説明

化粧品の処方のためのキット

【課題】容易に(特別な備品なしで)、かつ迅速に(少ない段階で)、エマルションが優れた美容特性を示し、市場で利用可能な従来のすぐに使用できる化粧品と同等の、複雑な形態の製品を作り出すことを可能にする系への要求が存在する。
【解決手段】本発明は、
- 有機溶媒または水性溶媒中に分散された形態で、少なくとも1つの油および少なくとも1つのゲル化剤を含む、10質量%未満の水を含む組成物A、および
- 水性組成物B、
を含む、エマルション形態の化粧品の処方のためのキットに関し、前記組成物AおよびBは、別々に実装されている。
組成物AおよびBは、その場で混合されて、メイクアップを除去または皮膚を清浄にするため、あるいは皮膚、粘膜、外皮、または毛髪をケアするためのメイクアップ製品である、エマルション形態の製品を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧品の処方のためのキットに関し、特に2つの組成物を含むエマルション形態における化粧品の処方のためのキットに関し、組成物はその場で混合され、エマルション形態における化粧品を形成するように意図される。
【0002】
本発明はまた、ケラチン物質、例えば皮膚、粘膜、およびケラチン線維、例えば毛髪の美容トリートメントのための方法に関し、前記組成物を利用する。
【背景技術】
【0003】
ユーザーは、利用しようとした場合に、すぐに作ることを望む使用のために好適な、利用可能な「個別の」組成物をますます望んでいる。したがって、彼らの気分、季節、外部温度または皮膚の問題に応じて、ユーザーはその時の彼/彼女の要求のために好適な利用可能な組成物を利用可能にすること、例えば、多かれ少なかれ粘度が高く、または高かれ低かれ活性成分濃度を有し、あるいは特定の色または香りを有する組成物を利用可能にすることを狙っている。特に、消費者は、家で自身で調製可能な個別の化粧品を探している。
【0004】
さらに、このタイプのガレノス製剤の調製は、従来の化粧品の優れた保存のために必須である保存料を低減または除去することができ、「新鮮な」処方が安定化させることを可能にする(特定の貯蔵寿命および貯蔵条件のため)、壊れやすい親水性または親油性の活性成分の範囲を提案することができるという利点を有する。
【0005】
いくつかの別々の組成物を含み、特にエマルション形態の第一のいわゆる「ベース」組成物、および美容活性成分、香料または着色料を含む、追加の別に実装された組成物を含む、個別の美容組成物の、その場の調製のために意図された知られているキットは、消費者に彼/彼女の要求によってベース組成物を独自のものにすることを可能にする。
【0006】
したがって、これらの系は、いくつかの段階において様々な美容添加剤が加えられた、既に形成されたエマルションを利用する。
【0007】
「家で」調製するためのこれらの製品は、特に質感において、市場で利用可能な最終の製品と同等の、いつも最適な美容の品質を示すわけではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】WO 2007/068371
【特許文献2】WO 2008/155059
【特許文献3】特開平02-295912号
【特許文献4】米国特許出願第5783657号
【特許文献5】米国特許出願第3645705号
【特許文献6】米国特許出願第3148125号
【特許文献7】米国特許出願第5500209号
【特許文献8】米国特許出願第2002/005562号
【特許文献9】米国特許出願第5221534号
【特許文献10】米国特許出願第5156911号
【特許文献11】仏国特許出願第2570377号
【特許文献12】欧州特許出願第199636号
【特許文献13】欧州特許出願第325540号
【特許文献14】欧州特許出願第402072号
【特許文献15】WO 00/26167
【特許文献16】仏国特許出願第2180033号
【特許文献17】WO 99/10318
【特許文献18】米国特許出願第6139322号
【特許文献19】米国特許出願第6465001号
【特許文献20】米国特許出願第5349003号
【特許文献21】欧州特許出願第1038519号
【特許文献22】仏国特許出願第2819429号
【特許文献23】仏国特許出願第2829025号
【特許文献24】欧州特許出願第1352643号
【特許文献25】仏国特許出願第0214828号
【特許文献26】仏国特許出願第2793681号
【特許文献27】仏国特許出願第2809005号
【特許文献28】欧州特許出願第0704210号
【特許文献29】仏国特許出願第2746641号
【特許文献30】仏国特許出願第2617401号
【特許文献31】欧州特許出願第838217号
【特許文献32】仏国特許出願第2782921号
【特許文献33】仏国特許出願第2774292号
【特許文献34】欧州特許出願第1028120号
【特許文献35】欧州特許出願第0392883号
【特許文献36】米国特許出願第3792068号
【特許文献37】米国特許出願第6407056号
【特許文献38】米国特許出願第6171595号
【特許文献39】米国特許出願第6075052号
【特許文献40】米国特許出願第6020006号
【特許文献41】米国特許出願第4885289号
【特許文献42】米国特許出願第4720489号
【特許文献43】米国特許出願第5132293号
【特許文献44】米国特許出願第5096911号
【特許文献45】米国特許出願第5095007号
【特許文献46】米国特許出願第5143925号
【特許文献47】米国特許出願第5328686号
【特許文献48】米国特許出願第5440090号
【特許文献49】米国特許出願第5364885号
【特許文献50】米国特許出願第5411991号
【特許文献51】米国特許出願第5648394号
【特許文献52】米国特許出願第5468476号
【特許文献53】米国特許出願第5475763号
【特許文献54】米国特許出願第5455608号
【特許文献55】米国特許出願第5674477号
【特許文献56】米国特許出願第5728736号
【特許文献57】米国特許出願第5652273号
【特許文献58】WO 94/27586
【特許文献59】WO 94/27563
【特許文献60】WO 98/03149
【特許文献61】米国特許出願第6375948号
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】「Fluorescent Whitening Agent, Encyclopedia of Chemical Technology, Kirk-Othmer」、Vol 11、p. 227〜241、第4編、1994年、Wiley
【非特許文献2】S. Arctander、Perfume and Flavor Chemicals (Montclair, N.J.、1969年)
【非特許文献3】S. Arctander、Perfume and Flavor Materials of Natural Origin (Elizabeth, N.J.、1960年)
【非特許文献4】「Flavor and Fragrance Materials - 1991」、Allured Publishing Co. Wheaton、Ill. USA.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、容易に(特別な備品なしで)、かつ迅速に(少ない段階で)、優れた美容特性を示し、市場で利用可能な従来のすぐに使用できる化粧品と同等の、エマルションなどの複雑な形態の製品を作り出すことを可能にする系への要求が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
したがって、本発明の主題は、以下:
- 有機溶媒または水性溶媒中に分散された形態で、少なくとも1つの油および少なくとも1つのゲル化剤を含む、10質量%未満の水を含む組成物Aを利用可能にする工程、
- 水および場合により少なくとも1つの水溶性有機溶剤を排他的に含む、水性組成物Bを利用可能にする工程、
- 組成物AとBを別々に実装する工程、
- 組成物AとBをその場で混合し、エマルションを形成する工程、
を含み、その後混合物をケラチン物質に適用する、ケラチン物質の美容トリートメントのための方法である。
【0012】
本発明の主題は、以下:
- 有機溶媒または水性溶媒中に分散された形態で、少なくとも1つの油および少なくとも1つのゲル化剤を含む、10質量%未満の水を含み、30質量%から95質量%の範囲の含有量の油を有する組成物Aを利用可能にする工程、
- 水性組成物Bを利用可能にする工程、
- 組成物AとBを別々に実装する工程、
- 組成物AとBをその場で混合し、エマルションを形成する工程、
を含み、その後混合物をケラチン物質に適用する、ケラチン物質の美容トリートメントのための化粧のための方法でもある。
【0013】
組成物AとBは、その場で混合されてエマルションの形態の化粧品を形成する。
【0014】
この方法は、減少した数の段階で(特に1段階で)、エネルギーを投入せず、単純な手動の攪拌によって、安定な美容の質感を示すエマルションを作り出すことを可能にする。
【0015】
エマルションの形態の化粧品は、ケラチン物質のケアあるいはメイクアップのための製品として、またはクレンジングあるいはケラチン物質からのメイクアップの除去のための製品として、特に使用される。
【0016】
その場の混合は、組成物AおよびBの所望の量(一般的にはあらかじめ決められた)の単純な混合によって得られ、これらの量は最終的な所望の目的に基づいて決められる。組成物Aおよび組成物Bの適切な用量は、1回の用量で提供する形態、例えばサシェ、バッグ、チューブ、アンプル、あらかじめ満たされたシリンジ、ソフトカプセル、または熱で成型したプラスチックタブあるいはボートを使用して得ることができる。適切な用量は、あらかじめ定められた用量を分配するシステムを使用して、複数回の用量の提供から得ることもできる。このようなシステムは、ポンプボトル、エアロゾル、ピペットまたは目盛りのついたシリンジあるいは点滴器であり得る。
【0017】
特に、組成物AおよびBは、サシェ、バッグまたはポットの形態で実装され得る。
【0018】
最終的な化粧品は、組成物Aおよび組成物Bの適切な量のその場の混合によって得られる。
【0019】
前記化粧品は、好ましくは混合しながら組成物Aを組成物Bに加えることによって得られる。
【0020】
最終的な製品はエマルションであり、好ましくは水中油型エマルションである。
【0021】
有利な実施形態によると、組成物Aは、最終的な化粧品の全質量に対して、2から70質量%、好ましくは10から60質量%、さらに好適には20から50質量%に相当する。
【0022】
本発明の主題は、以下:
- 有機溶媒または水性溶媒中に分散された形態で、少なくとも1つの油および少なくとも1つのゲル化剤を含む、10質量%未満の水を含み、30質量%から95質量%の範囲の含有量の油を有する組成物A、および
- 水および場合により少なくとも1つの水溶性有機溶剤を排他的に含む、水性組成物B、
を含む、エマルションの形態における化粧品の処方のためのキットであり、組成物AおよびBは別々に実装されている。
【0023】
本発明の他の目的は、以下:
- 有機溶媒または水性溶媒中に分散された形態で、少なくとも1つの油および少なくとも1つのゲル化剤を含む、10質量%未満の水を含む組成物A、および
- 水性組成物B、
を含む、エマルション形態における化粧品の処方のためのキットであり、組成物AおよびBは別々に実装されており、組成物Aは、組成物AおよびBの全質量に対して、2から70質量%、好ましくは10から60質量%、さらに好適には20から50質量%に相当する。
【0024】
一実施形態によると、本発明による処方キットは、組成物AおよびBを除いて、組成物AおよびBを混合するためのスパチュラなどの手段、および/または組成物AおよびBの混合によって形成されるエマルション形態における、最終製品を含むことを意図したポットなどの容器を含む。
【0025】
一実施形態によると、本発明によるキットは、化粧品を調製するための使用説明書、特に注釈をさらに含む。
【0026】
組成物AおよびBの混合は、他のエネルギーの投入なしに、特に加熱なしに、単純な手動の攪拌で得られ、滑らかで均質なエマルションが迅速に形成される。好ましくは、組成物Aが組成物Bに加えられる。
【0027】
エマルション形態における最終生成物は、調製後に冷却して、特に2から10℃の範囲の温度、例えば冷蔵庫の中で、例えば1から8週間の範囲の期間、貯蔵することができる。
【0028】
一実施形態によると、消費者は、水性組成物Bとして市場で入手可能なミネラルウォーターを使用する。
【0029】
本発明によるキットおよび方法は、ユーザーにその場で、最終生成物の、組成、レオロジー、色または活性成分の濃度を調整することを可能にすることができる。
【0030】
さらに、外部の刺激に対して敏感な活性成分を適用する場合、単純な混合によってその場で調製され、限られた期間冷却して貯蔵されるそれらの生成物への組み込みは、それらの有効性および/または安定性を保証することを可能にする。
【0031】
これらの調製および貯蔵の条件は、保存料を低減または除去することを可能にする。したがって、一実施形態によると、組成物AおよびBならびに前記組成物の混合から得られる化粧品は、1%未満の保存料を含む、または保存料を含まない。
【0032】
さらに他の主題は、以下の詳細な説明で明らかになるだろう。
【発明を実施するための形態】
【0033】
(I/組成物A)
組成物Aは、10質量%未満の水、好ましくは5質量%未満の水、好適には3質量%未満の水、さらに好適には1質量%未満の水を含む。
【0034】
有利には、組成物Aは無水物であり、前記組成物を構成する1つまたは複数の出発物質を介してもたらされた水以外、添加された水を含まない。
【0035】
(油)
組成物Aは、少なくとも1つの油(室温(20〜25℃)で液体の脂肪物質)を含み、これは組成物の脂肪相の全体または一部を構成する。
【0036】
油は、植物、鉱物または合成由来の揮発性または非揮発性油、およびこれらの混合物から選択することができる。これらの油は、生理学的に受け入れられている。
【0037】
本発明の組成物において使用することができる油として、例えば以下が挙げられる:
- 動物由来の炭化水素油、例えば、ペルヒドロスクアレン(perhydrosqualene);
- 植物由来の炭化水素油、例えば、4から10個の炭素原子を含む脂肪酸の液体トリグリセリド(例えばヘプタン酸またはオクタン酸のトリグリセリド)、または他に、例えば、ヒマワリ油、トウモロコシ(maize)油、大豆油、パンプキンシード(pumpkin seed)油、グレープシード(grape seed)油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アプリコット油、マカデミア油、アララ油、コリアンダー油、ヒマシ油あるいはアボカド油、カプリル酸/カプリン酸のトリグリセリド(例えばStearineries Duboisにより市販されているものまたはDynamit NobelによりMiglyol 810、812および818の名称で市販されているもの)、あるいはホホバ油およびシアバター油;
- 特に脂肪酸の、合成エステルおよびエーテル:
脂肪エステルは、例えば、直鎖または分岐鎖の、飽和または不飽和の、1から24個の炭素原子を有するアルコールと、直鎖または分岐鎖の、3から24個の炭素原子を有する脂肪酸とから得られるものから選択することができる。脂肪エステルとして、カプリル酸/カプリン酸2-エチルヘキシル(またはカプリル酸/カプリン酸オクチル)、ラウリン酸エチル、ラウリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン酸イソプロピル、ミリスチン酸メチル、ミリスチン酸エチル、ミリスチン酸ブチル、ミリスチン酸イソブチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2-オクチル-ドデシル、モノヤシ油酸(monococoate)2-エチルヘキシル(またはモノヤシ油酸オクチル)、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソブチル、パルミチン酸2-エチルヘキシル(またはパルミチン酸オクチル)、ステアリン酸ブチル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸イソブチル、ステアリン酸2-エチルヘキシル(またはステアリン酸オクチル)、イソステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、ペラルゴン酸2-エチルヘキシル(またはペラルゴン酸オクチル)、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル(またはヒドロキシステアリン酸オクチル)、オレイン酸デシル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-2-エチルヘキシル(またはアジピン酸ジオクチル)、アジピン酸ジイソセチル、コハク酸2-エチルヘキシル(またはコハク酸オクチル)、セバシン酸ジイソプロピル、リンゴ酸2-エチルヘキシル(またはリンゴ酸オクチル)、カプリル酸/カプリン酸ペンタエリスリトール、ヘキサン酸2-エチルヘキシル(またはヘキサン酸オクチル)、オクタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸イソステアリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸セテアリル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル(または2-エチルヘキサン酸オクチル)、オクタン酸2-エチルヘキシル(またはオクタン酸オクチル)、2-エチルヘキサン酸セ
