説明

化粧材ユニットおよびその取付方法

【課題】化粧材の取付け性と化粧材の外れ難さとを両立させる。
【解決手段】化粧材ユニット1は、被取付面3に沿って取付けられる化粧材10と、被取付面3上の複数の位置にそれぞれ固定され、化粧材10を保持する第1保持用金具20A及び第2保持用金具20Bとを備える。化粧材10は、化粧材本体11と、化粧材本体11の裏面から突出する外側突条13、15及び中間突条17を有し、第1保持用金具20Aは、被取付面3上に固定される基板21と、基板21からC方向に突出し、被取付面3から離れる向きへの化粧材10の移動を阻む外側係止部23、25および第1中間係止部27Aとを有し、第2保持用金具20Bは被取付面3上に固定される基板21と、基板21からC方向に突出し、被取付面3から離れる向きへの化粧材10の移動を阻む外側係止部23、25および第2中間係止部27Bとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば建物の壁面等の被取付面に保持用金具により化粧材を取付ける化粧材ユニットおよびその取付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
上述した化粧材としては、一般に一定断面で長尺のものが用いられ、そのような化粧材を使用した化粧材ユニットとしては、被取付面に保持用金具を取付け、その取付けた金具に化粧材を固定する構造とされる(例えば特許文献1参照)。
【0003】
その化粧材ユニットは、図13に示すように、被取付面に取付けられる取付面102の上に2つの突起103、104が並設され、各突起103(104)の外側を一部残して切断し取付面102側を外方へ起こした係止爪105(106)が設けられた保持用金具101と、被取付面に向けて配設される3つの突条111、112、113が並設され、外側2つの突条111、113における内側壁部にそれぞれ被係止部114、115が形成された化粧材110とを用い、被取付面100に金具101をビス等で取付け、その金具101の2つの係止爪105、106に、化粧材110の被係止部114、115を係止させ、被係止部114、115を係止爪105、106で抜け止めする構造である。なお、化粧材110の3つの突条111、112、113は、化粧材110の幅方向に並び、かつ化粧材110の長手方向に沿って延在するように設けられている。
【0004】
この化粧材ユニットによる場合には、2つの係止爪105、106の片方が破損したとき、この金具101では化粧材110を支持することができず、化粧材110が外れ易くなる。
【0005】
そこで、化粧材を外れ難くすることが可能な構造の保持用金具を用いた化粧材ユニットが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】
その化粧材ユニットは、図14に示すように、化粧材110の外側2つの突条111、113を抜け止めするための係止爪105、106に加えて、中間の突条112を挟持する挟持片107、108を備えた金具101Aを用いている。なお、図14において、図13と同一の働きを行う部分には同一符号を附している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2000−336893号公報
【特許文献2】特開2001−336268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、図14に示す化粧材ユニットの場合には、1つの保持用金具101Aに形成された一対の挟持片107、108の間に化粧材110の中間の突条112を圧入する構造であるので、挟持片107、108における先端側の間隔は広くすることが望まれる。その一方、突条112を挟持する上で挟持片107、108の前記間隔は狭い方が好ましいので、化粧材の曲がり等によって突条112の位置や形状に誤差が僅かに存在するときには、前記圧入が困難となって化粧材の取付けができなくなる虞があった。なお、前記間隔が狭いときでも前記圧入を容易にすべく、両挟持片107、108の先端側に外側に折り曲げた傾斜部を設けて先拡がりにすることが考えられるが、その傾斜角度が大き過ぎると突条112の圧入が困難になるので、前記間隔を広くすることは実質的に難しい。
【0009】
本発明は、このような従来技術の課題を解決するものであって、化粧材の取付け性と化粧材の外れ難さとを両立させ得る化粧材ユニットおよびその取付方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る化粧材ユニットは、被取付面に沿って取付けられる化粧材と、前記被取付面上の複数の位置にそれぞれ固定され、前記化粧材を保持する複数の保持用金具とを備える化粧材ユニットであって、上記化粧材は、特定方向に延びる化粧材本体と、この化粧材本体の裏面からそれぞれ突出し、前記特定方向と直交する化粧材本体の幅方向に間隔をおいて並び、かつ当該特定方向に沿って延びる一対の外側突条と、これらの外側突条同士の間の位置で前記化粧材本体の裏面から突出し、前記特定方向に沿って延びる中間突条とを有し、前記複数の保持用金具は、第1保持用金具と第2保持用金具とを含み、前記特定方向に並ぶ複数の