説明

化粧品配合物中の賦活剤としてのビタミンK1

本発明は、化粧品配合物における賦活剤としてのビタミンKの使用、およびビタミンKを含有する特定の化粧品配合物に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、化粧品配合物中の賦活剤としてのビタミンKの使用、およびビタミンKを含有する特定の化粧品配合物に関する。
【0002】
ビタミンKは、3位に様々な親油性側鎖を有する2−メチル−1,4−ナフトキノン核を含有する化合物の1群に対する一般名であり、次のものにおいて、「K−ビタミン」としても言及されている。ビタミンKは、緑葉野菜によって生成されるビタミンK(フィトメナジオン、フィトナジオン、α−フィロキノン)、および基本的には2つの異なる亜類型、すなわちビタミンK2(35)(C4664)およびビタミンK2(30)(C4156)として胃腸細菌によって生成されるビタミンK(メナキノン)の形態で、自然発生する。ビタミンK(メナジオン)は、動物によってビタミンKへ転化されうるプロビタミンである。
【0003】
ビタミンK、K2(35)、K2(30)、およびKの化学構造が、ここで下に描かれる:
【化1】

【0004】
自然発生ビタミンK、K2(35)、K2(30)、およびKのほかに、K、K、K、およびKを包含する人工的類似体が合成されている。メナジオンおよびメナキノンは時として、高用量で毒性作用を有するが、これに対してフィロキノンは、多量の過剰用量においてでさえ安全であるようである。したがってフィロキノンは、ヒトの使用に好ましいビタミン形態であり、化粧品用途のために承認された唯一の形態である。
【0005】
ヒトにおけるK−ビタミンの最良の公知の役割は、血液凝固に関わるタンパク質のうちの6つの合成用の補助因子としてである。これらのタンパク質は、不活性プロ酵素であり、これらは、凝固プロセスの間、カルシウムの存在下に活性酵素に転化される。これらのタンパク質は、通常でないアミノ酸、γ−カルボキシ−グルタメートを含有する。これは、ビタミンK依存性反応において、酵素γ−グルタミルカルボキシラーゼによる、タンパク質中のグルタミン酸残渣のカルボキシル化によって形成される。
【0006】
血液凝固のほかに、K−ビタミンは、骨に対して臨床的に適切な効果を有しうるという証拠がある。骨粗鬆症の女性において、制御された調査は、45mg/日のビタミンKが骨折のリスクを減少させ、遅らせることができるが、骨ミネラル密度の漸進的喪失を防止することはできないであろうことを証明した(M.シラキ(Shiraki)ら、J.Bone Mineral Res.2000年、15,515−21頁)。
【0007】
同様にビタミンK(メナジオン)は、内部ミトコンドリア膜の中に位置する呼吸鎖中の錯体Iの欠乏を部分的に回復させうることも公知である。錯体Iは、NADHからコエンザイムQへの電子移動を仲介する。メナジオンは、酵素DT−ジアフォラーゼによって減少させることができ、この減少されたメナジオンそれ自体が、コエンザイムQを減少させることができ、これによって錯体Iにおけるブロックを超えうるという実験証拠がある(F.A.ウイジバーグ(Wijburg)ら、Biochem.Int.1990年,22、303−9頁)。これに対して、コエンザイムQ10およびビタミンKが、細胞成長を刺激するために経血漿膜電子輸送を活性化するように真核細胞系に対してテストされた時、コエンザイムQ10のみがこれらの細胞を刺激しうるが、これに対してビタミンKは、有効性を示さないことが分かっている(I.L.サン(Sun)ら、プロトプラズマ(Protoplasma)1995年,184,214−9頁)。
【0008】
ビタミンKを含んでいる製薬組成物は、先行技術において公知である。このような組成物は通常、ビタミンKの公知の血液凝固活性と関連した用途のために意図されている。この点に関して、例えば国際公開第95/11015号パンフレット、国際公開第97/39746号パンフレット、および米国特許出願公開第2002/0025983号明細書を参照することができる。
【0009】
美容目的のためのK−ビタミンの使用も、先行技術において公知である。この点に関して、例えばDE−A10003786号明細書および米国特許出願公開第2003/0170187号明細書を参照することができる。DE−A10003786号明細書は、活性成分としてビタミンK、および1種またはそれ以上の酸化防止剤、および/または1種またはそれ以上のUV−フィルターを含有する、化粧品および皮膚用配合物を開示している。これらの配合物は、その中に含有された活性成分を安定させるといわれている。米国特許出願公開第2003/0170187号明細書は、皮膚の赤くなった外見、黒い外見、および/または青い外見の減少を包含する、皮膚の様々な美的側面の改良のためのナノサイズビタミンKの使用を開示している。皮膚の脱色を効果的かつ迅速に減少させ、治癒を加速させるために、目、腕、および脚の周りに使用することができる、ビタミンKおよびビタミンCを含有する局所ジェルが開示されている。別の実施形態において、目の下の黒い円または染みへ使用するための局所クリームが開示されている。規則的な使用で、これは美的側面を改良すると言われており、より若い外見を与える。その特別な性質が、光の反射を可能にし、これが目の下の皮膚の透明性を最小限にする。同様に美容目的は、基本的にはビタミンKの公知の血液凝固活性に戻ってゆく。
【0010】
しかしながら、化粧品配合物中に用いられた時、ビタミンKが賦活効果を示すことは知られていない。
【0011】
化粧品配合物のあるいくつかのほかの成分が賦活剤として作用しうることは、先行技術から公知である。例えば米国特許出願公開第2003/0191946号明細書は、琥珀を含有する化粧品および香水製品を開示している。追加の美容効果は、賦活物質または活性物質、例えば海藻、酵母抽出物、酵素、リポソーム、ビタミン、およびその他を変性琥珀へ添加することによって得られると言われている。国際公開第95/31177号パンフレットは、ラミナリンもしくはラミナリン誘導オリゴ糖の有効量を含有する化粧品組成物もしくは製薬組成物を開示している。これらの組成物は、ヒト真皮線維芽細胞およびヒト表皮ケラチン生成細胞に対して、刺激効果、再生効果、コンディショニング効果、および賦活効果を有すると言われている。FR−A2629007号明細書は、DL−もしくはL−カルニチンを、遊離形態で、もしくはクレブス回路酸との塩として含んでいる化粧品を開示している。カルニチンは、脂肪分解活性を有するので、これらの化粧品は、体重減少を誘発し、賦活効果、刺激効果、および強壮効果を有すると言われている。
【0012】
先行技術から公知の化粧品配合物の賦活効果は、すべての点で満足すべきものではない。良好な賦活剤は、頭皮、毛髪、および爪甲を包含する皮膚の状態を改良すべきである。しかしながら大部分の先行技術配合物は、弱い賦活効果しか示さない。さらにはいくつかの賦活剤は、配合が難しく、だいたいほかの成分と非常に適合性であるわけではなく、配合物中で不安定であり、皮膚を通って浸透しないか、またはゆっくりとしか浸透せず、または皮膚刺激、アレルギーなどを引起こすことがある。
【0013】
したがって、先行技術に開示された配合物の欠点を克服する、賦活剤を含有する化粧品配合物へのニーズがある。
【0014】