チル、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール、ラウロイルサルコシンイソプロピル(isopropyl lauroyl sarcosinate、UnipexからのEldew SL 205)、炭酸ジカプリリル(CognisからのCetiol CC)、およびC12〜C15脂肪アルコールのベンゾエート(FINETEXからのFinsolv TN)を、例えば挙げることができる。
【0038】
脂肪エーテルとして、ジカプリリルエーテル(CognisからのCetiol EO)を挙げることができる。
【0039】
- 鉱物または合成由来の、直鎖または分岐鎖の炭化水素、例えば、揮発性または非揮発性のパラフィン油、およびこれらの誘導体、ワセリン、ポリデセン、イソヘキサデカン、イソドデカン、ならびに水素化ポリブテン(例えばParleam(登録商標)の油);
- 好ましくは植物由来の、7から19個の炭素原子、特に9から17個の炭素原子、より詳しくは11から14個の炭素原子を含む、直鎖のアルカン。これらは30から120℃、より詳しくは40から100℃で変化する範囲の引火点を示し、好ましくは室温(約25℃)および大気圧(760mmHg)で液体である。本発明に好適な直鎖のアルカンの例として、Cognisによる特許出願WO 2007/068371、またはWO 2008/155059(少なくとも1つの炭素が異なる、異なるアルカンの混合物)に記載されたアルカンを挙げることができる。これらのアルカンは、コプラ油またはパーム油から得られる脂肪アルコールから得られる。本発明に好適な直鎖のアルカンの例として、n-ヘプタン(C7)、n-オクタン(C8)、n-ノナン(C9)、n-デカン(C10)、n-ウンデカン(C11)、n-ドデカン(C12)、n-トリデカン(C13)、n-テトラデカン(C14)、n-ペンタデカン(C15)、n-ヘキサデカン(C16)、n-ヘプタデカン(C17)、n-オクタデカン(C18)、n-ノナデカン(C19)およびこれらの混合物、特にCognisからの出願WO 2008/155059の実施例1に記載されたn-ウンデカン(C11)とn-トリデカン(C13)の混合物を挙げることができる。それぞれPARAFOL 12-97およびPARAFOL 14-97の名称でSasolにより販売されているn-ドデカン(C12)とn-テトラデカン(C14)、およびこれらの混合物を、同様に挙げることができる。直鎖のアルカンは、単独または少なくとも1の炭素数によりお互いに異なる、少なくとも2つの異なるアルカンの混合物、特に10から14個の炭素原子を有し、少なくとも2の炭素数によりお互いに異なる、少なくとも2つの異なる直鎖アルカンの混合物、特に揮発性の直鎖のC11/C13アルカンの混合物または直鎖のC12/C14アルカンの混合物、特にn-ウンデカン/n-トリデカンの混合物(このような混合物は、WO 2008/155059の実施例1または実施例2によって得ることができる)で使用することができ; このタイプの油は皮膚に容易に広がり、ベタベタしたおよび粘つく感覚を残さない、
- 部分的に炭化水素および/またはシリコーンフッ素化油、例えば特開平02-295912号に記載されたもの;
- シリコーン油、例えば、揮発性または非揮発性の、室温で液体または糊状の、直鎖または環式シリコーン鎖を有するポリメチルシロキサン(PDMS)、特に揮発性のシリコーン油、特にシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコーン)(例えばシクロヘキサジメチルシロキサンおよびシクロペンタジメチルシロキサン)、シリコーン鎖の中または末端に、2から24個の炭素原子を有する、アルキル基、アルコキシ基またはフェニル基を含むポリジメチルシロキサン、フェニル化シリコーン(例えばフェニル-トリ-メチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、およびポリメチル-フェニルシロキサン)、ならびに
- これらの混合物。
【0040】
植物油または植物由来の油から選択される油を、特に挙げることができる。
【0041】
特定の実施形態において、油は、好ましくは、組成物Aの全質量に対して、30質量%から95質量%、好ましくは40から90質量%、好適には40から80質量%の範囲の含有量で存在する。
【0042】
組成物の脂肪相は、任意の通常の脂溶性または脂肪分散性の添加剤、例えば、ワックス、糊状化合物、脂肪アルコールあるいは脂肪酸などの他の脂肪物質を含むこともできる。
【0043】
(ゲル化剤)
本発明によるキットの組成物Aにおいて使用されるゲル化剤(または増粘剤)は、有機溶剤および/または水性溶媒中に分散された形態である。したがって、組成物Bによりもたらされる水と接触した場合、迅速に組成物を膨張させ、増粘することができる。
【0044】
好ましくは、ゲル化剤は、油中水型逆エマルションの形態のポリマーから選択される。
【0045】
ゲル化剤の量(活性成分として)は、組成物Aの全質量に対して、0.1質量%から25質量%、好ましくは0.5質量%から20質量%、さらに好適には1質量%から15質量%の範囲であり得る。
【0046】
ゲル化剤は、好ましくは、i) α,β-モノエチレン性不飽和カルボン酸のコポリマー、特にアクリル酸またはメタクリル酸、およびii) 2-アクリルアミド-2-メチルプロパン-スルホン酸に基づくコポリマー、ならびにこれらの混合物から特に選択することができるポリマーである。
【0047】
好ましくは、本発明によるゲル化ポリマーは、無機塩基(水酸化ナトリウム、水酸化カリウムあるいはアンモニア水)または有機塩基(例えばモノ-、ジ-あるいはトリエタノールアミン、アミノメチルプロパンジオール、N-メチルグルカミン、アルギニンおよびリシンなどの塩基性アミノ酸、ならびにこれらの化合物の混合物)によって部分的あるいは全体的に中性化され得る。これらは一般的に中性化される。本発明において、「中性化される」は、全体的または実質的に全体的に中性化されること、言い換えると少なくとも90%が中性化されたポリマーを意味する。
【0048】
「コポリマー」は、2種類のモノマーから得られたコポリマーと同様に、2種類以上のモノマーから得られたもの、例えば3種類のモノマーから得られたターポリマーを意味するとも理解される。
【0049】
i) α,β-モノエチレン性不飽和カルボン酸、特にアクリル酸またはメタクリル酸のコポリマーは、α,β-エチレン性不飽和カルボン酸またはこれらのエステルから選択される、1つまたは複数のモノマー(a)の、疎水性基を含むエチレン性不飽和モノマー(b)との共重合によって得られたコポリマーである。
【0050】
モノマー(a)を構成するα,β-モノエチレン性不飽和カルボン酸は、多くの酸から、特にアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、およびこれらのエステルから選択することができる。これらは、好ましくは、アクリル酸またはメタクリル酸、およびこれらのエステルである。
【0051】
疎水性基を含むモノマー(b)は、エトキシ化(1から50 EO)C12〜C30脂肪アルコールアクリレート、メタクリレートまたはイタコネート、例えばステアレス-20メタクリレート、エトキシ化(25 EO)ベヘニルメタクリレート、エトキシ化(20 EO)モノセチルイタコネート、エトキシ化(20 EO)モノステアリルイタコネート、ポリエトキシ化(25 EO)C12〜24アルコールにより変性されたアクリレートから、およびC1230脂肪アルコールのアクリレートまたはメタクリレート、例えばデシル、ラウリル、ステアリル、ベヘニルまたはメリシル(melissyl)アクリレートあるいはメタクリレート、およびこれらの混合物から特に選択される。
【0052】
少なくとも1つのエトキシ化C12〜C30脂肪アルコールアクリレート、メタクリレートまたはイタコネートモノマーを含むポリマーとして、水性分散体の形態のアクリレート/ステアレス-20メタクリレートのコポリマー(例えばRohm & HaasによりAculyn 22の名称で市販されている製品(CTFA名: アクリレート/ステアレス-30メタクリレートコポリマー))、メタクリル酸/エチルアクリレート/エトキシ化(25 EO)ベヘニルメタクリレートのターポリマー(例えばRohm & HaasによりAculyn 28の名称で市販されている水性エマルション)、アクリル酸/エトキシ化(20 EO)モノセチルイタコネートのコポリマー(例えばNational StarchによりStructure 3001の名称で市販されている30%水性分散体の製品)、アクリル酸/エトキシ化(20 EO)モノステアリルイタコネートのコポリマー(例えばNational StarchによりStructure 2001の名称で市販されている30%水性分散体の製品)、アクリレート/ポリエトキシ化(25 EO)C12〜C24アルコール変性アクリレートのコポリマー(例えば3V SAによりSynthalen W2000の名称で市販されている30〜32%のコポリマーのラテックス)を、特に挙げることができる。
【0053】
これらのゲル化ポリマーの中で、特に少なくとも1つのエトキシ化C12〜C30脂肪アルコールアクリレート、メタクリレートまたはイタコネートモノマーを含むコポリマー、好ましくは少なくとも1つのエトキシ化C12〜C30脂肪アルコールアクリレート、メタクリレートまたはイタコネートモノマーを含むコポリマー、特にアクリレート/ステアレス-20メタクリレートのコポリマー、例えばアクリレート/ステアレス-20メタクリレートのコポリマー(Aculyn 22)が使用される。
【0054】
ii) 2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸に基づくコポリマーは、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸と、例えば、(メタ)アクリル酸、これらのβ-置換アルキル誘導体、またはこれらとモノアルコールまたはモノ-あるいはポリアルキレングリコール、アルキル(メタ)アクリルアミド、ビニルピロリドン、ビニルホルムアミド、マレイン酸無水物、イタコン酸、マレイン酸あるいはこれらの化合物の混合物とから得られるエステルから選択されるエチレン性不飽和親水性モノマーとのコポリマーから選択することができる。
【0055】
本発明によるこれらのポリマーは、架橋されていることも、架橋されていないこともあり得る。
【0056】
ポリマーが架橋されている場合、架橋剤は、ラジカル重合によって得られるポリマーの架橋のために一般的に使用される、オレフィン性ポリ不飽和化合物から選択することができる。
【0057】
架橋剤として、ジビニルベンゼン、ジアリルエーテル、ジプロピレングリコールジアリルエーテル、ポリグリコールジアリルエーテル、トリエチレングリコールジビニルエーテル、ヒドロキノンジアリルエーテル、エチレングリコールあるいはテトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、メチレン-ビスアクリルアミド、メチレン-ビスメタクリルアミド、トリアリルアミン、トリアリルシアヌレート、ジアリルマレエート、テトラアリルエチレンジアミン、テトラアリルオキシエタン、トリメチロールプロパンジアリルエーテル、アリル(メタ)アクリレート、糖類のアルコールのアリルエーテル、または他の多官能性アルコールのアリルあるいはビニルエーテル、同様にリン酸ならびに/あるいはビニルリン酸の誘導体のアリルエステル、あるいはこれらの化合物の混合物を、例えば挙げることができる。
【0058】
本発明の好ましい実施形態によると、架橋剤は、メチレン-ビスアクリルアミド、アリルメタクリレートまたはトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA)から選択される。架橋の程度は、一般的に、ポリマーに対して、0.01から10モル%、より詳しくは0.2から2モル%の範囲である。
【0059】
2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸とエチレン性不飽和親水性モノマーとから得ることができるコポリマーとして、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸とアルキル(メタ)アクリルアミドのコポリマー、例えば:
(1) アクリルアミドまたはメチルアクリルアミドと、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸とのアニオン性の架橋されたコポリマー、特にW/O型エマルションの形態をとるもの、例えばSeppicによりSEPIGEL 305(CTFA名: ポリアクリルアミド/C13〜14イソパラフィン/ラウレス-7)の名称で、およびSeppicによりSIMULGEL 600(CTFA名: アクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム/イソヘキサデカン/ポリソルベート80コポリマー)の名称で市販されているもの、
(2) メタクリル酸または(メタ)アクリレートと、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸とのコポリマー、特にW/O型エマルションの形態をとるもの、例えばSeppicによりSIMULGEL NS(ポリソルベート60およびスクアラン中の40%の逆エマルションにおける、アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ナトリウム/ヒドロキシエチルアクリレートのコポリマー)(CTFA名: ヒドロキシエチルアクリレート/アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム/スクアラン/ポリソルベート60コポリマー)の名称で市販されているもの、またはSeppicによりSIMULGEL EG(イソヘキサデカン/水中の45%の逆エマルションにおける、ナトリウム塩の形態のアクリル/アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸)(CTFA名: アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウムコポリマー/イソヘキサデカン/ポリソルベート80)の名称で市販されているもの、
を特に使用することができる。
【0060】
好ましくは、本発明によるキットの組成物Aは、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸のコポリマー、特に上記で記載した2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸とアルキル(メタ)アクリルアミドとのコポリマーから選択される、少なくとも1つのゲル化剤を含む。
【0061】
好ましくは、本発明によるキットの組成物Aは、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸のコポリマー、特に油中水型逆エマルションの形態をとり、油が特に7から16個の炭素原子を含むアルカン、例えばイソドデカンまたはイソヘキサデカンなどの分岐状アルカンであり、エマルションが好ましくはポリエトキシ化ソルビタンモノオレエート(20 EO)などの界面活性剤を含む、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸とアルキル(メタ)アクリルアミドとのコポリマーから選択される、少なくとも1つのゲル化剤を含む。
【0062】
(界面活性剤)
本発明による組成物Aは、少なくとも1つの界面活性剤(または乳化剤)を含むことができる。使用される界面活性剤は、好ましくは、単純な手動の攪拌によって、熱の適用なしにエマルションを形成することができる界面活性剤である。
【0063】
界面活性剤は、組成物Aの全質量に対して、1質量%から25質量%、好ましくは3質量%から20質量%、さらに好適には5質量%から15質量%の範囲の含有量で存在することができる。
【0064】
界面活性剤は、両性、アニオン性、カチオン性または非イオン性界面活性剤から選択され、単独または混合されて使用され得る。乳化剤は、得られるエマルション(W/OまたはO/W)の連続相に応じて、適切に選択される。
【0065】
W/O型エマルションの調製のために使用することができる界面活性剤として、ソルビタン、グリセロールまたは糖のアルキルエステルあるいはエーテルを、例えば挙げることができる。
【0066】
これに、有利には分岐鎖の脂肪酸とポリオールとのエステル、特に分岐鎖の脂肪酸とグリセロールおよび/またはソルビタンとのエステル、例えばGoldschmidtによりIsolan GI 34の名称で市販されている製品などのイソステアリン酸ポリグリセリル、ICIによりArlacel 987の名称で市販されている製品などのイソステアリン酸ソルビタン、ICIによりArlacel 986の名称で市販されている製品などのイソステアリン酸ソルビタンおよびグリセロール、ならびにこれらの混合物を含む群から選択することができる、1つまたは複数の共乳化剤を加えることもできる。
【0067】
O/W型エマルションにとって、乳化剤として、非イオン性界面活性剤、特にポリオールと、例えば8から24個の炭素原子、好適には12から22個の炭素原子を含む、飽和または不飽和鎖の脂肪酸とのエステル、ならびにこれらのアルコキシ化された誘導体、言い換えると、エトキシ化および/またはプロポキシル化単位を含むもの、例えばC8〜C24脂肪酸のグリセリルエステルおよびこれらのアルコキシ化誘導体、C8〜C24脂肪酸のポリエチレングリコールエステルおよびこれらのアルコキシ化誘導体、C8〜C24脂肪酸のソルビトールエステルおよびこれらのアルコキシ化誘導体、C8〜C24脂肪酸の糖(スクロース、グルコース、アルキルグルコース)エステルおよびこれらのアルコキシ化誘導体、脂肪アルコールのエーテル、糖およびC8〜C24脂肪アルコールのエーテル、ならびにこれらの混合物を、例えば挙げることができる。
