示される抱合プロトコルにおける実験条件は、反応収率または抱合特異性を増加させるために新規なペプチドおよび/または新規なリンカーが用いられる場合に改変することができる。
【0211】
生物学的アッセイにおいて、ペプチドの保存は、希釈剤としてPBS(2mg/ml)またはDMSO(30mg/ml)中のいずれかにおいてなされる。培地中のDMSOの最終濃度は、0.1%を超えてはならない。
【0212】
出典明示により全体を本明細書に援用する、Gavin, J., Proc. Nat. Acad. Sci, USA, Vol. 71, No. 1, pp 84-88 (1974)は、インスリン試験−天然インスリンと比較した抱合活性のための少なくとも1個の適する細胞に基づいたアッセイを記載する。
【0213】
ミエローマIM9細胞を用いるもののごとき他の細胞に基づいたアッセイもまた、インビトロモデルとして用いられてもよい。特に、インスリン受容体結合競合アッセイは、CPS−インスリンのインスリン受容体結合活性を調べるのに用いられる。受容体の占有に関してFITCで標識されたインスリンと競合するCPS−インスリンの能力は、改変されたELISAを用いて調べられる。さらに、インスリン受容体自己リン酸を誘導する際におけるCPS−インスリンの活性は、結合したCPSを有さない通常のインスリンのものと比較される。
【0214】
別のアッセイは、間接免疫蛍光アッセイを用いることにより、CPS−インスリンが培養中のMDCKおよびCaco−2細胞に効率的に移入されるかどうかを調べることができる。このアッセイは、CPS−インスリンの細胞移入活性を評価するために調製される抗−インスリン抗体を利用する。CPS−インスリンの細胞移入レベルは、改変された蛍光アッセイを用いて定量化されうる。さらに、CPS−インスリンの細胞移入の濃度、時間および温度−依存性が評価されうる。最後に、CPS−インスリンは、公知の手法によるMTTアッセイを用いて培養中の細胞毒性について試験されうる。
【0215】
ペプチド細胞移入を検出するための間接免疫蛍光アッセイ
DU145細胞を8−ウェルチャンバースライド(イリノイ州、ネーパービルのNunc)上で80%のコンフルエンスまで増殖させる。次いで、これらの細胞を、血清を含まないRPMI中で希釈または異なるペプチド濃度において37℃で1時間インキュベートする。細胞を冷PBSで3回洗浄して細胞外ペプチドを除去し、その後、PBS中の3.5%パラホルムアルデヒド溶液において4℃で20分間固定する。固定された細胞を冷PBSで3回洗浄し、0.25% TritonX−100で10分間処理する。次いで、洗浄された細胞をPBS中の抗−ペプチドIgGで1時間インキュベートする。PBSによる3回の5分洗浄後、続いて(ペプチド−抗体複合体を介する)細胞内ペプチドを、FITC標識ヤギ抗−ウサギIgG(イリノイ州、ロックフォードのPierce)との1時間のインキュベーション後に検出する。染色された細胞のカバーガラスをPoly/Mount(ペンシルベニア州、ウォリントンのPolysciences)中に包埋し、油浸レンズを用いてMicrostarIV(ニューヨーク州、バッファロのReichard)で解析する。カラー画像をピクセラ社のデジタルカメラを用いて解析し、JPG形式で保存する。同じカラーアッセイもまた、PC3、LNCaP、および神経芽細胞腫N2aを含む他の細胞株におけるペプチド細胞移入を調べるために利用されてもよい。
【0216】
フローサイトメトリー分析
PCA細胞を60−mmディッシュ上で50−60%のコンフルエンスまで増殖させた。これらの細胞を異なる濃度のペプチドと37℃で30分間インキュベートし、次いでTNF−α(10ng/ml)、シスプラチン(2−30μg/ml)、エトポシド(2−20μg/ml)または希釈液と37℃でさらに21時間処理した。アポトーシス細胞上のホスファチジルセリンの露出を、アネキシンVに結合する能力により測定した。特に、細胞をトリプシン処理により収集した。トリプシン処理された細胞、培地およびPBS洗浄物を一緒にし、細胞を遠心分離により収集した。収集された細胞を結合緩衝液で洗浄し、製造業者のプロトコル(カリフォルニア州、サンディエゴのBD Biosciences)により推奨されるように、アネキシンV−FITCおよびPIを含む結合緩衝液の70μl中において室温の暗室で15分間再懸濁させた。染色された細胞をフローサイトメトリーにより解析する。好ましくは、各サンプルにつき最小20,000イベント(events)を測定する。
【0217】