このようにして、先行技術の配合物の賦活効果に匹敵し、好ましくはこれよりも良好な賦活効果を有する賦活剤を提供することが、本発明の1つの目的である。本発明のさらなる目的は、それに加えて賦活効果を有する、優れた美容特性を有する新規化粧品配合物を提供することである。
【0015】
この技術的問題は、特許請求の範囲の主題によって解決することができる。
【0016】
ビタミンKは、化粧品配合物中に用いられた時に賦活効果を示すことが、驚くべきことに発見された。実験は、ビタミンKが、皮膚細胞のエネルギーレベルを増加させることによって、正常なヒトの皮膚に活気を与えるのに適していることを明らかにしている。
【0017】
特定を目的とした場合、賦活剤は、化粧品配合物中に含有された時に賦活効果を示す化合物である。賦活剤は、皮膚細胞に対して刺激効果、再生効果、またはコンディショニング効果を有することがあり、これは、これらの細胞の生物活性の増加、例えばタンパク質の新合成(neosynthesis)の刺激と関連付けることができる。しかしながら好ましくは、この効果は、これらの細胞のエネルギーレベルの増加と関連付けられる。例えばエネルギーレベルの増加は、皮膚細胞中のATP濃度を測定することによって監視することができる。当業者は、細胞のエネルギーレベル、例えば試験管内および生体内のATPレベルの測定に適した方法を知っている。1つの方法が、さらに実施例において開示されている。
【0018】
これらの皮膚細胞の増加したエネルギーレベルは、活気を与える美容効果を有し、したがって、皮膚の状態が改良される、すなわち皮膚が適切に締まり、絹のように滑らかで、感触が良くなり、そして繊細な輝きを有して、健康的に見え、見た目がより若く、かつ新鮮に見える。さらには、頭皮の状態が改良され、毛球が強化され、これによって抜け毛を防ぐ。頭皮および毛根への賦活作用は、活気を促進し、つやを強める。毛髪はフワフワにかつ光沢があるようになり、その活気および健康を取り戻す。爪甲は強化される。灰色で青白い皮膚は、活気を与える効果によって改良され、皮膚は栄養が与えられる。増加されたエネルギーレベルは、ストレスを受けて疲れた皮膚を研ぎ澄まし、その自然の防御を刺激する。
【0019】
本発明の発明者らは、ビタミンKが、化粧品配合物中の賦活剤として用いられうることを発見した。好ましくは、化粧品配合物中のビタミンKの含量は、0.01〜5.00重量%、より好ましくは0.05〜2.00重量%の範囲内にある。
【0020】
好ましくはビタミンKは、この化粧品配合物が皮膚細胞へ適用される時、1μM超、好ましくは10μM超、より好ましくは10〜50μM、特に10〜25μM、最も好ましくは15〜25μMの皮膚細胞中のビタミンKの濃度を与えるのに効果的な濃度で、化粧品配合物中に用いられる。皮膚細胞において各々の濃度を与えるのに必要とされる化粧品配合物中のビタミンKの濃度は、日常的な実験によって決定されてもよい。当業者は、皮膚細胞中のビタミンKの濃度を測定する方法を知っている。この点に関して、例えば(カマリ(Kamali)F.ら、Am J Hematol 2001年、68(3),159−63頁)を参照することができる。
【0021】
本発明はまた、ビタミンKを含有する特定の化粧品配合物にも関する。
【0022】
本出願において用いられているような「化粧品配合物」という用語は、レンプ・レキシコン・ヘミー(Rompp Lexikon Chemie)、1997年第10版、ゲオルグ・ティーメ・フェアラーク・シュツットガルト、ニューヨーク(Georg Thieme Verlag Stuttgart,New York)の「化粧品(Kosmetika)」という見出しで規定されている組成物のことである。
【0023】
好ましい実施形態において、本発明は、ビタミンKおよびビタミンCもしくはビタミンCの誘導体を含有する化粧品配合物に関する。好ましくはこの配合物は、ビタミンKおよびビタミンCの誘導体、より好ましくはアスコルビルホスフェート、アスコルビルアセテート、アスコルビルパルミテート、アスコルビルテトライソパルミテート、アスコルビルグルコシド、および化粧品として許容しうるそれらの塩からなる群から選択された化合物、特に例えばステイ(STAY)−C(登録商標)50として商品化されているトリナトリウムアスコルビルホスフェートを含有する。
【0024】
本発明の組成物は、通常の化粧品として許容しうる賦形剤または希釈剤を含有しうる。ほかに何も記載されていないならば、次に挙げられている賦形剤、添加剤、希釈剤などは、化粧品組成物に適している。
【0025】
ほかに何も記載されていないならば、この出願において、部およびパーセンテージは重量であり、この組成物の重量を基準にする。
【0026】
好ましくはこれらの組成物は、局所組成物、例えば液体もしくは固体水中油エマルジョン、油中水エマルジョン、多重エマルジョン、マイクロエマルジョン、PET−エマルジョン、泡だっているエマルジョン、ヒドロゲル、アルコールゲル、リポゲル、単相または多相溶液、フォーム、軟膏、膏薬、縣濁液、パウダー、クリーム(creme)、洗浄剤、石鹸、およびほかの通常の組成物であり、これらはまた、ペンによって、マスクとして、またはスプレーとして適用することもできる。
【0027】
これらの組成物はまた、通常の化粧品アジュバントおよび添加剤、例えば防腐剤/酸化防止剤、脂肪物質/油、水、有機溶剤、シリコーン、増粘剤、軟化剤、乳化剤、日焼け止め、化粧品活性物質消泡剤、保湿剤、香料、界面活性剤、充填剤、金属イオン封鎖剤、アニオン性、カチオン性、非イオン性、もしくは両性ポリマー、またはこれらの混合物、推進薬、酸性化剤もしくは塩基性化剤、染料、着色料、顔料もしくはナノ顔料、例えば紫外線を物理的に遮断することによって光保護効果を与えるのに適したもの、または化粧品中に通常配合されるあらゆるほかの成分も含有しうる。化粧品組成物に適した添加剤の優れた概要はまた、例えば国際公開第03/082232号パンフレットにも見ることができる。この文献に開示された添加剤、特にワックス、増粘剤、構造化剤、皮膜形成剤、およびコンディショニング成分もまた、これらの組成物に適しており、参照して本明細書に含まれる。当然ながら、この文献に開示された安定化性組成物はまた、これらの組成物の調製にも用いることができる。
【0028】
この組成物はまた、特ににきび、小皺、皺、萎縮、炎症を防ぐかまたは減少させるための1種またはそれ以上の追加の製薬的または化粧品として活性な成分、ならびに局所麻酔剤、人工日焼け剤および加速剤、抗菌剤、および抗真菌剤、および日焼け止め添加剤も含有しうる。
【0029】
