説明

化粧品容器

【課題】器具を用いず容器蓋上面に嵌め込まれたパネル部分を着脱出来、且つ使用時に脱落せず、容器外観イメージの変更が容易な化粧品容器を提供する。
【解決手段】容器蓋にはパネル嵌め込み用穴及びパネル取り外し用切込みを備え、容器蓋上面に嵌め込まれるパネルにはパネル嵌め込み用ツメ及びパネル取り外し用突起を備えることを特徴とする、容器蓋上面に着脱可能なパネルが嵌め込まれている化粧品容器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器蓋上面に着脱可能なパネルが嵌め込まれている化粧品容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の化粧品容器は、外観の変更が不可能な形状、もしくは器具を用いて容器蓋上面に嵌め込まれたパネルを交換する形状がある(特許文献1)。
【特許文献1】特開2004−154284号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の化粧品容器は、容器蓋上面に嵌め込まれたパネルが使用時に容器蓋から脱落しないようにする目的で、容器蓋とパネルは一体化もしくはフック、ネジ等で固定されている。その為、パネルの交換には器具を用いなければならず、使用者が容易に容器外観イメージを変えることを妨げていた。
【0004】
しかしながら、使用者は嗜好に応じた容器外観イメージの選択及び変更を求めている。
【0005】
本発明は上記課題に鑑みて創案されたもので、器具を用いず容器蓋上面に嵌め込まれたパネル部分を着脱出来、且つ使用時に脱落せず、容器外観イメージの変更が容易な化粧品容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、容器蓋にはパネル嵌め込み用穴及びパネル取り外し用切込みを備え、容器蓋上面に嵌め込まれるパネルにはパネル嵌め込み用ツメ及びパネル取り外し用突起を備えることを特徴とする、容器蓋上面に着脱可能なパネルが嵌め込まれている化粧品容器である。
容器蓋上面に嵌め込まれる透明及び/又は加飾されたパネルは、器具を用いず着脱出来、且つ使用時に脱落しない。
これにより、使用者は、パネルと蓋の間に挟みこまれた紙片状のものを容易に変更することが出来る。又、加飾されたパネルを使うことにより立体的な形状に変更する事が可能になる。以上により使用者は容易に嗜好に応じた容器外観の選択及び変更が可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に本発明の一実施形態(角型コンパクト化粧品容器)を、図1及び2を用いて説明する。蓋を具備する化粧品容器であれば特にこの形状に限定されるものではない。
本実施形態の化粧品容器は、図1に示すように容器蓋A、パネルB、容器中枠C、容器本体D、容器開閉用留め具E、鏡F(容器蓋A裏)、容器本体Dと容器蓋Aの結合用ピンG、及び変更可能なデザインシートHから主に構成される。
【0008】
容器蓋Aは、パネルBを嵌め込むように外周部Mを持ち、中央部にデザインシートHを挟み込む空間を持つ。容器蓋Aの材質は、一般的に化粧品容器に使用される材質であれば特に限定されず透明・不透明、着色、加飾の有無は特に限定しない。容器蓋Aの形状は、本実施形態においては角型で形成されているが、多角形状や円形状であってもよい。容器蓋Aの裏面には鏡Fが取り付けられているが鏡Fの有無は特に限定しない。
【0009】
容器蓋Aと一体化している外周部Mは、パネルBの大きさに対応している。
外周部Mには、パネル取り外し用切込みLを2箇所持つ。又、外周部Mの内壁は、パネルBを固定するためにパネル嵌め込み穴 Kを4箇所持つ。
パネル嵌め込み用ツメJとパネル嵌め込み穴Kは、位置、サイズが対応している。
パネル取り外し用突起I及び切り込みLは、位置、サイズが対応している。
【0010】
パネルBは、パネル取り外し用突起Iを2箇所及びパネル嵌め込み用ツメJを4箇所持つ。パネルBの材質は、一般的に化粧品容器に使用される材質であれば特に限定せず、透明・不透明、着色、加飾の有無は特に限定しない。パネルBの形状は、本実施形態においては角型で形成されているが、多角形状や円形状であってもよい。
【0011】
容器中枠C、容器本体D、容器開閉止め具E、鏡F、ピンGの材質は、一般的に化粧品容器に使用されている材質であれば特に限定しない。形状も一般的な形状であれば限定しない。
【0012】
デザインシートHは、使用者の嗜好に応じて自由に選べるようにさまざまなものが適用される。材質は、容器の材質を犯さなければ限定しない。形状及び厚みは、容器蓋Aに備わった空間に納まるサイズに限られる。
【0013】
図2にパネルBの着脱方法を示す。
容器蓋AとパネルBの位置を合わせ、パネルBを上から押すことにより4箇所のパネル嵌め込み用ツメJとパネル嵌め込み用穴Kは嵌合し、パネルB は、容器蓋Aに固定され通常使用で外れることは無くなる。このときのパネル嵌め込み用ツメJの長さは、0.01〜1.00mmが適している。これ以上短いと通常使用時にパネルBがはずれ、これ以上長いと器具を使わないとパネルBを取り外せなくなる。
又、パネルBに有るパネル取り外し用突起Iを嵌合している以上の力で持ち上げることによりパネル嵌め込み用ツメJはパネル嵌め込み用穴Kから外れ、パネルB は、取り外すことが出来る。パネル取り外し用突起Iの長さは、容器蓋Aにある切り込みLから0〜2.00mm出ているのが適している。これ以上大きいと通常使用時にパネルBがはずれ、これ以上小さいと器具を使わないとパネルBを取り外せなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態(角型コンパクト化粧品容器)を示す図である。
【図2】本発明の化粧品容器におけるパネルの着脱方法を示す図である。
【符号の説明】
【0015】
A 容器蓋
Bパネル
C 容器中枠
D 容器本体
E 容器開閉用止め具
F 鏡(容器蓋裏面)
Gピン
H デザインシート
Iパネル取り外し用突起
Jパネル嵌め込み用ツメ
K パネル嵌め込み用穴
L パネル取り外し用切り込み
M 外周部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器蓋にはパネル嵌め込み用穴及びパネル取り外し用切込みを備え、容器蓋上面に嵌め込まれるパネルにはパネル嵌め込み用ツメ及びパネル取り外し用突起を備えることを特徴とする、容器蓋上面に着脱可能なパネルが嵌め込まれている化粧品容器。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−124953(P2010−124953A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−301178(P2008−301178)
【出願日】平成20年11月26日(2008.11.26)
【出願人】(595137022)東色ピグメント株式会社 (9)