【0068】
脂肪酸のグリセリルエステルとして、ステアリン酸グリセリル(モノ-、ジ-、および/またはトリステアリン酸グリセリル)(CTFA名: ステアリン酸グリセリル)またはリシノール酸グリセリルおよびこれらの混合物を、特に挙げることができる。
【0069】
C8〜C24アルコキシ化脂肪酸のグリセリルエステルとして、ポリエトキシ化ステアリン酸グリセリル(モノ-、ジ-および/またはトリステアリン酸グリセリル)、例えばPEG-20ステアリン酸グリセリルを、例えば挙げることができる。
【0070】
脂肪酸のポリエチレングリコールエステルとして、ステアリン酸ポリエチレングリコール(モノ-、ジ-および/またはトリステアリン酸ポリエチレングリコール)、およびより具体的にはモノステアリン酸ポリエチレングリコール50 EO(CTFA名: ステアリン酸PEG-50)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール100 EO(CTFA名: ステアリン酸PEG-100)およびこれらの混合物を、特に挙げることができる。
【0071】
これらの界面活性剤の混合物、例えばUniqemaによりARLACEL 165の名称で市販されている、ステアリン酸グリセリルとステアリン酸PEG-100を含む製品、GoldschmidtによりTEGINの名称で市販されている、ステアリン酸グリセリル(モノ-およびジステアリン酸グリセリル)とステアリン酸カリウムを含む製品(CTFA名: ステアリン酸グリセリル SE)も、使用することができる。
【0072】
C8〜C24脂肪酸とこれらのアルコキシ化誘導体のソルビトールエステルは、パルミチン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、および脂肪酸と、例えば20から100個のEOを含むアルコキシ化ソルビタンとのエステル、例えばトリオレイン酸ポリエチレンソルビタン(ポリソルベート85)またはUniqemaによりTween 20あるいはTween 60の商標名で市販されている化合物から選択することができる。
【0073】
脂肪酸とグルコースまたはアルキルグルコースとのエステルとして、特にパルミチン酸グルコース、セスキステアリン酸メチルグルコースなどのセスキステアリン酸アルキルグルコース、パルミチン酸メチルグルコースまたはエチルグルコースなどのパルミチン酸アルキルグルコース、メチルグルコシド脂肪エステル、より具体的にはメチルグルコシドとオレイン酸のジエステル(CTFA名: ジオレイン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸の混合物との混合エステル(CTFA名: ジオレイン酸/ヒドロキシステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとイソステアリン酸のエステル(CTFA名: イソステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとラウリン酸のエステル(CTFA名: ラウリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとイソステアリン酸のモノエステルおよびジエステルの混合物(CTFA名: セスキイソステアリン酸メチルグルコース)、メチルグルコシドとステアリン酸のモノエステルおよびジエステルの混合物(CTFA名: セスキステアリン酸メチルグルコース)、ならびに特にAMERCHOLによりGlucate SSの名称で市販されている製品、ならびにこれらの混合物を、挙げることができる。
【0074】
脂肪酸とグルコースまたはアルキルグルコースとのエトキシ化エーテルとして、脂肪酸とメチルグルコースとのエトキシ化エーテル、特に、約20モルのエチレンオキシドを有する、メチルグルコースとステアリン酸とのジエステルのポリエチレングリコールエーテル(CTFA名: ジステアリン酸PEG-20メチルグルコース)、例えばAMERCHOLによりGlucam E-20 distearateの名称で市販されている製品、約20モルのエチレンオキシドを含む、メチルグルコースとステアリン酸とのモノエステルおよびジエステルの混合物のポリエチレングリコールエーテル(CTFA名: セスキステアリン酸PEG-20メチルグルコース)、特にAMERCHOLによりGlucamate SSE-20の名称で市販されている製品、およびGOLDSCHMIDTによりGrillocose PSE-20の名称で市販されている製品、ならびにこれらの混合物を、例えば挙げることができる。
【0075】
スクロースエステルとして、パルミト-ステアリン酸サッカロース、ステアリン酸サッカロースおよびモノラウリン酸サッカロースを、例えば挙げることができる。
【0076】
脂肪アルコールのエーテルとして、ポリエチレングリコールと8から30個の炭素原子、特に10から22個の炭素原子を含む脂肪アルコールとのエーテル、例えばポリエチレングリコールとセチル、ステアリルおよびセテアリルアルコール(セチルおよびステアリルアルコールの混合物)とのエーテルを、例えば挙げることができる。1から200の、好ましくは2から100のエトキシレート基を含むエーテル、例えばCTFA名セテアレス-20、セテアレス-30のもの、ならびにこれらの混合物を、例えば挙げることができる。
【0077】
糖エーテルとして、アルキルポリグルコシド、および例えばデシルグルコシド(例えばKao ChemicalsによりMYDOL 10の名称で市販されている製品、HenkelによりPLANTAREN 2000の名称で市販されている製品、ならびにSeppicによりORAMIX NS 10の名称で市販されている製品)、カプリリル/カプリルグルコシド(例えばSeppicによりORAMIX CG 110の名称で、またはBASFによりLUTENSOL GD 70の名称で市販されている製品)、ラウリルグルコシド(例えばHenkelによりPLANTAREN 1200 NならびにPLANTACARE 1200の名称で販売されている製品)、ココ-グルコシド(例えばHenkelによりPLANTACARE 818/UPの名称で市販されている製品)、場合によりセトステアリルアルコールと混合された、セトステアリルグルコシド(例えばSeppicによりMONTANOV 68の名称で、GoldschmidtによりTEGO-CARE CG90の名称で、およびHenkelによりEMULGADE KE3302の名称で市販されている)、アラキジルグルコシド(例えばSeppicによりMONTANOV 202の名称で市販されている、アラキジルおよびベヘニルアルコールとアラキジルグルコシドとの混合物の形態)、ココイルエチルグルコシド(例えばSeppicによりMONTANOV 82の名称で市販されている、セチルおよびステアリルアルコールの混合物(35/65)の形態)、ならびにこれらの混合物を、特に挙げることができる。
【0078】
アルコキシ化植物油のグリセリドの混合物、例えばエトキシ化(200 EO)パームおよびコプラ(7 EO)グリセリドの混合物も、挙げることができる。
【0079】
共乳化剤、例えば8から26個の炭素原子を有する脂肪アルコール(例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、およびこれらの混合物(セテアリルアルコール)、オクチルドデカノール、2-ブチルオクタノール、2-ヘキシルデカノール、2-ウンデシルペンタデカノールあるいはオレイルアルコール)、または脂肪酸を、これらの乳化剤に加えることができる。
【0080】
一実施形態によると、組成物Aは、スクロースのエステル、脂肪酸と例えば20から100のEOを含むアルコキシ化ソルビタンとのエステル、脂肪酸とグルコースまたはアルキルグルコースとのエステル(例えばセスキステアリン酸アルキルグルコース)、脂肪酸とグルコースまたはアルキルグルコースとのエトキシ化エーテル(例えば脂肪酸とメチルグルコースとのエトキシ化エーテル)、アルコキシ化植物油のグリセリドの混合物(例えばエトキシ化(200 EO)パームならびにコプラ(7 EO)グリセリドの混合物)、およびこれらの混合物から選択される、少なくとも1つの界面活性剤を含む。
【0081】
(親油性構造化剤)
一実施形態によると、組成物Aは、有利には、少なくとも1つの親油性構造化剤(lipophilic structuring agent)(ゲル化剤とは異なる化合物)を含む。
【0082】
親油性構造化剤は、ポリマーの構造化剤から選択される。
【0083】
本発明の意味において、ポリマーは少なくとも2つの繰り返し部分、好ましくは少なくとも3つの繰り返し部分、さらに好適には10の繰り返し部分を有する化合物を意味するものと理解される。
【0084】
親油性構造化剤の量(活性成分として)は、組成物Aの全質量に対して、0.5質量%から20質量%、好ましくは1質量%から15質量%、さらに好適には2質量%から10質量%の範囲であり得る。
【0085】
ポリマーの構造化剤は、特に、a) ポリアミドポリマー、b) オレフィンコポリマー、c) 半結晶性ポリマー、d) 脂肪酸のデキストリンエステル、e) 焼成シリカ、およびf) 有機親和性粘土、ならびにこれらの混合物から選択することができる。
【0086】
a) ポリアミド
本発明による組成物において使用される特定のポリアミドは、好ましくは、UNION CAMPからの米国特許出願第5783657号に記載されている。これらのポリマーを扱う米国特許出願第5783657号の一部は、参照により援用する。
【0087】
これらのポリアミドのそれぞれは、特に以下の式を満たす:
【0088】
【化1】

【0089】
ここで、nはアミド部分の整数を示し、エステル基の数は、エステル及びアミド基の総数の10%から50%に相当し、それぞれの出現において、R1は独立に少なくとも4個の炭素原子、特に4から24個の炭素原子を有するアルキルまたはアルケニル基であり、それぞれの出現において、R2は独立にC4からC55の炭化水素基を表し、ただし少なくとも50%のR2基はC30からC55の炭化水素基を表し、それぞれの出現において、R3は独立に少なくとも2個の炭素原子、水素原子および場合によって1つまたは複数の酸素あるいは窒素原子を有する有機基を表し、それぞれの出現において、R4は独立に水素原子、C1からC10のアルキル基またはR3あるいは別のR4への直接の結合を表し、R3およびR4の両方はR4-N-R3によって定義された複素環式構造の結合された形態の一部であり、R4のうちの少なくとも50%は水素原子を表す。特に、このポリアミドのエステル基は、エステルおよびアミド基の総数の15から40%、および最良には20から35%に相当する。さらに、nは、有利には、末端を含めて、1から10、好適には1から5の範囲の整数に相当する。
【0090】
好ましくは、R1はC12からC22、好ましくはC16からC22のアルキル基である。有利には、R2はC10からC42の炭化水素(アルキレン)基であり得る。好ましくは、R2のうちの少なくとも50%、好適には少なくとも75%は、30から42個の炭素原子を有する基である。他のR2は水素化されたC4からC19、好ましくはC4からC12の基である。好ましくは、R3はC2からC36の炭化水素基またはポリアルコキシ化基を表し、R4は水素原子を表す。好ましくは、R3はC2からC12の炭化水素基である。炭化水素基は、直鎖、環式または分岐状であり得、飽和または不飽和の基であり得る。さらに、アルキル基およびアルキレン基は、直鎖または分岐状であり得、飽和または不飽和の基であり得る。
【0091】
一般的に、これらのポリアミドは混合物の形態をとり、これらの混合物は、上記のnが0で定義されたポリアミドに対応する合成品、言い換えればジエステルをさらに含むことができる。
【0092】
本発明において使用することができる構造化ポリアミドとして、脂肪族ジカルボン酸とジアミン(2より多いカルボニル基および2つのアミン基を有する化合物を含む)との縮合から得られるポリアミド樹脂であって、隣接単位部分のカルボニル基およびアミン基がアミド結合によって縮合されたものも、挙げることができる。これらのポリアミド樹脂は、特にGeneral Mills, Inc.によりVersamid(登録商標)の商標名で、およびHenkel Corp.によりOnamid(登録商標)の商標名で、特にOnamid SまたはCとして市販されているものである。これらの樹脂は、6000から9000の範囲の平均分子量を有する。これらのポリアミドのさらなる情報は、米国特許出願第3645705号および米国特許出願第3148125号を参照することができる。より詳しくは、Versamid(登録商標) 30または744が使用される。
【0093】
Arizonaにより参照名Uni-Rez(2658、2931、2970、2621、2613、2624、2665、1554、2623ならびに2662)で販売または製造されているポリアミド、およびHenkelにより参照名Macromelt 6212で販売されている製品も、使用することができる。これらのポリアミドのさらなる情報は、米国特許出願第5500209号を参照することができる。
【0094】
本発明による組成物において使用することができる構造化ポリアミドの例として、Arizona ChemicalによりUniclear 80およびUniclear 100 VGの名称で販売または製造されている商業製品も挙げることができる。これらはそれぞれ、鉱物油中の80%(活性成分)ゲルおよび100%(活性成分)の形態で販売されている。これらは、88から105℃の軟化点を有する。これらの商業製品は、平均分子量約6000のエチレンジアミンと縮合されたC36の二酸のコポリマーの混合物である。末端のエステル基は、セチルまたはステアリルアルコールあるいはこれらの混合物(セチルステアリルアルコールとも呼ばれる)による残留酸末端のエステル化から得られる。
【0095】
b) オレフィンコポリマー
本出願の意味において、オレフィンコポリマーは、少なくとも1つのオレフィンと、前記オレフィンと異なる別の追加のモノマーとの重合によって形成された任意のコポリマーを意味するものと理解される。
【0096】
オレフィンは、特にエチレン性不飽和モノマーであり得る。
【0097】
オレフィンの例として、特に1つまたは2つのエチレン性不飽和を有し、2から5個の炭素原子を有する、エチレン性炭化水素モノマー、例えばエチレン、プロピレン、ブタジエンまたはイソプレンを挙げることができる。
【0098】
オレフィンコポリマーは、好ましくは非晶質オレフィンコポリマーから選択される。
【0099】
非晶質ポリマーは、結晶形態を有しないポリマーを意味するものと理解される。このポリマーは、フィルム形成性(filmogenic)でもあり得、言い換えると、皮膚に適用された場合、フィルムを形成することができる。
【0100】
オレフィンコポリマーは、特にジブロック、トリブロック、マルチブロック、ラジアルまたはスターコポリマー、あるいはこれらの混合物であり得る。
【0101】
このような化合物は、例えば米国特許出願第2002/005562号および米国特許出願第5221534号に記載されている。
【0102】
スチレンとオレフィンとの非晶質ブロックコポリマーが、有利には選択される。
【0103】
ブロックコポリマーは、好ましくはモノマーの重合後、残留エチレン性不飽和を低減するために水素化されている。
【0104】
特に、炭化水素のブロックコポリマーは、スチレンおよびC3〜C4のエチレン/アルキレンブロックを有する、場合により水素化されたコポリマーである。
【0105】
ジブロックコポリマーとして、好ましくは水素化された、スチレン-エチレン/プロピレンコポリマー、スチレン-エチレン/ブタジエンコポリマー、およびスチレン-エチレン/ブチレンコポリマーを挙げることができる。ジブロックコポリマーは、特にKraton PolymersによりKraton(登録商標) G1701Eの名称で販売されている。
【0106】
トリブロックコポリマーとして、好ましくは水素化された、スチレン-エチレン/プロピレン-スチレンコポリマー、スチレン-エチレン/ブタジエン-スチレンコポリマー、スチレン-イソプレン-スチレンコポリマー、およびスチレン-ブタジエン-スチレンコポリマーを挙げることができる。
【0107】
トリブロックポリマーは、Kraton PolymersによりKraton(登録商標) G1650E、Kraton(登録商標) G1652、Kraton(登録商標) D1101、Kraton(登録商標) D1102およびKraton(登録商標) D1160の名称で特に販売されている。スチレン-エチレン/ブチレン-スチレントリブロックコポリマーを、特に使用することができる。
【0108】
本発明の一実施形態によると、スチレン-ブチレン/エチレン-スチレントリブロックコポリマーとスチレン-エチレン/ブチレンジブロックコポリマーとの混合物、特にKraton PolymersによりKraton(登録商標) G1657Mの名称で販売されているものを、特に使用することができる。
【0109】
水素化されたスチレン-ブタジエン/エチレン-スチレントリブロックコポリマーと水素化されたエチレン-プロピレン-スチレンスターコポリマーとの混合物、特にイソドデカン中の混合物であるものも、使用することができる。このような混合物は、例えばPENRECOによりVERSAGEL(登録商標) M5960およびVERSAGEL(登録商標) M5670の商標名で販売されている。
【0110】
c) 半結晶性ポリマー
