説明

化合物

本発明は、2型糖尿病のような、グルコキナーゼ(GLK)によって媒介される疾患または医学的状態の処置または予防に有用でありうる、式(I)(式中、R、AおよびHET−1は、本明細書中に記載の通りである)を有する新規な群の化合物またはそれらの塩に関する。本発明は、更に、該化合物を含む医薬組成物、GLKによって媒介される疾患の該化合物を用いた処置方法、および式(I)の化合物を製造する方法に関する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

{式中、Rは、(1−4C)アルキルおよび(3−6C)シクロアルキルより選択され;
HET−1は、5員または6員のC連結したヘテロアリール環であって、該環が結合しているアミド窒素に相対して2位に窒素原子を、そして場合により、O、NおよびSより独立して選択される1個または2個の追加の環ヘテロ原子を含有する環であり;この環は、いずれかの窒素原子上に(但し、それによって第四級化されないという条件付きである)Rより選択される置換基で、および/または1個または2個の利用可能な炭素原子上にRより独立して選択される置換基で置換されていてもよく;
環Aは、フェニル、HET−2およびHET−3より選択され;ここにおいて、環Aがフェニルである場合、それは、Rで置換されていて、そしてRより選択される基で更に置換されていてもよく;
は、−C(O)NR、SOpRおよび−SONRより選択され;
は、ハロ、メチルおよびトリフルオロメチルより選択され;
は、水素、(1−4C)アルキル[HET−5、−OR、−SO、(3−6C)シクロアルキル(R15より選択される1個の基で置換されていてもよい)および−C(O)NRより独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてもよい]、(3−6C)シクロアルキル(R15より選択される1個の基で置換されていてもよい)およびHET−5より選択され;
HET−5は、4員、5員または6員のCまたはN連結したヘテロシクリル環であって、O、NおよびSより独立して選択される1個、2個、3個または4個のヘテロ原子を含有する環であり、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられることもありうるし、そしてここにおいて、複素環式環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていてもよく;この環は、利用可能な炭素または窒素原子上に、1個または2個の(1−4C)アルキル置換基で置換されていてもよく;
は、水素または(1−4C)アルキルであり;または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、4〜7員の飽和または部分不飽和ヘテロシクリル環であって、O、NおよびSより独立して選択される1個または2個の追加のヘテロ原子を(連結しているN原子に加えて)含有してよい環を形成し、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられることもありうるし、そしてここにおいて、環中の硫黄原子は、S(O)基またはS(O)基へと酸化されていても
よく;この環は、利用可能な炭素原子上にRより独立して選択される1個または2個の置換基で、および/または利用可能な窒素原子上にRより選択される置換基で置換されていてもよく;または
およびRは、それらが結合している窒素原子と一緒に、6〜10員の二環式飽和または部分不飽和ヘテロシクリル環であって、1個の追加の窒素原子を(連結しているN原子に加えて)含有してよい環を形成し、ここにおいて、−CH−基は、−C(O)−で置き換えられることもありうるし;この環は、利用可能な炭素上に、ヒドロキシ、メチルおよびハロより選択される1個の置換基で、または利用可能な窒素原子上にメチルで置換されていてもよく;
は、独立して、(1−4C)アルキル、ハロ、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルより選択され;
は、独立して、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルおよびジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルより選択され;
は、ヒドロキシ、(1−4C)アルコキシ、(1−4C)アルキル、アミノカルボニル、(1−4C)アルキルアミノカルボニル、ジ(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(1−4C)アルキルアミノ、ジ(1−4C)アルキルアミノ、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)p(1−4C)アルキルより選択され;
は、(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、アミノカルボニル、(1−4C)アルキルアミノカルボニル、ジ(1−4C)アルキルアミノカルボニル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび−S(O)p(1−4C)アルキルより選択され;
HET−2は、O、SおよびNより独立して選択される1個、2個または3個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員のヘテロアリール環であり;この環は、利用可能な炭素原子上にRより選択される置換基で置換されていて、そして1個または2個の利用可能な炭素原子上にRより独立して選択される置換基で、および/または利用可能な窒素原子上に(但し、それによって第四級化されないという条件付きである)R10より選択される置換基で更に置換されていてもよく;
10は、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、−C(O)(1−4C)アルキル、ベンジルおよび(1−4C)アルキルスルホニルより選択され;
HET−3は、式−B−Cを有する縮合二環式環系であり;ここにおいて、
Bは、連結している酸素原子に直接結合している環であり、そして環Bは、フェニルであり、またはO、NおよびSより独立して選択される1個、2個または3個のヘテロ原子を含有する5員または6員のヘテロアリール環であり(但し、環中に、O−O結合、S−S結合およびO−S結合はいずれも存在しないという条件付きである);ここにおいて、環Bは、いずれかの窒素原子上にR11より選択される置換基で、および/またはいずれかの利用可能な炭素原子上にR12より独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてもよく;
11は、独立して、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、ジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルおよびHET−4より選択され;
12は、独立して、(1−4C)アルキル、ハロ、ヒドロキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルS(O)p(1−4C)アルキル、アミノ(1−4C)アルキル、(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキル、ジ(1−4C)アルキルアミノ(1−4C)アルキルおよびHET−4より選択され;
HET−4は、O、NおよびSより独立して選択される1個、2個または3個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員のCまたはN連結した未置換のヘテロアリール環であり;
環Cは、環Bに縮合した5〜7員複素環式環であって、O、SおよびNより独立して選択される1個、2個または3個の環ヘテロ原子を含有する環であり(但し、環中に、O−O結合、S−O結合およびS−S結合はいずれも存在しないという条件付きである)、ここにおいて、いずれの環炭素または硫黄原子も、酸化されていてもよいし、そしてここにおいて、環Cは、いずれかの窒素原子上にR13より選択される置換基で、および/またはいずれか利用可能な炭素原子上にR14より独立して選択される1個または2個の置換基で置換されていてもよく;
13は、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、ベンジル、(1−4C)アルキルカルボニル、(1−4C)アルキルスルホニル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよび(1−4C)アルコキシ(1−4C)アルキルより選択され;
14は、(1−4C)アルキル、(3−6C)シクロアルキル、(1−4C)アルコキシ、ヒドロキシ、フルオロおよびクロロより選択され;
15は、独立して、(1−4C)アルキル、ヒドロキシ(1−4C)アルキルおよびヒドロキシより選択され;
nは、0または1であり;
pは、(各々の場合に独立して)0、1または2である}
を有する化合物;またはその塩。
【請求項2】
環Aが、フェニルである、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその塩。
【請求項3】
環Aが、HET−2である、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその塩。
【請求項4】
環Aが、HET−3である、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその塩。
【請求項5】
式(I)の化合物が、ピロリドン環に(S)−立体配置を有し、それによって、式(IA):
【化2】

