説明

化粧シート

【課題】充分な耐候性を有しつつ、折り曲げ加工時に白化や割れが生じにくい化粧シートを提供する。
【解決手段】少なくとも基材シート1、隠蔽模様層2、透明ポリプロピレン樹脂層5がこの順に積層されてなる化粧シートにおいて、前記透明ポリプロピレン樹脂層5に含まれる耐候安定剤が、23℃におけるn−ヘキサン100g中への溶解量が1g以上であるもののみから成る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に建築物のドアや枠材等の建築部材の表面装飾等に用いられる化粧シートのうち、特にポリオレフィン系材料を主成分とする化粧シートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、主に建築物のドアや枠材等の建築部材の表面装飾として、ポリプロピレン系化粧シートを用いることが多くなってきた。ポリプロピレン系化粧シートを用いるメリットとしては、凹凸感のある意匠が表現しやすいこと、原材料費を含めた製造コストが比較的安価であること等が挙げられる。
【0003】
前記化粧シートは、木質系ボード類、無機系ボード類、あるいは金属板等の表面に接着剤で貼り合わせて化粧板として用いられるが、これら化粧板を建築部材として形作る際、折り曲げ加工が行われることが多い。つまり、木質系ボード類や無機系ボード類の化粧板を用いる場合は、V溝加工を施してから折り曲げる所謂Vカット曲げが行われ、金属系化粧板を用いる場合は、ベンダー加工あるいはプレス加工等の折り曲げ加工が行われる。このような化粧板の折り曲げ加工においては、化粧シートの折り曲げ部に延伸負荷がかかるため、折り曲げ部で化粧シートが局所的に大きく引き伸ばされてしまい、白化や割れを起こす場合がある。そして、その折り曲げ加工時にかかる延伸負荷は化粧シートの表層側の方がより大きく、特に、隠蔽模様層の上に透明ポリプロピレン樹脂を積層してなるような層構成においては、化粧シートの表層側である透明ポリプロピレン樹脂層における白化や割れが起きやすい。
【0004】
この白化や割れを抑制するために、透明ポリプロピレン樹脂層に立体規則性の低いポリプロピレンを用いることが行われてきている。これにより透明ポリプロピレン樹脂層の弾性率が下がり、折り曲げ加工時の延伸負荷を緩和することができる。しかしながら、このような立体規則性の低いポリプロピレンを用いても、白化の防止は十分ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−88349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前記問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、充分な耐候性を有しつつ、折り曲げ加工時に白化や割れが生じにくい化粧シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記課題を解決したものであり、すなわちその請求項1記載の発明は、少なくとも基材シート、隠蔽模様層、透明ポリプロピレン樹脂層がこの順に積層されてなる化粧シートにおいて、前記透明ポリプロピレン樹脂層に耐候安定剤を含有し、前記透明ポリプロピレン樹脂層に含有される耐候安定剤が、23℃におけるn−ヘキサン100g中への溶解量が1g以上であるもののみからなることを特徴とする化粧シートである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の発明により、23℃におけるn−ヘキサン100g中への溶解量が1g以上である耐候安定剤を用いることで、折り曲げ加工時にポリプロピレンと耐候安定剤との界面にクレーズが発生しなくなり、透明ポリプロピレン樹脂層の白化を抑えることができる。
【0009】
透明ポリプロピレン樹脂層には、耐候性を付与するために耐候安定剤を添加することが一般的である。本発明者らは、立体規則性の低いポリプロピレンを用いたとしても、ポリプロピレンとの相容性が低い耐候安定剤を透明ポリプロピレン樹脂層に添加した場合、折り曲げ加工時にポリプロピレンと耐候安定剤との界面にクレーズが発生し、その結果、透明ポリプロピレン樹脂層の白化が起きているとの知見を得た。耐候安定剤がなければ当該理由による白化は発生しないが、当然耐候性は得られない。本発明者らが鋭意研究を重ねた結果、23℃におけるn−ヘキサン100g中への溶解量が1g以上である耐候安定剤のみを用いれば、従来と同じ量の耐候安定剤を添加しても、従来と同様の耐候性が得られ、また白化が抑制できるとの効果を見出した。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の化粧シートの一実施例の断面の構造を示す説明図である。