位置にそれぞれ配設されるものであり、前記第1保持用金具は、前記被取付面上に固定される基板と、この基板から前記被取付面と反対の側にそれぞれ突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記各外側突条の内側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な外側係止部と、前記基板から前記被取付面と反対の側に突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記中間突条の両側面のうちの一方の第1側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な第1中間係止部とを有し、前記第2保持用金具は、前記被取付面上に固定される基板と、この基板から前記被取付面と反対の側にそれぞれ突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記各外側突条の内側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な外側係止部と、前記基板から前記被取付面と反対の側に突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記中間突条の両側面のうち前記第1側面と反対側の第2側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な第2中間係止部とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明による場合には、第1保持用金具の外側係止部と第1中間係止部とが、化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形が可能であり、これら係止部がそれぞれ別の突条に係合する構成であるので、従来のように共通の金具に設けられた一対の挟持片の間に突条を圧入する場合に比べて、化粧材と金具との間の相対位置関係の自由度が高い。従って、各係止部と各突条との間で化粧材本体の幅方向の相対的な位置が精密には一致しない場合でも、第1保持用金具の各係止部の撓み変形を利用して各係止部と各突条とを係止できる。このことは、第1保持用金具の第1中間係止部が係止される中間突条の第1側面とは反対側の第2側面に第2中間係止部が係止される第2保持用金具においても同様であるので、これにより化粧材を容易に取付けすることが可能になる。一方、第1保持用金具の第1中間係止部が中間突条の第1側面に係止され、第2保持用金具の第2中間係止部が中間突条の第1側面とは反対側の第2側面に係止され、中間突条が第1中間係止部と第2中間係止部とにより両側から係止されるので、一旦取付けた化粧材が外れ難い。よって、化粧材の取付け性と化粧材の外れ難さとを両立させ得る。
【0012】
この構成の化粧材ユニットにおいて、前記化粧材は幅方向について対称な断面形状を有し、前記第1保持用金具及び前記第2保持用金具は互いに同一の形状を有することが、より好ましい。この場合には、単一種の金具における外側係止部の一方と他方とが入れ替わるように逆向きにすることで、当該金具を第1保持用金具及び第2保持用金具のいずれとしても用いることが可能になる。
【0013】
また、この構成の化粧材ユニットにおいて、前記第1保持用金具及び前記第2保持用金具をそれぞれ複数備え、当該第1保持用金具及び当該第2保持用金具が交互に配置されることが、より好ましい。この場合には、隣り合う第1保持用金具及び第2保持用金具における各中間係止部が、中間突条の両側の片方ずつと交互に係止することになるので、第1保持用金具同士または第2保持用金具同士を連続して配置するときよりも、同じ個数の保持用金具を用いても、化粧材をより外れ難くすることが可能になる。
【0014】
更に、この構成の化粧材ユニットにおいて、各金具が化粧材を係止するための具体的な形状については、例えば上記外側突条の内側面および中間突条の両側面に、化粧材本体側よりも化粧材本体とは反対側を側方へ突出させた係止用段付部が形成され、一方、上記第1保持用金具および第2保持用金具には、それぞれの外側係止部および中間係止部における各先端部分が上記係止用段付部に係止されるように折り返しされ、その折り返し部の先端が上記段付部に係止されたものが、好適である。この場合には、第1保持用金具および第2保持用金具の先端部分に形成された折り返し部が、折り返されていて、化粧材の突条に設けた段付部に係止されているので、折り返し部は被取付面との間で化粧材を支持することが可能になる。
【0015】