を有する化合物である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその塩。
【請求項6】
次の、
3−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ−5−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ−5−[(3R)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[5−(アゼチジン−1−カルボニル)ピラジン−2−イル]オキシ−5−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)ベンズアミド;
3−[5−(アゼチジン−1−カルボニル)ピラジン−2−イル]オキシ−5−[(3R)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)ベンズアミド;
3−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)フェノキシ]−5−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
3−[5−(アゼチジン−1−カルボニル)−3−クロロピリジン−2−イル]オキシ−5−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)−5−(4−メチルスルホニルフェノキシ)ベンズアミド;
3−[4−(アゼチジン−1−カルボニル)フェノキシ]−5−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[(2,2−ジオキソ−6−オキサ−2−λ−チアビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7,9,11−トリエン−9−イル)オキシ]−5−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ−5−(1−エチル−2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[(5−メチル−6,6−ジオキソ−2−オキサ−6−λ−チア−5−アザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−8,10,12−トリエン−10−イル)オキシ]−5−(1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ−5−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−ピラジン−2−イル−ベンズアミド;
3−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ−5−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−ピリジン−2−イル−ベンズアミド;
3−[(11−クロロ−5−メチル−6−オキソ−2−オキサ−5−アザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−8,10,12−トリエン−10−イル)オキシ]−5−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[(4−メチル−5−オキソ−2−オキサ−4−アザビシクロ[4.4.0]デカ−6,8,10−トリエン−9−イル)オキシ]−5−(1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[(5−メチル−6−オキソ−2−オキサ−5−アザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−8,10,12−トリエン−10−イル)オキシ]−5−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ−5−(1−シクロブチル−2−オキソピロリジン−3−イル)オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ−5−[(3R)−1−シクロプロピル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ−5−[(3S)−1−シクロプロピル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ−5−[(3R)−1−シクロブチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ−5−[(3S)−1−シクロブチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ−5−[(3R)−1−エチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[6−(アゼチジン−1−カルボニル)ピリジン−3−イル]オキシ−5−[(3S)−1−エチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
N,N−ジメチル−5−[3−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−5−[(5−メチルピラジン−2−イル)カルバモイル]フェノキシ]ピラジン−2−カルボキサミド;
3−[(2,2−ジオキソ−6−オキサ−2−λ−チアビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7,9,11−トリエン−9−イル)オキシ]−5−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
3−[2−クロロ−4−(ジメチルカルバモイル)フェノキシ]−5−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[(6,6−ジオキソ−2−オキサ−6−λ−チア−5−アザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−8,10,12−トリエン−10−イル)オキシ]−5−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)ベンズアミド;
3−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(5−メチルピラジン−2−イル)−5−(6−メチルスルホニルピリジン−3−イル)オキシベンズアミド;
N,N−ジメチル−5−[3−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−5−[(5−メチルピラジン−2−イル)カルバモイル]フェノキシ]ピリジン−2−カルボキサミド;
3−[(9−メチル−10−オキソ−7−オキサ−9−アザビシクロ[4.4.0]デカ−2,4,11−トリエン−4−イル)オキシ]−5−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−N−(1H−ピラゾール−3−イル)ベンズアミド;
N,N−ジメチル−5−[3−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−5−[(3−メチル−1,2,4−チアジアゾール−5−イル)カルバモイル]フェノキシ]ピラジン−2−カルボキサミド;および
N,N−ジメチル−5−[3−[(3S)−1−メチル−2−オキソピロリジン−3−イル]オキシ−5−[(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)カルバモイル]フェノキシ]ピラジン−2−カルボキサミド
のいずれか一つである、請求項1に記載の式(I)の化合物またはその塩。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を、薬学的に許容しうる希釈剤または担体と一緒に含む医薬組成物。
【請求項8】
薬剤として用いるための、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項9】
GLKによって媒介される疾患の処置用薬剤の製造のための、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の使用。
【請求項10】
2型糖尿病の処置用薬剤の製造のための、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩の使用。
【請求項11】
GLKで媒介される疾患を処置する方法であって、このような処置を必要としている哺乳動物に、有効量の請求項1〜6のいずれか1項に記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容しうる塩を投与することによる前記方法。
【請求項12】
GLKで媒介される疾患が、2型糖尿病である、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
GLKによって媒介される疾患の処置用薬剤として用いるための、請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物またはその薬学的に許容しうる塩。
【請求項14】
GLKによって媒介される疾患が、2型糖尿病である、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
請求項1に記載の式(I)の化合物の製造方法であって、方法(a)〜(f)(ここにおいて、可変部分は、特に断らない限り、式(I)の化合物について上記に定義の通りである):
(a)式(V)の酸またはその活性誘導体と、式(VI)の化合物との反応;
【化3】

