説明

化粧材

【課題】芯材と化粧シートとの密着性に優れ、製品流れ方向での外観品質を安定させた化粧材を提供する。
【解決手段】本発明は、芯材12の表面に、本接着用の接着剤16と仮止め用のホットメルト接着剤18とを併用して化粧シート14が貼着された化粧材10において、前記芯材12および前記化粧シート14の少なくとも一方における前記ホットメルト接着剤18での仮止め部分近傍に、ホットメルト接着剤18を収容するホットメルト収容溝20が掘設されていることを特徴とする化粧材10である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、芯材の表面部に化粧シートを貼着した化粧材に関する。
【背景技術】
【0002】
家具や建築物などにおいて、芯材の表面に、意匠性や機械的強度を高めるための化粧シートが貼り合わされた「化粧材」が広く用いられている。従来、この種の化粧材を製造する際には、まず始めに、化粧材の寸法を画定する芯材1と、薄板材の表面に木目化粧紙や突板などを貼り合わせたり、塗装を施した化粧シート2を用意する(図4参照)。続いて、この化粧シート2の裏面に、必要に応じて折り曲げ用のVカット溝を形成した後、水系エマルジョン型などの接着剤3を塗布する。そして、この接着剤3が塗られた化粧シート2の上に芯材1を配置すると共に、該芯材1の周囲を囲むように化粧シート2を折り曲げて両者を密着させ、芯材1の表面部に化粧シート2を固定させて化粧材を得ていた。
【0003】
ここで、芯材1と化粧シート2とを接着剤3で固定する際、芯材1の底面側のように該芯材1の自重で自然にプレス養生できるような場合には特に問題とならないが、芯材1側面のように接着剤が硬化するまで自重によるプレス養生ができないような部分については、何らかの手段で芯材と化粧シートとを繋ぎ留めておく必要があった。
【0004】
そこで、このような問題を解決し得る技術として、図5(A)に示すように、本接着用の接着剤3と仮止め用のホットメルト接着剤4とを併用することで、本接着用の接着剤3が硬化するまでの間、芯材1の側面に貼り付けられる化粧シート2をホットメルト接着剤4で仮保持する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−68274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、仮止め用のホットメルト接着剤4を用いる上記従来の技術では、以下のような接着不良が生じると云う問題があった。すなわち、ホットメルト接着剤4は、常温で保持された化粧シート2或いは芯材1に塗布された瞬間から順に冷却が開始されて硬化していくことから、特に化粧材が長尺物の場合や冬季などの気温が低い場合には、ホットメルト接着剤4の塗設が完了し、芯材1と化粧シート2とを密着させて両者を仮止めする際、塗り始め側のホットメルト接着剤4は既に硬化が進んで潰れなくなっており、このようなホットメルト接着剤4で芯材1と化粧シート2とを仮止めすると、図5(B)に示すように、両者間にホットメルト接着剤4の厚みGに起因する隙間5が生じるようになる。そうすると、本接着用の接着剤3が芯材1と化粧シート2との接合界面全体に均一且つ綺麗に拡がらず、両者が斑に接着されるようになるため、接着強度が著しく低下するようになるのに加え、製造ラインの進行方向(流れ方向)で化粧材の外観品質にムラが生じるようになると云う問題があった。
【0007】
それゆえに、本発明の主たる課題は、芯材と化粧シートとの密着性に優れ、製品流れ方向での外観品質を安定させた化粧材を提供することである。また、本発明の更なる課題は、芯材と化粧シートとの貼り合わせ性能を向上させた化粧材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明における第1の発明は、「芯材12の表面に、本接着用の接着剤16と仮止め用のホットメルト接着剤18とを併用して化粧シート14が貼着された化粧材10において、前記芯材12および前記化粧シート14の少なくとも一方における前記ホットメルト接着剤18での仮止め部分近傍に、ホットメルト接着剤18を収容するホットメルト収容溝20が掘設されている」ことを特徴とする化粧材10である。
【0009】
