説明

化石燃料から出る燃焼排気ガスの二酸化炭素の削減装置。

【課題】天然放射性鉱石(放射性同位元素・370ベクレル以内)の電離的エネルギーを利用する、荷電粒子生成コート塗料を構築して、COを削減する装置を提供する。
【解決手段】排気ガス9を通す装置本体8に荷電粒子生成コート塗料を塗布した、CO削減体10を組込んで設け、天然放射性鉱石微粉末が持つ、直接電離放射線としての荷電粒子エネルギーを電離作用の活性材とし、排気ガスの二酸化炭素の電子結合を電離化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天然のα線を利用して荷電粒子を大量に生成する、塗料を塗膜加工して、積極的に、排気ガスの二酸化炭素を削減する、環境技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年の自然環境の変化は著しく産業構造全般、各家庭に至るまで、様々の形で地球温暖化に繋がる影響を続けている。特に化石燃料から排出される二酸化炭素は、地球環境汚染の一番に上げられる。これは普通に生活することに多くの問題と難題を抱えている、排気ガスから発生している。たとえば、燃焼エンジン(車、船舶、発電施設農耕車)・火力発電施設・工場排ガス(ボイラー、溶鉱炉、乾燥関係及び加温装置)住宅用排ガス(ガスレンジやガスコンロ等)・その他から、多く発生してる。その為簡潔にして効果のある、工夫技術を取り入れて直接的に少しでも、二酸化炭素を削減して行こうと開発したものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在、この塗料の形成技術を利用して、放射性同位元素を研究し、荷電粒子の発生塗料の開発に至ったのである。しかし、とくに荷電粒子(5)のいろいろな効果は、ますます注目しており、荷電粒子によるさらなる効果が広く期待される。そこで本発明では、荷電粒子(5)のエネルギー放出がより多く的確に作用できるように、またその作用を何倍にも高め、排気ガスの二酸化炭素の削除効果を狙って、苦心して開発研究を進め本発明はなされたのだ。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ここに本発明の実験検証に於いては、CO削減体(10)に荷電粒子(5)を放射する荷電粒子生成コート塗料(7)で、該削減体の表面塗装を施した。つまりこの該削減体の表面塗装を施すとは、塗料構成として荷電粒子膜を形成する事であり、溶剤系1液エポキシ樹脂塗料に荷電粒子粉体・粒径3μ・重量比30%および多孔質性粉体(天然性多孔質ゼオライト等)・粒径2.5μ・重量比10%とを分散ミル装置にて、配合分散を行い、スプレー吹付けで、装置内面構造体に膜厚25μをコートした。
相対的に説明すれば、有機塗料(1)および無機塗料(2)に粒径0.1μ〜30μを有する、ウラン系、トリウム系の天然放射性鉱石微粉末(3)を配合したものと、粒径0.5μ〜10μの多孔質物質微粉末(4)・(天然性多孔質ゼオライト)とを配合した、荷電粒子(5)放出の表面処理のコート塗料として塗膜構成(6)させる、荷電粒子生成コート塗料(7)を形成する。つぎに排気ガス(9)を通す、装置本体(8)に形成した荷電粒子生成コート塗料(7)を塗布した、CO削減体(10)を組込んで設ける。このCO削減体は、金属系の構造体であり、そして天然放射性鉱石微粉末(3)が持つ、荷電粒子エネルギーを電離作用の活性材とし、排気ガス(9)の二酸化炭素の電子結合(C=O=C)を電離化する。
また、CO削減体(10)の排出管内の形状面に、荷電粒子生成コート塗料(7)を塗布して膜状に固定化する。さらにCO削減体(10)が、荷電粒子の飛程(電離作用と阻止能)のメタル構造体であり、荷電粒子の飛程(阻止能の範囲内)で電離作用を有効的にするために、排出管内の通過口径と排気ガス(9)の接触面積を多くする構造体(多面積構造体)にする。但し、CO削減体(10)の表面抵抗値(Ω)が高いものは、さらに、該削減体の表面の表面抵抗値(Ω)を下げる、導電性材料を配合した塗料をその下膜として塗布する方法もある。本発明は以上のような構成よりなる、化石燃料から出る燃焼排気ガスの二酸化炭素の削減装置である。
【発明の効果】
【0005】
本発明は外形的にシンプルであるから、各産業の排気管や車等のマフラーに(工場ボイラー等etc)簡単装着できて、しかも化石燃料の排気ガスから発生する二酸化炭素を十分削減する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