更にまた、この構成の化粧材ユニットにおいて、上記各第1及び第2保持用金具の外側係止部の折り返し部は外側に折り返され、上記各第1及び第2保持用金具の基板は、前記両外側係止部から両外側にそれぞれ延出する延出部分を有し、これらの延出部分は、前記基板のうち前記両外側係止部同士の間の部分が前記被取付面に接する面に対して前記外側係止部の折り返し部に近づく側に傾斜するとともに、当該延出部分の先端が前記被取付面に近づく向きに撓み変位するように弾性変形可能であり、その弾性変形状態で前記折り返し部との間で前記外側突条を挟みこむ形状を有するようにすることが、好適である。この場合には、第1及び第2保持用金具は、前記延出部分の弾発力を利用して当該延出部分と外側係止部の折り返し部との間で前記外側突条を挟みこむことにより、化粧材をより安定して保持することができる。すなわち、前記延出部分が存在しない場合には、前記外側係止部の折り返し部が前記外側突条の段付部に当接した状態で当該外側突条と被取付面との間に存在する隙間分だけ化粧材が前記被取付面に対して接離する方向にがたつくおそれがあるが、前記のように延出部分が前記折り返し部との間で前記外側突条を挟持することにより、前記接離する方向への化粧材のガタツキが抑えられる。
【0016】
本発明の化粧材ユニットの取付方法は、特定方向に延びる化粧材本体と、この化粧材本体の裏面からそれぞれ突出し、前記特定方向と直交する化粧材本体の幅方向に間隔をおいて並び、かつ当該特定方向に沿って延びる一対の外側突条と、これらの外側突条同士の間の位置で前記化粧材本体の裏面から突出し、前記特定方向に沿って延びる中間突条とを有する化粧材を、被取付面に、前記被取付面上の複数の位置にそれぞれ固定した複数の保持用金具を介して取付ける化粧材ユニットの取付方法であって、前記複数の保持用金具には、前記被取付面上に固定される基板、この基板から前記被取付面と反対の側にそれぞれ突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記各外側突条の内側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な外側係止部、および、前記基板から前記被取付面と反対の側に突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記中間突条の両側面のうちの一方の第1側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な第1中間係止部を有する第1保持用金具と、前記被取付面上に固定される基板、この基板から前記被取付面と反対の側にそれぞれ突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記各外側突条の内側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な外側係止部、および、前記基板から前記被取付面と反対の側に突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記中間突条の両側面のうち前記第1側面と反対側の第2側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な第2中間係止部を有する第2保持用金具と、を用い、前記被取付面の複数の位置に上記第1保持用金具および第2保持用金具の双方を含む複数の保持用金具を配置して当該被取付面上に固定する工程と、固定された第1保持用金具および第2保持用金具に対し、前記化粧材を、前記外側突条および中間突条が前記被取付面を向く状態で接近させ、前記化粧材の前記外側突条が前記第1保持用金具および第2保持用金具の前記外側係止部に係止され、かつ、前記化粧材の前記中間突条の前記第1側面に前記第1保持用金具の第1中間係止部が係止されるとともに前記化粧材の前記中間突条の前記第2側面に前記第2保持用金具の第2中間係止部が係止される状態に取付ける工程とを含む。本発明方法による場合には、本発明の請求項1に係る化粧材ユニットと同様の効果が得られる。
【0017】
また、本発明の化粧材ユニットの取付方法において、前記幅方向について対称な断面形状を有する化粧材に対し、前記第1保持用金具及び前記第2保持用金具として互いに同一の形状を有する保持用金具を用意し、その保持用金具を前記第1保持用金具として用いるとともに、前記保持用金具の外側係止部の一方と他方とが互いに入れ替わるように逆向きにして前記保持用金具を前記第2保持用金具として用いることが好ましい。この場合には、第1保持用金具と第2保持用金具とのそれぞれについて用意をする必要が無くなり、準備や在庫管理などを簡潔にすることが可能になる。
【0018】
更に、本発明の化粧材ユニットの取付方法において、前記第1保持用金具及び前記第2保持用金具をそれぞれ複数用意し、当該第1保持用金具及び当該第2保持用金具を交互に配置することが好ましい。この場合には、隣り合う第1保持用金具及び第2保持用金具における各中間係止部が、中間突条の両側の片方ずつと交互に係止することになるので、第1保持用金具同士または第2保持用金具同士を連続して配置するときよりも、同じ個数の保持用金具を用いても、化粧材をより外れ難くすることが可能になる。
【発明の効果】
【0019】
本発明による場合には、被取付面に固定した金具に対する化粧材の取付け性と金具からの化粧材の外れ難さとを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施形態に係る化粧材ユニットを示す外観斜視図である。
【図2】図1の化粧材ユニットを構成する化粧材を、被取付面に固定した保持用金具に取付ける前の状態を示す斜視図である。
【図3】第1保持用金具を介して化粧材を被取付面に取付けた状態を示す横断面図である。