本発明における第2の発明は、上記第1の発明において、「前記ホットメルト接着剤18が、前記芯材12と前記化粧シート14との貼り合わせ端部に沿って塗設されている」ことを特徴とする化粧材10である。
【0010】
本発明における第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、「前記ホットメルト接着剤18が、前記芯材12と前記化粧シート14との貼り合わせ中央部に沿って塗設されている」ことを特徴とする化粧材10である。
【0011】
本発明における第4の発明は、上記第1乃至第3の発明の何れかにおいて、「前記本接着用の接着剤16が、水系接着剤である」ことを特徴とする。ここで、「水系接着剤」とは溶媒に水を用いたものを云う。
【発明の効果】
【0012】
これらの発明では、芯材および化粧シートの少なくとも一方におけるホットメルト接着剤での仮止め部分近傍に、ホットメルト接着剤を収容するホットメルト収容溝が掘設されているので、ホットメルト接着剤の塗設が完了した後、芯材と化粧シートとを密着させて両者を仮止めする際、塗り始め側のホットメルト接着剤で既に硬化が進んで潰れなくなっているような場合であっても、芯材と化粧シートとを密着させる際に当該ホットメルト接着剤に対して与えられる応力によって硬化の進んだホットメルト接着剤は近接するホットメルト収容溝へと収容されるようになる。勿論、硬化が進んでいないホットメルト接着剤もこのホットメルト収容溝に収容されることになる。
【0013】
その結果、硬化の進んだ(或いはその後、硬化が進んだ)ホットメルト接着剤が芯材と化粧シートとの密着を邪魔することなく両者を仮止めできることから、本接着用の接着剤が芯材と化粧シートとの接合界面全体に均一且つ綺麗に拡がって両者を高い接着強度で接着することができるようになると共に、化粧材の外観品質を製品流れ方向で均一なものにすることができるようになる。
【0014】
また、ホットメルト接着剤を、芯材と化粧シートとの貼り合わせ端部に沿って塗設することによって、このホットメルト接着剤がパッキンとしての役割を果たすようになり、芯材と化粧シートとの貼り合わせ端部から両者の貼り合わせ界面に、水分や油分など本接着用接着剤の接着力に悪影響を及ぼすものが進入するのを防止することができる。
【0015】
さらに、ホットメルト接着剤を、芯材と化粧シートとの貼り合わせ中央部に沿って塗設することにより、例えば本接着用の接着剤に水系接着剤を使用し、芯材や化粧シートが接着剤の水分によって反るような場合であっても、かかる反りを効果的に抑制することができる。
【0016】
したがって、本発明によれば、芯材と化粧シートとの密着性に優れ、製品流れ方向での外観品質を安定させた化粧材を提供し、更には芯材と化粧シートとの貼り合わせ性能を向上させた化粧材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施例(第1実施例)の化粧材の概略を示す幅方向断面図である。
【図2】第1実施例の化粧材の製造工程(一部)を示す説明図である。
【図3】第1実施例の化粧材の製造工程(一部)の変形例を示す説明図である。
【図4】本発明における他の実施例(第2実施例)の化粧材の製造工程(一部)を示す説明図である。
【図5】従来の化粧材の製造工程(一部)を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を図示実施例に従って説明する。図1は、本発明の一実施例(第1実施例)の化粧材10を示す幅方向断面図である。本実施例の化粧材10は、框や手摺あるいは幅木などとして使用される長尺のもの(長尺化粧材)で、芯材12、化粧シート14、本接着用の接着剤16および仮止め用のホットメルト接着剤18などで大略構成されている。
【0019】
芯材12は、化粧材10の寸法を画定する部材で、本実施例の化粧材10は上述したように長尺のものであることから、この芯材12も長尺柱状に形成されたものが使用される。また、この芯材12は、挽材、合板、木質繊維板(インシュレーションボード[IB],中質繊維板[MDF]等)、木削片板(パーティクルボード、ストランドボード、配向性ストランドボード[OSB]等)、集成材、単板積層材或いはこれらの任意複合材等を原料に構成されている。
【0020】