代替的なインビボ試験は、膵臓を摘出された正常な絶食させたイヌの使用を提供する。このタイプのデータは、経口投与された抱合インスリンが吸収されるかどうか、および血糖降下効果に関連するかどうかを示すのに用いられる/用いることができる。インスリンが用量依存的様式で吸収される場合、このことはまた、同時に用量依存的血糖降下効果を示すはずである。
【0218】
細胞に基づいたアッセイは、LCRF抱合体に関する生物学的活性(例、CCK−放出細胞からCCK放出を誘導する抱合体の能力)を確認する方法を提供する。細胞に基づいたアッセイは、CPS−LCRF抱合体の処理効果をビヒクルによる処理と比較することに用いることができる。天然LCRFはCCK分泌の約300%増加を誘導すると言われている。適するLCRFに関する細胞に基づいたアッセイは、出典明示により本明細書に援用される、EkwuribeらのWO01/41812で見出すことができる。
【0219】
本明細書中で引用される特許および特許出願文献を含むが、これらだけに限定されない全ての刊行物は、それぞれの刊行物が全て記載されるように本明細書中に援用されるため、特におよび個々に示されるように出典明示により本明細書に援用される。
【0220】
以上の記載は、その好ましい具体例を含む本発明を全て開示する。本明細書中で特に開示される具体例の修飾および改良は、特許請求の範囲内である。さらに説明することなく、当業者は上述を用いて最大の範囲まで本発明を利用することができると考えられる。それゆえ、本明細書中の実施例は、単なる例示であって、決して本発明の範囲を限定するものと解釈されるものではない。独占または排他的な権利が主張される本発明の具体例は以下に定義される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)配列番号:1または配列番号:2の少なくとも1個の残基を含む約11から約50残基の細胞浸透性ペプチドと;
b)インスリン化合物、カルシトニン、カルシトニン遺伝子関連ペプチド、副甲状腺ホルモン、または黄体形成ホルモン放出ホルモンと
を含む、ペプチド抱合体。
【請求項2】
前記細胞浸透性ペプチドが、配列番号:1の11アミノ酸配列の少なくとも2個の繰り返し単位を含む、請求項1記載のペプチド。
【請求項3】
前記細胞浸透性ペプチドが、配列番号:1の11アミノ酸配列の少なくとも3個の繰り返し単位を含む、請求項2記載のペプチド。
【請求項4】
前記細胞浸透性ペプチドが、配列番号:1の11アミノ酸配列の少なくとも4個の繰り返し単位を含む、請求項3記載のペプチド。
【請求項5】
配列番号:1の11アミノ酸配列または配列番号:2の12アミノ酸配列の繰り返し単位が、少なくとも1個または複数のアミノ酸残基により分離されている、請求項1から5のうちのいずれか1項記載のペプチド。
【請求項6】
分離するアミノ酸残基が、アラニンである、請求項5記載のペプチド。
【請求項7】
前記インスリンが、哺乳動物インスリンである、請求項1または6記載の抱合体。
【請求項8】
前記哺乳動物インスリンが、ヒトインスリン、ウシインスリン化合物、またはブタインスリン化合物である、請求項7記載の抱合体。
【請求項9】
修飾N−ヒドロスクシンイミドエステルである、請求項1記載のペプチド。
【請求項10】
前記ペプチドが、1個または複数のA1 N末端、B1 N末端および/またはB29リジン側鎖でインスリン化合物に独立して結合する、請求項1から9のうちのいずれか1項記載の抱合体。
【請求項11】
前記B29リジンが単一抱合体である、請求項10記載の抱合体。
【請求項12】
B1およびB29アミノ酸が両方抱合されている、請求項10記載の抱合体。
【請求項13】
A1、B1およびB29アミノ酸が全て抱合されている、請求項10記載の抱合体。
【請求項14】
前記細胞浸透性ペプチドが、各抱合体に対して異なる、請求項10から13のうちのいずれか1項記載の抱合体。
【請求項15】
前記細胞浸透性ペプチドが、配列番号:2の1個のペプチドおよび配列番号:1の11アミノ酸配列の少なくとも1個の独立した繰り返し単位を有する、請求項1記載のペプチド。
【請求項16】
請求項1記載の抱合体および医薬上許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項17】
請求項1記載の抱合体の有効量を1個または複数の医薬上許容される担体、希釈剤または賦形剤と混合して含み、経口、静脈内、筋肉内、皮下内、鼻腔内、経口吸入、直腸内、膣内または腹腔内手段による投与のための医薬組成物。
【請求項18】