ベストモードとしての本発明を、説明すれば、CO削減体(10)に、荷電粒子(5)を放射する荷電粒子生成コート塗料(7)で、表面塗装を施すことにある。本発明に使用される合成樹脂塗料としては、溶材系のエポキシ樹脂塗料、アクリル樹脂塗料、フッ素樹脂塗料、フレタン樹脂塗料、シリコン樹脂塗料、有機・無機の変性塗料等を列挙できる。これら塗料に、荷電粒子の天然放射性鉱石微粉末(3)および多孔質物質微粉末(4)・(天然性多孔質ゼオライト等)を配合および分散する。つまりかかる選別された、有機塗料(1)および無機塗料(2)には、且つ粒径0.1μ〜30μを有するウラン系、トリウム系の天然放射性鉱石微粉末(3)と、粒径0.5μ〜10μの多孔質物質微粉末(4)・(天然性多孔質ゼオライト等)を配合して、荷電粒子生成コート塗料(7)を製造する。
【0007】
実験では、荷電粒子(5)を塗膜的な固定化状態で行った場合は、塗料バインダーは有機・無機の変性塗料を使い、荷電粒子放出材を30%含有して、多孔質材のゼオライトを10%含有して塗料化を行った。α線の性質としては、紙1枚も通過出来ないので、塗料(膜)の中に多孔質材を入れて表面に放出でき易くする事も重要である。塗膜化による荷電粒子の固定化、そして膜の内面の荷電粒子は、放出しやすくする為に多孔質材の混合は重要構成となる。
【0008】
次に本発明によれば、天然の原子核の壊変は天然放射線同位元素(アイソトープ)で知られているが、地球が誕生した時には多くの種類の、放射線同位元素が存在していたとされる。それらの多くは壊変して安定な原子核(原子)になってしまい、現在ではウラン、トリウム、プルトニウム等、極めて寿命の長い放射線元素と壊変によって出来た放射線元素が残っているとされている。また放射線の壊変としてα線、β線そしてγ線力放出されて、α線はヘリウムの原子核の放出、β線は電子の放出、γ線は電磁波の放出とされている。α線は不安定な重い原子核より、(He)の原子核を放出して、より安定な原子核になる為にヘリウムの原子核が放出される。(阻止能)飛程は小さいが、電離作用は強い。またβ線は原子核の陽子と中性子の数の不安定により、β壊変、β線(電子)の放出をする。その他β壊変およびEC壊変もある。そしてγ線とは原子核の内部の余分なエネルギー(励起状態)、そのエネルギーを、電磁波として放出されるものである。また、荷電粒子はα線とβ線で有り、直接電離放射線でもある。本発明は特に飛程の少ない、飛程が数mm〜数cmであるが、電離作用の強力なα線(ヘリウムの原子核)を有用に使用する。
このように壊変する過程で発する放射線が、二酸化炭素などに反応するのである。
α線は電離作用が大きく、二酸化炭素に、共有結合・イオン結合・金属分子結合をもたらして、二重結合するのである。この結合は、二酸化炭素をその電離作用により、分離化をするのが狙いである。そこで、荷電粒子(5)の効果を効率良く引出すためには、CO削減体(10)の形状構造の技術が必要であり、本発明では、ハニカム構造、パンチングメタル構造、パイプ構造、円形多重構造等があるが、まだまだ多くの構造体が考えられる。その中で、如何に排出管内の排気ガス(9)の通過口径や、排気ガス(9)の接触面積を多くする技術が必要である。また排気ガスが出ている、施設や設備状況により、それに見合ったベスト形状等が考えられる。
【0009】
本発明に於いて、さらにα放射線について説明すれば、天然放射性鉱石微粉末(3)の元素は前記のごとく崩壊(壊変)を繰り返し、その度に放射線のα線、β線、γ線を放射する。この中でとくに、α線(ヘリウムの原子核)による電離作用はβ線より20倍以上高いと言われており、有害なる二酸化炭素を分解削除する。つまりこれを効果的に生かすことが、大切であり、放出される放射線のα線、β線、γ線の中で特に、直接電離放射線のα線である荷電粒子(5)を直接、CO削減体(10)に取り込む事が重要な点である。この荷電粒子(5)による電離化作用でエネルギー励起により、二酸化炭素に特別な削除効果をもたらす。そのような効果を生み出すためには、前記のごとく配合した荷電粒子生成コート塗料(7)を使い、該削減体の重要部分に塗布することにある。
【0010】
ここで、荷電粒子による電離作用は、天然放射性鉱石微粉末(3)を配合した当該コート塗料より、生成される荷電粒子の電離作用を活用して多量に、二酸化炭素を電離化する技術である。
以下、表1により本発明の測定実証結果示す。また、表2により天然放射性同位元素の線量の測定結果、表3に於いてはCO削減装置のイオン数の測定結果を表す。
【0011】
【表1】