例は、ペプチド(例えばマトリキシル(Matrixyl)(商標)[ペンタペプチド誘導体])、ファルネソール、ビサボロール、フィタントリオール、グリセロール、ウレア、グアニジン(例えばアミノグアニジン);ビタミンおよびこれらの誘導体、例えばアスコルビン酸、ビタミンA(例えばレチノイド誘導体、例えばレチニルパルミテートもしくはレチニルプロピオネート)、ビタミンE(例えばトコフェロールアセテート)、ビタミンB(例えばナイアシンアミド)およびビタミンB(例えばパンテノール)など、およびこれらの混合物、ワックスベースの合成ペプチド(例えばオクチルパルミテートおよびトリベヘニンおよびソルビタンイソステアレートおよびパルミトイル−オリゴペプチド)、にきび防止薬剤(レソルシノール、サリチル酸など);酸化防止剤(例えばフィトステロール、リポ酸);フラボノイド(例えばイソフラボン、フィトエストロゲン);皮膚鎮静剤および治癒剤、例えばアロエベラ抽出物、アラントインなど;キレート化剤および金属イオン封鎖剤;および美観目的に適した作用物質、例えば精油、香料、皮膚感覚物質(sensate)、乳白剤、芳香化合物(例えば丁子油、メントール、カンファー、ユーカリ油、およびユージノール)、剥離性活性物質、抗にきび活性物質、ビタミンB化合物、酸化防止剤、ペプチド、ヒドロキシ酸、ラジカルスカベンジャー、キレート化剤、ファルネソール、抗炎症剤、局所麻酔剤、日焼け活性物質、美白剤、抗セリュライト剤、フラボノイド、抗菌活性物質、および抗真菌活性物質、特にビサボロール、アルキルジオール、例えば1,2−ペンタンジオール、ヘキサンジオールもしくは1,2−オクタンジオール、ビタミン、パンテノール、フィトール、フィタントリオール、セラミドおよびシュードセラミド、アミノ酸および生物活性ペプチド、タンパク質水解物、AHA酸、多不飽和脂肪酸、植物抽出物、DNAもしくはRNA、およびこれらの断片化産物、または炭水化物、ビオチン、リポ酸、共役脂肪酸、カルニチン、ビタミンE、A、C、B3、B6、B12、パンテノール、フィタントリオール、オリゴペプチド、カルノシン、ビオキノネン(biochinonen)、フィトフルエン、フィトエン、葉酸、およびこれらの対応誘導体である。
【0030】
好ましい実施形態において、本発明は、ビタミンKおよびUV吸収性物質を含有する化粧品配合物に関する。適切なUV吸収性物質は、UV−A、UV−Bフィルター、および広帯域スクリーニング剤である。UV−Bもしくは広帯域スクリーニング剤、すなわちビタミンKとの組み合わせに好ましい、約290〜340nmの吸収極大を有する物質の例は、次の有機および無機化合物である。
【0031】
アクリレートの群に属する化合物、p−アミノベンゾエート、カンファー誘導体(例えばベンジリデンカンファー型のもの)、シンナメート、ベンゾフェノン、ベンザルマロン酸のエステル、2−(4−エトキシアニリノメチレン)プロパンジオンのエステル、イミダゾール誘導体、サリチレート、トリアゾン誘導体、トリアゾール誘導体、ジベンゾイルメタン、アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン、フェニル−ベンズイミダゾール、アントラニレート、フェニル−ベンゾキサゾール、1,4−ジヒドロピラン、オルガノシロキサン化合物、および最新技術を代表し、かつ当業者に非常に活性であると知られているほかのもの。
【0032】
アクリレートの例は、2−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート(オクトクリレン、パーソル(PARSOL)(登録商標)340)、およびエチル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートを包含する。
【0033】
p−アミノベンゾエートの例は、4−アミノ安息香酸、4−アミノ安息香酸−2,3−ジヒドロキシプロピルエステル、4−(ビス(2−ヒドロキシプロピル)アミノ)安息香酸エチルエステル、4−(ジメチル−アミノ)安息香酸−2−エチルヘキシルエステル(例えばユーソレックス(Eusolex)(登録商標)6007)、およびエトキシル化4−アミノ安息香酸エチルエステル(例えばユビヌル(Uvinul)(登録商標)P25)、N−オキシプロピレン化エチルp−アミノベンゾエート、およびグリセリルp−アミノベンゾエートを包含する。
【0034】
カンファー誘導体の例は、4−メチルベンジリデンカンファー(パーソル(登録商標)5000)、3−ベンジリデンカンファー、カンファーベンズアルコニウムメトスルフェート、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンカンファー、スルホベンジリデンカンファー、スルホメチルベンジリデンカンファー、およびテレフタリデンジカンファースルホン酸を包含する。
【0035】
シンナメートの例は、オクチルメトキシシンナメート(パーソル(登録商標)MCX)、エトキシエチルメトキシシンナメート、ジエタノールアミンメトキシシンナメート(パーソル(登録商標)ヒドロ)、イソアミルメトキシシンナメート、およびシロキサンに結合した桂皮酸誘導体を包含する。
【0036】
ベンゾフェノンの例は、ベンゾフェノン−3、ベンゾフェノン−4,2,2’,4,4’−テトラ−ヒドロキシ−ベンゾフェノン、および2,2’−ジヒドロキシ−4,4’ジメトキシベンゾフェノンを包含する。
【0037】
ベンザルマロン酸のエステルの例は、ジ(2−エチルヘキシル)4−メトキシベンザルマロネートを包含する。
【0038】
2−(4−エトキシアニリノメチレン)プロパンジオン酸のエステルの例は、EP−A895776号明細書に記載されているような2−(4−エトキシアニリノメチレン)プロパンジオン酸ジエチルエステルを包含する。
【0039】
オルガノシロキサン化合物の例は、欧州特許公報欧州特許第0358584B1号明細書、同第0538431B1号明細書、および欧州特許出願公開第0709080A1号明細書、特にパーソルSLXに記載されているようなベンザルマロネート基を含有するオルガノシロキサン化合物である。
【0040】
有用なUV−スクリーニング剤のさらなる例は、ドロメトリゾールトリシロキサン(メキソリル(Mexoryl)XL)、および顔料、例えば微粒子化TiOなどである。「微粒子化」という用語は、約5nm〜約200nm、特に約15nm〜約100nmの粒子サイズのことを言う。TiO粒子はまた、金属酸化物、例えばアルミニウムもしくはジルコニウム酸化物、または有機コーティング、例えばポリオール、メチコーン、アルミニウムステアレート、アルキルシランによってコーティングされてもよい。このようなコーティングは、当業界において周知である。
【0041】
イミダゾール誘導体の例は、2−フェニルベンズイミダゾールスルホン酸およびその塩(パーソル(登録商標)HS)を包含する。2−フェニルベンズイミダゾールスルホン酸の塩は、例えばアルカリ塩、例えばナトリウム−またはカリウム塩、アンモニウム塩、モルホリン塩、第一、第二、および第三アミンの塩、例えばモノエタノールアミン塩およびジエタノールアミン塩である。
【0042】
サリチレート誘導体の例は、イソプロピルベンジルサリチレート、ベンジルサリチレート、ブチルサリチレート、オクチルサリチレート(ネオヘリオパン(NEO HELIOPAN)OS)、イソオクチルサリチレート、またはホモメンチルサリチレート(ホモサレート、ヘリオパン)を包含する。
【0043】
トリアゾンもしくはトリアジン誘導体の例は、オクチルトリアゾン(ユビヌルT−150)、ジオクチルブタミドトリアゾン(ユバソーブ(UVASORB)HEB)、およびエトキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(チノソーブ(Tinosorb)S)を包含する。
【0044】
トリアゾール誘導体の例は、ベンゾトリアゾール、例えば2−(2−ヒドロキシ−5−メチルファニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレン−ビス−(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノール(チノソーブM)、ならびにEP−A893119号明細書に記載されているトリアゾールを包含する。