【図4】第2保持用金具を介して化粧材を被取付面に取付けた状態を示す横断面図である。
【図5】第1保持用金具を示す平面図である。
【図6】第1保持用金具を示す正面図である。
【図7】第1保持用金具を示す右側面図である。
【図8】第1保持用金具を示す左側面図である。
【図9】第2保持用金具を示す平面図である。
【図10】第2保持用金具を示す正面図である。
【図11】第2保持用金具を示す右側面図である。
【図12】第2保持用金具を示す左側面図である。
【図13】特許文献1の化粧材ユニットを示す断面図である。
【図14】特許文献2の化粧材ユニットを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下に、本発明の一実施形態を具体的に説明する。
【0022】
図1は本発明の一実施形態に係る化粧材ユニットを示す外観斜視図であり、図2は図1の化粧材ユニットを構成する化粧材を、被取付面に固定した保持用金具に取付ける前の状態を示す斜視図、図3は第1保持用金具を介して化粧材を被取付面に取付けた状態を示す横断面図、図4は第2保持用金具を介して化粧材を被取付面に取付けた状態を示す横断面図、図5は第1保持用金具を示す平面図、図6は第1保持用金具を示す正面図、図7は第1保持用金具を示す右側面図、図8は第1保持用金具を示す左側面図である。
【0023】
この化粧材ユニット1は、建物の壁面等の被取付面3に取付けられる化粧材10と、化粧材10を保持すべく被取付面3上の複数の位置にそれぞれ固定される複数の保持用金具20とを備える。
【0024】
化粧材10は、例えば押し出し成形により形成されたセメント系材料からなる一体もので、図3に示すように化粧材本体11と、一対の外側突条13、15と、中間突条17とを有し、後述する幅方向Bにおいて対称な断面形状に形成されている。化粧材10の材料は、セメント系に限らず、他の材料、例えば合成樹脂などであってもよい。
【0025】
化粧材本体11は、特定方向(図示例では上下方向)Aに延びる長尺のもので、水平断面が内部に2つの空洞11aを有する矩形状に形成されている。2つの空洞11aは、特定方向Aと直交する化粧材本体11の幅方向Bに設けられている。
【0026】
外側突条13、15は、化粧材本体11の裏面から前記幅方向Bと直交する方向Dへ突出し、幅方向Bに間隔をおいて並び、かつ、特定方向Aに沿って延びている。外側突条13、15の化粧材本体11に対する配設位置は、化粧材本体11の幅方向Bの両端部である。中間突条17は、これらの外側突条13、15の間の位置に設けられ、化粧材本体11の裏面から前記方向Dへ突出し、特定方向Aに沿って延びている。なお、本実施形態では、中間突条17は、外側突条13、15の中央の位置に配置されていて、化粧材10は幅方向Bにおいて対称に形成されている。
【0027】
外側突条13、15の方向D側の被取付面側端部13c、15cと、中間突条17の方向D側の被取付面側端部17hとは、化粧材10の取付けに際して、前記被取付面3に接近するように配置される。
【0028】
外側突条13、15の外側側面13b、15bと、化粧材本体11の外側表面11bとは、化粧面として機能し、これらの化粧面には意匠が施される。
【0029】
外側突条13、15の内側側面には段付部13a、15aが設けられており、これら段付部13a、15aは、各段付部13a、15aに対して化粧材本体11側に隣接する部分よりも中間突条17側に突出するように形成されている。また、中間突条17の両側側面17c、17dにはそれぞれ段付部17a、17bが設けられ、段付部17aは、その段付部17aに対して化粧材本体11側に隣接する部分よりも外側突条13側に突出するように形成され、段付部17bは、その段付部17bに対して化粧材本体11側に隣接する部分よりも外側突条15側に突出するように形成されている。
【0030】
また、上記段付部13a、15aの被取付面側端部13c、15c側には、それぞれ面取り部13d、15dが設けられており、これら面取り部13d、15dは、被取付面側端部13c、15cに近づくほど大きく欠落する状態で形成され、傾斜している。一方、段付部17a、17bの被取付面側端部17h側には、それぞれ面取り部17e、17fが設けられており、これら面取り部17e、17fは、被取付面側端部17hに近づくほど大きく欠落する状態で形成され、傾斜している。
【0031】
保持用金具20は、図2に示すように第1保持用金具20Aと第2保持用金具20Bとを有し、特定方向Aに並ぶ複数位置、図示例では4つの位置にそれぞれ配設されている。一番下の位置と下から3番目の位置には、それぞれ第1保持用金具20Aが配設され、下から2番目と一番上の位置には、それぞれ第2保持用金具20Bが配設されている。
【0032】
第1保持用金具20Aは、例えばステンレス鋼やアルミニウム製のものであり、図3および図5〜図8に示すように、被取付面3の上に固定される平板状の基板21と、この基板21から被取付面3と反対側の方向Cにそれぞれ突出するように切り起こされた一対の外側係止部23、25および1つの第1中間係止部27Aとを有する。
【0033】
外側係止部23、25は互いに離隔して配設され、これら両外側係止部23、25の間に第1中間係止部27Aが配設されている。