半結晶性ポリマーは、好ましくはアクリル酸またはメタクリル酸の誘導体である。本発明の意味において、「半結晶性ポリマー」は、骨格内に鎖または配列が垂れ下がった結晶化可能な部分と、骨格内に非晶質の部分とを含み、第一次可逆的相変化温度、特に融点(固体-液体変化)を示すポリマーを意味するものと理解される。結晶化可能な部分がポリマーの骨格の配列である場合、この結晶化可能な配列は非晶質な配列と化学的性質において異なり; この場合、半結晶性ポリマーは、例えばジブロック、トリブロックまたはマルチブロックタイプのブロックコポリマーである。
【0111】
有利には、本発明の組成物の半結晶性ポリマーは、2000以上、例えば2000から800000、好ましくは3000から500000、例えば4000から150000、好適には4000から99000の範囲の数平均分子量Mnを有する。
【0112】
本発明による組成物において、半結晶性ポリマーは、有利には、融点より高い温度において、少なくとも1質量%が油性層中に相溶である。結晶化可能な鎖または配列以外では、ポリマーの配列は非晶質である。本発明の意味において、「結晶化可能な鎖または配列」は、単独の場合、融点より高いか低いかに応じて、可逆的に、非晶質状態から結晶化状態を通る鎖または配列を意味すると理解される。本発明の意味における鎖は、ポリマーの骨格に対して垂れ下がるまたは側鎖にある原子の基である。配列は、骨格に属する原子の基であり、この基はポリマーの繰り返し部分の1つを構成する。
【0113】
好ましくは、半結晶性ポリマーのポリマーの骨格は、油性相に相溶である。
【0114】
好ましくは、本発明の組成物において使用される半結晶性ポリマーは、70℃未満(25℃≦M.Pt.<70℃)の融解温度(または融点)、M.Ptを示し、この温度は、本発明による組成物が受けることを意図されているケラチン物質、特に皮膚の温度と少なくとも等しい。融点は、任意の知られている方法、特に示差走査熱量計(D.S.C.)で特に測定することができる。
【0115】
好ましくは、半結晶性ポリマーの結晶化可能な配列または鎖は、それぞれのポリマーの全質量の少なくとも30質量%、好適には少なくとも40質量%に相当する。本発明によって使用される、結晶化可能な配列を有する半結晶性ポリマーは、ブロックまたはマルチブロックコポリマーである。これらは反応性(あるいはエチレン性)二重結合を有するモノマーの重合または重縮合によって得ることができる。本発明のポリマーが結晶化可能な側鎖を有するポリマーである場合、これらは、有利にはランダムまたは統計的な形態である。
【0116】
本発明の半結晶性ポリマーは、合成由来である。さらに、これらは多糖骨格を含まない。
【0117】
本発明において使用することができる半結晶性ポリマーは、好ましくは、少なくとも1つの結晶化可能な側鎖を有するポリマー(ホモポリマーまたはコポリマー)、および骨格内に少なくとも1つの結晶化可能な配列を有するポリマー(ホモポリマーまたはコポリマー)、例えば米国特許出願第5156911号に記載されたものから選択される。結晶化可能な側鎖または配列は、疎水性である。
【0118】
本発明の好ましい実施形態によると、半結晶性ポリマーは、結晶化可能な鎖を有する少なくとも1つのモノマーの重合から得られるホモポリマーおよびコポリマーから特に選択され、後者は少なくとも11個の炭素原子および最大で40個の炭素原子、好適には最大24個の炭素原子を含むアルキル鎖から選択される。これらは特に少なくとも12個の炭素原子を含むアルキル鎖であり、好ましくはこれらは14から24個の炭素原子を含むアルキル鎖(C14〜C24)である。これらは炭化水素のアルキル鎖(炭素原子および水素)またはフッ素化あるいは過フッ素化アルキル鎖(炭素原子、フッ素原子および場合により水素原子)であり得る。これらがフッ素化または過フッ素化アルキル鎖である場合、これらは少なくとも6個の炭素原子がフッ素化された、少なくとも11個の炭素原子を含む。
【0119】
本発明の意味において、「アルキル」は、飽和基(不飽和基を含まない)を意味するものと理解される。
【0120】
本発明の特定の実施形態によると、半結晶性ポリマーは、C14〜C24のアルキル(メタ)アクリレート、C11〜C15のペルフルオロアルキル(メタ)アクリレート、フッ素原子を有するまたは有さないC14〜C24のNアルキル(メタ)アクリルアミド、C14からC24のアルキルまたはペルフルオロアルキル鎖を有するビニルエステル、C14からC24のアルキルまたはペルフルオロアルキル鎖を有するビニルエーテル、C14からC24のアルファ-オレフィン、C14からC24のアルキル基を有するパラ-アルキルスチレンから選択される、結晶化可能な鎖を有する少なくとも1つのモノマーの重合によって得られるホモポリマー、およびこれらのモノマーと、好ましくはメタクリル酸とは異なる親水性モノマー、例えばN-ビニルピロリドン、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、またはアクリル酸との共重合により得られる、これらのモノマーのコポリマーから選択される。このようなコポリマーは、例えば、N-メチルピロリドン、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、アクリル酸を有する、C14〜C24のアルキルアクリレート、C14〜C24のアルキルメタクリレート、C14〜C24のアルキルアクリルアミドまたはC14〜C24のアクリルメタクリルアミド、またはこれらの混合物のコポリマーであり得る。
【0121】
好ましくは、半結晶性ポリマーは、C14〜C24のアルキルアクリレートならびにC14〜C24のアルキルメタクリレートから選択されるモノマーの重合により得られるホモポリマーから、およびアクリル酸などの疎水性モノマーを有する、C14〜C24のアルキルアクリレートならびにC14〜C24のアルキルメタクリレートから選択されるモノマーの共重合により得られるコポリマーから選択される。
【0122】
本発明の組成物の半結晶性ポリマーは、架橋されていなくても部分的に架橋されていてもよいが、ただし、架橋の程度は、これらの融点を超える加熱による油性相中のこれらの溶解または分散を妨げない。したがって、これは重合中の多官能性モノマーの反応による化学的な架橋であり得る。したがって、これは、ポリマーが有する基間の水素タイプあるいは双極子の結合の定着(例えばカルボキシレートアイオノマーの間の双極子相互作用、これらの相互作用は弱く、ポリマーが有する骨格による)、またはポリマーが有する結晶化可能な配列と非晶質な配列との間の相分離のどちらかによる、物理的な架橋でもあり得る。
【0123】
好ましくは、本発明による組成物の半結晶性ポリマーは、架橋されていない。
【0124】
本発明の特定の実施形態によると、半結晶性ポリマーは、C14〜C24のアルキルアクリレートおよびC14〜C24のアルキルメタクリレートから選択される結晶化可能な鎖を有するモノマーの重合から得られるホモポリマーである。これらはLandecによりIntelimer(登録商標)の名称で市販されており、カタログ「Intelimer(登録商標) polymers」に記載されており、Landec IP22を特に挙げることができる。これらのポリマーは、室温で固体の形態である。これらは、結晶化可能な側鎖を有し、飽和C14〜C24のアルキルアクリレートまたはメタクリレートのホモポリマーに対応する。より詳しくは、ステアリルアクリレートのホモポリマー(Intelimer IPA-13.1) (INCI名: ポリC10〜30アルキルアクリレート)、およびベヘニルアクリレートのホモポリマー(Intelimer IPA-13.6) (INCI名: ポリC10〜30アルキルアクリレート)を挙げることができる。
【0125】
本発明の別の特定の実施形態によると、半結晶性ポリマーは、C14〜C24のアルキルアクリレートまたはC14〜C24のアルキルメタクリレートとアクリル酸とのコポリマーである。このタイプのコポリマーとして、ベヘニルアクリレートおよびアクリル酸の共重合によって得られたコポリマー、ステアリルアクリレートとアクリル酸との共重合によって得られたコポリマーを挙げることができる。
【0126】
本発明の好ましい実施形態によると、半結晶性ポリマーはホモポリマーであり、これはステアリルアクリレート(Intelimer IPA-13.1) (INCI名: ポリC10〜30アルキルアクリレート)のホモポリマー、ベヘニルアクリレート(Intelimer IPA-13.6) (INCI名: ポリC10〜30アルキルアクリレート)のホモポリマー、およびこれらの混合物から選択される。
【0127】
d) デキストリンと脂肪酸とのエステル
本発明による組成物は、デキストリンと脂肪酸との少なくとも1つのエステルを含む。
【0128】
より詳しくは、これはデキストリンと少なくとも1つの脂肪酸のモノ-またはポリエステルであり、特に式(C)に対応する:
【化2】

ここで、
- nは3から200の範囲、特に20から150の範囲、特に25から50の範囲の整数であり、
- 基R1、R2およびR3は、同一または異なっており、水素またはアシル基(R-CO-)から選択され、ここで、基Rは、5から29個、特に7から21個、特には11から19個、より詳しくは13から17個、さらには15個の炭素原子を有する、直鎖または分岐状の、飽和または不飽和の炭化水素基であるが、ただし、前記基R1、R2およびR3のうちの少なくとも1つは、水素とは異なる。
【0129】
特に、R1、R2およびR3は水素またはアシル基(R-CO-)を表し、ここで、Rは前に定義した炭化水素基であるが、ただし、前記基R1、R2およびR3のうちの少なくとも2つは、同一であり、水素原子と異なる。
【0130】
基R1、R2およびR3の組は、同一または異なって特徴付けられ、特に同一であり、アシル基(R-CO)である。
【0131】
特に、nは、有利には、本発明によるエステルの一般式(C)において、25から50で変化し、および特に38に等しい。
【0132】
特に基R1、R2および/またはR3が同一または頃なり、アシル基(R-CO)で特徴付けられる場合、これらはカプリル基、カプリン基、ラウリル基、ミリスチン基、パルミチン基、ステアリン基、アラキン基、ベヘン基、イソブチル基、イソバレリアン基、2-エチルブチル基、エチルメチルアセト基、イソヘプタン基、2-エチルヘキサン基、イソノナン基、イソデカン基、イソトリデカン基、イソミリスチン基、イソパルミチン基、イソステアリン基、イソアラキン基、イソヘキサン基、デカン基、ドデカン基、テトラデカン基、ミリストレイン基、ヘキサデカン基、パルミトレイン基、オレイン基、エライジン基、アスクレピン基、ゴンドレイン基、エイコセン基、ソルビン基、リノール基、リノレン基、プニカ基、ステアリドン基、アラキドン基、ステアロール基、エイコサニル基およびドコサノイル基、ならびにこれらの混合物から選択することができる。
【0133】
好ましくは、デキストリンと脂肪酸のエステルとして、少なくとも1つのパルミチン酸デキストリンが使用される。これは、単独または他のエステルと混合されて使用され得る。
【0134】
有利には、デキストリンと脂肪酸のエステルは、1つのグルコース単位に基づいて、2.5以下、特に1.5から2.5、好ましくは2から2.5で変化する置換度を有する。デキストリンエステルの質量平均分子量は、特に10000から150000、特に12000から100000、さらには15000から80000であり得る。デキストリンエステル、特にパルミチン酸デキストリンは、Chiba FlourからRHEOPEARL TLまたはRHEOPEARL KLの名称で商業的に入手可能である。
【0135】
e) 焼成シリカ
焼成シリカは、水素および酸素の存在下、1000℃で四塩化ケイ素(SiCl4)の連続火炎熱分解(flame pyrolysis)によって得られる。これらは、親水性または疎水性であり得る。
【0136】
本出願において、「親水性シリカ」は、純親水性シリカおよび親水性シリカでコートされた粒子の両方を意味するものと理解される。
【0137】
本出願において、「疎水性シリカ」は、純疎水性シリカおよび疎水性シリカでコートされた粒子の両方を意味するものと理解される。
【0138】
本発明によって使用することができる親水性の特徴の焼成シリカの中で、DEGUSSA HULSによりAEROSIL 90、130、150、200、300および380の商標名で販売されているものを、特に挙げることができる。
【0139】
本発明によって使用することができる疎水性の特徴の焼成シリカの中で、DEGUSSA HULSによりAEROSIL(登録商標) R202、R805、R812、R972およびR974の商標名で販売されているものを、特に挙げることができる。
【0140】
f) 有機親和性粘土
有機親和性粘土として、C10からC22の塩化アンモニウムで変性されたヘクトライト(例えばジステアリルジメチル塩化アンモニウムで変性されたヘクトライト)などの変性粘土、例えばELEMENTISによりBentone 38V(登録商標)の名称で市販されているものを、挙げることができる。
【0141】
構造化剤は、好ましくは、デキストリンと脂肪酸のエステル、特にパルミチン酸デキストリンから選択される。
【0142】
(ポリオール)
組成物Aは、有利には、グリセロール、ソルビトール、プロピレングリコール、ペンチレングリコール、ブチレングリコール、プロパンジオール、グリセロールなどのポリオールへのエチレンオキシドとC3〜C4アルキレンオキシドの付加生成物(例えばポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセロール(INCI名: PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3 グリセリン)、例えばNOFによりWILBRIDE S-753の名称で市販されている化合物)、グリセロールの2-エチルヘキシルエステル(INCI名: エチルヘキシルグリセリン)、カプリリルグリコールおよびこれらの混合物から選択することができる、ポリオールを含む。
【0143】
ポリオールは、組成物Aの、5質量%から40質量%、好適には10質量%から30質量%、さらに好適には12質量%から25質量%に相当する。
【0144】
(B. 水性組成物)
本出願において、「水性組成物」は、少なくともいくらかの水を含む組成物を意味するものと理解される。
【0145】
水性組成物は、水とは別に、例えば、1から8個の炭素原子、特に1から6個の炭素原子を含む低級モノ-アルコール(例えばエタノール、イソプロパノール、プロパノールおよびブタノール)、6から80のエチレンオキシド基を有するポリエチレングリコール、ポリオール(例えばプロピレングリコール、イソプレングリコール、ブチレングリコール、グリセリンおよびソルビトール)、アセトン、およびこれらの混合物から選択される、水に相溶な有機溶媒を含むことができる。
【0146】
好ましくは、組成物Bはエマルションではない。
【0147】
好ましくは、組成物Bは水性溶液である。一実施形態によると、組成物Bは水、および場合により少なくとも1つの水溶性有機溶媒のみを含み、これは、存在する場合、水と有機溶媒が水中で相溶であることを意味し、組成物Bの100%に相当する。より詳しくは、組成物Bは、水および水溶性有機溶媒のみを含む。
【0148】
好ましくは、組成物Bは、脂肪物質、特に油を含まない。
【0149】
本発明の組成物において使用される水は、純粋な脱塩水であり得るが、ミネラルウォーターおよび/または温泉水(thermal water)ならびに/あるいは海水でもあり得、言い換えると、組成物の水は、部分的または全体に、ミネラルウォーター、温泉水、海水およびこれらの混合物から選択される水から構成され得る。ミネラルウォーターまたは温泉水は、天然のミネラルウォーターまたは温泉水だけでなく、ミネラル構成成分および/または補助的な微量元素が豊富な天然または温泉の水と同様に、無機水性溶液ならびに/あるいは精製された(脱塩化されたあるいは蒸留された)水から調製された微量元素を含むものを表す。
【0150】
本発明によって使用される温泉または天然のミネラルウォーターは、例えば、Vittel水、Vichy Basin水、Uriage水、Roche Posay水、Bourboule水、Enghien-les-Bains水、Saint Gervais-les-Bains水、Neris-les-Bains水、Allevar-les-Bains水、Digne水、Maizieres水、Neyrac-les-Bains水、Lons-le-Saunier水、les Eaux Bonnes、Rochefort水、Saint Christau水、Fumades水およびTercis-les-bains水、ならびにAvene水から選択することができる。
【0151】
好ましくは、組成物Bは、少なくとも70%、好ましくは少なくとも75%、好適には80%の水を含む。
【0152】
C/ 添加剤
組成物Aおよび/または組成物B、好ましくは組成物Aは、特に美容活性成分、例えば水和活性成分、抗脂漏性剤、老化防止活性成分、抗シワ活性成分、抗菌活性成分、抗炎症性または鎮痛活性成分、脂肪分解または減量活性成分、フィラー、日焼け防止剤、皮膚または毛髪を染色するための薬剤、コンシーラー活性成分、制汗活性成分、脱臭成分、ヘアートリートメント活性成分、脱毛剤、顔料、着色料、香料、電解質、pH調整剤、保存料、およびこれらの混合物から選択することができる、少なくとも1つの添加剤を含むことができる。
【0153】
I) 水和活性成分、例えば乳酸ナトリウム、ポリオール、および特にグリセリン、ソルビトールまたはポリエチレングリコール、マンニトール、アミノ酸、ヒアルロン酸およびこの誘導体、ラノリン、尿素および尿素を含む混合物(例えばNMF(「天然保湿成分」))、ワセリン、N-ラウロイルピロリドンカルボン酸およびこの塩、必須脂肪酸、エッセンシャルオイル、およびこれらの混合物。
【0154】
