説明

化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカー

【課題】 化学物質過敏症患者(以下「CS患者」と記す)に対して、CS患者が反応しない、例えば無機質材料・自然素材等で製作され、また、外気や大気の化学物質汚染から室内への汚染物質侵入を防ぐ超気密性とし、室内からの汚染化学物質を速やかに室外に排気する機能を有する換気設備と空気調和設備(冷房・暖房)、給排水設備、電気設備を備え、電磁波過敏症対策も施した化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーの製造方法を提供する。
【解決手段】 従来のトレーラーハウス・キャンピングカーにCS患者が反応して苦しまないように、例えば無機質材料・自然素材等で製作し、また、外気や大気の化学物質汚染から室内への汚染物質侵入を防ぐ超気密性とし、室内からの汚染化学物質を速やかに室外に排気する機能を有する換気設備と空気調和設備(冷房・暖房)、給排水設備、電気設備を備え、電磁波過敏症対策を施し、CS患者が治療に専念しながら一般生活と社会生活を可能にしようとすることを特徴とするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学物質過敏症患者(以下「CS患者」と記す)が反応しない材料で構成された居住空間や化学物質汚染を受けない換気・空調方式を有する居住空間のトレーラーハウスやキャンピングカーの製造・製作方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のトレーラーハウスやキャンピングカーは、新建材や接着剤など揮発性有機化合物で製造された普通の健常者しか利用出来ない移動可能な車両であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のトレーラーハウスやキャンピングカーは、新建材や接着剤など揮発性有機化合物で製造された普通の健常者しか利用出来ない移動可能な車両であり、様々な微量の化学物質に反応するCS患者には利用出来ないものであった。そこで、CS患者でも様々な化学物質に極微量でも反応する事が無いように、無機質材料・自然素材等で製作されたトレーラーハウス・キャンピングカーを製造し効果を発揮させようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、第一発明は、無機質材料・自然素材等、CS患者が反応しない材料で製作されたことを特徴とする化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーである。
また、第二発明は、外気や大気の化学物質汚染から室内への汚染物質侵入を防ぐ超気密性とすることを特徴とした化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーである。
また、第三発明は、外気や大気の化学物質汚染から室内への汚染物質侵入を防ぎ、室内からの汚染化学物質を速やかに室外に排気する機能を有する換気設備(居室空間は正圧、化学物質汚染発生室は負圧、活性炭やHEPAフィルター、光触媒機能を備えた化学汚染物質除去・分解機能を有する換気設備方式)と空気調和設備(冷房・暖房、いずれも化学物質を発生させない密閉方式。例えば輻射熱利用の床冷暖房方式、燃料電池システム等)、給排水設備(化学物質を発生させないステンレス配管等)、電気設備(ステンレス配管等)を備えることを特徴とする化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーである。
また、第四発明は、化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーに使用される無機系材料や自然素材としては、例えば鉄(無機質材料)や無垢材、土壌汚染されていない素材で仕上げる土壁や珪藻土等、化学合成された化学物質(接着剤・塗料・新建材等)や揮発性化学物質(ホルムアルデヒド・トルエン・キシレン等)を一切使用しない材料で構成されたことを特徴とする化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーである。
また、第五発明は、全てをオール電化居室空間としない、分散熱源(ガス・燃料電池・太陽光温水器等)とした電磁波過敏症対策も施された機能を有することを特徴とする化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーである。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0006】
CS患者でも様々な化学物質に極微量でも反応する事が無いように、無機質材料・自然素材等で製作されたトレーラーハウス・キャンピングカーを製造することにより、CSを発症した患者の緊急的避難性に対応出来、今後、この病気が増えていく事が予想されている社会問題において有益な効果を発揮出来る。
【0007】
上記、化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーは車両であるため、外部環境で化学物質汚染(例えば、新改築工事・工場・塗装・大気汚染等)があった場合に速やかに空気環境の綺麗な場所に移動出来る。これにより、経済的・精神的不安を解消出来、CS患者も治療に専念しながら一般生活と社会生活を送れる事を可能にして大きな社会貢献を発揮することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーの平面図である。
【図2】 化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカー牽引車の図である。
【発明を実態するための形態】
【0008】
本発明の化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーは、無機質材料・自然素材等、CS患者が反応しない材料で製作されたトレーラーハウス・キャンピングカー。
【0009】
上記無機質材料・自然素材等は、例えば鉄や無垢材、土壌汚染されていない素材で仕上げる土壁や珪藻土等、化学合成された化学物質(接着剤・塗料・新建材等)や揮発性化学物質(ホルムアルデヒド・トルエン・キシレン等)を一切使用しない材料を使用することができる。
【0010】
化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーは、外気や大気の化学物質汚染から室内への汚染物質侵入を防ぐため超気密性のある居室空間とする。
【0011】
化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーは、外気や大気の化学物質汚染から室内への汚染物質侵入を防ぎ、室内からの汚染化学物質を速やかに室外に排気する機能を有する換気設備(居室空間は正圧、化学物質汚染発生室は負圧、活性炭やHEPAフィルター、光触媒機能を備えた化学汚染物質除去・分解機能を有する換気設備方式)と空気調和設備(冷房・暖房、いずれも化学物質を発生させない密閉方式。例えば輻射熱利用の床冷暖房方式、燃料電池システム等)、給排水設備(化学物質を発生させないステンレス配管等)、電気設備(ステンレス配管等)を備える化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーとする。
【0012】
化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーは、電磁波過敏症対策として全てをオール電化居室空間としない、分散熱源(ガス・燃料電池・太陽光温水器等)とした化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーとする。
【0013】
「実施形態の効果」
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0014】
CS患者でも様々な化学物質に極微量でも反応する事が無いように、無機質材料・自然素材等で製作されたトレーラーハウス・キャンピングカーを製造することにより、CSを発症した患者の緊急的避難性に対応出来、今後、この病気が増えていく事が予想されている社会問題において有益な効果を発揮出来る。
【0015】
上記、化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカーは車両であるため、外部環境で化学物質汚染(例えば、新改築工事・工場・塗装・大気汚染等)があった場合に速やかに空気環境の綺麗な場所に移動出来る。これにより、経済的・精神的不安を解消出来、CS患者も治療に専念しながら一般生活と社会生活を送れる事を可能にして大きな社会貢献を発揮することが出来る。
【符号の説明】
【0016】
1 化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカー本体
2 牽引車