化粧シート14は、芯材12の表面を装飾或いは補強するシート状の部材で、図1に示す実施例のものでは、幅方向断面矩形状に形成された芯材の隣接する二面(具体的には、底面と一方の側面)に貼着される。
【0021】
この化粧シート14は、薄板材からなる基材層14aと、この基材層14aの表面に接着剤などを介して貼着された化粧層14bとで構成されている(図1参照)。
【0022】
このうち、基材層14aは、木質系の板材で形成された層であり、この基材層14aを構成する木質系の板材としては、挽材、合板、木質繊維板(インシュレーションボード[IB],中質繊維板[MDF]等)、木削片板(パーティクルボード、ストランドボード、配向性ストランドボード[OSB]等)、単板積層材或いはこれらの任意複合材等を挙げることができる。
【0023】
一方、化粧層14bは、最終的に得られる化粧材10表面の意匠性や機械的強度等を高めるために設けられるもので、突板、紙、樹脂含浸紙、ポリサンド紙、樹脂シート等のシート材で構成されている。ここで、この化粧層14bに突板以外のシート材を使用する場合には、その表面に希少性の高い美しい木目に基づいてデザインされた木目化粧柄等がグラビア転輪印刷技術等で印刷されたもの(木目化粧紙)を使用するのが好適である。もっとも、意匠性等がさほど必要でない場合には、化粧層14bを設ける必要はなく、基材層14aのみ、あるいは基材層14aの表面をフェノール樹脂やウレタン樹脂等の樹脂コーティングをしたもので化粧シート14を形成するようにしてもよい。
【0024】
以上のような各部材で構成される化粧シート14は、後述するように芯材12の周囲に沿うように折り曲げられるため、このような加工に適した厚みを有することが望ましく、一般的には、このような化粧シート14の厚みは1〜15mm程度とするのが好ましい。化粧シート14の厚みが1mm未満であると、Vカット溝22(後述)による折り曲げ加工が難しくなり、逆に、15mmを超えると、化粧材10に使用される化粧シート14の材積が大きくなり、コストアップになるからである。尤も、使用する化粧シート14の材料等に応じて、この厚みを適宜変更できることは云うまでもない。
【0025】
また、本実施例の化粧材10では、図2に示すように、芯材12に貼着される化粧シート14の裏面側における(後述する)ホットメルト接着剤18による仮止め部分近傍に、ホットメルト接着剤18を収容するためのホットメルト収容溝20が堀設されている。具体的には、芯材12の側面と化粧シート14との貼り合わせ端部に沿った化粧シート14の長手方向全長に亘って直線条溝からなるホットメルト収容溝20が堀設されている。このホットメルト収容溝20の横断面形状は、例えば図1等で示す四角形(矩形)の他、V字形状やU字形状あるいはW字形状などであってもよいが、何れの場合においても塗布されたホットメルト接着剤18を収容するために必要な断面積を有する必要がある。
【0026】
さらに、芯材12と化粧シート14とを貼り合わせる際、芯材12のコーナー部に対応する化粧シート14の位置に、当該コーナー部においてもその表面に化粧シート14を隙間なく密着させるようにするため、長手方向に延ばされた折り曲げ用のVカット溝22が複数本(図示実施例の場合は2本)形成されている。
【0027】
本接着用の接着剤16は、芯材12の表面に化粧シート14を恒久的に貼り合わせるための固定手段で、具体的には、酢ビ系接着剤、水性ビニルウレタン系接着剤、ウレタン系接着剤あるいはアクリル系接着剤等を例示することができる。このうち、本接着用の接着剤16としては、作業環境などの点から、溶媒に水を用いた水系接着剤を用いるのが特に好ましい。
【0028】
仮止め用のホットメルト接着剤18は、上記本接着用の接着剤16が硬化して接着力を発現するまでの間、芯材12と化粧シート14とを仮止めするためのものであり、具体的には、EVA系、ポリオレフィン樹脂系、PUR系あるいは合成ゴム系のホットメルト接着剤を例示することができる。
【0029】