II) 抗脂漏性剤、例えば以下から選択される:
- 硫黄および硫黄誘導体
- 亜鉛塩、例えば乳酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、ピドロ酸亜鉛、カルボン酸亜鉛、サリチル酸亜鉛および/またはシステイン酸亜鉛;
- 塩化セレン;
- ビタミンB6またはピリドキシン;
- カプリロイルグリシンと、サルコシンと、特にSEPPICによりSepicontrol A5(登録商標)の商標名で市販されているシナモン(Cinnamomum zeylanicum)の抽出物との混合物;
- 特にSECMAによりPhlorogine(登録商標)の商標名で市販されているカラフトコンブ(Laminaria saccharina)の抽出物;
- 特にSILABによりSebonormine(登録商標)の商標名で市販されているセイヨウナツユキソウ(Spiraea ulmaria)の抽出物;
- 全て例えばMARUZENにより市販されている、アルニカモンタナ(Arnica montana)、アカナイキ(Cinchona succirubra)、チョウジ(Eugenia caryophyllata)、ホップ(Humulus lupulus)、セイヨウオトギリソウ(Hypericum perforatum)、セイヨウハッカ(Mentha piperita)、マンネンロウ(Rosmarinus officinalis)、サルビヤ(Salvia officinalis)、およびタチジャコウソウ(Thymus vulgaris)の植物の抽出物;
- 特にEUROMEDにより市販されているノコギリヤシ(Serenoa repens)の抽出物;
- アザミ属(Silybum genus)の植物の抽出物;
- サポゲニン(sapogenins)を含む植物抽出物、特にジオスゲニンまたはヘコゲニンが豊富なヤマノイモ(Dioscoreaceae)の抽出物;
- オイゲノールおよびオイゲニルグルコシドを含むクローブ(Eugenia caryophyllata)の抽出物;
- およびこれらの混合物。
【0155】
III) 老化防止活性成分または抗シワ活性成分は、皮膚の老化の任意の兆候をトリートメントするまたは防ぐことができる全ての活性成分から選択することができる。これらは、例えば、抗フリーラジカル剤、角質溶解剤、ビタミン類、抗エラスターゼ剤および抗コラゲナーゼ剤、プロチド、脂肪酸誘導体、ステロイド、微量元素、増白剤、藻類およびプランクトンの抽出物、酵素および補酵素、フラボノイド、セラミド、調色剤、筋弛緩剤、糖類、およびこれらの混合物から選択することができる。
【0156】
1) 抗フリーラジカル剤および抗酸化剤として、リン酸誘導体(例えばエチレンジアミンテトラ(メチレンリン)酸、ヘキサメチレンジアミンテトラ(メチレンリン)酸、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンリン)酸、およびこれらの塩、特にこれらのナトリウム塩)、エチレンジアミンテトラ酢酸およびこれらの塩(例えばナトリウム塩)、グアノシン、スーパーオキシジスムターゼ(superoxidismutase)、トコフェロール(ビタミンE)、およびこれらの誘導体(酢酸塩)、エトキシキン、ラクトフェリン、ラクトペルオキシダーゼ、および窒素酸化物誘導体、スーパーオキシドジスムターゼ(superoxide dismutases)、グルタチオンペルオキシダーゼ、抗ラジカル活性を有する植物抽出物(例えばSilabによりDetoxilineの参照名で市販されている水性の小麦胚芽抽出物)、ポリフェノールが豊富な植物抽出物(例えば緑茶およびグレープ、ならびにこれらの混合物)を、特に挙げることができる。
【0157】
2) 角質溶解剤として、α-ヒドロキシ-酸、特に果実から誘導される酸(例えばグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、酒石酸およびマンデル酸、これらの誘導体ならびにこれらの混合物)、β-ヒドロキシ-酸(例えばサリチル酸およびこの誘導体、例えばn-オクタノイル-5-サリチル酸またはn-ドデカノイル-5-サリチル酸)、α-ケト-酸(例えばアスコルビン酸またはビタミンCおよびこれらの誘導体、例えばこれらの塩(例えばアスコルビン酸ナトリウム、アスコルビルリン酸マグネシウムあるいはアスコルビルリン酸ナトリウム)、これらのエステル(例えば酢酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビルならびにプロピオン酸アスコルビル)、またはこれらの糖誘導体(例えばグリコシル化アスコルビン酸)ならびにこれらの混合物)、β-ケト-酸、レチノイド(例えばレチノール(ビタミンA)およびこれらのエステル)、レチナール、レチノイン酸およびこれらの誘導体、同様に仏国特許出願第2570377号、欧州特許出願第199636号、欧州特許出願第325540号、欧州特許出願第402072号に記載されているレチノイド、アダパレン、カロテノイド、ならびにこれらの混合物を、例えば挙げることができる。
【0158】
3) ビタミン類として、前述のビタミンA、EおよびCとは別に、ビタミンB3(またはビタミンPPあるいはナイアシンアミド)およびこれらの誘導体(ニコチン酸トコフェロール、ニコチニルアルコールとカルボン酸とのエステル、2-クロロニコチンアミド、6-メチルニコチンアミド、6-アミノニコチンアミド、N-メチルニコチンアミド、N,N-ジメチルニコチンアミド、N-(ヒドロキシメチル)ニコチンアミド、キノリン酸イミド、ニコチンアニリド、N-ベンジルニコチンアミド、N-エチルニコチンアミド、ニフェナゾン、ニコチンアルデヒド、イソニコチン酸、メチルイソニコチン酸、チオニコチンアミド、ニアラミド、2-メルカプトニコチン酸、ニコモールならびにニアプラジン)、ビタミンB5(またはパンテノールあるいはパンテニルアルコールあるいは2,4-ジヒドロキシ-N-(3-ヒドロキシプロピル)-3,3-ジメチル-ブタンアミド)、その様々な形態: D-パンテノール、DL-パンテノール)、およびこれらの誘導体ならびにこれらの類似物、例えばパントテン酸カルシウム、パンテチン(panthetine)、パントテイン(pantotheine)、エチルパンテニルエーテル、パンガミン酸、ピリドキシン、パントイルラクトース、ならびにこれらを含む天然の化合物、例えばロイヤルゼリー、ビタミンDおよびこれらの類似物、例えばWO 00/26167に記載されたもの; ビタミンFまたはこの類似物、例えば少なくとも1つの二重結合を有する不飽和酸の混合物、特にリノール酸、リノレン酸およびアラキドン酸との混合物、あるいはこれらを含む化合物、特にこれらを含む植物由来の油、例えばホホバ油、ならびにこれらの混合物を、特に挙げることができる。
【0159】
4) 抗エラスターゼ剤として、ペプチド誘導体、特に豆科植物の穀物からのペプチド、例えばLaboratorires Seriobiologiques de NancyによりParelastylの参照名で市販されているもの; 仏国特許出願第2180033号に記載されたN-アシルアミノ-アミドの誘導体、例えばエチル{2-[アセチル-(3-トリフルオロメチルフェニル)-アミノ]-3-メチル-ブチリルアミノ}アセテートおよび{2-[アセチル-(3-トリフルオロ-メチルフェニル)-アミノ]-3-メチル-ブチリルアミノ}酢酸ならびにこれらの混合物を、特に挙げることができる。
【0160】
5) 抗コラゲナーゼ剤として、メタロプロテアーゼ阻害剤、例えばエチレンジアミン-テトラ酢酸(EDTA)、システイン、およびこれらの混合物を、挙げることができる。
【0161】
6) プロチド(またはペプチド)として、小麦、米、麦芽または大豆のタンパク質、およびこれらの加水分解物、例えばSilabによりTensineの参照名で市販されているもの、ならびにこれらの混合物を、例えば挙げることができる。
【0162】
7) 脂肪酸誘導体として、大豆の必須脂肪酸のリン脂質を含むポリ不飽和リン脂質、およびこれらの混合物を、特に挙げることができる。
【0163】
8) ステロイドとして、DHEAまたはデヒドロエピアンドロステロン、これらの生物学的な前駆体、これらの代謝産物、およびこれらの混合物を、例えば挙げることができる。DHEAの「生物学的な前駆体」は、特に、Δ5-プレグネノロン、17α-ヒドロキシプレグネノロンおよび17α-ヒドロキシ硫酸プレグネノロンを意味するものと理解される。DHEAの誘導体は、これらの代謝誘導体およびこれらの化学的誘導体の両方を意味するものと理解される。代謝誘導体として、Δ5-アンドロステン-3,17-ジオール、特に5-アンドロステン3β、17β-ジオール、Δ4-アンドロステン-3,17-ジオン、7ヒドロキシDHEA(7α-ヒドロキシDHEAまたは7β-ヒドロキシ-DHEA)ならびにそれ自体7β-ヒドロキシDHEAとベンゾイルDHEAとの代謝産物である、7-ケト-DHEAを、特に挙げることができる。
【0164】
9) 微量元素として、銅、亜鉛、セレン、鉄、マグネシウム、マンガン、およびこれらの混合物を、例えば挙げることができる。
【0165】
10) 増白剤または脱色素剤として、コウジ酸およびこの誘導体、ヒドロキノンおよびこの誘導体(例えばアルブチンならびにこのエステル)、ビタミンCおよびこの誘導体(例えばアスコルビルリン酸マグネシウム)、塩(例えばカルシウムDスルホン酸パンテテイン)、エラグ酸およびこの誘導体、ルシノール、リノール酸およびこの誘導体、植物、特に甘草、桑またはタツナミソウの抽出物、グルタチオンおよびこの前駆体、システインおよびこの前駆体、WO 99/10318に記載されたアミノフェノールから誘導された化合物(例えば特にN-エチル-オキシカルボニル-4-アミノフェノール、N-エチルアミノカルボニル-O-エチルオキシカルボニル-4-アミノフェノール、N-コレステリルオキシカルボニル-4-アミノフェノール、N-エチルアミノカルボニル-4-アミノフェノール、フェニル-エチル-レソルシノール(シムホワイト))、およびこれらの化合物の混合物を、例えば挙げることができる。
【0166】
11) 藻類の抽出物として、紅藻類または褐藻類の抽出物、例えばコンブ科(Laminaria family)の褐藻類の抽出物(例えばラミナリアディギタータ(Laminaria digitata)種からの抽出物)、より詳しくは、2つのウロン酸、マンヌロン酸およびグルロン酸の連結を含むオリゴ糖の濃縮された溶液である、CODIFによりPhycosaccharidesの名称で販売されているものを、挙げることができる。
【0167】
12) プランクトン抽出物として、ChimexによりMEXORYL SAHの名称で市販されている水性分散体のプランクトン(CTFA名: ビトレオシラフェルメント(Vitreoscilla Ferment))を挙げることができる。
【0168】
13) 酵素として、動物、微生物(細菌、真菌あるいはウイルス)または合成(化学的あるいはバイオテクノロジーの合成により得られる)由来の任意の酵素を、純結晶形態または不活性希釈剤中の希釈形態で、使用することができる。リパーゼ、プロテアーゼ、ホスホリパーゼ、ラッカーゼ、セルラーゼ、ペルオキシダーゼ(特にラクトペルオキシダーゼ)、カタラーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ、または前記酵素を含む植物抽出物、およびこれらの混合物を、例えば挙げることができる。これらは例えばNovo Nordiskにより「Substilisine SP 554」の商標名で販売されているもの、およびLaboratoires Serobiologiques de Nancyにより「LYSOVEG LS」の商標名で販売されているものから選択することができる。
【0169】
14) 補酵素として、アルケニル鎖を有するベンゾキノンのファミリーに属するユビキノンまたはコエンザイムQ10、ビオチン(またはビタミンH)であるコエンザイムR、およびこれらの混合物を、特に使用することができる。
【0170】
15) フラボノイドとして、変化した置換基および異なる酸化レベルを含むことができる、3-フェニルクロマン骨格から形成される、フラボノイドの下位分類を構成するイソフラボノイドを、例えば挙げることができる。用語「イソフラボノイド」は様々な分類の化合物を一緒にしており、これらの中で、イソフラボン、イソフラバノン、ロテノイド、プテロカルパン、イソフラバン、イソフラバン-3-エン、3-アリールクマリン、3-アリール-4-ヒドロキシ-クマリン、クメスタン、クマロノクロモン、α-メチル-デオキシベンゾイン、2-アリールベンゾフラン、およびこれらの混合物を挙げることができる。イソフラボノイドは、天然または合成由来であり得る。「天然由来」は、天然由来、一般的には植物の構成成分から様々な抽出プロセスにより得られた、純粋な状態または様々な濃度の溶液の状態におけるイソフラボノイドを意味するものと理解される。「合成由来」は、化学的合成により得られた、純粋な状態または異なる濃度の溶液の状態におけるイソフラボノイドを意味するものと理解される。天然由来のイソフラボノイドとして、ダイジン(daidzine)、ゲネスチン、ダイゼイン、ホルムオノネチン、クネアチン、ゲネステイン、イソプルネチンおよびプルネチン、カジャニン、オロボール、プラテンセイン、サンタル、ジュニペゲニンA、グリシテイン、アフロルモシン、レツシン、テクトリゲニン、イリソリドンおよびジャマイシン、同様にこれらの類似物および代謝産物を、挙げることができる。
【0171】
16) セラミドとして、天然または合成由来の任意のタイプのセラミド、例えばタイプII、タイプIII、タイプIV、タイプVまたはタイプVI、およびこれらの混合物を、使用することができる。セラミドとして、N-オレオイルジヒドロスフィンゴシン、N-ステアロイルフィトスフィンゴシン、N-α-ヒドロキシベヘノイルジヒドロスフィンゴシン、N-α-ヒドロキシパルミトイルジヒドロスフィンゴシン、N-リノレオイルジヒドロスフィンゴシン、N-パルミトイルジヒドロスフィンゴシン、N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、N-ベヘノイルジヒドロスフィンゴシン、およびこれらの混合物を、例えば挙げることができる。
【0172】
17) 調色剤として、以下を例えば挙げることができる:
・合成ポリマー;
・天然由来のポリマー;
・混合シリケート;
・ワックスの微小粒子;
・無機フィラーのコロイド粒子。
【0173】
- 調色剤として使用することができる合成ポリマーは、以下から選択することができる:
・ポリウレタンポリマーおよびコポリマー;
・アクリルポリマーおよびコポリマー;
・スルホン化イソフタル酸のポリマー;
・グラフト化シリコーンポリマー;
・水溶性または水分散性単位およびLCST(下限臨界溶液温度)単位を含む、水溶性または水分散性ポリマー。
【0174】
- 調色剤として使用することができる、ポリウレタンコポリマー、アクリルコポリマーおよび他の合成ポリマーは、特に重縮合物、ハイブリッドポリマーおよび相互侵入ポリマーネットワーク(IPNs)から選択することができる。「相互侵入ポリマーネットワーク」は、2つのタイプのモノマーの同時の重合および/または架橋により得られた、2つの絡まったポリマーの混合物を意味するものと理解され、この得られた混合物は、固有のガラス転移温度を有する。調色剤として好適なIPNsの例、およびこの調製方法は、米国特許出願第6139322号および米国特許出願第6465001号に例えば記載されている。好ましくは、IPNは少なくとも1つのポリアクリルポリマーを含み、より好ましくは、これは少なくとも1つのポリウレタンまたはフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンとのコポリマーをさらに含む。好ましい実施形態によると、IPNはポリウレタンポリマーおよびポリアクリルポリマーを含む。このようなIPNsは、特にAir Productsにより市販されている、Hybridurの範囲のものである。調色剤として特に好ましいIPNは、質量平均サイズが90と110nmとの間であり、数平均サイズが約80nmである粒子の水性分散体の形態である。このIPNは、好ましくは約-60℃から100℃の範囲のガラス転移温度Tgを有する。このタイプのIPNは、Air ProductsによりHybridur X-01602の商標名で特に市販されている。本発明における使用に好適な別のIPNは、Hybridur X18693-21またはHybridur 875ポリマー分散体として表される。
【0175】
- 調色ポリマーとして好適な他のIPNsには、ポリウレタンと、フッ化ビニリデンおよびヘキサフルオロプロピレンのコポリマーとの混合物から構成されるIPNs、特に米国特許出願第5349003号に記載された通り調製されたものが含まれる。変形例として、これらは、フッ素化コポリマーのアクリルポリマーに対する比が70:30と75:25との間の、水中のコロイド分散体の形態で、AtofinaからKYNAR RC-10.147およびKYNAR RC-10.151の商標名で商業的に入手可能である。
【0176】
- グラフト化シリコーンポリマーの例は、欧州特許出願第1038519号に示されており、これは参照により本明細書に援用する。グラフト化シリコーンポリマーの好ましい例は、チオプロピレンタイプの結合単位を介してグラフト化され、ポリ(メタ)アクリル酸タイプとアルキルポリ(メタ)アクリレートタイプのポリマー部分が混合されたポリジメチルシロキサンである、ポリシリコーン-8(CTFA名)である。このタイプのポリマーは、特に3MからVS 80(水中10%)またはLO 21(パウダー形態)の商標名で特に入手可能である。これは、プロピルチオ、メチルアクリレート、メチルメタクリレートおよびメタクリル酸基を有する、ポリジメチルシロキサンのコポリマーである。
【0177】