【図2】本発明の化粧シートの他の実施例の断面の構造を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。本発明におけるもっとも基本的な構成は、図1に示すように、隠蔽模様層2を有する基材シート1の隠蔽模様層2側の表面に、透明ポリプロピレン樹脂層5が積層されてなる積層体である。
【0012】
本発明における透明ポリプロピレン樹脂層5は、化粧シートの意匠性向上や隠蔽模様層2の保護、表面の耐摩耗性、耐薬品性、耐傷性及び耐候性等を付与するために設けられる。用いるポリプロピレンとしては、弾性率が下がり、折り曲げ加工時の延伸負荷を緩和することができるので、立体規則性の低いポリプロピレンが好適である。そして、耐候性を付与するため、透明ポリプロピレン樹脂層5への耐候安定剤の添加が行われるが、本発明においては、23℃におけるn−ヘキサン100g中への溶解量が1g以上である耐候安定剤のみを添加する。n−ヘキサンへの溶解量はポリプロピレン樹脂への相容性の目安となり、溶解量が多いほどポリプロピレン樹脂への相容性も高いと言える。ポリプロピレン樹脂との相容性が低い耐候安定剤を用いると、折り曲げ加工時にポリプロピレンと耐候安定剤との界面にクレーズが発生し、その結果、樹脂の白化が起き易くなってしまう。そのため、折り曲げ加工時にクレーズを発生しない程度の充分な相容性をもつ耐候安定剤として、23℃におけるn−ヘキサン100g中への溶解量が1g以上である耐候安定剤のみを選定する。
【0013】
前記耐候安定剤は、紫外線吸収剤及び光安定剤を組み合わせて用いることで、より耐候性の向上が期待できる。その他にも必要に応じて、熱安定剤、難燃剤、ブロッキング防止剤等が添加される。熱安定剤としては、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ブチルアニリノ)−2,4−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン、オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリオン等のヒンダードフェノール系酸化防止剤、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)等のフェノール系酸化防止剤、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイトに代表されるリン系酸化防止剤等の中から1種、あるいは2種以上組み合わせて使用可能である。
【0014】
本発明における基材シート1は、化粧シートの基材として用いられる。材料としては、価格や使い勝手等を勘案して任意に選択することができ、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂が広く一般に用いられている。上記以外では、例えばエチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリスチレン、ABS、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸ブチル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリアミド、ナイロン6、ナイロン66、紙、等を用いる場合がある。また必要に応じて、これらの材料を組み合わせて多層にして使用しても良い。
【0015】
本発明における隠蔽模様層2は、化粧シートに木目柄、石目柄、砂地柄、抽象柄など意匠性を付与するため、あるいはベタ着色で基材シート1を隠蔽するために設けられる。隠蔽模様層2の形成方法としては、基材シート1の表面あるいは裏面あるいはその両方に、グラビア印刷、オフセット印刷、凹版印刷、スクリーン印刷、フレキソ印刷、シルク印刷、静電印刷、インクジェット印刷等の公知の印刷技法を用いるのが一般的であるが、必ずしもこれに限定されるものではない。また用いられるインキも公知のもの、すなわちビヒクルに染料または顔料等の着色剤、体質顔料を添加し、さらに可塑剤、安定剤、ワックス、グリース、乾燥剤、硬化剤、増粘剤、分散剤、充填剤等を任意に添加して溶剤、希釈剤等で充分に希釈、攪拌してなるものでよい。
【0016】
前記基材シート1の製造方法としてTダイ押出法を用いる場合には、基材シート1に直接着色し、押出し製膜してこれを隠蔽模様層2として隠蔽の効果を持たせることもできる。着色方法としては、顔料を分散助剤や界面活性剤で処理した微粉末状の着色剤を使用するドライカラー法、樹脂と高濃度の顔料を溶融混練して予備分散したマスターバッチペレットを作製し、押出しホッパー内で着色のされていない通常の樹脂とドライブレンドするマスターバッチ法等があり、特に限定されるものではない。顔料の種類も、通常用いられているもので良いが、特に耐候性、耐熱性を考慮して、酸化チタン、群青、カドミウム顔料、酸化鉄等の無機顔料が望ましい。また有機顔料でもフタロシアニン顔料、キナクリドン顔料等は使用できる。顔料の色や配合比率は隠蔽の度合いや意匠性等を鑑みて任意に決められるものであり、特に制約はない。