【0034】
外側係止部23、25は、それぞれ基板21に垂直な起立部23a、25aと、各起立部23a、25aに基端側が繋がっていて先端側が折り返された折り返し部23b、25bとを有する。これら折り返し部23b、25bは互いに反対側の外側に折り返されて形成され、折り返し部23bの先端は上記段付部13aに当接し、上記折り返し部25bの先端は上記段付部15aに当接するものである。換言すると、外側係止部23、25は、その突出方向Cの先端部分である折り返し部23b、25bが、被取付面3から離れる向きへの化粧材10の移動を阻むように各外側突条13、15の内側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、当該先端部分が化粧材本体11の幅方向Bに変位するように撓み変形可能となっている。
【0035】
一方、第1中間係止部27Aは、基板21に垂直な起立部27aと、起立部27aに基端側が繋がっていて先端側が折り返された折り返し部27bとを有し、その折り返し部27bは、図3に示すように、左側の外側係止部23に近い部位に配設され、右側の外側係止部25の折り返し部25bと同じ側に折り返して形成されており、折り返し部27bは上記段付部17aに係止されるようになっている。換言すると、第1中間係止部27Aは、その突出方向Cの先端部分である折り返し部27bが、被取付面3から離れる向きへの化粧材10の移動を阻むように中間突条17の両側面のうちの一方(図3の左方)の第1側面17cと係合することが可能な形状を有し、かつ、当該先端部分が化粧材本体11の幅方向Bに変位するように撓み変形可能となっている。
【0036】
なお、折り返し部23b〜27bの折り返し角度、つまり折り返し部23b〜27bと起立部23a〜27aとの間の角度は、例えば40°程度に設定されている。なお、前記角度は、他の角度に設定してもよい。
【0037】
また、基板21には、外側係止部23、25よりも外側に延出した延出部分29、31が設けられている。延出部分29は、図5に示すように外側係止部23を挟んで両側に一対形成され、延出部分31も同様に、外側係止部25を挟んで両側に一対形成されている。これら延出部分29、31は、先端29a、31aの側が被取付面3から離れるように折り曲げられていて、この基板21を被取付面3にビス5により取付けた状態で、延出部分29、31が被取付面3から浮いた状態になる(図3参照)。
【0038】
第2保持用金具20Bは、第1保持用金具20Aと同一の材料で形成されている。但し、異なる材料で形成してもよい。第2保持用金具20Bの構成としては、図4および図9〜図12に示すように、第1保持用金具20Aと一部異なっていて、第1中間係止部27Aに代えて、中間突条17の第1側面17cとは反対側の第2側面17dに係合する第2中間係止部27Bを有し、他の部分は第1保持用金具20Aと同様となっている。
【0039】
上記第2中間係止部27Bは、基板21に垂直な起立部27aと、その起立部27aに基端側が繋がっていて先端側が折り返された折り返し部27bとを有する。その折り返し部27bは、図4に示すように、右側の外側係止部25に近い部位に配設され、左側の外側係止部23の折り返し部23bと同じ側に折り返して形成されており、上記段付部17bに係止されるようになっている。
【0040】
なお、本実施形態では、上述したように化粧材10が幅方向Bにおいて対称な断面形状に形成されているので、第2保持用金具20Bには、第1保持用金具20Aを、その外側係止部23、25の一方23と他方25とが入れ替わるように逆向きにして用いることができる。図2に示す例では、第2保持用金具20Bとして用いるには、第1保持用金具20Aを上下(または左右)逆向きにすればよい。
【0041】
次に、本実施形態の化粧材ユニット1の取付方法につき説明する。
【0042】
まず、被取付面3の特定方向Aの4つの位置にそれぞれ固定する保持用金具20を用意する。この図示例では、第1保持用金具20Aと第2保持用金具20Bとをそれぞれ2つずつ用意する。
【0043】
次に、用意した第1保持用金具20Aおよび第2保持用金具20Bをそれぞれ被取付面3に固定する。具体的には、一番下の位置と下から3番目の位置に、それぞれ第1保持用金具20Aを配設し、下から2番目と一番上の位置に、それぞれ第2保持用金具20Bを配設する。このとき、第1保持用金具20Aおよび第2保持用金具20Bの各基板21が被取付面3と接触し、各係止部23、25、27A(27B)が被取付面3とは逆方向を向くように固定する。なお、第2保持用金具20Bは、第1保持用金具20Aを上下逆向きにした同一形状のものである。第1保持用金具20A及び第2保持用金具20Bの固定は、ビス5により行われる(図3及び図4参照)。
【0044】
次に、これら第1保持用金具20A及び第2保持用金具20Bに対し、化粧材10を接近させることにより取付ける。この取付けは、化粧材10の各突条13、15、17を被取付面3に向けた状態で接近させることで行われ、この取付けにより、各係止部23、25、27Aの折り返し部23b、25b、27bが、各突条13、15、17の段付部13a、15a、17aに同時的に係止される。
【0045】