【0045】
ジベンゾイルメタン誘導体の例は、化合物、例えば4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイル−メタン(パーソル(登録商標)1789)、ジメトキシジベンゾイルメタン、およびイソプロピルジベンゾイルメタンを包含する。
【0046】
アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンの例は、化合物、例えばEP−A1046391号明細書に記載されているような2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシ−ベンゾイル)−安息香酸ヘキシルエステルエステルを包含する。
【0047】
フェニレン−1,4−ビス−ベンズイミダゾールスルホン酸もしくは塩の例は、2,2−(1,4−フェニレン)ビス−(1H−ベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸)(ネオヘリオパンAP)を包含する。
【0048】
ジベンゾイルメタン誘導体は、限定された光安定性を有するので、これらのUV−Aスクリーニング剤を光安定化することが望ましいかもしれない。したがって「従来のUV−Aスクリーニング剤」という用語はまた、ジベンゾイルメタン誘導体、例えば次のものによって安定化された、例えばパーソル(登録商標)1789のことを言う:
− 欧州特許公報EP−A0514491号明細書およびEP−A0780119号明細書に記載されているような3,3−ジフェニルアクリレート誘導体;
− 米国特許第5,605,680号明細書に記載されているようなベンジリデンカンファー誘導体;
− 欧州特許公報EP−A0358584号明細書、EP−A0538431号明細書、およびEP−A0709080号明細書に記載されているようなベンズマロネート基を含有するオルガノシロキサン、例えばパーソルSLX。
【0049】
本発明の組成物へ添加することができるUV−AおよびUV−Bフィルターの優れた概要はまた、DE−A10327432号明細書においても見ることができる。この文献に開示されたすべてのUV−フィルター化合物はまた、本発明の組成物のための成分としても有用であり、参照して本明細書に含まれる。
【0050】
別の好ましい実施形態において、本発明は、ビタミンK、および次のものからなる群から選択されたUV吸収性物質を含有する化粧品配合物に関する:
− ポリシロキサン−ベースのUV吸収剤、例えばα−(トリメチルシリル)−ω−(トリメチルシリルオキシ)−ポリ[オキシ(ジメチル)シリレン]−コ−[オキシ(メチル)(2−{p−[2,2−ビス(エトキシカルボニル)ビニル]−フェノキシ}−1−メチレン−エチル)シリレン]−コ−[オキシ(メチル)−(2−{p−[2,2−ビス(エトキシカルボニル)−ビニル]フェノキシ}プロプ−1−エニル)シリレン](パーソル(登録商標)SLX)、
− 1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−プロパン−1,3−ジオン(パーソル(登録商標)1789)、
− 2−シアノ−3,3−ジフェニル−アクリル酸2−エチル−ヘキシルエステル(パーソル(登録商標)340)、
− (E)−rac−1,7,7−トリメチル−3−(4−メチル−ベンジリデン)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オン(パーソル(登録商標)5000)、
− 2−フェニル−1H−ベンズイミダゾール−5−スルホン酸(パーソル(登録商標)HS)、および
− (E)−3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸2−エチル−ヘキシルエステル(パーソル(登録商標)MCX)。
【0051】
なおもう1つの好ましい実施形態において、本発明は、場合によりビタミンCもしくは上記のようなこれの誘導体と組み合わせて、ビタミンKおよびコエンザイムQ10を含有する化粧品配合物に関する。
【0052】
好ましい実施形態において、この化粧品配合物は、上に規定されているような1種またはそれ以上のUV吸収性物質を、0.001〜50重量%、より好ましくは0.1〜20重量%、なおより好ましくは0.2〜15重量%、最も好ましくは0.5〜10重量%、特に0.75〜5.25重量%の量で含有する。
【0053】
別の好ましい実施形態において、この化粧品配合物は、ビタミンCもしくはトリナトリウムアスコルビルホスフェートを、0.001〜20重量%、より好ましくは0.01〜10重量%、最も好ましくは0.1〜3重量%の量で含有する。なおもう1つの実施形態において、この化粧品配合物は、コエンザイムQ10を、0.001〜1重量%、より好ましくは0.01〜0.3重量%の量で含有する。
【0054】
好ましくは、本発明による化粧品配合物は、局所配合物、より好ましくは、クリーム、ペースト、スティック、洗浄剤、バーム、トニック、流体、シャンプー、ヘアスプレー、コンディショナー、マスク、パウダー、エナメル、エナメルリムーバー、口紅、フォーム、オイル、石鹸、ピーリング、セラム、軟膏、ジェル、ローション、リキッド、およびティッシュペーパーからなる群から選択された局所配合物である。
【0055】
本発明の化粧品配合物は、ビタミンKを、化粧品として許容しうる賦形剤または希釈剤とともに含有する。
【0056】
ほかに何も記載されていないならば、この出願において、部およびパーセンテージは、重量あたり(重量%)であり、配合物の重量を基準にしている。
【0057】
好ましくは、本発明の化粧品配合物は、ビタミンKを、配合物の重量を基準にして0.001〜50重量%、より好ましくは0.01〜5.00重量%、最も好ましくは0.05〜2.00重量%の濃度で含有する。
【0058】
好ましくは、本発明の化粧品配合物は、局所配合物、例えば液体もしくは固体水中油エマルジョン、油中水エマルジョン、多重エマルジョン、マイクロエマルジョン、PET−エマルジョン、泡だっている(bickering)エマルジョン、ヒドロゲル、アルコールゲル、リポゲル、単相または多相溶液、フォーム、軟膏、膏薬、縣濁液、粉末、クリーム(creme)、洗浄剤、石鹸、およびほかの通常の配合物であり、これらはまた、ペンによって、マスクとして、またはスプレーとして適用することもできる。
【0059】
本発明の化粧品配合物はまた、通常の化粧品アジュバントおよび添加剤、例えば防腐剤/酸化防止剤、脂肪物質/油、水、有機溶剤、シリコーン、増粘剤、軟化剤、乳化剤、日焼け止め、消泡剤、保湿剤、香料、界面活性剤、充填剤、金属イオン封鎖剤、アニオン性、カチオン性、非イオン性、もしくは両性ポリマーまたはそれらの混合物、推進薬、酸性化剤もしくは塩基性化剤、染料、着色料、顔料もしくはナノ顔料、例えば紫外線を物理的に遮断することによって光保護効果を与えるのに適した顔料、または化粧品もしくは薬剤中に通常配合されるその他のあらゆる成分も含有しうる。
【0060】