【0017】
その他に基材シート1に隠蔽模様層2を施す方法としては、基材シート1の樹脂とは流動特性の異なる樹脂に高濃度の顔料を溶融混練して予備分散せしめたマスターバッチペレットを基材シート1の樹脂と共に押出し製膜することにより、基材シート1上に隠蔽模様層2を形成する方法がある。
【0018】
もちろん、前記隠蔽模様層2を形成する複数の方法を併用することも可能である。また、基材シート1の製造方法としては他にカレンダー法が一般的に用いられているが、その場合もほぼ同様の手法を用いて隠蔽模様層2を形成することができる。
【0019】
基材シート1の隠蔽模様層2を設けた側に透明ポリプロピレン樹脂層5を積層する方法としては、熱及び圧力をかけて貼り合わせる熱ラミネーション法、接着剤を介して貼り合わせるドライラミネーション法あるいはウェットラミネーション法、基材シート1上にポリプロピレン樹脂をTダイから溶融押出しする押出ラミネーション法の他、ニーラムラミネーション法、サンドラミネーション法などの手法がある。このなかで、押出ラミネーション法がもっとも生産性が良いため、好適である。
【0020】
一般的にポリプロピレン樹脂は同種または異種の樹脂との接着性に乏しいため、押出ラミネーション法により充分なラミネート強度を得るためには、図2に示すような構成、すなわち隠蔽模様層2を有した基材シート1の上にアンカーコート層3を塗布し、酸変性樹脂層4と透明ポリプロピレン樹脂層5を、酸変性樹脂層4側にオゾンガスを吹き付けながら共押出し製膜する方法が好適である。
【0021】
前記酸変性樹脂層4に用いる材料としては、マレイン酸変性ポリプロピレン樹脂が好適に用いられる。酸変性樹脂としては他にもマレイン酸変性ポリエチレン樹脂やエチレン−(メタ)アクリル酸共重合体樹脂などが挙げられるが、耐熱性に問題があり、90℃以上でのラミネート強度が著しく低下してしまう。化粧シートに高温がかかった場合においても充分なラミネート強度を保持するためには、耐熱性の高いマレイン酸変性ポリプロピレン樹脂を採用するのが好ましい。
【0022】
また、図2に示すように、立体感と表面の艶を調整するため、適宜凹陥模様5aを設けてもよい。凹陥模様5aを施す方法としては、通常の熱圧エンボス加工により可能である。特に前記透明ポリプロピレン樹脂層5の形成方法としてTダイ押出法(酸変性樹脂層4と透明ポリプロピレン樹脂層5との2層共押出製膜法)を用いる場合には、溶融樹脂を冷却固化させる冷却ロールの表面に、化粧シートに付与したい凹陥模様5aとは凹凸を正反対にした模様を施しておき、押し出された樹脂を冷却ロールと加圧ロールとの間でエンボスして、透明ポリプロピレン樹脂層5の表面に凹陥模様5aを施す方法が好適である。
【0023】
その他に、表面保護層6を適宜積層しても良い。表面保護層6の材質は、耐候性、耐摩耗性、耐傷性、耐薬品性等の諸物性に加えて、透明ポリプロピレン樹脂層5との密着性が充分にあれば特に規定されるものではなく、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂等から適宜選択できる。硬化方法に関しても、1液硬化タイプ、硬化剤を用いる2液硬化タイプ、あるいは活性エネルギー線照射による硬化タイプ等から適宜選択できる。また表面保護層6には、必要に応じて紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、減摩剤、難燃剤、ブロッキング防止剤等の各種添加剤を加えても良い。表面保護層6の厚さは3〜15μmが好適である。表面保護層6を設ける方法としては、グラビアコート、リバースコート、グラビアリバースコート、ダイコート、フローコートなど、公知の各種コート方式が利用可能である。
【0024】
さらにその他に、本発明の化粧シートと、木質系ボード類、無機系ボード類、あるいは金属板等との密着強度を向上させるために、必要に応じて基材シート1の裏面にプライマー層7を設けても良い。このプライマー層7に関しては、基材シート1との充分な密着強度が得られており、かつ木質系ボード類、無機系ボード類、金属板等との積層時に用いられる接着剤との密着性が得られるものであれば特に規定されるものではないが、ポリウレタン系のものを使用するのが好適である。
【0025】
このようにして作られた化粧シートを金属板上に接着することにより得られる化粧板は、従来のものと同等レベルの耐薬品性、耐候性を保持しつつ、従来のものと比べて曲げ加工時の白化や割れが少なく、意匠性の優れた化粧板となる。