この取付けのとき、各係止部23、25、27Aの折り返し部23b、25b、27bと、各突条13、15、17の段付部13a、15a、17aとの間で、幅方向Bの相対的な位置が一致しない場合には、第1保持用金具20Aの外側係止部23、25と第1中間係止部27Aとが、化粧材本体11の幅方向Bに変位するように撓み変形が可能であり、これら係止部23、25、27がそれぞれ別の突条13、15、17に係合する構成であるので、例えば化粧材10を幅方向Bへ揺さぶることで、第1保持用金具20Aの各係止部23、25、27Aの撓み変形を利用して各係止部23、25、27Aの折り返し部23b、25b、27bと各突条13、15、17の段付部13a、15a、17aとを係止できる。このことは、第1保持用金具20Aの第1中間係止部17が係止される中間突条17の第1側面17cとは反対側の第2側面17dに第2中間係止部27Bが係止される第2保持用金具20Bにおいても同様であるので、これにより化粧材10を容易に取付けすることが可能になる。この取付け状態において、折り返し部23b、25b、27bと被取付面3との間で、化粧材10が支持される。
【0046】
また、このような取付けに際し、上記面取り部13d、15dに沿って折り返し部23b、25bが案内され、かつ上記面取り部17eまたは17fに沿って折り返し部27bが案内されるので、外側係止部23、25および第1、第2中間係止部27A、27Bが徐々に撓み変形する。
【0047】
そして、このように保持用金具20に取付けられた化粧材10は、第1保持用金具20Aの第1中間係止部27Aが中間突条17の第1側面17cに係止され、第2保持用金具20Bの第2中間係止部27Bが中間突条17の第1側面17cとは反対側の第2側面17dに係止され、中間突条17が第1中間係止部27Aと第2中間係止部27Bとにより両側から係止されるので、一旦取付けた化粧材10が外れ難い。
【0048】
したがって、本実施形態の化粧材ユニット1においては、化粧材10の取付け性と化粧材10の外れ難さとを両立させ得る。
【0049】
なお、本実施形態では、化粧材10の下端よりも下側に、一番下の第1保持用金具20Aの下端部がはみ出して外部に露出し、また化粧材10の上端よりも上側に、一番上の第2保持用金具20Bの上端部がはみ出して外部に露出しているが、それははみ出した部分に、別の化粧材10の端部を取付けるためである。よって、別の化粧材10を取付ける必要がないときは、化粧材10で隠れるように一番下の第1保持用金具20Aおよび一番上の第2保持用金具20Bを取付けるようにしてもよい。
【0050】
また、本実施形態の化粧材ユニット1にあっては、各第1及び第2保持用金具20A、20Bの外側係止部23、25の折り返し部23b、25bは外側に折り返され、各第1及び第2保持用金具20A、20Bの基板21は、両外側係止部23、25から両外側にそれぞれ延出する延出部分29、31を有し、これらの延出部分29、31は、基板21のうち両外側係止部23、25同士の間の部分が被取付面3に接する面に対して外側係止部23、25の折り返し部23b、25bに近づく側に傾斜するとともに、当該延出部分29、31の先端29a、31aが前記被取付面3に近づく向きに撓み変位するように弾性変形可能であり、その弾性変形状態で前記折り返し部23b、25bとの間で前記外側突条13、15を挟みこむ形状を有する。よって、これにより、第1及び第2保持用金具20A、20Bは、延出部分29、31の弾発力を利用して当該延出部分29、31と外側係止部23、25の折り返し部23b、25bとの間で前記外側突条13、15を挟みこむことにより、化粧材10をより安定して保持することができる。すなわち、前記延出部分29、31が存在しない場合には、前記外側係止部23、25の折り返し部23b、25bが前記外側突条13、15の段付部13a、15aに当接した状態で当該外側突条13、15と被取付面3との間に存在する隙間分だけ化粧材10が前記被取付面3に対して接離する方向にがたつくおそれがあるが、前記のように延出部分29、31が前記折り返し部23b、25bとの間で前記外側突条13、15を挟持することにより、前記接離する方向への化粧材10のガタツキを抑えることができる。
【0051】
更に、本実施形態の化粧材ユニット1においては、化粧材10における外側突条13、15と被取付面3との間には、シーリング材33が設けられている。これにより、化粧材10と被取付面3との間は、シーリング材33により隙間が無い状態とされ、防水性に優れる。
【0052】
更にまた、化粧材10の中間突条17と被取付面3との間は、接着剤35により接着されている。これにより、第1保持用金具20Aの第1中間係止部27Aと化粧材10の中間突条17との間での係止状態、および第2保持用金具20Bの第2中間係止部27Bと化粧材10の中間突条17との間での係止状態を安定化させ得る。
【0053】
なお、上述した実施形態では化粧材10として幅方向Bにおいて対称な断面形状に形成されたものを用いているが、本発明はこれに限らず、例えば幅方向Bにおいて非対称な断面形状に形成された化粧材に対しても適用できる。より詳細には、中間突条から片方の外側突条までの離隔距離と、中間突条からもう片方の外側突条までの離隔距離とが異なる化粧材に対しても適用できる。但し、その場合には、第1保持用金具20Aおよび第2保持用金具20Bには、それぞれ上記離隔距離に応じた間隔で外側係止部および第1中間係止部(または第2中間係止部)を配設した、異なる構成の第1保持用金具と第2保持用金具とを用いる必要がある。