追加量の酸化防止剤/防腐剤が一般に好ましい。本発明に基づいて、化粧品もしくは薬剤中に通常配合されているすべての公知の酸化防止剤を用いることができる。特に好ましいものは、次のものからなる群から選択された酸化防止剤である。すなわち、アミノ酸(例えばグリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびそれらの誘導体、イミダゾール(例えばウロカニン酸)および誘導体、ペプチド、例えばD,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシンおよび誘導体(例えばアンセリン)、カロテノイド、カロテン(例えばα−カロテン、β−カロテン、リコペン)および誘導体、クロロゲン酸および誘導体、リポ酸および誘導体(例えばジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよびほかのチオール(例えばチオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミンおよびそのグリコシル−、N−アセチル−、メチル−、エチル−、プロピル−、アミル−、ブチル−およびラウリル−、パルミトイル;オレイル−、y−リノレイル−、コレステリル−、およびグリセリルエステル)およびそれらの塩、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、チオジプロピオン酸およびその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド、および塩)、ならびに非常に低い適合性用量(例えばpモル〜μモル/kg)におけるスルホキシミン化合物(例えばブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ−、ヘキサ−、ヘプタチオニンスルホキシミン)、さらには(金属)−キレート化剤(例えばα−ヒドロキシ脂肪酸、パルミン酸(palmic acid)、フチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えばクエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸(huminic acid)、没食子酸、没食子抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTAおよびその誘導体、BHAもしくはBHT、不飽和脂肪酸およびそれらの誘導体(例えばγ−リノール酸、リノール酸、オレイン酸)、葉酸およびその誘導体、ユビキノンおよびユビキノールおよびそれらの誘導体、ビタミンCおよび誘導体(例えばアスコルビルパルミテートおよびアスコルビルテトライソパルミテート、Mg−アスコルビルホスフェート、Na−アスコルビルホスフェート、アスコルビルアセテート、アスコルビルグリコシド)、トコフェロールおよび誘導体(例えばビタミン−E−アセテート)、天然ビタミンE、ビタミンA、および誘導体の混合物(ビタミン−A−パルミテートおよび−アセテート)、ならびにコニフェリルベンゾアート、ルチン酸および誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、トリヒドロキシブチロフェノン、ウレアおよびその誘導体、マンノースおよび誘導体、亜鉛および誘導体(例えばZnO、ZnSO)、セレンおよび誘導体(例えばセレノメチオニン)、スチルベンおよび誘導体(例えばスチルベンオキシド、トランス−スチルベンオキシド)、および挙げられた活性成分の適切な誘導体(塩、エステル、エーテル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチド、および脂質)である。1種またはそれ以上の防腐剤/酸化防止剤は、本発明の配合物の総重量の約0.01重量%〜約10重量%の量で存在してもよい。好ましくは、1種またはそれ以上の防腐剤/酸化防止剤は、約0.1重量%〜約1重量%の量で存在する。
【0061】
典型的には局所化粧品配合物はまた、界面活性成分、例えば乳化剤、可溶化剤なども含有する。乳化剤は、2またはそれ以上の不混和性成分を均質に組み合わせることを可能にする。さらにはこの乳化剤は、この配合物を安定させる作用をする。O/W、W/O、O/W/O、もしくはW/O/Wエマルジョン/マイクロエマルジョンを形成するために本発明において用いられてもよい乳化剤は、ソルビタンオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタンイソステアレート、ソルビタントリオレエート、ポリグリセリル−3−ジイソステアレート、オレイン酸/イソステアリン酸のポリグリセロールエステル、ポリグリセリル−6ヘキサリシノレート、ポリグリセリル−4−オレエート、ポリグリセリル−4オレエート/PEG−8プロピレングリコールココエート、オレアミドDEA、TEAミリステート、TEAステアレート、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、カリウムラウレート、カリウムリシノレエート、ナトリウムココエート、ナトリウムタローエート、カリウムカストレート、ナトリウムオレエート、およびそれらの混合物を包含する。さらなる適切な乳化剤は、ホスフェートエステルおよびそれらの塩、例えばセチルホスフェート(アンフィソール(Amphisol)(登録商標)A)、ジエタノールアミンセチルホスフェート(アンフィソール(登録商標))、カリウムセチルホスフェート(アンフィソール(登録商標)K)、ナトリウムグリセリルオレエートホスフェート、水素化植物グリセリドホスフェート、およびそれらの混合物である。さらには、1種またはそれ以上の合成ポリマーが、乳化剤として用いられてもよい。例えばPVPエイコセンコポリマー、アクリレート/C10−30アルキルアクリレートクロスポリマー、アクリレート/ステアレス−20メタクリレートコポリマー、PEG−22/ドデシルグリコールコポリマー、PEG−45/ドデシルグリコールコポリマー、およびそれらの混合物である。好ましい乳化剤は、セチルホスフェート(アンフィソール(登録商標)A)、ジエタノールアミンセチルホスフェート(アンフィソール(登録商標))、カリウムセチルホスフェート(アンフィソール(登録商標)K)、PVPエイコセンコポリマー、アクリレート/C10−30アルキルアクリレートクロスポリマー、PEG−20ソルビタンイソステアレート、ソルビタンイソステアレート、およびそれらの混合物である。1種またはそれ以上の乳化剤は、本発明の化粧品配合物の総重量の約0.01重量%〜約20重量%の総量で存在する。好ましくは約0.1重量%〜約10重量%の乳化剤が用いられる。
【0062】
これらの化粧品配合物の脂質相は有利には、次のものから選択することができる:
− 鉱油およびミネラルワックス;
− 油、例えばカプリン酸(caprinic acid)もしくはカプリル酸のトリグリセリド、好ましいヒマシ油;
− 油もしくはワックス、およびほかの天然もしくは合成油。好ましい実施形態において、脂肪酸とアルコール、例えばイソプロパノール、プロピレングルコール、グリセリンとのエステル、または脂肪アルコールと炭酸もしくは脂肪酸とのエステル;
− アルキルベンゾエート;および/または
− シリコーン油、例えばジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、シクロメチコーン
およびそれらの混合物。
【0063】