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化学物質過敏症患者(以下「CS患者」と記す)対応トレーラーハウス・キャンピングカー(1)は無機質材料・自然素材等、CS患者が反応しない材料で製作されたトレーラーハウス・キャンピングカー。
【請求項2】
化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカー(1)は、外気や大気の化学物質汚染から室内への汚染物質侵入を防ぐ超気密性とする請求項1記載の化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカー。
【請求項3】
化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカー(1)は、外気や大気の化学物質汚染から室内への汚染物質侵入を防ぎ、室内からの汚染化学物質を速やかに室外に排気する機能を有する換気設備(居室空間は正圧、化学物質汚染発生室は負圧、活性炭やHEPAフィルター、光触媒機能を備えた化学汚染物質除去・分解機能を有する換気設備方式)と空気調和設備(冷房・暖房、いずれも化学物質を発生させない密閉方式。例えば輻射熱利用の床冷暖房方式、燃料電池システム等)、給排水設備(化学物質を発生させないステンレス配管等)、電気設備(ステンレス配管等)を備える請求項1記載の化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカー。
【請求項4】
化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカー(1)に使用される無機系材料や自然素材としては、例えば鉄(無機質材料)や無垢材、土壌汚染されていない素材で仕上げる土壁や珪藻土等、化学合成された化学物質(接着剤・塗料・新建材等)や揮発性化学物質(ホルムアルデヒド・トルエン・キシレン等)を一切使用しない材料で構成された請求項1記載の化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカー。
【請求項5】
化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカー(1)は、全てをオール電化居室空間としない、分散熱源(ガス・燃料電池・太陽光温水器等)とした電磁波過敏症対策も施された機能を有する請求項1記載の化学物質過敏症患者対応トレーラーハウス・キャンピングカー。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−202173(P2010−202173A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−72746(P2009−72746)
【出願日】平成21年2月27日(2009.2.27)
【出願人】(509082569)
【Fターム(参考)】