【0054】
また、上述した実施形態では第1保持用金具20A及び第2保持用金具20Bを特定方向Aにおいて交互に配置しているが、本発明はこれに限らない。例えば、第1保持用金具20Aまたは第2保持用金具20Bが連続するように配設してもよい。例えば、一番下と下から2番目の位置に第1保持用金具20Aを用い、下から3番目と一番上の位置に第2保持用金具20Bを用いるようにしてもよい。また、保持用金具20で化粧材10を固定する位置の数は4つに限らず、3以下或いは5以上としてもよい。
【0055】
更にまた、上述した実施形態では中間突条17の片方に外側突条13が設けられ、また中間突条17のもう片方に外側突条15が設けられた化粧材10に適用しているが、本発明はこれに限らない。例えば、中間突条17から片方の外側突条13までの間に、別の1または2以上の突条が形成され、或いは、中間突条17からもう片方の外側突条15までの間に、別の1または2以上の突条が形成された構成の化粧材などにも適用することができる。当然のことではあるが、中間突条及び外側突条以外の他の突条が外側係止部や第1、第2中間係止部の係止に支障を及ぼさないものに限る。
【0056】
更にまた、上述した実施形態では上下方向に長手方向を一致させて化粧材10を取付けているが、本発明はこれに限らない。例えば、水平方向に長手方向を一致させて化粧材10を取付けたり、斜め方向に長手方向を一致させて化粧材10を取付けたりする場合にも同様に適用し得る。
【符号の説明】
【0057】
A 特定方向(上下方向)
B 幅方向
C 突出方向
1 化粧材ユニット
3 被取付面
10 化粧材
11 化粧材本体
13、15 外側突条
13a、15a 段付部
13c、15c、17h 被取付面側端部
17 中間突条
17a、17b 段付部
20 保持用金具
20A 第1保持用金具
20B 第2保持用金具
21 基板
23、25 外側係止部
27A 第1中間係止部
27B 第2中間係止部
23b、25b、27b 折り返し部(先端部分)
29、31 延出部分
29a、31a 先端
33 シーリング材
35 接着剤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被取付面に沿って取付けられる化粧材と、前記被取付面上の複数の位置にそれぞれ固定され、前記化粧材を保持する複数の保持用金具とを備える化粧材ユニットであって、
上記化粧材は、特定方向に延びる化粧材本体と、この化粧材本体の裏面からそれぞれ突出し、前記特定方向と直交する化粧材本体の幅方向に間隔をおいて並び、かつ当該特定方向に沿って延びる一対の外側突条と、これらの外側突条同士の間の位置で前記化粧材本体の裏面から突出し、前記特定方向に沿って延びる中間突条とを有し、
前記複数の保持用金具は、第1保持用金具と第2保持用金具とを含み、前記特定方向に並ぶ複数の位置にそれぞれ配設されるものであり、
前記第1保持用金具は、前記被取付面上に固定される基板と、この基板から前記被取付面と反対の側にそれぞれ突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記各外側突条の内側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な外側係止部と、前記基板から前記被取付面と反対の側に突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記中間突条の両側面のうちの一方の第1側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な第1中間係止部とを有し、
前記第2保持用金具は、前記被取付面上に固定される基板と、この基板から前記被取付面と反対の側にそれぞれ突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記各外側突条の内側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な外側係止部と、前記基板から前記被取付面と反対の側に突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記中間突条の両側面のうち前記第1側面と反対側の第2側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な第2中間係止部とを有することを特徴とする化粧材ユニット。
【請求項2】
請求項1記載の化粧材ユニットにおいて、
前記化粧材は幅方向について対称な断面形状を有し、前記第1保持用金具及び前記第2保持用金具は互いに同一の形状を有することを特徴とする化粧材ユニット。
【請求項3】
請求項1または2記載の化粧材ユニットにおいて、