本発明のエマルジョン、マイクロエマルジョン、オレオゲル、ヒドロ分散液、またはリポ分散液の油相中に組み込むことができる脂肪物質の例は有利には、3〜30炭素原子を有する飽和および/または不飽和、線状または分岐アルキルカルボン酸、および3〜30炭素原子を有する飽和および/または不飽和、線状および/または分岐アルコール、ならびに芳香族カルボン酸と3〜30炭素原子を有する飽和および/または不飽和、線状または分岐アルコールとのエステルから選択される。このようなエステルは有利には、オクチルパルミテート、オクチルココエート、オクチルイソステアレート、オクチルドデシルミリステート、セテアリルイソノナノエート、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルステアレート、イソプロピルオレエート、n−ブチルステアレート、n−ヘキシルラウレエート、n−デシルオレエート、イソオクチルステアレート、イソノニルステアレート、イソノニルイソノナノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、2−エチルヘキシルラウレート、2−ヘキシルデシルステアレート、2−オクチルドデシルパルミテート、ステアリルヘプタノエート、オレイルオレエート、オレイルエルケート、エルシルオレエート、エルシルエルケート、トリデシルステアレート、トリデシルトリメリテート、ならびにこのようなエステルの合成、半合成、または天然混合物、例えばホホバ油から選択することができる。
【0064】
本発明の化粧品配合物における使用に適したほかの脂肪成分は、極性油、例えばレシチンおよび脂肪酸トリグリセリド、すなわち8〜24炭素原子、好ましくは12〜18炭素原子を有する飽和および/または不飽和、直鎖または分岐カルボン酸のトリグリセロールエステルを包含し、これに対して、脂肪酸トリグリセリドは好ましくは、次のものから選択される。すなわち合成、半合成、または天然油(例えばココグリセリド、オリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、ピーナッツ油、菜種油、スイートアーモンド油、パームオイル、ココナッツ油、ヒマシ油、水素化ヒマシ油、小麦油、ブドウの種油、マカダミアナッツ油、およびその他);無極油、例えば線状および/または分岐炭化水素およびワックス、例えば鉱油、ワセリン(ペトロラタム);パラフィン、スクアランおよびスクアレン、ポリオレフィン、水素化ポリイソブテンおよびイソヘキサデカンであり、有利なポリオレフィンはポリデセンであり;ジアルキルエーテル、例えばジカプリルエーテル;線状または環状シリコーン油、例えば好ましくはシクロメチコーン(オクタメチルシクロテトラシロキサン;セチルジメチコーン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、ポリジメチルシロキサン、ポリ(メチルフェニルシロキサン)およびそれらの混合物である。
【0065】
本発明の化粧品配合物に有利に組み込むことができるほかの脂肪成分は、イソエイコサン;ネオペンチルグリコールジヘプタノエート;プロピレン−グリコールジカプリレート/ジカプレート;カプリル/カプリン/ジグリセリルスクシネート;ブチレングリコールカプリラート/カプラート;C12−13−アルキルラクテート;ジ−C12−13アルキルタルトレート;トリイソステアリン;ジペンタエリトリチルヘキサカプリラート/ヘキサカプレート;プロピレングリコールモノイソステアレート;トリカプリリン;ジメチルイソソルビドである。特に有利なことは、C12−15−アルキルベンゾエートと2−エチルヘキシルイソステアレートとの混合物、C12−15−アルキルベンゾエートとイソトリデシルイソノナノエートとの混合物、ならびにC12−15−アルキルベンゾエート、2−エチルヘキシルイソステアレート、およびイソトリデシルイソノナノエートの混合物の使用である。
【0066】
本発明の化粧品配合物の油相はまた、天然植物もしくは動物ワックス、例えば蜜蝋、チャイナワックス、マルハナバチワックス、および昆虫のほかのワックス、ならびにシアバターおよびココアバターを含有しうる。
【0067】
水和を維持するかまたは皮膚を再水和するために、本発明の化粧品組成物中に、保湿剤が組み込まれてもよい。保護コーティングを供給することによって、水が皮膚から蒸発するのを防ぐ保湿剤は、エモリエントと呼ばれる。さらにはエモリエントは、皮膚表面上に軟化または鎮静効果を与え、一般に局所使用には安全だと考えられている。好ましいエモリエントは、鉱油、ラノリン、ペトロラタム、カプリン/カプリルトリグリセルアルデヒド、コレステロール、シリコーン、例えばジメチコーン、シクロメチコーン、アーモンド油、ホホバ油、アボカド油、ヒマシ油、ゴマ油、ヒマワリ油、ココナッツ油、およびブドウの種油、ココアバター、オリーブ油アロエ抽出物、脂肪酸、例えばオレイン酸およびステアリン酸、脂肪アルコール、例えばセチルおよびヘキサデシル(エンジェイ(ENJAY))、ジイソプロピルアジペート、ヒドロキシベンゾエートエステル、C9−15−アルコールの安息香酸エステル、イソノニルイソ−ノナノエート、エーテル、例えばポリオキシプロピレンブチルエーテル、およびポリオキシプロピレンセチルエーテル、およびC12−15−アルキルベンゾエート、およびそれらの混合物を包含する。最も好ましいエモリエントは、ヒドロキシベンゾエートエステル、アロエベラ、C12−15−アルキルベンゾエート、およびそれらの混合物である。エモリエントは、この配合物の総重量の約1重量%〜約20重量%の量で存在する。エモリエントの好ましい量は、約2重量%〜約15重量%、最も好ましくは約4重量%〜約10重量%である。
【0068】
水を結合し、これによって皮膚表面に水を保持する保湿剤は、湿潤剤と呼ばれる。適切な湿潤剤を、本発明の化粧品配合物中に組み込むことができる。例えば、グリセリン、ポリプロピレングリコール、1,2−ペンタジオール、ポリエチレングリコール、乳酸、ピロリドンカルボン酸、ウレア、リン脂質、コラーゲン、エラスチン、セラミド、レシチンソルビトール、PEG−4、およびそれらの混合物である。追加の適切な保湿剤は、水溶性および/または膨潤性の族のポリマー保湿剤、および/または水ゲル化多糖類、例えばヒアルロン酸、キトサン、および/または例えばソラビア(SOLABIA)Sによるフコゲル(Fucogel)(登録商標)1000(CAS番号178463−23−5)として入手しうるフコースリッチな多糖類を有するポリマー保湿剤である。1種またはそれ以上の湿潤剤は場合により、本発明の化粧品配合物中に、約0.5重量%〜約8重量%、好ましくは約1重量%〜約5重量%で存在する。
【0069】