- 前述の合成ポリマーは、ラテックスの形態であり得る。調色剤として使用することができる適切なラテックスとして、ポリエステル-ポリウレタンおよびポリエーテル-ポリウレタンの分散体、例えばNoveonによりAvalure UR410およびUR460の名称で、ならびにNeorez R974、Neorez R981、Neorez R970の名称で市販されているもの、同様に、アクリルコポリマー分散体、例えばAveciaによりNeocryl XK-90の名称で市販されているものを、特に挙げることができる。
【0178】
- 最後に、調色ポリマーとして適切な合成ポリマーは、水溶性または水分散性単位を含み、かつLCST単位を含む、水溶性または水分散性ポリマーであり得、前記LCST単位は、特に、1質量%の濃度において、5から40℃の水中の分離温度を示す。このタイプのポリマーは、仏国特許出願第2819429号に、より完全に記載されている。
【0179】
- 調色剤として使用することができる天然由来のポリマーは、以下から選択することができる:
・植物タンパク質および植物タンパク質の加水分解物;
・場合によりミクロゲルの形態の、植物由来の多糖類、例えばデンプン;
・および植物由来のラテックス。
【0180】
調色剤として使用することができる、植物タンパク質および植物タンパク質の加水分解物の例として、トウモロコシ、ライ麦、小麦、ソバ、ゴマ、スペルト(spelt)、エンドウ、豆、レンティル、大豆およびルピン(lupin)からのタンパク質およびタンパク質の加水分解物を挙げることができる。
【0181】
調色剤として使用することができる多糖類は、熱可逆性または架橋ゲル、同様に溶液を形成することができる、天然由来の多糖類から選択することができる。「熱可逆性」は、一度溶液が使用される多糖類のゲル化温度特性未満に冷却されても、これらのポリマー溶液のゲル状態が可逆的に得られることを意味するものと理解される。このタイプの天然由来の多糖類として、カラギーナン(特にカッパカラギーナンおよびイオタカラギーナン)、寒天、ジェラン(gellan)、アルギネート、ペクチン、キトサンおよびこの誘導体、プルランおよびこの誘導体を、挙げることができる。調色する多糖類は、仏国特許出願第2829025号に記載されている通り、ミクロゲルの形態で存在することができる。
【0182】
多糖類は、デンプンおよびこの誘導体から選択することもできる。デンプンは任意の由来: 例えば、米、トウモロコシ、ポテト、キャッサバ、エンドウ、小麦またはオートムギであることができ、これは天然のまま、または場合により架橋、アセチル化あるいは酸化タイプの処理によって変性されることができる。これは場合によりグラフト化されることができる。調色剤として使用することができるデンプンとして、Lambert-RiviereによりRemi Driの名称で市販されているものを、例えば挙げることができる。
【0183】
- 本発明により使用することができる調色剤の別の分類は、混合シリケートから構成される。この表現は、アルカリ金属(例えばNa、Li、K)またはアルカリ土類金属(例えばBe、Mg、Ca)および遷移金属から選択されるカチオンのいくつかのタイプを含む、天然または合成由来の全てのシリケートを意味するものと理解される。フィロシリケート、つまり、間に金属カチオンが含まれているシート状にSiO4の四面体が組織された構造を有するシリケートが、好ましくは使用される。調色剤として特に好ましいシリケートのファミリーは、ラポナイト(laponite)のファミリーである。ラポナイトは、モンモリロナイトと同様の層構造を有する、マグネシウム、リチウムおよびナトリウムのシリケートである。ラポナイトは、「ヘクトライト」と呼ばれる天然の鉱物の合成形態である。RockwoodによりLaponite XLSまたはLaponite XLGの名称で市販されているラポナイトを、例えば使用することができる。
【0184】
- 調色剤のさらに別の分類は、ワックスの微小粒子から構成される。これらは、一般的に5μm未満、または好適には0.5μm未満の直径を有する粒子であり、本質的に、例えばカルナバワックス、キャンデリラ(Candelilla)ワックスあるいはアルファワックスから選択される、1つのワックスまたはワックスの混合物から構成される。ワックスまたはワックスの混合物の融点は、好ましくは50℃と150℃との間である。
【0185】
- さらなる変形例において、無機フィラーのコロイド粒子を、調色剤として使用することができる。「コロイド粒子」は、0.1と100nmとの間、好ましくは3と30nmとの間にある数平均直径を有する、水性媒体、水性アルコール媒体またはアルコール媒体中に分散された粒子を意味するものと理解される。無機フィラーの例として、シリカ、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、酸化亜鉛および二酸化チタンを挙げることができる。特に好ましい無機フィラーは、シリカである。シリカのコロイド粒子は、Catalysts & ChemicalsからCOSMO S-40およびCOSMO S-50の商標名で、コロイダルシリカの水性分散体の形態で、特に入手可能である。シリカ-アルミナコロイド粒子複合体、例えばGraceによりLudox AM、Ludox HSAおよびLudox TMAの名称で市販されているものも、使用することができる。
【0186】
18) 顔のしわを滑らかにする薬剤である筋弛緩剤として、サポゲニン(欧州特許出願第1352643号参照)、アデノシン(仏国特許出願第0214828号参照)、カルシウムチャネルに関連するレセプターの拮抗薬(仏国特許出願第2793681号参照)、および特にマンガンおよびこの塩(仏国特許出願第2809005号参照)、塩素チャネルに関連するレセプターの作動薬、これらの中のグリシン(欧州特許出願第0704210号参照)ならびにアイリスパリーダ(Iris pallida)の特定の抽出物(仏国特許出願第2746641号参照)を、例えば挙げることができる。
【0187】
19) 糖として、D-マンノースなどの単糖類、L-ラムノース、多糖類、C-グリコシドおよびこれらの誘導体、例えばC-β-D-キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン、C-β-D-(3,4,5-トリアセトキシ)キシロピラノシド-n-プロパン-2-オン、C-β-D-キシロピラノシド-2-ヒドロキシ-プロパン-2-オンおよびこれらの混合物を、挙げることができる。
【0188】
IV) 抗菌または抗真菌活性成分および保存料、特にイセチオン酸ヘキサミジン、ウンデシレン酸およびこの塩、過酸化ベンゾイル、安息香酸およびこの塩、フィチン酸およびこの塩、サリチル酸およびこの塩、ソルビン酸およびこの塩、レブリン酸、ベンジルアルコール、デヒドロ酢酸およびこの塩、アニス酸、酸性N-アセチル-L-システイン、リポ酸、アゼライン酸およびこの塩、アラキドン酸、レゾルシノール、2,4,4’-トリクロロ-2’-ヒドロキシジフェニルエーテル、オクトロピロックス、オクトキシグリセリン、オクタノイルグリシン、カプリロイルグリシン、ファルネソール、フィトスフィンゴシン、セレン誘導体、亜鉛ピリチオン、クロルフェネシン、フェノキシエタノール、パラベンとも呼ばれるパラヒドロキシ安息香酸のエステル、ホルムアルデヒドリベレイター(liberator)(例えばイミダゾリジニル尿素またはジアゾリジニル尿素)、カルバミン酸ハロアルキニル(例えばブチルカルバミン酸3-ヨード-2-プロピニル(IPBC))、1,2-オクタンジオールとも呼ばれるカプリリルグリコール、ペンチレングリコール、N-(3-クロロアリル)ヘキサミニウム(またはクオタニウム-15)クロリド、塩酸ポリヘキサメチレンビグアニド(CTFA名: ポリアミノプロピルビグアニド)、アルキルトリメチル-臭化アンモニウム(例えばドデシルトリメチル臭化アンモニウム、ミリスチルトリメチル臭化アンモニウム、ヘキサデシルトリメチル臭化アンモニウム)、およびこれらの混合物。これらの保存料は、特に水性組成物で存在することができる。
【0189】
V) 抗炎症性または鎮痛活性成分、例えば五員環トリテルペン類およびこれらを含む植物(例えば甘草(Glycyrrhiza glabra))からの抽出物、例えばβ-グリチルレチン酸およびこの塩ならびに/またはこの誘導体(グリチルレチン酸モノグルクロニド、グリチルレチン酸ステアリルならびに3-ステアロイルオキシグリチルレチン酸)、ウルソル酸およびこの塩、オレアノール酸およびこの塩、ベツリン酸およびこの塩、ボタンの抽出物、シャクヤクの抽出物、カラフトコンブの抽出物、カモミールの抽出物、ピジウムの抽出物、ボスウェリアセラータ(Boswellia serrata)の抽出物、センチペダクンニンガミ(Centipeda cunninghami)の抽出物、ヒマワリ(Helianthus annuus)の抽出物、アマの抽出物、コラノキの抽出物、クローブの抽出物、ヤナギラン(Epilobium Angustifolium)の抽出物またはバコパモンニエリ(Bacopa monieri)の抽出物、サリチル酸の塩(特にサリチル酸亜鉛)、Codifからの多糖類、キャノーラ油、ビサボロール、アラントイン、SeppicからのSepivital EPC(ビタミンEならびにCのリン酸ジエステル)、マスカットローズの油などのオメガ3不飽和油、クロフサスグリおよびエキウム(Echium)ならびに魚油、カプリロイルグリシン、SeppicからのSeppicalm VG(パルミトイルプロリンナトリウムおよびセイヨウスイレン)、トコトリエノール、ピペロナール、アロエベラおよびフィトステロール。
【0190】
VI) 脂肪分解または減量活性成分、言い換えると、有益で、脂肪組織の減少に直接的または間接的な作用を有するもの、例えば:
- キサンチン誘導体、例えばカフェインおよびこの誘導体、特に仏国特許出願第2617401号に記載されている、1-ヒドロキシ-アルキルキサンチン、クエン酸カフェイン、テオフィリンおよびこの誘導体、テオブロミン、アセフィリン、アミノフィリン、クロロエチルテオフィリン、ジプロフィリン、ジニプロフィリン、エタミフィリンおよびこの誘導体、エトフィリン、プロキシフィリン、またはキサンチン誘導体を含む組合せ、例えばカフェインとシラノールの組合せ(カフェインのメチルシラントリオール誘導体)(例えばExsymolによりcafeisilane Cの名称で市販されている製品)、あるいは他にはキサンチン塩基を含む天然由来の化合物、特にカフェイン、例えばお茶、コーヒー、ガラナ、マテ、コラノキ(Cola Nitida)の抽出物、特に8から10%のカフェインを含むガラナ果実(Paulina sorbilis)の乾燥抽出物、および特にマオウ(Ephedra plant)などの植物で天然の状態で見つけることができるエフェドリンならびにこの誘導体;
- 植物抽出物および海洋由来の抽出物、これらは阻害されるレセプター(例えばβ-2ブロッカーおよびNPYブロッカー、欧州特許出願第838217号に記載されている)に活性であるか、またはLDLあるいはVLDLのためのレセプターの合成を阻害するか、あるいはアデニルシクラーゼの活性を導くβレセプターおよびGタンパク質を刺激するのに活性である。このタイプの植物抽出物として、以下を例えば挙げることができる:
- ガルシニアカンボジア(Garcinia Cambogia)、
- ブプレウラムチネンシス(Bupleurum chinensis)の抽出物、
- セイヨウキヅタ(Hedera Helix)、アルニカ(Arnica Montana L)、ローズマリー(Rosmarinus officin-alis N)、マリーゴールド(Calendula officinalis)、セージ(Salvia officinalis L)、朝鮮人参(Panax ginseng)、セイヨウオトギリソウ(Byperycum Perforatum)、ナギイカダ(Ruscus aculeatus L)、シモツケ(Filipendula ulmaria L)、オルトシフォン(Orthosiphon Stamincus Benth)、カバノキ(Betula alba)、ケクロピア(cecropia)及びアルガン(argan)の抽出物、
- イチョウの抽出物、
- ツクシの抽出物、
- エスシン(escin)の抽出物、
- オケラ(cang zhu)の抽出物、
- クリサンテルムインジクム(Chrysanthellum indicum)の抽出物、
- ジオスゲニンが豊富なヤマノイモの抽出物、または純ジオスゲニン、あるいはヘコゲニンおよびこの誘導体、
-アルメニアセア(Armeniacea)属、アトラクチロディスプラチコドン(Atractylodis Platicodon)属、シノメニウム(Sinnomenum)属、ファルビチジス(Pharbitidis)属またはフレミンギア(Flemingia)属の植物の抽出物、
- コリウス(Coleus)、例えばC. フォルスコリ(C. Forskohlii)、C. ブルメイ(C. blumei)、C. エスキロリ(C. esquirolii)、C. スクテラリオイデス(C. scutellaroids)、C. キサンタンタス(C. xanthantus)およびC. バルバツス(C. Barbatus)の抽出物、例えば60%のホルスコリンを含むコレウスバルバツス(Coleus Barbatus)の根の抽出物、
- ブラックホアハウンド(black horehound)の抽出物、
- グイオア(Guioa)、シノブ(Davallia)、テルミナリア(Terminalia)、バリントニア(Barringtonia)、トレマ(Trema)またはアンチロビア(Antirobia)の抽出物。
【0191】
海洋由来の抽出物として、以下を挙げることができる:
- 藻類または植物プランクトンの抽出物、例えばロディステロール(rhodysterol)またはSecmaによりPHYCOX75の名称で市販されているラミナリア(Laminaria Digitata)の抽出物、仏国特許出願第2782921号に記載されているスケレトネマ属藻類(alga skeletonema)あるいは仏国特許出願第2774292号に記載されている珪藻類。
【0192】
VII) フィラー、特に光学的効果に寄与するもの、言い換えると皮膚への適用後、以下の光学的効果を与えることができるフィラー:
・つや消し効果または光沢の減少;
・ソフトフォーカス効果: 「ソフトフォーカス」は、皮膚の微小な起伏における、小さなシワ、毛穴および凹凸の目に見える減少であって、凹凸の微小な起伏に関連した欠点を示す皮膚への美容組成物の適用後、すぐに得られる減少を意味するものと理解される;
・血色の均質化および美白: 「血色の均質化」は、欠点を示す皮膚への美容組成物の適用後、すぐに得られる、皮膚の変色および色素の不均質の目に見える減少を意味するものと理解される。
【0193】
フィラーは固体粒子であり、一般的には白色で、組成物の媒体に不溶である。
【0194】
本発明において使用することができる光学的な効果を有するフィラーの中で、コートされているまたはされていない、無機フィラー(ルチルおよび/あるいはアナターゼ型の形態における非晶質または結晶性二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化セリウム、シリカ、アルミナ、窒化ホウ素、滑石、絹雲母、マイカ等)、同様に複合体フィラー、真珠層、粘土、デンプンおよびこの誘導体、アクリルスチレンの水性分散体、メラミン-ホルムアルデヒドまたは尿素-ホルムアルデヒド樹脂の粒子、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の水性分散体、ワックスの微小分散体、ビニルピロリドン/1-トリアコンテンのコポリマー、シリコーンワックスおよび樹脂、オルガノポリシロキサン粒子、膨張塩化ビニリデン、アクリロニトリルおよびメタクリレートのターポリマーのミクロスフィア、ナイロン粒子、セルロースのミクロビーズ、繊維および中空の半球状シリコーン粒子、例えばTakemoto Oil and FatによりNLK-500およびNLK-503の名称で市販されているものを、挙げることができる。
【0195】
例として、好ましくは部分的または完全に架橋された、粒子の形態のシリコーンエラストマー(オルガノポリシロキサンエラストマー)、例えばShin-EtsuによりKSG 15、KSG 16、KSG 17、KSG 18、KSG 26A、KSG 26B、KSG-31、KSG-32、KSG-33、KSG-41、KSG-42、KSG-43、KSG-44の参照名で販売されているものを挙げることができる。
【0196】
VIII) 日焼け防止剤、これは化粧の分野において一般的に使用することができる、UVAおよびUVBの化学的フィルターまたは物理的フィルターから選択することができる。
【0197】
UVBフィルターとして、以下を例えば挙げることができる:
(1) サリチル酸誘導体、特にサリチル酸ホモメンチルおよびサリチル酸オクチル;
【0198】
(2) ケイ皮酸誘導体、特にGivaudanによりParsol MCXの名称で市販されている、p-メトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル;
【0199】
(3) 液体のβ,β’-ジフェニルアクリレート誘導体、特にBASFによりUVINUL N539の名称で市販されている、2-エチルヘキシルα-シアノ-α,β’ジフェニルアクリレートまたはオクトクリレン;
【0200】
(4) p-アミノ安息香酸誘導体;
【0201】
(5) MerckによりEUSOLEX 6300の名称で市販されている、4-メチルベンジリデンカンファー;
【0202】
(6) MerckによりEUSOLEX 232の名称で市販されている、2-フェニルベンズイミダゾール5-スルホン酸;
【0203】
(7) 1,3,5-トリアジン誘導体、特に:
- BASFによりUVINUL T150の名称で市販されている、2,4,6-トリス[p-(2’-エチルヘキシル-1’-オキシカルボニル)-アニリノ]-1,3,5-トリアジン、および
- Sigma 3VによりUVASORB HEBの名称で市販されている、ジオクチルブタミドトリアゾン;
【0204】
(8) およびこれらのフィルターの混合物。
【0205】
UVAフィルターとして、以下を例えば挙げることができる:
(1) ジベンゾイルメタン誘導体、特にGivaudanによりPARSOL 1789の名称で市販されている、4-(tert-ブチル)4’-メトキシジベンゾイル-メタン;
【0206】
(2) ChimexによりMEXORYL SXの名称で市販されている、場合により部分的にまたは完全に中性化された形態の、ベンゼン1,4[ジ(3-メチリデンカンファー-10-スルホン)]酸;
【0207】
(3) ベンゾフェノン誘導体、例えば:
- 2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン(ベンゾフェノン-1);
- 2,2’,4,4’-テトラ-ヒドロキシベンゾフェノン(ベンゾフェノン-2);
- BASFによりUVINUL M40の名称で市販されている、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-ベンゾフェノン(ベンゾフェノン-3);
- 2-ヒドロキシ-4-メトキシ-ベンゾフェノン-5-スルホン酸(ベンゾフェノン-4)、同様にBASFによりUVINUL MS40の名称で市販されている、そのスルホネートの形態(ベンゾフェノン-5);
- 2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン(ベンゾフェノン-6);
- 5-クロロ-2-ヒドロキシベンゾフェノン(ベンゾフェノン-7);
- 2,2’-ジヒドロキシ-4-メトキシ-ベンゾフェノン(ベンゾフェノン-8);
- 2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン-5,5’-ジスルホン酸の二ナトリウム塩(ベンゾフェノン-9);
- 2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4’-メチル-ベンゾフェノン(ベンゾフェノン-10);
- ベンゾフェノン-11; および
- 2-ヒドロキシ-4-(オクチルオキシ)ベンゾフェノン(ベンゾフェノン-12)。
【0208】
(4) シラン誘導体またはベンゾフェノン基を有するポリオルガノシロキサン;
【0209】
(5) アントラニル酸塩、特にHaarman & ReinerによりNEO HELIOPAN MAの名称で市販されている、アントラニル酸メチル;
【0210】
(6) 1分子あたり少なくとも2つのベンゾアゾリル基または少なくとも1つのベンゾジアゾリル基を含む化合物、特に1,4-ビス-ベンズイミダゾリル-フェニレン-3,3’,5,5’-テトラスルホン酸、同様にHaarman & Reimerにより市販されているこれらの塩;
【0211】
(7) Nで置換されたベンズイミダゾリル-ベンザゾールまたはベンゾフラニル-ベンザゾールのケイ素を含む誘導体、特に:
- 2-[1-[3-[1,3,3,3-テトラメチル-1-[(トリメチルシリル)オキシ]-ジシロキサニル]プロピル]-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]-ベンズオキサゾール;
- 2-[1-[3-[1,3,3,3-テトラメチル-1-[(トリメチルシリル)オキシ]-ジシロキサニル]プロピル]-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]-ベンゾチアゾール;
- 2-[1-(3-トリメチルシラニル-プロピル)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]-ベンズオキサゾール;
- 6-メトキシ1,1’-ビス-(3-トリメチルシラニル-プロピル)-1H,1’H-[2,2’]ビベンズイミダゾリル-ベンズオキサゾール;
- および2-[1-(3-トリメチルシラニル-プロピル)-1H-ベンズイミダゾール-2-イル]-ベンゾチアゾール;
これらは欧州特許出願第1028120号に記載されている。
【0212】
(8) トリアジン誘導体、特にCiba GeigyによりTINOSORB Sの名称で市販されている、2,4-ビス{[4-(2-エチル-ヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシ-フェニル)-1,3,5-トリアジン、およびCiba GeigyによりTINOSORB Mの名称で市販されている、2,2’-メチレンビス-[6-(2Hベンゾトリアゾール-2-イル)4-(1,1,3,3-テトラメチル-ブチル)フェノール];
【0213】
(9) 特に欧州特許出願第0392883号に記載されている、特に以下の式:
【化3】

のベンゾトリアゾールシリコーン;
【0214】
(10) およびこれらの混合物。
【0215】
これらのフィルターのいくつかの混合物も、使用することができる。
【0216】
IX) 皮膚および毛髪のための着色剤、特にジヒドロキシアセトン(DHA)などの皮膚の着色剤、植物抽出物、例えばソルガムの抽出物などの天然の着色剤、および光学的増白剤。
【0217】
光学的増白剤は、当業者によく知られている蛍光物質のファミリーである。このような化合物は、「Fluorescent Whitening Agent, Encyclopedia of Chemical Technology, Kirk-Othmer」、Vol 11、p. 227〜241、第4編、1994年、Wileyに記載されている。これらは蛍光特性を与える化学化合物から構成される、光学的な手段によって皮膚を増白するための薬剤であり、紫外線を吸収し(400nm未満の波長において最大吸収)、380nmと830nmとの間にある波長で蛍光によってエネルギーを再放出する。400nmと480nmとの間にあるエネルギーの再放射は、可視範囲の青色の放射をもたらし、この放射が皮膚で起きる場合、視覚的な増白に寄与する。
【0218】
これらは、より詳しくは、290と400nmとの間のUVAおよびUVBを本質的に吸収し、400と525nmとの間を本質的に再放射する化合物として定義される。光学的増白剤の中で、スチルベン誘導体、クマリン誘導体、オキサゾールおよびベンズオキサゾール誘導体ならびにイミダゾール誘導体が、好ましくは使用される。このような化合物は、商業的にすぐに入手可能である。本発明による製品において好ましく使用される光学的増白剤は、Ciba GeigyによりTinopal CBS-X(登録商標)の名称で市販されている、ジスチリル-4,4’ビ-フェニルジ-スルホネートである。Ciba GeigyによりTinopal SOP(登録商標)およびUvitex OB(登録商標)の名称で市販されている、4,4’-ビス[(4,6-ジアニリノ-1,3,5-トリアジン-2-イル)アミノ]スチルベン-2,2’-ジスルホン酸ナトリウムおよび2,5チオフェンジ-イルビス(5tert-ブチル-1,3ベンズ-オキサゾール)も、例えば挙げることができる。
【0219】
X) コンシーラー活性成分、例えばビタミンK1およびこの誘導体、ならびにクマリン。
【0220】
XI) アルミニウムおよび/またはジルコニウム塩などの制汗活性成分、例えば、パーライト、アルミニウムクロロハイドレート、アルミニウムクロロハイドレックス、アルミニウムクロロハイドドレックスPEG、アルミニウムクロロハイドレックスPG、アルミニウムジクロロハイドレート、アルミニウムジクロロハイドレックスPEG、アルミニウムジクロロハイドレックスPG、アルミニウムセスキクロロハイドレート、アルミニウムセスキクロロハイドレックスPEG、アルミニウムセスキクロロハイドレックスPG、およびアルム塩(alm salt)、硫酸アルミニウム、アルミニウムジルコニウムオクタクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムペンタクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレート、アルミニウムジルコニウムトリクロロハイドレート、より詳しくは、REHEISによりREACH 301または303の名称で、あるいはGUILINI CHEMIEによりALOXICOLL PF 40の名称で市販されているアルミニウムクロロハイドレート、およびREHEISによりREACH AZP-908-SUFの名称で市販されているアルミニウムならびにジルコニウムの塩、アミノ酸を有する、ジルコニウムヒドロキシクロリドならびにアルミニウムヒドロキシクロリドの錯体(例えば米国特許出願第3792068号に記載されており、一般的に「ZAG錯体」の名称で知られているもの)、例えば、アルミニウムジルコニウムオクタクロロハイドレックスGLY、アルミニウムジルコニウムペンタクロロハイドレックスGLY、アルミニウムジルコニウムテトラクロロハイドレートGLYならびにアルミニウムジルコニウムトリクロロハイドレートGLY。
【0221】
XII) 脱臭活性成分、例えば、ピロリドンカルボン酸亜鉛(一般的にピドリン酸亜鉛と呼ばれている)、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、乳酸亜鉛、グルコン酸亜鉛およびフェノールスルホン酸亜鉛、2,4,4’-トリクロロ-2’-ヒドロキシジフェニルエーテル(トリクロサン)、2,4-ジクロロ-2’-ヒドロキシジフェニルエーテル、3’,4’,5’-トリ-クロロサリチルアニリド、1-(3’,4’-ジクロロフェニル)-3-(4’-クロロフェニル)尿素(トリクロカルバン)または3,7,11-トリメチル-ドデカ-2,5,10-トリエノール(ファルネソール)、セチルトリメチルアンモニウム塩などの第四級アンモニウム塩、セチルピリジニウム塩、クロルヘキシジンおよびこの塩、モノカプリン酸ジグリセロール、モノラウリン酸ジグリセロール、モノラウリン酸グリセロールならびにポリヘキサメチレンビグアニド塩。
【0222】
XIII) ヘアートリートメント活性成分、例えば、(1) 毛髪の損失を阻害する薬剤、同様に毛髪の成長を刺激する薬剤、例えば、ミノキシジル、ビオチン、アミネクシル(aminexil)、システイン、フィナステライド、2,4-ジピリミジンN-オキシド、パンテノールおよび誘導体、フラボノンT、カルシウム拮抗薬(例えばジルチアゼム、ベラパミル、アルベリンおよびニフェジピン)、ホルモン(例えばプロゲステロン)、FPレセプター拮抗薬(例えばラタノプロスト)、タイプ1の15-ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ阻害剤、プロスタグランジンおよびこの誘導体、またはより一般的には、タイプIあるいはIIの抗-5-アルファ還元酵素活性を有する、任意の植物抽出物、または(2) フケ防止剤、例えば亜鉛ピリチオン、1-ヒドロキシ-2-ピロリドン誘導体あるいは硫化セレン。
【0223】
XIV) 毛髪の成長を阻害するために使用される脱毛剤、例えば、チオグリコール酸およびこの誘導体、米国特許出願第6407056号に記載されたセリンプロテアーゼ、コーヒー酸、ケルセチン、プロピルガレート、ノルヒドログアイアレチン酸またはNDGA、インドメタシン、塩酸エフロルニチン; 米国特許出願第6171595号に記載された植物抽出物、例えばクローブ、ローズバッド(rosebud)、ワレモコウ(burnet)、またはガンビール(gambier)の抽出物、米国特許出願第6075052号に記載された化合物、テトラミゾール、オルトバナジン酸ナトリウム、レバミゾール、クロモグリク酸ジナトリウム、米国特許出願第6020006号に記載された硝酸バナジウムおよび硝酸ガリウム、米国特許出願第4885289号、米国特許出願第4720489号、米国特許出願第5132293号、米国特許出願第5096911号、米国特許出願第5095007号、米国特許出願第5143925号、米国特許出願第5328686号、米国特許出願第5440090号、米国特許出願第5364885号、米国特許出願第5411991号、米国特許出願第5648394号、米国特許出願第5468476号、米国特許出願第5475763号、米国特許出願第5455608号、米国特許出願第5674477号、米国特許出願第5728736号および米国特許出願第5652273号、WO 94/27586、WO 94/27563およびWO 98/03149に記載された化合物、ならびに米国特許出願第6375948号に記載されたジュニパー(juniper)の抽出物。
【0224】
XV) 得られた製品が皮膚のためのメイクアップとしての使用のために意図された場合、特に使用される顔料、得られた製品が太陽光線から皮膚または着色された毛髪を保護するための日焼け防止製品の一部となることを意図された場合、金属酸化物顔料。
【0225】
これらの顔料は、無機および/または有機であり得、干渉、ゴニオクロマチック(goniochromatic)、蛍光、白色、着色、真珠層または反射であり得、あるいはフレークの形態であり得る。顔料は、組成物の生理学的媒体に不溶な粒子を意味するものと理解される。
【0226】
無機粒子の中で、二酸化チタン、場合により表面処理された、酸化ジルコニウムまたは酸化セリウム、同様に酸化亜鉛、酸化鉄(黒色、黄色あるいは赤色)または酸化クロム、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルー、クロム水和物およびフェリックブルーを挙げることができる。有機顔料の中で、カーボンブラック、アメリカ食品医薬品局(FDA)によって保証を受けたものを含む、バリウム、ストロンチウム、カルシウムまたはアルミニウムの有機レーキタイプの顔料、およびFDAの保証を免除されたもの、例えばコチニールカルミンベースのレーキを挙げることができる。
【0227】
真珠層の顔料または真珠層は、真珠層の白色顔料(例えばオキシ塩化チタンまたはオキシ塩化ビスマスでコートされたマイカ)、着色された真珠層の顔料(例えば酸化鉄を有するチタンマイカ、特にフェリックブルーまたは酸化クロムを有するチタンマイカ、前に挙げたタイプの有機顔料を有するチタンマイカ)、同様にオキシ塩化ビスマスに基づく真珠層の顔料から選択することができる。商業的に入手可能な真珠層の中で、EngelhardによりTIMICA(登録商標)およびFLAMENCO(登録商標)の名称で市販されている真珠層、ならびにMerckによりTIMIRON(登録商標)の名称で市販されている真珠層を挙げることができる。
【0228】
多層干渉構造を有する顔料などのゴニオクロマチック顔料、例えば、Dupont de Nemoursにより市販されているAl/SiO2/Al/SiO2/Al構造、FlexによりCHROMAFLAIR(登録商標)の名称で市販されているCr/MgF2/Al/MgF2/Cr構造、BASFによりSICOPEARL(登録商標)の名称で市販されているMoS2/SiO2/Al/SiO2/MoS2、Fe2O3/SiO2/Al/SiO2/Fe2O3あるいはFe2O3/SiO2/Fe2O3/SiO2/Fe2O3構造、またはMerckによりXIRONA(登録商標)の名称で市販されているMoS2/SiO2/マイカ-酸化物/SiO2/MoS2、Fe2O3/SiO2/マイカ-酸化物/SiO2/Fe2O3、TiO2/SiO2/TiO2あるいはTiO2/Al2O3/TiO2構造も使用することができる。ShiseidoからのINFINITE COLORS(登録商標)の名称で市販されている顔料も挙げることができる。
【0229】
反射顔料、例えば小板の形態で、銀でコートされたガラス基材の粒子(例えばToyalによりMICROGLASS METASHINE REFSX 2025 PS(登録商標)の名称で販売されているもの)、ニッケル/クロム/モリブデン合金でコートされたガラス基材の粒子(例えばToyalによりCRYSTAL STAR GF 55(登録商標)、GF 2525(登録商標)の名称で販売されているもの)、褐色酸化鉄でコートされたガラス基材を含む、Engelhardにより市販されているREFLECKS(登録商標)ブランドの顔料、および少なくとも2層のポリマーの積層を含む粒子(例えば3MによりMIRROR GLITTER(登録商標)の名称で市販されているもの)も挙げることができる。
【0230】
液晶を有するゴニオクロマチック粒子として、Chenixにより販売されているもの、同様にWackerによりHELICONE(登録商標) HCの名称で販売されているものを、例えば使用することができる。
【0231】
XVI) フィルムおよび/または水性組成物に色彩を与える着色料、特に水溶性着色料(例えば、硫酸銅、硫酸鉄、水溶性スルホポリエステル、ローダミン)、天然の着色料(例えばカロテンおよびビートルートの絞り汁、メチレンブルー、カラメル、タルトラジンジナトリウム塩およびフクシンジナトリウム塩)、ならびにこれらの混合物。脂溶性着色料も、場合により使用することができる。着色料は、好ましくはフィルムで存在する。したがって、水性組成物は、そのときの所望の色合いに応じて使用時に着色され得る。
【0232】
着色料および顔料は、色を調整することを可能にし、所望の結果が達成される(例えば、健康上の満足、またはコンシーラント(concealant)効果)。
【0233】
XVII) 任意のタイプであり得る香料、臭気物質の混合物または単独の臭気物質のどちらかを含む複合体の香料。したがって、キットは、いくつかのフィルムを含むことができ、それぞれは異なる香気物質を含み、水性組成物中に混合されたいくつかのフィルムは、特定の香りを与える。筋弛緩特性を有する香料を取り込むこともでき、製品の皮膚への適用の弛緩効果を与える。
【0234】