前記第1保持用金具及び前記第2保持用金具をそれぞれ複数備え、当該第1保持用金具及び当該第2保持用金具が交互に配置されることを特徴とする化粧材ユニット。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の化粧材ユニットにおいて、
上記外側突条の内側面および中間突条の両側面に、化粧材本体側よりも化粧材本体とは反対側を側方へ突出させた係止用段付部が形成され、
一方、上記第1保持用金具および第2保持用金具には、それぞれの外側係止部および中間係止部における各先端部分が上記係止用段付部に係止されるように折り返しされ、その折り返し部の先端が上記段付部に係止されることを特徴とする化粧材ユニット。
【請求項5】
請求項4に記載の化粧材ユニットにおいて、
上記各第1及び第2保持用金具の外側係止部の折り返し部は外側に折り返され、上記各第1及び第2保持用金具の基板は、前記両外側係止部から両外側にそれぞれ延出する延出部分を有し、これらの延出部分は、前記基板のうち前記両外側係止部同士の間の部分が前記被取付面に接する面に対して前記外側係止部の折り返し部に近づく側に傾斜するとともに、当該延出部分の先端が前記被取付面に近づく向きに撓み変位するように弾性変形可能であり、その弾性変形状態で前記折り返し部との間で前記外側突条を挟みこむ形状を有することを特徴とする化粧材ユニット。
【請求項6】
特定方向に延びる化粧材本体と、この化粧材本体の裏面からそれぞれ突出し、前記特定方向と直交する化粧材本体の幅方向に間隔をおいて並び、かつ当該特定方向に沿って延びる一対の外側突条と、これらの外側突条同士の間の位置で前記化粧材本体の裏面から突出し、前記特定方向に沿って延びる中間突条とを有する化粧材を、被取付面に、前記被取付面上の複数の位置にそれぞれ固定した複数の保持用金具を介して取付ける化粧材ユニットの取付方法であって、
前記複数の保持用金具には、
前記被取付面上に固定される基板、この基板から前記被取付面と反対の側にそれぞれ突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記各外側突条の内側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な外側係止部、および、前記基板から前記被取付面と反対の側に突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記中間突条の両側面のうちの一方の第1側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な第1中間係止部を有する第1保持用金具と、
前記被取付面上に固定される基板、この基板から前記被取付面と反対の側にそれぞれ突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記各外側突条の内側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な外側係止部、および、前記基板から前記被取付面と反対の側に突出し、前記被取付面から離れる向きへの前記化粧材の移動を阻むように前記中間突条の両側面のうち前記第1側面と反対側の第2側面と係合することが可能な形状を有し、かつ、前記化粧材本体の幅方向に変位するように撓み変形可能な第2中間係止部を有する第2保持用金具と、を用い、
前記被取付面の複数の位置に上記第1保持用金具および第2保持用金具の双方を含む複数の保持用金具を配置して当該被取付面上に固定する工程と、
固定された第1保持用金具および第2保持用金具に対し、前記化粧材を、前記外側突条および中間突条が前記被取付面を向く状態で接近させ、前記化粧材の前記外側突条が前記第1保持用金具および第2保持用金具の前記外側係止部に係止され、かつ、前記化粧材の前記中間突条の前記第1側面に前記第1保持用金具の第1中間係止部が係止されるとともに前記化粧材の前記中間突条の前記第2側面に前記第2保持用金具の第2中間係止部が係止される状態に取付ける工程とを含むことを特徴とする化粧材ユニットの取付方法。
【請求項7】
請求項6に記載の化粧材ユニットの取付方法において、
前記幅方向について対称な断面形状を有する化粧材に対し、前記第1保持用金具及び前記第2保持用金具として互いに同一の形状を有する保持用金具を用意し、その保持用金具を前記第1保持用金具として用いるとともに、前記保持用金具の外側係止部の一方と他方とが互いに入れ替わるように逆向きにして前記保持用金具を前記第2保持用金具として用いることを特徴とする化粧材ユニットの取付方法。
【請求項8】
請求項6または7に記載の化粧材ユニットの取付方法において、
前記第1保持用金具及び前記第2保持用金具をそれぞれ複数用意し、当該第1保持用金具及び当該第2保持用金具を交互に配置することを特徴とする化粧材ユニットの取付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−91951(P2013−91951A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−233882(P2011−233882)
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(000010065)フクビ化学工業株式会社 (150)
【Fターム(参考)】