【0012】
【表2】

【0013】
【表3】

【0014】
そして、実験用荷電粒子膜(塗料構成)とパンチングメタル立体形状のCO削減体の荷電粒子膜の面積数の実証、および荷電粒子生成の塗膜形成の重要要点をさらに説明する。
本発明によると、実験用荷電粒子膜(塗料構成)は、溶剤系1液エポキシ樹脂に荷電粒子粉体(粒径3μ・重量比30%)および多孔質性粉体・天然性多孔質ゼオライト等(粒径2.5μ・重量比10%)を、分散ミル装置にて配合を行いスプレー吹付けにて、装置内面構造体等に膜厚25μをコートした塗膜である。
つまりもう少し重要なる要点は、直接電離放射線である荷電粒子(α線・・ヘリウム原子核およびβ線・・電子)の電離作用を重視したエネルギー、特にα線の飛程(電離作用と阻止能)の飛程距離は、数ミリ〜数センチと小さいが電離作用は強力な事から、α線を重要視する。また構造体の排気ガス通過接触面積を多面体にして、通過口径を、標準として3mm〜5cmとする。そして、内面の構造体と本体内面の全面を、荷電粒子生成の塗膜とする。最後に実験用排気ガス、CO削減装置の荷電粒子膜の内面の面積数は4816cmであった。またこれらは、次の開発技術のステップとなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】 本発明の実施図である。
【図2】 本発明のパンチングメタル立体形状の構成図である。
【図3】 本発明のハニカム形状削減体の構成図である。
【図4】 本発明のパイプ形状削減体の構成図である。
【図5】 本発明の円形多重形状削減体の構成図である。
【符号の説明】
【0016】
1 多面積構造体
2 荷電粒子膜
3 天然放射性鉱石微粉末
4 多孔質微粉末
5 荷電粒子
6 塗膜構成
7 荷電粒子生成コート塗料
8 装置本体
9 排気ガス
10 CO削減体
11 メタルポート
12 荷電粒子生成の塗膜
13 削減排気ガス
14 1次ポート
15 2次ポート
16 有機塗料
17 無機塗料
18 金属系ハニカム構造
19 金属系ポート構造
20 金属系メタルポート反円立体構造
21 金属系円形多重構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気ガス(9)を通す、装置本体(8)に荷電粒子生成コート塗料(7)を塗布した、CO削減体(10)を組込んで設け、天然放射性鉱石微粉末(3)が持つ、直接電離放射線としての荷電粒子エネルギーを電離作用の活性材とし、排気ガス(9)の二酸化炭素の電子結合を電離化する。
以上のような特徴とする、化石燃料から出る燃焼排気ガスの二酸化炭素の削減装置。
【請求項2】
CO削減体(10)の排出管内の形状面に、荷電粒子生成コート塗料(7)を塗布して膜状に固定化する、これは塗料に荷電粒子生成粉体を含有して、電離作用発生エネルギー体として固定する、つまり塗料バインダーの有機塗料(1)および無機塗料(2)に、天然放射線鉱石(放射性同位元素)の、且つ粒径0.1μ〜30μを有する、天然放射性鉱石微粉末(3)と、粒径0.5μ〜10μの多孔質物質微粉末(4)・(天然性多孔質ゼオライト等)とを配合した、荷電粒子(5)を放出する表面処理材(塗料)を塗膜構成(6)させる為、荷電粒子生成コート塗料(7)を形成する、つぎに排気ガス(9)を通す、装置本体(8)に荷電粒子生成コート塗料(7)を塗布した、CO削減体(10)を組込んで設け、この該コート塗料を塗布して膜状に固定化した、
請求項1記載の化石燃料から出る燃焼排気ガスの二酸化炭素の削減装置。
【請求項3】
CO削減体(10)が、荷電粒子の飛程(電離作用の距離を活用する構造体)であり、荷電粒子の飛程・数ミリ数センチ(阻止能)で、電離作用を有効的にするために、排出管内の通過口径と排気ガス(9)の接触面積を多くする多面積構造体(1)に膜をつける、つまり排気ガス通過管内に(荷電粒子の飛程距離が少ない為)多面積構造の通過口径体の内部構造にする、そして管内全面に荷電粒子生成膜をコートした、請求項1、請求項2、記載の化石燃料から出る燃焼排気ガスの二酸化炭素の削減装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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