次に、以上のように構成された本実施例の化粧材10を製造する際には、先ず始めに、上述のような芯材12及び化粧シート14を準備し、化粧シート14裏面の所定位置に、アプリケーター(塗布装置)等を用いて本接着用の接着剤16を、化粧シート14の長手方向全長に亘ってビード状に塗布した後、接着剤16を塗布した化粧シート14の所定位置に芯材12を載置する(図2参照)。芯材12が載置された部分の接着剤16は、芯材12の重みによって化粧シート14裏面全体に押し拡げられるようになり、その後、接着剤16が硬化するまで芯材1の自重で自然にプレス養生されることになる。勿論、所定位置で芯材12と化粧シート14とを保持しながら上からプレスすることにより両者の密着性を高めるようにしてもよい。
【0030】
続いて、図2に示すように、ホットメルトアプリケーター24を用い、化粧シート14のホットメルト収容溝20の真上に、ホットメルト接着剤18を化粧シート14の長手方向全長に亘ってビード状に塗布し、ホットメルト接着剤18塗布後、直ちに化粧シート14を折り曲げて芯材12の側面に密着させる。なお、芯材12と化粧シート14とを密着させる際のプレス圧力は、後述するように余剰のホットメルト接着剤18をホットメルト収容溝20へと収容させる強度以上のものが必要である。
【0031】
ここで、本実施例の化粧材10は長尺であるため、ホットメルト接着剤18の塗設が完了し、芯材12と化粧シート14とを密着させて両者を仮止めする際、塗り始め側のホットメルト接着剤18は既に硬化が進んで潰れなくなっている虞がある。
【0032】
しかしながら、本実施例の化粧材10では、化粧シート14における芯材12側面との貼り合わせ端部近傍のホットメルト接着剤18での仮止め部分に、ホットメルト接着剤18を収容するホットメルト収容溝20が掘設されているので、芯材12と化粧シート14とを密着させて両者を仮止めする際、塗り始め側のホットメルト接着剤18で既に硬化が進んで潰れなくなっているような場合であっても、芯材12と化粧シート14とを密着させる際に与えられる応力によって硬化の進んだ余剰のホットメルト接着剤18は近接するホットメルト収容溝20へと収容されるようになる。勿論、硬化が進んでいないホットメルト接着剤18もこのホットメルト収容溝20に収容される。
【0033】
その結果、硬化の進んだ(或いはその後、硬化が進んだ)ホットメルト接着剤18が芯材12と化粧シート14との密着を邪魔することなく両者を仮止めすることができ、本接着用の接着剤16が芯材12と化粧シート14との接合界面全体に均一且つ綺麗に拡がって両者を高い接着強度で接着することができるようになるのに加え、化粧材10の外観品質を製品流れ方向で均一なものにすることができる。
【0034】
また、図1に示す例のように、ホットメルト接着剤18を、芯材12と化粧シート14との貼り合わせ端部に沿って塗設することにより、このホットメルト接着剤18がパッキンとしての役割を果たすようになる。このため、芯材12と化粧シート14との貼り合わせ端部から両者の貼り合わせ界面に向けて、水分や油分など本接着用接着剤16の接着力に悪影響を及ぼすものが進入するのを防止することができる。
【0035】
なお、上述の実施例では、ホットメルト収容溝20の真上にホットメルト接着剤18を塗設する場合を示したが、図3に示すように、ホットメルト収容溝20から見て、芯材12と化粧シート14を貼り合わせた際の応力によるホットメルト接着剤18の移動方向川下側にホットメルト接着剤18を塗設するようにしてもよい。さらに、ホットメルト接着剤18をビード状に塗布する場合を示したが、このホットメルト接着剤18は点(ドット)状や波状あるいはスパイラル状に塗設するようにしてもよい。
【0036】
また、ホットメルト収容溝20を化粧シート14側に設ける場合を示したが、芯材12側に設けるようにしてもよい。つまり、このホットメルト収容溝20は、ホットメルト接着剤18での仮止め部分近傍に設けられ、芯材12と化粧シート14とを貼り合わせる際に、芯材12と化粧シート14との密着を妨げるホットメルト接着剤18を収容できるものであれば、その堀設場所は如何なる場所であってもよい。さらに、ホットメルト収容溝20の形状も図示実施例のものでは、化粧シート14の長手方向に延びる直線状のものを示しているが、ホットメルト接着剤18を塗設形状に合わせて波線状などで形成するようにしてもよい。
【0037】
また、本実施例の化粧材10は、芯材12の底面と一方の側面に化粧シート14を貼り合わせたものであるが、芯材12に化粧シート14を貼り合わす面が1面だけであってもよいし、4面全てに化粧シート14を貼り合わすものであってもよい。