または
(b)式(VII)の化合物と、式(VIII)の化合物との反応
【化4】

(式中、Xは、脱離基であり、そしてXは、ヒドロキシル基であり、またはXは、ヒドロキシル基であり、そしてXは、脱離基である);
方法(b)は、式(IX)を有する中間体エステルを用いて行った後、他のところに記載の且つ当業者に周知の手順によってエステル加水分解およびアミド形成を行うこともありうる
【化5】

(式中、Pは、以下に記載の保護基である);または
(c)式(X)の化合物と、式(XI)の化合物との反応:
【化6】

(式中、Xは、脱離基または有機金属試薬であり、そしてXは、ヒドロキシル基であり、またはXは、ヒドロキシル基であり、そしてXは、脱離基または有機金属試薬である);
方法(c)は、式(XII)を有する中間体エステルを用いて行った後、他のところに記載の且つ当業者に周知の手順によってエステル加水分解およびアミド形成を行うこともありうる;
【化7】

(d)式(XIII)の化合物と、式(XIV)の化合物との反応
【化8】

(式中、Xは、脱離基である);または
(e)AがフェニルまたはHET−2である場合、式(XV)
【化9】

[式中、R2aは、カルボン酸、エステルまたは無水物(R=−CONRについて)またはスルホン酸均等物(Rについて、−SONRである)のような、Rへの前駆体である]
を有する化合物と;式−NRを有するアミンとの反応による;
(f)AがHET−3である場合、式(XVI)
【化10】

[式中、YおよびYは、0〜4個の原子リンカーであり、ここにおいて、リンカー原子は、各々独立して、C、N、SまたはOより選択され(ここにおいて、いずれのCまたはSも、酸化されていることもありうるし、そしていずれの原子も、第四級化されないし且つS−S結合またはO−O結合が存在しないという条件付きで、置換されていることもありうる)、Xは、いずれかの求核種でありうるし、そしてXは、脱離基であり、またはXとXはその逆であってもよい]
を有する化合物の式(I)の化合物への環化による;
方法(f)は、式(XVII)
【化11】

を有する中間体エステルを用いて行った後、他のところに記載の且つ当業者に周知の手順によってエステル加水分解およびアミド形成を行うこともありうる;
(g)式(XX)
【化12】

を有する化合物と、(1−4C)アルキルアミンまたは(3−6C)シクロアルキルアミンとの反応;そして
その後、必要ならば、
(i)式(I)の化合物を式(I)の別の化合物へと変換すること;
(ii)いずれの保護基も除去すること;および/または
(iii)その塩を形成すること
を含む方法。

【公表番号】特表2010−507640(P2010−507640A)
【公表日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−533935(P2009−533935)
【出願日】平成19年10月22日(2007.10.22)
【国際出願番号】PCT/GB2007/004018
【国際公開番号】WO2008/050101
【国際公開日】平成20年5月2日(2008.5.2)
【出願人】(300022641)アストラゼネカ アクチボラグ (581)
【Fターム(参考)】