香気物質は、香料により一般的に使用されている化合物であり、これらは特にS. Arctander、Perfume and Flavor Chemicals (Montclair, N.J.、1969年)、S. Arctander、Perfume and Flavor Materials of Natural Origin (Elizabeth, N.J.、1960年)および「Flavor and Fragrance Materials - 1991」、Allured Publishing Co. Wheaton、Ill. USA.に記載されている。
【0235】
これらは、天然の製品(エッセンシャルオイル、アブソルート(absolute)、レジノイド、樹脂あるいはコンクリート)および/または合成の製品(飽和あるいは不飽和の、脂肪族あるいは環式の炭化水素、アルコール、アルデヒド、ケトン、エーテル、酸、エステル、アセタール、ケタールならびにニトリル)であり得る。
【0236】
XIX) 電解質、特に一価、二価または三価の金属、より詳しくはアルカリ土類金属の塩、特にバリウム、カルシウムならびにストロンチウムの塩、アルカリ金属の塩、例えばナトリウムならびにカリウムの塩、同様にマグネシウム、亜鉛、マンガン、鉄、銅、アルミニウム、ケイ素、セレンの塩、ならびにこれらの混合物。
【0237】
これらの塩を構成するイオンは、カーボネート、バイカーボネート、サルフェート、ホスフェート、スルホネート、グリセロホスフェート、ボレート、ブロミド、クロリド、ニトレート、アセテート、ヒドロオキシドおよびペルサルフェート、同様にα-ヒドロキシ酸のイオン(シトレート、タートレート、ラクテート、マレート)またはフルーツ酸のイオン、β-ヒドロキシ-酸のイオン(サリチレート、2-ヒドロキシ-アルカノエート、n-アルキルサリチレートおよびnアルカノイルサリチレート)、またはアミノ酸のイオン(アスパルテート、アルギネート、グリココレート、フマレート)から、例えば選択することができる。
【0238】
XX) pH調整剤、特に美容の分野で、所望の値に組成物のpHを調整するために、一般的に使用されているもの。これらは酸または塩基であり得、水酸化ナトリウムなどの無機塩基、アミンなどの有機塩基(例えばトリエタノールアミン)、塩酸などの無機酸、およびクエン酸などの有機酸から選択することができる。
【0239】
上記で挙げた化合物は、組成物Aおよび/またはB中に、当該分野において通常の量で存在することができ、これらの量は、使用される化合物および所望の目的に依存する。化合物は、例えば、最終組成物AまたはBの質量に対して、0.001から30質量%、好適には0.01から20質量%の範囲の量で存在することができる。
【0240】
本発明によるキットは、特にメイクアップを除去または皮膚をクレンジングするためのスキンケア製品またはスキンメイクアップ製品として、または毛髪のケア製品として、あるいは日焼け防止製品として、皮膚、粘膜、外皮、または毛髪に適用されることを意図された製品を得るために、特に使用することができる。
【0241】
一実施形態によると、本発明によるキットは、組成物AおよびBに加えて、例えば前述のものなどの美容活性成分を含む、少なくとも1つの追加の組成物を含む。
【0242】
この実施形態において、エマルション形態の最終生成物は、好ましくは:
- 組成物B中に、手動で攪拌しながら、活性成分を含む追加の組成物を取り入れる工程、その後
- 組成物Aと上記の組成物を混合する工程
によって調製される。
【0243】
本発明による組成物の以下の実施例は、例示のために与えられ、制限していない。他に述べられていないかぎり、量は質量%で与えられ、名称は適切に化学名またはCTFA名として述べられる。
【実施例】
【0244】
実施例1: スキンケア製品のためのキット
(組成物A)
ポリソルベート-80およびイソヘキサデカン中の40%逆エマルションのアクリルアミド/アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ナトリウムのコポリマー 7.8%
(SeppicからのSimulgel 600)
セスキステアリン酸メチルグルコース 0.8%
(AMERCHOLからのGlucate SS)
エトキシ化セスキステアリン酸メチルグルコシド(20 EO) 3.2%
(AMERCHOLからのGlucate SSE-20)
水性懸濁液中のエトキシ化パーム(200 EO)とエトキシ化コプラ(7 EO)グリセリドとの混合物(55/15/30) 5.6%
(EVONIK GOLDSCHMIDTからのREWODERM LI-S 80)
2-エチルヘキシルグリセロールエーテル 0.5%
(Schulke & MayrからのSensiva SC 50)
グリセリン 15.5%
スクアラン 18.5%
炭酸ジカプリリル 15.5%
シアバター液体画分 全量で100%
ビーズワックス 4%
トコフェロール 1%
【0245】
手順
- 炭酸ジカプリリル、グリセリン、セスキステアリン酸メチルグルコース、エトキシ化セスキステアリン酸メチルグルコシド(20 EO)、エトキシ化パーム(200 EO)とエトキシ化コプラ(70 EO)グリセリドとの混合物、およびビーズワックスを、高速で攪拌しながら、完全に溶解するまで60℃で加熱し、
- スクアラン、シアバター液体画分、2-エチルヘキシルグリセロールエーテル、およびトコフェロールを、高速で攪拌しながら、55℃で加え、全体を均質化する。
- これを25℃まで冷却し、
- アクリルアミド/アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホネートのコポリマーを、高速で攪拌しながら、25℃で加える。
【0246】
(水性組成物B)
エタノール 15%
水 全量で100%
【0247】
使用の間、消費者は組成物Bをポットに入れ、その後ゆっくりと組成物Aをスパチュラで攪拌しながら加える。
【0248】
数秒の攪拌後、滑らかで均一なエマルションを形成する。
【0249】
こうして形成した製品を、冷蔵庫の中で保存することができる(調製後1から8週間の期間)。
【0250】
実施例2: スキンケアキット
(組成物A)
ポリソルベート-80およびイソヘキサデカン中の40%逆エマルションのアクリルアミド/アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ナトリウムのコポリマー 9%
(SeppicからのSimulgel 600)
トリオレイン酸ソルビタン 1.4%
(NIHON SURFACTANTからのNIKKOL SO 30V)
ポリエトキシ化トリイソステアリン酸グリセリル(20 EO) 5.5%
(NOFからのUNIOX GT 20IS L)
トリオレイン酸ポリエチレンソルビタン(20 EO) 9%
(KaoからのRHEODOL TW - O320 V)
2-エチルヘキシルグリセロールエーテル 0.5%
(Schulke & MayrからのSensiva SC 50)
パルミチン酸デキストリン 5%
(Chiba FlourからのRHEOPEARL KL-2 OR)
グリセリン 15.5%
スクアラン 18.5%
炭酸ジカプリリル 15.5%
シアバター液体画分 全量で100%
ビーズワックス 3%
トコフェロール 1%
【0251】
手順
- 炭酸ジカプリリル、グリセリン、ビーズワックス、トリオレイン酸ソルビタン、ポリエトキシ化トリイソステアリン酸グリセリル(20 EO)、およびトリオレイン酸ポリエチレンソルビタン(20 EO)を、高速で攪拌しながら、90℃で加熱し、
- パルミチン酸デキストリンを加え、完全な溶液になるまで混合物を均質化し、
- これを冷却して数分間温度を55℃に維持して均質化し、
- スクアラン、シアバター、2-エチルヘキシルグリセロールエーテル、およびトコフェロールを、高速で攪拌しながら、55℃で加え、
- これを25℃まで冷却し、
- アクリルアミド/アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ナトリウムのコポリマーを、高速で攪拌しながら、25℃で加える。
【0252】
(水性組成物B)
1,3-プロパンジオール 7%
エタノール 15%
水 全量で100%
【0253】
使用の間、消費者は組成物Bをポットに入れ、その後ゆっくりと組成物Aをスパチュラで攪拌しながら加える。
【0254】
数秒の攪拌後、滑らかで均一なエマルションを形成する。
【0255】
こうして形成した製品を、冷蔵庫の中で保存することができる(調製後1から8週間の期間)。
【0256】
実施例3: キット
(組成物A)
ポリソルベート-80およびイソヘキサデカン中の40%逆エマルションのアクリルアミド/アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ナトリウムのコポリマー 7.8%
(SeppicからのSimulgel 600)
セスキステアリン酸メチルグルコース 0.8%
(AMERCHOLからのGlucate SS)
エトキシ化セスキステアリン酸メチルグルコシド(20 EO) 3.2%
(AMERCHOLからのGlucate SSE-20)
水性懸濁液中のエトキシ化パーム(200 EO)とエトキシ化コプラ(7 EO)グリセリドとの混合物(55/15/30) 5.6%
(EVONIK GOLDSCHMIDTからのREWODERM LI-S 80)
2-エチルヘキシルグリセロールエーテル 0.5%
(Schulke & MayrからのSensiva SC 50)
ステアリルアルコールでエステル化した、水素化C36二酸/エチレンジアミン縮合物
(Arizona ChemicalsからのUniclear 100 VG) 10%
グリセリン 15.5%
スクアラン 18.5%
炭酸ジカプリリル 15.5%
シアバター液体画分 全量で100%
トコフェロール 1%
【0257】
手順
- 炭酸ジカプリリル、グリセリン、セスキステアリン酸メチルグルコース、エトキシ化セスキステアリン酸メチルグルコシド(20 EO)、およびエトキシ化パーム(200 EO)とエトキシ化コプラ(70 EO)グリセリドとの混合物を、高速で攪拌しながら、105〜110℃で加熱し、
- Uniclearを加え、完全な溶液になるまで混合物を均質化し、
- これを冷却して数分間温度を55℃に維持して均質化し、
- スクアラン、シアバター、2-エチルヘキシルグリセロールエーテル、およびトコフェロールを、高速で攪拌しながら、55℃で加え、
- これを25℃まで冷却する。
- アクリルアミド/アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸ナトリウムのコポリマーを、高速で攪拌しながら、25℃で加える。
【0258】
(水性組成物B)
1,3-プロパンジオール 7.4%
エタノール 15%
水 全量で100%
【0259】
使用の間、消費者は組成物Bをポットに入れ、その後ゆっくりと組成物Aをスパチュラで攪拌しながら加える。
【0260】
数秒の攪拌後、滑らかで均一なエマルションを形成する。
【0261】
こうして形成した製品を、冷蔵庫の中で保存することができる(調製後1から8週間の期間)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
- 有機溶媒または水性溶媒中に分散された形態で、少なくとも1つの油および少なくとも1つのゲル化剤を含む、10質量%未満の水を含む組成物Aを利用可能にする工程、
- 水および場合により少なくとも1つの水溶性有機溶剤を排他的に含む、水性組成物Bを利用可能にする工程、
- 組成物AとBを別々に実装する工程、
- 組成物AとBをその場で混合し、エマルションを形成する工程、
を含み、その後混合物をケラチン物質に適用する、ケラチン物質の美容トリートメントのための方法。
【請求項2】
- 有機溶媒または水性溶媒中に分散された形態で、少なくとも1つの油および少なくとも1つのゲル化剤を含む、10質量%未満の水を含み、30質量%から95質量%の範囲の含有量の油を有する組成物Aを利用可能にする工程、
- 水性組成物Bを利用可能にする工程、
- 組成物AとBを別々に実装する工程、
- 組成物AとBをその場で混合し、エマルションを形成する工程、
を含み、その後混合物をケラチン物質に適用する、ケラチン物質の美容トリートメントのための方法。
【請求項3】
組成物Bが、水および/または少なくとも1つの水溶性有機溶媒を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
組成物Bが、水および場合により少なくとも1つの水溶性有機溶剤を排他的に含むことを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
組成物Bが、少なくとも70%、好ましくは少なくとも75%、およびさらに好適には少なくとも80%の水を含むことを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
組成物Aが、組成物Aの全質量に対して、30質量%から95質量%、好ましくは40から90質量%、およびさらに好適には40から80質量%の範囲の含有量の油を有することを特徴とする、請求項1、3または4に記載の方法。
【請求項7】
組成物Aのゲル化剤が、油中水型逆エマルションの形態をとるポリマーから選択されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
組成物Aのゲル化剤が、a) α,β-モノエチレン性不飽和カルボン酸、特にアクリル酸またはメタクリル酸のコポリマー、およびb) 2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸に基づくコポリマー、ならびにこれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
組成物Aが、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸のコポリマー、特に2-アクリルアミド-2-メチル-プロパンスルホン酸とアルキル(メタ)アクリルアミドとのコポリマーから選択される、少なくとも1つのゲル化剤を含むことを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
ゲル化剤が、組成物Aの全質量に対して、0.1質量%から25質量%、好ましくは0.5質量%から20質量%、およびさらに好適には1質量%から15質量%の範囲の乾燥物質含有量で存在することを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
組成物Aが、少なくとも1つの非イオン性界面活性剤を含むことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
組成物Aが、例えば8から24個の炭素原子、好適には12から22個の炭素原子を含む、飽和または不飽和鎖の脂肪酸のポリオールエステル、ならびにこれらのアルコキシ化された誘導体、例えばC8〜C24脂肪酸のグリセリルエステルおよびこれらのアルコキシ化誘導体、C8〜C24脂肪酸のポリエチレングリコールエステルおよびこれらのアルコキシ化誘導体、C8〜C24脂肪酸のソルビトールエステルおよびこれらのアルコキシ化誘導体、C8〜C24脂肪酸の糖(スクロース、グルコース、アルキルグルコース)エステルおよびこれらのアルコキシ化誘導体、脂肪アルコールのエーテル、糖およびC8〜C24脂肪アルコールのエーテル、ならびにこれらの混合物から選択される、少なくとも1つの非イオン性界面活性剤を含むことを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
組成物Aが、a) ポリアミドポリマー、b) オレフィンコポリマー、c) 半結晶性ポリマー、d) 脂肪酸のデキストリンエステル、e) 焼成シリカ、およびf) 有機親和性粘土、ならびにこれらの混合物から選択される、少なくとも1つの親油性構造化剤を含むことを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
組成物Aが、脂肪酸のデキストリンエステル、特にパルミチン酸デキストリンから選択される、少なくとも1つの親油性構造化剤を含むことを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記親油性構造化剤が、組成物Aの全質量に対して、0.5質量%から20質量%、好ましくは1質量%から15質量%、およびさらに好適には2質量%から10質量%に相当する、請求項12または13に記載の方法。
【請求項16】
組成物Aが、5質量%未満の水、好ましくは3質量%未満の水、および好適には1質量%未満の水を含むことを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
組成物Aが、組成物AおよびBの全質量に対して、2から70質量%、好ましくは10から60質量%、さらに好適には20から50質量%に相当する、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
- 有機溶媒または水性溶媒中に分散された形態で、少なくとも1つの油および少なくとも1つのゲル化剤を含む、10質量%未満の水を含み、30質量%から95質量%の範囲の含有量の油を有する組成物A、および
- 水および場合により少なくとも1つの水溶性有機溶剤を排他的に含む、水性組成物B、
を含む、エマルション形態の化粧品の処方のためのキット。

【公開番号】特開2011−126878(P2011−126878A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−279322(P2010−279322)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】