本発明の好ましい局所化粧品配合物の水相は、通常の化粧品添加剤、例えばアルコール、特に低級アルコール、好ましくはエタノールおよび/またはイソプロパノール、低ジオールもしくはポリオールおよびそれらのエーテル、好ましくはプロピレングリコール、グリセリン、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチル−もしくはモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル−もしくは−モノエチル−もしくは−モノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチル−もしくは−モノエチルエーテルおよび類似物質、ポリマー、発泡安定剤;電解質、および特に1種またはそれ以上の増粘剤を含有しうる。生成物のコンシステンシーを適切にするのを補助するために本発明の配合物中に用いられてもよい増粘剤は、カルボマー、二酸化ケイ素、マグネシウムおよび/またはアルミニウムシリケート、蜜蝋、ステアリン酸、ステアリルアルコール多糖類およびそれらの誘導体、例えばキサンタンガム、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリアクリルアミド、アクリレートクロスポリマー、好ましくはカルボマー、例えば単独の980、981、1382、2984、5984型のカルボポール(登録商標)、またはそれらの混合物を包含する。成分を中和するために本発明の化粧品配合物中に含まれてもよい適切な中和剤、例えば乳化剤またはフォームビルダー/安定剤は、次のものを包含するが、これらに限定されるわけではない。すなわち、アルカリヒドロキシド、例えばナトリウムおよびカリウムヒドロキシド;有機塩基、例えばジエタノールアミン(DEA)、トリエタノールアミン(TEA)、アミノメチルプロパノール、およびそれらの混合物;アミノ酸、例えばアルギニンおよびリシン、およびあらゆる前記のもののあらゆる組み合わせである。この中和剤は、本発明の化粧品配合物中に約0.01重量%〜約8重量%、好ましくは1重量%〜約5重量%の量で存在しうる。
【0070】
本発明の化粧品配合物中への電解質の添加は、疎水性乳化剤の挙動を変えるために必要であるらしい。このようにして、この発明のエマルジョン/マイクロエマルジョンは、アニオン、例えばクロライド、スルフェート、カーボネート、ボレート、およびアルミネートを包含する1種またはいくつかの塩の電解質を含有してもよいが、これらに限定されるわけではない。ほかの適切な電解質は、有機アニオン、例えばラクテート、アセテート、ベンゾエート、プロピオネート、タルトレート、およびシトレートをベースとしていてもよいが、これらに限定されるわけではない。カチオンとしては、好ましくはアンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカリ−、もしくはアルカリ土類金属、マグネシウム−、鉄−、または亜鉛−イオンが選択される。特に好ましい塩は、塩化カリウムおよび塩化ナトリウム、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、およびそれらの混合物である。電解質は、本発明の化粧品配合物中に約0.01重量%〜約8重量%の量で存在しうる。
【0071】
本発明の化粧品配合物は好ましくは、クリーム、ミルク、ペースト、スティック、洗浄剤、バーム、トニック、流体、シャンプー、ヘアスプレー、コンディショナー、マスク、パウダー、エナメル、エナメルリムーバー、固形チューブスティック、口紅、フォーム、オイル、石鹸、ピーリング、セラム、軟膏、ジェル、ローション、濃化ローション、およびリキッドの形態で供給されてもよい。これは場合により、エアゾールとして包装されてもよく、ムース、フォーム、またはスプレーの形態で提供されてもよい。本発明による化粧品配合物はまた、溶剤もしくは脂肪物質中の縣濁液または分散液の形態にあってもよく、あるいはまたエマルジョンもしくはマイクロエマルジョン(特にO/WまたはW/O型、O/W/OまたはW/O/W型)、例えばクリームもしくはミルク、小胞分散液の形態、軟膏、ジェル、固形チューブスティック、またはエアゾールムースの形態にあってもよい。これらのエマルジョンはまた、アニオン性、非イオン性、カチオン性、または両性界面活性剤を含有してもよい。
【0072】
局所適用は好ましくは、少なくとも一日1回、例えば一日2回または3回である。通常、所望の効果が得られるまで、少なくとも2日かかる。しかしながら、所望の効果が得られるまで、数週間、またはさらに数ヶ月かかることもある。
【0073】
皮膚へ適用されることになる化粧品配合物の量は、この配合物中のビタミンKの濃度および所望の美容効果による。例えば適用は、クリームが皮膚に塗布されるようなものであってもよい。クリームは通常、2mgクリーム/cm皮膚の量で適用される。皮膚へ適用される配合物の量は、しかしながら決定的ではなく、ある量の適用配合物で所望の効果が得られないならば、より高濃度のビタミンKを、例えばこの配合物のより多くを適用することによって、またはより多くのビタミンKを含有する化粧品配合物を適用することによって用いることができる。
【0074】
本発明によれば、この配合物を調製するために、ビタミンKは、そのまま、またはカプセル化形態、例えばリポソーム形態で用いることができる。リポソームは好ましくは、ステロールまたはフィトステロールの添加をともなって、またはともなわずにレシチンとともに形成される。ビタミンKのカプセル化は、一緒に、または別々のカプセルにおいて単独、またはほかの活性成分とともに行なわれてもよい。
【0075】
局所配合物の種類、および局所配合物の調製、ならびにさらなる適切な添加剤に関して、関連文献、例えばノバック(Novak)G.A.、「化粧品調製物」−第2巻、化粧品調製物−調剤、原料、学術的基礎(Die kosmetischen Praeparate−Band 2,Die kosmetischen Praeparate−Rezeptur,Rohstoffe,wissenschaftliche Grundlagen(化学工業出版社(Verlag fuer Chem.Industrie)H.チオルコウスキー(Ziolkowski)KG、アウグルブルク)を参照することができる。
【0076】
さらには、本発明の化粧品配合物を、経口配合物として、例えばピル、タブレット、グラニュールまたはペレットを含有してもよいカプセル形態で、液体経口配合物として、または当業者に一般に公知であるような食品への添加剤として提供することも可能である。本発明の経口配合物の調製に有用な手順および有用な添加剤は、例えば標準的文献、レミントン:製薬の化学および実践、リッピンコット、ウイリアムズ、およびウイルキング(編集者)(Remington:The Science and Practice of Pharmacy,Lippincot,Williams & Wilking(Editors))2000年に開示されている。これは参照して本明細書に含まれる。
【0077】
経口配合物、特にタブレット用の通常の添加剤として、通常の賦形剤、例えば微晶質セルロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、ジナトリウムもしくはジカリウムホスフェート、ナトリウムもしくはカリウムホスフェート、グリシン、崩壊剤、例えばデンプンもしくはアルギン酸、バインダー、例えばポリビニルピロリドン、サッカロース、ゼラチン、およびアラビアゴム潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、またはタルカムが用いられてもよい。これらの配合物がゼラチンカプセル中に充填されるならば、グラニュールの調製のための通常の添加剤は、ラクトースまたはラクテート、ならびに高分子量を有するポリエチレングリコールである。さらなる添加剤および賦形剤、ならびに経口配合物および食品添加剤用の添加剤および賦形剤が当業者に公知であり、関連文献、例えば「食料品技術の概要(Grundzuege der Lebensmitteltechnik)」、ホルスト・ディーター・チョイシュナー(編集者)(Horst Dieter Tscheuschner(Editor)、第2版、ハンブルグ、ベアズ(Beers)1996年を参照することができる。