【実施例1】
【0026】
基材シート1として厚み70μmのポリプロピレンシートを用い、この上に、グラビア印刷法により隠蔽模様層2として木質柄模様を施した。
【0027】
アンカーコート層3として、ウレタン変性ポリエステルポリオール80重量部、ヘキサメチレンジイソシアネート10重量部、イソホロンジイソシアネート10重量部で混合してなる2液硬化型のアンカーコート剤を用い、グラビアコート法を用いて厚み1μmとなるように隠蔽模様層2の表面に塗布して設けた。
【0028】
酸変性樹脂層4に用いる樹脂として、マレイン酸変性ランダムポリプロピレン樹脂70重量部に対してエチレン−プロピレン共重合樹脂30重量部を添加したものを用意した。
透明ポリプロピレン樹脂層5に用いる樹脂として、立体規則性の低いホモポリプロピレン「TPO」((株)プライムポリマー製、MFR4.5g/10min)を用い、これに耐候安定剤として、「TINUVIN326」(チバ・ジャパン(株)製、23℃におけるn−ヘキサン100g中への溶解量4.1g)0.5重量%と、「CHIMASSORB944FDL」(チバ・ジャパン(株)製、23℃におけるn−ヘキサン100g中への溶解量41g)0.5重量%とを添加したものを用意した。
【0029】
前記用意した樹脂を、透明ポリプロピレン樹脂層5の厚みを80μm、酸変性樹脂層4の厚みを10μmとなるようにして、共押出しラミネーション法を用いて、酸変性樹脂層4側に濃度20g/m、流量3.0m/時間の量でオゾンガスを吹き付けながら、前記アンカーコート層3上にラミネートした。
【0030】
最後に、前記ラミネートした透明ポリプロピレン樹脂層5の表面に、表面保護層6として2液硬化型ウレタン系表面保護剤(DIC(株)製「UCクリヤー」)を厚み9μmとなるように塗布し、本発明の化粧シートを得た。
【0031】
<比較例1>
添加する耐候安定剤として、「TINUVIN326」(チバ・ジャパン(株)製、23℃におけるn−ヘキサン100g中への溶解量4.1g)0.5重量%と、「CHIMASSORB944FDL」(チバ・ジャパン(株)製、23℃におけるn−ヘキサン100g中への溶解量41g)0.25重量%と、「TINUVIN622LD」(チバ・ジャパン(株)製、23℃におけるn−ヘキサン100g中への溶解量0.01g)0.25重量%とを用いた以外は実施例1と同様にして化粧シートを作製した。
【0032】
<性能比較>
以上のように作製した実施例1及び比較例1の化粧シートについて、オレフィン・鋼鈑接着用接着剤(日立化成ポリマー(株)製「ハイボン」)を用いて鋼鈑基材に貼り合わせ、性能評価用の金属化粧板を得た。前記金属化粧板について、折り曲げ加工性、及び耐候性の評価を行い、結果を表1に示した。耐候性の評価方法について以下に示す。
【0033】
メタルウェザー試験機(ダイプラ・ウィンテス(株)製「KU−R5DCI−A」)
条件:照度65mW/cm
Light(53℃,50%RH)20時間
Dew(30℃,98%RH)4時間(前後にシャワー30秒)
Rest(30℃,98%RH)0.01時間
【0034】
【表1】

【0035】
以上に示したように、本実施例の化粧シートは充分な耐候性を有するとともに、折り曲げ加工性に優れたものとなった。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、主に建築物のドアや枠材等の建築部材の表面装飾等に用いられる化粧シートのうち、特にポリオレフィン系材料を主成分とする化粧シートに利用可能である。
【符号の説明】
【0037】
1…基材シート
2…隠蔽模様層
3…アンカーコート層
4…酸変性樹脂層
5…透明ポリプロピレン層
5a…凹陥模様
6…表面保護層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも基材シート、隠蔽模様層、透明ポリプロピレン樹脂層がこの順に積層されてなる化粧シートにおいて、前記透明ポリプロピレン樹脂層に耐候安定剤を含有し、前記透明ポリプロピレン樹脂層に含有される耐候安定剤が、23℃におけるn−ヘキサン100g中への溶解量が1g以上であるもののみからなることを特徴とする化粧シート。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−179491(P2010−179491A)
【公開日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−23001(P2009−23001)
【出願日】平成21年2月3日(2009.2.3)
【出願人】(593173840)株式会社トッパン・コスモ (243)
【Fターム(参考)】