【0038】
そして、上述の実施例では、化粧材10として長尺化粧材の場合を示したが、この化粧材10は、化粧材10の寸法を画定する芯材12と、この芯材12の表面を装飾する化粧シートとで構成されるものであれば如何なる態様のものであってもよく、例えば戸パネルや階段の踏板などに使用される板材等であってもよい。
【0039】
次に、図4に示す第2実施例の化粧材10の製造方法について説明する。上述した第1実施例のものと異なる部分は、芯材12の底面に貼り合わされる化粧シート14の所定位置、すなわち芯材12底面と当該化粧シート14との貼り合わせ端部と貼り合わせ中央部とのそれぞれに沿って、直線条溝からなる横断面四角形状のホットメルト収容溝20が当該化粧シート14の長手方向全長に亘って堀設されると共に、このホットメルト収容溝20の近傍にホットメルト接着剤18がビード状に塗設されている点にある。なお、これら以外の点は上記第1実施例と同じであるため、上記第1実施例の説明を援用して本実施例の説明に代える。
【0040】
この実施例の化粧材10では、上述したように、ホットメルト接着剤18を芯材12の底面と化粧シート14との貼り合わせ中央部に設けられたホットメルト収容溝20に近接する位置に塗設しているので、係るホットメルト接着剤18が芯材12と化粧シート14との密着を邪魔することなく両者を仮止めできるのに加え、例えば本接着用の接着剤16に水系接着剤を使用し、芯材12や化粧シート14が接着剤16の水分によって反るような場合であっても、かかる反りを効果的に抑制することができるようになる。
【0041】
ここで、芯材12の底面と化粧シート14とを密着させる際のプレス圧力は、芯材1の自重によるプレスまたは別途加圧手段を用いたプレスの何れの場合であっても、余剰のホットメルト接着剤18をホットメルト収容溝20へと収容させる強度以上のものが必要である。
【0042】
なお、図4に示す第2実施例では、芯材12の底面と化粧シート14との貼り合わせ中央部にホットメルト収容溝20を設ける場合を示したが、芯材12の側面や上面と化粧シート14との貼り合わせ中央部にもホットメルト収容溝20を設けるようにしてもよい。また、芯材12が広幅である場合には、芯材12と化粧シート14との貼り合わせ中央部のみならず化粧材10の広幅方向に複数条のホットメルト収容溝20を堀設し且つその近傍それぞれにホットメルト接着剤18を塗設するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0043】
10…化粧材
12…芯材
14…化粧シート
14a…基材層
14b…化粧層
16…(本接着用の)接着剤
18…(仮止め用の)ホットメルト接着剤
20…ホットメルト収容溝
22…Vカット溝


【特許請求の範囲】
【請求項1】
芯材の表面に、本接着用の接着剤と仮止め用のホットメルト接着剤とを併用して化粧シートが貼着された化粧材において、
前記芯材および前記化粧シートの少なくとも一方における前記ホットメルト接着剤での仮止め部分近傍に、ホットメルト接着剤を収容するホットメルト収容溝が掘設されていることを特徴とする化粧材。
【請求項2】
前記ホットメルト接着剤が、前記芯材と前記化粧シートとの貼り合わせ端部に沿って塗設されていることを特徴とする請求項1に記載の化粧材。
【請求項3】
前記ホットメルト接着剤が、前記芯材と前記化粧シートとの貼り合わせ中央部に沿って塗設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の化粧材。
【請求項4】
前記本接着用の接着剤が、水系接着剤であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の化粧材。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−86392(P2013−86392A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229840(P2011−229840)
【出願日】平成23年10月19日(2011.10.19)
【出願人】(000204985)大建工業株式会社 (419)
【Fターム(参考)】