【0078】
本発明の経口配合物中のビタミンKの含量は通常、約1%〜90%、好ましくは約10%〜80%、例えば約50%またはそれ以上である。適用は、所望の効果が発生するようなものであり、ヒトおよび所望の効果による。通常の一日用量は、約0.1μg/日〜50mg/日、例えば約20μg/日〜2mg/日の範囲内にあってもよい。
【0079】
次の実施例は、本発明を例示するが、これらは本発明を限定すると考えられるべきでない。
【実施例】
【0080】
実施例1:
次の化粧品配合物を調製した。
【0081】
【表1】

【0082】
手順:
フェイシャルクリーム1:部分AおよびBを別々に80℃に加熱する。攪拌下に、部分Bを部分Aへ添加する。ウルトラ・ターラックス(Ultra Turrax)で30秒間9,500rpmで均質化する。攪拌下に室温に冷まし、部分DでpHを調節する。
【0083】
UV保護デイケアクリーム、フェイシャルクリーム2、ボディーローション:部分AおよびBを別々に90℃に加熱する。攪拌下に、部分Bを部分Aへ添加する。ウルトラ・ターラックスで30秒間9,500rpmで均質化する。攪拌下に40℃に冷まし、部分Cを添加する。室温において、部分DでpHを調節する。
【0084】
実施例2:
ビタミンKの賦活効果を証明するために、ヒト一次線維芽細胞を、試験管内テスト系として選択した。この実施例における生物学的終点は、各々の個別細胞のエネルギーレベルである。これは、アデノシントリホスフェート(ATP)のレベルによって定量的に決定する。これは、ヒト細胞における共通のエネルギー保存分子である。
【0085】
a)ヒト表皮線維芽細胞の培養
一次表皮線維芽細胞を、ヒト包皮から単離し、10%ウシ胎仔血清(FBS)、ペニシリン、およびストレプトマイシンとともにDMEM中に培養した。これらの細胞を、成長室において37℃および5%COに維持し、これらの種類の実験のために、継代8〜12を用いた。線維芽細胞を、96ウェルプレートへ移し、1%FBSでの4日以上の血清飢餓が開始される前に、標準培地において5時間付着させておいた。
【0086】
b)ヒト表皮線維芽細胞中のATPレベルの試験管内分析
表皮線維芽細胞を、DMEM中で44μMまでの濃度で、4時間〜48時間、ビタミンKで処理した。インキュベーション時間を変えた(variing)後、ATPアッセイを、高感度細胞増殖アッセイ(High Sensitivy Cell Proliferation Assay(カンブレックスのヴィア・ライト・プラス(Via light Plus,Cambrex))を用いて実施した。この手順は、製造業者の推奨にしたがって行なった。要するに、この培養プレートをインキュベーターから取り出し、少なくとも5分間室温に冷ましておき、ついで50μlの細胞溶解試薬を各ウェルへ添加し、10分間インキュベーションし、100μlのAMRプラスを各ウェルへ添加し、2分間室温でインキュベーションした。このプレートを照度計で分析した。
【0087】
これらの結果を図1および2に図解する。図1は、20μMビタミンKを有する線維芽細胞中のATPレベルを時間依存的に示している。最大の刺激には、約16時間のインキュベーション時間後に到達する。図2は、ビタミンKの用量応答曲線における線維芽細胞中のATPレベルを示している。ビタミンKの用量応答は、2つの異なる時点で示されている。ビタミンKによる最も有望な誘発は、2μMの濃度で示され、これは時点との相関関係はない。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】20μMビタミンKを有する線維芽細胞中のATPレベルを時間依存的に示している。
【図2】ビタミンKの用量応答曲線における線維芽細胞中のATPレベルを示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
化粧品配合物中の賦活剤としてのビタミンKの使用。
【請求項2】
化粧品配合物が皮膚細胞に適用された時に、1μM超の皮膚細胞中のビタミンKの濃度を生じるのに効果的な濃度で、ビタミンKが化粧品配合物中に含有されることを特徴とする、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
ビタミンKが、0.001%〜5.0%の濃度で化粧品配合物中に含有されることを特徴とする、請求項1または2に記載の使用。
【請求項4】
ビタミンKが、ビタミンCもしくはビタミンCの誘導体、コエンザイムQ10、およびUV吸収性物質からなる群から選択された化合物と組み合わせて用いられることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
【請求項5】
ビタミンKおよびビタミンCもしくはビタミンCの誘導体を含有する化粧品配合物。
【請求項6】
ビタミンCの誘導体が、アスコルビルリン酸塩または化粧品として許容しうるその塩であることを特徴とする、請求項5に記載の配合物。
【請求項7】
ビタミンK、および
− ポリシロキサンベースのUV吸収剤、
− 1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)−プロパン−1,3−ジオン、
− 2−シアノ−3,3−ジフェニル−アクリル酸2−エチル−ヘキシルエステル、
− (E)−rac−1,7,7−トリメチル−3−(4−メチル−ベンジリデン)−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−オン、
− 2−フェニル−1H−ベンズイミダゾール−5−スルホン酸、および
− (E)−3−(4−メトキシ−フェニル)−プロピオン酸2−エチル−ヘキシルエステル
からなる群から選択されたUV吸収性物質を含有する化粧品配合物。
【請求項8】
ビタミンKおよびコエンザイムQ10を含有する化粧品配合物。
【請求項9】
ビタミンCもしくはビタミンCの誘導体を含有することを特徴とする、請求項8に記載の配合物。
【請求項10】
局所化粧品配合物であることを特徴とする、請求項4〜9のいずれか一項に記載の配合物。
【請求項11】
クリーム、ペースト、スティック、洗浄剤、バーム、トニック、流体、シャンプー、ヘアスプレー、コンディショナー、マスク、パウダー、エナメル、エナメルリムーバー、口紅、フォーム、オイル、石鹸、ピーリング、セラム、軟膏、ジェル、ローションおよびリキッド、およびティッシュペーパーからなる群から選択されることを特徴とする、請求項10に記載の配合物。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2008−502635(P2008−502635A)
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−515881(P2007−515881)
【出願日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【国際出願番号】PCT/EP2005/006478
【国際公開番号】WO2005/123029
【国際公開日】平成17年12月29日(2005.12.29)
【出願人】(503220392)ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. (873)
【Fターム(参考)】