経口、鼻腔内、または経口吸入による投与のための請求項17記載の医薬組成物。
【請求項19】
それを必要とする対象のI型またはII型糖尿病を治療するための方法であって、前記対象に請求項1記載の抱合体の有効量を投与することを含む方法。
【請求項20】
前記抱合体が、経口、静脈内、筋肉内、皮下、鼻腔内、経口吸入、直腸内、膣内または腹腔内手段により投与される、請求項19記載の方法。
【請求項21】
前記抱合体が、経口、鼻腔内または経口吸入により投与される、請求項20記載の方法。
【請求項22】
それを必要とする対象の前糖尿病および/またはメタボリック症候群の予防を含む治療のための方法であって、前記対象に請求項1記載の抱合体の有効量を投与することを含む方法。
【請求項23】
前記抱合体が、経口、静脈内、筋肉内、皮下、鼻腔内、経口吸入、直腸内、膣内または腹腔内手段により投与される、請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記抱合体が、経口、鼻腔内または経口吸入により投与される、請求項23記載の方法。
【請求項25】
配列番号:1の少なくとも1個の残基を含む約11から約50個のアミノ酸残基の細胞浸透性ペプチドおよびインスリン化合物、カルシトニン、カルシトニン遺伝子関連ペプチド、副甲状腺ホルモン、または黄体形成ホルモン放出ホルモン、ならびに医薬上許容される担体または希釈剤を含む医薬組成物。
【請求項26】
前記細胞浸透性ペプチドが、配列番号:1の11アミノ酸配列または配列番号:2の12アミノ酸配列の少なくとも2個の繰り返し単位を含む、請求項25記載のペプチド。
【請求項27】
前記細胞浸透性ペプチドが、配列番号:1の11アミノ酸配列または配列番号:2の12アミノ酸配列の少なくとも3個の繰り返し単位を含む、請求項25記載のペプチド。
【請求項28】
前記細胞浸透性ペプチドが、配列番号:1の11アミノ酸配列または配列番号:2の12アミノ酸配列の少なくとも4個の繰り返し単位を含む、請求項25記載のペプチド。
【請求項29】
配列番号:1の11アミノ酸配列または配列番号:2の12アミノ酸配列の繰り返し単位が、少なくとも1個または複数のアミノ酸残基により分離されている、請求項25から28のうちのいずれか1項記載のペプチド。
【請求項30】
分離するアミノ酸残基が、アラニンである、請求項29記載のペプチド。
【請求項31】
前記インスリンが、哺乳動物インスリンである、請求項25記載の抱合体。
【請求項32】
前記哺乳動物インスリンが、ヒトインスリン、ウシインスリン化合物、またはブタインスリン化合物である、請求項31記載の抱合体。
【請求項33】
配列番号:1の少なくとも1個の連続する残基を含む約11から約50個の残基の細胞浸透性ペプチドの有効量およびインスリン化合物、カルシトニン、カルシトニン遺伝子関連ペプチド、副甲状腺ホルモン、または黄体形成ホルモン放出ホルモンを、1個または複数の医薬上許容される担体、希釈剤または賦形剤と混合して含み、経口、静脈内、筋肉内、皮下、鼻腔内、経口吸入、直腸内、膣内または腹腔内手段による投与のための医薬組成物。
【請求項34】
経口、鼻腔内、または経口吸入による投与のための請求項33記載の医薬組成物。
【請求項35】
それを必要とする対象のI型またはII型糖尿病を治療するための方法であって、前記対象に請求項33記載の医薬組成物の有効量を投与することを含む方法。
【請求項36】
前記組成物が、経口、静脈内、筋肉内、皮下、鼻腔内、経口吸入、直腸内、膣内または腹腔内手段により投与される、請求項35記載の方法。
【請求項37】
前記組成物が、経口、鼻腔内または経口吸入により投与される、請求項35記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2009−536670(P2009−536670A)
【公表日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−510171(P2009−510171)
【出願日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際出願番号】PCT/US2007/068638
【国際公開番号】WO2007/134151
【国際公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【出願人】(591002957)スミスクライン・ビーチャム・コーポレイション (341)
【氏名又は名称原語表記】SMITHKLINE BEECHAM CORPORATION
【Fターム(参考)】